JP2002158913A - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

撮像装置及び撮像方法

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JP2002158913A
JP2002158913A JP2000350129A JP2000350129A JP2002158913A JP 2002158913 A JP2002158913 A JP 2002158913A JP 2000350129 A JP2000350129 A JP 2000350129A JP 2000350129 A JP2000350129 A JP 2000350129A JP 2002158913 A JP2002158913 A JP 2002158913A
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JP2000350129A
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Takayuki Tsuboi
孝之 坪井
Yasuo Suda
康夫 須田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視差を増やすことなく簡単な構成で高画素化
や高倍率化を達成し、搭載されるカメラ等の機器の薄型
化を達成する。 【解決手段】 少なくとも2つの結像手段を用いて複数
の撮像素子1b,1c上に被写体像を結像させ、当該複
数の撮像素子1b,1cの像を合成して1つの画像を得
る撮像装置であって、結像手段は入射した被写体像の光
軸を屈折させる反射ミラー3〜6を有し、隣接する少な
くとも2つの結像手段に入射する被写体像の光軸の間隔
が、当該2つの結像手段により被写体像が結像される2
つの撮像素子1b,1cの中心の間隔より狭くなるよう
にしている。これにより、視差を増やすことなく簡単な
構成で高画素化や高倍率化を達成することが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ、特に薄型
のデジタルカメラ等に使用する撮像装置に適用して好適
なものである。
【0002】
【従来の技術】近年のデジタルカメラの需要の高まりに
伴い、複数のレンズとイメージャーを使って単一の被写
体を撮影して、それぞれの得られた像を合成して単一の
高画質な2次元画像を得ることを目的とした撮像装置が
提案されている。
【0003】図8を参照しながら、このような撮像装置
の構成について説明する。図8は、上記従来の例の説明
図で101はモールドなどで一体的に作られた撮像レン
ズで後述のC−MOSセンサ103の3色各画素毎に分
割されたセンサ部103a,103b,103cに被写
体像を結像させるためのR波長用レンズ101a、G波
長用レンズ101b、B波長用レンズ101cを有して
いる。
【0004】102は、それぞれのレンズ101a〜1
01cの絞りであって、一体的に構成されている。絞り
102には、更にR波長光透過フィルター102a、G
波長透過フィルター102b、B波長透過フィルター1
02cが一体的に構成されている。
【0005】103は不図示の画像処理回路などが一体
に構成されているC-MOSセンサで、図8(b)に示
すように、それぞれR,G,B用のセンサ103a、1
03b、103cが平面的に独立して構成されているた
め、従来のベイヤー配列のセンサに比べ同じ画素サイズ
と画素数であれば レンズの焦点距離がルート1/3で
済み、光軸方向の厚みが薄く構成できるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の撮像装置では、複数のレンズを使用するた
め、得られる被写体像に視差が発生する点に留意する必
要があった。
【0007】この視差は、C-MOSセンサ103の後
段のデジタル画像処理部で、目立たない様に補正をかけ
るが、視差があまりに大きいと補正処理しきれなくなり
本来の狙いの高画質化が妨げられてしまうという問題
が発生する。
【0008】従って、従来の構造では一つ一つのイメー
ジャーの画素数をあまり大きくすることができなかっ
た。画素数を大きくすると、イメージャーの占める面積
も大きくなり、これによりその前に位置するレンズの間
隔も大きくなり、視差が大きくなってしまう。また、従
来の構造ではレンズの焦点距離を長くして撮影倍率を上
げることが難しい。隣どうしのレンズ間隔を同じとする
と、レンズの焦点距離に比例して 出来た画像の視差は
大きくなり、やはり画像の劣化を招くからである。ま
た、レンズの焦点距離を長くして倍率を大きくすると、
薄型のカメラを作るという目的にも反することとなる。
【0009】本発明はこのような問題を解決するために
成されたものであり、視差を増やすことなく簡単な構成
で高画素化や高倍率化を達成し、搭載されるカメラ等の
機器の薄型化を達成することを可能とした撮像装置及び
撮像方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の撮像装置は、少
なくとも2つの結像手段を用いて複数の撮像素子上にそ
れぞれ被写体像を結像させ、当該複数の撮像素子の像を
合成して1つの画像を得る撮像装置であって、前記結像
手段は入射した前記被写体像の光軸を屈折させる機能を
有し、隣接する少なくとも2つの前記結像手段に入射す
る前記被写体像の光軸の間隔が、当該2つの結像手段に
より被写体像が結像される2つの撮像素子の中心の間隔
より狭い。
【0011】本発明の撮像装置の一態様例においては、
前記結像手段は、自由曲面プリズムから構成されてい
る。
【0012】本発明の撮像装置の一態様例においては、
前記結像手段は、前記被写体像からの光線の入射範囲を
規制するための遮光マスクを備えている。
【0013】本発明の撮像装置の一態様例においては、
前記自由曲面プリズムの表面に前記被写体像の光軸を屈
折させるための反射コーティングが形成されている。
【0014】本発明の撮像装置の一態様例においては、
前記結像手段は、前記被写体像を結像させる機能を有す
る結像レンズと、前記被写体像の光軸を屈折させる反射
板とを有する。
【0015】本発明の撮像方法は、複数の被写体像をそ
れぞれ異なる撮像素子上に結像させ、それぞれの撮像素
子の像を合成して1つの画像を得る撮像方法であって、
隣接する少なくとも2つの前記撮像素子に入射する前記
被写体像の光軸を屈折させ、前記光軸間の間隔を前記撮
像素子上で結像した位置の間隔より狭くする。
【0016】
【作用】本発明は上記技術手段より成るので、隣接する
レンズの間隔とそれぞれの像が結ばれる撮像素子との間
隔が異なることとなり、隣接するレンズの間隔以上に撮
像素子の間隔を拡げることができる。従って、撮像素子
の面積を拡大することが可能となり、簡素な構成で高画
素化、高倍率化を達成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1から図2
は本発明の一実施形態に係る撮像装置を示しており、図
6及び図7は本実施形態に係る撮像装置を用いたデジタ
ルカメラの構成を示したものである。
【0018】図1は、撮像装置を被写体側から見た模式
図であり、図2は撮像装置を下面側から見た図である。
図1において、1はC−MOSセンサで不図示の画像処
理回路を一体に構成しており、R(赤)光センサ1a、
G(緑)光センサ1b,1d、B(青)光センサ1cを
有している。
【0019】これら4つのセンサに対応してそれぞれ結
像レンズ2a,2b,2d,2cが設けられている。そ
して、本実施形態では結像レンズ2a〜2dと各センサ
1a〜1dの中心位置を所定距離だけ離間させている。
すなわち、図1に示すように、ベクトル(イ)〜(ニ)
に示す光路の折り曲げが成され、結像レンズ2a,2b
と結像レンズ2c,2d間の距離dに対して、これに対
応するセンサ1a,1bとセンサ1c,1dの距離Dが
大きくなるように、各結像レンズ2a〜2d及び各セン
サ1a〜1dが配置されている。
【0020】これは、図2の底面図に示す通りGセンサ
1bに入射する被写体光は不図示のカラーフィルターを
一体に構成したレンズ2bにより集光されてミラー5,
6を介してセンサ1bに結像するように構成されている
からである。このことによりレンズ2bの光軸とGセン
サ1bの中心軸が(D−d)/2だけ外側にずれた状態
で 集光と撮像の関係を成り立たせることが可能とな
る。
【0021】同様にレンズ2cを通過する光線も不図示
のカラーフィルターを通過した後ミラー3,4で反射し
て同じ(D−d)/2だけ光軸が外側にずれてBセンサ
1c上に結像される。
【0022】このようにして センサ1b,1cの間隔
Dは画素数の増大に合わせて大きくとりながら、それぞ
れの画素に結像する結像レンズ2b,2cの間隔dを小
さく構成することが可能となり、また、結像レンズ2a
〜2dの光路を横に折り曲げることにより、結像レンズ
2a〜2dの焦点距離に対して、結像レンズ2a〜2d
とセンサ1a〜1d間の厚み(レンズ2bからセンサ1
bまでの間隔程度)を短く構成できることから、前述し
たようにそれぞれのレンズの間隔で決まる視差を少なく
保ち、且つ撮像の画素数を大きくすることが可能とな
る。
【0023】図3は第1の実施形態の変形例に係る撮像
装置を示しており、図2に示した撮像装置と基本的な機
能は同じである。図3において11b,11cはそれぞ
れG光センサ及びB光センサで、12は被写体の像をセ
ンサ11b上に結像するためのレンズ一体型プリズムで
ある。
【0024】図3に示す撮像装置において、レンズ一体
型プリズム12は、図2に示した撮像装置と同様、不図
示のカラーフィルターを有しており、被写体光が入射し
てくる凸面12aとセンサ11bに向けて射出する凸面
12dとによって 全体で凸パワーを形成し、被写体像
をセンサ11b上に結像している。尚、反射蒸着面12
b,12cは図2の反射ミラー5,6に相当する機能を
有し、やはり撮像光路を屈折させることにより、視差を
少なくすることができ、且つセンサ11b,11cの画
素サイズを大きくすることが可能となり、レンズの焦点
距離を大きくとることが可能となる。
【0025】レンズ一体型プリズム13も同様で不図示
のカラーフィルターを有し被写体光が入射してくる凸面
13aとセンサ11cに向けて射出する凸面13dとで
凸パワーを形成し、反射蒸着面13b,13cとで撮像
光路を折り曲げ、被写体像をセンサ11c上に結像す
る。
【0026】図4は、更に別の変形例に係る撮像装置を
示している。ここで、図4(a)は撮像装置を被写体側
から見た図を、図4(b)は撮像装置を下面側から見た
図を示している。図4において、21b,21cはC−
MOSセンサで21bはG光センサ、21cはB光セン
サを示している。各センサ21b,21cは、自由曲面
プリズム22,23により被写体像を集光(一部反射)
し撮像を行なう。
【0027】自由曲面プリズム22,23において、入
射開口部22a,23aと射出開口部22d,23d以
外の領域は反射コーティングが成されており、被写体光
が反射するように構成されている。
【0028】このため、図2及び図3に示した撮像装置
と同様、視差を少なくでき、画素サイズを大きく、ある
いはレンズの焦点距離を大きくとることが可能となる。
【0029】図5は、図1に示した撮像装置の複眼の数
を4つから8つに増やした態様を示している。本発明に
係る撮像装置の特徴をより生かすことのできる態様であ
る。図5において、31は後述する撮像部と不図示の画
像処理部を一体にしたC−MOSセンサであり、各セン
サ31a〜31hを有し、一体的に構成された8つの複
眼を有する。
【0030】各センサ31a〜31hに対応したレンズ
として8つの自由曲面プリズム32a〜32hが設けら
れている。この構成により、図1の撮像装置と同様、ベ
クトル(イ)〜(チ)に示すような光路の折り曲げがな
され、図1の撮像装置と同様、視差を少なくすることが
でき、焦点距離を伸ばすことが可能となる。
【0031】なお、図5に示す撮像装置のように、多数
且つ折り曲げ方向がベクトル(イ)〜(チ)のように様
々である場合には、自由曲面プリズムを使用することが
好適である。
【0032】次に、上述の撮像装置を用いたデジタルカ
メラの構成について説明する。図6(a)、図6
(b)、図6(c)は本発明によるデジタルカラーカメ
ラの全体構成を示す模式図である。ここで、図6(a)
は正面図、図6(c)は裏面図、図6(b)は図6
(c)に示した矢印Aの位置での断面図である。
【0033】図6(a)、図6(b)、図6(c)にお
いて、51はカメラ本体、52はカラー液晶モニタ54
の背後に位置し、白色拡散板よりなる照明光取り込み窓
である。55はメインスイッチ、56はレリーズ釦、5
7,58,59は使用者がカメラの状態をセットするた
めのスイッチで、特に59は再生ボタン、63は撮影可
能な残り枚数の表示である。61はファインダー接眼窓
であって、ファインダー前枠53からプリズム62に入
射した物体光がここから射出する。60は前述で詳細に
説明した撮像系、64は外部のコンピュータ等に接続し
て、データの送受信をするため接続端子である。
【0034】信号処理系の概略構成を説明する。図7
は、信号処理系のブロック図である。本カメラは、CC
DあるいはCMOSセンサなどの固体撮像素子120を
用いた単板式のデジタルカラーカメラであり、固体撮像
素子120を連続的または単発的に駆動して動画像また
は静止画像を表わす画像信号を得る。ここで、固体撮像
素子120とは、露光した光を各画素毎に電気信号に変
換してその光量に応じた電荷をそれぞれ蓄積し、その電
荷を読み出すタイプの撮像デバイスである。なお、図面
には本発明に直接関係ある部分のみが示されており、本
発明に直接関係ない部分は図示及び説明を省略する。
【0035】図7に示すように、デジタルカメラは、撮
像系60と、画像処理手段であるところの画像処理系7
0と、記録再生系80と、制御系90とを有する。そし
て、ここでは撮像系60として図4に示した撮像装置を
用いており、撮像系60は、自由曲面プリズム22,2
3、反射コーティングによる絞りにより構成された入射
開口部22a,23a、射出開口部22d,23dおよ
び固体撮像素子120を含む。画像処理系70は、A/
D変換器500、RGB画像処理回路210およびYC
処理回路230を含み、記録再生系80は、記録処理回
路300及び再生処理回路310を含み、制御系90
は、システム制御部400、操作検出部410及び固体
撮像素子120、駆動回路420を含む。
【0036】撮像系60は、物体からの光を絞りによっ
て規定された入射開口部22a,23a、射出開口部2
2d,23dを有する撮影レンズ22,23を介して固
体撮像素子120の撮像面に結像させる光学処理系であ
り、自由曲面プリズム22,23の光透過率を調節し
て、適切な光量の被写体像を固体撮像素子120に露光
する。前述のように、固体撮像素子120は、CCDや
CMOSセンサなどの撮像デバイスが有利に適用され、
固体撮像素子120の露光時間および露光間隔を制御す
ることにより、連続した動画像を表わす画像信号、また
は一回の露光による静止画像を表わす画像信号を得るこ
とができる。
【0037】画像処理系70は、固体撮像素子120の
複数の撮像領域が、各々の複数の画像の一つから得た選
択的光電変換出力に基づいてカラー画像を形成する。こ
の際、比視感度のピーク波長は555nmであるので、
この波長を含むG画像信号を基準画像信号として信号処
理を行う。
【0038】固体撮像素子120の画素ピッチを固定し
て考えると、固体撮像素子120上に例えば2×2画素
を一組としたRGBカラーフィルターを形成して画素の
一つ一つに波長選択性を付与し、これによって物体像を
RGBの各画像に分離する一般のデジタルカラーカメラ
に採用されている方式に比較して、物体像の大きさが1
/√3になり、これに伴って撮影レンズの焦点距離はお
およそ1/√3となる。したがって、カメラの薄型化に
対して極めて有利である。
【0039】次に、信号処理について説明する。前述の
ように固体撮像素子120は、長辺方向に1800画
素、短辺方向にそれぞれ800画素の合計144万の画
素数を有する撮像デバイスが有効に適用されて、その前
面には赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3原色の
光学フィルターが所定の領域毎に配置されている。
【0040】図7に表すように、固体撮像素子120か
ら読み出された画像信号は、それぞれA/D変換器50
0を介して画像処理系70に供給される。A/D変換器
500は、たとえば、露光した各画素の信号の振幅に応
じた、たとえば10ビットのデジタル信号に変換して出
力する信号変換回路であり、以降の画像信号処理はデジ
タル処理にて実行される。
【0041】画像処理系70は、R,G,Bのデジタル
信号から所望の形式の画像信号を得る信号処理回路であ
り、R,G,Bの色信号を輝度信号Yおよび色差信号
(R−Y),(B−Y)にて表わされるYC信号などに
変換する。
【0042】RGB画像処理回路210は、A/D変換
器500を介して固体撮像素子120から受けた180
0×800画素の画像信号を処理する信号処理回路であ
り、ホワイトバランス回路、ガンマ補正回路、補間演算
による高解像度化を行う補間演算回路を有する。
【0043】YC処理回路230は、輝度信号Yおよび
色差信号R−Y,B−Yを生成する信号処理回路であ
る。高域輝度信号YHを生成する高域輝度信号発生回
路、低域輝度信号YLを生成する低域輝度信号発生回
路、および、色差信号R−Y,B−Yを生成する色差信
号発生回路で構成されている。輝度信号Yは高域輝度信
号YHと低域輝度信号YLを合成することによって形成
される。
【0044】RGB画像処理回路210の詳細を説明す
る。A/D変換器500を介してR,G,B領域毎に出
力されたRGB信号は、まず、RGB画像処理回路21
0内のホワイトバランス回路にてそれぞれ所定の白バラ
ンス調整が行なわれ、さらに、ガンマ補正回路にて所定
のガンマ補正が行なわれる。
【0045】RGB画像処理回路210内の補間演算回
路は、600×800画素の4倍の解像度を画像信号を
補間処理によって生成し、固体撮像素子120からの画
像信号を高精細画質の信号に変換して、後段の高域輝度
信号発生回路、低域輝度信号発生回路、色差信号発生回
路に供給する。
【0046】RGB各物体像の大きさは撮影レンズ10
0の設定によって、すでに同一になっているので、ま
ず、公知の手法によって撮影光学系の歪曲収差を補正す
る演算処理を各画像信号について行う。その後の、補間
処理や輝度信号処理、色差信号処理は通常のデジタルカ
ラーカメラでの処理に準じたものとなる。補間処理は次
に示すとおりである。
【0047】まず、基準画像信号である固体撮像素子1
20の撮像領域120aからのG画像信号を、次式
(1)〜(4)にてそれぞれ補間演算する。 G2i2j=Gij …………(1) G2i(2j+1)=Gij・1/2+Gi(j+1)・1/2 …………(2) G(2i+1)2j=Gij・1/2+G(i+1)j・1/2 …………(3) G(2i+1)(2j+1)=Gij・1/4+Gi(j+1)・1/4+G(i+1)j・1/4+G(i+1)(j+1)・1/4 ……(4)
【0048】これにより、それぞれ4個のG画素から1
6個のG画素が生成されて、撮像領域120aからの6
00×800画素のG画像信号が1200×1600画
素に変換される。
【0049】次に、上式(1)〜(4)にて求めたG画
像信号のそれぞれの位置に対応して撮像領域120bか
らのR画素出力を次式(5)〜(8)にて補間演算す
る。 R2i2j=R(i-1)(j-1)・1/4+R(i-1)j・1/4+Ri(j-1)・1/4+Rij・1/4 …………(5) R2i(2j+1)=R(i-1)j・1/2+Rij・1/2 …………(6) R(2i+1)2j=Ri(j-1)・1/2+Rij・1/2 …………(7) R(2i+1)(2j+1)=Rij …………(8)
【0050】前述のようにR物体像の撮像領域とB物体
像の撮像領域はG物体像の撮像領域に対して1/2画素
だけずらした配置になっているため、式(8)のように
ij番地の元出力を(2i+1)(2j+1)番地に適
用している。
【0051】同様に、R画素と同様に撮像領域120c
からのB画素を上式(1)〜(4)にて求めたG画像信
号のそれぞれの位置に対応して次式(9)〜(12)に
て補間演算する。 B2i2j=B(i-1)(j-1)・1/4+B(i-1)j・1/4+Bi(j-1)・1/4+Bij・1/4 …………(9) B2i(2j+1)=B(i-1)j・1/2+Bij・1/2 …………(10) B(2i+1)2j=Bi(j-1)・1/2+Bij・1/2 …………(11) B(2i+1)(2j+1)=Bij …………(12)
【0052】以上の処理により、撮像領域120a,1
20b,120cからの各600×800画素のRGB
信号が高精細画質の1200×1600画素のRGB信
号に変換される。
【0053】YC処理回路230内の高域輝度信号発生
回路は、色成分信号の中で最も高い空間周波数成分を有
する色信号から高域輝度信号YHを形成する公知の信号
形成回路である。低域輝度信号発生回路は、R,G,B
すべての色成分を含む信号から低域周波数の輝度信号Y
Lを形成する公知の信号形成回路である。また、色差信
号発生回路は、高精細のRGB信号から色差信号R−
Y,B−Yを演算する公知の演算回路である。
【0054】記録再生系80は、メモリへの画像信号の
出力と、液晶モニタ54への画像信号の出力とを行う処
理系であり、メモリへの画像信号の書き込みおよび読み
出し処理を行なう記録処理回路300と、メモリから読
み出した画像信号を再生して、モニタ出力とする再生処
理回路310とを含む。より詳細には、記録処理回路3
00は、静止画像および動画像を表わすYC信号を所定
の圧縮形式にて圧縮し、また、圧縮データを読み出した
際に伸張する圧縮伸張回路を含む。圧縮伸張回路は、信
号処理のためのフレームメモリなどを含み、このフレー
ムメモリに画像処理系70からのYC信号をフレーム毎
に蓄積して、それぞれ複数のブロック毎に読み出して圧
縮符号化する。圧縮符号化は、たとえば、ブロック毎の
画像信号を2次元直交変換、正規化およびハフマン符号
化することにより行なわれる。
【0055】再生処理回路310は、輝度信号Yおよび
色差信号R−Y,B−Yをマトリックス変換してたとえ
ばRGB信号に変換する回路である。再生処理回路31
0によって変換された信号は液晶モニタ4に出力され、
可視画像が表示再生される。
【0056】一方、制御系90は、外部操作に応動して
撮像系60、画像処理系70、記録再生系80をそれぞ
れ制御する各部の制御回路を含み、レリーズボタン56
の押下を検出して、固体撮像素子120の駆動、RGB
画像処理回路210の動作、記録処理回路300の圧縮
処理などを制御する。具体的には、レリーズボタン56
の操作を検出する操作検出回路410と、その検出信号
に応動して各部を制御し、撮像の際のタイミング信号な
どを生成して出力するシステム制御部400と、このシ
ステム制御部400の制御の下に固体撮像素子120を
駆動する駆動信号を生成する固体撮像素子120、駆動
回路420とを含む。
【0057】次に、本実施形態による撮像装置の動作を
説明する。まず、図6のメインスイッチ55をオンとす
ると、各部に電源電圧が供給されて動作可能状態とな
る。次に、メモリに画像信号を記録可能か否かが判定さ
れる。この際に、残り容量に応じて撮影可能記録枚数が
液晶モニタ54の残り枚数表示53に表示される。その
表示を見た操作者は、撮影可能であれば、被写体にカメ
ラを向けて、レリーズボタン56を押下する。
【0058】レリーズボタン56を半分だけ押下する
と、露光時間の算出が行なわれる。すべての撮影準備処
理が終了すると、撮影可能となり、その表示が撮影者に
報じられる。これにより、レリーズボタン56が終端ま
で押下されると、操作検出回路410はシステム制御回
路400にその検出信号を送出する。その際に、あらか
じめ算出された露光時間の経過をタイムカウントして、
所定の露光時間が経過すると、駆動回路420にタイミ
ング信号を供給する。これにより、駆動回路420は水
平および垂直駆動信号を生成して露光された1600×
800画素のそれぞれを水平および垂直方向に順次読み
出す。
【0059】読み出されたそれぞれの画素は、A/D変
換器500にて所定のビット値のデジタル信号に変換さ
れて、画像処理系20のRGB画像処理回路210に順
次供給される。RGB画像処理回路210では、これら
をそれぞれホワイトバランス、ガンマ補正を施した状態
にて画素の解像度を4倍にする補間処理を行なって、Y
C処理回路230に供給する。
【0060】YC処理回路230では、その高域輝度信
号発生回路にて、RGBそれぞれの画素の高域輝度信号
YHを生成し、同様に、低域輝度信号発生回路にて低域
輝度信号YLをそれぞれ演算する。演算した結果の高域
輝度信号YHは、ローパス・フィルタを介して加算器に
出力される。同様に、低域輝度信号YLは、高域輝度信
号YHが減算されてローパス・フィルタを通って加算器
に出力される。これにより、高域輝度信号YHとその低
域輝度信号との差YL−YHが加算されて輝度信号Yが
得られる。同様に、色差信号発生回路では、色差信号R
−Y,B−Yを求めて出力する。出力された色差信号R
−Y,B−Yは、それぞれローパス・フィルタを通った
成分が記録処理回路300に供給される。
【0061】次に、YC信号を受けた記録処理回路30
0は、それぞれの輝度信号Yおよび色差信号R−Y,B
−Yを所定の静止画圧縮方式にて圧縮して、順次メモリ
に記録する。
【0062】メモリに記録された静止画像または動画像
を表わす画像信号からそれぞれの画像を再生する場合に
は、再生ボタン59を押下すると操作検出回路410に
てその操作を検出して、システム制御部400に検出信
号を供給する。これにより記録処理回路300が駆動さ
れる。駆動された記録処理回路300は、メモリから記
録内容を読み取って、液晶モニタ54に画像を表示す
る。操作者は、所望の画像を選択ボタンなどの押下によ
り選択する。
【0063】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、結像レンズ2a〜2d及び反射ミラー3〜6、レン
ズ一体型プリズム12,13、自由曲面プリズム22,
23,32を用いることにより、隣接する各レンズの間
隔とそれぞれの像が結ばれるC−MOSセンサの各セン
サ部との間隔が異なることとなり、隣接するレンズの間
隔以上に各センサ部の間隔を拡げることができる。従っ
て、撮像素子の面積を拡大することが可能となり、簡素
な構成で高画素化、高倍率化を達成することができる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、視差を増やすことなく
簡単な構成で高画素化や高倍率化を達成することが可能
となる。従って、デジタルカメラ等の機器の更なる小型
化、薄型化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る撮像装置を示す正面
図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る撮像装置を示す底面
図である。
【図3】本発明の一実施形態の変形例に係る撮像装置を
示す模式図である。
【図4】本発明の一実施形態の変形例に係る撮像装置を
示す模式図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る撮像装置の別の態様
を示す模式図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るデジタルカメラを示
す模式図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るデジタルカメラのシ
ステム構成を示すブロック図である。
【図8】従来の撮像装置を示す模式図である。
【符号の説明】
1,11,21 C−MOSセンサ 2a〜2d 結像レンズ 3〜6 反射ミラー 12,13 レンズ一体型プリズム 22,23,32 自由曲面プリズム 31 C−MOSセンサ 32 自由曲面複眼レンズ群 51 カードカメラ本体 52 採光窓 53 ファインダー枠 54 液晶モニター 55 メインSW 56 レリーズボタン 57〜59 各種ボタン 60 自由曲面プリズム 61 ファインダー接眼部、 70 画像処理回路 80 記録再生回路 90 システムコントロール回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA01 RA41 TA01 5C022 AB00 AB17 AB19 AB61 AB68 AC03 AC11 AC32 AC42 AC51 AC69

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの結像手段を用いて複数
    の撮像素子上にそれぞれ被写体像を結像させ、当該複数
    の撮像素子の像を合成して1つの画像を得る撮像装置で
    あって、 前記結像手段は入射した前記被写体像の光軸を屈折させ
    る機能を有し、隣接する少なくとも2つの前記結像手段
    に入射する前記被写体像の光軸の間隔が、当該2つの結
    像手段により被写体像が結像される2つの撮像素子の中
    心の間隔より狭いことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記結像手段は、自由曲面プリズムから
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像
    装置。
  3. 【請求項3】 前記結像手段は、前記被写体像からの光
    線の入射範囲を規制するための遮光マスクを備えている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記自由曲面プリズムの表面に前記被写
    体像の光軸を屈折させるための反射コーティングが形成
    されていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装
    置。
  5. 【請求項5】 前記結像手段は、 前記被写体像を結像させる機能を有する結像レンズと、 前記被写体像の光軸を屈折させる反射板とを有すること
    を特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 複数の被写体像をそれぞれ異なる撮像素
    子上に結像させ、それぞれの撮像素子の像を合成して1
    つの画像を得る撮像方法であって、 隣接する少なくとも2つの前記撮像素子に入射する前記
    被写体像の光軸を屈折させ、前記光軸間の間隔を前記撮
    像素子上で結像した位置の間隔より狭くすることを特徴
    とする撮像方法。
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