JP2002233996A - プリント配線母板加工用金型 - Google Patents
プリント配線母板加工用金型Info
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Abstract
ト配線母板の外形切断を容易に行うことが可能であり、
しかも、反りの小さい実装用基板を製造可能なプリント
配線母板加工用金型を提供すること。 【解決手段】 プリント配線母板加工用金型1は、プリ
ント配線母板10の搬送方向に対して上流側に配置され
たプッシュバック部3と、下流側に配置された外形切断
部3とを備える。上型50のプッシュバック部3は、プ
リント回路板14を打ち抜く第1上型ストリッパー60
a〜60eと、これらを下方に付勢する第1押圧板70
aを備える。また、上型50の外形切断部5は、実装用
基板18の外形を切断する第2上型ストリッパー60f
と、ノックアウト時にこれを下方に押し出す第2押圧板
70bを備える。さらに、外形切断部5には、スリット
形成ピン84及びスリット形成用孔36を設ける。
Description
加工用金型に関し、さらに詳しくは、プリント配線母板
からのプリント回路板の打ち抜き、及び、プリント配線
母板の外形切断に用いられるプリント配線母板加工用金
型に関する。
器に用いられるプリント回路板に対しても小型化、異形
化の要求が増大している。一方、プリント回路板に電子
部品を装着するためのチップマウンターや自動挿入機な
どの電子部品自動装着機(以下、これを「自装機」とい
う。)は、搬送の関係から、ワークの大きさに上限と下
限がある。また、自装機に使用するワークの外形は、実
質的に長方形であること、すなわち、少なくとも一つの
辺が直線で、これに垂直となる辺の全部又は一部が直線
であることが要求される。
上に自装機を用いて電子部品を装着する場合には、ま
ず、プリント配線母板に複数のプリント回路板を作り込
み、Vカット法、プッシュバック法等を用いて、プリン
ト回路板がもとのプリント配線母板に仮止めされた状態
とし、次いで、プリント配線母板を自装機で搬送可能な
大きさ、形状を有する基板(以下、これを「実装用基
板」という。)に切断する方法が用いられている。
上に印刷されたプリント回路の境界線に沿ってV字形の
溝(Vカット)を入れ、プリント回路上に電子部品を実
装した後、Vカットに沿って破断させる方法である。従
って、Vカット法は、その外形が直線的であるプリント
回路板に対してのみ適用可能である。
でプリント配線母板を狭持しながら、所定の形状を有す
る刃物を用いてプリント回路板を打ち抜き、次いで、打
ち抜かれたプリント回路板を元の穴にはめ込む方法であ
る。プッシュバック法は、プリント回路板の形状に制約
はないので、特に、異形のプリント回路板に電子部品を
自動装着する場合に有効な方法である。
板の加工は、従来、以下の手順により行われるのが一般
的である。すなわち、まず、図4(a)に示すように、
電気回路(図示せず)が印刷されたプリント配線母板1
0に、プッシュバック用の基準穴12、12…を形成す
る。次に、図4(b)に示すように、プッシュバック用
金型を用いて、プリント回路板14a〜14eのプッシ
ュバック及び部品穴16、16…の穿孔を行う。さら
に、図4(c)に示すように、外形切断用金型を用いて
プリント配線母板10の外形を切断し、所定個数のプリ
ント回路板14a〜14eを含む実装用基板18を切り
出す。
加工方法は、プッシュバック用と外形切断用の2種類の
金型が必要であるので、金型費が高くなり、加工コスト
を増大させるという問題がある。また、同一プレス機を
用いてプッシュバック加工と外形切断加工とを行う必要
がある場合には、金型の取り替え作業が必要となり、作
業性を低下させるという問題がある。
行う際には、外形切断用金型に対してプリント配線母板
の位置決めを行う必要がある。この位置決めは、通常、
外形切断用金型の下型に位置決め用のピンを立設し、こ
のピンをプリント配線母板に設けられたプッシュバック
基準穴12、12…に挿入することにより行われる。
ント回路板を打ち抜く際には、プリント配線母板に不均
一な力が作用するので、図5に示すように、プッシュバ
ック加工を終えた後のプリント配線母板10には、上に
凸の球面状の反りが発生する場合がある。この反りが著
しくなり、プリント配線母板10の底面の高さが位置決
め用ピンの高さを超えると、基準穴に位置決め用ピンを
挿入できなくなり、外形切断時の位置決めが困難になる
という問題がある。
にも反りが発生する。この反りが著しくなると、実装用
基板を自装機に搬送する際に、実装用基板が円滑に搬送
されないという問題がある。また、プリント配線母板か
ら打ち抜かれたプリント回路板と、プリント回路板を打
ち抜くことによってプリント配線母板に形成された穴と
の間のクリアランスは、極めて小さい。そのため、実装
用基板に発生する反りが著しくなると、はめ込まれたプ
リント回路板の取り外しが困難となり、作業性を低下さ
せるという問題がある。
用を削減でき、しかも、作業性に優れたプリント配線母
板加工用金型を提供することにある。また、本発明が解
決しようとする他の課題は、プリント配線母板の外形切
断を容易に行うことが可能なプリント配線母板加工用金
型を提供することにある。さらに、本発明が解決しよう
とする他の課題は、プッシュバック加工後の反りの小さ
い実装用基板を製造可能なプリント配線母板加工用金型
を提供することにある。
に本発明に係るプリント配線母板加工用金型は、プリン
ト配線母板の搬送方向に対して上流側に配置され、前記
プリント配線母板からプリント回路板を打ち抜き、打ち
抜かれた前記プリント回路板を元の穴にはめ込むための
プッシュバック手段と、前記プリント配線母板の搬送方
向に対して下流側に配置され、プッシュバックされた1
又は2以上の前記プリント回路板を含む実装用基板を前
記プリント配線母板から切り出すための外形切断手段と
を備えていることを要旨とするものである。
は、1個の金型でプッシュバック加工と外形切断加工を
行うことができるので、2個の金型を用いる場合に比べ
て金型費用を削減することができる。また、金型の取り
替え作業も不要となるので、作業性が向上する。
プッシュバック加工と、直前のプレスでプッシュバック
加工が行われた部分の外形切断加工が行われるので、プ
ッシュバック加工時に発生した内部応力が緩和され、後
続のプリント配線母板に発生する反りが小さくなる。そ
のため、別個の金型を用いてプッシュバック加工と外形
切断加工とを行う場合に比べて、外形切断を容易に行う
ことができる。
白部分に1又は2以上のスリットを形成するスリット形
成手段を備えている場合には、実装用基板に導入された
内部応力も同時に緩和される。そのため、実装用基板に
発生する反りを、自装機で搬送可能な程度にまで低減さ
せることができる。また、プリント回路板の取り外しも
容易化し、作業性が向上する。
いて図面を参照しながら詳細に説明する。図1及び2
に、本実施の形態に係るプリント配線母板加工用金型を
示す。プリント配線母板加工用金型1は、下型20と上
型50からなる。また、下型20及び上型50は、それ
ぞれ、プリント配線母板の搬送方向に対して上流側が、
プリント回路板のプッシュバック加工を行うためのプッ
シュバック部(プッシュバック手段)3に、また、搬送
方向に対して下流側が、実装用基板の外形切断を行うた
めの外形切断部(外形切断手段)5になっている。
ス板22と、下型ストリッパー24とを備えている。下
型ベース板22のプッシュバック部3には、プリント回
路板を打ち抜くための第1下パンチ22a〜22eが設
けられ、下型ベース板22の外形切断部5には、プリン
ト配線母板から実装用基板を切り出すための第2下パン
チ22fが設けられている。なお、図1においては、形
状の異なる合計5個の第1下パンチ22a〜22eが記
載されているが、これは単なる例示であり、第1下パン
チの形状及び個数は、目的に応じて任意に選択すること
ができ、特に限定されるものではない。
2a〜22fに対応する位置に貫通孔が設けられ、各下
パンチ22a〜22fの側壁面に沿って下型ストリッパ
ー24が上下動可能になっている。また、下型ストリッ
パー24は、下型ベース板22の下方から遊挿される複
数個のボルト26、26…によって上方向への移動が規
制され、かつ、下型ベース板22と下型ストリッパー2
4の間に介挿される弾性部材28、28…によって上方
向に付勢されている。弾性部材28、28…の材質は、
特に限定されるものではないが、ウレタンゴムが好適な
一例として挙げられる。さらに、下型ストリッパー24
の四隅には、下型ベース板22の下方から挿入されるポ
スト30a〜30dが立設される。ポスト30a〜30
dは、プレスの際に下型20及び上型50の位置決めに
用いられるものである。
1下パンチ22a、22cの近傍には、プッシュバック
加工の際の位置決めに用いられる位置決めピン32a及
び32bが設けられる。また、第2下パンチ22fの上
面には、位置決めピン32a及び32bと対称な位置
に、それぞれ、外形切断加工の際の位置決めに用いられ
る位置決めピン32c及び32dが立設される。
部品穴を形成するための部品穴形成孔34、34…、ス
リットを形成するためのスリット形成孔36、36…、
並びに、電子部品を自動実装する際の基準穴を形成する
ための基準穴形成孔38a及びサブ基準穴を形成するた
めのサブ基準穴形成孔38bが設けられている。
ス板52と、4つのホルダ54a〜54dとを備えてい
る。上型ベース板52及び各ホルダ54a〜54dは、
上型ベース板52に立設されたノックピン56、56を
基準として積層され、複数の締結ボルト58、58…に
より締結されている。また、上型50の最先端に位置す
るホルダ54dのプッシュバック部3及び外形切断部5
には、それぞれ、プリント回路板を打ち抜くための第1
上型ストリッパー60a〜60e、及び、実装用基板を
切り出すための第2上型ストリッパー60fが取り付け
られる。第1上型ストリッパー60a〜60e及び第2
上型ストリッパー60fは、それぞれ、下型に設けられ
る第1下パンチ22a〜22e及び第2下パンチ22f
に対応する位置に設けられる。
ホルダ54dに設けられた第1スライドスペース62a
〜62e内に遊挿される。また、第1上型ストリッパー
60a〜60eは、その先端がホルダ54dの表面から
僅かに突出するように、ホルダ54cの上方から遊挿さ
れるボルト64、64…によって支持され、かつ、下方
向への移動が規制されている。また、ボルト64、64
…は、ホルダ54b内に設けられる貫通孔65に沿って
上下動可能になっている。
型ストリッパー60a〜60eを下方に押圧するための
ものであり、ホルダ54b、54cを縦方向に貫通する
貫通孔内に遊挿される。その一端は、第1上型ストリッ
パー60a〜60eの上面に当接し、その他端は、ホル
ダ54aの中央スペース68内に配置される第1押圧板
70aの下面に当接している。
a、66a…を下方に押圧するためのものである。第1
押圧板70aの上面とキャップボルト72との間には、
弾性部材74、74…が介挿され、弾性部材74、74
…により、第1押圧板70aを下方に付勢するようにな
っている。弾性部材74、74…の材質は、特に限定さ
れるものではないが、ウレタンゴムが好適な一例として
挙げられる。
ホルダ54dに設けられた第2スライドスペース62f
内に遊挿される。また、第2上型ストリッパー60f
は、その先端がホルダ54dの表面から僅かに突出する
ように、ホルダ54cの上方から遊挿されるボルト6
4、64…により支持され、下方向への移動が規制され
ている。
型ストリッパー60fを下方に押圧するためのものであ
り、ホルダ54b、54cを縦方向に貫通する貫通孔内
に遊挿される。その一端は、第2上型ストリッパー60
fの上面に当接し、その他端は、ホルダ54aの中央ス
ペース68内に配置される第2押圧板70bの下面に当
接している。第2押圧板70bは、第2押圧ピン66
b、66b…を下方に押圧するためのものである。第2
押圧板70bの上面には、第2押圧板70bを下方に押
圧するためのノックアウト用ブッシュ76、76…が設
けられる。ノックアウト用ブッシュ76、76は、無負
荷状態において、その先端が上型ベース板52の上面か
ら僅かに突出するように、その長さが決められている。
されるポスト30a〜30dに対応する位置に、それぞ
れ、ポスト誘導穴78a〜78dが設けられる。また、
ホルダ54dの下面及び第2上型ストリッパー60fに
は、下型20に立設される位置決めピン32a〜32d
に対応する位置に、それぞれ、位置決めピン誘導穴80
a〜80dが設けられる。
る部品穴形成孔34、34…、スリット形成孔36、3
6…、並びに、基準穴形成孔38a及びサブ基準穴形成
孔38bに対応する位置には、それぞれ、部品穴形成ピ
ン82、82…、スリット形成ピン84、84…、並び
に基準穴形成ピン86a及びサブ基準穴形成ピン86b
が設けられている。これらの先端は、第2上型ストリッ
パー60fに設けられた貫通孔内に遊挿されており、第
2上型ストリッパー60fが第2スライドスペース62
fに沿って上方に移動するに伴い、第2上型ストリッパ
ー60fの下面から突き出すようになっている。
スリット形成ピン84、84…及びこれに対応するスリ
ット形成孔36、36…(スリット形成手段)の個数、
形状及び位置、すなわち、実装用基板の余白部分に形成
されるスリットの個数、形状及び位置は、プリント配線
母板から実装用基板を切り出した時に、実装用基板に発
生する反りが最も小さくなるように選択するのが好まし
い。
的小さい場合には、実装用基板の少なくとも一辺にスリ
ットを形成するだけでよい。また、実装用基板に発生す
る反りが比較的大きい場合には、少なくとも実装用基板
の対向する2辺にスリットを形成するのが好ましい。
発生する反りが大きい場合には、実装用基板の4辺すべ
てにスリットを設けるのが好ましい。さらに、プリント
回路板が複数列に渡って打ち抜かれる場合、あるいは、
形状の異なるプリント回路板が不規則に並んだ状態で打
ち抜かれる場合には、実装用基板の周囲に1又は2以上
のスリットを形成することに加えて、実装用基板中央の
余白部分に1又は2以上のスリットを形成するのが好ま
しい。
ほど、実装用基板に発生する反りの低減効果が大きくな
る。例えば、実装用基板外周の余白部分にスリットを形
成する場合、スリットの長さは、その余白部分の長さの
2/3以上が好ましい。但し、スリットが長すぎると、
実装用基板の強度が低下する。従って、スリットの長さ
は、自動実装に耐える程度の強度が維持されるように、
プリント回路板の形状、配列等に応じて、最適な長さを
選択するのが好ましい。
あっても良く、あるいは、異なっていても良い。例え
ば、スリットを設けようとする余白部分の長さがほぼ均
等である場合には、各スリットの長さは、同一であって
も良い。一方、余白部分の長さが場所によって異なる場
合には、スリットを形成する位置に応じて、各スリット
の長さを変えてもよい。実装用基板に設けるスリットの
数も同様であり、反りの程度と実装用基板の強度とを考
慮して定めると良い。
部品穴形成ピン82、82…及び部品穴形成孔34、3
4…(部品穴形成手段)、基準穴形成孔38a及び基準
穴形成ピン86a(基準穴形成手段)、並びに、サブ基
準穴形成孔38b及びサブ基準穴形成ピン86b(サブ
基準穴形成手段)は、いずれも外形切断部5側に設けら
れているが、これらの手段は、プッシュバック部3側に
設けても良い。但し、これらの手段をプッシュバック部
3に設けた場合、打ち抜き終了後にピンがプリント配線
母板から引き抜かれる際に、打ち抜かれたプリント回路
板がプリント配線母板から抜ける場合があるので、これ
らの手段は、ともに外形切断部5側に設けるのが好まし
い。
1回で自動実装する場合には、基準穴及びサブ基準穴
は、各1個ずつあれば足りるが、電子部品を複数回に分
けて自動実装する場合には、複数個の基準穴及びサブ基
準穴が必要となる。従って、このような場合には、複数
組の基準穴形成手段及びサブ基準穴形成手段をプッシュ
バック部3側又は外形切断部5側に設け、同時に複数個
の基準穴及びサブ基準穴を形成すると良い。
板加工用金型1の作用について説明する。図3に、プレ
ス加工の工程図を示す。まず、図3(a)に示すよう
に、下型20の上面にプリント配線母板10を載せる。
このプリント配線母板10は、直前のプレスにおいて、
プリント回路板14のプッシュバック加工が行われたも
のである。プリント配線母板10は、直前のプレスが終
了した後、図3(a)の右方向に搬送され、直前のプレ
ス工程においてプッシュバック加工が行われた部分が外
形切断部5に来るように、下型20の上面に載置され
る。プリント配線母板10の位置決めは、下型20の上
面に設けられた位置決めピン32a〜32dをプリント
配線母板10に設けられたプッシュバック基準穴に挿入
することにより行われる。
ず、第1上型ストリッパー60a〜60e及び第2上型
ストリッパー60fの先端がプリント配線母板10の上
面に接触し、第1上型ストリッパー60a〜60e及び
第2上型ストリッパー60fは、それぞれ、第1スライ
ドスペース62a〜62e及び第2スライドスペース6
2fに沿って上方に移動する。
(b)に示すように、プッシュバック部3側では、第1
下パンチ22a〜22eが第1上型ストリッパー60a
〜60eを上方に押し上げることによって、新たなプリ
ント回路板14’を打ち抜く。この時、ホルダ54d
は、弾性部材28の弾性力に抗して、プリント回路板1
4’が打ち抜かれた後のプリント配線母板10及び下型
ストリッパー24を下方に押し下げる。
22fが第2上型ストリッパー60fを上方に押し上げ
ることによって、実装用基板18が打ち抜かれる。ま
た、第2上型ストリッパー60fが上方に押し上げられ
るに伴い、第2上型ストリッパー60fの下面から、部
品穴形成ピン82、82…、スリット形成ピン84、8
4…、並びに、基準穴形成ピン86a及びサブ基準穴形
成ピン86bの先端が突きだし、プリント配線母板10
に、それぞれ、部品穴、スリット、並びに、基準穴及び
サブ基準穴を形成する。
上昇させると、弾性部材28、28…が、その復元力に
よって、下型ストリッパー24と共にプリント配線母板
10を上方に押し上げる。この時、プッシュバック部3
側では、弾性部材74、74…により付勢された第1押
圧板70aが、第1押圧ピン66aを介して第1上型ス
トリッパー60a〜60eを下方に押し下げる。そのた
め、上型50が下型20から完全に離脱したときには、
図3(c)に示すように、新たに打ち抜かれたプリント
回路板14’は、プリント配線母板10の元の穴にはめ
込まれた状態となる。
リッパー60fには下方向の付勢力が作用しない。その
ため、図3(c)に示すように、上型50が下型から離
脱しても、第2上型ストリッパー60fは下降せず、打
ち抜かれた実装用基板18は、第2スライドスペース6
2f内に一端保持される。また、この時、ノックアウト
用ブッシュ76、76…は、上型ベース板52の上方か
ら突き出た状態となる。
死点近傍に近づくと、やがて、プレス機械に設けられた
図示しない押圧手段がノックアウト用ブッシュ76、7
6…を下方に押圧する。また、第2押圧板70bは、第
2押圧ピン66bを介して第2上型ストリッパー60f
を下方に押し下げる。そのため、上型50が上死点に達
した時には、図3(d)に示すように、第2上型ストリ
ッパー60fが元の位置まで押し下げられ、これと同時
に、実装用基板18が第2スライドスペース62f内か
ら押し出される。
板14’が外形切断部5の真下に来るように、プリント
配線母板10を右方向に搬送する。そして、上述した手
順と同一の手順に従って、次のプリント回路板のプッシ
ュバック加工と、直前のプレスで打ち抜かれたプリント
回路板14’を含む実装用基板の外形切断加工とを必要
回数だけ繰り返す。
1は、同一金型内にプッシュバック部3と外形切断部5
とを備えているので、1個の金型でプッシュバック加工
と外形切断加工を行うことができる。そのため、2個の
金型を用いる従来の金型に比べて金型費用を削減するこ
とができる。また、単一のプレス機械を用いてプッシュ
バック加工と外形切断加工を行う必要がある場合であっ
ても、金型の取り替え作業が不要であるので、作業性が
向上する。さらに、総プレス回数が減少するので、生産
性も向上し、加工コストを削減することができる。
型でプリント配線母板の周囲を押さえながら下パンチを
下から突き上げることにより行われるので、プッシュバ
ック加工の際に、プリント配線母板には、強い剪断応力
が作用する。その結果、プッシュバック加工のみを連続
して行うと、プッシュバック加工が終了した時点で、プ
リント配線母板には、上に凸の球面状の反りが発生す
る。この反りが著しくなると、外形切断加工の際に位置
決めが困難になる。
配線母板加工用金型1によれば、1回のプレスで、プリ
ント回路板のプッシュバック加工と、直前のプレスでプ
ッシュバック加工が行われた部分の外形切断加工が行わ
れるので、プッシュバック加工時に発生した内部応力が
直ちに緩和され、後続のプリント配線母板に発生する反
りが小さくなる。この傾向は、特に、外形切断手段とし
て、プリント配線母板から切り出された実装用基板を上
型で一端保持し、上型がプリント配線母板から離脱した
後、上型から実装用基板を押し出すノックアウト手段を
用いた場合に、顕著に現れる。そのため、別個の金型を
用いてプッシュバック加工と外形切断加工とを行う場合
に比べて、外形切断を容易に行うことができる。
とノックアウト方式による外形切断加工とを同時に行う
ためには、プッシュバック用の第1上型ストリッパー6
0a〜60eと、外形切断用の第2上型ストリッパー6
0fとに個別の動作を行わせる必要がある。本実施の形
態においては、上型ストリッパーを押圧するための押圧
板が、第1押圧板70aと第2押圧板70bに2分割さ
れているので、このような動作を極めて簡単に行わせる
ことができる。
母板加工用金型1は、外形切断の際に、実装用基板の余
白部分に1又は2以上のスリットを形成するためのスリ
ット形成手段を備えているので、実装用基板に導入され
た内部応力も緩和される。そのため、実装用基板に発生
する反りを、自装機で搬送可能な程度にまで低減させる
ことができる。また、自装機で部品を実装した後は、ス
リットに沿って実装用基板を破断させるか、あるいは、
単にプリント回路板を押すだけで、プリント回路板を簡
単に取り外すことができるので、作業性も向上する。
説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
の改変が可能である。
型は、1個の金型を用いてプッシュバック加工と外形切
断加工とを行うことができるので、金型費を削減でき、
作業性も向上するという効果がある。また、プッシュバ
ック加工後、直ちに外形切断加工を行うことができるの
で、プリント配線母板に発生する反りが小さくなり、外
形切断が容易化するという効果がある。特に、ノックア
ウト方式により外形切断を行う場合には、プリント配線
母板に発生する反りを著しく低減できるという効果があ
る。
白部分に1又は2以上のスリットを形成するためのスリ
ット形成手段をさらに備えている場合には、実装用基板
の反りを低減できるという効果がある。
板加工用金型の下型の平面図であり、図1(b)は、そ
のA−A’線断面図、図1(c)は、そのB−B’線断
面図である。
板加工用金型の上型の底面図であり、図2(b)は、そ
のA−A’線断面図、図2(c)は、そのB−B’線断
面図である。
用いたプレス加工の工程図である。
程図である。
示す斜視図である。
段) 5 外形切断部(外形切断手段) 10 プリント配線母板 14、14’ プリント回路板 18 実装用基板 20 下型 50 上型 60a〜60e 第1上型ストリッパー 60f 第2上型ストリッパー 70a 第1押圧板 70b 第2押圧板 74 弾性部材 76 ノックアウト用ブッシュ 84 スリット形成ピン
Claims (4)
- 【請求項1】 プリント配線母板の搬送方向に対して上
流側に配置され、前記プリント配線母板からプリント回
路板を打ち抜き、打ち抜かれた前記プリント回路板を元
の穴にはめ込むためのプッシュバック手段と、 前記プリント配線母板の搬送方向に対して下流側に配置
され、プッシュバックされた1又は2以上の前記プリン
ト回路板を含む実装用基板を前記プリント配線母板から
切り出すための外形切断手段とを備えたプリント配線母
板加工用金型。 - 【請求項2】 前記外形切断手段は、前記プリント配線
母板から切り出された前記実装用基板を前記プリント配
線母板加工用金型の上型で一端保持し、該上型が前記プ
リント配線母板から離脱した後、前記上型から前記実装
用基板を押し出すためのノックアウト手段をさらに備え
ていることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線
母板加工用金型。 - 【請求項3】 前記プッシュバック手段は、前記上型の
下面に遊挿されるプッシュバック用の第1上型ストリッ
パーを下方に付勢するための第1押圧板を備え、 前記外形切断手段は、前記上型の下面に遊挿される外形
切断用の第2上型ストリッパーをノックアウト時に下方
に押し出すための第2押圧板を備えていることを特徴と
する請求項2に記載のプリント配線母板加工用金型。 - 【請求項4】 前記外形切断手段は、前記実装用基板の
余白部分に1又は2以上のスリットを形成するためのス
リット形成手段をさらに備えている請求項1、2又は3
に記載のプリント配線母板加工用金型。
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JP2001028581A JP3372247B2 (ja) | 2001-02-05 | 2001-02-05 | プリント配線母板加工用金型及び実装用基板の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101383826B1 (ko) | 2013-03-22 | 2014-04-10 | 이권택 | 연성회로기판용 보조테이프 제조장치 |
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- 2001-02-05 JP JP2001028581A patent/JP3372247B2/ja not_active Expired - Fee Related
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