JP2002160725A - 包装容器 - Google Patents

包装容器

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JP2002160725A
JP2002160725A JP2000353316A JP2000353316A JP2002160725A JP 2002160725 A JP2002160725 A JP 2002160725A JP 2000353316 A JP2000353316 A JP 2000353316A JP 2000353316 A JP2000353316 A JP 2000353316A JP 2002160725 A JP2002160725 A JP 2002160725A
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Tamaki Nagai
環 永井
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TAMAYA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出荷されるときは嵩低く取扱え、使用に供す
るときには容器の両側板を引き起こす操作を加えること
で自動的に容器(箱)として簡単に組立てられる機能を
備える。 【解決手段】 両側板22(32)が組立隣接部の側板
23(33)内面に一部を係止されるように底板21ま
たは蓋板31の隅角から開放側に伸びる斜め内折線を付
された連結フラップ25(35)を有し、前記両側板2
2(33)と直交する向きで少なくとも一方の側板23
(33)に折線を介して連接される折返し片26(3
6)を備え、この折返し片26(36)がその両側を折
畳状態にある前記両側板端に連接の連結フラップ25
(35)の上側に被せるように内側に折返されて中央部
分のみ対応する側板の内面に固定され、連結フラップ2
5(35)の固定側となる縁部が、折返し片26(3
6)の折曲げ部にて挟み付けられるようにされ、組立時
両側板を引き起こすと折返し片26(36)の両端部に
連結フラップ25(35)の可動部分を引き込んで側板
22(32)を起立固定される構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡易型の包装箱に
関するもので、詳しくは輸送時における形態を嵩低くで
きて、使用時にはいわゆるワンタッチで組立できる機能
を備えた包装容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、比較的薄手の板紙を用いて製函さ
れている嵌め合わせ蓋と箱本体部とが連接された構造の
包装用紙箱では、例えば図7に箱を開いた状態で表わす
全体斜視図で示されるような構造のものが、取扱いが便
利であることから多く使用されている。
【0003】このような包装用箱100は、図7(a)
(b)に示されるように、箱の本体(身)101の対向
する両側板103,103を、蓋102と連接する後側
板104およびその反対側の前側板105に対して、そ
れぞれの側板103に取付く連結フラップ106におけ
る斜め内折線106aから先の三角部分pを糊付けし
て、両側板103,103を折畳んだ状態から底板10
7に連接する外折線に沿って引起すと、連結フラップ1
06部分での糊付けによって身101の部分が箱型に形
成されるようになっている。また、蓋102側は、その
蓋板111の幅および長さの両寸法が前記身101の外
形寸法よりやや大きくされて身101の後側板104に
蓋板111が連接され、両側に外折線によって連接され
る側板112,112が身101側の両側板103の外
側に被さるようにして、蓋板111に外折線で連接され
る外被側板113に、前記身101部の両側板103,
103と同様にして連結フラップ116を斜め内折線1
16aから先の三角部分pを糊付けして、その両側板1
12,112を起こすと身101に対して蓋102を被
せられる状態となるようにされている。
【0004】このように構成される包装箱100は、使
用に際して組立てるには、前記身101の前側板105
に外折線を介して連接する折返し片107および蓋10
2の外被側板113に外折線を介して連接する折返し片
117を、いずれも引起される両側板103,103
(112,112)の内側に、図7(a)に示されるよ
うに、折目線(外折線)に沿って折り曲げて、その先端
部に内折線で連接される細幅の抑え片108(118)
を底板101aの内面(蓋板の内面)に押し当てるとと
もに、折返し片107(117)の両側部に設けられた
小片の係り止め109(119)を両側板103,10
3(112,112)内面に押し当てて、それらの接触
抵抗によって折返し片107(117)の折込係止がで
きるようにされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の簡易
組立構造の包装箱100は、比較的軽量な物品の包装容
器として広く採用されているが、取り扱い上不便である
という問題点がある。このタイプの容器は、製造工場
で、一般の紙器と同様に打抜きされた箱体のブランクを
自動製函機によって両側板部の折畳み操作と連結フラッ
プ部分での所要個所に対する糊付け操作が行われ、前記
図7(b)で示されるような状態にされるので、輸送に
際して所要数まとめて束ねられてユーザーに提供され
る。したがって、運搬時には嵩低く取扱えて都合よい
が、ユーザーが商品をこの包装箱に収容するときには1
個ずつ組立てる必要がある。もちろん、別途部品を用い
ることはないが、前述のように折返し片107(11
7)を両側板103,103(112,112)の間に
折り曲げて組立てる操作を行わねばならず、多量の商品
を収容包装する場合、多くの手数を要するという問題が
ある。とくに、折返し片107(117)と抑え片10
8(118)を正しく折り曲げて組立てないと仮組みさ
れた状態で外力が加わるか、あるいは振動などで、緩み
が生じて折返し片107(117)が浮き上がり、箱の
姿勢を維持できず、商品を収容する操作に支障を来すと
いう問題点がある。
【0006】また、蓋を有しない箱、あるいはトレイな
どの容器に合っては、その殆どが綴じ具(例えばホチキ
スの針)によって側板同士を繋いで組み立てられるか、
フラップを糊付けして固定されるような構造とされてい
る。そのために、商品などを収容するまでの運搬では非
常に嵩高くなって取扱いが不便であると同時に運搬費が
高価につくという問題点がある。
【0007】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、容器の製造工場から出荷されると
きは嵩低く取扱えて、使用に供するときには容器の主体
(身部あるいは蓋部)の両側板を引き起こす操作を加え
ることで自動的に容器(箱)としてワンタッチで組立て
られる機能を備えて安価に供給できる包装容器を提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、本発明による包装容器は、
両側板が組立隣接部位の側板内面に一部を係止されるよ
うに底板もしくは蓋板の隅角から開放側に伸びる斜め内
折線を付された連結フラップを有し、前記両側板と直交
する向きで少なくとも一方の側板に折線を介して連接さ
れる折返し片を備え、この折返し片がその両側を折畳状
態にある前記両側板端に連接の連結フラップの上側に被
せるように内側に折返されて中央部分のみ対応する側板
の内面に固定され、前記連結フラップの固定側となる部
分の縁部が、前記折返し片の折曲げ部にて挟み付けられ
るようにされ、組立時両側板を引き起こすと折返し片の
両端部に前記連結フラップの可動部分を引き込んで側板
を起立固定される構成であることを特徴とするものであ
る。
【0009】本発明の包装容器においては、工場からの
出荷運搬に際して要部を組み込まれて折畳んだ仮組み状
態で嵩低くして輸送することができる。そして、ユーザ
ーが使用する時点では、折畳まれた状態の容器の両側板
を手で引き起こすように操作すると、それら側板に連接
の連結フラップが、中央部で固定されて被さる折返し片
によって斜め内折線より折返し片側となる部分を、折り
曲げ部に沿う部分で挟み付けられているので、前記内折
線より引き起こしている側板側に繋がる連結フラップ部
分(可動部分)がその引き起こし力の加わる側板ととも
に動いて、その連結フラップの可動部分の縁によって前
記折返し片のフリーである端部が持ち上げられる。する
と、その連結フラップの可動部分は内折線を境にして起
立すると同時に持ち上げていた折返し片両端部の弾性復
元力でその折返し片の内側に折畳まれて抑え込まれ、そ
の結果,側板が折返し片により端部を固定されて起立保
持される。
【0010】本発明によれば、組立に際して、両側板を
引き起こすことにより自動的に側板が端部で折返し片に
よって起立保持され、組立後もそのまま組立状態を維持
されて箱としての役目を果たすことができる。このよう
な組立の手段において、本発明にかかる包装容器では、
折返し片の中央部の一部を対応する側板の内面に糊付け
するだけで、連結フラップを一切糊付けなど固定するこ
となく折返し片による挟み付けで自由端部を固定させる
ことにより目的を達成できる構成としたことで、容器製
作の加工時に前記折返し片にのみ一部に固定手段(例え
ば糊付け)を施せばよく、従来品に見られるように連結
フラップの固定側となる三角形部分に糊付けして折返し
貼り付けをするような工程を省くことが可能になり、加
工が容易になって生産性を高め、製品コストを低減でき
るという効果がある。しかも、包装作業時には連結フラ
ップ部分が糊付けなどの固定手段を施されていなくと
も、ごく短時間で箱の組立ができるので作業能率を向上
させ得るという効果がある。
【0011】また、本発明は、組立時前記連結フラップ
部の内折曲げと折返し片により側板が起立するように形
成された箱本体と蓋部が直列に連接される形式の包装箱
であって、箱本体の蓋連接部と反対側の前側板および蓋
の外被側板にそれぞれ連接される折返し片を、それぞれ
内側に折曲げてその折返し片の両側が前記箱本体部,蓋
部各々の両側板連結フラップ部の上側に被せられて中央
部分のみ対応面に固定され、前記連結フラップの斜め内
折線を境とする固定側が前記折返し片にて挟持されるよ
うにして、組立持両側板を引き起こすと折返し片の両端
部に両側板連結フラップの可動部分を引き込んで自動的
に側板を起立固定される構成であるのがよい。
【0012】こうすると、箱本体ならびに蓋の各両側板
を手で引き起こす操作をすることにより、それら側板に
連接の連結フラップ部分で、中央部を固定されて被さる
折返し片のフリーな両端部が、斜め内折線に沿って起立
させられる三角状の連結フラップの可動部分で傾斜する
縁によって持ち上げられ、その連結フラップの可動部分
が起立すると同時に持ち上げられていた折返し片両端部
の弾性復元力によってその内側に折畳まれて抑え込ま
れ、両側板が折返し片によって両端部を固定保持され
る。同様にして蓋もその両側板を引き起こすと自動的に
起立保持されて、簡単に箱の組立が行える。しかも、組
立後における型崩れもなく、作業能率を著しく向上させ
ることができる。また、このような構成にてなる容器
は、使用後において側板を内側に倒すようにすれば、も
とのように折畳まれて扁平な嵩低い状態になり、廃棄す
るにも都合がよいという利点がある。
【0013】さらに、本発明では、前記折返し片が付設
される側板を前後一対設けられ、それら側板と交差する
両側板をそれぞれ前記連結フラップで連結されるように
するのがよい。こうすると、蓋のない箱本体(身)だけ
の容器、あるいは蓋においてその側板を起立させて組立
てる操作がワンタッチで行えるので、組立前は折畳んで
嵩低くて、使用時に簡単に組立てられることから取扱い
が便利になるという効果がある。
【0014】前記連結フラップの固定側となる部分は、
その自由端縁が前記折返し片の折線よりやや控えた直線
状に形成されるのがよい。こうすることで、連結フラッ
プを左右側板とともに折畳めば、その上側に折曲げ重ね
られる折返し片の折曲げ部でもって前記自由端縁が挟み
込まれて、折返し片の中央部分を対応する側板内面に固
定された状態で挟持による抵抗で固定状態にされる。し
たがって、固定部分となる個所を糊貼りなどせずとも、
組立時に両側板を引き起こすときに連結フラップの可動
部分が斜め内折線に沿って引き起こされ、固定側が移動
せず組立効果を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明による包装容器の具
体的な実施の形態につき、図面を参照しつつ説明する。
【0016】図1に本実施の形態の包装箱を組立状態で
開いた要部を切り欠いて表わす全体斜視図が示されてい
る。図2に本実施の形態にかかる包装箱の展開図が、図
3に要部の拡大展開図が、それぞれ示されている。
【0017】本実施の形態の包装容器としては、箱本体
(身)2と被せ蓋3(以下、単に蓋または蓋部3とい
う)とが連接された一体型の包装箱1について説明す
る。この包装箱1は、薄手の板紙を用いて図2に示され
るように打抜かれたブランクから形成される。
【0018】この図2において、一方の箱本体部2は、
所要寸法の底部21の周囲に外折線a,a′を介して側
板22,22′と、外折線b,b′を介して前記側板2
2,22′と同じ高さ寸法の前側板23と後側板24
が、それぞれ折線c,dを介して連接され、それら前側
板23と両方の側板22,22′の一端とは、いずれも
コーナー部から外向きに45°の位置に内折線eが設け
られた連結フラップ25,25と外折線f,f′で連接
されている。同様にして両方の側板22,22′の他端
と後側板24とは折線g,g′を介して接続されてい
る。そして、前側板23の前記底板21と反対の側に外
折線hを介してその前側板23の高さ寸法よりやや低い
寸法にされた折返し片26が連接されている。この折返
し片26は、図示されるように、先端側を狭くした台形
に形成されている。
【0019】また、他方の蓋部3は、蓋体31が前記後
側板24と外折線iを介して連接され、その寸法は前記
箱本体部2の底板21よりやや大きい寸法にされてお
り、両側に外折線j、j′を介して対称に側板32,3
2′が連接され、前記後側板24と反対の側に外折線k
を介して外被側板33が連接されている。そして、その
外被側板33の両端部と前記側板32,32′とが、そ
れぞれ前記箱本体部2における側板22,22′と前側
板23と同様に、外折線m、m′を介して接続されてい
る。そして、それら外被側板33と両方の側板32,3
2′の一端とは、いずれもコーナー部から外向きに45
°の位置に内折線eが設けられた連結フラップ35と3
5とを外折線fa,fa′で連接されている。また、外
被側板33の前記蓋板31と反対の側に外折線nを介し
てその外被側板33の高さ寸法よりもやや低い寸法にさ
れた折返し片36が連接されている。この折返し片36
は、前記箱本体部2のものと同様に先端側を狭くして台
形に形成されている。なお、符号37は箱を開くときの
指掛け用の穴である。
【0020】前記連結フラップ25,25および連結フ
ラップ35,35は、図3に示されるように、底板21
および蓋板31のコーナー部からの斜め内折線eから前
側板23または外被側板33側の部分の自由端縁25a
または35aを、いずれも外折線hまたはnの延長線上
よりやや斜め内折線e側に控えた状態で直線状にされ、
斜め内折線eより側板22,22′側または側板32,
32′側に位置する三角部分(可動部分)の自由端を内
側に傾斜させて形成されている。なお、中間部の連結フ
ラップ28,28は45°の斜め内折線e′を中間部に
設けられて、自由端縁はいずれも傾斜させてある。
【0021】このようにされる包装箱1のブランクは、
まず箱本体部2の両側板22,22′と蓋部3の両側板
32,32′ならびにこれらに接続されている連結フラ
ップ25,25と28,28および35,35を外折線
f′,a,ga,j,mとf′,a′,ga′,j′,
m′に沿って内側に折畳む。次いで折返し片26および
36の中央部のみに糊付けして、それら折返し片26,
36をそれぞれの連接部外折線h,kに沿って内側に折
曲げて、前記折返し片26,36を中央部の糊付け部分
で前側板23および外被側板36の内側に貼着する。こ
れらの操作は、従来公知の自動折畳み装置によって行わ
れる。この箱本体部2ならびに蓋部3は、自動折畳み装
置による折畳みに際して、前記折返し片26,36の中
央部分のみ糊付けして折畳むことになるので、従来のよ
うに連結フラップの三角部分に位置合わせして糊付けす
るようなことがなく操作が簡単になり作業性が向上す
る。
【0022】こうして両側板22,22′および32,
32′と折返し片26および36が折畳まれると、図4
に示されるようになる。この図4において斜線を付した
ところが糊付けされている部分を表わしている。このよ
うに折畳まれた状態では平らであるので、この状態のも
のを所要枚数ずつ束ねるなどして製品として出荷され
る。
【0023】使用に際しては、図5(a)で示されるよ
うに、箱本体部2を両手A,Aで持って親指を左右に両
側板22,22′に掛けて引き起こす(矢印で示す)
と、これら両側板22,22′の端部に連接される連結
フラップ25,25が、いずれも斜め内折線eを境にし
て前側板23側に接する部分25b(固定部分25b)
の自由端縁25cが折返し片26の折曲げ部内側に挟み
込まれて大きな抵抗を受けて固定状態となって、前側板
23もともに引き起こされる。
【0024】この際、前側板23側では、折返し片26
がその中央部分を前側板23の内面に接着されて、両端
部26a,26aがフリーの状態にあるので、側板2
2,22′とともに引き起こされる連結フラップ25,
25の可動部分25aが、図5(b)で示されるよう
に、折返し片26の端部26aを持上げて斜め内折線e
を基準にして外側に移動すると、その折返し片26の端
部26aの復元しようとする弾性力で連結フラップ25
の可動部分25aを内側に引き込む。その結果、可動部
分25aが外折線hに沿って折り曲げられ、その外折線
hによる折り曲げ内側で係止状態にある連結フラップ2
5の固定部分25bと重なり合い、側板22,22′と
前側板23を起立させて固定されるのである。なお、後
側板24側の連結フラップ28,28は、その斜め内折
線e′から後側板24に折線gaならびに折線ga′を
介して連接する三角部分を指で抑えるようにして後側板
24を折線dに沿って折曲げるようにすれば、前記斜め
内折線e′部分で内折されて後側板24を起立でき、箱
本体2が形成されるのである。
【0025】蓋部3も同様にして両側板32,32′を
引き起こすことにより、外被側板33と連結される連結
フラップ35,35の各可動部分35aが前記箱本体側
と同様に機能して、折返し片36を介して外被側板33
と両側板32,32′が起立して固定され、蓋部3が組
上げられる。こうして、図1に示されるように包装箱1
が組み立てられるのである。この場合も連結フラップ3
5の固定部分35bは自由端縁35cを折返し片36の
折曲げ内側に挟まれて固定状態に保たれる。
【0026】このように、箱本体部2および蓋部3は、
いずれも図3の状態から両側板22,22′および3
2,32′を引き起こすことにより組立できるので、包
装する商品に応じて、箱を組立てる操作に続いて被包装
商品(物品)を収納して蓋部3を箱本体部2に被せるこ
とにより包装できるのである。したがって、包装作業を
ごく簡単に行うことが可能となり、作業性が向上する。
また、箱の組立と商品の包装とを別個に行う場合には、
前述のように簡単に組立できるので、多量に取扱うに際
して速やかに組立られ、型崩れせずに保形できるので、
薄手の板紙を使用する包装箱として軽便に利用できるの
である。このようなことから、店頭販売を行うような商
品の包装や手作業で多量に物品の包装を行う場合に使用
して有効である。
【0027】また、この実施の形態による包装箱1は、
消費者が包装された商品を取り出した後に廃棄処分する
に際しても、前述の組立時と逆の操作で、側板22,2
2′と前側板23並びに側板32,32′と外被側板3
3との掛合わせ部分を、それぞれの折返し片26,36
の端部26a,36aを持ち上げて、それぞれの側板2
2,22′,32,32′を内側に倒すことで当初の扁
平な状態に戻すことができ、嵩低くして廃棄することが
できるのである。
【0028】次ぎに、図6に示されるのは蓋と箱本体
(身)が独立してなる被せ蓋包装箱の一実施形態であ
る。この包装箱10は、箱本体10aと蓋10bとが嵌
り合う寸法形状で、その構造は同一であるので箱本体1
0aについて説明する。
【0029】両側板12,12′および前後の側板1
3,14との連結部については、前記実施の形態にかか
る包装箱と同じ構成にされている。すなわち、前後の側
板13,14にはいずれも折返し片16,17が連接さ
れ、側板12,12′の両端部に前述のものと同様構造
にされた連結フラップ15(構造の詳細は前記実施形態
のものと同一であるので説明を省略する)が付され、そ
れら連結フラップ15の自由端側(前記実施形態におけ
る固定部分)が折返し片によって挟みつけられて固定状
態になるようにされている。また、両折返し片16,1
7はいずれも中央部分を対応する面に糊付けされて固定
される。
【0030】したがって、この包装箱10は、製函工場
で製作された組立前の状態では、図6(b)に示される
折畳まれた状態にある。そこで、使用に際しては、左右
の側板12,12′を両手で引き起こすことにより、連
結フラップ15の可動部分がともに引き起こされるの
で、折返し片16,17の両端部が持ち上げられるとと
もに、引き起こされる連結フラップ15の可動部分が前
述のように作動して折り返されることにより、折返し片
16,17の両端部の内側に折畳まれて、その折返し片
16,17の各両端部の復元力で抑えられることにな
る。その結果、側板12,12′と前後の側板13,1
4がともに固定されて図6(a)の状態に組立てられ
る。
【0031】このように被せ蓋形式の包装箱10によれ
ば、その箱本体と別な蓋とを組み合わせて使用されるも
の、あるいは側板の両端部の形状を変えることにより例
えばトレーのような容器として使用できる。前記実施形
態の箱や身のみの箱であっても、組立がワンタッチでで
きるので、作業性がよく便利であり、使用済みでの廃棄
処分に際しても嵩低くなるので都合がよい。
【0032】本発明の包装容器は、その使用材料とし
て、前述の薄手板紙のほかに、ミニダンボールシート
(コルゲート中芯の非常に小さい形状のもの)あるいは
プラスチックシートなどを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施の形態の包装箱を組立状態で開
いた要部を切り欠いて表わす全体斜視図である。
【図2】図2は、本実施の形態にかかる包装箱の展開図
である。
【図3】図3は、要部の拡大展開図である。
【図4】図4は、所要の部位を折曲げて一部を糊付け固
定された組立前の状態を表わす斜視図である。
【図5】図5(a),(b)は、組立時の態様を表わす
図である。
【図6】図6は、包装容器の別実施の形態を表わし、
(a)は組立てられた態様を表わす斜視図で、(b)は
折畳まれた組立前を表わす斜視図である。
【図7】図7(a)は、従来の包装箱の箱を開いた状態
で表わす全体斜視図、(b)は組立前の状態を表わす平
面図である。
【符号の説明】
1 包装箱 2,12 箱本体部(身) 3,13 蓋部 12,12′,22,22′,32,32′ 側板 13,23 前側板 14,24 後側板 15,25,35,28 連結フラップ 16,17,26,36 折返し片 25a,35a 連結フラップの可動部分 25b,35b 連結フラップの固定部分 25c,35c 連結フラップの自由端縁 26a,36a 連結フラップの端部 33 外被側板 e,e′ 内折線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側板が組立隣接部位の側板内面に一部
    を係止されるように底板もしくは蓋板の隅角から開放側
    に伸びる斜め内折線を付された連結フラップを有し、前
    記両側板と直交する向きで少なくとも一方の側板に折線
    を介して連接される折返し片を備え、この折返し片がそ
    の両側を折畳状態にある前記両側板端に連接の連結フラ
    ップの上側に被せるように内側に折返されて中央部分の
    み対応する側板の内面に固定され、前記連結フラップの
    固定側となる部分の縁部が、前記折返し片の折曲げ部に
    て挟み付けられるようにされ、組立時両側板を引き起こ
    すと折返し片の両端部に前記連結フラップの可動部分を
    引き込んで側板を起立固定される構成であることを特徴
    とする包装容器。
  2. 【請求項2】 組立時前記連結フラップの内折曲げと折
    返し片により側板が起立するように形成された箱本体と
    蓋部が直列に連接される形式の包装箱であって、箱本体
    の蓋連接部と反対側の前側板および蓋の外被側板にそれ
    ぞれ連接される折返し片を、それぞれ内側に折曲げてそ
    の折返し片の両側が前記箱本体部,蓋部各々の両側板連
    結フラップの上側に被せられて中央部分のみ対応面に固
    定され、前記連結フラップの斜め内折線を境とする固定
    側が前記折返し片にて挟持されるようにして、組立時両
    側板を引き起こすと折返し片の両端部に両側板連結フラ
    ップの可動部分を引き込んで自動的に側板を起立固定さ
    れる構成である請求項1に記載の包装容器。
  3. 【請求項3】 前記折返し片が付設される側板を前後一
    対設けられ、それら側板と交差する両側板をそれぞれ前
    記連結フラップで連結されるようにされる請求項1に記
    載の包装容器。
  4. 【請求項4】 前記連結フラップの固定側となる部分
    は、その自由端縁が前記折返し片の折線よりやや控えて
    形成される請求項1〜3のいずれかに記載の包装容器。
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