JP2002220244A - 板ガラスの曲げ成形装置および板ガラスの曲げ成形方法 - Google Patents

板ガラスの曲げ成形装置および板ガラスの曲げ成形方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性を高めることができ、さらに設備費を
抑えることができる板ガラスの曲げ成形方法およびその
装置を提供する。 【解決手段】 板ガラスの曲げ成形装置10は、炉内ベ
ッドのうち加熱炉11の出口11a側の近傍の少なくと
も1個の炉内ベッド15を上り勾配にするとともに、炉
外ベッドのうち加熱炉11の出口11a側の近傍の少な
くとも1個の炉外ベッド20を下り勾配にすることによ
り、炉内・外のベッド15,20を山形に配置する昇降
機構30を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板ガラスを2方向
に湾曲した形状に成形することができる板ガラスの曲げ
成形装置および板ガラスの曲げ成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のサイドガラスには一方向のみに
湾曲した形状を有する板ガラス(以下、「単曲面板ガラ
ス」という)が多く用いられており、その技術として特
公昭43−11768号公報(薄板ガラスとそれに接し
て流れるガスの間で熱の移動を行う方法)(US333
2759、US3332760)のようなものが知られ
ている。
【0003】ところで、自動車のサイドガラスのなかに
は、デザイン上の要請により一方向に湾曲した形状を有
するとともに、一方向に直交した方向にも湾曲した形状
を有する板ガラス(以下、「複曲面板ガラス」という)
を用いる場合もある。この複曲面板ガラスを成形する曲
げ成形装置として、特開平5−9037号公報(ガラス
板の曲げ成形方法およびその装置)(US601487
3)が提案されている。以下、同公報の要部を次図に示
し、その内容を説明する。ただし、符号は振り直した。
【0004】図15は従来の板ガラスの曲げ成形装置の
概略全体図であり、側断面の状態を示している。この曲
げ成形装置は、加熱炉150内に複数のベッド151・・
・(1個のみ図示する)を配置し、これらの炉内ベッド
151・・・の上面151a・・・から噴射したエアで板ガラ
ス153を浮上させ、この状態の板ガラス153を、図
示しない搬送手段にてベッド151・・・の上面151a・
・・に沿って矢印の方向に搬送する。
【0005】これらのベッド151・・・の上面151a・
・・は、加熱炉150の入口から出口150aに向けて徐
々に幅方向(すなわち、板ガラス153の搬送方向に直
交する方向)に湾曲状に形成されている。よって、板ガ
ラス153が上面151a・・・に沿って矢印の方向に搬
送することで、板ガラス153を自重で炉内ベッド15
1・・・の上面151a・・・に倣わせて徐々に湾曲状に成形
して単曲面板ガラス153としている。
【0006】単曲面板ガラス153が加熱炉150の出
口150a近傍に到達すると、板ガラス153は上り勾
配に傾けた炉内ベッド155,156に沿って斜め上向
きに搬送される。これらの炉内ベッド155,156の
それぞれの上面155a,156aは幅方向に湾曲して
おり、かつ搬送方向にも湾曲しているので、炉内ベッド
155,156に沿って単曲面板ガラス153を搬送す
ることによって、搬送方向にも湾曲した形状の複曲面板
ガラス153に成形することができる。
【0007】この複曲面板ガラス153は加熱炉150
の出口150aから搬出されて、冷却用ベッド160
(以下、「炉外ベッド160」という)に搬送される。
この炉外ベッド160の上面160aから噴射した冷却
エアで複曲面板ガラス153を浮かせながら、冷却手段
162から冷却エアを吹き付けることにより、複曲面板
ガラス153は冷却されている。
【0008】図16は従来の炉内ベッドの斜視図であ
る。炉内ベッド156は、上面156aを幅Wの幅方向
に湾曲形状に形成し、長さLの搬送方向にも湾曲形状に
形成したものである。この炉内ベッド156の上面15
6aにはエア噴射孔157・・・を備えている。よって、
エア噴射孔157・・・からエアを噴射して複曲面板ガラ
ス153(図15に示す)を上面156aから浮上した
状態に保つことにより、単曲面板ガラス153を搬送方
向にも湾曲した形状に成形し、複曲面板ガラス153と
している。
【0009】図15に示す炉外ベッド160の上面16
0aも、炉内ベッド156の上面156aと同様に、幅
方向に湾曲した形状で、かつ搬送方向にも湾曲した形状
になっている。なお、複曲面板ガラスを製造する曲げ成
形装置として、上記公報以外に、例えば特開平6−19
1867号公報(曲げ板ガラスの製造装置)(US55
22912)が知られている。
【0010】この特開平6−191867号公報によれ
ば、加熱炉内の最終ベッドは、幅方向に湾曲した形状
で、かつ搬送方向に沿った方向には直線状になってい
る。この最終ベッドを板ガラスの搬送方向に沿って上り
勾配とし、加熱炉外の急冷用ベッドを下り勾配とするこ
とにより、最終ベッドから急冷用ベッドに乗り移る際に
複曲面板ガラスを製造するようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先に説明し
た単曲面板ガラスを製造する製造ラインと、複曲面板ガ
ラスを製造する製造ラインとの2つの製造ラインを備え
ると設備費が嵩んでしまう。もし、単曲面板ガラスと複
曲面板ガラスとの製造装置を兼用することができれば、
設備費を抑えることができる。
【0012】例えば、図15で説明した特開平5−90
37号公報の曲げ成形装置において、炉内ベッド15
5,156を新たなベッド151,151(幅方向のみ
に湾曲したベッド)と交換し、さらに炉外ベッド160
を幅方向のみに湾曲したベッド交換することで、この板
ガラスの曲げ成形装置を単曲面板ガラスの製造装置とし
て使用することが可能になる。
【0013】これにより、図15に示す板ガラスの曲げ
成形装置を1台用意しておけば、通常は単曲面板ガラス
を製造し、必要に応じて成形装置の一部を交換すること
により、複曲面板ガラスを製造することができる。しか
し、単曲面板ガラスの製造工程から複曲面板ガラスの製
造工程に切換える際に、単曲面板ガラス用のベッドを複
曲面板ガラス用のベッド155,156,160と交換
する作業が必要になり、これらのベッドの交換に手間が
かかってしまう。
【0014】また、単曲面板ガラス用のベッドを複曲面
板ガラス用のベッド155,156と交換する際には、
加熱炉の温度を約700℃(板ガラスの軟化温度)の状
態から雰囲気温度まで下げる必要がある。加えて、単曲
面ガラス用のベッドを複曲面板ガラス用のベッド15
5,156と交換した後、加熱炉150内の温度を雰囲
気温度から約700℃まで高める必要がある。このた
め、各々のベッドの交換に時間がかかり生産性を高める
ことは難しい。さらに、複曲面板ガラス用のベッド15
5,156,160と、湾曲用のベッドの2種類のベッ
ドを用意する必要がある。このため、設備費が嵩んでし
まう。
【0015】そこで、本発明の目的は、生産性を高める
ことができ、さらに設備費を抑えることができる板ガラ
スの曲げ成形装置および板ガラスの曲げ成形方法を提供
することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】発明者が鋭意研究に努め
た結果、単曲面板ガラスの製造装置を適用して、加熱炉
の出口近傍の炉内ベッドおよび炉外ベッドを搬送方向に
山形に配置することで、単曲面板ガラスを搬送方向に湾
曲にできることが判明した。これらの観点から炉内・外
のベッドを山形に配置する手段の開発を検討した結果、
炉内・外のベッドを昇降する手段を採用することで、単
曲面板ガラスの製造装置を複曲面板ガラスの製造に適用
できるとの見通しを得た。
【0017】すなわち請求項1は、板ガラスを略軟化温
度まで加熱する加熱炉を備え、この加熱炉内に炉内ベッ
ドを複数個備え、それぞれの炉内ベッドの上面を湾曲形
状にするとともに湾曲形状の曲率を加熱炉の出口側に向
けて徐々に大きくし、かつ上面の稜線部を加熱炉の入口
から出口に向けて直線に延ばし、それぞれの炉内ベッド
の上面から噴射した加熱エアで板ガラスを浮かせ、この
板ガラスを炉内ベッドに沿って加熱炉の出口に向けて搬
送することにより、ベッドの上面に倣わせて板ガラスを
徐々に湾曲に成形し、この板ガラスを加熱炉の出口から
搬出して炉外ベッドに移載し、この炉外ベッドの上面か
ら噴射した冷却エアで板ガラスを浮かせながら冷却する
板ガラスの曲げ成形装置において、前記炉内ベッドのう
ち加熱炉の出口側の近傍の少なくとも1個の炉内ベッド
を上り勾配にするとともに、前記炉外ベッドのうち加熱
炉の出口側の近傍の少なくとも1個の炉外ベッドを下り
勾配にすることにより、炉内・外のベッドを山形に配置
する昇降機構を備えたことを特徴とする。
【0018】昇降機構を操作することで、炉内ベッドの
上り勾配および炉外ベッドの下り勾配の傾きを調整する
ことができる、このため、炉内ベッドおよび炉外ベッド
を簡単な作業で山形に配置して、複曲面板ガラスを成形
することができる。また、曲げ成形装置は、昇降機構を
操作することで炉内ベッドを水平に戻すとともに炉外ベ
ッドを水平に戻すことで、単曲面板ガラスを成形すると
いう装置本体の機能を発揮させることもできる。
【0019】従って、ベッドを交換することなく、炉内
ベッドに上り勾配をつけ、炉外ベッドに下り勾配をつけ
るだけの簡単な作業で、複曲面板ガラスや単曲面板ガラ
スの両方を同じ装置で製造することができる。加えて、
単曲面板ガラス用のベッドを複曲面板ガラス用のベッド
にも適用することができる。このため、単曲面板ガラス
の製造工程と、複曲面板ガラスの製造工程との切換え作
業を簡単に行うことができる。
【0020】請求項2は、炉内ベッドおよび炉外ベッド
の少なくとも一方を搬送方向にスライドするためのスラ
イド機構が備えられたことを特徴とする。スライド機構
を備えることで、炉内ベッドおよび炉外ベッドの少なく
とも一方をそれぞれのベッドが互いに近づく方向にスラ
イドさせることができる。よって、炉内ベッドを上り勾
配とし、かつ炉外ベッドを下り勾配とした際に、炉内ベ
ッドの下流側端と炉外ベッドの上流側端との間の間隙を
小さくすることができる。このため、板ガラスを炉内ベ
ッドから炉外ベッドへ円滑に搬送することができる。
【0021】請求項3において、炉内ベッドは、板ガラ
ス搬送方向の下流側の端面を湾曲に形成し、かつ前記炉
外ベッドは、板ガラス搬送方向の上流側の端面を湾曲に
形成したことを特徴とする。よって、炉内ベッドを上り
勾配にするとともに炉外ベッドを下り勾配にした際に、
炉内ベッドの下流側の端面と、炉該外ベッドの上流側の
端面とを近づけることができる。このため、炉内ベッド
の下流側の端面と炉外ベッドの上流側の端面との間の間
隙を小さくすることができる。
【0022】請求項4は、炉内ベッドの下流側の端面の
下角部、および前記炉外ベッドの上流側の端面の下角部
の少なくとも一方を面取りしたことを特徴とする。よっ
て、炉内ベッドを上り勾配にするとともに炉外ベッドを
下り勾配にした際に、炉内ベッドの下流側の端面と、炉
該外ベッドの上流側の端面とを近づけることができる。
このため、炉内ベッドの下流側の端面と炉外ベッドの上
流側の端面との間の間隙を小さくすることができる。
【0023】請求項5は、炉内ベッドおよび炉外ベッド
の間の間隙に板ガラスを案内するための案内ローラを備
えたことを特徴とする。よって、炉内ベッドの出口端か
ら搬出した板ガラスを案内ローラで円滑に案内して炉外
ベッドに搬送することができる。このため、板ガラスを
円滑に搬送することができる。
【0024】請求項6は、案内ローラを板ガラスの形状
に合せて湾曲状に形成したことを特徴とする。よって、
板ガラスをベッドの幅方向全域に渡って案内ローラで支
えることができる。このため、板ガラスをより円滑に炉
外ベッドに案内することができる。
【0025】請求項7は、炉内ベッドおよび炉外ベッド
の間の間隙に板ガラスを案内するためのエア噴射ノズル
を備えたことを特徴とする。よって、炉内・外のベッド
を山形に配置することで浮上げ力が不足しがちになる
が、エア噴射ノズルで不足した浮上げ力を補うことがで
きる。このため、炉内・外のベッドに沿って板ガラスを
円滑に搬送することができる。
【0026】請求項8は、加熱炉内で板ガラスを軟化温
度まで加熱するとともに、加熱炉内の炉内ベッドの上面
から噴射した加熱エアで板ガラスを浮かせ、浮上させた
板ガラスを炉内ベッドに沿って加熱炉の出口に向けて搬
送することにより、ベッドの上面に倣わせて板ガラスを
幅方向に徐々に湾曲した形状とし、この板ガラスを加熱
炉の出口から搬出して炉外ベッドに移載し、この炉外ベ
ッドの上面から噴射した冷却エアで板ガラスを浮かせな
がら冷却する板ガラスの曲げ成形方法において、前記炉
内ベッドのうち加熱炉の出口側の近傍の少なくとも1個
の炉内ベッドに上り勾配をつけ、前記炉外ベッドのうち
加熱炉の出口側の近傍の少なくとも1個の炉外ベッドに
下り勾配をつけることにより、炉内ベッドおよび炉外ベ
ッドを山形に配置し、前記幅方向に湾曲した板ガラス
を、山形に配置したベッドに沿って搬送することにより
搬送方向に湾曲に成形する際に、前記上り勾配の炉内ベ
ッドのベッド長さL1、前記下り勾配の炉外ベッドのベ
ッド長さL2、炉内・外のベッドのベッド勾配高さH、
および板ガラスの搬送方向のガラス長さGから、ベッド
勾配高さHとみかけのベッド曲率半径Rとの関係を求
め、このみかけのベッド曲率半径Rと、湾曲に成形され
た板ガラス曲率半径Cとの関係を予め求め、この関係か
ら、所望の板ガラス曲率半径Cを得るように、炉内・外
のベッドの勾配高さHを決めることを特徴とする。
【0027】加熱炉の出口側の近傍の炉内ベッドに上り
勾配をつけ、加熱炉の出口側の近傍の炉外ベッドに下り
勾配をつけることで、炉内ベッドおよび炉外ベッドを山
形に配置した。このように、山形に配置した炉内ベッド
から炉外ベッドへ板ガラスを搬送すると、板ガラスを搬
送方向に湾曲させた複曲面板ガラスを得ることができ
る。
【0028】加えて、ベッド勾配高さH、みかけのベッ
ド曲率半径R、板ガラス曲率半径Cとの関係を予め求
め、これらの関係から、板ガラス曲率半径Cに対応させ
てベッド勾配高さHを簡単に決めることができる。これ
に対して、上記関係が明らかでない場合には、ベッド勾
配高さHを調節しながら、板ガラスを実際に湾曲に成形
して、その板ガラスが所望の曲率半径Cを満足している
か否かを確認する必要がある。このため、ベッド勾配高
さHを決めるための時間が長くかかる虞れがある。
【0029】請求項9において、前記板ガラス曲率半径
Cの逆数である曲率(1/C)は、
【数1】0<(1/C)<1×10-4mm-1 の範囲であることを特徴とする。
【0030】(1/C)=0になると板ガラス曲率半径
Cは∞になり、板ガラスは搬送方向に直線状の単曲面板
ガラスとなる。このため、0<(1/C)として複曲面
板ガラスの適用範囲とした。一方、(1/C)≧1×1
-4mm-1になると板ガラス曲率半径Cは1×10 4
m以下になる。よって、ベッド勾配が急になり過ぎて板
ガラスを円滑に搬送することが難しくなる。また、山形
のベッドに板ガラスが干渉して板ガラスの下面に傷がつ
く虞れがある。さらに、板ガラスを搬送方向になめらか
に曲げ成形することが困難になることがある。このた
め、ベッドの昇降を(1/C)<1×10-4mm-1に抑
えた。従って、複曲面板ガラスの下面に傷が付くことを
防ぐことができる。
【0031】請求項10は、みかけのベッド曲率半径R
と板ガラス曲率半径Cとの関係が、
【数2】R=0.43×C+12.8×103 であることを特徴とする。よって上式の関係から、板ガ
ラス曲率半径Cに対応するみかけのベッド曲率半径Rを
簡単に求めることができる。
【0032】請求項11は、炉外ベッドにおける板ガラ
スの冷却を風冷強化としたことを特徴とする。よって、
複曲面板ガラスを曲げ成形するとともに、複曲面板ガラ
スを強化することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る板ガラスの曲げ成形装
置の斜視図である。板ガラスの曲げ成形装置10は、板
ガラス18を略軟化温度まで加熱する加熱炉11を備
え、この加熱炉11内に入口から出口に向けて複数の炉
内ベッド12・・・(一個のみを図示する)を備え、これ
ら炉内ベッド12の後端につづいて加熱炉11の出口1
1a側に炉内ベッド15を備える。
【0034】また、板ガラスの曲げ成形装置10は、炉
内ベッド12・・・,15の上面13・・・,16を湾曲形状
にするとともに湾曲形状の曲率を加熱炉11の出口側1
1aに向けて徐々に大きくした。よって、それぞれの炉
内ベッド12・・・,15の上面13・・・,16から噴射し
た加熱エアで板ガラス18を浮かせ、この板ガラス18
を炉内ベッド12・・・,15に沿って加熱炉11の出口
11aに向けて搬送することにより、炉内ベッド12・・
・,15の上面13・・・,16に倣わせて板ガラス18を
徐々に湾曲に成形して単曲面板ガラス18aとすること
ができる。
【0035】さらに、板ガラスの曲げ成形装置10は、
加熱炉11の出口11aに冷却用ベッド(以下、「炉外
ベッド」という)20を備える。よって、単曲面板ガラ
ス18aを加熱炉11の出口11aから搬出して炉外ベ
ッド20に移載することにより、単曲面板ガラス18a
を搬送方向に湾曲に成形して複曲面板ガラス18bと
し、この複曲面板ガラス18bを炉外ベッド20の上面
21から噴射した冷却エア(矢印で示す)で浮上させな
がら冷却することができる。
【0036】なお、炉内ベッド12・・・の上面13・・・、
炉内ベッド15の上面16および炉外ベッド20の上面
21から浮上した板ガラスは、図示しない搬送機構でそ
れぞれのベッド12・・・,15,20に沿って搬送方向
に搬送される。
【0037】加えて、板ガラスの曲げ成形装置10は、
炉内ベッド12・・・,15のうち加熱炉11の出口11
a側の近傍の少なくとも1個の炉内ベッド15の下流側
端15aを上昇させるとともに、炉外ベッド20のうち
加熱炉11の出口11a側の近傍の少なくとも1個の炉
外ベッド20の上流側端20aを上昇させることによ
り、炉内・外のベッド15,20を山形に配置する昇降
機構30を備える。
【0038】ここで、炉内ベッド15の上面16および
炉内ベッド12・・・の上面13・・・について詳しく説明す
る。炉内ベッド15は、上面16が幅方向に湾曲に形成
されることで、上面16の中央が稜線状に形成され、こ
の稜線部16aが直線状に延ばされた形状とし、この上
面16の全域に板ガラス18を浮上させる為の加熱エア
噴射孔17・・・が備えられている。
【0039】また、炉内ベッド12・・・は、加熱炉11
の入口近傍において上面13が平坦に形成され、加熱炉
11の出口側に近づくにつれて上面13・・・の湾曲形状
の曲率が徐々に大きくなるように形成されている。この
ように、上面13・・・が湾曲に形成されることで、上面
13・・・の中央に上面13の中央が稜線状に形成され、
この稜線部13aが搬送方向に直線状に延ばされた形状
とし、この上面13・・・の全域に板ガラス18を浮上さ
せる為の加熱エア噴射孔14・・・が備えられている。な
お、図1に示す出口側近傍の炉内ベッド12は、炉内ベ
ッド15の上面16と同じ上面構造であってもよい。
【0040】炉外ベッド20は、上面21を炉内ベッド
15の上面16と同様に形成したものであり、上面21
に板ガラス18を浮上させる為の冷却エア噴射孔22・・
・を有し、上面21が幅方向に湾曲で、上面21中央の
稜線部21aは直線状であり、加熱炉11の出口11a
近傍に配置したものである。
【0041】このように、炉内ベッド15および炉外ベ
ッド20のそれぞれの上面16,21を幅方向に湾曲に
成形するとともに、それぞれの稜線部16a,21aを
直線状とした。よって、単曲面板ガラス18aを製造す
るための湾曲成形用ベッドを、複曲面板ガラス18bを
製造するための複曲面板ガラス用ベッドに適用させるこ
とができる。
【0042】すなわち、昇降機構30で炉内ベッド15
の下流側端15aおよび炉外ベッド20の上流側端20
aを上昇させて、炉内ベッド15および炉外ベッド20
を搬送方向に山形に配置することで複曲面板ガラス18
bの成形が可能になる。また、炉内ベッド15および炉
外ベッド20を平坦に戻して単曲面板ガラス18aを成
形成形するためには、昇降機構30で炉内ベッド15の
下流側端15aおよび炉外ベッド20の上流側端20a
を下降させればよい。
【0043】昇降機構30は、炉内ベッド15の下流側
端15aおよび上流側端15bを昇降する第1昇降機構
31と、炉外ベッド20の上流側端20aおよび下流側
端20bを昇降する第2昇降機構32からなる。なお、
第1昇降機構31は第2昇降機構32と同じ構成なの
で、以下第1、第2昇降機構31,32の構成部材に同
一符号を付し、第2昇降機構32についてのみ説明して
第1昇降機構31の説明は省略する。
【0044】図2は本発明に係る板ガラスの曲げ成形装
置の分解斜視図であり、炉外ベッド20および第2昇降
機構32を示す。第2昇降機構32は、炉外ベッド20
の上流側端20aおよび下流側端20bをそれぞれ昇降
するジャッキユニット33と、このジャッキユニット3
3および炉外ベッド20間に備えたスライド機構60と
からなる。
【0045】ジャッキユニット33は、一対の前ジャッ
キ34,34および一対の後ジャッキ44,44を各々
架台25,25に取付け、一対の前ジャッキ34,34
を前駆動ロッド35でつなぎ、前駆動ロッド35の端部
に前操作ハンドル36を取付け、一対の後ジャッキ4
4,44を後駆動ロッド45でつなぎ、後駆動ロッド4
5の端部に後操作ハンドル46を取付け、一対の前昇降
ロッド37,37のそれぞれの頂部および一対の後昇降
ロッド47,47の頂部にそれぞれ前後の連結部40,
50を介してテーブル52を取付けたものである。
【0046】前連結部40は、一対の前昇降ロッド3
7,37の頂部にそれぞれピン40a,40aを介して
前ブラケット41,41を取付け、一対の前ブラケット
41,41にそれぞれガイド42,42を取付け、一対
のガイド42,42にスライド自在に配置したそれぞれ
のレール43,43をテーブル52の入口端52aに取
付けたものである。
【0047】後連結部50は、一対の後昇降ロッド4
7,47の頂部にそれぞれピン50a,50aを介して
後ブラケット51,51を取付け、一対の後ブラケット
51,51をテーブル52の出口端52bに取付けたも
のである。
【0048】このジャッキユニット33によれば、前操
作ハンドル36で前駆動ロッド35を時計回り方向又は
反時計回り方向に回転する(以下、「操作する」とい
う)ことにより、一対の前昇降ロッド37,37を同時
に昇降させてテーブル52の入口端52a側を昇降させ
ることができ、後操作ハンドル46で後駆動ロッド45
を操作することにより、一対の後昇降ロッド47,47
を同時に昇降させてテーブル52の出口端52b側を昇
降させることができる。なお、前連結部40にガイド4
2,42およびレール43,43を備えることで、テー
ブル52を傾斜させることにより生じるテーブル52の
ずれを吸収することができる。
【0049】テーブル52は、左右のフレーム53,5
4の入口端を入口側フレーム55で連結し、左右のフレ
ーム53,54の出口端を出口側フレーム56で連結す
ることにより矩形状に形成したものであり、左右のフレ
ーム53,54にスライド機構60の回転シャフト61
を支えるための貫通孔53a,54aを開けたものであ
る。
【0050】スライド機構60は、回転シャフト61の
左右端にそれぞれピニオン62,62を設け、この回転
シャフト61の左右端を左右のフレーム53,54の貫
通孔53a,54aに回転自在に差込み、回転シャフト
61の端部に形成したスプライン61aを減速機63に
組付け、減速機63の駆動軸64に操作ハンドル65を
取付け、左右のピニオン62,62にそれぞれラック6
6,66を噛み合わせ、ラック66,66を案内ガイド
67,67を介して炉外ベッド20に取付け、案内ガイ
ド67,67を左右のフレーム53,54のレール(図
示しない)にスライド自在に取付けたものである。
【0051】このスライド機構60によれば、操作ハン
ドル65を操作することにより、回転シャフト61と一
体に左右のピニオン62,62を回転し、左右のピニオ
ン62,62の回転で左右のラック66,66を水平方
向に移動し、左右のラック66,66を水平方向に移動
することでそれぞれの案内ガイド67,67を介して炉
外ベッド20を水平方向に移動することができる。
【0052】これにより、炉内ベッド15の下流側端1
5aと炉外ベッド20の上流側端20aとの間隙を小さ
くすることができる。よって、板ガラス18を炉内ベッ
ド15から炉外ベッド20へ円滑に搬送することができ
る。
【0053】次に、板ガラスの曲げ成形装置10を使用
した板ガラスの曲げ成形方法について図3〜図5に基づ
いて説明する。図3(a),(b)は本発明に係る板ガ
ラスの曲げ成形方法の第1説明図である。(a)におい
て、第1、第2昇降機構31,32(図1に示す)を操
作して炉内ベッド15および炉外ベッド20を平坦にセ
ットした状態で、板ガラス18を湾曲に成形する。すな
わち、炉内ベッド12の上面13から噴射した加熱エア
(矢印で示す)で板ガラス18を浮上させ、この状態で
板ガラス18を炉内ベッド12に沿って搬送する。この
状態で、板ガラス18を加熱炉11内で軟化温度まで加
熱する。これにより、板ガラス18を自重で炉内ベッド
15の上面16に倣わせて単曲面板ガラス18aを成形
する。
【0054】単曲面板ガラス18aを加熱炉11から搬
出して、炉外ベッド20に搬送する。炉外ベッド20の
上面21から噴射した冷却エアで単曲面板ガラス18a
を浮上させるとともに、冷却手段70から矢印の如く単
曲面板ガラス18aの上面に冷却エアを吹き付けること
により単曲面板ガラス18aを強制的に風冷強化する。
この単曲面板ガラス18aを搬送テーブル72で搬送し
ながら自然冷却する。単曲面板ガラス18aを風冷強化
することで、単曲面板ガラス18aを曲げ形成するとと
もに強化することができる。
【0055】(b)において、第1昇降機構31の後操
作ハンドル46(図1に示す)を操作することにより、
炉内ベッド15の下流側端15aを矢印Aの如く上昇す
る。併せて、第1昇降機構31の前操作ハンドル36を
操作することにより、炉内ベッド15の上流側端15b
の高さを炉内ベッド12のレベルに合せる。
【0056】次に、第2昇降機構32の前操作ハンドル
36(図1に示す)を操作することにより、炉外ベッド
20の上流側端20aを矢印Bの如く上昇させ、上流側
端20aのレベルを炉内ベッド15の下流側端15aに
合せる。併せて、第2昇降機構32の後操作ハンドル4
6を操作することにより、炉外ベッド20の下流側端2
0bの高さを搬送テーブル72のレベルに合せる。
【0057】炉内ベッド15や炉外ベッド20の高さ調
整が完了した後、次いで、冷却手段70の加熱炉11側
を矢印Cの如く上昇する。なお、冷却手段70の高さ
を、単曲面板ガラスの製造工程と複曲面板ガラスの製造
工程に適用するように設定することで、冷却手段70の
上昇作業を省くことができる。
【0058】図4(a),(b)は本発明に係る板ガラ
スの曲げ成形方法の第2説明図である。(a)におい
て、炉内・外のベッド15,20が山形に折れ曲がった
状態になり、炉内ベッド15と炉外ベッド20との間の
間隙がS1と比較的大きく開くことになる。また、冷却
手段70は炉外ベッド20に沿って傾斜させるとよい。
【0059】この状態で、第1昇降機構31の操作ハン
ドル65(図1に示す)を操作することにより、炉内ベ
ッド15を矢印Dの如くスライドさせる。また、第2昇
降機構32の操作ハンドル65(図1に示す)を操作す
ることにより、炉外ベッド20を矢印Eの如くスライド
させる。
【0060】(b)において、炉内ベッド15および炉
外ベッド20をスライドさせることにより、炉内ベッド
15と炉外の炉内ベッド12との間の間隙をS2と小さ
くすることができる。
【0061】図5は本発明に係る板ガラスの曲げ成形方
法の第3説明図である。炉内ベッド12の上面13から
噴射した加熱エア(矢印で示す)で板ガラス18を浮上
させ、この状態で板ガラス18を炉内ベッド12に沿っ
て搬送する。この状態で、板ガラス18を加熱炉11内
で軟化温度まで加熱する。これにより、板ガラス18を
自重で炉内ベッド12の上面13に倣わせて単曲面板ガ
ラス18aを成形する。
【0062】この単曲面板ガラス18aを炉内ベッド1
5の下流側端15aから炉外ベッド20に搬送する。こ
こで、炉内ベッド15および炉外ベッド20は山形を形
成しているので、単曲面板ガラス18aを炉内ベッド1
5から炉外ベッド20に搬送することにより、単曲面板
ガラス18aを自重で搬送方向に湾曲に成形することが
できる。このように、板ガラス18を幅方向および搬送
方向に湾曲に成形して複曲面板ガラス18bを得る。
【0063】この複曲面板ガラス18bを炉外ベッド2
0に搬送する。ここで、炉内ベッド15および炉外ベッ
ド20をスライドすることで、炉内ベッド15の下流側
端15aと炉外ベッド20の上流側端20aとの間隙を
小さくすることができる。よって、複曲面板ガラス18
bを炉内ベッド15から炉外ベッド20へ円滑に搬送す
ることができるので、複曲面板ガラス18bの下面に傷
が発生することを防ぐことができる。
【0064】炉外ベッド20に流れた複曲面板ガラス1
8bを、炉外ベッド20の上面21から噴射した冷却エ
ア(矢印で示す)で浮上させるとともに、浮上させた複
曲面板ガラス18bの上面に冷却手段70から矢印の如
く冷却エアを吹き付ける。これにより、複曲面板ガラス
18bを強制的に風冷強化し、冷却した複曲面板ガラス
18bを搬送テーブル72で搬送しながら自然冷却す
る。複曲面板ガラス18bを風冷強化することで、複曲
面板ガラス18bを曲げ成形するとともに強化すること
ができる。
【0065】図3〜図5において説明したように板ガラ
スの曲げ成形方法によれば、炉内ベッド15および炉外
ベッド20のそれぞれの上面16,21を幅方向に湾曲
させるとともに、それぞれの稜線部16a,21aを直
線状とした。このため、炉内ベッド15および炉外ベッ
ド20を水平に配置することで、板ガラス18から単曲
面板ガラス18aを製造することができる。
【0066】加えて、炉内ベッド15の下流側端15a
を所定高さ上昇させ、炉外ベッド20の上流側端20a
を所定高さ上昇させることで、板ガラス18から複曲面
板ガラス18bを製造することができる。従って、炉内
ベッド15の下流側端15aおよび炉外ベッド20の上
流側端20aの高さを調整するだけの簡単な作業で、単
曲面板ガラス18aと複曲面板ガラス18bとの2種類
の板ガラスを造り分けることができる。
【0067】以下、複曲面板ガラスの搬送方向の曲率半
径について図6〜図9に基づいて説明する。図6は本発
明に係る板ガラスの曲げ成形装置の概略図であり、各構
成部材の寸法を示す。なお、板ガラス曲率半径Cは複曲
面板ガラス18bの搬送方向の湾曲半径を示す。板ガラ
ス曲率半径Cは、みかけのベッド曲率半径Rにより決ま
り、みかけのベッド曲率半径Rは、ベッド15,20の
それぞれの長さL1,L2(以下、「ベッド長さL1,
L2」という)、ベッド15,20の勾配高さH(以
下、「ベッド勾配高さH」という)、板ガラス18の長
さG(以下、「ガラス長さG」という)により決まる。
以下、これらの関係を以下のグラフで説明する。
【0068】なお、実施の形態では、L1=L2とし設
定した例について説明するので、理解を容易にするため
に、以下、ベッド長さL1,L2をベッド長さLとして
説明する。また、実施の形態では、炉内ベッド15およ
び炉外ベッド20をそれぞれ1個づつ傾斜させて、山形
に配置した例について説明するが、複数個の炉内ベッド
15および複数個の炉外ベッド20を傾斜させて山形に
配置することも可能である。その際は、複数のベッドの
全長がベッド長さLとなる。ここで、ガラス長さGおよ
びベッド長さLは、G<Lの関係が成り立つようにして
おくとよい。
【0069】図7は本発明に係るみかけのベッド曲率半
径Rとベッド勾配高さHとの関係を示すグラフであり、
ベッド長さLが750mmのベッド15,20を使用し
た場合のグラフである。縦軸はみかけのベッド曲率半径
R(mm)を示し、横軸はベッド勾配高さH(mm)を
示す。実線は板ガラスの長さが300mm、破線は板ガ
ラスの長さが500mm、2点鎖線は板ガラスの長さが
750mmを示す。
【0070】例えば、ベッド勾配高さHが5mmに設定
したときの、みかけのベッド曲率半径Rは、板ガラスの
長さがG=300mmでは、R=12×103mmであ
り、板ガラスの長さがG=500mmでは、R=18×
103mmであり、板ガラスの長さがG=750mmで
は、R=26×103mmである。すなわち、ガラス長
さGが大きい程、みかけのベッド曲率半径Rは大きくな
り、複曲面板ガラス18bの湾曲形状の曲率は小さくな
る。
【0071】また、ガラス長さGが750mmの板ガラ
スにおいて、ベッド勾配高さHが10mmのとき、みか
けのベッド曲率半径Rは15×103mmになり、ベッ
ド勾配高さHが5mmのとき、みかけのベッド曲率半径
Rは26×103mmになる。すなわち、ベッド勾配高
さHが高くなる程、みかけのベッド曲率半径Rは小さく
なり、複曲面板ガラス18bの湾曲形状の曲率は大きく
なる。
【0072】図8は本発明に係るみかけのベッド曲率半
径Rとベッド勾配高さHとの関係を示すグラフであり、
ベッド長さLが1000mmのベッド15,20を使用
した場合のグラフである。縦軸はみかけのベッド曲率半
径R(mm)を示し、横軸はベッド勾配高さH(mm)
を示す。実線は板ガラスの長さが300mm、破線は板
ガラスの長さが500mm、2点鎖線は板ガラスの長さ
が700mm、1点鎖線は板ガラスの長さが1000m
mを示す。
【0073】例えば、ベッド勾配高さHが5mmに設定
したときの、みかけのベッド曲率半径Rは、板ガラスの
長さがG=300mmでは、R=15×103mmであ
り、板ガラスの長さがG=500mmでは、R=25×
103mmであり、板ガラスの長さがG=700mmで
は、R=35×103mmであり、板ガラスの長さがG
=1000mmでは、R=48×103mmである。す
なわち、図7と同様に、ガラス長さGが大きくなる程、
みかけのベッド曲率半径Rは大きくなり、複曲面板ガラ
ス18bの湾曲形状の曲率は小さくなる。
【0074】ここで、ベッド傾斜長さLが750mm
(図7のグラフ)の場合と、ベッド傾斜長さLが100
0mm(図8のグラフ)の場合における、みかけのベッ
ド曲率半径Rを、一例としてベッド勾配高さHが5mm
の状態で比較する。板ガラスの長さがG=300mmに
おいて、ベッド傾斜長さL=750mmのとき、みかけ
のベッド曲率半径RはR=12×103mmになる。一
方、ベッド傾斜長さL=1000mmのとき、みかけの
ベッド曲率半径RはR=15×10 3mmになる。
【0075】また、板ガラスの長さがG=500mmに
おいて、ベッド傾斜長さL=750mmのとき、みかけ
のベッド曲率半径RはR=18×103mmになる。一
方、ベッド傾斜長さL=1000mmのとき、みかけの
ベッド曲率半径RはR=25×103mmとなる。これ
により、ベッド勾配高さHが同じでも、ベッド傾斜長さ
Lが短い程、みかけのベッド曲率半径Rは小さくなり、
複曲面板ガラス18bの湾曲形状の曲率は大きくなる。
【0076】加えて、図8のグラフによれば、板ガラス
長さGが700mmの板ガラスにおいて、ベッド勾配高
さHが10mmのとき、みかけのベッド曲率半径Rは1
5×103mmになり、ベッド勾配高さHが5mmのと
き、みかけのベッド曲率半径Rは26×103mmにな
る。すなわち、ベッド勾配高さHが高くなる程、みかけ
のベッド曲率半径Rは小さくなり、複曲面板ガラス18
bの湾曲形状の曲率は大きくなる。
【0077】このように、図7および図8のグラフか
ら、みかけのベッド曲率半径Rは、ベッド15,20の
ベッド長さL、ベッド15,20のベッド勾配高さH、
板ガラスの長さGにより決まることが判る。なお、炉内
・外のベッド15,20のベッド長さを、双方ともLと
した例について説明したが、炉内・外のベッド15,2
0の長さを異ならせることも可能である。
【0078】図9は本発明に係るみかけのベッド曲率半
径Rと板ガラス曲率半径Cとの関係を示すグラフであ
る。縦軸はみかけのベッド曲率半径R(mm)を示し、
横軸は板ガラス曲率半径C(mm)を示す。このグラフ
は、(数2)の関係が成立する。
【数2】R=0.43×C+12.8×103 但し、単位はmmである。
【0079】従って、例えば板ガラス曲率半径Cが10
0×103mmの複曲面板ガラスを製造するためには、
みかけのベッド曲率半径RをR=55.8×103mm
と設定すればよい。また、板ガラス曲率半径Cが200
×103mmの複曲面板ガラスを製造するためには、み
かけのベッド曲率半径RをR=98.8×103mmと
設定すればよい。
【0080】このように、みかけのベッド曲率半径Rを
調整することにより板ガラス曲率半径Cを決めることが
できる。従って、みかけのベッド曲率半径Rを調整する
ことで、複曲面板ガラス18bの搬送方向の湾曲曲げを
好適に調整することができることが判る。加えて、(数
2)の関係を予め求めておくことにより、板ガラス曲率
半径Cに対応するみかけのベッド曲率半径Rを手間をか
けないでより簡単に求めることができる。
【0081】なお、(数2)の関係、すなわち、R=
0.43×C+12.8×103[単位:mm]の関係
は、板ガラス曲率半径Cの範囲が、10×103mm<
C<∞において成立する。なお、板ガラス曲率半径Cの
逆数(1/C)は板ガラスの曲率を示し、曲率(1/
C)は、
【数1】0<(1/C)<1×10-4mm-1 となる。
【0082】0<(1/C)とした理由は、(1/C)
=0になると板ガラス曲率半径Cは∞になり、板ガラス
は搬送方向に直線状の単曲面板ガラスとなる。このた
め、0<(1/C)として複曲面板ガラスの適用範囲と
した。
【0083】一方、(1/C)<1×10-4mm-1とし
た理由は、(1/C)≧1×10-4mm-1になると板ガ
ラス曲率半径Cは1×104mm以下になる。よって、
ベッド勾配が急になり過ぎて板ガラスを円滑に搬送する
ことが難しくなる。また、山形のベッドに板ガラスが干
渉して板ガラスの下面に傷がつく虞れがある。さらに、
板ガラスを搬送方向になめらかに曲げ成形することが困
難になることがある。このため、ベッドの昇降を(1/
C)<1×10-4mm-1に抑えた。
【0084】図7〜図9で説明したように、炉内・外の
ベッド15,20のベッド勾配高さHとみかけのベッド
曲率半径Rとの関係を求め、さらにみかけのベッド曲率
半径Rと板ガラス曲率半径Cとの関係を予め求めること
により、所望の板ガラス曲率半径Cを得るように、炉内
・外のベッド15,20の勾配高さHを決めることがで
きる。このため、板ガラス曲率半径Cに対応させて、炉
内・外のベッド15,20の勾配高さHを簡単に決める
ことができる。従って、所望の板ガラス曲率半径Cを手
間をかけないで簡単に得ることができる。
【0085】なお、図9はグラフでは、板ガラス曲率半
径Cを10×103mm〜300×103mmの範囲で図
示したが、本発明の方法および装置においては、炉内ベ
ッドの上り勾配や炉外ベッドの下り勾配のそれぞれの傾
斜を調整するだけで、板ガラス搬送方向の曲率半径Cが
10×103mm〜∞(無限大)mmまでの複曲面板ガ
ラスを製造することが可能である。なお、∞は単曲面板
ガラスである。
【0086】次に、第2実施形態〜第5実施形態を図1
0〜図14に基づいて説明する。なお、第1実施形態と
同一部材については同じ符号を付して説明を省略する。
図10(a)〜(b)は本発明に係る板ガラスの曲げ成
形装置(第2実施形態)を説明する図であり、(a)は
炉内・外のベッド81,85を水平に配置した状態の平
面図、(b)は炉内・外のベッド81,85を山形に配
置した状態の側面図である。
【0087】板ガラスの曲げ成形装置80は、炉内ベッ
ド81の下流側の端面82と炉外ベッド85の上流側の
端面86とを対向させ、炉内ベッド81の下流側の端面
82を湾曲に形成するとともに((a)参照)、下流側
の端面82の下角部を面取り(すなわち、欠落させるこ
と)し、かつ炉外ベッド85の上流側の端面86を湾曲
に形成するとともに上流側の端面86の下角部を面取り
(すなわち、欠落させること)したもので、その他の構
成は第1実施形態の板ガラスの曲げ成形装置10と同じ
構成である。
【0088】炉内ベッド81の下流側の端面82の下角
部を面取りすることで、下流側の端面82を上面84に
対して鋭角θにすることができる。また、炉外ベッド8
5の上流側の端面86の下角部を面取りすることで、上
流側の端面86を上面88に対して鋭角θにすることが
できる。
【0089】これにより、(b)に示すように、炉内ベ
ッド81の下流側の端面82を上昇するとともに、炉外
ベッド85の上流側の端面86を上昇させた際に、炉内
ベッド81の下流側の端面82と炉外ベッド85の上流
側の端面86との干渉を避けることができる。よって、
炉内ベッド81の下流側の端面82と炉外ベッド85の
上流側の端面86との間の間隙をS3と小さくすること
ができる。このため、複曲面板ガラス18bを炉内ベッ
ド81から炉外ベッド85にさらに円滑に搬送すること
ができるので、複曲面板ガラス18bの下面に傷がつく
ことをより確実に防ぐことができる。
【0090】図11は本発明に係る板ガラスの曲げ成形
装置(第3実施形態)の側面図である。板ガラスの曲げ
成形装置90は、炉内ベッド15および炉外ベッド20
の間の間隙に複曲面板ガラス18bを案内するための案
内ローラ91を備えたもので、その他の構成は第1実施
形態の板ガラスの曲げ成形装置10と同じ構成である。
【0091】これにより、炉内ベッド15の出口端から
搬出した複曲面板ガラス18bを案内ローラ91で円滑
に案内して炉外ベッド20に搬送することができるの
で、複曲面板ガラス18bの下面に傷がつくことを確実
に防ぐことができる。
【0092】なお、案内ローラ91は、昇降手段(図示
しない)で炉内ベッド15および炉外ベッド20の昇降
状態に合せて昇降可能に構成したものである。さらに、
案内ローラ91を着脱自在に構成して、炉内ベッド15
および炉外ベッド20を水平に配置した際に、案内ロー
ラ91を取り外し可能に構成することも可能である。ま
た、この案内ローラ91は、複曲面板ガラス18bが冷
却されることを防ぐために、加熱されていてもよい。
【0093】図12は本発明に係る板ガラスの曲げ成形
装置(第4実施形態)の側面図である。板ガラスの曲げ
成形装置95は、炉内ベッド15および炉外ベッド20
の間の間隙に複曲面板ガラス18bを案内するためのエ
ア噴射ノズル96を備えたもので、その他の構成は第1
実施形態の板ガラスの曲げ成形装置10と同じ構成であ
る。
【0094】ここで、炉内・外のベッド15,20を山
形に配置することで浮上げ力が不足しがちになることが
考えられる。そこで、エア噴射ノズル96からエアを吹
出すことにより、不足した浮上げ力を補うようにした。
よって、炉内ベッド15の出口端から搬出した複曲面板
ガラス18bを、エア噴射ノズル96から吹出したエア
で円滑に案内して炉外ベッド20に搬送することができ
る。このため、複曲面板ガラス18bの下面に傷がつく
ことを確実に防ぐことができる。
【0095】エア噴射ノズル96は、必要に応じて加熱
エア、冷却エアに適宜選択することができる。なお、エ
ア噴射ノズル96は、昇降手段(図示しない)で炉内ベ
ッド15および炉外ベッド20の昇降状態に合せて昇降
可能に構成したものである。
【0096】図13は本発明に係る板ガラスの曲げ成形
装置(第5実施形態)の側面図である。板ガラスの曲げ
成形装置100は、炉内ベッド101を5個の炉内ベッ
ド単体102・・・に分割し、それぞれの炉内ベッド単体
102・・・の入口端102a・・・および出口端102b・・
・を炉内昇降機構(図示しない)で昇降可能に構成する
ことで炉内ベッド単体102・・・を上り勾配とし、炉外
ベッド104を5個の炉外ベッド単体105・・・に分割
し、それぞれの炉外ベッド単体105・・・の入口端10
5a・・・および出口端105b・・・を炉外昇降機構(図示
しない)で昇降可能に構成することで下り勾配としたも
ので、その他の構成は第1実施形態の板ガラスの曲げ成
形装置10と同じ構成である。
【0097】炉内ベッド101を5個の炉内ベッド単体
102・・・に分割したので、炉内ベッド101の上り勾
配をよりなだらかに設定することができる。加えて、炉
外ベッド104を5個の炉外ベッド単体105・・・に分
割したので、炉外ベッド104の下がり勾配をよりなだ
らかに設定することができる。このため、複曲面板ガラ
ス18bをより円滑に搬送することができるので、複曲
面板ガラス18bの下面に傷がつくことを確実に防ぐこ
とができる。
【0098】炉内ベッド101を5個の炉内ベッド単体
102・・・で構成し、炉外ベッド104を5個の炉外ベ
ッド単体105・・・で構成したが、炉内ベッド単体10
2・・・および炉外ベッド単体105・・・の個数は任意に設
定することができる。例えば、炉内ベッド単体102・・
・を3個、炉外ベッド単体105・・・を2個に設定するこ
とも可能である。
【0099】図14は本発明に係る板ガラスの曲げ成形
装置(第6実施形態)の側面図である。板ガラスの曲げ
成形装置110は、第3実施形態の案内ローラ91(図
11に示す)に代えて湾曲案内ローラ111を備えたも
ので、その他の構成は第3実施形態の板ガラスの曲げ成
形装置90と同じ構成である。
【0100】案内ローラ111は、ローラ本体112を
湾曲状に変形可能に構成し、このローラ本体112の湾
曲形状を調整可能に構成したものである。すなわち、案
内ローラ111は、ハンドル113・・・を操作して支持
ローラ114・・・の高さを調整することにより、複曲面
板ガラス18b(図11に示す)の形状に合せてローラ
本体112の湾曲形状を調整することができる。
【0101】これにより、第3実施形態と同様の効果を
得ることができ、さらに複曲面板ガラスの幅方向全域を
案内ローラ111で支えることができるので、複曲面板
ガラス18bをより円滑に炉外ベッド20に案内するこ
とができる。従って、複曲面板ガラス18bの下面に傷
がつくことをより確実に防ぐことができる。
【0102】なお、案内ローラ111は、昇降手段(図
示しない)で炉内ベッド15および炉外ベッド20の昇
降状態に合せて昇降可能に構成したものである。さら
に、案内ローラ111を着脱自在に構成して、炉内ベッ
ド15および炉外ベッド20を水平に配置した際に、案
内ローラ111を取り外し可能に構成することも可能で
ある。また、この案内ローラ111は、複曲面板ガラス
18bが冷却されることを防ぐために、加熱されていて
もよい。
【0103】なお、前記実施の形態では、第1昇降機構
31で炉内ベッド15の下流側端15aおよび上流側端
15bを昇降する例について説明したが、炉内ベッド1
5の下流側端15aのみを昇降させる構成にすることも
可能である。また、第2昇降機構32で炉外ベッド20
の上流側端20aおよび下流側端20bを昇降する例に
ついて説明した、炉外ベッド20の上流側端20aのみ
を昇降させる構成にすることも可能である。
【0104】さらに、前記実施の形態では、第1、第2
の昇降機構31,32を手動で操作する例について説明
したが、手動に代えて油圧や空圧で操作するように構成
することも可能である。また、前記実施の形態では、炉
内ベッド15および炉外ベッド20の両方のベッドをス
ライド機構60でスライドする例について説明したが、
いずれか一方のベッドのみをスライドさせる構成するこ
とも可能である。前記実施形態では、炉外ベッド20の
上方に冷却手段70を備えて、板ガラスを強制的に急冷
した例について説明したが、徐冷や半強化状態の冷却で
もよい。
【0105】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、昇降機構で炉内ベッドおよび炉外ベ
ッドを簡単に山形に配置して、複曲面板ガラスを成形す
ることができる。また、昇降機構で炉内ベッドを水平に
戻すとともに炉外ベッドを水平に戻すことで、単曲面板
ガラスを成形するという装置本体の機能を発揮させるこ
ともできる。
【0106】これにより、ベッドを交換することなく簡
単な作業で、複曲面板ガラスや単曲面板ガラスの両方を
同じ装置で製造することができる。従って、単曲面板ガ
ラスの製造工程と、複曲面板ガラスの製造工程との切換
え作業を簡単に行うことができるので生産性を高めるこ
とができる。
【0107】加えて、複曲面板ガラス用のベッドを単曲
面板ガラス用のベッドとして適用することができる。こ
のため、湾曲用のベッドおよび複曲面板ガラス用のベッ
ドの2種のベッドを準備する必要がないので、設備費を
抑えることができる。
【0108】請求項2は、炉内ベッドおよび炉外ベッド
の少なくとも一方をそれぞれのベッドが互いに近づく方
向にスライドさせることで、炉内ベッドの下流側端と炉
外ベッドの上流側端との間の間隙を小さくすることがで
きる。このため、板ガラスを炉内ベッドから炉外ベッド
へ円滑に搬送することができるので、板ガラスの下面に
傷が付くことを防ぐことができる。
【0109】請求項3は、炉内ベッドを上り勾配にする
とともに炉外ベッドを下り勾配にした際に、炉内ベッド
の下流側の端面と、炉該外ベッドの上流側の端面とを近
づけることができる。このため、炉内ベッドの下流側の
端面と炉外ベッドの上流側の端面との間の間隙を小さく
することができる。従って、炉内ベッドから炉外ベッド
に板ガラスをさらに円滑に搬送することができるので、
板ガラスの下面に傷がつくことをより確実に防ぐことが
できる。
【0110】請求項4は、炉内・外のベッドのそれぞれ
の対向端面の少なくとも一方の下角部を面取りした。炉
内ベッドを上り勾配にするとともに炉外ベッドを下り勾
配にした際に、炉内ベッドの下流側の端面と、炉該外ベ
ッドの上流側の端面とを近づけることができる。このた
め、炉内ベッドの下流側の端面と炉外ベッドの上流側の
端面との間の間隙を小さくすることができる。従って、
板ガラスを炉内ベッドから炉外ベッドにさらに円滑に搬
送することができるので、板ガラスの下面に傷がつくこ
とをより確実に防ぐことができる。
【0111】請求項5は、炉内ベッドおよび炉外ベッド
の間の間隙に案内ローラを備えた。よって、炉内ベッド
の出口端から搬出した板ガラスを案内ローラで円滑に案
内して炉外ベッドに搬送することができる。このため、
板ガラスを円滑に搬送することができるので、板ガラス
の下面に傷がつくことを確実に防ぐことができる。
【0112】請求項6は、案内ローラを板ガラスの形状
に合せて湾曲状に形成した。よって、板ガラスをベッド
の幅方向全域に渡って案内ローラで支えることができ
る。このため、板ガラスをより円滑に炉外ベッドに案内
することができるので、板ガラスの下面に傷が付くこと
をより確実に防ぐことができる。
【0113】請求項7は、炉内ベッドおよび炉外ベッド
の間の間隙にエア噴射ノズルを備えた。よって、炉内・
外のベッドを山形に配置することで浮上げ力が不足しが
ちになるが、エア噴射ノズルで不足した浮上げ力を補う
ことができる。このため、炉内・外のベッドに沿って板
ガラスを円滑に搬送することができるので、板ガラスの
下面に傷が付くことを確実に防ぐことができる。
【0114】請求項8は、炉内ベッドおよび炉外ベッド
を山形に配置し、これらのベッドに沿って板ガラスを搬
送することにより複曲面板ガラスを成形する。この際
に、ベッド勾配高さH、みかけのベッド曲率半径R、板
ガラス曲率半径Cとの関係を予め求め、これらの関係か
ら、板ガラス曲率半径Cに対応させてベッド勾配高さH
を簡単に決めることができる。従って、所望の板ガラス
曲率半径Cを手間をかけないで簡単に得ることができる
で、複曲面板ガラスの生産性を高めることができる。
【0115】請求項9は、板ガラス曲率半径Cとしたと
きの曲率(1/C)を、
【数1】0<(1/C)<1×10-4mm-1 の範囲とした。(1/C)=0になると板ガラス曲率半
径Cは∞になり、板ガラスは搬送方向に直線状の単曲面
板ガラスとなる。このため、0<(1/C)として複曲
面板ガラスの適用範囲とした。
【0116】一方、(1/C)≧1×10-4mm-1にな
ると板ガラス曲率半径Cは1×10 4mm以下になる。
よって、ベッド勾配が急になり過ぎて板ガラスを円滑に
搬送することが難しくなる。また、山形のベッドに板ガ
ラスが干渉して板ガラスの下面に傷がつく虞れがある。
さらに、板ガラスを搬送方向になめらかに曲げ成形する
ことが困難になることがある。このため、ベッドの昇降
を(1/C)<1×10-4mm-1に抑えた。従って、複
曲面板ガラスの下面に傷が付くことを防ぐことができ
る。
【0117】請求項10は、
【数2】 R=0.43×C+12.8×103 [単位:mm] の関係から、板ガラス曲率半径Cに対応するみかけのベ
ッド曲率半径Rを手間をかけないでより簡単に求めるこ
とができる。従って、複曲面板ガラスの生産性をより高
めることができる。
【0118】請求項11は、炉外ベッドにおける板ガラ
スの冷却を風冷強化とした。よって、複曲面板ガラスを
曲げ成形するとともに、複曲面板ガラスを強化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る板ガラスの曲げ成形装置の斜視図
【図2】本発明に係る板ガラスの曲げ成形装置の分解斜
視図
【図3】本発明に係る板ガラスの曲げ成形方法の第1説
明図
【図4】本発明に係る板ガラスの曲げ成形方法の第2説
明図
【図5】本発明に係る板ガラスの曲げ成形方法の第3説
明図
【図6】本発明に係る板ガラスの曲げ成形装置の概略図
【図7】本発明に係るみかけのベッド曲率半径Rとベッ
ド勾配高さHとの関係を示すグラフ
【図8】本発明に係るみかけのベッド曲率半径Rとベッ
ド勾配高さHとの関係を示すグラフ
【図9】本発明に係るみかけのベッド曲率半径Rと板ガ
ラス曲率半径Cとの関係を示すグラフ
【図10】本発明に係る板ガラスの曲げ成形装置(第2
実施形態)を説明する図
【図11】本発明に係る板ガラスの曲げ成形装置(第3
実施形態)の側面図
【図12】本発明に係る板ガラスの曲げ成形装置(第4
実施形態)の側面図
【図13】本発明に係る板ガラスの曲げ成形装置(第5
実施形態)の側面図
【図14】本発明に係る板ガラスの曲げ成形装置(第6
実施形態)の側面図
【図15】従来の板ガラスの曲げ成形装置の側面図
【図16】従来の炉内ベッドの斜視図
【符号の説明】
10,80,90,95,100・・・板ガラスの曲げ成
形装置、11・・・加熱炉、11a・・・加熱炉の出口、13
a,16a,21a・・・稜線部、15,81,101・・・
炉内ベッド、15a・・・炉内ベッドの下流側端、15b・
・・炉内ベッドの上流側端、16,84・・・炉内ベッドの
上面、17,22・・・エア噴射孔、18・・・板ガラス、1
8a・・・単曲面板ガラス、18b・・・複曲面板ガラス、2
0,85,104・・・炉外ベッド、20a・・・炉外ベッド
の上流側端、20b・・・炉外ベッドの下流側端、21,
88・・・炉外ベッドの上面、30・・・昇降機構、31・・・
第1昇降機構、32・・・第2昇降機構、60・・・スライド
機構、82・・・下流側の端面、86・・・上流側の端面、9
1・・・案内ローラ、96・・・エア噴射ノズル、H・・・ベッ
ドの所定高さ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 康之 大阪府大阪市中央区北浜四丁目7番28号 日本板硝子株式会社内 Fターム(参考) 4G015 AA04 AA06 AB01 CA04 CB01 CC01 GC01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板ガラスを略軟化温度まで加熱する加熱
    炉を備え、この加熱炉内に炉内ベッドを複数個備え、そ
    れぞれの炉内ベッドの上面を湾曲形状にするとともに湾
    曲形状の曲率を加熱炉の出口側に向けて徐々に大きく
    し、かつ上面の稜線部を加熱炉の入口から出口に向けて
    直線に延ばし、それぞれの炉内ベッドの上面から噴射し
    た加熱エアで板ガラスを浮かせ、この板ガラスを炉内ベ
    ッドに沿って加熱炉の出口に向けて搬送することによ
    り、ベッドの上面に倣わせて板ガラスを徐々に湾曲に成
    形し、この板ガラスを加熱炉の出口から搬出して炉外ベ
    ッドに移載し、この炉外ベッドの上面から噴射した冷却
    エアで板ガラスを浮かせながら冷却する板ガラスの曲げ
    成形装置において、 前記炉内ベッドのうち加熱炉の出口側の近傍の少なくと
    も1個の炉内ベッドを上り勾配にするとともに、前記炉
    外ベッドのうち加熱炉の出口側の近傍の少なくとも1個
    の炉外ベッドを下り勾配にすることにより、炉内・外の
    ベッドを山形に配置する昇降機構を備えたことを特徴と
    する板ガラスの曲げ成形装置。
  2. 【請求項2】 前記炉内ベッドおよび炉外ベッドの少な
    くとも一方を搬送方向にスライドするためのスライド機
    構が備えられたことを特徴とする請求項1記載の板ガラ
    スの曲げ成形装置。
  3. 【請求項3】 前記炉内ベッドは、板ガラス搬送方向の
    下流側の端面を湾曲に形成し、かつ前記炉外ベッドは、
    板ガラス搬送方向の上流側の端面を湾曲に形成したこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の板ガラスの曲
    げ成形装置。
  4. 【請求項4】 前記炉内ベッドの下流側の端面の下角
    部、および前記炉外ベッドの上流側の端面の下角部の少
    なくとも一方を面取りしたことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の板ガラスの曲げ成形装置。
  5. 【請求項5】 前記炉内ベッドおよび炉外ベッドの間の
    間隙に板ガラスを案内するための案内ローラを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の板ガラスの曲げ成形装
    置。
  6. 【請求項6】 前記案内ローラを板ガラスの形状に合せ
    て湾曲状に形成したことを特徴とする請求項5記載の板
    ガラスの曲げ成形装置。
  7. 【請求項7】 前記炉内ベッドおよび炉外ベッドの間の
    間隙に板ガラスを案内するためのエア噴射ノズルを備え
    たことを特徴とする請求項1記載の板ガラスの曲げ成形
    装置。
  8. 【請求項8】 加熱炉内で板ガラスを軟化温度まで加熱
    するとともに、加熱炉内の炉内ベッドの上面から噴射し
    た加熱エアで板ガラスを浮かせ、浮上させた板ガラスを
    炉内ベッドに沿って加熱炉の出口に向けて搬送すること
    により、ベッドの上面に倣わせて板ガラスを幅方向に徐
    々に湾曲した形状とし、この板ガラスを加熱炉の出口か
    ら搬出して炉外ベッドに移載し、この炉外ベッドの上面
    から噴射した冷却エアで板ガラスを浮かせながら冷却す
    る板ガラスの曲げ成形方法において、 前記炉内ベッドのうち加熱炉の出口側の近傍の少なくと
    も1個の炉内ベッドに上り勾配をつけ、 前記炉外ベッドのうち加熱炉の出口側の近傍の少なくと
    も1個の炉外ベッドに下り勾配をつけることにより、炉
    内ベッドおよび炉外ベッドを山形に配置し、 前記幅方向に湾曲した板ガラスを、山形に配置したベッ
    ドに沿って搬送することにより搬送方向に湾曲に成形す
    る際に、 前記上り勾配の炉内ベッドのベッド長さL1、前記下り
    勾配の炉外ベッドのベッド長さL2、炉内・外のベッド
    のベッド勾配高さH、および板ガラスの搬送方向のガラ
    ス長さGから、ベッド勾配高さHとみかけのベッド曲率
    半径Rとの関係を求め、 このみかけのベッド曲率半径Rと、湾曲に成形された板
    ガラス曲率半径Cとの関係を予め求め、この関係から、
    所望の板ガラス曲率半径Cを得るように、炉内・外のベ
    ッドの勾配高さHを決めることを特徴とする板ガラスの
    曲げ成形方法。
  9. 【請求項9】 前記板ガラス曲率半径Cの逆数である曲
    率(1/C)は、 【数1】0<(1/C)<1×10-4mm-1 の範囲であることを特徴とする請求項8記載の板ガラス
    の曲げ成形方法。
  10. 【請求項10】 前記みかけのベッド曲率半径Rと板ガ
    ラス曲率半径Cとの関係が、 【数2】 R=0.43×C+12.8×103 [単位:mm] であることを特徴とする請求項8又は請求項9記載の板
    ガラスの曲げ成形方法。
  11. 【請求項11】 前記炉外ベッドにおける板ガラスの冷
    却を風冷強化としたことを特徴とする請求項8〜10の
    いずれか1項に記載の板ガラスの曲げ成形方法。
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