JP2002306900A - 室内物干し装置 - Google Patents
室内物干し装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 たとえば冬季などのように屋外の気温が低い
とき、室内に洗濯物を干すことにより、屋外との境界部
に位置する窓部などの室内側表面に結露が発生するのを
抑制する。 【解決手段】 箱体(2)に吸込口(7)が設けられるととも
に、この吸込口と屋外とを連通する排気路(8)が設けら
れ、物干し竿(3)に掛けられた洗濯物(9)周辺の湿気を含
んだ室内空気を吸込口から吸い込み、排気路を通じて屋
外へ排気する。
とき、室内に洗濯物を干すことにより、屋外との境界部
に位置する窓部などの室内側表面に結露が発生するのを
抑制する。 【解決手段】 箱体(2)に吸込口(7)が設けられるととも
に、この吸込口と屋外とを連通する排気路(8)が設けら
れ、物干し竿(3)に掛けられた洗濯物(9)周辺の湿気を含
んだ室内空気を吸込口から吸い込み、排気路を通じて屋
外へ排気する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、室内物干
し装置に関するものである。さらに詳しくは、この出願
の発明は、たとえば冬季などのように屋外の気温が低い
とき、室内に洗濯物を干すことにより、屋外との境界部
に位置する窓部などの室内側表面に結露が発生するのを
抑制することのできる室内物干し装置に関するものであ
る。
し装置に関するものである。さらに詳しくは、この出願
の発明は、たとえば冬季などのように屋外の気温が低い
とき、室内に洗濯物を干すことにより、屋外との境界部
に位置する窓部などの室内側表面に結露が発生するのを
抑制することのできる室内物干し装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】雨の日にも洗濯物を干したい、道路に面
している等の理由により屋外に洗濯物を干しにくいなど
の要望、要請から室内物干し装置が提供されている。
している等の理由により屋外に洗濯物を干しにくいなど
の要望、要請から室内物干し装置が提供されている。
【0003】この室内物干し装置は、例えば図5に示し
たように、室内天井部(1)への設置が可能とされた箱
体(2)と、この箱体(2)内へ収納及び箱体(2)外
に箱体(2)の下部を通じて鉛直下方に降下可能とさ
れ、昇降自在とされた物干し竿(3)とを備えている。
たように、室内天井部(1)への設置が可能とされた箱
体(2)と、この箱体(2)内へ収納及び箱体(2)外
に箱体(2)の下部を通じて鉛直下方に降下可能とさ
れ、昇降自在とされた物干し竿(3)とを備えている。
【0004】物干し竿(3)の昇降は、この図5に示し
たようなワイヤー(4)を介して自動又は手動で行わ
れ、具体的には、モータによるワイヤーの自動巻取り及
び送出しや、操作コードによる手動式のワイヤーの巻取
り及び送出しにより行われるようになっている。
たようなワイヤー(4)を介して自動又は手動で行わ
れ、具体的には、モータによるワイヤーの自動巻取り及
び送出しや、操作コードによる手動式のワイヤーの巻取
り及び送出しにより行われるようになっている。
【0005】洗濯物を干すときは、物干し竿(3)は、
手元位置まで降下され、洗濯物が掛けられた後、邪魔に
ならない高さまで引き上げられるなどされ、洗濯物を干
さない不使用時には、物干し竿(3)は、箱体(2)内
に収納される。
手元位置まで降下され、洗濯物が掛けられた後、邪魔に
ならない高さまで引き上げられるなどされ、洗濯物を干
さない不使用時には、物干し竿(3)は、箱体(2)内
に収納される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
室内物干し装置は、洗濯物の乾燥を室内で行うことを可
能とする一方で、それが故の問題も見出される。すなわ
ち、結露の発生である。
室内物干し装置は、洗濯物の乾燥を室内で行うことを可
能とする一方で、それが故の問題も見出される。すなわ
ち、結露の発生である。
【0007】たとえば冬季などのように屋外の気温が低
いとき、屋外との境界部に位置する窓部などの室内側の
表面温度は、室内空気の温度より低くなるため、洗濯物
より放出される湿気を含んだ室内空気が、窓部などの室
内側表面に接すると、冷やされ、露点以下となったと
き、結露が発生する。このようにして発生する結露は、
その他の室内において発生する結露と同様に、住宅の躯
体寿命などに悪影響を及ぼすため、解消することが望ま
れる。
いとき、屋外との境界部に位置する窓部などの室内側の
表面温度は、室内空気の温度より低くなるため、洗濯物
より放出される湿気を含んだ室内空気が、窓部などの室
内側表面に接すると、冷やされ、露点以下となったと
き、結露が発生する。このようにして発生する結露は、
その他の室内において発生する結露と同様に、住宅の躯
体寿命などに悪影響を及ぼすため、解消することが望ま
れる。
【0008】この出願の発明は、以上の通りの事情に鑑
みてなされたものであり、たとえば冬季などのように屋
外の気温が低いとき、室内に洗濯物を干すことにより、
屋外との境界部に位置する窓部などの室内側表面に結露
が発生するのを抑制することのできる室内物干し装置を
提供することを課題としている。
みてなされたものであり、たとえば冬季などのように屋
外の気温が低いとき、室内に洗濯物を干すことにより、
屋外との境界部に位置する窓部などの室内側表面に結露
が発生するのを抑制することのできる室内物干し装置を
提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、前記
の課題を解決するものとして、箱体と、この箱体内へ収
納及び箱体外に箱体下部を通じて鉛直下方に降下可能と
され、ワイヤーにより吊り下げられて昇降自在とされた
物干し竿とを備えた室内物干し装置において、箱体に吸
込口が設けられるとともに、この吸込口と屋外とを連通
する排気路が設けられ、室内物干し装置は、物干し竿に
掛けられた洗濯物周辺の湿気を含んだ室内空気を吸込口
から吸い込み、排気路を通じて屋外へ排気することを特
徴とする室内物干し装置(請求項1)を提供する。
の課題を解決するものとして、箱体と、この箱体内へ収
納及び箱体外に箱体下部を通じて鉛直下方に降下可能と
され、ワイヤーにより吊り下げられて昇降自在とされた
物干し竿とを備えた室内物干し装置において、箱体に吸
込口が設けられるとともに、この吸込口と屋外とを連通
する排気路が設けられ、室内物干し装置は、物干し竿に
掛けられた洗濯物周辺の湿気を含んだ室内空気を吸込口
から吸い込み、排気路を通じて屋外へ排気することを特
徴とする室内物干し装置(請求項1)を提供する。
【0010】またこの出願の発明は、請求項1に係る発
明に関し、排気路内に排気ファンが設けられていること
(請求項2)を、この請求項2に係る発明に関し、吸込
口に室内空気の温度及び湿度を検知する検知手段が設け
られるとともに、この検知手段から入力される検知入力
に基づいて排気ファンの動作を制御する制御部が設けら
れ、制御部は、検知入力があらかじめ設定された条件を
満たすとき、排気ファンを作動又は停止させること(請
求項3)をそれぞれ一態様として提供する。
明に関し、排気路内に排気ファンが設けられていること
(請求項2)を、この請求項2に係る発明に関し、吸込
口に室内空気の温度及び湿度を検知する検知手段が設け
られるとともに、この検知手段から入力される検知入力
に基づいて排気ファンの動作を制御する制御部が設けら
れ、制御部は、検知入力があらかじめ設定された条件を
満たすとき、排気ファンを作動又は停止させること(請
求項3)をそれぞれ一態様として提供する。
【0011】さらにこの出願の発明は、請求項1乃至3
いずれかに係る発明に関し、さらに箱体に、物干し竿に
向かって開口する給気口が設けられ、この給気口と屋外
とを連通する給気路が設けられていること(請求項4)
を、この請求項4に係る発明に関し、排気路及び給気路
の両室内側端部に、室内空気と屋外空気とが交差する通
気交差部が設けられ、この通気交差部に熱交換素子が設
けられていること(請求項5)を、これら請求項4又は
5に係る発明に関し、排気路内に排気ファンが設けられ
ている場合において、給気路内に給気ファンが設けられ
ていること(請求項6)を、そして、請求項6に係る発
明に関し、給気路内にも屋外空気の温度及び湿度を検知
する検知手段が設けられるとともに、吸込口及び給気路
内に設けられた検知手段から入力される検知入力に基づ
き、排気ファン及び給気ファンの動作を制御する制御部
が設けられ、制御部は、室内空気の湿度が高く、かつ屋
外空気の湿度が充分低いとき、排気ファンを作動させる
一方、給気ファンは作動させず、室内空気と屋外空気と
の温度差が充分小さく、かつ屋外空気の温度が極端に低
くなく、熱交換素子による熱交換により屋外空気を室内
に給気しても不快に感じないとき、排気ファン及び給気
ファンの両方を作動させること(請求項7)をそれぞれ
一態様として提供する。
いずれかに係る発明に関し、さらに箱体に、物干し竿に
向かって開口する給気口が設けられ、この給気口と屋外
とを連通する給気路が設けられていること(請求項4)
を、この請求項4に係る発明に関し、排気路及び給気路
の両室内側端部に、室内空気と屋外空気とが交差する通
気交差部が設けられ、この通気交差部に熱交換素子が設
けられていること(請求項5)を、これら請求項4又は
5に係る発明に関し、排気路内に排気ファンが設けられ
ている場合において、給気路内に給気ファンが設けられ
ていること(請求項6)を、そして、請求項6に係る発
明に関し、給気路内にも屋外空気の温度及び湿度を検知
する検知手段が設けられるとともに、吸込口及び給気路
内に設けられた検知手段から入力される検知入力に基づ
き、排気ファン及び給気ファンの動作を制御する制御部
が設けられ、制御部は、室内空気の湿度が高く、かつ屋
外空気の湿度が充分低いとき、排気ファンを作動させる
一方、給気ファンは作動させず、室内空気と屋外空気と
の温度差が充分小さく、かつ屋外空気の温度が極端に低
くなく、熱交換素子による熱交換により屋外空気を室内
に給気しても不快に感じないとき、排気ファン及び給気
ファンの両方を作動させること(請求項7)をそれぞれ
一態様として提供する。
【0012】さらにまたこの出願の発明は、箱体と、こ
の箱体内へ収納及び箱体外に箱体下部を通じて鉛直下方
に降下可能とされ、ワイヤーにより吊り下げられて昇降
自在とされた物干し竿とを備えた室内物干し装置におい
て、箱体に吸込口が設けられ、この吸込口から吸い込ま
れた、洗濯物から放出される湿気を含んだ室内空気から
湿気を結露させて除去する除湿手段と、この除湿手段が
内部に配設され、除湿手段において生成する結露水を屋
外へ排水する、排水勾配を有する排水路を備えているこ
とを特徴とする室内物干し装置(請求項8)を提供す
る。
の箱体内へ収納及び箱体外に箱体下部を通じて鉛直下方
に降下可能とされ、ワイヤーにより吊り下げられて昇降
自在とされた物干し竿とを備えた室内物干し装置におい
て、箱体に吸込口が設けられ、この吸込口から吸い込ま
れた、洗濯物から放出される湿気を含んだ室内空気から
湿気を結露させて除去する除湿手段と、この除湿手段が
内部に配設され、除湿手段において生成する結露水を屋
外へ排水する、排水勾配を有する排水路を備えているこ
とを特徴とする室内物干し装置(請求項8)を提供す
る。
【0013】さらにまたこの出願の発明は、請求項8に
係る発明に関し、さらに箱体に給気口が設けられ、吸込
口と給気口とを連通する室内空気の循環路が設けられ、
この循環路内に、室内空気を吸込口を通じて吸い込み、
給気口から室内に返送する循環ファンが設けられ、か
つ、循環路に排水路が接続され、その接続部に除湿手段
が配置されていること(請求項9)を、この請求項9に
係る発明に関し、吸込口に湿度検知手段が設けられると
ともに、この湿度検知手段から入力される検知入力に基
づいて循環ファンの動作を制御する制御部が設けられ、
制御部は、検知入力があらかじめ設定された条件を満た
すとき、循環ファンを作動又は停止させること(請求項
10)を、また、請求項8乃至10いずれかに係る発明
に関し、排水路内に、これを横断する固定板が配設さ
れ、この固定板に除湿手段が固定され、固定板の下端部
に結露水を排水路内に逃がす開口が形成されていること
(請求項11)をそれぞれ一態様として提供する。
係る発明に関し、さらに箱体に給気口が設けられ、吸込
口と給気口とを連通する室内空気の循環路が設けられ、
この循環路内に、室内空気を吸込口を通じて吸い込み、
給気口から室内に返送する循環ファンが設けられ、か
つ、循環路に排水路が接続され、その接続部に除湿手段
が配置されていること(請求項9)を、この請求項9に
係る発明に関し、吸込口に湿度検知手段が設けられると
ともに、この湿度検知手段から入力される検知入力に基
づいて循環ファンの動作を制御する制御部が設けられ、
制御部は、検知入力があらかじめ設定された条件を満た
すとき、循環ファンを作動又は停止させること(請求項
10)を、また、請求項8乃至10いずれかに係る発明
に関し、排水路内に、これを横断する固定板が配設さ
れ、この固定板に除湿手段が固定され、固定板の下端部
に結露水を排水路内に逃がす開口が形成されていること
(請求項11)をそれぞれ一態様として提供する。
【0014】そしてこの出願の発明は、請求項8乃至1
1いずれかに係る発明に関し、除湿手段がペルチェ素子
であり、ペルチェ素子の冷却側に室内空気を通過させて
強制的に冷却させ、ペルチェ素子の加熱側に位置する排
水路内に排熱用ファンが設けられ、この排熱用ファンの
作動により、排水路を通じて屋外に排熱すること(請求
項12)を、この請求項12に係る発明に関し、排熱用
ファンの動作は、ペルチェ素子の動作に同期しているこ
と(請求項12)をそれぞれ一態様として提供する。
1いずれかに係る発明に関し、除湿手段がペルチェ素子
であり、ペルチェ素子の冷却側に室内空気を通過させて
強制的に冷却させ、ペルチェ素子の加熱側に位置する排
水路内に排熱用ファンが設けられ、この排熱用ファンの
作動により、排水路を通じて屋外に排熱すること(請求
項12)を、この請求項12に係る発明に関し、排熱用
ファンの動作は、ペルチェ素子の動作に同期しているこ
と(請求項12)をそれぞれ一態様として提供する。
【0015】以下、図面に沿ってこの出願の発明の室内
物干し装置についてさらに詳しく説明する。
物干し装置についてさらに詳しく説明する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、この出願の発明の室内物
干し装置の概要を示した要部断面図である。この出願の
発明の室内物干し装置は、図5に示した従来の室内物干
し装置を前提としている。
干し装置の概要を示した要部断面図である。この出願の
発明の室内物干し装置は、図5に示した従来の室内物干
し装置を前提としている。
【0017】すなわち、室内天井部(1)への設置が可
能とされた箱体(2)と、この箱体内(2)へ収納及び
箱体(2)外に箱体(2)の下部を通じて鉛直下方に降
下可能とされ、昇降自在とされた物干し竿(3)とを備
えている。物干し竿(3)の昇降は、ワイヤー(図示省
略)を介して行われ、モータによるワイヤーの自動巻取
り及び送出しや、操作コードによる手動式のワイヤーの
巻取り及び送出しにより行われるようになっている。
能とされた箱体(2)と、この箱体内(2)へ収納及び
箱体(2)外に箱体(2)の下部を通じて鉛直下方に降
下可能とされ、昇降自在とされた物干し竿(3)とを備
えている。物干し竿(3)の昇降は、ワイヤー(図示省
略)を介して行われ、モータによるワイヤーの自動巻取
り及び送出しや、操作コードによる手動式のワイヤーの
巻取り及び送出しにより行われるようになっている。
【0018】この図1に示した実施形態では、物干し竿
(3)を3本としており、3本の物干し竿(3)の安定
した、また、均等な昇降を実現するために、物干し竿
(3)の長さ方向に所定距離に離間配置した一対の支持
部(5)に物干し竿(3)を架設するとともに、2本の
アーム(6a)を交差させて配置し、それぞれの中央部
において軸支し、これを一ユニットとしてその複数を、
アーム(6a)の端部に軸支により連設した折畳み及び
引き伸ばし可能な可動アーム(6)を、箱体(2)の上
部と支持部(5)とに接続してもいる。
(3)を3本としており、3本の物干し竿(3)の安定
した、また、均等な昇降を実現するために、物干し竿
(3)の長さ方向に所定距離に離間配置した一対の支持
部(5)に物干し竿(3)を架設するとともに、2本の
アーム(6a)を交差させて配置し、それぞれの中央部
において軸支し、これを一ユニットとしてその複数を、
アーム(6a)の端部に軸支により連設した折畳み及び
引き伸ばし可能な可動アーム(6)を、箱体(2)の上
部と支持部(5)とに接続してもいる。
【0019】なお、この出願の発明の室内物干し装置に
おいて、以上の物干し竿(3)の本数をはじめ、支持部
(5)、可動アーム(6)の構成、構造、及び配設は、
特に限定的な事項ではなく、適宜変更可能、若しくは省
略可能な事項である。
おいて、以上の物干し竿(3)の本数をはじめ、支持部
(5)、可動アーム(6)の構成、構造、及び配設は、
特に限定的な事項ではなく、適宜変更可能、若しくは省
略可能な事項である。
【0020】また、箱体(2)には、物干し竿(3)の
鉛直下方の降下を可能とするために、通常下部開口部を
有するが、この下部開口部は、室内物干し装置の不使用
時には蓋体により覆い、室内天井部(1)の見栄えを良
好とすることも可能である。この場合の蓋体の構成、構
造などについても特に制限はなく、開閉操作が簡便であ
り、物干し竿(3)の鉛直下方の降下を邪魔しない限
り、適宜なものとすることができる。
鉛直下方の降下を可能とするために、通常下部開口部を
有するが、この下部開口部は、室内物干し装置の不使用
時には蓋体により覆い、室内天井部(1)の見栄えを良
好とすることも可能である。この場合の蓋体の構成、構
造などについても特に制限はなく、開閉操作が簡便であ
り、物干し竿(3)の鉛直下方の降下を邪魔しない限
り、適宜なものとすることができる。
【0021】この出願の発明の室内物干し装置もまた、
図5に示した従来の室内物干し装置と同様に、洗濯物を
干すときは、物干し竿(3)は、手元位置まで下降さ
れ、洗濯物が掛けられた後、邪魔にならない高さまで引
き上げられるなどされ、洗濯物を干さない不使用時に
は、物干し竿(3)は箱体(2)内に収納される。
図5に示した従来の室内物干し装置と同様に、洗濯物を
干すときは、物干し竿(3)は、手元位置まで下降さ
れ、洗濯物が掛けられた後、邪魔にならない高さまで引
き上げられるなどされ、洗濯物を干さない不使用時に
は、物干し竿(3)は箱体(2)内に収納される。
【0022】そして、この出願の発明の室内物干し装置
には、箱体(2)に吸込口(7)が設けられるととも
に、この吸込口(7)と屋外とを連通する排気路(8)
が設けられている。したがって、この出願の発明の室内
物干し装置は、物干し竿(3)に掛けられた洗濯物
(9)周辺の湿気を含んだ室内空気を吸込口(7)から
吸い込み、排気路(8)を通じて屋外へと排気すること
ができる。
には、箱体(2)に吸込口(7)が設けられるととも
に、この吸込口(7)と屋外とを連通する排気路(8)
が設けられている。したがって、この出願の発明の室内
物干し装置は、物干し竿(3)に掛けられた洗濯物
(9)周辺の湿気を含んだ室内空気を吸込口(7)から
吸い込み、排気路(8)を通じて屋外へと排気すること
ができる。
【0023】物干し竿(3)に掛けられた洗濯物(9)
の乾燥にともなって放出される湿気は、その周辺の室内
空気とともに、室内空気の熱対流により上部、すなわ
ち、箱体(2)の方へ移動する。箱体(2)には、前述
の通り、排気路(8)を通じて屋外に連通する吸込口
(7)が設けられているため、そのように移動する湿気
を含んだ室内空気は、吸込口(7)から吸い込まれ、排
気路(8)を通じて屋外へ排気される。箱体(2)に、
排気路(8)を通じて屋外に連通する吸込口(7)を設
けることの有効性が、ここに見出される。すなわち、湿
気の排気効率に優れるのである。
の乾燥にともなって放出される湿気は、その周辺の室内
空気とともに、室内空気の熱対流により上部、すなわ
ち、箱体(2)の方へ移動する。箱体(2)には、前述
の通り、排気路(8)を通じて屋外に連通する吸込口
(7)が設けられているため、そのように移動する湿気
を含んだ室内空気は、吸込口(7)から吸い込まれ、排
気路(8)を通じて屋外へ排気される。箱体(2)に、
排気路(8)を通じて屋外に連通する吸込口(7)を設
けることの有効性が、ここに見出される。すなわち、湿
気の排気効率に優れるのである。
【0024】したがって、この出願の発明の室内物干し
装置では、たとえば冬季などのように屋外の気温が低く
とも、室内に干した洗濯物(9)から放出される湿気
が、屋外との境界部に位置する窓部などの室内側表面に
結露するのが抑制される。
装置では、たとえば冬季などのように屋外の気温が低く
とも、室内に干した洗濯物(9)から放出される湿気
が、屋外との境界部に位置する窓部などの室内側表面に
結露するのが抑制される。
【0025】なお、排気路(8)は、良好な見栄えを実
現するために、図1に示したように、天井裏空間(1
0)に配置するのが好ましい。また、排気路(8)は、
天井裏空間(10)そのものとしても、若しくはダクト
により形成することもできる。
現するために、図1に示したように、天井裏空間(1
0)に配置するのが好ましい。また、排気路(8)は、
天井裏空間(10)そのものとしても、若しくはダクト
により形成することもできる。
【0026】一方、排気路(8)には、結露に関し、考
慮が必要とされる。すなわち、排気路(8)には、湿気
を含んだ、屋外の気温より高い室内空気が通過するた
め、屋外側に近づくにしたがい、温度が低下し、排気路
(8)の内外に結露が生ずる可能性がある。したがっ
て、排気路(8)には、断熱材の使用が好ましい。断熱
材には、グラスウール、ロックウールなどが一般に例示
される。
慮が必要とされる。すなわち、排気路(8)には、湿気
を含んだ、屋外の気温より高い室内空気が通過するた
め、屋外側に近づくにしたがい、温度が低下し、排気路
(8)の内外に結露が生ずる可能性がある。したがっ
て、排気路(8)には、断熱材の使用が好ましい。断熱
材には、グラスウール、ロックウールなどが一般に例示
される。
【0027】物干し竿(3)に掛けられた洗濯物(9)
から放出される湿気を含んだ室内空気は、室内と屋外の
温度差などにより自然排気することも可能であるが、図
1に示したように、排気路(8)内に排気ファン(1
1)を設け、強制的で、安定した一定量の排気が得られ
るようにすることが好ましい。排気ファン(11)の構
成、構造などについては特に制限はなく、たとえば、一
般に強制排気手段として使用可能なものを採用すること
ができる。排気ファン(11)の配設位置も特に制限さ
れないが、排気ファン(11)の運転によりモータの回
転音、風切り音などの騒音が発生するため、吸込口
(7)からなるべく遠ざけて配置するのが好ましい。
から放出される湿気を含んだ室内空気は、室内と屋外の
温度差などにより自然排気することも可能であるが、図
1に示したように、排気路(8)内に排気ファン(1
1)を設け、強制的で、安定した一定量の排気が得られ
るようにすることが好ましい。排気ファン(11)の構
成、構造などについては特に制限はなく、たとえば、一
般に強制排気手段として使用可能なものを採用すること
ができる。排気ファン(11)の配設位置も特に制限さ
れないが、排気ファン(11)の運転によりモータの回
転音、風切り音などの騒音が発生するため、吸込口
(7)からなるべく遠ざけて配置するのが好ましい。
【0028】なお、排気路(8)を断熱材で形成するこ
とは、排気ファン(11)が発生する騒音を抑制するの
に有効ともなる。排気ファン(11)の運転は、洗濯物
(9)の室内乾燥と同時とすることもできるが、たとえ
ば省エネルギーなどの運転効率や、騒音を低減し、快適
性を高めるなどのために、室内空気の湿度に応じて運転
させることが好ましい。なぜならば、室内空気の湿度が
さほど高くなければ、結露は発生しにくいからである。
とは、排気ファン(11)が発生する騒音を抑制するの
に有効ともなる。排気ファン(11)の運転は、洗濯物
(9)の室内乾燥と同時とすることもできるが、たとえ
ば省エネルギーなどの運転効率や、騒音を低減し、快適
性を高めるなどのために、室内空気の湿度に応じて運転
させることが好ましい。なぜならば、室内空気の湿度が
さほど高くなければ、結露は発生しにくいからである。
【0029】そこで、この出願の発明の室内物干し装置
では、吸込口(7)に室内空気の温度及び湿度を検知す
る検知手段(12)を設けるとともに、この検知手段
(12)から入力される検知入力に基いて排気ファン
(11)の動作を制御する制御部(図示省略)を設ける
ことができる。この制御部は、検知手段(12)から入
力される検知入力が、あらかじめ設定された条件を満た
すとき、排気ファン(11)を作動又は停止させる。た
とえば、湿度70%超の検知入力のとき、排気ファン(1
1)を作動させ、湿度40%未満の検知入力が一定時間続
くとき、排気ファン(11)を停止させることなどが例
示される。このような制御部による排気ファン(11)
の運転制御により、排気ファン(11)を排気路(8)
内に設けるときの室内物干し装置の運転効率や快適性な
どを高めることができる。
では、吸込口(7)に室内空気の温度及び湿度を検知す
る検知手段(12)を設けるとともに、この検知手段
(12)から入力される検知入力に基いて排気ファン
(11)の動作を制御する制御部(図示省略)を設ける
ことができる。この制御部は、検知手段(12)から入
力される検知入力が、あらかじめ設定された条件を満た
すとき、排気ファン(11)を作動又は停止させる。た
とえば、湿度70%超の検知入力のとき、排気ファン(1
1)を作動させ、湿度40%未満の検知入力が一定時間続
くとき、排気ファン(11)を停止させることなどが例
示される。このような制御部による排気ファン(11)
の運転制御により、排気ファン(11)を排気路(8)
内に設けるときの室内物干し装置の運転効率や快適性な
どを高めることができる。
【0030】なお、検知手段(12)の構成、構造など
についても特に制限はない。いわゆる温度センサー及び
湿度センサーとすることができる。さらにこの出願の発
明の室内物干し装置では、さらに箱体(2)に、物干し
竿(3)に向かって開口する給気口(13)を設けると
ともに、この給気口(13)と屋外とを連通する給気路
(14)を設けることもできる。これらの給気口(1
3)及び給気路(14)は、排気路(8)内に排気ファ
ン(11)が設けられる、設けられないにかかわらず設
けることができる。
についても特に制限はない。いわゆる温度センサー及び
湿度センサーとすることができる。さらにこの出願の発
明の室内物干し装置では、さらに箱体(2)に、物干し
竿(3)に向かって開口する給気口(13)を設けると
ともに、この給気口(13)と屋外とを連通する給気路
(14)を設けることもできる。これらの給気口(1
3)及び給気路(14)は、排気路(8)内に排気ファ
ン(11)が設けられる、設けられないにかかわらず設
けることができる。
【0031】このように、箱体(2)に、物干し竿
(3)に向かって開口する給気口(13)を設け、給気
路(14)を通じて屋外と連通させると、吸込口(7)
からの湿気を含んだ室内空気の排気にともない、若しく
は個別に屋外空気を室内に取り入れることができ、洗濯
物(9)の乾燥を熱源を使用せずに効率よく行うことが
可能となる。
(3)に向かって開口する給気口(13)を設け、給気
路(14)を通じて屋外と連通させると、吸込口(7)
からの湿気を含んだ室内空気の排気にともない、若しく
は個別に屋外空気を室内に取り入れることができ、洗濯
物(9)の乾燥を熱源を使用せずに効率よく行うことが
可能となる。
【0032】この場合にも、給気路(14)は、良好な
見栄えを実現するために、天井裏空間(10)に配置す
るのが好ましい。この場合、排気する湿気を含んだ室内
空気と取り入れる室外空気が混合しないように、排気路
(8)と給気路(14)は明確に区別しておく必要があ
る。排気する湿気を含んだ室内空気と屋外空気との混合
は、湿気の排気が不充分となる原因となるからである。
見栄えを実現するために、天井裏空間(10)に配置す
るのが好ましい。この場合、排気する湿気を含んだ室内
空気と取り入れる室外空気が混合しないように、排気路
(8)と給気路(14)は明確に区別しておく必要があ
る。排気する湿気を含んだ室内空気と屋外空気との混合
は、湿気の排気が不充分となる原因となるからである。
【0033】給気路(14)の形成についても特に制限
はなく、天井裏空間(10)を二分し、その内の一方と
したり、若しくはダクトにより形成したりすることがで
きる。
はなく、天井裏空間(10)を二分し、その内の一方と
したり、若しくはダクトにより形成したりすることがで
きる。
【0034】ただ、屋外空気の室内への給気には考慮さ
れるべき点もある。それと言うのも、前述の通り、本出
願の発明の室内物干し装置が解決しようとする課題は、
たとえば冬季などのように屋外の気温が低いとき、室内
に洗濯物を干すことにより、屋外との境界部に位置する
窓部などの室内側表面に結露が発生するのを抑制するこ
とであるから、室内に給気される屋外空気の温度は当然
低いと考えられるからである。温度の低い屋外空気を室
内に給気すると、室内温度が下がり、また、給気口(1
3)から冷たい屋外空気が吹き出し、居住者が、そのド
ラフト感を不快に感ずることも少なくない。
れるべき点もある。それと言うのも、前述の通り、本出
願の発明の室内物干し装置が解決しようとする課題は、
たとえば冬季などのように屋外の気温が低いとき、室内
に洗濯物を干すことにより、屋外との境界部に位置する
窓部などの室内側表面に結露が発生するのを抑制するこ
とであるから、室内に給気される屋外空気の温度は当然
低いと考えられるからである。温度の低い屋外空気を室
内に給気すると、室内温度が下がり、また、給気口(1
3)から冷たい屋外空気が吹き出し、居住者が、そのド
ラフト感を不快に感ずることも少なくない。
【0035】そこで、箱体(2)に給気口(13)を設
け、この給気口(13)と屋外とを連通させる給気路
(14)を設ける場合には、排気路(8)及び給気路
(14)の両室内側端部に、室内空気と屋外空気とが交
差する通気交差部(15)を設け、この通気交差部(1
5)に熱交換素子(16)を設けることが考えられる。
熱交換素子(16)によって、排気する湿気を含んだ室
内空気と屋外から取り入れる温度の低い屋外空気との間
で熱交換することができ、屋外空気の給気にともなう室
温低下及び給気によるドラフト感を抑制することが可能
となる。
け、この給気口(13)と屋外とを連通させる給気路
(14)を設ける場合には、排気路(8)及び給気路
(14)の両室内側端部に、室内空気と屋外空気とが交
差する通気交差部(15)を設け、この通気交差部(1
5)に熱交換素子(16)を設けることが考えられる。
熱交換素子(16)によって、排気する湿気を含んだ室
内空気と屋外から取り入れる温度の低い屋外空気との間
で熱交換することができ、屋外空気の給気にともなう室
温低下及び給気によるドラフト感を抑制することが可能
となる。
【0036】このような熱交換素子(16)についても
特にその構成、構造などに制限はないが、留意すべき点
として、熱交換素子(16)内で室内空気と屋外空気と
を混合させることなく、交差させ、熱交換させることが
挙げられる。混合してしまうと、給気路(14)につい
て前述の通り言及したのと同様に、湿気の排気が不充分
となる。これを実現するためには、熱交換素子(16)
を設ける通気交差部(15)の気密性を充分高めておく
のが効果的である。
特にその構成、構造などに制限はないが、留意すべき点
として、熱交換素子(16)内で室内空気と屋外空気と
を混合させることなく、交差させ、熱交換させることが
挙げられる。混合してしまうと、給気路(14)につい
て前述の通り言及したのと同様に、湿気の排気が不充分
となる。これを実現するためには、熱交換素子(16)
を設ける通気交差部(15)の気密性を充分高めておく
のが効果的である。
【0037】また、給気路(14)についても排気路
(8)と同様の考慮が必要とされる。給気路(14)に
は温度の低い屋外空気が通過するため、熱交換素子(1
6)に至る経路において給気路(14)の内外に結露が
生ずることが充分考え得る。したがって、給気路(1
4)にも断熱材の使用が好ましく、断熱材には、排気路
(8)と同様に、グラスウール、ロックウールなどが一
般に例示される。
(8)と同様の考慮が必要とされる。給気路(14)に
は温度の低い屋外空気が通過するため、熱交換素子(1
6)に至る経路において給気路(14)の内外に結露が
生ずることが充分考え得る。したがって、給気路(1
4)にも断熱材の使用が好ましく、断熱材には、排気路
(8)と同様に、グラスウール、ロックウールなどが一
般に例示される。
【0038】さらに、給気口(13)をも箱体(2)に
設ける場合、ショートパスが生じ、取り入れた屋外空気
が洗濯物(9)に向かうことなく、吸込口(7)から排
気されることのないように、給気口(13)は、吸込口
(7)からできるだけ離れた位置に配置することが好ま
しい。たとえば図1に示したように、吸込口(7)は、
箱体(2)の上面部に、給気口(13)は、下部開口部
において物干し竿(3)の昇降の邪魔にならない部位に
それぞれ配置することができる。給気口(13)を吸込
口(7)よりも下側に配置することは、室内に給気され
た屋外空気の拡散を抑え、物干し竿(3)に掛けられた
洗濯物(9)の乾燥に有効となる。
設ける場合、ショートパスが生じ、取り入れた屋外空気
が洗濯物(9)に向かうことなく、吸込口(7)から排
気されることのないように、給気口(13)は、吸込口
(7)からできるだけ離れた位置に配置することが好ま
しい。たとえば図1に示したように、吸込口(7)は、
箱体(2)の上面部に、給気口(13)は、下部開口部
において物干し竿(3)の昇降の邪魔にならない部位に
それぞれ配置することができる。給気口(13)を吸込
口(7)よりも下側に配置することは、室内に給気され
た屋外空気の拡散を抑え、物干し竿(3)に掛けられた
洗濯物(9)の乾燥に有効となる。
【0039】さらにまた、この出願の発明の室内物干し
装置では、以上の給気路(14)内に給気ファン(1
7)を設けることもできる。ただし、この給気ファン
(17)の配設は、排気ファン(11)の配設を前提と
することは、以上から理解されるこの出願の発明の技術
思想から容易に理解されよう。この給気ファン(17)
の配設位置についても、排気ファン(11)と同様に、
その運転によりモータの回転音、風切り音などの騒音が
発生するため、給気口(13)からなるべく遠ざけて配
置するのが好ましい。また、排気路(8)と同様に、給
気路(14)を断熱材で形成することは、排気ファン
(11)が発生する騒音を抑制するのに有効となる。
装置では、以上の給気路(14)内に給気ファン(1
7)を設けることもできる。ただし、この給気ファン
(17)の配設は、排気ファン(11)の配設を前提と
することは、以上から理解されるこの出願の発明の技術
思想から容易に理解されよう。この給気ファン(17)
の配設位置についても、排気ファン(11)と同様に、
その運転によりモータの回転音、風切り音などの騒音が
発生するため、給気口(13)からなるべく遠ざけて配
置するのが好ましい。また、排気路(8)と同様に、給
気路(14)を断熱材で形成することは、排気ファン
(11)が発生する騒音を抑制するのに有効となる。
【0040】給気ファン(17)の配設により、強制的
で、安定した一定量の給気量が実現され、洗濯物(9)
の乾燥効率が向上する。この場合の給気ファン(17)
の運転については、前述の通り、屋外から取り入れる屋
外空気は、室内空気よりも温度が低いため、給気ファン
(17)を定常的に運転させたのでは、室温低下、給気
口(13)からの冷たい屋外空気の吹出しが起こり、居
住者にドラフト感を感じさせ、快適性が損なわれるおそ
れがあるため、給気ファン(17)の運転は、これらを
考慮して制御されるのが好ましい。
で、安定した一定量の給気量が実現され、洗濯物(9)
の乾燥効率が向上する。この場合の給気ファン(17)
の運転については、前述の通り、屋外から取り入れる屋
外空気は、室内空気よりも温度が低いため、給気ファン
(17)を定常的に運転させたのでは、室温低下、給気
口(13)からの冷たい屋外空気の吹出しが起こり、居
住者にドラフト感を感じさせ、快適性が損なわれるおそ
れがあるため、給気ファン(17)の運転は、これらを
考慮して制御されるのが好ましい。
【0041】そこで、この出願の発明の室内物干し装置
では、給気路(14)内に給気ファン(17)を設ける
場合には、給気路(14)内に屋外空気の温度及び湿度
を検知する検知手段(18)を設け、吸込口(7)及び
給気路(14)内に設けられた検知手段(12)(1
8)から入力される検知入力に基づき、排気ファン(1
1)及び給気ファン(17)の動作を制御する制御部
(図示省略)を設けることができる。
では、給気路(14)内に給気ファン(17)を設ける
場合には、給気路(14)内に屋外空気の温度及び湿度
を検知する検知手段(18)を設け、吸込口(7)及び
給気路(14)内に設けられた検知手段(12)(1
8)から入力される検知入力に基づき、排気ファン(1
1)及び給気ファン(17)の動作を制御する制御部
(図示省略)を設けることができる。
【0042】この場合の制御部は、図2のフローチャー
トに示したように、室内空気の湿度(H1)が高く(図2
に示した実施形態では70%超としている)、かつ屋外空
気の湿度(H2)が充分低いとき(図2に示した実施形態
では40%未満としている)、図1に示した排気ファン
(11)を作動させる(図2にはF2と記載され、その排
気量は30m3/hとしている)一方、給気ファン(17)は
作動させず、室内空気と屋外空気との温度差(|T1-T2
|)が充分小さく(図2に示した実施形態では10℃未満
としている)、かつ屋外空気の温度(T2)が極端に低く
なく(図2に示した実施形態では10℃超としている)、
図1に示した熱交換素子(16)による熱交換により室
内に給気しても不快に感じないとき、排気ファン(1
1)及び給気ファン(17)(図2に示した実施形態で
は、給気ファン(17)はF1と記載されている)の両方
を作動させる。このときの給気ファン(17)の給気量
は、図2に示した実施形態では、排気ファン(11)の
排気量と同一の30m3/hとしている。
トに示したように、室内空気の湿度(H1)が高く(図2
に示した実施形態では70%超としている)、かつ屋外空
気の湿度(H2)が充分低いとき(図2に示した実施形態
では40%未満としている)、図1に示した排気ファン
(11)を作動させる(図2にはF2と記載され、その排
気量は30m3/hとしている)一方、給気ファン(17)は
作動させず、室内空気と屋外空気との温度差(|T1-T2
|)が充分小さく(図2に示した実施形態では10℃未満
としている)、かつ屋外空気の温度(T2)が極端に低く
なく(図2に示した実施形態では10℃超としている)、
図1に示した熱交換素子(16)による熱交換により室
内に給気しても不快に感じないとき、排気ファン(1
1)及び給気ファン(17)(図2に示した実施形態で
は、給気ファン(17)はF1と記載されている)の両方
を作動させる。このときの給気ファン(17)の給気量
は、図2に示した実施形態では、排気ファン(11)の
排気量と同一の30m3/hとしている。
【0043】このような制御部による排気ファン(1
1)及び給気ファン(17)の運転制御により、室内湿
度の上昇が抑えられ、たとえば冬季などのように屋外の
気温が低くとも、屋外との境界部に位置する窓部などの
室内側表面に結露が発生するのを抑制することができる
とともに、物干し竿(3)に掛けられた洗濯物(9)の
乾燥を、省エネルギー性を考慮しつつ効率よく行い、ま
た、冷たい屋外空気の給気にともなうドラフト感を居住
者に感じさせずにすみ、快適性を実現することができ
る。
1)及び給気ファン(17)の運転制御により、室内湿
度の上昇が抑えられ、たとえば冬季などのように屋外の
気温が低くとも、屋外との境界部に位置する窓部などの
室内側表面に結露が発生するのを抑制することができる
とともに、物干し竿(3)に掛けられた洗濯物(9)の
乾燥を、省エネルギー性を考慮しつつ効率よく行い、ま
た、冷たい屋外空気の給気にともなうドラフト感を居住
者に感じさせずにすみ、快適性を実現することができ
る。
【0044】なお、給気ファン(17)を設ける場合に
は、排気ファン(11)と個別にモータを配備すること
ができる他、1台のモータにより、排気ファン(11)
及び給気ファン(17)の両方を作動させることもでき
る。後者の場合には、室内物干し装置のコンパクト化に
寄与する。
は、排気ファン(11)と個別にモータを配備すること
ができる他、1台のモータにより、排気ファン(11)
及び給気ファン(17)の両方を作動させることもでき
る。後者の場合には、室内物干し装置のコンパクト化に
寄与する。
【0045】また、図1に示したように、給気路(1
4)内には、防塵フィルター(19)を設け、屋外空気
の給気にともなう塵、埃、花粉などの室内への侵入を防
止することもできる。
4)内には、防塵フィルター(19)を設け、屋外空気
の給気にともなう塵、埃、花粉などの室内への侵入を防
止することもできる。
【0046】図3は、この出願の発明のもう一つの室内
物干し装置の概要を示した要部断面図である。この図3
に例示されるこの出願の発明の室内物干し装置も、図1
に示した室内物干し装置と同様に、図5に示した室内物
干し装置を前提としている。
物干し装置の概要を示した要部断面図である。この図3
に例示されるこの出願の発明の室内物干し装置も、図1
に示した室内物干し装置と同様に、図5に示した室内物
干し装置を前提としている。
【0047】すなわち、図3に示したように、箱体
(2)と、この箱体(2)内へ収納及び箱体(2)外に
箱体(2)の下部を通じて鉛直下方に降下可能とされ、
ワイヤーにより吊り下げられて昇降自在とされた物干し
竿(3)とを備えている。
(2)と、この箱体(2)内へ収納及び箱体(2)外に
箱体(2)の下部を通じて鉛直下方に降下可能とされ、
ワイヤーにより吊り下げられて昇降自在とされた物干し
竿(3)とを備えている。
【0048】なお、図3に示した室内物干し装置におい
て、図1に示した室内物干し装置と同一符号で記される
部材は、両者において共通するものである。そして、図
3に例示されるこの出願の発明のもう一つの室内物干し
装置は、箱体(2)に吸込口(7)が設けられ、この吸
込口(7)から吸い込まれた、洗濯物(9)から放出さ
れる湿気を含んだ室内空気から湿気を結露させて除去す
る除湿手段(20)と、この除湿手段(20)が内部に
配設され、除湿手段(20)において生成する結露水
(21)を屋外へ排水する、排水勾配を有する排水路
(22)を備えている。
て、図1に示した室内物干し装置と同一符号で記される
部材は、両者において共通するものである。そして、図
3に例示されるこの出願の発明のもう一つの室内物干し
装置は、箱体(2)に吸込口(7)が設けられ、この吸
込口(7)から吸い込まれた、洗濯物(9)から放出さ
れる湿気を含んだ室内空気から湿気を結露させて除去す
る除湿手段(20)と、この除湿手段(20)が内部に
配設され、除湿手段(20)において生成する結露水
(21)を屋外へ排水する、排水勾配を有する排水路
(22)を備えている。
【0049】このように、この出願の発明のもう一つの
室内物干し装置では、図1に示したこの出願の発明の室
内物干し装置と相違して、物干し竿(3)に掛けられる
洗濯物(9)から放出される湿気を含んだ室内空気を屋
外に排気するのではなく、その湿気を排水路(22)内
で結露させて除去し、結露水(21)を屋外に排水す
る。
室内物干し装置では、図1に示したこの出願の発明の室
内物干し装置と相違して、物干し竿(3)に掛けられる
洗濯物(9)から放出される湿気を含んだ室内空気を屋
外に排気するのではなく、その湿気を排水路(22)内
で結露させて除去し、結露水(21)を屋外に排水す
る。
【0050】物干し竿(3)に掛けられた洗濯物(9)
の乾燥にともなって放出される湿気は、その周辺の室内
空気とともに、室内空気の熱対流により上部、すなわち
箱体(2)の方へ移動する。したがって、箱体(2)に
設けられた吸込口(7)から、そのように移動する湿気
を含んだ空気を効率よく吸い込むことができ、除湿手段
(20)により湿気が除去される。
の乾燥にともなって放出される湿気は、その周辺の室内
空気とともに、室内空気の熱対流により上部、すなわち
箱体(2)の方へ移動する。したがって、箱体(2)に
設けられた吸込口(7)から、そのように移動する湿気
を含んだ空気を効率よく吸い込むことができ、除湿手段
(20)により湿気が除去される。
【0051】除湿手段(20)で生成する結露水(2
1)は、排水路(22)に排水勾配が形成されているた
め、排水路(22)内で滞ったり、若しくは逆流したり
せず、たとえば住宅の外壁面部に設置することのできる
排水用フード(23)から屋外に排水することができ
る。排水路(22)の排水勾配は、たとえば1/60程度を
目安とすることができる。1/60程度の排水勾配でも、結
露水(21)の屋外への排水は充分可能である。
1)は、排水路(22)に排水勾配が形成されているた
め、排水路(22)内で滞ったり、若しくは逆流したり
せず、たとえば住宅の外壁面部に設置することのできる
排水用フード(23)から屋外に排水することができ
る。排水路(22)の排水勾配は、たとえば1/60程度を
目安とすることができる。1/60程度の排水勾配でも、結
露水(21)の屋外への排水は充分可能である。
【0052】このように、図3に概要を示したこの出願
の発明のもう一つの室内物干し装置も、たとえば冬季な
どのように屋外の気温が低くとも、室内に干した洗濯物
(9)から放出される湿気が、屋外との境界部に位置す
る窓部などの室内側表面に結露するのを抑制することが
できる。
の発明のもう一つの室内物干し装置も、たとえば冬季な
どのように屋外の気温が低くとも、室内に干した洗濯物
(9)から放出される湿気が、屋外との境界部に位置す
る窓部などの室内側表面に結露するのを抑制することが
できる。
【0053】除湿手段(20)及び排水路(22)は、
良好な見栄えを実現するために、図3に示したように、
天井裏空間(10)に配置するのが好ましい。また、排
水路(22)は、前記の通り、結露水(21)が流れ落
ちる流路となることから、漏水などが生じないように、
ダクトにより形成されるのが好ましい。
良好な見栄えを実現するために、図3に示したように、
天井裏空間(10)に配置するのが好ましい。また、排
水路(22)は、前記の通り、結露水(21)が流れ落
ちる流路となることから、漏水などが生じないように、
ダクトにより形成されるのが好ましい。
【0054】物干し竿(3)に掛けられた洗濯物(9)
から放出される湿気を含んだ室内空気は、室内と屋外と
の温度差などにより自然排気することも可能であるが、
図3に示したように、さらに箱体(2)に、図1に示し
た室内物干し装置と同様な、物干し竿(3)に向かう給
気口(13)を設け、一方、図3に示したこの出願の発
明のもう一つの室内物干し装置では、吸込口(7)と給
気口(13)とを連通する室内空気の循環路(24)を
設け、この循環路(24)内に循環ファン(25)を設
けることができる。
から放出される湿気を含んだ室内空気は、室内と屋外と
の温度差などにより自然排気することも可能であるが、
図3に示したように、さらに箱体(2)に、図1に示し
た室内物干し装置と同様な、物干し竿(3)に向かう給
気口(13)を設け、一方、図3に示したこの出願の発
明のもう一つの室内物干し装置では、吸込口(7)と給
気口(13)とを連通する室内空気の循環路(24)を
設け、この循環路(24)内に循環ファン(25)を設
けることができる。
【0055】湿気を含んだ室内空気は、その循環ファン
(25)の作動により吸込口(7)を通じて強制排気さ
れ、除湿効率の向上が図られ、しかも、除湿後の乾燥し
た室内空気を物干し竿(3)に掛けられた洗濯物(9)
に向けて吹き出させることもできるため、洗濯物(9)
の乾燥効率の向上に有効となる。
(25)の作動により吸込口(7)を通じて強制排気さ
れ、除湿効率の向上が図られ、しかも、除湿後の乾燥し
た室内空気を物干し竿(3)に掛けられた洗濯物(9)
に向けて吹き出させることもできるため、洗濯物(9)
の乾燥効率の向上に有効となる。
【0056】循環路(24)及び循環ファン(25)の
構成、構造などは特に制限はなく、たとえば、循環ファ
ン(25)については、一般に強制排気手段として使用
可能なものを採用することができる。循環ファン(2
5)の配設位置にも特に制限はないが、循環ファン(2
5)の運転によりモータの回転音、風切り音などの騒音
が発生するため、吸込口(7)からなるべく遠ざけて配
置するのが好ましい。
構成、構造などは特に制限はなく、たとえば、循環ファ
ン(25)については、一般に強制排気手段として使用
可能なものを採用することができる。循環ファン(2
5)の配設位置にも特に制限はないが、循環ファン(2
5)の運転によりモータの回転音、風切り音などの騒音
が発生するため、吸込口(7)からなるべく遠ざけて配
置するのが好ましい。
【0057】このような循環ファン(25)を内部に備
えた循環路(24)を設ける場合、この循環路(24)
に排水路(22)を接続することができ、除湿手段(2
0)は、室内空気の循環を効率よく行わせるなどのため
に、排水路(22)と循環路(24)との接続部に配置
させることができる。
えた循環路(24)を設ける場合、この循環路(24)
に排水路(22)を接続することができ、除湿手段(2
0)は、室内空気の循環を効率よく行わせるなどのため
に、排水路(22)と循環路(24)との接続部に配置
させることができる。
【0058】なお、循環路(24)においては、ショー
トパスの形成を防止するために、給気口(13)は、吸
込口(7)からできるだけ離れた位置に配置するのが好
ましい。たとえば図3に示したように、吸込口(7)
は、箱体(2)の上面部に、給気口(13)は、下部開
口部において物干し竿(3)の昇降の邪魔にならない部
位にそれぞれ配置することができる。給気口(13)を
吸込口(7)よりも下側に配置することは、室内に給気
された屋外空気の拡散を抑え、物干し竿(3)に掛けら
れた洗濯物(9)の乾燥に有効となる。
トパスの形成を防止するために、給気口(13)は、吸
込口(7)からできるだけ離れた位置に配置するのが好
ましい。たとえば図3に示したように、吸込口(7)
は、箱体(2)の上面部に、給気口(13)は、下部開
口部において物干し竿(3)の昇降の邪魔にならない部
位にそれぞれ配置することができる。給気口(13)を
吸込口(7)よりも下側に配置することは、室内に給気
された屋外空気の拡散を抑え、物干し竿(3)に掛けら
れた洗濯物(9)の乾燥に有効となる。
【0059】循環ファン(25)については、その運転
を、洗濯物(9)の室内乾燥と同時とすることもできる
が、たとえば省エネルギーなどの運転効率や、騒音を低
減し、快適性を高めるなどのために、室内空気の湿度に
応じて運転させることが好ましい。なぜならば、室内空
気の湿度がさほど高くなければ、結露は発生しにくいか
らである。
を、洗濯物(9)の室内乾燥と同時とすることもできる
が、たとえば省エネルギーなどの運転効率や、騒音を低
減し、快適性を高めるなどのために、室内空気の湿度に
応じて運転させることが好ましい。なぜならば、室内空
気の湿度がさほど高くなければ、結露は発生しにくいか
らである。
【0060】そこで、この出願の発明のもう一つの室内
物干し装置では、吸込口(7)に湿度検知手段(26)
を設けるとともに、この湿度検知手段(26)から入力
される検知入力に基づいて循環ファン(25)の動作を
制御する制御部(図示省略)を設けることができる。こ
の制御部は、検知入力があらかじめ設定された条件を満
たすとき、循環ファン(25)を作動又は停止させるこ
とができる。
物干し装置では、吸込口(7)に湿度検知手段(26)
を設けるとともに、この湿度検知手段(26)から入力
される検知入力に基づいて循環ファン(25)の動作を
制御する制御部(図示省略)を設けることができる。こ
の制御部は、検知入力があらかじめ設定された条件を満
たすとき、循環ファン(25)を作動又は停止させるこ
とができる。
【0061】たとえば、湿度検知手段(26)から湿度
70%超の検知入力があった場合、制御部は、循環ファン
(25)を作動させ、湿度40%未満の検知入力が一定時
間続くとき、循環ファン(25)を停止させることがで
きる。このような制御部による循環ファン(25)の運
転制御により、室内物干し装置の運転効率や快適性など
を高めることができる。
70%超の検知入力があった場合、制御部は、循環ファン
(25)を作動させ、湿度40%未満の検知入力が一定時
間続くとき、循環ファン(25)を停止させることがで
きる。このような制御部による循環ファン(25)の運
転制御により、室内物干し装置の運転効率や快適性など
を高めることができる。
【0062】なお、湿度検知手段(26)の構成、構造
などについても特に制限はない。いわゆる湿度センサー
とすることができる。また、この出願の発明のもう一つ
の室内物干し装置では、図4に示したように、排水路
(22)内に、これを横断する固定板(27)を配設
し、この固定板(27)に除湿手段(20)を固定する
ことができる。固定板(27)は、単に排水路(22)
内部への除湿手段(20)の固定を容易とするばかりで
なく、循環路(24)内を循環する室内空気が、屋外に
流出するのを防止し、また、室温低下をも防止するとい
う機能を有する。室温低下の防止という観点からする
と、固定板(27)は、その室内側及び室外側の面の間
で断熱されていることが好ましい。
などについても特に制限はない。いわゆる湿度センサー
とすることができる。また、この出願の発明のもう一つ
の室内物干し装置では、図4に示したように、排水路
(22)内に、これを横断する固定板(27)を配設
し、この固定板(27)に除湿手段(20)を固定する
ことができる。固定板(27)は、単に排水路(22)
内部への除湿手段(20)の固定を容易とするばかりで
なく、循環路(24)内を循環する室内空気が、屋外に
流出するのを防止し、また、室温低下をも防止するとい
う機能を有する。室温低下の防止という観点からする
と、固定板(27)は、その室内側及び室外側の面の間
で断熱されていることが好ましい。
【0063】このような固定板(27)は、除湿手段
(20)を除く、排水路(22)の断面のほぼ全体を塞
ぐようなものであっても、あるいは室内空気の流出や断
熱を満たす限りにおいて部分的なものであってもかまわ
ない。ただし、いずれの場合にも、図4に示したよう
に、固定板(27)の下端部には、結露水(21)を排
水路(22)内に逃がす開口(28)を形成する必要は
ある。この開口(28)の面積は、結露水(21)の排
水量に依存するが、たとえば除湿手段(20)がペルチ
ェ素子の場合、開口(28)の面積は、0.5〜1cm2程度
で充分であることが確認されている。
(20)を除く、排水路(22)の断面のほぼ全体を塞
ぐようなものであっても、あるいは室内空気の流出や断
熱を満たす限りにおいて部分的なものであってもかまわ
ない。ただし、いずれの場合にも、図4に示したよう
に、固定板(27)の下端部には、結露水(21)を排
水路(22)内に逃がす開口(28)を形成する必要は
ある。この開口(28)の面積は、結露水(21)の排
水量に依存するが、たとえば除湿手段(20)がペルチ
ェ素子の場合、開口(28)の面積は、0.5〜1cm2程度
で充分であることが確認されている。
【0064】この出願の発明のもう一つの室内物干し装
置では、除湿手段(20)の種類は特に限定されない。
前記したようなペルチェ素子を除湿手段(20)に採用
する場合、この出願の発明のもう一つの室内物干し装置
では、図3に示したように、ペルチェ素子(20a)の
冷却側(A)に室内空気を通過させて強制的に冷却さ
せ、ペルチェ素子(20a)の加熱側(B)に位置する
排水路(22)内に排熱用ファン(29)を設け、この
排熱用ファン(29)の作動により、排水路(22)を
通じて屋外に排熱するのが好ましい。これにより、ペル
チェ素子(20a)の冷却側(A)への熱の逆流を防止
することが可能となる。
置では、除湿手段(20)の種類は特に限定されない。
前記したようなペルチェ素子を除湿手段(20)に採用
する場合、この出願の発明のもう一つの室内物干し装置
では、図3に示したように、ペルチェ素子(20a)の
冷却側(A)に室内空気を通過させて強制的に冷却さ
せ、ペルチェ素子(20a)の加熱側(B)に位置する
排水路(22)内に排熱用ファン(29)を設け、この
排熱用ファン(29)の作動により、排水路(22)を
通じて屋外に排熱するのが好ましい。これにより、ペル
チェ素子(20a)の冷却側(A)への熱の逆流を防止
することが可能となる。
【0065】この場合の排熱用ファン(29)の送風量
は、さほど大きくなくてもよく、5〜10m3/h程度の小風
量でも充分であることが確認されている。また、排熱用
ファン(29)の動作は、ペルチェ素子(20a)の動
作に同期させることが、省エネルギーという観点から好
ましい。
は、さほど大きくなくてもよく、5〜10m3/h程度の小風
量でも充分であることが確認されている。また、排熱用
ファン(29)の動作は、ペルチェ素子(20a)の動
作に同期させることが、省エネルギーという観点から好
ましい。
【0066】そして、排水路(22)は、結露水(2
1)の排水という機能ばかりでなく、たとえば屋外に設
置された排水用フード(23)と連通し、さらに前記し
たような排熱路としても使用されることから、排水路
(22)は、前述したダクトであることに加え、断熱材
の使用が好ましい。断熱材には、グラスウール、ロック
ウールなどが一般に例示される。
1)の排水という機能ばかりでなく、たとえば屋外に設
置された排水用フード(23)と連通し、さらに前記し
たような排熱路としても使用されることから、排水路
(22)は、前述したダクトであることに加え、断熱材
の使用が好ましい。断熱材には、グラスウール、ロック
ウールなどが一般に例示される。
【0067】もちろん、この出願の発明は、以上の実施
形態によって限定されるものではない。物干し竿の昇降
機構、排気ファン、給気ファン、及び循環ファンをはじ
め、検知手段、湿度検知手段、制御部、除湿手段などの
構成及び構造などの細部については様々な態様が可能で
あることは言うまでもない。
形態によって限定されるものではない。物干し竿の昇降
機構、排気ファン、給気ファン、及び循環ファンをはじ
め、検知手段、湿度検知手段、制御部、除湿手段などの
構成及び構造などの細部については様々な態様が可能で
あることは言うまでもない。
【0068】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この出願の発
明によって、たとえば冬季などのように屋外の気温が低
いとき、室内に洗濯物を干すことにより、屋外との境界
部に位置する窓部などの室内側表面に結露が発生するの
を抑制することができる。
明によって、たとえば冬季などのように屋外の気温が低
いとき、室内に洗濯物を干すことにより、屋外との境界
部に位置する窓部などの室内側表面に結露が発生するの
を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の室内物干し装置の概要を示し
た要部断面図である。
た要部断面図である。
【図2】制御部における排気ファン及び給気ファンの動
作制御の一実施形態を示したフローチャートである。
作制御の一実施形態を示したフローチャートである。
【図3】この出願の発明のもう一つの室内物干し装置の
概要を示した要部断面図である。
概要を示した要部断面図である。
【図4】この出願の発明のもう一つの室内物干し装置に
おける排水路内への除湿手段の配設について示した平面
図である。
おける排水路内への除湿手段の配設について示した平面
図である。
【図5】従来の室内物干し装置を例示した斜視図であ
る。
る。
1 室内天井部 2 箱体 3 物干し竿 4 ワイヤー 5 支持部 6 可動アーム 6a アーム 7 吸込口 8 排気路 9 洗濯物 10 天井裏空間 11 排気ファン 12 検知手段 13 給気口 14 給気路 15 通気交差部 16 熱交換素子 17 給気ファン 18 検知手段 19 防塵フィルター 20 除湿手段 20a ペルチェ素子 A 冷却側 B 加熱側 21 結露水 22 排水路 23 排水用フード 24 循環路 25 循環ファン 26 湿度検知手段 27 固定板 28 開口 29 排熱用ファン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 7/007 F24F 7/007 B 7/08 7/08 Z 101 101Z F26B 9/02 F26B 9/02 A Fターム(参考) 3L056 BD02 BD03 BE05 BF06 3L113 AA01 AB02 AC25 AC45 AC46 AC51 AC54 AC67 AC76 BA14 CA08 CA09 CB24 CB28 DA09 4L019 BB04
Claims (13)
- 【請求項1】 箱体と、この箱体内へ収納及び箱体外に
箱体下部を通じて鉛直下方に降下可能とされ、ワイヤー
により吊り下げられて昇降自在とされた物干し竿とを備
えた室内物干し装置において、箱体に吸込口が設けられ
るとともに、この吸込口と屋外とを連通する排気路が設
けられ、室内物干し装置は、物干し竿に掛けられた洗濯
物周辺の湿気を含んだ室内空気を吸込口から吸い込み、
排気路を通じて屋外へ排気することを特徴とする室内物
干し装置。 - 【請求項2】 排気路内に排気ファンが設けられている
請求項1記載の室内物干し装置。 - 【請求項3】 吸込口に室内空気の温度及び湿度を検知
する検知手段が設けられるとともに、この検知手段から
入力される検知入力に基づいて排気ファンの動作を制御
する制御部が設けられ、制御部は、検知入力があらかじ
め設定された条件を満たすとき、排気ファンを作動又は
停止させる請求項2記載の室内物干し装置。 - 【請求項4】 さらに箱体に、物干し竿に向かって開口
する給気口が設けられ、この給気口と屋外とを連通する
給気路が設けられている請求項1乃至3いずれかに記載
の室内物干し装置。 - 【請求項5】 排気路及び給気路の両室内側端部に、室
内空気と屋外空気とが交差する通気交差部が設けられ、
この通気交差部に熱交換素子が設けられている請求項4
記載の室内物干し装置。 - 【請求項6】 排気路内に排気ファンが設けられている
場合において、給気路内に給気ファンが設けられている
請求項4又は5記載の室内物干し装置。 - 【請求項7】 給気路内にも屋外空気の温度及び湿度を
検知する検知手段が設けられるとともに、吸込口及び給
気路内に設けられた検知手段から入力される検知入力に
基づき、排気ファン及び給気ファンの動作を制御する制
御部が設けられ、制御部は、室内空気の湿度が高く、か
つ屋外空気の湿度が充分低いとき、排気ファンを作動さ
せる一方、給気ファンは作動させず、室内空気と屋外空
気との温度差が充分小さく、かつ屋外空気の温度が極端
に低くなく、熱交換素子による熱交換により屋外空気を
室内に給気しても不快に感じないとき、排気ファン及び
給気ファンの両方を作動させる請求項6記載の室内物干
し装置。 - 【請求項8】 箱体と、この箱体内へ収納及び箱体外に
箱体下部を通じて鉛直下方に降下可能とされ、ワイヤー
により吊り下げられて昇降自在とされた物干し竿とを備
えた室内物干し装置において、箱体に吸込口が設けら
れ、この吸込口から吸い込まれた、洗濯物から放出され
る湿気を含んだ室内空気から湿気を結露させて除去する
除湿手段と、この除湿手段が内部に配設され、除湿手段
において生成する結露水を屋外へ排水する、排水勾配を
有する排水路を備えていることを特徴とする室内物干し
装置。 - 【請求項9】 さらに箱体に給気口が設けられ、吸込口
と給気口とを連通する室内空気の循環路が設けられ、こ
の循環路内に、室内空気を吸込口を通じて吸い込み、給
気口から室内に返送する循環ファンが設けられ、かつ、
循環路に排水路が接続され、その接続部に除湿手段が配
置されている請求項8記載の室内物干し装置。 - 【請求項10】 吸込口に湿度検知手段が設けられると
ともに、この湿度検知手段から入力される検知入力に基
づいて循環ファンの動作を制御する制御部が設けられ、
制御部は、検知入力があらかじめ設定された条件を満た
すとき、循環ファンを作動又は停止させる請求項9記載
の室内物干し装置。 - 【請求項11】 排水路内に、これを横断する固定板が
配設され、この固定板に除湿手段が固定され、固定板の
下端部に結露水を排水路内に逃がす開口が形成されてい
る請求項8乃至10いずれかに記載の室内物干し装置。 - 【請求項12】 除湿手段がペルチェ素子であり、ペル
チェ素子の冷却側に室内空気を通過させて強制的に冷却
させ、ペルチェ素子の加熱側に位置する排水路内に排熱
用ファンが設けられ、この排熱用ファンの作動により、
排水路を通じて屋外に排熱する請求項8乃至11いずれ
かに記載の室内物干し装置。 - 【請求項13】 排熱用ファンの動作は、ペルチェ素子
の動作に同期している請求項12記載の室内物干し装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001118755A JP2002306900A (ja) | 2001-04-17 | 2001-04-17 | 室内物干し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001118755A JP2002306900A (ja) | 2001-04-17 | 2001-04-17 | 室内物干し装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002306900A true JP2002306900A (ja) | 2002-10-22 |
Family
ID=18969093
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001118755A Pending JP2002306900A (ja) | 2001-04-17 | 2001-04-17 | 室内物干し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002306900A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006063480A (ja) * | 2004-08-26 | 2006-03-09 | Matsushita Electric Works Ltd | 静電霧化装置による室内干し洗濯物の処理方法及び静電霧化装置を備えた室内物干し装置 |
JP2007092371A (ja) * | 2005-09-28 | 2007-04-12 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 住宅 |
JP2011069578A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Toto Ltd | 浴室乾燥機 |
-
2001
- 2001-04-17 JP JP2001118755A patent/JP2002306900A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006063480A (ja) * | 2004-08-26 | 2006-03-09 | Matsushita Electric Works Ltd | 静電霧化装置による室内干し洗濯物の処理方法及び静電霧化装置を備えた室内物干し装置 |
JP2007092371A (ja) * | 2005-09-28 | 2007-04-12 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 住宅 |
JP2011069578A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Toto Ltd | 浴室乾燥機 |
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