JP2002237743A - コンパレータ及びa/dコンバータ - Google Patents

コンパレータ及びa/dコンバータ

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JP2002237743A
JP2002237743A JP2001034348A JP2001034348A JP2002237743A JP 2002237743 A JP2002237743 A JP 2002237743A JP 2001034348 A JP2001034348 A JP 2001034348A JP 2001034348 A JP2001034348 A JP 2001034348A JP 2002237743 A JP2002237743 A JP 2002237743A
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circuit
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voltage
conductivity type
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Koichi Ono
孝一 尾野
Hirotaka Shimizu
弘隆 清水
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電源電圧で動作でき、低消費電力化及び入
力広帯域化を実現できるコンパレータ及びそれを用いた
A/Dコンバータを実現する。 【解決手段】 入力差動増幅回路100は入力信号Vin
と基準電圧Vref との電圧差に応じて差動電流を出力
し、クロック信号CK1がローレベルのとき、ホールド
回路110がホールドモードにあり、入力差動増幅回路
の出力電圧がキャパシタC1,C2によって保持され
る。ラッチ回路120において、リセット動作のとき、
出力端子QとQBが接地電位GNDにリセットされ、導
通状態にあるトランジスタPT5によってノードNDa
とNDbがほぼ同電位に保持される。比較モードにおい
てホールド回路110によって保持された差電圧に応じ
てノードNDaとNDbに電位差が生じて、さらに正帰
還回路によって増幅の結果入力信号Vinと基準電圧V
ref との電圧差に応じたディジタルデータが出力され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力信号と基準信
号のレベルの大小を比較するコンパレータ及び当該コン
パレータを用いて構成されている高速A/Dコンバータ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アナログ信号のレベルに応じたディジタ
ル信号を出力するA/Dコンバータにコンパレータが用
いられる。A/Dコンバータの性能、例えば、動作速
度、消費電力などは、コンパレータによって左右され
る。特に高速変換に適したA/Dコンバータとして並列
型、またはフラッシュ型と呼ばれるA/Dコンバータが
あり、この種のA/Dコンバータでは、分解能、即ち出
力ビット数に対して2の巾乗の数のコンパレータが必要
なため、回路規模及び消費電力が大きくなる。
【0003】フラッシュ型A/Dコンバータの高速化及
び低消費電力化には、コンパレータの高速化と低消費電
力化などの性能の改善が不可欠である。近年、CMOS
回路の進歩によってコンパレータの高速化と低消費電力
化が実現されつつある。ただし、CMOS構造のコンパ
レータにおいて、遅延時間のバラツキ、またはしきい値
電圧などのバラツキによるオフセットがA/Dコンバー
タの変換誤差を引き起こすため、このバラツキを補正す
るようにオフセットをキャンセルする機能を持つチョッ
パ型の増幅回路をカスケードに接続し、入力電圧と参照
電圧との差を十分増幅してからラッチ回路によってディ
ジタルデータに変換する方法が提案されている。この場
合、差電圧を十分増幅するために増幅回路を2〜3段縦
続接続するので、消費電力が大きくなる傾向にある。
【0004】これに対して、文献「A High-Speed CMOS
Comparator with 8-b Resolution」IEEE Journal Solid
-State Circuit,Vol.27,N0.2,February 1992には入力信
号に応じた差電圧を差電流に変換し、当該差電流からデ
ィジタルデータに変換するCMOS構造のコンパレータ
が提案されていた。
【0005】図7は、上記文献によって提案されたコン
パレータの回路構成を示す回路図である。図示のよう
に、このコンパレータは、pMOSトランジスタP0,
P1,P2からなる入力差動増幅回路10、pMOSト
ランジスタP3,P4,P5,P6、nMOSトランジ
スタN1,N2,N3,N4,N5からなるラッチ回路
20、及びpMOSトランジスタP7,P8,P9,P
10、nMOSトランジスタN6,N7,N8,N9か
らなるフリップフロップ30によって構成されている。
【0006】入力差動増幅回路10において、トランジ
スタP1とP2が差動対を構成し、トランジスタP0が
当該差動対に動作電流を供給する。トランジスタP1と
P2のゲートにそれぞれ入力信号Vinと基準電圧Vref
が入力される。なお、ラッチ回路20のトランジスタN
4とN5は、この差動対の負荷となる。
【0007】ラッチ回路20において、トランジスタP
4とP5はソースが電源電圧VCCの供給線に接続され、
ゲートがそれぞれ相手のドレインに接続されているpM
OSラッチ回路を構成する。トランジスタP4とP5の
ドレインは、それぞれラッチ回路20の出力ノードND
c、NDdに接続されている。トランジスタP3はトラ
ンジスタP4に並列に、トランジスタP6はトランジス
タP5に並列に接続され、トランジスタP3とP6のゲ
ートにクロック信号CKの反転信号CKBが印加され
る。トランジスタN4とN5は、ソースが接地され、ゲ
ートがそれぞれ相手のドレインに接続されているnMO
Sラッチ回路を構成する。トランジスタN4とN5のド
レインは、それぞれノードNDa、NDbに接続されて
いる。トランジスタN1はノードNDaとNDcの間に
接続され、トランジスタN2はノードNDbとNDdの
間に接続されている。トランジスタN1とN2のゲート
にクロック信号CKの反転信号CKBが印加される。ト
ランジスタN3は、ノードNDaとNDbとの間に接続
され、そのゲートにクロック信号CKが印加される。
【0008】フリップフロップ30において、トランジ
スタP7とP8は電源電圧VCCの供給線と出力端子Qの
間に並列に接続され、また、出力端子Qと接地電位GN
Dとの間にトランジスタN6とN7が直列接続されてい
る。トランジスタP7とN7のゲートがともにラッチ回
路20の出力ノードNDcに接続され、トランジスタP
8とN6のゲートがともに出力端子QBに接続されてい
る。また、トランジスタP9とP10は電源電圧VCC
供給線と出力端子QBの間に並列に接続され、また、出
力端子QBと接地電位GNDとの間にトランジスタN8
とN9が直列接続されている。トランジスタP10とN
9のゲートがともにラッチ回路20の出力ノードNDd
に接続され、トランジスタP9とN8のゲートがともに
出力端子Qに接続されている。フリップフロップ30
は、ラッチ回路20の出力ノードNDcとNDdの出力
信号に応じて、出力端子QとQBの信号が設定されるS
Rフリップフロップを構成している。
【0009】図8は、図7に示すコンパレータの動作を
示すタイミングチャートである。以下、図7と図8を参
照しつつ、このコンパレータの動作を説明する。クロッ
ク信号CKがハイレベルのとき、即ち、図8(d)にお
けるR期間においてコンパレータはリセットモードにあ
り、クロック信号CKがローレベルのとき、即ち、図8
(d)におけるC期間においてコンパレータは比較モー
ドにある。
【0010】リセットモードのとき、ラッチ回路20に
おいて、トランジスタN1とN2が非導通状態にあり、
トランジスタN3が導通状態にある。また、トランジス
タP3とP6が導通状態にある。このため、ノードND
cがノードNDaから切り離され、ノードNDdがノー
ドNDbから切り離される。ノードNDcとNDdがと
もに電源電圧VCCにプリチャージされる。また、ノード
NDaとNDbが導通状態にあるトランジスタN3によ
ってほぼ等しい電位に保持されるので、トランジスタN
4とN5には同じ電流が流れる。一方、トランジスタN
4とN5は入力差動増幅回路10の負荷を構成している
ので、入力差動増幅回路10はトランジスタN4とN5
に、それぞれ入力信号V inと基準電圧Vref との差電圧
に応じた差電流を流そうとする。このため、リセットモ
ードのとき、クロック信号CKがハイレベルからローレ
ベルに切り替わったあと、即ちリセットモードから比較
モードに切り替わったとき、トランジスタN3が遮断す
るとともに、トランジスタN4とN5にそれぞれ入力電
圧Vinと基準電圧Vref との差電圧に応じた差動電流が
流れ、ノードNDaとNDbとの間に電位差が生じる。
【0011】図8(d)に示すように、クロック信号C
Kがハイレベルからローレベルに切り替わったとき、コ
ンパレータがリセットモードから比較モードに入る。こ
のとき、ラッチ回路20において、トランジスタN1と
N2が導通し、トランジスタN3が遮断する。また、ト
ランジスタP3とP6が遮断する。このため、ノードN
DcとNDa、ノードNDbとNDdがそれぞれ接続さ
れ、トランジスタP4,P5とN4,N5によってCM
OSのラッチ回路が形成される。このラッチ回路によっ
て、モード切り替え直後にノードNDaとNDbの間に
生じた微小な電位差が増幅され、出力ノードNDcとN
Ddの電圧が決定される。即ち、ラッチ回路20によっ
て、微小の電圧差が増幅され、その結果、ノードNDc
とNDdのうち、一方がほぼ電源電圧VCCに保持され、
他方が接地電位GNDに保持されるので、入力信号Vin
と基準電圧Vref との比較結果に応じてディジタルデー
タが得られる。
【0012】フリップフロップ30は、ラッチ回路20
の出力ノードNDcとNDdの出力信号に応じて、出力
端子QとQBのレベルが設定される。例えば、ラッチ回
路20の出力ノードNDcがローレベルの場合、出力端
子Qがハイレベル、出力端子QBがローレベルに設定さ
れる。逆に、ラッチ回路20の出力ノードNDdがロー
レベルの場合、出力端子Qがローレベル、出力端子QB
がハイレベルに設定される。
【0013】上述したように、入力信号Vinと基準電圧
ref との電圧差に応じて、ラッチ回路20によって、
リセットモードのとき差電流が生成され、比較モードの
とき、この差電流に応じて出力ノードNDcとNDdの
レベルが設定される。さらに、フリップフロップ30に
よってラッチ回路20の出力ノードNDcとNDdの電
圧差が増幅され、出力端子QとQBからほぼ電源電圧V
CCの振幅を持つ差動信号が出力される。クロック信号C
Kの1周期毎に入力信号Vinと基準電圧Vrefとの比較
が行われ、その結果に応じたディジタルデータが得られ
る。また、ラッチ回路20において、正帰還回路によっ
て微小の差動電圧を増幅して、ほぼ電源電圧程度の振幅
を持つディジタルデータを出力できるため、別段に増幅
回路を必要とせず、低電源電圧化並びに低消費電力化を
実現できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したコ
ンパレータを用いることで、低電圧化を達成できるが、
入力帯域の点においては所望の特性が得られない。この
コンパレータはチョッパ型コンパレータとは異なり、基
本的には連続系の比較動作となるため、スルーレートの
高い入力信号が印加された場合に劣化の程度が顕著に現
れる。特にフラッシュ型A/Dコンバータでは入力帯域
が性能の優劣を決定することから、広帯域化が望まれ
る。
【0015】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、低電源電圧で動作でき、低消費
電力化及び入力広帯域化を実現できるコンパレータ及び
それを用いたA/Dコンバータを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のコンパレータは、入力信号と所定の基準信
号とを比較し、上記入力信号と上記基準信号との大小関
係を示す比較結果を出力するコンパレータであって、上
記入力信号と上記基準信号をそれぞれ入力し、上記入力
信号と上記基準信号との電圧の差に応じた差動信号を出
力する差動増幅回路と、上記差動信号を保持する保持回
路と、上記保持回路によって保持された上記差動信号を
増幅し、増幅結果を保持して出力するラッチ回路とを有
する。
【0017】また、本発明では、好適には、上記保持回
路は、上記差動信号を保持するキャパシタと、上記差動
増幅回路の出力端子と上記キャパシタとの間に設けられ
ているスイッチング素子とを有し、トラッキングモード
のとき、上記スイッチング素子が導通状態に保持され、
上記差動増幅回路の出力信号が上記キャパシタに印加さ
れ、ホールドモードのとき、上記スイッチング素子が非
導通状態に保持され、上記キャパシタによって上記差動
信号が保持される。
【0018】また、本発明では、好適には、上記ラッチ
回路は、第1と第2の第1導電型トランジスタと、第1
と第2の第2導電型トランジスタとを有し、上記第1の
第1導電型トランジスタの制御端子が上記第2の第1導
電型トランジスタの出力端子に接続され、上記第2の第
1導電型トランジスタの制御端子が上記第1の第1導電
型トランジスタの出力端子に接続され、上記第1の第2
導電型トランジスタの制御端子が上記第2の第2導電型
トランジスタの出力端子に接続され、上記第2の第2導
電型トランジスタの制御端子が上記第1の第2導電型ト
ランジスタの出力端子に接続されている。
【0019】また、本発明では、好適には、上記第1の
第1導電型トランジスタの出力端子と上記第1の第2導
電型トランジスタの出力端子との間に接続されている第
1のスイッチング素子と、上記第2の第1導電型トラン
ジスタの出力端子と上記第2の第2導電型トランジスタ
の出力端子との間に接続されている第2のスイッチング
素子とを有し、リセットモードのとき、上記第1と第2
のスイッチング素子が非導通状態に保持され、比較モー
ドのとき、上記第1と第2のスイッチング素子が導通状
態に保持される。また、上記第1と第2の第1導電型ト
ランジスタの出力端子の間に接続されている第3のスイ
ッチング素子を有し、リセットモードのとき、上記第3
のスイッチング素子が導通状態に保持され、比較モード
のとき、上記第3のスイッチング素子が非導通状態に保
持される。
【0020】また、本発明では、好適には、上記リセッ
トモードのとき、上記第1と第2の第2導電型トランジ
スタの出力端子を所定の電圧に保持するリセット回路を
有する。
【0021】また、本発明では、好適には、上記保持回
路は、上記差動信号をなす第1と第2の電圧がそれぞれ
制御端子に印加され、当該差動信号に応じた差動電流を
出力する第1の電圧/電流変換トランジスタと第2の電
圧/電流変換トランジスタと、制御端子がそれぞれ出力
端子に接続されている第1と第2の負荷用第1導電型ト
ランジスタと、上記第1と第2の電圧/電流変換トラン
ジスタの出力端子に接続され、負荷を切り替える負荷切
り替え回路とを有し、トラッキングモードのとき、上記
負荷切り替え回路は上記第1の電圧/電流変換トランジ
スタの出力端子を上記第1の負荷用第1導電型トランジ
スタの出力端子に接続し、上記第2の電圧/電流変換ト
ランジスタの出力端子を上記第2の負荷用第1導電型ト
ランジスタの出力端子に接続し、ホールドモードのと
き、上記負荷切り替え回路は上記第1の電圧/電流変換
トランジスタの出力端子を上記第1の第1導電型トラン
ジスタの出力端子に接続し、上記第2の電圧/電流変換
トランジスタの出力端子を上記第2の第1導電型トラン
ジスタの出力端子に接続する。
【0022】また、本発明では、好適には、上記保持回
路が上記ホールドモードにあるとき、上記ラッチ回路は
上記リセットモードから上記比較モードに切り替わるよ
うに切り替えのタイミングが制御される。
【0023】また、本発明は、入力信号の電圧レベルに
応じたディジタルデータを出力するA/Dコンバータで
あって、所定の基準電圧を分圧し、分圧電圧を基準電圧
として出力する分圧用抵抗素子と、上記入力信号と上記
基準電圧とを比較し、当該比較結果に応じて第1または
第2の論理レベルの比較結果を出力するコンパレータ
と、上記コンパレータの比較結果に応じて、上記ディジ
タルデータを出力するエンコーダとを有し、上記コンパ
レータは、上記入力信号と上記基準信号をそれぞれ入力
し、上記入力信号と上記基準信号との電圧の差に応じた
差動信号を出力する差動増幅回路と、上記差動信号を保
持する保持回路と、上記保持回路によって保持された上
記差動信号を増幅し、増幅の結果第1または第2の論理
レベルの比較結果を保持して出力するラッチ回路とを有
する。
【0024】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は本発明に係るコンパレータの第1の実施形態を示
す回路図である。図示のように、本実施形態のコンパレ
ータは、入力差動増幅回路100、ホールド回路110
及びラッチ回路120によって構成されている。
【0025】入力差動増幅回路100は、pMOSトラ
ンジスタPT0,PT1,PT2、及びnMOSトラン
ジスタNT1,NT2によって構成されている。トラン
ジスタPT1とPT2によって差動対が構成され、トラ
ンジスタPT1のゲートに入力信号Vinが印加され、ト
ランジスタPT2のゲートに基準電圧V ref が入力され
る。トランジスタPT0は、差動対に動作電流を供給す
る電流源を構成している。トランジスタNT1とNT2
は、トランジスタPT1とPT2で構成されている差動
対の負荷回路を構成している。図示のように、トランジ
スタNT1において、ゲートとドレインが接続され、そ
の接続点がトランジスタPT1のドレインに接続されて
いる。また、トランジスタNT2においては、ゲートと
ドレインが接続され、その接続点がトランジスタPT2
のドレインに接続されている。トランジスタNT1とN
T2のソースがともに接地されている。即ち、トランジ
スタNT1とNT2がそれぞれダイオード接続されてい
る。
【0026】ホールド回路110は、nMOSトランジ
スタNT3,NT4,NT5,NT6及びキャパシタC
1,C2によって構成されている。トランジスタNT3
とNT4のドレインがそれぞれ差動対をなすトランジス
タPT1とPT2のドレインに接続されている。トラン
ジスタNT3とNT4のゲートにクロック信号CK1が
印加される。トランジスタNT5のゲートは、トランジ
スタNT4のソースに接続され、トランジスタNT6の
ゲートは、トランジスタNT3のソースに接続されてい
る。また、トランジスタNT5とNT6のソースがとも
に接地されている。キャパシタC1の一方の電極がトラ
ンジスタNT3のソースに接続され、他方の電極が接地
され、キャパシタC2の一方の電極がトランジスタNT
4のソースに接続され、他方の電極が接地されている。
【0027】ラッチ回路120は、pMOSトランジス
タPT3,PT4,PT5,PT6,PT7及びnMO
SトランジスタNT7,NT8,NT9,NT10によ
って構成されている。トランジスタPT3とPT4のソ
ースが電源電圧VCCに接続され、ゲートが互いに相手の
ドレインに接続されている。トランジスタPT3とPT
4のドレインがそれぞれノードNDaとNDbに接続さ
れている。トランジスタPT5はノードNDaとNDb
との間に接続されている。トランジスタPT5のゲート
にクロック信号CK2の反転信号CK2Bが印加され
る。
【0028】トランジスタNT8とNT9のソースが接
地され、ゲートが互いに相手のドレインに接続さてい
る。トランジスタNT8とNT9のドレインがそれぞれ
ノードNDcとNDdに接続されている。トランジスタ
NT7はトランジスタNT8に並列に接続され、トラン
ジスタNT10はトランジスタNT9に並列に接続され
ている。トランジスタNT7とNT10のゲートにクロ
ック信号CK2が印加される。トランジスタPT6がノ
ードNDaとNDcとの間に接続され、トランジスタP
T7がノードNDbとNDdとの間に接続されている。
トランジスタPT6,PT7のゲートにクロック信号C
K2が印加される。
【0029】図2は、本実施形態のコンパレータの動作
時のタイミングチャートである。以下、図1及び図2を
参照しつつ、本実施形態のコンパレータの動作について
説明する。
【0030】図2(b)と(c)に示すように、クロッ
ク信号CK1とCK2は、同じ位相を持つ同相信号であ
る。図2(a)に示す入力信号Vinに対して、入力差動
増幅回路100によって、入力信号Vinと基準電圧V
ref との電圧差に応じた差動電流をトランジスタNT5
とNT6に流す。トランジスタNT3とNT4が導通状
態にあるとき、トランジスタNT1とNT6、トランジ
スタNT2とNT5がそれぞれカレントミラー回路を形
成するので、トランジスタNT5とNT6に流れる電流
がそれぞれトランジスタNT1とNT2に流れる電流に
よって決まる。即ち、クロック信号CK1がハイレベル
のとき(図2(b)におけるT区間)、ホールド回路1
10はトラッキングモードにあり、入力差動増幅回路1
00の出力差動信号に応じて、トランジスタNT5とN
T6に流れる電流がそれぞれ決まる。
【0031】クロック信号CK2がハイレベルのとき、
ラッチ回路120がリセットモードにある。このとき、
トランジスタPT5が導通状態にあり、トランジスタP
T6とPT7が非導通状態にある。また、トランジスタ
NT7とNT10が導通状態にある。このため、ノード
NDaとNDbが導通状態にあるトランジスタPT5に
よって、ほぼ同じ電位に保持されるので、トランジスタ
PT3とPT4にほぼ等しい電流が流れる。一方、ノー
ドNDcとNDdは、それぞれ接地電位GNDにリセッ
トされる。
【0032】クロック信号CK1がローレベルのとき
(図2(b)におけるH区間)、ホールド回路110は
ホールドモードにある。このとき、トランジスタNT3
とNT4が非導通状態にあるので、キャパシタC1とC
2によって、入力差動増幅回路100によって出力され
る差動電圧が保持される。また、キャパシタC1とC2
によって保持されている電圧差に応じて、トランジスタ
NT5とNT6に、モード切り替え直前の差動電流が流
れる。
【0033】クロック信号CK2がローレベルのとき、
ラッチ回路120は比較モードにある。このとき、トラ
ンジスタPT5が非導通状態にあり、トランジスタPT
6とPT7が導通状態にある。また、トランジスタNT
7とNT10が非導通状態にある。このため、ノードN
DaとNDc、ノードNDbとNDdがそれぞれ接続さ
れる。図2(d)に示すようにトランジスタNT5とN
T6に流れる差動電流に応じて、ノードNDaとNDb
との間に電圧差が生じる。そして、ラッチ回路120に
おける正帰還によってこの電圧差が増幅され、図2
(e)に示すように、ノードNDcとNDd、即ち、ラ
ッチ回路120の出力端子Q,QBから入力信号V in
基準電圧Vref との電圧差に応じたディジタルデータが
得られる。
【0034】なお、図2(b)と(c)に示すように、
クロック信号CK1とCK2の位相が同相する場合、正
しい比較結果が得られるが、クロック信号CK1とCK
2が常に同相であるとは限らず、信号線の遅延などによ
って、クロック信号CK1とCK2の位相ずれが生じる
こともある。また、コンパレータの動作タイミングとし
て、ホールド回路110がホールドモードのとき、ラッ
チ回路120がリセットモードから比較モードに切り替
わるのがもっとも望ましい。このため、クロック信号C
K1とCK2は図3(a)と(b)に示すようなタイミ
ングにあることが望まれる。
【0035】図3(a)と(b)に示すように、クロッ
ク信号CK1がローレベルの間、即ち、ホールド回路1
10がホールドモードのとき、クロック信号CK2がハ
イレベルからローレベルに切り替わり、これに従ってラ
ッチ回路120がリセットモードから比較モードに入
る。また、クロック信号CK1がハイレベルの間、即
ち、ホールド回路110がトラッキングモードのとき、
クロック信号CK2がローレベルからハイレベルに切り
替わって、これに応じてラッチ回路120が比較モード
からリセットモードに切り替わる。このため、ホールド
回路110がトラッキングモードの間、トランジスタN
T5とNT6の負荷の状態が変化し、正確な信号サンプ
ルはできなくなる。後述する本発明の第2の実施形態
は、この問題を解決するために考案された改良したコン
パレータの実施形態である。
【0036】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、入力差動増幅回路100によって入力信号Vinと基
準電圧Vref との電圧差に応じて差動電流が生成され、
クロック信号CK1がローレベルのとき、ホールド回路
110がホールドモードにあり、入力差動増幅回路10
0によって出力された差動電圧がキャパシタC1とC2
によって保持される。ラッチ回路120において、リセ
ットモードのとき、出力端子QとQBが接地電位GND
にリセットされ、導通状態にあるトランジスタPT5に
よってノードNDaとNDbがほぼ同電位に保持され
る。比較モードのときホールド回路110によって保持
された差電圧に応じてノードNDaとNDbに電位差が
生じて、さらに正帰還回路による増幅の結果入力信号V
inと基準電圧Vref との電圧差に応じたディジタルデー
タが得られる。
【0037】第2実施形態 図4は本発明に係るコンパレータの第2の実施形態を示
す回路図である。図示のように、本実施形態のコンパレ
ータは、入力差動増幅回路100、ホールド回路130
及びラッチ回路120によって構成されている。本実施
形態のコンパレータは、図1に示す第1の実施形態のコ
ンパレータに較べると、ホールド回路130を除いて、
入力差動増幅回路100とラッチ回路120は、ほぼ同
じ構成を有する。以下、ホールド回路130の構成及び
機能を中心に、本実施形態のコンパレータを説明する。
【0038】図4に示すように、ホールド回路130
は、nMOSトランジスタNT3,NT4,NT5,N
T6及びpMOSトランジスタPT8,PT9,PT1
0,PT11,PT12,PT13及びキャパシタC
1,C2によって構成されている。このうち、トランジ
スタNT3とNT4は、スイッチング素子を構成し、ト
ランジスタPT10,PT11,PT12,PT13は
ホールド回路の負荷を切り換えるための切り替え回路を
構成している。また、キャパシタC1とC2は、差動増
幅回路100の出力電圧を保持するために設けられてい
る。
【0039】トランジスタNT3,NT4のドレインが
それぞれ入力差動増幅回路100のトランジスタPT1
とPT2のドレインに接続されている。トランジスタN
T3とNT4のゲートにクロック信号CK1が印加され
る。キャパシタC1が一方の電極がトランジスタNT3
のソースに接続され、他方の電極が接地されている。キ
ャパシタC2が一方の電極がトランジスタNT4のソー
スに接続され、他方の電極が接地されている。
【0040】トランジスタPT8,PT12及びNT5
が電源電圧VCCと接地電位GNDとの間に直列接続さ
れ、トランジスタPT9,PT13及びNT6が電源電
圧VCCと接地電位GNDとの間に直列接続されている。
トランジスタPT8とPT9がそれぞれダイオード接続
され、即ち、トランジスタPT8のソースが電源電圧V
CCに接続され、ゲートとドレインが共通に接続されてい
る。同様に、トランジスタPT9のソースが電源電圧V
CCに接続され、ゲートとドレインが共通に接続されてい
る。トランジスタPT12のソースがトランジスタPT
8のソースとドレインの接続点に接続され、トランジス
タPT13のソースがトランジスタPT9のソースとド
レインの接続点に接続されている。また、トランジスタ
PT12とPT13のゲートにクロック信号CK1の反
転信号CK1Bが印加される。
【0041】トランジスタNT5のドレインがトランジ
スタPT12のドレインに接続され、ソースが接地さ
れ、トランジスタNT6のドレインがトランジスタPT
13のドレインに接続され、ソースが接地されている。
また、トランジスタNT5のゲートがトランジスタNT
4のソースに接続され、トランジスタNT6のゲートが
トランジスタNT3のソースに接続されている。
【0042】トランジスタPT10のドレインがトラン
ジスタPT12のドレインに接続され、ソースがラッチ
回路120のノードNDaに接続され、トランジスタP
T11のドレインがトランジスタPT13のドレインに
接続され、ソースがラッチ回路120のノードNDbに
接続されている。また、トランジスタPT10とPT1
1のゲートにクロック信号CK1が印加される。
【0043】以下、本実施形態のコンパレータの動作に
ついて説明する。ホールド回路130は、クロック信号
CK1によって動作モードが制御される。クロック信号
CK1がハイレベルのとき、ホールド回路130がトラ
ッキングモードにある。このとき、スイッチング素子と
してトランジスタNT3とNT4が導通状態にある。ま
た、クロック信号CK1の反転信号CK1Bがローレベ
ルにあるので、トランジスタPT10,PT11が非導
通状態にあり、トランジスタPT12,PT13が導通
状態にある。このため、トラッキングモードにおいて、
トランジスタPT8とPT9がそれぞれトランジスタN
T5とNT6の負荷となる。
【0044】また、ホールド回路130がトラッキング
モードの間、入力差動増幅回路100の出力差動信号が
キャパシタC1とC2に印加されるとともに、トランジ
スタNT5とNT6のゲートにも印加されるので、トラ
ンジスタNT5とNT6には、入力差動増幅回路100
の出力差動電圧に応じた電流が流れる。
【0045】クロック信号CK1がハイレベルからロー
レベルに切り替わると、ホールド回路130がトラッキ
ングモードからホールドモードに切り替わる。これに応
じて、トランジスタPT10とPT11が導通状態にな
り、また、トランジスタPT12とPT13が非導通状
態になる。即ち、ホールドモードのとき、トランジスタ
NT5とNT6の負荷がそれぞれラッチ回路120のト
ランジスタPT3とPT4によって構成される。また、
ホールドモードにおいて、スイッチング素子としてのト
ランジスタNT3とNT4が非導通状態にあるので、モ
ード切り替え直前に入力差動増幅回路100から出力さ
れる差動電圧がキャパシタC1とC2によって保持され
る。
【0046】ラッチ回路120は、クロック信号CK2
によって動作モードが制御される。クロック信号CK2
がハイレベルのとき、ラッチ回路120は、リセットモ
ードにあり、一方、クロック信号CK2がローレベルの
とき、ラッチ回路120は比較モードにある。
【0047】ラッチ回路120がリセットモードのと
き、クロック信号CK2がハイレベル、その反転信号C
K2Bがローレベルにあるので、トランジスタPT6と
PT7が非導通状態にあり、トランジスタPT5が導通
状態にある。このため、トランジスタPT3とPT4の
ドレインがほぼ電源電圧VCCのレベルに保持される。一
方、トランジスタNT7とNT10が導通状態にあるの
で、ノードNDcとNDdが前のラッチ回路120の出
力信号にかかわらず接地電位GNDにリセットされる。
【0048】ここで、例えばクロック信号CK1とCK
2は図3に示すタイミングで切り替わるとする。クロッ
ク信号CK1がハイレベルのとき、即ち、ホールド回路
130がホールドモードのとき、クロック信号CK2が
ハイレベルからローレベルに切り替わる。これに応じて
ラッチ回路120はリセットモードから比較モードに切
り替わる。このとき、トランジスタPT5が非導通状態
になり、トランジスタPT6とPT7が導通状態にな
る。モード切り替え直前ホールド回路130のトランジ
スタNT5とNT6に流れる電流に応じて、ノードND
aとNDbの電圧に微小な差が生じる。この差電圧がラ
ッチ回路120によって増幅され、その結果、ノードN
DaとNDbのうち、一方がほぼ電源電圧VCCに保持さ
れ、他方がほぼ接地電位GNDに保持される。このよう
に、ラッチ回路120の増幅作用によって、入力差動増
幅回路100から出力される差動電圧に応じて、振幅が
電源電圧VCC程度のディジタルデータが得られる。
【0049】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、本実施形態のコンパレータにおいて、入力差動増幅
回路100によって、入力信号Vinと基準電圧Vref
の電圧差に応じて、差動電圧が出力される。ホールド回
路130はクロック信号CK1がハイレベルのときトラ
ッキングモードにあり、入力差動増幅回路100から出
力される差動電圧がトランジスタNT5とNT6の差動
電流に変換され、また、キャパシタC1とC2によって
この差動電圧が保持される。このとき、ラッチ回路12
0がリセットモードにあり、ノードNDaとNDbがほ
ぼ同電位に保持される。クロック信号CK1がハイレベ
ルからローレベルに切り替わることによって、ホールド
回路130がトラッキングモードからホールドモードに
切り替わる。これに伴って、トランジスタNT5とNT
6の負荷がトランジスタPT3とPT4に切り替わる。
その後、クロック信号CK2に応じてラッチ回路120
はリセットモードから比較モードに切り替わる。これに
よって、モード切り替え直前にホール回路130のトラ
ンジスタNT5とNT6に流れる差動電流に応じてノー
ドNDaとNDbの電位に差が生じ、この微小な電位差
がラッチ回路120によって増幅され、ディジタルデー
タとして出力される。
【0050】上述したように、ホールド回路130にお
いて、モードの切り替えに従ってトランジスタNT5と
NT6の負荷を切り換えることによって、トラッキング
モードのとき、トランジスタNT5とNT6の負荷がト
ランジスタPT8とPT9によって構成され、ラッチ回
路120のモードの切り替えにかかわらず負荷が一定に
保たれ、後続回路におけるモードの切り替えに伴うトラ
ンジスタNT5とNT6の負荷変動を抑制できる。この
ため、ホールド回路130及びラッチ回路120の動作
の安定性が向上するのみではなく、クロック信号CK1
とCK2を所望の切り替えタイミングに制御することが
でき、ホールド回路130とラッチ回路120のモード
の切り替えタイミングのずれによる影響を抑制できる。
【0051】図4は、ホールド回路130の一構成例を
示してるが、本実施形態のコンパレータは、図4に示す
構成に限定されることなく、その一部は、同じような機
能を持つ他の回路によって置き換えてもよい。図5はコ
ンパレータの他の構成例を示す回路図である。図示のよ
うに、この構成例では、ホールド回路130aにおいて
トランジスタNT5とNT6の負荷を切り替えるための
トランジスタとして、pMOSトランジスタPT10,
PT11の他に、nMOSトランジスタNT11,NT
12が設けられている。即ち、図4に示すコンパレータ
の実施形態に較べて、pMOSトランジスタPT12と
PT13の代わりに、nMOSトランジスタNT11と
NT12が用いられている。
【0052】なお、ホールド回路130aを除けば、入
力差動増幅回路100とラッチ回路120は、図4に示
すコンパレータのそれぞれの構成部分と同じである。以
下、図4のコンパレータのホールド回路130と相違す
るホールド回路130aについて、その構成及び動作に
ついて説明する。
【0053】トランジスタNT11のソースがトランジ
スタNT5のドレインに接続され、ドレインがトランジ
スタPT8のゲートとドレインとの接続点に接続されて
いる。トランジスタNT12のソースがトランジスタN
T6のドレインに接続され、ドレインがトランジスタP
T9ゲートとドレインとの接続点に接続されている。ま
た、トランジスタNT11とNT12のゲートにクロッ
ク信号CK1が印加されている。
【0054】クロック信号CK1がハイレベルのとき、
ホールド回路130aがトラッキングモードモードにあ
る。このとき、トランジスタNT11とNT12が導通
状態にあり、トランジスタPT10とPT11が非導通
状態にある。このため、トランジスタPT8とPT9が
トランジスタNT5とNT6の負荷を構成する。トラッ
キングモードのとき、入力差動増幅回路100から出力
される差動電圧が、トランジスタNT5とNT6に流れ
る差動電流に変換され、また、差動電圧がキャパシタC
1とC2によって保持される。
【0055】クロック信号CK1がハイレベルからロー
レベルに切り替わると、ホールド回路130aがトラッ
キングモードからホールドモードに切り替わる。このと
き、トランジスタNT11とNT12が非導通状態にあ
り、トランジスタPT10とPT11が導通状態にあ
る。これに応じて、ラッチ回路120のトランジスタP
T3とPT4がトランジスタNT5とNT6の負荷を構
成する。ホールド回路130aのモードが切り替わった
あと、クロック信号CK2がハイレベルからローレベル
に切り替わり、ラッチ回路120はリセットモードから
比較モードに切り替わる。このとき、モード切り替え直
前にトランジスタNT5とNT6に流れる電流の差に応
じて、ノードNDaとNDbとの間に生じた微小な電位
差がラッチ回路120によって増幅されるので、入力差
動増幅回路100に入力される入力信号Vinと基準電圧
ref との差に応じたディジタルデータがラッチ回路1
20から出力される。
【0056】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ホールド回路130において、トラッキングモード
のとき、入力差動増幅回路100から出力される差動電
圧をトランジスタNT5とNT6の差動電流に変換し、
ホールドモードのとき、キャパシタC1とC2によって
入力差動増幅回路100の出力電圧を保持する。ラッチ
回路120はホールド回路130のトランジスタNT5
とNT6の電流差に応じた微小電圧差を増幅し、振幅が
電源電圧VCC程度のディジタルデータを出力するので、
入力信号Vinと基準電圧Vref との比較結果を示すディ
ジタルデータが得られる。ホールド回路130におい
て、モードの切り替えに伴って、トランジスタNT5と
NT6の負荷となるトランジスタが切り換えられるが、
負荷の特定がほぼ一定にできるので、モードに切り替え
伴う負荷の変動を抑制でき、負荷の変動によって生じた
影響を抑制でき、変換精度の向上を実現できる。
【0057】第3実施形態 図6は本発明に係るコンパレータを用いて構成されたA
/Dコンバータの一実施形態を示す回路図である。図示
のように、本実施形態のA/Dコンバータは、抵抗素子
R0,R1,…,Rn−1,Rn、コンパレータCMP
1,CMP2,…,CMPn及びエンコーダECDによ
って構成されている。
【0058】抵抗素子R0,R1,…,Rn−1,Rn
は電圧端子T1とT2の間に直列接続されている。端子
T1に基準電圧VRTが印加され、端子T2には基準電
圧VRBが印加される。抵抗素子R0,R1,…,Rn
−1,Rnは分圧用抵抗素子であり、これらの抵抗素子
の間の接続点から、各コンパレータCMP1,CMP
2,…,CMPnに供給する基準電圧Vr1,Vr2,…,
rnがそれぞれ出力される。
【0059】コンパレータCMP1,CMP2,…,C
MPnは、上述した第1及び第2の実施形態において開
示した本発明のコンパレータによって構成される。各コ
ンパレータには、一方の入力端子に入力信号Vinが印加
され、他方の入力端子に分圧用抵抗素子によって生成さ
れた基準電圧Vr1,Vr2,…,Vrnの何れかが印加され
る。例えば、コンパレータCMP1の一方の入力端子に
入力信号Vinが印加され、他方の入力端子に基準電圧V
r1が印加される。また、コンパレータCMPnの一方の
入力端子に入力信号Vinが印加され、他方の入力端子に
基準電圧Vrnが印加される。
【0060】エンコーダECDは、コンパレータCMP
1,CMP2,…,CMPnの出力信号をエンコードし
て、ディジタルデータDout を出力する。当該ディジタ
ルデータDout は、入力信号Vinのレベルを基準電圧V
RTとVRBに対して、ディジタル化した値を示す。
【0061】なお、本実施形態のA/Dコンバータは、
いわゆるフラッシュ型A/Dコンバータであって、並列
に設けられている複数のコンパレータ及びエンコーダに
よって、一回の変換動作で一つの変換結果が得られるの
で、高速なA/D変換を実現できる。また、本発明のコ
ンパレータを用いて構成されているA/Dコンバータに
おいて、各コンパレータの入力帯域幅が広く、また、動
作の安定性がよいので、広帯域の入力信号Vinに対し
て、安定した変換動作で、高精度な変換結果を出力でき
る。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンパレ
ータによれば、入力差動増幅回路とラッチ回路との間に
ホールド回路を設け、入力差動増幅回路の出力を保持す
ることによって、コンパレータの入力帯域を広くでき
る。また、ホールド回路において、動作モードの切り替
えに伴い負荷を一様に保つように切り替えを行うことに
よって、動作モードの切り替えに伴う負荷変動を最小限
に抑制でき、負荷変動によって生じた変換誤差を抑制で
き、広帯域、高精度のコンパレータを実現できる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンパレータの第1の実施形態を
示す回路図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の動作を示すタイミン
グチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態の動作を示す他のタイ
ミングチャートである。
【図4】本発明に係るコンパレータの第2の実施形態を
示す回路図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の他の変形例を示す回
路図である。
【図6】本発明のコンパレータを用いたA/Dコンバー
タの一実施形態を示す回路図である。
【図7】従来のコンパレータの一構成例を示す回路図で
ある。
【図8】従来のコンパレータの動作を示すタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
10…入力差動増幅回路、20…ラッチ回路、30…フ
リップフロップ、100…入力差動増幅回路、110…
ホールド回路、120…ラッチ回路、130,130a
…ホールド回路、VCC…電源電圧、GND…接地電位。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号と所定の基準信号とを比較し、上
    記入力信号と上記基準信号との大小関係を示す比較結果
    を出力するコンパレータであって、 上記入力信号と上記基準信号をそれぞれ入力し、上記入
    力信号と上記基準信号との電圧の差に応じた差動信号を
    出力する差動増幅回路と、 上記差動信号を保持する保持回路と、 上記保持回路によって保持された上記差動信号を増幅
    し、増幅結果を保持して出力するラッチ回路とを有する
    コンパレータ。
  2. 【請求項2】上記保持回路は、上記差動信号を保持する
    キャパシタと、 上記差動増幅回路の出力端子と上記キャパシタとの間に
    設けられているスイッチング素子とを有し、 トラッキングモードのとき、上記スイッチング素子が導
    通状態に保持され、上記差動増幅回路の出力信号が上記
    キャパシタに印加され、ホールドモードのとき、上記ス
    イッチング素子が非導通状態に保持され、上記キャパシ
    タによって上記差動信号が保持される請求項1記載のコ
    ンパレータ。
  3. 【請求項3】上記保持回路は、上記差動信号をなす第1
    と第2の電圧がそれぞれ制御端子に印加され、当該差動
    信号に応じた差動電流を出力する第1のトランジスタと
    第2のトランジスタとを有する請求項1記載のコンパレ
    ータ。
  4. 【請求項4】上記差動増幅回路は、負荷を構成する第1
    と第2の負荷用トランジスタを有し、 上記第1の負荷用トランジスタと上記差動電流を出力す
    る第1のトランジスタとによって第1のカレントミラー
    回路が構成され、 上記第2の負荷用トランジスタと上記差動電流を出力す
    る第2のトランジスタとによって第2のカレントミラー
    回路が構成されている請求項3記載のコンパレータ。
  5. 【請求項5】上記ラッチ回路は、第1と第2の第1導電
    型トランジスタと、 第1と第2の第2導電型トランジスタとを有し、 上記第1の第1導電型トランジスタの制御端子が上記第
    2の第1導電型トランジスタの出力端子に接続され、上
    記第2の第1導電型トランジスタの制御端子が上記第1
    の第1導電型トランジスタの出力端子に接続され、 上記第1の第2導電型トランジスタの制御端子が上記第
    2の第2導電型トランジスタの出力端子に接続され、上
    記第2の第2導電型トランジスタの制御端子が上記第1
    の第2導電型トランジスタの出力端子に接続されている
    請求項1記載のコンパレータ。
  6. 【請求項6】上記第1の第1導電型トランジスタの出力
    端子と上記第1の第2導電型トランジスタの出力端子と
    の間に接続されている第1のスイッチング素子と、 上記第2の第1導電型トランジスタの出力端子と上記第
    2の第2導電型トランジスタの出力端子との間に接続さ
    れている第2のスイッチング素子とを有し、 リセットモードのとき、上記第1と第2のスイッチング
    素子が非導通状態に保持され、比較モードのとき、上記
    第1と第2のスイッチング素子が導通状態に保持される
    請求項5記載のコンパレータ。
  7. 【請求項7】上記第1と第2の第1導電型トランジスタ
    の出力端子の間に接続されている第3のスイッチング素
    子を有し、 リセットモードのとき、上記第3のスイッチング素子が
    導通状態に保持され、比較モードのとき、上記第3のス
    イッチング素子が非導通状態に保持される請求項5記載
    のコンパレータ。
  8. 【請求項8】上記リセットモードのとき、上記第1と第
    2の第2導電型トランジスタの出力端子を所定の電圧に
    保持するリセット回路を有する請求項5記載のコンパレ
    ータ。
  9. 【請求項9】上記保持回路は、上記差動信号をなす第1
    と第2の電圧がそれぞれ制御端子に印加され、当該差動
    信号に応じた差動電流を出力する第1の電圧/電流変換
    トランジスタと第2の電圧/電流変換トランジスタと、 制御端子がそれぞれ出力端子に接続されている第1と第
    2の負荷用第1導電型トランジスタと、 上記第1と第2の電圧/電流変換トランジスタの出力端
    子に接続され、負荷を切り替える負荷切り替え回路とを
    有し、 トラッキングモードのとき、上記負荷切り替え回路は上
    記第1の電圧/電流変換トランジスタの出力端子を上記
    第1の負荷用第1導電型トランジスタの出力端子に接続
    し、上記第2の電圧/電流変換トランジスタの出力端子
    を上記第2の負荷用第1導電型トランジスタの出力端子
    に接続し、 ホールドモードのとき、上記負荷切り替え回路は上記第
    1の電圧/電流変換トランジスタの出力端子を上記第1
    の第1導電型トランジスタの出力端子に接続し、上記第
    2の電圧/電流変換トランジスタの出力端子を上記第2
    の第1導電型トランジスタの出力端子に接続する請求項
    5記載のコンパレータ。
  10. 【請求項10】上記第1の第1導電型トランジスタの出
    力端子と上記第1の第2導電型トランジスタの出力端子
    との間に接続されている第1のスイッチング素子と、 上記第2の第1導電型トランジスタの出力端子と上記第
    2の第2導電型トランジスタの出力端子との間に接続さ
    れている第2のスイッチング素子とを有し、 リセットモードのとき、上記第1と第2のスイッチング
    素子が非導通状態に保持され、比較モードのとき、上記
    第1と第2のスイッチング素子が導通状態に保持される
    請求項9記載のコンパレータ。
  11. 【請求項11】上記第1と第2の第1導電型トランジス
    タの出力端子の間に接続されている第3のスイッチング
    素子を有し、 リセットモードのとき、上記第3のスイッチング素子が
    導通状態に保持され、比較モードのとき、上記第3のス
    イッチング素子が非導通状態に保持される請求項9記載
    のコンパレータ。
  12. 【請求項12】上記保持回路が上記ホールドモードにあ
    るとき、上記ラッチ回路は上記リセットモードから上記
    比較モードに切り替わるように制御される請求項10記
    載のコンパレータ。
  13. 【請求項13】入力信号の電圧レベルに応じたディジタ
    ルデータを出力するA/Dコンバータであって、 所定の基準電圧を分圧し、分圧電圧を基準電圧として出
    力する分圧用抵抗素子と、 上記入力信号と上記基準電圧とを比較し、当該比較結果
    に応じて第1または第2の論理レベルの比較結果を出力
    するコンパレータと、 上記コンパレータの比較結果に応じて、上記ディジタル
    データを出力するエンコーダとを有し、 上記コンパレータは、上記入力信号と上記基準信号をそ
    れぞれ入力し、上記入力信号と上記基準信号との電圧の
    差に応じた差動信号を出力する差動増幅回路と、 上記差動信号を保持する保持回路と、 上記保持回路によって保持された上記差動信号を増幅
    し、増幅の結果第1または第2の論理レベルの比較結果
    を保持して出力するラッチ回路とを有するA/Dコンバ
    ータ。
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