JP2002284140A - 耐水性断熱カートン及び耐水性断熱紙箱 - Google Patents

耐水性断熱カートン及び耐水性断熱紙箱

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JP2002284140A
JP2002284140A JP2001082462A JP2001082462A JP2002284140A JP 2002284140 A JP2002284140 A JP 2002284140A JP 2001082462 A JP2001082462 A JP 2001082462A JP 2001082462 A JP2001082462 A JP 2001082462A JP 2002284140 A JP2002284140 A JP 2002284140A
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water
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JP2001082462A
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Tomohiro Kiya
智太 木屋
Shinichi Fujimoto
慎一 藤本
Toshihiko Yamane
俊彦 山根
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生鮮食品などの物品を冷蔵、冷凍して保管、保
存処理する際に使用する容器として木箱や発泡スチロー
ルなどの従来の容器と同様の耐水性と強度があり積み上
げた際に滑りや荷崩れの無い、特に冷凍時において滑り
難い防滑性がありしかも保温機能や断熱機能を備えた地
球環境にやさしい板紙製のカートン(製箱用板紙)や、
そのカートンを用いて製箱された容器を提供する。 【解決手段】紙製のシート状耐水材層21の片面若しく
は両面に、紙製のシート状断熱材層22が積層され、断
熱材層上に耐水性樹脂層23が被覆されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐水性と断熱性と
を併せもつカートン及びそのカートンを用いて製箱され
た紙箱に関する。
【0002】
【従来の技術】鮮魚をはじめとする魚介類などの水産
物、野菜、生花など農産物などの生鮮食品などの物品の
水揚げ、採り入れ、運搬作業、冷凍、保管作業、あるい
は出荷作業には、物品から流出発生する水気や水分に耐
えるように、また物品を傷めないように、木製やプラス
チック製の比較的緩衝性があり、且つ耐水性のある木箱
(魚箱)や発泡スチロールなどの包装容器が従来より使
用されている。
【0003】そして、近年は、自然環境の保護対策とし
て、耐水性があり強度面でも木箱に匹敵する強度を有す
る板紙製のカートン(製箱用板紙)や、そのカートンを
用いて製箱された容器が、上記木箱や、廃棄処理での地
球環境への悪影響が生じ易い発泡スチロール容器などプ
ラスチック容器に代わって使用されるようになってきて
いる。
【0004】ところで、このような生鮮食品などの物品
は長期保存のために1つ1つの上記容器に収納包装され
て冷却保管処理や冷凍保存処理をされるものであるが、
上記保管や保存処理する際には、容器は物品を収納した
状態で冷凍庫や冷凍倉庫などの冷凍設備内に整列して積
み上げ集積した後に冷凍処理したり、あるいは搬出や出
荷のために冷凍状態の生鮮食品を冷凍庫や冷凍倉庫内か
ら容器ごと常温の屋外に一旦取り出して集積したりす
る。そのため、生鮮食品などの物品を冷蔵、冷凍して保
管、保存処理する際に使用する容器としては、積み上げ
た際に滑りや荷崩れの無いものが望まれており、特に冷
凍時において滑り難い容器が望まれており、近年は本出
願人による、例えば特願2000−23093として、
防水性と防滑性を施した強度のある板紙製のカートン
(製箱用板紙)や、そのカートンを用いて製箱された容
器が開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな板紙製のカートン(製箱用板紙)や、そのカートン
を用いて製箱された容器は、強度、耐水性、防滑性はあ
るものの、保冷性など保温機能や断熱機能が比較的無い
ため、その開発が急がれていた。
【0006】本発明の目的は、生鮮食品などの物品を冷
蔵、冷凍して保管、保存処理する際に使用する容器とし
て、木箱や発泡スチロールなどの従来の容器と同様の耐
水性と強度があり、積み上げた際に滑りや荷崩れの無
い、特に冷凍時において滑り難い防滑性があり、しかも
保温機能や断熱機能を備えた地球環境にやさしい板紙製
のカートン(製箱用板紙)や、そのカートンを用いて製
箱された容器を提供するものである。
【0007】
【発明を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、紙製のシート状耐水材層の片面若しくは両面
に、紙製のシート状断熱材層が積層され、該断熱材層上
に耐水性樹脂層が被覆されていることを特徴とする耐水
性断熱カートンである。
【0008】本発明の請求項2に係る発明は、上記請求
項1に係る耐水性断熱カートンにおいて、前記耐水性樹
脂層がポリオレフィン樹脂層である耐水性断熱カートン
である。
【0009】本発明の請求項3に係る発明は、紙製のシ
ート状耐水材層の片面に紙製のシート状断熱材層が積層
され、該断熱材層上に紙製のシート状耐水材層が被覆さ
れていることを特徴とする耐水性断熱カートンである。
【0010】本発明の請求項4に係る発明は、上記請求
項1乃至請求項3のいずれか1項に係る耐水性断熱カー
トンであって、該カートンの少なくとも片面に滑性を防
止する防滑性ニス層が被覆されていることを特徴とする
耐水性断熱カートンである。
【0011】本発明の請求項5に係る発明は、上記請求
項1乃至請求項4のいずれか1項に係る耐水性断熱カー
トンを用いて製箱されていることを特徴とする耐水性断
熱紙箱である。
【0012】本発明の請求項6に係る発明は、上記請求
項5に係る耐水性断熱紙箱であってその紙箱が矩形状底
板部と該底板部の各々四辺に連設された側壁部とにより
製箱されていることを特徴とする耐水性断熱紙箱であ
る。
【0013】本発明の請求項7に係る発明は、上記請求
項6に係る耐水性断熱紙箱であって前記側壁部が前記矩
形状底板部の各々四辺に該底板部面に対して起立組み立
て及び平坦に折り畳み可能であることを特徴とする耐水
性断熱紙箱である。
【0014】本発明の請求項8に係る発明は、上記請求
項7に係る耐水性断熱紙箱であって前記側壁部が前記矩
形状底板部の各々四辺に該底板部面に対して起立組み立
て及び平坦に折り畳み可能な側板と内側板とから構成さ
れた二重側壁によることを特徴とする耐水性断熱紙箱で
ある。
【0015】本発明の請求項9に係る発明は、上記請求
項7に係る耐水性断熱紙箱であって前記側壁部が前記矩
形状底板部の各々四辺に該底板部面に対して起立組み立
て及び平坦に折り畳み可能であり、前記各々側壁部のう
ち少なくとも1対の互いに対向する2辺にある側壁部が
側板と内側板とから構成された二重側壁によることを特
徴とする耐水性断熱紙箱である。
【0016】本発明の請求項10に係る発明は、上記請
求項7に係る耐水性断熱紙箱であって、前記矩形状底板
部の各々四辺に一対の側板と内側板とによるそれぞれ二
重側壁部が立設され、該二重側壁部を構成する前記各々
側板の両側にそれぞれ折込フラップが折目を介して連続
面として形成されていることを特徴とする耐水性断熱紙
箱である。
【0017】本発明の請求項11に係る発明は、上記請
求項8に係る耐水性断熱紙箱であって、前記矩形状底板
部の各々四辺に一対の側板と内側板とによるそれぞれ二
重側壁部が立設され、少なくとも対向する2辺に立設す
る一対の側板と内側板のそれぞれ両端に折目を介して連
設した折込フラップが形成されていることを特徴とする
耐水性断熱紙箱である。
【0018】本発明の請求項12に係る発明は、上記請
求項11に係る耐水性断熱紙箱であって、前記内側板の
外端若しくは対向する少なくとも一対の内側板の外端に
各々折目を介してそれぞれ底圧板が連設され、前記一対
の側板と内側板とを互いに平行となるように折り返した
際に、前記底圧板は折り曲げられて、その板面が底板部
面に圧接固定、若しくは取り付け固定されることを特徴
とする耐水性断熱紙箱である。
【0019】本発明の請求項13に係る発明は、上記請
求項8に係る耐水性断熱紙箱であって、前記矩形状底板
部の互いに対向する各々四辺に折目を介して連設した一
対の側板と内側板とにより構成された二重側壁による側
壁部を備え、前記側壁部のうち互いに対向する一対の側
壁部における側板の両端に折目を介して連設した折込フ
ラップは、前記底板部の各々角隅部相当部より前記折込
フラップの折目に対して45°角度の折目にて二分する
三角形部と台形部とにより構成され、前記互いに対向す
る一対の側壁部における内側板の両端に折目を介して連
設した折込フラップは、前記三角形部と概略線対称形に
形成され、折目を介して前記一対の側板上に内側板、各
々折込フラップ上に台形部を折り重ねた後、該各々側
板、内側板を折目を介して底板部上に折り重ねて前記台
形部を前記一対の側板上に重ね合わせ貼着し、前記一対
の側板及び内側板と互いに対向する他の一対の側壁部に
おける側板とを底板部より立ち起こした後、前記他の一
対の側壁部における内側板を折目を介してその側板の内
側に折り返して形成されていることを特徴とする耐水性
断熱紙箱である。
【0020】本発明の請求項14に係る発明は、上記請
求項9に係る耐水性断熱紙箱であって、前記矩形状底板
部の互いに対向する各々四辺のうち少なくとも対向する
一対の各辺に側板と内側板とにより構成された二重側壁
による側壁部と、対向する他の一対の各辺に側板により
構成された側壁部とを備え、前記対向する他の一対の二
重側壁による側壁部における側板の両端に折目を介して
連設した折込フラップは、前記底板部の各々角隅部相当
部より前記折込フラップの折目に対して45°角度の折
目にて二分する三角形部と台形部とにより構成され、該
折目を介して前記三角形部上に台形部を折り重ねた後、
前記対向する他の一対の各辺の側壁部における各々側板
を折目を介して底板部上に折り重ねて前記台形部を前記
対向する一対の二重側壁による側壁部における側板上に
重ね合わせ貼着し、前記対向する一対の側板と前記対向
する他の一対の側板とを底板部より立ち起こし、前記内
側板を折目を介して側板の内側に折り返して形成されて
いることを特徴とする耐水性断熱紙箱である。
【0021】本発明の請求項15に係る発明は、上記請
求項9に係る耐水性断熱紙箱であって、前記矩形状底板
部の互いに対向する各々四辺のうち少なくとも対向する
一対の各辺に側板による側壁部と該側板に連設した天板
とを備え、対向する他の一対の各辺に側板と内側板とに
より構成された二重側壁による側壁部を備え、前記天板
は側板に対して直角に水平に折り曲げられて二重側壁に
よる側壁部に係止されていて、前記側壁部を前記底板部
面に対して起立組み立て及び折畳可能にしたことを特徴
とする耐水性断熱紙箱である。
【0022】本発明の請求項16に係る発明は、上記請
求項15に係る耐水性断熱紙箱であって、前記矩形状底
板部の互いに対向する各々四辺のうち少なくとも対向す
る一対の各辺に折目を介して連設した側板による側壁部
と、対向する他の一対の各辺に折目を介して連設した側
板と内側板とにより構成された二重側壁による側壁部と
を備え、前記対向する一対の各辺に連設した側壁部の側
板の外端に折目を介して連設した天板を備え、該天板の
左右両端部に折目を介して係合片を備え、前記対向する
他の一対の各辺に連設した前記側板と内側板との連設折
目に沿って前記係合片を係止する係止孔を備え、対向す
る他の一対の各辺に折目を介して連設した前記側板の両
端に折目を介して連設した折込フラップは、前記底板部
の各々角隅部相当部より折込フラップの折目に対して4
5°角度の折目にて二分する三角形部と台形部とにより
構成され、前記内側板の両端に折目を介して連設した折
込フラップは前記三角形部と概略線対称形に形成され、
対向する他の一対の各辺に連設した前記側板上に折目を
介して内側板、続いて該内側板両端の各々折込フラップ
上に前記台形部を折り重ねた後、該各々側板と内側板と
を折目を介して底板部上に折り重ねて前記台形部を対向
する一対の前記側板上に重ね合わせ貼着し、対向する一
対の前記側板による側壁部と対向する他の一対の前記側
板と内側板とにより構成される二重側壁による側壁部と
を底板部より立ち起こし、前記天板を折目を介して前記
側板に対して直角に折り曲げ、該天板の両端部の係合片
を前記係合孔内に係止して形成されていることを特徴と
する耐水性断熱紙箱である。
【0023】本発明の請求項17に係る発明は、上記請
求項9に係る耐水性断熱紙箱であって、前記矩形状底板
部の互いに対向する各々四辺のうち少なくとも対向する
一対の各辺に側板による側壁部と該側板に連設した天板
と該天板の外端に折目を介して連設した補助天板とを備
え、対向する他の一対の各辺に側板と内側板とにより構
成された二重側壁による側壁部を備え、前記天板と補助
天板とは折目を介して互いに折り重ねられ側板に対して
直角に水平に折り曲げられて二重側壁による側壁部に係
止されていて、前記側壁部を前記底板部面に対して起立
組み立て及び折畳可能にしたことを特徴とする耐水性断
熱紙箱である。
【0024】本発明の請求項18に係る発明は、上記請
求項17に係る耐水性断熱紙箱であって、前記矩形状底
板部の互いに対向する各々四辺のうち少なくとも対向す
る一対の各辺に折目を介して連設した側板による側壁部
と、対向する他の一対の各辺に折目を介して連設した側
板と内側板とにより構成された二重側壁による側壁部と
を備え、前記対向する一対の各辺に連設した側壁部の側
板の外端に折目を介して連設した天板と該天板の外端に
折目を介して連設した補助天板とを備え、該天板の左右
両端部に折目を介して係合片を備え、前記対向する他の
一対の各辺に連設した前記側板に前記係合片を係止する
係止孔を備え、対向する他の一対の各辺に折目を介して
連設した前記側板の両端に折目を介して連設した折込フ
ラップは、前記底板部の各々角隅部相当部より折込フラ
ップの折目に対して45°角度の折目にて二分する三角
形部と台形部とにより構成され、前記内側板の両端に折
目を介して連設した折込フラップは前記三角形部と概略
線対称形に形成され、対向する他の一対の各辺に連設し
た前記側板上に折目を介して内側板、続いて該内側板両
端の各々折込フラップ上に前記台形部を折り重ねた後、
該各々側板と内側板とを折目を介して底板部上に折り重
ねて前記台形部を対向する一対の前記側板上に重ね合わ
せ貼着し、対向する一対の前記側板による側壁部と対向
する他の一対の前記側板と内側板とにより構成される二
重側壁による側壁部とを底板部より立ち起こし、前記天
板と補助天板とは折目を介して互いに折り重ねられ側板
に対して直角に水平に折り曲げられて、該天板の両端部
の係合片を前記二重側壁による側壁部の前記側壁係合孔
内に係止して形成されていることを特徴とする耐水性断
熱紙箱である。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1乃至請求項4に
係る耐水性断熱カートンについて、以下に詳細に説明す
れば、図1(a)に示すように、紙製のシート状耐水材
層21の片面に、紙製のシート状断熱材層22が積層さ
れ、該断熱材層22上に耐水性樹脂層23が被覆されて
いるものである。
【0026】また、図1(b)に示すように、紙製のシ
ート状耐水材層21の両面に、紙製のシート状断熱材層
22が積層され、該断熱材層22、22上にそれぞれ耐
水性樹脂層23が被覆されているものである。
【0027】また本発明の耐水性断熱カートンは、図1
(c)に示すように、該カートンの少なくとも片面の外
表面又は両面の外表面(紙製のシート状耐水材層21又
は/及び耐水性樹脂層23)に、滑性を防止するための
防滑性ニス層24を被覆することができる。
【0028】また、本発明の耐水性断熱カートンは、図
1(d)に示すように、紙製のシート状耐水材層21上
よりその片面又は両面に、あるいはシート状断熱材層2
2上よりその表面に、あるいは耐水性樹脂層23上より
その表面に、適宜に絵柄、彩色、文字などの印刷インキ
層25を設けてもよい。
【0029】上記印刷インキ層25は、グラビア印刷方
式、オフセット印刷方式、スクリーン印刷方式などによ
り通常の印刷インキ(印刷用プロセスインキ)を用いて
印刷することができ、グラビア印刷用インキとしては、
スチレン、アクリルなどの樹脂バインダーに適宜色調の
顔料を加えたインキが使用できる。
【0030】上記シート状耐水材層21の材料としては
坪量200〜650g/m2 の耐水性のある紙が使用
され、またシート状断熱材層22の材料としては坪量8
0〜250g/m2 の低密度紙が使用され、例えば材
料の構造体内部が多孔質による空気の抱き込み部分を有
するものが使用される。また耐水性樹脂層23としては
膜厚15〜25μm程度のポリオレフィン系樹脂(ポリ
エチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂)によるフィ
ルム又はコーティングが使用される。
【0031】[シート状耐水材層]上記シート状耐水材
層21は、クラフトライナー紙、白ライナー紙、コート
ボール紙など板紙又は厚紙21aの表面又は表裏両面
に、下地層として予め耐水性下地樹脂層21bをコーテ
ィングして耐水性能を付与したものであり、厚さは特に
限定されないが、例えば、坪量200〜650g/m2
(厚さ;1.0mm〜1.25mm)程度が適当であ
る。材料としては耐水性板紙として、例えば商品名:A
Pカートン:凸版印刷(株)製がある。
【0032】板紙又は厚紙に耐水性能を付与するための
耐水性下地樹脂層21bの樹脂としては、樹脂成分が不
飽和カルボン酸又はそのエステル、すなわちアクリル
酸、メタクリル酸、マレイン酸、フタル酸や、それらエ
ステルを重合した樹脂、また、スチレン、酢酸ビニル、
塩化ビニル、ウレタンゴムあるいはこれらを混合した樹
脂が用いられる。
【0033】また、上記耐水性下地樹脂層21bの樹脂
は、添加剤として、撥水性のあるシリル基を持つ反応性
モノマーまたはポリマー、すなわちメタクリル変性シリ
コーン、長鎖アルキル変性シリコーン、ビニルメチルポ
リシロキサン、メチルハイドロジェルポリシロキサン、
あるいは有機樹脂とシリコーンレジンを反応させた変性
樹脂、すなわちシリコーンアルキッド、シリコーンポリ
エステル、シリコーンアクリル、シリコーンエポキシ、
シリコーンフェノールなどが用いられる。
【0034】また、上記添加剤としては、この他に、撥
水性を持つフッ素を含有するモノマー又はポリマー、あ
るいはこのモノマー又はポリマーとビニルモノマーとを
共重合させた樹脂、又はフッ素を含有するエポキシ樹
脂、又はフッ素を含有するシリコーンなどのフッ素含有
樹脂が用いられる。
【0035】上記添加剤の添加量としては、添加剤がモ
ノマーの場合には、上記樹脂成分の固形分100重量%
に対して0.1〜3.0重量%が好ましい。これは0.
1重量%未満では撥水性や耐水性の性能がほとんど見ら
れず、3重量%を越えると、添加剤の分散性が悪いため
樹脂成分との混合が不十分になるか、あるいは添加剤が
分離してしまうものである。
【0036】また、添加剤が変性樹脂の場合には、樹脂
成分の固形分100重量%に対して2〜50重量%まで
添加することが可能である。この場合も2重量%未満で
は撥水性や耐水性の性能がほとんど見られず、50重量
%を越えると添加剤の分散性が悪いため樹脂成分との混
合が不十分になるか、あるいは添加剤が分離してしまう
ものである。
【0037】[シート状断熱材層]上記シート状断熱材
層22の材料としては、厚さは特に限定されないが、坪
量90〜210g/m2 の低密度紙(例えば0.20
g/cm3 )が使用され、その材料のパルプを主成分
とする構造体内部に、空隙あるいは多孔質による空気の
抱き込み部分を形成して断熱効果を高めた断熱性、保温
性のある軽量化されたもの、フェルト状のもの、また必
要に応じてクッション性のあるものなどが使用される。
材料としては、例えば、、坪量が100〜200g/m
2 のパルプ紙の紙層内部に多数の微細な気泡(空洞)
を備えることにより紙の保温性能を高めた密度の低い低
密度紙が採用できる。
【0038】[耐水性樹脂層]上記耐水性樹脂層23の
材料としては、厚さは特に限定されないが、例えば、膜
厚15〜25μm程度のポリオレフィン系樹脂(ポリエ
チレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂)によるフィル
ム又はコーティングが使用される。
【0039】[防滑性ニス層]防滑性ニス層24として
は、アクリル樹脂、スチレン樹脂、酢酸ビニル樹脂、ウ
レタン樹脂、ゴム、塩化ビニル樹脂、あるいはこれらを
ブレンドしたものが用いられる。また、耐熱性、ブロッ
キング性を向上させるために、シリカなどの無機物質材
料の微粒子を添加するようにしてもよい。
【0040】本発明の請求項5乃至請求項9に係る発明
の耐水性断熱紙箱について、以下に詳細に説明する。請
求項5に係る耐水性断熱紙箱は、上記耐水性断熱カート
ンを用いて製箱された紙箱であり、また請求項6に係る
耐水性断熱紙箱は、上記耐水性断熱カートンを用いて製
箱された紙箱であって、矩形状底板部と該底板部の各々
四辺に連設された側壁部とにより製箱されている耐水性
断熱紙箱である。
【0041】請求項7に係る耐水性断熱紙箱は、上記耐
水性断熱カートンを用いて製箱された紙箱であって、矩
形状底板部と該底板部の各々四辺に連設された側壁部と
により製箱されていて、前記側壁部が前記矩形状底板部
の各々四辺に該底板部面に対して起立組み立て及び平坦
に折り畳み可能である耐水性断熱紙箱である。
【0042】請求項8に係る耐水性断熱紙箱は、上記耐
水性断熱カートンを用いて製箱された紙箱であって、矩
形状底板部と該底板部の各々四辺に連設された側壁部と
により製箱されていて、前記側壁部が前記矩形状底板部
の各々四辺に該底板部面に対して起立組み立て及び平坦
に折り畳み可能であり、且つ前記側壁部が前記矩形状底
板部の各々四辺に該底板部面に対して起立組み立て及び
平坦に折り畳み可能な側板と内側板とから構成された二
重側壁による耐水性断熱紙箱である。
【0043】請求項9に係る耐水性断熱紙箱は、上記耐
水性断熱カートンを用いて製箱された紙箱であって、矩
形状底板部と該底板部の各々四辺に連設された側壁部と
により製箱されていて、前記側壁部が前記矩形状底板部
の各々四辺に該底板部面に対して起立組み立て及び平坦
に折り畳み可能であり、前記各々側壁部のうち少なくと
も1対の互いに対向する2辺にある側壁部が側板と内側
板とから構成された二重側壁による耐水性断熱紙箱であ
る。
【0044】次に請求項10に係る耐水性断熱紙箱を、
本発明の上記耐水性断熱カートンを用いて形成された図
3に示すブランクシートの平面図に基づいて以下に詳細
に説明する。
【0045】図3に示すようにブランクシートは、矩形
状底板1の互いに対向する各辺に折目a、bを介して連
設した側板2と内側板3、及び折目c、dを介して連設
した側板4と内側板5とによる二重側壁部を備える。
【0046】前記各々側板2、4の両側に折目e、fを
介して連設し且つ前記底板1の各々角隅部相当部より各
々折目e、fに対して45°角度の折目gにて対称形に
二分されるそれぞれ三角形部6aと6bとによる折込フ
ラップ6を備える。
【0047】そして、図4に示すように、前記各々折込
フラップ6の三角形部6aと6bとを各々折目e、f、
gを介して内方に折り込み、前記二重側壁部をそれぞれ
折目a、cを介して底板1より折り立て、重ね合わせた
前記三角形部6a、6bを、前記一対のそれぞれ側板2
と内側板3との間、若しくは前記一対のそれぞれ側板4
と内側板5との間に挟持することにより、図5に示すよ
うな簡易に組立が可能な二重側壁部を備える直方体又は
立方体形状の本発明の耐水性断熱紙箱が形成される。
【0048】また上記請求項10に係る耐水性断熱紙箱
は、図3に示すように、前記一対の内側板3外端部に各
々折目hを介してそれぞれ底圧板3a、3aが連設さ
れ、前記一対の内側板3外端部の両側に各々係止突起3
b、3bを備え、前記一対の内側板5外端部の両側に前
記係止突起3bを嵌合係止する各々切込部8、8を備え
ていてもよい。
【0049】そして、図4に示すように、前記内側板5
を折目dを介して内方の前記各々側板4上に折り重ね、
前記各々折込フラップ6の三角形部6aと6bとを各々
折目e、f、gを介して内方に折り込み、前記一対の側
板2と前記一対の側板4とを折目a、cを介して底板1
より折り立て、折り込まれた各々折込フラップ6の重ね
合わせ三角形部6a、6bを前記一対のそれぞれ側板2
面に重ね合わせ、前記一対のそれぞれ内側板3を各々側
板2の内側に折り返して該重ね合わせ三角形部6a、6
bを挟むようにして重ね合わせ、該内側板3の底圧板3
aを折目hを介して折り曲げて底板1面に重ね合わせ、
各々係止突起3bを前記各々切込部8内に嵌合係止する
ことにより、図5に示す簡易に組立が可能な二重側壁部
を備える直方体又は立方体形状の本発明の耐水性断熱紙
箱が形成される。
【0050】また上記請求項10に係る発明の耐水性断
熱紙箱は、前記側板4と該側板4上に折り重ねられた前
記内側板5とは、互いに貼着されていてもよい。
【0051】また上記請求項10に係る発明の耐水性断
熱紙箱は、前記側板2と前記折込フラップ6の三角形部
6aとが互いに貼着されていてもよい。
【0052】また上記請求項10に係る発明の耐水性断
熱紙箱は、前記折込フラップ6の重ね合わせ三角形部6
a、6b内面が互いに貼着されていてもよい。
【0053】次に請求項11に係る耐水性断熱紙箱を、
図6に示す耐水性断熱カートンを用いて形成されたブラ
ンクシートの平面図に基づいて以下に詳細に説明する。
【0054】矩形状底板11の互いに対向する各辺にそ
れぞれ折目aを介して連設した一対の側板12、12、
及びそれぞれ折目cを介して連設した一対の側板14、
14と、該側板12、12の外側に、それぞれ折目bを
介して連設した内側板13、13と、該側板14、14
の外側に、それぞれ折目dを介して連設した内側板1
5、15とを備えている。
【0055】前記一対の側板14、14の両側にそれぞ
れ折目eを介して連設する折込フラップ16、16、1
6、16と、前記一対の内側板15、15の両側にそれ
ぞれ折目fを介して連設した折込フラップ17、17、
17、17とは、前記折目dに対して概略線対称形に形
成されている。
【0056】そして、図7(a)に示すように、前記一
対の内側板15及びその両側の折込フラップ17を、折
目dを介して前記一対の側板14及びその両側の前記折
込フラップ16上に折り重ね、続いて折り重ねた前記一
対の側板14と内側板15との重ね合わせ内面を接着剤
などにて貼着した後、前記一対の側板14、内側板15
を、図7(b)に示すように、折目cを介して底板11
より直角に折り立て、また折り重ねた前記各々折込フラ
ップ16、17は、そのまま重ねた状態で、それぞれ折
目e、fを介して直角に折り曲げられる。
【0057】その後、前記一対の側板12を折目aを介
して底板11に対して直角に折り立て、続いて前記一対
の内側板13を折目bを介して側板12内側の折込フラ
ップ16、17内側に折り重ね、前記内側板13をその
外側端部に設けたそれぞれ係止突起13aを、底板11
の折目aに沿って設けた係止孔18に嵌合して底板11
に係止することにより、図7(c)に示すような、底板
11、側板12、内側板13、側板14、内側板15か
らなる二重側壁部をもった簡易に組み立て可能な直方体
又は立方体形状の耐水性断熱紙箱が形成される。
【0058】次に請求項12に係る耐水性断熱紙箱を、
図8に示す耐水性断熱カートンを用いて形成されたブラ
ンクシートの平面図に基づいて以下に詳細に説明する。
【0059】図8に示すようにブランクシートは、矩形
状底板1の互いに対向する各辺に、折目a、b1 、b
2 、c、d1 、d2 を介して連設した一対の側板
2、額縁板b、内側板3と、一対の側板4、額縁板d、
内側板5とを備え、前記一対の側板4の両側に折目eを
介して連設した折込フラップ6、6と、前記一対の内側
板5の両側に折目fを介して連設した折込フラップ7、
7とを備える。
【0060】そして、前記一対の内側板5及びその両側
の折込フラップ7を、額縁板dを介して前記一対の側板
4及びその両側の前記折込フラップ6に平行に折り返
し、前記一対の側板4、内側板5を折目cを介して底板
1より直角に折り立て、前記各々折込フラップ6、7を
それぞれ折目e、fを介して直角に折り曲げ、前記一対
の側板2を折目aを介して底板1に直角に折り立て、前
記一対の内側板3を額縁板bを介して側板12内側の折
込フラップ6、7内側に折り返し、前記内側板3の両側
端部に設けたそれぞれ係止突起3aを前記一対の内側板
5の両側の折目fに沿って設けたそれぞれ切込部8に係
合して底板1に係止することにより、図9に示すよう
に、底板1の対向する各辺に一対の側板2、額縁板b、
内側板3と、一対の側板4、額縁板d、内側板5とから
なる額縁状の二重側壁部を備えた簡易に組み立て可能な
直方体又は立方体形状の耐水性断熱紙箱が形成される。
【0061】また上記請求項12に係る耐水性断熱紙箱
は、図8に示すように、前記一対の内側板3の外側端部
に各々折目gを介してそれぞれ底圧板3aが連設されて
いてもよく、図9に示すように、前記一対の側板2と内
側板3とを額縁板bを介して互いに平行となるように折
り返した際に、前記底板1、側板2、額縁板d、内側板
3の各面でつくる側面が平行四辺形状となる形状に、該
底圧板3aは外方に折り曲げられて、底板1面に圧接固
定、若しくは取り付け固定されていてもよい。
【0062】また上記請求項12に係る耐水性断熱紙箱
は、図8に示すように、前記一対の内側板5の外側端部
に、各々折目hを介してそれぞれ底圧板5aが連設され
ていてもよく、図9に示すように、前記一対の側板4と
内側板5とを額縁板dを介して互いに平行となるように
折り返した際に、前記底板1、側板4、額縁板d、内側
板5の各面でつくる側面が平行四辺形状となる形状に、
該底圧板5aは外方に折り曲げられて底板1面に圧接固
定若しくは取り付け固定されていてもよい。
【0063】図10は、上記請求項12に係る耐水性断
熱紙箱の他の実施の形態による紙箱の耐水性断熱カート
ンを用いて形成されたブランクシートの平面図であっ
て、各々フラップ6に折目eに平行な切込部6aを設
け、フラップ6を側板4に対して直角に折り曲げて対向
する切込部6a、6aを互いに係合して支持できるよう
にしたものである。
【0064】図11は、上記請求項12に係る耐水性断
熱紙箱の他の実施の形態による紙箱の耐水性断熱カート
ンを用いて形成されたブランクシートの平面図であっ
て、各々フラップ6、7に、それぞれ折目e、fに平行
な切込部6a、7aを設け、各々フラップ6を側板4に
対して直角に折り曲げ、各々フラップ7を側板5に対し
て直角に折り曲げて、対向するそれぞれ切込部6a、6
a、7a、7aを互いに係合して支持できるようにした
ものである。
【0065】次に請求項13に係る耐水性断熱紙箱を、
図12に示す耐水性断熱カートンを用いて形成されたブ
ランクシートの平面図に基づいて以下に詳細に説明す
る。
【0066】図12に示すようにブランクシートは、矩
形状底板1の互いに対向する各辺に折目a、b、c、d
を介して連設した一対の側板2、3、4、5を備え、前
記一対の側板4の両側に折目eを介して連設した折込フ
ラップ6、6は、前記底板1の各々角隅部相当部より折
目eに対して45°角度の折目gにて二分する三角形部
6aと台形部6bとにより構成され、前記一対の内側板
5の両側に折目fを介して連設した折込フラップ7、7
は、前記三角形部6aと折目dに対して概略線対称形に
形成されている。
【0067】図13(a)に示すように、前記折目d、
gを介して前記一対の側板4上に内側板5、各々折込フ
ラップ7上に台形部6bを折り重ねた後、図13(b)
〜(c)に示すように、前記各々側板4、内側板5を折
目cを介して底板1上に折り重ねて、前記台形部6bを
前記一対の側板2上に重ね合わせ貼着する。
【0068】そして、図14(a)に示すように、前記
一対の側板4と内側板5と前記一対の側板2とを底板1
より立ち起こして、図14(b)に示すように、前記一
対の内側板3を折目bを介して前記側板2内側に折り返
すことにより、簡易に組み立て可能な二重側壁部を備え
た耐水性断熱紙箱が形成される。
【0069】また上記請求項13に係る発明の耐水性断
熱紙箱は、前記一対の内側板5及びその両側の折込フラ
ップ7を、折目dを介して前記一対の側板4及びその両
側の前記折込フラップ6の三角形部6a上に折り重ねた
際の前記側板4と内側板5が互いに貼着されていてもよ
い。
【0070】また上記請求項13に係る発明の耐水性断
熱紙箱は、前記一対の内側板5及びその両側の折込フラ
ップ7を、折目dを介して前記一対の側板4及びその両
側の前記折込フラップ6の三角形部6a上に折り重ねた
際の前記折込フラップ6の三角形部6aと前記折込フラ
ップ7が互いに貼着されていてもよい。
【0071】また上記請求項13に係る発明の耐水性断
熱紙箱は、図12に示すように、前記一対の内側板3外
端部に係止突起3aを備え、前記底板1の折目aに沿っ
て係止孔8を備えていてもよく、図14(a)〜(b)
に示すように、前記一対の側板2を立ち起こした後、前
記一対の内側板3を折目bを介して側板2内側に折り返
した際に前記係止突起3aを係止孔8に嵌合することに
より、前記一対の内側板3が底板1に係止されるように
してもよい。
【0072】図15は、上記請求項13に係る発明の耐
水性断熱紙箱の他の実施の形態による紙箱の耐水性断熱
カートンを用いて形成されたブランクシートの平面図で
あって、前記一対の内側板3外端部に、折目jを介して
連設した底圧板3bと、該内側板3の両側に突出する係
止突起3c、3cを備え、前記一対の内側板5外端角隅
部と、該内側板5の両側に折目fを介して連設した前記
折込フラップ7の前記外端角隅部に隣接する部分とに亘
って、該内側板5外端縁部に対して平行方向と直角方向
とに切り込み形成された切込部k、kを備えるようにし
てもよい。 そして、上記図15に示すブランクシート
は、前述の図13(a)〜(c)及び図14(a)に示
すように折り曲げた後に、一対のそれぞれ内側板3、3
を、折目bを介して各々側板2、2内側に折り重ね、且
つ前記底圧板3bを折目jを介して内側板3とは反対方
向に底板1に平行に折り曲げて該底板1に圧接させ、内
側板3、3の両側に突出する係止突起3c、3cを内側
板5外端縁部に切り込み形成された切込部k、k内に嵌
合係止して該内側板3、3を固定するものである。
【0073】また、図16は、上記請求項13に係る発
明の耐水性断熱紙箱の他の実施の形態による紙箱の耐水
性断熱カートンを用いて形成されたブランクシートの平
面図であって、前記一対の内側板3の両側に、突出する
係止突起3d、3dを備え、前記一対の内側板5外端角
隅部と、該内側板5の両側に折目fを介して連設した前
記折込フラップ7の前記外端角隅部に隣接する部分とに
亘って、該内側板5外端縁部に対して平行方向と直角方
向とに切り込み形成された切込部k、kを備えるように
してもよい。
【0074】そして、上記図16に示すブランクシート
は、前述の図13(a)〜(c)及び図14(a)に示
すように折り曲げた後に、一対のそれぞれ内側板3、3
を、折目bを介して各々側板2、2内側に折り重ね、内
側板3、3の両側に突出する係止突起3d、3dを、内
側板5外端縁部に切り込み形成された切込部k、k内に
嵌合係止して該内側板3、3を固定するものである。
【0075】次に請求項14に係る耐水性断熱紙箱を、
図17に示す耐水性断熱カートンを用いて形成されたブ
ランクシートの平面図に基づいて以下に詳細に説明す
る。
【0076】図17に示すようにブランクシートは、矩
形状底板1の互いに対向する各辺に折目a、b、cを介
して連設した一対の側板2、3と、一対の側板4を備
え、前記一対の側板4の両側に折目eを介して連設した
折込フラップ6、6は、前記底板1の各々角隅部相当部
より折目eに対して45°角度の折目gにて二分する三
角形部6aと台形部6bとにより構成されている。
【0077】そして、図18(a)に示すように、前記
折目gを介して、前記三角形部6a上に台形部6bを折
り重ねた後、図18(b)に示すように、前記各々側板
4を折目cを介して底板1上に折り重ねて、前記台形部
6bを前記一対の側板2上に重ね合わせ貼着する。
【0078】そして、図19(a)に示すように、前記
一対の側板4と前記一対の側板2とを底板1より立ち起
こして、図19(b)に示すように、前記一対の内側板
3を折目bを介して前記側板2内側に折り返すことによ
り、簡易に組み立て可能な二重側壁部を備えた耐水性断
熱紙箱を形成する。
【0079】また上記請求項14に係る耐水性断熱紙箱
は、図17に示すように、前記一対の内側板3外端部に
係止突起3aを備え、前記底板1の折目aに沿って係止
孔8を備えるようにしてもよく、図19(a)に示すよ
うに、前記一対の側板2を立ち起こした後、図19
(b)に示すように、前記一対の内側板3を折目bを介
して側板2内側に折り返した際に、前記係止突起3aを
係止孔8に嵌合することにより、前記一対の内側板3が
底板1に係止されるようにしてもよい。
【0080】次に請求項15に係る耐水性断熱紙箱は、
上記請求項9に係る耐水性断熱紙箱であって、例えば図
20、図21に示すような耐水性断熱カートンを用いて
形成されたブランクシートを折り曲げ組み立てた紙箱で
あり、矩形状底板部1の互いに対向する各々四辺のう
ち、少なくとも対向する一対の各辺に側板2による側壁
部と、該側板2に直角に連設した天板9を備え、対向す
る他の一対の各辺に側板4と内側板5とにより構成され
た二重側壁による側壁部を備えた紙箱であって、前記側
壁部を前記底板部面に対して起立組み立て及び折畳可能
にした耐水性断熱紙箱である。
【0081】次に請求項16に係る耐水性断熱紙箱は、
上記請求項15に係る耐水性断熱紙箱の関連発明であ
り、図20に示す耐水性断熱カートンを用いて形成され
たブランクシートの平面図に基づいて以下に詳細に説明
する。
【0082】図20に示すようにブランクシートは、矩
形状底板部1の互いに対向する各々四辺のうち少なくと
も対向する一対の各辺に折目aを介して連設した側板2
による側壁部と、対向する他の一対の各辺に折目cを介
して連設した側板4と内側板5とにより構成された二重
側壁による側壁部とを備える。
【0083】そして前記対向する一対の各辺に連設した
側壁部の側板2の外端に折目bを介して連設した天板9
を備え、該天板9の左右両端部に折目jを介して係合片
9aを備え、前記対向する他の一対の各辺に連設した前
記側板4と内側板5との連設折目dに沿って前記係合片
9aを係止する係止孔8を備える。
【0084】対向する他の一対の各辺に折目cを介して
連設した前記側板4の両端に折目eを介して連設した折
込フラップ6は、前記底板部1の各々角隅部相当部より
折込フラップ6の折目eに対して45°角度の折目gに
て二分する三角形部6aと台形部6bとにより構成さ
れ、前記内側板5の両端に折目fを介して連設した折込
フラップ7は、前記三角形部6aと概略線対称形に形成
されている。
【0085】そして、まず、図21(a)に示すよう
に、対向する他の一対の各辺に連設した前記側板4上に
折目dを介して内側板5、続いて図21(b)に示すよ
うに、該内側板5両端の各々折込フラップ7上に前記台
形部6bを、それぞれ折り重ねた後、図21(c)に示
すように、該各々側板4と内側板5とを折目cを介して
底板部1上に折り重ねて前記台形部6bを対向する一対
の前記側板2上に重ね合わせ貼着する。
【0086】そして、図22(a)に示すように、対向
する一対の前記側板2による側壁部と、対向する他の一
対の前記側板4と内側板5とにより構成される二重側壁
による側壁部とを、底板部1より立ち起こし、続いて、
図22(b)に示すように、前記天板9を折目bを介し
て前記側板2に対して直角に折り曲げ、該天板9の両端
部の係合片9aを前記係合孔8内に係止することによ
り、対向する一対の側壁部にそれぞれ天板9、9を備え
た本発明の耐水性断熱紙箱が形成されている。
【0087】また上記請求項16に係る耐水性断熱紙箱
は、前記一対の内側板5及びその両側の折込フラップ7
を、折目dを介して前記一対の側板4及びその両側の前
記折込フラップ6の三角形部6a上に折り重ねた際に、
前記側板4と内側板5とが互いに貼着されるようにして
もよい。
【0088】また上記請求項16に係る耐水性断熱紙箱
は、前記一対の内側板5及びその両側の折込フラップ7
を、折目dを介して前記一対の側板4及びその両側の前
記折込フラップ6の三角形部6a上に折り重ねた際に、
前記折込フラップ6の三角形部6aと前記折込フラップ
7とが互いに貼着されるようにしてもよい。
【0089】次に請求項17に係る耐水性断熱紙箱は、
上記請求項9に係る耐水性断熱紙箱であって、例えば図
23に示すような耐水性断熱カートンを用いて形成され
たブランクシートを折り曲げ組み立てた紙箱であり、矩
形状底板部1の互いに対向する各々四辺のうち、少なく
とも対向する一対の各辺に側板2による側壁部と、該側
板2に直角に連設した天板9と、該天板9の外端に折目
を介して連設され、該天板9に折り重ねられる補助天板
9bとを備え、対向する他の一対の各辺に側板4と内側
板5とにより構成された二重側壁による側壁部を備えた
紙箱であって、前記側壁部を前記底板部1面に対して起
立組み立て及び折畳可能にした耐水性断熱紙箱である。
【0090】次に請求項18に係る発明の耐水性断熱紙
箱は、上記請求項17に係る耐水性断熱紙箱の関連発明
であり、図23に示す耐水性断熱カートンを用いて形成
されたブランクシートの平面図に基づいて以下に詳細に
説明する。
【0091】図23に示すようにブランクシートは、前
記矩形状底板部1の互いに対向する各々四辺のうち少な
くとも対向する一対の各辺に折目aを介して連設した側
板2による側壁部と、対向する他の一対の各辺に折目c
を介して連設した側板4と内側板5とにより構成された
二重側壁による側壁部とを備えている。
【0092】そして、前記対向する一対の各辺に連設し
た側壁部の側板2の外端に折目bを介して連設した天板
9と、該天板9の外端に折目mを介して連設した補助天
板9bとを備え、該天板9の左右両端部に折目jを介し
て係合片9aを備え、前記対向する他の一対の各辺に連
設した前記側板4に、前記係合片9aを係止する係止孔
4aを備え、補助天板9aの外端には係止突起9cを備
え、前記折目bに沿って該係止突起9cを嵌合係止する
係止孔9d(又は係止切込)を備えている。
【0093】対向する他の一対の各辺に折目cを介して
連設した前記側板4の両端に折目eを介して連設した折
込フラップ6は、前記底板部1の各々角隅部相当部より
折込フラップ6の折目eに対して45°角度の折目gに
て対称形に二分する三角形部6a、6c(なお三角形部
6cは図20に示した前述の請求項13の発明の耐水性
断熱紙箱の台形部6bに相当)とにより構成され、前記
内側板5の両端に折目fを介して連設した折込フラップ
7は前記三角形部6aと概略線対称形に形成されてい
る。
【0094】そして、図22(a)(参照図)に示すよ
うに、対向する他の一対の各辺に連設した前記側板4上
に折目dを介して内側板5、続いて図21(b)(参照
図)に示すように、該内側板5両端の各々折込フラップ
7上に前記三角形部6c(台形部6bに相当)を折り重
ねた後、図21(c)(参照図)に示すように、該各々
側板4と内側板5とを折目cを介して底板部1上に折り
重ねて、前記三角形部6cを対向する一対の前記側板2
上に重ね合わせ貼着する。
【0095】そして、図24(a)に示すように、対向
する一対の前記側板2による側壁部と、対向する他の一
対の前記側板4と内側板5とにより構成される二重側壁
による側壁部とを、底板部1より立ち起こし、図23に
示した前記補助天板9bを折目mを介して天板9上に前
記側板2の立ち起こし方向と同一方向に折り重ね、補助
天板9aの係止突起9cを係止孔9d(又は係止切込)
に係止して天板9と補助天板9aとを重ね合わせ固定す
る。
【0096】続いて、重ね合わせれた前記天板9と補助
天板9bとを、図24(b)に示すように、側板2に対
して直角に水平に折り曲げ、続いて、該天板9の両端部
の係合片9aを前記二重側壁による側壁部の前記側壁4
に設けた係合孔8内に外側から係止することにより、対
向する一対の側壁部にそれぞれ天板9と補助天板9bと
の二枚重ねの天板部を備えた本発明の耐水性断熱紙箱が
形成されている。
【0097】図24(b)に示すように、前記天板9の
両端部の係合片9aを、前記二重側壁による側壁部の前
記側壁4に設けた係合孔8内に外側から係止する各々係
止片9aは、例えば、図23に示すように該係止片9a
の先端部に折目jに平行な係止端縁9eを備える。
【0098】また、前記係止片9aを係止する側壁4に
設けた係合孔8には、前記係止片9aを差し込んだ際に
係止端縁9eと平行となる該係合孔8の下端縁より延設
した切込線8aを備え、該切込線8aより上側(折目d
側)の側板4領域は、係止片9aを固定するための固定
板8bとなっている。
【0099】そして、前記前記係止片9aの先端部を係
合孔8内に差し込んだ際には、該係止片9aの先端部は
側板4と内側板5との間に挟持されるとともに、該係止
片9aの先端部にある係止端縁9eは、側板4の固定板
8bに対して切込線8aに沿って面一となって、逆方向
には外れないように係止されるものである。
【0100】<紙箱断熱性能評価の測定>以下に、本発
明の請求項1乃至請求項4のいずれか1項に係るシート
状断熱材層を積層した紙製の耐水性断熱カートンを用い
て製箱した紙箱(蓋と身)と、シート状断熱材層を積層
しない従来の紙製の耐水性カートン(従来品)を用いて
製箱した紙箱(蓋と身)とを評価サンプルとして、その
断熱性(保温、保冷性)の測定を行い、断熱性の評価を
行った。
【0101】断熱性能評価の測定には、図2に示すよう
に、請求項10に係る紙箱(図3〜図5参照)の構造を
採用して製箱した蓋31(紙箱の蓋部)と、それより僅
かに平面サイズの小さい身32(紙箱の容器部)とを用
いた。また測定室内にて、身32の中には26cm×3
0cmの偏平状のプラスチック袋容器内に1kgの水を
入れて凍らせた冷凍物33を装填して蓋31を被覆し、
蓋31と身32の嵌合部にはビニールテープを貼って密
封した。
【0102】そして図2に示すように、蓋31の中央部
に孔を開けて温度計34を装填し、温度計の感温部(先
端部)から蓋31の内面までの距離xを、x=50mm
に設定して固定して、午前8:30〜午後5:30まで
の箱内温度の経時変化を測定した。なお、箱を設置した
測定室(チャンバー)内の室温を、箱外の外気温度とし
て22.5℃〜28.5℃まで経時変化させて、同時に
測定室温として測定した。
【0103】
【表1】
【0104】表1は、評価に用いた評価サンプルであ
り、サンプルA、B、Cは本発明品の紙箱である。 サンプルA; 蓋の材質; 積層構造;耐水性樹脂層/シート状断熱材層/シート状
耐水材層 耐水性樹脂層・・・ポリエチレン(PE)フィルム 厚
さ20μm シート状断熱材層・・・低密度紙100g/m2 シート状耐水材層・・・耐水性板紙605g/m2
(例えばAPカートン) 身の材質;(上記蓋の材質に
同じ) サンプルB; 蓋の材質; 積層構造;耐水性樹脂層/シート状断熱材層/シート状
耐水材層 耐水性樹脂層・・・ポリエチレン(PE)フィルム 厚
さ20μm シート状断熱材層・・・低密度紙100g/m2 シート状耐水材層・・・耐水性板紙605g/m2
(例えばAPカートン) 身の材質; 積層構造;耐水性樹脂層/シート状断熱材層/シート状
耐水材層 耐水性樹脂層・・・ポリエチレン(PE)フィルム 厚
さ20μm シート状断熱材層・・・低密度紙200g/m2 シート状耐水材層・・・耐水性板紙605g/m2
(例えばAPカートン)サンプルC; 蓋の材質; 積層構造;シート状耐水材層/シート状断熱材層/シー
ト状耐水材層 シート状耐水材層・・・TNS J 250g/m2 シート状断熱材層・・・低密度紙100g/m2 シート状耐水材層・・・耐水性板紙395g/m2
(例えばAPカートン) 身の材質;(上記蓋の材質に
同じ) 従来品; 蓋の材質; 積層構造;シート状耐水材層/シート状耐水材層 シート状耐水材層・・・耐水性板紙250g/m2
(例えばAPカートン) シート状耐水材層・・・耐
水性板紙395g/m2 (例えばAPカートン) 身
の材質;(上記蓋の材質に同じ)
【0105】<測定結果及び評価>上記のようにして評
価サンプルA、B、Cと従来品について、その断熱性
(保温、保冷性)の測定を行い、断熱性の評価を行った
結果を下記表2に示す。
【0106】
【表2】
【0107】表2に示すように、午前8:30分から測
定を開始して、経過時間0分では、サンプルA、B、
C、及び従来品のそれぞれ箱内温度は、ほぼ外気温とし
ての測定室温(22.5℃)を記録しているが、経過時
間10〜20分では、箱内の冷凍物33の影響により、
各々箱内温度は14〜15℃に低下した。
【0108】そして、経過時間40分からは測定室温
(外気温度)を上昇させたために、各々箱内温度も徐々
に上昇し、経時時間300分では測定室温(外気温度)
を27℃としたために、従来品は箱内温度が21℃に到
達した。しかしながらサンプルA、B、Cは、測定室温
(外気温度)が27℃であるにもかかわらず、箱内温度
を18℃〜19.5℃に保持することができた。
【0109】以上の結果から、本発明品であるサンプル
A、B、Cの箱は、外気温度の上昇に対する箱内保冷性
にすぐれていることが判明した。
【0110】
【発明の効果】本発明の耐水性断熱カートンは、0.2
mm未満の紙シート又は必要に応じて0.2〜1mm以
上の厚さの板紙によるシート状紙基材の片面若しくは両
面に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリウレタン、ポリカーボネートなどの
熱可塑性樹脂あるいはフッ素樹脂など熱硬化性樹脂など
の合成樹脂を耐水性下地樹脂層としてコーティングし
た、又は、これらの合成樹脂フィルム(又はシート)を
耐水性下地樹脂層として貼り合わせた紙製のシート状耐
水材層が用いられ、またその耐水材層の片面若しくは両
面には、紙製のシート状断熱材層(層内部に空隙を備え
た低密度紙)が積層され、またその断熱材層に耐水性を
付与するために、その断熱材層上には、上記紙製のシー
ト状耐水材層又はポリオレフィン系樹脂による耐水性樹
脂層が被覆されているものである。
【0111】また、上記の本発明の耐水性断熱カートン
の片面若しくは両面には、滑性を防止するための防滑性
ニス層が被覆されているものである。
【0112】そのため、本発明の耐水性断熱カートン
は、耐水性、防水性、撥水性などの機能と、断熱性、保
温性の機能と、滑り防止機能と、しかも耐水性断熱カー
トンを構成するシート状耐水材層にカートンの基材とな
る板紙製のシート状耐水材層を用いた場合には良好な剛
性とを併せ持つ木製箱に代わる製箱用の耐水性断熱カー
トンとなるものである。
【0113】本発明の耐水性断熱紙箱は、上記本発明の
耐水性断熱カートンを製箱用紙として形成した紙箱であ
るため、製箱された状態での紙箱は、運搬や保管時にお
ける外的応力や衝撃による変形や歪みや座屈に対する十
分な強度を備えており、また耐水性、防水性、撥水性な
どの機能があるため、水濡れに対する耐久性が十分あ
り、また断熱機能と保温機能があるため、箱詰めによる
冷蔵、冷凍保管後における内容物に対する保冷性能にす
ぐれており、また、紙箱の外面は防滑性があるため冷
蔵、冷凍保管された紙箱の外面の滑性を極力抑えて、冷
蔵、冷凍保管された紙箱の集積や出荷の取扱い時におけ
る滑り防止性能にも効果的であり、また運搬や保管など
に便利なように偏平に折り畳むことができて嵩をとら
ず、紙箱への物品の収納や包装、あるいは運搬、出荷時
には、直ちに矩形状底板より側板など側壁部を立ち起こ
し、天板部を側壁部に係合してその起立状態が戻らない
ように固定でき、天板部を備えた二重側壁容器の組み立
て作業の負荷が軽減できる効果があり、また、材料とし
て紙を主体としているため、使用済み後の資源回収処理
や古紙再生処理が行い易く、また公害の発生のない焼却
や埋め立てによる廃棄処理が可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の請求項1〜請求項4
に係る耐水性断熱カートンの側断面図。
【図2】本発明の耐水性断熱カートンを用いた紙箱の断
熱性能評価の測定方法を説明する側断面図。
【図3】本発明の請求項10に係る耐水性断熱紙箱のブ
ランクシート。
【図4】本発明の請求項10に係る耐水性断熱紙箱の組
立斜視図。
【図5】本発明の請求項10に係る耐水性断熱紙箱の組
立完成斜視図。
【図6】本発明の請求項11に係る耐水性断熱紙箱のブ
ランクシート。
【図7】(a)〜(b)は本発明の請求項11に係る耐
水性断熱紙箱の組立斜視図、(c)はその組立完成斜視
図。
【図8】本発明の請求項12に係る耐水性断熱紙箱の他
の実施例におけるブランクシート。
【図9】本発明の請求項12に係る耐水性防滑性紙箱の
他の実施例における組立完成斜視図。
【図10】本発明の請求項12に係る耐水性防滑性紙箱
のその他の実施例におけるブランクシート。
【図11】本発明の請求項12に係る耐水性防滑性紙箱
のその他の実施例におけるブランクシート。
【図12】本発明の請求項13に係る耐水性防滑性紙箱
のブランクシート。
【図13】本発明の請求項13に係る耐水性防滑性紙箱
の組立斜視図。
【図14】(a)は本発明の請求項13に係る耐水性防
滑性紙箱の組み立て斜視図、(b)はその組立完成斜視
図。
【図15】本発明の請求項13に係る耐水性防滑性紙箱
の他の実施例におけるブランクシート。
【図16】本発明の請求項13に係る耐水性防滑性紙箱
のその他の実施例におけるブランクシート。
【図17】本発明の請求項14に係る耐水性防滑性紙箱
のブランクシート。
【図18】本発明の請求項14に係る耐水性防滑性紙箱
の組立斜視図。
【図19】(a)は本発明の請求項14に係る耐水性防
滑性紙箱の組立斜視図、(b)はその組立完成斜視図。
【図20】本発明の請求項15〜16に係る耐水性防滑
性紙箱のブランクシート。
【図21】本発明の請求項15〜16に係る耐水性防滑
性紙箱の組立斜視図。
【図22】本発明の請求項15〜16に係る耐水性防滑
性紙箱の組立完成斜視図。
【図23】本発明の請求項17〜18に係る耐水性防滑
性紙箱のブランクシート。
【図24】(a)は、本発明の請求項17〜18に係る
耐水性防滑性紙箱の組立斜視図、(b)はその組立完成
斜視図。
【符合の説明】
a、b、c、d、e、f、g…折目 b1 、b2 …平行
折目 d1 、d2 …平行折目 1…矩形状底板 2…側板 3…内側板 4…側板 5
…内側板 6…折込フラップ 7…折込フラップ 8…係合孔 9
…天板 9a…係合片 9b…補助天板 11…矩形状底板 12…側板 13…内側板 13a
…係止突起 14…側板 15…内側板 16…折込フラップ 17…折込フラッ
プ 18…係止孔 21…紙製のシート状耐水材層(耐水性板紙) 21a
…耐水材層の基材 21b…耐水性下地樹脂層 22…紙製のシート状断熱
材層 23…耐水性樹脂層 24…防滑性ニス層 25…印刷
インキ層 31…蓋 32…身 33…冷凍物 34…温度計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21H 27/30 D21H 27/30 B Fターム(参考) 3E060 AA03 AB19 BB01 BC01 BC04 BC08 DA08 DA21 DA24 DA30 EA12 3E067 AA11 AB02 AB08 AB90 AC03 BA10A BB03A BB15A BB16A BB25A BB26A BC06A CA07 CA18 CA30 GA01 GA11 GD01 3E086 AD05 BA04 BA14 BA15 BA24 BA35 BB41 BB55 BB71 CA17 CA19 CA25 4L055 AJ02 BE08 FA19 GA05

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙製のシート状耐水材層の片面若しくは両
    面に紙製のシート状断熱材層が積層され、該断熱材層上
    に耐水性樹脂層が被覆されていることを特徴とする耐水
    性断熱カートン。
  2. 【請求項2】前記耐水性樹脂層がポリオレフィン樹脂層
    である請求項1記載の耐水性断熱カートン。
  3. 【請求項3】紙製のシート状耐水材層の片面に紙製のシ
    ート状断熱材層が積層され、該断熱材層上に紙製のシー
    ト状耐水材層が被覆されていることを特徴とする耐水性
    断熱カートン。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載
    の耐水性断熱カートンであって、該カートンの少なくと
    も片面に滑性を防止する防滑性ニス層が被覆されている
    ことを特徴とする耐水性断熱カートン。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載
    の耐水性断熱カートンを用いて製箱されていることを特
    徴とする耐水性断熱紙箱。
  6. 【請求項6】請求項5記載の耐水性断熱紙箱であって、
    その紙箱が矩形状底板部と該底板部の各々四辺に連設さ
    れた側壁部とにより製箱されていることを特徴とする耐
    水性断熱紙箱。
  7. 【請求項7】請求項6記載の耐水性断熱紙箱であって、
    前記側壁部が前記矩形状底板部の各々四辺に該底板部面
    に対して起立組み立て及び平坦に折り畳み可能であるこ
    とを特徴とする耐水性断熱紙箱。
  8. 【請求項8】請求項7記載の耐水性断熱紙箱であって、
    前記側壁部が前記矩形状底板部の各々四辺に該底板部面
    に対して起立組み立て及び平坦に折り畳み可能な側板と
    内側板とから構成された二重側壁によることを特徴とす
    る耐水性断熱紙箱。
  9. 【請求項9】請求項7記載の耐水性断熱紙箱であって、
    前記側壁部が前記矩形状底板部の各々四辺に該底板部面
    に対して起立組み立て及び平坦に折り畳み可能であり、
    前記各々側壁部のうち少なくとも1対の互いに対向する
    2辺にある側壁部が側板と内側板とから構成された二重
    側壁によることを特徴とする耐水性断熱紙箱。
  10. 【請求項10】請求項7記載の耐水性断熱紙箱であっ
    て、前記矩形状底板部の各々四辺に一対の側板と内側板
    とによるそれぞれ二重側壁部が立設され、該二重側壁部
    を構成する前記各々側板の両側にそれぞれ折込フラップ
    が折目を介して連続面として形成されていることを特徴
    とする耐水性断熱紙箱。
  11. 【請求項11】請求項8記載の耐水性断熱紙箱であっ
    て、前記矩形状底板部の各々四辺に一対の側板と内側板
    とによるそれぞれ二重側壁部が立設され、少なくとも対
    向する2辺に立設する一対の側板と内側板のそれぞれ両
    端に折目を介して連設した折込フラップが形成されてい
    ることを特徴とする耐水性断熱紙箱。
  12. 【請求項12】請求項11記載の耐水性断熱紙箱であっ
    て、前記内側板の外端若しくは対向する少なくとも一対
    の内側板の外端に各々折目を介してそれぞれ底圧板が連
    設され、前記一対の側板と内側板とを互いに平行となる
    ように折り返した際に、前記底圧板は折り曲げられて、
    その板面が底板部面に圧接固定、若しくは取り付け固定
    されることを特徴とする耐水性断熱紙箱。
  13. 【請求項13】請求項8記載の耐水性断熱紙箱であっ
    て、前記矩形状底板部の互いに対向する各々四辺に折目
    を介して連設した一対の側板と内側板とにより構成され
    た二重側壁による側壁部を備え、前記側壁部のうち互い
    に対向する一対の側壁部における側板の両端に折目を介
    して連設した折込フラップは、前記底板部の各々角隅部
    相当部より前記折込フラップの折目に対して45°角度
    の折目にて二分する三角形部と台形部とにより構成さ
    れ、前記互いに対向する一対の側壁部における内側板の
    両端に折目を介して連設した折込フラップは、前記三角
    形部と概略線対称形に形成され、折目を介して前記一対
    の側板上に内側板、各々折込フラップ上に台形部を折り
    重ねた後、該各々側板、内側板を折目を介して底板部上
    に折り重ねて前記台形部を前記一対の側板上に重ね合わ
    せ貼着し、前記一対の側板及び内側板と互いに対向する
    他の一対の側壁部における側板とを底板部より立ち起こ
    した後、前記他の一対の側壁部における内側板を折目を
    介してその側板の内側に折り返して形成されていること
    を特徴とする耐水性断熱紙箱。
  14. 【請求項14】請求項9記載の耐水性断熱紙箱であっ
    て、前記矩形状底板部の互いに対向する各々四辺のうち
    少なくとも対向する一対の各辺に側板と内側板とにより
    構成された二重側壁による側壁部と、対向する他の一対
    の各辺に側板により構成された側壁部とを備え、前記対
    向する他の一対の二重側壁による側壁部における側板の
    両端に折目を介して連設した折込フラップは、前記底板
    部の各々角隅部相当部より前記折込フラップの折目に対
    して45°角度の折目にて二分する三角形部と台形部と
    により構成され、該折目を介して前記三角形部上に台形
    部を折り重ねた後、前記対向する他の一対の各辺の側壁
    部における各々側板を折目を介して底板部上に折り重ね
    て前記台形部を前記対向する一対の二重側壁による側壁
    部における側板上に重ね合わせ貼着し、前記対向する一
    対の側板と前記対向する他の一対の側板とを底板部より
    立ち起こし、前記内側板を折目を介して側板の内側に折
    り返して形成されていることを特徴とする耐水性断熱紙
    箱。
  15. 【請求項15】請求項9記載の耐水性断熱紙箱であっ
    て、前記矩形状底板部の互いに対向する各々四辺のうち
    少なくとも対向する一対の各辺に側板による側壁部と該
    側板に連設した天板とを備え、対向する他の一対の各辺
    に側板と内側板とにより構成された二重側壁による側壁
    部を備え、前記天板は側板に対して直角に水平に折り曲
    げられて二重側壁による側壁部に係止されていて、前記
    側壁部を前記底板部面に対して起立組み立て及び折畳可
    能にしたことを特徴とする耐水性断熱紙箱。
  16. 【請求項16】請求項15記載の耐水性断熱紙箱であっ
    て、前記矩形状底板部の互いに対向する各々四辺のうち
    少なくとも対向する一対の各辺に折目を介して連設した
    側板による側壁部と、対向する他の一対の各辺に折目を
    介して連設した側板と内側板とにより構成された二重側
    壁による側壁部とを備え、前記対向する一対の各辺に連
    設した側壁部の側板の外端に折目を介して連設した天板
    を備え、該天板の左右両端部に折目を介して係合片を備
    え、前記対向する他の一対の各辺に連設した前記側板と
    内側板との連設折目に沿って前記係合片を係止する係止
    孔を備え、対向する他の一対の各辺に折目を介して連設
    した前記側板の両端に折目を介して連設した折込フラッ
    プは、前記底板部の各々角隅部相当部より折込フラップ
    の折目に対して45°角度の折目にて二分する三角形部
    と台形部とにより構成され、前記内側板の両端に折目を
    介して連設した折込フラップは前記三角形部と概略線対
    称形に形成され、対向する他の一対の各辺に連設した前
    記側板上に折目を介して内側板、続いて該内側板両端の
    各々折込フラップ上に前記台形部を折り重ねた後、該各
    々側板と内側板とを折目を介して底板部上に折り重ねて
    前記台形部を対向する一対の前記側板上に重ね合わせ貼
    着し、対向する一対の前記側板による側壁部と対向する
    他の一対の前記側板と内側板とにより構成される二重側
    壁による側壁部とを底板部より立ち起こし、前記天板を
    折目を介して前記側板に対して直角に折り曲げ、該天板
    の両端部の係合片を前記係合孔内に係止して形成されて
    いることを特徴とする耐水性断熱紙箱。
  17. 【請求項17】請求項9記載の耐水性断熱紙箱であっ
    て、前記矩形状底板部の互いに対向する各々四辺のうち
    少なくとも対向する一対の各辺に側板による側壁部と該
    側板に連設した天板と該天板の外端に折目を介して連設
    した補助天板とを備え、対向する他の一対の各辺に側板
    と内側板とにより構成された二重側壁による側壁部を備
    え、前記天板と補助天板とは折目を介して互いに折り重
    ねられ側板に対して直角に水平に折り曲げられて二重側
    壁による側壁部に係止されていて、前記側壁部を前記底
    板部面に対して起立組み立て及び折畳可能にしたことを
    特徴とする耐水性断熱紙箱。
  18. 【請求項18】請求項17記載の耐水性断熱紙箱であっ
    て、前記矩形状底板部の互いに対向する各々四辺のうち
    少なくとも対向する一対の各辺に折目を介して連設した
    側板による側壁部と、対向する他の一対の各辺に折目を
    介して連設した側板と内側板とにより構成された二重側
    壁による側壁部とを備え、前記対向する一対の各辺に連
    設した側壁部の側板の外端に折目を介して連設した天板
    と該天板の外端に折目を介して連設した補助天板とを備
    え、該天板の左右両端部に折目を介して係合片を備え、
    前記対向する他の一対の各辺に連設した前記側板に前記
    係合片を係止する係止孔を備え、対向する他の一対の各
    辺に折目を介して連設した前記側板の両端に折目を介し
    て連設した折込フラップは、前記底板部の各々角隅部相
    当部より折込フラップの折目に対して45°角度の折目
    にて二分する三角形部と台形部とにより構成され、前記
    内側板の両端に折目を介して連設した折込フラップは前
    記三角形部と概略線対称形に形成され、対向する他の一
    対の各辺に連設した前記側板上に折目を介して内側板、
    続いて該内側板両端の各々折込フラップ上に前記台形部
    を折り重ねた後、該各々側板と内側板とを折目を介して
    底板部上に折り重ねて前記台形部を対向する一対の前記
    側板上に重ね合わせ貼着し、対向する一対の前記側板に
    よる側壁部と対向する他の一対の前記側板と内側板とに
    より構成される二重側壁による側壁部とを底板部より立
    ち起こし、前記天板と補助天板とは折目を介して互いに
    折り重ねられ側板に対して直角に水平に折り曲げられ
    て、該天板の両端部の係合片を前記二重側壁による側壁
    部の前記側壁係合孔内に係止して形成されていることを
    特徴とする耐水性断熱紙箱。
JP2001082462A 2001-03-22 2001-03-22 耐水性断熱カートン及び耐水性断熱紙箱 Pending JP2002284140A (ja)

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