JP2002252471A - 多層積層板の基準マークのx線検出方法 - Google Patents

多層積層板の基準マークのx線検出方法

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JP2002252471A
JP2002252471A JP2001050998A JP2001050998A JP2002252471A JP 2002252471 A JP2002252471 A JP 2002252471A JP 2001050998 A JP2001050998 A JP 2001050998A JP 2001050998 A JP2001050998 A JP 2001050998A JP 2002252471 A JP2002252471 A JP 2002252471A
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Hiroyuki Ishiguro
宏幸 石黒
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テンプレートで基準マークを選択してから短
時間で基準マークの中心を検出することができるように
する。 【解決手段】 多層配線板にX線を照射して基準マーク
を撮像するステップ、撮像された画像から所定の基準マ
ークをその周辺の識別用画像とともに抽出してテンプレ
ートを作成するステップ、テンプレートの基準マークの
画像を抽出して中心位置を計測するステップ、中心位置
のデータをテンプレートに設定するステップ、テンプレ
ートの画像と中心位置データを登録するステップからな
る準備段階での各ステップを具備する。また、多層配線
板にX線を照射して基準マークを撮像するステップ、撮
像された画像にテンプレートをスキャンしてパターンマ
ッチング処理をするステップ、テンプレートに登録され
ている中心位置データに基づいて基準マークの画像の中
心位置を検出するステップ、このデータを出力するステ
ップからなる検出段階での各ステップを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層配線板を加工
したり検査したりする際に、多層配線板を位置決めする
ために、多層配線板の内層に設けた基準マークをX線で
透視してその中心位置を検出する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】多層配線板は内部に複数層の回路を設け
て形成されるものであり、多層配線板に回路形成を行な
う等の加工をしたり、多層配線板の回路の信頼性等の検
査をしたりする際に、多層配線板を加工装置や検査装置
の所定に位置に位置決めしてセットする必要がある。そ
こで多層配線板には、銅箔などの金属箔で回路を形成す
る際に同時に、この金属箔で基準マークが形成してあ
り、この基準マークを基準にして、多層配線板の位置決
めを行なうようにしている。すなわち、基準マークをカ
メラで撮像し、得られた画像を画像処理することによっ
て基準マークの中心位置を検出し、このように検出され
た基準マークの中心位置のデータに基づいて多層配線板
の位置決めを行なうのである。
【0003】しかし、多層配線板は内層に複数層の回路
を設けて形成されており、基準マークも回路と同様に多
層配線板1の内層に形成されていて、外部に露出してい
ないものが多い。このために、特開平5−82975号
公報、特開平6−34578号公報、特開平11−27
7495号公報等で提供されているように、X線を多層
配線板に照射し、多層配線板を透過するX線から基準マ
ークを撮像して基準マークの画像を得るようにしてお
り、この基準マークの画像データから基準マークの中心
位置を検出することが行なわれている。
【0004】ここで、図7は多層配線板1を示すもので
あり、31は内層の回路が設けられている領域を示す。
そして基準マーク2はこのような回路を形成するのに支
障がない多層配線板1の端部の位置に配置されている。
図7の四角の枠は、多層配線板1を透過したX線を受け
て基準マーク2を撮像するカメラの視野32を示すもの
であり、例えば30mm×30mm以上である。図8
(a)はこの視野32内に撮像される基準マーク2の画
像を示すものであり、多層配線板1の内層には複数層で
基準マーク2が設けられているので、これらの各層の基
準マーク2がX線で透視され、一つの視野32内にこれ
らの複数の基準マーク2の画像が同時に得られることに
なる。
【0005】このように一つの視野32内に複数の基準
マーク2の画像が得られると、この中から所定の基準マ
ーク2を選択する必要があるが、パターンマッチング法
で所定の基準マーク2を選択するのが一般的である。こ
れは、予め、所定の基準マーク2の画像のパターンを枠
7で囲んだ図8(b)のようなテンプレート6を作成し
ておき、図8(a)に矢印線で示すように複数の画像に
沿ってテンプレート6をスキャンさせて、テンプレート
6の画像パターンと一致する画像をサーチし、パターン
が一致した基準マーク2を選択するようにした方法であ
り、所定の基準マーク2を自動的に選択することができ
るものである。そしてテンプレート6で選択したこの基
準マーク2の画像をデータ処理することによって、基準
マーク2の中心位置を検出し、基準マーク2のこの検出
された中心位置のデータに基づいて多層配線板の位置決
めを行なうのである。
【0006】しかし、多層配線板1の多層化に伴って、
一つの視野32内に得られる基準マーク2の画像の数が
多くなり、同じパターンの基準マーク2が一つの視野に
二つ以上得られることが増加してきており、この場合に
は、上記の図8(b)のようなテンプレート6を用いて
パターンマッチング処理をしても、所定の基準マーク2
を最終的に選択することはできない。
【0007】そこで、テンプレート6を作成する際の枠
7を大きくし、枠7の端部に他の基準マーク2の一部な
どを識別用画像8として含ませるようにし、基準マーク
2の画像のパターンと識別用画像8のパターンを枠7内
にセットしたテンプレート6を作成することが検討され
ている。例えば図9(a)のように一つの視野32内に
複数の基準マーク2の画像が得られ、基準マーク2aと
基準マーク2bの画像パターンが同一である場合、基準
マーク2aが選択されるべき所定の基準マーク2である
とすると、この基準マーク2aの画像とともに枠7の右
上隅に他の基準マーク2の一部の画像が識別用画像8と
して枠7内に切り取られるようにして、図9(b)のよ
うなテンプレート6を作成するのである。このテンプレ
ート6を用いて図9(a)に矢印線で示すように複数の
画像に沿ってスキャンし、テンプレート6の画像パター
ンと一致する画像をサーチすると、基準マーク2bの右
上には識別用画像8に対応する画像が存在しないので、
テンプレート6の画像パターンは基準マーク2aとのみ
一致し、基準マーク2aを所定の基準マーク2として自
動的に選択することができるである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そして、このようにテ
ンプレート6で選択した基準マーク2の画像のデータに
基づいて基準マーク2の中心を求めるのであるが、テン
プレート6の枠7内の画像には基準マーク2の他に識別
用画像8も含まれているので、基準マーク2の中心を求
めるには、テンプレート6の枠7内から基準マーク2の
画像のみを抽出する処理を行ない、この抽出した基準マ
ーク2の画像データから基準マーク2の中心位置を演算
する処理をする必要がある。
【0009】また基準マーク2の画像は濃淡を有する多
値化画像として得られているが、基準マーク2の画像か
ら基準マーク2の中心位置を検出するにあたっては、こ
のような多値化画像を所定の閾値を基準に二値化処理し
て、0と1(白と黒)の二値化画像に変換し、二値化画
像から重心計測をすることによって、基準マーク2の中
心位置を演算する必要がある。
【0010】従って、テンプレート6で基準マーク2を
選択してから、基準マーク2の中心位置を検出するまで
に時間がかかるという問題があった。
【0011】また、多層配線板1へのX線の照射は、X
線源から放射状に照射されるので、撮像された同じ視野
32内の多値化画像は、中央部に位置するものは濃度が
濃く、周囲に位置するものは濃度が淡くなる。特に多層
配線板1の製造に用いられる銅箔が最近では厚み18μ
mと非常に薄いものとなっており、このような薄い銅箔
で形成される基準マーク2の画像も濃度が淡くなってい
る。従って例えば図10(a)のような濃度の濃い基準
マーク2bの多値化画像や、濃度の淡い基準マーク2a
の多値化画像を二値化処理して二値化画像に変換する
と、図10(b)に示すように、基準マーク2bは多値
化画像の濃度が濃いので、背景との濃度差が大きく、閾
値をとり易くなって、二値化処理が容易になり正常なパ
ターンの二値化画像を得ることができるが、基準マーク
2aは多値化画像の濃度が淡いので、背景との濃度差が
小さく、閾値によっては、パターンに変形が生じて正常
な二値化画像を得ることが困難になり、異常なパターン
の画像が得られてしまう。このような異常なパターンの
画像から基準マーク2bの中心を重心計測で正確に求め
ることはできないので、閾値を微調整しながら二値化処
理を繰り返し、正常な画像の二値化画像を得るようにす
る必要がある。
【0012】従って、この点においても、基準マーク2
を選択してから、基準マーク2の中心位置を検出するま
でに時間がかかるという問題があった。
【0013】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、テンプレートで基準マークを選択してから短時間
で基準マークの中心位置を検出することができる多層積
層板の基準マークのX線検出方法を提供することを目的
とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多層積層板
の基準マークのX線検出方法は、内層に基準マーク2が
設けられた多層配線板1にX線を照射するX線発生部3
と、多層配線板1を透過したX線を受けて基準マーク2
を撮像する撮像部4と、この撮像した基準マーク2の画
像に基づいて基準マーク2の中心位置を検知する演算処
理部5とを具備する装置を用いて多層積層板1の内層の
基準マーク2を検出するにあたって、多層配線板1にX
線を照射して多層配線板1に複数設けられた基準マーク
2を撮像するステップ、撮像された画像から所定の基準
マーク2をその周辺の識別用画像8とともに枠7内に抽
出してテンプレート6を作成するステップ、テンプレー
ト6の枠7内の基準マーク2の画像のみを抽出して基準
マーク2の中心位置を計測するステップ、計測された中
心位置のデータをテンプレート6の枠7内に設定するス
テップ、テンプレート6の画像と中心位置データを登録
するステップからなる準備段階での各ステップと、多層
配線板1にX線を照射して多層配線板1に複数設けられ
た基準マーク2を撮像するステップ、この撮像された画
像にテンプレート6をスキャンすると共にテンプレート
6の画像とパターンマッチング処理をするステップ、テ
ンプレート6に登録されている基準マーク2の中心位置
データに基づいてパターンマッチングしたテンプレート
6の枠7内において基準マーク2の画像の中心位置を検
出するステップ、基準マーク2の中心位置が検出された
画像のデータを出力するステップからなる検出段階での
各ステップとを具備することを特徴とするものである。
【0015】また請求項2の発明は、上記の準備段階に
おいて、多層配線板1にX線を照射して基準マーク2を
撮像した画像を得るステップでは、画像を多値化画像と
して得ると共に、基準マーク2の中心位置を計測するス
テップでは、基準マーク2の多値化画像を二値化処理し
た二値化画像に基づいて中心位置を計測するようにした
ことを特徴とするものである。
【0016】また請求項3の発明は、上記の検出段階に
おいて、多層配線板1にX線を照射して基準マーク2を
撮像した画像とテンプレート6の画像をパターンマッチ
ング処理するステップでは、基準マーク2を撮像した画
像とテンプレート6の画像はいずれも多値化画像として
得たものを用いることを特徴とするものである。
【0017】また請求項4の発明は、上記の検出段階で
得られた基準マーク2の中心位置が検出された画像のデ
ータは、多層積層板1を加工する際の位置決めに用いら
れることを特徴とするものである。
【0018】また請求項5の発明は、上記の検出段階で
得られた基準マーク2の中心位置が検出された画像のデ
ータは、多層積層板1を検査する際の位置決めに用いら
れることを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0020】図2は本発明に用いる装置の概略構成を示
すものであり、X線照射機などで形成されるX線発生部
3と、X線カメラなどで形成されX線を検出して撮像を
行なう撮像部4と、CPUなどの演算手段やメモリーな
どの記録手段を具備して形成され、撮像部4で撮像され
た画像を演算処理する演算処理部5を具備して形成して
ある。そして、内層に基準マーク2が設けられた多層配
線板1にX線発生部3からX線を照射し、多層配線板1
を透過したX線を撮像部4で受けて基準マーク2を撮像
することによって、撮像部4に基準マーク2の画像が得
られるようになっている。ここで、撮像部4において撮
像して得られた画像は、例えば256階調の多値化画像
である。
【0021】図1は本発明における操作の手順を示すフ
ローチャートであり、図1(a)に示すステップ1〜8
の準備段階の各ステップと、図1(b)に示すステップ
9〜14の検出段階の各ステップからなるものである。
【0022】準備段階の各ステップについて説明する
と、まず、回路形成などの加工を行なう多層配線板1
や、あるいは回路の信頼性などの検査を行なう多層配線
板1と同じものを用い、この内層に基準マーク2が設け
られたサンプルとしての多層配線板1にX線発生部3か
らX線を照射し、多層配線板1を透過したX線を撮像部
4で受けて基準マーク2を撮像することによって、撮像
部4に基準マーク2の画像を得る(ステップ1)。図3
(a)は撮像部4によって撮像された基準マーク2の画
像の一例を示すものであり、撮像部4で撮像されている
視野32内には既述のように、複数の基準マーク2の画
像が得られる。
【0023】次に、この撮像部4で撮像して得られた基
準マーク2の画像からテンプレート6を作成する。撮像
部4で撮像された視野32内には多層配線板1の各層に
設けられた複数の基準マーク2の画像が表示されてお
り、加工や検査の際の位置決めにおいて基準とすべき所
定の基準マーク2の画像パターンを枠7内に抽出して、
テンプレート6を作成するのであるが、同じパターンの
基準マーク2の画像が二つ以上表示されていることがあ
るので、この場合には、テンプレート6の枠7の隅部に
他の基準マーク2の画像の一部などを識別用画像8とし
て含ませるようにし、基準マーク2の画像のパターンと
識別用画像8のパターンを枠7内に抽出して設定したテ
ンプレート6を作成する。例えば図3(a)のように撮
像部4で撮像された同じ視野32内に同じパターンの基
準マーク2aと基準マーク2bの画像パターンが表示さ
れている場合、基準マーク2aが選択されるべき所定の
基準マーク2であるとすると、この基準マーク2aの画
像とともに枠7の右上隅に他の基準マーク2の一部の画
像を識別用画像8として抽出して、図3(b)のような
テンプレート6を作成するのである(ステップ2)。
【0024】このようにテンプレート6を作成した後、
基準マーク2の中心位置を求め、この中心位置のデータ
をテンプレート6の枠内に座標データとして設定するの
であるが、枠7内には基準マーク2の画像以外に識別用
画像8が存在するので、まずテンプレート6の枠7内か
ら基準マーク2の画像のみを図4(a)のように抽出す
る(ステップ3)。この基準マーク2の画像は既述のよ
うに多値化画像であって濃淡があるので、この画像から
は中心位置を正確に求めることはできない。そこで、撮
像部4で撮像された多値化画像を演算処理部5の演算手
段によって二値化処理し、二値化画像に変換する(ステ
ップ4)。基準マーク2の画像の濃度が淡い場合には、
閾値をとり難いので、変形のない正常なパターンの二値
化画像を得ることが難しいが、閾値を微調整しながら二
値化処理を繰り返すことによって、正常な画像の二値化
画像を得ることができる。この二値化処理は、準備段階
において一度行なうだけであるので、多少の時間を要し
ても、全体としての生産性を低下させることにはつなが
らない。
【0025】図4(b)は二値化処理した基準マーク2
の画像を示すものであり、このように二値化画像にする
ことによって、基準マーク2の画像の部分を「1」、背
景の部分を「0」として演算することができ、重心計測
によって基準マーク2の中心位置Cを計測することがで
きる(ステップ5)。次に、演算処理部5の演算手段に
よる処理で、画像を二値化画像から元の多値化画像に戻
す変換をし(ステップ6)、さらに上記のように計測し
て得られた基準マーク2の中心位置Cのデータをテンプ
レート6に設定する(ステップ7)。このとき、テンプ
レート6に基準マーク2の中心位置Cをx−y座標のデ
ータで設定するために、図4(c)に示すように、テン
プレート6の枠7の左上隅を座標の基準(0,0)に設
定するようにしてあり、基準マーク2の中心位置Cの座
標は(x1、y1)と設定するようにしてある。このよう
にして、作成されたテンプレート6に基準マーク2の中
心位置Cの座標データを設定した後、テンプレート6の
画像データと共に中心位置のデータを演算処理部5の記
憶手段に登録する(ステップ8)。以上のステップ1〜
ステップ8で準備段階の作業が終了する。
【0026】次に、回路形成などの加工や、あるいは回
路の信頼性などの検査を行なう際に、多層回路板1の位
置決めをするための基準マーク2の中心位置を検出する
ための各ステップを説明する。まず、内層に基準マーク
2が設けられたワークとしての多層配線板1にX線発生
部3からX線を照射し、多層配線板1を透過したX線を
撮像部4で受けて基準マーク2を撮像することによっ
て、基準マーク2の画像を得る(ステップ9)。図5
(a)は撮像部4によって撮像された基準マーク2の画
像の一例を示すものであり、撮像部4に撮像されている
視野32内には既述のように、複数の基準マーク2の画
像が得られる。撮像部4で撮像して得られた画像は、例
えば256階調の多値化画像である。
【0027】次に準備段階で作成して登録したテンプレ
ート6を用い、図5(b)に矢印線で示すように複数の
画像に沿ってスキャンする(ステップ10)。そしてこ
のようにスキャンしながら、テンプレート6の画像パタ
ーンと一致する画像をサーチするパターンマッチング処
理を行なう(ステップ11)。図5(a)のように、撮
像部4において撮像して得られた画像には同じ画像パタ
ーンの基準マーク2a,2bが存在するが、基準マーク
2bの右上には識別用画像8に対応する画像が存在しな
いので、図5(b)のようにテンプレート6の画像パタ
ーンは基準マーク2aの画像とのみ一致し、基準マーク
2aを所定の基準マーク2として自動的に選択すること
ができるのである。このパターンマッチング処理におい
て、撮像部4で撮像して得られた基準マーク2の画像
と、テンプレート6に設定登録されている画像はいずれ
も多値化画像であり、多値化画像を二値化処理した二値
化画像のように変形が発生していることがなく、テンプ
レート6によるパターンマッチング処理を正確に且つ迅
速に行なうことができるものである。
【0028】上記のようにテンプレート6をスキャンさ
せながらパターンマッチング処理を行ない、撮像部4で
撮像された画像にテンプレート6の画像が一致した位置
でテンプレート6のスキャンを停止させる。そしてこの
テンプレート6を停止させた位置でのテンプレート6の
枠7の座標を抽出する(ステップ12)。例えばテンプ
レート6の枠7の左上隅の座標(xa,ya)を求めるこ
とによって、座標の抽出を行なうことができる。次に、
ステップ8で登録されているテンプレート6の基準マー
ク2の中心位置の座標データ(x1,y1)を演算処理部
3の記憶手段から読み出し、抽出したテンプレート6の
座標(xa,ya)に、読み出したテンプレート6の座標
(0,0)を一致させる演算処理を行なうと共にさらに
読み出した基準マーク2の中心位置の座標(x1,y1
を加える演算処理をすることによって、図6に示すよう
にテンプレート6の枠7内において、撮像部4で撮像さ
れた基準マーク2の画像にその中心位置を検出すること
ができる(ステップ13)。この基準マーク2の画像の
中心位置の座標(X,Y)は、 (X,Y)=(xa+x1,ya+y1) として検出される。尚、撮像部4で撮像された基準マー
ク2の画像が傾いている場合には、その傾き角度を考慮
して座標(X,Y)が検出されるものである。
【0029】上記のようにして撮像部4で撮像された複
数の基準マーク2の画像から所定の基準マーク2をテン
プレート6のパターンマッチング処理で選択し、この選
択した基準マーク2の中心位置を検出することができる
ものであるが、このとき、選択した基準マーク2の画像
から中心位置を演算して求めると、従来例のように非常
な時間を要するが、テンプレート6に設定された基準マ
ーク2の中心位置のデータをそのまま取りこむことによ
って、複雑な演算処理をする必要なく、迅速に基準マー
ク2の中心位置の検出を行なうことができるものであ
る。そして基準マーク2の中心位置が検出された画像の
データを出力する(ステップ14)。以上のステップ9
〜ステップ14で検出段階の作業が終了する。
【0030】そして、このようにして検出された基準マ
ーク2の中心位置を基準にして、多層配線板1の位置決
めを行ない、多層配線板1に回路形成などの加工を行な
ったり、多層配線板1に設けた回路の信頼性などの検査
を行なうものである。
【0031】
【発明の効果】上記のように本発明は、多層配線板にX
線を照射して多層配線板に複数設けられた基準マークを
撮像するステップ、撮像された画像から所定の基準マー
クの画像をその周辺の識別用画像とともに枠内に抽出し
てテンプレートを作成するステップ、テンプレートの枠
内の基準マークの画像のみを抽出して基準マークの中心
位置を計測するステップ、計測された中心位置のデータ
をテンプレートの枠内に設定するステップ、テンプレー
トの画像と中心位置データを登録するステップからなる
準備段階での各ステップと、多層配線板にX線を照射し
て多層配線板に複数設けられた基準マークを撮像するス
テップ、この撮像された画像にテンプレートをスキャン
すると共にテンプレートの画像とパターンマッチング処
理をするステップ、テンプレートに登録されている基準
マークの中心位置データに基づいてパターンマッチング
したテプレートの枠内において基準マークの画像の中心
位置を検出するステップ、基準マークの中心位置が検出
された画像のデータを出力するステップからなる検出段
階での各ステップとを具備するので、撮像された複数の
基準マークの画像から所定の基準マークをテンプレート
のパターンマッチングで選択すると、テンプレートに設
定登録された基準マークの中心位置のデータをそのまま
用いて、選択された基準マークの中心位置を検出するこ
とができるものであり、複雑な演算処理をする必要な
く、テンプレートで基準マークを選択してから短時間で
基準マークの中心を検出することができるものである。
【0032】また請求項2の発明は、準備段階におい
て、多層配線板にX線を照射して基準マークを撮像した
画像を得るステップでは、画像を多値化画像として得る
と共に、基準マークの中心位置を計測するステップで
は、基準マークの多値化画像を二値化処理した二値化画
像に基づいて中心位置を計測するようにしたので、基準
マークの撮像した映像はパターンがくずれることのない
多値化画像として得ることができると共に、基準マーク
の中心位置の計測は二値化画像で正確に行なうことがで
きるものである。
【0033】また請求項3の発明は、検出段階におい
て、多層配線板にX線を照射して基準マークを撮像した
画像とテンプレートの画像をパターンマッチング処理す
るステップでは、基準マークを撮像した画像とテンプレ
ートの画像はいずれも多値化画像として得たものを用い
るようにしたので、二値化画像のように変形が発生する
おそれのない多値化画像でパターンマッチング処理を正
確に且つ迅速に行なうことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業手順の一例を示すものであり、
(a)は準備段階の各ステップを示すフローチャート、
(b)は検出段階の各ステップを示すフローチャートで
ある。
【図2】本発明に用いる装置の概略図である。
【図3】(a)は所定の視野で撮像された基準マークの
画像を示す図、(b)はテンプレートを示す図である。
【図4】(a)は基準マークのみを抽出したテンプレー
トを示す図、(b)は基準マークの中心位置を計測する
テンプレートを示す図、(c)は基準マークの中心位置
を設定したテンプレートを示す図である。
【図5】(a)は所定の視野で撮像された基準マークの
画像を示す図、(b)はテンプレートをスキャンしてパ
ターンマッチングさせた状態を示す図である。
【図6】基準マークの中心位置を検出した状態のテンプ
レートを示す図である。
【図7】多層配線板の平面図である。
【図8】(a)は所定の視野で撮像された基準マークの
画像を示す図、(b)はテンプレートを示す図である。
【図9】(a)は所定の視野で撮像された基準マークの
画像を示す図、(b)はテンプレートを示す図である。
【図10】(a)は多値化画像を示す図、(b)は二値
化画像を示す図である。
【符号の説明】
1 多層配線板 2 基準マーク 3 X線発生部 4 撮像部 5 演算処理部 6 テンプレート 7 枠 8 識別用画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 7/00 300 G06T 7/00 300D Fターム(参考) 2F067 AA13 BB16 CC14 HH04 JJ03 KK06 LL16 RR12 RR37 SS13 TT01 2G001 AA01 BA11 CA01 FA06 GA04 HA13 JA16 KA20 LA11 MA05 5B057 AA03 BA03 BA26 CA08 CA12 CB06 CB08 CB12 CC03 CE12 CH01 CH18 DA07 DB02 DB08 DB09 DC09 DC33 5E346 BB01 BB20 GG34 HH33 5L096 AA06 AA11 BA03 CA03 EA43 FA02 FA62 FA76 HA08 JA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内層に基準マークが設けられた多層配線
    板にX線を照射するX線発生部と、多層配線板を透過し
    たX線を受けて基準マークを撮像する撮像部と、この撮
    像した基準マークの画像に基づいて基準マークの中心位
    置を検知する演算処理部とを具備する装置を用いて多層
    積層板の内層の基準マークを検出するにあたって、多層
    配線板にX線を照射して多層配線板に複数設けられた基
    準マークを撮像するステップ、撮像された画像から所定
    の基準マークの画像をその周辺の識別用画像とともに枠
    内に抽出してテンプレートを作成するステップ、テンプ
    レートの枠内の基準マークの画像のみを抽出して基準マ
    ークの中心位置を計測するステップ、計測された中心位
    置のデータをテンプレートの枠内に設定するステップ、
    テンプレートの画像と中心位置データを登録するステッ
    プからなる準備段階での各ステップと、多層配線板にX
    線を照射して多層配線板に複数設けられた基準マークを
    撮像するステップ、この撮像された画像にテンプレート
    をスキャンすると共にテンプレートの画像とパターンマ
    ッチング処理をするステップ、テンプレートに登録され
    ている基準マークの中心位置データに基づいてパターン
    マッチングしたテプレートの枠内において基準マークの
    画像の中心位置を検出するステップ、基準マークの中心
    位置が検出された画像のデータを出力するステップから
    なる検出段階での各ステップとを具備することを特徴と
    する多層積層板の基準マークのX線検出方法。
  2. 【請求項2】 準備段階において、多層配線板にX線を
    照射して基準マークを撮像した画像を得るステップで
    は、画像を多値化画像として得ると共に、基準マークの
    中心位置を計測するステップでは、基準マークの多値化
    画像を二値化処理した二値化画像に基づいて中心位置を
    計測するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    多層積層板の基準マークのX線検出方法。
  3. 【請求項3】 検出段階において、多層配線板にX線を
    照射して基準マークを撮像した画像とテンプレートの画
    像をパターンマッチング処理するステップでは、基準マ
    ークを撮像した画像とテンプレートの画像はいずれも多
    値化画像として得たものを用いることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の多層積層板の基準マークのX線検出
    方法。
  4. 【請求項4】 検出段階で得られた基準マークの中心位
    置が検出された画像のデータは、多層積層板を加工する
    際の位置決めに用いられることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれかに記載の多層積層板の基準マークのX線
    検出方法。
  5. 【請求項5】 検出段階で得られた基準マークの中心位
    置が検出された画像のデータは、多層積層板を検査する
    際の位置決めに用いられることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれかに記載の多層積層板の基準マークのX線
    検出方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017072924A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 富士機械製造株式会社 基板用の画像処理装置
JP2021519428A (ja) * 2018-03-28 2021-08-10 ケーエルエー コーポレイション X線依拠計測システムの校正及びアライメント用多層ターゲット

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