JP2002240341A - 熱昇華型プリンタ装置 - Google Patents

熱昇華型プリンタ装置

Info

Publication number
JP2002240341A
JP2002240341A JP2001379083A JP2001379083A JP2002240341A JP 2002240341 A JP2002240341 A JP 2002240341A JP 2001379083 A JP2001379083 A JP 2001379083A JP 2001379083 A JP2001379083 A JP 2001379083A JP 2002240341 A JP2002240341 A JP 2002240341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal head
battery
voltage
power supply
thermal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001379083A
Other languages
English (en)
Inventor
Azuma Miyazawa
東 宮沢
Takaharu Hirata
隆治 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2001379083A priority Critical patent/JP2002240341A/ja
Publication of JP2002240341A publication Critical patent/JP2002240341A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】通電時間を長くすることなく、携帯性を維持す
る。 【解決手段】電源2は定格電圧14.8Vの電圧を発生
する。このような電源2としては、携帯性に優れたバッ
テリーを用い、例えば電池容量が大きいリチウムイオン
電池を使用し、各セルが例えば3.7Vのリチウムイオ
ン電池を4本直列接続して構成する。電源2の電源電圧
は、そのまま発熱体R1 〜Rn に供給される。発熱体R
1 〜Rn の抵抗値は、2800〜3160オームに設定
されており、発熱体は比較的短い通電時間で、所要の温
度まで発熱する。こうして、携帯性を損なうことなく、
高速印画を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱昇華型のサーマ
ル転写プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ、カメラ
一体型ビデオテープレコーダ及び電子スチルカメラ等か
らの映像をハードコピーする装置として、フルカラー化
によって高精細な画像表示を可能にした感熱転写型のプ
リンタ装置が普及してきている。このような従来のプリ
ンタ装置としては、特開平8−310021号公報(以
下、文献1という)等に開示されたものが知られてい
る。
【0003】感熱転写型の従来のプリンタ装置において
は、記録紙をプラテンローラとサーマルヘッドとの間に
インクシートと共に圧接挾持する。インクシートはベー
スフィルムに熱昇華性染料を塗布したものであり、熱昇
華性染料が記録紙と圧着されるように配置される。サー
マルヘッドの一面には複数の発熱体が設けられており、
サーマルヘッドに通電することにより、これらの発熱体
は印刷データに応じて適宜発熱し、ベースフィルムを介
して熱昇華性染料を加熱する。これにより、熱昇華性染
料は昇華して記録紙に転写記録される。
【0004】ところで、記録紙に対する印刷濃度は発熱
体の温度によって決定される。即ち、サーマルヘッドの
発熱体に供給する電流量を変化させることによって、容
易に印刷濃度を変化させることができる。発熱体に流す
電流量を変化させる方法としては、発熱体に電流を流す
時間(以下、通電時間という)を変化させる方法が採用
される。
【0005】発熱体への通電時間を長くすることによっ
て、印画時の濃度を濃くすることが可能である。しかし
ながら、発熱体の通電時間を長くすると、印刷に要する
時間が長くなってしまう、特に、カラープリンタでは、
熱昇華性塗料として、例えば、Y(黄色),M(マゼン
タ),C(シアン),BK(黒)の4色のインクを用い
て、4回の印刷動作を行う必要があることから、印刷時
間の長大化を招いてしまう。
【0006】そこで、印画時の濃度範囲を狭くすること
なく通電時間を短縮するために、従来、サーマルヘッド
に印加する電圧値は比較的高く設定されるようになって
いる。例えば、従来、ヘッドに印加する電圧値の例とし
ては、22〜28Vが印加される例が広く知られてい
る。
【0007】さて、近年、種々の機器において携帯化が
進み、これら携帯機器の小型は益々望まれるところにあ
る。この携帯化はプリンタとて例外ではない。ところ
で、携帯用のプリンタを実現するには、電源としてバッ
テリーを使用可能とする必要がある。
【0008】一方で、携帯機器用の電池としては種々の
ものが知られているが、近年、その電池容量が大きく向
上され一層使いやすくなったリチウムイオン型の2次電
池が広く用いられるようになった。なお、携帯機器に適
するリチウムイオン電池としては現在、定格出力電圧
3.6V、3.7Vあるいは3.8Vのものが広く知ら
れている。ところで、この種のリチウムイオン電池を上
述の如き携帯用プリンタの電源として用いることを想定
したとき、このプリンタは携帯される機器であることを
考慮すると、このリチウムイオン電池を4個程度搭載す
るまでなら、携帯性を満足させることができるサイズの
プリンタ装置を構成することが可能である。この場合、
定格出力電圧3.6V、3.7Vあるいは3.8Vのリ
チウムイオン電池を4個並列に接続すると、14.4
V、14.8Vあるいは15.2Vの電源電圧が得られ
る。
【0009】ところが、従来、上述の如きサーマルヘッ
ドを使用する携帯用のプリンタ装置は、バッテリーの使
用を前提とし、かつ、通電時間を短縮するためには、約
30Vの電源電圧を必要としていた。すなわち、機器に
搭載するバッテリーの電圧が14.4V、14.8Vあ
るいは15.2Vの場合だと、これを約30Vまで昇圧
する必要がある。
【0010】図3はこの種のサーマルヘッドの電源供給
回路を示すブロック図である。図3において、直流電源
2は、例えば14.4V、14.8Vあるいは15.2
Vの電源電圧とする。この電源電圧は、DC−DCコン
バータ1に供給されて約30Vに昇圧される。DC−D
Cコンバータ1によって昇圧された電圧が端子3からサ
ーマルヘッドの発熱体に印加される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の、
携帯型の熱昇華型プリンタ装置においては、必要な電源
電圧を得るためにDC−DCコンバータが採用される。
ところが、14.4V、14.8Vあるいは15.2V
の直流電圧を約30Vに昇圧するDC−DCコンバータ
は、極めて大型のものとなる。このため、プリンタ装置
全体が大型化してしまうという問題点があった。また、
このようなDC−DCコンバータは電力損失が極めて大
きく、バッテリーの消費電力が大きくなって当該機器を
長時間駆動することができない。
【0012】なお、前記文献1の提案においては、電源
として内蔵2次電池を有しており、14.4Vのニッケ
ルーカドミウム電池をバッテリーとして使用することが
開示されている。しかしながら、上記提案では、上述し
たように、印刷に長時間を要するという欠点があり、ま
た、装置の小型化及びプリント性能向上に適した具体的
なサーマルヘッドの構成や制御方法等に関することにつ
いてはなんら述べられてはおらず、上記問題点を解決す
るに至っていないのが現状である。
【0013】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、電源電圧及び発熱体の抵抗値を最適化する
ことにより、通電時間を長くすることなく、装置を小型
化することができる熱昇華型プリンタ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の熱昇華型
プリンタ装置は、定格電圧14.4Vのバッテリーと、
抵抗値が2650Ω〜2990Ωの範囲内にある複数の
発熱体を有し、用紙に画像データに基づく画像を印刷す
るためのサーマルヘッドと、前記バッテリーからの電源
電圧を昇圧することなく前記サーマルヘッドに印加する
と共にその通電タイミングを制御するための制御回路
と、を設けたことを特徴とする。
【0015】本発明の第2の熱昇華型プリンタ装置は、
定格電圧14.8Vのバッテリーと、抵抗値が2800
Ω〜3160Ωの範囲内にある複数の発熱体を有し、用
紙に画像データに基づく画像を印刷するためのサーマル
ヘッドと、前記バッテリーからの電源電圧を昇圧するこ
となく前記サーマルヘッドに印加すると共にその通電タ
イミングを制御するための制御回路と、を設けたことを
特徴とする。
【0016】本発明の第3の熱昇華型プリンタ装置は、
定格電圧15.2Vのバッテリーと、抵抗値が2950
Ω〜3340Ωの範囲内にある複数の発熱体を有し、用
紙に画像データに基づく画像を印刷するためのサーマル
ヘッドと、前記バッテリーからの電源電圧を昇圧するこ
となく前記サーマルヘッドに印加すると共にその通電タ
イミングを制御するための制御回路と、を設けたことを
特徴とする。
【0017】本発明の第4の熱昇華型プリンタ装置は、
定格電圧が14.4Vであって当該熱昇華型プリンタ装
置の筐体に着脱自在のバッテリーと、前記筐体内に配設
され、抵抗値が2650Ω〜2990Ωの範囲内にある
複数の発熱体を有し、用紙に画像データに基づく画像を
印刷するためのサーマルヘッドと、前記筐体内に配設さ
れ、前記バッテリーからの電源電圧を昇圧することなく
前記サーマルヘッドに印加すると共にその通電タイミン
グを制御するための制御回路と、を設けたことを特徴と
する。
【0018】本発明の第5の熱昇華型プリンタ装置は、
定格電圧が14.8Vであって当該熱昇華型プリンタ装
置の筐体に着脱自在のバッテリーと、前記筐体内に配設
され、抵抗値が2800Ω〜3160Ωの範囲内にある
複数の発熱体を有し、用紙に画像データに基づく画像を
印刷するためのサーマルヘッドと、前記筐体内に配設さ
れ、前記バッテリーからの電源電圧を昇圧することなく
前記サーマルヘッドに印加すると共にその通電タイミン
グを制御するための制御回路と、を設けたことを特徴と
する。
【0019】本発明の第6の熱昇華型プリンタ装置は、
定格電圧が15.2Vであって前記熱昇華型プリンタ装
置の筐体に着脱自在のバッテリーと、前記筐体内に配設
され、抵抗値が2950Ω〜3340Ωの範囲内にある
複数の発熱体を有し、用紙に画像データに基づく画像を
印刷するためのサーマルヘッドと、前記筐体内に配設さ
れ、前記バッテリーからの電源電圧を昇圧することなく
前記サーマルヘッドに印加すると共にその通電タイミン
グを制御するための制御回路と、を設けたことを特徴と
する。
【0020】本発明の第7の熱昇華型プリンタ装置は、
上記第1乃至第6の熱昇華型プリンタ装置において、前
記バッテリーは、リチウムイオン2次電池を4本直列に
接続して構成されていることを特徴とする。
【0021】本発明の第8の熱昇華型プリンタ装置は、
抵抗値が2650Ω〜2990Ωの範囲内にある複数の
発熱体を有し、用紙に画像データに基づく画像を印刷す
るためのサーマルヘッドと、バッテリーの電源電圧を昇
圧することなく前記サーマルヘッドに印加すると共にそ
の通電タイミングを制御するための制御回路と、を設け
たことを特徴とする。
【0022】本発明の第9の熱昇華型プリンタ装置は、
抵抗値が2800Ω〜3160Ωの範囲内にある複数の
発熱体を有し、用紙に画像データに基づく画像を印刷す
るためのサーマルヘッドと、バッテリーの電源電圧を昇
圧することなく前記サーマルヘッドに印加すると共にそ
の通電タイミングを制御するための制御回路と、を設け
たことを特徴とする。
【0023】本発明の第10の熱昇華型プリンタ装置
は、抵抗値が2950Ω〜3340Ωの範囲内にある複
数の発熱体を有し、用紙に画像データに基づく画像を印
刷するためのサーマルヘッドと、バッテリーの電源電圧
を昇圧することなく前記サーマルヘッドに印加すると共
にその通電タイミングを制御するための制御回路と、を
設けたことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0025】図1は本発明の一実施の形態である熱昇華
型プリンタ装置におけるサーマルヘッド駆動部分を示す
回路図である。
【0026】図2は、当該実施形態の熱昇華型プリンタ
装置において、この熱昇華型プリンタ装置の筐体と、こ
の筐体に対して着脱自在となるバッテリーとを示した図
である。
【0027】図2に示すように、本実施形態の熱昇華型
プリンタ装置100は、少なくともサーマルヘッド1
2、ヘッドコントローラ5及びヘッドコントローラ5等
を制御する制御回路13を内蔵した筐体11と、この筐
体11に着脱自在に取り付けられるバッテリー2とで構
成される。
【0028】図1において、発熱体R1 ,R2 ,…,R
n (以下、発熱体を総称してRという)は、前記サーマ
ルヘッド12の各ドットを構成する。印刷時には、サー
マルヘッドは、図示しない記録紙及びインクシートを挟
持して、図示しないプラテンローラに圧接されるように
なっている。発熱体Rはサーマルヘッド上に取り付けら
れて、インクシートを介して記録紙に圧接される。
【0029】発熱体R1 〜Rn は、一端が電源2の正極
性端子に接続され、他端は夫々トランジスタT1 〜Tn
のコレクタに接続されている。トランジスタT1 〜Tn
のエミッタは電源2の負極性端子に接続される。発熱体
R1 〜Rn は通電されることによって発熱して、インク
シート上の熱昇華性染料を加熱して昇華させ、記録紙に
転写記録するようになっている。
【0030】トランジスタT1 〜Tn は、発熱体R1 〜
Rn の通電状態を制御するスイッチとして機能する。ト
ランジスタT1 〜Tn は、ベースがヘッドコントローラ
5に接続されている。ヘッドコントローラ5は、印刷デ
ータに基づいて、トランジスタT1 〜Tn のオン,オフ
を制御する。トランジスタT1 〜Tn は、ベースにヘッ
ドコントローラ5からハイレベル(以下、“H”とい
う)の通電制御信号が与えられることによってオンとな
り、夫々抵抗R1 〜Rn に電源2から供給される電流を
流し、ローレベル(以下、“L”という)の通電制御信
号が与えられることによってオフとなり、夫々抵抗R1
〜Rn への電流の供給を遮断する。こうして、ヘッドコ
ントローラ5によって、各ドットを構成する発熱体R1
〜Rn の通電が個々に制御される。
【0031】本実施形態においては、電源2の電源電圧
を14.8Vに設定すると共に、発熱体R1 〜Rn の抵
抗値を2800Ω〜3160Ωの範囲内に設定する。な
お、本実施形態においては電源2及び発熱体R1 〜Rn
を上述の如く構成するが、この電源2及び発熱体R1 〜
Rn は、以下のように構成しても良い。すなわち、電源
2の電源電圧を15.2Vに設定すると共に発熱体R1
〜Rn の抵抗値を2950Ω〜3340Ωの範囲内に設
定する、あるいは電源2の電源電圧を14.4Vに設定
すると共に発熱体R1 〜Rn の抵抗値を2650Ω〜2
990Ωの範囲内に設定する。
【0032】プリンタにおいては、印画時の最大濃度と
なるE(後述)をどのように設定するかという点と、ヘ
ッドヘの過電時間をいくらにするかは、重要な課題であ
る。最大濃度Eはある一定値として予め決定される。
【0033】上述したように、通電時間tを長くすれ
ば、発熱体の抵抗値を小さくしても充分な印刷濃度が得
られるが、印刷時間自体が長くなってしまう。カラープ
リンタの場合には、印刷動作は例えばY,M,C,BK
の4色のインクについてそれぞれ行われるため、4回の
印刷動作が行われることになり、通電時間を長くするこ
とは、印刷時間の長大化を招き実用性を損なうことから
採用することはできない。この理由から、本実施の形態
においては、通電時間を短く設定するために、発熱体R
に流す電流量を大きくする。
【0034】本実施形態は、携帯性を考慮して機器の電
源としていわゆるバッテリーを採用する。本実施形態に
おいてバッテリーは、例えば、定格電圧3.7Vのリチ
ウムイオン電池を4本直列に接続して、定格電圧14.
8Vの電源2を構成する。これにより、電源2を携帯に
有利な高電源電圧とすることにも関わらず、比較的小さ
く構成することができ、装置の携帯性を満足させること
ができる。
【0035】また、本実施形態は、携帯性を考慮してD
C−DCコンバータを用いない。即ち、本実施の形態に
おいては、図1に示すように、電源2の電源電圧を昇圧
することなくそのまま発熱体R1 ,R2 ,…Rn に印加
するようになっている。そして、発熱体R1 〜Rn の抵
抗値を適宜設定することにより、発熱体Rに充分な電流
を供給して通電時間を短縮した印画を可能にしている。
【0036】即ち、通電時間を短縮した一般的な熱昇華
型プリンタにおいては、発熱体として7kΩのものを使
用して22Vの電圧を印加するものや、発熱体として1
0kΩのものを使用して28Vの電圧を印加するものが
ある。本実施の形態においては、サーマルヘッドに与え
るエネルギー量が、これらの通電時間を短縮した一般的
なプリンタと同等となるように設定を行う。
【0037】サーマルヘッドに与えるエネルギー量は下
記の式(1)によって与えられる。
【0038】 E=KVt/R ・・・(1) なお、 E:ある印画濃度を印刷可能なエネルギー量 k:ヘッドの熱効率 V:ヘッドに印加する電圧 R:ヘッド抵抗値 t:ヘッドへの通電時間 である。
【0039】本実施形態においては、上記式(1)に基
づいて、14.8Vの電圧を印加する発熱体として、2
800Ω〜3160Ωの発熱抵抗体を用いるようになっ
ている。
【0040】なお、本実施形態においては、定格電圧
3.7Vのリチウムイオン電池を4本直列接続して定格
電圧14.8Vの電源2を構成したが、他の実施形態と
して、定格電圧3.6Vあるいは3.8Vのリチウムイ
オン電池を4本直列に接続して定格電圧14.4Vある
いは15.2Vの電源2を構成してもよい。
【0041】この場合、すなわち、電源2を定格電圧1
5.2Vを供給可能な電源として構成した場合には、こ
の電圧を印加する発熱体として、2950Ω〜3340
Ωの発熱抵抗体を用い、また、電源2を定格電圧14.
4Vを供給可能な電源として構成した場合には、この電
圧を印加する発熱体として、2650Ω〜2990Ωの
発熱抵抗体を用いる。
【0042】なお、本実施形態において、前記電源2と
して、リチウムイオン電池を4本直列接続で構成された
バッテリーは、図2に示すように、サーマルヘッド12
及びヘッドコントローラ5等の制御回路13を内蔵した
筐体11に着脱自在に取り付けられるようになってい
る。
【0043】なお、本実施形態においては、上述のよう
に、リチウムイオン電池を4本直列接続で構成されたバ
ッテリーは、筐体内に着脱自在に取り付けられるように
なっているが、これに限らず、筐体内に予め組み込んで
構成しても良い。
【0044】次に、このように構成された実施の形態の
動作について説明する。
【0045】サーマルヘッドの発熱体R1 〜Rn はイン
クリボン及び記録紙を挟んでプラテンローラに圧接され
ている。この状態で、ヘッドコントローラ5は、印刷デ
ータに基づいて、トランジスタT1 〜Tn に通電制御信
号を出力して駆動し、発熱体R1 〜Rn に通電する。
【0046】オンとなったトランジスタに接続されてい
る発熱体R1 〜Rn には、電源2から電源電圧が印加さ
れる。電源2の電源電圧が例えば14.8Vであり、各
発熱体R1 〜Rn の抵抗値が約2800〜3160Ωで
あるものとすると、オンとなった発熱体には夫々通電時
間を比較的短くすることを可能にする充分な電流が流れ
る。
【0047】こうして、インクリボンに塗布されている
熱昇華性染料が昇華して記録紙に転写される。この場合
には、発熱体は、上記(式1)に示すように、通電時間
に比例した電流量に基づく温度まで発熱し、発熱量に応
じた印画濃度で、熱昇華性染料が転写される。
【0048】発熱体によって記録紙幅方向の所定ライン
数の印刷が行われると、記録紙及びインクリボンが搬送
されて、次の所定ライン数の印画が行われる。以後、同
様に、サーマルヘッドによる印刷と記録紙及びインクリ
ボンの搬送とが繰返されて印刷が行われる。
【0049】第1色目(例えばシアン)の記録が終了す
ると、記録紙は第1色目の記録開始位置と同一位置まで
搬送される。次いで、第2色目(例えばイエロー)の転
写が可能な位置までインクリボンが移動され、第2色目
の印刷も第1色目と同様に行われる。以後、同様にし
て、各色の印画が行われて、印刷が終了する。
【0050】このように、本実施の形態においては、発
熱体の抵抗値を2800Ω〜3160Ωに設定している
ことから、定格14.8Vの電源電圧をそのまま発熱体
に供給する場合でも十分な電流量の供給を可能にして、
通電時間を長くすることなく印画を可能にしている。あ
るいは、発熱体の抵抗値を2950Ω〜3340Ωにも
しくは2650Ω〜2990Ωに設定すれば、定格1
5.2Vもしくは14.4Vの電源電圧をそのまま発熱
体に供給する場合でも十分な電流量の供給を可能にし
て、通電時間を長くすることなく印画を可能にしている いずれも場合でも、最適な印画がなされることが実験に
よって確認されている。通電時間即ち印刷動作トータル
の時間においても実用上満足な高速動作が可能である。
【0051】そして、電源2として携帯に有利な高電源
電圧とすることにも関わらず比較的小さく構成すること
ができるバッテリーの使用を可能にしており、携帯性に
優れている。即ち、DC−DCコンパ一夕の使用に起因
する著しい電力損失の発生、極めて大きい占有スペース
及び重量並びにその使用に伴う発熱等の問題についても
回避することができ、携帯性に優れた高速なプリント装
置を実現することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
源電圧及び発熱体の抵抗値を最適化することにより、通
電時間を長くすることなく、装置を小型化することがで
きるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である熱昇華型プリンタ装
置におけるサーマルヘッド駆動部分を示す回路図であ
る。
【図2】上記実施形態の熱昇華型プリンタ装置の筐体お
よびバッテリーを示した図である。
【図3】従来の熱昇華型プリンタ装置に採用されるサー
マルヘッドの電源供給回路の一例を示す回路図である。
【符号の説明】
2…電源 5…ヘッドコントローラ 11…筐体 12…サーマルヘッド 13…制御回路 100…熱昇華型プリンタ装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定格電圧14.4Vのバッテリーと、 抵抗値が2650Ω〜2990Ωの範囲内にある複数の
    発熱体を有し、用紙に画像データに基づく画像を印刷す
    るためのサーマルヘッドと、 前記バッテリーからの電源電圧を昇圧することなく前記
    サーマルヘッドに印加すると共にその通電タイミングを
    制御するための制御回路と、 を設けたことを特徴とする熱昇華型プリンタ装置。
  2. 【請求項2】定格電圧14.8Vのバッテリーと、 抵抗値が2800Ω〜3160Ωの範囲内にある複数の
    発熱体を有し、用紙に画像データに基づく画像を印刷す
    るためのサーマルヘッドと、 前記バッテリーからの電源電圧を昇圧することなく前記
    サーマルヘッドに印加すると共にその通電タイミングを
    制御するための制御回路と、 を設けたことを特徴とする熱昇華型プリンタ装置。
  3. 【請求項3】定格電圧15.2Vのバッテリーと、 抵抗値が2950Ω〜3340Ωの範囲内にある複数の
    発熱体を有し、用紙に画像データに基づく画像を印刷す
    るためのサーマルヘッドと、 前記バッテリーからの電源電圧を昇圧することなく前記
    サーマルヘッドに印加すると共にその通電タイミングを
    制御するための制御回路と、 を設けたことを特徴とする熱昇華型プリンタ装置。
  4. 【請求項4】定格電圧が14.4Vであって当該熱昇華
    型プリンタ装置の筐体に着脱自在のバッテリーと、 前記筐体内に配設され、抵抗値が2650Ω〜2990
    Ωの範囲内にある複数の発熱体を有し、用紙に画像デー
    タに基づく画像を印刷するためのサーマルヘッドと、 前記筐体内に配設され、前記バッテリーからの電源電圧
    を昇圧することなく前記サーマルヘッドに印加すると共
    にその通電タイミングを制御するための制御回路と、 を設けたことを特徴とする熱昇華型プリンタ装置。
  5. 【請求項5】定格電圧が14.8Vであって当該熱昇華
    型プリンタ装置の筐体に着脱自在のバッテリーと、 前記筐体内に配設され、抵抗値が2800Ω〜3160
    Ωの範囲内にある複数の発熱体を有し、用紙に画像デー
    タに基づく画像を印刷するためのサーマルヘッドと、 前記筐体内に配設され、前記バッテリーからの電源電圧
    を昇圧することなく前記サーマルヘッドに印加すると共
    にその通電タイミングを制御するための制御回路と、 を設けたことを特徴とする熱昇華型プリンタ装置。
  6. 【請求項6】定格電圧が15.2Vであって前記熱昇華
    型プリンタ装置の筐体に着脱自在のバッテリーと、 前記筐体内に配設され、抵抗値が2950Ω〜3340
    Ωの範囲内にある複数の発熱体を有し、用紙に画像デー
    タに基づく画像を印刷するためのサーマルヘッドと、 前記筐体内に配設され、前記バッテリーからの電源電圧
    を昇圧することなく前記サーマルヘッドに印加すると共
    にその通電タイミングを制御するための制御回路と、 を設けたことを特徴とする熱昇華型プリンタ装置。
  7. 【請求項7】前記バッテリーは、リチウムイオン2次電
    池を4本直列に接続して構成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至6の何れかに記載の熱昇華型プリンタ装
    置。
  8. 【請求項8】抵抗値が2650Ω〜2990Ωの範囲内
    にある複数の発熱体を有し、用紙に画像データに基づく
    画像を印刷するためのサーマルヘッドと、 バッテリーの電源電圧を昇圧することなく前記サーマル
    ヘッドに印加すると共にその通電タイミングを制御する
    ための制御回路と、 を設けたことを特徴とする熱昇華型プリンタ装置。
  9. 【請求項9】抵抗値が2800Ω〜3160Ωの範囲内
    にある複数の発熱体を有し、用紙に画像データに基づく
    画像を印刷するためのサーマルヘッドと、 バッテリーの電源電圧を昇圧することなく前記サーマル
    ヘッドに印加すると共にその通電タイミングを制御する
    ための制御回路と、 を設けたことを特徴とする熱昇華型プリンタ装置。
  10. 【請求項10】抵抗値が2950Ω〜3340Ωの範囲
    内にある複数の発熱体を有し、用紙に画像データに基づ
    く画像を印刷するためのサーマルヘッドと、 バッテリーの電源電圧を昇圧することなく前記サーマル
    ヘッドに印加すると共にその通電タイミングを制御する
    ための制御回路と、 を設けたことを特徴とする熱昇華型プリンタ装置。
JP2001379083A 2000-12-12 2001-12-12 熱昇華型プリンタ装置 Withdrawn JP2002240341A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001379083A JP2002240341A (ja) 2000-12-12 2001-12-12 熱昇華型プリンタ装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000378009 2000-12-12
JP2000-378009 2000-12-12
JP2001379083A JP2002240341A (ja) 2000-12-12 2001-12-12 熱昇華型プリンタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002240341A true JP2002240341A (ja) 2002-08-28

Family

ID=26605702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001379083A Withdrawn JP2002240341A (ja) 2000-12-12 2001-12-12 熱昇華型プリンタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002240341A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6803545B2 (en) * 2002-06-05 2004-10-12 Philip Morris Incorporated Electrically heated smoking system and methods for supplying electrical power from a lithium ion power source

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6803545B2 (en) * 2002-06-05 2004-10-12 Philip Morris Incorporated Electrically heated smoking system and methods for supplying electrical power from a lithium ion power source

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6040849A (en) Insertable thermal printer cartridges for digital camera
JPH0452228B2 (ja)
JP2687236B2 (ja) サーマルヘッドおよびこれを用いたサーマルプリンタ
JP2002059621A (ja) プリンタ装置
JPS63176162A (ja) 熱転写式記録装置
JP2002240341A (ja) 熱昇華型プリンタ装置
US7304658B2 (en) Thermal printer and method for correcting the energizing time data for heating elements in the thermal printer
JP2002059580A (ja) プリンタ装置
US6831669B2 (en) Heat sublimatic printer
JP2002059622A (ja) プリンタ装置
US5079566A (en) Printing apparatus with a printhead having stratified recording electrodes, return electrode and preheating electrode for use with resistive thermal transfer ribbon
JP2013208737A (ja) 印字装置、制御方法及び制御プログラム
JPH10250132A (ja) 熱転写プリンタの通電制御装置
JP2002059613A (ja) プリンタ装置
JP2002059581A (ja) プリンタ装置及びその印刷方法
Sagawai Compact and Low Power-consuming Thermal Transfer Printer Unit for Built-in Use in Mobile Devices
JPS6090778A (ja) カラ−熱転写記録装置
JP2569461B2 (ja) 熱転写型カラ−プリンタ
US6778199B2 (en) Thermal transfer recording device and method therefor
JP4666544B2 (ja) プリンタ装置
JPH0620613Y2 (ja) 熱転写式カラ−プリンタのヘツドドライブ回路
JPH11136552A (ja) プリンタ付きカメラのプリンタ部駆動制御システム
JP4666545B2 (ja) プリンタ装置
JPH1029338A (ja) 熱転写プリンタ
JPS60199675A (ja) 感熱記録ヘツド制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041109

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20060810

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761