JP2002285985A - インライン型ポンプ - Google Patents
インライン型ポンプInfo
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
するロータ4を設けたインライン型ポンプにおいて、軸
流羽根により排出口21に向けて送られる流体の回転運
動エネルギーを圧力室7により静圧エネルギーに変換し
た後に排出口21から排出するようにした。これによ
り、構造の小型化を満足させた上で流体の供給効率を高
めることができ、ポンプの出力および効率を向上させる
ことができる。
Description
とを主要な構成とするモータの内部に流路を形成してな
るインライン型ポンプに関する。
例えば特開平10−246193号公報、或いは特開平
1−230088号公報に記載されているように、ステ
ータの内側に設けられたロータは、外周に突部と凹部と
を形成することにより軸流羽根の機能を備え、このロー
タを回転させることにより、ロータの一端側の吸入口か
ら吸入される流体をロータの他端側の排出口から排出す
る構造となっている。
ン型ポンプは、軸流羽根により流体に回転運動エネルギ
ーを付与され、その運動エネルギーが静圧エネルギーに
変換されない状態のまま内周の壁や排出口での摩擦損失
や乱流による渦損失となって失われた後に送られるた
め、ポンプとしての効率が悪い。
のみ流れるため、ロータには流体の反作用圧力がスラス
ト荷重として作用し、軸受の寿命が短くなる問題があ
る。
た上で流体の供給効率を高め得るインライン型ポンプを
提供することである。
筒状のステータの内側に、吸入口から吸入される流体を
排出口に向けて軸方向に送り出す軸流羽根を有するロー
タを回転自在に設けたインライン型ポンプにおいて、前
記ロータの前記軸流羽根により前記排出口に向けて送ら
れる前記流体の回転運動エネルギーを静圧エネルギーに
変換する圧力室を備える。
口から吸入された流体は軸流羽根により圧力室に送られ
てこの圧力室で回転運動エネルギーが静圧エネルギーに
変換されて排出口から排出される。
に複数個の突極を備え、外周に軸方向に連通した凹部が
形成されることで前記軸流羽根を構成する(請求項
2)。また、前記圧力室は、一例として、前記ロータの
回転軸と直交する方向側に少なくとも前記排出口の内径
よりも大きな内径を有する空間である(請求項3)。こ
の場合、前記排出口は、前記空間の内径から外部に連絡
していても良い(請求項4)。
又は4記載のインライン型ポンプにおいて、前記ロータ
の一部は前記圧力室にまで突出して配置されている。
の進行方向がロータの回転軸と直交する方向に向かい易
くなり、ロータから送り出される流体が圧力室の底部等
に衝突することによる乱流の発生が防止される。
3、4又は5記載のインライン型ポンプにおいて、前記
ロータの前記軸流羽根により前記排出口に向けて送られ
る前記流体の進行方向を前記ロータの回転軸と直交する
方向に変換する整流部を設けた。
の進行方向がロータの回転軸と直交する方向に向かい易
くなり、ロータから送り出される流体が圧力室の底部等
に衝突することによる乱流の発生が防止される。
又は4記載のインライン型ポンプにおいて、前記圧力室
に配置され、前記ロータと一体に回転することで流体の
回転半径を前記ロータの外周方向に拡大させる遠心羽根
を設けた。
の進行方向がロータの回転軸と直交する方向に向かい易
くなり、ロータから送り出される流体が圧力室の底部等
に衝突することによる乱流の発生が防止される。この場
合、流体に遠心エネルギーを付与するブレードを前記遠
心羽根に設けた場合には(請求項8)、ロータから送り
出される流体の進行方向がロータの回転軸と直交する方
向により一層向かい易くなる。
ンライン型ポンプにおいて、前記圧力室と前記排出口と
の間に配置され前記圧力室とは仕切壁により区画された
第二の圧力室と、前記仕切壁の外周部に配置されて前記
圧力室と前記第二の圧力室との間を接続する案内孔と、
備える。
口から吸入された流体は軸流羽根により圧力室に送られ
てこの圧力室で回転運動エネルギーが静圧エネルギーに
変換され、さらに案内孔から第二の圧力室を経由して排
出口から排出される。
インライン型ポンプにおいて、前記仕切壁の中心には前
記ロータの回転軸を所定のクリアランスをもって回転自
在に支承する滑り軸受が設けられ、前記仕切壁には前記
第二の圧力室と前記滑り軸受の内周面とを連通するリー
ク流路が形成されている。
の間には第二の圧力室内の流体が均一な圧力分布をもっ
て介在するため、回転軸の潤滑を長期にわたり良好に維
持できる。
0記載のインライン型ポンプにおいて、前記第二の圧力
室には前記ロータと一体に回転する第二の軸流羽根が設
けられている。
軸流羽根と、第二の圧力室に設けられた第二の軸流羽根
とにより圧力を分散して流体を送ることができる。
は11記載のインライン型ポンプにおいて、前記ロータ
の軸線を中心とする半径が最小となる前記軸流羽根の凹
部の径は前記滑り軸受を支持するために前記仕切壁に形
成された支持部の径より大きな径に定められている。
と滑り軸受を支持する支持部との衝突による渦損失を低
減でき、また、キャビティションの発生を防止できる。
0、11又は12記載のインライン型ポンプにおいて、
前記軸流羽根は円柱体の外周に螺旋溝を形成してなり、
前記螺旋溝の幅と深さとは略等しい値に定められてい
る。
正に設定することにより、流路抵抗を小さくし渦の発生
を抑制できる。これにより、流体をさらに効率よく送る
ことができる。
インライン型ポンプにおいて、前記圧力室に配置され前
記ロータと一体に回転する遠心羽根と、前記吸入口から
吸入される前記流体を前記ステータの外周部を経由して
前記圧力室に導き前記遠心羽根の前記軸流羽根とは反対
側の面に向けて送り込むように経路が定められた吸入流
路と、前記遠心羽根の回転により前記圧力室内の流体を
前記圧力室の外周部から排出口に導く案内流路と、を備
える。
口から吸入された流体は、軸流羽根により圧力室に送ら
れてこの圧力室で回転運動エネルギーが静圧エネルギー
に変換されるとともに、別系統の吸入流路を経由して圧
力室に導かれる。この二系統の経路を経由して圧力室に
導かれた流体は遠心羽根の回転により案内流路を経由し
て排出口から排出される。これにより、流体を効率よく
送ることができる。この場合、軸流羽根と一体に回転す
る遠心羽根は、軸流羽根により送られる流体の圧力と吸
入流路から吸入される流体の圧力とを受けるが、双方向
の圧力が互いに相殺する方向に作用するため、流体がロ
ータに与えるスラスト荷重を軽減し、その損失を少なく
することができる。
の発明において、前記案内流路における前記圧力室との
接続部は、流す流体のエネルギーが前記ロータの軸線を
中心とする対称位置で略等しくなるように定められてい
る。
の負荷を軽減することができる。なお、流体エネルギー
とは、流体の流速と圧力との積により表わすことができ
るエネルギーである。
て図面を参照して説明する。
の実施の形態について説明する。
ポンプ1は、モータ2の主要部を構成するステータ3と
このステータ3の内径にロータ4を回転可能にし支持す
るフレーム5、6と圧力室7とから構成されている。
8を60°のピッチで配置するステータコア9、および
このステータコア9の各磁極8にコイル10等から構成
されている。ステータコア9は、円筒状で、軸方向に複
数の珪素鋼板を積層して形成されている。コイル10
は、ステータコア9の各磁極8に順に、A相、B相、C
相、A相、B相、C相として反時計回り方向に巻装され
ている。そして、各相をY結線またはΔ結線にて配線処
理し、外部に3本のリード線を引き出し、その各リード
線に位相が120°の異なる3相交流を印加し、その周
波数を変えることによって回転速度を可変できるように
なっている。
とコイル10を含む内部をポリエステル等の絶縁性樹脂
11でモールドにより防水処理をしている。
ア12、およびこのロータコア12を保持する回転軸1
3等から構成されている。回転軸13は、ベアリング1
4,14を介してフレーム5,6のベアリング支持体1
5,15に回転可能に支持されている。
になるように磁化された4極の突極16をモールドによ
り円筒状とし、その外周部に、螺旋状の凹部17を形成
している。ステータ3の内径とこの凹部17とで軸方向
の流体の流路を形成している。この螺旋状の凹部17が
軸流羽根の機能を果たすものである。この凹部17の幅
・深さ・傾斜角・螺旋ピッチ等はポンプの所望する性能
によって選択される。すなわち、性能によっては、螺旋
ピッチは1条からN条の間で選択できる。なお、凹部の
形状は、V溝、U溝等あらゆる形状に対応できる。
8の間に流体を吸入する吸入口19を形成するととも
に、他方フレーム6はロータ4の他端部20の間に圧力
室7を介して流体を吐出する排出口21を形成する。吸
入口19はフレーム5とベアリング支持体15とを架橋
する固定案内羽根22によって4分割している。圧力室
7は、回転流体の流速を滑らかにし減速する働きを有す
る。この圧力室7は、ロータ4の他端側に配置されてい
る。そして、ベアリング支持体15,15はロータ4の
凹部17の底部直径より内周になるように設けている。
について図4および図5を用いて説明する。まず、ステ
ータコア9のA相コイルを励磁すると、このA相の磁極
8がS極となり、図4の(a)に示すように、ロータコ
ア12のN極の突極がA磁極の位置にきて安定する。次
に、B相コイルを励磁すると、このB相の磁極8がS極
となり、図4の(b)に示すように、ロータコア12は
N極の突極がB相の磁極8の位置にきて安定する。次に
C相コイルを励磁すると、このC相の磁極8がS極とな
り、図4の(c)に示すように、ロータコア12のN極
の突極がC相の磁極8の位置にきて安定する。
A相の磁極8がS極となり、図5の(a)に示すよう
に、ロータコア12はN極の突極がA相の磁極8の位置
にきて安定する。次に、B相コイルを励磁すると、この
B相の磁極8がS極となり、図5の(b)に示すよう
に、ロータコア12はN極の突極がB相の磁極8の位置
にきて安定する。次に、C相コイルを励磁すると、この
C相の磁極8がS極となり、図5の(c)に示すよう
に、ロータコア12はN極の突極がC相の磁極8の位置
にきて安定する。そして再度A相コイルを励磁すると、
このA相の磁極8がS極となり、図4の(a)の状態に
戻りロータはちょうど1回転することになる。このよう
にして励磁相を順次切り替えていることによりロータコ
ア12は回転し、その切替速度を可変することでモータ
の速度が変化する。
と、このロータ4の外周部の螺旋状の凹部からなる軸流
羽根が回転し、流体が図中矢印で示すように、吸込部か
ら流体が流入し、ステータ3とロータ4の螺旋状の凹部
17を通り、さらに、圧力室7を通って流体が排出口2
1から流出することになる。
3の軸方向に連通した螺旋状の凹部17を形成し、軸流
羽根を形成するようにしているので、ロータ4の螺旋状
の凹部17による軸流羽根で加速される流体は旋回され
る。この運動エネルギーを圧力に変換するための圧力室
7をロータ4の吐出側に設けてある。ロータ4の軸流羽
根から吐出された流体は圧力室7内で旋回し、外周に拡
散される。その吐出流は外周ほど流速が減少し、圧力は
増える。この圧力室7を設けたことによる軸流羽根の負
荷ははほとんど無視できるが、羽根の軸方向に対する傾
斜角を45〜70°とした。その結果、いずれの軸流羽
根においても圧力室7の無いものに比べ50%ほどの吐
出圧および流量の向上が図れた。
ールドして防水処理をしているので、このインライン型
ポンプを水中で使用することもできる。これによって冷
却効果を高めることができるので、小形化しても十分な
放熱ができる。
実施の形態について説明する。なお、前述した第1の実
施の形態と同一の部分には同一の符号をつけて、異なる
部分について説明する。
を圧力室7内部まで延長して配置している。そして、ロ
ータ4の螺旋状の凹部17の底を次第に浅くすること
で、軸流成分を外周方向に向けるようにしている。さら
にロータ4に対向する圧力室7に整流部としての傾斜部
23を設けることで、軸流羽根からの吐出流が圧力室7
底面との直角方向の衝突による乱流の発生を防止し、外
周方向への圧力を高めることができる。
実施の形態について説明する。なお、前述した各実施の
形態と同一の部分には同一の符号をつけて、異なる部分
について説明する。
は、回転方向に傾斜したブレード25を有する。この遠
心羽根24のブレード25側とロータ4の他端部20に
対向して回転軸13に取付け、圧力室7内に配置してい
る。同一サイズのポンプにあって流体の旋回速度が向上
するため、ポンプ出力の増大および最大吐出圧力の向上
に有効なものとなる。
ータを用いたものについて述べたが、必ずしもこれに限
定するものではないのは勿論である。
の形態を図9ないし図11に基いて説明する。図9はイ
ンライン型ポンプP1の縦断側面図、図10は図9にお
ける矢視A−A線部の断面図、図11はロータの一部を
示す縦断側面図である。
ータ101は筒状のステータ102とロータ103とに
より構成されている。ステータ102は、環状の鉄心を
積層することにより形成されたステータコア104と、
このステータコア104に巻回されたコイル105と、
このコイル105をステータコア104の端面とともに
覆う樹脂層106とを有する。
定的に備えた軸流羽根108と、この軸流羽根108の
外周の一部に設けられた磁極109とを有する。本実施
の形態における軸流羽根108は、円柱体110の外周
に螺旋溝111を形成してなり、図11に示すように、
螺旋溝111の幅wと深さhとは略等しい値に定められ
ている。
が固定されている。このフランジ112は、ベアリング
113を支持するドーム状の支持部114とこの支持部
114の周囲を開口する開口部115とを有し、この開
口部115には複数の整流板116が放射状に形成され
ている。
入する吸入口117を有する吸入口体118が固定され
ている。ステータ102の他端の周縁には、排出口11
9を有するカップ状の排出口体120の周縁が固定的に
接合され、この排出口体120の内方には仕切壁121
が設けられている。この仕切壁121は排出口体120
と一体に形成されているが、別部材により形成して排出
口体120に固定してもよい。この仕切壁121とステ
ータ102及びロータ103の端部との間には圧力室1
22が形成され、仕切壁121と排出口119との間に
は第二の圧力室123が形成され、これらの圧力室12
2,123は仕切壁121の外周部に形成された複数の
案内孔124により接続されている。これらの案内孔1
24の中心には、図10に示すように、排出口体120
の内周面と仕切壁121の外周縁とを結ぶリブ125が
設けられている。これらのリブ125は、流体の旋回方
向の流れを軸流方向に修正し得るように軸流羽根108
の回転軸107に対する傾斜角が定められている。
の中央部には滑り軸受126の外周を支持する支持部1
27と、第二の圧力室123と滑り軸受126の内周面
とを連通するリーク流路128とが形成されている。
アリング113と滑り軸受126とにより回転自在に支
承されている。さらに、ロータ103の軸線(回転中
心)を中心とする半径が最小となる軸流羽根108の凹
部(この例では螺旋溝111の底部)の径は支持部12
7の径より大きな径に定められている。
流体供給元に接続し、排出口119を流体供給先に接続
し、コイル105に電流を流すとモータ101が駆動さ
れる。すなわち軸流羽根108を有するロータ103が
回転する。これにより、流体は吸入口117から吸入さ
れ、フランジ112の開口部115に形成された整流板
116により整流され、軸流羽根108によって圧力室
122に圧送され、さらに案内孔124から第二の圧力
室123を経由して排出口119から排出される。この
場合、軸流羽根108の回転により流体は旋回しながら
送られるが、圧力室122で回転運動エネルギーが静圧
エネルギーに変換されるため、流体を効率よく排出口1
19から送り出すことができる。
体の回転速度は、その回転の半径が外周方向になるにつ
れて低速度となり、その運動エネルギーの速度の差分が
圧力に変換されるこことなる。
中心にはロータ103の回転軸107を所定のクリアラ
ンスをもって回転自在に支承する滑り軸受126が設け
られ、仕切壁121には第二の圧力室123と滑り軸受
126の内周面とを連通するリーク流路128が形成さ
れているため、ロータ103の回転軸107と滑り軸受
126との間には第二の圧力室123内の流体が均一な
圧力分布をもって介在する。したがって、回転軸107
の潤滑を長期にわたり良好に維持できる。
の軸線を中心とする半径が最小となる軸流羽根108の
凹部(この例では螺旋溝111の底部)の径は支持部1
27の径より大きな径に定められているので、流体を案
内孔124が形成されている圧力室122の外側に向け
て導き易くすることができ、軸流羽根108により送ら
れた流体と滑り軸受126を支持する支持部127との
衝突による損失を低減できる。
流羽根の凹部とは上記の例に限定されるものではない。
例えば、特開平10−246193号公報に記載されて
いるように、多数のコア片を積層することにより、突極
と凹部とを有する軸流羽根における凹部も含む。また、
傾斜した複数枚の羽根を有するスクリュウ或いはインペ
ラと称する軸流羽根を用いた場合には、回転軸に対する
羽根の付け根を凹部とする。
の凹部の径を大きくすることとは、換言すれば、支持部
127の半径方向外側に向けて流体を流し易くするよう
に軸流羽根の寸法形状を定めるということである。この
条件を満たしているのが上記の軸流羽根108で、この
軸流羽根108を用いることにより、送られた流体と滑
り軸受126を支持する支持部127との衝突による損
失を低減できる。
柱体110の外周に螺旋溝111を形成してなる。この
場合、wとhとは可能な限り大きくすればする程、流路
抵抗が減少し効率は向上する。しかし、hを一定にした
とき、w>hとなるようにwを大きくすればする程、層
流常態がくずれて螺旋溝111の回転方向後方部の吸入
側に戻される乱流が発生し、効率が低下する。また、w
<hでは、上記の乱流の発生はないが流路抵抗が増加し
て効率を低下させてしまう。しかし、本実施の形態で
は、螺旋溝111の幅wと深さhとは略等しい値に定め
られているので、流体をさらに効率よく送ることができ
る。
の実施の形態を図12に基いて説明する。第4の実施の
形態と同一部分は同一符号を用い説明も省略する。図1
2はインライン型ポンプP2の縦断側面図である。
P2は、ロータ103の回転軸107が第二の圧力室1
23まで延出され、その延出部分に第二の軸流羽根12
9が固定的に設けられている。この第二の軸流羽根12
9は複数の羽根を有する軸流インペラを用いている。
の内側に設けられた軸流羽根108と、第二の圧力室1
23に設けられた第二の軸流羽根129とにより圧力を
分散して流体を送ることができる。また、モータ101
の動力も分散できる。このようにすることで、ロータ1
03を小型化したときに、軸流羽根108の流体送り性
能の低下分を第二の軸流羽根129により補うことがで
きる。これにより、モータ101の小型化を図ることを
満足しつつ、流体を効率よく送ることができる。
の実施の形態を図13ないし図15に基いて説明する。
第4の実施の形態と同一部分は同一符号を用い説明も省
略する。図13はインライン型ポンプP3の縦断側面
図、図14は図13に示すインライン型ポンプP3を9
0度異なる方向から見た縦断側面図である。
ータ102の外周を覆う円筒130を備えている。この
モータ101の一端(図13及び図14において下端)
には接続口体131が固定されている。この接続口体1
31は、ロータ103が有する軸流羽根108により吸
入される流体の回転運動エネルギーを静圧エネルギーに
変換する圧力室132と、この圧力室132の外周部に
おいて1180度の間隔を隔てた位置から下方に突出す
るパイプ状の二本の案内流路133とを有する。これら
の案内流路133はロータ103の中心の延長線上にお
いて合流され、この合流点の先には排出口134が形成
されている。そして、圧力室132にはロータ103の
回転軸107の下端に固定された遠心羽根135が設け
られている。遠心羽根135を貫通する回転軸107の
一端は接続口体131の中心に設けた支持部136によ
って支持された軸受137により回転自在に支承されて
いる。
ある。この吸入ケース138の開口面は、中央部に吸入
口139が形成された吸込口体140により覆われてい
る。モータ101と接続口体131の一部は吸入ケース
138に収納されている。
たインライン型ポンプP3の底面図である。図中、13
2aは圧力室132の底面で、この底面132aは円筒
形状のモータ101の底面に合わせて円板形状に定めら
れているが、案内流路133のみは吸入ケース138の
下方において露出するような寸法形状に形成されてい
る。
131の外周と吸入ケース138の内面との間に流体を
吸い込む吸入流路141が形成されている。この吸入流
路141は、図13及び図14に矢印をもって示すよう
に、吸入口139から吸入される流体をステータ102
の外周部を経由して圧力室132に導き、遠心羽根13
5の軸流羽根108とは反対側の面に向けて送り込むよ
うに経路が定められている。すなわち、この吸入流路1
41は、図13に示すように、回転軸107の中心を間
にして接続口体131の圧力室132の底部の対称位置
に形成された二つの接続孔142に接続された接続部1
41aを備えている。この接続部141aは、図13で
明らかなように、接続口体131の圧力室132の底面
132aと案内流路133との間を潜り抜けるように配
置されている。
回転させると、吸入口139から吸入された流体は、フ
ランジ112の開口部115に形成された整流板116
により整流され、軸流羽根108によって圧力室132
に圧送されてこの圧力室132で回転運動エネルギーが
静圧エネルギーに変換されるとともに、別系統の吸入流
路141を経由して圧力室132に導かれる。この二系
統の経路を経由して圧力室132に導かれた流体は遠心
羽根135の回転により案内流路133を経由して排出
口134から排出される。これにより、流体を効率よく
送ることができる。
る遠心羽根135は、軸流羽根108により送られる流
体の圧力を図13及び図14において上面で受け、吸入
流路141の接続部141aを通して送られる流体の圧
力を下面で受ける。すなわち、双方向の圧力が互いに相
殺する方向に作用するため、流体がロータ103に与え
るスラスト荷重を軽減することができる。
外周との間で形成される吸入流路141の大部分は円環
状の形状をもって均等の流路断面積をもち、さらに、吸
入流路141の一部をなす接続部141a及び接続口体
131の案内流路133はロータ103の回転軸107
の軸線を中心として対称位置に対称的な形状寸法をもっ
て形成されている。すなわち、吸入流路141と案内流
路133とは、流す流体のエネルギーがロータ103の
軸線を中心とする対称位置で略等しくなるように定めら
れていることになる。したがって、ロータ103にかか
るラジアル方向の負荷を軽減することができる。これに
より、ベアリング113及び軸受137並びに回転軸1
07の寿命を増し、長期にわたりモータ101を円滑に
回転させることができる。
でなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変形が
可能であることは明らかである。
テータの内側に、吸入口から吸入される流体を排出口に
向けて軸方向に送り出す軸流羽根を有するロータを回転
自在に設けたインライン型ポンプにおいて、前記ロータ
の前記軸流羽根により前記排出口に向けて送られる前記
流体の回転運動エネルギーを静圧エネルギーに変換する
圧力室を備えるので、流体を効率よく送ることができ、
したがって、ポンプ効率の向上を図ることができる。
2、3又は4記載のインライン型ポンプにおいて、前記
ロータの一部は前記圧力室にまで突出して配置されてい
るので、ロータから送り出される流体の進行方向をロー
タの回転軸と直交する方向に向かい易くすることがで
き、ロータから送り出される流体が圧力室の底部等に衝
突することによる乱流の発生を防止することができる。
2、3、4又は5記載のインライン型ポンプにおいて、
前記ロータの前記軸流羽根により前記排出口に向けて送
られる前記流体の進行方向を前記ロータの回転軸と直交
する方向に変換する整流部を設けたので、ロータから送
り出される流体の進行方向をロータの回転軸と直交する
方向に向かい易くすることができ、ロータから送り出さ
れる流体が圧力室の底部等に衝突することによる乱流の
発生を防止することができる。
2、3又は4記載のインライン型ポンプにおいて、前記
圧力室に配置され、前記ロータと一体に回転することで
流体の回転半径を前記ロータの外周方向に拡大させる遠
心羽根を設けたので、ロータから送り出される流体の進
行方向をロータの回転軸と直交する方向に向かい易くす
ることができ、ロータから送り出される流体が圧力室の
底部等に衝突することによる乱流の発生を防止すること
ができる。
載のインライン型ポンプにおいて、流体に遠心エネルギ
ーを付与するブレードを前記遠心羽根に設けたので、ロ
ータから送り出される流体の進行方向をロータの回転軸
と直交する方向により一層向かい易くすることができ
る。
載のインライン型ポンプにおいて、軸流羽根により排出
口に向けて送られる流体の回転運動エネルギーを圧力室
により静圧エネルギーに変換した後に第二の圧力室を経
由して排出口から排出するように構成したので、流体を
効率よく送ることができ、したがって、ポンプ効率の向
上を図ることができる。
記載のインライン型ポンプにおいて、第一、第二の圧力
室を区画する仕切壁の中心にはロータの回転軸を所定の
クリアランスをもって回転自在に支承する滑り軸受が設
けられ、また、仕切壁には第二の圧力室と回転軸を支承
するための滑り軸受の内周面とを連通するリーク流路が
形成されているので、ロータの回転軸と滑り軸受との間
に第二の圧力室内の流体を均一な圧力分布をもって介在
させることができ、したがって、回転軸の潤滑を長期に
わたり良好に維持できる。
又は10記載のインライン型ポンプにおいて、第二の圧
力室にはロータと一体に回転する第二の軸流羽根が設け
られているので、ステータの内側に設けられた軸流羽根
と、第二の圧力室に設けられた第二の軸流羽根とにより
圧力を分散して流体を送ることができる。したがって、
ロータを小型化したときに、軸流羽根の流体送り性能の
低下分を第二の軸流羽根により補うことができる。これ
により、さらなる小型化を図ることを満足しつつ、流体
を効率よく送ることができる。
10又は11記載のインライン型ポンプにおいて、ロー
タの軸線を中心とする半径が最小となる軸流羽根の凹部
の径はロータの回転軸を支承する滑り軸受を支持するた
めに仕切壁に形成された支持部の径より大きな径に定め
られているので、軸流羽根により送られた流体と滑り軸
受を支持する支持部との衝突による損失を低減できる。
9、10、11又は12記載のインライン型ポンプにお
いて、軸流羽根は円柱体の外周に螺旋溝を形成してな
り、その螺旋溝の幅と深さとは略等しい値に定められて
いるので、流路抵抗を小さくし渦の発生を抑制できる。
これにより、流体をさらに効率よく送ることができる。
記載のインライン型ポンプにおいて、吸入口から吸入さ
れる流体を、軸流羽根により排出口に向けて送られる流
体の回転運動エネルギーを圧力室に導いて静圧エネルギ
ーに変換するとともに、別系統の吸入流路を経由して圧
力室に導き、この二系統の経路を経由して圧力室に導い
た流体を遠心羽根の回転により案内流路を経由して排出
口から排出するように構成したので、流体を効率よく送
ることができ、したがって、ポンプ効率の向上を図るこ
とができる。さらに、軸流羽根により送られる流体から
遠心羽根に作用する圧力と、吸入流路を経由する流体か
ら遠心羽根に作用する圧力とが相殺するように構成した
ので、流体がロータに与えるスラスト荷重を軽減するこ
とができる。
4記載のインライン型ポンプにおいて、案内流路におけ
る圧力室との接続部は、流す流体のエネルギーがロータ
の軸線を中心とする対称位置で略等しくなるように定め
られているので、ロータにかかるラジアル方向の負荷を
軽減することができる。
型ポンプ全体の断面図である。
めの模式図である。
めの模式図である。
全体の断面図である
全体の正面図である。
型ポンプの縦断側面図である。
る。
ン型ポンプの縦断側面図である。
ン型ポンプの縦断側面図である。
なる方向から見た縦断側面図である。
ン型ポンプの底面図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 筒状のステータの内側に、吸入口から吸
入される流体を排出口に向けて軸方向に送り出す軸流羽
根を有するロータを回転自在に設けたインライン型ポン
プにおいて、 前記ロータの前記軸流羽根により前記排出口に向けて送
られる前記流体の回転運動エネルギーを静圧エネルギー
に変換する圧力室を設けたことを特徴とするインライン
型ポンプ。 - 【請求項2】 前記ロータは、外径に複数個の突極を備
え、外周に軸方向に連通した凹部が形成されることで前
記軸流羽根を構成することを特徴とする請求項1記載の
インライン型ポンプ。 - 【請求項3】 前記圧力室は、前記ロータの回転軸と直
交する方向側に少なくとも前記排出口の内径よりも大き
な内径を有する空間であることを特徴とする請求項1記
載のインライン型ポンプ。 - 【請求項4】 前記排出口は、前記空間の内径から外部
に連絡していることを特徴とする請求項3記載のインラ
イン型ポンプ。 - 【請求項5】 前記ロータの一部は前記圧力室にまで突
出して配置されていることを特徴とする請求項1、2、
3又は4記載のインライン型ポンプ。 - 【請求項6】 前記ロータの前記軸流羽根により前記排
出口に向けて送られる前記流体の進行方向を前記ロータ
の回転軸と直交する方向側に変換する整流部を設けたこ
とを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のイン
ライン型ポンプ。 - 【請求項7】 前記圧力室に配置され、前記ロータと一
体に回転することで流体の回転半径を前記ロータの外周
方向に拡大させる遠心羽根を設けたことを特徴とする請
求項1、2、3又は4記載のインライン型ポンプ。 - 【請求項8】 流体に遠心エネルギーを付与するブレー
ドを前記遠心羽根に設けたことを特徴とする請求項7記
載のインライン型ポンプ。 - 【請求項9】 前記圧力室と前記排出口との間に配置さ
れ前記圧力室とは仕切壁により区画された第二の圧力室
と、 前記仕切壁の外周部に配置されて前記圧力室と前記第二
の圧力室との間を接続する案内孔と、を備えることを特
徴とする請求項1記載のインライン型ポンプ。 - 【請求項10】 前記仕切壁の中心には前記ロータの回
転軸を所定のクリアランスをもって回転自在に支承する
滑り軸受が設けられ、前記仕切壁には前記第二の圧力室
と前記滑り軸受の内周面とを連通するリーク流路が形成
されていることを特徴とする請求項9記載のインライン
型ポンプ。 - 【請求項11】 前記第二の圧力室には前記ロータと一
体に回転する第二の軸流羽根が設けられていることを特
徴とする請求項9又は10記載のインライン型ポンプ。 - 【請求項12】 前記ロータの軸線を中心とする半径が
最小となる前記軸流羽根の凹部の径は前記滑り軸受を支
持するために前記仕切壁に形成された支持部の径より大
きな径に定められていることを特徴とする請求項9、1
0又は11記載のインライン型ポンプ。 - 【請求項13】 前記軸流羽根は円柱体の外周に螺旋溝
を形成してなり、前記螺旋溝の幅と深さとは略等しい値
に定められていることを特徴とする請求項9、10、1
1又は12記載のインライン型ポンプ。 - 【請求項14】 前記圧力室に配置され前記ロータと一
体に回転する遠心羽根と、 前記吸入口から吸入される前記流体を前記ステータの外
周部を経由して前記圧力室に導き前記遠心羽根の前記軸
流羽根とは反対側の面に向けて送り込むように経路が定
められた吸入流路と、 前記遠心羽根の回転により前記圧力室内の流体を前記圧
力室の外周部から排出口に導く案内流路と、を備えるこ
とを特徴とする請求項1記載のインライン型ポンプ。 - 【請求項15】 前記案内流路における前記圧力室との
接続部は、流す流体のエネルギーが前記ロータの軸線を
中心とする対称位置で略等しくなるように定められてい
ることを特徴とする請求項14記載のインライン型ポン
プ。
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