JP2002255400A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 レジストローラの速度変動を制御することで
記録媒体の搬送速度を一定に保つようにし、像担持体上
のトナー像を記録媒体に転写する際に発生する転写ムラ
を防止する。 【解決手段】 レジストローラ対１９に記録媒体が挿入
されているときにはレジスト従動ローラ１９ｂに非接触
であり、記録媒体が抜けたときにはレジスト従動ローラ
１９ｂに大押力で接する記録媒体速度制御板２６又は記
録媒体速度制御ローラ２７ａを設ける。さらに、記録媒
体とレジストローラ対１９とで生じる摩擦力と、記録媒
体速度制御板２６又は記録媒体速度制御ローラ２７ａと
レジストローラ対１９とで生じる摩擦力がほぼ等しくな
るように制御する。さらに、記録媒体速度制御板２６又
は記録媒体速度制御ローラ２７ａを揺動させる。
記録媒体の搬送速度を一定に保つようにし、像担持体上
のトナー像を記録媒体に転写する際に発生する転写ムラ
を防止する。 【解決手段】 レジストローラ対１９に記録媒体が挿入
されているときにはレジスト従動ローラ１９ｂに非接触
であり、記録媒体が抜けたときにはレジスト従動ローラ
１９ｂに大押力で接する記録媒体速度制御板２６又は記
録媒体速度制御ローラ２７ａを設ける。さらに、記録媒
体とレジストローラ対１９とで生じる摩擦力と、記録媒
体速度制御板２６又は記録媒体速度制御ローラ２７ａと
レジストローラ対１９とで生じる摩擦力がほぼ等しくな
るように制御する。さらに、記録媒体速度制御板２６又
は記録媒体速度制御ローラ２７ａを揺動させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザプ
リンタ、ファクシミリ等の画像形成装置における記録媒
体搬送速度制御装置に関するものである。
リンタ、ファクシミリ等の画像形成装置における記録媒
体搬送速度制御装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、高解像度化、高画質化が進むに当
たり、中間濃度画像における濃度均一性に対する要求が
年々厳しくなってきている。この中間濃度画像における
濃度変動は像担持体における帯電量の変動、現像濃度の
変動、レーザービームの位置変動、像担持体の速度変動
など様々な要因によって起こるが、記録媒体の速度変動
も大きな要因の一つとして挙げられる。記録媒体の速度
変動が起こる要因としては主に、記録媒体を搬送するレ
ジストローラの駆動ギヤの噛合い周期でおこる速度変動
と、複数のレジストローラ対によって記録媒体が搬送さ
れるためにレジストローラ対に記録媒体が突入したり抜
けた時に起こる一時的な速度変動との２つが挙げられ
る。前者の周期的速度変動は、駆動ギヤの噛合い精度を
上げるなど比較的対応が容易であるが、後者の一時的速
度変動を制御することは一般的に困難であると言われて
いる。
たり、中間濃度画像における濃度均一性に対する要求が
年々厳しくなってきている。この中間濃度画像における
濃度変動は像担持体における帯電量の変動、現像濃度の
変動、レーザービームの位置変動、像担持体の速度変動
など様々な要因によって起こるが、記録媒体の速度変動
も大きな要因の一つとして挙げられる。記録媒体の速度
変動が起こる要因としては主に、記録媒体を搬送するレ
ジストローラの駆動ギヤの噛合い周期でおこる速度変動
と、複数のレジストローラ対によって記録媒体が搬送さ
れるためにレジストローラ対に記録媒体が突入したり抜
けた時に起こる一時的な速度変動との２つが挙げられ
る。前者の周期的速度変動は、駆動ギヤの噛合い精度を
上げるなど比較的対応が容易であるが、後者の一時的速
度変動を制御することは一般的に困難であると言われて
いる。
【０００２】後者の不具合について、レジストローラ対
１９による速度変動の例を図１１から図１３に示し説明
する。図１１はレジスト駆動ローラ１９ａとレジスト従
動ローラ１９ｂの間に記録媒体が挿入され搬送されてい
る図である。記録媒体によりレジスト従動ローラ１９ｂ
は押し上げられている。図１２は記録媒体がレジストロ
ーラ対１９を抜けてＢ方向に進んだときの図である。レ
ジスト従動ローラ１９ｂはＡ方向の元の位置に戻る。こ
の、レジストローラ対１９を通過する図１１から図１２
の動作にかけて、Ａ及びＢの動作によって速度変動が発
生する。この速度変動が像担持体１０と転写装置１３と
の転写時に転写ブレとなり、記録媒体上のトナー像の濃
度変動を発生させる原因となる。この現象は特に、厚い
紙厚の記録媒体を使用時に顕著に生じる。この時の記録
媒体の搬送速度と搬送時間との関係を表すグラフを図１
３に示す。記録媒体は同じ速度を保って搬送されるのが
理想であるが、実際には記録媒体がレジストローラ対１
９を通過した瞬間に速度が乱れている。
１９による速度変動の例を図１１から図１３に示し説明
する。図１１はレジスト駆動ローラ１９ａとレジスト従
動ローラ１９ｂの間に記録媒体が挿入され搬送されてい
る図である。記録媒体によりレジスト従動ローラ１９ｂ
は押し上げられている。図１２は記録媒体がレジストロ
ーラ対１９を抜けてＢ方向に進んだときの図である。レ
ジスト従動ローラ１９ｂはＡ方向の元の位置に戻る。こ
の、レジストローラ対１９を通過する図１１から図１２
の動作にかけて、Ａ及びＢの動作によって速度変動が発
生する。この速度変動が像担持体１０と転写装置１３と
の転写時に転写ブレとなり、記録媒体上のトナー像の濃
度変動を発生させる原因となる。この現象は特に、厚い
紙厚の記録媒体を使用時に顕著に生じる。この時の記録
媒体の搬送速度と搬送時間との関係を表すグラフを図１
３に示す。記録媒体は同じ速度を保って搬送されるのが
理想であるが、実際には記録媒体がレジストローラ対１
９を通過した瞬間に速度が乱れている。
【０００２】そこで従来は、レジストローラ対の押付け
力を低減させて速度変動を低減させていたが、レジスト
ローラの搬送力が低下して記録媒体とレジストローラと
の間で滑りが生じ、記録媒体不送りが生じ易いといった
不具合があり、また、厚さの大きい記録媒体においては
それほど効果が見られなかった。
力を低減させて速度変動を低減させていたが、レジスト
ローラの搬送力が低下して記録媒体とレジストローラと
の間で滑りが生じ、記録媒体不送りが生じ易いといった
不具合があり、また、厚さの大きい記録媒体においては
それほど効果が見られなかった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記問題点に鑑み、本
発明の請求項１に記載の画像形成装置の記録媒体搬送速
度制御装置では、レジストローラの速度変動を制御し、
それにより記録媒体の送りムラを低減することにより、
像担持体上のトナー像を安定して記録媒体に転写でき、
中間濃度画像における濃度均一性を比較的安価に向上し
た画像形成装置の記録媒体搬送速度を提供することを目
的としている。
発明の請求項１に記載の画像形成装置の記録媒体搬送速
度制御装置では、レジストローラの速度変動を制御し、
それにより記録媒体の送りムラを低減することにより、
像担持体上のトナー像を安定して記録媒体に転写でき、
中間濃度画像における濃度均一性を比較的安価に向上し
た画像形成装置の記録媒体搬送速度を提供することを目
的としている。
【０００５】しかしながら、レジストローラ対の速度の
速い画像形成装置においては、請求項１の記録媒体速度
制御板の接触によりレジストローラや前記制御板が磨耗
し、従来の性能を発揮できなくなったり、その磨耗粉に
より搬送性能が低減してしまう場合がある。そこで請求
項２では、部品の磨耗を低減し、安定した記録媒体搬送
が行える画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置を提
供することを目的としている。請求項３では、レジスト
ローラの速度変動を低減し、より記録媒体の送りムラを
低減する画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置を提
供することを目的としている。
速い画像形成装置においては、請求項１の記録媒体速度
制御板の接触によりレジストローラや前記制御板が磨耗
し、従来の性能を発揮できなくなったり、その磨耗粉に
より搬送性能が低減してしまう場合がある。そこで請求
項２では、部品の磨耗を低減し、安定した記録媒体搬送
が行える画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置を提
供することを目的としている。請求項３では、レジスト
ローラの速度変動を低減し、より記録媒体の送りムラを
低減する画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置を提
供することを目的としている。
【０００７】また、記録媒体が用紙の場合、紙粉がレジ
ストローラ表面に付着し、記録媒体速度制御板もしくは
ローラに付着し、本来の性能が経時的に低下してしまう
場合がある。そこで請求項４では、付着した紙粉を除去
することにより、経時的にも安定した性能を発揮する画
像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置を提供すること
を目的としている。
ストローラ表面に付着し、記録媒体速度制御板もしくは
ローラに付着し、本来の性能が経時的に低下してしまう
場合がある。そこで請求項４では、付着した紙粉を除去
することにより、経時的にも安定した性能を発揮する画
像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置を提供すること
を目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項１に記載の画像形成装置の記録媒体
搬送速度制御装置は、トナー画像を形成する像担持体
と、前記トナー画像を転写するための記録媒体を搬送す
るレジストローラ対とを有する画像形成装置の記録媒体
搬送速度制御装置において、レジストローラ対の間に記
録媒体がある場合には、レジストローラ対のいずれかの
レジストローラに非接触もしくは小押力にて接触し、レ
ジストローラ間に記録媒体がない場合には、前記レジス
トローラ対のいずれかのレジストローラに大押力にて接
触する記録媒体速度制御板を設けたことを特徴とする画
像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置とする。請求項
２に記載の画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置
は、請求項１に記載の画像形成装置の記録媒体搬送速度
制御装置において、レジストローラ対の間に記録媒体が
ある場合には、レジストローラ対のいずれかのレジスト
ローラに非接触もしくは小押力にて接触し、レジストロ
ーラ対の間に記録媒体がない場合には、レジストローラ
対のいずれかのレジストローラに大押力にて接触し、レ
ジストローラの回転力により同一方向に回転可能な記録
媒体速度制御ローラを設けたことを特徴とする画像形成
装置の記録媒体搬送速度制御装置とする。請求項３に記
載の画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置は、請求
項１又は２に記載の画像形成装置の記録媒体搬送速度制
御装置において、記録媒体とレジストローラとの間で生
じる摩擦力と、記録媒体速度制御板及び記録媒体速度制
御ローラとレジストローラとの摩擦力がほぼ等しくなる
様に、摩擦係数と押力を制御することを特徴とする画像
形成装置の記録媒体搬送速度制御装置とする。請求項４
に記載の画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置は、
請求項１乃至３のいずれかに記載の画像形成装置の記録
媒体搬送速度制御装置において、記録媒体速度制御板及
び記録媒体速度制御ローラをレジストローラの回転中心
軸方向に揺動させることを特徴とする画像形成装置の記
録媒体搬送速度制御装置とする。
に、本発明の請求項１に記載の画像形成装置の記録媒体
搬送速度制御装置は、トナー画像を形成する像担持体
と、前記トナー画像を転写するための記録媒体を搬送す
るレジストローラ対とを有する画像形成装置の記録媒体
搬送速度制御装置において、レジストローラ対の間に記
録媒体がある場合には、レジストローラ対のいずれかの
レジストローラに非接触もしくは小押力にて接触し、レ
ジストローラ間に記録媒体がない場合には、前記レジス
トローラ対のいずれかのレジストローラに大押力にて接
触する記録媒体速度制御板を設けたことを特徴とする画
像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置とする。請求項
２に記載の画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置
は、請求項１に記載の画像形成装置の記録媒体搬送速度
制御装置において、レジストローラ対の間に記録媒体が
ある場合には、レジストローラ対のいずれかのレジスト
ローラに非接触もしくは小押力にて接触し、レジストロ
ーラ対の間に記録媒体がない場合には、レジストローラ
対のいずれかのレジストローラに大押力にて接触し、レ
ジストローラの回転力により同一方向に回転可能な記録
媒体速度制御ローラを設けたことを特徴とする画像形成
装置の記録媒体搬送速度制御装置とする。請求項３に記
載の画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置は、請求
項１又は２に記載の画像形成装置の記録媒体搬送速度制
御装置において、記録媒体とレジストローラとの間で生
じる摩擦力と、記録媒体速度制御板及び記録媒体速度制
御ローラとレジストローラとの摩擦力がほぼ等しくなる
様に、摩擦係数と押力を制御することを特徴とする画像
形成装置の記録媒体搬送速度制御装置とする。請求項４
に記載の画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置は、
請求項１乃至３のいずれかに記載の画像形成装置の記録
媒体搬送速度制御装置において、記録媒体速度制御板及
び記録媒体速度制御ローラをレジストローラの回転中心
軸方向に揺動させることを特徴とする画像形成装置の記
録媒体搬送速度制御装置とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下より図面を参照しつつ、この
発明の形態について説明する。図１は本発明に係わる画
像形成装置における主要部の概略構成図である。図中反
時計方向に回転するドラム状の像担持体１０の周りに
は、像担持体１０上の帯電装置１１、現像装置１２、転
写装置１３、クリーニング装置１４等を設ける。帯電装
置１１の上には、書込み装置１５を備える。像担持体１
０の下には、転写装置１３との間を通過して、図中左か
ら右へと記録媒体を搬送する記録媒体搬送路１６を形成
する。記録媒体搬送路１６の搬送開始位置には給紙トレ
イ１７を備え、給紙トレイ１７には記録媒体を積載して
収納し、記録媒体は給紙ローラ１８により繰り出され
る。記録媒体搬送路１６に沿って、給紙ローラ１８の下
流位置、且つ像担持体１０及び転写装置１３の上流位置
には、レジストローラ対１９を備える。また、記録媒体
搬送路１６に沿って、像担持体１０及び転写装置１３の
下流位置には、加熱ローラ２０と加圧ローラ２１とを備
える定着装置２２を設ける。定着ローラ２２の下流位置
には一対の排出ローラ２３を配置する。排出ローラ２３
の下流には、排出トレイ２４を設ける。
発明の形態について説明する。図１は本発明に係わる画
像形成装置における主要部の概略構成図である。図中反
時計方向に回転するドラム状の像担持体１０の周りに
は、像担持体１０上の帯電装置１１、現像装置１２、転
写装置１３、クリーニング装置１４等を設ける。帯電装
置１１の上には、書込み装置１５を備える。像担持体１
０の下には、転写装置１３との間を通過して、図中左か
ら右へと記録媒体を搬送する記録媒体搬送路１６を形成
する。記録媒体搬送路１６の搬送開始位置には給紙トレ
イ１７を備え、給紙トレイ１７には記録媒体を積載して
収納し、記録媒体は給紙ローラ１８により繰り出され
る。記録媒体搬送路１６に沿って、給紙ローラ１８の下
流位置、且つ像担持体１０及び転写装置１３の上流位置
には、レジストローラ対１９を備える。また、記録媒体
搬送路１６に沿って、像担持体１０及び転写装置１３の
下流位置には、加熱ローラ２０と加圧ローラ２１とを備
える定着装置２２を設ける。定着ローラ２２の下流位置
には一対の排出ローラ２３を配置する。排出ローラ２３
の下流には、排出トレイ２４を設ける。
【０００８】次に、図１の画像形成装置の動作について
説明する。像担持体１０は回転するとともに帯電装置１
１により表面に電圧を印加され一様に帯電する。次いで
書込み装置１５を露光して書込みを行うことにより像担
持体１０上に静電潜像を形成する。続いて、現像装置１
２内に備える現像ローラ２５でトナーを付着し、像担持
体１０上の静電潜像を可視化して像担持体１０上にトナ
ー像を形成する。一方、像担持体１０の回転とともに、
給紙ローラ１８を回転して給紙トレイ１７から記録媒体
を繰り返し、記録媒体搬送路１６に入れてレジストロー
ラ対１９に突き当てて止める。そして、像担持体１０上
のトナー像にタイミングを合わせてレジストローラ対１
９を回転させ、記録媒体搬送路１６を通して搬送し、像
担持体１０と転写装置１３との間に向けて記録媒体を送
り込む。
説明する。像担持体１０は回転するとともに帯電装置１
１により表面に電圧を印加され一様に帯電する。次いで
書込み装置１５を露光して書込みを行うことにより像担
持体１０上に静電潜像を形成する。続いて、現像装置１
２内に備える現像ローラ２５でトナーを付着し、像担持
体１０上の静電潜像を可視化して像担持体１０上にトナ
ー像を形成する。一方、像担持体１０の回転とともに、
給紙ローラ１８を回転して給紙トレイ１７から記録媒体
を繰り返し、記録媒体搬送路１６に入れてレジストロー
ラ対１９に突き当てて止める。そして、像担持体１０上
のトナー像にタイミングを合わせてレジストローラ対１
９を回転させ、記録媒体搬送路１６を通して搬送し、像
担持体１０と転写装置１３との間に向けて記録媒体を送
り込む。
【０００２】像担持体１０と転写装置１３との間では、
転写装置１３によって像担持体１０上に形成したトナー
像を記録媒体に転写する。転写後の記録媒体は、記録媒
体搬送路１６を通して定着装置２２に搬送され、加熱ロ
ーラ２０及び加圧ローラ２１により熱と圧力とを加えて
転写画像を定着される。定着後の記録媒体は、排出ロー
ラ２３で排出して排出トレイ２４上にスタックされる。
一方、転写後の像担持体１０は、回転とともに表面上の
転写残トナーをクリーニング装置1４で除去され、表面
を不図示の除電装置で除去され、次の画像形成に備え
る。ここで、記録媒体が像担持体１０と転写装置１３と
の間にあり、転写装置１３によって像担持体１０上に形
成したトナー像を転写されている時は、像担持体１０の
速度同様、記録媒体自体の速度が一定に保たれている
と、像担持体１０上のトナー像が乱れることなく記録媒
体に均一に転写される。
転写装置１３によって像担持体１０上に形成したトナー
像を記録媒体に転写する。転写後の記録媒体は、記録媒
体搬送路１６を通して定着装置２２に搬送され、加熱ロ
ーラ２０及び加圧ローラ２１により熱と圧力とを加えて
転写画像を定着される。定着後の記録媒体は、排出ロー
ラ２３で排出して排出トレイ２４上にスタックされる。
一方、転写後の像担持体１０は、回転とともに表面上の
転写残トナーをクリーニング装置1４で除去され、表面
を不図示の除電装置で除去され、次の画像形成に備え
る。ここで、記録媒体が像担持体１０と転写装置１３と
の間にあり、転写装置１３によって像担持体１０上に形
成したトナー像を転写されている時は、像担持体１０の
速度同様、記録媒体自体の速度が一定に保たれている
と、像担持体１０上のトナー像が乱れることなく記録媒
体に均一に転写される。
【０００８】そこで、本発明の構成動作について説明す
る。請求項1の構成及び動作について図２から図６に示
す。図２はレジスト駆動ローラ１９ａとレジスト従動ロ
ーラ１９ｂとの間に記録媒体が挿入され搬送されている
図である。この時、レジスト従動ローラ１９ｂは記録媒
体によって押し上げられているため、記録媒体速度制御
板２６はレジスト従動ローラ１９ｂに接触しないか、又
は小さい押付け力で接触している。図３は記録媒体がレ
ジストローラ対１９を通過してＢ方向に進んだときの図
である。記録媒体の後端がレジストローラ対１９のニッ
プ部を抜けると、レジスト従動ローラ１９ｂがＡ方向に
移動し、記録媒体速度制御板２６に接触する。このと
き、記録媒体速度制御板２６の大きい押付け力Ｃによ
り、レジスト従動ローラ１９ｂのＡ方向への力が相殺さ
れ、記録媒体の後端がレジスト従動ローラ１９ｂにより
Ｂ方向に押される力を減少することができる。なお、記
録媒体速度制御板２６は金属等と樹脂等とで形成されて
いる。図４に上記構成での記録媒体の搬送速度と搬送時
間との関係を表すグラフを示す。記録媒体がレジストロ
ーラ対１９を抜けた瞬間に搬送速度は若干乱れている
が、その変動は減少している。図５は記録媒体速度制御
板２６が直接レジスト従動ローラ１９ｂ表面に接触して
いる例を示す斜視図であり、図６は記録媒体速度制御板
２６がレジスト従動ローラ１９ｂと回転中心が同一であ
るレジスト従動ローラ軸1９ｃに接触している例を示す
斜視図である。
る。請求項1の構成及び動作について図２から図６に示
す。図２はレジスト駆動ローラ１９ａとレジスト従動ロ
ーラ１９ｂとの間に記録媒体が挿入され搬送されている
図である。この時、レジスト従動ローラ１９ｂは記録媒
体によって押し上げられているため、記録媒体速度制御
板２６はレジスト従動ローラ１９ｂに接触しないか、又
は小さい押付け力で接触している。図３は記録媒体がレ
ジストローラ対１９を通過してＢ方向に進んだときの図
である。記録媒体の後端がレジストローラ対１９のニッ
プ部を抜けると、レジスト従動ローラ１９ｂがＡ方向に
移動し、記録媒体速度制御板２６に接触する。このと
き、記録媒体速度制御板２６の大きい押付け力Ｃによ
り、レジスト従動ローラ１９ｂのＡ方向への力が相殺さ
れ、記録媒体の後端がレジスト従動ローラ１９ｂにより
Ｂ方向に押される力を減少することができる。なお、記
録媒体速度制御板２６は金属等と樹脂等とで形成されて
いる。図４に上記構成での記録媒体の搬送速度と搬送時
間との関係を表すグラフを示す。記録媒体がレジストロ
ーラ対１９を抜けた瞬間に搬送速度は若干乱れている
が、その変動は減少している。図５は記録媒体速度制御
板２６が直接レジスト従動ローラ１９ｂ表面に接触して
いる例を示す斜視図であり、図６は記録媒体速度制御板
２６がレジスト従動ローラ１９ｂと回転中心が同一であ
るレジスト従動ローラ軸1９ｃに接触している例を示す
斜視図である。
【０００８】請求項２の構成及び動作について図７から
図８に示す。基本的な動作は請求項１と同様であるが、
記録媒体速度制御装置が記録媒体制御ローラ２７ａと支
持板２７ｂで構成されている点において異なる。支持板
２７ｂは弾性体で形成されている。記録媒体制御ローラ
２７ａは支持板２７ｂに対して回転可能であり、レジス
ト従動ローラ１９ｂの回転力により接触時には連れ回り
する。このため、レジスト駆動ローラ１９ａが速い場合
や、高耐久性を要求する定着装置においては、請求項１
の構成によって生じる部品の磨耗を低減させることがで
きる。
図８に示す。基本的な動作は請求項１と同様であるが、
記録媒体速度制御装置が記録媒体制御ローラ２７ａと支
持板２７ｂで構成されている点において異なる。支持板
２７ｂは弾性体で形成されている。記録媒体制御ローラ
２７ａは支持板２７ｂに対して回転可能であり、レジス
ト従動ローラ１９ｂの回転力により接触時には連れ回り
する。このため、レジスト駆動ローラ１９ａが速い場合
や、高耐久性を要求する定着装置においては、請求項１
の構成によって生じる部品の磨耗を低減させることがで
きる。
【０００８】請求項３については図示していないが、レ
ジスト従動ローラ１９ｂと記録媒体速度制御板２６もし
くはローラ２７ａとの摩擦係数と押付け力を制御し、レ
ジスト従動ローラ１９ｂと記録媒体との間で起こる摩擦
力に近づけることにより、レジスト従動ローラ１９ｂの
紙の有無による負荷変動差を小さくする事により、レジ
ストローラの速度変動を低減し、より記録媒体の送りム
ラを低減する。
ジスト従動ローラ１９ｂと記録媒体速度制御板２６もし
くはローラ２７ａとの摩擦係数と押付け力を制御し、レ
ジスト従動ローラ１９ｂと記録媒体との間で起こる摩擦
力に近づけることにより、レジスト従動ローラ１９ｂの
紙の有無による負荷変動差を小さくする事により、レジ
ストローラの速度変動を低減し、より記録媒体の送りム
ラを低減する。
【０００８】請求項４の構成及び動作について図９から
図１０に示す。図９はカム状の突起が一体となって形成
されている揺動ギヤ２８の斜視図である。図１０は揺動
ギヤ２８を用いたレジストローラ１９の構成を示す断面
図である。ここでは、揺動ギヤ２８の回転力はレジスト
駆動ギヤ２９によって伝達されている例を示す。揺動ギ
ヤ２８のカム部は、記録媒体速度制御板２６を支持して
いる揺動軸３０の端部に接触し、記録媒体速度制御板２
６をＤ方向に揺動する。この動きにより、記録媒体速度
制御板２６とレジスト従動ローラ１９ｂ間に溜まった紙
粉等を落下させることができる。なお、記録媒体速度制
御板２６の代わりに記録媒体速度制御ローラ２７ａを用
いた場合においても、その効果は同様である。
図１０に示す。図９はカム状の突起が一体となって形成
されている揺動ギヤ２８の斜視図である。図１０は揺動
ギヤ２８を用いたレジストローラ１９の構成を示す断面
図である。ここでは、揺動ギヤ２８の回転力はレジスト
駆動ギヤ２９によって伝達されている例を示す。揺動ギ
ヤ２８のカム部は、記録媒体速度制御板２６を支持して
いる揺動軸３０の端部に接触し、記録媒体速度制御板２
６をＤ方向に揺動する。この動きにより、記録媒体速度
制御板２６とレジスト従動ローラ１９ｂ間に溜まった紙
粉等を落下させることができる。なお、記録媒体速度制
御板２６の代わりに記録媒体速度制御ローラ２７ａを用
いた場合においても、その効果は同様である。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載の画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置によ
れば、記録媒体速度制御板を設けることで記録媒体の送
りムラを低減し、像担持体上のトナー像を安定して記録
媒体に転写することができ、中間濃度画像における濃度
均一性を比較的安価に向上した画像形成装置の記録媒体
搬送速度制御装置を提供することができる。請求項２に
記載の画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置によれ
ば、記録媒体速度制御ローラを設けることで、レジスト
ローラによる搬送速度が速い設定においても中間濃度画
像における濃度均一性を比較的安価に向上するととも
に、滑りによって発生する部品の磨耗を低減し、安定し
た記録媒体搬送を行え、それが原因で起こる搬送ジャム
等を低減した画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置
を提供することができる。請求項３に記載の画像形成装
置の記録媒体搬送速度制御装置によれば、レジストロー
ラと記録媒体速度制御板又は記録媒体速度制御ローラと
の摩擦係数と押付け力を制御し、レジストローラの紙の
有無による負荷変動差を小さくする事により、レジスト
ローラの速度変動を低減し、より記録媒体の送りムラを
低減した画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置を提
供することができる。請求項４に記載の画像形成装置の
記録媒体搬送速度制御装置によれば、記録媒体速度制御
板又は記録媒体速度制御ローラをレジストローラによっ
て揺動し、記録媒体速度制御板又は記録媒体速度制御ロ
ーラに溜まった紙粉等を除去し、経時的にも安定した記
録媒体の搬送制御を備えた画像形成装置の記録媒体搬送
速度制御装置を提供することができる。
に記載の画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置によ
れば、記録媒体速度制御板を設けることで記録媒体の送
りムラを低減し、像担持体上のトナー像を安定して記録
媒体に転写することができ、中間濃度画像における濃度
均一性を比較的安価に向上した画像形成装置の記録媒体
搬送速度制御装置を提供することができる。請求項２に
記載の画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置によれ
ば、記録媒体速度制御ローラを設けることで、レジスト
ローラによる搬送速度が速い設定においても中間濃度画
像における濃度均一性を比較的安価に向上するととも
に、滑りによって発生する部品の磨耗を低減し、安定し
た記録媒体搬送を行え、それが原因で起こる搬送ジャム
等を低減した画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置
を提供することができる。請求項３に記載の画像形成装
置の記録媒体搬送速度制御装置によれば、レジストロー
ラと記録媒体速度制御板又は記録媒体速度制御ローラと
の摩擦係数と押付け力を制御し、レジストローラの紙の
有無による負荷変動差を小さくする事により、レジスト
ローラの速度変動を低減し、より記録媒体の送りムラを
低減した画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置を提
供することができる。請求項４に記載の画像形成装置の
記録媒体搬送速度制御装置によれば、記録媒体速度制御
板又は記録媒体速度制御ローラをレジストローラによっ
て揺動し、記録媒体速度制御板又は記録媒体速度制御ロ
ーラに溜まった紙粉等を除去し、経時的にも安定した記
録媒体の搬送制御を備えた画像形成装置の記録媒体搬送
速度制御装置を提供することができる。
【図１】本発明に係る画像形成装置における主要部の概
略構成図である。
略構成図である。
【図２】記録媒体速度制御板を用いた本発明の実施の形
態において、レジストローラ対に記録媒体が挿入され搬
送されている様子を示す図である。
態において、レジストローラ対に記録媒体が挿入され搬
送されている様子を示す図である。
【図３】記録媒体速度制御板を用いた本発明の実施の形
態において、記録媒体がレジストローラ対を抜けて搬送
されている様子を示す図である。
態において、記録媒体がレジストローラ対を抜けて搬送
されている様子を示す図である。
【図４】記録媒体速度制御装置を用いた本発明の実施の
形態において、記録媒体の搬送速度と搬送時間との関係
を表すグラフである。
形態において、記録媒体の搬送速度と搬送時間との関係
を表すグラフである。
【図５】記録媒体速度制御板が直接レジスト従動ローラ
表面に接触している例を示す斜視図である。
表面に接触している例を示す斜視図である。
【図６】記録媒体速度制御板がレジスト従動ローラ軸に
接触している例を示す斜視図である。
接触している例を示す斜視図である。
【図７】記録媒体速度制御ローラを用いた本発明の実施
の形態において、レジストローラ対に記録媒体が挿入さ
れ搬送されている様子を示す図である。
の形態において、レジストローラ対に記録媒体が挿入さ
れ搬送されている様子を示す図である。
【図８】記録媒体速度制御ローラを用いた本発明の実施
の形態において、記録媒体がレジストローラ対を抜けて
搬送されている様子を示す図である。
の形態において、記録媒体がレジストローラ対を抜けて
搬送されている様子を示す図である。
【図９】揺動ギヤの斜視図である。
【図１０】揺動ギヤを用いたレジストローラの構成を示
す断面図である。
す断面図である。
【図１１】従来技術において、レジストローラ対に記録
媒体が挿入され搬送されている様子を示す図である。
媒体が挿入され搬送されている様子を示す図である。
【図１２】従来技術において、記録媒体がレジストロー
ラ対を抜けて搬送されている様子を示す図である。
ラ対を抜けて搬送されている様子を示す図である。
【図１３】従来技術において、記録媒体の搬送速度と搬
送時間との関係を表すグラフである。
送時間との関係を表すグラフである。
１０ 像担持体 １１ 帯電装置 １２ 現像装置 １３ 転写装置 １４ クリーニング装置 １５ 書込み装置 １６ 記録媒体搬送路 １７ 給紙トレイ １８ 給紙ローラ １９ レジストローラ対 １９ａ レジスト駆動ローラ １９ｂ レジスト従動ローラ １９ｃ レジスト従動ローラ軸 ２０ 加熱ローラ ２１ 加圧ローラ ２３ 排出ローラ ２４ 排出トレイ ２５ 現像ローラ ２６ 記録媒体速度制御板 ２７ａ 記録媒体速度制御ローラ ２７ｂ 支持板 ２８ 揺動ギヤ ２９ レジスト駆動ギヤ ３０ 揺動軸
Claims (4)
- 【請求項１】 トナー画像を形成する像担持体と、トナ
ー画像を転写するための記録媒体を搬送するレジストロ
ーラ対とを有する画像形成装置の記録媒体搬送速度制御
装置において、 レジストローラ対の間に記録媒体がある場合には、レジ
ストローラ対のいずれかのレジストローラに非接触もし
くは小押力にて接触し、 レジストローラ対の間に記録媒体がない場合には、レジ
ストローラ対のいずれかのレジストローラに大押力にて
接触する記録媒体速度制御板を設けたことを特徴とする
画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置。 - 【請求項２】 請求項１に記載の画像形成装置の記録媒
体搬送速度制御装置において、 レジストローラ対の間に記録媒体がある場合には、レジ
ストローラ対のいずれかのレジストローラに非接触もし
くは小押力にて接触し、 レジストローラ対の間に記録媒体がない場合には、レジ
ストローラ対のいずれかのレジストローラに大押力にて
接触し、 レジストローラの回転力により同一方向に回転可能な記
録媒体速度制御ローラを設けたことを特徴とする画像形
成装置の記録媒体搬送速度制御装置。 - 【請求項３】 請求項１又は２に記載の画像形成装置の
記録媒体搬送速度制御装置において、 記録媒体とレジストローラとの間で生じる摩擦力と、記
録媒体速度制御板及び記録媒体速度制御ローラとレジス
トローラとの摩擦力がほぼ等しくなる様に、 摩擦係数と押力を制御することを特徴とする画像形成装
置の記録媒体搬送速度制御装置。 - 【請求項４】 請求項１乃至３のいずれかに記載の画像
形成装置の記録媒体搬送速度制御装置において、 記録媒体速度制御板及び記録媒体速度制御ローラをレジ
ストローラの回転中心軸方向に揺動させることを特徴と
する画像形成装置の記録媒体搬送速度制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001049323A JP2002255400A (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001049323A JP2002255400A (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 画像形成装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002255400A true JP2002255400A (ja) | 2002-09-11 |
Family
ID=18910441
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001049323A Pending JP2002255400A (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002255400A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7245862B2 (en) | 2004-03-17 | 2007-07-17 | Ricoh Company, Limited | Method of adjusting rotational phase of image carrying members in image forming apparatus |
| JP2007269430A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Toshiba Corp | 画像形成装置および用紙搬送装置 |
-
2001
- 2001-02-23 JP JP2001049323A patent/JP2002255400A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7245862B2 (en) | 2004-03-17 | 2007-07-17 | Ricoh Company, Limited | Method of adjusting rotational phase of image carrying members in image forming apparatus |
| JP2007269430A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Toshiba Corp | 画像形成装置および用紙搬送装置 |
| JP4516542B2 (ja) * | 2006-03-30 | 2010-08-04 | 株式会社東芝 | 画像形成装置および用紙搬送装置 |
| US8104766B2 (en) | 2006-03-30 | 2012-01-31 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Sheet conveyor, image forming apparatus having sheet conveyor, and sheet conveying method |
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