JP2002220191A - 流体式ジャッキ装置 - Google Patents

流体式ジャッキ装置

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JP2002220191A JP2001016786A JP2001016786A JP2002220191A JP 2002220191 A JP2002220191 A JP 2002220191A JP 2001016786 A JP2001016786 A JP 2001016786A JP 2001016786 A JP2001016786 A JP 2001016786A JP 2002220191 A JP2002220191 A JP 2002220191A
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高明 芝本
Shuji Ota
修二 太田
Masato Fujisawa
正人 藤澤
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Elephant Chain Block Co Ltd
Daisho Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、プランジャロッドの進退動作
時に、プランジャロッドがプランジャ本体から不用意に
離脱することのない、流体式ジャッキ装置を提供するこ
と。 【解決手段】 プランジャ部材22がプランジャ室20
に進退自在に挿嵌されるプランジャ部2を備える油圧式
ジャッキ装置Jにおいて、プランジャロッド31がプラ
ンジャ本体30から離脱することを防止するために、リ
ング部材50を、プランジャ本体30に対して、プラン
ジャロッド31の退避方向におけるプランジャロッド3
1のおねじ33のねじ溝33aに嵌め込むとともに、プ
ランジャ室20に備えられるスリーブ25の前方に、プ
ランジャロッド31の退避時において、リング部材50
と当接する座金51を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体式ジャッキ装
置、詳しくは、油圧によって昇降するピストン部材を備
えていることを特徴とする、流体式ジャッキ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の流体式ジャッキ装置
は、ピストン部材がシリンダ室に移動自在に挿嵌される
ピストン部と、プランジャ部材がプランジャ室に移動自
在に挿嵌されるプランジャ部とを備えて成り、シリンダ
室とプランジャ室とが連通路を介して連通されている。
【0003】そして、プランジャ部材は、プランジャロ
ッドと、このプランジャロッドの軸端部に組み付けられ
るプランジャ本体とから構成され、プランジャロッドの
軸端部に、止め輪からなる連結部材を介してプランジャ
本体が組み付けられている。
【0004】より具体的には、プランジャロッドの軸端
部の外周面には、環状の係合溝が形成されるとともに、
プランジャ本体には、プランジャロッドの軸端部に嵌合
可能な嵌合凹所が形成され、さらに、この嵌合凹所の内
周面には、環状の嵌合溝が形成されており、プランジャ
ロッドの係合溝に、止め輪を係合させた状態で、プラン
ジャロッドの軸端部をプランジャ本体の嵌合凹所内に圧
入し、止め輪を、嵌合凹所の内周面の嵌合溝にも嵌合さ
せることで、プランジャロッドの軸端部に、止め輪を介
してプランジャ本体が組み付けられている。
【0005】このようなプランジャ部材は、プランジャ
ロッドがプランジャ室の入口に装着されたスリーブに螺
着され、プランジャロッドのプランジャ室における進退
動作に伴なうプランジャ本体の移動により、ピストン部
材を昇降させるように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような流
体式ジャッキでは、たとえば、プランジャロッドをプラ
ンジャ室から退避する方向に操作して、プランジャ本体
をプランジャ室の入口側に後退させる時に、プランジャ
ロッドをプランジャ室から退避させ過ぎた場合には、プ
ランジャ本体がシリンダ室の入口に装着したスリーブと
当接して、その結果、プランジャロッドがプランジャ本
体から抜け外れたり、場合によっては、プランジャ本体
とプランジャロッドとの連結部位が破損してしまうとい
う不具合を生じる場合がある。
【0007】一方、このような不具合を解消するため
に、ピンをプランジャ本体とプランジャロッドとの連結
部位において、プランジャロッドの径方向に打ち込むこ
とも考えられるが、ピン結合による方法では、プランジ
ャ部材の移動時において、ピンの特定部位に荷重が集中
して、ピンが破損するという不具合を生じる。
【0008】本発明の目的は、上記した不具合を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、簡単な構成で、プランジャロッドの進退動作時に、
プランジャロッドがプランジャ本体から不用意に離脱す
ることのない、流体式ジャッキ装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、ピストン部材がシリンダ
室に移動自在に挿嵌されるピストン部と、プランジャ部
材がプランジャ室に移動自在に挿嵌されるプランジャ部
とを備え、前記シリンダ室と前記プランジャ室とが流体
を介して連通されており、前記プランジャ部材が、プラ
ンジャロッドと、このプランジャロッドに連結部材を介
して設けられるプランジャ本体とを備え、前記プランジ
ャロッドの前記プランジャ室における進退動作に伴なう
前記プランジャ本体の移動により、前記ピストン部材を
移動させるように構成されているジャッキ装置におい
て、前記プランジャロッドが前記プランジャ本体から離
脱することを防止するための離脱防止手段を備えている
ことを特徴としている。
【0010】このような構成によると、プランジャロッ
ドのプランジャ室における進退動作に伴なうプランジャ
本体の移動時には、離脱防止手段によって、プランジャ
ロッドがプランジャ本体から離脱されることが防止され
る。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記離脱防止手段は、前記プラ
ンジャ本体に対して前記プランジャロッドの退避方向に
おける前記プランジャロッドの周りに設けられるととも
に、前記プランジャ室には、前記プランジャロッドの退
避時において、前記離脱防止手段と当接する当接部が設
けられていることを特徴としている。
【0012】このような構成によると、プランジャロッ
ドを退避させ過ぎた場合においても、プランジャ本体よ
りも先に、離脱防止手段が当接部に当接するので、プラ
ンジャロッドのそれ以上退避が規制される。そのため、
プランジャ本体の当接部への当接が阻止されるので、プ
ランジャロッドがプランジャ本体から離脱されることが
有効に防止される。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、前記離脱防止手段は、リング
部材からなることを特徴としている。
【0014】このような構成によると、離脱防止手段
を、簡易に形成することができる。
【0015】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
ないし3のいずれかに記載の発明において、前記プラン
ジャロッドの周りには、ねじ部が形成されるとともに、
前記プランジャ室には、前記プランジャロッドのねじ部
と螺合するための螺合部が設けられており、前記プラン
ジャロッドは、前記プランジャ室に対する前記プランジ
ャロッドの螺進および螺退により、前記プランジャ室に
おいて進退動作するように構成されており、前記離脱防
止手段は、前記プランジャロッドの前記ねじ部に形成さ
れるねじ溝に嵌め込まれていることを特徴としている。
【0016】このような構成によると、離脱防止手段
を、プランジャロッドの周りに形成されるねじ部のねじ
溝に嵌め込むだけの簡易な作業により、離脱防止手段を
プランジャロッドに、確実に組み付けることができる。
【0017】また、請求項5に記載の発明は、請求項6
に記載の発明において、前記螺合部が、前記プランジャ
室における前記プランジャロッドの進退方向後方に設け
られるとともに、前記当接部が前記プランジャロッドの
進退方向における前記螺合部よりも前方に設けられてい
ることを特徴としている。
【0018】このような構成によると、プランジャロッ
ドの螺退時には、当接部が螺合部よりも、必ず先に離脱
防止手段と当接するので、螺合部およびプランジャ本体
の損傷をより一層防止することができる。
【0019】また、この当接部を、螺合部と別体とし
て、フリー状態として設けておけば、当接時には、螺退
するプランジャロッドの周方向への回転力が、進退方向
への押圧力へと変換された状態で、当接部と離脱防止手
段とが互いに押圧される状態となるので、離脱防止手段
のそれ以上螺退を確実に規制することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の流体式ジャッキ
装置の一実施形態を示す油圧式ジャッキ装置の縦断面
図、図2は、その要部拡大縦断面図、図3は、その平面
図である。
【0021】図1および図3において、この油圧式ジャ
ッキ装置Jは、略L字状をなし、円筒状のピストン部1
と、このピストン部1の下端部から直交する方向に延び
る円筒状のプランジャ部2とから構成されている。
【0022】図1に示すように、ピストン部1は、内部
にシリンダ室3を備えた円筒状のシリンダ筒部4と、こ
のシリンダ筒部4内のシリンダ室3に移動自在に挿嵌さ
れるビストン部材5とを備えている。
【0023】ピストン部材5は、シリンダ室3に移動自
在に挿嵌されるビストン本体6と、ピストン本体6の軸
方向一端面から、さらに軸方向上方に延設されたピスト
ンロッド7とを備えている。また、ピストン本体6の軸
方向他端面から下方に突設したボス部8には、バックア
ップリング9およびリング状のオイルシール10が外嵌
されるとともに、そのボス部8の先端部には、パッキン
グカバー11がボルトを介して固定されている。このパ
ッキングカバー11によって、オイルシール10および
バックアップリング9が、ボス部8から抜け外れないよ
うにされている。
【0024】そして、ピストン部材5は、ピストン本体
6をシリンダ室3に挿嵌するとともに、ピストン本体6
上において、ピストンロッド7の周りに、コイル状のリ
ターンスプリング12を配置した状態で、シリンダ筒部
4の開口部にシリンダカバー13をボルト止めすること
により、このシリンダカバー13とピストン本体6との
間にリターンスプリング12を介装し、かつ、シリンダ
カバー13に設けた貫通孔14からピストンロッド7の
先端部を突出させ、その先端部にアダプター15をボル
ト止めすることにより、シリンダ筒部4に組み付けられ
ている。
【0025】プランジャ部2は、内部にプランジャ室2
0を備えた円筒状のプランジャ筒部21と、このプラン
ジャ筒部21内のプランジャ室20に移動自在に挿嵌さ
れるプランジャ部材22とを備えている。
【0026】プランジャ室20は、その前端部におい
て、連通路23を介してシリンダ室3と連通されるとと
もに、その後端部はやや大径に形成されており、その内
周面には、めねじ24が周設されており、そのめねじ2
4に螺着されるスリーブ25を備えている。
【0027】スリーブ25は、その内径がプランジャ室
20の内径よりも小径であって、このスリーブ25の外
周面に、プランシャ室20に周設されるめねじ24と螺
合可能なおねじ26が周設されるとともに、その内周面
にも、後述するプランジャロッド31と螺合可能な螺合
部としてのめねじ27が形成されている。なお、これら
おねじ26のピッチとめねじ27のピッチとは、互いに
異なるように形成されている。
【0028】また、このプランジャ室20の後端部にお
いて、スリーブ25よりも前方には、その内径がスリー
ブ25と同径とされた、当接部としてのリング状部材か
らなる座金51が設けられている。このような座金51
を設けておけば、後述するプランジャロッド31の螺退
時において、この座金51がスリーブ25のめねじ27
よりも、必ず先にリング部材50と当接するので、めね
じ27およびプランジャ本体30の損傷を防止すること
ができる。より具体的には、この座金51は、スリーブ
25とは別体として、回転可能なフリー状態として設け
られているので、当接時には、螺退するプランジャロッ
ド31の周方向への回転力が、軸方向(進退方向)への
押圧力へと変換された状態で、座金51とリング部材5
0とが互いに押圧される状態となるので、リング部材5
0のそれ以上螺退を確実に規制することができる。
【0029】プランジャ部材22は、プランジャ室20
に移動自在に挿嵌されるプランジャ本体30と、このプ
ランジャ本体30が連結されるプランジャロッド31と
を備えている。プランジャロッド31の軸方向後端部に
は、六角柱状の操作部32が設けられている。また、プ
ランジャロッド31の外周面には、スリーブ25のめね
じ27と螺合可能なねじ部としてのおねじ33が、その
長手方向にわたって周設されている。
【0030】また、プランジャロッド31の軸方向前端
部には、図2に示すように、さらに軸方向前方に延びる
小径軸部34が突設され、この小径軸部34の外周面に
は、環状の第1嵌合溝35が形成されている。また、プ
ランジャ本体30には、プランジャロッド31の小径軸
部34と嵌合可能な嵌合凹所36が形成されており、こ
の嵌合凹所36の内周面には、環状の第2嵌合溝37が
形成されている。
【0031】そして、第1嵌合溝35の周りに、連結部
材としての止め輪38を嵌め込んだ後、プランジャロッ
ド31の小径軸部34を、プランジャ本体30の嵌合凹
所36内に圧入して、止め輪38を第2嵌合溝37にも
嵌合させることで、プランジャロッド31の小径軸部3
4に、止め輪38を介してプランジャ本体30が取り付
けられている。
【0032】また、プランジャ本体30の前端部には、
さらに軸方向前方に延びるボス部39が突設されてお
り、このボス部39には、バックアップリング40およ
びリング状のオイルシール41が外嵌されるとともに、
そのボス部39の先端部には、パッキングカバー42が
ボルトを介して固定されている。このパッキングカバー
42によって、オイルシール41およびバックアップリ
ング40が、ボス部39から抜け外れないようにされて
いる。
【0033】そして、プランジャ部材22は、プランジ
ャロッド31のおねじ33が、プランジャ室20の後端
部に螺着されたスリーブ25のめねじ27に螺合され、
プランジャロッド31のプランジャ室20における螺進
または螺退に伴なうプランジャ本体30の移動により、
ピストン部材5を移動するようにしている。
【0034】そして、このジャッキ装置Jでは、プラン
ジャロッド31がプランジャ本体30から離脱すること
を防止するための離脱防止手段としてのリング部材50
が設けられている。
【0035】すなわち、このリング部材50は、図4に
示すように、硬質樹脂や金属線材などから形成された略
C字形状をなし、図2に示すように、プランジャロッド
31における小径軸部34よりもやや軸方向後方(すな
わち、プランジャ本体30に対してプランジャロッド3
1の退避方向)において、このプランジャロッド31の
外周面に形成されているおねじ33のねじ溝33aに嵌
め込まれ、そのリング部材50の外周縁部が、おねじ3
3のねじ山よりも径方向外方に突出するような状態で組
み付けられている。
【0036】なお、連通路23を介して連通しているシ
リンダ室3およびプランジャ室20には、オイルが充填
されている。
【0037】次に、プランジャ部材22のプランジャ筒
部21への組み付け手順について説明する。
【0038】すなわち、まず、プランジャロッド31の
おねじ33に、スリーブ25を螺着するとともに、座金
51を外嵌した後、プランジャロッド31のおねじ33
の前端部のねじ溝33aにリング部材50を嵌め込む。
次いで、上記したように、プランジャロッド31の第1
嵌合溝35に、止め輪38を嵌め込んだ後、プランジャ
ロッド31の小径軸部34を、プランジャ本体30の嵌
合凹所36内に圧入して、止め輪38を第2嵌合溝37
にも嵌合させることで、プランジャロッド31の小径軸
部34に、止め輪38を介してプランジャ本体30を取
り付ける。
【0039】そして、プランジャ本体30のボス部39
に、バックアップリング40およびリング状のオイルシ
ール41を外嵌した後、ボス部39の先端部に、パッキ
ングカバー42をボルト止めする。
【0040】その後、プランジャ室20内に、その後端
の開口部から、プランジャ本体30およびプランジャロ
ッド31を挿入し、プランジャロッド31に螺合してい
るスリーブ25のおねじ26をプランジャ室20のめね
じ24に螺着することによって、プランジャ部材22が
プランジャ筒部21に組み付けられる。
【0041】次に、このような油圧式ジャッキ装置Jの
作動について説明する。
【0042】まず、レンチなどの工具により、プランジ
ャロッド31の操作部32を正転方向に回転させて、プ
ランジャ部材22を、前方向に螺進させれば、プランジ
ャ室20内のオイルが連通路23を介してシリンダ室3
に圧送され、これにより、リターンスプリング12のば
ね力に抗して、ピストン部材5が上昇する。
【0043】一方、レンチなどの工具により、プランジ
ャロッド31の操作部32を逆転方向に回転させて、プ
ランジャ部材22を、後方向に螺退させれば、リターン
スプリング12のばね力により、ピストン部材5が降下
する。
【0044】ところで、このようにプランジャ部材22
を螺退させる時に、操作部32を逆転方向に回転させ過
ぎた場合においても、図2に示すように、プランジャ本
体30よりも先に、リング部材50が座金51に当接す
るので、プランジャロッド31のそれ以上螺退が規制さ
れる。そのため、プランジャ本体30の座金51への当
接が阻止されるので、プランジャロッド31がプランジ
ャ本体30から離脱されることが有効に防止される。そ
の結果、プランジャロッド31がプランジャ本体30か
ら抜け外れたり、プランジャ本体30とプランジャロッ
ド31との連結部位が破損することが有効に防止され
る。
【0045】しかも、このようなプランジャロッド31
のプランジャ本体30からの離脱防止を、略C字形状に
簡易に形成されたリング部材50を、プランジャロッド
31のおねじ33のねじ溝33aに嵌め込むだけの簡易
な作業によって、確実に組み付けることにより、達成し
ているため、リング部材50をプランジャロッド31に
組み付けるための装着部を別途設ける必要もなく、簡易
かつ低コストで、プランジャロッド31のプランジャ本
体30からの離脱を確実に防止でき、かつ、油圧式ジャ
ッキ装置Jを安価に製造することができる.そして、こ
のような油圧式ジャッキ装置Jは、その用途が限定され
ることなく、広く用いることができるが、たとえば、特
開平11−303404号公報や特開平11−3034
06号公報に示されている、下側鉄骨柱に上側鉄骨柱を
接合するための鉄骨建直し調整具のジャッキ装置として
用いることができる。
【0046】なお、上記の油圧式ジャッキ装置Jでは、
プランジャロッド31におねじ33を形成するととも
に、プランジャ室20に備えるスリーブ25にめねじ2
7を設けて、プランジャロッド31を螺進および螺退さ
せるように構成したが、本発明は、何らこれに限定され
るものではなく、たとえば、プランジャロッド31をス
リーブ25に対して軸方向(進退方向)にスライド可能
としてもよい。
【0047】また、この油圧式ジャッキ装置Jでは、座
金51を設けたが、座金51を設けずに、スリーブ25
の前端部を当接部として構成してもよく、さらには、ス
リーブ25を設けずに、プランジャ室20に、直接、プ
ランジャロッド31を進退自在に構成するとともに、当
接部を設けてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、プランジャロッドがプランジャ本体から抜
け外れたり、プランジャ本体とプランジャロッドとの連
結部位が破損することを有効に防止することができる。
【0049】請求項2に記載の発明によれば、プランジ
ャ本体よりも先に、離脱防止手段が当接部に当接するの
で、プランジャロッドのそれ以上退避が規制される。そ
のため、プランジャ本体の当接部への当接が阻止される
ので、プランジャロッドがプランジャ本体から離脱され
ることが有効に防止される。
【0050】請求項3に記載の発明によれば、離脱防止
手段を、簡易に形成することができるので、流体式ジャ
ッキ装置を安価に製造することができる。
【0051】請求項4記載の発明によれば、簡易な作業
により、離脱防止手段をプランジャロッドに、確実に組
み付けることができる。そのため、離脱防止手段をプラ
ンジャロッドに組み付けるための装着部を別途設ける必
要もなく、簡易かつ低コストで、プランジャロッドのプ
ランジャ本体からの離脱を防止することができる。
【0052】請求項5に記載の発明によれば、当接部が
螺合部よりも、必ず先に離脱防止手段と当接するので、
螺合部およびプランジャ本体の損傷をより一層防止する
ことができる。また、この当接部を、螺合部と別体とし
て、フリー状態として設けておけば、当接時には、螺退
するプランジャロッドの周方向への回転力が、進退方向
への押圧力へと変換された状態で、当接部と離脱防止手
段とが互いに押圧される状態となるので、離脱防止手段
のそれ以上螺退を確実に規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流体式ジャッキ装置の一実施形態を示
す油圧式ジャッキ装置の縦断面図である。
【図2】図1に示す油圧式ジャッキ装置の要部拡大縦断
面図であって、プランジャロッドを螺退させて、リング
部材を座金に当接させている状態を示す。
【図3】図1に示す油圧式ジャッキ装置の平面図であ
る。
【図4】リング部材を拡大して示す正面図である。
【符号の説明】
J 油圧式ジャッキ装置 1 ピストン部 2 プランジャ部 3 シリンダ室 5 ピストン部材 20 プランジャ室 22 プランジャ部材 25 スリーブ 27 めねじ 30 プランジャ本体 31 プランジャロッド 33 おねじ 33a ねじ溝 38 止め輪 50 リング部材 51 座金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝本 高明 大阪府大阪狭山市岩室2丁目180番地 象 印チェンブロック株式会社内 (72)発明者 太田 修二 大阪府大阪狭山市岩室2丁目180番地 象 印チェンブロック株式会社内 (72)発明者 藤澤 正人 大阪府枚方市楠葉美咲3丁目5番2号 大 商産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストン部材がシリンダ室に移動自在に
    挿嵌されるピストン部と、 プランジャ部材がプランジャ室に移動自在に挿嵌される
    プランジャ部とを備え、 前記シリンダ室と前記プランジャ室とが流体を介して連
    通されており、 前記プランジャ部材が、プランジャロッドと、このプラ
    ンジャロッドに連結部材を介して設けられるプランジャ
    本体とを備え、 前記プランジャロッドの前記プランジャ室における進退
    動作に伴なう前記プランジャ本体の移動により、前記ピ
    ストン部材を移動させるように構成されているジャッキ
    装置において、 前記プランジャロッドが前記プランジャ本体から離脱す
    ることを防止するための離脱防止手段を備えていること
    を特徴とする、流体式ジャッキ装置。
  2. 【請求項2】 前記離脱防止手段は、前記プランジャ本
    体に対して前記プランジャロッドの退避方向における前
    記プランジャロッドの周りに設けられるとともに、 前記プランジャ室には、前記プランジャロッドの退避時
    において、前記離脱防止手段と当接する当接部が設けら
    れていることを特徴とする、請求項1に記載の流体式ジ
    ャッキ装置。
  3. 【請求項3】 前記離脱防止手段は、リング部材からな
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の流体式ジ
    ャッキ装置。
  4. 【請求項4】 前記プランジャロッドの周りには、ねじ
    部が形成されるとともに、前記プランジャ室には、前記
    プランジャロッドのねじ部と螺合するための螺合部が設
    けられており、 前記プランジャロッドは、前記プランジャ室に対する前
    記プランジャロッドの螺進および螺退により、前記プラ
    ンジャ室において進退動作するように構成されており、 前記離脱防止手段は、前記プランジャロッドの前記ねじ
    部に形成されるねじ溝に嵌め込まれていることを特徴と
    する、請求項1ないし3のいずれかに記載の流体式ジャ
    ッキ装置。
  5. 【請求項5】 前記螺合部が、前記プランジャ室におけ
    る前記プランジャロッドの進退方向後方に設けられると
    ともに、前記当接部が前記プランジャロッドの進退方向
    における前記螺合部よりも前方に設けられていることを
    特徴とする、請求項4に記載の流体式ジャッキ装置。
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