JP2002197072A - システムlsi及びその機能モジュールの選択方法 - Google Patents

システムlsi及びその機能モジュールの選択方法

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JP2002197072A
JP2002197072A JP2000394975A JP2000394975A JP2002197072A JP 2002197072 A JP2002197072 A JP 2002197072A JP 2000394975 A JP2000394975 A JP 2000394975A JP 2000394975 A JP2000394975 A JP 2000394975A JP 2002197072 A JP2002197072 A JP 2002197072A
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Itaru Nonomura
到 野々村
Nobukazu Kondo
伸和 近藤
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回路モジュールの動作、不動作の存在で区別し
ない性能設定を行なって製造コストを低減し、更に、不
動作の回路モジュールの存在が外部に分からないように
した冗長性を有するシステムLSIを提供する。 【解決手段】複数の機能モジュールと、信号を転送する
バスと、複数の機能モジュールを選択的に動作させるた
めの第1、第2及び第3の制御信号を、機能モジュール
が正常に機能するか否かに基づいて生成する機能モジュ
ール選択部と、動作することを選択された機能モジュー
ルから供給される信号をバスに中継するか否かを第2の
制御信号に基づいて制御する信号中継部と、バスを介し
た信号の転送において、第3の制御信号に基づいて複数
の転送要求間の調停を行なう調停部とで構成し、動作す
ることを選択された機能モジュールの各々が、バス上の
転送に対して応答するか否かを第1の制御信号に基づい
て決定するように定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機能モジュールを
内部に含む形態をとるシステムLSI(Large Scale In
tegrated Circuit)、特に大規模集積回路をもって構成
する場合に好適なシステムLSIに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータシステムには、コストを抑
えつつ単位時間当たりの処理量即ちスループットを高め
ることができるマルチプロセッサ構成を採用するものが
多い。マルチプロセッサ構成においては、多くの場合、
メモリやバスをはじめ、筐体、電源供給装置、磁気記憶
装置、通信制御装置などにかかるコストがスループット
向上程には変わらないという利点が得られる。
【0003】このため、今日では、スーパーコンピュー
タ、メインフレーム、サーバなど、高いスループットが
求められるコンピュータシステムでは、マルチプロセッ
サ構成が主流である。
【0004】一方、コンピュータシステムから、それを
構成するLSIに視点を転じると、製造技術の進歩に伴
って一個のLSIに集積することができる回路量が著し
く増大している。そこで、一つのLSIに複数の回路
(モジュール)を集積したシステムLSIが登場してい
る。
【0005】半導体チップの製造においては、チップサ
イズが大きくなる程、一枚のウエハから切り出せるチッ
プの数が減り、製造コストが上昇する。更に、製造技術
が同じであれば、製造時における良品率は、チップサイ
ズが大きくなる程低下する。これは、チップサイズが大
きくなれば、製造時に欠陥が作り込まれる確率が上がる
ためである。この良品率低下は、チップサイズ増大によ
る製造コスト高騰に拍車をかける。特に、製造技術に見
合わない大型の回路を設計すると、量産はおろか良品を
採ることすら困難になり、製造コストが飛躍的に上が
る。
【0006】従って、システムLSIのように単一チッ
プに多くの回路を集積することは、性能や機能の向上を
もたらす反面、製造コストが大幅に増加するという不都
合を招くこととなる。
【0007】この課題を解決するために、チップの中
に、同一の機能を有する複数の機能モジュールを集積
し、これら複数の機能モジュールの全てが動作しなくて
も、チップを販売できるようにする技術が特開平11−
328133号公報に記載されている。
【0008】同技術では、機能モジュール(処理エレメ
ント)の使用不可が、配電のセグメント化又は禁止信号
の供給によって行なわれる。そして、同公報には、一部
の機能モジュールが常時動作しない半導体チップは、全
ての機能モジュールが正常動作するものに比べれば性能
が劣るものの、用途によっては利用可能であること、そ
して、半導体チップ製造者は、全ての機能モジュールが
正常動作する半導体チップだけでなく、一部の機能モジ
ュールが正常動作しない半導体チップをも販売すること
により、全ての機能モジュールが正常動作する半導体チ
ップだけを販売する場合に比べて収益を改善し得ること
が説明されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、全てが正常動作の半導体チップと、一部が正常
動作しない半導体チップとでは、性能劣化が明らかであ
るため、後者の販売価格を相当に低く設定せざるを得
ず、十分な効果が得られない場合があった。
【0010】また、半導体製造者にとって、製造時の良
品率は営業上の秘密である。しかしながら、従来は、一
部の機能モジュールの動作しないことが他業者に分かる
場合が多い。これは、製造技術水準を推測する手がかり
となり、半導体製造者にとって好ましいとは言えない。
【0011】本発明の目的は、上記課題に鑑みて創案さ
れたものであり、機能モジュールの動作、不動作の存在
で区別しない性能設定を行なって製造コストを低減し、
更に、不動作の機能モジュールの存在が外部に分からな
いようにした冗長性を有するシステムLSI及びその機
能モジュールの選択方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のシステムLSIは、複数の機能モジュール
と、信号を転送するバスと、前記複数の機能モジュール
を選択的に動作させるための第1、第2及び第3の制御
信号を、機能モジュールが正常に機能するか否かに基づ
いて生成する機能モジュール選択部と、動作することを
選択された機能モジュールから供給される信号を前記バ
スに中継するか否かを第2の制御信号に基づいて制御す
る信号中継部と、前記バスを介した信号の転送におい
て、第3の制御信号に基づいて複数の転送要求間の調停
を行なう調停部とを備え、前記動作することを選択され
た機能モジュールの各々は、バス上の転送に対して応答
するか否かを第1の制御信号に基づいて決定することを
特徴とする。
【0013】上記目的を達成するための本発明の別のシ
ステムLSIは、転送を起動した回路から転送に応答す
る回路に対して要求情報を送信し、転送に応答する回路
から転送を起動した回路に対して応答情報を送信するス
プリット方式によって転送を行なう複数の機能モジュー
ルと、前記複数の機能モジュールに接続され、前記複数
の機能モジュール間のデータ転送を制御するルータと、
前記複数の機能モジュールを選択的に動作させるための
第1、第2及び第3の制御信号を、機能モジュールが正
常に機能するか否かに基づいて生成する機能モジュール
選択部とを備えており、動作することを選択された機能
モジュールの各々は、第1の制御信号に基づいてモジュ
ール識別情報を生成すると共に、前記モジュール識別情
報を要求情報に含めて前記ルータに転送し、更に、要求
情報受信時に受信したモジュール識別情報を、応答情報
に含めて送信し、前記ルータは、第2及び第3の制御信
号に基づいて要求情報の送信先の機能モジュールを選択
し、更に、第1及び第3の制御信号に基づいて応答情報
の送信先の機能モジュールを選択することを特徴とす
る。
【0014】以上の手段を採用すれば、設計段階で集積
回路に仕様より多い通信制御部を作り込んでおき、製造
時の機能検証工程で機能する通信制御部を選択すること
ができ、販売するシステムLSIに対して回路モジュー
ルの動作、不動作の存在で区別しない性能設定を行なう
ことができる。それにより、集積回路の製造歩留まりを
向上させ、集積回路1個当たりの製造コストを削減する
ことができる。
【0015】また、仕様で設定される機能モジュール数
をどのシステムLSIでも同じにすることができ、不動
作の回路モジュールの存在が外部に分からないようにす
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシステムLS
I及びその機能モジュールの選択方法を図面に示した幾
つかの発明の実施の形態を参照して更に詳細に説明す
る。
【0017】1個のプロセッサ、メモリインタフェース
に加えて、通信インタフェースを2組備えるシステムL
SIによる第1の発明の実施の形態を図1〜図12に示
す。本実施形態では、設計段階でシステムLSIに仕様
より多い3個の機能モジュールである通信制御部を作り
込んでおき、製造時の機能検証工程で通信制御部の製造
不良への対応が行なわれる。
【0018】通信インタフェースには、イーサネット
(登録商標)(Ethernet(登録商標))の他、
USB(UniversalSerial Bus)、IEEE1394等のインタフ
ェースが採用される。
【0019】図1に、第1の実施形態のシステムLSI
を構成する集積回路を示す。図1において、集積回路1
0は、通信インタフェースを実現する3個の同一機能の
通信制御部104〜106と、これら通信制御部の内の
2個を選択して動作させる回路選択部(機能モジュール
選択部)115と、選択された通信制御部を外部に接続
するためのセレクタ(選択回路)110〜111及び通
信端子112〜113と、バス(オンチップバス)11
4を介して集積回路10の各回路の動作を制御するプロ
セッサ102と、プロセッサ102の動作を定めるプロ
グラム及びデータを格納した外部のメモリ116にアク
セスし、それへの書込み、読出しを行なうメモリ制御部
103と、通信制御部104〜106の信号のバス11
4への中継を行なうバッファ(信号中継部)107〜1
09と、バス114への信号の転送要求の調停を行なう
調停部(アービタ)101とによって構成される。プロ
セッサ102、メモリ制御部103及びバッファ107
〜109は、バス114によって互いに接続されてい
る。
【0020】更に、調停部101、プロセッサ102及
び通信制御部104〜106は、図2に示すように接続
されている。調停部101は、バス114上で調停、即
ちデータ転送を行なう回路を指定する機能を有する。調
停は、各回路からのデータ転送のリクエストに対してグ
ラント(許可)を与えることよって行なわれる。これに
より、バス114上でのデータの衝突が防止される。
【0021】図1で、プロセッサ102は、メモリ制御
部103からプログラム及びデータを入力し、該プログ
ラムを実行する。そして、該プログラムに従って、通信
制御部104〜106を制御したり、データをメモリ制
御部103に出力する機能を有する。
【0022】バッファ107〜109は、回路選択部1
15から供給されるイネーブル信号に応じて、通信制御
部104〜106からの信号をバス114に対して供給
するか否かを制御する。
【0023】セレクタ110〜111は、回路選択部1
15から供給されるセレクト信号に応じて、通信端子1
12〜113に接続する機能モジュールを、通信制御部
104〜106の内から選択する。通信端子112〜1
13は、それぞれ1組の通信インタフェース機能を実現
するために必要な端子であり、機能モジュールである通
信制御部104〜106に対して副機能モジュールとし
ての機能を有する。
【0024】続いて、バス114上の転送について説明
する。以下、本明細書中では、信号の状態を示すために
アサート、ディアサートという用語を用いる。
【0025】信号が有効な状態であるときがアサート状
態であり、信号が有効な状態でないときがディアサート
状態である。例えば、後述するイニシエータが転送を要
求していることを示すリクエスト信号は、イニシエータ
が転送を要求しているときにはアサート状態であり、イ
ニシエータが転送要求をしていないときにはディアサー
ト状態である。
【0026】また、信号をアサート状態に変化させるこ
とを「アサートする」と表現し、信号をディアサート状
態に変化させることを「ディアサートする」と表現す
る。
【0027】さらに、本明細書では、アサート状態は信
号レベル‘1’に、ディアサート状態は信号レベル
‘0’にそれぞれ対応している。
【0028】バス114上の転送を要求する回路は、転
送を開始する前にリクエスト信号をアサートして調停部
101からグラント即ち転送許可を得なければならな
い。調停部101は、転送許可を与える回路に対するグ
ラント信号をアサート状態にすることによって、該回路
に対して転送が許可されたことを通知する。
【0029】以下、本実施形態中では、バス114にお
ける転送を起動する回路をイニシエータと呼び、イニシ
エータとの間で転送を行なう回路をターゲットと呼ぶ。
【0030】集積回路10において、イニシエータとな
り得る回路は、プロセッサ102及び通信制御部104
〜106である。また、ターゲットとなり得る回路は、
メモリ制御部103及び通信制御部104〜106であ
る。
【0031】調停部101は、あらかじめ定められた優
先順位に従って、イニシエータをプロセッサ102、通
信制御部104〜106の内から選択する。そして、該
イニシエータに接続されたグラント信号をアサート状態
とし、該イニシエータ以外に接続されたグラント信号を
ディアサート状態とする。
【0032】以下、バス114における各信号と、転送
を許可されたイニシエータとターゲットの間で行なわれ
るバス114上の転送手順について、図3及び図4を用
いて説明する。
【0033】図3に、バス114の接続関係を示す。各
回路からアドレス信号、データ、リードライト信号、バ
リッド信号及びアクノリッジ信号が授受される。
【0034】アドレス信号は、イニシエータによって駆
動される信号であり、データ転送先のアドレスを指定す
る。
【0035】リードライト信号はイニシエータによって
駆動され、現在の転送がターゲットからイニシエータに
データが転送されるリード転送であるか、イニシエータ
からターゲットにデータが転送されるライト転送である
かを示す。
【0036】データ信号は、リード転送時にはターゲッ
トによって、ライト転送時にはイニシエータによってそ
れぞれ駆動される。データ信号の値は、転送されるデー
タの値を反映する。
【0037】バリッド信号は、イニシエータによって駆
動され、バス114上で転送が行なわれていることを示
す。
【0038】アクノリッジ信号は、ターゲットによって
駆動され、ターゲットが転送を完了したことを示す。
【0039】図4に、バス114における転送の推移を
示すタイムチャートを示す。イニシエータは、バリッド
信号をアサートし、同時に、アドレス信号に転送先のア
ドレスを、リードライト信号に転送方向を示す値をそれ
ぞれ出力する。
【0040】集積回路10においてターゲットとなり得
る回路、即ちメモリ制御部103及び通信制御部104
〜106は、該バリッド信号によってバス114で転送
が行なわれていることを検出する。このとき、どの回路
がターゲットとなるかがアドレス信号の上位2ビットの
値によって決定される。
【0041】図5に、アドレス信号の上位の値とターゲ
ットの関係を示す。アドレス信号の最上位ビットが
‘0’である場合、即ち上位2ビットが“00”,“0
1”である場合には、ターゲットはメモリ制御部103
である。
【0042】アドレス信号の上位2ビットが“10”で
ある場合には、ターゲットは通信制御部#0である。
【0043】アドレス信号の上位2ビットが“11”で
ある場合には、ターゲットは通信制御部#1である。
【0044】集積回路10に含まれる3個の通信制御部
104〜106の内、どれが通信制御部#0であり、ど
れが通信制御部#1であるかは、通信制御部104〜1
06の集積回路10の製造時の機能検証結果によって決
定される。
【0045】続いて、バッファ107〜109による、
バス114と通信制御部104〜106との間の接続・
開放処理を説明する。バッファ107〜109は、同一
の機能・構成である。以下では、バッファ107を例に
とって、動作を具体的に説明する。
【0046】図6に、バッファ107の回路構成の一例
を示す。バッファ107は、回路選択部115から供給
される第2の制御信号であるイネーブル信号(ビット
0)が‘0’(ディアサート状態)であるときには、バ
ス114へのアドレス信号、リードライト信号、バリッ
ド信号、データ信号、アクノリッジ信号の接続線を全て
高インピーダンス状態とし、バス114の全信号を駆動
しない。これにより、バッファ107のバス114への
接続が切断されたのと同様の状態になる。
【0047】バッファ107は、回路選択部115から
供給されるイネーブル信号(ビット0)が‘1’(アサ
ート状態)であるときには、通信制御部104から供給
されるアドレスイネーブル信号に応じてバス114側の
アドレス信号、リードライト信号、バリッド信号を駆動
するか否かを決定する。即ち、バッファ107は、通信
制御部104から供給されるアドレスイネーブル信号が
‘1’(アサート状態)であるときには、アドレス信
号、リードライト信号、バリッド信号を駆動し、バッフ
ァ107は、通信制御部104から供給されるアドレス
イネーブル信号が‘0’(ディアサート状態)であると
きには、アドレス信号、リードライト信号、バリッド信
号を駆動しない。
【0048】同様に、バッファ107は、回路選択部1
15から供給されるイネーブル信号が‘1’(アサート
状態)であるときには、通信制御部104から供給され
るデータイネーブル信号に応じてバス114側のデータ
信号を駆動するか否かを決定する。即ち、バッファ10
7は、通信制御部104から供給されるデータイネーブ
ル信号が‘1’(アサート状態)であるときには、デー
タ信号を駆動し、バッファ107は、通信制御部104
から供給されるデータイネーブル信号が‘0’(ディア
サート状態)であるときには、データ信号を駆動しな
い。
【0049】同様に、バッファ107は、回路選択部1
15から供給されるイネーブル信号が‘1’(アサート
状態)であるときには、通信制御部104から供給され
るアクノリッジイネーブル信号に応じてバス114側の
アクノリッジ信号を駆動するか否かを決定する。即ち、
バッファ107は、通信制御部104から供給されるア
クノリッジイネーブル信号が‘1’(アサート状態)で
あるときには、アクノリッジ信号を駆動し、バッファ1
07は、通信制御部104から供給されるアクノリッジ
イネーブル信号が‘0’(ディアサート状態)であると
きには、アクノリッジ信号を駆動しない。
【0050】続いて、通信制御部104〜106につい
て説明する。上述のように、これらは、構成が同一であ
り、同一の機能を有する。以下、通信制御部104を例
にとって説明する。
【0051】図7に、通信制御部104の構成を示す。
セレクタ部701は、調停部101から供給されるグラ
ント信号に応じて、バッファ107に接続する回路を、
イニシエータ制御部702又はターゲット制御部703
の内から一方を選択する回路である。
【0052】該グラント信号がアサート状態であるとき
には、通信制御部104がバス114においてイニシエ
ータとして動作することを許可されているため、セレク
タ部701は、イニシエータ制御部702をバス114
に接続する。
【0053】該グラント信号がディアサート状態である
ときには、通信制御部104はバス114においてイニ
シエータとして動作することを許可されていない。この
ときには、バス114上の転送のターゲットとなる可能
性があるので、セレクタ部701は、ターゲット制御部
703をバス114に接続する。
【0054】イニシエータ制御部702は、通信プロト
コル制御部704からの転送要求に基づいて、バス11
4における転送の制御を行なう。
【0055】ターゲット制御部703は、バッファ10
7からの転送要求に応答し、通信プロトコル制御部70
4に対してアクセスを行なう。
【0056】ターゲット制御部703には、アドレス比
較部7030が含まれる。アドレス比較部7030は、
バス114からバッファ107を経由して供給されるア
ドレス信号上位2ビットと、回路選択部115から供給
されるアドレス信号上位2ビットを比較し、通信制御部
104がバス114上の転送のターゲットであるか否か
を判定する。
【0057】図8に、アドレス比較部7030の構成の
一例を示す。アドレス比較部7030では、バッファ1
07から供給されるアドレス信号の上位2ビットと、回
路選択部115から供給される第1の制御信号であるア
ドレス上位信号を比較し、比較結果に基づいてバッファ
107から供給されるバリッド信号をマスクする。
【0058】即ち、回路選択部115から供給されるア
ドレス上位信号と、バッファ107から供給されるアド
レス信号の上位2ビットが同じであるとき、アドレス比
較部7030が通信制御部704に対して出力するバリ
ッド信号の値は、バッファ107から供給されるバリッ
ド信号の値と同じである。このとき、通信プロトコル制
御部704はバス114からの転送要求に応じて動作す
る。
【0059】逆に、回路選択部115から供給されるア
ドレス上位信号と、バッファ107から供給されるアド
レス信号の上位2ビットが異なるとき、アドレス比較部
7030が通信プロトコル制御部704に対して出力す
るバリッド信号の値は、常に‘0’である。このとき、
通信プロトコル制御部704には、バス114からの転
送要求が通知されない。
【0060】通信プロトコル制御部704は、通信イン
タフェース固有のプロトコルを処理する回路である。通
信制御部プロトコル704は、ターゲット制御部703
からの転送要求に応じて読み書き可能なレジスタを備え
る。また、通信プロトコル制御部704は、イニシエー
タ制御部702を制御し、バス114を経由してメモリ
116等の回路に対してアクセスを行なうことができ
る。
【0061】続いて、セレクタ110〜111について
説明する。セレクタ110〜111の回路の例を図9に
示す。セレクタ110は、回路選択部115から供給さ
れる第4の制御信号であるセレクト信号に応じて、通信
端子(副機能モジュール)112に接続する機能モジュ
ールを、通信制御部104と通信制御部105の内から
選択する。同様に、セレクタ111は、回路選択部11
5から供給されるセレクト信号(第4の制御信号)に応
じて、通信端子113に接続する機能モジュールを、通
信制御部105と通信制御部106の内から選択する。
【0062】続いて、調停部101について説明する。
調停部101の回路の一例を図10に示す。
【0063】調停部101は、予め定められた優先順位
に従って、イニシエータをプロセッサ102、通信制御
部104〜106の内から選択する。このとき、通信制
御部104〜106から供給されるリクエスト信号は、
回路選択部115から供給される第3の制御信号である
イネーブル信号によってマスク処理される。
【0064】イネーブル信号は3ビット存在し、左端の
ビットから順にビット0、ビット1、ビット2とする。
そして、ビット0が通信制御部104に、ビット1が通
信制御部105に、ビット2が通信制御部106に、そ
れぞれ対応する。
【0065】図10の右半分は、優先順位をプロセッサ
102、通信制御部104、通信制御部105、通信制
御部106の順にする調停論理回路である。
【0066】続いて、回路選択部115について説明す
る。これまでに説明したように、集積回路10は、通信
インタフェースを2組備える仕様に対し、3個の通信制
御部を内蔵する。従って、集積回路10は、3個の通信
制御部のうち1個が機能しなくても、残りの2個が機能
すれば仕様を満たす。
【0067】機能する2個の通信制御部の組み合わせ
は、通信制御部104と通信制御部105、通信制御部
104と通信制御部106、通信制御部105と通信制
御部106である。
【0068】回路選択部115は、集積回路10の製造
時の機能検証結果に基づき、外部から通信制御部の組み
合わせを指示する通信制御部選択信号を入力している。
回路選択部115は、この通信制御部選択信号に応じ
て、通信制御部104〜106に供給するアドレス上位
信号(第1の制御信号)、バッファ107〜109に供
給するイネーブル信号(第2の制御信号)及び調停部1
01に供給するイネーブル信号(第3の制御信号)、セ
レクタ110〜111に供給するセレクト信号(第4の
制御信号)の値をそれぞれ設定する。
【0069】以下では、通信制御部104と通信制御部
105を機能させるときの上記各信号の設定値と、上記
各信号の供給を受けた回路の動作について説明する。
【0070】図11に、回路選択部115の構成とその
出力値を示す。回路選択部115は、通信制御部10
4、105用制御群1151、通信制御部104、10
6用制御群1152、通信制御部105、106用制御
群1153及び切換器1154から構成される。まず、
通信制御部104〜106に供給するアドレス上位信号
(第1の制御信号)について説明する。
【0071】回路選択部115は、通信制御部104に
供給するアドレス上位信号を“10”に、通信制御部1
05に供給するアドレス上位信号を“11”に、通信制
御部106に供給するアドレス上位信号を“00”にそ
れぞれ設定する。
【0072】これによって、通信制御部104は、アド
レス上位が“10”であるときにバス上の転送に対して
応答し、通信制御部105は、アドレス上位が“11”
であるときにバス114上の転送に対して応答する。つ
まり、通信制御部104と通信制御部105を機能させ
るときには、通信制御部104が図5に示した通信制御
部#0であり、通信制御部105が通信制御部#1であ
る。
【0073】次に、バッファ107〜109及び調停部
101に供給するイネーブル信号について説明する。
【0074】回路選択部115は、該イネーブル信号を
“110”に設定する。これによって、バッファ107
及びバッファ108は、それぞれ通信制御部104及び
通信制御部105をバス114に接続するが、バッファ
109は通信制御部106をバス114から開放する。
【0075】同時に調停部101においては、通信制御
部104及び通信制御部105からのリクエスト信号
は、値を変更されることなく調停部101に供給され
る。一方、通信制御部106からのリクエスト信号は、
ディアサート状態を示す‘0’に値を変更されて調停部
101に供給される。従って、通信制御部106にはバ
ス114で転送する権利を調停部101から与えられる
ことがなく、通信制御部106はバス114の転送を妨
害しない。
【0076】次に、セレクタ110〜111に供給する
セレクト信号について説明する。回路選択部115は、
セレクタ110に供給するセレクト信号を‘0’に設定
し、セレクタ111に供給するセレクト信号を‘0’に
設定する。
【0077】これによって、セレクタ110は、通信制
御部104と通信端子112を接続させ、セレクタ11
1は、通信制御部105と通信端子113を接続させ
る。このとき、通信制御部106は、通信端子112及
び通信端子113から回路的に切り離される。
【0078】回路選択部115において、以上説明した
ように、アドレス上位信号、イネーブル信号、セレクト
信号を設定することによって、通信制御部104は通信
制御部#0となり、通信制御部105は通信制御部#1
となって動作することができる。
【0079】一方、動作させない通信制御部106は、
バス114及び通信端子112又は通信端子113から
回路的に切り離され、集積回路10の動作を妨げない状
態になる。
【0080】同様に、回路選択部115は、通信制御部
104と通信制御部106を機能させるときには、図1
1に示すように、通信制御部104に供給するアドレス
上位信号を“10”に、通信制御部105に供給するア
ドレス上位信号を“00”に、通信制御部106に供給
するアドレス上位信号を“11”に、バッファ107〜
109及び調停部101に供給するイネーブル信号を
“101”に、セレクタ110に供給するセレクト信号
を‘0’に、セレクタ111に供給するセレクト信号を
‘1’にそれぞれ設定する。
【0081】このときには、通信制御部104は通信制
御部#0となり、通信制御部106は通信制御部#1と
なって動作することができる。
【0082】一方、動作させない通信制御部105は、
バス114及び通信端子112又は通信端子113から
回路的に切り離され、集積回路10の動作を妨げない状
態になる。
【0083】同様に、回路選択部115は、通信制御部
105と通信制御部106を機能させるときには、図1
1に示すように、通信制御部104に供給するアドレス
上位信号を“00”に、通信制御部105に供給するア
ドレス上位信号を“10”に、通信制御部106に供給
するアドレス上位信号を“11”に、バッファ107〜
109及び調停部101に供給するイネーブル信号を
“011”に、セレクタ110に供給するセレクト信号
を‘1’に、セレクタ111に供給するセレクト信号を
‘1’にそれぞれ設定する。
【0084】このときには、通信制御部105は通信制
御部#0となり、通信制御部106は通信制御部#1と
なってそれぞれ動作することができる。
【0085】一方、動作させない通信制御部104は、
バス114及び通信端子112又は通信端子113から
回路的に切り離され、集積回路10の動作を妨げない状
態になる。
【0086】回路選択部115において、以上説明した
ように、アドレス信号、イネーブル信号、セレクト信号
の出力値を設定することによって、動作させる通信制御
部がバス114及び通信端子112又は通信端子113
に接続され、一方、動作させない通信制御部は、バス1
14及び通信端子112又は通信端子113から回路的
に切り離され、集積回路10の動作を妨げない状態にな
る。
【0087】更に、動作させない通信制御部に対して
は、前記イネーブル信号を用いて通信制御部に供給され
るクロック信号の値を固定することも可能である。クロ
ック信号の値の固定によって、動作しない通信制御部
は、動作停止になる。一般に、回路は、動作停止状態で
は電力の消費が少ない。従って、動作させない通信制御
部へのクロック信号の値を固定することによって集積回
路10の電力消費量を削減することができる。
【0088】続いて、集積回路10の製造工程における
通信制御部104〜106の機能検証と、この機能検証
の結果に基づく前記通信制御部指定信号の設定について
説明する。
【0089】図12に、通信制御部104〜106の機
能検査の流れを示す。まず、通信制御部104の機能を
検証する(ステップ1201)。通信制御部104が仕
様通りに機能する場合には(Yes)、ステップ1202
を実行し、通信制御部104が仕様通りに機能しない場
合には(No)、ステップ1206を実行する。
【0090】ステップ1202において、通信制御部1
05の機能を検証する。通信制御部105が仕様通りに
機能する場合には(Yes)、ステップ1204を実行
し、通信制御部105が仕様通りに機能しない場合には
(No)、ステップ1203を実行する。
【0091】ステップ1203において、通信制御部1
06の機能を検証する。通信制御部106が仕様通りに
機能する場合には(Yes)、ステップ1205を実行
し、通信制御部106が仕様通りに機能しない場合には
(No)、ステップ1209を実行する。
【0092】ステップ1201及びステップ1202に
よってステップ1204に達したとき、通信制御部10
4と通信制御部105が正常に機能することが確認さ
れ、集積回路10は、通信制御部104、105を用い
て通信インタフェース2組を実現することとなる。その
ために、回路選択部115への通信制御部選択信号は、
通信制御部104と通信制御部105が機能することを
示す“00”に設定される。このような設定は、後で述
べるが、例えば集積回路10に設けたヒューズの切断の
有無等によって容易に実現される。
【0093】ステップ1201〜ステップ1203によ
って、ステップ1205に達し、通信制御部104と通
信制御部106が正常に機能することが確認できた場合
は、集積回路10は通信制御部104、106を用いて
通信インタフェース2組を実現することとなる。そのた
めに、回路選択部115への通信制御部選択信号は、通
信制御部104と通信制御部106が機能することを示
す“01”に設定される。
【0094】ステップ1206において、通信制御部1
05の機能を検証する。通信制御部105が仕様通りに
機能する場合には(Yes)、ステップ1207を実行
し、通信制御部105が仕様通りに機能しない場合には
(No)、ステップ1209を実行する。
【0095】ステップ1207において、通信制御部1
06の機能を検証する。通信制御部106が仕様通りに
機能する場合には(Yes)、ステップ1208を実行
し、通信制御部106が仕様通りに機能しない場合には
(No)、ステップ1209を実行する。
【0096】ステップ1206及びステップ1207に
よって、ステップ1208に達し、通信制御部105と
通信制御部106が正常に機能することが確認できたた
め、集積回路10は通信制御部105、106を用いて
通信インタフェース2組を実現することとなる。そのた
めに、回路選択部115への通信制御部選択信号は、通
信制御部105と通信制御部106が機能することを示
す“10”に設定される。
【0097】ステップ1209に達した場合は、集積回
路10には、仕様通りに機能する通信制御部が2個以上
存在しないため、集積回路10は仕様に合致しない。こ
のため、集積回路10は製造不良品として廃棄される。
【0098】なお、通信制御部選択信号の値を設定する
方法は、多数存在する。例えば、集積回路10内部にヒ
ューズを用いてこれを製造時に溶断する方法、集積回路
10内部にフラッシュメモリやEPROM(Electric Pr
ogrammable Read Only Memory)などの不揮発性メモリを
設け、該不揮発性記憶メモリから値を供給する方法、集
積回路10内部にレジスタ等の揮発性記憶回路を設け、
該揮発性記憶回路から値を供給する方法、集積回路10
に端子を設け、該端子から値を供給する方法などであ
る。集積回路製造者は、製造技術、製造コスト或いは集
積回路の使い勝手等を勘案して、上記から最適な方法を
選択すれば良い。
【0099】ところで、上記では機能モジュールとして
通信制御部を取り上げたが、それに限らず、本発明では
信号処理、演算等を実行する各種の機能モジュールが採
用可能ある。そして、外部との接続を行なうための通信
端子やセレクタを備える上記の機能モジュールはその中
の一部であり、本発明では、通信端子やセレクタを持た
ない、システムLSIの内部で用いられる機能モジュー
ルの採用が可能であることは言うまでもない。
【0100】以上に説明した第1の実施形態によれば、
設計段階で集積回路に仕様より多い通信制御部を作り込
んでおき、製造時の機能検証工程で機能する通信制御部
を選択することによって、販売するシステムLSIに対
して一部の機能モジュールの動作、不動作を区別しない
性能設定を行なうことができる。それにより、集積回路
の製造歩留まりを向上させ、集積回路1個当たりの製造
コストを削減することができる。
【0101】また、第1の実施形態によれば、市場に流
通する集積回路は、全て同じ数(上記では2個)の機能
する通信インタフェースを内蔵する。このため、製造者
以外が通信インタフェースの数を手掛かりとして製造歩
留まりを推定することが不可能である。
【0102】更に、第一の実施形態によれば、製造不良
に対応するときに変更されるのは、2ビットの通信制御
部選択信号のみである。通信制御部104〜106を始
め、回路の内部を変更する必要がないため、少ない工数
で製造不良に対応することができる。
【0103】次に、上記の実施形態におけるバス114を
ルータに代えた第2の発明の実施の形態を図13〜図2
3に示す。ルータは、回路間の信号の転送を、最適の経
路を選ぶスイッチングによって行なうもので、各信号に
スプリット方式(時分割方式)で専用の独立した時間が
割り当てられるので、第1の実施形態で用いた調停部1
01及びバッファ107〜109は不要となる。以上に
より、第1の実施形態と第2の実施形態とでは、集積回
路内部の転送の方法が主な相違点となる。
【0104】図13に、第2の実施形態のシステムLS
Iを構成する集積回路を示す。図13において、集積回
路20は、信号の転送のためのルータ201を備え、通
信制御部(機能モジュール)204〜206は、転送を
起動した回路から転送に応答する回路に対して要求情報
を送信し、転送に応答する回路から転送を起動した回路
に対して応答情報を送信するスプリット方式によって転
送を行なうが、機能は第1の実施形態のものとほぼ同様
であり、更に、その他の構成回路である、プロセッサ2
02、メモリ制御部203、セレクタ(選択回路)20
7〜208、通信端子(副機能モジュール)209〜2
10、回路選択部(機能モジュール選択部)211、及
び外部のメモリ212も、第1の実施形態とほぼ同様の
機能を有している。また、集積回路20によるシステム
LSIの仕様は、第1の実施形態と同一である。
【0105】プロセッサ202、メモリ制御部203及
び通信制御部204〜206は、ルータ201に接続さ
れている。
【0106】また、通信制御部(機能モジュール)20
4〜206と通信端子(補助機能モジュール)209〜
210は、セレクタ(選択回路)207〜208を介し
て接続されている。
【0107】そして、回路選択部(機能モジュール選択
部)211とは、ルータ201、通信制御部204〜2
06、セレクタ207〜208が接続されている。
【0108】プロセッサ202は、ルータ201を介し
て転送を行なう点を除いて、第1の実施形態のプロセッ
サ102と同一である。
【0109】メモリ制御部203は、ルータ201を介
して転送を行なう点を除いて、第1の実施形態ののメモ
リ制御部203と同一である。
【0110】通信制御部204〜206は、第1の実施
形態の通信制御部104〜106と同様に、それぞれが
1組の通信インタフェースを実現する。そして、通信制
御部204〜206は、それぞれ同一の機能及び構成を
有している。
【0111】セレクタ207〜208は、回路選択部2
11から供給される第4の制御信号であるセレクト信号
に応じて、通信端子209〜210に接続する機能モジ
ュールを、通信制御部204〜206の内から選択す
る。
【0112】通信端子209〜210は、それぞれ1組
の通信インタフェース機能を実現するために必要な端子
であり、機能モジュールである通信制御部204〜20
6に対して副機能モジュールとしての機能を有する。
【0113】回路選択部211は、集積回路20が通信
制御部204〜206のうちの2つを動作させるために
必要な信号を生成する。
【0114】続いて、ルータ201を介した集積回路2
0内部の転送について説明する。
【0115】以下、本実施形態では、第1の実施形態の
場合と同様に、ルータ201を介した転送を起動する回
路をイニシエータと呼び、イニシエータとの間で転送を
行なう回路をターゲットと呼ぶ。
【0116】集積回路20において、イニシエータとな
り得る回路は、プロセッサ202及び通信制御部204
〜206である。
【0117】集積回路20において、ターゲットとなり
得る回路は、メモリ制御部203及び通信制御部204
〜206である。
【0118】図14に、ルータ201、プロセッサ20
2、メモリ制御部203及び通信制御部204〜206
の間の信号線の接続を示す。
【0119】また、図示しないが、ルータ201、プロ
セッサ202、メモリ制御部203及び通信制御部20
4〜206には、共通のクロック信号が供給されてい
る。
【0120】以下、各信号について説明する。まず、イ
ニシエータとルータ201との間の転送に使用される信
号を説明する。
【0121】リクエストA信号は、イニシエータによっ
て駆動される。イニシエータは、転送を行なうときにリ
クエストA信号をアサート状態とし、転送を行なわない
ときにリクエストAをディアサート状態とする。
【0122】グラントA信号は、ルータ201によって
駆動される。グラントAがアサート状態であるときにル
ータ201が、アドレスA、ライトデータA、リードラ
イトA、イニシエータIDAの各信号を入力し、処理し
たことを示す。
【0123】アドレスA信号は、イニシエータによって
駆動され、データ転送先のアドレスを指定する。
【0124】リードライトA信号はイニシエータによっ
て駆動され、現在の転送がターゲットからイニシエータ
にデータが転送されるリード転送であるか、イニシエー
タからターゲットにデータが転送されるライト転送であ
るかを示す。
【0125】ライトデータA信号は、イニシエータによ
って駆動され、ターゲットに書き込まれるデータを示
す。
【0126】イニシエータIDA信号は、イニシエータ
によって駆動され、イニシエータ識別情報を含む。
【0127】アクノリッジA信号は、ルータ201によ
って駆動され、ルータ201がイニシエータに対して有
効なリードデータを出力していることを示す。
【0128】リードデータA信号は、ルータ201によ
って駆動され、イニシエータに転送するリードデータで
ある。
【0129】続いて、ルータ201とターゲットの間の
転送に使用される信号を説明する。
【0130】リクエストB信号は、ルータ201によっ
て駆動される。ルータ201は、ターゲットに対して転
送を行なうときにリクエストB信号をアサート状態と
し、転送を行なわないときにリクエストBをディアサー
ト状態とする。
【0131】アドレスB信号は、ルータ201によって
駆動されるアドレスであり、データ転送先のアドレスを
指定する。
【0132】リードライトB信号はルータ201によっ
て駆動されるリードライト識別信号であり、現在の転送
がリード転送であるかライト転送であるかを示す。
【0133】ライトデータB信号は、ルータ201によ
って駆動されるライトデータであり、ターゲットに書き
込まれるデータを示す。
【0134】イニシエータIDB信号は、ルータ201
によって駆動され、イニシエータ識別情報を含む。
【0135】アクノリッジB信号は、ターゲットによっ
て駆動される応答信号であり、ターゲットがルータ20
1に対して有効な応答情報を出力していることを示す。
【0136】グラントB信号は、ルータ201によって
駆動される。グラントBがアサート状態であるときにル
ータ201が、リードデータB、イニシエータIDCの
各信号を入力し、処理したことを示す。
【0137】イニシエータIDC信号は、ターゲットに
よって駆動され、ルータ201がイニシエータを特定す
るための情報を含む。
【0138】リードデータB信号は、ターゲットによっ
て駆動されるリードデータであり、イニシエータに転送
するリードデータである。
【0139】本実施形態における信号の転送には、スプ
リットプロトコルが用いられる。スプリットプロトコル
では、イニシエータからターゲットへの要求情報と、タ
ーゲットからイニシエータへの応答情報とが独立して転
送される。
【0140】ここで言う要求情報とは、ターゲットが転
送を処理するために必要なアドレス等の情報であり、応
答情報は要求情報に基づいてターゲットが生成する応答
である。
【0141】要求情報と応答情報を独立に転送すること
によって、要求情報の転送と応答情報の転送の間、即ち
ターゲットが転送を処理している間に、ルータ201は
別の転送を処理できるため、単位時間当たりの転送量を
増やすことができる。
【0142】スプリットプロトコルでは、応答情報が要
求情報とは独立して転送される。従って、本実施形態の
ように複数のイニシエータが存在する場合、ターゲット
は、応答情報転送時にイニシエータを指定しなければな
らない。
【0143】本実施形態では、ターゲットがイニシエー
タを指定するために必要なイニシエータ識別情報を、イ
ニシエータが要求情報に含めて送信する。ターゲット
は、該イニシエータ識別情報を受信し、応答情報に該イ
ニシエータ識別情報を含めて送信する。
【0144】以下、本実施形態によるルータ201を介
した転送を、図15に示したタイミングチャートを参照
しつつ順を追って説明する。
【0145】イニシエータは、クロック2においてリク
エストA信号をアサートし、ルータ201に対して要求
情報の転送を要求する。同時に、イニシエータは、アド
レスA信号には転送対象アドレスを、リードライトA信
号にはリードかライトかを示す値を、イニシエータID
A信号には、イニシエータを示す値を出力する。
【0146】クロック3においては、グラントA信号は
アサート状態である。即ち、ルータ201がイニシエー
タからの要求情報を受け付けたことを示す。イニシエー
タは、要求情報が受け付けられたため、リクエストA信
号をディアサートして要求情報の転送を終了する。
【0147】更に、クロック3においては、リクエスト
B信号がアサート状態であり、アドレスB信号には転送
対象アドレスが、ライトデータB信号には転送がライト
の場合にはライトデータが、リードライトB信号にはリ
ードかライトかを示す値が、イニシエータIDB信号に
は、イニシエータを示す値がそれぞれ出力されている。
【0148】ターゲットは、リクエストB信号がアサー
ト状態であるクロック3において、アドレスB信号、ラ
イトデータB信号、リードライトB信号、イニシエータ
IDB信号を受信する。そして、受信した各信号の値に
基づいて所定の処理を行ない、応答情報を生成する。
【0149】クロック5においては、ターゲットによる
応答情報の生成が完了したため、応答情報の転送が開始
されている。ターゲットは、アクノリッジB信号をアサ
ートし、転送がリードの場合にはリードデータB信号に
有効なデータを出力し、イニシエータIDC信号にはイ
ニシエータを示す値を出力する。
【0150】クロック6においては、グラントB信号が
アサート状態である。即ち、ルータ201がターゲット
からの応答情報を受け付けたことを示す。ターゲット
は、応答情報が受け付けられたため、アクノリッジB信
号をディアサートして、応答情報の転送を終了させる。
【0151】ルータ201は、ターゲットが送信した前
記リードデータB信号及び前記アクノリッジB信号の値
を、リードデータA信号及びアクノリッジA信号から出
力する。
【0152】イニシエータは、アクノリッジA信号がデ
ィアサートされたため応答情報を受信する。これで、イ
ニシエータとターゲットの間の転送処理は完了となる。
【0153】続いて、本実施形態におけるアドレス上位
とターゲットの関係及びイニシエータ識別情報とをイニ
シエータの関係を説明する。
【0154】図16に、アドレス信号の上位2ビットの
値とターゲットの関係及びイニシエータ識別情報とイニ
シエータの関係を示す。
【0155】アドレス信号の上位2ビットが“00”又
は“01”である場合には、ターゲットはメモリ制御部
203である。
【0156】アドレス信号の上位2ビットが“10”で
ある場合には、ターゲットは通信制御部#0である。
【0157】アドレス信号の上位2ビットが“11”で
ある場合には、ターゲットは通信制御部#1である。
【0158】イニシエータID(イニシエータ識別)信
号が“00”又は“01”である場合には、イニシエー
タはプロセッサ102である。
【0159】イニシエータID信号が“10”である場
合には、イニシエータは通信制御部#0である。
【0160】イニシエータID信号が“11”である場
合には、イニシエータは通信制御部#1である。
【0161】なお、集積回路20に含まれる3個の通信
制御部204〜206のどれが通信制御部#0であり、
どれが通信制御部#1であるかは、第1の実施形態の場
合と同様に、集積回路20の製造時に実施される通信制
御部204〜206の機能検証結果によって決定され
る。
【0162】続いて、通信制御部204〜206につい
て説明する。通信制御部205及び通信制御部206
は、通信制御部204と同一の構成であり、同一の機能
を有する。以下、通信制御部204を例にとって説明す
る。
【0163】図17に、通信制御部204の構成を示
す。イニシエータ制御部1701は、通信プロトコル制
御部1703からの転送要求に基づいて、ルータ201
を介した転送の制御を行なう。このとき、回路選択部2
11から供給される第1の制御信号であるイニシエータ
ID信号を、ルータ201に対するイニシエータIDA
信号として出力する。
【0164】ターゲット制御部1702は、ルータ20
1から転送要求を受信し、該転送要求に基づいて通信プ
ロトコル制御部1703にアクセスして応答情報を生成
する。そして、ルータ201に対して該応答情報を送信
する。
【0165】通信プロトコル制御部1703は、通信イ
ンタフェース固有のプロトコルを処理する回路である。
通信プロトコル制御部1703は、ターゲット制御部1
702からアクセス可能なレジスタを備える。また、通
信プロトコル制御部1703は、イニシエータ制御部1
701を制御し、ルータ201を経由してメモリ212
等の回路に対してアクセスを行なう。
【0166】続いて、セレクタ207〜208について
説明する。本実施形態のセレクタ207〜208は、第
1の実施形態のセレクタ110〜111と同一の機能を
有する。
【0167】セレクタ207は、回路選択部211から
供給されるセレクト信号(第4の制御信号)に応じて、
通信端子209に接続する機能モジュールを、通信制御
部204と通信制御部205の内から選択する。同様
に、セレクタ208は、回路選択部211から供給され
るセレクト信号(第4の制御信号)に応じて、通信端子
210に接続する機能モジュールを、通信制御部205
と通信制御部206の内から選択する。
【0168】続いて、ルータ201について説明する。
ルータ201は、プロセッサ202あるいは通信制御部
204〜206から受信した要求情報を、メモリ制御部
203及び通信制御部204〜206に送信する。
【0169】また、ルータ201は、メモリ制御部20
3又は通信制御部204〜206から受信した応答情報
を、プロセッサ202及び通信制御部204〜206に
送信する。
【0170】図18に、ルータ201の構成を示す。ル
ータ201は、リクエストマスク回路2010と、イニ
シエータ調停回路2011と、要求選択回路2012
と、アクノリッジマスク回路2013と、ターゲット調
停回路2014と、応答選択回路2015とを備えて構
成される。
【0171】この内、リクエストマスク回路2010、
イニシエータ調停回路2011及び要求選択回路201
2が、要求情報の転送に関係する回路である。まず、こ
れらの回路による要求情報転送処理を説明する。
【0172】リクエストマスク回路2010は、回路選
択部211から供給されるイネーブル信号に基づいて、
通信制御部204〜206のいずれか一つからのリクエ
ストA信号をマスクしてディアサート状態に固定した上
で、イニシエータ調停回路2011に供給する回路であ
る。
【0173】ここで、該イネーブル信号は、左端のビッ
トから順にビット0、ビット1、ビット2とする。そし
て、ビット0が通信制御部204に、ビット1が通信制
御部205に、ビット2が通信制御部206にそれぞれ
対応する。
【0174】イニシエータ調停回路2011は、リクエ
ストマスク回路2010から供給されるリクエストA信
号を用いて調停を行ない、調停結果に基づいてグラント
A信号をアサートする回路である。ここで、通信制御部
204〜206のいずれか一つへのグラントA信号は、
リクエストマスク回路2010によってリクエストA信
号がディアサート状態に固定されているので、常にディ
アサート状態である。
【0175】要求選択回路2012は、プロセッサ20
2及び通信制御部204〜206から供給される、リク
エストA信号、アドレスA信号、ライトデータA信号、
リードライトA信号及びイニシエータIDA信号と、回
路選択部211から供給される第2の制御信号であるア
ドレス上位信号、第3の制御信号であるイネーブル信
号、更にイニシエータ調停回路2011から供給される
調停結果に基づいて、メモリ制御部203及び通信制御
部204〜206に供給するリクエストB信号、アドレ
スB信号、ライトデータB信号、リードライトB信号、
イニシエータIDB信号を生成する回路である。以下、
図面を用いて要求選択回路2012の動作を説明する。
【0176】図19に、要求選択回路2012の構成を
示す。要求選択回路2012は、アドレス比較部201
20〜20123と、リクエスト生成部20124と、
データ生成部20125とを備えて構成される。
【0177】アドレス比較部20120〜20123
は、プロセッサ202及び通信制御部204〜206か
ら供給されるアドレスA信号に基づいて、先に図16を
用いて説明したアドレス上位とターゲットの関係に合致
するように、アドレスヒット信号を生成する。アドレス
ヒット信号は、要求情報の転送先を示すルータ201内
部の信号であり、リクエスト生成部20124において
リクエストB信号を生成するときに使用される。
【0178】アドレス比較部20120〜20123は
同一の機能を有し、それぞれプロセッサ202、通信制
御部204、通信制御部205、通信制御部206から
のアドレス信号からアドレスヒット信号を生成する。こ
こでは、アドレス比較部20120の動作を、図面を用
いて説明する。
【0179】図20に、アドレス比較部20120の構
成を示す。アドレス比較部20120は、プロセッサ2
02から供給されるアドレスA信号の最上位ビットが
‘0’であれば、メモリ制御部203に対応するアドレ
スヒット信号をアサート状態にし、通信制御部204〜
206に対応するアドレスヒット信号をディアサート状
態とする。
【0180】アドレス比較部20120は、プロセッサ
202から供給されるアドレスA信号の上位が、回路選
択部211から供給される通信制御部204用アドレス
上位信号と同じであり、かつ回路選択部211から供給
されるイネーブル信号のビット0が‘1’であるときに
は、通信制御部204に対応するアドレスヒット信号を
アサート状態とする。
【0181】逆に、アドレス比較部20120は、プロ
セッサ202から供給されるアドレスA信号の上位が、
回路選択部211から供給される通信制御部204用ア
ドレス上位信号と異なるか、あるいは回路選択部211
から供給されるイネーブル信号のビット0が‘0’であ
るときには、通信制御部204に対応するアドレスヒッ
ト信号をディアサート状態とする。
【0182】アドレス比較部20120は、プロセッサ
202から供給されるアドレスA信号の上位が、回路選
択部211から供給される通信制御部205用アドレス
上位信号と同じであり、かつ回路選択部211から供給
されるイネーブル信号のビット1が‘1’であるときに
は、通信制御部205に対応するアドレスヒット信号を
アサート状態とする。
【0183】逆に、アドレス比較部20120は、プロ
セッサ202から供給されるアドレスA信号の上位が、
回路選択部211から供給される通信制御部205用ア
ドレス上位信号と異なるか、あるいは回路選択部211
から供給されるイネーブル信号のビット1が‘0’であ
るときには、通信制御部205に対応するアドレスヒッ
ト信号をディアサート状態とする。
【0184】アドレス比較部20120は、プロセッサ
202から供給されるアドレスA信号の上位が、回路選
択部211から供給される通信制御部206用アドレス
上位信号と同じであり、かつ回路選択部211から供給
されるイネーブル信号のビット2が‘1’であるときに
は、通信制御部206に対応するアドレスヒット信号を
アサート状態とする。
【0185】逆に、アドレス比較部20120は、プロ
セッサ202から供給されるアドレスA信号の上位が、
回路選択部211から供給される通信制御部206用ア
ドレス上位信号と異なるか、あるいは回路選択部211
から供給されるイネーブル信号のビット2が‘0’であ
るときには、通信制御部206に対応するアドレスヒッ
ト信号をディアサート状態とする。
【0186】図19に戻り、リクエスト生成部2012
4は、イニシエータ調停回路2011から供給される調
停結果に基づいて、リクエストB信号を生成する。
【0187】調停結果がプロセッサ202からの要求情
報を転送することを示すときには、アドレス比較部20
120から供給されるアドレスヒット信号を、リクエス
トB信号として、メモリ制御部203及び通信制御部2
04〜206に対して供給する。
【0188】同様に、調停結果が通信制御部204から
の要求情報を転送することを示すときには、アドレス比
較部20121から供給されるアドレスヒット信号を、
リクエストB信号として、メモリ制御部203及び通信
制御部204〜206に対して供給する。
【0189】同様に、調停結果が通信制御部205から
の要求情報を転送することを示すときには、アドレス比
較部20122から供給されるアドレスヒット信号を、
リクエストB信号として、メモリ制御部203及び通信
制御部204〜206に対して供給する。
【0190】同様に、調停結果が通信制御部206から
の要求情報を転送することを示すときには、アドレス比
較部20123から供給されるアドレスヒット信号を、
リクエストB信号として、メモリ制御部203及び通信
制御部204〜206に対して供給する。
【0191】データ生成部20125は、イニシエータ
調停回路2011から供給される調停結果に基づいて、
アドレスB、ライトデータB、リードライトB及びイニ
シエータIDB信号を生成する。
【0192】即ち、データ生成部20125は、調停結
果が示す要求情報の転送元回路から供給されるアドレス
A、ライトデータA、リードライトA及びイニシエータ
IDA信号を、アドレスB、ライトデータB、リードラ
イトB及びイニシエータIDB信号としてメモリ制御部
203と通信制御部204〜206とに対して供給す
る。
【0193】続いて、図18に示した、アクノリッジマ
スク回路2013と、ターゲット調停回路2014と、
応答選択回路2015による応答情報転送処理を説明す
る。
【0194】アクノリッジマスク回路2013は、回路
選択部211から供給されるイネーブル信号に基づい
て、通信制御部204〜206のいずれか一つからのア
クノリッジB信号をマスクしてディアサート状態に固定
した上で、ターゲット調停回路2014に供給する回路
である。
【0195】ターゲット調停回路2014は、アクノリ
ッジマスク回路2013から供給されるアクノリッジB
信号を用いて調停を行ない、調停結果に基づいてグラン
トB信号をアサートする回路である。ここで、ターゲッ
ト通信制御部204〜206のいずれか一つへのグラン
トB信号は、アクノリッジマスク回路2013によって
アクノリッジB信号がディアサート状態に固定されてい
るので、常にディアサート状態である。
【0196】応答選択回路2015は、メモリ制御部2
03及び通信制御部204〜206から供給されるアク
ノリッジB信号、リードデータB信号及びイニシエータ
IDC信号と、回路選択部211から供給されるアドレ
ス上位信号、イネーブル信号、更にターゲット調停回路
2014から供給される調停結果に基づいて、プロセッ
サ202及び通信制御部204〜206へのアクノリッ
ジA信号、リードデータA信号を生成する回路である。
以下、図面を用いて応答選択回路2015の動作を説明
する。
【0197】図21に、応答選択回路2015の構成を
示す。応答選択回路2015は、ID比較部20150
〜20153と、アクノリッジ生成部20154と、デ
ータ生成部20155とを備えて構成される。
【0198】ID比較部20150〜20153は、メ
モリ制御部203及び通信制御部204〜206から供
給されるイニシエータIDC信号に基づいて、先に図1
6を用いて説明したイニシエータIDとイニシエータの
関係に合致するように、IDヒット信号を生成する。I
Dヒット信号は、応答情報の転送先を示すルータ201
内部の信号であり、アクノリッジ生成部20154にお
いてアクノリッジA信号を生成するときに使用される。
【0199】ID比較部20150〜20153は同一
の機能を有し、それぞれメモリ制御部203、通信制御
部204、通信制御部205、通信制御部206からの
イニシエータIDC信号からIDヒット信号を生成す
る。ここでは、アドレス比較部20150の動作を図面
を用いて説明する。
【0200】図22に、ID比較部20150の構成を
示す。ID比較部20150は、メモリ制御部203か
ら供給されるイニシエータIDC信号の最上位ビットが
‘0’であれば、プロセッサ203に対応するIDヒッ
ト信号をアサート状態にし、通信制御部204〜206
に対応するIDヒット信号をディアサート状態とする。
【0201】ID比較部20150は、メモリ制御部2
03から供給されるイニシエータIDC信号が、回路選
択部211から供給される通信制御部204用イニシエ
ータID信号と同じであり、かつ回路選択部211から
供給されるイネーブル信号のビット0が‘1’であると
きには、通信制御部204に対応するIDヒット信号を
アサート状態とする。
【0202】逆に、ID比較部20150は、メモリ制
御部203から供給されるイニシエータIDC信号が、
回路選択部211から供給される通信制御部204用イ
ニシエータID信号と異なるか、あるいは回路選択部2
11から供給されるイネーブル信号のビット0が‘0’
であるときには、通信制御部204に対応するIDヒッ
ト信号をディアサート状態とする。
【0203】ID比較部20150は、メモリ制御部2
03から供給されるイニシエータIDC信号が、回路選
択部211から供給される通信制御部205用イニシエ
ータID信号と同じであり、かつ回路選択部211から
供給されるイネーブル信号のビット1が‘1’であると
きには、通信制御部205に対応するIDヒット信号を
アサート状態とする。
【0204】逆に、ID比較部20150は、メモリ制
御部203から供給されるイニシエータIDC信号が、
回路選択部211から供給される通信制御部205用イ
ニシエータID信号と異なるか、あるいは回路選択部2
11から供給されるイネーブル信号のビット1が‘0’
であるときには、通信制御部205に対応するIDヒッ
ト信号をディアサート状態とする。
【0205】ID比較部20150は、メモリ制御部2
03から供給されるイニシエータIDC信号が、回路選
択部211から供給される通信制御部206用イニシエ
ータID信号と同じであり、かつ回路選択部211から
供給されるイネーブル信号のビット2が‘1’であると
きには、通信制御部206に対応するIDヒット信号を
アサート状態とする。
【0206】逆に、ID比較部20150は、メモリ制
御部203から供給されるイニシエータIDC信号が、
回路選択部211から供給される通信制御部206用イ
ニシエータID信号と異なるか、あるいは回路選択部2
11から供給されるイネーブル信号のビット2が‘0’
であるときには、通信制御部206に対応するIDヒッ
ト信号をディアサート状態とする。
【0207】図21における、応答選択回路2015の
アクノリッジ生成部20154は、ターゲット調停回路
2014から供給される調停結果に基づいて、アクノリ
ッジA信号を生成する。
【0208】調停結果がメモリ制御部203からの応答
情報を転送することを示すときには、ID比較部201
50から供給されるIDヒット信号を、アクノリッジA
信号として、プロセッサ202及び通信制御部204〜
206に対して供給する。
【0209】同様に、調停結果が通信制御部204から
の要求情報を転送することを示すときには、アドレス比
較部20151から供給されるIDヒット信号を、アク
ノリッジAとしてプロセッサ202及び通信制御部20
4〜206に対して供給する。
【0210】同様に、調停結果が通信制御部205から
の要求情報を転送することを示すときには、アドレス比
較部20152から供給されるIDヒット信号を、アク
ノリッジAとしてプロセッサ202及び通信制御部20
4〜206に対して供給する。
【0211】同様に、調停結果が通信制御部206から
の要求情報を転送することを示すときには、アドレス比
較部20153から供給されるIDヒット信号を、アク
ノリッジAとしてプロセッサ202及び通信制御部20
4〜206に対して供給する。
【0212】図21における、応答選択回路2015の
データ生成部20155は、ターゲット調停回路201
4から供給される調停結果に基づいて、リードデータA
信号を生成する。
【0213】即ち、データ生成部20155は、調停結
果が示す応答情報の転送元回路から供給されるリードデ
ータB信号を、リードデータA信号としてプロセッサ2
02と通信制御部204〜206とに対して供給する。
【0214】続いて、回路選択部211ついて説明す
る。これまでに説明したように、集積回路20は、通信
インタフェースを2組備える仕様に対し、3個の通信制
御部を内蔵する。したがって、集積回路20は、3個の
通信制御部のうち1個が機能しなくても、残りの2個が
機能すれば仕様を満たす。
【0215】機能する2個の通信制御部の組み合わせ
は、通信制御部204と通信制御部205、通信制御部
204と通信制御部206、通信制御部205と通信制
御部206である。
【0216】回路選択部211は、外部から通信制御部
の組み合わせを指示する通信制御部選択信号を入力し、
該通信制御部選択信号に応じて、通信制御部204〜2
06に供給するイニシエータID信号(第1の制御信
号)、セレクタ207〜208に供給するセレクト信号
(第4の制御信号)及びルータ201に対して供給する
アドレス上位信号(第2の制御信号)、イニシエータI
D信号(第1の制御信号)、イネーブル信号(第3の制
御信号)の値をそれぞれ設定する。
【0217】以下、通信制御部204と通信制御部20
5を機能させるときの上記各信号の設定値と、上記各信
号の供給を受けた回路の動作について説明する。
【0218】図23に、回路選択部211の構成とその
出力値を示す。回路選択部211は、通信制御部20
4、205用制御群2111、通信制御部204、20
6用制御群2112、通信制御部205、206用制御
群2113及び切換器2114から構成される。
【0219】まず、通信制御部204〜206に供給す
るイニシエータID信号について説明する。回路選択部
211は、通信制御部204に供給するイニシエータI
D信号を“10”に、通信制御部205に供給するイニ
シエータID信号を“11”に、通信制御部206への
イニシエータID信号を“00”にそれぞれ設定する。
【0220】これによって、通信制御部204は、要求
情報を送信するときにイニシエータIDA信号として
“10”を出力し、通信制御部205は、要求情報を送
信するときにイニシエータIDA信号として“11”を
出力する。つまり、通信制御部204と通信制御部20
5を機能させるときには、通信制御部204が通信制御
部#0であり、通信制御部205が通信制御部#1であ
る。
【0221】次に、セレクタ207〜208に供給する
セレクト信号(第4の制御信号)について説明する。回
路選択部211は、セレクタ207に供給するセレクト
信号‘0’に、セレクタ208に供給するセレクト信号
を‘0’にそれぞれ設定する。
【0222】これによって、セレクタ207は、通信制
御部204と通信端子209を接続させ、セレクタ20
8は通信制御部205と通信端子210を接続させる。
このとき、通信制御部206は、通信209及び通信端
子210から回路的に切り離される。
【0223】最後に、ルータ201に対して供給するア
ドレス上位信号、イニシエータID信号、イネーブル信
号について説明する。
【0224】回路選択部211は、ルータ201に供給
するイネーブル信号を“110”に設定する。更に、回
路選択部211は、ルータ201に対して通信制御部2
04〜206に対応する3組のアドレス上位信号を供給
する。以下、本明細書中では、それぞれ通信制御部20
4用アドレス上位信号、通信制御部205用アドレス上
位信号、通信制御部206用アドレス上位信号という。
【0225】回路選択部211は、ルータ201に対し
て供給する通信制御部204用アドレス上位信号を“1
0”に、ルータ201に対して供給する通信制御部20
5用アドレス上位信号を“11”に、ルータ201に対
して供給する通信制御部206用アドレス上位信号を
“00”にそれぞれ設定する。
【0226】以上のイネーブル信号とアドレス上位信号
の組合わせによって、ルータ201の要求選択回路20
12に含まれるアドレス比較部20120〜20123
(図21)は、それぞれプロセッサ202及び通信制御
部204〜206から供給されるアドレスA信号の上位
が“10”であるときに、通信制御部204に対応する
アドレスヒット信号をアサートする。
【0227】また、以上のイネーブル信号とアドレス上
位信号の組合わせによって、ルータ201に含まれるア
ドレス比較部20120〜20123は、それぞれプロ
セッサ202、通信制御部204〜206から供給され
るアドレスA信号の上位が“11”であるときに、通信
制御部205に対応するアドレスヒット信号をアサート
する。
【0228】従って、ルータ201に含まれるイニシエ
ータ調停回路2011において、プロセッサ202、通
信制御部204〜206のいずれの回路が要求情報の転
送を許可された場合でも、アドレスA信号の上位が“1
0”である要求情報は通信制御部204に転送され、ア
ドレスA信号の上位が“11”である要求情報は通信制
御部205に転送される。
【0229】回路選択部211は、通信制御部204〜
206に対して供給するすべてのイニシエータID信号
を、ルータ201に対しても供給する。
【0230】これら3組のイニシエータID信号は、そ
れぞれ通信制御部204〜206に対応するものである
ので、以下、本明細書中では、それぞれ通信制御部20
4用イニシエータID信号、通信制御部205用イニシ
エータID信号、通信制御部206用イニシエータID
信号という。
【0231】回路選択部211は、ルータ201に対し
て供給する通信制御部204用イニシエータIDを“1
0”に、ルータ201に対して供給する通信制御部20
5用イニシエータIDを“11”に、ルータ201に対
して供給する通信制御部206用イニシエータIDを
“00”にそれぞれ設定する。
【0232】以上のイネーブル信号とイニシエータID
信号の組合わせによって、ルータ201に含まれるID
比較部20150〜20153は、それぞれメモリ制御
部203及び通信制御部204〜206から供給される
イニシエータIDC信号が“10”であるときに、通信
制御部204に対応するIDヒット信号をアサートす
る。
【0233】また、以上のイネーブル信号とイニシエー
タIDの組合わせによって、ルータ201に含まれるア
ドレス比較部20150〜20153は、それぞれメモ
リ制御部203、通信制御部204〜206から供給さ
れるイニシエータIDC信号が“11”であるときに、
通信制御部205に対応するIDヒット信号をアサート
する。
【0234】従って、ルータ201に含まれるターゲッ
ト調停回路2014において、メモリ制御部203、通
信制御部204〜206のいずれが応答情報の転送を許
可された場合でも、アドレスA信号の上位が“10”で
ある応答情報は通信制御部204に転送され、アドレス
A信号の上位が“11”である応答情報は通信制御部2
05に転送される。
【0235】回路選択部211において、以上説明した
ようにアドレス上位信号、イニシエータID信号、セレ
クト信号、イネーブル信号が設定されることによって、
通信制御部204は通信制御部#0となり、通信制御部
205は通信制御部#1となってそれぞれ動作すること
ができる。
【0236】一方、動作させない通信制御部206は、
ルータ201及び通信端子209又は通信端子210か
ら回路的に切り離され、集積回路20の動作を妨げない
状態になる。
【0237】同様に、回路選択部211は、通信制御部
204と通信制御部206を機能させるときには、通信
制御部204に供給するイニシエータID信号を“1
0”に、通信制御部205に供給するイニシエータID
信号を“00”に、通信制御部206に供給するイニシ
エータID信号を“11”に、セレクタ207に供給す
るセレクト信号は‘0’に、セレクタ208に供給する
セレクト信号は‘1’に、ルータ201に供給するイネ
ーブル信号を“101”に、ルータ201に対して供給
する通信制御部204用アドレス上位信号を“10”
に、ルータ201に対して供給する通信制御部205用
アドレス上位信号を“00”に、ルータ201に対して
供給する通信制御部206用アドレス上位信号を“1
1”に、ルータ201に対して供給する通信制御部20
4用イニシエータIDを“10”に、ルータ201に対
して供給する通信制御部205用イニシエータIDを
“00”に、ルータ201に対して供給する通信制御部
206用イニシエータIDを“11”に、それぞれ設定
する。
【0238】このときに、通信制御部204を通信制御
部#0として、通信制御部206を通信制御部#1とし
てそれぞれ動作させる。
【0239】一方、動作させない通信制御部205は、
ルータ201及び通信端子209あるいは通信端子21
0から回路的に切り離され、集積回路20の動作を妨げ
ない状態になる。
【0240】同様に、回路選択部211は、通信制御部
205と通信制御部206を機能させるときには、通信
制御部204に供給するイニシエータID信号を“0
0”に、通信制御部205に供給するイニシエータID
信号を“10”に、通信制御部206に供給するイニシ
エータID信号を“11”に、セレクタ207に供給す
セレクト信号を‘1’に、セレクタ208に供給するセ
レクト信号を‘1’に、ルータ201に供給するイネー
ブル信号を“011”に、ルータ201に対して供給す
る通信制御部204用アドレス上位信号を“00”に、
ルータ201に対して供給する通信制御部205用アド
レス上位信号を“10”に、ルータ201に対して供給
する通信制御部206用アドレス上位信号を“11”
に、ルータ201に対して供給する通信制御部204用
イニシエータIDを“00”に、ルータ201に対して
供給する通信制御部205用イニシエータIDを“1
0”に、ルータ201に対して供給する通信制御部20
6用イニシエータIDを“11”にそれぞれ設定する。
【0241】このときには、通信制御部205は通信制
御部#0となり、通信制御部206は通信制御部#1と
なってそれぞれ動作することができる。
【0242】一方、動作させない通信制御部204は、
ルータ201及び通信端子209又は通信端子210か
ら回路的に切り離され、集積回路20の動作を妨げない
状態になる。
【0243】回路選択部211において、以上説明した
ようにアドレス上位信号、イニシエータID、セレクト
信号、イネーブル信号を生成することによって、動作さ
せる通信制御部は、ルータ201及び通信端子209又
は通信端子210に接続され、動作させない通信制御部
は、ルータ201及び通信端子209又は通信端子21
0から回路的に切り離され、集積回路20の動作を妨げ
ない状態になる。
【0244】更に、前記イネーブル信号を用いて通信制
御部に供給されるクロック信号をマスクすることも可能
である。動作しない通信制御部へのクロック供給を停止
することによって、集積回路20の電力消費量を削減す
ることができる。
【0245】なお、本実施形態における集積回路20の
製造工程における通信制御部204〜206の機能検証
と、この機能検証の結果に基づく前記通信制御部指定信
号の設定は、第1の実施形態における集積回路10の製
造工程における通信制御部104〜106の機能検証
と、この機能検証の結果に基づく前記通信制御部指定信
号の設定と同一である。
【0246】ところで、本実施形態においても、機能モ
ジュールとして通信制御部を取り上げたが、それに限ら
ず、本発明では信号処理、演算等を実行する各種の機能
モジュールが採用可能ある。そして、外部との接続を行
なうための通信端子やセレクタを備える上記の機能モジ
ュールはその中の一部であり、本発明では、通信端子や
セレクタを持たない、システムLSIの内部で用いられ
る機能モジュールの採用が可能であることは言うまでも
ない。
【0247】以上に説明した第2の実施形態によれば、
設計段階で集積回路に仕様より多い通信制御部を作り込
んでおき、製造時の機能検証工程で機能する通信制御部
を選択することによって、集積回路の製造歩留まりを向
上させ、集積回路1個当たりの製造コストを削減するこ
とができる。
【0248】また、第2の実施形態によれば、市場に流
通する集積回路は、全て同じ数の機能する通信インタフ
ェースを内蔵する。このため、製造者以外が通信インタ
フェースの数を手がかりとして製造歩留まりを推定する
ことが不可能である。
【0249】さらに、第2の実施形態によれば、製造不
良に対応するときに変更されるのは、2ビットの通信制
御部選択信号のみである。通信制御部204〜206を
始め、回路の内部を変更する必要がないため、少ない工
数で製造不良に対応することができる。
【0250】このような第1の実施形態と同様の効果が
得られる他、ルータの採用により、単位時間当たりの信
号の転送量を増加させることが可能になり、システムL
SIの高速化及び大規模化を実現することができる。
【0251】
【発明の効果】本発明によれば、設計段階で仕様より多
い通信制御部を集積回路に作り込んでおき、製造時の機
能検証工程で機能する機能モジュールを選択することに
より、システムLSIの製造歩留まりを向上させ、シス
テムLSI1個当たりの製造コストを削減することがで
きる。
【0252】又は本発明によれば、市場に流通するシス
テムLSIは、全て同じ機能である。このため、製造者
以外がシステムLSIの機能を手がかりとして製造歩留
まりを推定することが不可能である。
【0253】又は本発明によれば、製造不良に対応する
ために必要な回路量は極めて少ない。このため、少ない
工数で製造不良に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシステムLSIの第1の発明の実
施の形態を説明するための回路ブロック図。
【図2】図1に示したシステムLSIの調停部、プロセ
ッサ及び通信制御部の接続関係を説明するための接続
図。
【図3】図1に示したシステムLSIのバスを説明する
ための接続図。
【図4】図3に示したバスにおける信号転送の推移を説
明するためのタイムチャート。
【図5】アドレス信号上位の値とターゲットの関係を示
す図。
【図6】図1に示したシステムLSIのバッファの構成
例を説明するための回路図。
【図7】図1に示したシステムLSIの通信制御部の例
を説明するための回路ブロック図。
【図8】図7に示した通信制御部のアドレス比較部の例
を説明するための回路図。
【図9】図1に示したシステムLSIのセレクタを説明
するための構成図。
【図10】図1に示したシステムLSIの調停部の例を
説明するための回路図。
【図11】図1に示したシステムLSIの回路選択部の
構成とその出力値を説明するためのブロック図。
【図12】通信制御部の機能検査の流れを示すフローチ
ャート。
【図13】本発明の第2の発明の実施の形態を説明する
ための回路ブロック図。
【図14】図13に示したシステムLSIのルータ、プ
ロセッサ、メモリ制御部及び通信制御部の間の信号線を
説明するための接続図。
【図15】ルータを介した信号転送の推移を説明するた
めのタイムチャート。
【図16】アドレス信号上位2ビットの値とターゲット
の関係及びイニシエータ識別情報とイニシエータの関係
を示す図。
【図17】図13に示したシステムLSIの通信制御部
を説明するためのブロック図。
【図18】図13に示したシステムLSIのルータを説
明するためのブロック図。
【図19】図18に示したルータの要求選択回路を説明
するためのブロック図。
【図20】図19に示した要求選択回路のアドレス比較
部の例を説明するための回路図。
【図21】図18に示したルータの応答選択回路を説明
するためのブロック図。
【図22】図21に示した応答選択回路のID比較部の
例を説明するためのブロック図。
【図23】図13に示したシステムLSIの回路選択部
の構成とその出力値を説明するためのブロック図。
【符号の説明】
10,20…集積回路、101…調停部、102,20
2…プロセッサ、103,203…メモリ制御部、10
4〜106,204〜206…通信制御部、107〜1
09…バッファ、110〜111,207〜208…セ
レクタ、112〜113,209〜210…通信端末、
114…バス、115,211…回路選択部、201…
ルータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 29/14 Fターム(参考) 5B045 JJ22 JJ25 KK08 5B062 AA08 DD10 EE10 5F038 CD07 DF04 DF05 DF08 DF11 DF14 DF16 EZ20 5F064 BB01 BB09 BB12 BB15 BB26 BB37 FF04 FF36 5K035 AA04 BB03 CC01 CC03 DD01 FF02 HH02 LL11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の機能モジュールと、 信号を転送するバスと、 前記複数の機能モジュールを選択的に動作させるための
    第1、第2及び第3の制御信号を、機能モジュールが正
    常に機能するか否かに基づいて生成する機能モジュール
    選択部と、 動作することを選択された機能モジュールから供給され
    る信号を前記バスに中継するか否かを第2の制御信号に
    基づいて制御する信号中継部と、 前記バスを介した信号の転送において、第3の制御信号
    に基づいて複数の転送要求間の調停を行なう調停部とを
    備え、 前記動作することを選択された機能モジュールの各々
    は、バス上の転送に対して応答するか否かを第1の制御
    信号に基づいて決定することを特徴とするシステムLS
    I。
  2. 【請求項2】複数の機能モジュールと、 信号を転送するバスと、 前記複数の機能モジュールを選択的に動作させるための
    第1、第2、第3及び第4の制御信号を、機能モジュー
    ルが正常に機能するか否かに基づいて生成する機能モジ
    ュール選択部と動作することを選択された機能モジュー
    ルから供給される信号を前記バスに中継するか否かを第
    2の制御信号に基づいて制御する信号中継部と、 前記バスを介した信号の転送において、第3の制御信号
    に基づいて複数の転送要求間の調停を行なう調停部と、 機能モジュールによる所定の機能を実現するための補助
    機能モジュールと、 前記動作することを選択された機能モジュールを第4の
    制御信号に基づいて前記複数の機能モジュールから選択
    し、選択された機能モジュールと補助機能モジュールと
    を接続する選択回路とを備え、 前記動作することを選択された機能モジュールの各々
    は、バス上の転送に対して応答するか否かを第1の制御
    信号に基づいて決定することを特徴とするシステムLS
    I。
  3. 【請求項3】前記第1の制御信号は、機能モジュールが
    正常に機能するか否かを示す情報を含んだアドレス信号
    であり、 前記動作することを選択された機能モジュールの各々
    は、前記バス上の転送に応答するか否かの決定を、前記
    バス上の自身の機能モジュールのアドレス信号を第1の
    制御信号に対して比較することによって行なうことを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載のシステムLS
    I。
  4. 【請求項4】転送を起動した回路から転送に応答する回
    路に対して要求情報を送信し、転送に応答する回路から
    転送を起動した回路に対して応答情報を送信するスプリ
    ット方式によって転送を行なう複数の機能モジュール
    と、 前記複数の機能モジュールに接続され、前記複数の機能
    モジュール間のデータ転送を制御するルータと、 前記複数の機能モジュールを選択的に動作させるための
    第1、第2及び第3の制御信号を、機能モジュールが正
    常に機能するか否かに基づいて生成する機能モジュール
    選択部とを備えており、 動作することを選択された機能モジュールの各々は、第
    1の制御信号に基づいてモジュール識別情報を生成する
    と共に、前記モジュール識別情報を要求情報に含めて前
    記ルータに転送し、更に、要求情報受信時に受信したモ
    ジュール識別情報を、応答情報に含めて送信し、 前記ルータは、第2及び第3の制御信号に基づいて要求
    情報の送信先の機能モジュールを選択し、更に、第1及
    び第3の制御信号に基づいて応答情報の送信先の機能モ
    ジュールを選択することを特徴とするシステムLSI。
  5. 【請求項5】前記第2の制御信号は要求情報の転送先ア
    ドレスを特定するための情報であり、 前記ルータは、要求情報中の転送先アドレス情報と第2
    の制御信号とを比較して要求情報の転送先を決定するこ
    とを特徴とする請求項4に記載のシステムLSI。
  6. 【請求項6】前記第1の制御信号は機能モジュールを特
    定するための情報であり、 前記ルータは、応答情報中のモジュール識別情報と第1
    の制御信号とを比較して応答情報の転送先を決定するこ
    とを特徴とする請求項4に記載のシステムLSI。
  7. 【請求項7】前記第3の制御信号は機能モジュールが正
    常に機能するか否かを示す情報を示し、 前記ルータは、機能モジュールから供給される要求情報
    の転送要求と第3の制御信号とに基づいて要求情報の転
    送元を決定することを特徴とする請求項4に記載のシス
    テムLSI。
  8. 【請求項8】前記第3の制御信号は機能モジュールが正
    常に機能するか否かを示す情報を示し、 前記ルータは、機能モジュールから供給される応答情報
    の転送要求と第3の制御信号とに基づいて応答情報の転
    送元を決定することを特徴とする請求項4に記載のシス
    テムLSI。
  9. 【請求項9】転送を起動した回路から転送に応答する回
    路に対して要求情報を送信し、転送に応答する回路から
    転送を起動した回路に対して応答情報を送信するスプリ
    ット方式によって転送を行なう複数の機能モジュール
    と、 前記複数の機能モジュールに接続され、前記複数の機能
    モジュール間のデータ転送を制御するルータと、 前記複数の機能モジュールを選択的に動作させるための
    第1、第2、第3及び第4の制御信号を、機能モジュー
    ルが正常に機能するか否かに基づいて生成する機能モジ
    ュール選択部と、 機能モジュールによる所定の機能を実現するための補助
    機能モジュールと、 動作することを選択された機能モジュールを第4の制御
    信号に基づいて前記複数の機能モジュールから選択し、
    選択された機能モジュールと補助機能モジュールとを接
    続する選択回路とを備えており、 前記動作することを選択された機能モジュールの各々
    は、第1の制御信号に基づいてモジュール識別情報を生
    成すると共に、前記モジュール識別情報を要求情報に含
    めて前記ルータに転送し、更に、要求情報受信時に受信
    したモジュール識別情報を、応答情報に含めて送信し、 前記ルータは、第2及び第3の制御信号に基づいて要求
    情報の送信先の機能モジュールを選択し、更に、第1及
    び第3の制御信号に基づいて応答情報の送信先の機能モ
    ジュールを選択することを特徴とするシステムLSI。
  10. 【請求項10】複数の機能モジュールを選択的に動作さ
    せるための第1、第2及び第3の制御信号を、機能モジ
    ュールが正常に機能するか否かに基づいて生成する工程
    と、 動作することを選択された機能モジュールから供給され
    る信号をバスに中継するか否かを第2の制御信号に基づ
    いて制御する工程と、 前記バスを介した信号の転送において、第3の制御信号
    に基づいて複数の転送要求間の調停を行なう工程とを有
    し、 前記動作することを選択された機能モジュールの各々
    は、バス上の転送に対して応答するか否かを第1の制御
    信号に基づいて決定することを特徴とするシステムLS
    Iの機能モジュールの選択方法。
  11. 【請求項11】転送を起動した回路から転送に応答する
    回路に対して要求情報を送信し、転送に応答する回路か
    ら転送を起動した回路に対して応答情報を送信するスプ
    リット方式によって転送を行なう複数の機能モジュール
    が接続されたルータにより、前記複数の機能モジュール
    間のデータ転送を制御する工程と、 前記複数の機能モジュールを選択的に動作させるための
    第1、第2及び第3の制御信号を、機能モジュールが正
    常に機能するか否かに基づいて生成する工程とを有し、 動作することを選択された機能モジュールの各々は、第
    1の制御信号に基づいてモジュール識別情報を生成する
    と共に、前記モジュール識別情報を要求情報に含めて前
    記ルータに転送し、更に、要求情報受信時に受信したモ
    ジュール識別情報を、応答情報に含めて送信し、 前記ルータは、第2及び第3の制御信号に基づいて要求
    情報の送信先の機能モジュールを選択し、更に、第1及
    び第3の制御信号に基づいて応答情報の送信先の機能モ
    ジュールを選択することを特徴とするシステムLSIの
    機能モジュールの選択方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005026975A1 (ja) * 2003-09-12 2005-03-24 Fujitsu Limited 集積回路およびその設定方法
JP2009048399A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Hitachi Ltd 半導体装置

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WO2005026975A1 (ja) * 2003-09-12 2005-03-24 Fujitsu Limited 集積回路およびその設定方法
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