JP2002279063A - 医用予約情報取得方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】所望する医用予約情報を効率よく特定できる医
用予約情報取得方法を提供する。 【解決手段】第１の取得方法で取得された医用予約情報
が膨大であったとしても、第２又は第３の取得方法を用
いて医用予約情報を取得し、これらを比較することで、
目的の情報を効率よく特定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、予約情報取得方法
に関し、特に医療分野で用いられると好適な予約情報取
得方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】比較的大規模な病院などでは、病院内情
報システム（ＨＩＳ）や放射線科情報システム（ＲＩ
Ｓ）を構築しており、患者に関する情報を集中して管理
できるようになっている。このようなシステムを用い
て、病院内における予約情報を管理することが可能であ
る。

【０００３】例えば、Ｘ線撮影が必要な患者があった場
合、病院内の端末から、その患者の氏名や、性別、年
齢、撮影部位などを含んだ予約情報が入力されると、か
かる予約情報は一旦センターサーバーに記憶され、その
後、Ｘ線撮影装置に送信されるため、Ｘ線技師などの撮
影者は、Ｘ線撮影装置に備えられたディスプレイを確認
することで、どの患者の撮影を行えば判り、それにより
Ｘ線撮影を効率的に行うことができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、センターサ
ーバーに記憶される予約情報は、膨大な量になることも
予想され、またＸ線撮影に無関係な情報も含まれている
ので、センターサーバーに記憶されている予約情報をダ
ウンロードしただけでは、目的とする情報を見つけるこ
とが困難な場合も予想される。

【０００５】本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、所望する医用予約情報を効率よ
く特定できる医用予約情報取得方法を提供することを目
的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】（１） 本発明の医用予
約情報取得方法は、予約情報を取得して医用機器に入力
する医用予約情報取得方法であって、センターサーバー
に所定のタイミングでアクセスして、前記医用機器に対
応する医用予約情報を取得する第１の取得方法と、前記
センターサーバーから、患者に関する情報に基づいて、
医用予約情報を取得する第２の取得方法と、前記医用機
器に直接入力することで、医用予約情報を取得する第３
の取得方法の内、少なくとも２つの取得方法を含んでい
るので、例えば第１の取得方法で取得された医用予約情
報が膨大であったとしても、第２又は第３の取得方法を
用いて医用予約情報を取得し、これらを比較すること
で、目的の情報を効率よく特定することができる。尚、
医用機器とは、Ｘ線撮影装置、超音波診断装置など各種
の装置が考えられる。

【０００７】（２） 更に、前記センターサーバーに記
憶されている医用予約情報が変更された場合、変更され
た医用予約情報が前記医用機器に入力されると、最新の
情報が反映されるので好ましい。

【０００８】（３） 更に、前記第１の取得方法と前記
第２の取得方法とを用いて、医用予約情報を取得したと
きに、前記第２の取得方法で取得した医用予約情報は、
それ以外の医用予約情報よりもリストの上側に表示する
と、目的とする医用予約情報を効率よく特定できるため
好ましい。

【０００９】（４） 更に、前記第１の取得方法と前記
第２の取得方法とを用いて、医用予約情報を取得したと
きに、前記第２の取得方法で取得した医用予約情報は、
それ以外の医用予約情報に対して、その表示色を変更す
ると、目的とする医用予約情報を効率よく特定できるた
め好ましい。

【００１０】（５） 更に、前記第１の取得方法と前記
第３の取得方法とを用いて、医用予約情報を取得したと
きに、前記第３の取得方法で取得した医用予約情報は、
それ以外の医用予約情報よりもリストの上側に表示する
と、目的とする医用予約情報を効率よく特定できるため
好ましい。

【００１１】（６） 更に、前記第１の取得方法と前記
第３の取得方法とを用いて、医用予約情報を取得したと
きに、前記第３の取得方法で取得した医用予約情報は、
それ以外の医用予約情報に対して、その表示色を変更す
ると、目的とする医用予約情報を効率よく特定できるた
め好ましい。

【００１２】（７） 更に、前記第２の取得方法又は前
記第３の取得方法を用いて、医用予約情報を取得したと
きは、新しく入力した情報ほどリストの上側に表示する
と、目的とする医用予約情報を効率よく特定できるため
好ましい。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳しく説明する。図１は、本実施の形態である医用予
約情報取得方法を実行するネットワークシステムの概略
構成図である。

【００１４】図１において、病院の事務室Ｙに設置され
たセンターサーバー１０は、病院内情報システム（ＨＩ
Ｓ）や放射線科情報システム（ＲＩＳ）の一部を構築し
てなるものであり、接続された端末１１のキーボード１
１ａを介して予約情報を入力可能となっている。

【００１５】センターサーバー１０は、撮影室Ｘにおけ
るＸ線撮影装置２０にネットワークＮを介して接続され
ている。Ｘ線撮影装置２０は、撮影部１０３（図３）の
他に、第１の記憶装置であるメモリ２１と、ディスプレ
イ２２と、操作パネル２３とを有している。

【００１６】Ｘ線撮影を行う場合には、医者等が自ら、
又はその指示に基づきオペレータが、端末１１を操作す
ることで、予約情報がセンターサーバー１０に蓄積され
る。ここで予約情報とは、例えば、患者の氏名、性別、
年齢、撮影部位などからなるものである。

【００１７】例えば、Ｘ線撮影装置２０は、センターサ
ーバー１０に対して１０分（時間は任意に変更可能）お
きにアクセスし、そこから読み出した予約情報を、メモ
リ２１に記憶する。メモリ２１に記憶された予約情報
は、ディスプレイ２２に表示可能となっている。

【００１８】図２は、ディスプレイ２２に表示された予
約情報の例を示す図である。ここで、撮影者は、ディス
プレイ２２を見ながら、撮影室にきた患者の氏名と照ら
し合わせて、必要な撮影を行うことができるようになっ
ている。

【００１９】しかるに、センターサーバー１０に記憶さ
れた情報は膨大であり、またＸ線撮影に不要な情報（例
えば超音波診断を所望する予約情報）も含まれている。
従って、センターサーバー１０から全ての情報をダウン
ロードしたのでは、目的とする情報を探すのが困難であ
る場合がある。

【００２０】これを具体的に説明すると、図２（ａ）に
示すごとく表示された予約情報は、センターサーバー１
０に記憶された情報をそっくりダウンロードしたもので
あり、従って、Ｘ線撮影以外のＣＴなどを対象にした情
報が含まれている。これでは、情報量が多すぎて、特定
の情報を見つけることができない。

【００２１】これに対し、本実施の形態では、以下の３
つの取得方法を組み合わせて用いることができる。 操作パネル２３からの入力により、目的をＸ線撮影
（医用機器をＸ線撮影装置）に絞って予約情報を取得す
る方法 操作パネル２３からの入力により、患者を絞って予
約情報を取得する方法 操作パネル２３から入力した情報に基づいて予約情
報を取得する方法 尚、センターサーバー１０は、いずれかの方法で絞られ
た予約情報を、Ｘ線撮影装置２０に提供する。提供され
た情報は、Ｘ線撮影装置２０のメモリ２１に記憶され
る。

【００２２】図２（ｂ）に示す例では、まず目的をＸ線
撮影に絞る（方法）と共に、患者を２０歳以下に絞っ
て（方法）予約情報を取得している。これにより、撮
影者が欲する予約情報（ここでは黒江四男に関する情
報）が、ここでは方法により取得される情報が優先す
るため、ディスプレイ２２上で、リストの上側に表示さ
れることとなる。それにより、撮影者が欲する予約情報
を効率的に取得することができる。かかる場合、優先さ
れる情報のみ文字色を変えたり、表示を反転させること
で強調効果を発揮するようにしても良い。

【００２３】操作パネル２３から入力できる、予約情報
を絞るための患者情報としては、患者氏名、ＩＤ番号、
性別、年齢（〜歳以上、〜歳以下）、撮影部位など様々
なものが考えられる。尚、各予約情報に撮影予定時刻が
含まれている場合、現在の時刻に近い順に予約情報を並
べることも考えられる。

【００２４】上述した例では、方法と方法とを組み
合わせたが、方法と方法とを組み合わせても良い。
かかる場合、方法は、患者名「黒江四男」を、操作パ
ネル２３から直接入力することで、図２（ｂ）に示す、
方法の情報を優先した表示リストを入手することがで
きる。以上に関わらず、方法と方法とを組み合わせ
ても良いし、全ての方法を組み合わせてもよい。

【００２５】図３は、本実施の形態に適用可能なＸ線撮
影装置の概略構成を示す図である。図１に示すように、
Ｘ線撮影装置２０は、撮影部１０３とコントローラ１０
２とを備える。

【００２６】撮影部１０３は、駆動源３２に駆動された
Ｘ線源３１からＸ線が照射された場合、このＸ線エネル
ギーの一部が蓄積され、その後、可視光やレーザ光等の
励起光を照射すると蓄積されたＸ線エネルギーに応じて
輝尽発光を示す輝尽性蛍光体を利用して、支持体上に蓄
積性蛍光体を積層してなるプレート状の輝尽性蛍光体プ
レート４に、Ｘ線照射装置３０から照射されたＸ線によ
る人体等の被写体の放射線画像（Ｘ線透過平面像）情報
を一旦蓄積記録したものに、レーザ光を走査して順次輝
尽発光させ、この輝尽発光光を光電読取部１２０により
光電的に順次読み取って画像信号を得るものである。そ
して、撮影部１０３は、この画像信号読取り後の蓄積性
蛍光体プレート１０４に消去光を照射して、このプレー
トに残留するＸ線エネルギーを放出させ、次の撮影に備
える。

【００２７】この撮影部１０３は、被写体である被検体
Ｍの放射線画像情報を輝尽性蛍光体プレート１０４と、
輝尽性蛍光体プレート１０４に対する励起光としてのレ
ーザ光を発生するレーザダイオード等からなるレーザ光
源部１０６と、レーザ光源部１０６を駆動するためのレ
ーザ駆動回路１０５と、レーザ光源部１０６からのレー
ザ光を輝尽性蛍光体プレート１０４上に走査させるため
の光学系１０７と、励起レーザ光により励起された輝尽
発光を集光し、光電変換し、画像信号を得る光電読取部
１２０とを有する。光電読取部１２０は、励起レーザ光
により励起された輝尽発光を集光する集光体１０８と、
集光体１０８により集光された光を光電変換するフォト
マルチプライヤ（光電子倍増管）１１０と、フォトマル
チプライヤ１１０に電圧を加える高圧電源１１０ａと、
フォトマルチプライヤ（光電子倍増管）１１０からの電
流信号を、電流電圧変換・電圧増幅・Ａ／Ｄ変換などに
より、デジタル信号に変換する変換部１１１と、この変
換部１１１により変換されたデジタル信号を補正する補
正部１１２と、この補正部１１２で補正されたデジタル
信号を送信する画像送信部１１３とを有し、読み取った
放射線画像情報のデジタル信号をコントローラ１０２に
送信する。なお、補正部１１２は、RISCプロセッサで構
成され、デジタル信号の応答遅れやムラなどを補正す
る。

【００２８】撮影部１０３は、更に、画像信号読取後の
蓄積性蛍光体プレート１０４に残留するＸ線エネルギー
を放出させるために、消去光を照射するハロゲンランプ
１１４と、このハロゲンランプ１４を駆動するドライバ
１１５とを有する。また、撮影部１０３は、レーザ駆動
回路１０５、高圧電源１１０ａ、変換部１１１、補正部
１１２、画像送信部１１３、及び、ドライバ１１５をそ
れぞれ制御する制御部１１７を有する。また、撮影部１
０３のレーザ光源部１０６、光学系１０７、集光体１０
８、フォトマルチプライヤ１１０及びハロゲンランプ１
１４は、図示しない副走査ユニットとして一体的に、不
図示のボールねじ機構により、レーザ走査方向と垂直な
副走査方向に移動する。この副走査ユニットは、画像読
取時に、移動することにより副走査し、復動する間に、
ハロゲンランプ１１４が発光することにより消去する。

【００２９】コントローラ１０２は、パソコン本体部２
５と、キーボード（又は操作パネル）２４と、モニタ表
示部（ディスプレイ）２３とを有し、撮影部１０３から
受信した放射線画像情報のデジタル信号を一旦、メモリ
上に記憶し、画像処理し、キーボード２４からの操作入
力に応じて、モニタ表示部２７への表示と画像処理を制
御し、画像処理された放射線画像情報を出力する。

【００３０】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。たとえば、本発明の医用予約情報取得
方法は、Ｘ線撮影装置に限らず、超音波診断装置など各
種の医用機器に適用が可能である。

【００３１】

【発明の効果】本発明によれば、所望する医用予約情報
を効率よく特定できる医用予約情報取得方法を提供す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施の形態である医用予約情報取得方法を実
行するネットワークシステムの概略構成図である。

【図２】予約情報の表示例を示す図である。

【図３】本実施の形態に適用可能なＸ線撮影装置の概略
構成を示す図である。

【符号の説明】

１０ センターサーバー １１ 端末 ２０ Ｘ線撮影装置 ２１ メモリ ２２ ディスプレイ ２３ 操作パネル Ｎ ネットワーク

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 予約情報を取得して医用機器に入力する
   医用予約情報取得方法であって、 センターサーバーに所定のタイミングでアクセスして、
   前記医用機器に対応する医用予約情報を取得する第１の
   取得方法と、 前記センターサーバーから、患者に関する情報に基づい
   て、医用予約情報を取得する第２の取得方法と、 前記医用機器に直接入力することで、医用予約情報を取
   得する第３の取得方法の内、少なくとも２つの取得方法
   を含んでいることを特徴とする医用予約情報取得方法。
2. 【請求項２】 前記センターサーバーに記憶されている
   医用予約情報が変更された場合、変更された医用予約情
   報が前記医用機器に入力されることを特徴とする請求項
   １に記載の医用予約情報取得方法。
3. 【請求項３】 前記第１の取得方法と前記第２の取得方
   法とを用いて、医用予約情報を取得したときに、前記第
   ２の取得方法で取得した医用予約情報は、それ以外の医
   用予約情報よりもリストの上側に表示することを特徴と
   する請求項１又は２に記載の医用予約情報取得方法。
4. 【請求項４】 前記第１の取得方法と前記第２の取得方
   法とを用いて、医用予約情報を取得したときに、前記第
   ２の取得方法で取得した医用予約情報は、それ以外の医
   用予約情報に対して、その表示色を変更することを特徴
   とする請求項１乃至３のいずれかに記載の医用予約情報
   取得方法。
5. 【請求項５】 前記第１の取得方法と前記第３の取得方
   法とを用いて、医用予約情報を取得したときに、前記第
   ３の取得方法で取得した医用予約情報は、それ以外の医
   用予約情報よりもリストの上側に表示することを特徴と
   する請求項１乃至４のいずれかに記載の医用予約情報取
   得方法。
6. 【請求項６】 前記第１の取得方法と前記第３の取得方
   法とを用いて、医用予約情報を取得したときに、前記第
   ３の取得方法で取得した医用予約情報は、それ以外の医
   用予約情報に対して、その表示色を変更することを特徴
   とする請求項１乃至５のいずれかに記載の医用予約情報
   取得方法。
7. 【請求項７】 前記第２の取得方法又は前記第３の取得
   方法を用いて、医用予約情報を取得したときは、新しく
   入力した情報ほどリストの上側に表示することを特徴と
   する請求項１乃至６のいずれかに記載の医用予約情報取
   得方法。