JP2002303369A - 走行用hstの残圧除去機構 - Google Patents

走行用hstの残圧除去機構

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JP2002303369A
JP2002303369A JP2001106051A JP2001106051A JP2002303369A JP 2002303369 A JP2002303369 A JP 2002303369A JP 2001106051 A JP2001106051 A JP 2001106051A JP 2001106051 A JP2001106051 A JP 2001106051A JP 2002303369 A JP2002303369 A JP 2002303369A
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traveling
arm
traveling hst
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English (en)
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Masakazu Komatsu
正和 小松
Yukio Kubota
幸雄 久保田
Susumu Akashima
晋 赤嶋
Susumu Nochi
晋 野知
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/4157Control of braking, e.g. preventing pump over-speeding when motor acts as a pump

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの駆動力を走行用HSTに伝達し、
該走行用HSTにより変速操作を行うクローラトラクタ
において、再始動性を向上することを課題とする。 【解決手段】 走行用HST22のメイン回路に残圧除
去バルブ178を設け、該残圧除去バルブ178とブレ
ーキペダル54を連動連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行用HSTによ
り変速操作を行うクローラトラクタの走行用HSTの残
圧除去機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、左右独立のクローラ式走行部を備
えた油圧走行農作業機として、走行用の油圧式無段変速
装置と操向用の油圧式無段変速装置を設けた作業車が知
られている。例えば、特開平8−242601号公報に
示されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、走行用HST
のメイン回路には、該HSTに閉じ込められる圧力を開
放するためのバルブが設けられていない。このため、H
ST内に圧力がこもり、出力軸が回転し難くなり、始動
時に大きな動力が必要となるうえ、副変速やギヤ切り換
えが円滑に行えない可能性がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すべ
く、本発明は次のような手段を用いる。請求項1に記載
のごとく、エンジンの駆動力を走行用HSTに伝達し、
該走行用HSTにより変速操作を行うクローラトラクタ
の走行用HSTの残圧除去機構において、走行用HST
のメイン回路に残圧除去バルブを設けた。
【0005】請求項2に記載のごとく、エンジンの駆動
力を走行用HSTに伝達し、該走行用HSTにより変速
操作を行うクローラトラクタの走行用HSTの残圧除去
機構において、走行用HSTのメイン回路に残圧除去バ
ルブを設け、該残圧除去バルブとブレーキペダルを連動
連結した。
【0006】請求項3に記載のごとく、エンジンの駆動
力を走行用HSTに伝達し、該走行用HSTにより変速
操作を行うクローラトラクタの走行用HSTの残圧除去
機構において、走行用HSTのメイン回路に残圧除去バ
ルブを設け、該バルブを電磁バルブとし、キースイッチ
と連動させた。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の解決すべき課題および手
段は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明
の一実施例を説明する。図1はクローラトラクタの前方
斜視図、図2は全体側面図、図3はエンジンとHSTと
ミッションケースの配置を示す側面図、図4はリアミッ
ションケース内の構成を示す側面断面図、図5はクロー
ラトラクタの操作装置を示す側面図、図6は円錐リンク
機構の構成を示す側面図、図7は同じく後面断面図、図
8は主変速レバーの作動構成を示す側面図、図9はブレ
ーキペダルと主変速レバーの連動構成を示す図、図10
はブレーキペダルの作動構成を示す側面図、図11は同
じく正面図、図12は残圧除去バルブの配置構成を示す
側面図、図13は残圧除去バルブの接続構成を示す油圧
回路図、図14は残圧除去バルブの作動機構の一例を示
す模式図、図15はキースイッチに接続した残圧除去バ
ルブの構成を示す模式図である。
【0008】まず、本発明に係る操向装置を具備した一
実施例であるクローラトラクタの概略構成について説明
する。図1および図2に示すように、クローラ式走行装
置1の前部上方にはエンジン3が配置され、後部上方に
はリアミッションケース5が配置されている。エンジン
3はボンネット4に覆われ、該エンジン3は左右下側の
メインフレーム6・6間に固定されている。ボンネット
4の後部にはステアリングコラム2を設け、該ステアリ
ングコラム2上に操向操作を行う丸型のステアリングハ
ンドル7を配置し、該ステアリングハンドル7の後方に
シート8を配設し、該ステアリングコラム2とシート8
の間の下方にステップ18を配置して、運転部を構成し
ている。これら運転部はキャビン9によって覆ってい
る。また、車両後端部には、各種作業機を装着するため
の三点リンク式の装着装置10が設けられている。
【0009】前記クローラ式走行装置1は、クローラフ
レーム15に支持されており、該クローラフレーム15
の前端部にフロントミッションケース16を固設して駆
動スプロケット11を支持し、後端部にアイドラ12、
および、駆動スプロケット11とアイドラ12との間に
転輪13・13・・・を回転自在に支持し、該駆動スプ
ロケット11とアイドラ12と転輪13・13・・・の
周囲をクローラベルト14で巻回している。
【0010】次に、クローラトラクタの駆動伝達系につ
いて、図3および図4を用いて説明する。エンジン3の
後部にはダンパーケース(またはクラッチケース)19
が付設され、該ダンパーケース19内のダンパーの出力
軸42は後方に延設されて、リアミッションケース5の
前部に付設した油圧式の走行無段変速装置(以下走行用
HST)22の入力軸に連結される。該リアミッション
ケース5内には副変速装置41やPTO変速装置43等
が収納されている。該副変速装置43には前記走行用H
ST22の出力が伝えられ、PTO変速装置43は走行
用HST22の入力軸とクラッチ44を介して接続され
ているものである。リアミッションケース5の下前部に
は走行駆動取出部が設けられており、該走行駆動取出部
には出力軸102が配設されているものである。
【0011】また、エンジン3の前方には油圧式の旋回
用無段変速装置(以下旋回用HST)20を前面に付設
したフロントミッションケース16が配置されている。
フロントミッションケース16は、メインフレーム6の
前部に支持され、機体の前部位置に配置されているもの
である。そして、エンジン3からの動力により旋回用H
ST20を駆動し、該旋回用HST20の出力と前記副
変速装置41からの出力を合成して駆動スプロケット1
1を駆動する構成としている。走行用HST22のモー
タ側出力は、副変速装置41により変速された後に、伝
達軸45を介して、差動ギヤ機構に入力される。そし
て、該差動ギヤ機構において、左右に配置された遊星ギ
ヤアッセイのサンギヤへと入力される。旋回用HST2
0のモータ出力は、二手に分かれて一方が遊星ギヤアッ
セイのリングギヤへと直接入力され、他方が逆転ギヤを
介してリングギヤへと入力される。これにより、旋回用
HST20のモータが回転することによりお互いのリン
グギヤは、逆方向へ回転する。前記サンギヤとリングギ
ヤの合成動力が、プラネタリキャリアにより左右のスプ
ロケット11へと伝達される。このため、直進する時
は、旋回用HST20のモータ回転を停止させ、旋回す
る時には、該旋回用HST20のモータ回転を徐々にあ
げていくことにより、滑らかな旋回を可能とするもので
ある。
【0012】走行用HST22において、走行用HST
22の入力軸の回動により、該走行用HST22の出力
軸101が駆動されるものであり、出力軸101の駆動
率および回転方向は、入力軸側油圧ポンプの斜板角制御
により行われるものである。出力軸101の駆動力は副
変速装置41に伝達され、該副変速装置41により変速
された駆動力は、走行駆動取出部の出力軸102に伝達
されるものである。走行駆動取出部の出力軸102には
前述の伝達軸45が接続されるものである。出力軸10
2の近傍には、ブレーキ機構74が構成されており、該
ブレーキ機構74により出力軸102の制動を行うもの
である。出力軸102は、伝導軸45を介してスプロケ
ット11を駆動するサンギヤに接続されており、該出力
軸102を停止させることにより、スプロケット11の
駆動を停止し、制動をかけることができるものである。
【0013】ブレーキ機構74は副変速機構41を内包
するミッションケース下部の走行駆動取出部に設けられ
るものである。副変速装置41の前方に走行用HST2
2が配置され、走行用HST22の下方にブレーキ機構
74が配設されるものである。駐車ブレーキを構成する
ブレーキ機構74をリアミッションケース5下部の走行
駆動を取出す部分に設けるので、後述するブレーキペダ
ルと近い位置にブレーキ機構74を設けることができる
ものである。さらに、リンク機構等の設計を容易に行う
ことができ、リンク間の距離を短くできるので、フリク
ションロスや遊びを低減でき、保安性が向上するもので
ある。さらに、クローラトラクタの構造上、キャビンの
下方、走行用HST22とエンジン3間において空間を
大きく取れ、該スペースを有効に利用することができ
る。
【0014】次に、旋回操作、主変速操作およびブレー
キ操作の構成について説明する。まず、図5において、
ステアリング51はステアリングボックス52に接続さ
れており、該ステアリング51の操作はステアリングボ
ックス52を介して円錐リンク機構53に伝達されるも
のである。主変速レバー55もリンク機構を介して円錐
リンク機構53に接続されているものである。そして、
円錐リンク機構53の近傍にブレーキペダル54が配設
されるものである。
【0015】円錐リンク機構53には、ステアリング5
1からの操作と、主変速レバー55からの操作が入力さ
れるものである。円錐リンク機構53においては、リン
クの接続部が円錐の底面および側面に沿って移動するも
のである。円錐の底円に90度の位相差をつけて直進用
ロッドと旋回用ロッドの端点が位置しており、両ロッド
の他方の端点は、大小2つの円錐の頂点に位置するもの
である。各直進用旋回用円錐の頂点の動きが,走行用H
ST、旋回用HSTの操作アームの位置に関係するもの
である。そして、主変速レバー55の回動角度が円錐底
面の傾きに比例し、ステアリング51の切れ角が、円錐
の底円の回動角度に比例する構成となっている。
【0016】停止状態において、ステアリング51を左
右方向へ回しても、円錐の頂点から底円までの距離は常
に等しく、走行用HSTおよび旋回用HSTの操作アー
ムが動かされないものである。このため、走行用HST
および旋回用HSTの油圧モータが駆動されず、機体は
停止し続ける。次に、主変速レバー55を前進方向へ倒
していくと、走行用HSTの操作アームが前進側に回動
される。しかし、旋回用HSTの操作アームは、旋回用
ロッドの端点が円錐底面の回動中心ライン上に位置する
ため、底面の傾きに拘わらず動かない。このため、旋回
用HSTの操作アームは動かず、機体は直進する。この
状態から,ステアリング51を切ると、走行用HSTの
操作アームは減速方向へ動き、旋回用HST操作アーム
が動く。つまり,ステアリング51を切るに従い、機体
速度が自動減速され、旋回することとなる。後進状態で
は、ステアリング51を切ると、前進時とは逆の方向へ
旋回用HSTの操作アームが動く。このため、前進時と
後進時とにおいて旋回用HSTの操作が逆転し、逆ハン
ドル現象が解消されるものである。
【0017】上記の如く、円錐リンク機構53により、
ステアリング51の操作と主変速レバー55の操作が連
係されるものである。そして、本実施例においては、さ
らに、ブレーキペダル54の操作が、主変速レバー22
の操作もしくは、走行用HSTの操作アームの回動に連
係されるものである。
【0018】次に、円錐リンク機構53について、図6
および図7により説明する。前述のステアリング7に
は、ユニバーサルジョイントを介して、操向入力軸11
2が連結されており、該操向入力軸112の下端はユニ
バーサルジョイントを介して旋回方向を前後進変速に合
わせる変更機構の揺動部材117に連結されているもの
である。該揺動部材117は略円錐状に構成して、中央
部を軸受を介して揺動軸118の端部に設けた受部に支
持されている。該揺動部材117は前記ステアリング7
の回動とともに操向入力軸112を中心回動でき、か
つ、揺動軸118を中心に傾倒可能としている。該揺動
軸118は軸受を介してコラムの内壁に左右水平方向を
軸心として回動自在に支持されている。
【0019】そして、該揺動部材117からアーム部1
33が側方に延出され、該アーム部133の先端に連結
体119が連結されるものである。連結体119の一端
にはユニバーサルジョイント等を介して操向用リンク1
15が連結され、該連結体119の他端にはジョイント
を介して走行用リンク111が連結している。操向用リ
ンク115と連結体119を接続するジョイントは、ス
テアリング7が直進位置のときに前記揺動部材117端
部の受け部軸心の延長上に位置し、該揺動軸118は左
右方向で中立時の前記受部の軸心の延長線上と交差する
ように配置している。また、操向用リンク115の下端
は軸89に挿嵌されたアームと連結され、該アームを回
動することにより、ロッド106を操作し、旋回用HS
T20の変速アームを操作するものである。
【0020】揺動部材117に設けた連結体119の他
端に、ジョイントを介して走行用リンク111が連結さ
れ、該ジョイントは前記揺動部材117端部の受け部1
47軸心を中心として前記連結体119と操行用リンク
115を接続するジョイントと90度離れた位置に配置
されている。そして、該走行用リンク111の下端は軸
116に一端を挿嵌したアームに接続されている。該軸
116にはロッド108の一端を接続したアームが接続
されており、ロッド108の他端は軸89に接続された
アームの一端に連結されているものである。前記操向用
リンク115の下端と、走行用リンク111の下端は揺
動部材117端部の受け部147軸心の延長上に配置さ
れている。
【0021】また、前記揺動軸118の受部147には
後方にアーム120が突出され、該アーム120の先端
に主変速用リンク114の上端が連結され、該主変速用
リンク114の下端が軸89に挿嵌されたアームに連結
されている。これにより、主変速用リンク114は走行
用HST22に接続されるものである。
【0022】次に、図8を用いて主変速レバー55のリ
ンク機構について説明する。主変速レバー55の下端は
支軸90に回動自在に枢支されており、該主変速レバー
55の下端には前方に延出されたアームが固設されてい
る。該アームの先端にはロッド81の上端が接続されて
おり、該ロッド81の下端には軸82に回動自在に支持
されたアームが接続されているものである。軸82に支
持されたアームは、アーム83と一体的に回動するもの
である。これにより、主変速レバー55を回動すること
により、アーム83を前後に回動するものである。
【0023】アーム83の下端には、ロッド91の後端
が接続されており、該ロッド91の先端は軸89に固設
されたアーム84に接続されている。アーム84は軸8
9を中心として前後方向に回動するものであり、アーム
84は同様に軸89に一端を挿嵌されたアーム84bと
一体的に回動するものである。該アーム84bにはロッ
ド85が接続されているものである。なお、軸89は前
述の円錐リンク機構53に接続されているものである。
ロッド85はアーム86とアーム84bを接続するもの
であり、該アーム86は下端において回動自在に枢支さ
れているものである。アーム86には前後方向に配設さ
れたプレート87が接続されており、該プレート87の
先端にはHST22のアーム88が接続されているもの
である。このようなリンク機構により、主変速レバー5
5を操作して走行用HST22を操作するものである。
【0024】次に、図9を用いてブレーキペダル54と
主変速レバー55の連係構成について説明する。前述の
ごとく、円錐リンク機構53に接続された軸89は、主
変速レバー55とともに回動するものである。そして、
該軸89にはアーム92の一端が固設されている。主変
速レバー55を回動するとアーム92が回動するもので
あり、アーム92が回動するとそれに伴い主変速レバー
55も回動するものである。アーム92の先端には突起
部93が設けられており、該突起部93はアーム92の
回動軸心方向に突出した構成となっている。突起部93
は、前述のカムレバー61のカム部内側に位置するもの
であり、該カムレバー61の回動により突起部93がカ
ムレバー61のカム内側に当接するものである。
【0025】ブレーキペダル54を踏みこむことによ
り、カムレバー61が回動し、該カムレバー61によっ
てアーム92が一定の位置に戻されるものである。アー
ム92がカムレバー61により戻される位置は、主変速
レバー55における中立位置に対応している。このた
め、ブレーキペダル54を踏みこむことにより、主変速
レバー55を中立位置に戻すとともに、ブレーキ機構7
4を作動させるものである。すなわち、ブレーキペダル
54により、走行用HST22とブレーキ機構74の2
系統を操作できるものである。
【0026】そして、ブレーキペダル54の踏み操作に
より、まず走行用HST22に接続した主変速レバー5
5を中立位置に戻し、走行用HST22によるブレーキ
をかけるものであり、ブレーキ機構74により駐車ブレ
ーキを作動させることができるものである。これによ
り、HSTによる制動力と、ブレーキ機構74による制
動力を利用できるのである。ブレーキ機構74は、HS
Tによる制動の後に制動をかける構成となるので、該ブ
レーキ機構74を小型に構成することが可能である。さ
らに、2つのブレーキの作動タイミングを調節すること
により、ブレーキ機構74における駐車ブレーキの摩耗
を防ぐことができる。
【0027】軸89は円錐リンク53に接続されてお
り、該円錐リンク53において主変速用リンク114お
よび操向用ロッド115に接続されるものである。軸8
9は主変速操作および操行操作が伝達される部材であ
り、該軸89において旋回用HSTおよび走行用HST
の中立を保持する機構を設けるものである。すなわち、
軸89に接続したアームを中立位置に戻すことにより、
円錐リンク53を中立位置に戻すものである。また、図
9に示すごとく、カムレバー61およびアーム92によ
り構成される操作リンク機構の中立出し機構は、円錐リ
ンク機構53の収納部の下部に配置されており、主変速
レバー55とステアリング7を連結するリンク機構の中
間に位置しするものである。これにより、連結が容易で
あり、主変速レバー55とステアリング7の遊びを容易
に調節することが可能である。
【0028】次に、図10および図11を用いてブレー
キのリンク構成について説明する。ブレーキペダル54
はリンク機構を介して、前述のブレーキ機構74に接続
されており、該ブレーキペダル54によりブレーキ機構
74を作動させ、駐車ブレーキをかけるものである。ブ
レーキペダル54は支軸62に固設されており、該支軸
62はフロントコラム上部において回動自在に支持され
ている。ブレーキペダル54の踏みこみにより、ブレー
キペダル54とともに支軸62が回動する構成となって
いる。支軸62には、アーム63およびアーム64が固
設されており、該アーム63・64の先端には、それぞ
れロッド65およびロッド66が接続されているもので
ある。ロッド65およびロッド66はそれぞれ上下方向
に配設されており、ロッド66の下端には、カムレバー
61が接続されている。カムレバー61は円錐リンク機
構53を内包するボックス側面に固設された支軸により
回動自在に支持されており、ロッド66の上下摺動に上
下に回動する構成となっている。
【0029】前述のロッド65の下端には、アーム68
が接続されており、該アーム68は支軸67により回動
自在に支持されている。そして、該アーム68には、一
体的に回動するアーム69が固設されており、該アーム
69の先端にはロッド70が接続されている。ロッド7
0は、機体前後方向に配設されており、該ロッド70の
後端には、支軸71に回動自在に支持されたL字形アー
ム72の一端が接続されている。そして、該L字形アー
ム72の他端には上下方向に配設されたロッド73が接
続されており、該ロッド73の下端には、ブレーキ機構
74の作動アーム113が接続されている。これによ
り、ブレーキペダル54を踏みこむことにより、作動ア
ーム113が回動し、ブレーキ機構74が作動するもの
である。これにより、ブレーキペダル54と近い位置に
ブレーキ機構74を設置でき、設計が容易になり、リン
ク間も短くでき保安性が向上するものである。
【0030】なお、ブレーキペダル54の内側には、駐
車ブレーキレバー75が設けられており、該駐車ブレー
キレバー75により、ブレーキペダル54を踏みこんだ
状態(ブレーキをかけた状態)で係止可能に構成されて
いる。ブレーキペダル54を踏みこみ、駐車ブレーキレ
バー75を上方に回動させることにより、ブレーキペダ
ル54を踏みこんだ状態で保持し、駐車ブレーキをかけ
るものである。そして、駐車ブレーキレバー75を下方
に回動させることにより、駐車ブレーキを解除するもの
である。
【0031】次に、走行用HSTの残圧除去機構につい
て説明する。ブレーキペダル54に接続されたロッド6
5の下端には、アーム68およびアーム176の端部が
接続されているものである。アーム176は軸175に
より枢支されており、ロッド65の上下摺動により軸1
75を中心として回動する構成となっている。アーム1
76の後端には、ロッド177の上端が接続されてお
り、該ロッド177の下端には支軸179に固設された
アームが接続されている。支軸179は残圧除去バルブ
178に接続されており、該支軸179の回動により残
圧除去バルブ178の開閉が行われるものである。残圧
除去バルブ178はダンパーケース19の後面かつ、走
行用HST22の前方に配設されている。
【0032】残圧除去バルブ178は配管180・18
1を介して走行用HST22に接続されており、該走行
用HST22のメイン回路に接続されている。支軸17
9が中立状態より回動されることにより、残圧除去バル
ブ178が開き、走行用HST22のメイン回路が配管
180・181により接続されるものである。これによ
り、走行用HST22の油圧ポンプの吐出側を吸入側
が、配管180・181および残圧バルブ178により
接続されることとなる。油圧ポンプの吐出側を吸入側接
続されるので、油圧ポンプおよび油圧モータに残圧が溜
まらない構成となる。
【0033】図13において、油圧回路を用いて説明す
る。エンジンの駆動力により、油圧ポンプ182および
油圧ポンプ191が駆動される。油圧ポンプ182はH
STに作動油を供給するものであり、油圧ポンプ191
は副変速の切り換え機構に作動油を供給するものであ
る。油圧ポンプ182により、HSTの作動油タンクよ
り作動油がくみとられ、旋回用20および走行用HST
22側に吐出される。走行用HST22のメイン回路に
は、残圧除去バルブ178が配管180および配管18
1により接続されている。残圧除去バルブ178は、配
管180と配管181の接続を開閉により制御するもの
であり、該残圧除去バルブ178を開くことにより、走
行用HST22のメイン回路に、配管180、残圧除去
バルブ178、配管181によりバイパス回路が構成さ
れる。これにより、走行用HST22内の油圧回路にお
いて残圧が解消されるものである。
【0034】次に、残圧除去バルブの他の作動構成につ
いて説明する。図14に示す例においては、ブレーキペ
ダル54により、電気的に残圧除去バルブとなる電磁バ
ルブ188を操作するものである。ブレーキペダル54
には、リンク機構184が接続されており、該リンク機
構184により、スイッチ185が操作される。スイッ
チ185は電磁バルブ188に接続されている。スイッ
チ185が入ることにより、電磁バルブ188が摺動
し、油路186と油路187が通じるものである。
【0035】ブレーキペダル54を踏みこむと、リンク
機構184を介して、スイッチ185が入る。そして、
電磁バルブ188により、油路186と油路187が接
続される。スイッチ185が切られた状態において、電
磁バルブ188は油路186と油路187の接続断つも
のである。このため、ブレーキペダル54が踏みこまれ
ない状態においては、走行用HST22のメイン回路が
短絡されることない。油路186と油路187はそれぞ
れ、走行用HST22のメイン回路に接続しており、該
油路186・187が接続されることにより、走行用H
ST22の残圧が解消されるものである。ブレーキペダ
ル54に接続したリンク機構184により、スイッチ1
85を操作して走行用HST22の残圧除去を行うの
で、リンク機構を簡便に構成することができる。エンジ
ンの始動操作において、必ずブレーキペダルの踏み込み
が行われるので、エンジンの始動性が向上するととも
に、容易な構成により残圧の除去を行うことができる。
【0036】さらに、図15に示すごとく、キースイッ
チにより、残圧除去バルブを操作することも可能であ
る。キースイッチ189は、キー190を差し込み回動
することにより、該キースイッチ189に接続された電
気回路の入る切るを制御するものである。キースイッチ
189には、残圧除去バルブである電磁バルブ188が
接続されている。キースイッチ189は、該キースイッ
チ189に挿入されたキー190を回動することによ
り、電磁バルブ188の接続を『入る』とするものであ
る。キースイッチ189はクローラトラクタのスタータ
スイッチを兼ねており、スタータスイッチを作動させる
際には、電磁バルブ188が作動する。これにより、ス
タータが作動する際に、必ずHST内の圧が低くなるの
で、始動性向上する。また、余分な残圧除去動作が不要
である。
【0037】上記、残圧除去バルブは、HSTのメイン
回路に接続されるものであり、該残圧除去バルブをHS
Tハウジング内に収め、一体化することも可能である。
これにより、HSTの圧力を抜くことで、走行用の出力
軸が容易に操作するようになり、エンジンの再始動が容
易にできる。さらに、HSTに作動油を供給する油圧ポ
ンプ182と油圧ポンプ191が接続されているため、
HSTにかかる残圧が除去されるため、油圧ポンプ18
2およびエンジン3にかかる負荷を軽減でき、油圧ポン
プ191を円滑に駆動できる。これにより、副変速の切
り換えをスムーズに行うことができるものである。
【0038】
【発明の効果】請求項1に記載のごとく、エンジンの駆
動力を走行用HSTに伝達し、該走行用HSTにより変
速操作を行うクローラトラクタの走行用HSTの残圧除
去機構において、走行用HSTのメイン回路に残圧除去
バルブを設けたので、走行用HSTの圧力を抜くこと
で、走行用の出力軸が容易に作動するようになり、エン
ジンの再始動性が向上できる。さらに、副変速装置の切
り換えを円滑に行うことができるものである。
【0039】請求項2に記載のごとく、エンジンの駆動
力を走行用HSTに伝達し、該走行用HSTにより変速
操作を行うクローラトラクタの走行用HSTの残圧除去
機構において、走行用HSTのメイン回路に残圧除去バ
ルブを設け、該残圧除去バルブとブレーキペダルを連動
連結したので、エンジンが始動し易くなる。これによ
り、エンジンおよび駆動機構にかかる負荷を軽減でき
る。
【0040】請求項3に記載のごとく、エンジンの駆動
力を走行用HSTに伝達し、該走行用HSTにより変速
操作を行うクローラトラクタの走行用HSTの残圧除去
機構において、走行用HSTのメイン回路に残圧除去バ
ルブを設け、該バルブを電磁バルブとし、キースイッチ
と連動させたので、余分な残圧除去操作が不要となる。
また、スタータが作動する際には必ずHST内の圧力が
低くなるので、始動性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローラトラクタの前方斜視図。
【図2】全体側面図。
【図3】エンジンとHSTとミッションケースの配置を
示す側面図。
【図4】リアミッションケース内の構成を示す側面断面
図。
【図5】クローラトラクタの操作装置を示す側面図。
【図6】円錐リンク機構の構成を示す側面図。
【図7】同じく後面断面図。
【図8】ブレーキペダルの作動構成を示す側面図。
【図9】同じく正面図。
【図10】主変速レバーの作動構成を示す側面図。
【図11】ブレーキペダルと主変速レバーの連動構成を
示す図。
【図12】残圧除去バルブの配置構成を示す側面図。
【図13】残圧除去バルブの接続構成を示す油圧回路
図。
【図14】残圧除去バルブの作動機構の一例を示す模式
図。
【図15】キースイッチに接続した残圧除去バルブの構
成を示す模式図。
【符号の説明】
22 走行用HST 54 ブレーキペダル 55 主変速レバー 61 カムレバー 62支軸 74 ブレーキ機構 175 軸 176 アーム 177 ロッド 178 残圧除去バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤嶋 晋 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 野知 晋 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 Fターム(参考) 3J053 AA01 AB12 AB43 DA26 DA30 EA04 EA14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力を走行用HSTに伝達
    し、該走行用HSTにより変速操作を行うクローラトラ
    クタの走行用HSTの残圧除去機構において、走行用H
    STのメイン回路に残圧除去バルブを設けたことを特徴
    とする走行用HSTの残圧除去機構。
  2. 【請求項2】 エンジンの駆動力を走行用HSTに伝達
    し、該走行用HSTにより変速操作を行うクローラトラ
    クタの走行用HSTの残圧除去機構において、走行用H
    STのメイン回路に残圧除去バルブを設け、該残圧除去
    バルブとブレーキペダルを連動連結したことを特徴とす
    る走行用HSTの残圧除去機構。
  3. 【請求項3】 エンジンの駆動力を走行用HSTに伝達
    し、該走行用HSTにより変速操作を行うクローラトラ
    クタの走行用HSTの残圧除去機構において、走行用H
    STのメイン回路に残圧除去バルブを設け、該バルブを
    電磁バルブとし、キースイッチと連動させたことを特徴
    とする走行用HSTの残圧除去機構。
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