JP2002339437A - 雨水排水処理システム - Google Patents

雨水排水処理システム

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JP2002339437A JP2001145808A JP2001145808A JP2002339437A JP 2002339437 A JP2002339437 A JP 2002339437A JP 2001145808 A JP2001145808 A JP 2001145808A JP 2001145808 A JP2001145808 A JP 2001145808A JP 2002339437 A JP2002339437 A JP 2002339437A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨水と共に流入する汚濁物の処理能力が高
く、さらに汚濁物を自動的に管理桝等に排出する自浄作
用を有し、その管理桝等に溜まった汚濁物を定期的に排
出するのが容易な管理雨水排水処理システム。 【解決手段】 雨水排水処理システムは、中空ボールの
互いに直交する3つの中心軸と交差する壁面に通孔2
0、21を開設した保水ボール8を、前記一対の通孔2
0が上下を、他の二対の通孔20、21がほぼ水平を向
くよう積み重ねた状態で地下に埋設された水浸透部2
と、この水浸透部2の下に配置され、上方に向けて開口
した排水溝8と、このU字形排水溝8に地上から雨水を
導く流入桝1やリフト桝3等の導水手段とを有する。雨
水の流入時に、雨水はU字形排水溝8と水浸透部2の全
体に満たされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雨水を地盤に浸透
させて処理する装置であって、特に雨水の急激な増大に
も対応することが可能な雨水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】都市部では、都市化の伸展に伴い、道路
や駐車場等がコンクリートやアスファルト等の舗装面で
覆われ、土や木が少なくなり、雨水が地中に浸透ににく
くなっている。そのため、降雨時には雨水が下水道や河
川に集中して一度に多量に流れ込み、これによって浸水
被害が発生しやすい。このような対策として、都市部の
一部では、家屋の敷地内に雨水浸透装置を設置すること
が奨励されている。
【0003】従来の雨水処理装置は、砕石地盤の中に水
を浸透させ、この水を土中に浸透させる形式のものが主
流である。例えば、砕石を充填した浸潤槽の中に多孔管
を通す、いわゆる浸透トレンチ管を使用し、多孔管から
水を砕石中に浸透させるものがその例である。この装置
では、雨樋で集められた雨水を一旦貯える雨水浸透枡を
設置し、この雨水浸透枡から公共下水道に至る部分に前
記の浸透トレンチ管を設け、雨水を砕石中に浸透させ、
さらにこの砕石から土中に雨水を浸透させる。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】従来の雨水処理装
置は、基本的に砕石空間を利用しているので、空隙率が
一般に25%と小さく、単位時間当りの雨水の処理能力
に限りがある。雨水浸透処理装置は、その設置地域にお
ける気象庁の1時間当りの最大雨量を基準に雨水の最大
流入量が設定され、地盤の浸潤能力と砕石の滞留能力に
よって、浸潤槽の容積が決定される。このため、砕石を
充填した浸潤槽の空隙率が低く、滞留能力が低い分だけ
大きな容積の浸潤槽を必要とし、設置容積が大きく、施
工費も高くなるという課題があった。
【0005】さらに雨水が雨水処理装置に流入するとき
に、雨水に巻き込まれる汚濁物による、砕石に目詰まり
等が生じやすく、早期にその機能を失ってしまい、雨水
の溢水等を生じるようになる。また、汚濁物を自動的に
管理桝等に排出する自浄作用はもちろん、溜まった汚濁
物を定期的に排出する管理機能にも乏しく、且つその保
守管理に多くの手数がかかるという課題がある。
【0006】本発明は、このような従来の雨水処理装置
における課題に鑑み、雨水と共に流入する汚濁物の処理
能力が高く、さらに汚濁物を自動的に管理桝等に排出す
る自浄作用を有し、その管理桝等に溜まった汚濁物を定
期的に排出するのが容易な管理雨水排水処理システムを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記の目的
を達成するため、U字形排水溝8と中空ボール状の保水
ボール8を積み重ねた水浸透部2とを組み合わせ、U字
形排水溝8に流入する雨水を、U字形排水溝8と水浸透
部2との全体に満たし、上下に積み重ねた保水ボール8
とその下のU字形排水溝8とで雨水排水に含まれる汚濁
物をそれらの比重により上下に分離し、沈降させて、汚
濁物質の排出を可能としたものである。さらに、U字形
排水溝8の底に沈降、堆積した汚濁物質の自浄作用を持
たせ、堆積汚濁物の処理、管理を容易にしたものであ
る。
【0008】すなわち、本発明による雨水排水処理シス
テムは、中空ボールの互いに直交する3つの中心軸と交
差する壁面に通孔20、21を開設した保水ボール8
を、前記一対の通孔20が上下を、他の二対の通孔2
0、21がほぼ水平を向くよう積み重ねた状態で地下に
埋設された水浸透部2と、この水浸透部2の下に配置さ
れ、上方に向けて開口したU字形排水溝8と、このU字
形排水溝8に地上から雨水を導く導水手段とを有するこ
とを特徴とするものである。
【0009】前記のU字形排水溝8は、例えば透水性U
字溝が使用される。保水ボール8は中空楕円ボール状で
あり、その長軸の方向に対向して開設された通孔21は
円形の孔であり、この長軸と直交し、且つ互いに直交す
る一対の短軸の方向に対向して開設された通孔20は、
長軸と平行な方向に長い長孔となっている。この保水ボ
ール8はその一つの短軸方向に対向して開設された一対
の通孔20がそれぞれ上下を向くように積み重ねられ
る。
【0010】導水手段は、例えば舗装面等に落ちた雨水
を排水する場合、舗装を透水性舗装とし、その透水性舗
装からU字形排水溝8に直接雨水を導入するものであっ
てもよいが、U字形排水溝8の前段に桝1、3を配置
し、この桝1、3に一旦蓄えた雨水を、U字形排水溝8
の一端に溢水して供給し、この水をU字形排水溝8と水
浸透部2の全体に満たすものであるのがよい。また、家
屋の屋根や家屋周りの地面に落ちた雨水を排水する場
合、家屋の雨樋や地面からU字形排水溝8に雨水を導水
筒26から供給し、この水をU字形排水溝8と水浸透部
2の全体に満たすものであるのがよい。
【0011】このような雨水排水処理システムでは、U
字形排水溝8に導かれた雨水が、そのU字形排水溝8を
通して順次排水される。この過程で、雨水はU字形排水
溝8とその上に水浸透部2の全体に満たされる。そし
て、雨水排水処理システムでは、最下段のU字形排水溝
8からその上に積み重ねられた保水ボール8によって、
上下に何段かの槽が分離され、そられ上下の槽が保水ボ
ール8の通孔20を通して上下に通水可能であることか
ら、後述するように、各槽の雨水に分散する砂、砂利、
その他の塵等の汚濁物質がそれらの比重の大小によって
分離される。
【0012】さらに、このようにして比重による上下に
分離した汚濁物は、その沈降速度差の違いによって順次
沈降させる。これにより、比重の大きな汚濁物はU字形
排水溝8の底に堆積させ、適時人為的に汲み上げて排出
する。これにより、汚濁物による土壌毛管及び水浸透部
2の汚濁物負荷を低減させるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について、具体的且つ詳細に説明する。
本発明による雨水排水処理装置は、図1に示すように、
基本的にU字形排水構8と水浸透部2とからなる。図1
に示すように、このU字形排水溝8は、流入桝1から雨
水を受け入れて排水すると共に、雨水排水中に含まれる
汚濁物の沈降貯留槽及び排出槽としての機能を有する。
【0014】図1〜図3に示すように、U字形排水溝8
は地中に埋設するが、好ましくは側壁及び底壁から水を
外部に浸透させる透水性U字溝ブロックにより構築す
る。道路、駐車場、緑地他の設置場所によって、U字形
排水溝8の基礎の仕様は各々コンクリート、モルタル、
砂及び砕石等を施し、U字形排水溝8の両側面は、設置
場所によって、砂及び砕石、或いは良質発生土等によっ
て固定する。
【0015】このU字形排水溝8の上部には、蓋を兼用
する鋼製、樹脂製のグレーチングやスノコ等を嵌め込
み、バッフル材16とする。このバッフル材16は、U
時型排水溝8の蓋と水浸透部2のユニットをのせる台を
兼用し、さらに雨水排水に含まれる汚濁物の水浸透部2
への撒き上りを防止する為のものであ。
【0016】図4と図5は、このバッフル材16の一例
を示すもので、両側に端面L字形の長尺な側フレーム2
8を平行に配置し、さらにこの側フレーム28の間に長
尺な矩形の中間フレーム29を配置し、これら側フレー
ム28と中間フレーム29ととにわたって長手方向に所
定の間隔をおいて架設された羽板状の横板22とが一体
となって固定されている。横板22は、側フレーム28
と中間フレーム29の長手方向に対して上下方向に斜め
45度程度の角度をなすよう架設されている。前記側フ
レーム28の両側は、両側方に平坦に延設されており、
これと直交する側フレーム28の縦の部分がU字形排水
溝8の内側に嵌め込まれ、且つ前記側フレーム28の両
側部分がU字形排水溝8の両側壁の上面に載せられる。
この状態で、前記横板22は、U字形排水溝8の上流側
から下流側に向かって、45゜の角度で下がるような方
向とする。
【0017】図1〜図3に示すように、水浸透部2は、
50mm角或いは100mm角程度の目の粗い鋼製、樹
脂製の網を加工し、それらを水浸透部2の規模或いは設
置場所に応じて、正方形、長方形に組み立て籠17を製
作し、その中に保水ボール8を充填して積み重ね、ユニ
ット化する。ユニットの全周には、埋戻し時の土砂の浸
入を防止するために樹脂製の細目の網18を施す。図8
は、この籠17を形成するための網部材17a、17
b、17cを示しており、これらにより、立方体形の籠
17を組み立てる。
【0018】図7に示すように、前記の籠17に充填し
てユニット化する保水ボール8は、樹脂製の中空体保水
ボール8状のものに、通孔20、21を開設したもので
ある。保水ボール8の材質は、ポリエチレンやポリエチ
レンテレフタレート等の廃棄樹脂資源を原料とした再資
源化製品とするのがよい。保水ボール8は、長軸が30
0mm短軸が200mm程度とし、周壁に短軸が交差す
る中心部の外周部分に、幅100mm、1面の長さが2
00mm程度の長方形で4面を形成した端面正方形の帯
状のフレーム部材19を設ける。
【0019】4面の長方形の中心部にはそれぞれ相対す
る2対の横長の通孔20を合計4個開設している。この
通孔20の開口寸法は、20mm×80mm程度とす
る。さらに、保水ボール8の壁面の長軸のと交差する部
分に、1対の対向する通孔21を開設している。この通
孔20の径はφ20mm程度とする。
【0020】前記の保水ボール8を横3列に3段或いは
図7に示すように横6列に3段に積み上げ、これらを梱
包用の樹脂テープ等で固定し、ブロック状にしたものを
1組の保水ボール8群とし、これを前述の鋼製或いは樹
脂製の網17a、17b、17cで作った籠17に充填
し、1ユニットとする。図1に示すように、これらのユ
ニットを前記U字形排水溝8の長さに応じてその上に横
に連ねて設置し、水浸透部2とする。この保水ボール8
のユニットは、積み重ねる縦横の数により、自在な対応
が可能である。
【0021】図1に示すように、雨水排水及ぴ汚濁物の
沈降貯留槽及び排水槽の機能を有した前述の透水性を有
するU字形排水溝8の上面開口部に被せたバッフル材1
6の上に水浸透部2を載せて一体化した雨水排水処理施
設の中間或いは終末にリフト桝3を設置する。リフト桝
3は、排水処理施設下部の透水性を有する前記U字形排
水溝8の終末と移送管11等によって接続する。また、
リフト桝3の流出側では、次の段の雨水排水処理施設の
水浸透部2の上部より高い位置に移流管12を接続し、
ここから勾配をもって、次の段の雨水排水処理施設のU
字形排水溝8の始端の底部に配管する。流入管12から
透水性U字形排水溝8によつて廃水処理施設に導水され
た雨水排水は、リフト桝3の移流管12の前記のような
設定によって、U字形排水溝8と水浸透部2の全体に水
を満たすようなリフト機能が発生する。すなわち、リフ
ト桝3は、雨水排水をリフトする機能を有する。また、
排水処理施設の機能判断や装置内に沈降堆積した汚濁物
を排出除去する等の管理維持を行うための管理桝ともな
る。
【0022】図1に示す雨水排水処理システムは、前記
の透水性U字形排水溝8の上部バッフル材16の上に、
保水ボール8をユニット化した水浸透部2を設置して一
体化した構造によって、雨水排水処理施設を構成してい
る。さらに、その透水性U字形排水溝8の上流側に、周
囲の地面から適宜の手段によって雨水を流入させる流入
桝1を設置し、この流入桝1の上部とU字形排水溝8の
始端の底部とを勾配を有する流入管6によって配管し、
流入桝1の上澄み水をU字形排水溝8の始端の底部に流
入させる。前段の排水処理施設と後段の排水処理施設と
の間には、前述した管理桝を兼ねる前述のリフト桝3が
設置されている。なお図1において図示してないが、最
終段の排水処理施設の終末にも前述したようなリフト桝
3が設置される。ただ、このリフト桝3には、移流管1
2は配管されていない。
【0023】ここで、流入桝1とU字形排水溝8の始端
底部とを接続する移流管6の流入桝1側の流出部は、水
浸透部2の最上部より上に位置する。また、U字形排水
溝8とリフト桝3とを接続する移送管11は、U字形排
水溝8の終末底部の高さでリフト桝3に接続している。
さらに、リフト桝3から次のU字形排水溝8への移流管
12のU字形排水溝8からの流出端とU字形排水溝8へ
の流入端は、それぞr流入桝1の移流管12の高さと同
等とする。
【0024】このような雨水排水処理システムの機能と
して重要なのは、第一に汚濁物を汚濁物の比重差によっ
て分類する、ということである。汚濁物を含んだ雨水排
水は、流入桝1から流入桝1とU字形排水溝8を接続し
た流入管6によってU字形排水溝8の始端の底部に導水
され、U字形排水溝8の末端に設置されたリフト桝3の
リフト機能により、汚濁物を含んだ雨水排水がU字形排
水溝8と水浸透部2との全体が水で満たされる。
【0025】U字形排水溝8と水浸透部2とに水が満た
される過程において、水浸透部2の保水ボール8の1部
の空隙を除き、U字形排水溝8とその上部に設置された
水浸透部2に3段に積み重ねた中空体の保水ボール8内
に順次水が取り込まれる。これによって、水に含まれる
汚濁物は、その比重の重い順にU字形排水溝8から最上
段の保水ボール8にわたって4段階に分離される。この
様に雨水排水の導水或いはいは排水機能を装置下部に位
置させ、さらにリフト機能を有するリフト桝3を使用す
ることによって、雨水排水に含まれる汚濁物を雨水排水
によってリフトさせ、汚濁物を汚濁物の比重によって上
下に分離させることが出来る。
【0026】この雨水排水処理システムの第二の機能
は、前記のようにして比重による上下に分離した汚濁物
を、その沈降速度の違いによって順次沈降させ、土壌毛
管及び水浸透部2の汚濁物負荷を低減することである。
前記汚濁物の分離機能によって上下に分離された汚濁物
は、汚濁物の比重差によって沈降速度が異なる。ここで
最も下のU字形排水溝8を汚濁物分離槽の第4槽とし、
3段に積んだその上の保水ボール8を下部から第3槽、
第2槽、第1槽とする。第4槽から第1槽まで比重の重
い順に4段階に分離された汚濁物は、比重の重い順に沈
降速度が速いため、第4槽であるU字形排水溝8におい
ては、小砂利や砂、或いは土粒子等の比重が比較的大き
な粒子物が沈降し、底に溜まる。その結果、U字形排水
溝8に浮遊する残りの汚濁物は、第3槽であるすぐ上の
保水ボール8の汚濁物と同等の比重となる。
【0027】この第3槽である最下段の保水ボール8の
内部は、その底の通孔21を介して第4槽であるU字形
排水溝8に連じていることから、第4槽であるU字形排
水溝8に浮遊している残の汚濁物と第3槽である最下段
の保水ボール8の内部の汚濁物とは同時に沈降し、順次
前記通孔21からその下の第4槽であるU字形排水溝8
に排出される。その結果、第3槽である最下段の保水ボ
ール8の内部で浮遊する残の汚濁物は、第2槽である中
間の保水ボール8の内部の汚濁物と同等の比重となる。
【0028】そして、第3槽である最下段の保水ボール
8は、その上の通孔21と第2槽である中間の保水ボー
ル8の下の通孔21とを介して連じていることから、今
度は第3槽である最下段の保水ボール8の内部で浮遊す
る残りの汚濁物と第2槽である中間の保水ボール8の内
部で浮遊する残りの汚濁物は同時に沈降し、第2槽であ
る中間の保水ボール8の内部の汚濁物は、順次前記通孔
21、21からその下の第3槽である最下段の保水ボー
ル8に排出される。その結果、第2槽である中間の保水
ボール8の内部で浮遊する残の汚濁物は、第1槽である
最上段の保水ボール8の内部の汚濁物と同等の比重とな
る。
【0029】そして、第2槽である中間の保水ボール8
は、その上の通孔21と第1槽である最上段の保水ボー
ル8の下の通孔21とを介して連じていることから、今
度は第2槽である中間の保水ボール8の内部で浮遊する
残りの汚濁物と第1槽である最上段の保水ボール8の内
部で浮遊する残りの汚濁物は同時に沈降し、第1槽であ
る最上段の保水ボール8の内部の汚濁物は、順次前記通
孔21、21からその下の第2槽である中間の保水ボー
ル8に排出される。
【0030】前記リフト桝3のリフト機能により、第4
槽から第1槽に取り込まれている雨水排水は、それらの
全容積の約80%となる。このことから、雨水排水に含
まれる汚濁物も約80%除去できる為に、周囲の土壌に
対する汚濁物負荷及び保水ボール8を含む水浸透部2に
対する汚濁物負荷が約80%低減出来る。また、水浸透
部2内の保水ボール8の間の空隙の汚濁物もバッフル1
6用のグレーチング或いは、スノコの間から第4槽底部
に沈降する事から、水浸透部2の汚濁物の負荷がさらに
低減される。
【0031】この雨水排水処理システムの第三の機能
は、汚泥や土粒子等の汚濁物を自動的に排出する維持管
理機能である。流入桝1とU字形排水溝8の始端底部と
の接続は、30゜〜45゜程度の勾配をつけた流入管6
で接続配管してる。前記の汚濁物の分離機能により、U
字形排水溝8の底部には次第に汚濁物が沈降し、堆積す
る。しかし、次に降雨があった時、流入桝1から30゜
〜45゜の勾配を設けた流入管6によりU字形排水溝8
の始端の底部に雨水を流入させることによって、雨水排
水は急激に流速を増してU字形排水溝8に流入し、U字
形排水溝8の底部に堆積したの汚濁物をそのU字形排水
溝8の端末に設置された桝に押し流し、そこに貯める。
これにより、U字形排水溝8の底部を洗浄する自浄作用
が働き、管理桝に貯留した汚濁物は汚泥バキューム車等
で処理する事が出来る。また、降雨量や降雨状況によっ
て、U字形排水溝8に汚濁物が大量に流入し雨水排水の
処理機能に支障が起きると判断した場合は、U字形排水
溝8内を高圧洗浄等で洗浄し、或いは洗浄しながら管理
桝から汚濁物を排出し初期の機能を持続させることもで
きる。
【0032】この雨水排水処理システムの第四の機能
は、U字形排水溝8の上面開口部に被せたバッフル材1
6による水浸透部2に対する流速による衝撃を和らげる
機能である。すなわち、前述のように、U字形排水溝8
の雨水排水の流速を連めたことから、水浸透部2に対す
る流速による衝撃を和らげる必要がある。図4と図5に
より前述したようなバッフル材16では、U字形排水溝
8の幅方向に架設された流横板22が、下流に向かって
斜め45゜程度の勾配で低くなるよう斜めに設けられて
いるので、U字形排水溝8内を流れる雨水排水は、U字
形排水溝8の上部で流速が弱められる。これにより、U
字形排水溝8内を流れる雨水排水の衝撃によって雨水排
水及び雨水排水中に含まれる汚濁物を巻上げて、汚濁物
の比重差による分離を妨げる作用を防止することができ
る。
【0033】前記バッフル材16は、雨水排水の流水方
向に対し直交する方向に細かい間隔をおいて架設された
横板22が斜め45゜の勾配に設定されている事から、
リフト桝3の機能によって雨水排水及び雨水排水中に含
まれる汚濁物が水浸透部2に上昇する過程にいいて、流
水方向とは逆の45度に上昇する事によってさらに水浸
透部2に対する衝撃は和らぎ、適性な比重差による汚濁
物の分離が可能となる。
【0034】U字形排水溝の従来の設計或いは仕様は、
駐車場や道路等、不透水状況を対象に表面排水を集水し
て流末を河川の支流及び本流に接続し放流処理する地上
開放型或いは開放可能な仕様によって設計されている。
これに対して、前述のような雨水排水処理システムで
は、透水性のU字形排水溝8を地下に埋設して排水機能
を求め、またその上に空洞化した保水ボール8を積み重
ねて充填した水浸透部2を設置し、その排水機能を応用
して汚濁物の除去と排水を行うものである。さらに、地
下に埋設したU字形排水溝9の上部の水浸透部2に雨水
排水を貯留しながら、雨水排水を徐々に地中に浸透させ
る排水と浸透の機能が同時に作用する併用工法が実現出
来る。
【0035】図1により前述したように、流入桝1とU
字形排水溝8の始端底部とを接続する移流管6の流入桝
1側の流出部及びリフト桝3とU字形排水溝8の始端底
部とを接続する移流管11のリフト桝3側の流出部の高
さは、水浸透部2の最上部より上に位置する。また、U
字形排水溝8とリフト桝3とを接続する移送管11は、
U字形排水溝8の終末底部の高さでリフト桝3に接続し
ている。
【0036】このような移流管6、11と移送管11の
高さの関係によって、排水処理施設の各区間は、排水勾
配を重視した水準高でなく変則的な排水処理装置の設置
高の設計及び施工が可能となり、障害物及び設置場所の
状況に応じて自在に対応出来る。
【0037】図9にその例を示す。この例では、中間の
2つのリフト桝3、3を利用し、その間に駐車場等の表
面排水を集水するためのU字形排水溝23を設けてい
る。前段のリフト桝3からU字形排水溝23への流出高
さとU字形排水溝23から後段のリフト桝3への流入高
さを何れもその前後の雨水排水処理施設の水浸透部2の
最上部より高くし、且つU字形排水溝23に前段のリフ
ト桝3から後段のリフト膜3へ雨水が流れるように若干
の勾配を設ける。このような構造により、地中にある障
害物を避ける等して複数の雨水排水処理施設を連結する
ことが可能となる。
【0038】このように排水処理施設にリフト桝3を組
み合わせることにより、排水処理施設を連続して設置す
る場合、駐車場等の表面排水を集水するためのU字形排
水溝23と排水処理施設とを交互に設置し、接続するこ
とが可能である。また、道路の場合も同様であることか
ら、その場所に降った雨水は、その場所での処理が可能
となる。これにより、支流、本流の河川に対する流入負
荷は限りなく低減され、河川流末地域の水災害防止及び
低減或いは浸透による地下水の涵養等及び河川の低水流
保全に効果的な工法となる。
【0039】前記のような雨水排水処理システムはま
た、住宅等の屋根やコンクリート床によって不透水化し
た雨水を敷地内で浸透処理する事を日的とする雨水浸透
桝としても利用できる。例えば図10に示すように、前
述の保水ボール8を積み上げて収納した水浸透部2のユ
ニットと同様の籠17の長方形及び正方形の中心部に、
角形又は円形の短管を立設し、基本桝25とする。この
基本桝25の上端開口部からその基本桝25より小径の
円形の短管を差し込み、これを導水筒26とする。この
導水筒26の下端中間部を、基本桝25の上端に被せた
支持プレート30により保持する。また、導水筒26の
上端には蓋をすると共に、その上端近くの周面に受け口
孔が開孔され、ここに家屋の雨樋に通じた縦樋31や地
面に敷設した雨水配水管(図示せず)等を接続する。導
水筒26の基本桝への差し込み深さやその受け口孔の方
向は縦樋31や雨水排水水管等の方向に合わせて自在に
対応できる。
【0040】この様に、基本桝25と導水筒26を一体
化して雨水導入桝とする。導入桝の左右側面及び周囲に
は、前述のようなブロックした保水ボール9を充填した
水浸透部2を設け、基本桝25、導水筒26及びと水浸
透部2をユニット化する。前述のようなU学形排水溝8
を使用し、浸透桝の下部を形成する。例えば、図10に
示すように、端壁を有するU字形排水溝8を2つ継ぎ合
わせ、四方に壁を有する透水桝を構成する。その上部に
図12に示すようなスノコ状のバッフル23を嵌め込
み、この上に前記の基本桝25、導水筒26及びと水浸
透部2をユニット化したものを載せる。なお、バッフル
23の中心、つまり前記導入筒26と上下に対応する部
分に、通孔27が設けられている。これにより、図10
及び図11に示すよう構造を有する雨水浸透桝となる。
【0041】この雨水浸透桝においては、雨水排水が水
浸透部2より高い位置から導入されることから、前記の
リフト桝2を使用した雨水排水処理システムと同様に、
雨水や汚濁物は、バッフル23でU字形排水溝8から撒
き上がるのを防止しながらリフトされる。これにより、
前記のリフト桝2を使用した雨水排水処理システムと同
様の機能が得られる。また、水浸透部2の籠17の低部
の網18とバッフル23の中央部を共に円形または角形
に切断して、U字計排水溝8を高圧洗浄機等による洗浄
可能とすることにより、U字形排水溝8に貯留堆積した
汚濁物を排出して維持管理する機能も有する。このこと
から、初期の機能を持続出来る雨水浸透桝となる。
【0042】さらに、前述のような透水性U字形排水溝
8の透水性を高め、汚濁物等によって生ずる透水性U字
形排水溝8の壁部の目詰まりを防止するために、植物性
有機物を5mm〜10mm程度の角形或いは球形に固形
化したものを、透水性U字形排水溝を構成する骨材に混
入して製造するとよい。植物性有機物の固形物の混合比
は一般には20%程度とするが、U字形排水溝8の規
格、寸法等によって異なり、それらの強度、耐久性を十
分考慮した混合比とする。
【0043】透水性U字形排水溝8の骨材に混合、混入
された有機固形物は、透水性U字形排水溝8の透水壁内
及び網状の透水経路、いわゆる透水網に点在するが、次
第に水によって溶解され、或いは微生物によって分解さ
れ、水と共に土壌中に排出される。このため、有機固形
物が存在していた部分には球形や角形の空間が残され、
その空間は複雑に張り巡らされた透水網の核となる。こ
の透水網の核は透水網によって連絡され、U字形排水溝
8の浸透及び透水壁内透水網は結合される。
【0044】雨水排水及び雨水排水に含まれる汚濁物
は、透水性U字形排水溝8の透水網の浸透係数より浸透
土壌の浸透係数が大きい或いは同等であれば浸透土壌の
毛管に対する汚濁物の負荷はない。また、透水性U字形
排水溝8の透水網に対する汚濁物の負荷もないことか
ら、土壌毛管と透水綱が目詰まりする可能性は低い。逆
に浸透土壌の浸透係数が透水性U字形排水溝8の浸透係
数より低い場合は、浸透土壌の浸透速度がU字形排水溝
8の透水網より遅いことから水浸透部2及びU字形排水
溝8内の雨水排水の水圧によって、雨水排水及び汚濁物
が浸透網に押し込まれて土壌毛管や透水網を塞ぎ機能が
低下する。
【0045】U字形排水溝8の浸透壁に透水網の核とし
て前記のような空間が点在し、透水網によってそれれら
の核が連絡されている構造によって、透水網に入った汚
濁物は、透水網の核に流入し、さらに透水網によって下
部の核に沈降する。水の浸透速度の遅い透水土壌の外圧
は高いため、浸透速度が速く、しかも核が点在する透水
綱を通して汚濁物がU字形排水溝8の内側に押し出され
る。以上の様な機能構造によって目詰りのしにくい初期
の浸透機能を持続出来る透水性U字形排水溝となる。
【0046】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明による雨水排
水処理システムでは、U字形排水溝8とその上の水浸透
部2の保水ボール8により、流入する雨水に含まれる汚
濁物の分離機能とその排出機能に優れ、浸透土壌に対す
る汚濁物の負荷の低減を大幅に図ることができる。さら
に、管理桝等にたまった汚濁物を定期的に排出するのが
容易であり、管理の容易な雨水排水処理システムとする
ことができる。これにより、手数をかけずに、所期の機
能を永い間維持することができる雨水排水処理システム
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による雨水排水処理システ
ムの概要を示す縦断側面図である。
【図2】同実施形態による雨水排水処理システムのU字
形排水溝とその上の水浸透部を拡大して示した要部縦断
側面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】同実施形態による雨水排水処理システムのU字
形排水溝とその上部開口部に嵌め込まれるバッフル材の
例を示す分解斜視図である。
【図5】図4に示すバッフル材の一部を拡大して示した
要部拡大分解斜視図である。
【図6】同実施形態による雨水排水処理システムの水浸
透部に積み重ねられる保水ボールの例を示す斜視図であ
る。
【図7】同実施形態による雨水排水処理システムの水浸
透部に充填される保水ボールを積み重ねた状態を示す斜
視図である。
【図8】図8で示すような積み重ねた保水ボールを充填
する籠を作るための網材を示す分解斜視図である。
【図9】前記実施形態による雨水排水処理システムのレ
イアウトの変形例を示す縦断側面図である。
【図10】本発明の他の実施形態による雨水排水処理シ
ステムの概要を示す縦断側面図である。
【図11】同実施形態による雨水排水処理システムの概
要を示す縦断正面図である。
【図12】同実施形態による雨水排水処理システムU字
形排水溝の上部開口部に嵌め込まれるバッフル材の例を
示す平面図である。
【符号の説明】
1 流入桝 2 水浸透部 3 リフト桝 8 U字形排水溝 9 保水ボール 10 保水ボールの通孔 21 保水ボールの通孔 26 導水筒

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雨水を地中に排水する雨水排水処理シス
    テムにおいて、中空ボールの互いに直交する3つの中心
    軸と交差する壁面に通孔(20)、(21)を開設した
    保水ボール(9)を、前記一対の通孔(20)が上下
    を、他の二対の通孔(20)、(21)がほぼ水平を向
    くよう積み重ねた状態で地下に埋設された水浸透部
    (2)と、この水浸透部(2)の下に配置され、上方に
    向けて開口したU字形排水溝(8)と、このU字形排水
    溝(8)に地上から雨水を導く導水手段とを有すること
    を特徴とする雨水排水処理システム。
  2. 【請求項2】 U字形排水溝(8)は透水性U字溝であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の雨水排水処理シス
    テム。
  3. 【請求項3】 保水ボール(9)は中空楕円ボール状で
    あり、その長軸の方向に対向して開設された通孔(2
    1)は円形の孔であり、この長軸と直交し、且つ互いに
    直交する2本の短軸の方向に対向して開設された通孔
    (20)は、長軸と平行な方向に長い長孔であることを
    特徴とする請求項1または2に記載の雨水排水処理シス
    テム。
  4. 【請求項4】 保水ボール(9)はその一つの短軸方向
    に対向して開設された一対の通孔(20)がそれぞれ上
    下を向くように積み重ねられていることを特徴とする請
    求項3に記載の雨水排水処理システム。
  5. 【請求項5】 導水手段は、U字形排水溝(8)の前段
    に配置され、U字形排水溝(8)の一端に雨水を供給
    し、これをU字形排水溝(8)と水浸透部(2)の全体
    に満たす桝(1)、(3)であることを特徴とする請求
    項1〜4の何れかに記載の雨水排水処理システム。
  6. 【請求項6】 導水手段は、家屋の雨樋や地表からU字
    形排水溝(8)に雨水を供給し、これをU字形排水溝
    (8)と水浸透部(2)の全体に満たす導水筒(26)
    であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の
    雨水排水処理システム。
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