JP2002171994A - 光学活性なテトラヒドロフラン−2−カルボン酸またはその対掌体エステルの製造方法 - Google Patents

光学活性なテトラヒドロフラン−2−カルボン酸またはその対掌体エステルの製造方法

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JP2002171994A
JP2002171994A JP2001293517A JP2001293517A JP2002171994A JP 2002171994 A JP2002171994 A JP 2002171994A JP 2001293517 A JP2001293517 A JP 2001293517A JP 2001293517 A JP2001293517 A JP 2001293517A JP 2002171994 A JP2002171994 A JP 2002171994A
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Yukifumi Nishimoto
幸史 西本
Yoshihiro Hirayama
義浩 平山
Yoshito Fujima
義人 藤間
Masaya Ikenaka
雅也 生中
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Nagase and Co Ltd
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Nagase and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価かつ光学選択性に優れる酵素を利用する
ことにより、高い光学純度を有する光学活性なテトラヒ
ドロフラン−2−カルボン酸またはそのエステルの製造
方法を、工業的に効率良く得る方法を提供すること。 【解決手段】 テトラヒドロフラン−2−カルボン酸エ
ステルのラセミ体に、自然界由来のエステル分解酵素を
作用させることにより、光学活性なテトラヒドロフラン
−2−カルボン酸またはそのエステルを製造することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学活性なテトラ
ヒドロフラン−2−カルボン酸またはその対掌体エステ
ルの製造方法に関し、より詳細には、テトラヒドロフラ
ン−2−カルボン酸エステルのラセミ体から、光学活性
な−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸またはその対
掌体エステルを、より光学純度を高めて製造する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生理活性を有する化合物の多く
は、光学異性体の混合物として使用されている。しか
し、これら生理活性を有する化合物の多くは、所望の活
性が一方の光学異性体のみに存在する。さらに、これら
化合物の不要な他方の光学異性体には、所望の生物学的
活性を期待することができないだけでなく、毒性を有す
る場合もあることが知られている。したがって、有効か
つ安全な医薬または生理活性を有する化合物を提供する
ためには、これら化合物のうち、立体化学的に純粋なも
のを提供することが所望されている。そのために、生理
作用を有する立体化学的に純粋な化合物を得るために
は、不斉合成またはラセミ体の分割剤による光学分割、
酵素反応による分別など操作が必要とされる。
【0003】光学活性なテトラヒドロフラン−2−カル
ボン酸は、ペネム系抗生物質の合成中間体として有用で
ある。そのため、その実際的かつ工業的な製法を確立す
ることが、所望されている。
【0004】光学活性なテトラヒドロフラン−2−カル
ボン酸の製法に関しては、(R)−および(S)−テト
ラヒドロフラン−2−カルボン酸をブルシン2水和物を
分割剤として光学分割する方法(Can.J.Che
m.,61,p1383(1983));光学活性1−
(4−ハロゲノフェニル)エチルアミンを分割剤として
光学分割する方法(特開平1−216983号);光学
活性アミノ酸アミド誘導体を分割剤として光学分割する
方法(特開平8−59517号公報);キニーネを分割
剤として光学分割する方法(Collection C
zechoslovac Chem.Commun.,
Vol 51,p404(1986));光学活性シス
−1−アミノインダン−2−オールを分割剤として光学
分割する方法(WO96/36584公報);などが報
告されている。
【0005】しかし、これらの方法では、使用される分
割剤がいずれも比較的高価であること、合成工程におい
て大量生産が技術的に困難であるなどの問題を未だ含む
ものである。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題
の解決を課題とするものであり、その目的とするところ
は、安価かつ光学選択性に優れた酵素を利用することに
より、より高い光学純度を有する光学活性なテトラヒド
ロフラン−2−カルボン酸またはその対掌体エステル
を、工業的に効率良く得る方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、テトラヒドロ
フラン−2−カルボン酸エステルのラセミ体に、自然界
由来のエステル分解酵素を作用させる工程を包含する、
光学活性なテトラヒドロフラン−2−カルボン酸または
その対掌体エステルの製造方法である。
【0008】好ましい実施態様では、上記光学活性なテ
トラヒドロフラン−2−カルボン酸またはその対掌体エ
ステルは、(R)−テトラヒドロフラン−2−カルボン
酸、(R)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸エス
テル、(S)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸、
および(S)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸エ
ステルからなる群より選択される。
【0009】好ましい実施態様では、上記テトラヒドロ
フラン−2−カルボン酸エステルのラセミ体は、以下の
式:
【0010】
【化2】
【0011】(式中、Rはフェニル基で置換されてもよ
い1個〜10個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖
状のアルキル基である)で表される化合物のラセミ体で
ある。
【0012】好ましい実施態様では、上記自然界由来の
エステル分解酵素は、アスパジーラス(Aspergi
llus)属、バチルス(Bacillus)属、リゾ
ップス(Rhizopus)属またはカンジダ(Can
dida)属に属する微生物由来のエステル分解酵素;
豚の膵臓由来のエステル分解酵素;あるいはそれらの組
合わせ;である。
【0013】好ましい実施態様では、上記自然界由来の
エステル分解酵素は、アスパジーラス・メレウス(As
pergillus melleus)、アスパジーラ
ス・オリーゼ(Aspergillus oryza
e)、アスパジーラス・ニガー(Aspergillu
s niger)、アスパジーラス・オクラセウス(A
spergillus ochraceus)、アスパ
ジーラス・エスピー(Aspergillus s
p.)、バチルス・サブチリス(Bacillussu
btilis)、バチルス・アルカロフィラス(Bac
illus alcalophilus)、バチルス・
ブレビス(Bacillus brevis)、リゾッ
プス・デレマー(Rhizopus delemar)
またはカンジダ・リポリチカ(Candida lip
olytica)である微生物由来のエステル分解酵
素;豚の膵臓(Procine Pancreas)由
来のエステル分解酵素;あるいはそれらの組合わせ;で
ある。
【0014】本発明はまた、光学純度が向上した光学活
性なテトラヒドロフラン−2−カルボン酸アミン塩の製
造方法であって、20%e.e.以上の光学純度を有す
る(R)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸または
(S)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸を、貧溶
媒中で脂環式化合物アミンまたはN,N’−ジ置換アル
キルアミンと作用させる工程を包含する、方法である。
【0015】好ましい実施態様では、上記脂環式化合物
アミンまたはN,N’−ジ置換アルキルアミンは、シク
ロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミンおよび1,
2−ジフェニルエチルアミンからなる群より選択される
少なくとも1つのアミンである。
【0016】
【発明の実施の形態】まず、本発明のうち、光学活性な
テトラヒドロフラン−2−カルボン酸またはその対掌体
エステルの製造方法(本発明の第一の製造方法)につい
て詳しく説明する。
【0017】本発明の第一の製造方法においては、テト
ラヒドロフラン−2−カルボン酸エステルのラセミ体
に、自然界由来のエステル分解酵素が作用させられる。
ここで、本明細書中に用いられる用語「テトラヒドロフ
ラン−2−カルボン酸エステルのラセミ体」とは、
(R)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸エステル
と(S)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸エステ
ルとの等量混合物であるが、20%e.e.以下の光学
純度のものは、本発明のラセミ体に含まれる。
【0018】本発明の第一の方法において、酵素反応基
質として用いられるテトラヒドロフラン−2−カルボン
酸エステルは、好ましくは以下の式:
【0019】
【化3】 で表される化合物のラセミ体である。ここで、Rは、好
ましくは、フェニル基で置換されてもよい1個〜10個
の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル基
である。このようなアルキル基の例としては、メチル、
エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチルおよび
ベンジル、アニシル、フェネチル等が挙げられる。
【0020】本発明に用いられるテトラヒドロフラン−
2−カルボン酸エステルのラセミ体は、公知エステル化
の方法を用いて容易に合成することができる。例えば、
アルコールと、テトラヒドロフラン−2−カルボン酸の
ラセミ体とを酸触媒存在下にて脱水縮合させる方法など
により得られる。
【0021】本発明に用いられる自然界由来のエステル
分解酵素は、上記テトラヒドロフラン−2−カルボン酸
エステルのラセミ体を光学選択的に加水分解し、光学活
性なテトラヒドロフラン−2−カルボン酸とその対掌体
エステルを得る能力を有するものであれば、いずれをも
使用することができる。このような自然界由来のエステ
ル分解酵素の例としては、アスパジーラス(Asper
gillus)属、バチルス(Bacillus)属、
リゾップス(Rhizopus)属またはカンジダ(C
andida)属に属する微生物由来のエステル分解酵
素;豚の膵臓由来のエステル分解酵素;あるいはそれら
の組合わせ;が挙げられる。これら自然界由来のエステ
ル分解酵素は、上記酵素を含む、固定化酵素、該酵素を
含有する微生物菌体、菌体培養物、または菌体処理物の
いずれの形態であってもよい。
【0022】本発明に用いられる自然界由来のエステル
分解酵素のより具体的な例としては、アスパジーラス・
メレウス(Aspergillus melleu
s)、アスパジーラス・オリーゼ(Aspergill
us oryzae)、アスパジーラス・ニガー(As
pergillus niger)、アスパジーラス・
オクラセウス(Aspergillus ochrac
eus)、アスパジーラス・エスピー(Aspergi
llus sp.)、バチルス・サブチリス(Baci
llus subtilis)、バチルス・アルカロフ
ィラス(Bacillus alcalophilu
s)、バチルス・ブレビス(Bacillusbrev
is)、リゾップス・デレマー(Rhizopus d
elemar)またはカンジダ・リポリチカ(Cand
ida lipolytica)である微生物由来のエ
ステル分解酵素;豚の膵臓(Procine Panc
reas)由来のエステル分解酵素;あるいはそれらの
組合わせ;が挙げられる。これらの自然界由来のエステ
ル分解酵素は、XP−488(アスパジーラス・メレウ
ス由来、ナガセ生化学工業社製)、スミチームMP(ア
パジーラス・メレウス由来、新日本化学社製)、スミチ
ームLP(アパジーラス・オリーゼ由来、新日本化学社
製)、D−150(アパジーラス・オリーゼ由来、ナガ
セ生化学工業社製)、デナプシン10P(アパジーラス
・ニガー由来、ナガセ生化学工業社製)、リパーゼA
「アマノ」12(アパジーラス・ニガー由来、天野製薬
社製)、スミチームLPL(アパジーラス・エスピー由
来、新日本化学社製)SCA−50(アパジーラス・オ
クラセウス由来、ナガセ生化学工業社製)、ビオプラー
ゼAL−45(バチルス・サブチリス由来、ナガセ生化
学工業社製)、プラフェクト4000E(バチルス・サ
ブチリス由来、ジーシーアイ社製)、プラフェクトox
p2000G(バチルス・サブチリス由来、ジーシーア
イ社製)、プロペラーゼ1000E(バチルス・アルカ
ロフィラス由来、ジーシーアイ社製)、T−164(バ
チルス・ブレビス由来、ナガセ生化学工業社製)、XP
−415(リゾップス・デレマー由来、ナガセ生化学工
業社製)、リパーゼL「アマノ」10(カンジダ・リポ
リチカ由来、天野製薬社製)、Lipase Type
II(豚の膵臓由来、ジーシーアイ社製)、およびパン
クレアチンF(豚の膵臓由来、天野製薬社製)として市
販されている。
【0023】本発明に用いられるエステル分解酵素の量
は、使用する酵素の種類によって変化するため一概に限
定されない。他方、具体的な目安としては、上記テトラ
ヒドロフラン−2−カルボン酸エステルのラセミ体(基
質)1molに対し、好ましくは約0.1g〜約50g
である。
【0024】本発明においては、上記自然界由来のエス
テル分解酵素を、上記テトラヒドロフラン−2−カルボ
ン酸エステルのラセミ体に作用させるために、当該エス
テル分解酵素は、通常、テトラヒドロフラン−2−カル
ボン酸エステルのラセミ体を含有する水溶液あるいは緩
衝液に添加される。添加後、適宜撹拌することが好まし
い。
【0025】さらに、このエステル分解酵素を作用させ
る工程では、安定した酵素反応を提供するために、反応
液内のpHを一定範囲に保持することが好ましい。保持
される反応液の好適なpHの範囲は、好ましくは3〜1
0、より好ましくは4〜9である。このような範囲のp
Hを得るために、例えば、リン酸緩衝液あるいはアルカ
リ水溶液(水酸化カリウム水溶液、水酸化ナトリウム水
溶液など)が反応液に別途添加されることが好ましい。
【0026】またさらに、上記エステル分解酵素を作用
させる工程では、使用する酵素の活性を効率的に発揮さ
せる目的で、反応液の温度を一定範囲に調整することが
好ましい。調整される温度範囲は、好ましくは10℃〜
70℃、より好ましくは20℃〜60℃である。上記工
程における反応時間は、使用する酵素の種類および量、
反応温度、反応液のpHなどで変動するため、特に限定
されないが、好ましくは約1時間〜約96時間である。
【0027】エステル分解酵素を作用させた後、反応液
には、当該酵素と光学選択的に反応して得られた(R体
またはS体の)光学活性なテトラヒドロフラン−2−カ
ルボン酸と、対掌体(S体またはR体の)の光学活性な
テトラヒドロフラン−2−カルボン酸エステルとの両方
が含まれる。目的の化合物を得るために、反応液は、溶
媒抽出法、カラムクロマトグラフ法などの当業者に周知
の分離方法を用いて分取される。
【0028】以下、溶媒抽出法を使用する場合について
説明する。
【0029】まず、上記作用後の反応液に、水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウムなどの塩基と;n−ヘキサン、
n−ヘプタン、トルエン、酢酸エチル、イソプロピルエ
ーテル、t−ブチルメチルエーテル、またはそれらの混
合物などの溶媒と;が添加される。これら添加により得
られる反応液は、油層と水層とに分取され、以下の手順
を行うことにより、目的の化合物を得ることができる。
【0030】分取された油層において、周知の手段を用
いることによって、上記自然界由来のエステル分解酵素
とは未反応の、光学活性な(R)−テトラヒドロフラン
−2−カルボン酸エステルまたは光学活性な(S)−テ
トラヒドロフラン−2−カルボン酸エステルが回収され
る。
【0031】このようにして得られた光学活性なテトラ
ヒドロフラン−2−カルボン酸エステルも、例えば、ペ
ネム系抗生物質の合成中間体として有用である。
【0032】さらに、上記で得られた光学活性な
((R)−または(S)−)テトラヒドロフラン−2−
カルボン酸エステルに対し、酸、塩基などを用いて当業
者に公知の手法で加水分解することにより、光学活性な
((R)−または(S)−)テトラヒドロフラン−2−
カルボン酸を得ることもできる。
【0033】他方、分取された水層には、塩酸、硫酸、
硝酸などの酸と;酢酸エチル、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、イソプロピルエーテル、エチルエーテル、ジク
ロロエタン、メチルエチルケトン、クロロホルム、また
はそれらの混合物などの溶媒と;が添加され、さらに油
層と水層とに分けられる。次いで、分取された油層にお
いて周知の手段を用いることによって、上記自然界由来
のエステル分解酵素と光学選択的に反応して得られた、
光学活性な(R)−テトラヒドロフラン−2−カルボン
酸または光学活性な(S)−テトラヒドロフラン−2−
カルボン酸が回収される。
【0034】このようにして得られた光学活性なテトラ
ヒドロフラン−2−カルボン酸は、ペネム系抗生物質の
合成中間体として有用である。
【0035】上記のようにして、テトラヒドロフラン−
2−カルボン酸エステルのラセミ体から、目的に応じ
て、光学活性な(R)−テトラヒドロフラン−2−カル
ボン酸、(R)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸
エステル、(S)−テトラヒドロフラン−2−カルボン
酸、(R)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸エス
テルが製造される。本発明を用いて製造された光学活性
なテトラヒドロフラン−2−カルボン酸またはそのエス
テルは、50%e.e.以上、好ましくは70%e.
e.以上、より好ましくは90%e.e.以上の光学純
度のものを提供する。
【0036】さらに、上記方法によって製造された光学
活性なテトラヒドロフラン−2−カルボン酸またはその
エステルのうち、光学活性なテトラヒドロフラン−2−
カルボン酸については、以下の手法を用いることによ
り、より一層光学純度が向上した光学活性なテトラヒド
ロフラン−2−カルボン酸アミン塩を製造することがで
きる。
【0037】以下に、本発明の光学純度が向上した光学
活性なテトラヒドロフラン−2−カルボン酸アミン塩の
製造方法(本発明の第二の製造方法)について説明す
る。
【0038】本発明の第二の製造方法では、20%e.
e.以上の光学純度を有する(R)−テトラヒドロフラ
ン−2−カルボン酸または(S)−テトラヒドロフラン
−2−カルボン酸が、貧溶媒中で脂環式化合物アミンま
たはN,N’−ジ置換アルキルアミンと作用させられ
る。
【0039】本発明の第二の方法に使用される(R)−
または(S)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸
は、上記本発明の第一の製造方法により得られたものに
限定されない。20%e.e.以上、好ましくは60%
e.e.以上の光学純度を有する、(R)−テトラヒド
ロフラン−2−カルボン酸または(S)−テトラヒドロ
フラン−2−カルボン酸であれば、任意に使用可能であ
る。
【0040】本発明に用いられる脂環式化合物アミンま
たはN,N’−ジ置換アルキルアミンは、好ましくは6
個以上、より好ましくは6個〜15個の炭素原子を有す
るアミンである。このような脂環式化合物アミンまたは
N,N’−ジ置換アルキルアミンの例としては、シクロ
ヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、1,2−ジ
フェニルエチルアミン、およびそれらの組合わせが挙げ
られる。使用され得る脂環式化合物アミンまたはN,
N’−ジ置換アルキルアミンの量は、得ようとするアミ
ン塩1gに対し、好ましくは5倍量〜10倍量(すなわ
ち、好ましくは5g〜10g)である。
【0041】本発明に用いられる貧溶媒としては、特に
限定されないが、例えば、メチルエチルケトン、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、酢酸エチルエステル、メチ
ルイドブチルケトン、およびこれらとアルコール(例え
ば、メタノール、エタノールおよびプロパノール)との
混合溶媒、ならびにそれらの組合わせが挙げられる。ア
ルコールとの混合溶媒が使用される場合、アルコールの
含有量は、全容量を基準として約20容量%が好まし
い。使用され得る貧溶媒の量は、得ようとするアミン塩
1gに対し、好ましくは5倍量〜10倍量(すなわち、
好ましくは5g〜10g)である。
【0042】なお、反応温度および時間は特に限定され
ない。通常、室温にて行われる。
【0043】上記(R)−テトラヒドロフラン−2−カ
ルボン酸または(S)−テトラヒドロフラン−2−カル
ボン酸は、脂環式化合物アミンまたはN,N’−ジ置換
アルキルアミンと作用させることにより、貧溶媒中で塩
を形成し、結晶化して析出する。この結晶は当業者に周
知の手段を用いて取り出される。このようにして、光学
活性なテトラヒドロフラン−2−カルボン酸アミン塩が
製造される。
【0044】得られた光学活性なテトラヒドロフラン−
2−カルボン酸アミン塩は、出発物質として使用した
(R)−または(S)−テトラヒドロフラン−2−カル
ボン酸の光学純度よりも高い光学純度を有する。本発明
の第二の方法によれば、通常80%e.e.以上、好ま
しくは95%e.e.以上の光学純度まで高められた光
学活性なテトラヒドロフラン−2−カルボン酸アミン塩
を製造することができる。
【0045】このようにして得られた光学活性なテトラ
ヒドロフラン−2−カルボン酸アミン塩は、ペネム系抗
生物質の合成中間体として有用である。あるいは、得ら
れた光学活性なテトラヒドロフラン−2−カルボン酸ア
ミン塩を、適切な溶媒に仕込み、酸を添加することによ
り、脱アミンされ、光学純度の向上した光学活性な
(R)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸または
(S)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸を製造す
ることもできる。このような脱アミンに用いる手段は、
当業者に公知である。
【0046】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はそれら実施例に限定されるもので
はない。
【0047】なお、実施例における反応液中のテトラヒ
ドロフラン−2−カルボン酸とテトラヒドロフラン−2
−カルボン酸エステルの定量および光学純度を、以下の
それぞれの分析条件を用いて高速液体クロマトグラフィ
ー(HPLC)により測定した。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】<実施例1>0.2Mリン酸緩衝液(pH
7.0)1000mlにテトラヒドロフラン−2−カル
ボン酸ブチル172g(1mol)を添加し、XP−4
88(アスパジーラス・メレウス由来、ナガセ生化学工
業社製)20gを加え、5N水酸化カリウム水溶液でp
Hを7.0に調製しながら、25℃で24時間攪拌し
た。反応終了後、反応液に5N水酸化カリウム水溶液を
加えてpHを10.0に調整し、1000mlのヘキサ
ンを用いて3回、テトラヒドロフラン−2−カルボン酸
ブチルを抽出した。抽出液を高速液体クロマトグラフィ
ーで分析したところ、光学純度99%e.e.以上の
(S)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸ブチルが
収率42%で得られた。
【0051】<実施例2>0.2Mリン酸緩衝液(pH
7.0)1000mlにテトラヒドロフラン−2−カル
ボン酸ブチル172g(1mol)を添加し、XP−4
88(アスパジーラス・メレウス由来、ナガセ生化学工
業社製)20gを加え、5N水酸化カリウム水溶液でp
Hを7.0に調製しながら、25℃で16時間攪拌し
た。反応終了後、反応液に5N水酸化カリウム水溶液を
加えてpHを10.0に調整し、1000mlのヘキサ
ンを用いて3回、テトラヒドロフラン−2−カルボン酸
ブチルを抽出、除去した。次に水層に濃塩酸を加えてp
H2程度に調製し、1000mlのメチルエチルケトン
を用いて3回、(R)−テトラヒドロフラン−2−カル
ボン酸を抽出した。抽出液を高速液体クロマトグラフィ
ーで分析したところ、光学純度92%e.e.の(R)
−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸が収率38%で
得られた。
【0052】<実施例3>0.2Mリン酸緩衝液(pH
7.0)1000mlにテトラヒドロフラン−2−カル
ボン酸エチル144g(1mol)を添加し、XP−4
88(アスパジーラス・メレウス由来、ナガセ生化学工
業社製)5gを加え、5N水酸化カリウム水溶液でpH
を7.0に調製しながら、25℃で24時間攪拌した。
反応終了後、反応液に5N水酸化カリウム水溶液を加え
てpHを10.0に調整し、1000mlのヘキサンを
用いて3回、テトラヒドロフラン−2−カルボン酸エチ
ルを抽出した。抽出液を高速液体クロマトグラフィーで
分析したところ、光学純度99%e.e.以上の(S)
−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸エチルが収率4
0%で得られた。
【0053】<実施例4>0.2Mリン酸緩衝液(pH
7.0)1000mlにテトラヒドロフラン−2−カル
ボン酸エチル144g(1mol)を添加し、XP−4
88(アスパジーラス・メレウス由来、ナガセ生化学工
業社製)5gを加え、5N水酸化カリウム水溶液でpH
を7.0に調製しながら、25℃で16時間攪拌した。
反応終了後、反応液に5N水酸化カリウム水溶液を加え
てpHを10.0に調整し、1000mlのヘキサンを
用いて3回、テトラヒドロフラン−2−カルボン酸エチ
ルを抽出、除去した。次に水層に濃塩酸を加えてpH2
程度に調製し、1000mlのメチルエチルケトンを用
いて3回、(R)−テトラヒドロフラン−2−カルボン
酸を抽出した。抽出液を高速液体クロマトグラフィーで
分析したところ、光学純度92%e.e.の(R)−テ
トラヒドロフラン−2−カルボン酸が収率36%で得ら
れた。
【0054】<実施例5〜41>各種テトラヒドロフラ
ン−2−カルボン酸エステル1molを、表1、表2お
よび表3に示す各種エステル分解酵素により、実施例1
および3に準じた方法により反応させ、光学活性なテト
ラヒドロフラン−2−カルボン酸エステルを得た。その
結果を表3、表4および表5にまとめて示す。
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】
【表5】
【0058】<実施例42〜78>各種テトラヒドロフ
ラン−2−カルボン酸エステル1molを、表6、表7
および表8に示す各種エステル分解酵素により、実施例
2および4に準じた方法により反応させ、光学活性なテ
トラヒドロフラン−2−カルボン酸を得た。その結果を
表6、表7および表8にまとめて示す。
【0059】
【表6】
【0060】
【表7】
【0061】
【表8】
【0062】<実施例79>実施例4と同様にして、
(R)−テトラヒドロフラン−2−カルボン酸を含有す
るメチルエチルケトン溶液を得た。次いで、この溶液を
200mlまで濃縮し、室温で攪拌しながら、72gの
ジシクロヘキシルアミンを徐々に添加して、析出した結
晶(アミン塩)を濾取した。
【0063】得られた結晶の一部を少量の水に加え、さ
らに濃塩酸を加えてpH2にまで調整した。その後、メ
チルエチルケトン1mlを加えて抽出し、抽出液10μ
lを高速液体クロマトグラフィーに掛け、光学純度を測
定した。得られた当該カルボン酸の光学純度は、98%
e.e.であった。
【0064】<実施例80>実施例42で得られた87
%e.e.の光学純度を有する(R)−テトラヒドロフ
ラン−2−カルボン酸1.16gをメチルエチルケトン
10mlとメチルアルコール2mlとの混合溶媒に溶解
した。次いで、この溶液に、ジシクロヘキシルアミン
1.81gを添加し、析出した結晶(アミン塩)を濾取
した。
【0065】得られた結晶の一部を少量の水に加え、さ
らに濃塩酸を加えてpH2にまで調整した。その後、メ
チルエチルケトン1mlを加えて抽出し、抽出液10μ
lを高速液体クロマトグラフィーに掛け、光学純度を測
定した。得られた当該カルボン酸の光学純度は、98%
e.e.であった。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、高額な光学分割剤を使
用することなく、高い光学純度を有する光学活性なテト
ラヒドロフラン−2−カルボン酸化合物を、効率よく得
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生中 雅也 兵庫県神戸市西区室谷2丁目2番3号 長 瀬産業株式会社研究開発センター内 Fターム(参考) 4B050 CC10 DD02 DD03 DD04 DD11 LL05 4B064 AD25 AD72 CD27 DA16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テトラヒドロフラン−2−カルボン酸エ
    ステルのラセミ体に、自然界由来のエステル分解酵素を
    作用させる工程を包含する、光学活性なテトラヒドロフ
    ラン−2−カルボン酸またはその対掌体エステルの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記光学活性なテトラヒドロフラン−2
    −カルボン酸またはその対掌体エステルが、(R)−テ
    トラヒドロフラン−2−カルボン酸、(R)−テトラヒ
    ドロフラン−2−カルボン酸エステル、(S)−テトラ
    ヒドロフラン−2−カルボン酸、(S)−テトラヒドロ
    フラン−2−カルボン酸エステルからなる群より選択さ
    れる、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記テトラヒドロフラン−2−カルボン
    酸エステルのラセミ体が、以下の式: 【化1】 (式中、Rはフェニル基で置換されてもよい1個〜10
    個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキル
    基である)で表される化合物のラセミ体である、請求項
    1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記自然界由来のエステル分解酵素が、
    アスパジーラス(Aspergillus)属、バチル
    ス(Bacillus)属、リゾップス(Rhizop
    us)属またはカンジダ(Candida)属に属する
    微生物由来のエステル分解酵素;豚の膵臓由来のエステ
    ル分解酵素;あるいはそれらの組合わせ;である、請求
    項1から3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記自然界由来のエステル分解酵素が、
    アスパジーラス・メレウス(Aspergillus
    melleus)、アスパジーラス・オリーゼ(Asp
    ergillus oryzae)、アスパジーラス・
    ニガー(Aspergillus niger)、アス
    パジーラス・オクラセウス(Aspergillus
    ochraceus)、アスパジーラス・エスピー(A
    spergillus sp.)、バチルス・サブチリ
    ス(Bacillus subtilis)、バチルス
    ・アルカロフィラス(Bacillus alcalo
    philus)、バチルス・ブレビス(Bacillu
    s brevis)、リゾップス・デレマー(Rhiz
    opus delemar)またはカンジダ・リポリチ
    カ(Candida lipolytica)である微
    生物由来のエステル分解酵素;豚の膵臓(Procin
    e Pancreas)由来のエステル分解酵素;ある
    いはそれらの組合わせ;である、請求項1から4のいず
    れかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 光学純度が向上した光学活性なテトラヒ
    ドロフラン−2−カルボン酸アミン塩の製造方法であっ
    て、 20%e.e.以上の光学純度を有する(R)−テトラ
    ヒドロフラン−2−カルボン酸または(S)−テトラヒ
    ドロフラン−2−カルボン酸を、貧溶媒中で脂環式化合
    物アミンまたはN,N’−ジ置換アルキルアミンと作用
    させる工程を包含する、方法。
  7. 【請求項7】 前記脂環式化合物アミンまたはN,N’
    −ジ置換アルキルアミンが、シクロヘキシルアミン、ジ
    シクロヘキシルアミンおよび1,2−ジフェニルエチル
    アミンからなる群より選択される少なくとも1つのアミ
    ンである、請求項6に記載の方法。
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