JP2002338865A - 印刷インキ組成物及び印刷物 - Google Patents

印刷インキ組成物及び印刷物

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JP2002338865A
JP2002338865A JP2001151995A JP2001151995A JP2002338865A JP 2002338865 A JP2002338865 A JP 2002338865A JP 2001151995 A JP2001151995 A JP 2001151995A JP 2001151995 A JP2001151995 A JP 2001151995A JP 2002338865 A JP2002338865 A JP 2002338865A
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ink composition
printing ink
solvent
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JP2001151995A
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English (en)
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Makoto Marui
誠 丸井
Masami Niitsuma
正己 新妻
Kenichi Oyabu
健一 大藪
Hiroshi Tsukawaki
博 塚脇
Yoichi Hashimoto
陽一 橋本
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベース樹脂を良好に溶解させた印刷インキ
組成物、及び臭気性が低い印刷物を得ること。 【解決手段】 有機溶剤として、芳香族炭化水素系有機
溶剤以外の有機溶剤(a)51〜99重量%と、ジメチ
ルカーボネイト1〜49重量%を含むことを特徴とする
印刷インキ組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷インキ組成物に
関する。更に詳しくは、グラビア又はフレキソ印刷に好
適な印刷インキ組成物及びそれを用いて得られる印刷物
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から包装材料として各種プラスチッ
クフィルムや紙等が用いられているが、被包装物の多様
化、包装技術の高度化に伴い、被包装物の装飾又は表面
保護のために包装表面等に印刷が施されていることが多
い。そして係る印刷のための印刷インキには高度な性
能、品質が要求されている。
【0003】グラビアやフレキソ印刷等において用いら
れる印刷インキのベース樹脂としては、従来から硝化綿
(NC)、ポリアミド、ウレタン、アクリル等種々の樹
脂が使用されている。そしてこれらの樹脂と共にトルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素系有機溶剤が溶解性、
乾燥性、潤滑性等の点でグラビア印刷方式に好適且つ安
価であることから用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近は作業安全性に対
する要求が高くなり、これまで塗料、印刷インキ等に大
量に使用されてきた芳香族炭化水素系有機溶剤は、引火
性、火災発生等のおそれからなるべく使用を避ける機運
が高まっている。また、基材が紙である場合、インキ中
の上記有機溶剤が紙に浸透し、印刷後も残留しやすい。
なかでもトルエン、キシレン等は特有の臭気があり、作
業環境問題や印刷物の高級化の観点よりその残留量の低
減、もしくはこれらを用いないインキによる印刷や印刷
物が望まれている。しかし、上記芳香族炭化水素系有機
溶剤に代わりベース樹脂を良好に溶解させる溶解性の高
い有機溶剤は得られていなかった。
【0005】本発明はプラスチックフィルム、紙等の基
材に安定した接着性、光沢、発色性を有し、且つグラビ
ア印刷、フレキソ印刷等の印刷を行う際の乾燥性、印刷
適性に優れた印刷インキ組成物を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、印刷イン
キ組成物についてグラビア、フレキソ印刷等に適した印
刷適性、インキ安定性等について鋭意検討した結果、ジ
メチルカーボネイト1〜49重量%を含んだ有機溶剤を
インキ用の溶剤として用いる事で、顔料分散性、インキ
安定性が優れ、且つ乾燥性も良く、極めて良好な印刷適
性を備えた印刷インキ組成物が得られる事を見出し、本
発明に至った。
【0007】即ち、本発明の第1の発明は、有機溶剤と
して、芳香族炭化水素系有機溶剤以外の有機溶剤(a)
51〜99重量%と、ジメチルカーボネイト1〜49重
量%を含むことを特徴とする印刷インキ組成物。
【0008】第2の発明は、請求項1記載の印刷インキ
組成物を基材に印刷して得られる印刷物である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のインキ組成物において用
いられる有機溶剤としては、芳香族炭化水素系有機溶剤
以外の他の有機溶剤(a)51〜99重量%とジメチル
カーボネイト1〜49重量%から成る。他の有機溶剤
(a)としては酢酸エチル、n−プロピルアセテート等
のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン(MIBK)等のケトン類や、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノー
ル等のアルコール類が挙げられる。これらを1種、又は
2種以上混合して用いることが出来る。
【0010】本発明において用いられるジメチルカーボ
ネイトは下記一般式で示される。ジメチルカーボネイト
は一般に樹脂に対する溶解性が高い上、引火などのおそ
れが低く、安全に作業を行うことが可能である。また、
ジメチルカーボネイトの沸点は、従来の印刷で用いられ
ていた有機溶剤の沸点範囲と非常に近いため、従来用い
られていた有機溶剤に近い乾燥挙動を示す。このため従
来の印刷機や印刷条件をそのまま用いることができる
上、印刷適性にも変化が少ない。
【0011】
【化1】
【0012】基材及び各種耐性から選択されるベース樹
脂の種類により、必要とされるジメチルカーボネイトの
量と併用される他の有機溶剤(a)の種類、量は決定さ
れるが、印刷インキ組成物に用いられる有機溶剤におけ
るジメチルカーボネイトの割合は1〜49重量%である
ことが必要である。好ましくは5〜40重量%である。
1重量%未満では期待する効果が得られず、49重量%
を越えると印刷インキ組成物の版づまり性や低温安定性
が不良になったりベース樹脂の溶解性が悪くなり印刷イ
ンキ組成物として用いることができない。特に細かい柄
の印刷が求められる場合、版づまり性が不良であると良
好な印刷物が得られない。
【0013】本発明の印刷インキ組成物に用いられるベ
ース樹脂としては、従来からグラビア、フレキソ印刷用
インキのベース樹脂として用いられているものであれば
特に限定されない。具体例としてはウレタン樹脂、ポリ
エステル樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、硝化綿
などが挙げられ、これらから選ばれる1種、又は2種以
上の組み合わせで用いることが出来る。
【0014】ジメチルカーボネイトは、ベース樹脂自体
を合成する際の溶剤として用いてもよいし、ベース樹脂
を溶解釜などで溶解して樹脂溶液とする際に添加しても
よい。また、ワニス製造時に配合してもよいし、ジメチ
ルカーボネイトを配合していないワニスに、ジメチルカ
ーボネイトを配合したインキ化調整用溶剤や希釈溶剤を
加えることにより、印刷インキ組成物を得ても良い。
【0015】本発明の印刷インキ組成物は、上記樹脂溶
液に加え、着色剤として一般に印刷インキに使用される
無機、有機あるいは体質顔料や、耐摩擦向上の目的で用
いられるポリエチレン、ポリプロピレンなどの各種ワッ
クス類、更にはレベリング剤など、一般的に用いられる
各種添加剤を必要に応じて用い、公知の分散方法にて得
られる。
【0016】印刷インキ組成物はプラスチック、紙等の
基材に印刷されることにより本発明の印刷物が得られ
る。印刷物としては、食品包装等の軟包装用フィルム、
カップ類及びフタ材等が挙げられる。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。説明中、部とはあるのは重量部を、%とあるのは重
量%を表す。 [実施例1〜4、比較例1〜5]アクリル樹脂(融点16
0 ℃、重量平均分子量 10000、スチレン・アクリル酸・
メタクリル酸共重合物)固形分40%を表1に示す溶剤
種組成の各種溶剤60%に溶解し、溶剤組成の異なるワ
ニス(固形分40%)A〜Iを調整した。次いで、上記
ワニスA〜Iを50%、顔料を10%、及び各々のワニ
ス中の溶剤組成と同一の溶剤(インキ化調整用溶剤)4
0%を配合、攪拌混合し、サンドミルを使用して、常法
に従って顔料分散を行いインキ組成物を得た。ここで顔
料としてはフタロシアニンブルー(東洋インキ製造
(株)製「リオノールブルーFG7400」)を用い
た。
【0018】
【表1】
【0019】得られたインキ組成物100部に対してワ
ニス中の溶剤と同一組成の溶剤(希釈溶剤)80部で希
釈して印刷インキ組成物を得た。これをグラビア印刷機
にてコート紙(三菱製紙「特菱片アート紙」)に印刷し
て印刷物を得た。
【0020】得られた印刷インキ組成物について低温安
定性及び版づまり性、印刷物について接着性、顔料分散
性、光沢及び残留溶剤量の評価を以下の方法で行い、評
価結果を表2に示した。
【0021】低温安定性:−5℃で24時間保管後の印
刷インキ組成物について、分離、沈殿の有無を目視判
定。 A:分離・沈殿なく良好 B:やや分離・沈殿あり
C:分離・沈殿大、状態不良
【0022】版づまり性:印刷速度100m/min.にて1
0分間印刷を行い、低版深部(5μm)のインキの着き
(濃度)の低下度合を目視判定。 A:殆ど低下なし B:部分的に低下あり C:著しい
濃度の低下あり
【0023】接着性:印刷物の印刷面にセロテープ(登
録商標)を貼った後、強く引き剥がして印刷面における
インキ塗膜の剥離度合いを目視判定。 A:剥離なし B:一部剥離 C:印刷面の半分以上剥
【0024】顔料分散性:印刷物の印刷面におけるイン
キの発色性・透明性・濃度について目視判定。 A:優良 B:実用上支障ない良好なレベル C:実用
上支障あり不良
【0025】光沢:印刷物の印刷面の光沢を光沢計(6
0°−60°)にて測定。 A:光沢値30以上 B:光沢値30未満〜10以上
C:光沢値10未満
【0026】残留溶剤性:印刷後、冷蔵庫で24時間保
管した印刷物0.2m2を500ml のフラスコに入れて加熱
(80℃、30分間)した後、芳香族炭化水素系化合物の残
留量をガスクロマトグラフィーにて測定。 A:0.01mg/m2 未満 B:0.01〜1mg/m2 未満
C:1mg/m2 以上
【0027】
【表2】
【0028】[実施例5〜8、比較例6〜10]ウレタ
ン樹脂(ポリオール、ジイソシアネート及び鎖伸長剤か
ら製造。融点30℃、重量平均分子量 40000)固形分30
%を表3に示す溶剤種組成の各種溶剤70%に溶解し、
溶剤組成の異なるワニス(固形分30%)J〜Rを調整
した。次いで、上記ワニスJ〜Rを50%、顔料を10
%、及び各々のワニス中の溶剤組成と同一の溶剤(イン
キ化調整用溶剤)40%を配合、攪拌混合し、サンドミ
ルを使用して、常法に従って顔料分散を行いインキ組成
物を得た。顔料は実施例1〜4及び比較例1〜5と同様
の顔料を用いた。
【0029】
【表3】
【0030】得られたインキ組成物を用い、実施例1〜
4及び比較例1〜5と同様に印刷インキ組成物及び印刷
物を得、同様にこれらの評価をした。評価結果を表4に
示した。
【0031】
【表4】
【0032】
【発明の効果】本発明の印刷インキ組成物は、有機溶剤
として、芳香族炭化水素系有機溶剤以外の有機溶剤
(a)51〜99重量%と、ジメチルカーボネイト1〜
49重量%を含んでいるので、ベース樹脂に対する溶解
性が高い上、引火などのおそれが低く作業安全性に優れ
る。また、従来の印刷機、印刷条件をそのまま用いるこ
とができるので作業効率が良い。本発明の印刷インキ組
成物は顔料分散性、インキ安定性に優れているため、そ
の品質を印刷時まで良好に保つことができる。また、印
刷の際、細かい柄の印刷においても低版深部へのインキ
の着きの低下が抑制されるので美麗な印刷ができる。更
に、印刷面のインキ塗膜の乾燥性に優れ、極めて良好な
印刷適性を有するので、装飾性、表面保護性に優れた印
刷物を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚脇 博 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 橋本 陽一 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 Fターム(参考) 4J039 AB02 AB12 AD01 AD10 AE04 AE06 AE08 BA00 BC03 BC07 BC16 BC20 BC22 BE01 BE12 EA10 EA29 EA33 EA44 GA03 GA09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶剤として、芳香族炭化水素系有機
    溶剤以外の有機溶剤(a)51〜99重量%と、ジメチ
    ルカーボネイト1〜49重量%を含むことを特徴とする
    印刷インキ組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷インキ組成物を基材
    に印刷して得られる印刷物。
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