JP2002193433A - 円板状固形物の整列搬送装置 - Google Patents

円板状固形物の整列搬送装置

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JP2002193433A
JP2002193433A JP2000396409A JP2000396409A JP2002193433A JP 2002193433 A JP2002193433 A JP 2002193433A JP 2000396409 A JP2000396409 A JP 2000396409A JP 2000396409 A JP2000396409 A JP 2000396409A JP 2002193433 A JP2002193433 A JP 2002193433A
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shaped solid
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curved surface
aligning
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JP2000396409A
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English (en)
Inventor
Nobuyoshi Tanaka
伸佳 田中
直 ▲浜▼口
Sunao Hamaguchi
Keiichi Yamamoto
圭一 山本
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造でありながら、円板状固形物の姿
勢をその直径方向へ円滑に且つ迅速に整列して搬送でき
るようにする。 【解決手段】 内部で円板状固形物(6)が姿勢を自由に
変更し得る円筒状の自由姿勢搬送路(2)と、上記円板状
固形物(6)をその直径方向に整列させる整列部(3)と、
その整列された円板状固形物(6)を整列方向へ搬送する
整列搬送路(4)とを備える。上記整列部(3)は、上記自
由姿勢搬送路(2)から立ちあがって上記整列搬送路(4)
へ滑らかに連なる凸曲面(5)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、錠剤などの円板状
固形物を、その直径方向へ整列して搬送する整列搬送装
置に関し、さらに詳しくは、簡単な構造でありながら、
円板状固形物の姿勢をその直径方向へ円滑に且つ迅速に
整列して搬送できる、円板状固形物の整列搬送装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】錠剤などの円板状固形物を一定の姿勢に
整列する場合、その厚さ方向に整列させる場合と直径方
向に整列させる場合とが考えられる。しかしながら、錠
剤を取り扱う場合には、個数のカウントや、検品処理、
PTP等への包装処理などにおいて、通常、これらの錠
剤をその直径方向へ整列させることにより、迅速に各処
理がなされる。
【0003】従来、錠剤を高速で整列させる装置として
は、いわゆるパーツフィーダ型の整列装置がある。この
整列装置は、多数の錠剤が収容される椀状等の収容部
と、この収容部に連なり錠剤を整列させた状態で搬送す
る搬送路とを備え、上記収容部には複雑な振動を与え
て、各錠剤が姿勢を変更しながら収容部内を移動するよ
うに構成してある。一方、上記搬送路には錠剤の軸心を
通過する断面と略同形状の開口部が上記収容部に臨ませ
てあり、収容部内の錠剤は、上記振動により収容部内で
移動しながら、上記開口部の位置に達した際に所定の姿
勢であると上記開口部から排出され、これにより、上記
搬送路では直径方向へ整列された状態で搬送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のパーツフィ
ーダ型整列装置では、高速で錠剤を整列搬送できるとは
いえ、搬送路への排出速度は毎分600錠程度が限度で
あり、しかも複雑な振動が加えられる大形の収容部を必
要とする問題があった。本発明は上記問題点を解消し、
簡単な構造でありながら、円板状固形物の姿勢をその直
径方向へ円滑に且つ迅速に整列して搬送できる、円板状
固形物の整列搬送装置を提供することを技術的課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究し、円筒内を移動する円板状
固形物の挙動を観察した結果、円板状固形物が水平方向
に配置した円筒内で回転移動する際に、円板状固形物の
両端面が円筒の軸心と直交する状態(垂直状態)から回転
しだすと、回転中心側の端面が円筒の内面の2点で支持
されながら滑らかに回転して、上記端面が円筒軸心と平
行な状態(水平状態)になることに着目して、本発明を完
成した。即ち、本発明は円板状固形物の整列搬送装置に
関し、断面の少なくとも半部が円板状固形物(6)の直径
よりも大きい円弧であってその内部で上記円板状固形物
(6)が姿勢を自由に変更し得る自由姿勢搬送路(2)と、
上記円板状固形物(6)をその直径方向に整列させる整列
部(3)と、その整列された円板状固形物(6)を整列方向
へ搬送する整列搬送路(4)とを備え、上記整列部(3)
は、上記自由姿勢搬送路(2)から立ちあがって上記整列
搬送路(4)へ滑らかに連なる凸曲面(5)を有することを
特徴とする。
【0006】
【作用】自由姿勢搬送路内を搬送される円板状固形物が
上記整列部に達した際に、その端面が搬送路の軸心と直
交する姿勢にあると、その周縁の一部が上記凸曲面の立
ちあがり部分に突き当たり、これを中心に回転しはじめ
る。そして上記凸曲面に接しながら滑らかに回転し、端
面が搬送路軸心と平行になった状態で前記整列搬送路に
案内され、この整列搬送路内を直径方向に整列した状態
で搬送される。
【0007】上記の円板状固形物の姿勢変更は、通常、
摩擦抵抗等を考慮して搬送路に簡単な振動を与えると、
各円板状固形物が円滑に回転移動して姿勢を変更するの
で、より好ましい。
【0008】上記凸曲面を、端面が搬送路の軸心と直交
する姿勢の上記円板状固形物が、上記自由姿勢搬送路の
内面と接しながら進行方向へ回転する際の、円板状固形
物の回転中心側端面の軌跡に沿う曲面に形成した場合に
は、円板状固形物が円筒内面を自然に回転する軌跡と上
記凸曲面とが一致するため、この凸曲面に沿って円板状
固形物が円滑に回転し、円板状固形物は端面が搬送路軸
心と平行となる姿勢、即ち直径方向に整列される。
【0009】上記円板状固形物の肉厚が薄い場合や、自
由姿勢搬送路の内径と円板状固形物の外形とが近似して
いる場合には、円板状固形物が上記凸曲面上を回転する
と、円板状固形物の一部が後方へ突出する場合があり、
この突出部が後方に位置する他の円板状固形物と干渉し
て回転が阻害される虞がある。上記凸曲面を、端面が搬
送路の軸心と直交する姿勢の上記円板状固形物が、上記
自由姿勢搬送路内で進行方向へ滑動しながら回転する際
の、円板状固形物の回転中心側端面の軌跡に沿う曲面に
形成した場合には、上記進行方向への滑動寸法を円板状
固形物の後部が回転時に後方へ突出しようとする寸法以
上に設定することで、円板状固形物が凸曲面上を回転す
る際に後方の他の円板状固形物と干渉することが防止さ
れる。
【0010】上記凸曲面は、円板状固形物が自由姿勢搬
送路の内面を滑動せずに回転する軌跡に、或いは滑動し
ながら回転する軌跡に正確に一致させると、円板状固形
物の姿勢を円滑に変更できるが、その軌跡は自由姿勢搬
送路の内径と円板状固形物の直径に応じて決定される。
しかしながら、現実的にはこの凸曲面の形状を必ずしも
上記軌跡に正確に一致させる必要はなく、上記軌跡に近
似した円弧状の凸曲面であってもよい。例えば、上記凸
曲面の70%以上の範囲において、その形状を、曲率半
径が上記円板状固形物の直径の0.3〜1.0倍である部
分円筒面に形成することができる。
【0011】例えば円板状固形物の端面が凸状に膨らん
でいる場合や、上記凸曲面を円板状固形物が進行方向へ
滑動しながら回転する軌跡に沿って形成した場合には、
円板状固形物が凸曲面上を回転する際に、円板状固形物
の一部と上記凸曲面とが干渉する場合がある。この干渉
は、上記凸曲面のうち、進行方向から見て中央寄り部分
で生じるので、この部分を窪ませることにより上記干渉
が防止される。換言すれば、円板状固形物の端面が膨出
している場合には、円板状固形物が自由姿勢搬送路の内
面と接しながら回転する際の、上記端面の膨出部が描く
軌跡に沿って上記凸曲面を形成することにより、円板状
固形物が一層滑らかに回転することができる。
【0012】上記整列部において、上記凸曲面と対向す
る内面は、円板状固形物の回転軌跡と干渉することがな
ければよく、特定の形状に限定されないが、上記自由姿
勢搬送路と滑らかに連なる湾曲した凹曲面に形成した場
合には、円板状固形物は円滑に回転しながら移動して前
記整列搬送路へ案内される。
【0013】上記整列部では、複数の円板状固形物が重
なって回転すると重なったまま整列搬送路へ案内される
こととなり、1個ずつ並べて整列させることができず、
また整列搬送路の入口部分で詰まる虞もある。そこで、
上記円板状固形物の直径をd、端面からの膨出寸法を
h、膨出寸法を除いた厚さをtとしたとき、上記自由姿
勢搬送路の内径(D)を、(d2+t2)の平方根よりも大
きく、{d2+(2t+2h)2}の平方根よりも小さい範
囲に設定することで、自由姿勢搬送路内の円板状固形物
は、1個では自由に回転が許容されるが、複数個が重な
った状態では回転が制限される。
【0014】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。図1から図3は錠剤の整列搬送装置に適用
した本発明の第1実施形態を示し、図1(a)は整列搬送
装置の一部破断斜視図、図1(b)は整列部の要部を拡大
した一部破断斜視図、図2は整列搬送装置の縦断面図、
図3は図2のIII−III線矢視断面図である。
【0015】図1及び図2に示すように、この整列搬送
装置(1)は、円筒状の自由姿勢搬送路(2)と、この自由
姿勢搬送路(2)から立ちあがった凸曲面(5)を有する整
列部(3)と、この整列部(3)と滑らかに連なる角筒状の
整列搬送路(4)とを備える。
【0016】図3に示すように、上記錠剤(6)の直径を
d、端面(7)の膨出寸法をh、この膨出寸法(h)を除い
た厚さをtとしたとき、上記自由姿勢搬送路(2)の内径
(D)は、(d2+t2)の平方根よりも大きく、{d2+(2
t+2h)2}の平方根よりも小さい寸法に設定してあ
る。この結果、個々の上記錠剤(6)は上記自由姿勢搬送
路(2)の内部で姿勢を自由に変更することができるが、
2個以上重なった状態では、自由姿勢搬送路(2)の内面
と干渉するため、錠剤(6)の端面(7)が搬送路軸心(9)
と平行となる状態にすることができず、自由回転が制限
される。
【0017】一方、上記整列搬送路(4)の断面形状は、
錠剤(6)の軸心を通る断面形状よりも一回り大きく形成
してあり、搬送面(8)で各錠剤(6)の端面(7)を案内す
る。これにより、各錠剤(6)は、その直径方向に整列さ
れた状態で搬送される。
【0018】図2に示すように、上記整列部(3)の前記
凸曲面(5)は、端面(7)が搬送路の軸心(9)と直交する
姿勢の錠剤(6)が、上記自由姿勢搬送路(2)の内面と接
しながら進行方向へ回転する際の、錠剤(6)の回転中心
側端面(7)の軌跡に沿う曲面に形成してあり、図2にお
ける水平状態になった位置で前記整列搬送路(4)の搬送
面(8)と滑らかに連続させてある。また、上記整列部
(3)の上記凸曲面(5)と対向する内面(10)は、上記自由
姿勢搬送路(2)から滑らかに連なる凹曲面に形成してあ
る。
【0019】ここで、錠剤のような円板状固形物が円筒
内を回転する場合の挙動を、図4を用いて説明する。円
板状固形物(6)の両端面(7)が円筒(11)の軸心(12)と直
交する垂直状態(V)では、図4(a)及び図4(b)に示す
ように、円板状固形物(6)がその下端で円筒(11)の内面
に支持される。円板状固形物(6)がこの垂直状態(V)か
ら回転しだすと、図4(c)に示すように、回転中心側の
端面(7)が円筒(11)の内面の2点(13)で支持されながら
回転を続け、図4(d)に示すように、端面(7)が円筒軸
心(12)と平行な水平状態(H)になる。このとき、上記円
板状固形物(6)は円筒(11)内面を滑らずに転がるだけで
あるので、滑らかに回転して垂直状態(V)から水平状態
(H)に姿勢を変更する。図2などに示す前記凸曲面(5)
は、上記回転中心側の端面(7)が描く軌跡(14)に沿って
形成してある。
【0020】次に、上記装置において錠剤が整列される
動作を図1及び図2を用いて説明する。なお、図1及び
図2では説明の便宜のため整列搬送装置を水平に配置し
ているが、実際には錠剤が重力の作用で自然に搬送され
るように、整列搬送路(4)側を下方にして配置される。
【0021】錠剤(6)が自由姿勢搬送路(2)内を搬送さ
れて上記整列部(3)に達した際に、錠剤(6)の端面(7)
が搬送路の軸心(9)と直交する姿勢にあると、図2に示
すように、錠剤(6)の下端部が上記凸曲面(5)の立ちあ
がり部分(15)に突き当たり、これを中心に回転しはじめ
る。
【0022】上記凸曲面(5)は、自由姿勢搬送路(2)内
を回転する錠剤(6)の回転中心側の端面(7)が描く軌跡
に沿って形成してあるので、上記錠剤(6)はこの凸曲面
(5)に接しながら滑らかに回転し、その端面(7)が水平
方向となった状態に、即ち、直径方向に整列される。そ
の後、前記整列搬送路(4)に案内され、この整列搬送路
(4)内を上記整列した状態で搬送される。なお、上記の
整列搬送装置(1)には、摩擦抵抗等によって錠剤(6)が
通路内で留まることがないように、簡単な振動を与える
ことが好ましい。
【0023】図5及び図6は本発明の第2実施形態を示
し、図5は整列搬送装置の縦断面図、図6は図5のVI−
VI線矢視断面図である。
【0024】前記第1実施形態では、図2に示すよう
に、錠剤(6)が前記凸曲面(5)に沿って回転していく際
に、錠剤(6)の前側の端面(7)の下端部が回転開始時の
位置よりも後方へ突出することになる。この第1実施形
態のように、錠剤(6)の肉厚が厚い場合は、上記後方へ
の突出寸法が肉厚内に納まるので、当該錠剤(6)は後方
の錠剤(6)と干渉する虞がなく、円滑に回転することが
できる。しかしながら、錠剤の肉厚が薄い場合、上記後
方への突出寸法が錠剤(6)の肉厚内に納まらなくなる
と、この突出部分が後方の錠剤(6)と干渉する虞が出て
くる。
【0025】そこで、この第2実施形態では、図5に示
すように、整列部(3)の凸曲面(5)を、端面(7)が搬送
路の軸心(9)と直交する姿勢の錠剤(6)が、上記自由姿
勢搬送路(2)内で進行方向へ滑動しながら回転する際
の、錠剤(6)の回転中心側端面(7)の軌跡に沿う曲面に
形成してある。これにより、錠剤(6)の前側端面(7)の
下部が回転開始時の位置よりも後方へ突出することがな
く、後方の錠剤(6)と干渉する虞がないので円滑に回転
して所定の姿勢に整列される。
【0026】なお、上記凸曲面(5)に沿って錠剤(6)が
回転する際に、進行方向へ滑動する分だけ、錠剤(6)の
下部が上記凸曲面(5)の一部と干渉するように見える。
しかしながら、上記凸曲面(5)は、図6に示すように、
進行方向から見て中央寄り部分が窪んだ鞍部状に形成さ
れており、錠剤(6)が回転移動する際に凸曲面(5)と干
渉する虞はない。また、この凸曲面(5)を窪みのない形
状にした場合であっても、錠剤(6)と凸曲面(5)とが干
渉する寸法は極めて僅かであるので、錠剤(6)は滑らか
に回転を続けることができ、特に整列搬送装置(1)へ振
動を加える場合などは、全く問題とならない。その他の
構成は前記第1実施形態と同様であるので、説明を省略
する。
【0027】図7は、本発明の第3実施形態を示す、整
列搬送装置の縦断面図である。前記第1実施形態や第2
実施形態では、いずれも上記凸曲面(5)を、自由姿勢搬
送路(2)内で錠剤(6)が回転する際に生じる端面(7)の
軌跡に沿って形成するため、この凸曲面(5)は自由姿勢
搬送路(2)の内径や錠剤(6)の直径に基づいて算出した
特殊な形状となり、正確に加工するのは容易でない。こ
の第3実施形態では、上記凸曲面(5)の大部分(90%
程度)の領域(16)が、上記錠剤(6)の半径を曲率半径と
する部分円筒面に形成することで、前記第1実施形態で
用いた特殊形状の凸曲面(5)に近似させてあり、簡単に
加工することができる。その他の構成は前記第1実施形
態と同様であるので、説明を省略する。
【0028】上記実施形態は、次のように変更可能であ
る。上記凸曲面はいずれも搬送路の肉壁を変形させてそ
の内面で形成したが、搬送路とは別体の突起物を付設し
てこの突起物の表面に形成してもよい。上記整列搬送装
置は、整列搬送路側を自由姿勢搬送路よりも下方に配置
しておればよく、傾斜方向や垂直方向に配置することが
できる。また、上記凸曲面は、搬送路の下方に配置した
場合について説明したが、整列部のどの位置に設けても
良く、整列搬送装置を傾斜方向に配置した場合、例えば
図8に示すように、整列部(3)内面の上部に上記凸曲面
(5)を形成してもよい。円板状固形物が、例えば糖衣錠
のように、その端面を膨出させたものである場合には、
前記整列搬送路(4)の断面形状は矩形に限らず、この端
面が膨出した円板状固形物の断面形状に沿って形成した
ものであってもよい。
【0029】上記各実施形態では、円筒状の自由姿勢搬
送路(2)を用いたが、例えば上面にスリットを入れたも
のや、断面が優弧のものなどを用いることができ、さら
に、円板状固形物の飛び出しを防ぐことができれば、例
えば樋状に形成することも可能である。また、その断面
の円弧は、必ずしも正円である必要はなく、楕円形など
であってもよい。
【0030】上記実施形態では、錠剤を整列搬送する一
般的な装置について説明したが、これを容器等に組み込
むことができ、この場合には、例えば容器の取出口から
錠剤などの円板状固形物を所定の姿勢で1個ずつ取り出
すことができる。また、上記実施形態では錠剤を整列搬
送する場合について説明したが、本発明の装置は円板状
固形物であれば整列搬送することができるので、食品や
各種工業用品はもとより、例えばボタン等の日用品や硬
貨などにも適用できることはいうまでもない。
【0031】
【実施例】次に、上記の第1実施形態の整列搬送装置を
用いて、錠剤の姿勢を整列させる場合の整列速度を測定
し、上記凸曲面を有していない場合と比較した。用いた
錠剤は直径7.05mm、厚み2.55mmであり、自由姿勢
搬送路は内径7.70mmである。
【0032】
【実施例1】実施例1では、図9(a)に示すように、上
記凸曲面(5)を搬送路の下側に配置し、この搬送路の軸
心(9)の水平面に対する傾斜角度(θ)を15〜75度の
範囲で変化させ、自由姿勢搬送路(2)に投入した所定数
の錠剤が整列して全量排出されるまでの時間を計測し、
整列搬送能力を測定した。
【0033】
【実施例2】実施例2では、図9(b)に示すように、上
記凸曲面(5)を搬送路の上側に配置し、この搬送路の軸
心(9)の水平面に対する傾斜角度(θ)を75度に設定し
て、上記実施例1と同様に整列搬送能力を測定した。
【0034】
【比較例1】上記各実施例と比較するため用意した比較
例1は、図10(a)に示すように、上記凸曲面に代えて
平面状の傾斜面(17)で整列部(3)を構成し、上記実施例
1と同様に搬送路の軸心(9)の水平面に対する傾斜角度
(θ)を15〜75度の範囲で変化させて整列搬送能力を
測定した。なお、上記傾斜面(17)の搬送路軸心(9)に対
する傾斜角度は14度に設定してある。
【0035】
【比較例2】比較例2は、図10(b)に示すように、上
記比較例1の傾斜面(17)の始点近傍から搬送面に対して
垂直に立上がる立上り部(18)を形成し、この立上り部(1
8)の高さを1mmに設定し、この立上り部(18)の上面を搬
送路軸心(9)と平行な平面に形成して前記傾斜面(17)へ
滑らかに接続してある。そして上記実施例1と同様に搬
送路の軸心(9)の水平面に対する傾斜角度(θ)を15〜
75度の範囲で変化させて整列搬送能力を測定した。
【0036】上記の各測定結果を、次の表1に示すが、
この測定結果から明らかなように、比較例1では傾斜角
度が小さい場合には整列搬送能力が極めて低く、傾斜角
度を大きくすると錠剤が整列部に詰って搬送することが
できなくなり、また比較例2では傾斜角度を大きくして
も毎分650錠程度の整列搬送能力しか発揮できなかっ
た。これに対し、本願実施例では傾斜角度を45度程以
上にすることで、毎分900〜1100錠以上の整列搬
送能力を発揮することができた。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され作用する
ことから、次の効果を奏する。
【0039】(イ) 自由姿勢搬送路内を搬送されてきた
円板状固形物は、上記整列部に達すると上記凸曲面に沿
って滑らかに回転して、端面が搬送路軸心と平行になっ
た姿勢に整列されることから、極めて簡単な構成で円板
状固形物を整列できる。しかも、この整列部を通過する
全ての円板状固形物をその直径方向へ円滑に整列させる
ことから、例えば錠剤の整列搬送に適用した場合には毎
分1100錠程度の高速で、迅速に整列し搬送すること
ができる。
【0040】(ロ) 上記凸曲面を、端面が搬送路の軸心
と直交する姿勢の上記円板状固形物が、上記自由姿勢搬
送路の内面と接しながら進行方向へ回転する際の、円板
状固形物の回転中心側端面の軌跡に沿う曲面に形成した
場合には、円板状固形物が円筒内面を自然に回転する軌
跡と上記凸曲面とが一致するため、この凸曲面に沿って
円板状固形物を円滑に回転させて直径方向へ整列させる
ことができる。
【0041】(ハ) 上記凸曲面を、端面が搬送路の軸心
と直交する姿勢の上記円板状固形物が、上記自由姿勢搬
送路内で進行方向へ滑動しながら回転する際の、円板状
固形物の回転中心側端面の軌跡に沿う曲面に形成した場
合には、上記進行方向への滑動寸法を円板状固形物が回
転時に後方へ突出しようとする寸法以上に設定すること
で、後方の他の円板状固形物と干渉することを確実に防
止でき、円板状固形物を円滑に回転させて直径方向へ整
列させることができる。
【0042】(ニ) 上記凸曲面の70%以上の範囲にお
いて、その形状を、曲率半径が上記円板状固形物の直径
の0.3〜1.0倍である部分円筒面に形成した場合に
は、円板状固形物を確実に回転させて姿勢を整列させる
ことができるうえ、上記凸曲面を容易に加工することが
できる。
【0043】(ホ) 上記凸曲面を、進行方向から見た中
央寄り部分が窪んでいる鞍部状に形成した場合には、円
板状固形物が凸曲面に沿って回転する際に、凸曲面の中
央寄り部分と円板状固形物とが干渉する虞がないので、
より好ましい。
【0044】(ヘ) 上記整列部の上記凸曲面と対向する
内面を、上記自由姿勢搬送路と滑らかに連なる凹曲面に
形成した場合には、円板状固形物を円滑に回転させなが
ら移動させて前記整列搬送路へ案内できるので、より好
ましい。
【0045】(ト) 円板状固形物の直径をd、端面の膨
出寸法をh、この膨出寸法を除いた厚さをtとしたと
き、上記自由姿勢搬送路の内径(D)が、(d2+t2)の
平方根よりも大きく、{d2+(2t+2h)2}の平方根
よりも小さい場合には、自由姿勢搬送路内で、1個の円
板状固形物は自由に回転できるが、複数の円板状固形物
が重なった状態では回転することができないので、整列
部で円板状固形物を1個ずつ確実に姿勢変更させて整列
させることができ、より好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】錠剤の整列搬送装置に適用した本発明の第1実
施形態を示し、図1(a)は整列搬送装置の一部破断斜視
図、図1(b)は整列部の要部を拡大した一部破断斜視図
である。
【図2】第1実施形態の整列搬送装置の縦断面図であ
る。
【図3】図2のIII−III線矢視断面図である。
【図4】円板状固形物が円筒内を回転する場合の挙動説
明図であり、図4(a)は円筒の縦断側面図、図4(b)
は、円板状固形物が垂直状態にあるときの縦断正面図、
図4(c)は、円板状固形物が回転途中にあるときの縦断
正面図、図4(d)は、円板状固形物が水平状態にあると
きの縦断正面図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す、整列搬送装置の
縦断面図である。
【図6】図5のVI−VI線矢視断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態を示す、整列搬送装置の
縦断面図である。
【図8】本発明の変形例を示す、整列搬送装置の縦断面
図である。
【図9】本発明の実施例を示し、図9(a)は実施例1の
断面図、図9(b)は実施例2の断面図である。
【図10】比較例を示し、図10(a)は比較例1の断面
図、図9(b)は比較例2の断面図である。
【符号の説明】
1…整列搬送装置、 2…自由姿勢搬送路、 3…整列部、 4…整列搬送路、 5…凸曲面、 6…円板状固形物(錠剤)、 7…円板状固形物(錠剤)の端面、 9…搬送路の軸心、 10…凸曲面と対向する内面、 D…自由姿勢搬送路の内径、 d…円板状固形物(錠剤)の直径、 h…円板状固形物(錠剤)の端面の膨出寸法、 t…円板状固形物(錠剤)の、端面の膨出寸法を除いた厚
さ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面の少なくとも半部が円板状固形物
    (6)の直径よりも大きい円弧であってその内部で上記円
    板状固形物(6)が姿勢を自由に変更し得る自由姿勢搬送
    路(2)と、上記円板状固形物(6)をその直径方向に整列
    させる整列部(3)と、その整列された円板状固形物(6)
    を整列方向へ搬送する整列搬送路(4)とを備え、 上記整列部(3)は、上記自由姿勢搬送路(2)から立ちあ
    がって上記整列搬送路(4)へ滑らかに連なる凸曲面(5)
    を有することを特徴とする、円板状固形物の整列搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 上記凸曲面(5)を、端面(7)が搬送路の
    軸心(9)と直交する姿勢の上記円板状固形物(6)が、上
    記自由姿勢搬送路(2)の内面と接しながら進行方向へ回
    転する際の、円板状固形物(6)の回転中心側端面(7)の
    軌跡に沿う曲面に形成した、請求項1に記載の円板状固
    形物の整列搬送装置。
  3. 【請求項3】 上記凸曲面(5)を、端面(7)が搬送路の
    軸心(9)と直交する姿勢の上記円板状固形物(6)が、上
    記自由姿勢搬送路(2)内で進行方向へ滑動しながら回転
    する際の、円板状固形物(6)の回転中心側端面(7)の軌
    跡に沿う曲面に形成した、請求項1に記載の円板状固形
    物の整列搬送装置。
  4. 【請求項4】 上記凸曲面(5)の70%以上の範囲にお
    いて、その形状を、曲率半径が上記円板状固形物(6)の
    直径の0.3〜1.0倍である部分円筒面に形成した、請
    求項1に記載の円板状固形物の整列搬送装置。
  5. 【請求項5】 上記凸曲面(5)を、進行方向から見た中
    央寄り部分が窪んでいる鞍部状に形成した、請求項1か
    ら4のいずれか1項に記載の円板状固形物の整列搬送装
    置。
  6. 【請求項6】 上記整列部(3)の上記凸曲面(5)と対向
    する内面(10)を、上記自由姿勢搬送路(2)と滑らかに連
    なる凹曲面に形成した、請求項1から5のいずれか1項
    に記載の円板状固形物の整列搬送装置。
  7. 【請求項7】 円板状固形物(6)の直径をd、端面(7)
    の膨出寸法をh、この膨出寸法(h)を除いた厚さをtと
    したとき、上記自由姿勢搬送路(2)の内径(D)が、(d
    2+t2)の平方根よりも大きく、{d2+(2t+2
    h)2}の平方根よりも小さい、請求項1から6のいずれ
    か1項に記載の円板状固形物の整列搬送装置。
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