JP2002241635A - 非対称ジオキサジン化合物又はその塩及びそれらの適用 - Google Patents

非対称ジオキサジン化合物又はその塩及びそれらの適用

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JP2002241635A
JP2002241635A JP2001044751A JP2001044751A JP2002241635A JP 2002241635 A JP2002241635 A JP 2002241635A JP 2001044751 A JP2001044751 A JP 2001044751A JP 2001044751 A JP2001044751 A JP 2001044751A JP 2002241635 A JP2002241635 A JP 2002241635A
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JP2001044751A
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Seiji Muro
誠治 室
Tomoji Mikami
智司 三上
Satoyuki Araki
聰之 荒木
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫〜青色反応染料として有用な非対称ジオキ
サジン化合物の提供。 【解決手段】 化合物(1)又はその塩。 【化1】 (1) [式中、Qはビニルスルホン系反応基、T1、T2は水
素、ハロゲン等、A1、A2はカルボキシル、アルコキシ
等、R1、R2は水素等、X1、X2は水素、アルキル等、
m及びnは0、1、p及びqは1、2を表すが、p+q
は2又は3である。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、青色系の
反応染料として有用な非対称ジオキサジン化合物又はそ
の塩、及び、それらのセルロース繊維等の繊維材料への
適用並びに、上記非対称ジオキサジン化合物又はその塩
の前駆体化合物であるフェニルアミノベンゾキノン化合
物又はその塩に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トリフェノジオキサジン環を有する青色
系反応染料としては、例えば、特開昭60-228571号、特
開昭61-37847号及び特開平3-88854号公報等に記載の化
合物が公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
知の染料化合物は、セルロース繊維材料等に適用した場
合、染色時の化合物の安定性が低いために、染色の再現
性が十分なものではないという問題点があった。本発明
者は、上記問題点を解決すべく鋭意検討した結果、トリ
フェノジオキサジン環の一端のベンゼン環に1つ以上の
スルホ基と1つ以上のスルホ基以外の非繊維反応性置換
基を有し、且つ、他端のベンゼン環に、1つ以上のスル
ホ基以外の置換基とビニルスルホン系繊維反応基とが結
合する非対称ジオキサジン化合物又はその塩が、鮮明な
紫〜青色を有し、塩素堅牢度等の諸堅牢度に優れた染色
物や捺染物を再現性よく与えることを見出して、本発明
を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、(i)
下記式(1)で示される非対称ジオキサジン化合物又は
その塩:
【0005】
【化4】 (1)
【0006】[式中、Qは−SO2CH=CH2又は−S
2Z(Zはアルカリの作用で脱離する基をβ位に有す
るエチル基を表す)であり、T1及びT2は、同一又は相
異なり、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、スルファート、
非繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐状の
アルキル、非繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又
は分岐状のアルコキシ、非繊維反応基で置換されていて
もよい直鎖又は分岐状のアルキルスルホニル、或いは、
非繊維反応基で置換されていてもよいアリールオキシを
表し、A1はハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシル、ニ
トロ、シアノ、非繊維反応基で置換されていてもよい直
鎖又は分岐状のアルキル、非繊維反応基で置換されてい
てもよい直鎖又は分岐状のアルコキシ、非繊維反応基で
置換されていてもよいアミノ、アミノ窒素原子がN−複
素環式の環員であるアミノ、或いは、−SO2−E基
(Eは非繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又は分
岐状のアルキル、非繊維反応基で置換されていてもよい
直鎖又は分岐状のアルコキシ、或いは、非繊維反応基で
置換されていてもよいアミノを表す。)を表し、A2
ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシル、ニトロ、シア
ノ、非繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐
状のアルキル、非繊維反応基で置換されていてもよい直
鎖又は分岐状のアルコキシ、非繊維反応基で置換されて
いてもよいアミノ、アミノ窒素原子がN−複素環式の環
員であるアミノ、或いは、−SO2−E基(Eは非繊維
反応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐状のアルキ
ル、非繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐
状のアルコキシ、或いは、非繊維反応基で置換されてい
てもよいアミノを表す。)を表し、R1及びR2は、同一
又は相異なり、水素、非繊維反応基で置換されていても
よい直鎖又は分岐状のアルキル、或いは非繊維反応基で
置換されていてもよいフェニルであり、X1及びX2は、
同一又は相異なり、下記式(3) −Y1 (3) {式中、Y1は水素、非繊維反応基で置換されていても
よい直鎖又は分岐状のアルキル、非繊維反応基で置換さ
れていてもよいフェニル、非繊維反応基で置換されてい
てもよいナフチル、非繊維反応基で置換されていてもよ
いチエニル、非繊維反応基で置換されていてもよいアシ
ル、トリアジン環を有しない複素環式繊維反応基、一般
式(4) −W−Q (4) <式中、Wは脂肪族又は芳香族の二価の非繊維反応性連
結基であり、Qは前記の意味を表す。>で示される基、
或いは、一般式(5)
【0007】
【化5】 (5)
【0008】<式中、Q1及びQ2は、同一又は相異な
り、ヒドロキシル、ハロゲン、シアノ、非繊維反応基で
置換されていてもよい直鎖又は分岐状のアルキル、非繊
維反応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐状のアル
コキシ、非繊維反応基で置換されていてもよいアミノ、
非繊維反応基で置換されていてもよいピリジニオ、或い
は、一般式(6) −N(R3)−W’−Q’ (6) (式中、R3は水素、非繊維反応基で置換されていても
よい直鎖もしくは分岐状のアルキル又は非繊維反応基で
置換されていてもよいフェニルであり、W’は脂肪族又
は芳香族の二価の非繊維反応性連結基であり、Q’は−
SO2 CH=CH 2又は−SO2Z’(Z’はアルカリの
作用で脱離する基をβ位に有するエチルを表す)を表
す。)で示される基である。>}で示される基である
か、下記式(7) −W−N(R4)Y1 (7) {式中、W及びY1は前記の意味を表し、R4は水素、非
繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐状のア
ルキル或いは非繊維反応基で置換されていてもよいフェ
ニルを表す}で示される基であるか、或いは、下記式
(8) −W−OY2 (8) {式中、Wは前記の意味を表し、Y2は水素、非繊維反
応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐状のアルキ
ル、非繊維反応基で置換されていてもよいフェニル、非
繊維反応基で置換されていてもよいナフチル、非繊維反
応基で置換されていてもよいチエニル、非繊維反応基で
置換されていてもよいアシル、スルホ、或いは、カルボ
ン酸基を表す。}で示される基であり、mは0又は1で
あり、nは0又は1であり、pは1又は2であり、qは
1又は2であるが、p+qは2又は3である]、
【0009】(ii)下記式(10)で示されるフェニ
ルアミノベンゾキノン化合物又はその塩:
【0010】
【化6】 (10)
【0011】[式中、Q”は−SO2 CH=CH2又は
−SO2Z”(Z”はアルカリの作用で脱離する基をβ
位に有するエチル、又は、β-ヒドロキシエチルを表
す。]であり、T1、T2、A1、A2、R1、R2、X1
2、m、n、p及びqは、前記の意味を表す。]、
【0012】(iii)上記(i)の非対称ジオキサジ
ン化合物(1)又はその塩を用いて、繊維材料を染色又
は捺染する方法を提供するものである。以下、本発明を
詳細に説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】一般式(1)において、A1はハ
ロゲン、ヒドロキシル、カルボキシル、ニトロ、シア
ノ、非繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐
状のアルキル、非繊維反応基で置換されていてもよい直
鎖又は分岐状のアルコキシ、非繊維反応基で置換されて
いてもよいアミノ、或いは、−SO2−E基(Eは非繊
維反応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐状のアル
キル、非繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又は分
岐状のアルコキシ或いは非繊維反応基で置換されていて
もよいアミノを表す。)であり、A2はハロゲン、ヒド
ロキシル、カルボキシル、ニトロ、シアノ、非繊維反応
基で置換されていてもよい直鎖又は分岐状のアルキル、
非繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐状の
アルコキシ、非繊維反応基で置換されていてもよいアミ
ノ、或いは、上記−SO2−E基である。A1及びA2
表されるハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素等が挙
げられる。A1及びA2で表される非繊維反応基で置換さ
れていてもよい直鎖又は分岐のアルキルとしては、無置
換の炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル(例えば、
メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブ
チル等)、或いは、置換された炭素数1〜4の直鎖又は
分岐のアルキルが好ましい。上記アルキルの置換基とし
ては、例えば、ヒドロキシ、シアノ、C1-4アルコキ
シ、ハロゲン、カルバモイル、C1-4カルボキシ、C1-4
アルコキシカルボニル、スルホ又はスルファモイル等が
挙げられる。前記の置換された炭素数1〜4の直鎖又は
分岐のアルキルとしては、例えば、2−ヒドロキシエチ
ル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピ
ル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、
2,3−ジヒドロキシプロピル、3,4−ジヒドロキシ
ブチル、シアノメチル、2−シアノエチル、3−シアノ
プロピル、メトキシメチル、エトキシメチル、2−メト
キシエチル、2−エトキシエチル、3−メトキシプロピ
ル、3−エトキシプロピル、2−ヒドロキシ−3−メト
キシプロピル、クロロメチル、ブロモメチル、2−クロ
ロエチル、2−ブロモエチル、3−クロロプロピル、3
−ブロモプロピル、4−クロロブチル、4−ブロモブチ
ル、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、3−カ
ルボキシプロピル、4−カルボキシブチル、1,2−ジ
カルボキシエチル、カルバモイルメチル、2−カルバモ
イルエチル、3−カルバモイルプロピル、4−カルバモ
イルブチル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカル
ボニルメチル、2−メトキシカルボニルエチル、2−エ
トキシカルボニルエチル、3−メトキシカルボニルプロ
ピル、3−エトキシカルボニルプロピル、4−メトキシ
カルボニルブチル、4−エトキシカルボニルブチル、メ
チルカルボニルオキシメチル、エチルカルボニルオキシ
メチル、2−メチルカルボニルオキシエチル、2−エチ
ルカルボニルオキシエチル、3−エチルカルボニルオキ
シプロピル、4−メチルカルボニルオキシブチル、4−
エチルカルボニルオキシブチル、スルホメチル、2−ス
ルホエチル、3−スルホプロピル、4−スルホブチル、
スルファモイルメチル、2−スルファモイルエチル、3
−スルファモイルプロピル及び4−スルファモイルブチ
ル等が挙げられる。
【0014】A1及びA2で表される非繊維反応基で置換
されていてもよい直鎖又は分岐のアルコキシとしては、
無置換の炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルコキシ(例
えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロ
ポキシ、n−ブトキシ等)、或いは、置換された炭素数
1〜4の直鎖又は分岐のアルコキシが好ましい。上記ア
ルコキシの置換基としては、例えば、ヒドロキシ、シア
ノ、ハロゲン、スルホ等が挙げられる。A1及びA2で表
される非繊維反応基で置換されていてもよいアミノは、
例えば、アルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリ
ール及びシアノ等の非繊維反応性の置換基を1〜2個有
していてもよい。A1及びA2で表されるアミノの置換基
であるアルキルは、直鎖状でも分岐状でもよいが、好ま
しくは、A1及びA2がアルキルである場合に例示した炭
素数1〜4個のアルキルである。A1及びA2で表される
アミノの置換基であるシクロアルキルはシクロヘキシル
等であり、同じく、アラルキルはベンジル及びフェネチ
ル等であり、同じく、アリールは、フェニル及びナフチ
ル等である。
【0015】又、アミノの非繊維反応性置換基は、更
に、フルオル、クロル、ブロム、ニトロ 、シアノ、ト
リフルオロメチル、スルファモイル、カルバモイル、ア
シルアミノ(好ましくは、アルキルカルボニルアミノ又
はフェニルカルボニルアミノ)、ウレイド、ヒドロキ
シ、カルボキシ、スルホメチル又はスルホ、或いは、A
1及びA2で例示した炭素数が1〜4個のアルキル又は炭
素数が1〜4個のアルコキシで置換されていてもよい。
1及びA2における非繊維反応基で置換されていてもよ
いアミノとしては、例えば、アミノ、シアノアミノ、メ
チルアミノ、ヒドロキシメチルアミノ、エチルアミノ、
n−プロピルアミノ、iso−プロピルアミノ、n−ブチ
ルアミノ、iso−ブチルアミノ、sec−ブチルアミ
ノ、β−メトキシエチルアミノ、β−エトキシエチルア
ミノ、γ−メトキシプロピルアミノ、β−クロロエチル
アミノ、β−シアノエチルアミノ、β−ヒドロキシエチ
ルアミノ、β−スルファートエチルアミノ、γ−ヒドロ
キシプロピルアミノ、N−β−スルホエチル−N−メチル
アミノ、β−カルボキシエチルアミノ、β−スルホエチ
ルアミノ等のアルキルアミノ、N,N-ジメチルアミノ、N,
N−ジヒドロキシメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、
N,N‐ジ−β−ヒドロキシエチルアミノ等のN, N−ジア
ルキルアミノ、シクロヘキシルアミノ等のシクロアルキ
ルアミノ、ベンジルアミノ、フェネチルアミノ等のアラ
ルキルアミノ、アニリノ、2−,3−又は4−トルイジノ、
キシリジノ、2−,3−又は4−クロロアニリノ、2−,3−
又は4‐アニシジノ、2−,3−又は4−エチルアニリノ、2
−,3−又は4−スルホアニリノ、2,4−又は2,5−ジスル
ホアニリノ、スルホメチルアニリノ、N‐スルホメチル
アニリノ、3‐又は4−カルボキシアニリノ、2−カルボ
キシ−5−スルホアニリノ、2−カルボキシ−4−スルホ
アニリノ、2−メトキシ−5−スルホアニリノ、2−メチ
ル−5−スルホアニリノ、2‐メチル‐4−スルホアニリ
ノ、2−メトキシ−4−スルホアニリノ、3−メトキシ−4
−スルホアニリノ、2,4−ジメトキシアニリノ、2,4−ジ
メトキシ−5−スルホアニリノ、2−,3−,4−,5−,6−,7
−又は8−スルホナフチル−(1)−アミノ、1−,5−,6−,
7−,又は8−スルホナフチル−(2)−アミノ、5,7−、6,8
−、4,8−、4,7−、3,8−、4,6−、3,7−、又は3,6−ジ
スルホナフチル−(1)−アミノ、3,6,8,−トリスルホナ
フチル−(1)−アミノ、4,6,8,−トリスルホナフチル−
(1)−アミノ、6−スルホナフチル−(2)−アミノ、4,8−
ジスルホナフチル−(2)−アミノ、3,6,8−トリスルホナ
フチル−(2)−アミノ、4,6,8−トリスルホナフチル−
(2)−アミノ等のアリールアミノ、並びに、N−メチル−
N−フェニルアミノ、N−エチル−N−フェニルアミノ、N
−プロピル−N−フェニルアミノ、N−イソプロピル−N
−フェニルアミノ、N−ブチル−N−フェニルアミノ、N
−β−シアノエチル−N−フェニルアミノ、N−エチル−
2−メチルアニリノ、N−エチル−4−メチルアニリノ、N
−エチル−3−スルホアニリノ、N−エチル−4−スルホ
アニリノ等の混合置換されたアミノ等を挙げることがで
きる。
【0016】かかるA1及びA2における非繊維反応基で
置換されていてもよいアミノは、好ましくは、アミノ、
シアノアミノ、メチルアミノ、ヒドロキシメチルアミ
ノ、エチルアミノ、β−ヒドロキシエチルアミノ、β−
カルボキシエチルアミノ、β−スルホエチルアミノ、N,
N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミノ、N−メチル−N−
フェニルアミノ、N−β-スルホエチル−N−メチルアミ
ノ、シクロヘキシルアミノ、アニリノ、トルイジノ、キ
シリジノ、2−,3−,又は4−クロロアニリノ、2−,3−,
又は4−アニシジノ、2−,3−,又は4−スルホアニリノ、
2−,3−,又は4−エチルアニリノ、フェネチジノ、2−,3
−又は4−スルホアニリノ、2,4-又は2,5−ジスルホアニ
リノ、2−メトキシ−5−スルホアニリノ、2−メチル‐5
−スルホアニリノ、3,6‐ジスルホナフチル−(1)−アミ
ノ、3,6,8,−トリスルホナフチル−(1)−アミノ、4,8−
ジスルホナフチル−(2)−アミノ、3,6,8−トリスルホナ
フチル‐(2)−アミノ、N−エチル−N−フェニルアミ
ノ、N−エチル−2−メチルアニリノ、N−エチル−4−メ
チルアニリノ、N−エチル−3ースルホアニリノ、N−エ
チル−4−スルホアニリノ及びピリジル−(2)−アミノ等
である。又、A1及びA2におけるアミノ窒素原子がN‐
複素環式環の環員であるアミノとしては、好ましくは5
員又は6員のN−複素環式環化合物の残基であり、これ
は、更にヘテロ原子として、窒素、酸素及び硫黄を含有
していてもよい。上記のA1及びA2におけるアミノ窒素
原子がN‐複素環式環の環員であるようなアミノとして
は、例えば、モルホリノ、ピペリジノ、ピペラジノ及び
ピロリジノ等が挙げられる。
【0017】上記のA1としては、ハロゲン、非繊維反
応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐状のアルキ
ル、及び、非繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又
は分岐状のアルコキシが好ましい。又、A2としては、
ハロゲン、非繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又
は分岐状のアルキル、及び、非繊維反応基で置換されて
いてもよい直鎖又は分岐状のアルコキシが好ましい。
【0018】Z及びZ'は、アルカリの作用で脱離する
基をβ位に有するエチルであるが、かかるアルカリの作
用で脱離する基としては、例えば、硫酸エステル基、チ
オ硫酸エステル基、リン酸エステル基、酢酸エステル基
及びハロゲン原子等が挙げられ、硫酸エステル基が好ま
しい。
【0019】R1、R2、R3及びR4は、各々、水素、非
繊維反応基で置換されていてもよい直鎖もしくは分岐状
のアルキル、又は、非繊維反応基で置換されていてもよ
いフェニルである。上記アルキルとしては、炭素数1〜
4個のアルキルが好ましく、メチル又はエチルが特に好
ましい。
【0020】式(1)におけるT1及びT2は、同一又は
相異なり、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、スルファー
ト、非繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐
状のアルキル、非繊維反応基で置換されていてもよい直
鎖又は分岐状のアルコキシ、非繊維反応基で置換されて
いてもよい直鎖又は分岐状のアルキルスルホニル、或い
は非繊維反応基で置換されていてもよいアリールオキシ
である。上記のハロゲンとしては、フッ素、塩素及び臭
素等を挙げることができ、塩素及び臭素が好ましい。非
繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐状のア
ルキルや、非繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又
は分岐状のアルコキシとしては、前記A1及びA2で例示
したものと同様の基等が挙げられる。非繊維反応基で置
換されていてもよいアリールオキシとしては、フェノキ
シ、2-メチルフェニルオキシ、3-メチルフェニルオキ
シ、4-メチルフェニルオキシ、2-メトキシフェニルオキ
シ、3-メトキシフェニルオキシ、4-メトキシフェニルオ
キシ、2-クロロフェニルオキシ、3-クロロフェニルオキ
シ、4-クロロフェニルオキシ、2-スルホフェニルオキ
シ、3-スルホフェニルオキシや4-スルホフェニルオキシ
等を挙げることができる。又、非繊維反応基で置換され
ていてもよい直鎖又は分岐状のアルキルスルホニルにお
ける「アルキル」としては、前記A1及びA2で例示した
ものと同様の基等が挙げられる。
【0021】式(1)におけるX1及びX2のうち、式
(3)中のY1で表される非繊維反応基で置換されてい
てもよい直鎖又は分岐状のアルキルとしては、前記A1
及びA2で例示したものと同様の基等が挙げられる。
又、X1及びX2のうち、式(3)中のY1で表される非
繊維反応基で置換されていてもよいフェニル、非繊維反
応基で置換されていてもよいナフチル、及び、非繊維反
応基で置換されていてもよいチエニルとしては、例え
ば、フェニル、1-ナフチル、2-ナフチル、2-メチルフェ
ニル、3-メチルフェニル、4-メチルフェニル、2-メトキ
シフェニル、3-メトキシフェニル、4-メトキシフェニ
ル、2-クロロフェニル、3-クロロフェニル、4-クロロフ
ェニル、2-スルホフェニル、3-スルホフェニル、4-スル
ホフェニル、6-スルホ-2-ナフチル、4,8-ジスルホ-2-ナ
フチルやチエニル等を挙げることができる。X1及びX2
のうち、式(3)中のY1で表される非繊維反応性の基
で置換されていてもよいアシルとしては、例えば、
【0022】
【化7】
【0023】
【化8】
【0024】
【化9】
【0025】等を挙げることができる。式(3)中のY
1で表されるトリアジン環を有しない複素環式繊維反応
基としては、例えば、
【0026】
【化10】
【0027】
【化11】
【0028】
【化12】
【0029】
【化13】
【0030】
【化14】
【0031】
【化15】
【0032】等をあげることができる。
【0033】式(4)におけるWで表される脂肪族又は
芳香族の二価の非繊維反応性連結基、及び、式(6)に
おけるW'で表される脂肪族又は芳香族の二価の非繊維
反応性連結基としては、例えば、
【0034】
【化16】
【0035】
【化17】
【0036】
【化18】
【0037】
【化19】
【0038】
【化20】
【0039】
【化21】
【0040】[式中、2つの**印は、一方が−N
(R)−又は−N(R1)−に接続する結合を意味し、
他方がQ又はQ'に接続する結合を意味する。]等を挙
げることができる。
【0041】好適な非対称ジオキサジン化合物(1)と
しては、nが0である化合物、pが1である化合物、及
び、qが1である化合物が挙げられる。特に好適な非対
称ジオキサジン化合物(1)としては、下式(11)で
示される非対称ジオキサジン化合物が挙げられる。
【0042】
【化22】 (11)
【0043】[式中、Q、T1、T2、A1、A2、R1
2、W、X2、Y2、m、n、p及びqは、前記の意味
を表す。]
【0044】非対称ジオキサジン化合物(11)におけ
るQ、T1、T2、A1、A2、R1、R2、X2及びY2のう
ち、好ましいものの具体例としては、非対称ジオキサジ
ン化合物(1)において、好ましいものとして例示した
ものを挙げることができる。非対称ジオキサジン化合物
(11)におけるWとしては、脂肪族の二価の非繊維反
応性連結基が好ましく、エチレン、プロピレン及びイソ
プロピレンが特に好ましい。非対称ジオキサジン化合物
(1)のうち、下式(12)
【0045】
【化23】 (12)
【0046】[式中、Q、Q1、Q2、T1、T2、A1
2、R1、R2、W、X2、m、n、p及びqは、前記の
意味を表し、kは0又は1を表す。]で示される非対称
ジオキサジン化合物も、好適に使用される。
【0047】非対称ジオキサジン化合物(12)におけ
るQ、Q1、Q2、T1、T2、A1、A2、R1、R2及びX
2のうち、好ましいものの具体例としては、非対称ジオ
キサジン化合物(1)において好ましいものとして例示
したものが挙げられる。
【0048】非対称ジオキサジン化合物(12)におけ
るWは、脂肪族の二価の非繊維反応性連結基が好まし
く、エチレン、プロピレン及びイソプロピレンが特に好
ましい。非対称ジオキサジン化合物(1)のうち、下式
(13)
【0049】
【化24】 (13)
【0050】[式中、Q、Q1、Q2、T1、T2、A1
2、R1、R2、X1、m、n及びpは、前記の意味を表
す。]で示される非対称ジオキサジン化合物も、好適に
使用される。
【0051】非対称ジオキサジン化合物(13)におけ
るQ、Q1、Q2、T1、T2、A1、A2、R1、R2及びX
1の好ましいものの具体例としては、非対称ジオキサジ
ン化合物(1)中で好ましいものとして例示したものが
挙げられる。本発明の非対称ジオキサジン化合物(1)
は、通常、遊離酸の形で、又は、アルカリ金属塩及びア
ルカリ土類金属塩等の塩の形で存在し、特にナトリウム
塩、カリウム塩やリチウム塩の形で存在することが好ま
しい。
【0052】非対称ジオキサジン化合物(1)は、例え
ば、遊離酸の形が、下式(10)
【0053】
【化25】 (10)
【0054】[式中、Q”、T1、T2、A1、A2
1、R2、X1、X2、m、n、p及びqは、前記の意味
を表す。]で示されるフェニルアミノベンゾキノン化合
物と酸化剤とを反応させることにより、製造することが
できる。上記酸化剤としては、例えば、過硫酸塩、ヨウ
化物塩や三酸化硫黄等が例示される。酸化反応は反応媒
体中で行うこともでき、該反応媒体としては、例えば、
クロロベンゼン、ジクロロベンゼンやニトロベンゼン等
の芳香族系溶媒、又は、発煙硫酸等を用いることができ
る。発煙硫酸を反応媒体に用いる場合、発煙硫酸中の三
酸化硫黄も酸化剤として作用する。反応媒体又は酸化剤
として、発煙硫酸又は三酸化硫黄を用いた場合、フェニ
ルアミノベンゾキノン化合物(10)中のスルホン酸基
及び硫酸エステル基の総和と、非対称ジオキサジン化合
物(1)中のスルホン酸基及び硫酸エステル基の総和は
同じであってもよく、又、異なっていてもよい。フェニ
ルアミノベンゾキノン化合物(10)が、例えばヒドロ
キシル基のようにエステル化されうる基を有する場合
は、反応媒体として発煙硫酸を用いることにより、上記
ヒドロキシル基の硫酸エステル化反応も同時に行うこと
ができる。フェニルアミノベンゾキノン化合物(10)
は、例えば米国特許第2288198号、第2229099号及び第22
67741号明細書等に記載の公知の方法により、又は、該
公知方法に準じて、製造することができる。即ち、下式
(14)
【0055】
【化26】 (14)
【0056】(式中、T1及びT2は前記の意味を表し、
1及びL2は、同一又は相異なり、ハロゲン、アルキル
又はアルコキシ等の脱離基を表す。)で示されるベンゾ
キノン化合物と、下式(15)
【0057】
【化27】 (15)
【0058】(式中、Q”、A1、R1、X1、m及びn
は、前記の意味を表す。)で示される置換アニリン化合
物及び下式(16)
【0059】
【化28】 (16)
【0060】(式中、A2、R2、X2、p及びqは、前
記の意味を表す。)で示される置換アニリン化合物と
を、反応させることにより、製造することができる。
【0061】ベンゾキノン化合物(14)と、置換アニ
リン化合物(15)及び(16)とを反応させる条件は
任意であるが、温度−20℃乃至100℃、且つ、pH
2乃至9で行うことが好ましい。上記反応においては、
ベンゾキノン化合物(14)、置換アニリン化合物(1
5)及び置換アニリン化合物(16)を一度に混合して
もよく、或いは、ベンゾキノン化合物(14)を置換ア
ニリン化合物(15)及び(16)の一方と反応させた
後、置換アニリン化合物(15)及び(16)の他方を
反応させてもよい。この反応においては、必要に応じ
て、反応媒体を用いることもできる。反応媒体として
は、水、メタノール、エタノール及びイソプロパノール
等のアルコール類、トルエン及びキシレン等の芳香族炭
化水素類、アセトン及びメチルイソブチルケトン等のケ
トン類や、テトラヒドロフラン及びジオキサン等のエー
テル類を挙げることができる。反応媒体は1種類でもよ
く、2種以上の混合物であってもよい。又、置換アニリ
ン化合物(15)及び(16)の一方並びにベンゾキノ
ン化合物(14)の反応と、置換アニリン化合物(1
5)及び(16)の他方並びにベンゾキノン化合物(1
4)の反応との間で、互いに異なる反応媒体を用いても
よい。上記置換アニリン化合物(15)は、公知の方
法、例えば特開昭60-228571号、特開昭61-37847号や特
開平3-181454号公報等に記載の方法、又は、該方法に準
じて、製造することができる。
【0062】上式(14)で示されるベンゾキノン化合
物は、例えば米国特許第2288198号、第2229099号及び第
2267741号明細書に記載の方法、又は、該方法に準じた
方法により、製造することができる。ベンゾキノン化合
物(14)としては、例えば、下記化合物群1に示すも
のを挙げることができる。 [化合物群1]
【0063】
【化29】 (1−1) (1−2) (1−3) (1−
4)
【0064】
【化30】 (1−5) (1−6)
【0065】置換アニリン化合物(15)としては、例
えば、下記の化合物群2に示すものを挙げることができ
る。 [化合物群2]
【0066】
【化31】 (2−1) (2−2) (2−3) (2−
4)
【0067】
【化32】 (2−5) (2−6) (2−7) (2−
8)
【0068】
【化33】 (2−9) (2−10) (2−
11)
【0069】
【化34】 (2−12) (2−13)
【0070】
【化35】 (2−14) (2−15) (2−1
6)
【0071】
【化36】 (2−17) (2−18) (2−1
9)
【0072】
【化37】 (2−20) (2−21) (2−22)
【0073】
【化38】 (2−23) (2−24)
【0074】
【化39】 (2−25) (2−26)
【0075】置換アニリン化合物(16)としては、例
えば、下記化合物群3に示すものを挙げることができ
る。 [化合物群3]
【0076】
【化40】 (3−1) (3−2) (3−3) (3−
4)
【0077】
【化41】 (3−5) (3−6) (3−7)
【0078】前述した非対称ジオキサジン化合物(1
2)は、下式(17)
【0079】
【化42】 (17)
【0080】[式中、Q、T1、T2、A1、A2、R1
2、W、X2、k、m、n、p及びqは、前記の意味を
表す]で示される非対称トリフェノジオキサジン化合物
と、下式(18) H−Q1 (18) (Q1は上記の意味を表す)で示される化合物及び下式
(19) H−Q2 (19) (Q2は上記の意味を表す)で示される化合物を、2,
4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンと、任意の順序
で、各々、縮合させることにより、製造することができ
る。2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンとの上
記縮合反応においては、反応の順序や条件は特に制限さ
れないが、一次的な縮合では温度−10℃乃至40℃且
つpH2乃至9で、二次的な縮合では温度0℃乃至70
℃且つpH2乃至9で、三次的な縮合では温度10℃乃
至100℃且つpH2乃至7の条件で、それぞれ行うこ
とが好ましい。
【0081】好適な非対称ジオキサジン化合物(13)
は、下式(20)
【0082】
【化43】 (20)
【0083】[式中、Q、T1、T2、A1、A2、R1
2、X1、m、n、p及びqは、前記の意味を表す]で
示される化合物と、下式(18) H−Q1 (18) (Q1は上記の意味を表す)で示される化合物及び下式
(19) H−Q2 (19) (Q2は上記の意味を表す)で示される化合物を、2,
4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンと、任意の順序
で、各々縮合させることにより、製造することができ
る。2,4,6−トリハロゲノ−s−トリアジンとの上
記縮合反応においては、反応の順序や条件は特に制限さ
れないが、一次的な縮合では温度−10℃乃至40℃且
つpH2乃至9で、二次的な縮合では温度0℃乃至70
℃且つpH2乃至9で、三次的な縮合では温度10℃乃
至100℃且つpH2乃至7の条件で、それぞれ行うこ
とが好ましい。
【0084】非対称ジオキサジン化合物(1)又はその
塩は、繊維材料の染色及び捺染に有用である。かかる繊
維材料としては、ヒドロキシ基及び/又はアミド基を含
有するものであれば特に限定されないが、例えば、天然
又は再生セルロース繊維、天然又は合成ポリアミド繊
維、ポリウレタン繊維、皮革、及びこれらを含有する混
紡材料等を挙げることができる。天然セルロース繊維と
して、具体的には、木綿、リネン、麻、ジュート、ラミ
ー繊維等を挙げることができる。好ましくは、木綿であ
る。再生セルロース繊維として、具体的には、レーヨ
ン、ポリノジック、キュプラ繊維、及び商品名「テンセ
ル」、「タフセル」、「モダール」、「セルティマ」等
を挙げることができる。天然又は合成ポリアミド繊維と
して、具体的には、羊毛、絹、ポリアミド−6,6、ポ
リアミド−6、ポリアミド−11、ポリアミド−4等を
挙げることができる。また、これらを含有する混紡材料
としては、これら繊維材料の混紡材料の他、これらの繊
維材料と、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の合成
繊維との混紡材料等も例示することができる。本発明の
非対称ジオキサジン化合物(1)又はその塩は、上述の
材料上、特に上述の繊維材料上に、物理的化学的性状に
応じた方法で、染色又は捺染できる。具体的には、例え
ば、上述の繊維上に、吸尽染色法、コールドバッチアッ
プ法、連続染色法、捺染法等の方法により染色又は捺染
する方法を挙げることができる。例えば、セルロース繊
維上に吸尽染色法で染色する場合においては、炭酸ソー
ダ、重炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、苛性ソーダ等の酸
結合剤の存在下、必要に応じて芒硝、食塩等の中性塩を
加え、更に必要に応じて、溶解助剤、浸透剤又は均染剤
等を併用し、30〜100℃程度の温度で染色する方法
等が例示される。ここで酸結合剤、中性塩等の添加は、
一度に行ってもよく、また常法により分割して行っても
よい。セルロース繊維上にコールドバッチアップ法で染
色する場合においては、芒硝、食塩等の中性塩、及び、
苛性ソーダやケイ酸ソ−ダ等の酸結合剤を用いてパジン
グ後、密閉包装材料中に一定温度で放置して処理する方
法等が例示される。セルロース繊維上に連続染色法で染
色する場合においては、炭酸ソーダ、重炭酸ソーダ等の
酸結合剤の存在下、公知の方法で室温又は高められた温
度でパジング後、スチーミング又は乾熱により処理する
一相パジング法や、本発明の化合物が溶解されているパ
ジング液に繊維を浸漬後、芒硝又は食塩等の中性塩、及
び、苛性ソーダやケイ酸ソ−ダ等の酸結合剤をパジング
し、スチーミング又は乾熱することにより処理する二相
パジング法等が例示される。セルロース繊維上に捺染す
る場合においては、一相で、重曹等の酸結合剤を含有す
る捺染ペーストで印捺し、次いで80℃以上の高温でス
チーミングする方法や、二相で、例えば中性又は弱酸性
の捺染ペーストで印捺し、これを電解質含有のアルカリ
性浴に通過させた後、又はアルカリ性の電解質含有パジ
ング液でオーバパジングし、その後スチーミング又は乾
熱処理することにより処理する方法等が例示される。こ
こで、捺染ペーストには、例えばアルギン酸ソーダ、澱
粉エーテル等の糊剤及び/又は乳化剤を含んでいてもよ
く、また必要に応じて、例えば尿素等の捺染助剤及び/
又は分散剤を含んでいてもよい。セルロース繊維上に本
発明の非対称ジオキサジン化合物(1)又はその塩を染
色又は捺染する場合、用いられる酸結合剤は特に限定さ
れないが、例えば、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ
金属又はアルカリ土類金属と無機又は有機酸との水溶性
塩基性塩、あるいは加熱状態でアルカリを遊離する化合
物等を例示できる。特に、アルカリ金属の水酸化物及び
弱ないし中程度の強さの無機又は有機酸のアルカリ金属
塩が挙げられ、これらの中でも、ナトリウム又はカリウ
ムの水酸化物、ナトリウム塩及びカリウム塩が好まし
い。このような酸結合剤として具体的には、上述した炭
酸ソーダ、重炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、苛性ソー
ダ、ケイ酸ソーダの他、苛性カリ、蟻酸ソーダ、炭酸カ
リ、第一又は第二燐酸ソーダ、トリクロロ酢酸ソーダ等
を用いることもできる。合成又は天然のポリアミド繊維
上や、ポリウレタン繊維上に吸尽染色する場合において
は、酸性〜弱酸性の染浴中、pHの制御下に、本発明の
化合物を吸尽させ、次いで60〜120℃程度の温度
下、中性〜アルカリ性にpHに変化させる方法等が例示
される。ここで必要に応じて、均染剤等、例えば、塩化
シアヌルとアミノベンゼンスルホン酸の縮合生成物、塩
化シアヌルとアミノナフタレンスルホン酸の縮合生成
物、ステアリルアミンとエチレンオキサイドとの付加生
成物等の均染剤等を用いても差し支えない。本発明の非
対称ジオキサジン化合物(1)又はその塩は、所望の色
相を得るために、必要に応じて、本発明の特徴を損なわ
ない範囲で、他の染料と混合して使用することができ
る。混合して使用する染料としては、反応染料であれば
特に制約はないが、例えば、反応基としてスルファトエ
チルスルホン基、ビニルスルホン基、モノクロロトリア
ジン基、モノフルオロトリアジン基、モノニコチン酸ト
リアジン基、ジクロロトリアジン基、ジフルオロモノク
ロロピリミジン基、および、トリクロロピリミジン基の
少なくとも1種を少なくとも1つ以上有する染料、又は
Sumifix 、Sumifix Supra 、Sumifix HF、Remazol
、Levafix 、ReaNova、 Procion 、Cibacron、Basi
len 、Drimarene 、Kayacion、KayacelonReact など
の冠称名で市販されている染料、更には、特開昭50-178
号、特開昭 56-9483号、特開昭56-15481号、特開昭 5
6-118976号、特開昭 56-128380号、特開昭 57-2365
号、特開昭57-89679号、特開昭 57-143360号、特開昭5
9-15451号、特開昭 58-191755号、特開昭59-96174号、
特開昭 59-161463号、特開昭 60-6754号、特開昭 60
-123559号、特開昭 60-229957号、特開昭 60-260654
号、特開昭 61-126175号、特開昭 61-155469号、特開
昭 61-225256号、特開昭63-77974号、特開昭 63-2256
64号、特開平1-185370号、特開平 3-770号、特開平5-3
2907 号、特開平5-117538号、特開平5-247366号、特開
平6-287463号の各公報に記載されている染料、及びC.I.
Reactive Blue 19、C.I.ReactiveBlack 5で表される
染料等が例示される。
【0085】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの例によって限定されるもので
はない。例中、「部」は重量部を表し、「%」は重量%
を表す。
【0086】実施例1 2−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−4−アミノフェ
ニル−2’−ヒドロキシエチルスルホン{[化合物群
2]、式(2−20)}260部のエタノール溶液を、
2−エトキシ−3,5,6−トリクロロ−1,4−ベン
ゾキノン{[化合物群1]、式(1−4)}265部の
エタノール溶液に15〜70℃で添加した。反応混合物
から溶媒を減圧留去した後、得られた固体を水に均一に
分散した。この液に、5−メトキシ−1,4−フェニレ
ンジアミン−2−スルホン酸{[化合物群3]、式(3
−3)}218部の水溶液を添加し、15〜30℃でp
Hを4〜8に調節し、反応が終了するまで攪拌した。得
られた生成物を常法によって塩析し、結晶を分離し、乾
燥後、遊離酸の形が、下記式
【0087】
【化44】
【0088】で表されるフェニルアミノベンゾキノン化
合物を得た。このフェニルアミノベンゾキノン化合物5
00部を3〜30%の発煙硫酸3000部に0〜15℃
で添加し、次いで、過硫酸カリウム250部を0〜40
℃で添加した。その後、0〜40℃で反応が終了するま
で攪拌し、得られた反応混合物を氷水に注いだ。生じた
結晶を濾別し、得られたケーキに水を加えた後、炭酸ナ
トリウム水溶液でpHを4〜5.5に調整した。生成物
を常法によって塩析し、結晶を分離し、乾燥後、遊離酸
の形が、下記式
【0089】
【化45】
【0090】で表される非対称ジオキサジン化合物を得
た。この化合物の水性溶液は青色を呈し、λmaxは610nm
であった。
【0091】実施例2〜8 2−エトキシ−3,5,6−トリクロロ−1,4−ベン
ゾキノンに代えて、前記[化合物群1]から選ばれる下
表1の第2欄に記載の化合物を、2−(2−ヒドロキシ
エチル)アミノ−4−アミノフェニル−2’−ヒドロキ
シエチルスルホンに代えて、前記の[化合物群2]から
選ばれる下表1の第3欄に記載の化合物を、それぞれ用
い、必要に応じて、上記選択された各化合物の反応順序
や、反応媒体の濃度を変える以外は実施例1と同様に操
作すると、下表1の第4欄に示す非対称ジオキサジン化
合物が得られる。
【0092】
【表1】
【0093】実施例9〜15 5−メトキシ−1,4−フェニレンジアミン−2−スル
ホン酸に代えて、前記[化合物群1]から選ばれる下表
2の第2欄に記載の化合物を、2−(2−ヒドロキシエ
チル)アミノ−4−アミノフェニル−2’−ヒドロキシ
エチルスルホンに代えて、前記[化合物群2]から選ば
れる下表2の第3欄に化合物を、それぞれ用い、必要に
応じて、上記選択された各化合物の反応順序や、反応媒
体の濃度を変える以外は実施例1と同様に操作すると、
下表2の第4欄に示す非対称ジオキサジン化合物が得ら
れる。
【0094】
【表2】
【0095】実施例16 実施例1で得た遊離酸の形が、下記式
【0096】
【化46】
【0097】で表されるジオキサジン縮環化合物150
部を水に溶解し、5〜30℃の温度で塩化シアヌル31
部を添加し、炭酸ナトリウム水溶液でpHを2〜6に保
ちながら、反応が完結するまで攪拌する。次に、1−ア
ミノベンゼン−3−β−スルファートエチルスルホン5
3部を加え、pHを2〜6に保ちながら、10〜50℃
で反応させる。得られる生成物を常法によって塩析し、
結晶を分離し、乾燥すると、遊離酸の形が、下記式
【0098】
【化47】
【0099】で表される非対称ジオキサジン化合物が得
られる。
【0100】実施例17〜23 実施例1で得たジオキサジン縮環化合物(実施例16で
原料化合物として使用するもの)に代えて下表3の第2
欄に示したジオキサジン縮環化合物を、塩化シアヌルに
代えて下表3の第3欄の化合物を、1−アミノベンゼン
−3−β−スルファートエチルスルホンに代えて下表3
の第4欄の化合物を、それぞれ、必要量用い、必要に応
じて反応順序を変える以外は実施例16と同様に操作す
ると、各々、対応する非対称ジオキサジン化合物が得ら
れる。これらの化合物の水性溶液は青色を呈する。
【0101】
【表3】
【0102】実施例24 実施例16と同様にして得られる遊離酸の形が、下記式
【0103】
【化48】
【0104】で表される非対称ジオキサジン化合物36
部を水に溶解し、25〜80℃の温度でアニリン5部を
添加し、炭酸ナトリウム水溶液でpHを1〜3に保ちな
がら、反応が完結するまで攪拌する。得られる生成物を
常法によって塩析後、結晶を分離し、乾燥すると、遊離
酸の形が、下記式
【0105】
【化49】
【0106】で表される非対称ジオキサジン化合物が得
られる。この化合物の水性溶液は青色を呈する。
【0107】実施例25〜31 実施例9と同様にして得られる非対称ジオキサジン化合
物(実施例17において原料化合物として使用)に代え
て、下表4の第2欄記載の非対称ジオキサジン化合物
を、アニリンに代えて、下表4の第3欄記載の化合物を
用いる以外は実施例17と同様に操作すると、各々、対
応する非対称ジオキサジン化合物が得られる。
【0108】
【表4】
【0109】実施例32 実施例16で得た非対称ジオキサジン化合物15部を、
20000部の水に溶解し、芒硝2000部を加え、さ
らに木綿1000部を加えて60℃に昇温し、同温度で
30分保温後、炭酸ソーダ400部を加え、60℃で1
時間染色する。次いで、水洗及びソーピングを行う。水
洗時及びソーピング時のウオッシュオフ性は良好であ
り、染色排水の着色量は僅かである。得られた染色物
は、均一で濃色である。染色時における溶解性は良好で
あり、染色物は高いカラーバリューを示す。又、染色物
の諸堅牢度はいずれも良好である。更に、同じ染色操作
を3回繰り返しても、得られる各染色物の濃度は同等で
あり、染色の再現性は良好である。
【0110】実施例33 実施例16で得た非対称ジオキサジン化合物に代えて、
実施例1で得た非対称ジオキサジン化合物を用いる以外
は、実施例32に準拠して染色を行うと、実施例32で
得られる染色物と同等の品質を有する染色物が得られ
る。
【0111】実施例34 実施例16で得た非対称ジオキサジン化合物に代えて、
実施例17で得た非対称ジオキサジン化合物を使用する
以外は、実施例32に準拠して染色を行うと、実施例3
2で得られる染色物と同等の品質を有する染色物が得ら
れる。
【0112】実施例35 実施例16で得た非対称ジオキサジン化合物に代えて、
実施例27で得た非対称ジオキサジン化合物を使用する
以外は、実施例32に準拠して染色を行うと、実施例3
2で得られる染色物と同等の品質を有する染色物が得ら
れる。
【0113】実施例36 芒硝の使用量を2000部から1000部に変える以外
は、実施例32及び35に準拠して染色を行うと、実施
例32及び35で得られる染色物と同等の品質を有する
染色物が得られる。
【0114】実施例37 芒硝の使用量を2000部から400部に変える以外
は、実施例32及び35に準拠して染色を行うと、実施
例32及び35で得られる染色物と同等の品質を有する
染色物が得られる。
【0115】実施例38 染色温度を60℃から70℃に変える以外は実施例32
及び35に準拠して染色を行うと、実施例32及び35
で得られる染色物と同様に、優れた諸堅牢度を有する染
色物が得られる。 実施例39 染色温度を60℃から80℃に変える以外は、実施例3
2及び35に準拠して染色を行うと、実施例32及び3
5と同様に、優れた諸堅牢度を有する染色物が得られ
る。 実施例40 各非対称ジオキサジン化合物15部の代わりに、各非対
称ジオキサジン化合物15部及びメチルナフタレンスル
ホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物のNa塩(スルホ
ン化度110%、平均重合度1.8)3部の混合物を用
いる以外は、実施例32〜39の各々に準拠して染色を
行う。得られる染色物は、実施例32〜39で得られる
染色物と同等の品質を有する。 実施例41 非対称ジオキサジン化合物15部の代わりに、非対称ジ
オキサジン化合物5部又は30部を用いる以外は、実施
例32〜40の各々に準拠して染色を行う。得られる染
色物は、ジオキサジン化合物30部を用いるものでは、
ジオキサジン化合物5部を用いるものに比べて十分に濃
く、使用する非対称ジオキサジン化合物のビルドアップ
性はいずれも良好である。
【0116】実施例42 実施例16及び27で得られるそれぞれの非対称ジオキ
サジン化合物を用いて、以下の組成をもつ色糊を作る。 色糊組成 非対称ジオキサジン化合物 5部 尿素 5部 アルギン酸ソーダ(5%)元糊 50部 熱湯 25部 重曹 2部 バランス(水) 13部 合 計 100部 この色糊をシルケット加工綿ブロード上に印捺し、中間
乾燥後、100℃で5分間スチーミングを行い、湯洗
い、ソーピング、湯洗い、そして乾燥して、仕上げる。
得られる捺染物は、いずれも均一で濃い色である。得ら
れる捺染物の諸堅牢度はいずれも良好である。
【0117】実施例43 実施例16及び27で得られる非対称ジオキサジン化合
物30部をそれぞれ熱水に溶解した後、25℃に冷却す
る。この染料溶液に、32.5%苛性ソーダ水溶液15
部および50度ボーメの水ガラス150部を添加し、さ
らに25℃で水を加えて全量を1000部とした直後
に、この液をパジング液として木綿織物をパジングす
る。パジングした木綿織物を巻き上げ、ポリエチレンフ
ィルムで密閉して、25℃の室温で20時間放置した
後、常法で洗浄し、乾燥して仕上げる。得られる染色物
は、いずれも均一で濃い色である。得られる染色物の諸
堅牢度はいずれも良好である。 実施例44 実施例16及び27で得られるジオキサジン化合物20
部をそれぞれ熱水に溶解後、25℃に冷却する。得られ
る染料溶液に、アルギン酸ソーダ1部、メタニトロベン
ゼンスルホン酸ソーダ10部及び重炭酸ソーダ20部を
添加し、さらに25℃で水を加えて全量を1000部とした
直後に、この液をパジング液として木綿織物をパジング
する。パジングした木綿織物を120℃で2分間乾燥
し、次いで100℃で5分間スチーミングして、染料を
固着させる。得られる染色物は、いずれも均一で濃い色
である。得られる染色物の諸堅牢度はいずれも良好であ
る。
【0118】比較例1 実施例1で得た非対称ジオキサジン化合物に代えて、遊
離酸の形が、下記式
【0119】
【化50】
【0120】で示される非対称ジオキサジン化合物を使
用する以外は、実施例32に準拠して3回染色を行っ
た。得られた3つの染色物の濃度は同等ではなく、染色
の再現性は不良であった。
【0121】
【発明の効果】本発明の非対称ジオキサジン化合物
(1)又はその塩は、特にセルロース繊維材料の染色及
び捺染に有用であり、上記化合物又はその塩から得られ
る染色物は良好な諸堅牢性(耐塩素性、耐湿潤堅牢性、
耐アイロン性等)を有し、前記化合物(1)又はその塩
を用いてセルロース繊維材料を染色すると、再現性良く
濃色の染色物が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06P 3/66 D06P 3/66 B (72)発明者 荒木 聰之 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C072 AA01 AA06 AA07 BB02 BB08 CC02 CC12 EE07 FF11 GG06 GG07 GG08 HH02 HH07 JJ02 4H006 AA01 AB84 TA05 TB37 4H056 JA11 JB02 JB03 JC01 JE02 4H057 AA02 BA07 DA01 DA24 GA04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(1)で示される非対称ジオキサジ
    ン化合物又はその塩。 【化1】 (1) [式中、Qは−SO2CH=CH2又は−SO2Z(Zは
    アルカリの作用で脱離する基をβ位に有するエチル基を
    表す)を表し、T1及びT2は、同一又は相異なり、水
    素、ハロゲン、ヒドロキシ、スルファート、非繊維反応
    基で置換されていてもよい直鎖又は分岐状のアルキル、
    非繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐状の
    アルコキシ、非繊維反応基で置換されていてもよい直鎖
    又は分岐状のアルキルスルホニル、或いは、非繊維反応
    基で置換されていてもよいアリールオキシを表し、A1
    はハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシル、ニトロ、シア
    ノ、非繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐
    状のアルキル、非繊維反応基で置換されていてもよい直
    鎖又は分岐状のアルコキシ、非繊維反応基で置換されて
    いてもよいアミノ、アミノ窒素原子がN−複素環式の環
    員であるアミノ、或いは、−SO2−E基(Eは非繊維
    反応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐状のアルキ
    ル、非繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐
    状のアルコキシ、或いは、非繊維反応基で置換されてい
    てもよいアミノを表す。)を表し、A2はハロゲン、ヒ
    ドロキシ、カルボキシル、ニトロ、シアノ、非繊維反応
    基で置換されていてもよい直鎖又は分岐状のアルキル、
    非繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐状の
    アルコキシ、非繊維反応基で置換されていてもよいアミ
    ノ、アミノ窒素原子がN−複素環式の環員であるアミ
    ノ、或いは、−SO2−E基(Eは非繊維反応基で置換
    されていてもよい直鎖又は分岐状のアルキル、非繊維反
    応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐状のアルコキ
    シ、或いは、非繊維反応基で置換されていてもよいアミ
    ノを表す。)を表し、R1及びR2は、同一又は相異な
    り、水素、非繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又
    は分岐状のアルキル、或いは非繊維反応基で置換されて
    いてもよいフェニルであり、X1及びX2は、同一又は相
    異なり、下記式(3) −Y1 (3) {式中、Y1は水素、非繊維反応基で置換されていても
    よい直鎖又は分岐状のアルキル、非繊維反応基で置換さ
    れていてもよいフェニル、非繊維反応基で置換されてい
    てもよいナフチル、非繊維反応基で置換されていてもよ
    いチエニル、非繊維反応基で置換されていてもよいアシ
    ル、トリアジン環を有しない複素環式繊維反応基、一般
    式(4) −W−Q (4) <式中、Wは脂肪族又は芳香族の二価の非繊維反応性連
    結基であり、Qは前記の意味を表す。>で示される基、
    或いは、一般式(5) 【化2】 (5) <式中、Q1及びQ2は、同一又は相異なり、ヒドロキシ
    ル、ハロゲン、シアノ、非繊維反応基で置換されていて
    もよい直鎖又は分岐状のアルキル、非繊維反応基で置換
    されていてもよい直鎖又は分岐状のアルコキシ、非繊維
    反応基で置換されていてもよいアミノ、非繊維反応基で
    置換されていてもよいピリジニオ、或いは、一般式
    (6) −N(R3)−W’−Q’ (6) (式中、R3は水素、非繊維反応基で置換されていても
    よい直鎖もしくは分岐状のアルキル又は非繊維反応基で
    置換されていてもよいフェニルであり、W’は脂肪族又
    は芳香族の二価の非繊維反応性連結基であり、Q’は−
    SO2CH=CH2又は−SO2Z’(Z’はアルカリの
    作用で脱離する基をβ位に有するエチルを表す)を表
    す。)で示される基である。>}で示される基である
    か、下記式(7) −W−N(R4)Y1 (7) {式中、W及びY1は前記の意味を表し、R4は水素、非
    繊維反応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐状のア
    ルキル或いは非繊維反応基で置換されていてもよいフェ
    ニルを表す}で示される基であるか、或いは、下記式
    (8) −W−OY2 (8) {式中、Wは前記の意味を表し、Y2は水素、非繊維反
    応基で置換されていてもよい直鎖又は分岐状のアルキ
    ル、非繊維反応基で置換されていてもよいフェニル、非
    繊維反応基で置換されていてもよいナフチル、非繊維反
    応基で置換されていてもよいチエニル、非繊維反応基で
    置換されていてもよいアシル、スルホ、或いは、カルボ
    ン酸基を表す。}で示される基であり、mは0又は1で
    あり、nは0又は1であり、pは1又は2であり、qは
    1又は2であるが、p+qは2又は3である。]
  2. 【請求項2】X1が、式(8)で示される基である請求
    項1に記載の非対称ジオキサジン化合物又はその塩。
  3. 【請求項3】X1が、式(8)で示される基であり、且
    つ、Y2が、スルホである請求項2に記載の非対称ジオ
    キサジン化合物又はその塩。
  4. 【請求項4】X1が、式(3)又は(7)で示される基
    である請求項1に記載の非対称ジオキサジン化合物又は
    その塩。
  5. 【請求項5】X1が、式(3)で示される基であり、且
    つ、Y1が、式(5)で示される基である請求項4に記
    載の非対称ジオキサジン化合物又はその塩。
  6. 【請求項6】X1が、式(3)で示される基であり、且
    つ、Y1が、水素である請求項4に記載の非対称ジオキ
    サジン化合物又はその塩。
  7. 【請求項7】X2が、式(3)で示される基であり、且
    つ、Y1が、式(5)で示される基である請求項1〜6
    のいずれかに記載の非対称ジオキサジン化合物又はその
    塩。
  8. 【請求項8】X2が、式(3)で示される基であり、且
    つ、Y1が、水素である請求項1〜6のいずれかに記載
    の非対称ジオキサジン化合物又はその塩。
  9. 【請求項9】nが、0である請求項1〜8のいずれかに
    記載の非対称ジオキサジン化合物又はその塩。
  10. 【請求項10】A1及びA2が、互いに同一又は相異な
    り、ハロゲン、非繊維反応基で置換されていてもよい直
    鎖又は分岐状のアルキル、或いは、非繊維反応基で置換
    されていてもよい直鎖又は分岐状のアルコキシである請
    求項1〜9のいずれかに記載の非対称ジオキサジン化合
    物又はその塩。
  11. 【請求項11】pが、1である請求項1〜10のいずれ
    かに記載の非対称ジオキサジン化合物又はその塩。
  12. 【請求項12】qが、1である請求項1〜11のいずれ
    かに記載の非対称ジオキサジン化合物又はその塩。
  13. 【請求項13】下記式(10) 【化3】 (10) [式中、Q”は−SO2CH=CH2又は−SO2Z”
    (Z”はアルカリの作用で脱離する基をβ位に有するエ
    チル、又は、β-ヒドロキシエチルを表す)であり、
    1、T2、A1、A2、R1、R2、X1、X2、m、n、p
    及びqは、請求項1に記載の意味を表す。]で示される
    フェニルアミノベンゾキノン化合物又はその塩。
  14. 【請求項14】請求項1〜12に記載の非対称ジオキサ
    ジン化合物又はその塩を用いて、繊維材料を染色又は捺
    染する方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106336368A (zh) * 2016-08-24 2017-01-18 天津德凯化工股份有限公司 一种染料中间体及其制备方法
CN106349128A (zh) * 2016-08-24 2017-01-25 天津德凯化工股份有限公司 一种新型染料中间体及由其制得的活性染料

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CN106336368A (zh) * 2016-08-24 2017-01-18 天津德凯化工股份有限公司 一种染料中间体及其制备方法
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