JP2002208445A - 電池の液漏れ検査装置 - Google Patents

電池の液漏れ検査装置

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JP2002208445A JP2001004647A JP2001004647A JP2002208445A JP 2002208445 A JP2002208445 A JP 2002208445A JP 2001004647 A JP2001004647 A JP 2001004647A JP 2001004647 A JP2001004647 A JP 2001004647A JP 2002208445 A JP2002208445 A JP 2002208445A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間で精密な検査を自動的に行うことがで
きる電池の液漏れ検査装置を提供する。 【解決手段】 基準電池13を収納して密閉可能な第1
のチャンバー11と、比較電池14を収納して密閉可能
な第2のチャンバー12と、第1、第2のチャンバー1
1、12内を加圧又は減圧して同一圧力にする圧力源1
5と、第1、第2のチャンバー11、12間の測定圧力
差を検出する圧力センサー16と、圧力センサー16に
接続された制御装置17とを有し、制御装置17は、時
間経過に対する設定圧力差を入力可能な圧力変化記憶手
段を備え、圧力変化記憶手段の設定圧力差と第1、第2
のチャンバー11、12間の測定圧力差を連続的に比較
し、測定圧力差が設定圧力差より大きくなった場合に検
査を終了して第1、第2のチャンバー11、12の密閉
を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池の液漏れ検査
装置に係り、詳しくは、気体による差圧方式を用いた電
池の液漏れ検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話、パソコン、ディジタル
カメラ等の電子機器の急激な需要の拡大に伴い小型電池
の生産量は増大の一途をたどっている。特に、電子機器
に内蔵された状態で充放電を繰り返す充電式の小型電池
が増加しており、この電池は、急速充電時の温度上昇、
携帯時の振動、落下、雰囲気温度変化等の過酷な条件下
で使用されても液漏れが生じないような高品質のものが
求められている。従来、製造された小型電池の検査は、
例えば、加圧又は減圧した密閉容器に小型電池を封入し
て加圧又は減圧前の状態からの圧力変化を測定し、予め
定めておいたしきい値より大きな圧力変化があった場合
にリークありと判断していた。また、比較的高温環境下
で長時間放置した後、顕微鏡で液漏れ(リーク)を検査
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の小型電池の検査は、検査の自動化及び検査時間の短
縮が望まれていたが、小型電池が多くの部品で構成され
ているため製品に至るまでの加工工程が非常に多く、ま
た各部品が細かいこと等から、自動化が困難で、多くの
人手に頼らざるを得なかった。また、顕微鏡による目視
検査は、検査者によるレベルが安定せず、一定の検査レ
ベルを保持することが困難であった。また、検査中に液
漏れが発生した場合でも、検査終了まで放置されるた
め、検査に時間がかかり、不良発生報告、及び不良原因
の解析結果の製造工程へのフィードバックが遅れ、品質
が安定しないことがあった。また、製品が小型であるた
め圧力変化が小さく、さらに、加圧又は減圧前の状態か
らの圧力変化を測定する方法であったので、微少リーク
時の微少変化信号を大きく増幅できず、微少リークの検
出が困難となっていた。この微少リークを検出精度を上
げるために圧力源の出力を上げることが考えられたが、
装置及び製品への負担が大きくなり、また、万一液漏れ
が発生したときの検査装置内の汚損がひどくなるという
問題があった。さらに、圧力の急激な変化によるセンサ
ーの誤作動を防止するためには、良品と不良品を選別す
るためのしきい値を大きく設定しなければならなかった
ため、必ずしも測定精度は向上しなかった。本発明はか
かる事情に鑑みてなされたもので、短時間で精密な検査
を自動的に行うことができる電池の液漏れ検査装置を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る電池の液漏れ検査装置は、基準電池を収納して密閉
可能な第1のチャンバーと、比較電池を収納して密閉可
能な第2のチャンバーと、前記第1、第2のチャンバー
内を加圧又は減圧して同一圧力にする圧力源と、前記第
1、第2のチャンバー間の測定圧力差を検出する圧力セ
ンサーと、前記圧力センサーに接続された制御装置とを
有し、該制御装置は、時間経過に対する設定圧力差を入
力可能な圧力変化記憶手段を備え、前記圧力変化記憶手
段の設定圧力差と前記第1、第2のチャンバー間の測定
圧力差を連続的に比較し、測定圧力差が設定圧力差より
大きくなった場合に液漏れ有りと判定し、検査を終了し
て前記第1、第2のチャンバーの密閉を解除する。
【0005】比較電池とは、検査対象の電池をいい、例
えば、一般的に使用される充電式の電池や乾電池で、ス
テンレス(SUS)やアルミニウム合金等の金属製の外
壁を有して変形が小さいものや、可撓性プラスチック製
のラミネート状の外壁を有して変形しやすいものもあ
る。基準電池には、良品である製品や比較電池と同形状
の模型を用いることができる。第1、第2のチャンバー
は、電池の形状に合わせて形成し、容積をなるべく小さ
くすることが好ましい。圧力変化の検出を容易にするた
めである。圧力源には、例えば、真空ポンプやコンプレ
ッサー等を用いることができる。また、設定圧力差と
は、例えば、予め良品と判定された比較電池の時間の経
過と共に変化する測定圧力差を測定し、これに測定誤差
等を考慮した許容値を時間の経過毎に加えたものとする
ことができる。また、例えば、測定圧力差が常時0にな
ると仮定し、許容値のみを設定圧力差とすることもでき
る。また、測定圧力差及び設定圧力差は、絶対値で時間
の経過毎に比較するものとする。かかる構成によって、
加圧時でも減圧時でも同様に良否の判断を行うことがで
きる。また、連続的とは、例えば、0.1秒未満の間隔
で測定する場合の他、0.1〜5秒おきに測定する場合
も含まれる。
【0006】例えば、微少リークの検査を行う場合、コ
ンプレッサーにより第1、第2のチャンバー内を加圧
し、基準電池及び比較電池の周囲の圧力を同一圧力にし
た後、コンプレッサーを停止させると、基準電池及び比
較電池に漏れが全くない場合は、第1、第2のチャンバ
ー内の圧力差は0になる。しかし、製造過程において、
比較電池に微小孔が形成されている場合には、微小孔を
通じて電池内に外側から空気が徐々に流入し、第2のチ
ャンバー内の圧力が少しずつ下降する。また、真空ポン
プで減圧を行った場合には、電池内から気体や電解液
が、微小孔を通じて外側に徐々に流出するため、第2の
チャンバー内の圧力が少しずつ上昇する。このときの圧
力は、時間と共に変化するが、その変化の仕方は、測定
電池の種類や形状によって異なる。本発明においては、
時間経過に対する設定圧力差を入力可能な圧力変化記憶
手段を有しているので、製品の特性に合わせて精密な測
定を行うことができる。また、設定圧力差と測定圧力差
を連続的に比較するので、検査の質を向上させることが
できる。さらに、測定圧力差が設定圧力差より大きくな
った場合に検査を終了して第1、第2のチャンバーの密
閉を解除するので、液漏れが発生する前に検査を終了し
て測定時間を短縮することができ、また、検査を自動化
することができる。
【0007】ここで、前記第1、第2のチャンバーに、
それぞれ開閉バルブを介して同一圧力の気体が封入され
た第1、第2の補助タンクを接続することも可能であ
る。第1、第2の補助タンク内には、例えば、大気圧と
同じ圧力の空気を封入しておくことができ、これを用い
て、通常リークの検査を行うことができる。
【0008】比較電池に微小孔が形成されている場合
は、該微小孔を通じて少しずつ空気が流入し、又は液漏
れが発生するため、微少リーク検査を開始した後、時間
と共に第2のチャンバー内の圧力が少しずつ変化する
が、比較電池に大径孔が形成されている場合は、圧力源
による気圧の変化に追随して比較電池内の圧力も変化し
てしまう。従って、圧力源を停止させた後に圧力変化を
測定しても、第1、第2のチャンバー内の圧力差は生じ
ない状態になっている。そこで、バルブを開き第1、第
2のチャンバーと第1、第2の補助タンクとをそれぞれ
連通させると、第1のチャンバーと第1の補助タンクの
気圧が等しくなり、第2のチャンバーと第2の補助タン
クの気圧が等しくなる。このとき、比較電池の外側に大
径孔を介して連通する比較電池の内側の空間部分に加わ
っている圧力も第2のチャンバー及び第2の補助タンク
の圧力と等しくなるので、第1のチャンバー側の圧力よ
りも圧力の絶対値が大きくなる。この圧力差を測定する
ことによって、比較電池の大径孔によって発生する通常
リークを検知することができる。かかる構成によって、
微少リーク及び通常リークを連続して自動的に測定する
ことができる。
【0009】また、前記基準電池を、前記比較電池と同
一過程で製造された良品の電池にすることも可能であ
る。同一過程で製造とは、同一規格の構造及び外形を有
することをいい、同一工場で製造される場合に限らな
い。基準電池として比較電池と同一過程で製造されたも
のを用いてその圧力差を比較するので、絶対値測定方式
の場合には測定誤差の要因となる検査対象電池の温度変
化による容積変化が相殺されるので、リークによる圧力
変化分のみを差圧として検出することができ、微少差圧
信号のみを増幅することが可能となり、高感度の測定を
行うことができる。
【0010】また、前記基準電池を、前記比較電池と同
一体積を有する中実体にすることも可能である。中実体
とは、内部に空洞部が存在しない部材をいい、電池とし
ての機能は有していなくてもよい。基準電池は、例え
ば、金属、セラミック、プラスチック等を用いて製作す
ることができる。基準電池を中実体にするので、同一の
基準電池を多数個同時に製造することができ、比較電池
の圧力変化のばらつきを抑え正確に測定することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本
発明の理解に供する。図1に示すように、本発明の一実
施の形態に係る電池の液漏れ検査装置10は、基準電池
13を収納して密閉可能な第1のチャンバー11と、比
較電池14を収納して密閉可能な第2のチャンバー12
と、第1、第2のチャンバー11、12内を加圧して同
一圧力にする圧力源の一例であるコンプレッサー15
と、第1、第2のチャンバー11、12間の測定圧力差
を検出する圧力センサー16と、圧力センサー16に接
続された制御装置17とを有している。以下、詳しく説
明する。
【0012】コンプレッサー15の近傍には、圧力源の
一例である図示しない真空ポンプが設けられている。例
えば、比較電池14が、ゲル状の電解液を金属製の正極
板及び負極板で挟んだ電極部を複数有し、複数の該電極
部をラミネート状の可撓性プラスチックからなる外層部
で覆った構造である場合には、外層部と電極部との間に
微小な空気室が多数存在する。比較電池14を加圧する
と、外層部が電極部に張付いてしまい、各空気室が密封
状態となって微小孔が検出できなくなることがあるが、
この場合には、減圧すると、各空気室と微小孔を連通さ
せて高感度の測定を行うことができるので、コンプレッ
サー15と真空ポンプを切り替えて使用する。基準電池
13は、比較電池14と同一過程で製造された良品の電
池からなっている。第1、第2のチャンバー11、12
には、圧力センサー16を備えた連通管18が接続され
ている。また、第1、第2のチャンバー11、12に
は、所定間隔をあけて2カ所に配置された開閉バルブ2
3、24を備えた連通管19の両端部もそれぞれ接続さ
れている。
【0013】連通管19の開閉バルブ23、24の中間
位置には、開閉バルブ25を備えた連通管20の一端が
接続され、連通管20の他端は、コンプレッサー15に
接続されている。また、第1、第2のチャンバー11、
12には、それぞれ開閉バルブ26、27を介して同一
圧力の気体が封入された第1、第2の補助タンク28、
29が接続されている。なお、ここでは、第1、第2の
補助タンク28、29には同一圧力の気体として、大気
圧と同じ圧力の空気が封入されている。開閉バルブ23
〜25を開くと、第1、第2のチャンバー11、12及
びコンプレッサー15を連通することができ、コンプレ
ッサー15を作動させることによって、第1、第2のチ
ャンバー11、12内を同時に加圧して同一圧力にする
ことができる。
【0014】また、第1、第2のチャンバー11、12
内を加圧した状態から開閉バルブ23〜25を閉じる
と、第1、第2のチャンバー11、12は、連通管18
によって接続されているので、第1、第2のチャンバー
11、12間の測定圧力差を圧力センサー16で測定し
て、比較電池14の微少リークを検出することができ
る。例えば、図2に示すように、第1、第2のチャンバ
ー11、12内の初期圧力をP1とする。第2のチャン
バー12内の比較電池14に微小孔があいている場合に
は、該微小孔から比較電池14の内部に空気が徐々に流
入し、比較電池14の内部の圧力が徐々に上昇すると共
に、第2のチャンバー12内の圧力P1は、少しずつ下
降して圧力P2となる。このときの圧力差P1−P2が
圧力センサー16で検出される。なお、圧力センサー1
6による検出感度を向上させるため、第2のチャンバー
12の容積は、比較電池14を収納可能な範囲で最小化
している。また、圧力センサー16は、感度の高いもの
を用い、更に検出感度を上げるために圧力センサー16
の出力信号を、ノイズ、温度ドリフト等の影響、その他
の変動要因を無視できる範囲内で数十倍に増幅してい
る。
【0015】微少リークの検査後の状態から開閉バルブ
26、27を開くと、第1、第2のチャンバー11、1
2と第1、第2の補助タンク28、29をそれぞれ連通
させ、第1、第2のチャンバー11、12内の圧力を所
定圧力だけ下げることができ、このときの測定圧力差を
圧力センサー16で測定して、比較電池14の通常リー
クを検出することができる。
【0016】例えば、図3に示すように、微少リークが
検出されず、微少リークの検査後の第1、第2のチャン
バー11、12内の圧力が共にP3であったとする。比
較電池14に大径孔があいている場合には、大径孔に連
通する比較電池14の内部の圧力もP3になっている。
ここで、第1、第2のチャンバー11、12と第1、第
2の補助タンク28、29をそれぞれ連通させると、第
1のチャンバー11の圧力がP3から下がり、第1の補
助タンク28の圧力が大気圧より上昇する。そして、第
1のチャンバー11及び第1の補助タンク28の圧力は
初期圧力P3より低く、大気圧より高い圧力P4で安定
する。一方、第2のチャンバー12及び第2の補助タン
ク29内の圧力P5は、第1のチャンバー11及び第1
の補助タンク28内と同様に変化し、さらに、比較電池
14の内部の圧力P3も第2のチャンバー12及び第2
の補助タンク29内に伝達されるので、第2のチャンバ
ー12の圧力P3は、第1のチャンバー11内の圧力P
4より高い圧力P5になる。この圧力差P4−P5が圧
力センサー16で測定される。
【0017】ここで、制御装置17について詳しく説明
する。圧力センサー16に接続された制御装置17は、
コンプレッサー15及び開閉バルブ23〜27にも接続
されている。制御装置17は、時間経過に対する設定圧
力差を入力可能な圧力変化記憶手段を備え、圧力変化記
憶手段の設定圧力差と第1、第2のチャンバー11、1
2間の測定圧力差を連続的に比較し、測定圧力差が設定
圧力差より大きくなった場合に液漏れ有りと判定して検
査を終了して第1、第2のチャンバー11、12の密閉
を解除することができる。また、制御装置17は、組み
込まれた処理ソフトウエアによって動作可能な信号処理
部と、該信号処理部に接続された入力装置、及びディス
プレイ装置を有している。
【0018】圧力変化記憶手段は、例えば、圧力センサ
ー16から読みとったデータを入力することができる。
制御装置17は、圧力変化記憶手段に記憶された測定圧
力差のデータに、入力された許容値を加え、設定圧力差
とすることができ、検査結果をディスプレイ装置に表示
することができる。検査を行うときには、まず、微少リ
ークの検査を行い、微少リークが発生していない場合に
は、通常リークの検査を行う。図4には、基準電池13
の時間経過に対する測定圧力差の基準データ30と、基
準データ30に許容差を加えた設定圧力差の設定データ
31、32と、比較電池14の時間経過に対する測定圧
力差の測定データ33と、他の比較電池の測定データ3
4が示してある。基準電池13の基準データ30を測定
するときには、図示しない他の基準電池を第1のチャン
バー11内に配置し、測定する基準電池13を第2のチ
ャンバー12内に配置して測定を行う。
【0019】微少リークの測定時には、開閉バルブ23
〜25を閉じた瞬間から、圧力差は時間の経過と共に少
しずつ増加していく。そして、第1、第2の補助タンク
28、29を接続するときに圧力差は大きく変動する
が、通常リークの測定時には、圧力差は実質的に一定の
値を示す。設定データ31、32は、基準データ30の
微少リークの測定中の部分と、通常リークの測定中の部
分にそれぞれ許容差を加えたものである。許容差は、装
置の精度や基準電池に対する複数のリークの無い検査対
象電池の測定時における圧力変化のばらつきの範囲より
少し大きく設定するのが望ましいが変更することもで
き、また、測定時間経過毎に変更したり、圧力に比例し
て変化させることもできる。
【0020】次に、比較電池14の測定データ33につ
いて説明する。比較電池14の外側部に微小孔がある
と、時間経過と共に微少リークが増加し、基準電池13
側の第1のチャンバー11内と比較電池14側の第2の
チャンバー12内との測定圧力差(測定データ33)
は、微少リークの検査中に設定圧力差(設定データ3
1)を超える。測定圧力差が設定圧力差を超えるときの
時間をT1とすると、制御装置17は、時間T1の経過
後、液漏れ有りと判定して、迅速に開閉バルブ23〜2
5を開き、第1、第2のチャンバー11、12の密閉を
解除する。かかる構成によって、不良を発見した場合は
測定を途中で終了するので、測定時間を短縮することが
できる。
【0021】なお、外側に大径孔があいている他の比較
電池を測定した場合、図3に示すように、また、前述し
たように、P4−P5の値はマイナスになる。図4の測
定データ34は、この値の絶対値を表示している。通常
リークが発生している場合には、測定データ34の圧力
差の値は、設定データ32の圧力差の値より大きくなる
ので、測定開始直後の時間T2に不良品が検出され、前
述したのと同様の手順で、第1、第2のチャンバー1
1、12の密閉が解除される。次に、基準電池の変形例
について説明する。前記実施の形態においては、例え
ば、基準電池として、比較電池と同一過程で製造された
良品の電池を用いたが、基準電池として、比較電池と同
一体積を有する中実体を用いることも可能である。例え
ば、基準電池の圧力特性にばらつきが多い場合は、良品
の中から基準電池を選別するよりも絶対的な特性を有す
る中実体を用いて基準電池とすることができる。特に、
複数台の液漏れ検査装置を用いる場合に、装置間での良
否判定レベルの差をなくし、製品の品質を安定させるこ
とができる。以上、本発明に係る実施の形態について説
明してきたが、本発明は、前記実施の形態に限定される
ものではなく、例えば、コンプレッサー15を真空ポン
プに切り替えて使用する場合でも同様の手順で使用する
ことができる。この場合においても、測定圧力差と設定
圧力差を絶対値で比較するので、同一のグラフ上で比較
することができる。
【0022】
【発明の効果】請求項1〜4記載の電池の液漏れ検査装
置においては、時間経過に対する設定圧力差を入力可能
な圧力変化記憶手段を有しているので、製品の特性に合
わせて精密な測定を行うことができる。また、設定圧力
差と測定圧力差を連続的に比較するので、検査の質を向
上させることができる。さらに、測定圧力差が設定圧力
差より大きくなった場合に検査を終了して第1、第2の
チャンバーの密閉を解除するので、液漏れが発生する前
に検査を終了でき、測定時間を短縮することができ、ま
た、検査を自動化することができる。特に、請求項2記
載の電池の液漏れ検査装置においては、第1、第2の補
助タンクを有しているので、微少リーク及び通常リーク
を連続して自動的に測定することができる。請求項3記
載の電池の液漏れ検査装置においては、基準電池を、比
較電池と同一過程で製造された良品の電池にするので、
基準電池及び比較電池の温度変化や第1、第2のチャン
バーの容積変化による測定圧力差を吸収して、測定範囲
を小さくすることができ、センサー出力を容易に増幅さ
せ、感度を上げることができ、精度よく測定することが
できる。そして、請求項4記載の電池の液漏れ検査装置
においては、基準電池を、比較電池と同一体積を有する
中実体にするので、同一の基準電池を多数個同時に製造
することができ、比較電池と基準電池との圧力差を正確
に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電池の液漏れ検査
装置の説明図である。
【図2】同電池の液漏れ検査装置の微少リーク測定時の
状態を示す説明図である。
【図3】同電池の液漏れ検査装置の通常リーク測定時の
状態を示す説明図である。
【図4】同電池の液漏れ検査装置の設定圧力差と測定圧
力差の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10:液漏れ検査装置、11:第1のチャンバー、1
2:第2のチャンバー、13:基準電池、14:比較電
池、15:コンプレッサー(圧力源)、16:圧力セン
サー、17:制御装置、18〜20:連通管、23〜2
7:開閉バルブ、28:第1の補助タンク、29:第2
の補助タンク、30:基準データ、31、32:設定デ
ータ、33、34:測定データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猿渡 浩之 千葉県船橋市西船1−7−16 ディアパー ク402号 Fターム(参考) 5H025 BB20 CC26 5H030 AA09 AS20 FF31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準電池を収納して密閉可能な第1のチ
    ャンバーと、比較電池を収納して密閉可能な第2のチャ
    ンバーと、前記第1、第2のチャンバー内を加圧又は減
    圧して同一圧力にする圧力源と、前記第1、第2のチャ
    ンバー間の測定圧力差を検出する圧力センサーと、前記
    圧力センサーに接続された制御装置とを有し、該制御装
    置は、時間経過に対する設定圧力差を入力可能な圧力変
    化記憶手段を備え、前記圧力変化記憶手段の設定圧力差
    と前記第1、第2のチャンバー間の測定圧力差を連続的
    に比較し、測定圧力差が設定圧力差より大きくなった場
    合に液漏れ有りと判定し、検査を終了して前記第1、第
    2のチャンバーの密閉を解除することを特徴とする電池
    の液漏れ検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電池の液漏れ検査装置に
    おいて、前記第1、第2のチャンバーには、それぞれ開
    閉バルブを介して同一圧力の気体が封入された第1、第
    2の補助タンクが接続されていることを特徴とする電池
    の液漏れ検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の電池の液漏れ検査
    装置において、前記基準電池は、前記比較電池と同一過
    程で製造された良品の電池からなることを特徴とする電
    池の液漏れ検査装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の電池の液漏れ検査
    装置において、前記基準電池は、前記比較電池と同一体
    積を有する中実体からなることを特徴とする電池の液漏
    れ検査装置。
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