JP2002240636A - ヘッドライニング構造 - Google Patents

ヘッドライニング構造

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JP2002240636A
JP2002240636A JP2001035858A JP2001035858A JP2002240636A JP 2002240636 A JP2002240636 A JP 2002240636A JP 2001035858 A JP2001035858 A JP 2001035858A JP 2001035858 A JP2001035858 A JP 2001035858A JP 2002240636 A JP2002240636 A JP 2002240636A
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JP
Japan
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card
holder
vehicle
visor
sun visor
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Application number
JP2001035858A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Kobayashi
寛典 小林
Misao Nomura
操 野村
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Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両室内の美観を損なったり、車両乗員に圧
迫感を与えることなく、安価なコストでカード等の小物
の収納及び取り出しを容易且つ確実にできるヘッドライ
ニング構造を得る。 【解決手段】 不要時にサンバイザ18を収容するバイ
ザ収容部22の上底部26にはカードホルダ30が設け
られており、その基部32とホルダ部34との間に車両
10の略後方側からカード等を差し込むことができる。
ここで、基部32とホルダ部34との間にカードを差し
込んだ状態でサンバイザ18をバイザ収容部22へ収容
すると、カードホルダ30がサンバイザ18により覆わ
れるため、乗員側からカードホルダ30を視認すること
はできない。これにより、カードホルダ30を設けたこ
とやカードを差し込むことが車両10の室内の美観を損
ねることはなく、しかも、圧迫感を乗員に与えることも
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】車両の天井部を構成するヘッ
ドライニング構造に関する。
【0002】
【従来の技術】有料道路の料金支払い用のプリペイドカ
ードや給油時にガソリンスタンドにて使用する給油カー
ド等のカード収納部は、カード使用時に即座に取り出せ
るように運転席近傍に設けられることが好ましい。この
ため、これまでは運転席に対応して設けられたサンバイ
ザの裏面(より詳細に言えば、サンバイザを使用しない
状態においてヘッドライナと対向する側の面)にカード
挿入用のスリット等のカード収納部が設けられており、
その一例が実開昭61−196810号や特開平11−
34660号に開示されている。
【0003】サンバイザのなかには、その裏面にミラー
が設けられたタイプがあり、実開昭61−196810
号に開示された構成では、ミラーを使用しない場合等に
このミラーの表面を覆う蓋の裏面(ミラーと対向する側
の面)にカード挿入用のスリットを設け、略車幅方向外
側からカード等をスリットに差し込んで保持させること
ができるようになっている。
【0004】また、特開平11−34660号に開示さ
れた構成では、ミラーの表面を覆う蓋の裏面にカード挿
入用のスリットを設けているほか、蓋の表面に弾性を有
する舌片を設け、この舌片の弾性によって舌片と蓋とで
カード等を挟持させることができるようになっている。
【0005】一方、サンバイザ以外にカード収納部を設
ける構成も考えられており、その一例が特開平4−63
740号に開示されている。
【0006】特開平4−63740号に開示された構成
では、ヘッドライナに取り付けられた板状のホルダ本体
を備えている。このホルダ本体にはヘッドライナとは反
対側で開口した収納凹部が形成されており、この収納凹
部にカード等を収納できるようになっている。また、収
納凹部の底部には弾性を有する弾性保持片が取り付けら
れており、収納凹部に収納したカード等を弾性保持片と
収納凹部とで挟持できるようになっている。
【0007】このホルダ本体には蓋カバーがヒンジ等を
介して回動自在に連結されており、ホルダ本体の収納凹
部と蓋カバーの裏面とが対向するまで蓋カバーを回動さ
せることで収納凹部を蓋カバーで覆うことができるよう
になっている。
【0008】さらに、この蓋カバーの表面にはクリップ
が設けられており、収納凹部に収納しきれない大きさの
カード等をクリップで保持させることができるようにな
っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来の構成のうち、例えば、実開昭61−1968
10号や特開平11−34660号のような略車幅方向
外側からカード等をスリットに差し込んで保持させる構
成で複数枚のカードを収納しようとした場合、スリット
を車幅方向に沿って複数形成しなければならない。しか
しながら、このような構成とした場合、複数枚のカード
が車幅方向にずれながらも、その一部はその厚さ方向に
側方のカードと重なってしまい、所望のカードを抜き取
ろうとすると、カードや指が他のカードに干渉して、抜
き取ろうとしているカード以外のカードまで抜いてしま
い、そのカードが脱落する可能性がある。
【0010】一方、特開平11−34660号や特開平
4−63740号のような舌片や弾性保持片、クリップ
等の弾性部材でカードを保持する構成では、弾性部材の
弾性によって弾性部材と蓋や収納凹部とでカードを挟持
しなければならないため、カードを挟持させていない場
合には、弾性部材と蓋や収納凹部との間の隙間をカード
の厚さよりも小さくしなければならない。したがって、
カードを挟持させる際には、弾性部材の弾性に抗して弾
性部材と蓋や収納凹部との間の隙間を広げなければなら
ず、円滑にカードを挟持させることができない。
【0011】さらに、特開平4−63740号のように
ホルダ本体や蓋カバー等を別途設けてヘッドライナに取
り付ける構成では、このようなホルダ本体や蓋カバー等
を必要とする分だけ車両の部品点数が増加してコスト高
になるうえ、このようなホルダ本体や蓋カバー等を組み
付ける工程を必要とするため工数が増加し、やはりコス
ト高となる。
【0012】さらに、ホルダ本体や蓋カバー等を別途設
けてヘッドライナに取り付ける構成では、ホルダ本体や
蓋カバー等を取り付けることで車両乗員の身体との間隔
がホルダ本体や蓋カバーの分だけ狭まり、車両乗員に対
して圧迫感を与える可能性があるうえ、ホルダ本体や蓋
カバー等を取り付けることで車両室内の見栄えを損なう
可能性が高い。
【0013】本発明は、上記事実を考慮して、車両室内
の美観を損なったり、車両乗員に圧迫感を与えることな
く、安価なコストでカード等の小物の収納及び取り出し
を容易且つ確実にできるヘッドライニング構造を得るこ
とが目的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のヘッドラ
イニング構造は、車両のルーフパネルよりも前記車両の
室内側に設けられると共に、前記車両の座席に対応して
設けられたサンバイザが回動変位可能に連結されたヘッ
ドライナと、前記ルーフパネルとは反対方向へ向けて前
記ヘッドライナで開口すると共に自らの内側へ前記サン
バイザを収容可能に前記ヘッドライナに形成されたバイ
ザ収容部と、前記バイザ収容部の前記上底部に一体的に
設けられると共に、前記車両の略後方側へ向けて開口し
た袋状収納部を有するホルダ部材と、を備えている。
【0015】上記構成のヘッドライニング構造では、ヘ
ッドライナに形成された略箱状のバイザ収容部にはヘッ
ドライナに連結されたサンバイザが収容されており、ヘ
ッドライナとの連結部分を中心にしてサンバイザを適宜
に変位させることでサンバイザによりフロントガラスを
介して差し込む太陽の光等を避けることができる。
【0016】また、概ねバイザ収容部の上底部が露出す
る程度まで、このバイザ収容部からサンバイザを変位さ
せることで、バイザ収容部の上底部に設けられたホルダ
部材が露出し、この状態でホルダ部材の袋状収納部へカ
ードや小物等を挿入できる。さらに、この状態でバイザ
収容部にサンバイザを収容すれば、ホルダ部材並びにホ
ルダ部材の袋状収納部に挿入されたカードや小物等がサ
ンバイザにより覆われる。このため、車両室内の見栄え
が向上する。
【0017】しかも、本発明ではカードや小物を袋状収
納部に挿入する、しないに関わらず、バイザ収容部に収
容されたサンバイザによりホルダ部材並びにホルダ部材
の袋状収納部に挿入されたカードや小物等を覆うため、
車両乗員に対してサンバイザが圧迫感を与えることはな
い。
【0018】さらに、本発明では、袋状収納部が車両の
略後方側へ向けて開口しており、しかも、袋状収納部の
開口端からカードや小物を挿入するだけでカードや小物
を挿入する際に格別な抵抗を受けることがない。このた
め、円滑にカードや小物等を挿入できる。
【0019】なお、本発明において、バイザ収容部はサ
ンバイザを収容できる程度に各部位の寸法等が設定され
ていればよい。但し、好ましくは、バイザ収容部にサン
バイザを収容した状態でサンバイザとホルダ部材との間
に、袋状収納部への挿入を想定する小物の厚さ程度の隙
間が形成される程度にバイザ収容部の各部位の寸法、特
に、上底部の位置を設定することで、袋状収納部に収容
された小物がサンバイザに干渉することを防止若しくは
軽減できる。
【0020】また、本発明ではホルダ部材の材質に関し
ては特に限定するものではないが、例えば、少なくとも
袋状収納部に、撓曲可能なシート部材(例えば、合成樹
脂材のシートや布、皮等)若しくは繊維状の部材を編む
ことで形成された網状部材等を用いることで、袋状収納
部に挿入するカードや小物等の厚さや形状等が変化して
も、袋状収納部へ円滑に挿入できる。
【0021】さらに、この袋状収納部を少なくとも一部
が透明のシート材若しくは網状部材により形成すること
で、袋状収納部に挿入したカードや小物等の種類等を容
易に確認できるという効果も付加できる。
【0022】請求項2記載のヘッドライニング構造は、
請求項1記載の本発明において、前記バイザ収容部の略
開口方向側へ向けて前記上底部にて開口すると共に、前
記上底部での開口のうち、前記車両の前後方向に沿った
中間部よりも略前方側が前記ホルダ部材により閉止され
た箱状部を備えることを特徴としている。
【0023】上記構成のヘッドライニング構造では、バ
イザ収容部の上底部にはバイザ収容部の略開口方向側へ
向けて開口した箱状部が形成されており、この箱状部が
上底部にて開口している(すなわち、この箱状部を含め
てバイザ収容部をみた場合には、所謂二段底となってい
る)。
【0024】ここで、この箱状部の開口端は、車両の前
後方向に沿った中間部よりも略前方側がホルダ部材によ
り閉止されている。このため、この箱状部に内側で且つ
ホルダ部材の上方に小物等を載置できる。
【0025】請求項3記載のヘッドライニング構造は、
請求項1又は請求項2記載の本発明において、前記ホル
ダ部材に前記車両の略左右方向に沿って前記袋状収納部
を複数設けたことを特徴としている。
【0026】上記構成のヘッドライニング構造では、ホ
ルダ部材に複数の袋状収納部が設けられているため、複
数のカードや小物を収納できる。
【0027】ここで、本発明では、各袋状収納部は、車
両の略左右方向に沿って並んでいる、すなわち、各袋状
収納部へのカードや小物等の収納、抜き取り方向と、袋
状収納部の配列方向が略直交している。このため、例え
ば、互いに隣接する袋状収納部の各々にカードや小物が
収容されている状態で一方の袋状収納部からカードや小
物等を抜き取る場合であっても、他方の袋状収納部に挿
入されたカードや小物等が干渉することはなく、円滑に
カードや小物を抜き取ることができ、しかも、他方の袋
状収納部に挿入されたカードや小物等が抜け落ちること
はない。
【0028】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の一実施の形態
に係るヘッドライニング構造を適用した車両10の室内
が斜視図によって示されており、図2には車両10の運
転席近傍から天井部分を見上げた状態の図が示されてお
り、図3には運転席近傍部分における車両の天井部分の
断面図が示されている。なお、以下の説明において、前
後、左右、上下の各方向に関しては車両10を基準とす
る。
【0029】これらの図に示されるように、車両10の
屋根を構成するルーフパネル12の車両10の室内側
(すなわち、略下方)には、車両10の天井部を構成す
るヘッドライナ14が設けられている。金属板により成
形されたルーフパネル12とは異なり、ヘッドライナ1
4は、例えば、比較的硬質の合成樹脂材を成形すること
で形成されており、車両10の所定部位にてルーフパネ
ル12等の車体構成部材に一体的に連結されている。
【0030】また、このヘッドライナ14は基本的に上
下方向に沿って厚さ方向とされているが、その前端側や
後端側ではルーフパネル12等に沿って適宜に下方へ湾
曲している。
【0031】さらに、図1及び図3に示されるように、
ヘッドライナ14の前端部近傍には支持部16が設けら
れており、この支持部16を介してサンバイザ18がヘ
ッドライナ14に連結されている。ヘッドライナ14は
所定形状に成形された板状部材で、図1に示されるよう
に、その長手方向一端側で且つ幅方向一端側が支持部1
6に連結されている。
【0032】支持部16は、例えば、ピボットシャフト
にて構成されており、サンバイザ18はヘッドライナ1
4やウインドシールドガラス20に干渉するまでヘッド
ライナ14に対して回動自在とされ、運転席に着座した
車両乗員は、このサンバイザ18を適宜に回動させるこ
とでウインドシールドガラス20を介して射し込む太陽
の光等を遮ることができる。
【0033】このサンバイザ18に対応してヘッドライ
ナ14にはバイザ収容部22が形成されている。このバ
イザ収容部22はヘッドライナ14を一定範囲ルーフパ
ネル12側へ凹ませる(すなわち、屈曲若しくは湾曲さ
せる)ことにより形成されており、平面視でのバイザ収
容部22の広さは同じく平面視でのサンバイザ18の大
きさよりも大きい。
【0034】したがって、サンバイザ18の長手方向が
左右方向に沿いサンバイザ18の幅方向が略前後方向に
沿う状態までサンバイザ18をヘッドライナ14に対し
て回動させることで、サンバイザ18をバイザ収容部2
2の内側に収容できる構成である。
【0035】また、このバイザ収容部22は上底部26
を備えている。この上底部26はヘッドライナ14の他
の部分よりもはルーフパネル12側に位置しており、概
ねルーフパネル12に対して略平行とされている。さら
に、ヘッドライナ14の下面(すなわち、ヘッドライナ
14のルーフパネル12とは反対側の面)の延長上から
上底部16までの上下方向長さをバイザ収容部22の深
さ寸法とした場合、この深さ寸法がサンバイザ18の厚
さ寸法よりも大きくなるように(すなわち、深くなるよ
うに)上底部26の形成位置等が設定されている。
【0036】上述したように、サンバイザ18は適宜に
回動させることでバイザ収容部22の内側に位置させる
ことができるが、この状態で尚且つヘッドライナ14の
下面の延長上にサンバイザ18の下面上が位置するサン
バイザ収容状態(すなわち、ヘッドライナ14の下面と
サンバイザ18の下面とが略面一、若しくは、面一とは
ならないまでも、ヘッドライナ14の下面の延長上に対
するサンバイザ18の下面の下方への突出量が最も少な
い状態)では、サンバイザ18の上面と、上底部26の
下面との間に隙間が形成される。
【0037】さらに、図1乃至図3に示されるように、
上底部26には箱状部としての小物収納部28が一体に
形成されている。この小物収納部28は全体的に略箱形
状で、上述したバイザ収容部22の上底部26よりもル
ーフパネル12側に形成されており、上底部26にて開
口している。すなわち、この小物収納部28並びにバイ
ザ収容部22を含めてヘッドライナ14を見た場合、そ
の断面形状はルーフパネル12側に段階的に2つの底が
形成された二段底形状となっている。
【0038】また、図1乃至図3に示されるように、上
底部26にはホルダ部材としてのカードホルダ30が設
けられている。
【0039】カードホルダ30は基部32を備えてい
る。この基部32は撓曲可能な網(ネット)状のシート
で長手方向寸法が略左右方向に沿った小物収納部28の
開口寸法よりも大きな略矩形状とされている。この基部
32を介して上底部26とは反対側には袋状収納部とし
てのホルダ部34が基部32と重なり合うように設けら
れている。このホルダ部34もまた基部32と同様に撓
曲可能な網状のシートで長手方向寸法が略左右方向に沿
った小物収納部28の開口寸法よりも大きな略矩形状と
されている。また、ホルダ部34の前端部は基部32の
前端部と同位置にあるが、ホルダ部34の後端部は基部
32の後端部よりも前方側に位置している。
【0040】なお、基部32とホルダ部34に関して更
に言えば、同一(一体)の網状シートを折り畳み、重な
り合った一方を基部32とし、他方をホルダ部34とす
る構成でもよいし、2枚の網状シートを重ねる一方を基
部32とし、他方をホルダ部34とする構成でもよい。
【0041】また、本実施の形態では、基部32及びホ
ルダ部34を網状シートとした構成であったが、基部3
2及びホルダ部34の少なくとも何れか一方を透明、半
透明、若しくは不透明で撓曲可能なシート材で構成して
もよい。
【0042】一方、このホルダ部34はその長手方向中
間部が幅方向に沿い縫合等によって基部32と一体に連
結されている。これにより、基部32とホルダ部34と
の間が基部32並びにホルダ部34の長手方向に沿って
複数(本実施の形態では3つ)に分割されている。
【0043】さらに、カードホルダ30は枠体36を備
えている。枠体36は上述した基部32の長手方向両端
部並びに前端部に対応して平面視で略後方側へ開口した
凹形状に屈曲された棒状部材で、基部32並びにホルダ
部34は各々の長手方向両端部並びに前端部が枠体36
に一体的に固定されて保持されている。
【0044】以上の構成のカードホルダ30は、その後
端部が、小物収納部28の開口端のうち前後方向中間部
に位置するように上底部26に固定されており、このた
め、小物収納部28はその前後方向中間部よりも後方側
では開口しているが、前後方向中間部よりも前方側では
カードホルダ30により閉止されている。
【0045】次に、本実施の形態の作用並びに効果につ
いて説明する。
【0046】本実施の形態に係るヘッドライニング構造
を適用した車両10では、ヘッドライナ14に設けられ
た支持部16を介してヘッドライナ14に連結されたサ
ンバイザ18は、通常、ヘッドライナ14に形成された
バイザ収容部22に収容されており、この状態から支持
部16を中心にしてサンバイザ18を所望の方向へ適宜
に回動させて、例えば、乗員の目に対して太陽の光の入
射方向側にサンバイザ18を位置させることで、ウイン
ドシールドガラス20を介して射し込む太陽の光等がサ
ンバイザ18により遮られる。
【0047】また、概ねバイザ収容部22の上底部26
が露出する程度まで、このバイザ収容部22からサンバ
イザ18を変位させることで、バイザ収容部22の上底
部26に設けられたカードホルダ30が露出する。上述
したように、このカードホルダ30にはホルダ部34が
設けられているおり、ホルダ部34と基部32との間は
後方側へ向けて開口しているため、このホルダ部34と
基部32との間に後方側からカード38(図2参照)が
差し込める(挿入できる)。このホルダ部34と基部3
2との間へのカード38の差し込み状態(以下、この状
態を便宜上「カード差し込み状態」と称する)では、カ
ード38がホルダ部34によって下方から支持されるた
め、カード差し込み状態でカード38が保持される。
【0048】この状態で、サンバイザ18をバイザ収容
部22へ収容すると、カードホルダ30並びにカード3
8はサンバイザ18により覆われる。したがって、この
状態ではサンバイザ18を介して上底部26とは反対側
からカードホルダ30並びにカード38を視認すること
はできず、このため、カードホルダ30を設けたこと若
しくはカード38を基部32とホルダ部34との間に差
し込むことが車両10の室内の美観を損ねることはない
(すなわち、車両室内の見栄えを維持若しくは向上でき
る)また、カード38をホルダ部34と基部32との間
に差し込むかどうかに関わらず、バイザ収容部22に収
容すればサンバイザ18によってカードホルダ30並び
にホルダ部34と基部32との間に差し込まれたカード
38を覆うため、車両10の乗員に対してカードホルダ
30が圧迫感を与えることはない。
【0049】さらに、本実施の形態では、基部32及び
ホルダ部34は網状シートにより形成されており、カー
ド38はホルダ部34と基部32との間に差し込まれた
カード38はホルダ部34に下方から支えられているだ
けで、カード38が基部32やホルダ部34の弾性等で
挟持されているわけではない。このため、カード38の
円滑な差し込みが可能となる。
【0050】しかも、ホルダ部34と基部32との間は
後方側で開口しているため、カード38は後方側から抜
き差しされることになる。このため、左右方向に抜き差
しする場合に比べて、カード38の抜き差しを自然な動
作で行なえるうえ、その動作が車両のドア等により干渉
されることはないため、カード38の抜き差しが容易と
なる。
【0051】また、ホルダ部34と基部32との間は、
縫合等によって左右に分割されているため、分割された
各々に個別にカード38を差し込むことが可能である。
さらには、ホルダ部34と基部32との間は後方側へ向
けて開口しているため、カード38は後方から差し込ま
れることになる。これに対し、ホルダ部34と基部32
との間は、左右に分割されているため、仮に、左右に分
割されたホルダ部34と基部32との間に、隣接してカ
ード38を差し込み、その何れか一方を抜き取ろうとし
ても、この一方のカード38やこのカード38を抜き取
ろうとする指が他方のカード38に干渉したり、或い
は、他方のカード38からの干渉を受けることはない。
このため、カード38の抜き差しを円滑に行なえるう
え、抜き取る必要のないカード38に干渉してこのカー
ド38を脱落させてしまうようなこともない。
【0052】また、本実施の形態では、ホルダ部34を
網状シートで形成しているため、ホルダ部34の網の目
から内側のカード38のマークや模様、文字等を容易に
確認でき、カード38の種類等を容易に認識できる。
【0053】一方、本実施の形態では、小物収納部28
の開口、すなわち、小物収納部28の開口端のうち、カ
ードホルダ30に閉止されていない部分から小物収納部
28内に手を入れることが可能である。このため、小物
をこの開口から小物収納部28内に入れ、カードホルダ
30上に載置することで、小物を小物収納部28内に収
納できる。この小物収納部28内に収納された小物も小
物収納部28自体も、サンバイザ18をバイザ収容部2
2へ収容することでサンバイザ18により覆われ、サン
バイザ18を介して上底部26とは反対側から小物収納
部28やその内側に収納された小物を視認することはで
きない。このため、カードホルダ30を設けたこと若し
くはカード38を基部32とホルダ部34との間に差し
込むことが車両10の室内の美観を損ねることはない
(すなわち、車両室内の見栄えを維持若しくは向上でき
る)。
【0054】また、小物収納部28の開口端はその中間
部よりも前方側がカードホルダ30により閉止されてお
り、このため、小物は小物収納部28の開口端の中間部
よりも後方側から挿入されて中間部よりも前方側でカー
ドホルダ30上に載置されることになる。このように、
後方からの小物の出し入れは左右からの出し入れに比べ
て自然な動作で行なえるため、小物の出し入れを円滑且
つ容易に行なえる。しかも、小物が載置されるカードホ
ルダ30は、小物収納部28の開口端のうち、前後方向
中間部よりも前方側を左右方向全域におよび閉止してい
るため、例えば、走行中の車両10が左右にカーブした
際にその慣性で小物収納部28内の小物が左右に動いた
としても、小物収納部28内から小物が脱落することは
ない。
【0055】さらに、カードホルダ30を構成する基部
32及びホルダ部34は網状シートにより形成されてい
るため、基部32及びホルダ部34の網の目から小物収
納部28内の小物(すなわち、カードホルダ30上の小
物)の形状やマーク、模様や文字等を容易に確認でき、
小物の種類等を容易に認識できる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ホル
ダ部材にカードや小物等を容易に抜き差しして収納、取
出しできるのみならず、ホルダ部材やホルダ部材に差し
込まれたカードや小物等がバイザ収容部に収容されたサ
ンバイザの裏面側に位置するため、乗員に圧迫感を与え
ることなく、しかも、サンバイザにより覆われること
で、ホルダ部材やホルダ部材に差し込まれたカードや小
物等を隠すことができ、車両室内の美観をも維持若しく
は向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るヘッドライニング
構造を適用した車両室内の要部の斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るヘッドライニング
構造を適用した車両室内を運転席近傍で見上げた状態の
図(底面図)である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るヘッドライニング
構造を適用した車両の要部の概略を示す断面図である。
【符号の説明】
10 車両 12 ルーフパネル 14 ヘッドライナ 18 サンバイザ 22 バイザ収容部 26 上底部 28 小物収納部(箱状部) 30 カードホルダ 34 ホルダ部(袋状収納部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のルーフパネルよりも前記車両の室
    内側に設けられると共に、前記車両の座席に対応して設
    けられたサンバイザが回動変位可能に連結されたヘッド
    ライナと、 前記ルーフパネルとは反対方向へ向けて前記ヘッドライ
    ナで開口すると共に自らの内側へ前記サンバイザを収容
    可能に前記ヘッドライナに形成されたバイザ収容部と、 前記バイザ収容部の前記上底部に一体的に設けられると
    共に、前記車両の略後方側へ向けて開口した袋状収納部
    を有するホルダ部材と、 を備えるヘッドライニング構造。
  2. 【請求項2】 前記バイザ収容部の略開口方向側へ向け
    て前記上底部にて開口すると共に、前記上底部での開口
    のうち、前記車両の前後方向に沿った中間部よりも略前
    方側が前記ホルダ部材により閉止された箱状部を備える
    ことを特徴とする請求項1記載のヘッドライニング構
    造。
  3. 【請求項3】 前記ホルダ部材に前記車両の略左右方向
    に沿って前記袋状収納部を複数設けたことを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載のヘッドライニング構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7146195B2 (en) 2001-10-17 2006-12-05 Ohashi Technica, Inc. Hinge device and cell phone using the hinge device
US7267396B2 (en) * 2004-04-29 2007-09-11 International Automotive Components Group North America, Inc. Removable storage module for vehicle
US7270370B2 (en) 2004-01-23 2007-09-18 Nissan Technical Center North America, Inc. Removable media storage compartment
JP2016175623A (ja) * 2015-03-23 2016-10-06 トヨタ紡織株式会社 車両用収納装置

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