JP2002163297A

JP2002163297A - 情報検索方法及び中継装置

Info

Publication number: JP2002163297A
Application number: JP2000360283A
Authority: JP
Inventors: Toshiyasu Yabe; 俊康矢部; Nobuyuki Ikeda; 伸幸池田; Takashi Koganemaru; 敬史小金丸; Mitsutoshi Aizawa; 光俊相澤
Original assignee: NTT Docomo Inc
Current assignee: NTT Docomo Inc
Priority date: 2000-11-27
Filing date: 2000-11-27
Publication date: 2002-06-07
Also published as: NZ519930A; AU2411102A; WO2002042936A1; PL359394A1; CN1397043A; EP1338978A1; EP1338978A4; US20030013458A1; AU771757B2; CA2395658C; NO325460B1; US7209756B2; CA2395658A1; KR20050071716A; NO20023580D0; KR20020075893A; KR100631345B1; TWI283358B; BR0107753A; CN1173287C

Abstract

(57)【要約】【課題】ユーザのプライバシーを保護しながら、移動
機の位置情報を利用してユーザの現在位置に関連する情
報の検索を可能とする。【解決手段】基地局ＢＳは、移動局ＭＳから送られて
くる上りの信号に対して、自らを特定するための基地局
ＩＤを付加する。ゲートウェイサーバＧＷＳのデータ配
信管理部ＧＷＳ３は、当該ＧＥＴ要求に付加された基地
局ＩＤを抽出し、当該基地局ＩＤに対応した地域名を地
域名変換テーブルＴＢＬから読み出す。そして、データ
配信管理部ＧＷＳ３は、該地域名を検索キーとして、位
置関連情報データベースＧＷＳ４を検索し、最終的に当
該移動機ＭＳの現在位置に対応した位置関連情報を当該
移動機ＭＳ宛に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク上に
存在する情報の検索に関し、特に移動機の位置情報を用
いてネットワーク上の情報を検索する際に用いて好適な
情報検索方法及び中継装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、セルラ電話等の移動通信網におい
ては、様々な方法により、移動機の現在位置の情報（以
下、「位置情報」という）を取得するためのシステムが
実用化されてきている。例えば、ＰＨＳ（Personal Han
dyphone System；登録商標）網においては、移動機が現
在どの基地局の無線ゾーン内に在圏するかを把握するこ
とが可能であり、その基地局の設置場所から当該移動機
の現在位置を取得することができるようになっている。
また、移動機にＧＰＳ（Global Positioning System）
を搭載して、これにより移動機の位置情報を得る方法も
提案されている。

【０００３】この位置情報の利用形態は、多岐に渡る
が、その一例としては、ネットワークを介してパーソナ
ルコンピュータの画面上で地図情報と共に移動機の位置
を表示させたり、或いは、地図上に描かれた画像情報を
ファクシミリを利用してユーザに提供したりしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、移動
機にＷＷＷ（World Wide Web）のブラウザを搭載し、移
動機単体でインターネット接続を行い、ＷＷＷのブラウ
ジングを可能とする製品が市販されている。このような
移動機を用いる場合、例えば、ユーザが外出していると
きに、ＷＷＷ上の検索エンジンにアクセスして、自らの
現在位置付近に存在するレストランや、ショップの情報
を検索するという場面が想定される。かかる場合に、上
述した位置情報を検索エンジンへ供給し、自らの現在位
置に関する所望の情報を検索することができれば非常に
便利である。しかし、位置情報は、ユーザの所在地とい
うプライバシーの中でも特に秘密を保持する必要性の高
い情報であるため、インターネット上を流通させるのは
好ましくない。

【０００５】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たものであり、ユーザのプライバシーを保護しながら、
移動機の位置情報を利用してネットワーク上の情報を検
索することを可能にする情報検索方法及び中継装置を提
供することを目的とした。

【０００６】

【課題を解決するための手段】以上説明した課題を解決
するために、請求項１に記載の発明は、第１のネットワ
ークに接続された複数のサーバ装置と、第２のネットワ
ークに収容され、前記サーバ装置から情報の提供を受け
る移動機と、前記サーバ装置と前記移動機の間における
前記情報の授受を中継する中継装置を有する移動通信シ
ステムにおける情報検索方法であって、前記中継装置
は、前記第２のネットワークにおいて前記移動機の現在
位置に対応した位置情報を取得する位置情報取得過程
と、前記位置情報取得過程において取得された前記位置
情報を、当該移動機の現在位置を表す文字列であって、
前記位置情報とは異なる表現方法により記述される所定
の文字列に変換する変換過程と、前記文字列をキーとし
て、前記複数のサーバ装置が有する情報リソースを検索
し、当該文字列に関連する情報リソースへのリンク情報
を抽出する検索過程と、前記リンク情報を前記移動機に
送信する検索結果送信過程とを具備することを特徴とす
る。

【０００７】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の情報検索方法であって、前記文字列は、当該位置情報
に対応した地理上の位置における行政区分を表す文字列
であることを特徴とする。

【０００８】請求項３に記載の発明は、請求項１に記載
の情報検索方法であって、前記中継装置は、前記文字列
と、前記リンク情報を対応付けたデータベースを有し、
前記検索過程において前記中継装置は、前記文字列をキ
ーとして前記データベースを検索し、当該文字列に対応
するリンク情報を抽出することを特徴とする。

【０００９】請求項４に記載の発明は、請求項１に記載
の情報検索方法であって、前記中継装置は、前記文字列
と、当該文字列に関連する前記リンク情報を有するリン
クページを対応付けたデータベースを有し、前記検索過
程において前記中継装置は、前記文字列をキーとして前
記データベースを検索し、当該文字列に対応するリンク
ページを抽出することを特徴とする。

【００１０】請求項５に記載の発明は、請求項１に記載
の情報検索方法であって、前記検索過程は、前記中継装
置が前記第１のネットワークに接続された検索サーバに
対して前記文字列を送信し、検索を依頼する過程と、前
記検索サーバが前記中継装置から送信されてきた文字列
をキーとして、前記複数のサーバ装置が有する情報リソ
ースを検索し、当該文字列に関連する情報リソースへの
リンク情報を抽出した結果を前記中継装置が受信する過
程とを具備することを特徴とする。

【００１１】請求項６に記載の発明は、請求項１に記載
の情報検索方法であって、前記第２のネットワークは、
無線区間を介して通信を行う移動通信網であり、前記位
置情報は、前記移動通信網に収容された基地局において
前記移動機が通信中の前記基地局に対応した基地局識別
情報であることを特徴とする。

【００１２】請求項７に記載の発明は、情報提供事業者
のサーバ装置と、該サーバ装置から情報の提供を受ける
ユーザ端末の間における前記情報の授受を中継する中継
装置であって、前記移動機の現在位置に対応した位置情
報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手
段によって取得された前記位置情報を、当該移動機の現
在位置を表す文字列であって、前記位置情報とは異なる
表現方法により記述される所定の文字列に変換する変換
手段と、前記文字列をキーとして、前記複数のサーバ装
置が有する情報リソースを検索し、当該文字列に関連す
る情報リソースへのリンク情報を抽出する検索手段と、
前記リンク情報を前記移動機に送信する送信手段とを具
備することを特徴とする。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。本実施形態は、本発明をイ
ンターネットに接続された移動通信網に適用することに
よって実現される通信システムである。

【００１４】［１］第１実施形態［１．１］第１実施形態の構成（１）システム全体の構成図１は、本実施形態にかかる移動通信システム全体の構
成を示すブロック図である。図１に示すように、この移
動通信システムは、複数の移動機ＭＳと、移動パケット
通信網ＭＰＮと、インターネットＩＮＥＴと、複数のＩ
ＰサーバＷ等から構成されている。なお、図１において
は、図面が煩雑となることを避けるため、移動通信シス
テムに収容された移動機ＭＳ及びＩＰサーバＷのうち所
定の移動機及びＩＰサーバのみが示されている。

【００１５】移動機ＭＳは、携帯電話機やＰＨＳのよう
な携帯型の通信端末であり、移動パケット通信網ＭＰＮ
のパケット通信サービスを受ける他、図示しない移動電
話網の通話サービスを受ける。この移動機ＭＳは、ユー
ザが音声通話を行うためのマイクやスピーカ等の音声入
出力部、移動通信網の基地局との無線通信を行う送受信
部、液晶パネル等で構成された液晶表示部、ＰＢ（プッ
シュボタン）やカーソルボタン等の情報入力操作が行わ
れる指示入力部等を備えるほか、これら各部を制御する
マイクロコンピュータを内蔵している。なお、移動機Ｍ
Ｓの構成については後に詳細に説明する。

【００１６】移動パケット通信網ＭＰＮは、移動機ＭＳ
に対してパケット通信サービスを提供するための通信網
であり、基地局ＢＳ、パケット加入者処理装置ＰＳ及び
ゲートウェイサーバＧＷＳ等から構成されている。

【００１７】基地局ＢＳは、パケット通信サービスエリ
ア内に所定の間隔で多数設置されており、各々の無線ゾ
ーンに在圏する移動機ＭＳと無線通信を行う。この基地
局ＢＳには、移動パケット通信網ＭＰＮにおいて各基地
局ＢＳを一意に特定するための基地局ＩＤが付されてお
り、移動機ＭＳから上りの信号（例えば、ＨＴＴＰのＧ
ＥＴ要求）が送信されてきた場合、基地局ＢＳは、その
上りの信号に対して、自らの基地局ＩＤを付加して、パ
ケット加入者処理装置ＰＳへと送信する。従って、移動
機ＭＳから送信された上り信号が、ゲートウェイサーバ
ＧＷＳに受信される際には、当該信号に当該基地局の基
地局ＩＤが付加されていることとなる。

【００１８】パケット加入者処理装置ＰＳは、複数の基
地局ＢＳを収容するパケット加入者交換局に備えられた
コンピュータシステムであり、各々に固有のパケット加
入者処理装置ＩＤを有している。このパケット加入者処
理装置ＰＳは、移動機ＭＳからのパケット交換要求を受
けて、受け付けたパケット交換要求の正当性を確認した
うえで上記パケット交換を中継する処理等を行う。

【００１９】ゲートウェイサーバＧＷＳは、インターネ
ットＩＮＥＴと、移動パケット通信網ＭＰＮを相互接続
する移動パケット関門中継交換局に設けられたコンピュ
ータシステムであり、相異なるネットワーク間の信号の
授受を仲介する。より具体的に言うならば、ゲートウェ
イサーバＧＷＳは、移動パケット通信網ＭＰＮ側の移動
機ＭＳから送られてきた信号をインターネットＩＮＥＴ
が従うＴＣＰ／ＩＰ（Transmission Control Protocol/
Internet Protocol）へとプロトコル変換してインター
ネットＩＮＥＴ側に送信する。また、ゲートウェイサー
バＧＷＳは、インターネットＩＮＥＴ側から送信されて
きた信号を移動パケット通信網用の伝送プロトコルへと
変換して移動パケット通信網ＭＰＮ側に送信する。

【００２０】また、本実施形態においてゲートウェイサ
ーバＧＷＳは、移動機ＭＳから送信される上り信号を分
析して当該移動機ＭＳの現在位置を把握し、当該移動機
ＭＳの現在位置付近に関連する情報（以下、「位置関連
情報」という）を当該移動機ＭＳに配信する。なお、こ
の位置関連情報については後に詳細に説明する。

【００２１】ＩＰサーバＷは、ＩＰ（Information Prov
ider）が運用するＷＷＷサーバであり、ユーザに提供す
べき情報（例えば、ホームページ）をＨＴＭＬデータと
して保有している。このＩＰサーバＷは、当該ＩＰサー
バＷ上の情報リソースを一意に特定するためのＵＲＬを
有しており、送信されてきたＧＥＴ要求に含まれている
ＵＲＬが自身内の情報リソース位置を示すＵＲＬの場
合、当該ＵＲＬに対応した情報、すなわちＨＴＭＬデー
タをＨＴＴＰの形式でインターネットＩＮＥＴ側へと送
信する。

【００２２】（２）移動機ＭＳの構成図２は、本実施形態にかかる移動機ＭＳの構成を示した
ブロック図である。同図に示すように移動機ＭＳは、制
御部ＭＳ１、送受信部ＭＳ２、指示入力部ＭＳ３、液晶
表示部ＭＳ４及びこれらを相互に接続するバスＭＳ５か
ら構成されている。

【００２３】送受信部ＭＳ２は、移動パケット通信網Ｍ
ＰＮの基地局ＢＳとの間において無線通信を行う。指示
入力部ＭＳ３は、ＰＢ（プッシュボタン）等の各種ボタ
ン及びカーソルキーからなり、ユーザによって入力操作
が行われると、その入力操作に対応した操作データを制
御部ＭＳ１のＣＰＵ１１１に供給する。ＣＰＵ１１１
は、この操作データからユーザの入力コマンドを判定
し、同コマンドに対応した制御を行う。液晶表示部ＭＳ
４は、液晶パネル等の表示装置から構成されており、制
御部ＭＳ１の制御の下に、各種情報を表示する。

【００２４】制御部ＭＳ１は、ＣＰＵ１１１と、ＲＯＭ
１１２と、ＲＡＭ１１３から構成されており、移動機Ｍ
Ｓの各部を制御する。ＲＯＭ１１２には、移動パケット
通信網ＭＰＮ内で当該移動機ＭＳを一意に特定するため
の移動機ＩＤ、および移動機ＭＳの全体を制御するため
の制御プログラムや各種制御情報の他、他の通信装置
（例えば、ＩＰサーバＷ）から所望のデータを取得し
て、その取得したデータに対応した画像を表示するため
のＷＷＷブラウザが記憶されている。ＲＡＭ１１３は、
ＣＰＵ１１１のワークエリアとして用いられる。

【００２５】ＣＰＵ１１１は、ＲＯＭ１１２に記憶され
た各種制御プログラムを読み出すことにより、各種処理
を実行する。例えば、ＣＰＵ１１１がＲＯＭ１１２に記
憶されたＷＷＷブラウザを読み出した場合、ユーザが指
示入力部ＭＳ３に対して所望のＵＲＬを指定する入力を
行うと、ＣＰＵ１１１は、指示入力部ＭＳ３からの入力
コマンドに基づいて、当該ＵＲＬを含むＨＴＴＰのＧＥ
Ｔ要求を移動パケット通信網ＭＰＮに送出するための処
理を行う。そして、当該ＧＥＴ要求に対応したＨＴＭＬ
データがＩＰサーバＷやゲートウェイサーバＧＷＳから
返信されてくると、ＣＰＵ１１１は、当該ＨＴＭＬデー
タをＲＡＭ１１３に書き込むと共に、当該ＨＴＭＬデー
タに対応した画像を液晶表示部ＭＳ４に表示する。

【００２６】（３）ゲートウェイサーバＧＷＳの構成図３は、ゲートウェイサーバＧＷＳの構成を示すブロッ
ク図である。同図に示すように、ゲートウェイサーバＧ
ＷＳは、システム制御部ＧＷＳ１と、加入者情報管理部
ＧＷＳ２と、データ配信管理部ＧＷＳ３及びこれらを相
互に接続するバスＧＷＳ５等により構成されている。

【００２７】加入者情報管理部ＧＷＳ２は、移動パケッ
ト通信網ＭＰＮによるパケット通信サービスの加入者に
関する情報（例えば、各移動機ＭＳの電話番号やメール
アドレス、その他加入者の属性情報等）を記憶管理して
いる。

【００２８】システム制御部ＧＷＳ１は、ゲートウェイ
サーバＧＷＳの各部を制御すると共に移動パケット通信
網ＭＰＮとインターネットＩＮＥＴ等の他のネットワー
クとの間のプロトコル変換を行う等、相異なるネットワ
ーク間のインターフェイスとして機能する。このシステ
ム制御部ＧＷＳ１は、移動パケット通信網ＭＰＮ側の移
動機ＭＳからＧＥＴ要求を受けると、当該ＧＥＴ要求に
含まれるＵＲＬを調べ、当該ＵＲＬがインターネットＩ
ＮＥＴ内の一般的なＵＲＬ（例えば、ＩＰサーバＷ上の
情報リソース位置に対応したＵＲＬ）である場合、当該
ＧＥＴ要求のプロトコルを変換してインターネットＩＮ
ＥＴへと転送する。また、当該ＧＥＴ要求に含まれてい
るＵＲＬがゲートウェイサーバＧＷＳ内の情報リソース
位置を示すものである場合、そのＧＥＴ要求をデータ配
信管理部ＧＷＳ３へ送る。

【００２９】データ配信管理部ＧＷＳ３は、ホームペー
ジやＷｅｂページ等の移動機ＭＳに配信すべき情報を有
しており、システム制御部ＧＷＳ１から送られてきたＧ
ＥＴ要求に従って、当該ＧＥＴ要求に対応したデータを
移動機ＭＳに配信する。例えば、移動機ＭＳからゲート
ウェイサーバＧＷＳのホームページに対応したＵＲＬを
含むＧＥＴ要求が送信されてきた場合、データ配信管理
部ＧＷＳ３は、当該ＧＥＴ要求に従い、ホームページに
対応したＨＴＭＬ形式のデータ（以下、「メニューデー
タ」という）を移動機ＭＳに配信する。

【００３０】図４（ａ）は、このメニューデータのソー
ス例を示した図であり、図４（ｂ）は、メニューデータ
を取得した移動機ＭＳの液晶表示部ＭＳ４において表示
される画像の一例を示した図である。ここで、図４
（ａ）において、＜Ａｈｅｒｆ＝“”＞＜／Ａ＞は、
アンカータグであり、このアンカータグによって、ゲー
トウェイサーバＧＷＳが移動機ＭＳに提供可能なサービ
ス項目（以下、「メニュー項目」という）の各々に対応
したＵＲＬが指定されている。

【００３１】ここで、各メニュー項目に対応したＵＲＬ
は、ゲートウェイサーバＧＷＳ上の情報リソース（例え
ば、Ｗｅｂページ）位置を示すものであり、各々のメニ
ュー項目に対応するサブメニューデータの情報リソース
位置が示されている。従って、移動機ＭＳから、このメ
ニューデータに含まれているＵＲＬを含むＧＥＴ要求が
送信されると、ゲートウェイサーバＧＷＳは、当該ＵＲ
Ｌに対応したサブメニューデータを返信する。このサブ
メニューデータは、メニューデータと同様にＨＴＭＬ形
式のデータであり、各メニュー項目に対応したサービス
内容（以下、「サブメニュー項目」という）を移動機Ｍ
Ｓのユーザに報知するためのものである。また、このデ
ータ中には、各サブメニュー項目の各々に対応したＵＲ
Ｌが含まれている。

【００３２】また、図４（ｂ）に示すように、移動機Ｍ
Ｓがメニューデータを受信した場合、液晶表示部ＭＳ４
には、例えば、「位置関連情報サービス」、「ニュース
サービス」等の各メニュー項目を表す文字列や図形が表
示される。ここで、「位置関連情報サービス」とは、移
動機ＭＳに対して位置関連情報、すなわち、移動機ＭＳ
の現在位置付近に存在するレストランやショップ等の情
報を提供しているサイトを紹介するサービスである。こ
こで、「位置関連情報サービス」に対応したサブメニュ
ー項目としては、「レストラン情報」、「映画館情
報」、「ショップ情報」等があり、例えば、サブメニュ
ー項目「レストラン情報」に対応したサービスは、ユー
ザの現在地付近に存在するレストランに関する情報の提
供サイトを紹介するものである。

【００３３】かかる「位置関連情報サービス」の提供を
実現するため、データ配信管理部ＧＷＳ３は、地域名変
換テーブルと、位置関連情報データベースＧＷＳ４を有
している。図５は、地域名変換テーブルＴＢＬを示した
図であり、図６は、位置関連情報データベースＧＷＳ４
の記憶内容を示した図である。図５に示すように、この
地域名変換テーブルＴＢＬには、移動パケット通信網Ｍ
ＰＮ内において位置情報として把握可能な「基地局Ｉ
Ｄ」と、当該基地局ＩＤに対応した基地局ＢＳが存在す
る地域を示す「地域名」とが対応づけて格納されてい
る。例えば、同図に示す基地局ＩＤ群「ＢＳ００１〜Ｂ
Ｓ００５」に対応した基地局ＢＳによって形成される無
線セルは、「東京都渋谷区渋谷１丁目」の領域にほぼ相
当しているので、該基地局ＩＤ群に対応して「東京都渋
谷区渋谷１丁目」を示す地域名「渋谷１丁目」が格納さ
れている。ここで、各地域を区分けする基準には、例え
ば、市町村名等の行政区分によるものや、郵便番号によ
るもの、或いは、緯度・経度によるものなど種々のもの
が考えられる。なお、本実施形態において位置情報とい
うときは、基地局ＩＤを表している。

【００３４】一方、位置関連情報データベースＧＷＳ４
には、図６に示すように、各サブメニュー項目毎に対応
した位置関連情報が格納されている。この位置関連情報
データベースＧＷＳ４に格納されている位置関連情報
は、「特許請求の範囲」における「リンク情報」に該当
するものである。この位置関連情報は、サブメニュー項
目の各々に対応して格納されており、店名、当該店の所
在地に対応した地域名、当該店の情報を提供しているリ
ンクサイトのＵＲＬ及び当該店の電話番号から構成され
ている。例えば、図６に示す場合、「レストラン情報」
というサブメニュー項目に対応して、店名「レストラン
Ａ」、地域名「渋谷１丁目」、ＵＲＬ「http://www.■
■.ne.jp」及び電話番号「０３−■■■■−■■■■」
等の情報が位置関連情報として格納されている。ここ
で、位置関連情報データベースＧＷＳ４に格納されてい
る地域名は、地域名変換テーブルＴＢＬに格納されてい
る地域名と対応しており、両地域名は同一の区分に従っ
ている。

【００３５】なお、この位置関連情報データベースＧＷ
Ｓ４に対する位置関連情報の登録は、どのような方法で
行っても構わない。例えば、事前にＩＰ側からの情報提
供により通信事業者側で登録するようにしても構わない
し、ＩＰサーバＷからゲートウェイサーバＧＷＳにアク
セスすることによって登録する構成としても構わない。
更には、データ配信管理部ＧＷＳ３が各リンクサイトか
ら各種情報を取得し、当該情報から、地域名や、店名等
の位置関連情報に関連するキーワードを抽出して登録す
る構成としても構わない。

【００３６】移動機ＭＳから送信されてきたＨＴＴＰの
ＧＥＴ要求がメニュー項目「位置関連情報サービス」の
各サブメニュー項目に対応したＵＲＬを含んでいる場
合、データ配信管理部ＧＷＳ３は、当該ＧＥＴ要求に対
して基地局ＢＳが付加した基地局ＩＤを抽出する。そし
て、データ配信管理部ＧＷＳ３は、このＧＥＴ要求から
抽出した基地局ＩＤに対応した地域名を地域名変換テー
ブルＴＢＬから読み出す。データ配信管理部ＧＷＳ３
は、このようにして読み出した地域名を検索キーとし
て、位置関連情報データベースＧＷＳ４を検索し、その
検索結果として、得られた位置関連情報を移動機ＭＳに
配信する。

【００３７】なお、位置関連情報データベースＧＷＳ４
に格納される位置関連情報のデータ形式は任意であるが
ゲートウェイサーバＧＷＳ２から移動機ＭＳ２に送信さ
れるデータはＨＴＭＬデータでなければならない。従っ
て、位置関連情報のデータ形式がＨＴＭＬ形式でない場
合には、ゲートウェイサーバＧＷＳ２においてデータ形
式の変換が行われることとなる。

【００３８】［１．２］第１実施形態の動作以下、移動機ＭＳを用いて位置関連情報を検索する場合
を例に、本実施形態にかかる移動通信システムの動作に
ついて説明する。

【００３９】まず、ユーザが移動機ＭＳの指示入力部Ｍ
Ｓ３を操作することによって、ブラウジングを行う旨の
入力を行うと、移動機ＭＳにおいては、ＣＰＵ１１１が
ＲＯＭ１１２からＷＷＷブラウザを読み出す。そして、
ＣＰＵ１１１は、パケット加入者処理装置ＰＳに対して
パケット登録を行うための処理を実行する。ここで、パ
ケット登録とは、移動機ＭＳが移動パケット通信網ＭＰ
Ｎとの間においてパケット交換を行うための登録手続き
である。

【００４０】次に、ＣＰＵ１１１は、送受信部ＭＳ２を
介して移動パケット通信網ＭＰＮに対して、コネクショ
ン確立要求を送信する。この結果、移動機ＭＳとゲート
ウェイサーバＧＷＳとの間にコネクションが確立され
る。このようにして移動機ＭＳとゲートウェイサーバＧ
ＷＳとの間にコネクションが確立されると、移動機ＭＳ
は、ゲートウェイサーバＧＷＳとの間で、パケット交換
を行うことが可能となる。

【００４１】その後、ユーザが移動機ＭＳの指示入力部
ＭＳ３に対して、ゲートウェイサーバＧＷＳのホームペ
ージに対応したＵＲＬを指定する入力を行うと、移動通
信システムにおいては、図７にシーケンスを示す処理が
実行されることとなる。まず、移動機ＭＳのＣＰＵ１１
１は、ゲートウェイサーバＧＷＳのホームページに対応
したＵＲＬを含むＨＴＴＰのＧＥＴ要求を送受信部ＭＳ
２へと送る。この結果、当該ＧＥＴ要求が送受信部ＭＳ
２によって基地局ＢＳへと送信される（ステップＳａ
１）。基地局ＢＳは、この移動機ＭＳから送信されたＧ
ＥＴ要求を受信し、該ＧＥＴ要求に対して、自らの基地
局ＩＤを付加して、ゲートウェイサーバＧＷＳ宛に転送
する（ステップＳａ２）。

【００４２】このようにして、転送されたＧＥＴ要求が
ゲートウェイサーバＧＷＳのシステム制御部ＧＷＳ１に
よって受信される。そして、システム制御部ＧＷＳ１
は、当該ＧＥＴ要求に含まれているＵＲＬが自らのホー
ムページを示すものであるものと判定して、当該ＧＥＴ
要求をデータ配信管理部ＧＷＳ３へと送る。一方、この
ＧＥＴ要求を受け取った、データ配信管理部ＧＷＳ３
は、当該ＧＥＴ要求に含まれているＵＲＬがホームペー
ジに対応したものであると判定し、メニューデータをシ
ステム制御部ＧＷＳ１へと送る。この結果、メニューデ
ータがシステム制御部ＧＷＳ１によって移動機ＭＳ宛に
送信される（ステップＳａ３）。

【００４３】次に、基地局ＢＳを介して送信されてきた
メニューデータは、移動機ＭＳの送受信部ＭＳ２によっ
て受信され、ＣＰＵ１１１へと送られる（ステップＳａ
４）。そして、ＣＰＵ１１１は、この送受信部ＭＳ２か
ら送られてきたメニューデータをＲＡＭ１１３に格納す
ると共に、メニューデータに対応した画像を液晶表示部
ＭＳ４に表示させる。すなわち、液晶表示部ＭＳ４に
は、図４（ｂ）に示すような、移動機ＭＳが受けること
のできるサービス内容の一覧が表示されるのである。

【００４４】この状態において、ユーザが指示入力部Ｍ
Ｓ３に対して、メニュー項目「位置関連情報サービス」
を選択する旨の入力操作を行うと、ＣＰＵ１１１は、メ
ニューデータから「位置関連情報サービス」に対応した
ＵＲＬ、すなわち、「http://www.gws.ne,jp/○○」を
抽出する。そして、ＣＰＵ１１１は、この抽出したＵＲ
Ｌを含むＧＥＴ要求を、送受信部ＭＳ２へと送る。この
結果、当該ＧＥＴ要求は、送受信部ＭＳ２により基地局
ＢＳを介して、ゲートウェイサーバＧＷＳへと送信され
る（ステップＳａ５、Ｓａ６）。

【００４５】次に、当該ＧＥＴ要求は、システム制御部
ＧＷＳ１によって受信され、データ配信管理部ＧＷＳ３
へと送られる。データ配信管理部ＧＷＳ３は、該ＧＥＴ
要求からＵＲＬを抽出し、当該ＵＲＬがメニュー項目
「位置関連情報サービス」に対応したＵＲＬであるもの
と判定する。このようにして、当該ＵＲＬがメニュー項
目「位置関連情報サービス」に対応したものと判定する
と、データ配信管理部ＧＷＳ３は、図８にフローを示す
処理を開始する。

【００４６】この処理においては、まず、データ配信管
理部ＧＷＳ３は、ＧＥＴ要求に基づいて、メニュー項目
「位置関連情報サービス」に対応したサブメニューデー
タをシステム制御部ＧＷＳ１へと送る（図８ステップＳ
ｂ１）。この結果、システム制御部ＧＷＳ１によって当
該サブメニューデータが基地局ＢＳを介して移動機ＭＳ
へと送信される（ステップＳａ７、Ｓａ８）。

【００４７】このようにして、サブメニューデータが移
動機ＭＳ宛に送信されると、データ配信管理部ＧＷＳ３
における処理は、図８ステップＳｂ２へと進む。そし
て、データ配信管理部ＧＷＳ３においては、移動機ＭＳ
から、次に、サブメニュー項目に対応したＵＲＬが送信
されてくるまで、図８ステップＳｂ２における判定が
「Ｎｏ」となるのである。

【００４８】一方、ゲートウェイサーバＧＷＳから送信
されてきたサブメニューデータは、移動機ＭＳの送受信
部ＭＳ２によって受信され、ＣＰＵ１１１へと送られ
る。そして、ＣＰＵ１１１は、この送受信部ＭＳ２から
送られてきたサブメニューデータをＲＡＭ１１３に格納
すると共に、当該サブメニューデータに対応した画像を
液晶表示部ＭＳ４に表示させる。

【００４９】図９は、サブメニューデータ受信時に移動
機ＭＳの液晶表示部ＭＳ４に表示される画像の一例を示
した図である。同図に示す状態において、例えば指示入
力部ＭＳ３のカーソルキーを操作すると、液晶表示部Ｍ
Ｓ４においては、入力コマンドに対応して仮選択された
サブメニュー項目が反転表示される。例えば、図９に示
す場合において、「レストラン情報」が仮選択されてい
れば「レストラン情報」というサブメニュー項目が反転
表示されるのである。この反転表示されている状態で、
例えば、ユーザが指示入力部ＭＳ３の決定ボタンを押下
すると、ＣＰＵ１１１は、サブメニュー項目「レストラ
ン情報」に対応したＵＲＬを読み出して当該ＵＲＬを含
むＨＴＴＰのＧＥＴ要求を基地局ＢＳへと送信する（ス
テップＳａ９）。

【００５０】一方、基地局ＢＳは、この移動機ＭＳから
送信されたＧＥＴ要求を受信し、該ＧＥＴ要求に対し
て、自らの基地局ＩＤを付加して、ゲートウェイサーバ
ＧＷＳ宛に転送する（ステップＳａ１０）。そして、基
地局ＢＳにより転送されたＧＥＴ要求がシステム制御部
ＧＷＳ１によって受信され、データ配信管理部ＧＷＳ３
へと送られる。このようにして、サブメニュー項目「レ
ストラン情報」に対応したＵＲＬを含むＧＥＴ要求がシ
ステム制御部ＧＷＳ１から送られてくると、データ配信
管理部ＧＷＳ３においては、上述した図８ステップＳｂ
２における判定が「Ｙｅｓ」となる。この結果、データ
配信管理部ＧＷＳ３においては、処理がステップＳｂ３
へと進み、該ＧＥＴ要求に付加されている基地局ＩＤが
抽出される（図８ステップＳｂ３）。

【００５１】そして、データ配信管理部ＧＷＳ３は、地
域名変換テーブルＴＢＬから、図８ステップＳｂ３にお
いて抽出した基地局ＩＤに対応した地域名を読み出す
（図８ステップＳｂ４）。例えば、図５に示す例におい
て、移動機ＭＳから送信されてきたＧＥＴ要求に付加さ
れている基地局ＩＤが「ＢＳ００１」である場合、デー
タ配信管理部ＧＷＳ３は、この基地局ＩＤ「ＢＳ００
１」に対応した地域コードとして「渋谷１丁目」を読み
出すのである。

【００５２】次に、データ配信管理部ＧＷＳ３は、読み
出した地域名「渋谷１丁目」を検索キーとして、位置関
連情報データベースＧＷＳ４においてサブメニュー項目
「レストラン情報」に対応した位置関連情報の検索を行
う（図８ステップＳｂ５）。そして、位置関連情報デー
タベースＧＷＳ４のサブメニュー項目「レストラン情
報」に対応した位置関連情報を検索した結果、「渋谷１
丁目」に該当する地域名を有する位置関連情報が存在し
ない場合、データ配信管理部ＧＷＳ３においては、図８
ステップＳｂ６における判断が「Ｎｏ」となる。このた
め、データ配信管理部ＧＷＳ３は、ユーザの現在位置に
関する位置関連情報は存在しない旨を移動機ＭＳへと送
信する（図８ステップＳｂ９）。この結果、移動機ＭＳ
においては、液晶表示部ＭＳ４上に、例えば、「あなた
の周辺に関する情報はありませんでした。」等の表示が
なされることとなる。

【００５３】これに対して、図８ステップＳｂ５におけ
る検索の結果、「渋谷１丁目」に関する位置関連情報が
存在した場合（図８ステップＳｂ６「Ｙｅｓ」）、すな
わち、地域名として「渋谷１丁目」を有する位置関連情
報が存在する場合、データ配信管理部ＧＷＳ３は、その
ヒットした位置関連情報を移動機ＭＳへと送信すべく、
当該位置関連情報を読み出して、システム制御部ＧＷＳ
１へと送る（図８ステップＳｂ７、Ｓｂ８）。

【００５４】例えば、位置関連情報データベースＧＷＳ
４に格納されている位置関連情報が図６に示すような内
容の場合、データ配信管理部ＧＷＳ３は、「渋谷１丁
目」に対応した位置関連情報として、「レストランＡ」
等に対応した位置関連情報、すなわち、「レストラン
Ａ」等に関する情報を提供しているサイトのＵＲＬや、
電話番号等を読み出すのである（図８ステップＳｂ
７）。そして、データ配信管理部ＧＷＳ３は、読み出し
た「レストランＡ」等に対応した位置関連情報をシステ
ム制御部ＧＷＳ１へと送る（図８ステップＳｂ８）。こ
の結果、システム制御部ＧＷＳ１から移動機ＭＳ宛に、
該位置関連情報が基地局ＢＳを介して送信されるのであ
る（ステップＳａ１１、Ｓａ１２）。

【００５５】このようにして、ゲートウェイサーバＧＷ
Ｓから送信された位置関連情報は、移動機ＭＳの送受信
部ＭＳ２により受信され、ＣＰＵ１１１へと送られる。
そして、ＣＰＵ１１１は、この送受信部ＭＳ２から送ら
れてきた位置関連情報をＲＡＭ１１３に書き込むと共
に、当該位置関連情報に対応した画像を液晶表示部ＭＳ
４に表示させる。

【００５６】図１０は、移動機ＭＳの液晶表示部ＭＳ４
における表示例を示した図である。同図に示す状態にお
いて、例えば、「レストランＡ」が仮選択されていれば
「レストランＡ」という文字列が反転表示される。そし
て、この反転表示されている状態で、例えば、ユーザが
指示入力部ＭＳ３の決定ボタンを押下すると、ＣＰＵ１
１１は、「レストランＡ」に対応したＵＲＬ、すなわち
「http://www.■■.ne.jp」（図６参照）を読み出して
当該ＵＲＬを含むＨＴＴＰのＧＥＴ要求を送受信部ＭＳ
２へと送る。この結果、当該ＧＥＴ要求は、送受信部Ｍ
Ｓ２により基地局ＢＳを介して、ゲートウェイサーバＧ
ＷＳへと送信される（ステップＳａ１３、Ｓａ１４）。

【００５７】次に、移動機ＭＳから送信されたＧＥＴ要
求がゲートウェイサーバＧＷＳのシステム制御部ＧＷＳ
１により受信されると、システム制御部ＧＷＳ１は、移
動機ＭＳから送信されてきたＧＥＴ要求が自身内の情報
リソース位置を示すものではないものと判定し、当該Ｇ
ＥＴ要求をインターネットＩＮＥＴへと転送する（ステ
ップＳａ１５）。

【００５８】このようにして、インターネットＩＮＥＴ
へと転送されたＧＥＴ要求がＩＰサーバＷによって受信
されると、ＩＰサーバＷは、当該ＧＥＴ要求に含まれて
いるＵＲＬに対応したＨＴＭＬデータ（今の場合、「レ
ストランＡ」に関するもの）をインターネットＩＮＥＴ
へと返信する。この結果、当該ＨＴＭＬデータがゲート
ウェイサーバＧＷＳを介して、移動機ＭＳへと送られる
（ステップＳａ１６、Ｓａ１７、Ｓａ１８）。

【００５９】このようして、本実施形態にかかる移動通
信システムによれば、ゲートウェイサーバ内において移
動機の在圏している基地局の基地局ＩＤに基づいて移動
機の現在位置を把握し、当該基地局ＩＤに対応した位置
関連情報を移動機に配信する構成となっている。このた
め、ユーザのプライバシーに関わる情報である、位置情
報を移動通信網外に出すことなく、ユーザの現在位置に
関連する情報を提供しているリンクサイトの検索を行う
ことが可能となる。

【００６０】［１．３］変形例＜変形例１−１＞本実施形態においては、移動機ＭＳか
ら送信されてくる上りの信号、より具体的には、ＧＥＴ
要求に対して、基地局ＢＳが基地局ＩＤを付加し、ゲー
トウェイサーバＧＷＳは、この基地局ＩＤを位置情報と
して用いて、ユーザの現在位置に対応した地域名を得る
構成としている。しかし、移動機ＭＳにＧＰＳを搭載
し、移動機ＭＳ側から、当該ＧＰＳにより取得した、ユ
ーザの居る場所の緯度及び経度を位置情報として、ゲー
トウェイサーバＧＷＳに送信する構成としても良い。こ
の場合、地域名変換テーブルＴＢＬには、基地局ＩＤに
換えて、各地域名に対応した緯度、経度の情報が格納さ
れることとなる。

【００６１】更には、移動機ＭＳに受信電界強度を計測
するための機能を設け、相異なる３つの基地局から送信
されているビーコン信号の受信電界強度を計測し、その
計測結果をゲートウェイサーバＧＷＳに送信する構成と
しても構わない。この場合、移動機ＭＳは、受信してい
るビーコン信号に含まれている基地局ＩＤを、当該基地
局ＩＤに対応した基地局ＢＳからの受信電界強度の測定
値と共にゲートウェイサーバＧＷＳに送信することとな
る。また、ゲートウェイサーバＧＷＳにおいては、送信
されてきた受信電界強度と、基地局ＩＤから当該移動機
ＭＳの現在位置を計測する。

【００６２】＜変形例１−２＞本実施形態においては、
ゲートウェイサーバＧＷＳ内に位置関連情報データベー
スＧＷＳ４を設け、ゲートウェイサーバＧＷＳ内で位置
関連情報の検索を行う構成となっている。しかし、イン
ターネットＩＮＥＴ上の検索サーバに位置関連情報デー
タベースを設け、この検索サーバ上で位置関連情報の検
索を行う構成としても構わない。

【００６３】この場合、ゲートウェイサーバＧＷＳは、
基地局ＩＤに対応した地域名を読み出した後、当該地域
名のみをインターネットＩＮＥＴ上の検索サーバ宛に送
信する。このように、地域名のみをインターネットＩＮ
ＥＴに送出することにより、たとえ、当該情報がインタ
ーネットＩＮＥＴ上において漏秘したとしても、当該情
報が誰のものであるか特定することが出来ないため、ユ
ーザのプライバシーを保護することが可能となる。

【００６４】検索サーバは、このようにして送信されて
きた地域名を検索キーとして検索を行い、ヒットした位
置関連情報をゲートウェイサーバＧＷＳへと返信する。
そして、ゲートウェイサーバＧＷＳは、検索サーバから
返信されてきた、位置関連情報を当該位置関連情報の請
求元である移動機ＭＳへと送信する。この際、データ配
信管理部ＧＷＳ３においては、検索サーバから送信され
てきた位置関連情報と、請求元の移動機ＭＳとを対応付
けるために、所定の対応コード等を用いるようにすれば
よい。

【００６５】より具体的には、移動機ＭＳから、例え
ば、サブメニュー項目「レストラン情報」に対応したＧ
ＥＴ要求が送信されてきた場合、データ配信管理部ＧＷ
Ｓ３は、当該ＧＥＴ要求に対して、所定の対応コードを
決定し、地域名に当該対応コードを付加して、検索サー
バへと送信する。検索サーバは、検索の結果ヒットした
位置関連情報に対して、当該対応コードを付加して送信
する。そして、データ配信管理部ＧＷＳ３は、当該対応
コードに基づいて、当該位置関連情報の送信先となる移
動機ＭＳを判定して、当該移動機ＭＳへと送信する。こ
のように、インターネット上の検索サーバにおいて情報
の検索を行う構成とすることによって、ゲートウェイサ
ーバの処理負担を軽減することが可能となる。

【００６６】［２］第２実施形態本実施形態にかかる移動通信システムは、図１に示した
構成と同様の構成により実現されるものである。従っ
て、特に示さない限り、図１の各構成要素は、第１実施
形態と同様の構成を有し、同一の動作を行うものであ
る。

【００６７】本実施形態にかかる移動通信システムは、
ゲートウェイサーバＧＷＳの位置関連情報データベース
ＧＷＳ４に格納されている情報が第１実施形態と異なっ
ている。図１１は、本実施形態にかかる位置関連情報デ
ータベースＧＷＳ４の記憶内容を示した図である。同図
に示すように、本実施形態において、位置関連情報デー
タベースＧＷＳ４には、地域名返還テーブルＴＢＬに格
納されている地域名の各々に対応して、異なるサブメニ
ューデータが格納されている。そして、各サブメニュー
データの各サブメニュー項目の各々に対応付けて、リン
クページが格納されている。より具体的には、１つの地
域名に対して１つのサブメニューデータが格納されてお
り、そのサブメニュー項目毎に対応した位置関連情報が
格納されているのである。例えば、地域名「渋谷１丁
目」に対応したサブメニューデータのサブメニュー項目
「レストラン情報」に対応付けて「渋谷１丁目」に存在
するレストランのリンクページ、すなわち、「レストラ
ンＡ」、…に関連する位置関連情報が格納され、サブメ
ニュー項目「映画館情報」に対応付けて「渋谷１丁目」
に存在する映画館「映画館Ａ」、…に関連する位置関連
情報が格納されている。

【００６８】移動機ＭＳから送信されてきたＨＴＴＰの
ＧＥＴ要求が「位置関連情報サービス」に対応したＵＲ
Ｌ（図４に示す場合「http://www.gws.ne.jp/△△」）
を含んでいる場合、データ配信管理部ＧＷＳ３は、当該
ＧＥＴ要求に対して基地局ＢＳが付加した基地局ＩＤを
抽出する。そして、データ配信管理部ＧＷＳ３は、この
ＧＥＴ要求から抽出した基地局ＩＤに対応した地域名を
地域名変換テーブルＴＢＬから読み出す。データ配信管
理部ＧＷＳ３は、このようにして読み出した地域名を検
索キーとして、位置関連情報データベースＧＷＳ４を検
索し、その検索結果として、得られたサブメニューデー
タを移動機ＭＳに配信する。そして、移動機ＭＳから、
例えば、「レストラン情報」に対応したＵＲＬを含むＧ
ＥＴ要求が送信されてくると、データ配信管理部ＧＷＳ
３は、「レストラン情報」に対応した位置関連情報、す
なわち、「レストランＡ」、・・・を移動機ＭＳ宛に送
信するのである。

【００６９】ここで、本実施形態において、位置関連情
報データベースＧＷＳ４に格納されている位置関連情報
は、第１実施形態と同様に、各サブメニュー項目に対応
した店名、当該店の情報を提供しているサイトのＵＲＬ
及び当該店の電話番号から構成されている。なお、位置
関連情報データベースＧＷＳ４に対する位置関連情報の
登録は、どのような方法で行っても構わない。例えば、
事前にＩＰ側からの情報提供により通信事業者側で登録
するようにしても構わないし、ＩＰサーバＷからゲート
ウェイサーバＧＷＳにアクセスすることによって登録す
る構成としても構わない。更には、データ配信管理部Ｇ
ＷＳ３が各リンクサイトから各種情報を取得し、当該情
報から、地域名や、店名等の位置関連情報に関連するキ
ーワードを抽出して登録する構成としても構わない。

【００７０】また、位置関連情報データベースＧＷＳ４
に格納される位置関連情報のデータ形式は任意であるが
ゲートウェイサーバＧＷＳ２から移動機ＭＳ２に送信さ
れるデータはＨＴＭＬデータでなければならない。従っ
て、位置関連情報のデータ形式がＨＴＭＬ形式でない場
合には、ゲートウェイサーバＧＷＳ２においてデータ形
式の変換が行われることとなる。

【００７１】以下、移動機ＭＳを用いて位置関連情報を
検索する場合を例に、上記構成からなる本実施形態にか
かる移動通信システムの動作について説明する。まず、
ユーザが移動機ＭＳの指示入力部ＭＳ３を操作すること
によって、ブラウジングを行う旨の入力を行うと、移動
機ＭＳにおいては、ＣＰＵ１１１がＲＯＭ１１２からＷ
ＷＷブラウザを読み出す。そして、ＣＰＵ１１１は、パ
ケット加入者処理装置ＰＳに対してパケット登録を行
う。

【００７２】次に、ＣＰＵ１１１は、送受信部ＭＳ２を
介して移動パケット通信網ＭＰＮに対して、コネクショ
ン確立要求を送信し、移動機ＭＳとゲートウェイサーバ
ＧＷＳの間にコネクションが確立されると、移動機ＭＳ
は、ゲートウェイサーバＧＷＳとの間で、パケット交換
を行うことが可能となる。その後、ユーザが移動機ＭＳ
の指示入力部ＭＳ３に対して、ゲートウェイサーバＧＷ
Ｓのホームページに対応したＵＲＬを指定する入力を行
うと、移動通信システムにおいては、図１２にシーケン
スを示す処理が実行されることとなる。

【００７３】まず、移動機ＭＳのＣＰＵ１１１は、ゲー
トウェイサーバＧＷＳのホームページに対応したＵＲＬ
を含むＨＴＴＰのＧＥＴ要求を送受信部ＭＳ２へと送
る。この結果、当該ＧＥＴ要求が送受信部ＭＳ２によっ
て基地局ＢＳへと送信される（ステップＳｃ１）。基地
局ＢＳは、この移動機ＭＳから送信されたＧＥＴ要求を
受信し、該ＧＥＴ要求に対して、自らの基地局ＩＤを付
加して、ゲートウェイサーバＧＷＳ宛に転送する（ステ
ップＳｃ２）。

【００７４】このようにして、転送されたＧＥＴ要求が
ゲートウェイサーバＧＷＳのシステム制御部ＧＷＳ１に
よって受信される。そして、システム制御部ＧＷＳ１
は、当該ＧＥＴ要求に含まれているＵＲＬが自らのホー
ムページを示すものであるものと判定して、当該ＧＥＴ
要求をデータ配信管理部ＧＷＳ３へと送る。一方、この
ＧＥＴ要求を受け取った、データ配信管理部ＧＷＳ３
は、当該ＧＥＴ要求に含まれているＵＲＬがホームペー
ジに対応したものであると判定し、メニューデータをシ
ステム制御部ＧＷＳ１へと送る。この結果、メニューデ
ータがシステム制御部ＧＷＳ１によって移動機ＭＳ宛に
送信される（ステップＳｃ３）。

【００７５】次に、基地局ＢＳを介して送信されてきた
メニューデータは、移動機ＭＳの送受信部ＭＳ２によっ
て受信され、ＣＰＵ１１１へと送られる（ステップＳｃ
４）。そして、ＣＰＵ１１１は、この送受信部ＭＳ２か
ら送られてきたメニューデータをＲＡＭ１１３に格納す
ると共に、メニューデータに対応した画像を液晶表示部
ＭＳ４に表示させる。すなわち、液晶表示部ＭＳ４に
は、図４（ｂ）に示すような、移動機ＭＳが受けること
のできるサービス内容の一覧が表示されるのである。

【００７６】この状態において、ユーザが指示入力部Ｍ
Ｓ３に対して、「位置関連情報サービス」を選択する旨
の入力操作を行うと、ＣＰＵ１１１は、メニューデータ
から「位置関連情報サービス」に対応したＵＲＬ、すな
わち、「http://www.gws.ne.jp/○○」を抽出する。そ
して、ＣＰＵ１１１は、この抽出したＵＲＬを含むＧＥ
Ｔ要求を、送受信部ＭＳ２を介して基地局ＢＳへと送信
する（ステップＳｃ５）。

【００７７】一方、基地局ＢＳは、この移動機ＭＳから
送信されたＧＥＴ要求を受信し、該ＧＥＴ要求に対し
て、自らの基地局ＩＤを付加して、ゲートウェイサーバ
ＧＷＳ宛に転送する（ステップＳｃ６）。そして、基地
局ＢＳにより転送されたＧＥＴ要求がシステム制御部Ｇ
ＷＳ１によって受信され、データ配信管理部ＧＷＳ３へ
と送られる。

【００７８】次に、データ配信管理部ＧＷＳ３は、当該
ＧＥＴ要求からＵＲＬを抽出し、当該ＵＲＬが「位置関
連情報サービス」に対応したＵＲＬであるものと判定す
る。このようにして、当該ＵＲＬが「位置関連情報サー
ビス」に対応したものと判定すると、データ配信管理部
ＧＷＳ３は、図１３にフローを示す処理を開始する。

【００７９】この処理においては、まず、データ配信管
理部ＧＷＳ３がシステム制御部ＧＷＳ１から送られてき
たＧＥＴ要求に付加されている基地局ＩＤを抽出する
（図１３ステップＳｄ１）。そして、データ配信管理部
ＧＷＳ３は、地域名変換テーブルＴＢＬから、ステップ
Ｓｄ１において抽出した基地局ＩＤに対応した地域名を
読み出す（図１３ステップＳｄ２）。例えば、図５に示
す例において、移動機ＭＳから送信されてきたＧＥＴ要
求に付加されている基地局ＩＤが「ＢＳ００１」である
場合、データ配信管理部ＧＷＳ３は、この基地局ＩＤ
「ＢＳ００１」に対応した地域コードとして「渋谷１丁
目」を読み出すのである。

【００８０】次に、データ配信管理部ＧＷＳ３は、読み
出した地域名「渋谷１丁目」を検索キーとして、「渋谷
１丁目」に対応したサブメニューデータの検索を行う
（図１３ステップＳｄ３）。そして、データ配信管理部
ＧＷＳ３は、ステップＳｄ３における検索の結果ヒット
した、「渋谷１丁目」に対応したサブメニューデータを
移動機ＭＳへと送信すべく、当該サブメニューデータを
読み出して、システム制御部ＧＷＳ１へと送る（図１３
ステップＳｄ４）。この結果、システム制御部ＧＷＳ１
によって当該サブメニューデータが基地局ＢＳを介して
移動機ＭＳへと送信される（ステップＳｃ７、Ｓｃ
８）。

【００８１】このようにして、サブメニューデータが移
動機ＭＳ宛に送信されると、データ配信管理部ＧＷＳ３
における処理は、図１３ステップＳｄ５へと進む。そし
て、データ配信管理部ＧＷＳ３においては、移動機ＭＳ
から、次に、サブメニュー項目に対応したＵＲＬが送信
されてくるまで、図１３ステップＳｄ５における判定が
「Ｎｏ」となるのである。

【００８２】一方、ゲートウェイサーバＧＷＳから送信
されてきたサブメニューデータは、移動機ＭＳの送受信
部ＭＳ２によって受信され、ＣＰＵ１１１へと送られ
る。そして、ＣＰＵ１１１は、この送受信部ＭＳ２から
送られてきたサブメニューデータをＲＡＭ１１３に格納
すると共に、図９に示したのと同様の画像を液晶表示部
ＭＳ４に表示させる。同図に示す状態において、例えば
指示入力部ＭＳ３に対して、例えば「レストラン情報」
を選択する旨の入力操作を行うと、ＣＰＵ１１１は、
「レストラン情報」に対応したＵＲＬを読み出して当該
ＵＲＬを含むＨＴＴＰのＧＥＴ要求を送受信部ＭＳ２へ
と送る。この結果、当該ＧＥＴ要求は、送受信部ＭＳ２
により基地局ＢＳを介して、ゲートウェイサーバＧＷＳ
へと送信される（ステップＳｃ９、Ｓｃ１０）。

【００８３】次に、当該ＧＥＴ要求は、ゲートウェイサ
ーバＧＷＳのシステム制御部ＧＷＳ１によって受信さ
れ、データ配信管理部ＧＷＳ３へと送られる。このよう
にして、「レストラン情報」に対応したＵＲＬを含むＧ
ＥＴ要求がシステム制御部ＧＷＳ１から送られてくる
と、データ配信管理部ＧＷＳ３においては、上述した図
１３ステップＳｄ５における判定が「Ｙｅｓ」となり、
処理がステップＳｄ６へと進む。

【００８４】このステップＳｄ６（図１３）において
は、データ配信管理部ＧＷＳ３が当該ＧＥＴ要求から
「レストラン情報」に対応したＵＲＬを取り出し、該Ｕ
ＲＬに対応した位置関連情報を位置関連情報データベー
スＧＷＳ４から読み出す。この結果、地域名「渋谷１丁
目」に対応したサブメニューデータのサブメニュー項目
「レストラン情報」に対応したリンクページ、すなわ
ち、「レストランＡ」等に関する位置関連情報が読み出
されるのである。そして、データ配信管理部ＧＷＳ３
は、読み出した位置関連情報をシステム制御部ＧＷＳ１
へと送る（図１３ステップＳｄ７）。この結果、システ
ム制御部ＧＷＳ１から移動機ＭＳ宛に、該位置関連情報
が送信されるのである（ステップＳｃ１１、Ｓｃ１
２）。

【００８５】このようにして、ゲートウェイサーバＧＷ
Ｓから送信された位置関連情報は、移動機ＭＳの送受信
部ＭＳ２により受信され、ＣＰＵ１１１へと送られる。
そして、ＣＰＵ１１１は、この送受信部ＭＳ２から送ら
れてきた位置関連情報をＲＡＭ１１３に書き込むと共
に、当該位置関連情報に対応した画像、すなわち、図１
０に示すような画像を液晶表示部ＭＳ４に表示させる。

【００８６】そして、同図に示す状態において、例えば
指示入力部ＭＳ３に対して、例えば「レストラン情報」
を選択する旨の入力操作を行うと、ＣＰＵ１１１は、
「レストランＡ」に対応したＵＲＬ、すなわち「http:/
/www.■■.ne.jp」（図６参照）を読み出して当該ＵＲ
Ｌを含むＨＴＴＰのＧＥＴ要求を送受信部ＭＳ２へと送
る。この結果、当該ＧＥＴ要求は、送受信部ＭＳ２によ
り基地局ＢＳを介して、ゲートウェイサーバＧＷＳへと
送信される（ステップＳｃ１３、Ｓｃ１４）。

【００８７】次に、移動機ＭＳから送信されたＧＥＴ要
求がゲートウェイサーバＧＷＳのシステム制御部ＧＷＳ
１により受信されると、システム制御部ＧＷＳ１は、移
動機ＭＳから送信されてきたＧＥＴ要求が自身内の情報
リソース位置を示すものではないものと判定し、当該Ｇ
ＥＴ要求をインターネットＩＮＥＴへと転送する（ステ
ップＳｃ１５）。

【００８８】このようにして、インターネットＩＮＥＴ
へと転送されたＧＥＴ要求がＩＰサーバＷによって受信
されると、ＩＰサーバＷは、当該ＧＥＴ要求に含まれて
いるＵＲＬに対応したＨＴＭＬデータ（今の場合、「レ
ストランＡ」に関するもの）をインターネットＩＮＥＴ
へと返信する。この結果、当該ＨＴＭＬデータがゲート
ウェイサーバＧＷＳを介して、移動機ＭＳへと送られる
（ステップＳｃ１６、Ｓｃ１７、Ｓｃ１８）。

【００８９】このようにして、本実施形態によれば、各
サブメニュー項目に対応したリンクページ、すなわち、
各サブメニュー項目に関連する位置関連情報が位置関連
情報データベースに格納されているため、ゲートウェイ
サーバ内において、位置関連情報の検索を行う必要がな
くなる。このため、位置関連情報の検索に伴うゲートウ
ェイサーバの処理負担を軽減することが可能となる。

【００９０】

【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、ユーザのプライバシーを保護しながら、移動機の
位置情報を利用してネットワーク所の情報を検索するこ
とが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施形態にかかる移動通信システムの構
成を示したブロック図である。

【図２】同実施形態にかかる移動機ＭＳの構成を示し
たブロック図である。

【図３】同実施形態にかかるゲートウェイサーバＧＷ
Ｓの構成を示したブロック図である。

【図４】（ａ）は、同実施形態にかかるメインメニュ
ーデータのソース例を示した図であり、（ｂ）は、メイ
ンメニューデータが受信された移動機ＭＳの液晶表示部
に表示される画像の一例を示した図である。

【図５】同実施形態における地域変換テーブルＴＢＬ
を示した図である。

【図６】同実施形態における位置関連情報データベー
スＧＷＳ４の記憶内容を示した図である。

【図７】同実施形態にかかる移動通信システムのシー
ケンスを示す図である。

【図８】同実施形態にかかるデータ配信管理部ＧＷＳ
３の処理を示すフローチャートである。

【図９】同実施形態における液晶表示部１４の表示例
を示す図である。

【図１０】同実施形態における液晶表示部１４の表示
例を示す図である。

【図１１】第２実施形態における位置関連情報データ
ベースＧＷＳ４の記憶内容を示した図である。

【図１２】同実施形態にかかる移動通信システムのシ
ーケンスを示す図である。

【図１３】同実施形態にかかるデータ配信管理部ＧＷ
Ｓ３の処理を示すフローチャートである。

【符号の説明】

ＭＳ・・・移動機、ＭＰＮ・・・移動パケット通信
網、ＢＳ・・・基地局、ＰＳ・・・パケット加入者処
理装置、ＧＷＳ・・・ゲートウェイサーバ、ＧＷＳ１
・・・システム制御部、ＧＷＳ２・・・加入者情報管
理部、ＧＷＳ３・・・データ配信管理部、ＧＷＳ４
・・・位置関連情報データベース、ＧＷＳ５・・・バ
ス、ＩＮＥＴ・・・インターネット、Ｗ・・・ＩＰ
サーバ、ＴＢＬ・・・地域名変換テーブル。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者小金丸敬史東京都千代田区永田町二丁目11番１号株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者相澤光俊東京都千代田区永田町二丁目11番１号株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内Ｆターム(参考） 5B075 KK38 PP13 PQ02 PQ05 PQ46

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】第１のネットワークに接続された複数の
サーバ装置と、第２のネットワークに収容され、前記サーバ装置から情
報の提供を受ける移動機と、前記サーバ装置と前記移動機の間における前記情報の授
受を中継する中継装置を有する移動通信システムにおけ
る情報検索方法であって、前記中継装置は、前記第２のネットワークにおいて前記移動機の現在位置
に対応した位置情報を取得する位置情報取得過程と、前記位置情報取得過程において取得された前記位置情報
を、当該移動機の現在位置を表す文字列であって、前記
位置情報とは異なる表現方法により記述される文字列に
変換する変換過程と、前記文字列をキーとして、前記複数のサーバ装置が有す
る情報リソースを検索し、当該文字列に関連する情報リ
ソースへのリンク情報を抽出する検索過程と、前記リンク情報を前記移動機に送信する検索結果送信過
程とを具備することを特徴とする情報検索方法。
【請求項２】請求項１に記載の情報検索方法であっ
て、前記文字列は、当該位置情報に対応した地理上の位置に
おける行政区分を表す文字列であることを特徴とする情
報検索方法。
【請求項３】請求項１に記載の情報検索方法であっ
て、前記中継装置は、前記文字列と、前記リンク情報を対応付けたデータベー
スを有し、前記検索過程において前記中継装置は、前記文字列をキ
ーとして前記データベースを検索し、当該文字列に対応
するリンク情報を抽出することを特徴とする情報検索方
法。
【請求項４】請求項１に記載の情報検索方法であっ
て、前記中継装置は、前記文字列と、当該文字列に関連する前記リンク情報を
有するリンクページを対応付けたデータベースを有し、前記検索過程において前記中継装置は、前記文字列をキ
ーとして前記データベースを検索し、当該文字列に対応
するリンクページを抽出することを特徴とする情報検索
方法。
【請求項５】請求項１に記載の情報検索方法であっ
て、前記検索過程は、前記中継装置が前記第１のネットワークに接続された検
索サーバに対して前記文字列を送信し、検索を依頼する
過程と、前記検索サーバが前記中継装置から送信されてきた文字
列をキーとして、前記複数のサーバ装置が有する情報リ
ソースを検索し、当該文字列に関連する情報リソースへ
のリンク情報を抽出した結果を前記中継装置が受信する
過程とを具備することを特徴とする情報検索方法。
【請求項６】請求項１に記載の情報検索方法であっ
て、前記第２のネットワークは、無線区間を介して通信を行
う移動通信網であり、前記位置情報は、前記移動通信網に収容された基地局に
おいて前記移動機が通信中の前記基地局に対応した基地
局識別情報であることを特徴とする情報検索方法。
【請求項７】情報提供事業者のサーバ装置と、該サー
バ装置から情報の提供を受けるユーザ端末の間における
前記情報の授受を中継する中継装置であって、前記移動機の現在位置に対応した位置情報を取得する位
置情報取得手段と、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報
を、当該移動機の現在位置を表す文字列であって、前記
位置情報とは異なる表現方法により記述される所定の文
字列に変換する変換手段と、前記文字列をキーとして、前記複数のサーバ装置が有す
る情報リソースを検索し、当該文字列に関連する情報リ
ソースへのリンク情報を抽出する検索手段と、前記リンク情報を前記移動機に送信する送信手段とを具
備することを特徴とする中継装置。