JP2002162912A - 面状照明装置及び液晶表示装置 - Google Patents
面状照明装置及び液晶表示装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光の利用効率を向上させると共に、ゴースト
光の発生を抑えて表示品位の劣化を招来することのない
面状照明装置及び液晶表示装置を得る。 【解決手段】 光拡散機能を有する線状光源ユニット１
１と、稜線１８ｃが互いに平行な複数のプリズム１８ｂ
を形成した導光板１８と、該導光板１８の他端面１８ｅ
に設けた再帰反射部材２１を備えた面状照明装置。線状
光源ユニット１１から導光板１８に入射した光の大半は
底面１８ａから液晶表示素子５０の表示面を照明する。
また、導光板１８の他端面１８ｅに到達した光は再帰反
射部材２１にて再帰反射され、往路とほぼ同じ光路を通
過して線状光源ユニット１１へ戻され、ここで拡散して
再度導光板１８へ入射し、照明光として利用される。
光の発生を抑えて表示品位の劣化を招来することのない
面状照明装置及び液晶表示装置を得る。 【解決手段】 光拡散機能を有する線状光源ユニット１
１と、稜線１８ｃが互いに平行な複数のプリズム１８ｂ
を形成した導光板１８と、該導光板１８の他端面１８ｅ
に設けた再帰反射部材２１を備えた面状照明装置。線状
光源ユニット１１から導光板１８に入射した光の大半は
底面１８ａから液晶表示素子５０の表示面を照明する。
また、導光板１８の他端面１８ｅに到達した光は再帰反
射部材２１にて再帰反射され、往路とほぼ同じ光路を通
過して線状光源ユニット１１へ戻され、ここで拡散して
再度導光板１８へ入射し、照明光として利用される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、面状照明装置及び
液晶表示装置、特に、反射型液晶表示素子のフロントラ
イトとして最適な面状照明装置及び該照明装置を備えた
液晶表示装置に関する。
液晶表示装置、特に、反射型液晶表示素子のフロントラ
イトとして最適な面状照明装置及び該照明装置を備えた
液晶表示装置に関する。
【０００２】
【従来の技術と課題】近年、携帯電話やＰＤＡ（携帯情
報端末）の普及に伴い、低消費電力で表示品位の高い映
像表示装置の提供が望まれている。これを満足する表示
素子として、反射型液晶表示素子が注目されている。
報端末）の普及に伴い、低消費電力で表示品位の高い映
像表示装置の提供が望まれている。これを満足する表示
素子として、反射型液晶表示素子が注目されている。
【０００３】この種の反射型液晶表示素子は、明るい場
所では外光を照明光として利用するため、透過型液晶表
示素子や半透過型液晶表示素子には必要な補助光源（例
えば、バックライト）を必要としないことで、低消費電
力化を達成することができる。一方、暗い場所では視認
性の向上のために表示素子の表示面を上方から照明する
必要があり、一般的な照明方法としてはフロントライト
が知られている。
所では外光を照明光として利用するため、透過型液晶表
示素子や半透過型液晶表示素子には必要な補助光源（例
えば、バックライト）を必要としないことで、低消費電
力化を達成することができる。一方、暗い場所では視認
性の向上のために表示素子の表示面を上方から照明する
必要があり、一般的な照明方法としてはフロントライト
が知られている。
【０００４】この種のフロントライトは、特開平１１−
２１８７５７号公報に記載されているものが代表的であ
り、図８にその概略構成を示す。即ち、平面状の底面２
ａ及びプリズム面とした上面２ｂを有する導光板２を反
射型液晶表示素子１上に設け、光源ユニット３から一端
面２ｃに入射した光を底面２ａから面状に出射して表示
素子１を照明する。
２１８７５７号公報に記載されているものが代表的であ
り、図８にその概略構成を示す。即ち、平面状の底面２
ａ及びプリズム面とした上面２ｂを有する導光板２を反
射型液晶表示素子１上に設け、光源ユニット３から一端
面２ｃに入射した光を底面２ａから面状に出射して表示
素子１を照明する。
【０００５】しかしながら、この面状照明装置にあって
は、導光板２へ入射した光のうち３０〜５０％の光は導
光板２の底面２ａと上面２ｂとの間で全反射を繰り返し
て他端面２ｄへ到達し、導光板２外へ出射してしまい、
光の利用効率が大きく低下してしまう。また、他端面２
ｄから出射した光は筐体４の内部で散乱してゴースト光
が発生するという問題点をも有している。
は、導光板２へ入射した光のうち３０〜５０％の光は導
光板２の底面２ａと上面２ｂとの間で全反射を繰り返し
て他端面２ｄへ到達し、導光板２外へ出射してしまい、
光の利用効率が大きく低下してしまう。また、他端面２
ｄから出射した光は筐体４の内部で散乱してゴースト光
が発生するという問題点をも有している。
【０００６】光の利用効率を向上するために、特開平１
１−５３９１８号公報に記載されている面状照明装置が
提案されている。この装置は、図９にその概略構成を示
すように、導光板２の他端面２ｄに反射部材５を設け、
他端面２ｄに到達した光を導光板２の内部に戻すように
したものである。
１−５３９１８号公報に記載されている面状照明装置が
提案されている。この装置は、図９にその概略構成を示
すように、導光板２の他端面２ｄに反射部材５を設け、
他端面２ｄに到達した光を導光板２の内部に戻すように
したものである。
【０００７】しかし、この装置においても、反射部材５
からの反射光であって導光板２の上面２ｂでの全反射条
件から外れた光は観察眼Ａに直接入射するゴースト光に
なってしまう。ゴースト光は表示されている映像のコン
トラストを低め、表示品位を著しく劣化させることにな
る。
からの反射光であって導光板２の上面２ｂでの全反射条
件から外れた光は観察眼Ａに直接入射するゴースト光に
なってしまう。ゴースト光は表示されている映像のコン
トラストを低め、表示品位を著しく劣化させることにな
る。
【０００８】そこで、本発明の目的は、光の利用効率を
向上させると共に、ゴースト光の発生を抑えて表示品位
の劣化を招来することのない面状照明装置及び液晶表示
装置を提供することにある。
向上させると共に、ゴースト光の発生を抑えて表示品位
の劣化を招来することのない面状照明装置及び液晶表示
装置を提供することにある。
【０００９】
【発明の構成、作用及び効果】以上の目的を達成するた
め、本発明に係る面状照明装置は、光拡散機能を有する
光源ユニットと、一端面に前記光源ユニットが結合さ
れ、底面が平面をなし、光源ユニットから入射した光を
底面から出射させる光路変換部分を有する導光板と、前
記一端面から導光板に入射して導光板の他端面に到達し
た光を、少なくとも導光板の側面に平行な面から見たと
きの前記到達光の光路に沿って一端面に戻す反射部材と
を備えている。
め、本発明に係る面状照明装置は、光拡散機能を有する
光源ユニットと、一端面に前記光源ユニットが結合さ
れ、底面が平面をなし、光源ユニットから入射した光を
底面から出射させる光路変換部分を有する導光板と、前
記一端面から導光板に入射して導光板の他端面に到達し
た光を、少なくとも導光板の側面に平行な面から見たと
きの前記到達光の光路に沿って一端面に戻す反射部材と
を備えている。
【００１０】以上の構成からなる面状照明装置におい
て、導光板内を全反射しつつその他端面に到達した光
は、反射部材によって導光板内に戻され、側面に平行な
面から見たときの、反射部材への到達光の光路（往路）
に沿って、より具体的には、往路とほぼ同じ光路を通っ
て入射端面まで戻り、光源ユニットに入射して拡散され
た後、導光板に再入射して照明光として利用される。従
って、光の利用効率が向上し、照明光量が増大する。ま
た、反射部材で反射して光源ユニットに戻された光は該
光源ユニット内で拡散されて最初に導光板に入射した光
路とは異なる光路を通って照明光となり、その光量分布
はほぼ均一である。従って、面状照明光源としての輝度
むらが大きくなるおそれはない。しかも、反射部材によ
る反射光は少なくとも導光板の側面に平行な面から見た
ときの前記到達光の光路に沿って一端面に戻るため、導
光板の表面から出射してゴースト光となる光はほとんど
なく、表示品位の劣化を招来することがない。
て、導光板内を全反射しつつその他端面に到達した光
は、反射部材によって導光板内に戻され、側面に平行な
面から見たときの、反射部材への到達光の光路（往路）
に沿って、より具体的には、往路とほぼ同じ光路を通っ
て入射端面まで戻り、光源ユニットに入射して拡散され
た後、導光板に再入射して照明光として利用される。従
って、光の利用効率が向上し、照明光量が増大する。ま
た、反射部材で反射して光源ユニットに戻された光は該
光源ユニット内で拡散されて最初に導光板に入射した光
路とは異なる光路を通って照明光となり、その光量分布
はほぼ均一である。従って、面状照明光源としての輝度
むらが大きくなるおそれはない。しかも、反射部材によ
る反射光は少なくとも導光板の側面に平行な面から見た
ときの前記到達光の光路に沿って一端面に戻るため、導
光板の表面から出射してゴースト光となる光はほとんど
なく、表示品位の劣化を招来することがない。
【００１１】本発明に係る面状照明装置において、前記
反射部材は再帰反射面を有するものを好適に使用するこ
とができる。例えば、コーナーキューブアレイからなる
もの、プリズムアレイからなるものを使用することがで
きる。コーナーキューブ又はプリズムはそのピッチが
０．０１〜０．１ｍｍであることが好ましい。ピッチが
大きくなると光の往路と復路のずれが大きくなり、ゴー
スト光が発生しやすくなる。一方、ピッチが小さすぎる
と反射面で回折が発生してゴースト光の発生原因とな
る。
反射部材は再帰反射面を有するものを好適に使用するこ
とができる。例えば、コーナーキューブアレイからなる
もの、プリズムアレイからなるものを使用することがで
きる。コーナーキューブ又はプリズムはそのピッチが
０．０１〜０．１ｍｍであることが好ましい。ピッチが
大きくなると光の往路と復路のずれが大きくなり、ゴー
スト光が発生しやすくなる。一方、ピッチが小さすぎる
と反射面で回折が発生してゴースト光の発生原因とな
る。
【００１２】前記反射部材は導光板の他端面に導光板と
一体に形成されていてもよく、あるいは導光板の他端面
に接着されていてもよい。反射部材を導光板と一体に形
成すれば、精度のよい再帰反射面を作製することがで
き、量産性を確保できる。反射部材を接着する形態は、
シート状の反射部材を使用でき、既存の導光板を使用し
て再帰反射機能を容易に付加することができる。
一体に形成されていてもよく、あるいは導光板の他端面
に接着されていてもよい。反射部材を導光板と一体に形
成すれば、精度のよい再帰反射面を作製することがで
き、量産性を確保できる。反射部材を接着する形態は、
シート状の反射部材を使用でき、既存の導光板を使用し
て再帰反射機能を容易に付加することができる。
【００１３】一方、反射部材は導光板を保持する筐体に
固定してもよい。反射部材を導光板に設けるよりも筐体
に固定する方が作業性が容易である。また、導光板の他
端面と反射部材との間に空気層が介在するので、マイク
ロボールレンズ等種々の再帰反射面を用いることができ
る。
固定してもよい。反射部材を導光板に設けるよりも筐体
に固定する方が作業性が容易である。また、導光板の他
端面と反射部材との間に空気層が介在するので、マイク
ロボールレンズ等種々の再帰反射面を用いることができ
る。
【００１４】さらに、前記光源ユニットの光源は発光ダ
イオードであることが好ましい。発光ダイオードは耐衝
撃性に優れ、インバータが不要で低電圧での駆動が可能
であり、装置の小型化を達成できる。発光ダイオードは
蛍光管に比べて発光輝度が小さいが、本発明の如く光の
利用効率が向上した装置に使用すれば、輝度不足をカバ
ーすることができる。
イオードであることが好ましい。発光ダイオードは耐衝
撃性に優れ、インバータが不要で低電圧での駆動が可能
であり、装置の小型化を達成できる。発光ダイオードは
蛍光管に比べて発光輝度が小さいが、本発明の如く光の
利用効率が向上した装置に使用すれば、輝度不足をカバ
ーすることができる。
【００１５】本発明に係る液晶表示装置は、反射型液晶
表示素子と、その表示面上に配置された前記面状照明装
置とを備えている。前述の如く照明光量が大きくゴース
ト光のほとんど生じない面状照明装置が設置されている
ため、明るく表示品位の劣化がない液晶表示装置を得る
ことができる。
表示素子と、その表示面上に配置された前記面状照明装
置とを備えている。前述の如く照明光量が大きくゴース
ト光のほとんど生じない面状照明装置が設置されている
ため、明るく表示品位の劣化がない液晶表示装置を得る
ことができる。
【００１６】前記反射型液晶表示素子は室温でコレステ
リック相を示す液晶を含むものであることが好ましい。
この種の液晶を用いた表示素子は、小型・軽量で薄型で
もあり、表示駆動の終了後は電力の供給を停止しても表
示状態を維持できるので消費電力が少ない利点を有して
いる。
リック相を示す液晶を含むものであることが好ましい。
この種の液晶を用いた表示素子は、小型・軽量で薄型で
もあり、表示駆動の終了後は電力の供給を停止しても表
示状態を維持できるので消費電力が少ない利点を有して
いる。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る面状照明装置
及び液晶表示装置の実施形態について、添付図面を参照
して説明する。
及び液晶表示装置の実施形態について、添付図面を参照
して説明する。
【００１８】（第１実施形態、図１〜４参照）図１に示
す液晶表示装置は、面状照明装置１０と反射型液晶表示
素子５０とを組み合わせたもので、両者は筐体６０内に
保持されている。
す液晶表示装置は、面状照明装置１０と反射型液晶表示
素子５０とを組み合わせたもので、両者は筐体６０内に
保持されている。
【００１９】面状照明装置１０は、線状光源ユニット１
１と導光板１８とで構成されている。導光板１８は、底
面１８ａが平面とされ、上面には稜線１８ｃが互いに平
行で断面が鋸歯状の複数の不等辺プリズム１８ｂが形成
されている。稜線１８ｃは一端の入射面１８ｄに対して
所定の角度θ（図４参照）の傾きを持つように配置され
ている。
１と導光板１８とで構成されている。導光板１８は、底
面１８ａが平面とされ、上面には稜線１８ｃが互いに平
行で断面が鋸歯状の複数の不等辺プリズム１８ｂが形成
されている。稜線１８ｃは一端の入射面１８ｄに対して
所定の角度θ（図４参照）の傾きを持つように配置され
ている。
【００２０】また、導光板１８の他端面１８ｅには、微
小なコーナーキューブアレイを形成した再帰反射部材２
１（図３参照）が設けられている。コーナーキューブア
レイは導光板１８を成形する際に同時に成形される。
小なコーナーキューブアレイを形成した再帰反射部材２
１（図３参照）が設けられている。コーナーキューブア
レイは導光板１８を成形する際に同時に成形される。
【００２１】線状光源ユニット１１は、図４に示すよう
に、導光体１２と発光ダイオード１３，１４とで構成さ
れ、リフレクタ１５で覆われている。導光体１２は導光
板１８と対向する出射面１２ａが平面とされ、対向する
反射面１２ｂが複数の傾斜した面とされ、光を拡散する
機能を有している。そして、出射面１２ａは導光板１８
の入射面１８ｄと接した状態で結合される。発光ダイオ
ード１３，１４は、導光体１２の両端に配置されてい
る。
に、導光体１２と発光ダイオード１３，１４とで構成さ
れ、リフレクタ１５で覆われている。導光体１２は導光
板１８と対向する出射面１２ａが平面とされ、対向する
反射面１２ｂが複数の傾斜した面とされ、光を拡散する
機能を有している。そして、出射面１２ａは導光板１８
の入射面１８ｄと接した状態で結合される。発光ダイオ
ード１３，１４は、導光体１２の両端に配置されてい
る。
【００２２】一方、反射型液晶表示素子５０は、室温で
コレステリック相を示す液晶、例えば、カイラルネマテ
ィック液晶を一対の基板間に挟着したもので、マトリク
ス状の複数の画素によって構成されている。各画素（液
晶）は各基板上に形成した走査電極と信号電極から印加
されるパルス電圧によって駆動され、透明状態（フォー
カルコニック状態）と特定波長の可視光を選択的に反射
する選択反射状態（プレーナ状態）のいずれかに設定さ
れ、画像を表示する。
コレステリック相を示す液晶、例えば、カイラルネマテ
ィック液晶を一対の基板間に挟着したもので、マトリク
ス状の複数の画素によって構成されている。各画素（液
晶）は各基板上に形成した走査電極と信号電極から印加
されるパルス電圧によって駆動され、透明状態（フォー
カルコニック状態）と特定波長の可視光を選択的に反射
する選択反射状態（プレーナ状態）のいずれかに設定さ
れ、画像を表示する。
【００２３】前記面状照明装置１０は導光板１８の底面
１８ａが液晶表示素子５０の表示面に対向した状態で配
置される。
１８ａが液晶表示素子５０の表示面に対向した状態で配
置される。
【００２４】以上の構成からなる面状照明装置１０にお
いて、発光ダイオード１３，１４から導光体１２に入射
した光は、導光体１２の内部で全反射することで疑似線
状光として出射面１２ａから導光板１８の入射面１８ｄ
を照射する。導光板１８に入射した光は、複数のプリズ
ム１８ｂで反射し、面状光として平面状の底面１８ａか
ら出射し、液晶表示素子５０の表示面を照明する。この
照明光は液晶表示素子５０の表示面で反射され、映像光
として導光板１８を透過し、観察眼Ａへ到達する。
いて、発光ダイオード１３，１４から導光体１２に入射
した光は、導光体１２の内部で全反射することで疑似線
状光として出射面１２ａから導光板１８の入射面１８ｄ
を照射する。導光板１８に入射した光は、複数のプリズ
ム１８ｂで反射し、面状光として平面状の底面１８ａか
ら出射し、液晶表示素子５０の表示面を照明する。この
照明光は液晶表示素子５０の表示面で反射され、映像光
として導光板１８を透過し、観察眼Ａへ到達する。
【００２５】一方、光源ユニット１１から導光板１８へ
入射した光のうち、直接あるいは底面１８ａと上面（プ
リズム１８ｂ）との間で全反射を繰り返して他端面１８
ｅに到達した光は、コーナーキューブで再帰反射され、
導光板１８内を往路とほぼ同じ光路を辿って導光体１２
へ戻される。この光は導光体１２内で拡散され、再び導
光板１８へ入射し、液晶表示素子５０の照明光として作
用する。
入射した光のうち、直接あるいは底面１８ａと上面（プ
リズム１８ｂ）との間で全反射を繰り返して他端面１８
ｅに到達した光は、コーナーキューブで再帰反射され、
導光板１８内を往路とほぼ同じ光路を辿って導光体１２
へ戻される。この光は導光体１２内で拡散され、再び導
光板１８へ入射し、液晶表示素子５０の照明光として作
用する。
【００２６】以上の作用を有する面状照明装置１０にお
いて、導光板１８の他端面１８ｅに到達した光は再帰反
射部材２１にて導光板１８へ戻され、最終的には照明光
として作用するため、光源の光をほぼ全て照明光として
使用でき、光の利用効率が格段に向上し、消費電力を小
さくすることができる。また、再帰反射部材２１で反射
して光源ユニット１１に戻された光は導光体１２内で拡
散されて最初に導光板１８に入射した光路とは異なる光
路を通って照明光となり、その光量分布はほぼ均一であ
る。従って、面状照明光源としての輝度むらが大きくな
るおそれはない。
いて、導光板１８の他端面１８ｅに到達した光は再帰反
射部材２１にて導光板１８へ戻され、最終的には照明光
として作用するため、光源の光をほぼ全て照明光として
使用でき、光の利用効率が格段に向上し、消費電力を小
さくすることができる。また、再帰反射部材２１で反射
して光源ユニット１１に戻された光は導光体１２内で拡
散されて最初に導光板１８に入射した光路とは異なる光
路を通って照明光となり、その光量分布はほぼ均一であ
る。従って、面状照明光源としての輝度むらが大きくな
るおそれはない。
【００２７】さらに、再帰反射部材２１による反射光は
往路とほぼ同じ光路を通過して入射面１８ｄに戻るた
め、導光板１８の上面から出射してゴースト光となる光
はほとんどなく、表示品位の劣化を招来することがな
い。
往路とほぼ同じ光路を通過して入射面１８ｄに戻るた
め、導光板１８の上面から出射してゴースト光となる光
はほとんどなく、表示品位の劣化を招来することがな
い。
【００２８】また、再帰反射部材２１におけるコーナー
キューブアレイのピッチは０．０１〜０．１ｍｍである
ことが好ましい。ピッチが大きくなると光の往路と復路
のずれが大きくなってゴースト光が発生しやすくなり、
ピッチが小さすぎると反射面で回折が発生してゴースト
光の発生原因となる。なお、アレイのピッチに関しては
以下に説明するプリズムアレイやマイクロボールアレイ
においても同様である。
キューブアレイのピッチは０．０１〜０．１ｍｍである
ことが好ましい。ピッチが大きくなると光の往路と復路
のずれが大きくなってゴースト光が発生しやすくなり、
ピッチが小さすぎると反射面で回折が発生してゴースト
光の発生原因となる。なお、アレイのピッチに関しては
以下に説明するプリズムアレイやマイクロボールアレイ
においても同様である。
【００２９】また、再帰反射部材２１を導光板１８と一
体に形成すれば、精度のよい再帰反射面を作製すること
ができ、量産性を確保できる。
体に形成すれば、精度のよい再帰反射面を作製すること
ができ、量産性を確保できる。
【００３０】一方、本第１実施形態において、導光板１
８のプリズム稜線１８ｃは入射面１８ｄに対して角度θ
の傾きを持つように配置されているため、即ち、液晶表
示素子５０の画素配列方向に対して稜線１８ｃが傾斜す
るように配置されているため、画素からの光と照明光と
が干渉してモアレ縞を生じることはない。
８のプリズム稜線１８ｃは入射面１８ｄに対して角度θ
の傾きを持つように配置されているため、即ち、液晶表
示素子５０の画素配列方向に対して稜線１８ｃが傾斜す
るように配置されているため、画素からの光と照明光と
が干渉してモアレ縞を生じることはない。
【００３１】なお、発光ダイオード１３，１４のいずれ
かを反射部材に置き換えてもよい。この場合、プリズム
１８ｂの稜線１８ｃの傾き方向の上流側に位置する発光
ダイオード１３を残すことが、導光板１８に輝線が発生
することを抑えるうえで好ましい。このような効果は、
稜線１８ｃの傾き方向の上流側に位置する発光ダイオー
ド１３の発光量を下流側に位置する発光ダイオード１４
の発光量よりも大きくすることでも達成することができ
る。
かを反射部材に置き換えてもよい。この場合、プリズム
１８ｂの稜線１８ｃの傾き方向の上流側に位置する発光
ダイオード１３を残すことが、導光板１８に輝線が発生
することを抑えるうえで好ましい。このような効果は、
稜線１８ｃの傾き方向の上流側に位置する発光ダイオー
ド１３の発光量を下流側に位置する発光ダイオード１４
の発光量よりも大きくすることでも達成することができ
る。
【００３２】（第２実施形態、図５参照）第２実施形態
である液晶表示装置は、基本的には前記第１実施形態と
同様の部材、構成からなり、異なるのは、図５に示すよ
うに、再帰反射部材２２として、入射光を導光板１８の
側面１８ｆに平行な断面においてのみほぼ同じ光路を通
過して入射面１８ｄに戻す作用を有するものを使用した
点にある。換言すれば、液晶表示素子の表示面に平行な
面内では、図５に示すように正反射する。
である液晶表示装置は、基本的には前記第１実施形態と
同様の部材、構成からなり、異なるのは、図５に示すよ
うに、再帰反射部材２２として、入射光を導光板１８の
側面１８ｆに平行な断面においてのみほぼ同じ光路を通
過して入射面１８ｄに戻す作用を有するものを使用した
点にある。換言すれば、液晶表示素子の表示面に平行な
面内では、図５に示すように正反射する。
【００３３】具体的には、再帰反射部材２２は側面１８
ｆに平行な断面において、図３に示したのと同様の直角
三角形状のプリズムアレイであり、このプリズム面に到
達した光は側面１８ｆに平行な断面内においてのみ、往
路とほぼ同じ光路を辿って光源ユニット１１（図１参
照）へ戻る。
ｆに平行な断面において、図３に示したのと同様の直角
三角形状のプリズムアレイであり、このプリズム面に到
達した光は側面１８ｆに平行な断面内においてのみ、往
路とほぼ同じ光路を辿って光源ユニット１１（図１参
照）へ戻る。
【００３４】なお、本第２実施形態において、導光板１
８の上面に形成されたプリズム１８ｂの稜線１８ｃは入
射面１８ｄに対して平行に配置されている。
８の上面に形成されたプリズム１８ｂの稜線１８ｃは入
射面１８ｄに対して平行に配置されている。
【００３５】本第２実施形態での作用効果は前記第１実
施形態と同様であり、特に、再帰反射部材２２はプリズ
ム面であるため、第１実施形態で用いられているコーナ
ーキューブよりも容易かつ安価に作製することができ
る。
施形態と同様であり、特に、再帰反射部材２２はプリズ
ム面であるため、第１実施形態で用いられているコーナ
ーキューブよりも容易かつ安価に作製することができ
る。
【００３６】（第３実施形態、図６参照）第３実施形態
である液晶表示装置は、基本的には前記第１実施形態と
同様の部材、構成からなり、異なるのは、図６に示すよ
うに、再帰反射部材２３として、第１実施形態で説明し
たコーナーキューブアレイあるいは第２実施形態で説明
したプリズムアレイを形成したシートとし、該シートを
透明な接着剤２５を介して導光板１８の他端面１８ｅに
接着した点にある。
である液晶表示装置は、基本的には前記第１実施形態と
同様の部材、構成からなり、異なるのは、図６に示すよ
うに、再帰反射部材２３として、第１実施形態で説明し
たコーナーキューブアレイあるいは第２実施形態で説明
したプリズムアレイを形成したシートとし、該シートを
透明な接着剤２５を介して導光板１８の他端面１８ｅに
接着した点にある。
【００３７】本第３実施形態での作用効果は前記第１実
施形態と同様であり、特に、再帰反射部材２３としてシ
ート状のものを使用し、他端面１８ｅに接着するように
したため、再帰反射部材２３を安価に得ることができ、
既存の導光板を使用して再帰反射機能を容易に付加する
ことができる。
施形態と同様であり、特に、再帰反射部材２３としてシ
ート状のものを使用し、他端面１８ｅに接着するように
したため、再帰反射部材２３を安価に得ることができ、
既存の導光板を使用して再帰反射機能を容易に付加する
ことができる。
【００３８】（第４実施形態、図７参照）第４実施形態
である液晶表示装置は、基本的には前記第１実施形態と
同様の部材、構成からなり、異なるのは、図７に示すよ
うに、マイクロボールレンズアレイからなる再帰反射部
材２４を、導光板１８の他端面１８ｅに対向する状態で
筐体６０の内面に貼り付けた点にある。なお、再帰反射
部材２４には第１実施形態で説明したコーナーキューブ
アレイあるいは第２実施形態で説明したプリズムアレイ
を形成したものであってもよい。
である液晶表示装置は、基本的には前記第１実施形態と
同様の部材、構成からなり、異なるのは、図７に示すよ
うに、マイクロボールレンズアレイからなる再帰反射部
材２４を、導光板１８の他端面１８ｅに対向する状態で
筐体６０の内面に貼り付けた点にある。なお、再帰反射
部材２４には第１実施形態で説明したコーナーキューブ
アレイあるいは第２実施形態で説明したプリズムアレイ
を形成したものであってもよい。
【００３９】本第４実施形態での作用効果は前記第１実
施形態と同様であり、特に、再帰反射部材２４を筐体６
０に固定するため、作業性が容易である。
施形態と同様であり、特に、再帰反射部材２４を筐体６
０に固定するため、作業性が容易である。
【００４０】（他の実施形態）なお、本発明に係る面状
照明装置及び液晶表示装置は前記各実施形態に限定する
ものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できる。
照明装置及び液晶表示装置は前記各実施形態に限定する
ものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できる。
【００４１】例えば、導光体や導光板の細部は任意であ
り、反射型液晶表示素子は種々の構成のものを使用でき
ることは勿論である。特に、単一の液晶セルからなるモ
ノカラー表示素子以外に、光の３原色であるＲ，Ｇ，Ｂ
をそれぞれ選択反射する三つの液晶セルを積層したフル
カラー表示素子を面状照明装置と組み合わせてもよい。
り、反射型液晶表示素子は種々の構成のものを使用でき
ることは勿論である。特に、単一の液晶セルからなるモ
ノカラー表示素子以外に、光の３原色であるＲ，Ｇ，Ｂ
をそれぞれ選択反射する三つの液晶セルを積層したフル
カラー表示素子を面状照明装置と組み合わせてもよい。
【図１】液晶表示装置の第１実施形態を示す断面図。
【図２】前記第１実施形態における光の再帰反射状態を
示す平面図。
示す平面図。
【図３】前記第１実施形態の要部を示す断面図。
【図４】前記第１実施形態の光源ユニットを示す斜視
図。
図。
【図５】液晶表示装置の第２実施形態における光の再帰
反射状態を示す平面図。
反射状態を示す平面図。
【図６】液晶表示装置の第３実施形態の要部を示す断面
図。
図。
【図７】液晶表示装置の第４実施形態の要部を示す断面
図。
図。
【図８】従来の面状照明装置の一例を備えた液晶表示装
置を示す断面図。
置を示す断面図。
【図９】従来の面状照明装置の他の例を備えた液晶表示
装置を示す断面図。
装置を示す断面図。
１０…面状照明装置 １１…光源ユニット １３，１４…発光ダイオード １８…導光板 １８ａ…底面 １８ｂ…プリズム １８ｄ…入射面 １８ｅ…他端面 １８ｆ…側面 ２１，２２，２３，２４…再帰反射部材 ５０…反射型液晶表示素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０２Ｂ 5/13 Ｇ０２Ｂ 5/13 6/00 ３３１ 6/00 ３３１ Ｇ０２Ｆ 1/13357 Ｈ０１Ｌ 33/00 Ｍ Ｈ０１Ｌ 33/00 Ｆ２１Ｙ 101:02 // Ｆ２１Ｙ 101:02 Ｇ０２Ｆ 1/1335 ５３０ Ｆターム(参考） 2H038 AA55 BA06 2H042 EA03 EA08 EA11 EA14 EA15 2H091 FA14Z FA21Z FA23Z FA45Z LA17 LA18 5F041 EE23 EE25 FF11 5G435 AA03 BB12 BB16 DD12 EE22 FF03 FF06 FF08 GG23 GG24 GG26
Claims (11)
- 【請求項１】 光拡散機能を有する光源ユニットと、 一端面に前記光源ユニットが結合され、底面が平面をな
し、光源ユニットから入射した光を底面から出射させる
光路変換部分を有する導光板と、 前記一端面から導光板に入射して導光板の他端面に到達
した光を、少なくとも導光板の側面に平行な面から見た
ときの前記到達光の光路に沿って一端面に戻す反射部材
と、 を備えたことを特徴とする面状照明装置。 - 【請求項２】 前記反射部材は再帰反射面を有すること
を特徴とする請求項１記載の面状照明装置。 - 【請求項３】 前記反射部材がコーナーキューブアレイ
からなることを特徴とする請求項１記載の面状照明装
置。 - 【請求項４】 前記反射部材がプリズムアレイからなる
ことを特徴とする請求項１記載の面状照明装置。 - 【請求項５】 前記コーナーキューブ又は前記プリズム
のピッチが０．０１〜０．１ｍｍであることを特徴とす
る請求項３又は請求項４記載の面状照明装置。 - 【請求項６】 前記反射部材が導光板の他端面に導光板
と一体に形成されていることを特徴とする請求項１、請
求項２、請求項３、請求項４又は請求項５記載の面状照
明装置。 - 【請求項７】 前記反射部材が導光板の他端面に接着さ
れていることを特徴とする請求項１、請求項２、請求項
３、請求項４又は請求項５記載の面状照明装置。 - 【請求項８】 前記反射部材が導光板を保持する筐体に
固定されていることを特徴とする請求項１、請求項２、
請求項３、請求項４又は請求項５記載の面状照明装置。 - 【請求項９】 前記光源ユニットの光源が発光ダイオー
ドであることを特徴とする請求項１、請求項２、請求項
３、請求項４、請求項５、請求項６、請求項７又は請求
項８記載の面状照明装置。 - 【請求項１０】 反射型液晶表示素子と、その表示面上
に配置された請求項１、請求項２、請求項３、請求項
４、請求項５、請求項６、請求項７、請求項８又は請求
項９記載の面状照明装置とを備えたことを特徴とする液
晶表示装置。 - 【請求項１１】 前記反射型液晶表示素子が室温でコレ
ステリック相を示す液晶を含むものであることを特徴と
する請求項１０記載の液晶表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000357168A JP2002162912A (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | 面状照明装置及び液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000357168A JP2002162912A (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | 面状照明装置及び液晶表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002162912A true JP2002162912A (ja) | 2002-06-07 |
Family
ID=18829276
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000357168A Pending JP2002162912A (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | 面状照明装置及び液晶表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP2002162912A (ja) |
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