JP2002221945A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

Info

Publication number
JP2002221945A
JP2002221945A JP2001017986A JP2001017986A JP2002221945A JP 2002221945 A JP2002221945 A JP 2002221945A JP 2001017986 A JP2001017986 A JP 2001017986A JP 2001017986 A JP2001017986 A JP 2001017986A JP 2002221945 A JP2002221945 A JP 2002221945A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
power supply
voltage
electrode driving
electrode drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001017986A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Kamiya
潔 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP2001017986A priority Critical patent/JP2002221945A/ja
Publication of JP2002221945A publication Critical patent/JP2002221945A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話向けの高機能STNパネルはワンチ
ップ型電極駆動ICの構成が複雑で高価であるという課
題がある。そこで携帯電話用に必要な条件である表示パ
ネルにおけるガラス外形の対称性を維持したまま、簡略
な構成の電極駆動ICを用いながら、良好な駆動を行う
液晶表示装置を提供することを目的にしている。 【解決手段】 液晶パネルの一方の基板上に2個の走査
電極駆動IC3,4とその間に少なくとも1個の信号電
極駆動IC2を並べて実装する。この信号電極駆動IC
の出力する信号電極駆動波形の振幅は、走査電極駆動I
Cが出力する走査電極駆動波形の振幅よりも小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パッシブ型液晶表
示装置の電極駆動ICとその実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】急速に普及してきている携帯電話器おい
て、STN(スーパーツイステッドネマティック)液晶
パネルは最も広く採用されている表示体である。携帯電
話器では外装の小型化と同時に、表示画面の大型化が求
めてられている。よって、表示画面の長手方向に対する
ガラス外形が左右対称で、外装部の幅が狭い液晶パネル
が好まれている。また価格に対する要求も厳しいため、
電極駆動ICを基板上に実装する方法(チップオンボー
ドと呼ばれる。またガラス基板の場合にはチップオンガ
ラスと呼ばれ、以下COGと称する)がしばしば採用さ
れる。このCOGを使ったSTN液晶パネルの従来例を
図7と図8に基づいて説明する。
【0003】図7はSTN液晶パネルに1個の電極駆動
ICをCOG実装した第1の従来例を示している。図7
において、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は
電極に関わる説明図である。(A)および(B)で示さ
れるように、上ガラス81の背面に電極駆動IC82と
下ガラス83が張り付いている。なお偏光板等の光学的
な部材は省略した。
【0004】図7(C)において、上ガラス81の背面
には信号電極86と配線85が形成されている。下ガラ
ス83の液晶層側の面には走査電極87が形成されてい
る。上ガラス81の配線85は下ガラス83の走査電極
87と、電極駆動IC82の電極駆動端子とを接続する
ためのものである。電極駆動IC82の端子面と上ガラ
ス81の接続部は、異方性導電シール(以下とACF称
する)を挟んで接続をとっている。信号電極86と走査
電極87の交差部が個々の画素であり、画素全体が表示
画面に相当する。走査電極87は異方性導電粒により上
ガラス81の配線85と接続している。電極駆動IC8
2と基板上の回路は、上ガラス81の配線(図示せず)
と、フレキシブルプリント基板(以下FPCと称する)
84上の配線とを介して接続する。この電極駆動IC8
2は信号電極駆動回路と走査電極駆動回路を内蔵してい
るので、液晶表示パネルに1個実装するだけすむためワ
ンチップ型と呼ばれることがある。
【0005】この電極駆動IC82は6値駆動法(イン
プルーブド・オルト・プレシュコ・テクニックとも呼ば
れる、以下IAPTと称する)を使用している。表示桁
数が100桁程度であると、走査電極駆動波形および信
号電極駆動波形の最高電圧は15V程度になる。
【0006】図8はSTN液晶パネルに2個の電極駆動
ICを実装した第2の従来例を示している。図8におい
て、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は電極に
関わる説明図である。(A)および(B)で示されるよ
うに、上ガラス91の背面に信号電極駆動IC92と走
査電極駆動IC94と下ガラス93が張り付いている。
なお偏光板等の光学的な部材は省略した。
【0007】図8(C)において、上ガラス91の背面
には信号電極96、および走査電極97と走査電極駆動
IC94の電極駆動端子を接続するための配線95が形
成されている。下ガラス93の液晶層側の面には走査電
極97が形成されている。信号電極駆動IC92と走査
電極駆動IC94の端子面と上ガラス91の接続部は、
ACFで接続をとっている。信号電極96と走査電極9
7と画素と表示領域の関係は図7の第1の従来例と同様
である。走査電極97も異方性導電粒により上ガラス9
1の配線95と接続している。信号電極駆動IC92お
よび走査電極駆動IC94は、上ガラス91の配線(図
示せず)とFPC98上の配線を介して基板上の回路と
接続する。
【0008】次に揺動電源法を用いたオルト・プレシュ
コ・テクニック(以下APTと称する)について説明す
る。図5と図6で揺動電源と電極駆動の波形を説明す
る。図5は揺動電源と関連する電圧レベルを示す波形図
である。図5において、極性制御信号DFは液晶パネル
の交流駆動の極性を示し周期的に反転しており、その振
幅はロジックレベルである。ここでロジックレベルと
は、ハイレベルおよびローレベルがそれぞれ電源POW
ER、グランドGNDの電圧である。点線で示した電圧
レベルのうちGND、POWERは記号が示す電源の出
力電圧であり、Vcol、Vhは直流電圧である。上側
の揺動電源VDDは、方形波で極性制御信号DFと反転
関係にあり、最高値が電圧Vh、最低値が電圧Vcol
である。ロジック用の揺動電源VCCは、揺動電源VD
Dと同形状の方形波であり、最高電圧が電源POWER
の電圧にクランプされている。同様にグランドに相当す
る揺動電源VSSは、揺動電源VDDと同形状の方形波
であり、最高電圧がグランドGNDの電圧にクランプさ
れている。
【0009】図6は電極駆動波形と関連する信号を示す
波形図である。図6において、クロック信号LOAD、
スタート信号FR、極性制御信号DFはロジック信号で
あり、ハイレベルおよびローレベルはそれぞれ図5の電
源POWER、グランドGNDの電圧である。信号電極
駆動IC92から出力されるm番目の信号電極駆動波形
COLmも2値波形であり、上側が電圧Vcol、下側
がグランドGNDの電圧である。ここでVMは電圧Vc
olと電圧GNDの中間電圧であり休止電圧と呼んでい
る。揺動電源VDDは、最高電圧が高電圧Vh、最低電
圧が電圧Vcolで極性制御信号DFと反転関係にあ
る。ロジック用揺動電源VCCとグランド用揺動電源V
SSは割愛した。1、2、3、4番目の走査電極ROW
0、ROW1、ROW2、ROW3の駆動波形は、それ
ぞれの選択期間に選択パルスがあり、残りの期間は休止
電圧VMとなっている。
【0010】図8に示したような回路配置でAPTを用
いた場合には、走査電極駆動IC94を制御するための
クロック信号LOAD、スタート信号FR、極性制御信
号DFは、走査電極駆動ICに内蔵されたレベルシフタ
で揺動電源系に電圧変換される。先ず各信号LOAD、
FR、DFを、ハイレベルが電源POWERの電圧、ロ
ーレベルがグランド用の揺動電源VSSになるようにレ
ベルシフトする。次に、ハイレベルがロジック用の揺動
電源VCC、ローレベルがグランド用の揺動電源VSS
になるようレベルシフトする。走査電極駆動IC内で
は、ロジック用の揺動電源VCCとグランド用の揺動電
源VSSとの電位差が小さい値で一定なので、この電圧
を走査電極駆動IC94の制御ロジック回路に使用す
る。
【0011】液晶パネルは線順次駆動なので、m番目の
信号電極の表示データはクロック信号LOADの立ち下
がりエッジと同期して切り替わる。このとき信号電極駆
動波形COLmは表示データと極性制御信号DFの極性
の排他論理和となっている。
【0012】スタート信号FRがハイレベルになると、
最初のクロック信号LOADの立ち下がりエッジに同期
して、一番目の走査電極ROW0が選択される。このと
き走査電極ROW0に接続する走査電極駆動IC94の
出力端子は、揺動電源VSSを出力する。ちなみに走査
電極駆動IC94の出力端子は揺動電源VDD、VSS
と電圧VMを切り替えるスイッチとして機能し、走査電
極を選択する期間では極性制御信号DFがハイレベルの
ときに揺動電源VSS、極性制御信号DFがローレベル
のときには揺動電源VDDを出力し、走査電極を選択し
ない期間(以下、非選択期間と称する)では休止電圧V
Mを出力する。同様にして2、3番目のクロック信号L
OADの立ち下がりエッジに同期し、2、3番目の走査
電極ROW1,ROW2の駆動波形に負極性の選択パル
スが現れる。4番目のクロック信号LOADの立ち下が
り時は、極性制御信号DFが反転するので、4番目の走
査電極ROW3の駆動波形には正極性(波高値がVh)
の選択パルスが現れる。
【0013】なお交流駆動を達成するため、極性反転信
号DFはスタート信号FRに対しフレーム単位で位相が
ずれるように、反転周期を設定する必要がある。各画の
駆動波形は、その画素の走査電極駆動波形と信号電極駆
動波形の差をとったものとなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら最近で
は、カラー表示や階調表示などにより、第1の従来例で
示したワンチップ型の電極駆動ICの機能が高度化して
きたため、表示RAMや制御回路、演算回路、駆動波形
発生回路などロジック回路の占めるが増大してきてい
る。製造工程の進歩によりICパターンルールの微細化
が進んでいるとは言っても、ロジック回路部の面積は増
大する方向にある。また表示する情報量も増大している
ので、液晶パネルの走査電極数も増えている。このため
駆動電圧が高くなり、電極駆動ICの耐圧が高くなる傾
向にある。このなかで、IAPTは走査および信号電極
駆動波形がともに高電圧であるため、これを使ったワン
チップ型における電極駆動ICの電極駆動回路面積も高
耐圧化に伴って大きくなる方向にある。
【0015】ロジック回路用の製造工程と電極駆動回路
用の製造工程は、微細化と高耐圧化という相反する方向
に進んでいるため、両製造工程間の共通な部分が減って
きている。このため低電圧回路と高電圧回路とが混在す
るワンチップ型の電極駆動ICでは、非常に長い工程を
必要とするようになった。極端な言い方をすれば、ほと
んどロジック回路用の製造工程を通してから、再度高電
圧回路用の製造工程を通す、というような状況になって
いる。言い換えると、高価な微細製造工程を必要としな
い高電圧回路が、ワンチップ型であるが故にこの工程を
通らざるを得ない、という無駄が生じている。以上のよ
うにして長い製造工程が必要なワンチップ型の電極駆動
ICは、大型化による歩留まり低下もあわせて価格が著
しく上昇する。この結果、ワンチップ型の電極駆動IC
を使用する液晶表示モジュールも高価になるという課題
がある。
【0016】電極駆動ICの価格上昇を避けるために
は、第2の従来例で示したように信号電極駆動波形が低
電圧だけですむAPTを採用し、高電圧回路が必要な走
査電極駆動回路を別ICとすればよい。さらに選択パル
ス振幅のほぼ半分の電圧で走査電極駆動ICを駆動でき
る揺動電源方式を使えば、走査電極駆動ICが小型化で
きコストもいっそう押さえられる。しかしなながら、走
査電極駆動ICを別チップにすると、携帯電話用として
必要な表示パネルにおけるガラス外形の対称性が崩れる
という課題が発生する。
【0017】そこで本発明は、携帯電話用に必要な表示
パネルにおけるガラス外形の対称性維持したまま、電極
駆動ICの価格を下げることにより、携帯電話用等の液
晶表示モジュールのコストダウンを図ることを目的にし
ている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は以下の特徴を有する。液晶パネルの一方の基
板上に、複数の走査電極駆動ICとその間に少なくとも
1個の信号電極駆動ICを並べて実装する。この信号電
極駆動ICの出力する信号電極駆動波形の振幅は、走査
電極駆動ICが出力する走査電極駆動波形の振幅よりも
小さい。つまり、信号電極駆動ICの耐圧を前記走査電
極駆動ICの耐圧より低く設定することを特徴としてい
る。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態にお
いて、STN液晶パネルにCOG実装した電極駆動IC
と他の部材との位置関係を示した説明図である。図1に
おいて、(A)は正面図、(B)は側断面図、(C)は
電極に関わる説明図である。(A)および(B)で示さ
れるように、基板である上ガラス1の背面には、2個の
走査電極駆動IC3、4と信号電極駆動IC2を設置
し、さらに基板である下ガラス5が張り付いている。こ
こで上ガラス1と下ガラス5は液晶層を挟んで対向して
おり、それぞれのガラス基板上に複数本の走査電極10
と複数本の信号電極9が形成されている。また2個の走
査電極駆動IC3、4の間に信号電極駆動IC2を配置
している。図1には信号電極駆動ICを一つしか配置し
ていないが、いくつかに分割し、複数個配置させてもよ
い。しかし、その場合にも走査電極駆動ICの間に配置
させる。
【0020】図1(C)において、上ガラス1の背面に
は信号電極9のほかに、配線8が形成されている。配線
8は下ガラス5に形成された走査電極10と、上ガラス
1に設置した走査電極駆動IC3、4の電極駆動端子と
を接続するためのものである。走査電極駆動IC3、4
および信号電極駆動IC2の端子面と上ガラス1の接続
部はACFで接続をとっている。なお電極駆動ICごと
にACFを張り付ることが多いが、ACF張り付精度の
関係で決まるIC間スペーシング条件を緩和するため、
および実装工程を簡略化させるため、一本のACF上に
走査電極駆動IC3,4と信号電極駆動IC2を載せ、
走査電極駆動IC3,4と信号電極駆動IC2を熱圧着
した。
【0021】信号電極9と走査電極10の交差部が個々
の画素であり、画素全体が表示画面に相当する。2個の
走査電極駆動ICのうち、左側の走査電極駆動IC4は
表示画面の上から1、3、5番目の奇数本目の走査電極
に接続している。右側の走査電極駆動IC3は表示画面
の上から2、4、6番目の偶数本目の走査電極に接続し
ている。これは、走査電極駆動IC3、4の電極駆動能
力の差を目立たなくするための配線方法である。下ガラ
ス基板5に設置した走査電極10は、異方性導電粒によ
り上ガラス1の配線8と接続している。
【0022】FPC7上には、揺動電源を発生させる揺
動電源用IC6を始め、走査電極駆動IC3,4と信号
電極駆動IC2とが必要とする外部部品(図示せず)が
搭載されている。この液晶パネルは揺動電源法によるA
PTを使用している。
【0023】図2は、信号電極駆動IC2、走査電極駆
動IC3、4を含むFPC7上の回路図である。図1と
同じ番号は同じ部材を示している。携帯電話器の回路基
板とこの回路とを接続する配線は、複数ビットのCPU
信号と、2.5Vの電源POWER、グランドGNDで
ある。CPU信号の内訳は、クロック信号、チップイネ
ーブル信号、データとコマンドを識別する信号、リセッ
ト信号、および表示データやコマンドをやりとりするた
めのデータ信号からなっており、信号電極駆動IC2の
制御ブロック37と接続している。
【0024】信号電極駆動IC2の昇圧1ブロック34
は、スイッチングレギュレータで高電圧Vhを得てい
る。昇圧1ブロック34は、トランジスタT1にクロッ
クを出力する。このクロックでトランジスタT1がコイ
ルL1の電流経路を遮断したときに高電圧が発生する。
この高電圧をダイオードD1とコンデンサC1で整流し
高電圧Vhを得る。高電圧Vhを抵抗R1,R2で分圧
し昇圧1ブロック34にネガティブフィードバックをか
け、高電圧Vhを安定化させる。コンデンサC2はフィ
ードバックの応答を調整し高電圧Vhのリップルを減ら
している。高電圧Vhは揺動電源用IC6に入力してい
る。
【0025】信号電極を駆動するのには、電圧Vcol
を3V程度にする必要がある。昇圧2ブロック35は、
コンデンサC3、C4で電源POWERの電圧を2倍に
し5Vの電圧33を得る。この電圧33は液晶駆動用の
電源ブロック36に入力する。電源ブロック36はシリ
ーズレギュレタで休止電圧VM、電圧Vcolを出力す
る。コンデンサC5,C6はそれぞれ休止電圧VM、電
圧Vcolを安定化させている。休止電圧VMは信号電
極駆動IC2のカラム駆動ブロック39に入力するほ
か、走査電極駆動IC3、4にも入力している。電圧V
colは信号電極駆動IC2のカラム駆動ブロック39
に入力するほか、揺動電源用IC6にも入力している。
【0026】信号電極駆動IC2の制御ブロック37は
信号電極駆動IC2のRAM38やカラム駆動ブロック
39など、各ブロックに制御信号を送ったりデータをや
りとりしたりするほかに、揺動電源用IC6に5ビット
の信号31を出力する。信号31は、クロック信号LO
AD、スタート信号FR、極性制御信号DFに加え、リ
セット信号RSTB、イネーブル信号ROEである。そ
の他、RAM38はカラム駆動ブロック39に表示デー
タを出力する。信号電極駆動IC2には表示制御を行う
ための発振ブロック40や温度補償ブロック、コントラ
スト調整ブロック(図示せず)がある。
【0027】揺動電源用IC6は、電源POWER、高
電圧Vh、電圧Vcol、グランドGND、5ビットの
信号41が入力し、上側の揺動電源VDD、ロジック用
の揺動電源VCC、下側の揺動電源VSS、5ビットの
信号31を揺動電源系にレベルシフトした信号32を出
力する。揺動電源VDDと揺動電源VSSはコンデンサ
C7を介して接続している。同様に揺動電源VCCと揺
動電源VSSもコンデンサC8を介して接続している。
5ビットの信号32、揺動電源VDD、VSS、VCC
は走査電極駆動IC2、3に入力している。
【0028】揺動電源用IC6は、シリコン基板上に絶
縁膜を形成し、その表面にトランジスタやダイオードを
個別素子として形成させる構造(以下SOIと称する)
をとっている。逆電圧により素子分離を行う通常のIC
に対し、SOIは素子が完全に分離していることから揺
動電源のように電源系が複雑なICに向いている。揺動
電源用ICは、極性反転信号DFをいったん高電圧Vh
とグランドGNDの電圧範囲にレベルシフトし、引き続
き高電圧Vhと電圧Vcolの電圧範囲にレベルシフト
している。これで図5の揺動電源VDDの波形が得られ
る。次にこの揺動電源VDDの出力波形からコンデンサ
C7で直流成分を取り除き、最高電圧をグランドGND
にクランプし、下側の揺動電源VSSを得る。別の言い
方をすれば、揺動電源用IC6のVSS端子はクランプ
用である。さらに揺動電源VSSの波形からコンデンサ
C8で直流成分を取り除き、最高電圧を電源POWER
の電圧にクランプし、ロジック用揺動電源VCCが得ら
れる。各揺動電源VDD、VSS、VCCを作成する回
路に印加される電圧は、コンデンサC7,C8による直
流成分除去により、高電圧VhとグランドGNDの差か
ら得られる電圧を越えることはない。よって、信号電極
駆動IC2は走査電極駆動IC3、4と同程度、あるい
はそれ以下の耐圧の素子を用いることができる。本実施
の形態において、100分割程度の液晶パネルでは、図
5の直流電圧は、GND、VM、POWER、Vco
l、Vhがそれぞれ、0V、1.5V、2.5V、3V
程度、15V程度である。
【0029】図3は、本実施の形態で使用している走査
電極駆動ICのパッド図面である。揺動電源VDD、V
CC、VSS、VSSL、休止電圧VMの入力端子、信
号入力端子RSTB、LOAD、FR、DF、ROEと
機能設定端子S0、S1、S2が一辺上に並んでいる。
残りの3辺には出力端子OUT0、…、OUT16、
…、OUT48、…、OUT64が順番に並んでいる。
ここで下側の揺動電源VSSの入力端子として、走査電
極駆動IC全体のグランド(VSS)と論理回路用(V
SSL)を分けている。これは、走査電極駆動ICのグ
ランド(VSS)にノイズが混入した場合でも、ロジッ
ク回路が誤動作しないようにさせるためのものである。
機能設定端子S0、S1、S2は出力端子の選択順と選
択周期を設定する。選択順は、出力端子の選択方向がO
UT0からOUT63に向かわせるか、逆向きにする
か、というものである。選択周期の設定では、選択パル
スを出力する周期がフレーム信号とLOAD信号を基準
に、各周期ごと、偶数周期ごと、奇数周期ごとのいずれ
かを選ぶことになる。図6を用いて本実施の形態を説明
する。選択順と選択周期を設定する機能を組み合わせる
ことにより、第1周期には1番目の走査電極ROW0
へ、左側の走査電極駆動IC4が63番目の出力端子O
UT63Lから選択パルスを出力する。続いて、第2周
期には2番目の走査電極ROW1へ右側の走査電極駆動
IC3が、0番目の出力端子OUT0Rから選択パルス
を出力する。同様に第3,4周期には3,4番目の走査
電極ROW2,3に左、右側の走査電極駆動IC4,3
が62,1番目の出力端子OUT62L、OUT1Rか
ら選択パルスを出力する。電気的には、ロジック用に3
V耐圧ルール、高電圧用に15耐圧ルールが混在したも
のを使っている。出力パッドピッチは50μmなので、
チップサイズは、2mmx1.5mm程度となった。
【0030】図4は、本実施の形態で使用している揺動
電源用IC6(A)と、信号電極駆動IC2(B)のパ
ッド図面である。(A)において、電源端子POWE
R、Vh、Vcol、GND、レベルシフタ入力端子A
0、A1、A2、A3、A4、極性制御信号入力端子D
Fと、揺動電源出力端子VDD、VCC、VSS、レベ
ルシフタ出力端子B0、B1、B2、B3、B4が配置
されている。極性制御信号DFの入力端子をレベルシフ
タの入力端子(A0等)とは別に設けた理由は、信号電
極駆動ICと揺動電源用IC間を接続するFPC上の配
線自由度を増やすためである。一つのレベルシフタ入力
端子と極性信号入力端子DFはFPC7上で接続してい
る。揺動電源用IC6は、各パッド上にはんだボールを
付け、直接FPC上の配線と接続をとる方法(フリップ
チップ)で実装する。パッド間のピッチは200μmと
したのでチップサイズは、1mmx1.2mmとなっ
た。(B)の信号電極駆動IC2は、上側の長辺に電源
やCPU、外部部品などとの接続に用いる端子I/Oが
あり、もう一方の辺には信号電極出力端子OUT0、
…、OUT384がある。50μmの出力端子ピッチか
ら走査電極駆動IC2の長辺は20mm程度になった。
またロジック回路は一般的な0.35μmを使用し、ア
ナログ回路と信号電極駆動出力端子回りも5Vルールを
使用したので、小型素子だけで構成できたため短辺は
1.8mmとなった。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から本発明は、2個の走査電
極駆動ICで1個の信号電極駆動ICを挟み同一実装領
域に並べて配置したことで、ワンチップ型の電極駆動I
Cを使用したときと同じ構造がとれ、携帯電話が必要と
する左右対称なガラス外形を有する液晶パネルが得られ
る。信号電極駆動ICは、低電圧ルールだけで製造でき
るので、ICの構成が簡略化でき、製造工程が短く小型
なためチップ価格が低い。走査電極駆動ICは、機能的
が単純なのでロジック回路が小規模であるため、低電圧
ロジック用のパターンルールを粗くしてもIC全体の面
積に対する影響が少ない。このため走査電極駆動ICの
製造工程は全体に粗いルールになりコストは低いものと
なる。
【0032】本発明では、電極駆動ICの数が増えたこ
とで実装コストが若干上昇するが、簡略な構成の電極駆
動ICを用いながら、良好な駆動を行うことができ、さ
らに電極駆動ICの価格が大幅に低下するので、液晶表
示モジュールのコストダウンが可能となった。
【0033】なお本発明は、揺動電源によるAPTで説
明してきたが、走査電極駆動ICの駆動電圧に比べて信
号電極駆動ICの駆動電圧が低い場合に有効である。例
えば、STN液晶パネルにおいて、一回の選択タイミン
グで複数の走査電極を選択する駆動方法(MLA:マル
チライン・アドレッシング、MRA:マルチロー・アド
レッシング、MLS:マルチライン・セレクションなど
と呼ばれる)でも有効である。4本の走査電極を同時に
選択する場合では、最適バイアス条件では走査電極駆動
ICに必要な電圧はAPTで必要な電圧の半分(揺動電
源の場合の電圧、ないしIAPTの電圧)になるので、
100桁ならやはり15V程度である。一方信号電極駆
動ICに必要な最大電圧は、APTの2倍になるのでや
はり6V位であり低電圧で駆動できている。この場合も
本発明の方法で電極駆動ICの価格を下げることが可能
となる。
【0034】また本発明はメモリや制御機能、各種電源
を有する信号電極駆動ICで説明してきた。やはり信号
電極駆動ICが低電圧で駆動できれば有効なので、信号
電極駆動機能だけを有する信号電極駆動ICと2個の走
査電極駆動ICをパネルに並べて実装し、FPC上など
にメモリや表示制御機能を有するグラフィックコントロ
ーラ、各種の電源制御を行う電源ICを配置してもよ
い。この場合、電極駆動ICの価格は著しく低いものと
なる。また、電極駆動ICが小型(短辺が縮まる)ので
ガラスサイズを小型にできるという効果も加わる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における電極駆動ICの配
置図。
【図2】本発明の実施の形態における回路図。
【図3】本発明の実施の形態における走査電極駆動IC
のパッド図。
【図4】本発明の実施の形態における揺動電源用ICと
信号電極駆動ICのパッド図。
【図5】従来例の揺動電源の波形図。
【図6】従来例の電極駆動関係の波形図。
【図7】従来例の電極駆動ICの配置図。
【図8】従来例の電極駆動ICの配置図。
【符号の説明】
1、81、91 上ガラス 2、92 信号電極駆動IC 3、4、94 走査電極駆動IC 5、83、93 下ガラス 6 揺動電源用IC 7、84、98 FPC 8、21、26、85、95 配線 9、86、96 信号電極 10、87、97 走査電極 20、25 シール 22、27 接続部 24、29 表示領域 82 ワンチップ型の電極駆
動IC VDD 上側の揺動電源 VSS 下側の揺動電源 VCC ロジック用の揺動電源 POWER 電源 Vcol 上側の信号電極駆動電圧 VM 休止電圧 GND グランド、下側の信号電極駆動電圧 DF 極性制御信号 LOAD クロック信号 FR スタート信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/30 343 G09F 9/30 343Z 5G435 G09G 3/20 612 G09G 3/20 612D 621 621M 680 680G Fターム(参考) 2H092 GA50 GA51 GA60 NA29 PA06 QA10 2H093 NA47 NC03 ND42 ND49 ND54 NE07 NF13 5C006 AA02 AC24 BB12 BC02 BC03 BC11 BF42 FA52 5C080 AA10 BB05 DD27 FF03 FF12 JJ02 JJ04 JJ06 KK07 5C094 AA15 AA44 AA48 AA56 BA45 CA19 DA09 DB02 DB03 DB05 EA04 EA05 EB02 FA01 GA10 5G435 AA17 AA18 BB12 CC09 EE37 EE40 EE41 KK05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶層を挟んで対向する一対の基板のう
    ち、一方の基板は走査電極を、他方の基板は信号電極を
    有し、前記走査電極と前記信号電極とを駆動するための
    複数の電極駆動ICを、一対の基板のうちどちらか一方
    の基板に実装する液晶表示装置において、前記複数の電
    極駆動ICは複数の走査電極駆動ICと少なくとも1個
    の信号電極駆動ICであり、前記複数の走査電極駆動I
    Cの間に前記信号電極駆動ICを配置する液晶表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記信号電極駆動ICの耐圧は前記走査
    電極駆動ICの耐圧以下に設定されていることを特徴と
    する請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の走査電極駆動ICは2個の走
    査電極駆動ICであり、前記走査電極は複数本配置さ
    れ、2個の走査電極駆動ICのうち、一方の走査電極駆
    動ICと奇数本目に配置された走査電極とを接続し、他
    方の走査電極駆動ICと偶数本目に配置された走査電極
    とを接続することを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記走査電極駆動ICが揺動電源で駆動
    されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項
    に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記揺動電源に関わる揺動電源用ICを
    前記走査電極駆動ICとは別個に備えていることを特徴
    とする請求項4に記載の液晶表示装置。
JP2001017986A 2001-01-26 2001-01-26 液晶表示装置 Pending JP2002221945A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001017986A JP2002221945A (ja) 2001-01-26 2001-01-26 液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001017986A JP2002221945A (ja) 2001-01-26 2001-01-26 液晶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002221945A true JP2002221945A (ja) 2002-08-09

Family

ID=18884080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001017986A Pending JP2002221945A (ja) 2001-01-26 2001-01-26 液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002221945A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005004186A (ja) * 2003-05-16 2005-01-06 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 表示装置および表示装置の駆動方法、並びにそれを用いた電気機器
JP2007058248A (ja) * 2001-03-22 2007-03-08 Citizen Watch Co Ltd 液晶表示装置
WO2007069636A1 (ja) * 2005-12-14 2007-06-21 Rohm Co., Ltd. 液晶表示装置
KR101070352B1 (ko) * 2003-05-16 2011-10-05 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 표시장치와 그의 구동방법 및 그 표시장치를 이용한 전자기기
US8144144B2 (en) 2002-10-21 2012-03-27 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007058248A (ja) * 2001-03-22 2007-03-08 Citizen Watch Co Ltd 液晶表示装置
JP4532460B2 (ja) * 2001-03-22 2010-08-25 シチズンホールディングス株式会社 液晶表示装置
US8144144B2 (en) 2002-10-21 2012-03-27 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device
JP2005004186A (ja) * 2003-05-16 2005-01-06 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 表示装置および表示装置の駆動方法、並びにそれを用いた電気機器
JP4647238B2 (ja) * 2003-05-16 2011-03-09 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置および表示装置の駆動方法
KR101070352B1 (ko) * 2003-05-16 2011-10-05 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 표시장치와 그의 구동방법 및 그 표시장치를 이용한 전자기기
WO2007069636A1 (ja) * 2005-12-14 2007-06-21 Rohm Co., Ltd. 液晶表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7167141B2 (en) Liquid crystal display device
KR101281926B1 (ko) 액정표시장치
US8107586B2 (en) Shift register and display device including the same
KR101034780B1 (ko) 시프트 레지스터와, 이를 갖는 표시 장치 및 시프트레지스터 구동방법
US6075505A (en) Active matrix liquid crystal display
US20040239655A1 (en) Display drive control system
JP3959253B2 (ja) 液晶表示装置及び携帯型表示装置
US6937216B1 (en) Electro-optical device, and electronic apparatus and display driver IC using the same
US7782282B2 (en) Display device and driving method thereof
KR100738776B1 (ko) 반도체 회로, 전기 광학 장치의 구동 회로, 전기 광학 장치및 전자 기기
JP2003075802A (ja) 液晶表示装置及びその駆動方法
KR100829066B1 (ko) 액정 표시 장치 및 이것을 사용한 전자 장치
KR100449305B1 (ko) 표시 모듈
US20060119560A1 (en) Clock generating circuit and a display device having the same
JPH10153760A (ja) 液晶表示装置
US6724456B2 (en) Liquid crystal display device
KR100594655B1 (ko) 라인 구동 회로, 전기 광학 장치 및 표시 장치
JP2002328390A (ja) 液晶表示装置および走査電極駆動ic
JP2002221945A (ja) 液晶表示装置
US7274359B2 (en) Display device and circuit board therefor including interconnection for signal transmission
JP2002277891A (ja) 液晶表示装置
JP2000235173A (ja) 電気光学装置の駆動方法、電気光学装置の駆動回路、電気光学装置及び電子機器
KR100824420B1 (ko) 라인 온 글래스형 액정표시장치
JP2001134238A (ja) 表示装置
JP2002287703A (ja) 液晶表示装置