JP2002196003A - 血糖計 - Google Patents

血糖計

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JP2002196003A
JP2002196003A JP2000398339A JP2000398339A JP2002196003A JP 2002196003 A JP2002196003 A JP 2002196003A JP 2000398339 A JP2000398339 A JP 2000398339A JP 2000398339 A JP2000398339 A JP 2000398339A JP 2002196003 A JP2002196003 A JP 2002196003A
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cartridge
lever
sensor
enzyme
blood glucose
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JP2000398339A
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English (en)
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Tadamori Konno
忠盛 紺野
Masatoshi Yamamoto
雅俊 山本
Masaaki Takahashi
正昭 高橋
Teruichi Sekiya
輝市 関谷
Yoshio Matsumoto
喜雄 松本
Masaaki Kadoi
正明 角井
Sachiko Honma
祥子 本間
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酵素センサの送り出し及びカートリッジの回
転が軽い操作力で操作ができ、病人や筋力の低下した高
齢者でもワンタッチで簡単に操作できる血糖計を提供す
る。 【解決手段】 複数の酵素センサ22を内蔵したカート
リッジ14から前記酵素センサ22を1個づつ送り出し
て被測定対象物のグルコース濃度を測定する血糖計であ
って、前記カートリッジ14の収容部15及び表示部1
3が形成された本体ケース10と、該本体ケース10に
揺動可能に取付けられた操作レバー12と、該操作レバ
ー12の操作で前記カートリッジ14を間欠的に回転さ
せる回転手段62と、前記操作レバー12の操作で前記
回転手段62と同期して押出棒57を作動させて前記酵
素センサ22を前記カートリッジ14から送り出す送り
出し手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血糖計に関し、詳
しくは、複数の酵素センサを内蔵したカートリッジから
レバー操作で1個づつこの酵素センサを送り出して血液
の点着を行い、血中グルコースの測定を行うようにした
血糖計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、血中グルコースを測定するのに使
用される血糖計として、複数の流体センサをセンサパッ
ク(以下、カートリッジという)に入れ、このカートリ
ッジを流体センサ分与装置に装填し、個々の流体センサ
を選択的に試験位置に配するようにした技術が開示され
ている(特開平8−262026号公報、特開平8−3
04405号公報参照)。
【0003】上記特開平8−304405号公報の技術
では、センサをカートリッジ内から突出させる手段は、
プッシュロッドアクチュエーターをセンサ突出方向に前
進させることによって実現している。さらに、カートリ
ッジを回転させるための手段は、カートリッジと軸を共
有する割り出しホイールの回転によって実現している。
この割り出しホイールを回転させるための手段は、前記
プッシュロッドアクチュエーターを後進させ、その後部
を割り出しホイールに切り込まれた斜め溝に挿入するよ
うにしている。また、センサを本体から廃棄させる手段
は、前記プッシュロッドアクチュエーターをさらに前進
させることで行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の血糖計は、センサを廃棄する操作と連動し
て、カートリッジ或いはディスクが次の流体センサ位置
に回転する機構を備えているが、流体センサの廃棄に連
動させてディスクを回転させるための駆動力は、操作レ
バー(スライドラッチ)から手動で付与する必要があ
り、かなり強い操作力が必要となる。また、センサ突
出、センサ廃棄、カートリッジ回転等の一連の手段は、
その都度外的な駆動力を加える必要がある。
【0005】一般に酵素センサは、高湿度環境にさらさ
れると性能の劣化につながることからシール性能を高め
るためにその包装の張り合わせ強度を強くしている。し
たがって一個づつ厳重な包装を破ることや小さな酵素セ
ンサを装置にセットすることは、特に高齢者に対して、
その操作性を十分考慮する必要がある。上記従来技術で
はかなり強い指先の操作力が必要となり、病人や高齢者
等にとって負担が大きく、操作の簡便性に課題があっ
た。
【0006】本発明の目的は、上記した従来技術が有す
る問題点を解消するものであり、特に、酵素センサの送
り出し及びカートリッジの回転が軽い操作力で行え、病
人や筋力の低下した高齢者でもワンタッチで簡単に操作
できる血糖計を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る血糖計は、複数の酵素センサを内蔵し
たカートリッジから前記酵素センサを1個づつ送り出し
て被測定対象物のグルコース濃度を測定するものであっ
て、前記カートリッジの収容部及び表示部が形成された
本体ケースと、該本体ケースに揺動可能に取付けられた
操作レバーと、該操作レバーの操作で前記カートリッジ
を間欠的に回転させる回転手段と、前記操作レバーの操
作で押出棒を作動させて前記酵素センサを前記カートリ
ッジから送り出す送り出し手段とを備えている。
【0008】前記回転手段は、前記操作レバーの押圧操
作で前記カートリッジの爪車部まで往動し、前記操作レ
バーの押圧解除によりばね力で復動する回転用フックを
有し、この復動の動作で前記回転用フックが前記カート
リッジの爪車部に係止して該カートリッジを前記酵素セ
ンサ1個分のピッチだけ回転させるように構成されてい
る。この構成により、カートリッジは操作レバーの復帰
時のばね力で回転され、操作レバーの押圧操作の力を軽
くすることができる。
【0009】前記送り出し手段は、前記操作レバーの押
圧操作で往動し、押圧解除によりばね力で復動する押出
棒を有し、この押出棒の往動の動作で前記カートリッジ
内に入り込んで前記酵素センサを送り出すように構成さ
れている。この構成により、操作レバーの押圧操作のみ
で酵素センサの送り出しが可能であり、軽い操作で酵素
センサの送り出しができる。
【0010】前記カートリッジの前部には押出された前
記酵素センサの上下に位置する金接点支持フレーム及び
センサ受け台座が設けられ、該センサ受け台座上にブレ
ーキピンが設けられ、前記操作レバーの操作で前記金接
点支持フレームを下降させると同時に前記センサ受け台
座及びブレーキピンを上昇させて押出された前記酵素セ
ンサにブレーキを付与するようにした。この構成によ
り、送り出し時に酵素センサが飛び出す危険性をなくす
ことができる。
【0011】前記カートリッジは、その外周にその中に
内蔵されている前記酵素センサのロット情報を記録した
ロット情報記録部が形成され、前記収容部には該ロット
情報記録部の情報を読取る読取り部が設けられている。
この構成により、カートリッジが本体ケースに装填され
た時点でロット状態を自動的に読み取り、あらかじめ血
糖計内に組み込まれた検量線番号との対応を取ることに
より最適な検量線を用いて濃度換算することができる。
【0012】前記カートリッジは、前記酵素センサを挿
入したスロットが放射状に形成され、該カートリッジの
両端面に前記スロットをシールするアルミ箔が設けられ
ている。この構成により、カートリッジ内の酵素センサ
を最適の低湿度環境に維持することができる。
【0013】前記表示部は、前記グルコースの測定毎あ
るいはボタン操作により前記カートリッジ内の酵素セン
サ残数が自動的に表示できるようにした。この構成によ
り、カートリッジ内の酵素センサの残数が把握でき、常
に適切な量のカートリッジの予備を用意しておくことが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる血糖計の一
実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図
1及び図2に示すように、本体ケース10の一側部には
支軸11で枢支された操作レバー12が設けられ、上面
には液晶等の表示部13及びカートリッジ14を収容す
る収容部15が設けられている。
【0015】図4に示すように、カートリッジ14は、
ポリプロピレン等の樹脂で形成された円筒状のものであ
って、中心に軸孔16が形成され、この軸孔16の周囲
に放射状にスロット17が形成され、かつ外周の前端部
(図1、図4の左端部)に回転用の爪車部18と、後端
部に位置出し用の爪車部19が各々形成されている。ま
た、カートリッジ14の外周面には後述する酵素センサ
22のロット情報(一般に4ビット情報で15種類)が
バーコードで記録された帯状のロット情報記録部20が
設けられている。
【0016】図3に示すように、 前記スロット17に
は薄いチップ状の酵素センサ22が挿入されている。こ
の酵素センサ22は、先端部に血液、血漿等の被測定対
象物に点着させる酵素反応部23及びこの酵素反応部2
3に接続された導体24が形成されている。酵素センサ
22を低湿度環境に保つために、スロット17の前端部
及び後端部がアルミ箔25でシールされている。
【0017】図4に示すように、 前記カートリッジ1
4の後部側(図1の右側部)に乾燥剤を入れる細孔26
が形成されている。この細孔26と前記スロット17は
内部で連通している。なお、低湿度(20%RH以下)
の環境下で酵素センサ22をカートリッジ14内に装填
し、アルミシール25を施す作業が可能であれば、乾燥
剤を入れる細孔26は省略することができる。
【0018】図5に示すように、前記本体ケース10の
収容部15(図1参照)には、カートリッジ14の前部
ホルダ30及び後部ホルダ31が取付けられている。こ
の前部ホルダ30は、収容部15の底部15a上に形成
された支持片32の内面に略半球状の軸受け用の凸部3
3が形成されたものである。また、後部ホルダ31は、
収容部15の底部に支軸35を介して揺動可能に支持さ
れた底辺部36と、この底辺部36と一体でばね性を有
する支持片37とからなり、この支持片37の内面に略
半球状の軸受け用の凸部38が形成されている。
【0019】前記後部ホルダ31の底辺部36は、前記
本体ケース10に設けられた支軸35に揺動可能に支持
され、支持片37の背後を板ばね40で押圧して支軸3
5を中心とする半時計回りの付勢を与えている。この底
辺部36を矢印39のように指先で押し上げることによ
り、カートリッジ14を収容部15から取り出せるよう
になっている。支持片37の背後にはメインの回路基板
41に取付けられたマイクロスイッチ42が配置され、
カートリッジ14の装填状態を検出するようになってい
る。
【0020】図6に示すように、前記操作レバー12
は、本体ケース10の角部に露出した操作部12aと、
この操作部12aと直交し本体ケース10内で回動する
従動部12bとからなり、この角部で支軸11で支持さ
れている。この従動部12bの先端に歯車部44が形成
されている。そして、支軸11と歯車部44との間にハ
ートカム機構45が形成されている。
【0021】前記ハートカム機構45は、ハート型の切
り溝46の中央部にハート型の凸部47が形成され、本
体ケース10に支軸50を介して支持された揺動片51
の先端に上記切り溝46に嵌まる停止ピン52が取付け
られ、操作レバー12の動きを切り溝46の底であるA
点及び頂部であるB点の2ヶ所で停止させるようになっ
ている。すなわち、前記A点は、操作レバー12を操作
する前、すなわち初期状態の位置であり、前記B点は、
操作レバー12の押し込み操作(図2参照)により酵素
センサ22をカートリッジ14から送出した状態の位置
(測定可能位置)である。また、前記停止ピン52がA
点からB点に移動する途中の凸部47端部に停止ピン5
2の逆戻りを防止するための三角状のストッパ48が設
けられている。
【0022】前記操作レバー12の歯車部44と噛み合
う小歯車54及びこれと同軸の大歯車55が支軸56を
介して本体ケース10の底部に取付けられている。大歯
車55は押出棒57が先端に取付けられているラックギ
ヤ58と噛み合っている。このラックギヤ58と本体ケ
ース10の間には引張ばね60が接続されている。前記
押出棒57は、前記カートリッジ14の後端面に対向
し、押出操作で前記スロット17に挿入されている酵素
センサ22を押出すものである。そして、前記押出棒5
7が酵素センサ22をカートリッジ14から押し出すと
きは、引張ばね60が伸び、操作レバー12を押圧解除
すると引張ばね60の力により引き戻され、この力で大
歯車55、小歯車54、歯車部44を介して操作レバー
12が回動して初期状態に戻るようになっている。
【0023】図7に示すように、前記収容部15の底部
の前部(図1の左側)にはカートリッジ14の回転用フ
ック62と台座支持体63とが一体となっている移動部
材64が配置されている。この回転用フック62は、先
端に爪62aが形成され、内側にストッパ65が形成さ
れており、前記カートリッジ14の爪車部18の下部に
配置されている。また、台座支持体63は、先端に支持
台63aが形成されていると共に、本体ケース10に接
続された引張ばね66で移動部材64を操作レバー12
の方向に付勢している。
【0024】前記操作レバー12と移動部材64との間
に支軸70に支持された第1レバー71と、本体ケース
10の底部のガイド72に移動自在に配置された第2レ
バー73とを有し、第1レバー71の係止溝74と第2
レバー73のピン75とが係合している。前記第1レバ
ー71の突起部77には本体ケース10に一端が固着さ
れた板ばね78が掛けられ、支軸70を中心にして第1
レバー71を時計方向に付勢している。また、第1レバ
ー71のピン79が前記操作レバー12の従動部12b
に係止されている。
【0025】次に、上述した構成の血糖計の動作説明を
する。図1に示したように収容部15にカートリッジ1
4を装填し、図2に示したように操作レバー12を本体
ケース10内に手指で押し込むと、図8に示すように操
作部12aで押されて移動部材64が移動し、回転用フ
ック62がカートリッジ14の爪車部18の下部に入り
込む(図14参照)。そして、図6に示したように、こ
の操作で、歯車部44に噛み合う歯車54、55が回転
し、ラックギヤ58を介して押出棒57が前進してカー
トリッジ14のスロット17に入り、酵素センサ22を
押し出す(図4参照)。
【0026】これにより、図2に示したように酵素セン
サ23はその一部が本体ケース10から突出する。この
状態で、酵素反応部23を血液、血漿等の被測定対象物
に点着させると、酵素反応部23から導体24、後述す
る金接点83(図11参照)、回路基板84からメイン
の回路基板41に伝達され情報処理され、血中グルコー
ス測定結果が表示部13に表示される。そして、操作レ
バー12を押圧解除すると、引張ばね66の力で移動部
材64は初期状態に戻り、その途中で爪62aが爪車部
18に係止してカートリッジ14を回転させる(図14
参照)。
【0027】図14に示すように、回転用フック62が
カートリッジ14の爪車部18の下方に入り込む(この
とき押出棒57で酵素センサ22をカートリッジ14か
ら押し出す)とき、爪62aが爪車部18と干渉してカ
ートリッジ14を逆転させないように、スロット17内
に押出棒57を挿入させる動作より若干遅れて爪62a
を爪車部18の下に入り込ませている。そして、回転用
フック62によりカートリッジ14が回転するために
は、回転用フック62が図14の矢印9の方向に後退す
る際、押出棒57がカートリッジ14から完全に抜けて
いる必要がある。そこで、操作レバー12が初期状態に
戻るときの動きに時間的な遅れを持たせて回転用フック
62を起動するようにしている。
【0028】図6及び図7に示す初期状態(操作レバー
12を開放している)では、揺動片51の停止ピン52
は図10に示すハートカム機構45のA点に嵌まってい
る。そして、図8に示すように、操作レバー12を操作
終点まで押し込むと、操作レバー12の先端角部で移動
部材64が押されて回転用フック62は爪車部18の下
方に入り込む(図14参照)と共に、ピン79から従動
部12bが離れるため、板ばね78の力で第1レバー7
1が時計方向に回動し、係止溝74、ピン75を介して
第2レバー73が移動部材64の方向に摺動して、スト
ッパ65と係合する。このとき、停止ピン52は反時計
回りにハートカム機構45のB点に移動する。この動作
と同期して、上記したように操作レバー12の歯車部4
4で小歯車54が回転され、ラックギヤ58を介して押
出棒57が押出され、図2に示すように酵素センサ22
がカートリッジ14から押出される。
【0029】次に、前記操作レバー12を押圧解除する
と、引張ばね60の力でラックギヤ58及び押出棒57
が戻る力で歯車55、54が逆回転して、図9に示すよ
うに、操作レバー12は反時計方向に回動する。このと
き、第2レバー73はストッパ65と係合したままであ
るので、移動部材64は動かない。そして、図10に示
すように、前記操作レバー12が完全復帰すると、操作
レバー12の従動部12bがピン79を押して第1レバ
ー71を回動させる。これにより、第2レバー73とス
トッパ65との係合状態が外れ、移動部材64はばね6
6の力で後退して、このとき爪62aが爪車部18に係
止されカートリッジ14を1ピッチ(スロット17の1
個分)回動させる。
【0030】上記のように、停止ピン52が反時計回り
にハートカム機構45のA点からB点に移動するとき
は、第1レバー71のピン79と操作レバー12は最初
に連動するが、B点手前で第2レバー73とストッパ6
5が噛み合うと(図8参照)、第1レバー71は停止し
て、第1レバー71のピン79と操作レバー12は離れ
る。逆に、操作レバー12が図9から図10の位置に戻
る、すなわち、停止ピン52が反時計回りにB点からA
点に戻る(初期状態に戻る)ときは、操作レバー12が
起動してから、第1レバー71に到達するまで時間がか
かり、この到達までの時間内に押出棒57はカートリッ
ジ14から抜け出す。
【0031】さらに、操作レバー12が第1レバー71
のピン79に到達し、A点に戻ろうとすると第1レバー
71が連動して、図10のように第2レバー73とスト
ッパー65の噛み合わせを解除する。したがって、回転
用フック62が初期状態に戻るように起動し、カートリ
ッジ14の爪車部18を引っ掛けて回転させる。
【0032】以上のように本実施の形態の血糖計では、
操作レバー12が初期状態に戻るときのばね力でカート
リッジ14を回転させるので、操作レバー12の押し込
みのときは酵素センサ22の押出し力だけでよく、軽い
力で操作可能である。
【0033】また、前記カートリッジ14が回転したと
き、そのスロット17の位置と押出棒57の先端位置と
が正確に合致する必要がある。そのため、収容部15内
に、図13に示すように、ばね92で付勢されたロール
91を取付け、このロール91をカートリッジ14の位
置出し用の爪車部19の凹部19bに圧接させて位置決
めしている。なお、爪車部19の爪19bはカートリッ
ジ14が回転方向(矢印93)に動き易いようになだら
かなテーパ面94としている。
【0034】図11及び図12は酵素センサ22と回路
部との電気的接続の構造を示している。押出棒57によ
りカートリッジ14から送出された酵素センサ22は、
以下のように血糖計の回路基板41と電気的に接続する
ための位置に固定される。前記移動部材64の台座支持
体63の上方に金接点支持フレーム80が支軸81に支
持され、圧縮ばね82で時計回りに付勢されて配置され
ている。この金接点支持フレーム80の先端にカートリ
ッジ14から押出棒57で押出された酵素センサ22と
接触して電気的に接続する金接点83が設けられてい
る。
【0035】前記金接点83は、細い(0.29mm程
度)ステンレス金属線に金メッキを施し、V状に折り曲
げて接触部83aが形成されている。この金接点83と
回路基板84(メイン回路基板41と接続されている)
がフレキシブルリード線85により接続されている。な
お、この回路基板84には前記カートリッジ14の外周
のロット情報記録部20に近接してその情報を読取る検
知器90が設けられている(図1参照)。
【0036】図11に示すように、酵素センサ22が押
出される前は、金接点支持フレーム80は圧縮ばね82
の付勢で金接点83が上方に離れた位置に上昇してお
り、押出棒57の動きと同期して下降するようになって
いる。すなわち、操作レバー12を押すことにより、台
座支持体63が図の左方向へ移動して、その後端の係合
凸部63bが金接点支持フレーム80に当たる。そし
て、金接点支持フレーム80は圧縮ばね82を縮小させ
ながら、図12のように反時計回りに回動して、金接点
83の接触部83aが酵素センサ22に接触する。
【0037】また、前記酵素センサ22がアルミシール
材25を破りながら押し出されるときに、押出棒57の
押圧とアルミシール材25の張力の関係から勢いよく飛
び出す可能性がある。これを防止するために、所定位置
(測定するセンサ位置)に停止させるためのブレーキ構
造を設けている。すなわち、酵素センサ22の押出棒5
7の動きと同期してセンサ受け台座88とセンサ固定用
ピン86が上部へ動いてブレーキの役割をする。
【0038】具体的には、センサ受け台座88の上部に
板ばね87に直結されたセンサ固定用ピン86が取り付
けられており、このピン86は酵素センサ22がカート
リッジ14から押出されるとき、すなわち金接点83が
下方部へ移動するのと同期して、図12に示すように上
方部へ移動して、酵素センサ22の下面と擦れ合って酵
素センサ22の動きにブレーキをかける。最終的には、
センサ固定用ピン86が酵素センサ22に設けられたU
字状の係止溝22a(図3参照)と係合して酵素センサ
22をロックするようになっている。そして、測定終了
後は、操作レバー12を押圧解除することにより、台座
支持体63がばね66の復動で図中右方向に移動すると
ともに、センサ受け台座88とセンサ固定用ピン86が
下部へ動いてブレーキは解除される。それと同時に、金
接点支持フレーム80もばね82の復動で時計回りに回
動する。この初期状態(図11の状態)でカートリッジ
14のセンサ出口側を下向きにすることにより、酵素セ
ンサを自由落下させて廃棄する。
【0039】以上のように本実施の形態の血糖計では、
ブレーキ手段及びロック手段で測定時は酵素センサ22
がセンサ受け台座88から落下しないように保持して、
ロックを外すことにより、自由落下させて廃棄すること
ができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の血糖計によ
れば、操作レバーの押圧操作で酵素センサの送り出しが
でき、操作レバーの押圧解除による復帰動作でカートリ
ッジの回転ができる。したがって、一回の軽い力のレバ
ー操作で酵素センサ送り出しとカートリッジ回転が可能
となると共に、片手操作で酵素センサの送り出し及び測
定終了後の酵素センサ廃棄操作ができる。よって、操作
性が簡便化され、特に病人や筋力の低下した高齢者でも
ワンタッチで簡単に操作できる。
【0041】また、測定準備から測定終了までセンサに
直接手を触れないで操作が可能であるので、被験者以外
の測定補助者に対して、血液による感染を避けることが
できると共に、カートリッジを一回装填すると酵素セン
サの内蔵数だけ複数回交換なしで測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の血糖計の一実施の形態を示す外観構成
の斜視図である。
【図2】本発明の血糖計の一実施の形態を示す外観構成
の斜視図で、カートリッジを装填し、操作レバー操作時
の状態を示す。
【図3】カートリッジの縦断面図である。
【図4】カートリッジの構造を示すもので、中央は斜視
図であり、その両側は左右からの正面図である。
【図5】カートリッジ支持部を示す概略図である。
【図6】操作レバーと押出棒の機構を示す概略図であ
る。
【図7】操作レバーと回転用フック及び台座支持体との
機構を示す作動説明図である。
【図8】図7における操作レバーの操作時の動作を示す
作動説明図である。
【図9】図8における操作レバーの復帰時の動作を示す
作動説明図である。
【図10】図9における操作レバーの復帰時の動作を示
す作動説明図である。
【図11】操作レバーと酵素センサ接続の金接点の関係
を示す、図7におけるY方向からの概略図である。
【図12】図11における作動説明図である。
【図13】カートリッジの位置決め構造示す概略図であ
る。
【図14】図7におけるX−X線断面図である。
【符号の説明】
10 本体ケース 12 操作レバー 13 表示部 14 カートリッジ 15 収容部 17 スロット 20 ロット状態記録部 22 酵素センサ 25 アルミ箔 57 押出棒(送り出し手段) 60 引張ばね 62 回転用フック(回転手段) 66 引張ばね 80 金接点支持フレーム 86 ブレーキピン 88 センサ受け台座 90 検知器(読取り部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 正昭 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 関谷 輝市 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 松本 喜雄 埼玉県北葛飾郡庄和町新宿新田321 リズ ム時計工業株式会社内 (72)発明者 角井 正明 埼玉県北葛飾郡庄和町新宿新田321 リズ ム時計工業株式会社内 (72)発明者 本間 祥子 埼玉県北葛飾郡庄和町新宿新田321 リズ ム時計工業株式会社内 Fターム(参考) 2G045 AA13 CA25 CA26 DA31 FB01 4C038 KK10 KX04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の酵素センサを内蔵したカートリッ
    ジから前記酵素センサを1個づつ送り出して被測定対象
    物のグルコース濃度を測定する血糖計であって、 前記カートリッジの収容部及び表示部が形成された本体
    ケースと、該本体ケースに揺動可能に取付けられた操作
    レバーと、該操作レバーの操作で前記カートリッジを間
    欠的に回転させる回転手段と、前記操作レバーの操作で
    押出棒を作動させて前記酵素センサを前記カートリッジ
    から送り出す送り出し手段とを備えたことを特徴とする
    血糖計。
  2. 【請求項2】 前記回転手段は、前記操作レバーの押圧
    操作で前記カートリッジの爪車部まで往動し、前記操作
    レバーの押圧解除によりばね力で復動する回転用フック
    を有し、この復動の動作で前記回転用フックが前記カー
    トリッジの爪車部に係止して該カートリッジを前記酵素
    センサ1個分のピッチだけ回転させるように構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の血糖計。
  3. 【請求項3】 前記送り出し手段は、前記操作レバーの
    押圧操作で往動し、押圧解除によりばね力で復動する押
    出棒を有し、この押出棒の往動の動作で前記カートリッ
    ジ内に入り込んで前記酵素センサを送り出すように構成
    されていることを特徴とする請求項1又は2記載の血糖
    計。
  4. 【請求項4】 前記カートリッジの前部には押出された
    前記酵素センサの上下に位置する金接点支持フレーム及
    びセンサ受け台座が設けられ、該センサ受け台座上にブ
    レーキピンが設けられ、前記操作レバーの操作で前記金
    接点支持フレームを下降させると同時に前記センサ受け
    台座及びブレーキピンを上昇させて押出された前記酵素
    センサにブレーキを付与するようにしたことを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれか1項記載の血糖計。
  5. 【請求項5】 前記カートリッジは、その外周にその中
    に内蔵されている前記酵素センサのロット情報を記録し
    たロット情報記録部が形成され、前記収容部には該ロッ
    ト情報記録部の情報を読取る読取り部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の
    血糖計。
  6. 【請求項6】 前記カートリッジは、前記酵素センサを
    挿入したスロットが放射状に形成され、該カートリッジ
    の両端面に前記スロットをシールするアルミ箔が設けら
    れていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1
    項記載の血糖計。
  7. 【請求項7】 前記表示部は、前記グルコースの測定毎
    あるいはボタン操作により前記カートリッジ内の酵素セ
    ンサ残数が自動的に表示できるようにしたことを特徴と
    する請求項1乃至6のいずれか1項記載の血糖計。
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