JP2002325436A - コンバータ回路 - Google Patents
コンバータ回路Info
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 ハーフブリッジコンバータ回路において、変
圧器の磁芯の偏磁を防止する。 【解決手段】 繰り返し周期Tで交互にオンオフ駆動さ
れる第1のスイッチング素子FET1と第2のスイッチ
ング素子FET2と、変圧器3とを備えてなるコンバー
タ回路において、FET1とFET2のいずれか一方の
オン駆動信号である制御回路U1の出力信号(d) (e) の
終期を起点として、T/2+微小増分の設定時間Δt後
に、他方のスイッチング素子にオン駆動信号を送出す
る。この微小増分の設定時間Δtの値は、変圧器3の磁
芯の磁束密度の飽和値の条件以下に選定する。
圧器の磁芯の偏磁を防止する。 【解決手段】 繰り返し周期Tで交互にオンオフ駆動さ
れる第1のスイッチング素子FET1と第2のスイッチ
ング素子FET2と、変圧器3とを備えてなるコンバー
タ回路において、FET1とFET2のいずれか一方の
オン駆動信号である制御回路U1の出力信号(d) (e) の
終期を起点として、T/2+微小増分の設定時間Δt後
に、他方のスイッチング素子にオン駆動信号を送出す
る。この微小増分の設定時間Δtの値は、変圧器3の磁
芯の磁束密度の飽和値の条件以下に選定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、コンバータ回路
に関するものであり、特にハーフブリッジ接続のコンバ
ータ回路において、変圧器の磁芯の偏磁を防止できるコ
ンバータ回路に関するものである。
に関するものであり、特にハーフブリッジ接続のコンバ
ータ回路において、変圧器の磁芯の偏磁を防止できるコ
ンバータ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 スイッチング素子と変圧器とからなる
コンバータ回路において、2個の直列接続されたコンデ
ンサと2個の直列接続されたスイッチング素子とを用い
たハーフブリッジ回路によるコンバータ回路は、特に入
力直流電圧が高いときに有利になる。このハーフブリッ
ジ接続のコンバータの2個のスイッチング素子は、変圧
器の磁束を正負の領域で使用するので、第1のスイッチ
ング素子と第2のスイッチング素子とのオン区間が互い
に一致しないと変圧器の磁芯は偏磁することになる。そ
の偏磁現象が継続して進むと、ついには変圧器の磁束の
一方の側が飽和磁束密度に達して、変圧器の巻線のイン
ダクタンス値が著しく低下し、スイッチング素子に過大
電流が流れることになる。この過大電流によりスイッチ
ング素子が破損することにもなり得る。
コンバータ回路において、2個の直列接続されたコンデ
ンサと2個の直列接続されたスイッチング素子とを用い
たハーフブリッジ回路によるコンバータ回路は、特に入
力直流電圧が高いときに有利になる。このハーフブリッ
ジ接続のコンバータの2個のスイッチング素子は、変圧
器の磁束を正負の領域で使用するので、第1のスイッチ
ング素子と第2のスイッチング素子とのオン区間が互い
に一致しないと変圧器の磁芯は偏磁することになる。そ
の偏磁現象が継続して進むと、ついには変圧器の磁束の
一方の側が飽和磁束密度に達して、変圧器の巻線のイン
ダクタンス値が著しく低下し、スイッチング素子に過大
電流が流れることになる。この過大電流によりスイッチ
ング素子が破損することにもなり得る。
【0003】 この偏磁現象を防止するために従来は、
ハーフブリッジ回路の2個のコンデンサの各端子の瞬時
電圧を検出し、リプル値を監視して、そのリプル値を制
限するようにスイッチング素子の駆動制御を行う方法が
あった。しかしながら、この方法では、制御が各サイク
ルごとに行われるとはかぎらず、確実性がない。また、
コンデンサ電圧検出のための電流が常時流れるので、特
に電池入力の場合に不利である。
ハーフブリッジ回路の2個のコンデンサの各端子の瞬時
電圧を検出し、リプル値を監視して、そのリプル値を制
限するようにスイッチング素子の駆動制御を行う方法が
あった。しかしながら、この方法では、制御が各サイク
ルごとに行われるとはかぎらず、確実性がない。また、
コンデンサ電圧検出のための電流が常時流れるので、特
に電池入力の場合に不利である。
【0004】 また偏磁防止の別の方法として、スイッ
チング素子の駆動回路の応答速度を遅らせる方法があっ
たが、この方法も偏磁防止の確実性がなく、その上、不
必要に応答速度が遅くなる問題がある。
チング素子の駆動回路の応答速度を遅らせる方法があっ
たが、この方法も偏磁防止の確実性がなく、その上、不
必要に応答速度が遅くなる問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、2個のス
イッチング素子を用いたハーフブリッジ回路又は4個の
スイッチング素子を用いたブリッジ回路と変圧器とを備
えたコンバータ回路において、変圧器の磁芯の偏磁を防
止することを課題とする。
イッチング素子を用いたハーフブリッジ回路又は4個の
スイッチング素子を用いたブリッジ回路と変圧器とを備
えたコンバータ回路において、変圧器の磁芯の偏磁を防
止することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 この課題を解決するた
めに、本発明では、以下の手段を提案するものである。
すなわち、第1の手段として、繰り返し周期Tで、パル
ス幅変調信号によりオン区間の終期が制御されて交互に
オンオフ駆動される第1のスイッチング素子と第2のス
イッチング素子と、変圧器とを備えてなるコンバータ回
路において、前記第1のスイッチング素子と前記第2の
スイッチング素子のそれぞれに与えられる前記パルス幅
変調信号のオン区間の終期と終期との間の長さを(T/
2+設定時間Δt)以下に制限したことを特徴とするコ
ンバータ回路を提案するものである。
めに、本発明では、以下の手段を提案するものである。
すなわち、第1の手段として、繰り返し周期Tで、パル
ス幅変調信号によりオン区間の終期が制御されて交互に
オンオフ駆動される第1のスイッチング素子と第2のス
イッチング素子と、変圧器とを備えてなるコンバータ回
路において、前記第1のスイッチング素子と前記第2の
スイッチング素子のそれぞれに与えられる前記パルス幅
変調信号のオン区間の終期と終期との間の長さを(T/
2+設定時間Δt)以下に制限したことを特徴とするコ
ンバータ回路を提案するものである。
【0007】 第2の手段として、繰り返し周期Tで、
パルス幅変調信号によりオン区間の終期が制御されて交
互にオンオフ駆動される第1のスイッチング素子と第2
のスイッチング素子と、変圧器とを備えてなるコンバー
タ回路において、前記第1のスイッチング素子と前記第
2のスイッチング素子のいずれか一方のオン駆動信号の
終期を起点として、(T/2+設定時間Δt)後に、前
記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素
子の他方のスイッチング素子にオフ駆動信号を送出する
ことを特徴とするコンバータ回路を提案するものであ
る。
パルス幅変調信号によりオン区間の終期が制御されて交
互にオンオフ駆動される第1のスイッチング素子と第2
のスイッチング素子と、変圧器とを備えてなるコンバー
タ回路において、前記第1のスイッチング素子と前記第
2のスイッチング素子のいずれか一方のオン駆動信号の
終期を起点として、(T/2+設定時間Δt)後に、前
記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素
子の他方のスイッチング素子にオフ駆動信号を送出する
ことを特徴とするコンバータ回路を提案するものであ
る。
【0008】 第3の手段として、上記の各コンバータ
回路において、前記設定時間Δtの値は、前記変圧器の
磁芯の磁束密度の飽和値の条件以下に選定することを提
案するものある。
回路において、前記設定時間Δtの値は、前記変圧器の
磁芯の磁束密度の飽和値の条件以下に選定することを提
案するものある。
【0009】 第4の手段として、交互にオンオフ駆動
される第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素
子と、変圧器とを備えてなるコンバータ回路において、
前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング
素子のいずれか一方のオン駆動信号の駆動区間に微小増
分の設定時間Δtを加えた区間を次の他のスイッチング
素子に、オン駆動信号を送出することを特徴とするコン
バータ回路を提案するものである。
される第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素
子と、変圧器とを備えてなるコンバータ回路において、
前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング
素子のいずれか一方のオン駆動信号の駆動区間に微小増
分の設定時間Δtを加えた区間を次の他のスイッチング
素子に、オン駆動信号を送出することを特徴とするコン
バータ回路を提案するものである。
【0010】 第5の手段として、上記設定時間Δtの
値は、前記変圧器の磁芯の磁束密度の飽和値の条件以下
に選定することを提案するものである。
値は、前記変圧器の磁芯の磁束密度の飽和値の条件以下
に選定することを提案するものである。
【0011】 本発明の特徴は、通常よく知られている
パルス幅変調信号により一対のスイッチング素子を駆動
するが、負荷が急変するなどして、パルス幅変調信号の
オン区間が増大しようとするとき、次の半サイクルのパ
ルス幅変調信号のオン区間を直前のオン区間にわずかに
Δtを加えた期間ずつ増加するように制限するものであ
る。この動作モードにより、変圧器の磁芯の偏磁を防止
するものである。そして、スイッチング素子が一定周期
Tでオンオフしている場合には、直前のスイッチング素
子のオン期間の終期にT/2+Δt後に、次のスイッチ
ング素子のオン駆動信号と並行して強制オフ信号を注入
することにより、次の半サイクルのパルス幅変調信号の
オン区間を直前のオン区間にわずかにΔtを加えた期間
ずつ増加するように制限する本発明の動作モードを実現
することができるものである。
パルス幅変調信号により一対のスイッチング素子を駆動
するが、負荷が急変するなどして、パルス幅変調信号の
オン区間が増大しようとするとき、次の半サイクルのパ
ルス幅変調信号のオン区間を直前のオン区間にわずかに
Δtを加えた期間ずつ増加するように制限するものであ
る。この動作モードにより、変圧器の磁芯の偏磁を防止
するものである。そして、スイッチング素子が一定周期
Tでオンオフしている場合には、直前のスイッチング素
子のオン期間の終期にT/2+Δt後に、次のスイッチ
ング素子のオン駆動信号と並行して強制オフ信号を注入
することにより、次の半サイクルのパルス幅変調信号の
オン区間を直前のオン区間にわずかにΔtを加えた期間
ずつ増加するように制限する本発明の動作モードを実現
することができるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】 図1は、本発明に係るコンバー
タの実施の形態の一例を示す回路図である。入力の直流
電源4をスイッチング素子であるFET1、2と、コン
デンサ5、7とによるハーフブリッジ回路と、変圧器3
と、この変圧器3の2次巻線に接続される整流用のダイ
オード9、10と、平滑用のチョークコイル11と、コ
ンデンサ13とからコンバータの主回路を形成し、負荷
15に所定の値の電圧に変換された電力を供給する。
タの実施の形態の一例を示す回路図である。入力の直流
電源4をスイッチング素子であるFET1、2と、コン
デンサ5、7とによるハーフブリッジ回路と、変圧器3
と、この変圧器3の2次巻線に接続される整流用のダイ
オード9、10と、平滑用のチョークコイル11と、コ
ンデンサ13とからコンバータの主回路を形成し、負荷
15に所定の値の電圧に変換された電力を供給する。
【0013】 スイッチング素子であるFET1、2の
各ゲート電極にはそれぞれ抵抗器6、8を介して駆動回
路16から駆動信号を供給される。以下駆動回路16に
ついて詳しく説明する。
各ゲート電極にはそれぞれ抵抗器6、8を介して駆動回
路16から駆動信号を供給される。以下駆動回路16に
ついて詳しく説明する。
【0014】 駆動回路16は、主に集積回路U1、U
2、U3、U4、U5、U6とから構成され、これらの
各集積回路は直流電源17によって電源供給される。各
集積回路の電源接続端子間には、バイパス用のコンデン
サ35、18、43、55が接続されている。なお集積
回路U2については、その動作電源の接続の図示を省略
している。
2、U3、U4、U5、U6とから構成され、これらの
各集積回路は直流電源17によって電源供給される。各
集積回路の電源接続端子間には、バイパス用のコンデン
サ35、18、43、55が接続されている。なお集積
回路U2については、その動作電源の接続の図示を省略
している。
【0015】 集積回路U1は、汎用のスイッチング電
源用の制御回路であり、端子4から同期信号受けて、端
子11、14からそれぞれ駆動信号(d) (e)を、それぞ
れ抵抗器6、8を介してスイッチング素子であるFET
1、2のゲートに供給する。また、駆動信号(d) (e) は
それぞれ抵抗器31、33を介して集積回路U4、U5
の各端子2に送られる。なお、この集積回路U1は定電
圧制御するためのパルス幅変調回路を含んでいるが、本
願発明の特徴的機能に関連しないため、そのための関連
接続を省いている。
源用の制御回路であり、端子4から同期信号受けて、端
子11、14からそれぞれ駆動信号(d) (e)を、それぞ
れ抵抗器6、8を介してスイッチング素子であるFET
1、2のゲートに供給する。また、駆動信号(d) (e) は
それぞれ抵抗器31、33を介して集積回路U4、U5
の各端子2に送られる。なお、この集積回路U1は定電
圧制御するためのパルス幅変調回路を含んでいるが、本
願発明の特徴的機能に関連しないため、そのための関連
接続を省いている。
【0016】 集積回路U2は、水晶振動子を含む基準
発振回路であり、ここでは26MHz の高周波矩形波信号
(a) を発振している。この高周波矩形波信号(a) は、集
積回路U3の端子1に送られる。
発振回路であり、ここでは26MHz の高周波矩形波信号
(a) を発振している。この高周波矩形波信号(a) は、集
積回路U3の端子1に送られる。
【0017】 集積回路U3は分周回路であり、集積回
路U2からの26MHz の高周波を4段階にわたって半分
づつ分周して端子6に1.625MHz の信号(b) を発生
させる。この信号(b) は分周回路U4、U5の各端子1
に送られる。集積回路U3において、さらに2段階にわ
たって分周して端子3に203.125KHz の信号を発
生させる。この203.125KHz の信号は、分周経過
の1/2、1/4、1/8、1/16の各信号をダイオ
ード21、23、25、27と抵抗器29で構成される
OR回路により、半サイクルごとに15/16のデュー
ティレシオの矩形波として、制御回路である集積回路U
1の端子4に送られ、クロック周波数として利用され
る。
路U2からの26MHz の高周波を4段階にわたって半分
づつ分周して端子6に1.625MHz の信号(b) を発生
させる。この信号(b) は分周回路U4、U5の各端子1
に送られる。集積回路U3において、さらに2段階にわ
たって分周して端子3に203.125KHz の信号を発
生させる。この203.125KHz の信号は、分周経過
の1/2、1/4、1/8、1/16の各信号をダイオ
ード21、23、25、27と抵抗器29で構成される
OR回路により、半サイクルごとに15/16のデュー
ティレシオの矩形波として、制御回路である集積回路U
1の端子4に送られ、クロック周波数として利用され
る。
【0018】 集積回路U4は分周回路であり、端子1
に受けた1.625MHz の信号(b) を4段階にわたって
半分づつ分周して101.5625KHz の信号にすると
ともに、端子2に印加される信号(e) との論理和で出力
信号(f) が端子5に発生する。この信号(f) は、10
1.5625KHz の矩形波であるので、その半周期T/
2は4.92μsである。
に受けた1.625MHz の信号(b) を4段階にわたって
半分づつ分周して101.5625KHz の信号にすると
ともに、端子2に印加される信号(e) との論理和で出力
信号(f) が端子5に発生する。この信号(f) は、10
1.5625KHz の矩形波であるので、その半周期T/
2は4.92μsである。
【0019】 集積回路U5は分周回路であり、集積回
路U4と同様に構成される。
路U4と同様に構成される。
【0020】 集積回路U6は、2組の単安定回路を有
しており、端子2に入力信号(h) が表れるときに、コン
デンサ59と抵抗器57との時定数で決定される幅の時
間Δt経過後に、出力信号(k) を出力端子4に発生す
る。
しており、端子2に入力信号(h) が表れるときに、コン
デンサ59と抵抗器57との時定数で決定される幅の時
間Δt経過後に、出力信号(k) を出力端子4に発生す
る。
【0021】 図2は、図1に示す回路の動作を説明す
るための波形図であって、定常運転時の各部の波形を示
す。(d) 、(e) はそれぞれ制御回路である集積回路U1
の出力波形を示し、それぞれFET1、FET2の駆動
信号である。(f) は分周回路である集積回路U4の出力
波形を示し、(g) は集積回路U5の出力波形を示し、
(h) はこれら(f) 、(g) の信号の和の信号である。波形
(f) 、(g) は互いに位相が半周期ずれた形で、すべての
時刻tにおいて、それらの和(h)が一定値を保つ。した
がって、このときは、図示を省いてあるが、2組の単安
定回路を含む集積回路U6の出力信号(k) はゼロであ
る。
るための波形図であって、定常運転時の各部の波形を示
す。(d) 、(e) はそれぞれ制御回路である集積回路U1
の出力波形を示し、それぞれFET1、FET2の駆動
信号である。(f) は分周回路である集積回路U4の出力
波形を示し、(g) は集積回路U5の出力波形を示し、
(h) はこれら(f) 、(g) の信号の和の信号である。波形
(f) 、(g) は互いに位相が半周期ずれた形で、すべての
時刻tにおいて、それらの和(h)が一定値を保つ。した
がって、このときは、図示を省いてあるが、2組の単安
定回路を含む集積回路U6の出力信号(k) はゼロであ
る。
【0022】 図3は、図1に示す回路の動作を説明す
るための波形図であって、負荷急変などによりスイッチ
ング素子FET1とFET2のパルス幅が異なる場合の
各部の波形を示す。(d) 、(e) 、(f) 、(g) 、(h) の各
信号は、図2の場合と同様である。そして(k) は、(h)
の信号を受けて発生する2組の単安定回路を含む集積回
路U6の出力信号を示す。時刻t1において、FET2の
駆動信号(e) がハイレベルにありFET2がオンする。
このときFET1の駆動信号(d) は時刻t3までローレベ
ルであり、FET1はオフしている。次に、時刻t11 で
信号(e) がローレベルに転じると、FET2はオフす
る。この信号(e) がオフする傾斜によって、集積回路U
5はその分周出力(g) が時刻t11 より時刻 t12までのT
/2期間発生する。次に、時刻t2で信号(f) でローレベ
ルになり、時刻t3で(d) がハイレベルになり、FET1
がオンする。時刻 t12で信号(g) がローレベルになる
と、信号(h) もローレベルになり、時刻 t4 まで、ロー
レベルが継続する。信号(h) のローレベルを受けて、集
積回路U6は、時刻 t12から時刻 t13までのΔtの幅の
時間経過後に出力信号(k) を発生して、U1の端子9に
ゲートリセット信号を供給する。つまり、FET1の駆
動信号となる信号(d) は、破線で示すような時刻t4まで
オンする予定が、実線で示すように時刻t13 においてオ
フ信号が強制的に付与される。すなわち、FET2のオ
ン期間の終期である駆動信号(e) がオフした時刻t11 よ
り起算してT/2+Δt後の時刻 t13において、FET
1にオフ信号が与えられ、FET1のオン区間が終了さ
せられる。
るための波形図であって、負荷急変などによりスイッチ
ング素子FET1とFET2のパルス幅が異なる場合の
各部の波形を示す。(d) 、(e) 、(f) 、(g) 、(h) の各
信号は、図2の場合と同様である。そして(k) は、(h)
の信号を受けて発生する2組の単安定回路を含む集積回
路U6の出力信号を示す。時刻t1において、FET2の
駆動信号(e) がハイレベルにありFET2がオンする。
このときFET1の駆動信号(d) は時刻t3までローレベ
ルであり、FET1はオフしている。次に、時刻t11 で
信号(e) がローレベルに転じると、FET2はオフす
る。この信号(e) がオフする傾斜によって、集積回路U
5はその分周出力(g) が時刻t11 より時刻 t12までのT
/2期間発生する。次に、時刻t2で信号(f) でローレベ
ルになり、時刻t3で(d) がハイレベルになり、FET1
がオンする。時刻 t12で信号(g) がローレベルになる
と、信号(h) もローレベルになり、時刻 t4 まで、ロー
レベルが継続する。信号(h) のローレベルを受けて、集
積回路U6は、時刻 t12から時刻 t13までのΔtの幅の
時間経過後に出力信号(k) を発生して、U1の端子9に
ゲートリセット信号を供給する。つまり、FET1の駆
動信号となる信号(d) は、破線で示すような時刻t4まで
オンする予定が、実線で示すように時刻t13 においてオ
フ信号が強制的に付与される。すなわち、FET2のオ
ン期間の終期である駆動信号(e) がオフした時刻t11 よ
り起算してT/2+Δt後の時刻 t13において、FET
1にオフ信号が与えられ、FET1のオン区間が終了さ
せられる。
【0023】 このように、スイッチング素子であるF
ET1のオン区間の後のFET2のオン区間は微小増分
Δtの期間増えて駆動され、以下同様に所定のオン区間
になるまで増加してゆく。したがって、過大にオン区間
が増加して偏磁になるのを防ぐことができる。なお、Δ
tの値は、応答速度の許容できる範囲で小さく選定すれ
ばよい。一例として、半周期4.92μsのとき、Δt
を0.3μsから0.5μsに設定して好結果を得てい
る。
ET1のオン区間の後のFET2のオン区間は微小増分
Δtの期間増えて駆動され、以下同様に所定のオン区間
になるまで増加してゆく。したがって、過大にオン区間
が増加して偏磁になるのを防ぐことができる。なお、Δ
tの値は、応答速度の許容できる範囲で小さく選定すれ
ばよい。一例として、半周期4.92μsのとき、Δt
を0.3μsから0.5μsに設定して好結果を得てい
る。
【0024】 このコンバータ回路の動作において、た
とえば、負荷が大幅に急変することにより、パルス幅変
調機能によりオン区間を大幅に増大させる信号が発生し
ても、その直前の駆動信号のオン区間の終期から起算し
てT/2+Δt後の時刻の時間幅で直後の駆動信号のオ
ン区間が強制終了させられるので、つまり駆動信号のオ
ン区間が、変圧器3の磁芯が偏磁しない程度の長さに制
限されるので、偏磁現象には遭遇しない。
とえば、負荷が大幅に急変することにより、パルス幅変
調機能によりオン区間を大幅に増大させる信号が発生し
ても、その直前の駆動信号のオン区間の終期から起算し
てT/2+Δt後の時刻の時間幅で直後の駆動信号のオ
ン区間が強制終了させられるので、つまり駆動信号のオ
ン区間が、変圧器3の磁芯が偏磁しない程度の長さに制
限されるので、偏磁現象には遭遇しない。
【0025】 以上、ハーフブリッジ回路のコンバータ
について説明してきたが、本発明は、スイッチング素子
の配置を変形した変形ハーフブリッジ回路、又はフルブ
リッジ回路、プッシュプル回路などにも適用できる。
について説明してきたが、本発明は、スイッチング素子
の配置を変形した変形ハーフブリッジ回路、又はフルブ
リッジ回路、プッシュプル回路などにも適用できる。
【0026】
【発明の効果】 以上述べたように本発明によれば、ハ
ーフブリッジなどのコンバータにおいて、変圧器の磁芯
の偏磁を確実に防止することができる効果がある。ま
た、過渡時の応答においてオーバーシュートがなく、そ
の過渡時の電力損失の無駄を低く抑えるとともに、スイ
ッチング素子の過負荷も抑えることもでき、信頼性を高
めることができる。また、変圧器の磁芯の使用する磁束
密度を確実に有効利用できるので、磁芯の使用量を逓減
でき、さらには、その逓減された磁芯を巻く巻線の量も
逓減でき、コンバータ回路の変換効率を向上させること
ができる。
ーフブリッジなどのコンバータにおいて、変圧器の磁芯
の偏磁を確実に防止することができる効果がある。ま
た、過渡時の応答においてオーバーシュートがなく、そ
の過渡時の電力損失の無駄を低く抑えるとともに、スイ
ッチング素子の過負荷も抑えることもでき、信頼性を高
めることができる。また、変圧器の磁芯の使用する磁束
密度を確実に有効利用できるので、磁芯の使用量を逓減
でき、さらには、その逓減された磁芯を巻く巻線の量も
逓減でき、コンバータ回路の変換効率を向上させること
ができる。
【図1】 本発明に係るコンバータ回路の実施の形態を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図2】 本発明に係るコンバータ回路の動作を説明す
る波形図であって、定常運転時の各部の波形を示す。
る波形図であって、定常運転時の各部の波形を示す。
【図3】 本発明に係るコンバータ回路の動作を説明す
る波形図であって、負荷急変などにより二つのスイッチ
ング素子のパルス幅が異なる場合の各部の波形を示す。
る波形図であって、負荷急変などにより二つのスイッチ
ング素子のパルス幅が異なる場合の各部の波形を示す。
1、2…FET 3…変圧器 4…直流電源 5…コン
デンサ 6…抵抗器 7…コンデンサ 9、10…ダイオード
11…チョークコイル 13…コンデンサ 15…負荷 16…駆動回路
17…直流電源 U1、U2、U3、U4、U5、U6…集積回路
デンサ 6…抵抗器 7…コンデンサ 9、10…ダイオード
11…チョークコイル 13…コンデンサ 15…負荷 16…駆動回路
17…直流電源 U1、U2、U3、U4、U5、U6…集積回路
Claims (5)
- 【請求項1】 繰り返し周期Tで、パルス幅変調信号に
よりオン区間の終期が制御されて交互にオンオフ駆動さ
れる第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子
と、変圧器とを備えてなるコンバータ回路において、前
記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素
子のそれぞれに与えられる前記パルス幅変調信号のオン
区間の終期と終期との間の長さを(T/2+設定時間Δ
t)以下に制限したことを特徴とするコンバータ回路。 - 【請求項2】 繰り返し周期Tで、パルス幅変調信号に
よりオン区間の終期が制御されて交互にオンオフ駆動さ
れる第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子
と、変圧器とを備えてなるコンバータ回路において、前
記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素
子のいずれか一方のオン駆動信号の終期を起点として、
(T/2+設定時間Δt)後に、前記第1のスイッチン
グ素子と前記第2のスイッチング素子の他方のスイッチ
ング素子にオフ駆動信号を送出することを特徴とするコ
ンバータ回路。 - 【請求項3】 前記設定時間Δtの値は、前記変圧器の
磁芯の磁束密度の飽和値の条件以下に選定することを特
徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンバータ回
路。 - 【請求項4】 交互にオンオフ駆動される第1のスイッ
チング素子と第2のスイッチング素子と、変圧器とを備
えてなるコンバータ回路において、前記第1のスイッチ
ング素子と前記第2のスイッチング素子のいずれか一方
のオン駆動信号の駆動区間に微小増分の設定時間Δtを
加えた区間を次の他のスイッチング素子に、オン駆動信
号を送出することを特徴とするコンバータ回路。 - 【請求項5】 前記設定時間Δtの値は、前記変圧器の
磁芯の磁束密度の飽和値の条件以下に選定することを特
徴とする請求項4に記載のコンバータ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001131181A JP2002325436A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | コンバータ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001131181A JP2002325436A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | コンバータ回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002325436A true JP2002325436A (ja) | 2002-11-08 |
Family
ID=18979413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001131181A Withdrawn JP2002325436A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | コンバータ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002325436A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100407544C (zh) * | 2004-10-20 | 2008-07-30 | 台达电子工业股份有限公司 | 充电电路及使用该充电电路的不断电电源供应系统 |
JP2010161842A (ja) * | 2009-01-06 | 2010-07-22 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 電力変換装置 |
JP2010161843A (ja) * | 2009-01-06 | 2010-07-22 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 電力変換装置 |
WO2016090959A1 (zh) * | 2014-12-08 | 2016-06-16 | 深圳市科陆电子科技股份有限公司 | 开关电源双脉冲脉宽限制电路及其实现方法 |
JP2017195674A (ja) * | 2016-04-19 | 2017-10-26 | コーセル株式会社 | スイッチング電源装置及びその制御方法 |
-
2001
- 2001-04-27 JP JP2001131181A patent/JP2002325436A/ja not_active Withdrawn
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WO2016090959A1 (zh) * | 2014-12-08 | 2016-06-16 | 深圳市科陆电子科技股份有限公司 | 开关电源双脉冲脉宽限制电路及其实现方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080701 |