JP2002314250A - 多層積層板の製造方法 - Google Patents
多層積層板の製造方法Info
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Abstract
板の製造方法を提供する。 【解決手段】 内層用回路基板1の両側にプリプレグ1
3を積層した内層体3、この内層体3の外側に銅箔2を
配して積層体4を含む被圧体10をプレスし、加熱加圧
した後に冷却して成形する。冷却を開始する10〜20
分前から冷却開始するまでの間の圧力(P3)を、成形
圧力(P1)に対して0.2〜0.4の範囲とし、さら
に、冷却開始のときの圧力(P4)を、成形圧力(P1)
に対して0.04〜0.15の範囲とし、積層体の温度
が、用いたプリプレグのガラス転移温度(D)の温度付
近を経過するときの圧力(P2)を、成形圧力(P1)に
対して1.0以下まで加圧し、その後、圧力を成形圧力
に対して0.04〜0.15の範囲とする。
Description
利用される多層積層板の製造方法に関するものである。
に、多層積層板が採用されている。上記多層積層板は、
内層用回路基板にプリプレグ及び外層に銅箔を配して形
成した積層体を成形用プレートに挟み、加熱加圧してプ
リプレグの樹脂を硬化させ、一体化することで作製され
る。上記多層積層板は、成形に際し、積層体と成形用プ
レートを交互に配置し、成形用プレートを最外側として
被圧体を形成し、この被圧体をプレスして、加熱加圧し
た後に冷却して成形する方法が汎用されている。この成
形の方法として、プレスの熱盤に被圧体を挟んで熱盤か
らの伝熱により加熱しながら加圧する方法や、特表平8
−506289号公報に記載されたような、被圧体をプ
レスした状態で銅箔に給電して、抵抗加熱により加熱し
ながら加圧する方法が知られている。
に電流を流し、ジュール効果で発生する熱により加熱す
る方法である。この抵抗加熱により加熱しながら加圧す
る方法は、例えば、図6に示すように、銅箔22として
長尺のものを用い、この銅箔22を複数重ね折り返し屈
曲させると共に、屈曲して対向する銅箔22間に、内層
用回路基板の両側にプリプレグを積層した内層体23
と、成形用プレート25を交互に複数配置して、被圧体
26を作製する。次いで、上記方法は、この被圧体26
をプレスして、加圧した状態で銅箔22に給電すると、
抵抗加熱によりプリプレグが加熱され、冷却して成形す
る。上記抵抗加熱による成形法は、銅箔22を熱源とし
て直接に加熱することができるため、一つの被圧体26
に多数の多層積層板を成形することができるものであ
る。
条件は、熱盤からの伝熱による方法の場合でも、抵抗加
熱による方法の場合でも、図5に示すように、積層体の
成形中の温度を徐々に上昇させ設定温度の最高温度
(A)に達して所定時間保持した後、冷却が開始される
と徐々に下降する。このとき、積層体の成形中の圧力
は、段階的に例えば2段加圧等を行って、所望の設定し
た圧力(成形圧力R1 )に達した状態でプリプレグ中の
樹脂が硬化し、その状態で冷却する方法が汎用されてい
る。なお、図中の符号S0は成形開始時間であり、S1は
冷却開始時間であり、R2は段階的に加圧する初期圧力
を示す。
形成で高密度化の要望が高まっている。例えば、回路間
隔は、100μmから50μm、さらに30μmとする
ことが望まれている。当然のことながら、スルーホール
に対するランド径(アニュラーリング)にあっても、1
50μmから100μm、さらに50μmとすることが
求められている。したがって、プリント配線板の加工に
おいては、スルーホールの加工位置精度の向上が要望さ
れている。このスルーホールの加工位置精度は、機械加
工の制度向上と共に、スルーホールをプリント配線板の
所定の位置に形成された基準穴からの距離によって位置
決めするので、この基準穴の位置制度の向上が必要であ
る。上記基準穴は、予め内層用回路基板の回路パターン
に対して設定された位置に形成したターゲットマークを
X線で求め、加工を行っている。この際、複数の回路を
形成した層構成からなるプリント配線板にあっては、各
層のターゲットマークの位置がずれていると、加工した
基準穴と各層の回路パターンにずれが生じ、その結果、
スルーホールと回路パターンの位置ずれを生じることに
なる。この各層のターゲットマークの位置ずれは、多層
の積層板を成形する際に生じたり、また、内層用回路基
板の収縮により生じるものがある。
配線板を作製するために、多層積層板は、表面粗度を良
好とするものが求められている。
で、その目的とするところは、基準となる位置決め精度
が向上した多層積層板の製造方法を提供することにあ
る。
は、表面粗度が良好な多層積層板の製造方法を提供する
ことにある。
達成するため鋭意研究を重ねた結果、積層体を成形する
際に、冷却を開始する10〜20分前から冷却開始する
までの間の圧力を、成形圧力に対して0.2〜0.4の
範囲に圧力を下げ、冷却開始のときときの圧力を、より
低圧の状態、すなわち、成形圧力に対して0.04〜
0.15の圧力とし、さらに、積層体の温度が、用いた
プリプレグのガラス転移温度の温度付近を経過するとき
の圧力を、所定の間だけ成形圧力に対して1.0以下の
範囲で加圧することで、成形した多層の金属張り積層板
は、基準となる位置決め精度が向上することを見出し、
本発明の完成に至ったものである。さらに、本発明者
は、研究を重ねた結果、この積層体の温度が、用いたプ
リプレグのガラス転移温度より30℃程度高い温度か
ら、プリプレグのガラス転移温度より10℃程度低い温
度に達するまでの間、圧力を上昇させて成形圧力に対し
て0.5以上、1.0以下の範囲とすると、多層の積層
板の位置決め精度と共に、表面粗度が3μm以下と小さ
くなることを見出し、本発明の完成に至ったものであ
る。
内層用回路基板の両側にプリプレグを積層した内層体、
この内層体の外側に銅箔を配して積層体とし、この積層
体と成形用プレートを交互に配置し、成形用プレートを
最外側として被圧体を形成し、次いで、この被圧体をプ
レスし、加熱加圧した後に冷却して成形する多層積層板
の製造方法において、冷却を開始する10〜20分前か
ら冷却開始するまでの間の圧力を、成形圧力に対して
0.2〜0.4の範囲とし、さらに、冷却開始のときの
圧力を、成形圧力に対して0.04〜0.15の範囲と
し、積層体の温度が、用いたプリプレグのガラス転移温
度の温度付近を経過するときの圧力を、成形圧力に対し
て1.0以下まで加圧し、その後、圧力を成形圧力に対
して0.04〜0.15の範囲とすることを特徴とす
る。
グ中の樹脂を硬化させるために加熱中に加圧する最高圧
力を示す。また、上記ガラス転移温度は、示差走査熱量
計(DSC)を用いて20℃/分の割合で昇温させて発
熱量を測定し、この発熱曲線(吸温)から求められるも
のである。
請求項1記載の多層積層板の製造方法において、上記冷
却中のガラス転移温度の温度付近が、プリプレグのガラ
ス転移温度より約30℃高い温度から、プリプレグのガ
ラス転移温度より約10℃低い温度に達するまでの間で
あることを特徴とする。
30℃高い温度、あるいは、ガラス転移温度より約10
℃低い温度とは、被圧体の成形位置によるばらつきを想
定して、半分以上のものがこの温度範囲の間、上記圧力
範囲であるということである。
請求項1又は請求項2記載の多層積層板の製造方法にお
いて、上記冷却中のガラス転移温度の温度付近の加圧
が、成形圧力に対して0.5以上に加圧することを特徴
とする。
請求項1乃至請求項3いずれか記載の多層積層板の製造
方法において、上記被圧体が、長尺の銅箔が複数重に折
り返して連ね、この銅箔間に内層体と成形用プレートを
交互に配置したものであると共に、上記加熱が銅箔に給
電することによって成形されることを特徴とする。
請求項1乃至請求項4いずれか記載の多層積層板の製造
方法において、上記成形圧力が、2〜3MPaとするこ
とを特徴とする。
請求項1乃至請求項5いずれか記載の多層積層板の製造
方法において、上記得られる多層積層板の板厚が、0.
1〜1.2mmであることを特徴とする。
して、抵抗加熱による成形方法の場合について、図1〜
4に基づいて説明する。図1は温度、圧力状態を示すグ
ラフ、図2は成形する前の組み合わせ状態を示す断面
図、図3は多層積層板の断面図、図4は多層積層板の製
造方法を説明する説明図である。
せ構成の一例を図2に示す。上記の組み合わせ構成は、
内層用回路基板1の外側にプリプレグ13を配置して内
層体3とし、さらにこの内層体3の外側に銅箔2を配置
して積層した積層体4である。上記内層用回路基板1
は、エポキシ樹脂ガラス基材等の絶縁基板11の表面に
回路12を形成したものであり、この絶縁基板11の表
面に後工程の回路形成工程で必要なターゲットマークと
なる回路12a,12bを形成している。上記プリプレ
グ13は、ガラス織物あるいは不織物等のガラス基材に
エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させ、この樹脂を
Bステージ状態に半硬化させたものである。上記積層体
4は、その上下に成形用プレート5を配した状態でプレ
スして、加熱及び加圧されると、図3に示すように、プ
リプレグ13の樹脂が硬化して絶縁層13aを形成し
て、多層の金属張り積層板となる。
るプリプレグ13は、汎用のものを採用することがで
き、その枚数は、1枚でも複数枚でも適宜選択される。
なお、内層体3の構成は、上記内層用回路基板1が単数
に限定されず、プリプレグ13を介して複数の内層用回
路基板1を積層したものでもよい。本発明は、多層積層
板の板厚が、0.1〜1.2mmと薄い積層板の場合、
本発明の効果が顕著に現れ易いものである。
うに、一対の長尺の銅箔2、2を用い、この銅箔2、2
に上記内層体3を挟んで一組の積層体4を形成すると共
に銅箔2、2を複数重に折り返しながら、積層体4と成
形用プレート5を交互に配置して被圧体10を作製す
る。次いで、上記方法は、この被圧体10をプレスする
加圧板6、6の間にセットすると共に、銅箔2に給電す
る。なお、このとき加圧板6と被圧体10の間には、必
要に応じて、アラミド繊維等のクッション材や熱伝導調
整材を挟むようにしてもよい。また、上記成形用プレー
ト5は、アルミニウム板の表面に絶縁被覆を施した電気
絶縁性の板を用いることができる。
熱源として直接に加熱することができるため、被圧体1
0の外側と内側で温度のばらつきが生じるのを抑えるこ
とができるので、一つの被圧体10に多数の多層積層板
を成形することができる。上記成形方法は、多層積層板
の板厚さにもよるが、一つの被圧体10で40〜80枚
もの成形を可能とするものである。上記成形の際に、積
層体4の温度制御を行うために、被圧体10内の一つの
積層板に、温度測定用のセンサーを埋めこんだものを用
いるとよい。
6、6で加圧する。この際、加圧される初期圧力
(P5 )は、接触圧程度が好ましい。次に、銅箔2に給
電して抵抗加熱によって上記積層体4を加熱する。上記
成形の際における温度及び圧力等の成形条件の一例を、
図1に示す。図1(a)は、時間の経過と積層体の温度
カーブT、(b)は圧力カーブPを示す。上記温度カー
ブTは、銅箔2を給電した時点(t0)から上昇し、や
がて所定の成形温度である最高温度(符号A)に達して
しばらく保持される。上記圧力カーブPは、加圧開始時
点から、例えば、積層体4の温度がプリプレグ中の樹脂
が溶融を開始する程度の時間(図中の時間t0からt1の
間)は接触圧(符号P5)で保持し、その後に所定の設
定した成形圧力(符号P1)に加圧される。上記成形圧
力(P1)は、2〜3MPa程度が汎用される。
する直前、及び、冷却のときに以下の方法で行うもので
ある。上記製造方法は、冷却を開始する前10〜20分
前(図中の時間t2)から冷却を開始(図中の時間t3)
するまでの間(図中t2からt3の間)の圧力(符号
P3)を、成形圧力に対して0.2〜0.4の範囲とす
る。さらに、上記製造方法は、冷却開始のとき(図中の
t3)の圧力(符号P4)を、成形圧力(P1)に対して
0.04〜0.15の範囲とし、積層体の温度が、用い
たプリプレグのガラス転移温度の温度付近(図中のD)
を経過するときの圧力(符号P2)を加圧して、成形圧
力(P1)に対して1.0以下の範囲とし、その後(図
中のt5以後)に圧力を、成形圧力(P1)に対して0.
04〜0.15の範囲とする。上記製造方法は、加熱が
終了して冷却する直前の圧力(P3)、及び、冷却の間
の圧力(P2及びP4)を上述のようにすることによっ
て、多層積層板の基準となる位置決め精度を向上するも
のである。
(P3)が高すぎると、位置決め精度が低下する恐れが
あり、圧力(P3)が低過ぎると成形した多層積層板に
ボイドと称する気泡が発生したり銅箔にしわが生じたり
し易くなる。また、この冷却する直前の圧力(P3)を
低下させる時間が冷却する前10分未満であると、位置
決め精度が低下する恐れがあり、時間が冷却する前20
分を超えると成形した多層積層板にボイドと称する気泡
が発生したり銅箔にしわが生じたりし易くなる。また、
冷却開始のときの圧力(P4)が、高すぎると位置決め
精度が低下する恐れがある。また、ガラス転移温度
(D)の温度付近を下降する際の圧力(P2)が、成形
圧力(P1)に対して1.0を超えると、位置決め精度
が低下する恐れがある。
ス転移温度の温度付近として好ましい範囲は、プリプレ
グのガラス転移温度(D)より約30℃高い温度(符号
B)から、プリプレグのガラス転移温度(D)より約1
0℃低い温度(符号C)に達するまでの間(図中の時間
t4からt5の間)である。上記温度範囲を外れると、位
置決め精度が低下する傾向がある。
のガラス転移温度(D)より約30℃高い温度(B)か
らプリプレグのガラス転移温度(D)より約10℃低い
温度(C)に達するまでの間(時間t4からt5の間)の
圧力(P2)を、成形圧力に対して1.0以下であると
共に、0.5以上とすることが好ましい。上記圧力(P
2)が成形圧力に対して0.5〜1.0の範囲である
と、位置決め精度の向上と共に、多層の積層板の表面の
平滑性が向上し、表面粗度が良好となるものである。
25℃のものを用いて、成形圧力(P1)を2.5MP
aで多層積層板を成形する場合、加熱が終了して冷却す
る直前の圧力(P3)は、0.5〜1.0MPaであ
り、冷却開始のときの圧力(P4)は、0.10〜0.
375MPaであり、冷却で温度が155℃から115
℃に下降する際の圧力(P2)は、2.5MPa以下
で、1.25MPa以上とすると、位置決め精度が向上
し、表面粗度が良好な、多層積層板が得られるものであ
る。
間)の間の圧力(P2)は、成形圧力(P1)と異なった
例を示しているが、同一でもよい。また、上述の冷却の
間の圧力(P4)も、接触圧(符号P5)と同じでも、異
なるものでもよい。
定されず、成形方法が熱盤からの伝熱による方法の場合
でもよい。なかでも、上述の抵抗加熱による成形方法の
場合に被圧体10の外側と内側で温度のばらつきが少な
いので、本発明の効果が顕著に現れる。
及び比較例を行い、多層積層板を作製した。多層積層板
は、抵抗加熱による成形方法で製造した。内層用回路基
板は、銅張り積層板(松下電工株式会社製、R176
6)の表面の銅箔(厚さ35μm)をエッチングして、
両面に回路を形成した厚さ0.1mmの基板を使用し
た。上記内層用回路基板は、回路を形成した際に、ター
ゲットマークとなる回路を、その間隔が490mmのと
ころに形成した。プリプレグは、ガラス織物にエポキシ
樹脂を含浸させた厚さ0.1mm、樹脂量が52重量%
のプリプレグ(松下電工株式会社製:R1661)を使
用した。内層体は、上記内層用回路基板の両側に上記プ
リプレグを各1枚配して作製した。このプリプレグのガ
ラス転移温度は、125℃であった。また、成形用プレ
ートは、アルミニウム板の表面に絶縁被覆を施した、厚
さ1.2mmの電気絶縁性の板を用いた。
用い、一対の銅箔を複数重ね折り返し屈曲させながら、
積層体と成形用プレートを交互に配置して、60組の積
層体を有する被圧体を作製した。なお、このとき上から
30組目の積層体に熱電対を設置し、成形の際の温度を
確認することとした。また、上記積層体は、500×5
00mmサイズの積層板が得られるように構成した。次
に、上記被圧体をプレスの加圧板の間にセットすると共
に、銅箔にプレスの加圧板を介して電源を接続した。
力を以下のようにした。
を5℃/分の温度上昇速度で加熱し、最高温度180℃
で40分保持した。加熱中の圧力は、最初15分間0.
5MPaとし、その後圧力を加圧して成形圧力を2.5
MPaとした。その後、冷却を開始する15分前に圧力
を0.8MPaとし、冷却を開始するまでの間(図1中
のt2からt3の間)、圧力(図1中のP3)を0.8M
Paとした。
を5℃/分の温度下降速度となるように冷却した。その
際、冷却中の圧力は、冷却開始のときの圧力(図1中の
P4)を0.3MPaとし、積層体の温度が155℃か
ら115℃に下降する際の圧力(P2)を2.0MPa
とし、その後、圧力を0.3MPaとした。ことように
して多層の積層板を得た。
始する10分前に圧力を0.8MPaとした以外は、実
施例1と同様にして成形し、多層の積層板を得た。
始する20分前に圧力を0.8MPaとした以外は、実
施例1と同様にして成形し、多層の積層板を得た。
始する15分前に圧力を0.5MPaとし、冷却を開始
するまでの間(図1中のt2からt3の間)、圧力
(P3)を0.5MPaとした以外は、実施例1と同様
にして成形し、多層の積層板を得た。
始する15分前に圧力を1.0MPaとし、冷却を開始
するまでの間(図1中のt2からt3の間)、圧力
(P3)を1.0MPaとした以外は、実施例1と同様
にして成形し、多層の積層板を得た。
力を以下のようにした。なお、図1の温度カーブ、圧力
カーブと対比するために、比較例も、それぞれ相当する
温度、圧力、時間を図中の符号に基づいて示している。
に圧力を0.8MPaとした以外は、実施例1と同様に
して成形し、多層の積層板を得た。
始する25分前に圧力を0.8MPaとした以外は、実
施例1と同様にして成形し、多層の積層板を得た。
始する15分前に圧力を0.3MPaとし、冷却を開始
するまでの間(図1中のt2からt3の間)、圧力
(P3)を0.3MPaとした以外は、実施例1と同様
にして成形し、多層の積層板を得た。
始する15分前に圧力を1.5MPaとし、冷却を開始
するまでの間(図1中のt2からt3の間)、圧力
(P3)を1.5MPaとした以外は、実施例1と同様
にして成形し、多層の積層板を得た。
のときの圧力(P4)を0.1MPaとした以外は、実
施例1と同様にして成形し、多層の積層板を得た。
積層体の温度が155℃から115℃に下降する際の圧
力(P2)を1.5MPaとした以外は、実施例1と同
様にして成形し、多層の積層板を得た。
積層体の温度が155℃から115℃に下降する際の圧
力(P2)を2.5MPaとした以外は、実施例1と同
様にして成形し、多層の積層板を得た。
積層体の温度が165℃から115℃に下降する際の圧
力(P2)を2.0MPaとした以外は、実施例1と同
様にして成形し、多層の積層板を得た。
の積層体の温度が155℃から105℃に下降する際の
圧力(P2)を2.0MPaとした以外は、実施例1と
同様にして成形し、多層の積層板を得た。
の積層体の温度が155℃から115℃に下降する際の
圧力(P2)を1.0MPaとした以外は、実施例1と
同様にして成形し、多層の積層板を得た。
のときの圧力(P4)を0.5MPaとした以外は、実
施例1と同様にして成形し、多層の積層板を得た。
積層体の温度が155℃から115℃に下降する際の圧
力(P2)を3.0MPaとした以外は、実施例1と同
様にして成形し、多層の積層板を得た。
度、成形性、並びに、表面粗度を以下のようにして測定
し、評価した。
層板のうち、各20枚のターゲットマーク間の距離(設
定490mm)を測定し、そのずれを算出し、最大が5
0μm以下を○、最大が50μmを超えて75μm以下
を△、75μmを超えたものを×とした。結果は、表1
及び表2のとおりであった。
発生したり、銅箔にしわが生じていないか、検査した。
ボイドの検査は、得られた多層積層板のうち、各10枚
の最外側の銅箔をエッチングして、外観を目視で観察
し、ボイドの有無を調べた。銅箔のしわの検査は、全数
外観を目視で観察し、しわの有無を調べた。ボイド及び
しわのないものを○、ボイド又はしわのいずれかが発生
していたものを×とした。結果は、表1及び表2のとお
りであった。
度が向上し、成形性が良好なものであった。比較例は、
位置決め精度が劣るか、又は、成形性が製品として不良
のものであった。
の表面粗度を測定した。表面粗度が最大で3.0μm以
下のものを○、表面粗度が最大で3.0μmを超えて、
6.0μm以下のものを△、表面粗度が最大で6.0μ
mを超えるものを×とした。結果は表3に示すとおり。
冷却中の積層体の温度が155℃から115℃に下降す
る際の圧力(P2)を1.0MPaとした実施例11は
表面粗度が低下したのに対し、実施例1〜10は、表面
粗度が良好であった。
の製造方法は、基準となる位置決め精度が向上したもの
を得ることができる。
板の製造方法は、特に、表面粗度が良好なものを得るこ
とができる。
し、(a)は温度カーブ、(b)は圧力カーブの状態を
示すグラフである。
る。
る。
は温度カーブ、(b)は圧力カーブの状態を示すグラフ
である。
である。
Claims (6)
- 【請求項1】 内層用回路基板の両側にプリプレグを積
層した内層体、この内層体の外側に銅箔を配して積層体
とし、この積層体と成形用プレートを交互に配置し、成
形用プレートを最外側として被圧体を形成し、次いで、
この被圧体をプレスし、加熱加圧した後に冷却して成形
する多層積層板の製造方法において、冷却を開始する1
0〜20分前から冷却開始するまでの間の圧力を、成形
圧力に対して0.2〜0.4の範囲とし、さらに、冷却
開始のときの圧力を、成形圧力に対して0.04〜0.
15の範囲とし、積層体の温度が、用いたプリプレグの
ガラス転移温度の温度付近を経過するときの圧力を、成
形圧力に対して1.0以下まで加圧し、その後、圧力を
成形圧力に対して0.04〜0.15の範囲とすること
を特徴とする多層積層板の製造方法。 - 【請求項2】 上記冷却中のガラス転移温度の温度付近
が、プリプレグのガラス転移温度より約30℃高い温度
から、プリプレグのガラス転移温度より約10℃低い温
度に達するまでの間であることを特徴とする請求項1記
載の多層積層板の製造方法。 - 【請求項3】 上記冷却中のガラス転移温度の温度付近
の加圧が、成形圧力に対して0.5以上に加圧すること
を特徴とする請求項1又は請求項2記載の多層積層板の
製造方法。 - 【請求項4】 上記被圧体が、長尺の銅箔が複数重に折
り返して連ね、この銅箔間に内層体と成形用プレートを
交互に配置したものであると共に、上記加熱が銅箔に給
電することによって成形されることを特徴とする請求項
1乃至請求項3いずれか記載の多層積層板の製造方法。 - 【請求項5】 上記成形圧力が、2〜3MPaとするこ
とを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか記載の多
層積層板の製造方法。 - 【請求項6】 上記得られる多層積層板の板厚が、0.
1〜1.2mmであることを特徴とする請求項1乃至請
求項5いずれか記載の多層積層板の製造方法。
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