JP2002177931A - 海棲生物の処理装置 - Google Patents

海棲生物の処理装置

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JP2002177931A
JP2002177931A JP2000382354A JP2000382354A JP2002177931A JP 2002177931 A JP2002177931 A JP 2002177931A JP 2000382354 A JP2000382354 A JP 2000382354A JP 2000382354 A JP2000382354 A JP 2000382354A JP 2002177931 A JP2002177931 A JP 2002177931A
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JP
Japan
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fermentation
marine organisms
solid
liquid
equipment
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JP2000382354A
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English (en)
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Kazuyuki Yamashita
和幸 山下
Hidemichi Matsuda
秀道 松田
Tomoyuki Tasaka
知行 田坂
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KOOSHIN CORP KK
SETOUCHI GIKEN CO Ltd
SETOUCHI GIKEN KK
Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
KOOSHIN CORP KK
SETOUCHI GIKEN CO Ltd
SETOUCHI GIKEN KK
Kurita Water Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 海棲生物を効率良く減容化し、且つ廃液や臭
気を排出することなく処理することができる海棲生物の
処理装置を提供する。 【解決手段】 くらげ等の海棲生物よりなる被処理物
は、クラッシャ1に導入されて破砕された後、固液分離
装置2に送られ、固液分離処理される。固液分離された
固形分は、発酵装置3に送られて発酵処理され、液分は
濃縮装置4に送られて濃縮処理される。濃縮された液分
は、発酵装置3に送られ発酵処理される。発酵装置3及
び濃縮装置4から生じる臭気ガスは脱臭装置5へ送られ
て脱臭処理された後、大気放出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、くらげ等の海棲生
物の処理装置に係り、特に、工業用冷却水を採水する海
水水路で回収されたくらげ等の海棲生物を効率的に処理
する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】発電所、化学コンビナート、製鉄所等の
プラントでは、海水が工業用冷却水として大量に使用さ
れているが、この海水の採水のための海水水路には大量
のくらげや海水藻などの浮遊性海棲生物が押し寄せる。
このくらげ等の浮遊性海棲生物を放置すると、配管閉
塞、海水採水量の低下、冷却効率の低下、ひいては装置
故障、発電装置等の装置稼動効率の低下等の様々な障害
を引き起こすため、取水路入り口にスクリーンを設け、
押し寄せたくらげ等をかき揚げて回収し、処分してい
る。特に、くらげは夏場に異常繁殖し、取水口のスクリ
ーンによって1日に数十トンも捕捉される。
【0003】従来、滓渣としてのくらげ等は地面に掘っ
た穴に放置されていたが、夏場には量が多いことも相俟
って、魚の腐敗したような臭気の発生や、投棄箇所から
の汚水の流出といった環境汚染の問題があり、更に投棄
場所の確保、投棄場所への運搬コスト等も大きな問題と
なっていた。
【0004】このため、回収したくらげを処理して固形
分と水分とに分離し、固形分については焼却処分し、水
分は浄化して放流するための検討がなされている。例え
ば、くらげを破砕して得られた懸濁水を凝集沈殿処理す
る方法が特開平4−48986号公報に記載されてい
る。
【0005】しかしながら、くらげを破砕して得られる
くらげ含有水は泡沫(4〜5割)と白濁した液状分とか
らなり、このうち、泡沫にはくらげの生体成分が多く含
まれることからCODは1000〜1500mg/Lと
高い。一方、液状分のCODは400〜500mg/L
程度である。このようなくらげ含有水を単に凝集処理し
ただけではくらげを減容化して廃棄物量を減らすことは
できるが、凝集沈殿処理後の分離水や脱水濾液といっ
た、CODを多く含む液体が発生する。
【0006】特公平1−31343号公報には、くらげ
を破砕して脱水し、脱水濾液を酸化により浄化する装置
が記載されている。
【0007】しかしながら、この脱水濾液は上記のよう
にCODを多く含むので、酸化処理により十分に浄化す
ることは難しい。また、固形廃棄物もかなり多量に生じ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題点を解決し、くらげ等の海棲生物を著しく減容化でき
ると共に、発生する廃液を効率的に処理することができ
る処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の海棲生物の処理
装置は、海棲生物を破砕するクラッシャと、該クラッシ
ャで破砕された海棲生物を固液分離する手段と、固液分
離された固形分を発酵処理する発酵装置と、固液分離さ
れた液分を濃縮する濃縮装置と、該発酵装置および濃縮
装置から発生する臭気を含む気体を脱臭処理する脱臭装
置と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0010】かかる海棲生物の処理装置によると、くら
げ等の海棲生物を破砕して固液分離し、固液分離後の固
形分を発酵処理することにより、固形分を著しく減容化
することができる。
【0011】また、固液分離により生じた液分を濃縮す
るため、浄化処理すべき液分量も減容される。この濃縮
された液分は、上記の発酵装置によって発酵処理するこ
とが好ましい。
【0012】なお、発酵装置及び濃縮装置からは臭気が
発生するので、脱臭装置によって脱臭処理する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して実施の形態
について説明する。
【0014】図1は本発明の実施の形態に係る海棲生物
の処理装置の系統図である。
【0015】くらげ等の海棲生物よりなる被処理物は、
クラッシャ1に導入されて破砕された後、固液分離装置
2に送られ、固液分離処理される。固液分離された固形
分は、発酵装置3に送られて発酵処理され、液分は濃縮
装置4に送られて濃縮処理される。濃縮された液分は、
発酵装置3に送られ発酵処理される。発酵装置3からの
少量の廃棄物は好ましくは間欠的に発酵装置3から取り
出され、焼却処理、埋立処理等の処理が施される。
【0016】発酵装置3及び濃縮装置4から生じる臭気
ガスは脱臭装置5へ送られて脱臭処理された後、大気放
出される。
【0017】上記のクラッシャ1としては、貝類の破砕
用クラッシャと、くらげ破砕用のクラッシャとを設置す
るのが好ましい。貝類用クラッシャは1対又は複数対の
回転歯を有し、貝類を小さく破砕する。この貝類用クラ
ッシャとしては、ロールクラッシャとくに、ダブルロー
ルクラッシャが好適であるが、他のクラッシャであって
もよい。
【0018】くらげ用クラッシャは、貝類用クラッシャ
の後段側に設置される。このくらげ用クラッシャは、1
対又は複数対の水平旋回回転歯を有し、くらげ等の軟質
生物を切断しながら破砕するものが好適であるが、他の
クラッシャであってもよい。
【0019】固液分離装置としては、ウェジワイヤース
クリーンや網かごなどが好適である。また、発酵装置が
固液分離装置を兼ねてもよい。
【0020】発酵装置としては、底部に網目状濾過フィ
ルタ付き排水口を有した槽体内にくらげ等を投入し、槽
内に温風(空気)を送りながらヒータで55〜70℃程
度に加温しつつ微生物担体と攪拌し、発酵させるものが
好適である。
【0021】この攪拌をリボンスクリュで行うのが好ま
しい。このリボンスクリュを繰り返し正転、反転させる
ことにより、微生物担体と処理物とを均一に混合し、空
気を十分に供給して発酵させることができる。
【0022】この発酵処理は、連続処理方式とされても
よいが、十分に発酵処理するためにバッチ式とするのが
好ましい。バッチ式発酵処理の終了は、槽内から発生す
るアンモニアや水分量を監視しておくことにより検知す
ることができる。
【0023】なお、発酵は上記の通り好気性発酵とする
のが好適であり、これによりHS等の硫化物系臭気の
発生が防止される。また、55〜70℃の高音発酵をす
ることにより、病原菌を死滅させることができる。
【0024】上記の微生物担体(媒体)としては、表面
積の大きなポーラスなものが好適である。また、炭素及
びホルマリンを含むことによりマイナスイオンや遠赤外
線を発生させ、微生物を活性化させて繁殖を促進するも
のが好適である。
【0025】濃縮装置は、蒸発濃縮装置が好適であり、
特に加熱効率の良い電磁誘導加熱式の蒸発濃縮装置が好
適である。また、蒸発効率を高めるために攪拌しながら
加熱するのが好適である。
【0026】なお、蒸発濃縮装置内の液位を監視するた
めのレベル検出計を設けるのが好ましい。
【0027】また、後段の脱臭装置の脱臭負荷を軽減す
るために復水器を設けてもよい。
【0028】脱臭装置としては、二硫化水素、メチルメ
ルカプタン等の臭気成分を除去するのに好適なオゾン脱
臭装置や、アンモニアの臭気を脱臭するためのスクラバ
ー式脱臭装置などを用いることができる。
【0029】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、海棲生物
を効率良く減容化し、且つ廃液や臭気を排出することな
く処理することができる海棲生物の処理装置が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る海棲生物の処理装置の系統図
である。
【符号の説明】
1 クラッシャ 2 固液分離装置 3 発酵装置 4 濃縮装置 5 脱臭装置
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月27日(2000.12.
27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】上記の微生物担体(媒体)としては、表面
積の大きなポーラスなものが好適である。また、炭素及
ルマリンを含むことによりマイナスイオンや遠赤外
線を発生させ、微生物を活性化させて繁殖を促進するも
のが好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 和幸 東京都新宿区西新宿三丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 (72)発明者 松田 秀道 広島県深安郡神辺町十九軒屋22番地の1 株式会社コーシンコーポレーション内 (72)発明者 田坂 知行 広島県深安郡神辺町字道上643番地の4 株式会社瀬戸内技研内 Fターム(参考) 4D004 AA04 AC05 CA04 CA13 CA15 CA19 CA48 CB05 CB13 CB21 CB28 CB32 CB33 CB45 CB50 CC01 CC08 DA02 DA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海棲生物を破砕するクラッシャと、 該クラッシャで破砕された海棲生物を固液分離する手段
    と、 固液分離された固形分を発酵処理する発酵装置と、 固液分離された液分を濃縮する濃縮装置と、 該発酵装置および濃縮装置から発生する臭気を含む気体
    を脱臭処理する脱臭装置と、 を備えてなる海棲生物の処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該濃縮装置で濃縮さ
    れた液分を発酵装置へ送給する手段を有することを特徴
    とする海棲生物の処理装置。
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