JP2002294904A - 壁パネル、耐力壁、耐力壁の施工方法 - Google Patents
壁パネル、耐力壁、耐力壁の施工方法Info
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- JP2002294904A JP2002294904A JP2001104082A JP2001104082A JP2002294904A JP 2002294904 A JP2002294904 A JP 2002294904A JP 2001104082 A JP2001104082 A JP 2001104082A JP 2001104082 A JP2001104082 A JP 2001104082A JP 2002294904 A JP2002294904 A JP 2002294904A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】施工作業の作業性と壁耐力とを共に向上させる
ことが可能な耐力壁を提供する。 【解決手段】壁パネル10を建築物の構造体30に取り
付ける際に、面材11全体を撓ませた状態で構造体30
の空間部35に壁パネル10を嵌め入れ、面材11を元
の平板状に復元させて空間部35を壁パネル10によっ
て閉塞する。そのため、構造体30の空間部35の縦横
寸法を、壁パネル10の縦横寸法とほぼ同じに設定して
おいても、空間部35に壁パネル10を嵌め入れる作業
(嵌着作業)を容易に行うことが可能になり、壁パネル
10の施工作業の作業性を向上させることができる。そ
して、構造体30の空間部35の縦横寸法を壁パネル1
0の縦横寸法とほぼ同じに設定すれば、空間部35の内
周と壁パネル10の外周との間に設ける間隙(クリアラ
ンス)が小さくなり、壁パネル10の壁耐力を向上させ
ることが可能になるため、壁パネル10を耐力壁として
使用できる。
ことが可能な耐力壁を提供する。 【解決手段】壁パネル10を建築物の構造体30に取り
付ける際に、面材11全体を撓ませた状態で構造体30
の空間部35に壁パネル10を嵌め入れ、面材11を元
の平板状に復元させて空間部35を壁パネル10によっ
て閉塞する。そのため、構造体30の空間部35の縦横
寸法を、壁パネル10の縦横寸法とほぼ同じに設定して
おいても、空間部35に壁パネル10を嵌め入れる作業
(嵌着作業)を容易に行うことが可能になり、壁パネル
10の施工作業の作業性を向上させることができる。そ
して、構造体30の空間部35の縦横寸法を壁パネル1
0の縦横寸法とほぼ同じに設定すれば、空間部35の内
周と壁パネル10の外周との間に設ける間隙(クリアラ
ンス)が小さくなり、壁パネル10の壁耐力を向上させ
ることが可能になるため、壁パネル10を耐力壁として
使用できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は壁パネル、耐力壁、
耐力壁の施工方法に係り、詳しくは、壁パネルと、その
壁パネルが建築物の構造体に取付固定された耐力壁と、
その耐力壁の施工方法とに関するものである。
耐力壁の施工方法に係り、詳しくは、壁パネルと、その
壁パネルが建築物の構造体に取付固定された耐力壁と、
その耐力壁の施工方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、特公平7−119484号公
報に開示されるように、柱,土台,鴨居,桁,梁,束,
母屋,棟木,垂木等の骨材により木造家屋の骨組を形成
し、続いて、この骨材により囲まれた空間部に、該空間
部の形状に合わせた閉塞部材を配設して該空間部を閉塞
し、続いて、この閉塞部材の外側に外壁材を内側に内壁
材を設けて木造家屋の建築を行う木造家屋の建築方法が
提案されている。そして、同公報には、以下の事項が記
載されている。 前記閉塞部材は木製であり、平板と補強周壁と補強桟
板とを釘打ちして形成している。 前記閉塞部材の前記空間部への嵌着は前記平板の裏面
を内側に向けて嵌着し、前記空間の周壁と前記補強周壁
とを針止めする。
報に開示されるように、柱,土台,鴨居,桁,梁,束,
母屋,棟木,垂木等の骨材により木造家屋の骨組を形成
し、続いて、この骨材により囲まれた空間部に、該空間
部の形状に合わせた閉塞部材を配設して該空間部を閉塞
し、続いて、この閉塞部材の外側に外壁材を内側に内壁
材を設けて木造家屋の建築を行う木造家屋の建築方法が
提案されている。そして、同公報には、以下の事項が記
載されている。 前記閉塞部材は木製であり、平板と補強周壁と補強桟
板とを釘打ちして形成している。 前記閉塞部材の前記空間部への嵌着は前記平板の裏面
を内側に向けて嵌着し、前記空間の周壁と前記補強周壁
とを針止めする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、前記
閉塞部材は、平板と補強周壁と補強桟板とが釘打ちされ
て形成されているため、変形不能であり撓ませることは
できない。図14は、前記空間部を前記閉塞部材で閉塞
する作業を模式的に示した説明図である。前記空間部1
01は、柱102,土台103,横架材(桁または梁)
104からなる骨組みにより囲まれている。この空間部
101に前記閉塞部材105を嵌着する際に、閉塞部材
105が縦方向に長い場合(高さが高い場合)、その嵌
着作業を一人の作業者だけで行うとすると、図14
(A)に示すように、まず、土台103の上に閉塞部材
105の下端部を乗せる。次に、矢印α方向に示すよう
に、閉塞部材105の下端部を支軸として閉塞部材10
5を空間部101側へ回転させる。そして、図14
(B)に示すように、閉塞部材105の上端部を空間部
101へ押し込み、空間部101に閉塞部材105を嵌
着して閉塞する。
閉塞部材は、平板と補強周壁と補強桟板とが釘打ちされ
て形成されているため、変形不能であり撓ませることは
できない。図14は、前記空間部を前記閉塞部材で閉塞
する作業を模式的に示した説明図である。前記空間部1
01は、柱102,土台103,横架材(桁または梁)
104からなる骨組みにより囲まれている。この空間部
101に前記閉塞部材105を嵌着する際に、閉塞部材
105が縦方向に長い場合(高さが高い場合)、その嵌
着作業を一人の作業者だけで行うとすると、図14
(A)に示すように、まず、土台103の上に閉塞部材
105の下端部を乗せる。次に、矢印α方向に示すよう
に、閉塞部材105の下端部を支軸として閉塞部材10
5を空間部101側へ回転させる。そして、図14
(B)に示すように、閉塞部材105の上端部を空間部
101へ押し込み、空間部101に閉塞部材105を嵌
着して閉塞する。
【0004】従って、この嵌着作業を容易に行うために
は、閉塞部材105の上端部と横架材104との間に十
分な間隙Mを設けておく必要がある。ここで、間隙Mが
小さい場合には、閉塞部材105の下端部を支軸として
閉塞部材105を空間部101側へ回転させる際に、閉
塞部材105の上端部が横架材104に当接し易くな
り、閉塞部材105の上端部を空間部101へ押し込む
ことが難しくなる。そして、閉塞部材105の嵌着作業
を容易に行うためには、閉塞部材105の高さHが高く
なるほど、また、閉塞部材105の厚み(奥行き方向の
幅)Tが厚くなるほど、間隙Mを大きくしなければなら
ない。しかし、間隙Mが大きい場合には、壁耐力が低下
し、閉塞部材105を耐力壁としては使用できなくな
る。
は、閉塞部材105の上端部と横架材104との間に十
分な間隙Mを設けておく必要がある。ここで、間隙Mが
小さい場合には、閉塞部材105の下端部を支軸として
閉塞部材105を空間部101側へ回転させる際に、閉
塞部材105の上端部が横架材104に当接し易くな
り、閉塞部材105の上端部を空間部101へ押し込む
ことが難しくなる。そして、閉塞部材105の嵌着作業
を容易に行うためには、閉塞部材105の高さHが高く
なるほど、また、閉塞部材105の厚み(奥行き方向の
幅)Tが厚くなるほど、間隙Mを大きくしなければなら
ない。しかし、間隙Mが大きい場合には、壁耐力が低下
し、閉塞部材105を耐力壁としては使用できなくな
る。
【0005】つまり、閉塞部材105の上端部と横架材
104との間隙Mを小さくすると、閉塞部材105の嵌
着作業の作業性が低下する反面、壁耐力が向上して閉塞
部材105を耐力壁として使用できるようになる。反対
に、間隙Mを大きくすると、閉塞部材105の嵌着作業
の作業性が向上する反面、壁耐力が低下して閉塞部材1
05を耐力壁として使用できなくなる。
104との間隙Mを小さくすると、閉塞部材105の嵌
着作業の作業性が低下する反面、壁耐力が向上して閉塞
部材105を耐力壁として使用できるようになる。反対
に、間隙Mを大きくすると、閉塞部材105の嵌着作業
の作業性が向上する反面、壁耐力が低下して閉塞部材1
05を耐力壁として使用できなくなる。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、以下の目的を有するものである。 (1)施工作業の作業性と壁耐力とを共に向上させること
が可能な耐力壁に用いられる壁パネルを提供する。 (2)上記(1)の壁パネルを備えた耐力壁を提供する。 (3)上記(2)の耐力壁の簡単かつ容易な施工方法を提供す
る。
れたものであって、以下の目的を有するものである。 (1)施工作業の作業性と壁耐力とを共に向上させること
が可能な耐力壁に用いられる壁パネルを提供する。 (2)上記(1)の壁パネルを備えた耐力壁を提供する。 (3)上記(2)の耐力壁の簡単かつ容易な施工方法を提供す
る。
【0007】
【課題を解決するための手段・作用および発明の効果】
係る目的を達成するためになされた請求項1に記載の発
明は、可撓性を有する薄い平板からなる矩形状の面材
と、その面材は第1面とその反対面である第2面とを有
していることと、その面材の第1面側の左右両側端部に
おける上下端部間に差し渡されて取付固定された四角柱
状の長尺物である左右縦枠材と、前記面材の第1面側の
左右略中央部における上下方向に差し渡されて取付固定
された四角柱状の長尺物である桟材とを備えた壁パネル
であって、その桟材の上下端部と前記面材の上下端部と
の間には空隙が設けられていることをその要旨とする。
従って、請求項1に記載の壁パネルを用いれば、請求項
2に記載のように施工作業の作業性と壁耐力とを共に向
上させることが可能な耐力壁を実現することができる。
係る目的を達成するためになされた請求項1に記載の発
明は、可撓性を有する薄い平板からなる矩形状の面材
と、その面材は第1面とその反対面である第2面とを有
していることと、その面材の第1面側の左右両側端部に
おける上下端部間に差し渡されて取付固定された四角柱
状の長尺物である左右縦枠材と、前記面材の第1面側の
左右略中央部における上下方向に差し渡されて取付固定
された四角柱状の長尺物である桟材とを備えた壁パネル
であって、その桟材の上下端部と前記面材の上下端部と
の間には空隙が設けられていることをその要旨とする。
従って、請求項1に記載の壁パネルを用いれば、請求項
2に記載のように施工作業の作業性と壁耐力とを共に向
上させることが可能な耐力壁を実現することができる。
【0008】次に、請求項2に記載の発明は、土台と2
本の柱と横架材とからなる軸材の矩形状の枠組みである
建築物の構造体と、その構造体の前記枠組みにより囲ま
れた空間部の形状に合わせて形成された請求項1に記載
の壁パネルと、その壁パネルの前記空隙部分における前
記面材に取付固定された四角柱状の長尺物である上下横
枠材と、その上下横枠材は前記左右縦枠材間に差し渡さ
れていることとを備えた耐力壁であって、前記壁パネル
は、前記構造体の前記空間部に嵌入されて前記空間部を
閉塞し、前記左右縦枠材はそれぞれ前記柱に接合具を用
いて取付固定され、前記上横枠材は前記横架材に接合具
を用いて取付固定され、前記下横枠材は前記土台に接合
具を用いて取付固定されることにより、前記壁パネルは
前記構造体に取付固定され、前記軸材の前記土台と前記
柱と前記横架材の一面側は面一に配置され、前記面材の
第2面側は、前記軸材の一面側から所定幅のセットバッ
ク量だけ奥まった位置に配置されていることをその要旨
とする。従って、請求項2に記載の発明によれば、面材
の第2面側が軸材の一面側から所定幅のセットバック量
だけ奥まった位置に配置されているため、構造体が非常
に大きく変形した場合に、軸材の角部分が変形したり欠
けたりしても、面材が枠材から外れるのを確実に防止す
ることが可能になり、耐力壁の壁耐力を高めることがで
きる。
本の柱と横架材とからなる軸材の矩形状の枠組みである
建築物の構造体と、その構造体の前記枠組みにより囲ま
れた空間部の形状に合わせて形成された請求項1に記載
の壁パネルと、その壁パネルの前記空隙部分における前
記面材に取付固定された四角柱状の長尺物である上下横
枠材と、その上下横枠材は前記左右縦枠材間に差し渡さ
れていることとを備えた耐力壁であって、前記壁パネル
は、前記構造体の前記空間部に嵌入されて前記空間部を
閉塞し、前記左右縦枠材はそれぞれ前記柱に接合具を用
いて取付固定され、前記上横枠材は前記横架材に接合具
を用いて取付固定され、前記下横枠材は前記土台に接合
具を用いて取付固定されることにより、前記壁パネルは
前記構造体に取付固定され、前記軸材の前記土台と前記
柱と前記横架材の一面側は面一に配置され、前記面材の
第2面側は、前記軸材の一面側から所定幅のセットバッ
ク量だけ奥まった位置に配置されていることをその要旨
とする。従って、請求項2に記載の発明によれば、面材
の第2面側が軸材の一面側から所定幅のセットバック量
だけ奥まった位置に配置されているため、構造体が非常
に大きく変形した場合に、軸材の角部分が変形したり欠
けたりしても、面材が枠材から外れるのを確実に防止す
ることが可能になり、耐力壁の壁耐力を高めることがで
きる。
【0009】ところで、請求項3に記載の発明のよう
に、請求項2に記載の耐力壁において、前記面材のセッ
トバック量は、前記軸材の奥行き方向の幅の半分以下に
することが望ましい。また、請求項4に記載の発明のよ
うに、請求項2または請求項3に記載の耐力壁におい
て、前記面材のセットバック量は2mm以上であること
が望ましい。前記面材のセットバック量をこのように設
定すれば、請求項2に記載の発明の効果をより確実に得
ることができる。
に、請求項2に記載の耐力壁において、前記面材のセッ
トバック量は、前記軸材の奥行き方向の幅の半分以下に
することが望ましい。また、請求項4に記載の発明のよ
うに、請求項2または請求項3に記載の耐力壁におい
て、前記面材のセットバック量は2mm以上であること
が望ましい。前記面材のセットバック量をこのように設
定すれば、請求項2に記載の発明の効果をより確実に得
ることができる。
【0010】次に、請求項5に記載の発明は、請求項2
〜4のいずれか1項に記載の耐力壁の施工方法であっ
て、前記左右縦枠材を引き寄せることにより、前記面材
全体を第1面側へ向けて撓ませる第1工程と、前記面材
全体を撓ませた状態で前記構造体の前記空間部に前記壁
パネルを嵌め入れ、その後に前記面材を元の平板状に復
元させる第2工程と、前記面材の第2面側を前記軸材の
一面側から所定幅のセットバック量だけ奥まった位置に
押し込む第3工程と、前記左右縦枠材を前記柱に接合具
を用いて取付固定する第5工程と、前記上下横枠材を前
記壁パネルの前記空隙部分に挿入し、前記上横枠材を前
記横架材に接合具を用いて取付固定し、前記下横枠材を
前記土台に接合具を用いて取付固定する第6工程と、前
記面材を前記上下横枠材に取付固定する第7工程とを備
えたことをその要旨とする。従って、請求項4に記載の
発明によれば、構造体の空間部の縦横寸法を、壁パネル
の縦横寸法とほぼ同じに設定しておいても、空間部に壁
パネルを嵌め入れる作業(嵌着作業)を容易に行うこと
が可能になり、壁パネルの施工作業の作業性を向上させ
ることができる。そして、構造体の空間部の縦横寸法を
壁パネルの縦横寸法とほぼ同じに設定すれば、空間部の
内周と壁パネルの外周との間に設ける間隙(クリアラン
ス)が小さくなり、壁パネルの壁耐力を向上させること
が可能になるため、壁パネルを耐力壁として使用でき
る。
〜4のいずれか1項に記載の耐力壁の施工方法であっ
て、前記左右縦枠材を引き寄せることにより、前記面材
全体を第1面側へ向けて撓ませる第1工程と、前記面材
全体を撓ませた状態で前記構造体の前記空間部に前記壁
パネルを嵌め入れ、その後に前記面材を元の平板状に復
元させる第2工程と、前記面材の第2面側を前記軸材の
一面側から所定幅のセットバック量だけ奥まった位置に
押し込む第3工程と、前記左右縦枠材を前記柱に接合具
を用いて取付固定する第5工程と、前記上下横枠材を前
記壁パネルの前記空隙部分に挿入し、前記上横枠材を前
記横架材に接合具を用いて取付固定し、前記下横枠材を
前記土台に接合具を用いて取付固定する第6工程と、前
記面材を前記上下横枠材に取付固定する第7工程とを備
えたことをその要旨とする。従って、請求項4に記載の
発明によれば、構造体の空間部の縦横寸法を、壁パネル
の縦横寸法とほぼ同じに設定しておいても、空間部に壁
パネルを嵌め入れる作業(嵌着作業)を容易に行うこと
が可能になり、壁パネルの施工作業の作業性を向上させ
ることができる。そして、構造体の空間部の縦横寸法を
壁パネルの縦横寸法とほぼ同じに設定すれば、空間部の
内周と壁パネルの外周との間に設ける間隙(クリアラン
ス)が小さくなり、壁パネルの壁耐力を向上させること
が可能になるため、壁パネルを耐力壁として使用でき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】(実施形態の構成)以下、本発明
を具体化した一実施形態を図面と共に説明する。図1
は、本実施形態の壁パネル10を建築物の構造体30に
取り付けた状態を建築物の内側から見た状態を示す正面
図である。図2は、図1に示す壁パネル10および構造
体30を建築物の外側から見た状態を示す背面図であ
る。図3は、図1および図2におけるX−X’線断面図
である。図4は、図1および図2におけるY−Y’線断
面図である。図5は、図3および図4における要部拡大
図である。図6は、壁パネル10の斜視図である。
を具体化した一実施形態を図面と共に説明する。図1
は、本実施形態の壁パネル10を建築物の構造体30に
取り付けた状態を建築物の内側から見た状態を示す正面
図である。図2は、図1に示す壁パネル10および構造
体30を建築物の外側から見た状態を示す背面図であ
る。図3は、図1および図2におけるX−X’線断面図
である。図4は、図1および図2におけるY−Y’線断
面図である。図5は、図3および図4における要部拡大
図である。図6は、壁パネル10の斜視図である。
【0012】壁パネル10は、面材11、左右縦枠材1
2,13、桟材14から構成されており、専用工場で同
一規格のものが量産される。面材11は木製合板からな
り、左右縦枠材12,13および桟材14は木材からな
る。薄い平板からなる矩形状の面材11の片面(以下、
こちらの面を「第1面」と呼ぶ)側には、四角柱状の長
尺物である左右縦枠材12,13および桟材14がそれ
ぞれ、複数本の釘15を用いて取付固定(釘止め)され
ている。尚、釘15は、面材11の第1面側の反対面
(以下、こちらの面を「第2面」と呼ぶ)側から打ち込
まれている。左右縦枠材12,13はそれぞれ、面材1
1の左右両側端部における上下端部間に差し渡されて取
付固定されている。桟材14は、面材11の左右略中央
部における上下方向に差し渡されて取付固定されてい
る。そして、桟材14の上下端部と面材11の上下端部
との間にはそれぞれ、後述する上下横枠材21,22を
取付固定するための空隙(空きスペース)Sが設けられ
ている。
2,13、桟材14から構成されており、専用工場で同
一規格のものが量産される。面材11は木製合板からな
り、左右縦枠材12,13および桟材14は木材からな
る。薄い平板からなる矩形状の面材11の片面(以下、
こちらの面を「第1面」と呼ぶ)側には、四角柱状の長
尺物である左右縦枠材12,13および桟材14がそれ
ぞれ、複数本の釘15を用いて取付固定(釘止め)され
ている。尚、釘15は、面材11の第1面側の反対面
(以下、こちらの面を「第2面」と呼ぶ)側から打ち込
まれている。左右縦枠材12,13はそれぞれ、面材1
1の左右両側端部における上下端部間に差し渡されて取
付固定されている。桟材14は、面材11の左右略中央
部における上下方向に差し渡されて取付固定されてい
る。そして、桟材14の上下端部と面材11の上下端部
との間にはそれぞれ、後述する上下横枠材21,22を
取付固定するための空隙(空きスペース)Sが設けられ
ている。
【0013】建築物の構造体30は、基礎31および軸
材(土台32、柱33、横架材34)から構成されてい
る。基礎31は鉄筋コンクリート製であり、土台32,
柱33,横架材34は木材からなる。土台32は基礎3
1の上に取付固定され、柱33は土台32に建てられ、
桁または梁からなる横架材34は柱33に架けられてい
る。つまり、建築物の構造体30は、土台32および横
架材34と2本の柱33とから構成される矩形状の木造
枠の枠組みである。このような構造体30を用いる建築
物は軸組構法をとる。そして、その矩形状の枠組みによ
り囲まれた空間部35が形成されている。尚、構造体3
0の空間部35の縦横寸法は、壁パネル10(面材1
1)の縦横寸法とほぼ同じに設定されている。また、図
5に示すように、軸材を構成する土台32,柱33,横
架材34の厚み(奥行き方向の幅)t4は全て同じに形
成されており、建築物の外側を向く軸材の前面側(一面
側)は面一に配置され、建築物の内側を向く軸材の後面
側も面一に配置されている。
材(土台32、柱33、横架材34)から構成されてい
る。基礎31は鉄筋コンクリート製であり、土台32,
柱33,横架材34は木材からなる。土台32は基礎3
1の上に取付固定され、柱33は土台32に建てられ、
桁または梁からなる横架材34は柱33に架けられてい
る。つまり、建築物の構造体30は、土台32および横
架材34と2本の柱33とから構成される矩形状の木造
枠の枠組みである。このような構造体30を用いる建築
物は軸組構法をとる。そして、その矩形状の枠組みによ
り囲まれた空間部35が形成されている。尚、構造体3
0の空間部35の縦横寸法は、壁パネル10(面材1
1)の縦横寸法とほぼ同じに設定されている。また、図
5に示すように、軸材を構成する土台32,柱33,横
架材34の厚み(奥行き方向の幅)t4は全て同じに形
成されており、建築物の外側を向く軸材の前面側(一面
側)は面一に配置され、建築物の内側を向く軸材の後面
側も面一に配置されている。
【0014】(壁パネル10の施工方法)次に、壁パネ
ル10を建築物の構造体30に取り付ける作業(壁パネ
ル10の施工作業)について、図面を参照しながら説明
する。この壁パネル10の施工作業を一人の作業者だけ
で行う場合、まず、作業者は、面材11の第1面(左右
縦枠材12,13が取付固定されている面)側から左右
縦枠材12,13を両手で抱え持つようにする。そし
て、作業者は、図7の矢印β,β’方向に示すように、
左右縦枠材12,13を引き寄せることにより、矢印γ
ーγ’方向に示すように、面材11全体を横方向に第1
面側へ向けて撓ませる(弾性変形させる)。ここで、面
材11は薄い木製合板からなるため十分な可撓性(形状
弾性)を有し、容易に撓ませることができる。尚、面材
11の破損を防止するため、面材11に弾性限界以上の
加えないように注意する必要がある。
ル10を建築物の構造体30に取り付ける作業(壁パネ
ル10の施工作業)について、図面を参照しながら説明
する。この壁パネル10の施工作業を一人の作業者だけ
で行う場合、まず、作業者は、面材11の第1面(左右
縦枠材12,13が取付固定されている面)側から左右
縦枠材12,13を両手で抱え持つようにする。そし
て、作業者は、図7の矢印β,β’方向に示すように、
左右縦枠材12,13を引き寄せることにより、矢印γ
ーγ’方向に示すように、面材11全体を横方向に第1
面側へ向けて撓ませる(弾性変形させる)。ここで、面
材11は薄い木製合板からなるため十分な可撓性(形状
弾性)を有し、容易に撓ませることができる。尚、面材
11の破損を防止するため、面材11に弾性限界以上の
加えないように注意する必要がある。
【0015】次に、作業者は、図7に示すように面材1
1を撓めた状態で、建築物の内側から構造体30の空間
部35に壁パネル10を嵌め入れ、その後に左右縦枠材
12,13から手を離す。すると、撓んでいた(弾性変
形していた)面材11が元の平板状に復元し、図3およ
び図8に示すように、構造体30の空間部35は壁パネ
ル10によって閉塞される。
1を撓めた状態で、建築物の内側から構造体30の空間
部35に壁パネル10を嵌め入れ、その後に左右縦枠材
12,13から手を離す。すると、撓んでいた(弾性変
形していた)面材11が元の平板状に復元し、図3およ
び図8に示すように、構造体30の空間部35は壁パネ
ル10によって閉塞される。
【0016】続いて、作業者は、図5に示すように、面
材11の第2面(左右縦枠材12,13が取付固定され
ていない面)側に治具板Gを当接させ、左右縦枠材1
2,13上の治具板Gに矢印δ方向に示す押圧力を加
え、治具板Gと2本の柱33とを面一にする。具体的に
は、治具板Gと2本の柱33とが面一になるまで、治具
板Gの左右両端部を上方から下方まで満遍なくハンマー
で打ち付け、面材11を押し込むようにする。ここで、
治具板Gは、面材11と縦横寸法が同じ平板であり、面
材11と同じ木製合板を用いて形成すればよい。そし
て、作業者は、治具板Gを面材11から引き離す。する
と、図5に示すように、面材11の第2面側は、治具板
Gの厚みt1分だけ、軸材(土台32、柱33、横架材
34)の前面側(一面側)から奥まった位置に配置(セ
ットバック)されることになる。
材11の第2面(左右縦枠材12,13が取付固定され
ていない面)側に治具板Gを当接させ、左右縦枠材1
2,13上の治具板Gに矢印δ方向に示す押圧力を加
え、治具板Gと2本の柱33とを面一にする。具体的に
は、治具板Gと2本の柱33とが面一になるまで、治具
板Gの左右両端部を上方から下方まで満遍なくハンマー
で打ち付け、面材11を押し込むようにする。ここで、
治具板Gは、面材11と縦横寸法が同じ平板であり、面
材11と同じ木製合板を用いて形成すればよい。そし
て、作業者は、治具板Gを面材11から引き離す。する
と、図5に示すように、面材11の第2面側は、治具板
Gの厚みt1分だけ、軸材(土台32、柱33、横架材
34)の前面側(一面側)から奥まった位置に配置(セ
ットバック)されることになる。
【0017】次に、作業者は、図9に示すように、左右
縦枠材12,13をそれぞれ柱33に複数本の釘16を
用いて取付固定(釘止め)する。このとき、壁パネル1
0の縦横寸法は構造体30の空間部35の縦横寸法とほ
ぼ同じであるため、面材11がセットバックされた位置
で壁パネル10は構造体30に対して係止されており、
釘16の打ち込み時に壁パネル10の位置がずれて変化
するおそれはない。尚、釘16は、面材11と左右縦枠
材12,13とを取付固定している釘15に対して、干
渉しない位置に打ち込む必要がある。
縦枠材12,13をそれぞれ柱33に複数本の釘16を
用いて取付固定(釘止め)する。このとき、壁パネル1
0の縦横寸法は構造体30の空間部35の縦横寸法とほ
ぼ同じであるため、面材11がセットバックされた位置
で壁パネル10は構造体30に対して係止されており、
釘16の打ち込み時に壁パネル10の位置がずれて変化
するおそれはない。尚、釘16は、面材11と左右縦枠
材12,13とを取付固定している釘15に対して、干
渉しない位置に打ち込む必要がある。
【0018】続いて、作業者は、図6に示す桟材14の
上下端部と面材11の上下端部との間に設けられた空隙
Sに上下横枠材21,22を挿入して、上下横枠材2
1,22を左右縦枠材12,13間に差し渡し、図1に
示すように、上横枠材21を横架材34に複数本の釘2
3を用いて取付固定(釘止め)すると共に、下横枠材2
2を土台32に複数本の釘23を用いて取付固定(釘止
め)する。尚、四角柱状の長尺物である上下横枠材2
1,22は木材からなる。このとき、左右縦枠材12,
13は柱33に取付固定されているため、釘23の打ち
込み時に壁パネル10の位置がずれて変化するおそれは
ない。ここで、上下横枠材21,22の取り付けに支障
をきたさない程度に、上下横枠材21,22の左右両端
部と左右縦枠材12,13との間隙が小さくなるように
上下横枠材21,22の長さを設定しておくと共に、桟
材14の上下両端部と上下横枠材21,22との間隙が
小さくなるように桟材14の長さ(空隙Sの幅)を設定
しておく。
上下端部と面材11の上下端部との間に設けられた空隙
Sに上下横枠材21,22を挿入して、上下横枠材2
1,22を左右縦枠材12,13間に差し渡し、図1に
示すように、上横枠材21を横架材34に複数本の釘2
3を用いて取付固定(釘止め)すると共に、下横枠材2
2を土台32に複数本の釘23を用いて取付固定(釘止
め)する。尚、四角柱状の長尺物である上下横枠材2
1,22は木材からなる。このとき、左右縦枠材12,
13は柱33に取付固定されているため、釘23の打ち
込み時に壁パネル10の位置がずれて変化するおそれは
ない。ここで、上下横枠材21,22の取り付けに支障
をきたさない程度に、上下横枠材21,22の左右両端
部と左右縦枠材12,13との間隙が小さくなるように
上下横枠材21,22の長さを設定しておくと共に、桟
材14の上下両端部と上下横枠材21,22との間隙が
小さくなるように桟材14の長さ(空隙Sの幅)を設定
しておく。
【0019】最後に、作業者は、図2に示すように、面
材11を上下横枠材21,22に複数本の釘24を用い
て取付固定(釘止め)する。その結果、壁パネル10は
建築物の構造体30に取付固定される。尚、釘24は、
面材11の第2面側から打ち込む。また、釘24は、上
下横枠材21,22と土台32および横架材34とを取
付固定している釘23に対して、干渉しない位置に打ち
込む必要がある。その後、壁パネル10の内側(面材1
1の第1面側)に図5に示す内装材(または内装下地
材)Nを取付固定すると共に、壁パネル10の外側(面
材11の第2面側)に外装材(または外装下地材。図示
略)を取付固定することにより、建築物の壁面が完成す
る。ここで、図3〜図5に示すように、軸材(土台3
2、柱33、横架材34)の後面側と、各枠材12,1
3,21,22および桟材14とが面一になるように、
図5に示す各枠材12,13,21,22および桟材1
4の奥行き方向の幅t3を設定しておけば、内装材(ま
たは内装下地材)Nを簡単かつ容易に取り付けることが
できる。
材11を上下横枠材21,22に複数本の釘24を用い
て取付固定(釘止め)する。その結果、壁パネル10は
建築物の構造体30に取付固定される。尚、釘24は、
面材11の第2面側から打ち込む。また、釘24は、上
下横枠材21,22と土台32および横架材34とを取
付固定している釘23に対して、干渉しない位置に打ち
込む必要がある。その後、壁パネル10の内側(面材1
1の第1面側)に図5に示す内装材(または内装下地
材)Nを取付固定すると共に、壁パネル10の外側(面
材11の第2面側)に外装材(または外装下地材。図示
略)を取付固定することにより、建築物の壁面が完成す
る。ここで、図3〜図5に示すように、軸材(土台3
2、柱33、横架材34)の後面側と、各枠材12,1
3,21,22および桟材14とが面一になるように、
図5に示す各枠材12,13,21,22および桟材1
4の奥行き方向の幅t3を設定しておけば、内装材(ま
たは内装下地材)Nを簡単かつ容易に取り付けることが
できる。
【0020】(実施形態の作用・効果)以上詳述したよ
うに、本実施形態によれば、以下の作用・効果を得るこ
とができる。 (1)壁パネル10を建築物の構造体30に取り付ける
際に、面材11全体を撓ませた状態で構造体30の空間
部35に壁パネル10を嵌め入れ、面材11を元の平板
状に復元させて空間部35を壁パネル10によって閉塞
する。そのため、構造体30の空間部35の縦横寸法
を、壁パネル10の縦横寸法とほぼ同じに設定しておい
ても、空間部35に壁パネル10を嵌め入れる作業(嵌
着作業)を容易に行うことが可能になり、壁パネル10
の施工作業の作業性を向上させることができる。
うに、本実施形態によれば、以下の作用・効果を得るこ
とができる。 (1)壁パネル10を建築物の構造体30に取り付ける
際に、面材11全体を撓ませた状態で構造体30の空間
部35に壁パネル10を嵌め入れ、面材11を元の平板
状に復元させて空間部35を壁パネル10によって閉塞
する。そのため、構造体30の空間部35の縦横寸法
を、壁パネル10の縦横寸法とほぼ同じに設定しておい
ても、空間部35に壁パネル10を嵌め入れる作業(嵌
着作業)を容易に行うことが可能になり、壁パネル10
の施工作業の作業性を向上させることができる。
【0021】そして、構造体30の空間部35の縦横寸
法を壁パネル10の縦横寸法とほぼ同じに設定すれば、
空間部35の内周と壁パネル10の外周との間に設ける
間隙(クリアランス)が小さくなり、壁パネル10の壁
耐力を向上させることが可能になるため、壁パネル10
を耐力壁として使用できる。尚、壁パネル10の厚み
(図5に示すように、面材11の厚みt2に左右縦枠材
12,13の奥行き方向の幅t3を加えた値(t2+t
3))が厚くなっても、空間部35の内周と壁パネル1
0の外周との間に設けるべき間隙の大きさは変わらな
い。例えば、空間部35の縦横寸法を2730×895
(mm)とした場合、壁パネル10の上端部と横架材3
4との間に設ける間隙を5(mm)に設定すると共に、
壁パネル10の左右端部と柱33との間にそれぞれ設け
る間隙を1.5(mm)に設定すれば、高い施工作業性
と高い壁耐力とを両立することができる。
法を壁パネル10の縦横寸法とほぼ同じに設定すれば、
空間部35の内周と壁パネル10の外周との間に設ける
間隙(クリアランス)が小さくなり、壁パネル10の壁
耐力を向上させることが可能になるため、壁パネル10
を耐力壁として使用できる。尚、壁パネル10の厚み
(図5に示すように、面材11の厚みt2に左右縦枠材
12,13の奥行き方向の幅t3を加えた値(t2+t
3))が厚くなっても、空間部35の内周と壁パネル1
0の外周との間に設けるべき間隙の大きさは変わらな
い。例えば、空間部35の縦横寸法を2730×895
(mm)とした場合、壁パネル10の上端部と横架材3
4との間に設ける間隙を5(mm)に設定すると共に、
壁パネル10の左右端部と柱33との間にそれぞれ設け
る間隙を1.5(mm)に設定すれば、高い施工作業性
と高い壁耐力とを両立することができる。
【0022】(2)一般に、軸組構法には、筋違を用い
る構法と構造用面材を用いる構法とがある。構造用面材
を用いる構法では、通常、構造体30の枠組みの開口部
(空間部35)よりも一回り大きなサイズに形成された
構造用面材を用意し、その枠組みの開口部を構造用面材
で塞ぐように覆った後に、構造用面材の外周部を軸材
(土台32、柱33、横架材34)に釘打ちして取付固
定することにより、耐力壁を形成する。このような構造
の耐力壁では、構造用面材の外周に打たれる釘の剪断抵
抗力により壁耐力が決定される。
る構法と構造用面材を用いる構法とがある。構造用面材
を用いる構法では、通常、構造体30の枠組みの開口部
(空間部35)よりも一回り大きなサイズに形成された
構造用面材を用意し、その枠組みの開口部を構造用面材
で塞ぐように覆った後に、構造用面材の外周部を軸材
(土台32、柱33、横架材34)に釘打ちして取付固
定することにより、耐力壁を形成する。このような構造
の耐力壁では、構造用面材の外周に打たれる釘の剪断抵
抗力により壁耐力が決定される。
【0023】それに対して、本実施形態の壁パネル10
および構造体30からなる耐力壁では、以下の(a)〜
(c)の複合効果により壁耐力が決定される。ちなみ
に、図10は、構造体30が非常に大きく変形した状態
を模式的に示す説明図である。 (a)面材11および各枠材12,13,21,22に
よる複合的な圧縮筋違効果。 (b)軸材(土台32、柱33、横架材34)と各枠材
12,13,21,22との摩擦抵抗。 (c)面材11と各枠材12,13,21,22とを取
付固定する各釘15,24の剪断抵抗力を合計した剪断
抵抗力R1と、各枠材12,13,21,22と軸材
(土台32、柱33、横架材34)とを取付固定する各
釘16,23の剪断抵抗力を合計した剪断抵抗力R2と
を直列にした剪断抵抗力。
および構造体30からなる耐力壁では、以下の(a)〜
(c)の複合効果により壁耐力が決定される。ちなみ
に、図10は、構造体30が非常に大きく変形した状態
を模式的に示す説明図である。 (a)面材11および各枠材12,13,21,22に
よる複合的な圧縮筋違効果。 (b)軸材(土台32、柱33、横架材34)と各枠材
12,13,21,22との摩擦抵抗。 (c)面材11と各枠材12,13,21,22とを取
付固定する各釘15,24の剪断抵抗力を合計した剪断
抵抗力R1と、各枠材12,13,21,22と軸材
(土台32、柱33、横架材34)とを取付固定する各
釘16,23の剪断抵抗力を合計した剪断抵抗力R2と
を直列にした剪断抵抗力。
【0024】そこで、本実施形態では、上記(a)の効
果を高めるために、以下の方策を講じている。 (ア)圧縮に効く左右縦枠材12,13を、施工可能な
最大限に長く(背が高く)、且つ断面積が大きなものに
する。 (イ)薄い面材11を座屈させないように各枠材12,
13,21,22および桟材14を配置する。 (ウ)上下横枠材21,22の左右両端部と左右縦枠材
12,13との間隙を小さくすると共に、桟材14の上
下両端部と上下横枠材21,22との間隙を小さくする
ことにより、上下横枠材21,22と左右縦枠材12,
13および桟材14との摩擦抵抗を大きくする。
果を高めるために、以下の方策を講じている。 (ア)圧縮に効く左右縦枠材12,13を、施工可能な
最大限に長く(背が高く)、且つ断面積が大きなものに
する。 (イ)薄い面材11を座屈させないように各枠材12,
13,21,22および桟材14を配置する。 (ウ)上下横枠材21,22の左右両端部と左右縦枠材
12,13との間隙を小さくすると共に、桟材14の上
下両端部と上下横枠材21,22との間隙を小さくする
ことにより、上下横枠材21,22と左右縦枠材12,
13および桟材14との摩擦抵抗を大きくする。
【0025】また、上記(c)に関して、図11に示す
ように、壁パネル10および構造体30からなる耐力壁
の弾性域において、各剪断抵抗力R1,R2は直列に接
続された弾性バネとして表される。ここで、各剪断抵抗
力R1,R2のそれぞれの剪断剛性を各剪断剛性k1,
k2とし、各剪断抵抗力R1,R2のそれぞれの剪断耐
力を各剪断耐力Pu1,Pu2とする。すると、耐力壁
の剛性Kは、(式1)に示すように、各剪断剛性k1,
k2の逆数和の逆数で表される。また、耐力壁の終局強
度Puは、各剪断耐力Pu1,Pu2の小さい方の値と
なる(Pu=min(Pu1,Pu2))。そこで、本
実施形態では、これらを勘案して、上記(c)の効果を
高めるために、各釘15,16,23,24の釘要素実
験を行い、各釘の一本当たりの剛性および耐力を求め、
各釘の間隔の単位長さ当たりの剪断抵抗力をほぼ同じに
設定している。 K=1/(1/k1+1/k2) ………(式1)
ように、壁パネル10および構造体30からなる耐力壁
の弾性域において、各剪断抵抗力R1,R2は直列に接
続された弾性バネとして表される。ここで、各剪断抵抗
力R1,R2のそれぞれの剪断剛性を各剪断剛性k1,
k2とし、各剪断抵抗力R1,R2のそれぞれの剪断耐
力を各剪断耐力Pu1,Pu2とする。すると、耐力壁
の剛性Kは、(式1)に示すように、各剪断剛性k1,
k2の逆数和の逆数で表される。また、耐力壁の終局強
度Puは、各剪断耐力Pu1,Pu2の小さい方の値と
なる(Pu=min(Pu1,Pu2))。そこで、本
実施形態では、これらを勘案して、上記(c)の効果を
高めるために、各釘15,16,23,24の釘要素実
験を行い、各釘の一本当たりの剛性および耐力を求め、
各釘の間隔の単位長さ当たりの剪断抵抗力をほぼ同じに
設定している。 K=1/(1/k1+1/k2) ………(式1)
【0026】(3)図12(A)に示すように面材11
の第2面側と軸材(土台32、柱33、横架材34)の
前面側とを面一に配置した場合、図10に示すように構
造体30が非常に大きく変形すると、図12(B)に示
すように、面材11を枠材12,13,21,22に取
付固定している釘15,24の剪断抵抗力を越える矢印
ε方向の力が面材11に働き、軸材(土台32、柱3
3、横架材34)の角部分Rが変形したり欠けたりし
て、面材11が枠材12,13,21,22から外れる
おそれがある。そこで、本実施形態では、図5に示すよ
うに、面材11の第2面側を、軸材(土台32、柱3
3、横架材34)の前面側(一面側)から治具板Gの厚
みt1に等しい所定幅のセットバック量t1だけ奥まっ
た位置に配置(セットバック)している。その結果、構
造体30が非常に大きく変形した場合に、軸材(土台3
2、柱33、横架材34)の角部分Rが変形したり欠け
たりしても、面材11が枠材12,13,21,22か
ら外れるのを確実に防止することができる。これによ
り、壁パネル10および構造体30からなる耐力壁の壁
耐力を高めることができる。
の第2面側と軸材(土台32、柱33、横架材34)の
前面側とを面一に配置した場合、図10に示すように構
造体30が非常に大きく変形すると、図12(B)に示
すように、面材11を枠材12,13,21,22に取
付固定している釘15,24の剪断抵抗力を越える矢印
ε方向の力が面材11に働き、軸材(土台32、柱3
3、横架材34)の角部分Rが変形したり欠けたりし
て、面材11が枠材12,13,21,22から外れる
おそれがある。そこで、本実施形態では、図5に示すよ
うに、面材11の第2面側を、軸材(土台32、柱3
3、横架材34)の前面側(一面側)から治具板Gの厚
みt1に等しい所定幅のセットバック量t1だけ奥まっ
た位置に配置(セットバック)している。その結果、構
造体30が非常に大きく変形した場合に、軸材(土台3
2、柱33、横架材34)の角部分Rが変形したり欠け
たりしても、面材11が枠材12,13,21,22か
ら外れるのを確実に防止することができる。これによ
り、壁パネル10および構造体30からなる耐力壁の壁
耐力を高めることができる。
【0027】図13は、枠材12,13,21,22の
奥行きに対する、面材11の座屈強度と、軸材(土台3
2、柱33、横架材34)の面材11に対する圧縮強度
との関係を示す特性図である。枠材12,13,21,
22の奥行きが大きくなるほど、面材11の座屈強度も
大きくなる。しかし、枠材12,13,21,22の奥
行きが軸材の厚み(奥行き方向の幅)t4の半分(t4
/2)より大きくなるにつれて、軸材の面材11に対す
る圧縮強度は小さくなってゆく。そのため、面材11の
座屈強度と軸材の面材11に対する圧縮強度とが交わる
点の近傍に、枠材12,13,21,22の奥行き方向
の幅t3を設定することが望ましい。
奥行きに対する、面材11の座屈強度と、軸材(土台3
2、柱33、横架材34)の面材11に対する圧縮強度
との関係を示す特性図である。枠材12,13,21,
22の奥行きが大きくなるほど、面材11の座屈強度も
大きくなる。しかし、枠材12,13,21,22の奥
行きが軸材の厚み(奥行き方向の幅)t4の半分(t4
/2)より大きくなるにつれて、軸材の面材11に対す
る圧縮強度は小さくなってゆく。そのため、面材11の
座屈強度と軸材の面材11に対する圧縮強度とが交わる
点の近傍に、枠材12,13,21,22の奥行き方向
の幅t3を設定することが望ましい。
【0028】例えば、構造体30の空間部35の縦横寸
法を2730×895(mm)とし、面材11の厚みt
2を7(mm)とし、軸材(土台32、柱33、横架材
34)の厚み(奥行き方向の幅)t4を105(mm)
とし、枠材12,13,21,22における面材11の
平面方向の幅t5を45(mm)とした場合、枠材1
2,13,21,22の奥行き方向の幅t3を91(m
m)に設定し、面材11のセットバック量t1を7(m
m)に設定すれば、面材11が枠材12,13,21,
22から外れるのを確実に防止することができる。
法を2730×895(mm)とし、面材11の厚みt
2を7(mm)とし、軸材(土台32、柱33、横架材
34)の厚み(奥行き方向の幅)t4を105(mm)
とし、枠材12,13,21,22における面材11の
平面方向の幅t5を45(mm)とした場合、枠材1
2,13,21,22の奥行き方向の幅t3を91(m
m)に設定し、面材11のセットバック量t1を7(m
m)に設定すれば、面材11が枠材12,13,21,
22から外れるのを確実に防止することができる。
【0029】尚、面材11のセットバック量t1の最適
値は、面材11(空間部35)の縦横寸法および厚みt
2、面材11の材質によって決定される剛性、軸材の厚
み(奥行き方向の幅)t4、枠材12,13,21,2
2の幅t5などによって変化するため、実験的に求める
必要がある。ちなみに、建築物の構造体30の空間部3
5の縦横寸法を2〜3×0.5〜1(m)とし、面材1
1の厚みt2を5〜10(mm)とし、軸材の厚み(奥
行き方向の幅)t4を90〜120(mm)とし、枠材
12,13,21,22の幅t5を30〜60(mm)
とした場合、面材11のセットバック量t1は、2mm
以上で、軸材の厚み(奥行き方向の幅)t4の半分(t
4/2)以下にすることが適当であり、具体的には2〜
60(mm)にすればよく、望ましくは3〜30(m
m)、特に望ましくは5〜15(mm)である。
値は、面材11(空間部35)の縦横寸法および厚みt
2、面材11の材質によって決定される剛性、軸材の厚
み(奥行き方向の幅)t4、枠材12,13,21,2
2の幅t5などによって変化するため、実験的に求める
必要がある。ちなみに、建築物の構造体30の空間部3
5の縦横寸法を2〜3×0.5〜1(m)とし、面材1
1の厚みt2を5〜10(mm)とし、軸材の厚み(奥
行き方向の幅)t4を90〜120(mm)とし、枠材
12,13,21,22の幅t5を30〜60(mm)
とした場合、面材11のセットバック量t1は、2mm
以上で、軸材の厚み(奥行き方向の幅)t4の半分(t
4/2)以下にすることが適当であり、具体的には2〜
60(mm)にすればよく、望ましくは3〜30(m
m)、特に望ましくは5〜15(mm)である。
【0030】面材11のセットバック量t1がこの範囲
より大きくなると、各枠材12,13,21,22の強
度が不足して面材11が座屈する傾向がある。
より大きくなると、各枠材12,13,21,22の強
度が不足して面材11が座屈する傾向がある。
【0031】また、面材11のセットバック量t1がこ
の範囲より小さくなると、面材11が軸材の間に収まら
なくなり、面材11が枠材12,13,21,22から
外れ易くなる傾向がある。
の範囲より小さくなると、面材11が軸材の間に収まら
なくなり、面材11が枠材12,13,21,22から
外れ易くなる傾向がある。
【0032】(別の実施形態)尚、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、以下のように具体化して
もよく、その場合でも、上記実施形態と同等もしくはそ
れ以上の作用・効果を得ることができる。 (1)上記実施形態では、薄い木製合板によって面材1
1を形成している。しかし、十分な可撓性(形状弾性)
と弾性限界を有する材料(例えば、金属板、合成樹脂板
など)であれば、どのような材料によって面材11を形
成してもよい。また、面材11に断熱材を取り付けても
よい。
態に限定されるものではなく、以下のように具体化して
もよく、その場合でも、上記実施形態と同等もしくはそ
れ以上の作用・効果を得ることができる。 (1)上記実施形態では、薄い木製合板によって面材1
1を形成している。しかし、十分な可撓性(形状弾性)
と弾性限界を有する材料(例えば、金属板、合成樹脂板
など)であれば、どのような材料によって面材11を形
成してもよい。また、面材11に断熱材を取り付けても
よい。
【0033】(2)上記実施形態では、面材11と左右
縦枠材12,13および桟材14とを、釘15,24を
用いて取付固定している。しかし、面材11と左右縦枠
材12,13および桟材14とを、接着剤を用いて取付
固定するようにしてもよい。
縦枠材12,13および桟材14とを、釘15,24を
用いて取付固定している。しかし、面材11と左右縦枠
材12,13および桟材14とを、接着剤を用いて取付
固定するようにしてもよい。
【0034】(3)上記実施形態では、図7に示すよう
に面材11を撓めた状態で、建築物の内側から構造体3
0の空間部35に壁パネル10を嵌め入れている。しか
し、図7に示すように面材11を撓めた状態で、建築物
の外側から構造体30の空間部35に壁パネル10を嵌
め入れてもよい。この場合には、面材11の第2面(左
右縦枠材12,13が取付固定されていない面)側が建
築物の内側を向き、面材11の第1面(左右縦枠材1
2,13が取付固定されている面)側が建築物の外側を
向くことになる。
に面材11を撓めた状態で、建築物の内側から構造体3
0の空間部35に壁パネル10を嵌め入れている。しか
し、図7に示すように面材11を撓めた状態で、建築物
の外側から構造体30の空間部35に壁パネル10を嵌
め入れてもよい。この場合には、面材11の第2面(左
右縦枠材12,13が取付固定されていない面)側が建
築物の内側を向き、面材11の第1面(左右縦枠材1
2,13が取付固定されている面)側が建築物の外側を
向くことになる。
【0035】(4)上記実施形態では、面材11と左右
縦枠材12,13および桟材14とを釘15,24を用
いて取付固定し、左右縦枠材12,13をそれぞれ柱3
3に複数本の釘16を用いて取付固定し、上横枠材21
を横架材34に複数本の釘23を用いて取付固定し、下
横枠材22を土台32に複数本の釘23を用いて取付固
定している。しかし、接合具としての各釘15,16,
23,24を、剪断抵抗力を利用した各種の接合具(例
えば、ねじ、ボルト、かすがい等)に置き代えてもよ
い。
縦枠材12,13および桟材14とを釘15,24を用
いて取付固定し、左右縦枠材12,13をそれぞれ柱3
3に複数本の釘16を用いて取付固定し、上横枠材21
を横架材34に複数本の釘23を用いて取付固定し、下
横枠材22を土台32に複数本の釘23を用いて取付固
定している。しかし、接合具としての各釘15,16,
23,24を、剪断抵抗力を利用した各種の接合具(例
えば、ねじ、ボルト、かすがい等)に置き代えてもよ
い。
【図1】本発明を具体化した一実施形態の壁パネルを建
築物の構造体に取り付けた状態を建築物の外側から見た
状態を示す正面図。
築物の構造体に取り付けた状態を建築物の外側から見た
状態を示す正面図。
【図2】一実施形態の壁パネルを建築物の構造体に取り
付けた状態を建築物の内側から見た状態を示す背面図。
付けた状態を建築物の内側から見た状態を示す背面図。
【図3】図1および図2におけるX−X’線断面図。
【図4】図1および図2におけるY−Y’線断面図。
【図5】図3および図4における要部拡大図。
【図6】一実施形態の壁パネルの斜視図。
【図7】一実施形態の壁パネルの施工方法を説明するた
めの説明図。
めの説明図。
【図8】一実施形態の壁パネルの施工方法を説明するた
めの説明図。
めの説明図。
【図9】一実施形態の壁パネルの施工方法を説明するた
めの説明図。
めの説明図。
【図10】一実施形態の作用を説明するための説明図。
【図11】一実施形態の作用を説明するための説明図。
【図12】一実施形態の作用を説明するための説明図。
【図13】一実施形態の作用を説明するための特性図。
【図14】従来の技術において、空間部を閉塞部材で閉
塞する作業を模式的に示した説明図。
塞する作業を模式的に示した説明図。
10…壁パネル 11…面材 12…左縦枠材 13…右縦枠材 14…桟材 15,16,23,24…釘 21…上横枠材 22…下横枠材 30…建築物の構造体 31…基礎 32…土台 33…柱 34…横架材 35…空間部 S…空隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 2/56 E04B 2/56 631H Fターム(参考) 2E002 EA01 EA02 FA03 FB07 FB16 HA02 HB01 HB04 JA01 JA02 JA03 JB01
Claims (5)
- 【請求項1】 可撓性を有する薄い平板からなる矩形状
の面材と、その面材は第1面とその反対面である第2面
とを有していることと、 その面材の第1面側の左右両側端部における上下端部間
に差し渡されて取付固定された四角柱状の長尺物である
左右縦枠材と、 前記面材の第1面側の左右略中央部における上下方向に
差し渡されて取付固定された四角柱状の長尺物である桟
材とを備えた壁パネルであって、 その桟材の上下端部と前記面材の上下端部との間には空
隙が設けられていることを特徴とする壁パネル。 - 【請求項2】 土台と2本の柱と横架材とからなる軸材
の矩形状の枠組みである建築物の構造体と、 その構造体の前記枠組みにより囲まれた空間部の形状に
合わせて形成された請求項1に記載の壁パネルと、 その壁パネルの前記空隙部分における前記面材に取付固
定された四角柱状の長尺物である上下横枠材と、その上
下横枠材は前記左右縦枠材間に差し渡されていることと
を備えた耐力壁であって、 前記壁パネルは、前記構造体の前記空間部に嵌入されて
前記空間部を閉塞し、 前記左右縦枠材はそれぞれ前記柱に接合具を用いて取付
固定され、前記上横枠材は前記横架材に接合具を用いて
取付固定され、前記下横枠材は前記土台に接合具を用い
て取付固定されることにより、前記壁パネルは前記構造
体に取付固定され、 前記軸材の前記土台と前記柱と前記横架材の一面側は面
一に配置され、 前記面材の第2面側は、前記軸材の一面側から所定幅の
セットバック量だけ奥まった位置に配置されていること
を特徴とする耐力壁。 - 【請求項3】 請求項2に記載の耐力壁において、 前記面材のセットバック量は、前記軸材の奥行き方向の
幅の半分以下であることを特徴とする耐力壁。 - 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の耐力壁
において、 前記面材のセットバック量は、2mm以上であることを
特徴とする耐力壁。 - 【請求項5】 請求項2〜4のいずれか1項に記載の耐
力壁の施工方法であって、 前記左右縦枠材を引き寄せることにより、前記面材全体
を第1面側へ向けて撓ませる第1工程と、 前記面材全体を撓ませた状態で前記構造体の前記空間部
に前記壁パネルを嵌め入れ、その後に前記面材を元の平
板状に復元させる第2工程と、 前記面材の第2面側を前記軸材の一面側から所定幅のセ
ットバック量だけ奥まった位置に押し込む第3工程と、 前記左右縦枠材を前記柱に接合具を用いて取付固定する
第5工程と、 前記上下横枠材を前記壁パネルの前記空隙部分に挿入
し、前記上横枠材を前記横架材に接合具を用いて取付固
定し、前記下横枠材を前記土台に接合具を用いて取付固
定する第6工程と、 前記面材を前記上下横枠材に取付固定する第7工程とを
備えたことを特徴とする耐力壁の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001104082A JP2002294904A (ja) | 2001-04-03 | 2001-04-03 | 壁パネル、耐力壁、耐力壁の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001104082A JP2002294904A (ja) | 2001-04-03 | 2001-04-03 | 壁パネル、耐力壁、耐力壁の施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002294904A true JP2002294904A (ja) | 2002-10-09 |
Family
ID=18956993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001104082A Pending JP2002294904A (ja) | 2001-04-03 | 2001-04-03 | 壁パネル、耐力壁、耐力壁の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002294904A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006336353A (ja) * | 2005-06-03 | 2006-12-14 | Sekisui House Ltd | 勾配屋根構面の補剛構造 |
JP2007284867A (ja) * | 2006-04-12 | 2007-11-01 | Misawa Homes Co Ltd | 建物の補強構造 |
JP2017120023A (ja) * | 2015-12-25 | 2017-07-06 | 大根 弘行 | 耐力壁及び建物構造体 |
JP2017206941A (ja) * | 2016-05-11 | 2017-11-24 | 久信 大本 | 耐震パネル |
JP2018003534A (ja) * | 2016-07-07 | 2018-01-11 | 旭化成建材株式会社 | 耐力壁およびその施工方法 |
JP7332765B1 (ja) | 2022-07-22 | 2023-08-23 | ミサワホーム株式会社 | 耐力壁構造 |
-
2001
- 2001-04-03 JP JP2001104082A patent/JP2002294904A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4507987B2 (ja) * | 2005-06-03 | 2010-07-21 | 積水ハウス株式会社 | 勾配屋根構面の補剛構造 |
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JP7332765B1 (ja) | 2022-07-22 | 2023-08-23 | ミサワホーム株式会社 | 耐力壁構造 |
JP7383195B1 (ja) | 2022-07-22 | 2023-11-17 | ミサワホーム株式会社 | 耐力壁構造 |
JP2024014865A (ja) * | 2022-07-22 | 2024-02-01 | ミサワホーム株式会社 | 耐力壁構造 |
JP2024014175A (ja) * | 2022-07-22 | 2024-02-01 | ミサワホーム株式会社 | 耐力壁構造 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20050901 |