JP2002235598A - 車両用制御装置 - Google Patents
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Abstract
サ(CPU)が暴走したときに、正常動作を確保した上
でCPUを再起動する。 【解決手段】 CPU10から駆動される多数の車載負
荷6a、6b、CPU10の動作を監視して異常発生時
にCPU10をリセットして再起動するウォッチドッグ
タイマ12、該リセット出力の発生を記憶する記憶素子
16aを備え、記憶素子16aの出力によって負荷駆動
素子15a、18a、或いは負荷リレー7を不作動にす
る。記憶素子16aは電源スイッチ4の遮断または再投
入によってリセットされ、車載電子機器1aが正常状態
に復帰する。
Description
エンジンの制御装置等に用いられるマイクロプロセッサ
を内蔵した車載電子機器において、マイクロプロセッサ
が暴走した時に安全を確保した上でマイクロプロセッサ
を再起動するための改良された車両用制御装置に関し、
特にマイクロプロセッサの暴走監視機能を有する車両用
制御装置に関するものである。
制御に関連する様々な公知技術としては以下に述べるよ
うなものがある。例えば特開平7−196003号公報
では、マイクロコンピュータによって駆動制御される車
両安全装置の駆動回路にAND回路を設け、マイクロコ
ンピュータのウォッチドッグパルスが正常である時に作
動許可信号を発生する判別回路の出力とマイクロコンピ
ュータの作動指令信号の論理積によって例えばエアバッ
グ等の車両安全装置を駆動することが述べられている。
この場合、リセットパルスによってマイクロコンピュー
タが再起動すれば、車両の運転手はマイクロコンピュー
タの一時的な暴走発生を認知できないという問題がある
メインCPUとサブCPUの二つのCPUによって構成
されたシステムにおいて、メインCPUが暴走又は故障
した場合は、外部に設けたウォッチドッグタイマ回路よ
り出力されるリセット信号によって二つのCPU共に初
期化・再起動し、またサブCPUが暴走または故障した
場合は、メインCPUがこれを監視して、メインCPU
からサブCPUヘリセット信号を出力してサブCPUを
初期化・再起動することが述べられている。この場合
も、リセットパルスによってマイクロコンピュータが再
起動すれば、車両の運転手はマイクロコンピュータの一
時的な暴走発生を認知できないという問題がある。
て、特開平5−18315号公報によれば、エンジン制
御装置に内蔵されたマイクロプロセッサによって駆動制
御されるアクチュエータのイニシャライズを行うため
に、電源スイッチによって駆動される電源リレーを介し
てエンジン制御装置に給電し、電源スイッチの遮断後も
上記電源リレーの動作を継続させイニシャライズの終了
によって電源リレーを遮断することが述べられている。
この場合も、リセットパルスによってマイクロコンピュ
ータが再起動すれば、車両の運転手はマイクロコンピュ
ータの一時的な暴走発生を認知できないという構成とな
っている。
れば、マイクロコンピュータに対するウォッチドッグタ
イマによる異常検出によってマイクロコンピュータを完
全停止させ、これを回復するためにはマイクロコンピュ
ータの動作電源の供給を一旦停止した後にこれを再度供
給しなければならないように構成することが述べられて
いる。この場合、車両の運転手は電源スイッチを開閉し
なければマイクロコンピュータが再起動しないので、マ
イクロコンピュータに異常があったことを認識すること
ができる特徴がある。
装置では、電子機器の異常は、マイクロプロセッサや周
辺回路のハードウエアの故障、あるいはマイクロプロセ
ッサのノイズ誤動作等による一時的な暴走トラブルに大
別され、ハードウエア故障は現象が継続することによっ
て運転手が認識することができる。
作等による一時的な暴走トラブルに対しては、これをリ
セットして自動回復することができれば敢えて運転手が
認識する必要は無いものの、このような誤動作が繰返し
発生する場合にはこれを認識して、何らかの事後対策が
行えるようにすることが望ましい。
8−339308号公報の場合では、マイクロプロセッ
サの暴走が一時的なものかどうかを不問にして、一旦暴
走が発生するとマイクロプロセッサを完全停止すること
が行われている。しかし、マイクロプロセッサを完全停
止することが車両の安全にとって最善であるとは言え
ず、もしも暴走が一時的なものであって即時に再起動す
ることができれば、そのほうが望ましい負荷も多い。
るためになされたものであり、マイクロプロセッサが暴
走した場合、直ちにリセットして再起動を試みると共
に、誤動作があっては不具合な負荷に限ってその動作を
強制停止し、電源スイッチが遮断されるか再投入される
ことによって強制停止を解除することができる簡易な車
両用制御装置を提供することを目的とする。
負荷であっても、電源スイッチが遮断されてエンジンが
停止している時には強制停止を解除して、アクチェータ
の初期位置復帰動作を可能にする簡易な車両用制御装置
を提供することを目的とする。
両用制御装置は、車載エンジン運転用手動操作電源スイ
ッチと、該電源スイッチが閉路したときに車載バッテリ
から給電され、複数の車載負荷を制御する第1の制御手
段と、該第1の制御手段の動作を監視し、動作異常時に
リセットパルスを発生して上記第1の制御手段を再起動
させる監視手段と、該監視手段からのリセットパルスの
発生を記憶する記憶手段と、該記憶手段の動作に応答し
て上記車載負荷への給電回路に設けられた負荷リレーの
動作を停止する出力停止手段とを備え、上記記憶手段は
上記電源スイッチが開路したときまたは再閉路したとき
にリセットされるものである。
請求項1の発明において、上記手動操作電源スイッチが
閉路したときに上記車載バッテリから上記第1の制御手
段への給電を行う電源リレーと、上記電源スイッチが開
路した後に上記第1の制御手段の出力に基づいて上記車
載負荷の一部が初期位置に復帰するまで上記電源リレー
の動作を継続させる遅延出力手段と、上記電源スイッチ
が開路したときに上記記憶手段をリセットするリセット
手段とを備えたものである。
請求項1または2の発明において、上記複数の車載負荷
以外の他の車載負荷を制御する第2の制御手段を備え、
上記第2の制御手段の監視と異常時の再起動用リセット
は上記第1の制御手段によって行われるものである。
請求項3の発明において、上記記憶手段は上記監視手段
からのリセットパルスと上記第2の制御手段へのリセッ
トパルスの論理和出力に基づいて動作するものである。
請求項3または4の発明において、上記記憶手段は上記
第1または第2の制御手段に対するリセットパルスの出
力回数を計数し、所定回数以上のリセットパルスの発生
に応答して上記出力停止手段を動作して、上記負荷リレ
ーの動作を停止するものである。
請求項3〜5のいずれかの発明において、上記記憶手段
の動作に応答して上記第1または第2の制御手段が異常
となってリッセット操作による再起動が行われたことを
外部に指示する異常警報手段を備えたものである。
請求項1〜6のいずれかの発明において、上記監視手段
としてウォッチドッグタイマを用いたものである。
を、図に基づいて説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1を示す
構成図である。図において、1aは後述のマイクロプロ
セッサや各種メモリ等の周辺回路を包含した車載電子機
器、2は車載バッテリ、3は車載電子機器la内のRA
Mメモリ等の動作を保持するためのスリープ用電源線、
4はイグニションスイッチ等の電源スイッチ、5は出力
接点5aと電磁コイル5bによって構成された電源リレ
ーであり、この電源リレー5の出力接点5aは電磁コイ
ル5bの付勢によって閉路して車載バッテリ2と車載電
子機器1a間を接続している。
て車載バッテリ2に接続された第一の車載負荷、6bは
電源リレー5の出力接点5aを介して車載バッテリ2に
接続された第三の車載負荷、7bは負荷リレー7の電磁
コイルであり、電磁コイル7bが付勢されると出力接点
7aが閉路するよう構成されている。なお、車載電子機
器laの内部の構成は以下のとおりとなっている。
多数の信号が入出力される第1の制御手段としてのマイ
クロプロセッサ、llはマイクロプロセッサ10に対し
てスリープ用電源Pl、動作電源P2、電源スイッチ4
のON/OFF信号入力SW等を供給する電源ユニッ
ト、12はマイクロプロセッサ10が正常に動作してい
る時に、周期的にON/OFFパルスを発生するウォッ
チドッグ信号WDの供給を受け、ウォッチドッグ信号W
Dの動作が停止した時にリセットパルス出力RST2を
発生する監視手段としてのウォッチドッグタイマ(WD
T)、12aは動作電源P2の立上がり時にリセットパ
ルス出力RST1を発生するワンショットタイマ(T
M)、12bは論理和素子であり、この論理和素子12
bはリセットパルス出力RST1またはRST2をマイ
クロプロセッサ10のリセット入力RSTに供給し、こ
れによりマイクロプロセッサ10が初期化・再起動され
るようになっている。
ジスタ、13bは電源スイッチ4を介して車載バッテリ
2から給電され、トランジスタ13aを駆動する第一の
駆動抵抗、13cはマイクロプロセッサ10の制御出力
Olから給電されトランジスタ13aを駆動する第二の
駆動抵抗、13dはトランジスタ13aのエミッタ・ベ
ース間に接続された安定抵抗であり、制御出力Olは実
質的に電源スイッチ4が開路されても後述のとおり暫時
継続的に出力を発生する遅延出力手段となっている。1
4aは電磁コイル7bを付勢するトランジスタ、14b
はマイクロプロセッサ10の制御出力O2から給電さ
れ、トランジスタ14aを駆動する駆動抵抗、14cは
トランジスタ14aのエミッタ・ベース間に接続された
安定抵抗である。
ランジスタ、15bはマイクロプロセッサ10の制御出
力O3から給電され、トランジスタ15aを駆動する駆
動抵抗、15cはトランジスタ15aのエミッタ・ベー
ス間に接続された安定抵抗である。16aはリセットパ
ルス出力RST2によってセットされるフリップフロッ
プ回路によって構成された記憶手段としての記憶素子、
16bは出力停止手段としての出力停止回路、16cは
記憶素子16aの記憶出力によって給電されトランジス
タ16dを駆動する表示灯、16eはトランジスタ16
dのエミッタ・ベース間に接続された安定抵抗であり、
出力停止回路16bは表示灯16c、トランジスタ16
d、安定抵抗16eによって構成され、表示灯16cは
記憶素子16aの動作を運転手に知らせる異常警報手段
としての異常警報装置となっている。なお、17は電源
スイッチ4がONからOFFに変化したことを検出する
リセット手段としての立下がり検出素子であり、この立
下がり検出素子17の出力によって記憶素子16aがリ
セットされるよう構成されている。
ランジスタ、18bはマイクロプロセッサ10の制御出
力O4から給電され、トランジスタ18aを駆動する駆
動抵抗、18cはトランジスタ18aのエミッタ・ベー
ス間に接続された安定抵抗である。20a、20b、2
0cはトランジスタ14a、18a、15aのベース端
子とトランジスタ16dのコレクタ端子間を選択的に接
続するダイオードであり、必ずしも全てのトランジスタ
14a、18a、15aに対してトランジスタ16dが
接続されているわけではない。
イムチャートを参照して説明する。なお、各図において
波形の凸側はスイッチやトランジスタがONしたり、出
力電圧が発生していることを示している。まず、図2を
参照して、マイクロプロセッサ10が正常に動作してい
る場合について説明する。図2(a)は電源スイッチ4
のON/OFF波形、図2(b)はワンショットタイマ
12aの出力波形であり、この出力波形は電源スイッチ
4のOFF→ONと連動して所定時間Tdlの出力を発
生し、これが図2(c)のリセットパルス出力RST1
に相当している。
生するウォッチドッグ信号WDの波形であり、マイクロ
プロセッサ10がリセットパルス出力RST1によって
初期化されてからマイクロプロセッサ10の動作電源P
2が遮断されるまで所定周期のパルスを発生していて、
このような状態では図2(e)に示したリセットパルス
出力RST2は発生しない。
御出力Olの出力波形であり、マイクロプロセッサ10
がリセットパルス出力RST2によって初期化されてか
ら出力を発生し、電源スイッチ4が遮断されてから遅延
時間Td2だけ遅れて出力停止するようになっている。
なお、遅延時間Td2は車載負荷の中で初期位置復帰を
必要とするアクチェータがある場合にその初期位置復帰
動作が終了するまでの時間となっている。
やマイクロプロセッサ10に対する動作電源P2の供給
状態を示したものであり、これらは電源スイッチ4の投
入によって動作し、制御出力Olの停止に伴って不作動
となっている。図2(i)、(j)は表示灯16cや出
力停止回路16bの動作を示したものであり、図2
(e)のリセットパルス出力RST2が一度も発生して
いないためいずれも不作動となっている。
サ10が異常動作した場合について説明する。図3
(a)は電源スイッチ4のON/OFF波形、図3
(b)はワンショットタイマ12aの出力波形であり、
この出力波形は電源スイッチ4のOFF→ONと連動し
て所定時間Tdlの出力を発生し、これが図3(c)の
リセットパルス出力RST1に相当している。
生するウォッチドッグ信号WDの波形であり、マイクロ
プロセッサ10がリセットパルス出力RST1によって
初期化されると暫くは周期的なパルスを発生している。
しかし、ノイズ誤動作等によってこのウォッチドッグ信
号が停止すると、ウォッチドッグタイマ12が作動し
て、図3(e)に示すように所定時間Trだけリセット
パルス出力RST2が発生する。
御出力Olの出力波形であり、マイクロプロセッサ10
がリセットパルス出力RST1によって初期化されてか
ら出力を発生し、電源スイッチ4が遮断されてから遅延
時間Td2だけ遅れて出力停止するようになっているの
が正常であるが、リセットパルス出力RST2が動作し
ている間は出力停止している。
やマイクロプロセッサ10に対する動作電源P2の供給
状態を示したものであり、これらは電源スイッチ4の投
入によって動作し、制御出力Olの停止に伴って不作動
となっている。ただし、リセットパルス出力RST2が
作動して制御出力Olが停止している間では、電源スイ
ッチ4が依然としてONであるために電源リレー5は動
作を継続しており、従って動作電源P2も途絶えること
はない。
停止回路16bの動作を示したものであり、図3(e)
のリセットパルス出力RST2が発生した時に動作し、
電源スイッチ4が開路された時に立下がり検出素子17
によってリセットされている。
チ4の再投入によってリセットすることもできるが、こ
の場合には図3(i)、(J)で示した異常表示灯16
cや停止出力回路16bは遅延時間Td2の間も動作を
続けることになり、初期位置復帰を必要とするアクチェ
ータ負荷に対して停止出力がかかったままになるので初
期位置復帰ができないことになる。従って、上述のとお
り記憶素子16aの動作を電源スイッチ4の開路によっ
てリセットするようにしておけば、電源スイッチ4の開
路に伴って停止出力回路が不作動となるので、遅延時間
Td2の間で初期位置復帰が可能となる。更に、停止出
力回路16bが動作しているときには、図1のダイオー
ド20a、20b、20cが接続されている一部の負荷
駆動用トランジスタ(駆動素子)は不作動となってい
る。
プロセッサのウォッチドッグ信号を監視してマイクロプ
ロセッサの動作異常時にリセットパルス出力を発生して
マイクロプロセッサを再起動させるウォッチドッグタイ
マと、リセットパルス出力の発生を記憶する記憶素子の
動作に応動して負荷への給電回路に設けられた負荷リレ
ーの動作を停止する出力停止回路を設け、記憶素子は電
源スイッチが開路したときまたは再閉路したときにリセ
ットされるように構成したので、マイクロプロセッサが
暴走した場合、直ちにリセットして再起動を試みると共
に、誤動作があっては不具合な負荷に限ってその動作を
強制停止し、電源スイッチが遮断されるか再投入される
ことによって強制停止を解除することができる。
電子機器は、イグニションスイッチ等の手動操作電源ス
イッチが閉路したときに動作する電源リレーを介して車
載バッテリから給電され、この電源リレーは電源スイッ
チが開路した後に車載負荷の一部が初期位置に復帰する
まで動作を継続するように構成し、また、マイクロプロ
セッサに対するリセットパルス出力の発生を記憶する記
憶素子の動作に応動して負荷への給電回路に設けられた
負荷リレーの動作を停止する出力停止回路を設けたの
で、記憶素子は電源スイッチが開路した時にリセットさ
れ、これにより、たとえ強制停止された負荷であって
も、電源スイッチが遮断されてエンジンが停止している
ときには強制停止を解除して、アクチェータの初期位置
復帰動作が可能になる。
形態2を示す構成図である。なお、図4において、図1
と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省
略する。図において、10bはスリープ用電源Pl、動
作電源P2の供給を受けて動作するサブマイクロプロセ
ッサであり、このサブマイクロプロセッサ10bのウォ
ッチドッグ信号WDoはマイクロプロセッサ10aの監
視入力WDiに供給されているムマイクロプロセッサ1
0aはウォッチドッグ信号WDoが途絶えるとリセット
パルス出力O5を発生して、サブマイクロプロセッサ1
0bのリセット入力RSTiを介してサブマイクロプロ
セッサ10bを再起動する。なお、実際にはサブマイク
ロプロセッサ10bのリセット入力RSTiにはリセッ
トパルス出力RST1とRST2を論理和したものが実
質的に供給される。
車載バッテリ2に接続された第二の車載負荷、19aは
第二の車載負荷8を駆動するトランジスタ、19bはサ
ブマイクロプロセッサ10bの制御出力O6から給電さ
れ、トランジスタ19aを駆動する駆動抵抗、19cは
トランジスタ19aのエミッタ・ベース間に接続された
安定抵抗である。
リセット入力RSを有するカウンタであり、このカウン
タ16fは論理和素子16gに入力されるリセットパル
ス出力RST2と、マイクロプロセッサ10aのリセッ
トパルス出力O5の両方のパルス出力を計数し、これが
所定設定値に達すると記憶出力Qを発生するものであっ
て、複数回のリセットパルス出力に対する記憶素子とな
っている。
を発生すると表示灯16cが点灯し、出力停止回路16
bが動作するが、このカウンタ16fは立下がり検出素
子17の出力によってリセットされ、表示灯16cや出
力停止回路16bも不作動になる。なお、ダイオード2
0dは必要に応じてトランジスタ19aのベース端子と
トランジスタ16dのコレクタ端子間に接続されてい
る。
て、サブマイクロプロセッサ10bによって制御される
第二の車載負荷8を有し、メインとなるマイクロプロセ
ッサ10aに対するリセットパルス出力RST2やサブ
マイクロプロセッサ10bに対するリセットパルス出力
O5のいずれによっても記憶素子であるカウンタ16f
が動作して、出力停止回路16bや表示灯16cが動作
するようになっていることである。
るかによって、複数回のリセットパルス出力によって初
めて出力停止回路16bや表示灯16cが動作するよう
になっていることである。なお、サブマイクロプロセッ
サ10bによって制御される負荷として、負荷リレー7
の出力接点を経由しないで、電源リレー5の出力接点5
aを介して車載バッテリ2に接続されるものがあり得
る。つまり、車載負荷8と車載負荷6aの共通接続点
を、負荷リレー7を介することなく、直接電源リレー5
の出力接点5aに接続してもよい。
おいて、第一の車載負荷6aは例えば燃料噴射用電磁弁
や自動変速用電磁弁等の多数のものがある。同様に第二
の負荷8としてはオートクルーズ用の吸気弁制御用モー
タ、第三の負荷6bとしてはアイドルスピードコントロ
ール用モータや点火コイル、排気ガスセンサ用の電熱ヒ
ータなどの多数の負荷がある。
気弁制御用モータやアイドルスピードコントロール用モ
ータなどは、エンジン停止後にアクチェータの初期位置
復帰をしておくことが望ましい負荷である。また、負荷
リレー7の役割は、例えば負荷の短絡事故或いは駆動素
子の短絡破損等があった場合に、負荷リレー7によって
給電回路を遮断するバックアップ手段として用いられて
おり、上記吸気弁制御用モータや自動変速用電磁弁、燃
料噴射用電磁弁などの負荷に設けられている。
載負荷即ち第1、第3の車載負荷以外の他の車載負荷即
ち第2の車載負荷を制御するサブマイクロプロセッサを
設け、サブマイクロプロセッサの監視と異常時の再起動
用リセットはメインのマイクロプロセッサによって行わ
れるので、いずれのマイクロプロセッサが誤動作・暴走
しても直ちにリセットパルス出力によって再起動される
と共に、この状態を記憶して一部の車載負荷を継続的に
出力停止することができる。
て、マイクロプロセッサを含めた電子制御回路部のハー
ドウエアの破損による継続性異常やノイズ誤動作等によ
る一過性異常に対しては、例えば負荷駆動素子の直前の
入力部にプルアップ抵抗やプルダウン抵抗を接続し、異
常発生時に負荷が安全側に動作するような配慮を行った
り、動作許可信号によって出力停止をかけるゲート回路
などを設けることが一般的に行われている。
のウォッチドッグ信号が正常にON/OFFしているこ
とによって作動するものであって、これは全ての車載負
荷に必要とするものではないが、例えば燃料噴射用電磁
弁の駆動回路部に設けられている。このような動作許可
信号はリセットパルス出力によってマイクロプロセッサ
が再起動されると再び有効となって負荷の制御を開始す
ることになる。
路は、1回または複数回のリセットパルス出力によって
出力停止状態が保持され、たとえマイクロプロセッサが
再起動されて正常に復帰しても出力停止が継続するよう
になっていて、この停止状態は電源スイッチが開路され
るか再投入されるまで解除されないようになっている。
荷としては、例えばオートクルーズ用の吸気弁制御用モ
ータがあるが、その他適材適所で上記の動作許可信号に
よる異常中の出力停止にとどめ、みだらに車両が制御不
能にならないようにするよう配慮したシステムが構築さ
れるものである。
御に関連して説明したが、その他の各種の車両制御にも
適用されるものであって、例えば車両の前方・後方・側
方監視制御装置等の信頼性向上にかかわる電子機器にあ
っては、一度でも異常があればその作動を停止して、こ
れを表示灯やブザー等で運転手に警告することが望まし
い。
ば、車載エンジン運転用手動操作電源スイッチと、該電
源スイッチが閉路したときに車載バッテリから給電さ
れ、複数の車載負荷を制御する第1の制御手段と、該第
1の制御手段の動作を監視し、動作異常時にリセットパ
ルスを発生して上記第1の制御手段を再起動させる監視
手段と、該監視手段からのリセットパルスの発生を記憶
する記憶手段と、該記憶手段の動作に応答して上記車載
負荷への給電回路に設けられた負荷リレーの動作を停止
する出力停止手段とを備え、上記記憶手段は上記電源ス
イッチが開路したときまたは再閉路したときにリセット
されるので、例えば制御手段としてのマイクロプロセッ
サ等がノイズによって誤動作・暴走したような場合に、
リセットパルス出力によってマイクロプロセッサが再起
動しても、一部の車載負荷の動作を停止してこの停止状
態は電源スイッチの開路または再閉路まで解除され、以
て、例えば通常走行にかかわる車載負荷は正常動作に復
帰しても、信頼性にかかわる利便性向上機器等に関して
は出力停止を継続して、電源スイッチを開閉することに
よる意図的な操作がない限りこの停止状態は解除されな
いようにすることができ、安心して利便性向上機器の採
用が可能となり、装置の信頼性の向上に寄与することが
できるという効果がある。
操作電源スイッチが閉路したときに上記車載バッテリか
ら上記第1の制御手段への給電を行う電源リレーと、上
記電源スイッチが開路した後に上記第1の制御手段の出
力に基づいて上記車載負荷の一部が初期位置に復帰する
まで上記電源リレーの動作を継続させる遅延出力手段
と、上記電源スイッチが開路したときに上記記憶手段を
リセットするリセット手段とを備えたので、電源スイッ
チが開路した時に初期位置復帰動作を必要とするアクチ
ェータなどの車載負荷に対し、例えば制御手段としての
マイクロプロセッサ等ののノイズ誤動作・暴走によって
継続的に出力停止が行われたとしても、電源スイッチが
開路されて車両が停止したことによって初期位置復帰動
作が可能となり、信頼性を損なうことなく次の運転のた
めの準備操作が行えるという効果がある。
の車載負荷以外の他の車載負荷を制御する第2の制御手
段を備え、上記第2の制御手段の監視と異常時の再起動
用リセットは上記第1の制御手段によって行われるの
で、制御手段としてのいずれのマイクロプロセッサが誤
動作・暴走しても直ちにリセットパルス出力によって再
起動されると共に、この状態を記憶して一部の車載負荷
を継続的に出力停止することができるという効果があ
る。
手段は上記監視手段からのリセットパルスと上記第2の
制御手段へのリセットパルスの論理和出力に基づいて動
作するので、マイクロプロセッサの誤動作・暴走時の再
起動と、この状態を記憶して一部の車載負荷を継続的に
出力停止することを効率よく行うことができるという効
果がある。
手段は上記第1または第2の制御手段に対するリセット
パルスの出力回数を計数し、所定回数以上のリセットパ
ルスの発生に応答して上記出力停止手段を動作して、上
記負荷リレーの動作を停止するので、極めて希なケース
として第1または第2の制御手段としてのマイクロプロ
セッサやサブマイクロプロセッサが誤動作・暴走して
も、継続的な出力停止は行われず、度重なる誤動作・暴
走があった時に継続的な出力停止を行うことによって、
みだらに制御機能を損なわないようにすることができる
という効果がある。
手段の動作に応答して上記第1または第2の制御手段が
異常となってリッセット操作による再起動が行われたこ
とを外部に指示する異常警報手段を備えたので、第1ま
たは第2の制御手段の誤動作・暴走によって継続的に出
力停止された車載負荷があっても、これを外部の例えば
運転手等が認知できないような場合に積極的に外部に警
告することができるという効果がある。
視手段としてウォッチドッグタイマを用いたので、マイ
クロプロセッサ等がノイズによって誤動作・暴走したよ
うな場合に、これを確実に監視して対応でき、装置の信
頼性の向上に寄与することができるという効果がある。
図である。
ートである。
ートである。
である。
源スイッチ、5 電源リレー、6a 第一の車載負荷、
6b 第三の車載負荷、7 負荷リレー、8第二の車載
負荷、10、10a マイクロプロセッサ、10b サ
ブマイクロプロセッサ、12 ウォッチドッグタイマ、
12b 論理和素子、16b 出力停止回路、16c
表示灯(異常警報装置)、16a フリップフロップ
(記憶素子)、16f カウンタ(記憶素子)、16g
論理和素子、17 立下がり検出素子、Ol 制御出
力(遅延出力手段)、15a、18a、19aトランジ
スタ(負荷駆動素子)
Claims (7)
- 【請求項1】 車載エンジン運転用手動操作電源スイッ
チと、 該電源スイッチが閉路したときに車載バッテリから給電
され、複数の車載負荷を制御する第1の制御手段と、 該第1の制御手段の動作を監視し、動作異常時にリセッ
トパルスを発生して上記第1の制御手段を再起動させる
監視手段と、 該監視手段からのリセットパルスの発生を記憶する記憶
手段と、 該記憶手段の動作に応答して上記車載負荷への給電回路
に設けられた負荷リレーの動作を停止する出力停止手段
とを備え、上記記憶手段は上記電源スイッチが開路した
ときまたは再閉路したときにリセットされることを特徴
とする車両用制御装置。 - 【請求項2】 上記手動操作電源スイッチが閉路したと
きに上記車載バッテリから上記第1の制御手段への給電
を行う電源リレーと、上記電源スイッチが開路した後に
上記第1の制御手段の出力に基づいて上記車載負荷の一
部が初期位置に復帰するまで上記電源リレーの動作を継
続させる遅延出力手段と、上記電源スイッチが開路した
ときに上記記憶手段をリセットするリセット手段とを備
えたことを特徴とする請求項1記載の車両用制御装置。 - 【請求項3】 上記複数の車載負荷以外の他の車載負荷
を制御する第2の制御手段を備え、上記第2の制御手段
の監視と異常時の再起動用リセットは上記第1の制御手
段によって行われることを特徴とする請求項1または2
記載の車両用制御装置。 - 【請求項4】 上記記憶手段は上記監視手段からのリセ
ットパルスと上記第2の制御手段へのリセットパルスの
論理和出力に基づいて動作することを特徴とする請求項
3記載の車両用制御装置。 - 【請求項5】 上記記憶手段は上記第1または第2の制
御手段に対するリセットパルスの出力回数を計数し、所
定回数以上のリセットパルスの発生に応答して上記出力
停止手段を動作して、上記負荷リレーの動作を停止する
ことを特徴とする請求項3または4記載の車両用制御装
置。 - 【請求項6】 上記記憶手段の動作に応答して上記第1
または第2の制御手段が異常となってリッセット操作に
よる再起動が行われたことを外部に指示する異常警報手
段を備えたことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに
記載の車両用制御装置。 - 【請求項7】 上記監視手段としてウォッチドッグタイ
マを用いたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
記載の車両用制御装置。
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