JP2002248447A - 生ゴミなどの有機廃棄物の処理装置 - Google Patents

生ゴミなどの有機廃棄物の処理装置

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JP2002248447A
JP2002248447A JP2001046872A JP2001046872A JP2002248447A JP 2002248447 A JP2002248447 A JP 2002248447A JP 2001046872 A JP2001046872 A JP 2001046872A JP 2001046872 A JP2001046872 A JP 2001046872A JP 2002248447 A JP2002248447 A JP 2002248447A
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cylindrical container
organic waste
garbage
container
stirring
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JP2001046872A
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Hiromori Nagasaki
博守 長崎
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JES KK
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JES KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/141Feedstock
    • Y02P20/145Feedstock the feedstock being materials of biological origin

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生ゴミなどの有機廃棄物の処理装置におい
て、比較的小型の駆動装置を採用することにより、コス
トの上昇を抑えかつ比較的小型に抑えた一度により多量
の有機廃棄物を処理するものを提供する。 【解決手段】 処理装置の内部には、基台10に設けた
支持装置40により水平状態に支持されてその内部に投
入された生ゴミなどの有機廃棄物と同有機廃棄物を分解
する微生物を含浸させた多孔質反応基材を密閉状態に収
容して回転駆動される筒状容器30が設けられている。
筒状容器30の内部に、同筒状容器30の回転中に有機
廃棄物と多孔質反応基材を撹拌して軸方向の一端から他
端に向けて流動させる撹拌機構50が一体的に組み付け
られている。筒状容器30内には、外部空気を同容器3
0内に導入する給気管81と同容器30内に生じた反応
ガスを導出する排気管84が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生ゴミなどの有機廃棄
物を分解する微生物を含浸させたセラミックボール等の
多孔質反応基材をその内部に投入された生ゴミなどの有
機廃棄物に混合して撹拌し微生物により生ゴミなどの有
機廃棄物を分解する生ゴミなどの有機廃棄物の処理室を
備えた生ゴミなどの有機廃棄物の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、この種の生ゴミなどの有機廃棄物
の処理装置(以下処理装置という)としては、生ゴミな
どの有機廃棄物(以下有機廃棄物という)を分解する微
生物を含浸させた木質チップをその内部に投入された有
機廃棄物に混入して撹拌手段により撹拌し微生物により
有機廃棄物を分解する生ゴミなどの有機廃棄物の処理室
(以下処理室という)を備えた装置が開発されている。
【0003】かかる処理装置においては、有機廃棄物が
処理室に投入され撹拌されると、有機廃棄物の大部分は
微生物の働きによりその最終分解反応物である炭酸ガ
ス、水にまで分解されるものの、一部分は分解されない
でその有機残存物と無機残存物が残渣として残存する。
また、一般に稼動コストの上昇を抑えるため、処理室内
に残存する残渣の排出は有機廃棄物の分解処理の度毎に
実施されず、例えば2〜3ヶ月毎に実施されている。
【0004】このため、有機廃棄物の分解処理が行われ
る度毎に、処理室内に残渣が蓄積し、残渣に含まれた塩
分(味噌、しょうゆなどに含まれる塩分)の濃度が高く
なり、微生物による有機廃棄物の分解反応が低下する。
また、残渣の蓄積量を見越して処理室の容量を大きくし
た場合には、処理装置自体が大型になるという問題があ
る。
【0005】このような問題を回避するため、前記処理
装置において有機廃棄物を分解する微生物を含浸したセ
ラミックボール等の多孔質反応基材を採用した場合に
は、下記の課題を解決することが望ましい。
【0006】1.処理室内に充分な酸素を供給して多孔
質反応基材に含浸させた微生物が有機廃棄物を分解する
のに最適な処理雰囲気(処理環境)を形成すること。
【0007】2.処理室内に投入された有機廃棄物に多
孔質反応基材が可能な限り均一に混合されるようにして
微生物による有機廃棄物の分解効率を高めること。
【0008】3.処理室内に生じた有機廃棄物の残渣を
多孔質反応基材から分離して同残渣のみを簡単に排出さ
せ得ること。
【0009】4.処理室内に有機廃棄物を投入すると
き、不快な臭気が周囲に漏れないようにすること。
【0010】本発明者は、これらの課題を解決するた
め、特願2000−342717に示すように、処理室
内に軸架されて回転する撹拌フレームを備え、この撹拌
フレームの回転により有機廃棄物と同有機廃棄物を分解
する微生物を含浸させた多孔質反応基材を撹拌する形式
の生ゴミなどの有機廃棄物の処理装置を提案している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる形式の
処理装置を一度により多量の有機廃棄物を処理できるよ
うにしようとすると、処理室内を大型化するだけでな
く、撹拌フレームにかかる負荷の増大を考慮してその強
度を上げるため撹拌フレームを大型化にしたり、高負荷
のかかる撹拌フレームを回転させるため一般的に高出力
である大型の駆動装置が必要となるので、処理装置のコ
ストが上昇したり処理装置自体が必要以上に大型になる
という問題がある。
【0012】そこで本発明の目的は、比較的小型の駆動
装置を採用することにより、コストの上昇を抑えかつ比
較的小型に抑えた一度により多量の有機廃棄物を処理す
ることができる生ゴミなどの有機廃棄物の処理装置を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成上の特徴は、基台に設けた支持装置に
より水平状態に支持されてその内部に投入された生ゴミ
などの有機廃棄物と同有機廃棄物を分解する微生物を含
浸させた多孔質反応基材を密閉状態に収容して回転駆動
される筒状容器と、該筒状容器を回転駆動する駆動装置
と、筒状容器内に外部空気を導入する外気導入手段と、
筒状容器内に生じた反応ガスを外部に排出する排気手段
とを備えてなり、筒状容器の内部に、同筒状容器と一体
的に組み付けられて同筒状容器の回転中に有機廃棄物と
多孔質反応基材を撹拌して軸方向の一端から他端に向け
て流動させる撹拌機構をさらに設けたことにある。
【0014】本発明の撹拌機構は、筒状容器の内壁に周
方向に適宜な間隔にて配置し軸方向に延在する複数の撹
拌用突状部材と、これら各撹拌用突状部材の間に軸方向
に適宜な間隔にて配置され同撹拌用突状部材に対して所
定の角度にて傾斜して設けた複数の羽根部材とにより構
成され、筒状容器の回転中に有機廃棄物と多孔質反応基
材が羽根部材により撹拌されて撹拌用突状部材に沿って
流動するようにしてもよい。
【0015】本発明の支持装置は、その一端が筒状容器
の一の側面に同軸的に固定されその他端が駆動装置に張
架された回転軸を回転自在に装架する軸受けと、筒状容
器の他の側面側の周壁端部を回転自在に支承する複数の
ローラから構成され、筒状容器を軸受けおよび各ローラ
により回転自在に支持するようにしてもよい。
【0016】本発明の多孔質反応基材として、有機廃棄
物を分解する微生物を含浸させたセラミックボールを採
用するようにしてもよい。
【0017】本発明の外気導入手段として、外部空気を
所定の温度に加熱して筒状容器内に導入する温風導入手
段を採用してもよく、筒状容器内の中心部に同筒状容器
の軸方向に延設されてその底部に長手方向に沿って形成
した開口から外部空気を筒状容器内に流出させる給気管
を採用するようにしてもよい。
【0018】本発明の排気手段として、給気管と平行に
配設されて長手方向に沿って形成した開口から筒状容器
内に生じた反応ガスを吸引して外部に排出する排気管を
採用するようにしてもよい。
【0019】本発明においては、筒状容器の周壁に多孔
質反応基材との反応により処理された有機廃棄物から生
じた残渣を排出する排出口をさらに設け、該排出口に、
筒状容器内に生じた残渣のみを流出させて多孔質反応基
材を筒状容器内に保留させるフィルタ部を設けるように
してもよい。
【0020】
【発明の作用・効果】本発明によれば、駆動装置により
筒状容器が回転すると、この回転と共に撹拌機構が回転
して、撹拌された有機廃棄物と多孔質反応基材が撹拌機
構の作用により筒状容器の軸方向全幅に渡って流動する
ので、筒状容器を回転させて撹拌する形式の処理装置に
よっても筒状容器内に投入された有機廃棄物に多孔質反
応基材が可能な限り均一に混合されて微生物による有機
廃棄物の分解効率を高めることができる。また、筒状容
器を回転させて撹拌する形式のものにおいて、一度によ
り多量の有機廃棄物を処理できるようにしようとする場
合には、従来の形式の処理装置を一度により多量に処理
できるようにしたものと比べて低出力である小型の駆動
装置を採用することができるので、コストの上昇を抑え
かつ比較的小型に抑えた一度により多量の有機廃棄物を
処理することができる生ゴミなどの有機廃棄物の処理装
置を提供することができる。さらに、外気導入手段と排
気手段とを設けて、筒状容器内に外部空気を導入すると
ともに同筒状容器内に生じた反応ガスを外部に導出する
ので、筒状容器内に充分な酸素を供給して同筒状容器内
に多孔質反応基材に含浸させた微生物が有機廃棄物を分
解するのに最適な処理雰囲気(処理環境)を形成するこ
とができる。
【0021】また、支持装置を、その一端が筒状容器の
一の側面に同軸的に固定されその他端が駆動装置に張架
された回転軸を回転自在に装架する軸受けと、筒状容器
の他の側面側の周壁端部を回転自在に支承する複数のロ
ーラから構成され、筒状容器を軸受けおよび各ローラに
より回転自在に支持するものによれば、簡単な構成で容
易に筒状容器を回転することができる。
【0022】また、外気導入手段として温風導入手段を
採用したものによれば、筒状容器内に所定の温度に加熱
した外部空気が導入されるので、上記作用・効果に加え
さらに筒状容器内に微生物が有機廃棄物を分解するのに
最適な温度の処理雰囲気(処理環境)を形成することが
できる。
【0023】また、多孔質反応基材として有機廃棄物を
分解する微生物を含浸させたセラミックボールを採用し
たものによれば、上記作用・効果に加えさらに筒状容器
内に生じた有機廃棄物の残渣を多孔質反応基材から簡単
に分離することができる。
【0024】また、外気導入手段として給気管を採用し
たものによれば、筒状容器内には同筒状容器内の軸方向
全長に渡って中心部から底部に向かって外部空気が流出
されるので、筒状容器内に可能な限り均一に外部空気を
供給することができる。
【0025】また、筒状容器の周壁に多孔質反応基材と
の反応により処理された有機廃棄物から生じた残渣を排
出する排出口をさらに設け、該排出口にフィルタ部を設
けて、筒状容器内に生じた有機廃棄物の残渣のみを流出
させて多孔質反応基材を筒状容器に保留させたものによ
れば、筒状容器内に生じた有機廃棄物の残渣のみを簡単
に排出させることができる。したがって、従来のように
残渣に含まれた塩分(味噌、しょうゆなどに含まれる塩
分)の濃度が高くなるのを防止できるので、微生物によ
る有機廃棄物の分解反応が低下することはなくなる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明による生ゴミなどの
有機廃棄物の処理装置の一実施形態を図1乃至図8を用
いて説明する。図1は同実施形態による生ゴミなどの有
機廃棄物の処理装置の外観を示す斜視図であり、図2は
同処理装置の外装パネルを外した内部構成のうち主に筒
状容器を示す部分断面図であり、図3は同処理装置の外
装パネルを外した内部構成のうち主にスクリューコンベ
アを示す部分断面図であり、図4および図5は図3の4
−4線および5−5線に沿った各断面図である。
【0027】この生ゴミなどの有機廃棄物の処理装置
(以下処理装置という)は、生ゴミなどの有機廃棄物を
微生物により分解処理するものであり、図1および図2
に示すように、基台10とこの基台10上に組み付けら
れてほぼ直方体状に形成された外部ハウジング11とを
備えている。基台10の下面には複数の脚10aが組み
付けられて処理装置を支えている。なお、この処理装置
は、発泡スチロール製のトレイ(ポリスチレン製)、
紙、ビニール製品(ポリエチレン製)、ペットボトル
(ポリエチレンテレフタレート製)などを分解処理して
もよい。
【0028】外部ハウジング11の内部には、主として
図2および図3に示すように、内部ハウジング12が気
密的に設けられている。内部ハウジング12の左右側部
13,14の上端、前端および後端は外部ハウジング1
0の内面に密着固定され、内部ハウジング12の底部1
5は断面V字状に形成されている。内部ハウジング12
内には、円筒状に形成した筒状容器30が基台10に設
けた支持装置40により水平状態に支持されている。こ
の筒状容器30の内部には有機廃棄物およびこの有機廃
棄物を分解する微生物を含浸させた多孔質反応基材(例
えばセラミックボール)が収容されて、微生物により有
機廃棄物が分解処理される。なお筒状容器30は、円柱
状例えば正八角柱、正十二角柱などに形成してもよい。
【0029】筒状容器30は筒体31を備えており、筒
体31の左右両端部には左右両円盤部材32,33が嵌
め込まれて固定されている。左円盤部材32は、第1環
状板32a、第2環状板32bおよび内筒32cからな
る。内側に第1環状板32aが嵌め込まれ固定されてい
る内筒32cが筒体31に嵌入されて固定されている。
第1環状板32aの開口周辺部外面には第2環状板32
bが同心的に組み付けられている。第2環状板32bの
開口部32b1には外側(左側)に突出する環状フラン
ジ32b2が形成されている。
【0030】環状フランジ32b2と内部ハウジング1
2の左側部13との間には環状シール部材16aが設け
られている。環状シール部材16aは、弾性材料(例え
ば合成樹脂製材料)で形成されて、左側部13の右側面
に設けた環状の溝13aに嵌め込まれており、複数のバ
ネ部材16bにより付勢されて環状フランジ32b2に
密着している。これにより、環状フランジ32b2と内
部ハウジング12の左側部13との間は摺動可能に密閉
されるので、開口部32b1は密閉されることとなる。
開口部32b1からは後述する有機廃棄物を粉砕する粉
砕装置90の投入用ホッパ93が挿入されている。また
開口部32b1からは後述する給気管81および排気管
84が挿入されている。これら投入用ホッパ93、給気
管81および排気管84は内部ハウジング12の左側部
13に気密的に固着されている。
【0031】右円盤部材33は、第3環状板33aおよ
び内筒33bからなる。内側に第3環状板33aが嵌め
込まれ固定されている内筒33bが筒体31に嵌入され
て固定されている。
【0032】筒状容器30の内部には、図2、図6、図
7に示すように、筒状容器30とともに回転して収容さ
れた有機廃棄物と多孔質反応基材を撹拌して筒状容器3
0の軸方向の一端から他端に向けて流動させる撹拌機構
50が設けられている。撹拌機構50は、撹拌用突状部
材51,52と羽根部材53,54により構成されてい
る。
【0033】撹拌用突状部材51,52は、板状部材で
あり、筒状容器30の内壁に周方向に適宜な間隔にて
(例えば90度間隔にて)配置されるとともに軸方向お
よび径方向に延在する。撹拌用突状部材51,52の左
右両端は第1環状板32aおよび第3環状板33aの各
内面に固着されており、撹拌用突状部材51,52と筒
状容器30の間には間隙が形成されている。この間隙は
多孔質反応基材の直径(約7〜8mm)の7倍〜10倍
となるように設定するのが好ましい。なお、撹拌用突状
部材52の径方向の幅は撹拌用突状部材51のものより
小さく形成されている。撹拌用突状部材51,52に
は、内端にいくにしたがって厚みが薄くなるような傾斜
面が形成されている。なお、撹拌用突状部材51,52
の形状は処理する有機廃棄物の重量に応じて設定され
る。
【0034】筒状容器30が回転する際には、かかる撹
拌用突状部材51,52により、有機廃棄物と多孔質反
応基材が撹拌用突状部材51,52の傾斜面を軸方向に
沿って流動するとともに傾斜面を径方向に沿って流動
し、上記間隙および撹拌用突状部材51,52の内側端
を通って流動して、撹拌される。
【0035】撹拌用突状部材51,52の各間には、羽
根部材53,54が軸方向に適宜な間隔にて配置される
とともに撹拌用突状部材51,52に対して所定の角度
にて傾斜して設けられている。羽根部材53,54は、
撹拌用突状部材51,52より小さい板状部材で形成さ
れており、筒状容器30の内周面に固着されている。羽
根部材53,54は、図7に示すように、撹拌用突状部
材51,52に対してそれぞれ所定の角度αおよび所定
の角度βだけ傾斜するように設けられている。
【0036】周方向に隣り合う羽根部材53,54は、
図7に示すように、一直線上に並ばないようにジグザグ
状に配置されている。すなわち、撹拌用突状部材51,
52の各間のうちいずれか一つには、一つの羽根部材5
3が軸方向の中間位置に設けられており、この隣には二
つの羽根部材53が中間位置から両側に筒状容器の軸長
の1/4の長さだけ離れた位置に設けられており、この
隣には一つの羽根部材54が軸方向の中間位置に設けら
れており、この隣には二つの羽根部材54が中間位置か
ら両側に筒状容器の軸長の1/4の長さだけ離れた位置
に設けられている。なお、羽根部材53,54には、撹
拌用突状部材51,52と同様に内端にいくにしたがっ
て厚みが薄くなるような傾斜面が形成されている。ま
た、羽根部材53,54の形状は処理する有機廃棄物の
重量に応じて設定される。
【0037】かかる羽根部材53,54により、筒状容
器30が正回転をする際には、有機廃棄物および多孔質
反応基材は図7の破線矢印に沿って流れ、筒状容器30
が逆回転をする際には、図7の実線矢印に沿って流れ
る。すなわち、羽根部材53,54は、有機廃棄物およ
び多孔質反応基材の流れを筒状容器30の軸方向全幅に
渡って変更するものである。
【0038】なお、羽根部材53,54の配置は本実施
例に限られるものではなく、有機廃棄物および多孔質反
応基材の流れを筒状容器30の軸方向全幅に渡って変更
するものであれば、種々の配置を採用できる。また、羽
根部材53,54は、前記流れを変更できればよく、断
面楕円状の棒状部材で形成してもよい。また、撹拌機構
50を内周壁に沿って設けた互いに逆向きの一対の螺旋
状羽根を筒状容器30の左右両部に形成するようにして
もよい。
【0039】筒状容器30の周壁には、筒状容器30内
に開口されて有機廃棄物を処理した後の残渣が排出され
る多孔質反応基材より小さくかつ残渣より大きい内径の
多数の孔34aから構成される排出口34が形成されて
いる(図3参照)。すなわち、排出口34は、筒状容器
30内に生じた有機廃棄物の残渣のみを流出させて多孔
質反応基材を筒状容器30内に保留させるためのフィル
タ部としての機能を有している。(図8参照)なお、排
出口34を多孔質反応基材より小さくかつ残渣より大き
い幅を有する多数の溝から構成するようにしてもよい。
また、筒状容器30の周壁に方形状の排出口を形成し
て、筒状容器30内に生じた有機廃棄物の残渣のみを流
出させて多孔質反応基材を筒状容器30内に保留させる
筒状容器30とは別体のフィルタ部を同排出口にはめ込
んで固着するようにしてもよい。
【0040】筒状容器30の外周面には、図8(a)に
示すように、排出口34を開閉するための排出口蓋35
が離脱可能に組み付けられている。排出口蓋35の内側
面には、排出口蓋35を閉じた時に筒状容器30の外周
面と密接するようにシール部材35aが設けられてい
る。これにより、排出口蓋35を閉めた時には、排出口
34は気密的に閉じられる。また排出口蓋35は、ばね
部材35aに付勢されて取っ手の先端部35bが筒状容
器30の外周面に設けたフランジ35cに係合すること
により筒状容器30に装着され、ばね部材35aの付勢
に逆らって取っ手35bを内側に移動させて取っ手35
bの先端部をフランジ35cから外すことにより筒状容
器30から離脱される。
【0041】筒状容器30の外周面には、図2および図
3に示すように、筒状容器30を加温するための加温手
段36および筒状容器30の温度を検出する温度センサ
(図示省略)が密着固定されている。加温手段36およ
び温度センサからの電線36aは回転軸60に設けた通
路60bおよび回転式スイッチ63を通って制御回路
(図示省略)に接続されている。加温手段36として
は、電熱線による加熱装置を採用する場合もあるが赤外
線加熱装置を採用することが望ましく、特に遠赤外線を
用いた赤外線加熱装置が望ましい。
【0042】筒状容器30の周壁には、多孔質反応基材
を投入するための投入口(図示省略)が設けられてお
り、この投入口を開閉可能な蓋(図示省略)が気密的に
組み付けられている。
【0043】筒状容器30の右側面には、図2に示すよ
うに回転軸60が同容器30と同軸的に設けられてい
る。回転軸60の左端縁には外環状板61が同軸的に固
着されている。なおこの固着状態は外環状板61の右側
面に放射状に設けた複数のリブ62により補強されてい
る。外環状板61は、内環状板63にねじ止め固定され
て筒状容器30の右側面を構成する第3環状板33aに
密着固定される。なお、第3環状板33aおよび内環状
板63の各中央部には位置決め用の同径の穴33a1,
63aが設けられており、これらの穴33a1,63a
に回転軸60の左端面中央に設けた円形の凸部60aが
嵌合されている。これにより、回転軸60は筒状容器3
0に同軸的かつ一体的に組み付けられる。
【0044】支持装置40は、筒状容器30に組み付け
た回転軸60を回転自在に装架する軸受け41と、筒体
31の外周壁左端部に固着した環状のレール37を回転
自在に支承する複数のローラ42(図4参照)からな
る。軸受け41は基台10上に組み付けた軸受け台43
の上面に組み付けられている。各ローラ42は、図4に
示すように、ローラ本体44とこの本体44を回転自在
に装架するブラケット45からなり、基台10上に組み
付けたローラ台46の上面に組み付けられている。軸受
け台43およびローラ台46の高さは筒状容器30が水
平となるように設定されている。これにより、筒状容器
30は回転自在かつ水平状態に支持されて、簡単な構成
で容易に筒状容器30を回転することができる。なお回
転軸60は内部ハウジング12の右側部14を気密的に
貫通している。各ローラ42は内部ハウジング12の底
部15に設けた各開口15aを通してレール37を支承
している。また、レール37を覆うように押さえ用板材
38が設けられている。
【0045】筒状容器30は駆動装置70により回転駆
動される。駆動装置70はモータ71、減速機72およ
びプーリ73を備えており、基台10に組み付けられて
いる。プーリ73と回転軸60の右端部に嵌着したプー
リ64との間にはベルト74が張設されている(図5参
照)。モータ71は、電源装置(図示省略)により制御
されており、この電源装置から供給される印加電圧の状
態および印加時間に応じて回転し、筒状容器30を正方
向(時計回り、図6の破線矢印で示す)または逆方向
(反時計回り、図6の実線矢印で示す)に回転する(図
6および図7参照)。
【0046】内部ハウジング12の上部(上パネル)に
は、図1に示すように、筒状容器30に設けた排出口3
4の蓋35を開閉するための開口(図示省略)が形成さ
れるとともに、開口を開閉するための扉11aがヒンジ
を介して組み付けられている。外部ハウジング11の上
部(上パネル)には、有機廃棄物が投入される投入口1
1bが形成されるとともに、投入口11bを開閉するた
めの投入口扉11cがヒンジを介して組み付けられてい
る。これらの扉11a,11cは開口および投入口11
bを気密的に閉じるものである。
【0047】筒状容器30内の中心部には、図2に示す
ように、筒状容器30内に外部空気を導入するための給
気管81が同筒状容器30の軸方向に略水平に延在して
配設されている。給気管81は内部ハウジング12の左
側部13を貫通し同側部13に気密的に固着されてお
り、筒状容器30の軸方向とほぼ同じ長さのものであ
る。給気管81の底部には長手方向に沿って開口した多
数の孔81aが形成されており、この孔81aから筒状
容器30内に外部空気が流出される。これら多数の孔8
1aに代えて、給気管81の底部に長手方向に沿って開
口する溝を形成するようにしてもよい。
【0048】給気管81の一端は内環状板63の左側面
に設けた筒部63bに嵌入された弾性材料(例えば合成
樹脂製材料)で形成した支承部材81bに回転自在に支
承されている。給気管81の他端には、給気管81に外
部空気を吸い込んで送風するポンプ82が接続管(図示
省略)を介して接続されている。また、給気管81とポ
ンプ82の間には吸い込んだ外部空気を所定の温度に加
温する加温装置83が設けられている。加温装置83は
ケーシングに吸い込んだ外部空気を加温するヒータを内
蔵している。なおポンプ82、後述する排気装置85、
排気装置96および加温装置83は、内部ハウジング1
2の左側であって粉砕装置90の奥側の部位に上下方向
に並べて設けられている。
【0049】筒状容器30内の上部には、図2に示すよ
うに、筒状容器30内に微生物による有機廃棄物の分解
により生じた反応ガスを外部ハウジング11の外部に排
出するための排気管84が給気管81と平行に配設され
ている。排気管84は内部ハウジング12の左側部13
を貫通し同左側部13に気密的に固着されており、筒状
容器30の軸方向より若干短い長さのものである。排気
管84には長手方向に沿って開口した多数の孔84a
(例えば排気管84の両側部に各1列ずつ)が形成され
ており、この孔84aから筒状容器30内に生じた反応
ガスを吸引して外部ハウジング11の外部に排出する。
これら多数の孔84aに代えて、排気管84に長手方向
に沿って開口する溝を形成するようにしてもよい。
【0050】排気管84の一端は閉じられるとともに支
持部材84bを介して給気管81に組み付けられてお
り、排気管84の他端にはこの排気管84から筒状容器
30内に生じた反応ガスを吸引して外部に排気する排気
装置85が接続されている。
【0051】内部ハウジング12の左側部13内壁に
は、筒状容器30内の雰囲気温度(処理温度)を検出し
て制御回路(図示省略)に出力する温度センサ39が取
り付けられている。
【0052】外部ハウジング11内であって内部ハウジ
ング12の左側には、粉砕装置90が粉砕装置用台94
上に組み付けられている。粉砕装置90の上部には投入
用ホッパ91が設けられ、ホッパ91の上開口は投入口
11bの周辺部に密着固定されている。ホッパ91の下
部には、投入口11bから投入された生ゴミ等の有機廃
棄物を粉砕する粉砕室92が組み付けられている。粉砕
室92には、固定刃92aと回転刃92bが設けられ、
回転刃92bはモータ92cにより回転駆動されて、有
機廃棄物は固定刃92aと回転刃92bにより粉砕され
る。粉砕装置90の下部には流出用ホッパ93が設けら
れ、粉砕室92にて粉砕された有機廃棄物が流出用ホッ
パ93を介して筒状容器30に投入される。
【0053】投入用ホッパ91の内部には、粉砕装置9
0内の空気を外部に排出する一対の粉砕装置用排気管9
5が投入口11bを挟んで互いに対向しかつ隣接して配
設されている。粉砕装置用排気管95は投入用ホッパ9
1の右側部を貫通し同側部に気密的に固着されている。
粉砕装置用排気管95の側部(投入口11b側の側部)
には長手方向に沿って開口した多数の孔95aが形成さ
れており、この孔95aから粉砕装置90内の空気を吸
引して外部ハウジング11の外部に排出する。粉砕装置
用排気管95の一端は閉じられており、粉砕装置用排気
管95の他端には、この排気管95から粉砕装置90内
の空気を吸引して外部に排気する排気装置96が接続さ
れている。
【0054】内部ハウジング12の底部15には、主に
図3に示すように、筒状容器30の排出口34から落下
した残渣を装置の外部に搬送する搬送装置20が設けら
れている。搬送装置20は、内部ハウジング12の底部
15の最下部をU字形に形成した左右方向(図3におい
て左右方向)に延在するトラフ15aと、このトラフ1
5aに接続されて外部ハウジング11の左側パネルまで
延在するパイプ15bと、これらトラフ15a、パイプ
15b内に設けたスクリューコンベア21からなる。ス
クリューコンベア21の左右端部は回転可能に軸架さ
れ、その右端部が駆動装置22に接続されており、スク
リューコンベア21は駆動装置22により回転駆動され
てトラフ15a内の残渣を開口に搬送する。パイプ15
bの左開口は扉11eにより気密的に閉じられる。残渣
を搬送する場合には、扉11eを開けてパイプ15bの
左開口の直下に残渣収容箱Bを置いて残渣をこの収容箱
Bに収容する。なお、内部ハウジング12の底部15下
面には、底部15を振動させて底部15上面に残留する
残渣を下方に(トラフ15aに)移動させる振動装置2
3が組み付けられている。
【0055】制御ボックス100には、使用者が操作す
るためのパネルが組み付けられている。パネルは、主電
源スイッチ、通常運転スイッチ、乾燥運転スイッチ、排
出スイッチ、停止スイッチ、通常運転用温度設定スイッ
チ、乾燥運転用温度設定スイッチおよびモータ制御設定
スイッチを備えている。主電源スイッチは、処理装置に
電源を投入するためのスイッチであり、このスイッチの
投入により加温装置83が作動され同装置83に内蔵の
ヒータが加熱される。通常運転スイッチは、有機廃棄物
処理の開始を指示するためのスイッチであり、このスイ
ッチの投入によりモータ71への電源供給が開始されて
モータ71が回転し筒状容器30を回転駆動するととも
に、ポンプ82が駆動されて筒状容器30内への外部空
気の送風が開始される。乾燥運転スイッチは、筒状容器
30内の乾燥の開始を指示するためのスイッチであり、
このスイッチの投入により加温手段36が加熱される。
排出スイッチは、残渣の排出を指示するためのスイッチ
であり、このスイッチの投入によりモータ71への電源
供給が開始されてモータ71が回転し筒状容器30を回
転するとともに、ポンプ82が駆動されて筒状容器30
内への外部空気の送風が開始される。停止スイッチは、
モータ71への電源供給、ポンプ82の駆動、加温手段
36の加温および加温装置83の加熱を停止するための
スイッチである。通常運転用温度設定スイッチおよび乾
燥運転用温度設定スイッチは、通常運転中および乾燥運
転中の筒状容器30内の温度を設定するためのスイッチ
である。モータ制御設定スイッチは、通常運転中におけ
るモータ71の制御すなわち筒状容器の制御を設定する
ためのスイッチである。
【0056】制御ボックス100内には、加温手段3
6、加温装置83、温度センサ39、電源装置、ポンプ
82、排気装置85,96、パネルに備えた各スイッチ
に接続された制御回路(図示省略)が設けられている。
制御回路はマイクロコンピュータにより構成され、加温
手段36、電源装置、ポンプ82、排気装置85,9
6、加温装置83の作動を制御する。なお、電源装置
は、モータ制御設定スイッチにより予め設定された印加
電圧の状態および印加時間に応じた電圧をモータ71に
出力する。
【0057】なお、上述した構成品は、環状シール部材
16aと支承部材81bを除いて、金属材(例えばステ
ンレス材)で形成することが望ましい。
【0058】次に、上記のように構成した実施形態の動
作を説明する。事前準備として筒状容器30内に有機廃
棄物を処理する微生物を含浸させた多孔質反応基材(セ
ラミックボール)を投入する。このとき、多孔質反応基
材の量は有機廃棄物に対して2倍となるようにするのが
好ましい。また、排気管84に接続された排気装置85
を作動させておく。処理装置の主電源スイッチが投入さ
れると、制御回路は加温装置83を作動して同装置83
に内蔵のヒータを加熱する。
【0059】その後、有機廃棄物が筒状容器30内に投
入され通常運転スイッチが投入されると、処理装置は通
常運転を開始する。すなわち、制御回路は、加温装置8
3の作動に加えさらにポンプ82を駆動して筒状容器3
0内への外部空気の送風を開始する。具体的には、筒状
容器30内には給気管81から外部空気が導入され、微
生物による有機廃棄物の分解により筒状容器30内に生
じた炭酸ガスなどの反応ガスと水(気体)が排気管84
からハウジングの外部に導出されることにより、筒状容
器30内に充分な酸素を供給するとともに筒状容器30
内の水(気体)をできる限り排出して同筒状容器30内
に微生物が有機廃棄物を分解するのに最適な処理雰囲気
(充分な酸素と適当な湿度)を形成することができる。
【0060】また、制御回路は、筒状容器30内に設け
た温度センサ39により検出した温度に基づいて、同筒
状容器30内を所定温度(例えば35度〜38度)に維
持するように加温装置83を制御している。これによ
り、加温装置83により加温された外部空気が筒状容器
30内に導入されるので、筒状容器30内に微生物が有
機廃棄物を分解するのに最適な温度(35度〜38度)
の処理雰囲気を形成することができる。
【0061】さらに、上述した給気管81により、筒状
容器30内には軸方向の全長に渡って中心部から底部に
向かって外部空気が流出されるので、筒状容器30内に
可能な限り均一に外部空気を供給することができる。
【0062】したがって、処理装置の通常運転中におい
ては、筒状容器30内には微生物が有機廃棄物を処理す
るのに最適な処理雰囲気(充分な酸素、適当な湿度、最
適な温度)が形成され、しかもこの最適な処理雰囲気が
筒状容器30内に均一に維持されることとなる。
【0063】一方、制御回路は、電源装置を作動しモー
タ71への電源供給を開始してモータ71を回転させて
筒状容器30を回転駆動する。具体的には、モータ71
には、モータ制御設定スイッチにより予め設定されたよ
うに電源装置から電圧が印加され、これに応じてモータ
71が回転する。例えば、正転:5分、停止:3分、逆
転:5分、停止:3分を1サイクルとして予め設定する
と、電源装置からこのサイクルに応じた電圧が印加され
てモータ71が回転し、筒状容器30は正転:5分、停
止:3分、逆転:5分、停止:3分を繰り返す。これに
より、筒状容器30に投入された有機廃棄物は筒状容器
30の回転により多孔質反応基材(セラミックボール)
に撹拌されて混合され、有機廃棄物は微生物により分解
処理される。
【0064】このとき、筒状容器30の回転と共に撹拌
機構50が回転して、撹拌された有機廃棄物と多孔質反
応基材が撹拌機構50の作用により筒状容器30の軸方
向全幅に渡って流動するので、筒状容器30を回転させ
て撹拌する形式の処理装置によっても筒状容器内に投入
された有機廃棄物に多孔質反応基材が可能な限り均一に
混合されて微生物による有機廃棄物の分解効率を高める
ことができる。また、筒状容器30を回転させて撹拌す
る形式のものにおいて、一度により多量の有機廃棄物を
処理できるようにしようとする場合には、従来の形式の
処理装置を一度により多量に処理できるようにしたもの
と比べて低出力である小型の駆動装置73を採用するこ
とができるので、コストの上昇を抑えかつ比較的小型に
抑えた一度により多量の有機廃棄物を処理することがで
きる生ゴミなどの有機廃棄物の処理装置を提供すること
ができる。
【0065】このように有機廃棄物が撹拌されると、有
機廃棄物の大部分は微生物の働きによりその最終分解反
応物である炭酸ガス、水にまで分解されるものの、一部
分は分解されないでその有機残存物と無機残存物が残渣
として残存する。
【0066】有機廃棄物の分解処理が終了し、筒状容器
30内に分解されないで有機残存物と無機残存物として
残存する残渣を排出する際には、作業者は筒状容器30
に設けた排出口34が外部ハウジング11に設けた扉1
1aの直下となるように筒状容器30を回転させる。作
業者は扉11aを開いて筒状容器30に装着されている
排出口用蓋35を取り外し、外部ハウジング11の扉1
1eを開いて残渣収容箱Bをパイプ15bの開口の下方
に位置するように配置して、排出スイッチを押す。制御
回路はモータ71への電源供給を開始してモータ71を
回転し筒状容器30を回転するとともに、ポンプ82を
駆動して筒状容器30内への温風(外部空気)の送風を
開始する。多孔質反応基材に付着した残渣は、温風の送
風による乾燥、筒状容器30の回転に伴う隣り合う反応
部材との擦り合い、および撹拌機構50との擦り合いに
より多孔質反応基材から簡単に分離することができる。
また、筒状容器30内壁に付着した残渣も、温風の送風
による乾燥、筒状容器30の回転に伴う多孔質反応基材
との擦り合いにより同内壁から簡単に分離することがで
きる。これら分離された残渣は、多孔質反応基材と比較
して十分小さい細かいものである。したがって、筒状容
器30に設けた排出口34にフィルタ部を設けて、筒状
容器30内に生じた有機廃棄物の残渣のみを流出させて
多孔質反応基材を筒状容器30内に保留させることによ
り、筒状容器30内に生じた有機廃棄物の残渣のみを簡
単に排出させることができる。これにより、従来のよう
に有機廃棄物の分解処理が行われる度毎に残渣に含まれ
た塩分(味噌、しょうゆなどに含まれる塩分)の濃度が
高くなるのを防止できるので、微生物による有機廃棄物
の分解反応が低下することはなくなる。
【0067】なお、上記実施形態においては、多孔質反
応基材としてセラミックボールを採用したが、これに限
らず多孔質のもので微生物の菌床となるものであれば採
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る生ゴミなどの有機
廃棄物の処理装置を示す外観図である。
【図2】 前記処理装置の外装パネルを外した内部構成
のうち主に筒状容器を示す部分断面図である。
【図3】 前記処理装置の外装パネルを外した内部構成
のうち主にスクリューコンベアを示す部分断面図であ
る。
【図4】 図2の4−4線に沿った断面図である。
【図5】 図2の5−5線に沿った断面図である。
【図6】 図2に示す筒状容器と撹拌機構を示す概略断
面図である。
【図7】 図2に示す筒状容器の展開図である。
【図8】 (a)は図2に示す筒状容器の排出口付近を
示す正面図であり、(b)は図7(a)の8b−8b線
に沿った断面図である。
【符号の説明】
10…基台、30…筒状容器、40…支持装置、50…
撹拌機構、60…回転軸、70…駆動装置、81…給気
管、84…排気管。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台に設けた支持装置により水平状態に支
    持されてその内部に投入された生ゴミなどの有機廃棄物
    と同有機廃棄物を分解する微生物を含浸させた多孔質反
    応基材を密閉状態に収容して回転駆動される筒状容器
    と、 該筒状容器を回転駆動する駆動装置と、 前記筒状容器内に外部空気を導入する外気導入手段と、 前記筒状容器内に生じた反応ガスを外部に排出する排気
    手段とを備えてなり、 前記筒状容器の内部に、同筒状容器と一体的に組み付け
    られて同筒状容器の回転中に前記有機廃棄物と多孔質反
    応基材を撹拌して軸方向の一端から他端に向けて流動さ
    せる撹拌機構をさらに設けたことを特徴とする生ゴミな
    どの有機廃棄物の処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の前記撹拌機構は、前記筒
    状容器の内壁に周方向に適宜な間隔にて配置し軸方向に
    延在する複数の撹拌用突状部材と、これら各撹拌用突状
    部材の間に軸方向に適宜な間隔にて配置され同撹拌用突
    状部材に対して所定の角度にて傾斜して設けた複数の羽
    根部材とにより構成され、前記筒状容器の回転中に前記
    有機廃棄物と前記多孔質反応基材が前記羽根部材により
    撹拌されて前記撹拌用突状部材に沿って流動するように
    したことを特徴とする生ゴミなどの有機廃棄物の処理装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の前記支持
    装置は、その一端が前記筒状容器の一の側面に同軸的に
    固定されその他端が前記駆動装置に張架された回転軸を
    回転自在に装架する軸受けと、前記筒状容器の他の側面
    側の周壁端部を回転自在に支承する複数のローラから構
    成され、前記筒状容器を前記軸受けおよび前記各ローラ
    により回転自在に支持することを特徴とする生ゴミなど
    の有機廃棄物の処理装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項
    に記載の前記外気導入手段として、外部空気を所定の温
    度に加熱して前記筒状容器内に導入する温風導入手段を
    採用したことを特徴とする生ゴミなどの有機廃棄物の処
    理装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項
    に記載の前記多孔質反応基材として、前記有機廃棄物を
    分解する微生物を含浸させたセラミックボールを採用し
    たことを特徴とする生ゴミなどの有機廃棄物の処理装
    置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5のうちいずれか1項
    に記載の前記外気導入手段として、前記筒状容器内の中
    心部に同筒状容器の軸方向に延設されてその底部に長手
    方向に沿って形成した開口から外部空気を前記筒状容器
    内に流出させる給気管を採用したことを特徴とする生ゴ
    ミなどの有機廃棄物の処理装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項
    に記載の前記排気手段として、前記給気管と平行に配設
    されて長手方向に沿って形成した開口から前記筒状容器
    内に生じた反応ガスを吸引して外部に排出する排気管を
    採用したことを特徴とする生ゴミなどの有機廃棄物の処
    理装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至請求項7のうちいずれか1項
    に記載の前記筒状容器の周壁に前記多孔質反応基材との
    反応により処理された前記有機廃棄物から生じた残渣を
    排出する排出口をさらに設け、該排出口に、前記筒状容
    器内に生じた前記残渣のみを流出させて前記多孔質反応
    基材を前記筒状容器内に保留させるフィルタ部を設けた
    ことを特徴とする生ゴミなどの有機廃棄物の処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100799734B1 (ko) * 2007-06-27 2008-02-01 유한회사 강성산업개발 폐기물 선별스크린의 진동장치

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