JP2002233203A - 耕耘ロータリ作業機 - Google Patents

耕耘ロータリ作業機

Info

Publication number
JP2002233203A
JP2002233203A JP2001030124A JP2001030124A JP2002233203A JP 2002233203 A JP2002233203 A JP 2002233203A JP 2001030124 A JP2001030124 A JP 2001030124A JP 2001030124 A JP2001030124 A JP 2001030124A JP 2002233203 A JP2002233203 A JP 2002233203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tilling
rotary
claw
crushing
action
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001030124A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichiro Nakajima
健一郎 中島
Koki Hirata
光喜 平田
Kenji Onishi
健司 大西
Hisakatsu Yasumiya
久勝 安宮
Tatsuya Maeyama
達哉 前山
Takaaki Ono
貴章 大野
Naoki Onishi
直樹 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2001030124A priority Critical patent/JP2002233203A/ja
Publication of JP2002233203A publication Critical patent/JP2002233203A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Soil Working Implements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータリ耕耘部で耕耘作業を行うとき、耕耘
反力で走行車を押し出すダッシング現象が生じるのを防
止する。 【解決手段】 走行車1に昇降自在に装着した作業機3
の耕耘部2の前側に、土中に突刺る作用部21Aを有す
る破砕刃21を取付けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耕耘ロータリ作業
機に係り、ロータリ耕耘部の前側に土中に突入する作用
部を有する破砕爪を配置した耕耘ロータリ作業機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】耕耘ロータリ作業機(ロータリ耕耘装
置)をトラクタ等の作業車に昇降自在に装着して、圃場
の耕耘作業が実施されている。ロータリ耕耘部をダウン
カットで回転駆動すると、耕耘爪の打込み反力によって
走行車に対して進行方向(押す方向)の力、すなわち、
ダッシング現象が発生し、硬い圃場ではその傾向が顕著
であるし、又、高速ロータリ(作業速度を早くしたロー
タリ)では重要な課題であった。
【0003】この課題等を解消するため、特開平8−7
0604号公報、特開平8−308301号公報、特開
平8−9708号公報、特開平9−275702号公報
等が提案されている。特開平8−706041号公報で
開示の技術は、「ロータリ耕耘装置の前部に、垂直方向
に切断刃を数本平行に配置し、該切断刃の下部を湾曲さ
せて下後方へ延伸させ、該切断刃の下部を側面視におい
て、耕耘爪の回転軌跡内に配置し、該切断刃の下端を耕
耘爪の回転軌跡下端よりも上方に位置するように構成し
た。」ものであった。
【0004】特開平8−308301号公報で開示の技
術は、「走行車に装備する耕耘ロータリの前方に刃先を
土中に突入させる切断刃を配備させる耕耘ロータリ作業
機において、進行方向に対し左右方向に直交させる回動
支点軸を設け、該支点軸を中心として切断刃を上下回動
自在に取付けて、上方位置に切断刃を収納可能に設け
る」ものであった。特開平8−9708号公報で開示の
技術は、「トラクターに装着するロータリー耕耘装置に
おいて、耕耘幅の最外側の、境界線上に左右1本づつの
チゼルを配置した。また、チゼルの前部にコールターを
取り付けた。」ものであった。
【0005】特開平9−275702号公報で開示の技
術は、「耕耘伝動ケースの両側部に配設する左右一対の
傾斜爪軸と各々の傾斜爪軸の横外側に配設する左右一対
の水平爪軸を、双方共に機体前進時の走行車輪と周方向
に回転駆動するように構成し、傾斜爪軸側の耕耘爪とそ
れに隣接位置する水平爪軸内端の耕耘爪との間に位置さ
せて左右一対の固定抵抗体を設け、両固定抵抗体によっ
てダッシング抑止力を付与するように構成する。」もの
であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】耕耘ロータリ作業機
(ロータリ耕耘装置)は、トラクタ等の走行車に2点リ
ンク、3点リンク等のリンク装着手段により昇降自在に
装着されている。前述公報で開示の技術では、切断刃、
チゼル等の破砕刃がロータリ耕耘部が昇降動作すること
を考慮していないため、土中に突入し難くなったり、土
中に進入して耕耘作業を実施しているときに、ダッシン
グの防止と耕深の安定の双方を満足することは困難であ
った。
【0007】そこで本発明は、走行車に対してロータリ
耕耘部が昇降自在に装着されたものにおいて、前記昇降
動作するとき、破砕爪の土中への突入を確実にし、しか
も、突入して耕耘中はダッシング防止と耕深安定を約束
できようにしたことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロータリ耕耘
部2の前側に土中に突入する作用部21Aを有する破砕
爪21を配置していて走行車1に昇降自在として装着さ
れている耕耘ロータリ作業機3において、前述の目的を
達成するために、次の技術的手段を講じている。すなわ
ち、請求項1に係る耕耘ロータリ作業機(ロータリ耕耘
装置)は、破砕爪21における作用部21Aの中心線C
がロータリ耕耘部2における爪軸13の昇降軌跡Bに略
々沿わされていて、前記作用部2Aが前記昇降軌跡Bに
近接していることを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2に係る耕耘ロータリ作業機
は、ロータリ耕耘部2における爪軸13の昇降軌跡Bに
近接して破砕爪21における作用部21Aが配置され、
該作用部21Aは対地に突入するときはほぼ垂直にそそ
り立っており、突入の進行とともに徐々にねかされる形
状とされていることを特徴とするものである。このよう
に構成したことにより、ロータリ耕耘部2を降下させて
破砕爪21の作用部21Aを土中に突刺する(突入す
る)ときは、確実に突入できるし、耕耘中においてはダ
ッシングを確実に防止しながら耕深を安定にするのであ
る。
【0010】前述した請求項1又は2において、破砕爪
21の作用部21Aを、ロータリ耕耘部2の回転軌跡1
4A上又はその内外に配置していることが推奨される
(請求項3)。更に、前述した請求項1〜3のいずれか
において、破砕爪21の作用部21Aを、ロータリ耕耘
部2の側面視において前下り状の弯曲に形成しているこ
とが推奨される(請求項4)。また、前述した請求項1
〜4のいずれかにおいて、破砕爪21はこの被取付部2
3Dと作用部21Aを備え、作用部21Aが被取付部2
3Dに対して一側方に曲成されていることが推奨される
(請求項5)。
【0011】更に、前述した請求項1〜5のいずれかに
おいて、破砕爪21には抵抗手段26を備えていること
が推奨される(請求項6)。また、前述した請求項6に
おいて、抵抗手段26は、チゼル、刃身の折曲、刃身に
羽根の付設等によって、作用部21Aが土中に突入する
ときは大きな抵抗で耕耘中は小さな抵抗となるように構
成されていることが推奨される(請求項7)。更に、前
述した請求項1〜7において、破砕爪21はロータリ耕
耘部2の左右両側に配置されていることが推奨される
(請求項8)。
【0012】また、前述した請求項1〜8において、破
砕爪21はその作用部21Aの作用角度又は作用上下位
置を調整自在とされていることが推奨される(請求項
9)。更に、前述した請求項8又は9において、左右に
配置している破砕爪21は、左右で交換されてその作用
部21Aを内・外側に変更可能とされていることが推奨
される(請求項10)。これによれば、作用部21Aを
外側にすると、隣接耕においての未耕地部分をなくすこ
とができるし、作用部21Aを内側にすることで、ロー
タリ耕耘部2の左右両側の耕耘精度が向上するし、草、
藁等を切断し、耕土に埋没することも可能となる。
【0013】なお、ロータリ耕耘部2の昇降自在な装着
手段は、2点リンクでも3点リンク(特殊3点リンクを
含む)であっても良いし、ロータリ耕耘部2の駆動方式
は、センタードライブでも、サイドドライブのいずれで
あっても良い。また、破砕爪21の作用部21Aとは、
土中に進入していて土を砕いたり、根毛等を切断する部
分をいい、また、作用部21Aの中心線Cとは作用部2
1Aの前後巾における中央であって作用部21Aの長手
方向を通る線分をいう。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1は、走行車1である車輪
形トラクタの後方に、サイドドライブ形のロータリ耕耘
部2を有するロータリ作業機3を、2点リンク4を介し
て油圧装置5のリフトアーム5Aとリフトロッド5Bに
より昇降自在に装着した全体側面図を示し、図2はロー
タリ作業機3の背面図を示している。この図1・2にお
いて、ロータリ機枠6はその中央部に動力受入軸7を前
方に突出して内部にベベルギヤ伝動体を有する伝動ケー
ス8を備え、この伝動ケース8の左右から外方にそれぞ
れサポートアーム9を突出し、この左右のサポートアー
ム9の突出端に側部伝動ケース10とサイドフレーム1
1とを固着して下方に延設し、側部伝動ケース10とサ
イドフレーム11との対向する下部に、軸受12を介し
て爪軸13を水平軸心廻りに回転自在として軸架し、こ
の爪軸13に耕耘爪14の多数を植設することでロータ
リ耕耘部2を構成している。
【0015】このロータリ耕耘部2はトラクタのPTO
軸15と動力受入軸(PIC軸)7とをジョイント軸で
連動連結し、伝動ケース8内のベベルギヤ伝動体、一方
のサポートアーム9に内挿した伝動軸、側部伝動ケース
10に内有した巻掛伝動体を経由して爪軸13をこの軸
心廻りで図1の矢示Aのようにダウンカット方向に回転
駆動するようになっている。ロータリ耕耘部2は側部伝
動ケース10とサイドフレーム11間に架設されて固定
された上部カバー15とこの上部カバー15の後尾にヒ
ンジ金物(蝶番等)を介して上下動可能に連結された後
部カバー16と左右のサイドカバー17とで構成した耕
耘カバー装置18で覆われており、後部カバー16はロ
ッドとこのロッドに巻回したコイルバネとからなる弾持
手段19によって均平部(接地尾端)が対地方向に付勢
されており、ロータリ耕耘部2等は後2輪装置20で支
持されている。
【0016】油圧装置5の作動で左右のリフトアーム5
Aとリフトロッド5Bを介して耕耘ロータリ作業機3を
昇降(持上げは油圧力、降下は自重で行う)させると爪
軸13の昇降軌跡Bは図1で示すように半径Rの円弧を
描くようになっている。但し、前記昇降軌跡Bは、リン
ク装着手段4の形式によって異なるが(特殊3点リンク
のときは尻上り状)いずれにしても円弧を描くものであ
る。ロータリ耕耘部2の前側に土中に突入する作用部2
1Aを有する破砕爪(破砕刃ともいう)21が配置され
ており、図示の実施の形態では側部伝動ケース10およ
びサイドフレーム11の前側に取付部となる取付ブラケ
ット22を固設し、この取付ブラケット22の取付筒2
2Aに、破砕爪21の刃身部上部に備えた被取付部23
Dを嵌挿して該被取付部23Dの取付孔にボルト締結、
ピン抜き着し等の取付手段(取付部を構成する)23を
挿通して上下位置調節自在(高さ方向調整自在)として
左右一対の破砕爪(破砕体)21が着脱固定自在として
装着されている。
【0017】図3において、破砕爪21は側面視で弓
形、ナタ形等の直刃であって、この破砕爪21における
作用部21Aの中心線Cがロータリ耕耘部2における爪
軸13の昇降軌跡Bに略々沿わされていて、該作用部2
1Aが昇降軌跡Bに近接されている。昇降軌跡Bに近接
して配置されている作用部21Aは対地Gに突入すると
きはほぼ重直にそそり立っており、突入の進行(対地G
に突刺るにつれて)とともに徐々にねかされる形状とさ
れている。
【0018】これによって破砕爪(破砕刃)21はその
作用部21Aが対地Gに突刺り易くなっているとともに
土中においては矢示D方向に耕耘作業が進行(前進)す
るとき、耕耘部2の浮上りを防止するとともに耕耘爪1
4の打込み(切込み)反力によるダッシング(ロータリ
耕耘部2の回転駆動で走行車1を前進方向に押出す力又
は現象をいう)を確実に防止する抵抗を付与している。
これ故、作用部21Aの対地Gとのなす角(突入後の角
度)θは90°未満であることが望ましく、この角度に
よって破砕爪21の作用部21Aが地面に喰い込み土か
ら受ける反力によって耕耘部2(耕耘カバー装置18)
を下げるように作用して深耕を確保するのであり、ここ
に、ダッシングを防止し、耕耘振動を軽減するとともに
ロータリ作業機3の軽量化に伴う耕深不足を解消するの
である。
【0019】更に、図3において作用部21Aは耕耘部
2の回転軌跡(耕耘爪14の先端が爪軸13の軸心廻り
回転によって描く円形)14Aの前方側(外方)又は軌
跡14Aの内(内方)若しくは軌跡14A上に配置する
ことができ、外方配置のときは、この作用部21Aに続
く上部の峰部(弯曲刃縁)に絡まって引きずられている
藁、草等の長尺物を耕耘爪14にて切断することでその
引きずりを少なくし、一方、軌跡14A上又は内方配置
のときは、作用部21Aで掘り起した根株(切株)等の
土中埋入物を耕耘爪14によって切断等することが可能
となる。
【0020】作用部21Aを図3で示すように軌跡14
Aの前側(外方)に配置したときは、当該作用部21A
を側面視において弯曲部21Bを介して前下り傾斜状に
形成することがダッシング防止を向上(抵抗増大)等す
る点で有利となる。また、破砕爪21の取付部22は、
図4(1)(2)で示すようにサイドフレーム11の幅
11L内、側部伝動ケース10の幅10L内に収めて外
方への突出量をなくすことが望ましく、この取付部22
に取付手段23によって高さ調節自在でかつ着脱自在に
固定された破砕爪21は、図4(1)で示す破砕爪21
−1のように、帯状の直刃として幅10L、11L内に
作用部21Aを含めて収めることもできるが、図4
(1)で示すように刃身部の中途を弯曲部21Cを介し
て一側方に曲成した破砕爪(側方折曲破砕爪)21とす
ることにより、取付部22は幅10L、11L内であっ
ても作用部21Aは耕耘部2の内側21−2又は外側2
1−3とする(左右方向にオフセット(偏位)する)こ
とが可能となり、ここに、内側21−2としたときは、
作用部21A等に絡まった異物(藁、草等)を耕耘刃1
4によってスキ込む(切断して埋込む)ことができる
し、外側21−3とすることによって畦際等の残耕処理
(未耕地部分の解消)ができて有利となる。
【0021】この図4(1)に示した側方弯曲の破砕爪
21を図2で示すように機枠6の左右両側に着脱自在に
備えたときは、左右の破砕爪21を交換することによっ
て、すなわち、図2の左側の爪21を右側に、右側の爪
21を左側にすることで、内側21−2,外側21−3
の破砕爪21として共用(兼用)でき、ここに、爪本数
が少なくできて部品(破砕爪)の保管・管理(残庫管理
等)等の点で有利となる。また、図3に示した直刃形破
砕爪21、図4に示した側方弯曲(オフセット)形破砕
爪21のいずれであっても、図5で示すように取付手段
23を解いて破砕爪21を取付部22に対して上下反転
(使用状態と被使用状態への変更)して取付けることに
より、破砕刃21を使用しないときの爪の保管ができ
て、爪の紛失を防止できて有利となる。
【0022】なお、図5では破砕爪21を着脱すること
で使用状態と被使用状態としているが、取付手段23を
中心として上下に回動することによっても両状態に姿勢
変更可能である。図6〜図13は本発明の他の有用な実
施形態のいくつかを示しており、図6および図7は破砕
爪21を取付手段23を支点として揺動自在としたもの
を例示している。図6(1)(2)は、ロータリ機枠6
の取付部22に、取付手段23を中心に破砕爪21を揺
動自在として備えたものであり、図6(1)で示すよう
に作用部21Aが地面Gに突刺るとき、すなわち、耕耘
部を降下させて耕耘作業を開始するとき、作用部21A
を含む刃身がほぼ垂直状態となって地面Gへの喰い込み
が確実で作業機のダッシングを防止しており、作業が進
行すると図6(2)で示すように作用部21Aが水平状
にねかされて耕深の安定化とダッシング防止を図ってい
るのであり、これらの姿勢はストッパ24で維持するよ
うになっている。
【0023】なお、図6(1)から図6(2)に示す姿
勢変更は、図6(1)の作業開始から作業機3を前進D
にて進行してから、作業を一旦中断し、作業車(走行
車)を後進させると図6(2)の姿勢となるのである。
図7(1)(2)は基本的には図6(1)(2)と同様
であり、共通部分は共通符号で示しており、ロータリ機
枠6と破砕刃(爪)21との間にコイルバネ25を張設
することにより破砕爪21の作用中に発生する振動等を
コイルバネ25で吸収可能としているとともに、図7
(1)から図7(2)への姿勢変更のときにバネ25の
弾引力がこの姿勢変更を補助するようになっている。
【0024】なお、図6および図7において、図6
(2)および図7(2)の姿勢を保持するためのストッ
パ24Aは、刃身前縁に係脱自在なものであり、ストッ
パ24Aを取付部22に対して出没自在に内装し、この
ストッパ24Aを刃身前縁に対して係止する方向に付勢
するバネを設けたものである。また、図7(1)(2)
においてバネ25に代替して油圧シリンダを採用するこ
とによって油によるダンパー作用とシリンダの伸縮によ
って破砕爪21を強制的に姿勢変更可能としているので
ある。
【0025】図8および図9は被取付部23Dと作用部
21Aとを備えている破砕爪21に、耕耘作業中におけ
る抵抗手段26を備えている。図8に示した実施の形態
では破砕爪21は耕耘刃のナタ爪形が作用されており、
作用部(反転部)21Aが内方(ロータリ耕耘部2側で
あって、図8(2)においては上方に相当する)に折曲
されていて刃縁21Fによる切目(切削)した土等は作
用部21Aによって内方(耕耘部側)に反転して耕耘爪
による切削作用を受けるようになっており、刃身部には
両培土形の培土器による抵抗手段26を溶接等で固着又
はボルト等で着脱自在に固定したものであり、刃身部の
前側に絡み易くなる藁・草等をヌキ部の立上り部26A
又は培土板26Bによって上方、左右に逃がすようにな
っており、立上り部26Aの立上り角θ1は後上りで鈍
角であることが望ましい。
【0026】なお、培土板26Bは内向又は外向の片培
土とすることも可能であり、内向としたときは藁・草等
を耕耘部に導入して切断することができるし、外向とし
たときは耕耘部における藁・草等の絡みを防止する。図
9(1)(2)(3)は直刃形の破砕爪21において、
作用部21A、刃身部に抵抗手段26を備えたものであ
り、図9(1)は作用部21Aにチゼルによる抵抗手段
26を備えたものであり、図9(2)は刃身部を折曲す
ることで抵抗手段26としたものであり、図9(3)は
刃身部の左右に翼板26Cを付設して抵抗手段26とし
たものである。
【0027】図9(1)(2)(3)のいずれにおいて
も破砕爪21が土中に突入するときは大きな抵抗となり
耕耘中は進行方向の抵抗が小さくなるものであり、ここ
に、ダッシングを確実に防止しながら耕深の安定と耕耘
部の浮上りを防止できる。なお、図9(3)に示した平
板状の翼板26Cについては左右対称形状(同じ形状、
厚さ)である限りにおいて刃身部の高さ方向に間隔をお
いて張出し量が異なる翼板26Cとすることもできる。
更に、本発明の実施の形態においては、図3にて符号2
7で示すように、耕耘爪14Aと同じナタ爪形態の残耕
処理刃(畦際処理爪)を設けることができる。
【0028】すなわち、耕耘部2の左右両側でかつ耕巾
外方に左右一対の畦際処理爪27を耕耘部2の後方にお
いて反転部27Aが位置するように設けることができ、
これによれば処理刃27の刃縁27Bにて畦際を縦切り
し反転部27Aで耕耘部2の内・外に放出することもで
きる。図10〜図13は図3で例示した破砕爪21と畦
際処理爪27とを交互に作用位置(使用位置)と被作用
位置(被使用位置)とに切換自在とした実施の形態を示
している。
【0029】図10および図11は、切替溝28Aを有
する円盤状の切替体28を横軸廻りに回転固定自在に備
え、この切替体28をコイルバネ29を巻回した支軸3
0にバネ29で引出し可能に弾発してロータリ機枠6
(図ではサイドフレーム11を示している)に装着して
おり、切替体28の外面に、破砕爪21と畦際処理爪2
7とを一体として連接してなる刃体31が締結体32等
で着脱自在に固定されている。図11は畦際処理爪27
を作用位置にして図外の固定手段にて切替体28を回動
不能に固定して使用し、一方、破砕刃21については非
作用位置として上方に退避させており、この位置から破
砕刃21を使用するときは固定手段を解放して刃体31
を図11では時計針方向に回動して刃21を下方で爪2
7を上方に退避して再度固定するのである。
【0030】図12および図13は基本構成は図10お
よび図11と共通するので共通部分は共通符号で示し、
以下、相違する点について説明する。切替体28の外面
に2又状の取付ブラケット33を固着しており、このブ
ラケット33に破砕爪21と畦際処理爪27とを個々に
挿脱自在として装着し締結体32で抜止固定したもので
ある。本発明の実施の形態は以上の通りであるが、種々
の設計変更は可能である。例えば図3における作用部2
1Aの下端面は土表面と平行にしたり又は上・下いずれ
かに傾斜したものであっても良いし、また、図9(2)
で示す抵抗手段26は弯曲状(円弧形状)の波形とする
こともできる。更に、図9(1)で示したチゼルによる
抵抗手段26はこれを付帯しなくとも良いが、付帯させ
ると鋤込み時の抵抗を大きくしながら耕耘中の耕深の安
定化を図ることができる。
【0031】また、破砕爪21の作用部21Aを対地
(コンクリート路面を含む)に突刺すことなく接地させ
て固定保持すれば、この爪21をスタンドとして使用す
ることも可能で耕耘爪14等の損傷を防止できる。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、破
砕爪(刃)の土中への突入を確実にしてダッシングを防
止できるし、耕深の安定化を約束できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す全体構成の側面図であ
る。
【図2】耕耘ロータリ作業機の正面図である。
【図3】本発明の要部を示す側面図である。
【図4】本発明の要部を示し、(1)は正面図、(2)
は平面図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示す要部の側面図であ
る。
【図6】本発明の他の実施形態における破砕爪を示し、
(1)は鋤込み時の側面図、(2)は耕耘作業中の側面
図である。
【図7】図6の他の例を示し、(1)は鋤込み時の側面
図、(2)は耕耘作業中の側面図である。
【図8】図6および図7の他の例を示し、(1)は側面
図、(2)は平面図である。
【図9】本発明の他の実施形態における破砕爪の3例の
側面図と正面図であり、(1)は第1例、(2)は第2
例、(3)は第3例である。
【図10】破砕爪と畦際処理刃とを有する第1例の要部
を示す平面図である。
【図11】図10の側面図である。
【図12】破砕刃と畦際処理刃とを有する第2例の要部
を示す平面図である。
【図13】図12の側面図である。
【符号の説明】
1 作業車 2 耕耘部 3 ロータリ作業機 13 爪軸 21 破砕爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 健司 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 安宮 久勝 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 前山 達哉 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 大野 貴章 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 大西 直樹 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B033 AA04 AB01 AB11 AC05 EA16 ED20 2B034 AA09 BA07 BB02 BC06 JA05 JA07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータリ耕耘部(2)の前側に土中に突
    入する作用部(21A)を有する破砕爪(21)を配置
    していて走行車(1)に昇降自在として装着されている
    耕耘ロータリ作業機(3)において、 破砕爪(21)における作用部(21A)の中心線
    (C)がロータリ耕耘部(2)における爪軸(13)の
    昇降軌跡(B)に略々沿わされていて、前記作用部(2
    A)が前記昇降軌跡(B)に近接していることを特徴と
    する耕耘ロータリ作業機。
  2. 【請求項2】 ロータリ耕耘部(2)の前側に土中に突
    入する作用部(21A)を有する破砕爪(21)を配置
    していて走行車(1)に昇降自在として装着されている
    耕耘ロータリ作業機(3)において、 ロータリ耕耘部(2)における爪軸(13)の昇降軌跡
    (B)に近接して破砕爪(21)における作用部(21
    A)が配置され、該作用部(21A)は対地に突入する
    ときはほぼ垂直にそそり立っており、突入の進行ととも
    に徐々にねかされる形状とされていることを特徴とする
    耕耘ロータリ作業機。
  3. 【請求項3】 破砕爪(21)の作用部(21A)を、
    ロータリ耕耘部(2)の回転軌跡(14A)上又はその
    内外に配置していることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の耕耘ロータリ作業機。
  4. 【請求項4】 破砕爪(21)の作用部(21A)を、
    ロータリ耕耘部(2)の側面視において前下り状の弯曲
    に形成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の耕耘ロータリ作業機。
  5. 【請求項5】 破砕爪(21)はこの被取付部(23
    D)と作用部(21A)を備え、作用部(21A)が被
    取付部(23D)に対して一側方に曲成されていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の耕耘ロー
    タリ作業機。
  6. 【請求項6】 破砕爪(21)には抵抗手段(26)を
    備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載の耕耘ロータリ作業機。
  7. 【請求項7】 抵抗手段(26)は、作用部(21A)
    が土中に突入するときは大きな抵抗で耕耘中は小さな抵
    抗となるように構成されていることを特徴とする請求項
    6に記載の耕耘ロータリ作業機。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7において、破砕爪(21)
    はロータリ耕耘部(2)の左右両側に配置されているこ
    とを特徴する耕耘ロータリ作業機。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8において、破砕爪(21)
    はその作用部(21A)の作用角度又は作用上下位置を
    調整自在とされていることを特徴とする耕耘ロータリ作
    業機。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9において、左右に配置
    している破砕爪(21)は、左右で交換されてその作用
    部(21A)を内・外側に変更可能とされていることを
    特徴とする耕耘ロータリ作業機。
JP2001030124A 2001-02-06 2001-02-06 耕耘ロータリ作業機 Pending JP2002233203A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001030124A JP2002233203A (ja) 2001-02-06 2001-02-06 耕耘ロータリ作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001030124A JP2002233203A (ja) 2001-02-06 2001-02-06 耕耘ロータリ作業機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002233203A true JP2002233203A (ja) 2002-08-20

Family

ID=18894393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001030124A Pending JP2002233203A (ja) 2001-02-06 2001-02-06 耕耘ロータリ作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002233203A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014226125A (ja) * 2013-05-27 2014-12-08 株式会社クボタ ロータリ耕耘機のスキッド
RU211452U1 (ru) * 2022-03-04 2022-06-07 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Ульяновский государственный аграрный университет имени П.А. Столыпина" Комбинированный почвообрабатывающий агрегат
CN115500162A (zh) * 2022-10-26 2022-12-23 中国农业科学院果树研究所 一种果树根系修剪及多通道施肥一体机

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014226125A (ja) * 2013-05-27 2014-12-08 株式会社クボタ ロータリ耕耘機のスキッド
RU211452U1 (ru) * 2022-03-04 2022-06-07 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Ульяновский государственный аграрный университет имени П.А. Столыпина" Комбинированный почвообрабатывающий агрегат
CN115500162A (zh) * 2022-10-26 2022-12-23 中国农业科学院果树研究所 一种果树根系修剪及多通道施肥一体机
CN115500162B (zh) * 2022-10-26 2024-03-19 中国农业科学院果树研究所 一种果树根系修剪及多通道施肥一体机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
HU200638B (en) Agricultural tiller
JP2002233203A (ja) 耕耘ロータリ作業機
JP2001112303A (ja) 耕耘作業機
JP2009142152A (ja) 畦塗り機
JP4050630B2 (ja) 歩行型耕耘機
CN213938768U (zh) 一种具有防护机构的农业旋耕机
JP4046220B2 (ja) 農作業機
JP4335058B2 (ja) 耕耘作業機
JP2005013104A (ja) 農業用機械のカバー装置
JP2008161061A (ja) 耕耘機
JP3979520B2 (ja) 複合耕耘装置
JP3707190B2 (ja) ロータリ耕耘具
JPS637707A (ja) 深耕用アップカットロ−タリ耕耘方法および装置
JPS5927690Y2 (ja) ロ−タリ心土破砕機
JP2005304330A (ja) 耕耘作業機
JP2003169502A (ja) サブソイラ付きロータリ作業機
JPH0622603A (ja) 作業の進行方向に対して斜めに延びたロータを有する土地を耕す農業機械
JP4839002B2 (ja) 畦立て作業機
JPH0140403Y2 (ja)
JP3783004B2 (ja) コンクリート畦際残耕処理装置
JP2003339201A (ja) 耕耘作業機用パッカー装着装置
JP2006230276A (ja) 畦立て作業装置
KR200443807Y1 (ko) 구근 채굴용 쟁기장치
JP2005065655A (ja) 畦塗り機
JP2000175506A (ja) 溝切装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040420

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040817