JP2002283492A - オーバーラップ用フィルム - Google Patents

オーバーラップ用フィルム

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JP2002283492A
JP2002283492A JP2001085159A JP2001085159A JP2002283492A JP 2002283492 A JP2002283492 A JP 2002283492A JP 2001085159 A JP2001085159 A JP 2001085159A JP 2001085159 A JP2001085159 A JP 2001085159A JP 2002283492 A JP2002283492 A JP 2002283492A
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film
overlap
layer
gas barrier
plastic material
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Application number
JP2001085159A
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English (en)
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Kenji Hayashi
建二 林
Riri Kitahara
吏里 北原
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、焼却時に有機系有害物質の発生源と
なることがなく、十分な保香性及び酸化防止効果、防湿
性を有するオーバーラップ用フィルムの提供を目的とす
る。 【解決手段】プラスチック材料からなる基材の片面もし
くは両面には、M2O・nSiO2(Mはリチウムまたは
リチウムを含む複数のアルカリ金属、nはモル比で1〜
20の範囲内)で表されるアルカリ金属ポリシリケート
を主成分とするガスバリア性被膜層を積層し、さらに最
外層の少なくとも一方にはヒートシール適性を持つヒー
トシール層を積層させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装材料に関する
もので、特にガム及びチョコレート、キャンディー、タ
バコなどを収容する紙カートンや、ビデオテープ及びオ
ーディオテープ、CD・CD−ROM・CD−R・DV
D用保護ケースなどの電子部品の上包みに適したオーバ
ーラップ用フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガムやチョコレートのような菓子類やタ
バコ等を包装する紙カートンの多くは、十分な保香性及
び防湿性を得るために、2軸延伸ポリプロピレンフィル
ムをベースとした透明フィルムでオーバーラップ(上包
み)されている。
【0003】2軸延伸ポリプロピレンフィルムは、防湿
性、風合い及び腰等の観点からオーバーラップ用フィル
ムとして適していると考えられるが、保香性や酸化防止
効果に関しては不十分である。そのため、従来、2軸延
伸ポリプロピレンフィルムをオーバーラップ用として使
用する場合、その両面に塩化ビニリデン(PVDC)の
コーティングを施していた。
【0004】PVDCをコートした2軸延伸ポリプロピ
レンフィルムによると、十分な保香性や酸化防止性を得
ることができる。また、PVDCはヒートシール性を有
しているのでフィルムに別途ヒートシール層を形成する
必要がない。
【0005】しかしながら、塩素系高分子であるPVD
Cをコートしたフィルムは、可燃ごみとして処分した場
合にダイオキシンなどの塩素系有害物質の発生源となり
うる恐れがある。
【0006】このような有害物質の発生を防ぐため、オ
ーバーラップ用フィルムとしてPVDCをコートした2
軸延伸ポリプロピレンフィルムを用いないで、他のフィ
ルムで代替することが求められている。そのようなフィ
ルムとして、両面に低融点ポリオレフィン系樹脂層が形
成されたヒートシール性2軸延伸ポリプロピレンフィル
ムや、両面にアクリル樹脂のようなヒートシール性を有
するラッカーをコートした2軸延伸ポリプロピレンフィ
ルムなどが、近年になって使用され始めている。しか
し、これらのフィルムのいずれもが保香性や酸化防止効
果を期待できない。
【0007】保香性や酸化防止効果を得る方法として、
ポリビニルアルコールなどの酸素透過度を減少させる親
水性高分子をあらかじめコートしておいた2軸延伸ポリ
プロピレンフィルムに、さらに両面にヒートシール性を
有するラッカーをコートすることも検討されている。し
かし、高湿下での保香性や酸素遮断性が大きく悪化して
しまうため、十分な保香性や酸化防止効果が得られてい
ない。すなわち、焼却時に塩素系有害物質を発生するこ
となく、十分な保香性及び酸化防止効果、防湿性を持つ
オーバーラップ用フィルムは未だ見出されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、焼却時に塩
素系有害物質の発生源となることがなく、十分な保香性
及び酸化防止効果、防湿性を有するオーバーラップ用フ
ィルムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するためのもので、請求項1の発明は、プラスチック
材料からなる基材の片面もしくは両面には、M2O・n
SiO2(Mはリチウムまたはリチウムを含む複数のア
ルカリ金属、nはモル比で1〜20の範囲内)で表され
るアルカリ金属ポリシリケートを主成分とするガスバリ
ア性被膜層が積層され、さらに最外層の少なくとも一方
にはヒートシール適性を持つヒートシール層が積層され
ていることを特徴とするオーバーラップ用フィルムであ
る。
【0010】また、請求項2に記載のオーバーラップ用
フィルムは、請求項1に記載のオーバーラップ用フィル
ムにおいて、前記ガスバリア性被膜層には、窒素化合
物、水溶性高分子または有機珪素化合物が少なくとも1
種類以上配合されていることを特徴とする。
【0011】さらにまた、請求項3に記載のオーバーラ
ップ用フィルムは、請求項2に記載のオーバーラップ用
フィルムにおいて、前記窒素化合物が、アミノ基含有シ
ランカップリング剤を含むアミン類であることを特徴と
する。
【0012】さらにまた、請求項4に記載のオーバーラ
ップ用フィルムは、請求項2に記載のオーバーラップ用
フィルムにおいて、前記水溶性高分子が、糖類、ポリビ
ニルアルコールまたはそれらの誘導体から選ばれた少な
くとも1種であることを特徴とする。
【0013】さらにまた、請求項5に記載のオーバーラ
ップ用フィルムは、請求項2に記載のオーバーラップ用
フィルムにおいて、前記有機珪素化合物が、炭素数1〜
3の低級アルコキシル基を持つアルコキシシラン末端の
加水分解性をもつものであることを特徴とする。
【0014】さらにまた、請求項6に記載のオーバーラ
ップ用フィルムは、請求項1ないし請求項5のいずれか
1項に記載のオーバーラップ用フィルムにおいて、前記
プラスチック材料からなる基材と前記ガスバリアー性被
覆層との間にアンカー層が設けられていることを特徴と
する。
【0015】さらにまた、請求項7に記載のオーバーラ
ップ用フィルムは、請求項6に記載のオーバーラップ用
フィルムにおいて、前記アンカーコート層が、イソシア
ネート化合物を主体とするウレタン及びウレア結合を少
なくとも1つ以上有する有機高分子からなることを特徴
とする。
【0016】さらにまた、請求項8に記載のオーバーラ
ップ用フィルムは、請求項1ないし請求項7のいずれか
1項に記載のオーバーラップ用フィルムにおいて、前記
プラスチック材料からなる基材がポリオレフィンである
ことを特徴とする。
【0017】さらにまた、請求項9に記載のオーバーラ
ップ用フィルムは、請求項8に記載のオーバーラップ用
フィルムにおいて、前記プラスチック材料からなる基材
が、単層または共押出による2層以上の多層構造を持つ
2軸延伸ポリオレフィンフィルムであることを特徴とす
る。
【0018】さらにまた、請求項10に記載のオーバー
ラップ用フィルムは、請求項1ないし請求項9のいずれ
か1項に記載のオーバーラップ用フィルムにおいて、前
記プラスチック材料からなる基材の表面は、最大高さ:
Ry<1.40μmおよび/または10点平均粗さ:R
z<0.80μmを満たす表面粗さであることを特徴と
する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明のオーバーラップ用フィルムについてより詳細に説明
する。図1に、本発明の一実施形態に係るオーバーラッ
プフィルムの断面構造を概略的に示す。図1に示すオー
バーラップ用フィルム1は、透明体であって、プラスチ
ック材料からなる基材2の一方の面上に、アンカーコー
ト層3、ガスバリア性被膜層4、及びヒートシール層5
が順次積層され、基材2の他方の面上に、ヒートシール
層6が積層された構造を有している。
【0020】オーバーラップ用フィルム1において、基
材2としては、一般にオーバーラップ用として使用され
る様々なフィルムを用いることができるが、価格面、風
合い、腰、開封性、防湿性、透明性などを考慮すると、
2軸延伸ポリプロピレンフィルムに代表される2軸延伸
ポリオレフィンフィルムを用いることが好ましい。
【0021】また例えば、オーバーラップ用フィルム1
に高い防湿性が要求される場合、基材2として高防湿ポ
リオレフィンフィルムを用いることが好ましい。なお、
高防湿ポリオレフィンフィルムとしては、ポリプロピレ
ンとポリプロピレンかつ非極性石油樹脂または/かつテ
ルペン樹脂が、2層または3層積層された共押出フィル
ム等を挙げることができる。
【0022】基材2の表面は、最大高さ:Ry<1.4
0μmおよび/または10点平均粗さ:Rz<0.80
μmを満たす表面粗さであることが好ましい。表面粗さ
を表すこれらの数値は、数値が小さいほど平滑であると
言える。特に耐熱性に欠け・熱収縮率の大きいポリオレ
フィン系材料を主成分とした基材においては、表面の突
起や凹凸が多いと極薄膜で形成されるガスバリア性被膜
のピンホールや歪み・膜厚ばらつきによるクラックなど
が生じるため、上記表面粗さを表す数値領域内のできる
だけ小さい数値とすることで、バリア性をより向上させ
ることができる。
【0023】また、基材2表面の片面もしくは両面に
は、密着性を考慮してコロナ放電処理、低温プラズマ処
理、フレーム処理などにより基材最表面の極性を向上さ
せることが好ましい。これらの処理により、アンカーコ
ート層3やヒートシール層5、6の濡れ性や密着性が向
上する。
【0024】基材2の厚さは20〜40μm程度である
ことが好ましい。基材2の厚さが上記範囲内にある場
合、オーバーラップ用フィルムに適した風合い及び腰を
得ることができるだけでなく、比較的高い防湿性をも得
ることができる。
【0025】基材2上には、ガスバリア性被膜層4やそ
の他の被膜層の被膜形成性や密着性を高めること目的と
して、必要に応じてアンカーコート層を形成する。図1
に示すようにアンカーコート層3を設けると、例えば極
性の低いポリオレフィンからなる基材2に対して濡れ性
や密着性を向上させることができ、ガスバリア性被膜層
4の均一形成が可能となる。このアンカーコート層3
は、ポリオレフィンフィルムだけでなく、ポリエステル
フィルムで特徴的に見られる、ガスバリア性被膜形成時
及び高湿環境下保存におけるガスバリア性被膜からのア
ルカリ成分の溶出による基材ダメージ(高分子鎖の切
断)を防ぐ効果も奏する。
【0026】アンカーコート層3は、耐アルカリ性を考
慮すると主鎖にエステル結合を持たない樹脂で構成する
ことが好ましく、低温乾燥での密着性を考慮するとウレ
タン結合及びウレア結合を少なくとも1つ以上有する有
機高分子が含まれることがより好ましい。上記ウレタン
結合及びウレア結合はあらかじめ重合段階で導入したポ
リマーを使用しても、アクリル系ポリオール・メタクリ
ル系ポリオール・ポリビニルアセタールなどのポリオー
ルとイソシアネート基を持つイソシアネート化合物、ま
たアミノ基を持つアミン樹脂とエポキシ基及びグリシジ
ル基を持つエポキシ化合物などを反応させてウレタン結
合を形成させたものや、イソシアネート基の反応により
ウレア結合を形成させたものでも良い。
【0027】上記イソシアネート化合物としては、一般
に芳香族を骨格に持つTDI系(トリレンジイソシアネ
ート)、MDI系(ジフェニルメタンジイソシアネー
ト)、NDI系(1,5−ナフタレンジイソシアネー
ト)と、脂肪族を骨格に持つ、HDI系(ヘキサメチレ
ンジイソシアネート)、IPDI系(イソホロンジイソ
シアネート)、XDI系(キシリレンジイソシアネー
ト)、H6XDI系(水添XDI)等が挙げられるが、
これらのいずれを用いても良い。ただし、バリア性及び
塗工性を考慮すると、芳香族系でガラス転移点(Tg)
の高いTDI系やMDI系、XDI系のいずれかを用い
るのがより好ましい。また、イソシアネート重合反応で
得られるウレチジオンやイソシアヌレートを用いても良
く、また取り扱いやすくするためにトリメチロールプロ
パン等と付加反応させて得られる付加体でも良い。
【0028】アンカーコート層3の厚さは特に限定され
るものではないが、厚さが0.001μm以下では良好
な密着性や被膜形成性が得られず、5μm以上では不経
済であるためあまり好ましくない。一般的には0.00
5〜1μmの範囲が、実用的でより好ましい。
【0029】このアンカーコート層の形成方法として
は、ディッピング法、ロールコート、グラビアコート、
リバースコート、エアナイフコート、コンマコート、ダ
イコート、スクリーン印刷法、スプレーコート、グラビ
アオフセット法等の通常の湿式コーティング方法を用い
ることができる。乾燥する乾燥方法は、熱風乾燥、熱ロ
ール乾燥、赤外線照射など公知で一般的に使用される乾
燥方法で、特に限定しない。
【0030】一方、ガスバリア性被膜層4は、温度依存
性が極めて少なく長時間の吸湿条件でのバリア低下を抑
えた、高度なガスバリア性を付与する目的で設ける層で
あり、M2O・nSiO2(Mはリチウムまたはリチウム
を含む複数のアルカリ金属、nはモル比で1〜20の範
囲内)で表されるアルカリ金属ポリシリケートを主成分
とする。ガスバリア性被膜層4を設けることにより、オ
ーバーラップ用フィルム1の保香性や酸化防止効果を高
めることができる。
【0031】上記のガスバリア性を有するアルカリ金属
ポリシリケートの必須成分であるリチウムシリケートは
Li2O・nSiO2(nはモル比)で表され、その溶液
は水を溶媒とした一般に水ガラス(珪酸ナトリウム水溶
液の通称)として知られるアルカリシリケート水溶液で
ある。リチウム以外でもアルカリ金属は1A族に属する
全ての元素を指すが、リチウムを含まない単独または複
数のアルカリ金属で構成されるアルカリシリケート水溶
液の乾燥被膜では、温湿度依存性の少ない高い酸素バリ
ア性が得られない。
【0032】上記リチウムシリケートに、さらに窒素化
合物、水溶性高分子または有機珪素化合物を少なくとも
1種類以上配合することで、被膜形成性、濡れ性、吸湿
防止性が向上する。
【0033】上記水溶性高分子とは、水酸基、カルボキ
シル基またはアミノ基などの官能基を有する親水性高分
子を指すが、アルカリシリケート水溶液との相溶性を考
慮すると弱酸性〜弱アルカリ性までの領域が好ましく、
水酸基を持つポリビニルアルコールまたはその誘導体、
澱粉類やセルロース類などの糖類が好ましい。
【0034】上記糖類とは、グルコースを主成分とした
有機化合物を指し、少糖類、オリゴ糖類、多糖類などが
ある。本発明で用いる糖類としては、ガスバリア性被膜
の成膜性・柔軟性を考慮すると、グルコースが高分子化
した多糖類に属する澱粉類やセルロース類がより好まし
い。
【0035】上記ポリビニルアルコールとは、主原料で
ある酢酸ビニルを重合、ケン化を行って得られるポリマ
ーであり、本発明で用いるポリビニルアルコールとして
は、ガスバリア性被膜の成膜性・柔軟性・相溶性・耐水
性を考慮し重合度300〜3000、ケン化度95mo
l%以上のものがより好ましい。また、ポリビニルアル
コール誘導体には、水酸基以外に共重合変性することで
アルコキシシリル基、カルボキシル基、アミノ基、スル
ホン酸基、アセトアセチル基などを10mol%以下で
導入された変性ポリビニルアルコールなどが含まれる
が、これらはアルカリシリケート水溶液との相溶性やプ
ラスチック基材との密着性などに応じて選択または2種
類以上で混合することができる。
【0036】水溶性高分子の混合方法については、周知
の方法が使用でき、特に限定しない。また、配合比はガ
スバリア性や柔軟性、耐水性などから、アルカリ金属ポ
リシリケート中のSiO2(シリカ成分)/水溶性高分
子の重量比率が50/50〜99.99/0.01の範
囲であることが好ましい。水溶性高分子が50重量%よ
り多いと、水溶性高分子の吸湿によるガスバリア性低下
が起こり、0.01重量%未満ではアルカリ金属ポリシ
リケート被膜形成時の収縮抑制効果が得られない。
【0037】次に、リチウムシリケートに窒素化合物を
配合した被膜について説明する。リチウムシリケートに
窒素を導入する方法として、乾燥窒素ガスやアンモニア
ガスで置換して加熱または加圧などにより水蒸気に浸透
させる気体導入法や、常温で固体あるいは液体のものを
直接アルカリシリケート水溶液に溶解する方法がある
が、後者の方が簡素な攪拌設備での溶解及び拡散が可能
であり、さらに窒素導入量を容易に制御できるなどの特
徴がある。
【0038】上記窒素化合物には、アンモニア、ハロゲ
ノアミン、ジハロゲノアミン、ハロゲン化窒素、金属ア
ミド、金属イミド、金属窒化物、アミン類、アンモニウ
ム塩、アルキルアンモニウム塩、ジアルキルアンモニウ
ム塩、トリアルキルアンモニウム塩、テトラアルキルア
ンモニウム塩、アジ化水素、金属アジ化物、ヒドラジ
ン、ヒドラジウム塩、ヒドロキシルアミン、ヒドロキシ
ルアンモニウム塩、硝酸塩、次亜硝酸塩、ニトロキシル
酸塩、亜硝酸塩、ペルオクソ亜硝酸塩、ペルオクソ硝酸
塩、ハロゲン化ニトロシル、ハロゲン化ニトリル、硝酸
ハロゲン、シアン化物、シアン酸塩、チオシアン酸塩、
窒化リン、硫化窒素またはそれらの誘導体などが含まれ
るが、安定性、安全性、環境性、価格、またアルカリシ
リケート水溶液との相溶性、被膜強度、柔軟性、収縮防
止などを考慮すると、アルカリ性水溶液に容易に溶解
し、柔軟性に富む炭化水素残基が導入できるアミン類が
より好ましい。
【0039】上記アミン類としては、アンモニアの水素
原子を炭化水素残基で置換した化合物であり、アミノ基
(NH2−)を持つ1級アミン、イミノ基(−NH−)
を持つ2級アミン、水素が全て置換されている3級アミ
ン及び4級アンモニウム塩があり、これらの官能基を多
数持つポリアミン、ポリエチレンイミンやアミノエチル
化樹脂、アジリジニル基含有化合物などのエチレンイミ
ン系ポリマーなども含まれる。また、アルコキシシリル
基を持つモノアミンまたはジアミンであるアミノ基含有
シランカップリング剤として、N−(2−アミノエチ
ル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、 N
−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、 N−(2−アミノエチル)3−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエト
キシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、
N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン
などがあり、これらを直接投入しても、配合前に予め水
溶液中で加水分解してシラノール化させてから導入して
もどちらでも良い。
【0040】また、上記有機珪素化合物とは、有機材料
に珪素が導入されたものを指し、有機ポリマー(分子量
1000以上)及びオリゴマー、モノマー(分子量10
00未満)に珪素が導入されたものである。前者は、シ
ラン変性ポリビニルアルコールなど、後者はシランカッ
プリング剤などが属する。中でも、メトキシ基やエトキ
シ基など炭素数が1〜3までの低級アルコキシル基を持
つアルコキシシラン末端の加水分解性を持つものがリチ
ウムシリケートとの相溶性や分散性を考慮すると好まし
い。このような配慮は、炭素数を4以上とし、加水分解
時に発生するアルコールの炭素数が多くなると乾燥時の
残留及び疎水性が進むため、リチウムシリケート水溶液
との混合時に水溶性が不安定となり、シリカの沈殿が発
生しやすくなるからである。
【0041】リチウムシリケートも含め、アルカリシリ
ケート(水ガラス)から生成される被膜は、経時変化で
空気中の炭酸ガスや水分と反応して被膜が白化する白華
現象(エフロレッセンス)がある。これらを解決するた
めの手段として、アルカリポリシリケート内に金属粉末
や多価金属酸化物、多価金属水酸化物、リン酸塩、ホウ
酸塩などの無機化合物粒子を添加・分散する方法が知ら
れているが、これらを被膜の柔軟性や被膜凝集力、透明
性が低下しない程度に適時添加してもよい。また、アミ
ノ基含有シランカップリング剤を含むアミン類などの窒
素化合物、糖類やポリビニルアルコールなどの水溶性高
分子を添加することでも、ある程度同様な効果を得るこ
とが可能である。
【0042】また、リチウムポリシリケートに、安価な
ナトリウムポリシリケートや耐水性を持つことで知られ
るカリウムポリシリケートを組み合わせることも可能で
あり、リチウムポリシリケートのガスバリア機能を損な
うことなく、低価格化、耐水性などの特徴が付与された
アルカリ金属ポリシリケートを得ることができる。リチ
ウム以外のアルカリ金属を添加する場合、ガスバリア性
を考慮してLi2O/M´2O(M´はリチウム以外のア
ルカリ金属)モル比で1以上であることが好ましい。
【0043】以上に説明したように、 M2O・nSiO
2(Mはリチウムまたはリチウムを含む複数のアルカリ
金属)で表されるモル比nが1〜20の広範囲における
アルカリ金属ポリシリケートに、アミン類などの窒素化
合物と、糖類、ポリビニルアルコールなどの水溶性高分
子、アルコキシシラン末端を持つ有機珪素化合物を適時
添加することで、ガスバリア性被膜層に低収縮による成
膜性・柔軟性・耐クラック性が付与でき、より高度なガ
スバリア機能を発揮することができる。
【0044】アルカリ金属ポリシリケートと、窒素化合
物や水溶性高分子、有機珪素化合物の混合方法について
は、周知の方法が使用でき、特に限定しない。また、配
合比はガスバリア性や被膜強度・耐水性などから、ガス
バリア性被膜中のSiO2(シリカ成分)重量比率が固
形分全体の50%以上であることが好ましい。 SiO2
(シリカ成分)が50%未満であると、窒素化合物や水
溶性高分子、有機珪素化合物の吸湿によるガスバリア性
低下が起こるためである。
【0045】ガスバリア性被膜層4の厚さは、一般的に
は乾燥後の厚さで0.01〜100μmの範囲になるよ
うにコーティングすることが好ましく、より好ましくは
0.01〜10μmの範囲にあることである。0.01
μm以下の場合は均一な塗膜が得られにくく、逆に10
μmを越える場合は被膜が割れやすくなりまた不経済の
ため問題がある。
【0046】また、ガスバリア性被膜層4の形成方法と
しては、通常の湿式コーティング方法を用いることがで
きる。例えばディッピング法、ロールコート、グラビア
コート、リバースコート、エアナイフコート、コンマコ
ート、ダイコート、スクリーン印刷法、スプレーコー
ト、グラビアオフセット法等が用いることができる。乾
燥する乾燥方法は、熱風乾燥、熱ロール乾燥、赤外線照
射など公知で一般的に使用される乾燥方法で、特に限定
しない。
【0047】一方、ヒートシール層はヒートシール性を
有する層であり、本発明のオーバーラップ用フィルム最
外層の少なくとも一方に積層して設けるものである。図
1に示すオーバーラップ用フイルム1においては、その
最外層の外側表面と内側表面の両方にヒートシール層5
とヒートシール層6として設けてある。これらヒートシ
ール層5及び6は、上記オーバーラップ用フィルム1を
用いてカートン等をオーバーラッピングする際に、オー
バーラップ用フィルム1の最外層の外側表面同士、内側
表面同士、或いは外側と内側表面とを接着する接着層と
して用いられる。
【0048】ヒートシール層5及び6に用いられる材料
としては、ポリエステル系、ポリウレタン系、EVA
(エチレン−酢酸ビニル共重合体)系、アイオノマー
(エチレン−アクリル酸共重合体金属架橋)系、アクリ
ル・メタクリル樹脂系、及びSBR(スチレンブタジエ
ンゴム)系などのヒートシール剤を挙げることができ
る。これらの材料は、オーバーラップ用フィルム1の用
途に応じて適宜選択される。
【0049】また、ヒートシール層5及び6がガスバリ
ア性被膜層4や基材2との密着性を得るために、ヒート
シール層を形成する前に、表面改質層を設けてもよい。
材料としては、ポリウレタン、ポリウレア、シランカッ
プリング剤などの有機珪素化合物などが挙げられる。こ
れらの表面改質剤は、ガスバリア性被膜層4と基材2で
は異なる表面状態であるため適宜選択すればよいが、工
程簡略化のためヒートシール層に直接添加して密着性を
付与してもよい。
【0050】さらに、店頭陳列時に埃などの付着防止や
上包み包装時の滑り性などのため、ヒートシール層に帯
電防止剤の使用により帯電防止性を持たせてもよい。帯
電防止剤としては、カチオン系アニオン系、両性、非イ
オン系などの界面活性剤や、硼素,カリウム,アンチモ
ンなど金属を含有する材料などが挙げられる。これらを
ヒートシール層上に設けるか、ヒートシール層に直接添
加してもよい。
【0051】またヒートシール層は、袋状包装体などを
形成する際の接着部にも利用されるものであり、例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン
−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル
酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体及
びそれらの金属架橋物等の樹脂が用いられる。厚さは目
的に応じて決められるが、一般的には15〜200μm
の範囲である。
【0052】ヒートシール層5及び6は、一般的には乾
燥後の厚さで0.1〜5μmの範囲になるようにコーテ
ィングすることが好ましい。0.1μm以下の場合は均
一な塗膜が得られにくく、逆に5μmを越える場合はそ
の乾燥に長時間を必要とするだけでなく、価格的にも不
経済で問題がある。
【0053】ヒートシール層5及び6の形成方法として
は、通常の湿式コーティング方法を用いることができ
る。例えばディッピング法、ロールコート、グラビアコ
ート、リバースコート、エアナイフコート、コンマコー
ト、ダイコート、スクリーン印刷法、スプレーコート、
グラビアオフセット法等が用いることができる。乾燥す
る乾燥方法は、熱風乾燥、熱ロール乾燥、赤外線照射な
ど公知で一般的に使用される乾燥方法で、特に限定しな
い。
【0054】
【実施例】以下、本発明であるオーバーラップ用フィル
ムの具体的な実施例を挙げて更に説明する。なお、本実
施例においては、前記したヒートシール層6は設けなか
った。
【0055】〈実験1〉 〈ガスバリア性被膜液の調整〉 1)リチウムシリケート水溶液( Li2O・nSi
2、n=約4モル比)の固形分調整した水溶液に、窒
素化合物としてシランカップリング剤(チッソ(株)製
『サイラエースS320』、N−(2−アミノエチル)
3−アミノプロピルトリメトキシシラン)を溶解した水
溶液と、水溶性高分子としてシラン変性ポリビニルアル
コール((株)クラレ製『R−2105』、ケン化度約
98.5mol%)を溶解した水溶液をSiO2/シラ
ンカップリング剤加水分解物/水溶性高分子の重量換算
で85/10/5になるように加えて攪拌し、ガスバリ
ア性被膜液1を得た。 2)カリウムシリケート水溶液( K2O・nSiO2
n=約4モル比)の固形分調整した水溶液に、窒素化合
物としてシランカップリング剤(チッソ(株)製『サイ
ラエースS320』、N−(2−アミノエチル)3−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン)を溶解した水溶液
と、水溶性高分子としてシラン変性ポリビニルアルコー
ル((株)クラレ製『R−2105』、ケン化度約9
8.5mol%)を溶解した水溶液をSiO2/シラン
カップリング剤加水分解物/水溶性高分子の重量換算で
85/10/5になるように加えて攪拌し、ガスバリア
性被膜液2を得た。
【0056】〈アンカーコート液の調整〉 3)ポリメタクリル酸メチル(PMMA)系ポリオール
樹脂(東栄化成(株)製『6080NT』(ガラス転移
点100℃))を酢酸エチルで溶解後、イソシアネート
化合物(日本ポリウレタン工業(株)製『コロネート
L』)を固形分重量比で70/30部、全固形分が5%
になるように調整し、アンカーコート液1を得た。
【0057】〈ヒートシール液の調整〉 4)アイオノマー系ヒートシール樹脂分散液(三井化学
(株)製『ケミパールS−200』、固形分27%)を
水/メタノール混合溶媒で任意に希釈し、ヒートシール
液1を得た。
【0058】〈実施例1〉基材Aとして、厚さ20μm
の2軸延伸ポリプロピレンフィルム(サントックス
(株)製『PF20』)のコロナ放電処理面に、アンカ
ーコート液1をワイヤーバー#3で塗布し、50℃、1
分間の条件で乾燥してアンカーコート層を約0.2μm
の層厚で形成し、さらにガスバリア性被膜液1をワイヤ
ーバー#3で塗布し、70℃、1分間の条件で乾燥して
ガスバリア性被膜層を約0.2μmの層厚で形成し、さ
らにヒートシール液をワイヤーバー#20で塗布し、7
0℃、1分間の条件で乾燥してヒートシール層を約3μ
mの層厚で形成して、実施例1に係る本発明のオーバー
ラップ用フィルムを得た。
【0059】〈実施例2〉基材Bとして、厚さ22μm
の2軸延伸ポリプロピレンフィルム(東レ(株)製『Y
B22』、高防湿共押出フィルム)を用いた以外は、実
施例1と同様の条件とし、実施例2に係る本発明のオー
バーラップ用フィルムを得た。
【0060】〈比較例1〉厚さ20μmの2軸延伸ポリ
プロピレンフィルム(東セロ化学(株)製『M−1』)
を用いた以外は、実施例1と同様の条件とし、比較例1
に係る被覆フィルムを得た。
【0061】〈比較例2〉基材Dとして、厚さ20μm
の2軸延伸ポリプロピレンフィルム(東セロ化学(株)
製『HE−1』、高防湿共押出フィルム)を用いた以外
は、実施例1と同様の条件とし、比較例2に係る被膜フ
ィルムを得た。
【0062】〈比較例3〉ガスバリア性被膜をガスバリ
ア性被膜液2により設けた以外は、実施例1と同様の条
件にて、比較例3に係る被覆フィルムを得た。
【0063】〈比較例4〉アンカーコート層を設けなか
った以外は、実施例1と同様の条件にて、比較例4に係
る被膜フィルムを得た。
【0064】〈評価〉実施例及び比較例の各フィルムに
ついて、表1に(1)酸素透過率(cm3/m2・24h
r・atm)、(2)水蒸気透過度(g/ m2・24h
r )、(3)基材の表面粗さ(Ra、Ry、Rz)、
(4)ヒートシール性、(5)外観、の評価結果を示
す。
【0065】(1)酸素透過率 酸素透過率測定装置(MOCON社製 OXTRAN−
2/20)を用いて、30℃、90%RHの雰囲気下で
測定した。
【0066】(2)水蒸気透過度 水蒸気透過率測定装置(MOCON社製 PERMAT
RAN3/31)を用いて、40℃、90%RHの雰囲
気下で測定した。 (3)基材の表面粗さ(Ra、Ry、Rz) 表面粗さ測定機((株)東京精密製 surfcom5
54AD)を用い、JIS B0601に準じて下記条
件にて、触針法でRa(算術平均粗さ:μm)、Ry
(最大高さ:μm)、Rz(10点平均粗さ:μm)の測
定を行った。 ・縦倍率 :20000倍 ・ピックアップ針:2μmR、90度円錐 ・測定長 :2.5mm ・カットオフ :0.80mm ・測定速度 :0.12mm/分
【0067】(4)ヒートシール性 ヒートシール層の面同士を、テスター産業(株)製ヒー
トシール装置を用いて、下記条件でヒートシールを行
い、手で強制剥離させた時に抵抗が生じるか官能評価を
行った(○:抵抗あり、×:抵抗なし)。 ・シール温度:140℃ ・圧力:約20N/cm2 ・シール時間:1秒間
【0068】(5)被膜外観 塗布面の状態を目視で観察した。
【0069】
【表1】
【0070】基材A、Cは単層2軸延伸ポリプロピレン
(OPP)フィルムであり、基材B、Dは高防湿層を持
つ共押出OPPフィルムである。実施例1、2に対し
て、比較例1、2では、Ry<1.40、Rz<0.8
0のいずれか1つでも表面粗さを満たしていないため、
ガスバリア基材としては不十分な酸素透過率となってい
る。また、比較例3ではガスバリア性被膜層がリチウム
を含んでいないため酸素透過率が大きく、比較例4では
アンカーコート層を設けていないためガスバリア性被膜
が形成できなかった。既存の市販品である、両面PVD
C(ポリ塩化ビニリデン)コートOPPとヒートシール
性共押出OPPの物性と比べても、高度なガスバリア性
を持つオーバーラップ用フィルムが得られた。
【0071】
【発明の効果】以上述べた様に本発明によれば、日本の
夏季環境に相当する高温高湿下でも温湿度依存のない高
い酸素バリア性と、十分な保香性と、ポリオレフィンフ
ィルムを基材に用いることで高度な透明性・印刷適性・
防湿性を持ち、また密着性や充填適性、柔軟性、コスト
パフォーマンスにも優れているので、オーバーラップ用
フィルムの分野において充分実用性があると言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るオーバーラップ用フ
ィルムを概略的に示す断面図。
【符号の説明】
1 オーバーラップ用フィルム 2 基材 3 アンカーコート層 4 ガスバリア性被膜層 5、6 ヒートシール層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 101/00 C09D 101/00 103/00 103/00 129/04 129/04 183/00 183/00 // C08L 101:00 C08L 101:00 Fターム(参考) 4F006 AA12 AB20 AB37 AB39 AB65 AB67 BA05 CA07 DA04 EA05 4F100 AA17D AA20D AH03D AK03B AK21D AK51C AL06 AR00C AT00B BA03 BA04 BA05 BA07 EH20B EH46 EJ38B EJ42 EJ55 GB15 JD02 JD02D JL00 JL12 JL12A JL12E YY00D 4J038 AA011 BA012 CE022 DJ012 GA15 HA171 HA441 HA451 JB01 JC35 MA08 NA08 PB04 PC08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック材料からなる基材の片面もし
    くは両面には、M2O・nSiO2(Mはリチウムまたは
    リチウムを含む複数のアルカリ金属、nはモル比で1〜
    20の範囲内)で表されるアルカリ金属ポリシリケート
    を主成分とするガスバリア性被膜層が積層され、さらに
    最外層の少なくとも一方にはヒートシール性を持つヒー
    トシール層が積層されていることを特徴とするオーバー
    ラップ用フィルム。
  2. 【請求項2】前記ガスバリア性被膜層には、窒素化合物
    及、水溶性高分子または有機珪素化合物が少なくとも1
    種類以上配合されていることを特徴とする請求項1に記
    載のオーバーラップ用フィルム。
  3. 【請求項3】前記窒素化合物が、アミノ基含有シランカ
    ップリング剤を含むアミン類であることを特徴とする請
    求項2に記載のオーバーラップ用フィルム。
  4. 【請求項4】前記水溶性高分子が、糖類、ポリビニルア
    ルコールまたはそれらの誘導体から選ばれた少なくとも
    1種であることを特徴とする請求項2に記載のオーバー
    ラップ用フィルム。
  5. 【請求項5】前記有機珪素化合物が、炭素数が1〜3の
    低級アルコキシル基を持つアルコキシシラン末端の加水
    分解性を持ものであることを特徴とする請求項2に記載
    のオーバーラップ用フィルム。
  6. 【請求項6】前記プラスチック材料からなる基材と前記
    ガスバリア性被膜との間にアンカー層が設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1
    項に記載のオーバーラップ用フィルム。
  7. 【請求項7】前記アンカーコート層が、イソシアネート
    化合物を主成分とするウレタン及びウレア結合を少なく
    とも1つ以上有する有機高分子からなることを特徴とす
    る請求項6に記載のオーバーラップ用フィルム。
  8. 【請求項8】前記プラスチック材料からなる基材が、ポ
    リオレフィンであることを特徴とする請求項1ないし請
    求項7のいずれか1項に記載のオーバーラップ用フィル
    ム。
  9. 【請求項9】前記プラスチック材料からなる基材が、単
    層または共押出による2層以上の多層構造を持つ2軸延
    伸ポリオレフィンフィルムであることを特徴とする請求
    項8に記載のオーバーラップ用フィルム。
  10. 【請求項10】前記プラスチック材料からなる基材の表
    面は、最大高さ:Ry<1.40μmおよび/または1
    0点平均粗さ:Rz<0.80μmを満たす表面粗さで
    あることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれ
    か1項に記載のオーバーラップ用フィルム。
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