JP2002256454A - めっき製品の製造方法 - Google Patents

めっき製品の製造方法

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JP2002256454A JP2001062242A JP2001062242A JP2002256454A JP 2002256454 A JP2002256454 A JP 2002256454A JP 2001062242 A JP2001062242 A JP 2001062242A JP 2001062242 A JP2001062242 A JP 2001062242A JP 2002256454 A JP2002256454 A JP 2002256454A
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layer
silver
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forming
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Yasutaka Hasegawa
恭孝 長谷川
Yosuke Maruoka
洋介 丸岡
Yasuhiko Ogisu
康彦 荻巣
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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    • C23C18/16Chemical coating by decomposition of either liquid compounds or solutions of the coating forming compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating; Contact plating by reduction or substitution, e.g. electroless plating
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    • C23C18/42Coating with noble metals
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属めっき層表面の不純物による変色を容易
に防止することができるように構成されためっき製品の
製造方法を提供する。 【解決手段】 めっき製品11は、基材12の表面にベ
ースコート層13、銀めっき層14及びトップコート層
15が形成されている。このめっき製品11を製造する
際には、まず、基材12の表面にベースコート剤を塗布
してベースコート層13を形成した後、そのベースコー
ト層13の表面に銀鏡反応を利用して銀めっき層14を
被覆する。続いて、銀めっき層14の表面に存在する微
量な不純物に対して、その不純物を分解除去する不純物
分解除去工程、前記不純物を吸着除去する不純物吸着除
去工程又は銀めっき層14の表面に薄い酸化防止皮膜を
形成する酸化防止皮膜形成工程を行う。最後に、銀めっ
き層14の表面にトップコート剤を塗布してベースコー
ト層15を形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基材の表面にベ
ースコート層、金属めっき層及びトップコート層を備え
ためっき製品の製造方法に関するものである。より詳し
くは、金属めっき層表面の不純物が原因となる変色を防
止することができるように構成されためっき製品の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のめっき製品の製造方
法としては、特開平10−309774号公報に開示さ
れている銀メッキ層を備える積層品の製造方法が知られ
ている。この積層品は、基材層、アンダーコート層、銀
メッキ層及びトップコート層を備えている。前記アンダ
ーコート層は、アルコキシチタニウムエステル並びにエ
ポキシ基を有するシランカップリング剤及びエポキシ樹
脂のうちの少なくとも一方を含有する塗料からなるアン
ダーコート剤を乾燥させることにより形成されている。
【0003】この積層品を製造する際には、基材の表面
に、前記アンダーコート剤を塗布し、乾燥させて、アン
ダーコート層を形成し、その後、前記アンダーコート層
の表面に銀を含有する水溶液を塗布し、乾燥させて、銀
メッキ層を形成し、次いで、前記銀メッキ層の表面に、
トップコート層を形成させる。そして、上記製造方法を
用いて積層品を製造することによって、絶縁性及び導電
性等、種々の基材に対応することができる。さらに、こ
の方法によれば、銀メッキ層とアンダーコート層との間
の接着性及び耐久性に優れた積層品を製造することがで
きるうえ、作業性に優れ、簡易な方法によって、優れた
性能の銀メッキ層を備える積層品を製造することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
銀メッキ層を備える積層品の製造方法では、形成された
銀メッキ層に少量の不純物が含まれていた場合には、そ
の不純物が自然酸化されることによって表面が僅かに黄
色味を帯びた色に変色してしまい、その意匠性を充分に
高めることができなくなるおそれがあった。
【0005】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、金属めっき層表面の不純物による変色を
容易に防止することができるように構成されためっき製
品の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明のめっき製品の製造方法
は、基材の表面に、ベースコート層、金属めっき層及び
トップコート層を備えためっき製品の製造方法におい
て、基材の表面にベースコート層及び金属めっき層を形
成した後、金属めっき層表面の不純物を除去する不純物
除去工程を行った後、金属めっき層の表面にトップコー
ト層を形成させることを特徴とするものである。
【0007】請求項2に記載の発明のめっき製品の製造
方法は、請求項1に記載のめっき製品の製造方法におい
て、前記不純物除去工程は、前記金属めっき層の表面に
酸を塗布又は浸漬させて不純物を分解除去する不純物分
解除去工程であることを特徴とするものである。
【0008】請求項3に記載の発明のめっき製品の製造
方法は、請求項2に記載のめっき製品の製造方法におい
て、前記酸を3〜10重量%の酢酸又は2〜6重量%の
希硫酸としたことを特徴とするものである。
【0009】請求項4に記載の発明のめっき製品の製造
方法は、請求項1に記載のめっき製品の製造方法におい
て、前記不純物除去工程は、前記金属めっき層の表面に
タンパク質分散液を塗布又は浸漬させて不純物を吸着除
去する不純物吸着除去工程であることを特徴とするもの
である。
【0010】請求項5に記載の発明のめっき製品の製造
方法は、請求項1から請求項4のいずれかに記載のめっ
き製品の製造方法において、前記不純物除去工程を行っ
た後、さらに金属めっき層の表面に酸化防止皮膜を形成
させる酸化防止皮膜形成工程を行うことを特徴とするも
のである。
【0011】請求項6に記載の発明のめっき製品の製造
方法は、基材の表面に、ベースコート層、金属めっき層
及びトップコート層を備えためっき製品の製造方法にお
いて、基材の表面にベースコート層及び金属めっき層を
形成した後、金属めっき層の表面に酸化防止皮膜を形成
させる酸化防止皮膜形成工程を行った後、金属めっき層
の表面にトップコート層を形成させることを特徴とする
ものである。
【0012】請求項7に記載の発明のめっき製品の製造
方法は、請求項5又は請求項6に記載のめっき製品の製
造方法において、前記酸化防止皮膜形成工程は、前記金
属めっき層の表面に金属表面処理剤を被覆して酸化防止
皮膜を形成させることを特徴とするものである。
【0013】(作用)請求項1に記載の発明は、金属め
っき層を形成した後に、その金属めっき層の表面に存在
(残留)している微量の不純物を人為的に除去する工程
を備えている。この構成により、金属めっき層の表面に
は不純物が存在しないことから、金属めっき本来の色及
び光輝性がめっき製品の表面で目視され、めっき製品の
意匠性が極めて容易かつ効果的に高められる。特に、不
純物としての有機物が空気中の酸素により自然酸化され
ることによって生成する酸化物が、金属めっき層表面の
くすみや変色を引き起こす元凶とされているが、その不
純物の存在自体を無くすことにより、金属めっき層表面
のくすみや変色を極めて効果的に防止することが可能と
なる。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、金属めっ
き層の表面に付着している不純物を酸により分解する工
程を備えており、金属めっき層の表面に付着した不純物
を極めて効果的に除去することが可能となる。
【0015】請求項3に記載の発明は、金属めっき層の
鏡面の光輝性が失われることがない比較的酸強度の低い
酢酸又は希硫酸が用いられている。このため、金属めっ
き層の光輝性を確実に発揮させつつ、金属めっき層の表
面に付着している不純物を極めて効果的に分解除去する
ことが可能となる。その結果、金属めっき本来の色及び
光輝性がそのまま目視されるような極めて高品質のめっ
き製品を提供することが容易である。また、酸強度の低
い酸が用いられることから取り扱いが比較的容易であ
る。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、タンパク
質が備えている吸着能力を利用することによって、金属
めっき層表面の不純物が効果的に除去される。このタン
パク質が有する吸着能力は、多種類の界面活性剤の効果
を同時に合わせ持つような極めて高い吸着能力を有して
いる。
【0017】請求項5及び請求項6に記載の発明によれ
ば、金属めっき層の表面に酸化防止効果を有する酸化防
止皮膜を形成させることによって、空気中の酸素と金属
めっき層との接触が阻害されるようになる。このため、
たとえ金属めっき層の表面に不純物が存在していた場合
でも不純物の酸化が引き起こされないことから、その酸
化されていない状態の不純物は金属めっき層の変色に対
してはほとんど害をなさない。
【0018】請求項7に記載の発明によれば、公知の金
属表面処理剤を用いることにより、極めて簡便に金属め
っき層の表面に酸化防止皮膜を形成させることが可能と
なり、不純物の酸化が容易に防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示すよう
に、めっき製品11は、合成樹脂製の基材12の表面
(意匠面)に、ベースコート層13(BC層)、銀めっ
き層14及びトップコート層15(TC層)が形成され
ている。前記銀めっき層14は、銀鏡反応を利用した化
学めっき方法(無電解めっき方法)を用いて形成され
る。
【0020】基材12は、ABS(アクリロニトリル・
ブタジエン・スチレン共重合体)、PC(ポリカーボネ
ート)/ABSアロイ、PP(ポリプロピレン)、オレ
フィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、PMMA
(ポリメタクリル酸メチル)又はTPE(熱可塑性エラ
ストマー)により構成され、公知の射出成形法を用いて
成形される。
【0021】ベースコート層13は、基材12の表面に
ベースコート剤を塗布又は浸漬させた後に乾燥させるこ
とによって形成される。前記ベースコート剤としては、
ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、アクリル樹脂等が
挙げられ、塗布が容易であることから2液硬化型ポリウ
レタン樹脂が好適に使用される。
【0022】銀めっき層14は、アンモニア性硝酸銀
([Ag(NH32+OH-)溶液(トレンス試薬)と
還元剤溶液とをベースコート層13の表面上で混合され
るように塗布することにより酸化還元反応を引き起こ
し、そのベースコート層13の表面に銀(Ag)を析出
させることによって形成される。前記還元剤溶液として
は、グリオキサール等のアルデヒド基を有する有機化合
物(R-CHO)、亜硫酸ナトリウム又はチオ硫酸ナト
リウムが好適に使用される。前記アンモニア性硝酸銀溶
液とアルデヒド基を有する有機化合物とを銀鏡反応させ
る際の反応を下記反応式(1)に示す。
【0023】 2[Ag(NH32+OH- + R-CHO → 2Ag + R-CO2NH4 + H2O + 3NH3 …(1) トップコート層15は、銀めっき層14の表面にトップ
コート剤を塗布又は浸漬させた後に乾燥させることによ
って形成される。前記トップコート剤としては、ポリエ
ステル樹脂やアクリル樹脂等が挙げられ、塗布が容易で
あることから2液硬化型ポリウレタン樹脂又はアクリル
変性シリコーン樹脂が好適に使用される。
【0024】上記めっき製品11の製造方法について以
下に記載する。上記のように構成されるめっき製品11
を製造する際には、図2に示すように、まず、ステップ
S20において基材12を所定形状に射出成形した後、
S30のベースコート塗装工程(BC塗装工程)を行
う。
【0025】このS30のベースコート塗装工程は、前
記成形後の基材12の表面にベースコート剤からなるベ
ースコート層13を形成させる工程である。このベース
コート塗装工程では、まず、S31の前処理工程におい
て、イソプロパノール等の洗浄剤を用いて前記成形後の
基材12の表面(意匠面)を充分に洗浄する。続いて、
S32のベース塗装工程において、前記洗浄後の基材1
2の意匠面上にベースコート剤を均一に被覆させる。こ
のS32におけるベースコート剤の被覆方法としては、
塗布又は浸漬のいずれの方法を用いてもよいが、被覆が
容易であることからスプレー塗布するのが好ましい。続
いて、S33の乾燥工程において、前記基材12の意匠
面上に被覆されたベースコート剤をおよそ80℃の温度
で60分間程度乾燥させた後、S40のめっき塗装工程
を行う。
【0026】このS40のめっき塗装工程は、ベースコ
ート層13上に銀めっき層14を形成させる工程であ
る。このめっき塗装工程では、まず、S41の銀鏡前処
理工程において、前記乾燥後のベースコート層13の表
面に2〜3重量%の第二塩化すず(SnCl2)溶液を
塗布又は浸漬させ、すずをベースコート層13の表面に
吸着させる。続いて、S42の水洗工程において、イオ
ン交換水(好ましくは3μS/m3以下)又は蒸留水を
用いてベースコート層13の表面を水洗し、吸着されな
かった余剰の第二塩化すずを取り除いた後、S43の銀
鏡塗装工程を行う。なお、前記すずの代わりにパラジウ
ム(Pd)を用いてもよい。
【0027】このS43の銀鏡塗装工程は、前記水洗後
のベースコート層13の表面に、アンモニア性硝酸銀溶
液と還元剤溶液とを同時に塗布することにより、ベース
コート層13上で両溶液を反応させて銀を析出させる。
なお、この銀鏡塗装工程においても、双頭スプレーガン
又は同芯スプレーガンを利用して両溶液を塗布すると便
利である。さらに、前記析出された銀は、ベースコート
層13の表面に吸着されているすずと置換しながらベー
スコート層13の表面に吸着されて積層し、銀めっき層
14が形成される。続いて、S44の水洗工程におい
て、イオン交換水又は蒸留水を用いて銀めっき層14の
表面を水洗し、その銀めっき層14表面上に残留する銀
鏡反応後の溶液や置換後のすず等を取り除いた後、S4
5の銀鏡後処理工程を行う。
【0028】なお、前記S44の水洗工程後の銀めっき
層14の表面には、イオン交換水又は蒸留水では充分に
取り除くことができなかった微量な不純物が吸着されて
いるおそれがある。特に、上記反応式(1)で示される
銀鏡反応時の有機系副生成物であるNH3やR-CO2
4が銀めっき層14の表面上に極めて残留しやすい。
これら不純物は、空気中の酸素による自然酸化によって
変質し、銀めっき層14の表面が黄色味を帯びた色に変
色(黄変)されてしまい、その意匠性が著しく低下する
原因となる。このS45における銀鏡後処理工程では、
前記不純物による銀めっき層14の黄変を防止するため
の適切な処理が行われる。この銀鏡後処理工程として
は、銀めっき層14の表面に存在する微量な不純物を分
解除去する不純物分解除去工程、前記不純物を吸着除去
する不純物吸着除去工程、又は銀めっき層14の表面に
薄い酸化防止皮膜を形成する酸化防止皮膜形成工程が行
われる。
【0029】不純物分解除去工程は、薄い濃度の酸を銀
めっき層14の表面に塗布又は浸漬させ、銀めっき層1
4表面の不純物を分解除去する処理である。前記酸とし
ては、酢酸、希硫酸、希塩酸、ギ酸、クロム酸等が使用
可能であるが、不純物の分解除去効果が高いうえ銀めっ
き層14の鏡面に与える負の影響が極めて少ないことか
ら、酢酸又は希硫酸が好適に使用される。この不純物分
解除去工程に使用される酸の酸強度としては、酸定数K
aが1.0×10-5〜1.0×107、すなわちpKa
が−7〜5の範囲内であるのが好ましい。このpKaが
−7未満の場合には、銀めっき層14を構成する銀を酸
化させてしまい、銀鏡面を著しく破壊してしまうおそれ
がある。逆にpKaが5を越える場合には、充分な不純
物分解除去効果が発揮されない。また、例えば酢酸を使
用する場合には、前記と同様な理由で3〜10重量%の
範囲内であるのが好ましく、希硫酸を使用する場合にも
同様な理由で2〜6重量%の範囲内であるのが好まし
い。
【0030】不純物吸着除去工程は、銀めっき層14の
表面にタンパク質分散液を塗布又は浸漬させ、銀めっき
層14表面の不純物をタンパク質に吸着させて除去する
処理である。前記タンパク質分散液としては、牛乳等の
各種哺乳動物の乳又は粉ミルクが使用可能であるが、水
若しくは低濃度のアルコール水溶液を溶媒とするカゼイ
ンの分散液が好適に使用される。
【0031】酸化防止皮膜形成工程は、銀めっき層14
の表面に金属表面処理剤を塗布又は浸漬させ、銀めっき
層14の表面に薄い酸化防止皮膜を形成させる処理であ
る。前記金属表面処理剤としては、銀に限らず種々の金
属表面又はめっき表面を処理する公知の金属表面処理剤
が使用可能であり、これら金属表面処理剤を銀めっき層
14又はその他金属やめっき表面に被覆することによっ
て、その表面に高い撥水性を有する酸化皮膜が形成され
るように構成されている。そして、前記銀めっき層14
の表面に形成された酸化皮膜は、銀めっき層14表面へ
の空気の接触を物理的に阻害し、空気中の酸素によるめ
っき層14表面の不純物の自然酸化を防止させるための
酸化防止皮膜として作用する。また、空気中の窒素によ
る不純物の窒化も同時に防止される。
【0032】この金属表面処理剤としては、奥野製薬工
業株式会社製のトップリンスが最も好適に使用される。
金属表面処理剤としてトップリンスを使用する場合に
は、1〜50重量%の範囲内の水溶液を用いるのが好ま
しい。このトップリンスの濃度が1重量%未満の場合に
は、銀めっき層14表面における酸化防止効果を充分に
発揮させることができない。逆に50重量%を越える場
合には、銀めっき層14の表面が白濁してしまう。
【0033】次に、S46の水洗工程において、銀めっ
き層14の表面をイオン交換水又は蒸留水を用いて水洗
した後、S47の水切りブロー工程において、前記銀め
っき層14表面に付着されている水滴をエアブローにて
吹き飛ばす。続いて、S48の乾燥工程において、およ
そ50℃の温度で30分間程度乾燥させた後、S50の
トップコート塗装工程(TC塗装工程)を行う。
【0034】このS50のトップコート塗装工程は、銀
めっき層14の表面にトップコート剤からなるトップコ
ート層15を形成させる工程である。このトップコート
塗装工程では、まず、S51のトップ塗装工程において
トップコート剤を銀めっき層14の表面に均一に塗布し
た後、S52の乾燥工程においておよそ70℃の温度で
60分間程度乾燥させることによりトップコート層15
を形成させる。
【0035】さて、上記のように製造されためっき製品
11は、基材12の意匠面上に下から順に、ベースコー
ト層13、銀めっき層14及びトップコート層15が層
状に形成されている。さらに、前記銀めっき層14とト
ップコート層15との間には、不純物が存在しないか、
或いは不純物が存在していたとしても、銀めっき層14
の最表層を構成する酸化防止皮膜によりその自然酸化が
物理的に防止された状態となっている。このため、この
めっき製品11の意匠面では、黄色味を帯びることなく
白銀に輝く反射光が目視され、極めて高い意匠性が発揮
されている。このめっき製品11は、例えば、メーター
クラスター、センタークラスター、レジスター、センタ
ーコンソール等の自動車の内装部品、ホイールキャッ
プ、バンパーモール、ホイルガーニッシュ、グリルラジ
エータ、バックパネル等の自動車の外装部品、エアコン
ハウジング、携帯電話、ノートパソコン等の自動車部品
以外の用途に好適に使用される。
【0036】上記実施形態によって発揮される効果につ
いて、以下に記載する。 ・ 実施形態のめっき製品11の製造方法は、基材12
の表面にベースコート層13及び銀めっき層14を形成
した後、銀めっき層14表面の不純物を除去する不純物
除去工程を行った後、銀めっき層14の表面にトップコ
ート層15を形成させるものである。このため、前記不
純物除去工程により銀めっき層14表面に存在する不純
物が効果的に取り除かれることから、その不純物による
銀めっき層14の変色を容易に防止することができる。
【0037】・ 不純物除去工程として、銀めっき層1
4の表面に酸を塗布又は浸漬させて不純物を分解除去す
る不純物分解除去工程を行うことによって、極めて効果
的に銀めっき層14表面の不純物を除去することが可能
となる。さらに、3〜10重量%の酢酸又は2〜6重量
%の希硫酸を用いて、銀めっき層14表面の不純物を分
解除去することによって、銀めっき層14の鏡面を傷付
けることなく、容易かつ確実に不純物を分解除去するこ
とができる。また、これらの酸は、比較的取り扱いが容
易であるうえ安価に入手可能である。
【0038】・ 不純物除去工程として、銀めっき層1
4の表面にタンパク質分散液を塗布又は浸漬させて不純
物を吸着除去する不純物吸着除去工程を行うことによっ
て、極めて効果的に銀めっき層14表面の不純物を除去
することが可能となる。
【0039】・ 本実施形態のめっき製品11の製造方
法は、基材12の表面にベースコート層13及び銀めっ
き層14を形成した後、銀めっき層14の表面に酸化防
止皮膜を形成させる酸化防止皮膜形成工程を行った後、
銀めっき層14の表面にトップコート層15を形成させ
るものである。このため、前記酸化防止皮膜により銀め
っき層14表面への空気の接触が阻害されることから、
たとえ銀めっき層14の表面に不純物が存在していた場
合であっても、その不純物の自然酸化が確実に防止さ
れ、銀めっき層14の変色を容易に防止することができ
る。さらに、前記酸化防止皮膜形成工程として、銀めっ
き層14の表面に金属表面処理剤を被覆する工程を行う
ことによって、極めて簡便に酸化防止皮膜を形成させる
ことが可能となる。また、前記金属表面処理剤は、汎用
されているものをほぼそのまま利用することが可能であ
ることから、入手容易かつ安価である。
【0040】
【実施例】以下、前記実施形態を具体化した実施例及び
比較例について説明する。 (実施例1)ABSにより四角板状に形成された基材1
2を射出成形した後、その基材12の表面(意匠面)に
イソプロパノールをスプレー洗浄してS31の前処理工
程を行った。続いて、ベースコート剤として2液硬化型
ポリウレタン樹脂(藤倉化成社製のEB2854A−
5)を基材12の表面にスプレー塗布してS32のベー
ス塗装工程を行った。その後、80℃の乾燥炉内で60
分間乾燥工程(S33)を行うことによって、基材12
の表面に約20μmの均一な厚さのベースコート層13
が形成された。
【0041】次に、ベースコート層13の表面に、3重
量%の第二塩化すず及び1重量%の塩酸を含有する第二
塩化すず溶液をスプレー塗布してS41の銀鏡前処理工
程を行った後、3μS/m3以下のイオン交換水にてベ
ースコート層13の表面をスプレー洗浄し、S42の水
洗工程を行った。続いて、トレンス試薬とグリオキサー
ルとを双頭スプレーガンを用いてベースコート層13の
表面に同時にスプレー塗布してS43の銀鏡塗装工程を
行うことによって、ベースコート層13の表面に約10
00Åの均一な厚さの銀めっき層14が形成された。そ
の後、イオン交換水にて銀めっき層14の表面をスプレ
ー洗浄し、S44の水洗工程を行った。
【0042】次に、銀めっき層14の表面に、金属表面
処理剤(奥野製薬工業社製のトップリンスの10重量%
水溶液)をスプレー塗布してS45の銀鏡後処理工程を
行った後、イオン交換水にて銀めっき層14の表面をス
プレー洗浄してS46の水洗工程を行った。続いて、銀
めっき層14の表面に圧縮空気(エアブロー)を吹き付
けてS47の水切りブロー工程を行った後、50℃の乾
燥炉内で30分間乾燥工程(S48)を行った。
【0043】最後に、銀めっき層14の表面に、トップ
コート剤(藤倉化成社製のPTC−02)をスプレー塗
布してS51のトップ塗装工程を行った後、70℃の乾
燥炉内で60分間乾燥工程(S52)を行うことによっ
て、銀めっき層14の表面に約20μmの均一な厚さの
トップコート層15が形成された。得られためっき製品
11は、基材12の表面にベースコート層13、銀めっ
き層14及びトップコート層15が形成されている。
【0044】(比較例1)S45の銀鏡後処理工程及び
S46の水洗工程を省略した以外は、前記実施例1と同
じ工程を行うことによって、基材12の表面にベースコ
ート層13、銀めっき層14及びトップコート層15が
形成されためっき製品を製造した。
【0045】(実施例2)ベースコート剤として大橋化
学社製のB−3を使用し、トップコート剤として大橋化
学社製のT−2を使用した。さらに、S33の乾燥工程
とS41の銀鏡前処理工程との間に、ベースコート層1
3の表面にアンダーコート剤(大橋化学社製のU−2)
をスプレー塗布して乾燥させることによりアンダーコー
ト層を形成させた。それ以外の工程は上記実施例1と同
じ工程を行うことによって、基材12の表面にベースコ
ート層13、アンダーコート層、銀めっき層14及びト
ップコート層15が形成されためっき製品11を製造し
た。
【0046】(比較例2)S45の銀鏡後処理工程及び
S46の水洗工程を省略した以外は、前記実施例2と同
じ工程を行うことによって、基材12の表面にベースコ
ート層13、アンダーコート層、銀めっき層14及びト
ップコート層15が形成されためっき製品を製造した。
【0047】<Δb*値の測定1>実施例1,2のめっ
き製品11及び比較例1,2のめっき製品、並びに対照
試料としてVI価クロムの標準的な湿式めっき品につい
て、分光測色計を用いてLab表色系におけるb*値を
測色した。得られた測色結果のうち、各めっき製品のb
*値から湿式めっき品のb*値を差し引いた値の差Δb*
値を算出した。結果を表1に示す。
【0048】
【表1】 表1の結果より、実施例1及び2のめっき製品11のΔ
*値は5以下であり、比較例1及び2のめっき製品の
Δb*値は5を越える値となっている。なお、予備的な
試験により、銀めっき層14が肉眼で良好な意匠性を発
揮するためには、前記Δb*値が5以下(0〜5の範囲
内)であることが好ましいことが確認されている。実際
に、比較例1及び2のめっき製品はやや黄色味がかって
目視されたのに対し、実施例1及び2のめっき製品11
では黄色味がかって目視されることはなかった。
【0049】(実施例3)S45の銀鏡後処理工程にお
いて金属表面処理剤を塗布する代わりに、1,2,3,
4,5,7.5,10,12.5,15及び20重量%
の各種濃度の酢酸水溶液を用いて銀めっき層14の表面
をスプレー洗浄した。それ以外の工程は、上記実施例1
と同じ工程を行うことによって、基材12の表面にベー
スコート層13、銀めっき層14及びトップコート層1
5が形成されためっき製品11を製造した。
【0050】(実施例4)S45の銀鏡後処理工程にお
いて金属表面処理剤を塗布する代わりに、1,2,3,
4,5,6,7,8,9及び10重量%の各種濃度の硫
酸水溶液を用いて銀めっき層14の表面をスプレー洗浄
した。それ以外の工程は、上記実施例1と同じ工程を行
うことによって、基材12の表面にベースコート層1
3、銀めっき層14及びトップコート層15が形成され
ためっき製品11を製造した。
【0051】(実施例5)S45の銀鏡後処理工程にお
いて金属表面処理剤を塗布する代わりに、カゼインの水
分散液を用いて銀めっき層14の表面をスプレー洗浄し
た。それ以外の工程は、上記実施例1と同じ工程を行う
ことによって、基材12の表面にベースコート層13、
銀めっき層14及びトップコート層15が形成されため
っき製品11を製造した。
【0052】<Δb*値の測定2>実施例3〜5のめっ
き製品11及び対照試料としてVI価クロムの標準的な
湿式めっき品について、分光測色計を用いてLab表色
系におけるb*値を測色し、Δb*値を求めた。その結
果、実施例3においては、1〜2重量%の酢酸水溶液で
洗浄されたものはΔb*値が5を越え、3〜10重量%
の酢酸水溶液で洗浄されたものはΔb*値が5以下であ
り、12.5重量%以上の酢酸水溶液で洗浄されたもの
については銀めっき層14の鏡面が失われていた。ま
た、実施例4においては、1重量%の希硫酸水溶液で洗
浄されたものはΔb*値が5を越え、2〜6重量%の希
硫酸水溶液で洗浄されたものはΔb*値が5以下であ
り、7重量%以上の希硫酸水溶液で洗浄されたものにつ
いては銀めっき層14の鏡面が失われていた。一方、実
施例5においてはΔb*値が5以下であった。
【0053】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ S45の銀鏡後処理工程において、不純物分解除去
工程を行った後に銀めっき層14の表面を水洗し、続い
て不純物吸着除去工程を行うこと。或いは、S45の銀
鏡後処理において、不純物吸着除去工程を行った後に銀
めっき層14の表面を水洗し、続いて不純物分解除去工
程を行うこと。すなわち、S45の銀鏡後処理工程にお
いて、不純物分解除去工程と不純物吸着除去工程とを組
み合わせて行うこと。これらのように構成した場合、銀
めっき層14表面の不純物をさらに効果的に除去するこ
とが可能となる。
【0054】・ S45の銀鏡後処理工程において、不
純物分解除去工程又は不純物吸着除去工程を行った後、
銀めっき層14の表面を水洗し、続いて酸化防止皮膜形
成工程を行うこと。或いは、S45の銀鏡後処理工程に
おいて、不純物分解除去工程と不純物吸着除去工程とを
組み合わせて行った後、銀めっき層14の表面を水洗
し、続いて酸化防止皮膜形成工程を行うこと。これらの
ように構成した場合、めっき製品11の黄変をさらに効
果的に防止することが可能となる。
【0055】・ 銀めっき層14は、化学めっき方法
(無電解めっき方法)に限らず、電気めっき法やホット
スタンピング法等により形成されてもよい。なおこのと
き、これらのめっき方法において、銀めっき層14の形
成直後にS45と同様の銀鏡後処理工程が行われるよう
に構成される。
【0056】・ 銀以外の金属がめっきされためっき製
品の製造工程において、金属めっき層の形成直後にS4
5と同様の後処理工程を適用してもよい。 ・ ゴム、ガラス、陶磁器等を含む各種のセラミック
ス、木材、紙等からなる各種の形状の成形品であって、
その表面に直接又は間接的にベースコート層13を形成
させることが可能な材料を用いて基材12を構成しても
よい。また、上記実施形態に列記された以外の熱可塑性
樹脂又は熱硬化性樹脂により基材12を構成してもよ
い。
【0057】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 ・ 基材の表面に、ベースコート層、金属めっき層及び
トップコート層を備えためっき製品の製造方法におい
て、基材の表面にベースコート層及び金属めっき層を形
成した後、金属めっき層の表面に酸を塗布又は浸漬させ
て不純物を分解除去する不純物分解除去工程と、金属め
っき層の表面にタンパク質分散液を塗布又は浸漬させて
不純物を吸着除去する不純物吸着除去工程とを行った
後、金属めっき層の表面にトップコート層を形成させる
ことを特徴とするめっき製品の製造方法。
【0058】・ 基材の表面に、ベースコート層、金属
めっき層及びトップコート層を備えためっき製品の製造
方法において、基材の表面にベースコート層及び金属め
っき層を形成した後、金属めっき層の表面に酸を塗布又
は浸漬させて不純物を分解除去する不純物分解除去工程
と、金属めっき層の表面にタンパク質分散液を塗布又は
浸漬させて不純物を吸着除去する不純物吸着除去工程と
を行った後、さらに金属めっき層の表面に酸化防止皮膜
を形成させる酸化防止皮膜形成工程を行った後に金属め
っき層の表面にトップコート層を形成させることを特徴
とするめっき製品の製造方法。
【0059】・ 請求項1から請求項7のいずれかに記
載のめっき製品の製造方法において、前記金属めっき層
は、銀鏡反応を利用した銀の化学めっき方法に従って形
成されることを特徴とするめっき製品の製造方法。この
ように構成した場合、基材の表面に意匠性の高い銀めっ
き層を容易に形成させることができる。
【0060】・ 請求項1から請求項7のいずれかに記
載のめっき製品の製造方法において、前記基材を合成樹
脂により構成したことを特徴とするめっき製品の製造方
法。このように構成した場合、その表面にベースコート
層、金属めっき層及びトップコート層を容易に形成させ
ることができるうえ、各層の接着性を容易に高めること
ができる。
【0061】・ 請求項1から請求項7のいずれかに記
載のめっき製品の製造方法を用いて製造されためっき製
品であって、基材の表面に、ベースコート層、金属めっ
き層及びトップコート層を備え、前記金属めっき層を銀
により構成するとともに、Hab表色系におけるb*
の測色値からVI価クロムの標準的な湿式めっき品のb
*値の測色値を差し引いたΔb*値が5以下であることを
特徴とするめっき製品。このように構成した場合、めっ
き製品を目視したときの違和感を著しく低減させてその
意匠性を容易に高めることができる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1から請求項7に
記載の発明のめっき製品の製造方法によれば、金属めっ
き層表面の不純物による変色を容易に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のめっき製品の一部を模式的に示す
断面図。
【図2】 実施形態のめっき製品の製造方法の流れを示
す図。
【符号の説明】
11…めっき製品、12…基材、13…ベースコート
層、14…金属めっき層としての銀めっき層、15…ト
ップコート層、S45…不純物除去工程、酸化防止皮膜
形成工程としての銀鏡後処理工程。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23G 1/10 C23G 1/10 1/24 1/24 (72)発明者 荻巣 康彦 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成 株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AE16 BB24Y BB65Y BB68Y BB76Y BB87Y BB91Y CA32 CA33 CA47 CB04 CB13 DA06 DB13 DB14 DB18 DB21 DB35 DB36 DB37 DB43 DB48 DC13 DC15 DC18 DC38 EA07 EA10 EB07 EB22 EB35 EB36 EB38 EB42 EC07 4F100 AB01 AB01C AB21 AK74 AT00A BA04 BA05 BA07 BA10A BA10D CC00B CC01D EH71C GB90 JB03E JN28 4K022 AA13 AA47 BA01 BA31 CA04 CA18 DA01 EA02 EA04 4K044 AA16 AB06 BA08 BA21 BB04 BC02 BC09 CA15 CA16 CA53 4K053 PA01 QA07 RA15 RA46 RA51 SA03 SA06 TA01 TA08 TA16 TA17 TA18 TA19 YA03 ZA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表面に、ベースコート層、金属め
    っき層及びトップコート層を備えためっき製品の製造方
    法において、 基材の表面にベースコート層及び金属めっき層を形成し
    た後、金属めっき層表面の不純物を除去する不純物除去
    工程を行った後、金属めっき層の表面にトップコート層
    を形成させることを特徴とするめっき製品の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のめっき製品の製造方法
    において、 前記不純物除去工程は、前記金属めっき層の表面に酸を
    塗布又は浸漬させて不純物を分解除去する不純物分解除
    去工程であることを特徴とするめっき製品の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のめっき製品の製造方法
    において、 前記酸を3〜10重量%の酢酸又は2〜6重量%の希硫
    酸としたことを特徴とするめっき製品の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のめっき製品の製造方法
    において、 前記不純物除去工程は、前記金属めっき層の表面にタン
    パク質分散液を塗布又は浸漬させて不純物を吸着除去す
    る不純物吸着除去工程であることを特徴とするめっき製
    品の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    のめっき製品の製造方法において、 前記不純物除去工程を行った後、さらに金属めっき層の
    表面に酸化防止皮膜を形成させる酸化防止皮膜形成工程
    を行うことを特徴とするめっき製品の製造方法。
  6. 【請求項6】 基材の表面に、ベースコート層、金属め
    っき層及びトップコート層を備えためっき製品の製造方
    法において、 基材の表面にベースコート層及び金属めっき層を形成し
    た後、金属めっき層の表面に酸化防止皮膜を形成させる
    酸化防止皮膜形成工程を行った後、金属めっき層の表面
    にトップコート層を形成させることを特徴とするめっき
    製品の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6に記載のめっき製
    品の製造方法において、 前記酸化防止皮膜形成工程は、前記金属めっき層の表面
    に金属表面処理剤を被覆して酸化防止皮膜を形成させる
    ことを特徴とするめっき製品の製造方法。
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