JP2002297414A - システムシミュレータ、シミュレーション方法及びシミュレーションプログラム - Google Patents

システムシミュレータ、シミュレーション方法及びシミュレーションプログラム

Info

Publication number
JP2002297414A
JP2002297414A JP2001098738A JP2001098738A JP2002297414A JP 2002297414 A JP2002297414 A JP 2002297414A JP 2001098738 A JP2001098738 A JP 2001098738A JP 2001098738 A JP2001098738 A JP 2001098738A JP 2002297414 A JP2002297414 A JP 2002297414A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
master
manager
slave
simulator
thread
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001098738A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4529063B2 (ja
Inventor
Eiji Shamoto
英司 社本
Masahiro Fukuda
政広 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2001098738A priority Critical patent/JP4529063B2/ja
Priority to DE10213837A priority patent/DE10213837A1/de
Priority to US10/107,056 priority patent/US7246052B2/en
Publication of JP2002297414A publication Critical patent/JP2002297414A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4529063B2 publication Critical patent/JP4529063B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/30Circuit design
    • G06F30/32Circuit design at the digital level
    • G06F30/33Design verification, e.g. functional simulation or model checking

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Debugging And Monitoring (AREA)
  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のバスマスタをシミュレーションするシミ
ュレータを変更することなく、高速で且つアクセスブロ
ッキングによるデッドロック状態に陥らずにシミュレー
ションを行うことのできるシステムシミュレータ、シミ
ュレーション方法及びシミュレーションプログラムを提
供する。 【解決手段】バスマスタをシミュレートするマスタシミ
ュレータ1f、1s、2f、2sと、バススレーブをシ
ミュレートするスレーブシミュレータLと、マスタシミ
ュレータ及びスレーブシミュレータを関数呼び出しによ
り順次実行させる関数用マネージャFと、マスタシミュ
レータをスレッド切り替えにより実行させるスレッド用
マネージャS、とを備え、関数用マネージャからの関数
呼び出しにより実行されるマスタシミュレータがスレー
ブシミュレータにアクセスした際にアクセスブロッキン
グが発生すると、マスタシミュレータは、スレッド用マ
ネージャによるスレッド切り替えで実行されるようにス
レッド用マネージャを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、システムシミュレ
ータ、シミュレーション方法及びシミュレーションプロ
グラムに関し、特にバスマスタとバススレーブとがバス
を介して接続されたシステムをシミュレーションする技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロプロセッサを応用した装
置として、バスマスタ(以下、単に「マスタ」という)
とバススレーブ(以下、単に「スレーブ」という)とが
バスによって接続されることにより構成されるシステム
が知られている。このようなシステムの開発におけるソ
フトウェアの開発は、一般に、該ソフトウェアを動作さ
せるためのハードウェア環境が整ってから、換言すれ
ば、ハードウェアの開発が完了した後に、そのハードウ
ェアを用いて行われる。
【0003】しかしながら、このような従来の開発方法
では、システムの開発に長期間を必要とする。そこで、
最近は、開発期間を短縮するために、ソフトウェアの開
発をシミュレータ上で行い、以てハードウェアの開発と
ソフトウェアの開発とを並行して行う方法が採用されて
いる。
【0004】図17は、このようなソフトウェアの開発
に使用される従来のシステムシミュレータ(以下、「第
1の従来技術に係るシステムシミュレータ」という)の
構成を示す。このシステムシミュレータは、第1マス
タ、第2マスタ、スレーブ及びマネージャから構成され
ている。
【0005】第1マスタは、例えばCPUやDMAとい
ったマスタとして使用されるデバイスをシミュレーショ
ンするためのプログラムで構成されたシミュレータであ
る。第2マスタは、同じくマスタとして使用される他の
デバイスをシミュレーションするためのプログラムで構
成されたシミュレータである。スレーブは、例えばタイ
マ、シリアル入出力ポート、汎用入出力ポート、メモリ
といったスレーブとして使用される周辺回路をシミュレ
ーションするためのプログラムで構成されたシミュレー
タである。マネージャは、第1マスタ、第2マスタ及び
スレーブを同期して動作させるための制御プログラムで
ある。
【0006】このように構成される第1の従来技術に係
るシステムシミュレータは、第1マスタ、第2マスタ及
びスレーブの各々に組み込まれるプログラムの正当性を
検証するために使用される。
【0007】この第1の従来技術に係るシステムシミュ
レータでは、シミュレーションは、マネージャが第1マ
スタ、第2マスタ及びスレーブに対して関数呼び出しを
順次実行することにより進められる。より詳しくは、マ
ネージャは、先ず第1マスタに対して関数呼び出しを実
行する。これにより、第1マスタは、1クロックに相当
する処理を実行する。例えば、関数呼び出しの対象が1
クロックで完了する命令であれば、1命令が実行され、
その後、制御はマネージャに戻される。関数呼び出しの
対象が複数クロックを必要とする命令であれば、1クロ
ック分の処理が完了した時点で、制御はマネージャに戻
される。
【0008】次いで、上記と同様にして、第2マスタに
対して関数呼び出しが実行され、引き続いて、スレーブ
に対して関数呼び出しが実行される。以下、第1マスタ
→第2マスタ→スレーブ→第1マスタ→・・・と関数呼
び出しがサイクリックに実行されることにより、シミュ
レーションが進行する。なお、関数呼び出しの対象が複
数クロックを必要とする命令の場合は、その対象に対し
て複数のサイクルにわたって複数回の関数呼び出しが実
行されることにより、1命令が完了する。
【0009】このように、第1マスタ、第2マスタ及び
スレーブは、マネージャから関数呼び出しが行われる毎
に1クロック分に相当する処理を順次実行する。従っ
て、第1マスタ、第2マスタ及びスレーブは恰もクロッ
クに同期しているように動作する。即ち、第1マスタ、
第2マスタ及びスレーブは、マネージャから動作タイミ
ングを貰って動作すると考えることができる。これによ
り、タイミングを考慮したシミュレーションが可能にな
っている。
【0010】図18は、複数のシミュレータを同期させ
るための同期機構としてセマフォ(semaphore)を用い
た従来の他のシステムシミュレータ(以下、「第2の従
来技術に係るシステムシミュレータ」という)の構成を
示す図である。この第2の従来技術に係るシステムシミ
ュレータは、常にマルチスレッドな動作を行う。
【0011】この第2の従来技術に係るシステムシミュ
レータは、第1マスタ、第2マスタ、スレーブ、マネー
ジャ及びバスから構成されている。これら第1マスタ、
第2マスタ、スレーブ及びマネージャは、上述した実施
例のそれらと同様の機能を有する。バスは、図17では
図示を省略したが、第1マスタ及び第2マスタがスレー
ブにアクセスする際のバスの動作をシミュレーションす
るためのシミュレータである。
【0012】図18において、第1マスタ、第2マス
タ、マネージャ及びバス中の記号○は、セマフォを表
す。記号Pはポストを、Wはウエイトを、Tはトライウ
エイトをそれぞれ表す。トライウエイトは、バスに対し
て問い合わせをする機能である。この第2の従来技術に
係るシステムシミュレータでは、第1マスタ、第2マス
タ及びマネージャの何れか1つのみが起動されるように
制御される。
【0013】基本的には、マネージャは、第1マスタ及
び第2マスタ(以下、単に「マスタ」と総称する場合が
ある)のセマフォに対してポスト(P)を行うことによ
りマスタのスレッドを起動し、自身はウエイト(W)す
る。また、マスタは、マネージャのセマフォに対してポ
スト(P)を行うことにより制御をマネージャに戻し、
自身はウエイト(W)する。スレーブは、上述した第1
の従来技術に係るシミュレータと同様に、マネージャが
スレーブに対して関数呼び出しを実行することにより起
動される。
【0014】この第2の従来技術に係るシミュレータの
具体的な動作を、図19〜図21を参照しながら説明す
る。
【0015】図19は、マネージャと第1マスタとの間
の遷移動作を説明するための図であり、点線は制御の流
れを示す。マネージャは、先ず、第1マスタのセマフォ
に対してポストを行い、自身はウエイトする。このポス
トにより、ウエイトしている第1マスタのスレッドが起
動され、バスのセマフォに対してトライウエイトを行
う。そして、このトライウエイトが失敗すれば、第1マ
スタは、マネージャのセマフォに対してポストを行い、
第1マスタはウエイトする。
【0016】図20は、マネージャと第2マスタとの間
の遷移動作を説明するための図であり、点線は制御の流
れを示す。上述したように、第1マスタがマネージャの
セマフォに対してポストを行うことにより制御がマネー
ジャに移ると、次いで、マネージャは、第2マスタのセ
マフォに対してポストを行い、自身はウエイトする。こ
のポストにより、ウエイトしている第2マスタのスレッ
ドが起動され、バスのセマフォに対してトライウエイト
を行う。そして、このトライウエイトが失敗すれば、マ
ネージャのセマフォに対してポストを行い、第2マスタ
はウエイトする。
【0017】図21は、マネージャとスレーブとの間の
遷移動作を説明するための図であり、点線は制御の流れ
を示す。上述したように、第2マスタがマネージャのセ
マフォに対してポストを行うことにより制御がマネージ
ャに移ると、次いで、マネージャは、スレーブに対して
関数呼出を実行する。スレーブは、第1マスタ及び第2
マスタからのアクセス要求に対して応答可能になったら
バスのセマフォに対してポストする。これにより、第1
マスタ及び第2マスタによる次回のトライウエイトは成
功することになる。その後、制御は、スレーブからマネ
ージャに戻される。以下、上述した動作が繰り返され
る。
【0018】このように、第1マスタ及び第2マスタは
スレッド切り替えを行いながら各スレッドで1クロック
分に相当する処理を順次実行し、スレーブは、マネージ
ャから関数呼び出しが行われる毎に1クロック分に相当
する処理を実行する。従って、第1マスタ、第2マスタ
及びスレーブは恰もクロックに同期しているように動作
するので、タイミングを考慮したシミュレーションが可
能になっている。
【0019】この第2の従来技術に係るシステムシミュ
レータによれば、マスタがスレーブにアクセスする際
に、アクセスブロッキングが発生しても、つまりマスタ
がバスのトライウエイトに失敗しても、マスタが応答待
ちを継続することが無いので、デッドロック状態に陥る
ことはない。
【0020】なお、関連する技術として、特開平11−
296408号公報は、ハードウェアのシミュレーショ
ンを複数のアプリケーションで実現し、それらを連携動
作させることにより、ハードウェアの動作の記述を容易
にすると共に、ソフトウェアのデバッグ効率を向上させ
る組み込み機器用ソフトウェア論理シミュレータを開示
している。このシミュレータによれば、ハードウェアシ
ミュレータとソフトウェアとを協調してデバッグする場
合に、ハードウェアの動作のシミュレーションが非常に
遅かったり、ハードウェアの記述に難があるという点が
解消される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た第1の従来技術に係るシステムシミュレータは、次の
ような問題を有する。即ち、マスタのプログラムには、
スレーブにアクセスする命令が含まれる。マスタがこの
命令を実行した場合にスレーブが1クロックに相当する
時間で応答できる場合は問題ないが、スレーブの多くは
応答に数クロックを必要とする。このように、マスタか
らのアクセスにスレーブが直ちに応答できない現象を
「アクセスブロッキング」と呼ぶ。アクセスブロッキン
グには、リードアクセスブロッキング及びライトアクセ
スブロッキングが含まれる。
【0022】このアクセスブロッキングが発生すると、
マスタはスレーブからの応答待ちに入り、制御がマネー
ジャに返されなくなる。その結果、スレーブにクロック
が与えられなくなるので、マスタの応答待ちは継続され
たままでシステムシミュレータはデッドロック状態に陥
る。
【0023】この問題は、システムシミュレータ上にお
けるスレーブの仕様を変更して1クロックで応答を返す
ようにすれば解消される。しかし、この場合は、システ
ムシミュレータ上でのスレーブと実際のスレーブとの仕
様が異なることになり、タイミングを考慮したシミュレ
ーションを行うことができない。或いはまた、上記問題
は、スレーブの応答待ちになったマスタは、制御をマネ
ージャに強制的に返すようにマスタのプログラムを構成
することにより解消できる。しかし、この場合は、従来
のマスタのプログラムを作り直す必要があり、更に、作
り直しにあたっては、マスタのプログラムが複雑になる
のでその開発に多大な工数を必要とする。
【0024】また、上述した第2の従来技術に係るシス
テムシミュレータは、デッドロックに陥ることはない
が、次のような問題を有する。即ち、このシステムシミ
ュレータでは、スレッド制御部の制御の下に常にスレッ
ド切り替えが行われるのでオーバーヘッドによるロス時
間が発生する。このオーバーヘッドの大きさは、マスタ
に搭載されるプログラムによって異なる。シミュレーシ
ョン時間で比較した場合、本発明者等の測定によれば、
第2の従来技術に係るシミュレータによるシミュレーシ
ョン時間は、第1の従来技術に係るシミュレータによる
シミュレーション時間の2〜40倍程度である。
【0025】そこで、本発明の目的は、従来のバスマス
タをシミュレーションするシミュレータを変更すること
なく、高速で且つアクセスブロッキングによるデッドロ
ック状態に陥らずにシミュレーションを行うことのでき
るシステムシミュレータ、シミュレーション方法及びシ
ミュレーションプログラムを提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様に係
るシステムシミュレータは、上記目的を達成するため
に、バスマスタをシミュレートするマスタシミュレータ
と、バススレーブをシミュレートするスレーブシミュレ
ータと、前記マスタシミュレータ及び前記スレーブシミ
ュレータを関数呼び出しにより順次実行させる関数用マ
ネージャと、前記マスタシミュレータをスレッド切り替
えにより実行させるスレッド用マネージャ、とを備え、
前記関数用マネージャからの関数呼び出しにより実行さ
れる前記マスタシミュレータが前記スレーブシミュレー
タにアクセスした際にアクセスブロッキングが発生する
と、前記マスタシミュレータは、前記スレッド用マネー
ジャによるスレッド切り替えで実行されるように前記ス
レッド用マネージャを制御するように構成されている。
【0027】このシステムシミュレータにおいては、前
記スレッド用マネージャは、更に、前記スレーブシミュ
レータを関数呼び出しにより実行させるように構成でき
る。また、前記アクセスブロッキングが解消された後
は、前記スレッド用マネージャは、関数呼び出しにより
前記マスタシミュレータが実行されるように前記関数用
マネージャを制御するように構成できる。
【0028】また、本発明の第2の態様に係るシミュレ
ーション方法は、バスマスタをシミュレートするマスタ
シミュレータと、バススレーブをシミュレートするスレ
ーブシミュレータ、とを備え、前記マスタシミュレータ
及び前記スレーブシミュレータを関数呼び出しにより順
次実行させるステップと、該関数呼び出しによる実行に
おいて前記マスタシミュレータが前記スレーブシミュレ
ータにアクセスすることによりアクセスブロッキングが
発生すると、前記マスタシミュレータをスレッド切り替
えで実行させるステップ、とを備えている。
【0029】このシミュレーション方法においては、前
記スレッド切り替えで実行させるステップは、前記スレ
ーブシミュレータを関数呼び出しにより実行させるステ
ップ、を更に備えて構成できる。また、前記アクセスブ
ロッキングが解消された後は、スレッド切り替えから関
数呼び出しに戻って前記マスタシミュレータを実行させ
るステップを更に備えて構成できる。
【0030】更に、本発明の第3の態様に係るシミュレ
ーションプログラムは、バスマスタをシミュレートする
マスタシミュレーションプログラムと、バススレーブを
シミュレートするスレーブシミュレーションプログラム
と、前記マスタシミュレーションプログラム及び前記ス
レーブシミュレーションプログラムを関数呼び出しによ
り順次実行させる関数用マネージャプログラムと、前記
マスタシミュレータをスレッド切り替えにより実行させ
るスレッド用マネージャプログラム、を備え、前記関数
用マネージャプログラムからの関数呼び出しにより実行
される前記マスタシミュレーションプログラムが前記ス
レーブシミュレーションプログラムにアクセスした際に
アクセスブロッキングが発生すると、前記マスタシミュ
レーションプログラムは、前記スレッド用マネージャプ
ログラムによるスレッド切り替えで実行されるように前
記スレッド用マネージャプログラムを制御するように構
成されている。
【0031】このシミュレーションプログラムにおいて
は、前記スレッド用マネージャプログラムは、更に、前
記スレーブシミュレーションプログラムを関数呼び出し
により実行させるように構成できる。また、前記アクセ
スブロッキングが解消された後は、前記スレッド用マネ
ージャプログラムは、関数呼び出しにより前記マスタシ
ミュレーションプログラムが実行されるように前記関数
用マネージャプログラムを制御するように構成できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0033】図1は、本発明の実施の形態に係るシステ
ムシミュレータの構成を示す機能ブロック図である。こ
のシミュレータは、パーソナルコンピュータ、ワークス
テーション、汎用コンピュータといった情報処理装置の
上にソフトウェアによって構築される。情報処理装置の
構成及び動作は周知であるので説明は省略する。
【0034】このシステムシミュレータは、関数用第1
マスタ1f、スレッド用第1マスタ1s、関数用第2マ
スタ2f、スレッド用第2マスタ2s、関数用マネージ
ャF、スレッド用マネージャS、スレーブL及びバスB
から構成されている。
【0035】図1には、このシステムシミュレータにお
ける制御の遷移も示されている。即ち、スレッド用第1
マスタ1s、スレッド用第2マスタ2s、関数用マネー
ジャF、スレッド用マネージャS及びバスBに含まれる
記号○はセマフォを表す。また、記号Pはポスト、Wは
ウエイト、Tはトライウエイトを行うことをそれぞれ表
す。また、図1中の一点鎖線矢印は関数呼び出し、実線
矢印はポスト、破線矢印はウエイト、2点鎖線矢印はト
ライウエイトがそれぞれ行われることによる制御の遷移
を示す。更に、二重線矢印はスレッドが実行されること
を示す。
【0036】関数用第1マスタ1fは、例えばCPUや
DMAといったマスタとして使用されるデバイスの動作
をシミュレーションするためのプログラムで構成された
シミュレータである。この関数用第1マスタ1fは、バ
スBを介してスレーブLにリード及びライトのアクセス
動作を行う。この関数用第1マスタ1fは、関数用マネ
ージャFと同じスレッドであり、関数用マネージャFか
ら1クロック毎に関数呼び出しされることにより実行さ
れる。そして、1クロックに相当するシミュレーション
を実行後、リターンすることにより制御が関数用マネー
ジャFに戻される。
【0037】スレッド用第1マスタ1sは、上記と同様
にマスタとして使用されるデバイスの動作をシミュレー
ションするためのプログラムで構成されたシミュレータ
である。このスレッド用第1マスタ1sは、バスBを介
してスレーブLにリード及びライトのアクセス動作を行
う。このスレッド用第1マスタ1sは、関数用マネージ
ャFとは別のスレッドであり、やはり別のスレッドであ
るスレッド用マネージャSからセマフォに対してポスト
が行われることにより実行される。実行後は、セマフォ
をウエイトすることにより制御がスレッド用マネージャ
Sに移される。
【0038】これら関数用第1マスタ1fとスレッド用
第1マスタ1sとは同一のモジュールで構成されてお
り、同じテキストの異なるスレッドである。具体的に
は、関数用第1マスタ1fとスレッド用第1マスタ1s
とはモジュール中の実行開始位置が異なるのみである。
【0039】関数用第2マスタ2fは、上記と同様にマ
スタとして使用されるデバイスの動作をシミュレーショ
ンするためのプログラムで構成されたシミュレータであ
る。この関数用第2マスタ2fは、バスBを介してスレ
ーブLにリード及びライトのアクセス動作を行う。この
関数用第2マスタ2fは、関数用マネージャFと同じス
レッドであり、関数用マネージャFから1クロック毎に
関数呼び出しされることにより実行される。そして、1
クロックに相当するシミュレーションを実行後、リター
ンすることにより制御が関数用マネージャFに戻され
る。
【0040】スレッド用第2マスタ2sは、上記と同様
にマスタとして使用されるデバイスの動作をシミュレー
ションするためのプログラムで構成されたシミュレータ
である。このスレッド用第2マスタ2sは、バスBを介
してスレーブLにリード及びライトのアクセス動作を行
う。このスレッド用第2マスタ2sは、関数用マネージ
ャFとは別のスレッドであり、やはり別のスレッドであ
るスレッド用マネージャSからセマフォに対してポスト
が行われることにより実行される。実行後は、セマフォ
をウエイトすることにより制御がスレッド用マネージャ
Sに移される。
【0041】これら関数用第2マスタ2fとスレッド用
第2マスタ2sとは同一のモジュールで構成されてお
り、同じテキストの異なるスレッドである。具体的に
は、関数用第2マスタ2fとスレッド用第2マスタ2s
とはモジュール中の実行開始位置が異なるのみである。
【0042】スレーブLは、例えばタイマ、シリアルポ
ート、汎用入出力ポートといったスレーブとして使用さ
れる周辺回路をシミュレーションするためのプログラム
で構成されたシミュレータである。このスレーブLは、
関数用第1マスタ1f、スレッド用第1マスタ1s、関
数用第2マスタ2f及びスレッド用第2マスタ2sから
バスBを介して行われるリードアクセス及びライトアク
セスに応答して所定の動作を行う。このスレーブLは、
関数用マネージャF及びスレッド用マネージャSから関
数呼び出しされることにより実行される。
【0043】バスBは、関数用第1マスタ1f、スレッ
ド用第1マスタ1s、関数用第2マスタ2f及びスレッ
ド用第2マスタ2sと、スレーブLとを接続するバスを
シミュレートするためのプログラムで構成されたシミュ
レータである。このバスBは、関数用第1マスタ1f、
スレッド用第1マスタ1s、関数用第2マスタ2f及び
スレッド用第2マスタ2sからのトライウエイトによる
問い合わせに応答して、スレーブLが直ちに応答可能で
あるかどうか、即ち、アクセスブロッキングが発生した
かどうかを表す情報を返す。
【0044】関数用マネージャFは、関数用第1マスタ
1f、関数用第2マスタ2f及びスレーブLを順番に関
数呼び出しすることにより、これらを同期して実行させ
るための制御プログラムである。
【0045】スレッド用マネージャSは、スレッド用第
1マスタ1s及びスレッド用第2マスタ2sをスレッド
切り替えにより実行させると共に、スレーブを関数呼び
出しにより実行するための制御プログラムである。
【0046】次に、上記のように構成される本発明の実
施の形態に係るシステムシミュレータの動作を説明す
る。このシステムシミュレータでは、関数用第1マスタ
1f、スレッド用第1マネージャ1s、関数用第2マス
タ1s、スレッド用第2マスタ2s、関数用マネージャ
F及びスレッド用マネージャSの何れか1つのみが起動
されるように制御される。
【0047】最初に、アクセスブロッキングが発生しな
い場合の動作を、図2を参照しながら説明する。この場
合、このシステムシミュレータは、上述した第1の従来
技術に係るシミュレータと同様に動作する。即ち、シミ
ュレーションは、関数用マネージャFが関数用第1マス
タ1f、関数用第2マスタ2f及びスレーブLに対して
関数呼び出しを順次実行することにより進められる。
【0048】より詳しくは、関数用マネージャFは、先
ず関数用第1マスタ1fに対して関数呼び出しを実行す
る。これにより、関数用第1マスタ1fは、1クロック
に相当する処理を実行する。例えば、関数呼び出しの対
象が1クロックで完了する命令であれば、1命令が実行
された後に、制御は関数用マネージャFに戻される。こ
の処理ではアクセスブロッキングは発生しないものと仮
定しているので、バスBにアクセスする処理であっても
1クロックで処理は完了する。なお、関数呼び出しの対
象が複数クロックを必要とする命令であれば、1クロッ
ク分の処理が完了した時点で、制御は関数用マネージャ
Fに戻される。
【0049】次に、上記と同様にして、関数用マネージ
ャFは、関数用第2マスタ2fに対し関数呼び出しを実
行し、引き続いて、スレーブLに対して関数呼び出しを
実行する。以下、関数用第1マスタ1f→関数用第2マ
スタ2f→スレーブL→関数用第1マスタ1f→・・・
と関数呼び出しがサイクリックに実行されることによ
り、シミュレーションが進行する。なお、関数呼び出し
の対象が複数クロックを必要とする命令の場合は、その
対象に対して複数のサイクルにわたって複数回の関数呼
び出しが実行されることにより、1命令が完了する。
【0050】以上のように、アクセスブロッキングが発
生しない限り、関数用第1マスタ1f、関数用第2マス
タ2f及びスレーブLは、マネージャから関数呼び出し
が行われる毎に1クロック分に相当する処理を順次実行
するので、恰もクロックに同期しているように動作す
る。これにより、タイミングを考慮したシミュレーショ
ンが可能になっている。
【0051】次に、アクセスブロッキングが発生する場
合の動作を図3〜図6を参照しながら説明する。この場
合、この実施の形態に係るシステムシミュレータは、上
述した第2の従来技術に係るシミュレータと同様に動作
する。
【0052】図3は、関数用マネージャFから関数呼び
出しされた関数用第1マスタ1fの処理においてアクセ
スブロッキングが発生し、制御がスレッド用マネージャ
Sに遷移する様子を示す図である。点線は制御の流れを
示す。
【0053】関数用マネージャFは、先ず関数用第1マ
スタ1fに対して関数呼び出しを実行する。これによ
り、関数用第1マスタ1fは、1クロックに相当する処
理を実行する。この処理において、関数用第1マスタ1
fは、バスBのセマフォに対してトライウエイトを行
う。ここで、トライウエイトが成功すれば、つまりアク
セスブロッキングが発生しなければ、関数用第1マスタ
1fは、上述したように、1クロックに相当する処理を
完了して制御は関数用マネージャFに戻る。
【0054】一方、トライウエイトが失敗すれば、つま
りアクセスブロッキングが発生すれば、図3の点線矢印
で示すように、関数用第1マスタ1fは、スレッド用マ
ネージャSのセマフォに対してポストを行い、関数用マ
ネージャFのセマフォに対してウエイトを行う。これに
より、制御は、関数用マネージャFからスレッド用マネ
ージャSに移る。即ち、スレッド用マネージャSが起動
され、関数用マネージャFはスリープ状態に入る。以
後、スレッド用マネージャSの制御下でスレッド切り替
えによるシミュレーションが開始される。
【0055】図4は、スレッド用マネージャSによって
スレッドが起動されたスレッド用第2マスタ2sの処理
においてアクセスブロッキングが発生し、制御がスレッ
ド用マネージャSに遷移する様子を示す図である。点線
は制御の流れを示す。
【0056】図3に示した動作に引き続いて、スレッド
用マネージャSは、スレッド用第2マスタ2sのセマフ
ォに対してポストすることにより該スレッド用第2マス
タ2sのスレッドを起動し、自身はウエイトする。スレ
ッド用第2マスタ2sのスレッドは、バスBのセマフォ
に対してトライウエイトを行う。
【0057】ここで、図4の点線矢印で示すように、ト
ライウエイトが成功すれば、つまりアクセスブロッキン
グが発生しなければ、1クロック分の処理を完了した後
に、スレッド用マネージャSのセマフォに対してポスト
を行い、自身はウエイトする。一方、トライウエイトが
失敗すれば、つまりアクセスブロッキングが発生すれ
ば、直ちにスレッド用マネージャSのセマフォに対して
ポストを行い、自身はウエイトする。
【0058】図5は、スレッド用マネージャSから関数
呼び出しされたスレーブLが処理を完了し、その後、制
御がスレッド用マネージャSに遷移する様子を示す図で
ある。点線は制御の流れを示す。
【0059】図4に示した動作に引き続いて、スレッド
用マネージャSは、スレーブLに対して関数呼び出しを
実行する。これにより、スレーブLは、1クロックに相
当する処理を実行する。例えば関数用第1マスタ1f、
スレッド用第1マスタ1s、関数用第2マスタ2f及び
スレッド用第2マスタ2sからのリード要求に対するデ
ータが用意できると、スレーブLは、バスBのセマフォ
に対してポストを行う。これにより、バスBにおけるア
クセスブロッキング状態が解除される。その後、制御は
スレッド用マネージャSに戻される。
【0060】図6は、スレッド用マネージャSから関数
呼び出しされたスレッド用第1マスタ1sの処理におい
てアクセスブロッキングが発生せず、制御が関数用マネ
ージャFに遷移する様子を示す図である。点線は制御の
流れを示す。
【0061】図5に引き続いて、スレッド用マネージャ
Sは、関数用マネージャFのセマフォに対してポストを
行う。これにより、トライウエイトに失敗してウエイト
していた関数用第1マスタ1fが起動され、再び、バス
Bのセマフォに対してトライウエイトを行う。ここで、
トライウエイトが成功すれば、つまりアクセスブロッキ
ングが発生しなければ、関数用第1マスタ1fは、1ク
ロックに相当する処理を完了して制御は関数用マネージ
ャFに戻る。
【0062】一方、トライウエイトが失敗すれば、つま
りアクセスブロッキングが解消されていなければ、図3
を参照しながら説明したように、関数用第1マスタ1f
は、スレッド用マネージャSのセマフォに対してポスト
を行う。以後、上述したと同様の動作が繰り返される。
そして、アクセスブロッキングが解消した時点で、全て
のマスタが関数呼び出しによって実行される。
【0063】以上説明した本発明の実施の形態に係るシ
ステムシミュレータによれば、例えばCPU単体のシミ
ュレーションを目的として作成された既開発の命令セッ
トシミュレータを、マスタのシミュレータとしてそのま
ま利用できる。従って、シミュレータの作り直しは不要
である。
【0064】また、アクセスブロッキングが発生したと
きは、関数呼び出しによるシミュレーションからスレッ
ド切り替えによるシミュレーションに切り替えられるの
で、従来のように、アクセスブロッキングの発生に起因
してシステムシミュレータがデッドロックに陥ることが
ない。
【0065】更に、アクセスブロッキングが発生しない
限り、シミュレーションは関数呼び出しにより実行さ
れ、スレッド切り替えによる動作は行われない。その結
果、スレッド切り替えによるオーバーヘッドを最小限に
抑えることができ、高速なシミュレーションを実現でき
る。
【0066】次に、本発明の理解をより深めるために、
上述した動作を実現するための処理を、関数用マネージ
ャFとスレッド用マネージャSとの切り替え部分の動作
を中心に、フローチャートを参照しながら説明する。
【0067】図7は、この実施の形態に係るシステムシ
ミュレータのメイン処理を示すフローチャートである。
【0068】このシステムシミュレータにおいて、関数
用マネージャF(以下、単に「マネージャF」という)
及びスレッド用マネージャS(以下、単に「マネージャ
S」という)では、関数用第1マスタ1f、スレッド用
第1マスタ1s、関数用第2マスタ2f及びスレッド用
第2マスタ2s(以下、単に「マスタ」と総称する場合
がある)は、テーブルにより管理されている。なお、以
下では、関数用第1マスタ1f及び関数用第2マスタ2
fを単に「マスタf」と呼び、スレッド用第1マスタ1
s及びスレッド用第2マスタ2sを単に「マスタs」と
呼ぶ場合がある。
【0069】カレントマスタテーブルインデックス(cu
rrent_master_table_index)は、マネージャFとマネー
ジャSとで共有する、次にクロックを進めるためのマス
タのテーブルインデックスである。
【0070】システムシミュレータによるシミュレーシ
ョンが開始されると、先ず、カレントマスタテーブルイ
ンデックス(current_master_table_index)及びカレン
トスレーブテーブルインデックス(current_slave_tabl
e_index)がゼロに初期設定される(ステップS10及
びS11)。次いで、シミュレーションに使用されるマ
ネージャSのスレッドが生成される(ステップS1
2)。
【0071】次いで、後述するマスタsのスレッド生成
処理(ステップS13)を行った後に、マネージャFに
関して、マネージャFのシステムの時間を1クロック進
める処理が、シミュレーション終了指示があるまで繰り
返される(ステップS14及びS15)。一方、マネー
ジャSに関しては、マネージャSのセマフォでウエイト
させ(ステップS16)、その後、マネージャSのシス
テムの時間を1クロック進める処理が、シミュレーショ
ン終了指示があるまで繰り返される(ステップS17及
びS18)。
【0072】従って、初期状態では、ステップS14及
びS15により、関数用マネージャFによる関数呼び出
しが実行されることによってシミュレーションが開始さ
れる。その後は、ステップS14の処理及びステップS
17の処理がアクセスブロッキングの有無に応じて適宜
実行される。
【0073】次に、上記ステップS13で行われる「マ
スタsのスレッド生成処理」の詳細を図8に示したフロ
ーチャートを参照しながら説明する。
【0074】ここで、カレントマスタインデックス(cu
rrent_master_index)は、マネージャSによって、次に
クロックを進めるマスタsのインデックスである。
【0075】マスタsのスレッドの生成処理において
は、先ず、カレントマスタインデックス(current_mast
er_index)がゼロに初期設定される(ステップS2
0)。次いで、カレントマスタインデックスがマスタテ
ーブルサイズ(master_table_size)より小さいかどう
かが調べられる(ステップS21)。ここで小さいこと
が判断されると、カレントマスタインデックス(curren
t_master_index)に対応するマスタsのスレッドが生成
される(ステップS22)。
【0076】次いで、後述するマスタsの時間を1クロ
ック進めるための処理(ステップS24)を行う一方
で、カレントマスタインデックス(current_master_ind
ex)の値をプラス1(ステップS23)した後に、次の
マスタsのスレッド生成のために、ステップS21に戻
り、上述した動作が繰り返される。上記ステップS21
で、カレントマスタインデックスがマスタテーブルサイ
ズ以上であることが判断されると、マスタsのスレッド
生成処理を終了する。
【0077】次に、上記ステップS14で行われる「マ
ネージャFのシステムの時間を1クロック進める処理」
の詳細を、図9に示したフローチャートを参照しながら
説明する。
【0078】この処理では、先ず、カレントマスタテー
ブルインデックス(current_master_table_index)がマ
スタテーブルサイズ(master_table_size)より小さい
かどうかが調べられる(ステップS25)。ここで、小
さいことが判断されると、カレントインデックス(cur_
index)に、カレントマスタテーブルインデックス(cur
rent_master_table_index)の値を代入してからカレン
トマスタテーブルインデックス(current_master_table
_index)の値を1だけインクリメントする処理(cur_in
dex=current_master_table_index++)が実行される(ス
テップS26)。
【0079】次いで、マスタのテーブルインデックスが
カレントインデックス(cur_index)のマスタを関数呼
び出しすることにより時間を1クロック進める処理が行
われる(ステップS27)。この処理の詳細は後述す
る。次いで、アクセスブロッキングが発生しているマス
タの情報を格納している連想配列が空かどうかが調べら
れる(ステップS28)。ここで、連想配列が空である
ことが判断されると、アクセスブロッキングは発生して
いないものと認識され、シーケンスはステップS25に
戻り、次のマスタに対して上述した動作が繰り返され
る。
【0080】一方、連想配列が空でないことが判断され
ると、アクセスブロッキングが発生しているものと認識
され、マネージャSのセマフォに対してポストを行い
(ステップS29)、マネージャFのセマフォに対して
ウエイトを行う(ステップS30)。これにより、制御
は、マネージャFからマネージャSに移行し、以後、マ
ネージャSの制御下でスレッド切り替えによるシミュレ
ーションが開始される。その後、シーケンスはステップ
S25に戻り、次のマスタに対して上述した動作が繰り
返される。
【0081】上記ステップS25で、カレントマスタテ
ーブルインデックス(current_master_table_index)が
マスタテーブルサイズ(master_table_size)以上であ
ることが判断されると、カレントマスタテーブルインデ
ックス(current_master_table_index)がゼロにリセッ
トされる(ステップS31)。
【0082】次いで、カレントスレーブテーブルインデ
ックス(current_slave_table_index)がスレーブテー
ブルサイズ(slave_table_size)より小さいかどうかが
調べられる(ステップS32)。ここで、小さいことが
判断されると、カレントインデックス(cur_index)に
カレントスレーブテーブルインデックス(current_slav
e_table_index)の値を代入してからカレントスレーブ
テーブルインデックス(current_slave_table_index)
の値を1だけインクリメントする処理(cur_index=curr
ent_slave_table_index++)が実行される(ステップS
33)。
【0083】次いで、スレーブのテーブルインデックス
がカレントインデックス(cur_index)のスレーブを関
数呼び出しすることにより時間を1クロック進める処理
が行われる(ステップS34)。その後シーケンスはス
テップS25に戻り、次のスレーブに対して上述した動
作が繰り返される。
【0084】上記ステップS32で、カレントスレーブ
テーブルインデックス(current_slave_table_index)
がスレーブテーブルサイズ(slave_table_size)以上で
あることが判断されると、カレントスレーブテーブルイ
ンデックス(current_slave_table_index)がゼロにリ
セットされる(ステップS35)。以上により、マネー
ジャFのシステムの時間を1クロック進める処理が終了
し、シーケンスはメイン処理に戻る。
【0085】次に、上記ステップS17で行われる「マ
ネージャSのシステムの時間を1クロック進める処理」
の詳細を、図10に示したフローチャートを参照しなが
ら説明する。
【0086】この処理では、先ず、カレントマスタテー
ブルインデックス(current_master_table_index)がマ
スタテーブルサイズ(master_table_size)より小さい
かどうかが調べられる(ステップS40)。ここで、小
さいことが判断されると、カレントインデックス(cur_
index)にカレントマスタテーブルインデックス(curre
nt_master_table_index)の値を代入してからカレント
マスタテーブルインデックス(current_master_table_i
ndex)の値を1だけインクリメントする処理(cur_inde
x=current_master_table_index++)が実行される(ステ
ップS41)。
【0087】次いで、マスタのテーブルインデックスが
カレントインデックス(cur_index)のマスタsの時間
を1クロック進める処理が行われる(ステップS4
2)。但し、アクセスブロッキングが発生した旨の通知
によって、マネージャFのセマフォに対してポストを行
うように設定されていれば、マネージャFのセマフォに
対してポストを行い、そうでなければ、該当するマスタ
sに対してポストを行う。この処理の詳細については後
述する。
【0088】次いで、マネージャSのセマフォでウエイ
トする(ステップS43)。次いで、連想配列が空かど
うかが調べられる(ステップS44)。ここで、連想配
列が空であることが判断されると、アクセスブロッキン
グは発生していないものと認識され、シーケンスはステ
ップS40に戻り、次のマスタに対して上述した動作が
繰り返される。
【0089】一方、連想配列が空でないことが判断され
ると、アクセスブロッキングが発生しているものと認識
され、マネージャFのセマフォに対してポストを行い
(ステップS45)、マネージャSのセマフォに対して
ウエイトする(ステップS46)。これにより、制御
は、マネージャSからマネージャFに移行し、以後、マ
ネージャFの制御下で関数呼び出しによるシミュレーシ
ョンが行われる。その後、シーケンスはステップS40
に戻り、次のマスタに対して上述した動作が繰り返され
る。
【0090】上記ステップS40で、カレントマスタテ
ーブルインデックス(current_master_table_index)が
マスタテーブルサイズ(master_table_size)以上であ
ることが判断されると、カレントマスタテーブルインデ
ックス(current_master_table_index)がゼロにリセッ
トされる(ステップS47)。
【0091】次いで、カレントスレーブテーブルインデ
ックス(current_slave_table_index)がスレーブテー
ブルサイズ(slave_table_size)より小さいかどうかが
調べられる(ステップS48)。ここで、小さいことが
判断されると、カレントインデックス(cur_index)に
カレントスレーブテーブルインデックス(current_slav
e_table_index)の値を代入してからカレントスレーブ
テーブルインデックス(current_slave_table_index)
の値を1だけインクリメントする処理(cur_index=curr
ent_slave_table_index++)が実行される(ステップS
49)。
【0092】次いで、スレーブのテーブルインデックス
がカレントインデックス(cur_index)のスレーブを関
数呼び出しすることにより時間を1クロック進める処理
が行われる(ステップS50)。その後シーケンスはス
テップS48に戻り、次のスレーブに対して上述した動
作が繰り返される。
【0093】一方、上記ステップS48で、カレントス
レーブテーブルインデックス(current_slave_table_in
dex)がスレーブテーブルサイズ(slave_table_size)
以上であることが判断されると、カレントスレーブテー
ブルインデックス(current_slave_table_index)がゼ
ロにリセットされる(ステップS51)。以上により、
マネージャSのシステムの時間を1クロック進める処理
が終了し、シーケンスはメイン処理に戻る。
【0094】次に、上述した図9に示したステップS2
7で行われる「マスタの時間を1クロック進めるための
処理」の詳細を、図11に示したフローチャートを参照
しながら説明する。なお、以下では、マスタとしてCP
Uが使用される場合を例示して説明する。
【0095】この処理では、先ず、命令のフェッチが行
われる(ステップS60)。次いで、フェッチされた命
令がデコードされる(ステップS61)。そして、デコ
ードの結果に基づいて、NOP命令(ステップS6
2)、ADD命令(ステップS63)、LOAD命令
(ステップS64)、・・・の何れかの実行が行われ
る。なお、デコードの結果、該当する命令が存在しなけ
ればエラー処理が行われる(ステップS65)。
【0096】次に、マネージャFから関数呼び出しによ
って実行される命令の一例を、LOAD命令を例にとっ
て、図12に示したフローチャートを参照しながら説明
する。
【0097】このLOAD命令の実行では、先ず、スレ
ーブからバスを経由してデータが得られるかどうかが調
べられる(ステップS70)。ここで、データが得られ
ないことが判断されると、マスタfとマスタsとで共通
のアクセスブロッキング発生の通知処理が行われる(ス
テップS71)。このアクセスブロッキング発生の通知
処理の詳細は、図13のフローチャートに示されてい
る。
【0098】このアクセスブロッキング発生の通知処理
では、先ず、ブロッキングしているマスタの情報を格納
する連想配列が空かどうかが調べられる(ステップS8
0)。そして、空であることが判断されると、マネージ
ャSが、このマスタの時間を進めるときは、マネージャ
Fのセマフォに対してポストを行うように設定する(ス
テップS81)。一方、空でないことが判断されると、
ステップS81の処理はスキップされる。次いで、ブロ
ッキングをしているマスタの情報を格納する連想配列に
マスタを登録する(ステップS82)。その後、シーケ
ンスは、図12のステップS72に戻る。
【0099】ステップS72では、マネージャSのセマ
フォに対してポストが行われる。次いで、マネージャF
のセマフォでウエイトする(ステップS73)。その
後、シーケンスはステップS70に戻り、上述した動作
が繰り返され、1クロック毎に、スレーブからデータが
得られているかどうかをチェックする。
【0100】上記ステップS70で、スレーブからバス
を経由してデータを得られることが判断されると、次い
で、マスタfとマスタsとで共通のアクセスブロッキン
グ発生の通知処理を呼んでいたかどうか、つまりステッ
プS71を実行していたかどうかが調べられる(ステッ
プS74)。ここで、マスタfとマスタsとで共通のア
クセスブロッキング発生の通知処理を呼んでいたことが
判断されると、マスタfとマスタsとで共通のアクセス
ブロッキング終了の通知処理が実行される(ステップS
75)。このアクセスブロッキング終了の通知処理の詳
細は、図14のフローチャートに示されている。
【0101】このアクセスブロッキング終了の通知処理
では、ブロッキングをしているマスタの情報を格納する
連想配列からマスタが削除される(ステップS85)。
次いで、マネージャSが、このマスタの時間を進めると
きは、このマスタsのセマフォに対してポストを行うよ
うに設定する(ステップS86)。その後、シーケンス
は、図12のステップS76に戻る。
【0102】ステップS76では、スレーブからバスを
経由して得られたデータを、LOAD命令で指定された
レジスタ(図示せず)にライトする。これにより、LO
AD命令の実行が完了する。
【0103】次に、上記ステップS24で行われる「マ
スタの時間を1クロック進める処理」の詳細を、図15
に示したフローチャートを参照しながら説明する。な
お、以下では、マスタとしてCPUが使用される場合を
例示して説明する。
【0104】この処理では、先ず、マスタsのセマフォ
でウエイトする(ステップS90)。次いで、命令のフ
ェッチが行われる(ステップS91)。次いで、フェッ
チされた命令がデコードされる(ステップS92)。そ
して、デコードの結果に基づいて、NOP命令(ステッ
プS93)、ADD命令(ステップS94)、LOAD
命令(ステップS95)、・・・の何れかの実行が行わ
れる。なお、デコードの結果、該当する命令が存在しな
ければエラー処理が行われる(ステップS96)。次い
で、マネージャSのセマフォに対してポストが行われる
(ステップS97)。
【0105】マスタsから起動される命令の一例を、L
OAD命令を例にとって、図16に示したフローチャー
トを参照しながら説明する。
【0106】このLOAD命令の実行では、先ず、スレ
ーブからバスを経由してデータが得られるかどうかが調
べられる(ステップS100)。ここで、データが得ら
れないことが判断されると、マスタfとマスタsとで共
通のアクセスブロッキング発生の通知処理が行われる
(ステップS101)。このアクセスブロッキング発生
の通知処理の詳細は、図13のフローチャートを参照し
て説明した。
【0107】次いで、マネージャSのセマフォに対して
ポストが行われる(ステップS102)。次いで、マス
タsのセマフォでウエイトする(ステップS103)。
その後、シーケンスはステップS100に戻り、上述し
た動作が繰り返され、1クロック毎にスレーブからデー
タが得られているかをチェックする。
【0108】上記ステップS100で、スレーブからバ
スを経由してデータを得られることが判断されると、次
いで、マスタfとマスタsとで共通のアクセスブロッキ
ング発生の通知処理を呼んでいたかどうか、つまりステ
ップS101が実行されていたかどうかが調べられる
(ステップS104)。ここで、マスタfとマスタsと
で共通のアクセスブロッキング発生の通知処理を呼んで
いたことが判断されると、マスタfとマスタsとで共通
のアクセスブロッキング終了の通知処理が実行される
(ステップS75)。このアクセスブロッキング終了の
通知処理の詳細は、図14のフローチャートを参照して
説明した。
【0109】次いで、スレーブからバスを経由して得ら
れたデータを、LOAD命令で指定されたレジスタ(図
示せず)にライトする(ステップS106)。これによ
り、LOAD命令の実行が完了する。
【0110】以上の処理により、図2〜図6を参照しな
がら説明した動作が実現されている。
【0111】なお、上述した実施の形態では、2つのマ
スタと1つのスレーブを備えた装置をシミュレーション
する場合を例に挙げて説明したが、本発明では、マスタ
の数及びスレーブの数はこれらに限定されず、任意の数
とすることができる。
【0112】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、従
来のバスマスタをシミュレーションするシミュレータを
変更することなく、高速で且つアクセスブロッキングに
よるデッドロック状態に陥らずにシミュレーションを行
うことのできるシステムシミュレータ、シミュレーショ
ン方法及びシミュレーションプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシステムシミュレー
タの構成を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るシステムシミュレー
タにおいて、アクセスブロッキングが発生しない場合の
動作を説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るシステムシミュレー
タにおいて、アクセスブロッキングが発生する場合の動
作(その1)を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るシステムシミュレー
タにおいて、アクセスブロッキングが発生する場合の動
作(その2)を説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るシステムシミュレー
タにおいて、アクセスブロッキングが発生する場合の動
作(その3)を説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るシステムシミュレー
タにおいて、アクセスブロッキングが発生する場合の動
作(その4)を説明するための図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るシステムシミュレー
タのメイン処理を示すフローチャートである。
【図8】図7のマスタsのスレッド生成処理の詳細を示
すフローチャートである。
【図9】図7のマネージャFのシステムの時間を1クロ
ック進める処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】図7のマネージャSのシステムの時間を1ク
ロック進める処理の詳細を示すフローチャートである。
【図11】図9のステップS27の処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図12】図11のステップS64の処理の詳細を示す
フローチャートである。
【図13】図12のステップS71の処理の詳細を示す
フローチャートである。
【図14】図12のステップS75の処理の詳細を示す
フローチャートである。
【図15】図10のステップS42の処理の詳細を示す
フローチャートである。
【図16】図15のステップS95の処理の詳細を示す
フローチャートである。
【図17】第1の従来技術に係るシステムシミュレータ
を説明するための図である。
【図18】第2の従来技術に係るシステムシミュレータ
を説明するための図である。
【図19】図18に示したシステムシミュレータにおけ
るマネージャと第1マスタとの間の遷移動作を説明する
ための図である。
【図20】図18に示したシステムシミュレータにおけ
るマネージャと第2マスタとの間の遷移動作を説明する
ための図である。
【図21】図18に示したシステムシミュレータにおけ
るマネージャとスレーブとの間の遷移動作を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1f 関数用第1マスタ 1s スレッド用第1マスタ 2f 関数用第2マスタ 2s スレッド用第2マスタ L スレーブ B バス F 関数用マネージャ S スレッド用マネージャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 19/00 110 G06F 19/00 110 Fターム(参考) 5B042 GA32 HH07 MA08 MC09 5B046 JA04 5B048 AA06 DD14 5B098 GA05 JJ06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バスマスタをシミュレートするマスタシ
    ミュレータと、 バススレーブをシミュレートするスレーブシミュレータ
    と、 前記マスタシミュレータ及び前記スレーブシミュレータ
    を関数呼び出しにより順次実行させる関数用マネージャ
    と、 前記マスタシミュレータをスレッド切り替えにより実行
    させるスレッド用マネージャ、とを備え、 前記関数用マネージャからの関数呼び出しにより実行さ
    れる前記マスタシミュレータが前記スレーブシミュレー
    タにアクセスした際にアクセスブロッキングが発生する
    と、前記マスタシミュレータは、前記スレッド用マネー
    ジャによるスレッド切り替えで実行されるように前記ス
    レッド用マネージャを制御する、システムシミュレー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記スレッド用マネージャは、更に、前
    記スレーブシミュレータを関数呼び出しにより実行させ
    る、請求項1に記載のシステムシミュレータ。
  3. 【請求項3】 前記アクセスブロッキングが解消された
    後は、前記スレッド用マネージャは、関数呼び出しによ
    り前記マスタシミュレータが実行されるように前記関数
    用マネージャを制御する、請求項1又は2に記載のシス
    テムシミュレータ。
  4. 【請求項4】 バスマスタをシミュレートするマスタシ
    ミュレータと、 バススレーブをシミュレートするスレーブシミュレー
    タ、とを備え、 前記マスタシミュレータ及び前記スレーブシミュレータ
    を関数呼び出しにより順次実行させるステップと、 該関数呼び出しによる実行において前記マスタシミュレ
    ータが前記スレーブシミュレータにアクセスすることに
    よりアクセスブロッキングが発生すると、前記マスタシ
    ミュレータをスレッド切り替えで実行させるステップ、
    とを備えたシミュレーション方法。
  5. 【請求項5】 前記スレッド切り替えで実行させるステ
    ップは、前記スレーブシミュレータを関数呼び出しによ
    り実行させるステップ、を更に備えた請求項4に記載の
    シミュレーション方法。
  6. 【請求項6】 前記アクセスブロッキングが解消された
    後は、スレッド切り替えから関数呼び出しに戻って前記
    マスタシミュレータを実行させるステップを更に備え
    た、請求項4又は5に記載のシミュレーション方法。
  7. 【請求項7】 バスマスタをシミュレートするマスタシ
    ミュレーションプログラムと、 バススレーブをシミュレートするスレーブシミュレーシ
    ョンプログラムと、 前記マスタシミュレーションプログラム及び前記スレー
    ブシミュレーションプログラムを関数呼び出しにより順
    次実行させる関数用マネージャプログラムと、 前記マスタシミュレータをスレッド切り替えにより実行
    させるスレッド用マネージャプログラム、とを備え、 前記関数用マネージャプログラムからの関数呼び出しに
    より実行される前記マスタシミュレーションプログラム
    が前記スレーブシミュレーションプログラムにアクセス
    した際にアクセスブロッキングが発生すると、前記マス
    タシミュレーションプログラムは、前記スレッド用マネ
    ージャプログラムによるスレッド切り替えで実行される
    ように前記スレッド用マネージャプログラムを制御す
    る、シミュレーションプログラム。
  8. 【請求項8】 前記スレッド用マネージャプログラム
    は、更に、前記スレーブシミュレーションプログラムを
    関数呼び出しにより実行させる、請求項7に記載のシミ
    ュレーションプログラム。
  9. 【請求項9】 前記アクセスブロッキングが解消された
    後は、前記スレッド用マネージャプログラムは、関数呼
    び出しにより前記マスタシミュレーションプログラムが
    実行されるように前記関数用マネージャプログラムを制
    御する、請求項7又は8に記載のシミュレーションプロ
    グラム。
JP2001098738A 2001-03-30 2001-03-30 システムシミュレータ、シミュレーション方法及びシミュレーションプログラム Expired - Fee Related JP4529063B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001098738A JP4529063B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 システムシミュレータ、シミュレーション方法及びシミュレーションプログラム
DE10213837A DE10213837A1 (de) 2001-03-30 2002-03-27 Systemsimulator, Simulationsverfahren und Simulationsprogramm
US10/107,056 US7246052B2 (en) 2001-03-30 2002-03-28 Bus master and bus slave simulation using function manager and thread manager

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001098738A JP4529063B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 システムシミュレータ、シミュレーション方法及びシミュレーションプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002297414A true JP2002297414A (ja) 2002-10-11
JP4529063B2 JP4529063B2 (ja) 2010-08-25

Family

ID=18952360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001098738A Expired - Fee Related JP4529063B2 (ja) 2001-03-30 2001-03-30 システムシミュレータ、シミュレーション方法及びシミュレーションプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7246052B2 (ja)
JP (1) JP4529063B2 (ja)
DE (1) DE10213837A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009032197A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Fujitsu Microelectronics Ltd ソフトウェアのシミュレーション方法、ソフトウェアのシミュレーションのためのプログラム、及びソフトウェアのシミュレーション装置

Families Citing this family (45)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7366708B2 (en) 1999-02-18 2008-04-29 Oracle Corporation Mechanism to efficiently index structured data that provides hierarchical access in a relational database system
US7321900B1 (en) 2001-06-15 2008-01-22 Oracle International Corporation Reducing memory requirements needed to represent XML entities
AU2002334721B2 (en) 2001-09-28 2008-10-23 Oracle International Corporation An index structure to access hierarchical data in a relational database system
US7047250B1 (en) 2001-09-28 2006-05-16 Oracle International Corporation Indexing to efficiently manage versioned data in a database system
US7092967B1 (en) * 2001-09-28 2006-08-15 Oracle International Corporation Loadable units for lazy manifestation of XML documents
US7308474B2 (en) * 2002-11-06 2007-12-11 Oracle International Corporation Techniques for scalably accessing data in an arbitrarily large document by a device with limited resources
JP2004334410A (ja) 2003-05-06 2004-11-25 Hitachi Ltd 情報処理装置及びプロセッサ
US8229932B2 (en) 2003-09-04 2012-07-24 Oracle International Corporation Storing XML documents efficiently in an RDBMS
US8694510B2 (en) 2003-09-04 2014-04-08 Oracle International Corporation Indexing XML documents efficiently
US7366735B2 (en) 2004-04-09 2008-04-29 Oracle International Corporation Efficient extraction of XML content stored in a LOB
US7493305B2 (en) 2004-04-09 2009-02-17 Oracle International Corporation Efficient queribility and manageability of an XML index with path subsetting
US7398265B2 (en) 2004-04-09 2008-07-08 Oracle International Corporation Efficient query processing of XML data using XML index
US7440954B2 (en) 2004-04-09 2008-10-21 Oracle International Corporation Index maintenance for operations involving indexed XML data
US7499915B2 (en) * 2004-04-09 2009-03-03 Oracle International Corporation Index for accessing XML data
US7930277B2 (en) 2004-04-21 2011-04-19 Oracle International Corporation Cost-based optimizer for an XML data repository within a database
US20050289175A1 (en) * 2004-06-23 2005-12-29 Oracle International Corporation Providing XML node identity based operations in a value based SQL system
DE602005022069D1 (de) 2004-06-23 2010-08-12 Oracle Int Corp Effiziente auswertung von abfragen mittels übersetzung
US7885980B2 (en) 2004-07-02 2011-02-08 Oracle International Corporation Mechanism for improving performance on XML over XML data using path subsetting
US8566300B2 (en) 2004-07-02 2013-10-22 Oracle International Corporation Mechanism for efficient maintenance of XML index structures in a database system
US7523131B2 (en) 2005-02-10 2009-04-21 Oracle International Corporation Techniques for efficiently storing and querying in a relational database, XML documents conforming to schemas that contain cyclic constructs
US20060212450A1 (en) * 2005-03-18 2006-09-21 Microsoft Corporation Temporary master thread
JP2006343942A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Nec Electronics Corp バスシステム設計方法と装置
US7406478B2 (en) * 2005-08-11 2008-07-29 Oracle International Corporation Flexible handling of datetime XML datatype in a database system
US9367642B2 (en) 2005-10-07 2016-06-14 Oracle International Corporation Flexible storage of XML collections within an object-relational database
US8554789B2 (en) * 2005-10-07 2013-10-08 Oracle International Corporation Managing cyclic constructs of XML schema in a rdbms
US8073841B2 (en) 2005-10-07 2011-12-06 Oracle International Corporation Optimizing correlated XML extracts
US8024368B2 (en) * 2005-10-07 2011-09-20 Oracle International Corporation Generating XML instances from flat files
US8949455B2 (en) 2005-11-21 2015-02-03 Oracle International Corporation Path-caching mechanism to improve performance of path-related operations in a repository
US7933928B2 (en) 2005-12-22 2011-04-26 Oracle International Corporation Method and mechanism for loading XML documents into memory
US7730032B2 (en) 2006-01-12 2010-06-01 Oracle International Corporation Efficient queriability of version histories in a repository
US9229967B2 (en) * 2006-02-22 2016-01-05 Oracle International Corporation Efficient processing of path related operations on data organized hierarchically in an RDBMS
US8510292B2 (en) * 2006-05-25 2013-08-13 Oracle International Coporation Isolation for applications working on shared XML data
US7933935B2 (en) * 2006-10-16 2011-04-26 Oracle International Corporation Efficient partitioning technique while managing large XML documents
US7797310B2 (en) 2006-10-16 2010-09-14 Oracle International Corporation Technique to estimate the cost of streaming evaluation of XPaths
US7836098B2 (en) * 2007-07-13 2010-11-16 Oracle International Corporation Accelerating value-based lookup of XML document in XQuery
US7840609B2 (en) * 2007-07-31 2010-11-23 Oracle International Corporation Using sibling-count in XML indexes to optimize single-path queries
US7991768B2 (en) 2007-11-08 2011-08-02 Oracle International Corporation Global query normalization to improve XML index based rewrites for path subsetted index
US8543898B2 (en) 2007-11-09 2013-09-24 Oracle International Corporation Techniques for more efficient generation of XML events from XML data sources
US8250062B2 (en) 2007-11-09 2012-08-21 Oracle International Corporation Optimized streaming evaluation of XML queries
US9842090B2 (en) 2007-12-05 2017-12-12 Oracle International Corporation Efficient streaming evaluation of XPaths on binary-encoded XML schema-based documents
US8429196B2 (en) 2008-06-06 2013-04-23 Oracle International Corporation Fast extraction of scalar values from binary encoded XML
CN101645057B (zh) * 2008-08-06 2012-07-18 中兴通讯股份有限公司 一种防止cpu局域总线挂死的方法及装置
US7958112B2 (en) 2008-08-08 2011-06-07 Oracle International Corporation Interleaving query transformations for XML indexes
US8219563B2 (en) * 2008-12-30 2012-07-10 Oracle International Corporation Indexing mechanism for efficient node-aware full-text search over XML
US8126932B2 (en) * 2008-12-30 2012-02-28 Oracle International Corporation Indexing strategy with improved DML performance and space usage for node-aware full-text search over XML

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07281925A (ja) * 1994-04-06 1995-10-27 Fujitsu Ltd マルチプロセッサシミュレーション装置
JPH10111815A (ja) * 1996-08-13 1998-04-28 Nec Corp デバッグシステム
JPH11296408A (ja) * 1998-04-08 1999-10-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 組み込み機器用ソフトウエア論理シミュレータ

Family Cites Families (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4506324A (en) * 1982-03-08 1985-03-19 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Simulator interface system
US4868741A (en) * 1983-07-22 1989-09-19 Texas Instruments Incorporated Computer bus deadlock prevention
EP0357075A3 (en) * 1988-09-02 1991-12-11 Fujitsu Limited Data control device and system using the same
JPH0561951A (ja) * 1991-08-30 1993-03-12 Fujitsu Ltd イメージ処理装置
JP3466212B2 (ja) * 1991-09-17 2003-11-10 インテル・コーポレーション コンピュータシステム
DE69230428T2 (de) * 1991-09-27 2000-08-03 Sun Microsystems, Inc. Verklemmungserkennung und Maskierung enthaltende Busarbitrierungsarchitektur
US5355455A (en) * 1991-11-19 1994-10-11 International Business Machines Corporation Method and apparatus for avoiding deadlock in a computer system with two or more protocol-controlled buses interconnected by a bus adaptor
US5448709A (en) * 1992-10-13 1995-09-05 Compaq Computer Corporation Disk array controller having command descriptor blocks utilized by bus master and bus slave for respectively performing data transfer operations
US5717873A (en) * 1993-09-30 1998-02-10 Intel Corporation Deadlock avoidance mechanism and method for multiple bus topology
US5469435A (en) * 1994-01-25 1995-11-21 Apple Computer, Inc. Bus deadlock avoidance during master split-transactions
US5493672A (en) * 1994-05-16 1996-02-20 Sun Microsystems, Inc. Concurrent simulation of host system at instruction level and input/output system at logic level with two-way communication deadlock resolution
US6279124B1 (en) * 1996-06-17 2001-08-21 Qwest Communications International Inc. Method and system for testing hardware and/or software applications
US6058465A (en) * 1996-08-19 2000-05-02 Nguyen; Le Trong Single-instruction-multiple-data processing in a multimedia signal processor
JP2830857B2 (ja) * 1996-09-09 1998-12-02 三菱電機株式会社 データストレージシステム及びデータストレージ管理方法
US5832276A (en) * 1996-10-07 1998-11-03 International Business Machines Corporation Resolving processor and system bus address collision in a high-level cache
CA2345648A1 (en) * 1998-09-30 2000-04-06 Cadence Design Systems, Inc. Block based design methodology
US6826749B2 (en) * 1998-12-08 2004-11-30 Nazomi Communications, Inc. Java hardware accelerator using thread manager
US6466898B1 (en) * 1999-01-12 2002-10-15 Terence Chan Multithreaded, mixed hardware description languages logic simulation on engineering workstations
JP2000276359A (ja) * 1999-03-23 2000-10-06 Sony Corp 情報処理装置、プログラム初期化方法及びプログラム提供媒体
US6507808B1 (en) * 1999-06-23 2003-01-14 International Business Machines Corporation Hardware logic verification data transfer checking apparatus and method therefor
US6714958B1 (en) * 1999-07-28 2004-03-30 International Business Machines Corporation Detecting and causing latent deadlocks in multi-threaded programs
US6490642B1 (en) * 1999-08-12 2002-12-03 Mips Technologies, Inc. Locked read/write on separate address/data bus using write barrier
JP2001160080A (ja) * 1999-12-02 2001-06-12 Nec Corp オブジェクト指向言語によるシステムのシミュレーション方法、装置及びそのプログラムを記録した記録媒体
GB2362729B (en) * 1999-12-23 2004-02-11 St Microelectronics Sa Memory access debug facility
KR100392569B1 (ko) * 2000-10-28 2003-07-23 (주)다이나릿시스템 반도체 칩의 논리 기능 검증용 에뮬레이터 장치 및 방법
US7069422B2 (en) * 2000-12-22 2006-06-27 Modelski Richard P Load-shift carry instruction
US6981077B2 (en) * 2000-12-22 2005-12-27 Nortel Networks Limited Global access bus architecture
US20020124085A1 (en) * 2000-12-28 2002-09-05 Fujitsu Limited Method of simulating operation of logical unit, and computer-readable recording medium retaining program for simulating operation of logical unit
US7165094B2 (en) * 2001-03-09 2007-01-16 Sonics, Inc. Communications system and method with non-blocking shared interface
US7103887B2 (en) * 2001-06-27 2006-09-05 Sun Microsystems, Inc. Load-balancing queues employing LIFO/FIFO work stealing
US6834365B2 (en) * 2001-07-17 2004-12-21 International Business Machines Corporation Integrated real-time data tracing with low pin count output
US7076416B2 (en) * 2001-08-20 2006-07-11 Sun Microsystems, Inc. Method and apparatus for evaluating logic states of design nodes for cycle-based simulation
US7054910B1 (en) * 2001-12-20 2006-05-30 Emc Corporation Data replication facility for distributed computing environments
US6981081B2 (en) * 2002-12-19 2005-12-27 Intel Corporation Method for SMI arbitration timeliness in a cooperative SMI/driver use mechanism
US7089340B2 (en) * 2002-12-31 2006-08-08 Intel Corporation Hardware management of java threads utilizing a thread processor to manage a plurality of active threads with synchronization primitives
US7000047B2 (en) * 2003-04-23 2006-02-14 International Business Machines Corporation Mechanism for effectively handling livelocks in a simultaneous multithreading processor

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07281925A (ja) * 1994-04-06 1995-10-27 Fujitsu Ltd マルチプロセッサシミュレーション装置
JPH10111815A (ja) * 1996-08-13 1998-04-28 Nec Corp デバッグシステム
JPH11296408A (ja) * 1998-04-08 1999-10-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 組み込み機器用ソフトウエア論理シミュレータ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009032197A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Fujitsu Microelectronics Ltd ソフトウェアのシミュレーション方法、ソフトウェアのシミュレーションのためのプログラム、及びソフトウェアのシミュレーション装置
EP2037368A2 (en) 2007-07-30 2009-03-18 Fujitsu Microelectronics Limited Simulation of program execution to detect problem such as deadlock

Also Published As

Publication number Publication date
DE10213837A1 (de) 2002-12-12
US7246052B2 (en) 2007-07-17
US20020143512A1 (en) 2002-10-03
JP4529063B2 (ja) 2010-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4529063B2 (ja) システムシミュレータ、シミュレーション方法及びシミュレーションプログラム
US8112263B2 (en) Method for logic checking to check operation of circuit to be connected to bus
TW594513B (en) Apparatus and method for in-circuit emulation using high-level programming language
US20060143522A1 (en) Accelerated hardware emulation environment for processor-based systems
US7957950B2 (en) Hard/soft cooperative verifying simulator
US9047427B1 (en) Method and system for performing verification of an electronic design
US6336088B1 (en) Method and apparatus for synchronizing independently executing test lists for design verification
JPH10312315A (ja) ソフトウェア/ハードウェア協調シミュレーション方式
US11537769B2 (en) Simulator and simulation method
CN113064833A (zh) 一种单片机仿真方法、系统、装置、设备及存储介质
JP2000276502A (ja) ソフトウエアシミュレータ
JPH10270558A (ja) 非同期ラッチおよび外部非同期信号のラッチ方法
CN117251118B (zh) 支持虚拟NVMe仿真与集成方法及系统
JP2002082813A (ja) プログラムロジック装置
KR100638476B1 (ko) 버추얼 플랫폼 기반의 시스템 온 칩 개발 환경 및 개발 방법
CN111694697B (zh) 半导体装置及调试系统
JPH10221410A (ja) Lsiの自動論理検証方式
CN111143141B (zh) 一种状态机设置方法及系统
JPH0687221B2 (ja) 情報処理装置
EP0947938B1 (en) System for emulating an electronic device
Coelho et al. Redesigning hardware-software systems
JP2007156728A (ja) 論理検証方法及び論理検証システム
JPH11259552A (ja) システム仕様記述のシミュレーション方法
JP5228552B2 (ja) プロセス間通信機構
KR100658485B1 (ko) 마이크로프로세서 개발시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100526

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100526

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140618

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees