JP2002202447A - 光ピックアップ装置の対物レンズユニット - Google Patents

光ピックアップ装置の対物レンズユニット

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JP2002202447A
JP2002202447A JP2000401286A JP2000401286A JP2002202447A JP 2002202447 A JP2002202447 A JP 2002202447A JP 2000401286 A JP2000401286 A JP 2000401286A JP 2000401286 A JP2000401286 A JP 2000401286A JP 2002202447 A JP2002202447 A JP 2002202447A
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lens
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optical axis
objective lens
lens unit
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JP2000401286A
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Tetsuo Ikegame
哲夫 池亀
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、複数のレンズの相互間の偏心と、離
間距離とを容易に調整することが出来、組み立て精度が
高く、構造が簡単で、かつ安価に製造可能な光ピックア
ップ装置の対物レンズユニットを提供する。 【解決手段】 対物レンズユニットは、光記録媒体と対
向した第1のレンズ、第1のレンズの光軸上に配置され
た第2のレンズ、第1のレンズを保持し光透過性の第1
のレンズ保持部材、上記保持部材及び第2のレンズを保
持する第2のレンズ保持部材、上記レンズを第1,第2
のレンズ保持部材に固定する固定手段を備える。第1,
第2のレンズの一方は光軸直交方向に、他方は光軸方向
に位置調整可能である。又は、一方が固定され、他方が
上記両方向に位置調整可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】光記録媒体の信号記録面に光
源から出射された光を集光する光ピックアップ装置の対
物レンズユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータシステムの記録装置
の光ディスクや、光磁気ディスク等のディスク状の光記
録媒体やカード状の光学記録媒体に対して、情報を記録
及び/又は再生するために光ピックアップ装置が用いら
れている。
【0003】前記光ピックアップ装置は、光源から出射
された光を集光する対物レンズユニットを有している。
この対物レンズユニットは、例えばカバーガラスの厚さ
が約1.2mmであるCDを光記録媒体として用いる場
合、開口数(NA)が約0.43乃至約0.55、ワー
キングディスタンス(WD)が約1.2mmである。
【0004】そして、近年、前記光記録媒体の高記録密
度化が進んでいる。前記光記録媒体の高記録密度化を図
る1つの方法として、光ピックアップ装置に用いられる
対物レンズの開口数を大きくして、光記録媒体に照射さ
れる光のスポット径を小さくし、記録ビットを縮小化す
る方法がある。上記方法に対応する光記録媒体は、例え
ば、約0乃至約0.1mmの厚さのような薄いカバーガ
ラスを有している光記録媒体が用いられている。このよ
うな光記録媒体に対して用いられる対物レンズユニット
は、NAが約0.7乃至約0.85、WDが約0乃至約
0.5mmである。
【0005】このように、光記録媒体は、記録面のカバ
ーガラスの厚さも様々であり、それに対応して、光ピッ
クアップ装置の対物レンズユニットの開口数(NA)及
び記録面に対するワーキングディスタンス(WD)も様
々である。
【0006】また、光ピックアップ装置の対物レンズユ
ニットは、複数のレンズの組み合わせにより収差が押さ
えられている。しかし、対物レンズユニットの組み立て
精度が悪い場合は、前記複数のレンズ同士を所定の相対
的な位置関係に配置することが出来ず、前記対物レンズ
ユニットの収差を押さえることが出来ない。
【0007】前述のようなカバーガラスの厚さの異なる
複数の光記録媒体に対して情報の記録及び/又は再生を
行うことが出来ると共に、対物レンズユニット中のレン
ズの相対的な位置関係を調整できる光ピックアップ装置
の対物レンズユニットは、特開平10−69684号広
報で開示されている。
【0008】図5に示されている特開平10−6964
8号公報で開示されている光ピックアップ装置の対物レ
ンズユニット300は、SIL(Solid Immersion Len
s)である第1のレンズ301と、第1のレンズ301
を支持している第1のレンズ保持部材302と、第1の
レンズ301に対して記録媒体400とは反対側で第1
のレンズ301の光軸と一致するように配置された第2
のレンズ303と、前記第2のレンズ303を支持して
いるとともに第2のレンズ保持部材304に第1のレン
ズ301又は第2のレンズ303の光軸方向に移動可能
に連結されている第2のレンズ保持部材304と、これ
ら第1及び第2のレンズ保持部材302,304を第1
又は第2のレンズ301,303の光軸に沿って相対的
に移動させるレンズ間隔調整機構305とで構成されて
いる。このレンズ間隔調整機構305を有しているた
め、前記対物レンズユニット300の球面収差を小さく
するように2枚の対物レンズを所定の配置に調整するこ
とが出来る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般的に対物レンズユ
ニットは、レンズユニットを2枚あるいはそれ以上の数
のレンズで構成しNAが大きく、しかもレンズの曲面の
曲率が大きなレンズを使用すると、2枚あるいはそれ以
上のレンズ間の光軸のずれにより、非点収差やコマ収差
が生じ易くなる。そして、上述した従来の対物レンズユ
ニット300では、2枚のレンズの光軸と直交する方向
における相対的な位置調整を行うことができない。この
ため、上述した従来の対物レンズユニット300は、コ
マ収差や非点収差が生じても、組み立て精度の悪さから
生じた2枚のレンズの光軸の偏心を補正することができ
ない。
【0010】この為、NAが大きく、しかもレンズの曲
面の曲率が大きなレンズを使用して、高記録密度の光記
録媒体に対応するように構成された従来の対物レンズユ
ニット300においてコマ収差や非点収差が生じないよ
うにするには、対物レンズユニット300を構成する部
品の精度を高めるか、対物レンズユニット300を組み
立てた後に収差の小さい製品を選別する必要がある。
【0011】上記問題を鑑みて、本発明の目的は、構造
が簡単で、かつ安価に製造可能でありながら、複数のレ
ンズの相互間の偏心と、離間距離とを容易に調整するこ
とが出来ることで組み立て精度が高い対物レンズユニッ
トを提供することである。
【0012】なお、この光ピックアップ装置の対物レン
ズユニットは、NAが大きく、しかもレンズの曲面の曲
率が大きなレンズを使用してもコマ収差及び非点収差を
容易に補正することが出来るように構成される。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、目的
を達成するために、本発明の光ピックアップ装置の対物
レンズユニットは、下記の如く構成されている。
【0014】本発明の光ピックアップ装置の対物レンズ
ユニットは、光記録媒体の信号記録面に光源から出射さ
れた光を集光する光ピックアップ装置において、前記信
号記録面と対向して配置される第1のレンズと、前記第
1のレンズに対して前記光記録媒体と反対側に配置され
る第2のレンズと、前記第1のレンズ及び第2のレンズ
を保持するレンズ保持部材と前記第1及び第2のレンズ
を前記レンズ保持部材に固定するための固定手段とを具
備しており、前記固定手段により固定される前に、前記
第1及び第2のレンズの一方の配置を光軸に沿った方向
に調整されると共に他方の配置を光軸と直交する方向に
調整されるか、又は前記第1又は第2のレンズの配置
を、光軸に沿った方向及び光軸に直交する方向に調整さ
れることを特徴としている。
【0015】上記構成により、この対物レンズユニット
は、第1のレンズ又は第2のレンズの光軸に沿った方
向、及び光軸と直交する方向における第1及び第2のレ
ンズの配置を相対的に調整可能である。そして、この対
物レンズユニットは、使用の前に、第1及び第2のレン
ズをレンズ保持部材に固定する。これらにより、本発明
に従った対物レンズユニットは、2つのレンズの相互間
の偏心と、離間距離とを容易に調整すること出来る。こ
の為、構造が簡単で、かつ安価に製造可能でありなが
ら、組み立て精度が高く、スポットの収差が良好で、情
報の記録及び/又は再生特性が優れた光ピックアップ装
置の対物レンズユニットを提供することが出来る。そし
て、この対物レンズユニットは、NAが大きく、しかも
レンズの曲面の曲率が大きなレンズを使用してもコマ収
差及び非点収差を容易に補正することが出来るように構
成し得る。
【0016】前記第1及び第2のレンズの一方のレンズ
は、柱状に形成されていることが可能である。
【0017】この構成により、第1のレンズ又は第2の
レンズが、位置調整時に、レンズ保持部材と摺動して位
置調整が行われるため、正確に位置調整が行われるとと
もに、より確実に固定することが出来、対物レンズユニ
ットの光学機能の信頼性を向上させることが出来る。ま
た、第1のレンズ又は第2のレンズが、自身の光軸に沿
った方向での調整を容易に行うことが出来る。
【0018】また、前記第1及び第2のレンズの他方の
レンズは、外縁部に光軸と直交する方向と平行な平面を
有していることも可能である。
【0019】この構成により、第1のレンズ及び第2の
レンズの一方が、位置調整時に、レンズ保持部材と摺動
して位置調整が行われるため、正確に位置調整が行われ
るとともに、より確実に固定することが出来、対物レン
ズユニットの光学機能の信頼性を向上させることが出来
る。また、第1のレンズ又は第2のレンズが、他方のレ
ンズの光軸に沿った方向での調整を容易に行うことが出
来る。
【0020】また、第1のレンズは、該第1のレンズと
同一の材料を有している光透過性保持部材を介してレン
ズ保持部材に保持され得る。
【0021】この構成により、前記対物レンズユニット
は、複数の開口数及びより広範囲な複数のWDを選定し
得る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0023】(第1の実施の形態)まず、第一の実施の
形態について図1を用いて説明する。
【0024】(構成)図1は、本発明の第1の実施の形
態に従った対物レンズユニット1の組み立て中の縦断面
図である。対物レンズユニット1は、光記録媒体の信号
記録面と対向して配置される第1のレンズ20と、第1
のレンズ20の光軸上で第1のレンズ20に対して前記
光記録媒体と反対側に配置される第2のレンズ30と、
第1のレンズ20を保持する光透過性の第1のレンズ保
持部材40と、第1のレンズ保持部材40が固定される
とともに、第2のレンズ30を保持する第2のレンズ保
持部材50と、前記第1及び第2のレンズ20,30を
第1及び第2のレンズ保持部材40,50に固定するた
めの固定手段59,60とを具備している。また、図1
にはさらに、第1のレンズ保持部材40を第2のレンズ
保持部材50に固定する為の固定手段61も示されてい
る。この実施の形態において、固定手段59,60,6
1は、接着剤により構成されている。
【0025】第1のレンズ20は、SILである半球面
レンズで構成されている。この第1のレンズ20は、図
示されていない光記録媒体と対面する面(図1の下面で
あり、以下、下面とする)が自身の光軸に対して直交な
平面にされており、この下面と反対側の面(図1の上面
であり、以下、上面とする)が半球面で構成されてい
る。
【0026】第2のレンズ30は、両面が非球面のレン
ズにより構成されている。第2のレンズの外周縁は円柱
状で、自身の光軸に沿った方向に所定の長さを有してお
り、また自身の光軸と交差する方向の面(図1において
上面及び下面)が自身の光軸に直交する方向に平行であ
る平面31に構成されている。
【0027】第1のレンズ保持部材40は、平行な上面
及び下面を有している平板状に、第1のレンズ20と同
じ材質の光透過性の材料により形成されている。この第
1のレンズ保持部材40の上面の中央には、第1のレン
ズ20が平坦な下面を固定手段59により固定されてお
り、言い換えると、第1のレンズ保持部材40は、第1
のレンズ20の径方向に張り出している。第1のレンズ
20は、自身の下面に接合された第1のレンズ保持部材
40の光透過部を含めて、第1のレンズとしての光学的
機能を有している。
【0028】第2のレンズ保持部材50は、両端(図1
において、上部及び下部)に開口を有した円筒形状に形
成されている。この円筒形状の第2のレンズ保持部材5
0の上部は、第2のレンズ30の外径よりわずか(3乃
至15μm)に大きな内径を有しており、第2のレンズ
30の光軸に沿った方向に所定の長さを有している。こ
の為、第2のレンズ保持部材50の開口の上部は、第2
のレンズ30を自身の光軸に沿った方向に移動可能に支
持する光軸方向支持手段を構成している。また、この第
2のレンズ保持部材50の上部には、第2のレンズ30
の光軸に沿って複数の縦長なスリット80が形成されて
いる。スリット80中には、第2のレンズ保持部材50
中に配置された第2のレンズ30の外周部を侠持するレ
ンズ調整装置70の第2の調整部材72が挿入される。
【0029】この円筒形状の第2のレンズ保持部材50
の下部は、固定手段61により第1のレンズ保持部材4
0の上面の外縁部が固定される下面と、前記固定手段6
1を構成している接着剤のための接着剤溜まり51とを
有している。この下面に固定される第1のレンズ保持部
材40の上面が第2のレンズ30の光軸に対して直交す
る配置を有し得るように、第2のレンズの光軸に対して
直交するように形成されている。この下面は、第1のレ
ンズ保持部材40の上面が第2のレンズ30の光軸方向
に直交する方向に移動調整可能に配置し得るならば、形
状において限定されないことはもちろんである。さら
に、第2のレンズ保持部材50の下面に対する第1のレ
ンズ保持部材40の上面の確実な固定を達成するために
は、第1のレンズ保持部材40の上面が平面であるなら
ば、第2のレンズ保持部材50の下面も平面に形成され
るように、第2のレンズ保持部材50の下面を第1のレ
ンズ保持部材40の上面の形状に対応するように形成さ
れることが好ましい。
【0030】また、本実施の形態において、第2のレン
ズ保持部材50の開口の平面形状は、第2のレンズ30
の外周縁の形状と一致するように円形状に形成されてい
るが、矩形又は多角形に形成されていてもよく、第2の
レンズ30を収容し、第2のレンズ30を第2のレンズ
の光軸に沿って摺動可能にし得るならば、平面形状にお
いて限定されることはない。しかし、この実施の形態で
示すように第2のレンズ保持部材50は、第2のレンズ
30を固定手段60によって確実に固定し得るように、
開口の内周面の少なくとも1部分が、第2のレンズ30
の外周縁を光軸に沿った方向に所定の長さだけ接触し得
るために、第2のレンズ30の光軸に沿った方向で所定
の長さを有して形成されることが好ましい。
【0031】固定手段60,61は、以下で詳しく説明
する第1及び第2のレンズ20,30の配置の調整後
(対物レンズユニット1の使用前)に、第1のレンズ保
持部材40及び第2のレンズ30を第2のレンズ保持部
材50に固定する。固定手段60,61は、第1のレン
ズ保持部材40及び第2のレンズ30を第2のレンズ保
持部材50の所定の位置に固定し得るならば、公知のい
かなる固定手段を用いることが出来る。例えば、レンズ
保持部材と第1及び第2のレンズとをUV硬化型接着剤
にて固定する固定手段、レンズ保持部材をレーザにより
溶融させ、レンズを接着させる固定手段、そして、レン
ズ保持部材を外部から部分的に圧縮し、圧縮変形させ、
レンズをレンズ保持部材に固定する固定手段等、種々の
固定手段を用いることが出来る。
【0032】(組み立て)第1の実施の形態に従った対
物レンズユニット1は、第1及び第2のレンズ20,3
0を第2のレンズ保持部材50の上部及び下部に配置
し、続いて第2のレンズ保持部材50における第1及び
第2のレンズ20,30の相互間の位置決めがレンズ調
整装置70により調整され、この調整後の相互間の位置
を保ったまま第1及び第2のレンズ20,30を第2の
レンズ保持部材50に固定されることで組み立てられ
る。この組み立て作業を以下に詳しく説明する。
【0033】まず、第1のレンズ20が、第1のレンズ
保持部材40の上面の略中央部に前述した如く固定手段
59により下面が固定される。次に第2のレンズ保持部
材50がレンズ調整装置70の第1の固定部材77によ
り所定の位置で支持される。続いて、第1のレンズ20
が固定された第1のレンズ保持部材40は、上面の外縁
部を第2のレンズ保持部材50の下面とが当接するよう
に、第2のレンズ保持部材50の下方に配置される。そ
して、第1のレンズ20は、第2のレンズ保持部材50
の下方に配置されるとともに、自身の光軸が第2のレン
ズ保持部材50の略中央を通るように配置される。この
とき、第1のレンズ保持部材40は、レンズ調整装置7
0の第1の調整部材71により第1のレンズ20の光軸
に対して直交する方向の両側(紙面に沿った方向両側)
及び下方から、上記直交する方向(紙面に沿った方向の
左右及び紙面と直交する方向の前後)に移動可能に支持
される。
【0034】第2のレンズ30は、第2のレンズ保持部
材50の開口の上部に上方から挿入され、第2のレンズ
保持部材50のスリット80に挿入されたレンズ調整装
置70の第2の調整部材72により自身の光軸に対して
直交する方向の両側(紙面に沿った方向両側)から、外
周縁を支持される。このことにより、第2のレンズ30
は、第2の調整部材72により上下方向に移動可能に支
持される。
【0035】上述のように第2のレンズ保持部材50に
対して第1及び第2のレンズ20,30が配置される
と、レンズ調整装置70により対物レンズユニット1の
収差の測定が行われる。この測定に際しては、対物レン
ズユニット1の上方に配置されたレンズ調整装置70の
光源73から出射された光が、第1のコリメータレンズ
74により平行光にされ、第2のレンズ30に入射され
る。そして、第2のレンズ30を透過した光は、集光さ
れて第1のレンズ20を通過し、第2のコリメータレン
ズ75により再び平行光にされる。この平行光は、対物
レンズユニット1の下方に配置された干渉計76に入射
され、この干渉計76により収差の測定が行われる。
【0036】前記測定の結果に応じて第1及び第2のレ
ンズ20,30の相互間の位置の調整が行われる。この
調整はまず、この干渉計76により測定された球面収差
が最小になるように、第2の調整部材72により第2の
レンズ30を自身の光軸に沿って(紙面の上下方向)に
移動させ、自身の光軸に沿った方向における第2のレン
ズ30の位置を決定する。この時、第2のレンズ30の
外周縁と摺動する第2のレンズ保持部材50の開口の上
部の内周面は、上記外周面と協働して第2のレンズ30
の為の光軸方向支持手段を構成している。
【0037】次に、この干渉計76により測定された第
1のレンズ20と第2のレンズ30との光軸のずれによ
り生じる対物レンズユニット1のコマ収差や非点収差の
ようなその他の収差が最小になるように、第2のレンズ
30の光軸に直交する方向における第2のレンズ30の
光軸に対する第1のレンズ20の位置を第1の調整部材
71により決定する。なお、第1のレンズ20は、第1
のレンズ保持部材40を介して第2のレンズ30の光軸
に対する上記直交する方向における位置の相対的な調整
が行われる。このことにより、第1のレンズ20のサイ
ズが小さいにもかかわらず、第1のレンズ20の上記光
軸に直交する方向における位置を容易に調整し得るとと
もに、第1のレンズ20を第2のレンズ保持部材50へ
容易に固定することが出来る。この時、第2のレンズ保
持部材50の平坦で第2のレンズ30の光軸に対して直
交する下面は、第1のレンズ保持部材40の平坦で第1
のレンズ20の光軸に対し、直交する上面と協働して第
1のレンズ20の為の光軸直交支持手段を構成してい
る。
【0038】上述のように本実施の形態に従った対物レ
ンズユニット1では、第1のレンズ20を第2のレンズ
30の光軸に対して直交する方向に位置調整可能である
とともに、第2のレンズ30を自身の光軸に沿った方向
に調整可能であるため、第1及び第2のレンズ20,3
0の相互間の偏心と、光軸方向の離間距離とを容易に調
整すること出来る。また、この対物レンズユニット1で
は、対物レンズユニット1を光ピックアップ装置に組み
付ける前に、第1及び第2のレンズ20,30を第1及
び第2のレンズ保持部材40,50に固定する。本実施
の形態に従った対物レンズユニット1は、上述のように
調節可能である構成と、使用前の固定することとによ
り、構造が簡単で、かつ安価に製造可能なありながら、
組み立て精度が高く、スポットの収差が良好で、情報の
記録及び/又は再生特性が優れている。そして、このこ
とより、この対物レンズユニット1は、NAが大きく、
しかもレンズの曲面の曲率が大きなレンズを使用したと
してもコマ収差や非点収差を発生させることがなく、ス
ポットの収差が良好で記録/再生特性に優れている。本
実施の形態では、第2のレンズ保持部材に対して第2の
対物レンズ30を光軸方向のみと、第1のレンズ保持部
材を光軸と直交する方向のみと、に調節可能した。この
為、第1及び第2のレンズは、第2のレンズ保持部材の
上記各レンズに対応する光軸方向支持手段及び光軸直交
支持手段で摺動するように調整される。すなわち、第1
及び第2のレンズと、第2のレンズ保持部材とを当接さ
せることができるため、第1及び第2のレンズと、第2
のレンズ保持部材とを接着する接着剤の厚さを薄くする
ことができ、レンズユニット1の光学機能の信頼性を向
上させ得るとともに、第2のレンズの光軸と直交する方
向に対する調整を容易に行うことが出来る。これに対し
て、例えば第2のレンズ保持部材に対し第2のレンズを
光軸方向及び光軸に直交する2方向の合わせて3方向に
調整可能に構成すると、第2のレンズは、第2のレンズ
保持部材に当接せずに位置調整され、その状態から第2
のレンズ保持部材に固定されるため、接着剤が厚くなる
とともに対物レンズユニット1の信頼性は極めて低い。
【0039】また、本実施の形態において第1のレンズ
は、該第1のレンズと同一の材料を有している光透過性
保持部材である第1のレンズ保持部材40を介して第2
のレンズ保持部材50に保持されている。この構成によ
り、対物レンズユニット1は、複数の開口数及びより広
範囲な複数のWDを選定し得る。
【0040】なお、本実施の形態の対物レンズユニット
1の組み立てにおいては、第1及び第2のレンズ20,
30の相対的な位置の調整は、第2のレンズ30の光軸
方向の位置調節の方が先に行われたが、第2のレンズ3
0の光軸に直交方向の位置調整の方から行ってもかまわ
ないし、これら2つの位置調節を同時におこなってもか
まわない。また第1のレンズ20及び第2のレンズ30
の位置の調整を複数回行うことも可能であり、対物レン
ズユニット1の収差が最小又は無くなるように調整し得
るならば、これらの位置調整の順番及び回数において限
定されることはない。
【0041】上述のように第2のレンズ保持部材50に
おける第1及び第2のレンズ20,30の相対的な位置
が決定されると、第1のレンズ20が固定されている第
1のレンズ保持部材40は、固定手段61によって第2
のレンズ保持部材50に固定される。この実施の形態で
固定手段61を構成している接着剤は、第2のレンズ保
持部材50の下面に設けられている接着溜まり51に溜
まるので精密かつ確実に第1のレンズ保持部材40を第
2のレンズ保持部材50の下面に固定することが出来
る。第2のレンズ30は、第2のレンズ保持部材50の
開口の上方から第2のレンズ30の外周縁に適用された
固定手段60により、第2のレンズ保持部材50の開口
の内周面に固定される。そして、レンズ調整装置70か
ら、対物レンズユニット1は、取り外される。
【0042】(動作)以下に、光ピックアップ装置10
0に用いられている上述した本実施の形態に従った対物
レンズユニット1の動作について、図2を参照して説明
する。
【0043】図2は、本実施の形態の対物レンズユニッ
ト1を用いた光ピックアップ装置100の概略的な縦断
面図である。
【0044】この光ピックアップ装置100は、波長6
80nmのレーザ光を出射する第1の半導体レーザ12
0(光源)と、第1の半導体レーザ120からの発散す
るレーザ光を平行光にするコリメートレンズ130と、
第1の半導体レーザ120から出射された光の光量を検
出するためのモニター150と、カバーガラスの厚さが
約0乃至0.1mmの第1のディスク110(光記録媒
体)からの反射光を検出する第1のフォトディテクタ1
60と、コリメートレンズ130を通過した光を対物レ
ンズユニット1を介して第1のディスク110の記録面
とモニター150とに導くとともに第1のディスク11
0からの対物レンズユニット1を介した反射光を第1の
フォトディテクタ160に導くプリズム140と、を具
備している。
【0045】また、この光ピックアップ装置100は、
波長780nmのレーザ光をプリズム140に向かい出
射する第2の半導体レーザ121(光源)と、第2の半
導体レーザ121から出射されカバーガラスの厚さが約
1.2mmの第2のディスク111(光記録媒体)の記
録面に照射された後に反射された反射光を検出する第2
のフォトディテクタ161、第2の半導体レーザ121
から出射されたレーザ光とそのレーザ光の第2のディス
ク111からの反射光とを振り分けるホログラム171
とを具備している。
【0046】なお、図2において、第1の半導体レーザ
120から出射されたレーザ光の経路は、実線で示され
ており、第2の半導体レーザ121から出射されたレー
ザ光の経路は、破線で示されている。
【0047】以下に、まず、波長の短い第1の半導体レ
ーザ120からのレーザ光を使用して、第1のディスク
110の記録面に対して情報の記録/再生を行う場合に
ついての本実施の形態に従った光ピックアップ装置10
0の動作について説明する。
【0048】第1の半導体レーザ120から出射された
発散するレーザ光は、コリメートレンズ130により平
行光にされた後に、プリズム140のビーム成形プリズ
ム141に入射する。この平行光の一部は、ビーム成形
プリズム141の入射面で反射して、レンズ151を介
し、モニター150上に集光される。モニター150
は、第1の半導体レーザ120の出射光量を監視及び制
御するための信号を出力する。また、ビーム成形プリズ
ム141に入射された平行光の大部分は、ビーム成形さ
れてハーフミラー142を透過し、ダイクロイックミラ
ー143に入射する。ダイクロイックミラー143は、
680nmの波長のレーザ光を対物レンズユニット1に
向かい反射するように構成されている。
【0049】ダイクロイックミラー143からのレーザ
光は、対物レンズユニット1の第1のレンズ20及び第
2のレンズ30を介して第1のディスク110の記録面
に向けて出射される。なお、対物レンズユニット1に入
射した第1の半導体レーザ120からのレーザ光は平行
光であるため、第2のレンズ30によって第1のレンズ
のみを通過するように集光され、第1のレンズ20によ
って第1のレンズ保持部材40の下面から約0.1mm
離れた第1のディスク110の約0乃至0.1mm程度
に薄いカバーガラスを透過して、第1のディスク110
のカバーガラスに覆われた記録面にスポットP1を結
ぶ。
【0050】このとき、対物レンズユニット1は、第1
及び第2のレンズ20,30の組み合わせにより、NA
が約0.75乃至0.9であるような高開口数の対物レ
ンズとして作用する。
【0051】第1のディスク110の記録面により反射
されたレーザ光は、入射した時のレーザ光と同様な経路
をプリズム140のハーフミラー142まで逆にたど
り、ハーフミラー142によって、プリズム140の外
側のレンズ180に向けられる。レンズ180は、この
反射光をホログラム172を介して第1のフォトディテ
クタ160に集光させる。第1のフォトディテクタ16
0は、この入射された反射光に基づき情報記録/再生信
号、トラッキング信号(プッシュプル)、フォーカスエ
ラー信号(ビームサイズ)を出力する。
【0052】次に、波長の長い第2の半導体レーザ12
1からのレーザ光を使用して第2のディスク111の記
録面に対して情報の記録/再生を行う場合についての本
実施の形態に従った対物レンズユニット1を用いた光ピ
ックアップ装置100の動作について説明する。
【0053】第2の半導体レーザ121は、自身の内部
に設けられた後方モニター(図示せず)により、第2の
半導体レーザ121の出射光量を監視及び制御されたレ
ーザ光を出射する。この出射されたレーザ光は、ホログ
ラム171を透過する。この透過したレーザ光の0次光
は、ダイクロイックミラー143を透過し、対物レンズ
ユニット1に入射する。第2の半導体レーザ121から
対物レンズユニット1に入射したレーザ光は、コリメー
トレンズを介していない発散光であるため、第2のレン
ズ30を通過しても、第1のレンズ20のみに集光され
ず、第1のレンズ20の外側の第1のレンズ保持部材4
0にも入射する。第1のレンズ保持部材40に入射した
レーザ光は、第1のレンズ保持部材40の下面から約
0.8mm離れた第2のディスク111の約1.2mm
程度に薄いカバーガラスに入射し、これを透過して、第
2のディスク111の記録面にスポットP2を結ぶ。
【0054】このとき、対物レンズユニット1は、第1
のレンズ保持部材40及び第2のレンズ30の組み合わ
せにより、NAが約0.43であるような低開口数の対
物レンズとして作用する。
【0055】また、第2のディスク111の記録面によ
り反射されたレーザ光は、入射したときのレーザ光と同
様な経路をプリズム140の外のホログラム171まで
逆にたどり、ホログラム171で回折された±1次光が
第2のフォトディテクタ161に入射する。この第2の
フォトディテクタ161は、この反射光の±1次光に対
する情報記録/再生信号、トラッキング信号(プッシュ
プル)、フォーカスエラー信号(ビームサイズ)を出力
する。
【0056】上述のように、対物レンズユニット1は、
第2のレンズ30への光の入射の仕方により、複数のワ
ーキングディスタンス及び開口数を選定し得るので、複
数の種類の光記録媒体に対応することが可能である。
【0057】また、本実施の形態に従った光ピックアッ
プ装置の対物レンズユニット1は、位置調整機構200
を有している。位置調整機構200は、一端が第2のレ
ンズ保持部材50の外周面に接続され他端が固定手段2
01に接続されて対物レンズユニット1をフォーカス方
向(図2の上下方向)及びトラッキング方向(図2の前
後方向)に移動可能に支持している2対のばね202
(図2では1対のみ示されている)と、ヨーク213に
固定された磁石214と、対物レンズユニット1に設け
られ磁石214と協働して電磁力により対物レンズユニ
ット1をフォーカス方向及びトラッキング方向に移動さ
せるフォーカスコイル211及びトラッキングコイル2
12とを有している。このことにより、対物レンズユニ
ット1は、光ピックアップ装置の動作時に第1又は第2
のフォトディテクタ160,161のトラッキング信号
及びフォーカスエラー信号に対応して、位置調整機構2
00により第1のディスク110又は第2のディスク1
11の記録面に対し所望の情報の記録及び/又は再生が
行えるように、フォーカス方向及びトラッキング方向に
移動される。本発明に従った対物レンズユニット1は、
2つのスポットP1,P2を形成することが可能なた
め、2つのスポットP1,P2に対応した2つの対物レ
ンズユニットを有している必要がない。このため、上記
光ピックアップ装置100の対物レンズユニット1は、
2つの対物レンズユニットに比べ、小型軽量であり、位
置調整機構の共振周波数が高く、位置調整を高速化かつ
高精度化することができ、高記録密度の光記録媒体にお
いても、高速度で情報の記録/再生に対応させることが
可能である。
【0058】なお、図2中に示されている本実施の形態
に従った対物レンズユニット1を使用した光ピックアッ
プ装置100の光学系は、1例であり、本発明に従った
対物レンズユニット1に平行光及び発散光を入射するこ
とができ、これらの光が光記録媒体の記録面によって反
射させられた反射光をフォトディテクタにより受けて情
報記録/再生信号を出力し得るように構成されるならば
図2の構成に限定されることはない。
【0059】また、本実施の形態に従った第1のレンズ
20の上面は、半球面に形成されているが、第2のレン
ズ30との組み合わせにより所望の開口数及びワーキン
グディスタンスを有する2郡対物レンズを構成し得るな
らば非球面に形成されていてもよく、形状において限定
されることはない。同様に、第2のレンズ30も、第1
のレンズ20との組み合わせにより、所望の開口数及び
ワーキングディスタンスを有する2郡対物レンズを構成
し得るならば形状において限定されることはない。
【0060】また、本実施の形態に従った第1のレンズ
保持部材40は、平板状に形成されているが、第1のレ
ンズ20の光軸を第2のレンズ30の光軸と同じ方向に
相互に平行に配置されるように第2のレンズ保持部材5
0に固定可能であり、第2のレンズ30との組み合わせ
により、所望の開口数及びワーキングディスタンスを有
する2郡対物レンズを構成し得るならば、上面及び/又
は下面は、形状において限定されることはない。
【0061】又、第1のレンズ保持部材40は、第1の
レンズ20とガラスプレス、プラスチック成形等により
一体的に成形されてもよい。
【0062】又、本実施の形態に従った対物レンズユニ
ットは、2種類のディスクに対応出来るように2種類の
光源を用いて2つの光スポットを形成するように構成さ
れているが、本発明の対物レンズユニットは、1つの光
スポットのみを形成するように構成されていてもよい。
【0063】(第2の実施の形態)以下に、図3を参照
して、本発明の第2の実施の形態に従った対物レンズユ
ニット11の構成を説明する。なお、対物レンズユニッ
ト11において前述した本発明の第1の実施の形態に従
った対物レンズユニット1の構成部材と同じ構成部材
は、この対物レンズユニット1の同じ構成部材を指摘し
た参照符号を使用して指摘し、詳細な説明は省略する。
【0064】(構成)図3は、本発明の第2の実施の形
態に従った対物レンズユニット11の組み立て中の縦断
面図である。対物レンズユニット11は、光記録媒体の
信号記録面と対向して配置される第1のレンズ21と、
第1のレンズ21に対して前記光記録媒体とは反対側に
配置される第2のレンズ30と、第1のレンズ21を保
持する光透過性の第1のレンズ保持部材41と、第1の
レンズ保持部材41が固定され、第2のレンズ30を保
持する第2のレンズ保持部材53と、前記第1及び第2
のレンズ21,30を第1及び第2のレンズ保持部材4
1,53に固定するための固定手段60,61とを具備
している。
【0065】第1のレンズ21は、略円柱形状に構成さ
れている。第1のレンズ21の下面は、自身の光軸に対
して直交な平面にされており、SILである半球面レン
ズを構成するように、上面は半球面で形成されている。
第1のレンズ21の外周面は、自身の光軸に沿った方向
に平行に延出し、この方向に所定の長さを有している。
【0066】第2のレンズ保持部材53は、上部及び下
部に開口を有した筒形状に形成されており、上記上部の
上面には、第2のレンズ30の外周縁の下面の平面31
が載置されている。そして上記上面は、第1のレンズ2
0の光軸に直交する方向に延出している。第2のレンズ
保持部材53の下部には、開口の内周面から半径方向で
第1のレンズ20の光軸に直交する方向に延びる第1の
レンズ保持部材41が固定されている。
【0067】第1のレンズ保持部材41は、光透過性の
材料により形成されていて、中心部に貫通孔42を有し
ている。第1のレンズ保持部材41の貫通孔42の内周
面は、第1のレンズの光軸に沿った方向の厚さが、第1
のレンズ21が所定の長さだけ第1のレンズ保持部材4
1の下面から突出し得るように選定される。
【0068】(組み立て)第2の実施の形態に従った対
物レンズユニット11は、第1の実施の形態と同様に、
第1及び第2のレンズ21,30を第2のレンズ保持部
材53の上部及び下部に配置し、続いて第2のレンズ保
持部材53における第1及び第2のレンズ21,30の
相互間の位置決めがレンズ調整装置70により調整さ
れ、この調整後の相互間の位置を保ったまま第2のレン
ズ保持部材53に固定されることで組み立てられる。こ
の組み立て作業を以下に詳しく説明する。
【0069】まず、第1のレンズ21が、第1のレンズ
保持部材41の貫通孔42中に挿入される。このとき、
第1のレンズ21の下端縁がレンズ調整装置70の第1
の調整部材71’により自身の光軸に対して直交する方
向(図3の左右)の両側及びこの光軸方向の下方から保
持される。そして、第1のレンズ21は、貫通孔42中
で第1の調整部材71’により第1のレンズ21の光軸
に沿った方向(図3の上下方向)に移動可能である。
【0070】続いて、第2のレンズ30が、第2のレン
ズ保持部材53の上部に配置され、第2のレンズ30の
外周縁の下面の平面31と第2のレンズ保持部材53の
上面とが当接する。このとき、第2のレンズ30の外周
縁がレンズ調整装置70の第2の調整部材72’により
自身の光軸に対して直交する方向の両側(図3の左右)
から、第1のレンズ21の光軸と直交する方向(図3の
左右方向及び紙面に垂直な方向)に移動可能に保持され
る。
【0071】次に、第1の実施の形態と同様に、レンズ
調整装置70(図1参照)により、対物レンズユニット
11の収差の測定が行われる。
【0072】そしてこの測定結果に応じて第1及び第2
のレンズ21,30の相互間の位置の調整が行なわれ
る。より詳細には、レンズ調整装置70の干渉計76
(図1参照)により測定された球面収差が最小となるよ
うに第1の調整部材71’により第1のレンズ21を自
身の光軸に沿い(紙面の上下方向)に移動させ、自身の
光軸に沿った方向における第1のレンズ21の位置を決
定する。この時、第1のレンズ21の光軸と平行な第1
のレンズ21の外周縁と摺接する第1のレンズ保持部材
41の貫通孔42の内周面は、上記外周縁と協働して第
1のレンズ21の為の光軸方向支持手段を構成してい
る。
【0073】また次に、干渉計76により測定された第
1のレンズ21と第2のレンズ30との光軸のずれによ
り生じる対物レンズユニット11のコマ収差や非点収差
のようなその他の収差が最小になるように、第1のレン
ズ21の光軸に直交する方向における第1のレンズ21
の光軸に対する第2のレンズ30の光軸の位置を第2の
調整部材72’により決定する。
【0074】この時、第2のレンズ保持部材53の平坦
で第1のレンズ21の光軸に直交する上面は、第2のレ
ンズ30の下面の外周部の平面31と協働して、第2の
レンズ30の為の光軸直交方向支持手段を構成してい
る。
【0075】上述のように本実施の形態に従った対物レ
ンズユニット11は、図1及び図2を参照しながら前述
した第1の実施の形態の場合と同様に、第2のレンズ3
0を第1のレンズ21の光軸に対して直交する方向に位
置調整可能であるとともに、第1のレンズ21を自身の
光軸に沿った方向に調整可能であるため、第1及び第2
のレンズ21,30の相互間の偏心と、光軸方向の離間
距離とを容易に調整すること出来る。また、この対物レ
ンズユニット11では、使用の前に、第1及び第2のレ
ンズ21,30を第1及び第2のレンズ保持部材41,
53に固定する。本実施の形態に従った対物レンズユニ
ット11は、上述のように調節可能である構成と、使用
前の固定することとにより、構造が簡単で、かつ安価に
製造可能なありながら、組み立て精度が高く、スポット
の収差が良好で、情報の記録及び/又は再生特性が優れ
ている。そして、このことより、この対物レンズユニッ
ト11は、NAが大きく、しかもレンズの曲面の曲率が
大きなレンズを使用したとしてもコマ収差や非点収差を
発生させることがなく、スポットの収差が良好で記録/
再生特性に優れている。
【0076】また、本実施の形態において、第1のレン
ズ21が柱上に構成され、外周面は、自身の光軸に沿っ
た方向に平行に延出しているため、自身の光軸に沿った
方向に対する調整を容易に行うことが出来る。
【0077】なお、本実施の形態の対物レンズユニット
11の組み立てにおいては、前述の第1の実施の形態の
場合と同様に、対物レンズユニット11の収差が最小に
なるように調整し得るならば、前述した第1のレンズ2
1の光軸方向位置調整及び第2のレンズ30の光軸直交
方向位置調整の順番及び回数において限定されることは
ない。
【0078】前述の第2のレンズ保持部材53における
第1及び第2のレンズ21,30の相対的な位置の調整
が終了すると、第1のレンズ21は固定手段61により
第1のレンズ保持部材41の貫通孔42に固定され、ま
た第2のレンズ30は固定手段60により第2のレンズ
保持部材53の上面に固定される。そして、レンズ調整
装置70から対物レンズユニット11が取り外される。
【0079】そして、本実施の形態に従った対物レンズ
ユニット11は、第1の実施の形態の対物レンズユニッ
ト1に代わり、図2の光ピックアップ装置100におい
て使用することが出来、また第1の実施の形態の対物レ
ンズユニット1と同様に機能する。即ち、対物レンズユ
ニット11は、第2のレンズ30への光の入射の仕方に
より、複数のワーキングディスタンス及び開口数を選定
し得るように構成されているので、複数の種類の光記録
媒体に対応することが可能である。このため、本実施の
形態に従った対物レンズユニット11を使用した光ピッ
クアップ装置の光学系は、第1の実施の形態の場合と同
様に、対物レンズユニット11への光の入射の仕方が複
数選定し得るならば図2の構成に限定されることはな
い。
【0080】(第3の実施の形態)以下に、図4を参照
して、本発明の第3の実施の形態に従った対物レンズユ
ニット12の構成を説明する。なお、対物レンズユニッ
ト12において前述した本発明の第1の実施の形態に従
った対物レンズユニット1の構成部材と同じ構成部材
は、この対物レンズユニット1の同じ構成部材を指摘し
た参照符号を使用して指摘し、詳細な説明は省略する。
【0081】(構成)図4は、本発明の第3の実施の形
態に従った対物レンズユニット12の組み立て中の縦断
面図である。対物レンズユニット12は、光記録媒体の
信号記録面と対向して配置される第1のレンズ22と、
第1のレンズ22に対して前記光記録媒体とは反対側に
配置される第2のレンズ30と、第1のレンズ22を保
持する光透過性の第1のレンズ保持部材43と、第1の
レンズ保持部材43が固定され、第2のレンズ30を保
持する第2のレンズ保持部材54と、前記第1及び第2
のレンズ22,30を第1及び第2のレンズ保持部材4
3,54に固定するための固定手段60,61とを具備
している。
【0082】第1のレンズ22は、第1の実施の形態の
第1のレンズ20と同様に、下面が自身の光軸に対して
直交な平面にされており、SILである半球面レンズと
して構成されるように上面が半球面にされている。
【0083】第2のレンズ保持部材54は、第1の実施
の形態の第2のレンズ保持部材50と同様に、上部と下
部とに開口を有した筒形状に形成されている。しかしな
がら上記上部の開口の内周面の径は、第2のレンズ30
の外径より大きく形成されている。上記上部の周壁には
上下方向に延出した複数のスリット80が形成されてい
る。また、第2のレンズ保持部材54の下部の開口の内
周面には、第2の実施の形態の第1のレンズ保持部材4
1と同様に、第1のレンズ保持部材43が固定されてい
る。第2のレンズ保持部材54の下部開口中の第1のレ
ンズ保持部材43は、平坦な上下側面を有しており、下
側面を第2のレンズ保持部材54の下部の下面に一致さ
せて下部開口の内周面に固定されている。この固定によ
って第2のレンズ保持部材54の開口の長手方向中心線
と第1のレンズ保持部材43の貫通孔44の中心線とが
同じ方向に向く。上記一致は、第2のレンズ保持部材5
4の下部開口中に第1のレンズ保持部材43を収容した
状態で第2のレンズ保持部材54の下部の下面を平坦な
表面上に置き、またこの平坦な表面上に第1のレンズ保
持部材43の下側面を沿わせることにより達成される。
【0084】第1のレンズ保持部材43は、第2の実施
の形態の第1のレンズ保持部材41の場合と同様に、中
央部に貫通孔44を有している。貫通孔44には、第1
のレンズ22が挿入されていて、第2のレンズ保持部材
54の上部の開口には、第2のレンズ30が収容されて
いる。
【0085】(組み立て)第3の実施の形態に従った対
物レンズユニット12は、前述の第1及び第2の実施の
形態の対物レンズユニット1,11の場合と同様に、第
1及び第2のレンズ22,30を第2のレンズ保持部材
54の上部及び下部に配置するが、第2のレンズ30の
みの位置を調整し、この調整後の相互の位置を保ったま
ま第2のレンズ保持部材54に固定されることで組み立
てられる。この組み立て作業を以下に詳しく説明する。
【0086】まず、第1のレンズ22が、第1のレンズ
保持部材43の貫通孔44中に挿入される。そして第1
のレンズ22は、下面を第1のレンズ保持部材43の下
側面と一致させた状態で第1のレンズ保持部材43の貫
通孔44に固定手段60により固定される。上記一致
は、貫通孔44に第1のレンズ22を挿入した状態で、
第1のレンズ保持部材の下側面を平坦な表面上に置き、
さらにこの平坦な表面上に第1のレンズ22の下面を沿
わせることで達成され、この結果として貫通孔44の中
心線と第1のレンズ22の光軸とが一致する。
【0087】続いて、第2のレンズ30が、第2のレン
ズ保持部材54の上部において、外周縁と外周縁近傍の
下面の平面31を自身の光軸と直交する方向の両側(図
4の左右)および下方から位置調整部材72”により保
持される。位置調整部材72”は、第1のレンズ22の
光軸に沿った方向及び上記光軸と直交する方向に移動し
得るように構成されている。即ち、位置調整部材72”
の移動可能な方向は、第1のレンズ22の光軸に沿った
方向と、第1のレンズ22の光軸と直交する面内でこの
光軸を通る第1の光軸直交方向と、第1のレンズ22の
光軸と直交する面内でこの光軸を通り第1の光軸直交方
向と直交する第2の光軸直交方向と、の合計3方向であ
る。第2のレンズ30を上述した如く保持した位置調整
部材72”は第2のレンズ保持部材54のスリット80
に挿入される。そして、第2のレンズ30は、位置調整
部材72”により保持された状態で自身の光軸に沿った
方向及び自身の光軸に直交する方向に、移動が可能に第
2のレンズ保持部材54の上部開口中に収容される。
【0088】次に、第1の実施の形態と同様に、レンズ
調整装置70(図1参照)により、対物レンズユニット
12の収差の測定が行われる。
【0089】そしてこの測定結果に応じて第1及び第2
のレンズ22,30の相互間の位置の調整が行なわれ
る。より詳細には、レンズ調整装置70の干渉計76
(図1参照)により測定された球面収差が最小となるよ
うに位置調整部材72”により第2のレンズ30を第1
のレンズ22の光軸に沿い(紙面の上下方向)に移動さ
せ、第1のレンズ22の光軸に沿った方向における第2
のレンズ30の位置を決定する。
【0090】また次に、干渉計76により測定された第
1のレンズ22と第2のレンズ30との光軸のずれによ
り生じる対物レンズユニット12のコマ収差や非点収差
のようなその他の収差が最小になるように、第1のレン
ズ22の光軸に直交する方向における第1のレンズ22
の光軸に対する第2のレンズ30の光軸の位置を位置調
整部材72”により決定する。
【0091】この時、第2のレンズ30の外周縁よりも
大きな径の第2のレンズ保持部材54の上部の開口の内
周面が、第2のレンズ30の外周縁と協働して、第2の
レンズ30の為の光軸方向支持手段及び光軸直交方向支
持手段を構成している。
【0092】このように本実施の形態に従った対物レン
ズユニット12は、前述のように第2のレンズ30を第
1のレンズ22の光軸に沿った方向に位置調整可能であ
るとともに上記光軸と直交する方向に調整可能であるた
め、第1及び第2のレンズ22,30の相互間の偏心
と、光軸方向の離間距離とを容易に調整すること出来
る。また、この対物レンズユニット12では、使用の前
に、第1及び第2のレンズ20,30を第1及び第2の
レンズ保持部材43,54に固定する。本実施の形態に
従った対物レンズユニット12は、上述のように調節可
能である構成と、使用前に固定することとにより、構造
が簡単で、かつ安価に製造可能なありながら、組み立て
精度が高く、スポットの収差が良好で、情報の記録及び
/又は再生特性が優れている。そして、このことより、
この対物レンズユニット12は、NAが大きく、しかも
レンズの曲面の曲率が大きなレンズを使用したとしても
コマ収差や非点収差を発生させることがなく、スポット
の収差が良好で記録/再生特性に優れている。本実施の
形態では、レンズ保持部材に対して2つのレンズのうち
小さいレンズを無調整で固定し、他方の大きい方のレン
ズを3方向に調整し、固定した。この為、位置養成部材
が1種類で良い、と共に大きい方のレンズを位置調整す
るので調整部材の保持が容易である。
【0093】なお、本実施の形態の対物レンズユニット
12の組み立てにおいては、前述の第1及び第2の実施
の形態の場合と同様に、対物レンズユニット12の収差
が最小になるように調整し得るならば、第2のレンズ3
0の光軸方向位置調整及び光軸直交方向位置調整の順番
及び回数において限定されることはない。
【0094】前述の第2のレンズ保持部材54における
第1及び第2のレンズ22,30の相対的な位置の調整
が終了すると、固定手段60により第2のレンズ30
は、第2のレンズ保持部材54に固定される。そして、
レンズ調整装置70から対物レンズユニット12が取り
外される。
【0095】そして、本実施の形態に従った対物レンズ
ユニット12は、第1及び第2の実施の形態の対物レン
ズユニット1,11に代わり、図2の光ピックアップ装
置100において使用することが出来、また第1及び第
2の実施の形態の対物レンズユニット1,11と同様に
機能する。即ち、対物レンズユニット12は、第2のレ
ンズ30への光の入射の仕方により、複数のワーキング
ディスタンス及び開口数を選定し得るので、複数の種類
の光記録媒体に対応することが可能である。このため、
本実施の形態に従った対物レンズユニット12を使用し
た光ピックアップ装置100の光学系は、第1の実施の
形態の場合と同様に、対物レンズユニット12への光の
入射の仕方が複数選定し得るならば図2の構成に限定さ
れることはない。
【0096】なお上述したこの発明の種々の実施の形態
に従った光ピックアップ装置の対物レンズユニットによ
れば、この発明に従った光ピックアップ装置の対物レン
ズユニットは、以下のようにも記載することが出来る。
【0097】1. 光記録媒体の信号記録面に光源から
出射された光を集光する光ピックアップ装置において、
光記録媒体の信号記録面に対向して配置された第1のレ
ンズと、第1のレンズの光軸上において第1のレンズに
対し光記録媒体とは反対側に配置された第2のレンズ
と、第1のレンズの径よりも大きな径を有していると共
に光透過性を有しており、第1のレンズを保持し第1の
レンズから第1のレンズの径方向に張り出す第1のレン
ズ保持部材と、第1のレンズ保持部材が固定され、第2
のレンズを保持する第2のレンズ保持部材と、第1のレ
ンズ保持部材と第2のレンズ保持部材とのいずれか一方
に設けられ、対応する第1及び第2のレンズの一方を自
身の光軸に沿い移動可能に支持する光軸方向支持手段
と、第1のレンズ保持部材と第2のレンズ保持部材との
いずれか他方に設けられ、対応する第1及び第2のレン
ズの他方を第1のレンズ保持部材と第2のレンズ保持部
材との上記いずれか一方に設けられている第1及び第2
のレンズの上記一方に対し上記一方の光軸と直交する方
向に移動可能に支持する光軸直交方向支持手段と、上記
光軸方向支持手段による第1及び第2のレンズの一方の
支持を固定する第1の固定手段と、上記光軸直交方向支
持手段による第1及び第2のレンズの他方の支持を固定
する第2の固定手段と、を備えており、前記第1及び第
2のレンズの一方の配置を光軸に沿った方向に調整され
ると共に他方の配置を光軸と直交する方向に調整された
後に、前記第1及び第2のレンズが、各々前記第1及び
第2の固定手段により固定されることを特徴とする、光
ピックアップ装置の対物レンズユニット。
【0098】2. 前記光軸方向支持手段は第2のレン
ズ保持部材に設けられており、また前記光軸直交方向支
持手段は前記第1のレンズ保持部材に設けられている、
ことを特徴とする上記1項に記載の光ピックアップ装置
の対物レンズユニット。
【0099】3. 前記第2のレンズ保持部材は前記第
1のレンズの光軸に対し直交する端面を有しており、前
記光軸直交方向支持手段は、前記第1のレンズ保持部材
に設けられ前記第1のレンズの光軸に対し直交し前記第
2のレンズ保持部材の前記端面に接合される平面を有し
ている、ことを特徴とする上記2項に記載の光ピックア
ップ装置の対物レンズユニット。
【0100】4. 前記第1のレンズは前記第1のレン
ズ保持部材の前記平面の中央に固定されている、ことを
特徴とする上記3項に記載の光ピックアップ装置の対物
レンズユニット。
【0101】5. 前記第2のレンズの外周縁は自身の
光軸に沿った方向に所定の長さを有しており、前記第2
のレンズ保持部材は前記第2のレンズの外周縁に接し前
記第2のレンズを前記自身の光軸に沿い移動を案内する
内周面を有した貫通孔を含んでいる、ことを特徴とする
上記2項乃至上記4項のいずれか1項に記載の光ピック
アップ装置の対物レンズユニット。
【0102】6. 前記光軸方向支持手段は第1のレン
ズ保持部材に設けられており、また前記光軸直交方向支
持手段は前記第2のレンズ保持部材に設けられている、
ことを特徴とする上記1項に記載の光ピックアップ装置
の対物レンズユニット。
【0103】7. 前記光軸方向支持手段は、前記第1
のレンズ保持部材に形成され前記第1のレンズの光軸に
沿った方向に所定の長さを有する内周面を含む貫通孔を
備えており、前記第1のレンズが自身の光軸に沿った方
向に所定の長さを有する外周縁を有していて、前記第1
のレンズは前記外周縁を前記貫通孔の前記内周面に接触
させた状態で前記貫通孔中に挿入されて前記自身の光軸
に沿った方向に移動を案内されている、ことを特徴とす
る上記6項に記載の光ピックアップ装置の対物レンズユ
ニット。
【0104】8. 前記光軸直交方向支持手段は、前記
第2のレンズ保持部材に設けられ前記第2のレンズの光
軸に対し直交し前記第1のレンズ保持部材に接合される
端部とは反対側の端部に平面を有しており、前記第2の
レンズは一方の側面の外周縁隣接部位に自身の光軸に対
し直交する方向に延出した平面を有しており、前記第2
のレンズは前記平面を前記第2のレンズ保持部材の前記
平面に接触させた状態で前記光軸直交方向支持手段に前
記第1のレンズ保持部材に設けられている前記第1のレン
ズに対し前記第1のレンズの光軸と直交する方向に移動
可能に支持されていることを特徴とする上記6項または
7項に記載の光ピックアップ装置の対物レンズユニッ
ト。
【0105】9. 光記録媒体の信号記録面に光源から
出射された光を集光する光ピックアップ装置において、
光記録媒体の信号記録面に対向して配置された第1のレ
ンズと、第1のレンズの光軸上において第1のレンズに
対し光記録媒体とは反対側に配置された第2のレンズ
と、第1のレンズの径よりも大きな径を有していると共
に光透過性を有しており、第1のレンズを保持し第1の
レンズから第1のレンズの径方向に張り出す第1のレン
ズ保持部材と、第1のレンズ保持部材が固定され、第2
のレンズを保持する第2のレンズ保持部材と、第1のレ
ンズ保持部材及び第2のレンズ保持部材のいずれか一方
に設けられ、対応する第1又は第2のレンズのいずれか
一方を自身の光軸に沿い移動可能に支持する光軸方向支
持手段と、第1のレンズ保持部材及び第2のレンズ保持
部材の上記いずれか一方に設けられ、対応する第1又は
第2のレンズのいずれか一方を第1のレンズ保持部材及
び第2のレンズ保持部材のいずれか他方に設けられてい
る対応する第1又は第2のレンズのいずれか他方に対し
上記対応する第1又は第2のレンズのいずれか他方の光
軸と直交する方向に移動可能に支持する光軸直交方向支
持手段と、上記光軸方向支持手段及び上記光軸直交方向
支持手段による第1のレンズ及び第2のレンズの上記い
ずれか一方の支持を固定するとともに、第1のレンズ及
び第2のレンズのいずれか他方の支持を固定する固定手
段と、を備えており、第1及び第2のレンズの前記いず
れか他方を前記固定手段により固定された後、第1及び
第2のレンズの前記いずれか一方の配置をいずれか他方
の光軸に沿った方向及び直交する方向に調整し、続いて
前記第1及び第2のレンズの前記いずれか一方が、前記
固定手段により固定されることを特徴とする、光ピック
アップ装置の対物レンズユニット。
【0106】10. 前記第1のレンズは自身の光軸に
沿った方向における一側面が前記自身の光軸に対し直交
する方向に延出しており、前記第1のレンズ保持部材も
前記第1のレンズは自身の光軸に沿った方向における一
側面が前記自身の光軸に対し直交する方向に延出してお
り、前記第1のレンズ保持部材は前記第1のレンズが挿入
される貫通孔を有しており、前記貫通孔に挿入された前
記第1のレンズは前記一側面を前記第1のレンズ保持部材
の前記一側面に合致させて配置されている、ことを特徴
とする上記9項に記載の、光ピックアップ装置の対物レ
ンズユニット。
【0107】
【発明の効果】本発明は、本発明は、複数のレンズの相
互間の偏心と、離間距離とを容易に調整することが出
来、組み立て精度が高く、構造が簡単で、かつ安価に製
造可能な光ピックアップ装置の対物レンズユニットを提
供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に従った対
物レンズユニットの組み立て中の縦断面図である。
【図2】図2は、図1の対物レンズユニットを用いた光
ピックアップ装置の概略的な縦断面図である。
【図3】図3は、本発明の第2の実施の形態に従った対
物レンズユニットの組み立て中の縦断面図である。
【図4】図4は、本発明の第3の実施の形態に従った対
物レンズユニットの組み立て中の縦断面図である。
【図5】図5は、従来の対物レンズユニットの縦断面図
である。
【符号の説明】
1,11,12 対物レンズユニット 20,21,22 第1のレンズ 30 第2のレンズ 40,41,43 第1のレンズ保持部材 42,44 貫通孔 50,53,54 第2のレンズ保持部材 59,60,61 固定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/135 G11B 7/135 A Fターム(参考) 2H044 AB10 AB17 AC01 2H087 KA13 LA01 LA26 NA09 PA02 PA17 PB02 QA02 QA05 QA14 QA21 QA33 QA41 RA07 RA41 RA42 5D117 HH09 HH11 KK01 KK02 KK14 5D119 AA39 BA01 EC02 EC04 EC15 JA43 JC03 JC07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光記録媒体の信号記録面に光源から出射
    された光を集光する光ピックアップ装置において、 前記信号記録面と対向して配置される第1のレンズと、 前記第1のレンズに対して前記光記録媒体と反対側に配
    置される第2のレンズと、 前記第1のレンズ及び第2のレンズを保持するレンズ保
    持部材と 前記第1及び第2のレンズを前記レンズ保持部材に固定
    するための固定手段とを具備しており、 前記固定手段により固定される前に、前記第1及び第2
    のレンズの一方の配置を光軸に沿った方向に調整される
    と共に他方の配置を光軸と直交する方向に調整される
    か、又は前記第1又は第2のレンズの配置を、光軸に沿
    った方向及び光軸に直交する方向に調整されることを特
    徴とする光ピックアップ装置の対物レンズユニット。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2のレンズの一方のレン
    ズは、柱状に形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の対物レンズユニット。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2のレンズの他方のレン
    ズは、外縁部に光軸と直交する方向と平行な平面を有し
    ていることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズユ
    ニット。
  4. 【請求項4】 第1のレンズは、該第1のレンズと同一
    の材料を有している光透過性保持部材を介してレンズ保
    持部材に保持されていることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれか1項に記載の対物レンズユニット。
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