JP2002153364A - 冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体 - Google Patents

冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体

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JP2002153364A
JP2002153364A JP2000353203A JP2000353203A JP2002153364A JP 2002153364 A JP2002153364 A JP 2002153364A JP 2000353203 A JP2000353203 A JP 2000353203A JP 2000353203 A JP2000353203 A JP 2000353203A JP 2002153364 A JP2002153364 A JP 2002153364A
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JP
Japan
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glass substrate
flat
refrigerated
refrigerated showcase
freezer
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Application number
JP2000353203A
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English (en)
Inventor
Taichi Fukuhara
太一 福原
Toshiro Ikuma
敏郎 伊熊
Mitsuya Ozaki
光哉 尾崎
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省スペース化が図れ、低温性能がよく、水銀
を用いないでショーケース内に十分な照度を与えること
ができる冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体を提供
する。 【解決手段】 前面ガラス基板2と背面ガラス基板3を
接着して密閉容器4を形成し、前面ガラス基板2及び背
面ガラス基板3の内側面に蛍光体膜7,8を形成すると
共に外側面に透明な電極5,6を形成し、密閉容器4に
希ガスまたはハロゲン元素ガスから選択される1種のガ
スあるいは複数種のガスからなる混合ガスを封入した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍・冷蔵ショー
ケースの照明、脱臭、殺菌や防汚用などに用いられる冷
凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷凍・冷蔵ショーケース用照明体
としては、実開平5−74363号公報に開示されてい
るように、丸管型蛍光ランプを透明樹脂製で円筒状の保
護カバーの内部に収納したものが知られている。保護カ
バーは、丸管型蛍光ランプを破損から保護することと、
丸管型蛍光ランプを保温することを目的として使用され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の冷凍・
冷蔵ショーケース用照明体においては、発光管として丸
管型蛍光ランプ(略φ10mm〜φ30mm)を使用す
ると共に、丸管型蛍光ランプの外側全体を保護カバーで
覆うため(保護カバーを含めるとφ50mm)、設置ス
ペースを多く必要とする。また、水銀を用いる丸管型蛍
光ランプは、0℃では点灯せず、一般的に約5℃以上で
なければ水銀の蒸気圧が低くて電圧を印加しても励起さ
れる水銀蒸気が十分でなく点灯が開始・持続しないた
め、丸管型蛍光ランプと保護カバーとの隙間の空気層に
よって丸管型蛍光ランプを常時保温する必要がある。特
に冷凍ショーケースの場合には、その内部が−15℃以
下の低温になるので、丸管型蛍光ランプの点灯は、冷凍
機を作動させる前に行なう必要があり、また、一旦消灯
すれば再点灯させることが困難なので、照明が不要な時
でも点灯を継続しておく必要がある。また、丸管型蛍光
ランプの輝度は、2000〜3000cd/m2なの
で、冷凍・冷蔵ショーケースの内部を明るくするには丸
管型蛍光ランプを多数並べることが必要になり、ショー
ケースの限られた空間の利用効率を低下させている。更
に、水銀を使用するため、環境を配慮した取り扱いが必
要となる。
【0004】本発明は、従来の技術が有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、省スペース化が図れ、低温性能がよく、水銀を
用いないでショーケース内に十分な照度を与えることが
できる冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体を提供し
ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく請
求項1に係る発明は、冷凍・冷蔵ショーケースの内部で
用いる照明体であって、前面ガラス基板と背面ガラス基
板を接着して密閉容器を形成し、前面ガラス基板及び背
面ガラス基板の内側面に蛍光体膜を形成すると共に外側
面に透明な電極を形成し、前記密閉容器に希ガスまたは
ハロゲン元素ガスから選択される1種のガスあるいは複
数種のガスからなる混合ガスを封入したものである。
【0006】請求項2に係る発明は、冷凍・冷蔵ショー
ケースの内部で用いる照明体であって、前面ガラス基板
と背面ガラス基板を接着して密閉容器を形成し、前面ガ
ラス基板及び背面ガラス基板の内側面に透明な電極、誘
電体膜、蛍光体膜を順次形成し、前記密閉容器に希ガス
またはハロゲン元素ガスから選択される1種のガスある
いは複数種のガスからなる混合ガスを封入したものであ
る。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
記載の冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体におい
て、前面ガラス基板または背面ガラス基板のどちらか一
方のガラス基板の最外面に反射層を設けたものである。
【0008】請求項4に係る発明は、冷凍・冷蔵ショー
ケースの内部で用いる照明体であって、前面ガラス基板
と背面ガラス基板を接着して密閉容器を形成し、前記前
面ガラス基板または前記背面ガラス基板のどちらか一方
のガラス基板を紫外線波長域の透過率が高い材料で形成
すると共に、このガラス基板の内側面または外側面に透
明な電極を設け、他方のガラス基板の内側面に蛍光体
膜、外側面に透明な電極を形成し、前記密閉容器に希ガ
スまたはハロゲン元素ガスから選択される1種のガスあ
るいは複数種のガスからなる混合ガスを封入したもので
ある。
【0009】請求項5に係る発明は、冷凍・冷蔵ショー
ケースの内部で用いる照明体であって、前面ガラス基板
と背面ガラス基板を接着して密閉容器を形成し、前記前
面ガラス基板または前記背面ガラス基板のどちらか一方
のガラス基板を紫外線波長域の透過率が高い材料で形成
すると共に、このガラス基板の内側面または外側面に透
明な電極を設け、他方のガラス基板の内側面に透明な電
極、誘電体膜、蛍光体膜を順次形成し、前記密閉容器に
希ガスまたはハロゲン元素ガスから選択される1種のガ
スあるいは複数種のガスからなる混合ガスを封入したも
のである。
【0010】請求項6に係る発明は、請求項4又は5に
記載の冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体におい
て、前記前面ガラス基板または前記背面ガラス基板の少
なくとも紫外線波長域の透過率が高い材料で形成する一
方のガラス基板の外側表面にアナターゼ結晶の酸化チタ
ンからなる光触媒機能膜を形成したものである。
【0011】請求項7に係る発明は、請求項1、2、
3、4、5又は6に記載の冷凍・冷蔵ショーケース用平
板型照明体において、0℃以下の低温雰囲気中で、通電
後瞬時に点灯を開始するものである。
【0012】請求項8に係る発明は、請求項1、2、
3、4、5、6又は7に記載の冷凍・冷蔵ショーケース
用平板型照明体において、輝度が3000cd/m2
上である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明の第1
の実施の形態に係る冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照
明体の断面図、図2は第1の実施の形態に係る冷凍・冷
蔵ショーケース用平板型照明体を冷凍・冷蔵ショーケー
スに適用した概要平面図、図3は本発明の第2の実施の
形態に係る冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体の断
面図、図4は第2の実施の形態に係る冷凍・冷蔵ショー
ケース用平板型照明体を冷凍・冷蔵ショーケースに適用
した概要平面図、図5は本発明の第3の実施の形態に係
る冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体の断面図、図
6は第3の実施の形態に係る冷凍・冷蔵ショーケース用
平板型照明体を冷凍・冷蔵ショーケースに適用した概要
平面図、図7は本発明の第4の実施の形態に係る冷凍・
冷蔵ショーケース用平板型照明体の断面図である。
【0014】本発明の第1の実施の形態に係る冷凍・冷
蔵ショーケース用平板型照明体1は、図1に示すよう
に、シート状の透明な前面ガラス基板2と、トレイ状で
前面ガラス基板2と対向する背面ガラス基板3を、フリ
ット(低融点ガラス)の融着によって接着させ、密閉容
器(放電空間)4を形成している。なお、背面ガラス基
板3をトレイ状ではなく、シート状に形成し、シート状
の前面ガラス基板2とシート状の背面ガラス基板3をス
ペーサを介して接着して放電空間4を形成することもで
きる。
【0015】前面ガラス基板2の外側面には透明な前面
電極5が設けられ、背面ガラス基板3の外側面にも透明
な背面電極6が設けられている。更に、前面ガラス基板
2と背面ガラス基板3の内側面には、希ガス励起による
紫外線波長で最も効率よく可視光線を発光するように蛍
光体膜7,8が形成されている。そして、前面電極5と
背面電極6の間にリード端子9,9を介して交流パルス
電圧を印加する交流パルス電源10が接続されている。
【0016】放電空間4には、希ガス(アルゴン、ネオ
ン、ヘリウム、クリプトン、キセノン、ラドン)または
ハロゲン元素ガス(塩素、フッ素、よう素、臭素、アス
タチン)から選択される1種のガスあるいは複数種のガ
スからなる混合ガスが封入されている。本実施の形態で
は、キセノンとアルゴンの混合ガスが封入されている。
なお、封入されるキセノンとアルゴンの混合ガスの圧力
には限定はないが、40〜80kPaが好ましい。
【0017】以上のように構成した本発明の第1の実施
の形態に係る冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体1
の作用について説明する。前面電極5と背面電極6の間
にリード端子9,9を介して交流パルス電圧を印加する
と、誘電体である前面ガラス基板2及び背面ガラス基板
3を介して放電空間4に放電が起きる。すると、放電に
よって放電空間4に封入されているキセノンとアルゴン
の混合ガスが励起し、紫外線を発生させる。
【0018】そして、前面ガラス基板2と背面ガラス基
板3の内側面に蛍光体膜7,8が形成されているので、
放電空間4で発生した紫外線が蛍光体を励起し、可視光
線を発生させる。従って、冷凍・冷蔵ショーケース用平
板型照明体1は、前面ガラス基板2と前面電極5を透過
して可視光線を外部に放射すると共に、背面ガラス基板
3と背面電極6を透過して可視光線を外部に放射する。
【0019】冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体1
は、形状が平板であるため、限られた空間内で使用する
場合に、従来の丸管型蛍光ランプと比べて配置方法の自
由度が大きい。また、形状が平板であるため、薄型にし
て発光面積を広くすることが容易にできるので、コンパ
クトであって照射面積を大きくすることが可能である。
更に、平板の面発光であるため、可視光線の照射方向を
一方向に設定できるので、可視光線を照射対象に対して
均一に照射することができる。
【0020】そこで、図2に示すように、冷凍・冷蔵シ
ョーケース用平板型照明体1を冷凍・冷蔵ショーケース
11に適用することができる。12はガラス扉、13は
ショーケース11に陳列されている商品である。冷凍・
冷蔵ショーケース用平板型照明体1は、形状が平板型、
即ち薄型なので、ショーケース11内の照度を上げよう
とするとき、従来の丸管型蛍光ランプに比べて容易に照
射面積を大きくすることができ、しかもコンパクトに配
置できる。
【0021】配置の仕方としては、可視光線が冷凍・冷
蔵ショーケース11の壁面11aに対して垂直方向に放
射されるように壁面11aに背面ガラス基板3側の面を
直接接着してもよいし、また図2に示すように、可視光
線が壁面11aに対し所定角度を設けて放射されるよう
に取付ブラケット14に背面ガラス基板3側の面を取り
付けてもよい。
【0022】冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体1
では、前面電極5と背面電極6を、それぞれ前面ガラス
基板2と背面ガラス基板3の外側面に設けたが、内側面
に設けてもよい。その場合には、蛍光体膜7,8を保護
する目的で電極5,6と蛍光体膜7,8の間に誘電体膜
(不図示)を形成する。
【0023】また、冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照
明体1は、0℃未満の低温においても容易に放電を開始
できるので、通常マイナス15℃以下の環境である冷凍
ショーケースの内部においても、通電後瞬時に点灯させ
ることができる。実験によれば、マイナス40℃での点
灯も可能であった。また、低温発光効率がよいので、冷
凍・冷蔵ショーケース11内が明るく、更にランプ自体
の強度が高い。
【0024】従って、冷凍・冷蔵ショーケース用平板型
照明体1によれば、従来の水銀を用いる丸管型蛍光ラン
プで必要とされた保護カバーを必要としない。
【0025】また、冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照
明体1に封入するガスとして、希ガスまたはハロゲン元
素ガスを用いるので、輝度を3000cd/m2以上に
することが容易にできる。更に、駆動回路によっては7
000cd/m2以上とすることも可能である。このた
め、冷凍・冷蔵ショーケース11のように限られた空間
においても十分な照度を得ることが容易である。
【0026】従って、形状が平板型、即ち薄型という利
点に加えて、輝度が従来の丸管型蛍光ランプに比べて大
きいことは、冷凍・冷蔵ショーケース11のように限ら
れた空間を有効に利用することができ、冷凍・冷蔵ショ
ーケース用照明として特有の効果を奏する。
【0027】次に、本発明の第2の実施の形態に係る冷
凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体21は、図3に示
すように、シート状の透明な前面ガラス基板22と、ト
レイ状で前面ガラス基板22と対向する背面ガラス基板
23を、フリット(低融点ガラス)の融着によって接着
させ、密閉容器(放電空間)24を形成している。
【0028】また、前面ガラス基板22の外側面には透
明な前面電極25が設けられ、背面ガラス基板23の外
側面にも透明な背面電極26が設けられている。また、
前面ガラス基板22と背面ガラス基板23の内側面に
は、希ガス励起による紫外線波長で最も効率よく可視光
線を発光するように蛍光体膜27,28が形成されてい
る。
【0029】更に、背面電極26の表面には、反射層2
9が設けられている。なお、背面電極26の表面ではな
く、前面電極25の表面に反射層29を設けてもよい。
反射層29は、アルミニウムなどの金属板を接着剤で背
面電極26又は前面電極25の表面に接着してもよい
し、蒸着などの薄膜形成手段によりアルミニウムや銀な
どの薄膜で背面電極26又は前面電極25の表面に形成
してもよい。反射層29と電極25,26との電気的な
絶縁を施すのは当然である。なお、その他の構成につい
ては、図1に示す冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明
体1と同様である。
【0030】以上のように構成した本発明の第2の実施
の形態に係る冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体2
1の作用について説明する。前面電極25と背面電極2
6の間にリード端子9,9を介して交流パルス電圧を印
加すると、誘電体である前面ガラス基板22及び背面ガ
ラス基板23を介して放電空間24に放電が起きる。す
ると、放電によって放電空間24に封入されているキセ
ノンとアルゴンの混合ガスが励起し、紫外線を発生させ
る。
【0031】そして、前面ガラス基板22と背面ガラス
基板23の内側面に蛍光体膜27,28が形成されてい
るので、放電空間24で発生した紫外線が蛍光体を励起
し、可視光線を発生させる。更に、背面ガラス基板23
の外側面に透明な背面電極26を介して反射層29を設
けているので、背面ガラス基板23側に向かって進む可
視光線は、反射層29で反射して前面ガラス基板22側
のみから放射される。
【0032】このように、反射層29を設けたことによ
って、片面(本実施の形態では前面ガラス基板22)か
らのみ可視光線を放射するように使用する場合には、放
電空間24で発生した可視光線を有効利用して片面から
放射される光量を増すことができる。その他の作用・効
果は、図1に示す冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明
体1と同様である。
【0033】そこで、冷凍・冷蔵ショーケース用平板型
照明体21を、図4に示すように、冷凍・冷蔵ショーケ
ース11に適用することができる。
【0034】配置の仕方としては、可視光線が冷凍・冷
蔵ショーケース11の壁面11aに対して垂直方向に放
射されるように壁面11aに反射層29の面を直接接着
してもよいし、また図4に示すように、可視光線が壁面
11aに対し所定角度を設けて放射されるように取付ブ
ラケット14に反射層29の面を取り付けてもよい。
【0035】このように配置すれば、冷凍・冷蔵ショー
ケース用平板型照明体21から放射された可視光線は、
冷凍・冷蔵ショーケース11に陳列された商品13に向
かって進み、冷凍・冷蔵ショーケース11内を効率的に
照明することができる。
【0036】次に、本発明の第3の実施の形態に係る冷
凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体31は、図5に示
すように、シート状の透明な前面ガラス基板32と、ト
レイ状で前面ガラス基板32と対向する背面ガラス基板
33を、フリット(低融点ガラス)の融着によって接着
させ、密閉容器(放電空間)34を形成している。
【0037】また、前面ガラス基板32の外側面には透
明な前面電極35が設けられ、背面ガラス基板33の外
側面にも透明な背面電極36が設けられている。更に、
背面ガラス基板33の内側面には、希ガス励起による紫
外線波長で最も効率よく可視光線を発光するように蛍光
体膜37が形成されている。
【0038】冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体3
1では、前面ガラス基板32は紫外線波長域の透過率が
高い、例えば硼珪酸ガラス、リン酸塩ガラスまたは石英
ガラスで形成し、背面ガラス基板33はソーダライムガ
ラスで形成されている。放電空間34で発生した紫外線
を前面ガラス基板32を通して外部に放射するために
は、前面ガラス基板32は紫外線波長域の透過率が高い
材料で形成する必要があるからである。なお、その他の
構成については、図1に示す冷凍・冷蔵ショーケース用
平板型照明体1と同様である。
【0039】以上のように構成した本発明の第3の実施
の形態に係る冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体3
1の作用について説明する。前面電極35と背面電極3
6の間にリード端子9,9を介して交流パルス電圧を印
加すると、誘電体である前面ガラス基板32及び背面ガ
ラス基板33を介して放電空間34に放電が起きる。す
ると、放電によって放電空間34に封入されているキセ
ノンとアルゴンの混合ガスが励起し、紫外線を発生させ
る。
【0040】そして、背面ガラス基板33の内側面に蛍
光体膜37が形成されているので、放電空間34で発生
した紫外線が蛍光体を励起し、可視光線を発生させる。
従って、冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体31で
は、前面ガラス基板32と前面電極35を透過して紫外
線が外部に放射されると共に、背面ガラス基板33と背
面電極36を透過して可視光線が外部に放射される。
【0041】このように冷凍・冷蔵ショーケース用平板
型照明体31では、有機物を分解する機能に加えて照明
体としての機能を合せ持つランプを実現することができ
る。しかも、平板の面発光であるため、可視光線及び紫
外線の照射方向を一方向に設定できるので、可視光線及
び紫外線を照射対象に対して均一に照射することができ
る。その他の作用・効果は、図1に示す冷凍・冷蔵ショ
ーケース用平板型照明体1と同様である。
【0042】そこで、2つの機能を有する冷凍・冷蔵シ
ョーケース用平板型照明体31を、図6に示すように、
冷凍・冷蔵ショーケース38に適用することができる。
【0043】冷凍・冷蔵ショーケース38では、そのガ
ラス扉39の内側面にアナターゼ結晶の酸化チタンから
なる光触媒機能膜40が形成され、冷凍・冷蔵ショーケ
ース用平板型照明体31の紫外線を放射する前面ガラス
基板32がガラス扉39に対向して配置され、可視光を
放射する背面ガラス基板33が商品が陳列されている冷
凍・冷蔵ショーケース38の奥に向けて配置されてい
る。
【0044】これにより、冷凍・冷蔵ショーケース用平
板型照明体31が有する有機物を分解する機能と照明体
としての機能を有効に発揮することができる。また、可
視光が冷凍・冷蔵ショーケース38内を照明しているこ
とは、冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体31がブ
ラックライトである紫外線を放射していることのモニタ
になるので、交換時期や寿命を把握するのに便利であ
る。
【0045】次に、本発明の第4の実施の形態に係る冷
凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体41は、図7に示
すように、シート状の透明な前面ガラス基板42と、ト
レイ状で前面ガラス基板42と対向する背面ガラス基板
43を、フリット(低融点ガラス)の融着によって接着
させ、密閉容器(放電空間)44を形成している。
【0046】また、前面ガラス基板42の外側面には透
明な前面電極45が設けられ、背面ガラス基板43の外
側面にも透明な背面電極46が設けられている。また、
背面ガラス基板43の内側面には、希ガス励起による紫
外線波長で最も効率よく可視光線を発光するように蛍光
体膜47が形成されている。
【0047】更に、前面電極45の表面には、アナター
ゼ結晶の酸化チタンからなる光触媒機能膜49が形成さ
れている。光触媒機能膜49は、スパッタリング法や蒸
着法などで形成してもよく、またゾル状の懸濁液に酸化
チタン微粒子を分散させた液を塗布し、それを焼成して
形成してもよい。なお、その他の構成については、図5
に示す冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体31と同
様である。
【0048】以上のように構成した本発明の第4の実施
の形態に係る冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体4
1の作用について説明する。前面電極45と背面電極4
6の間にリード端子9,9を介して交流パルス電圧を印
加すると、誘電体である前面ガラス基板42及び背面ガ
ラス基板43を介して放電空間44に放電が起きる。す
ると、放電によって放電空間44に封入されているキセ
ノンとアルゴンの混合ガスが励起し、紫外線を発生させ
る。
【0049】そして、背面ガラス基板43の内側面に蛍
光体膜47が形成されているので、放電空間44で発生
した紫外線が蛍光体を励起し、可視光線を発生させる。
従って、紫外線が前面ガラス基板42と前面電極45と
光触媒機能膜49を透過して前面ガラス基板42の外側
面から放射されると共に、可視光線が背面ガラス基板4
3と背面電極46を透過して背面ガラス基板43の外側
面から放射される。
【0050】アナターゼ結晶の酸化チタンからなる光触
媒機能膜49に紫外線が照射されると、光触媒機能膜4
9中の荷電子帯にある電子が導電帯に励起され、電子が
飛び出したホールが荷電子帯になり、この励起状態にお
ける光触媒機能膜49の表面からOHラジカルが発生す
る。すると、OHラジカルの強い酸化作用により光触媒
機能膜49に接する有機物が酸化・分解される。
【0051】従って、冷凍・冷蔵ショーケース用平板型
照明体41から放射される紫外線のエネルギーによって
直接有機物を分解することに加えて、紫外線を受けた光
触媒機能膜49が光触媒作用を発現し、有機物の分解を
促進する。その他の作用・効果は、図5に示す冷凍・冷
蔵ショーケース用平板型照明体31と同様である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように請求項1又は請求項
2に係る発明によれば、形状が平板であるため、限られ
た空間内で使用する場合に、従来の丸管型紫外線ランプ
と比べて配置方法の自由度が大きい。また、形状が平板
であるため、薄型にして発光面積を広くすることが容易
にできるので、コンパクトであって照射面積を大きくす
ることが可能である。しかも、平板の面発光であるた
め、可視光線の照射方向を一方向に設定できるので、可
視光線を照射対象に対して均一に照射することができ
る。また、低温発光効率がよいので、冷凍・冷蔵ショー
ケース内が明るく、更にランプ自体の強度が高い。更
に、封入するガスとして、希ガスまたはハロゲン元素ガ
スを用いるので、輝度を3000cd/m2以上にする
ことが容易にでき、冷凍・冷蔵ショーケースのように限
られた空間においても十分な照度を得ることが容易であ
る。また、水銀を用いないので、環境を配慮した取り扱
いが不要となる。
【0053】請求項3に係る発明によれば、反射層を設
けたことにより、前面ガラス基板または背面ガラス基板
のいずれか一方のガラス基板からのみ可視光線を放射す
るように使用する場合には、放電空間で発生した可視光
線を有効利用していずれか一方のガラス基板から放射さ
れる光量を増すことができる。
【0054】請求項4又は請求項5に係る発明によれ
ば、放電空間で発生した紫外線は蛍光体を励起して可視
光線を放射するので、一方のガラス基板面から可視光線
を放射し、同時に他方のガラス基板面から紫外線を放射
するランプを実現することができる。即ち、有機物を分
解する機能に加えて照明体としての機能を合せ持つラン
プを実現することができる。また、形状が平板であるた
め、限られた空間内で使用する場合に、従来の丸管型紫
外線ランプと比べて配置方法の自由度が大きい。また、
形状が平板であるため、薄型にして発光面積を広くする
ことが容易にできるので、コンパクトであって照射面積
を大きくすることが可能である。しかも、平板の面発光
であるため、可視光線及び紫外線の照射方向を一方向に
設定できるので、可視光線及び紫外線を照射対象に対し
て均一に照射することができる。また、低温発光効率が
よいので、冷凍・冷蔵ショーケース内が明るく、更にラ
ンプ自体の強度が高い。更に、封入するガスとして、希
ガスまたはハロゲン元素ガスを用いるので、輝度を30
00cd/m2以上にすることが容易にでき、冷凍・冷
蔵ショーケースのように限られた空間においても十分な
照度を得ることが容易である。また、水銀を用いないの
で、環境を配慮した取り扱いが不要となる。
【0055】請求項6に係る発明によれば、放射される
紫外線のエネルギーによって直接有機物を分解すること
に加えて、紫外線を受けた光触媒機能膜が光触媒作用を
発現し、有機物の分解を促進する。
【0056】請求項7に係る発明によれば、従来の丸管
型蛍光ランプで必要とされた保護カバーを必要としな
い。
【0057】請求項8に係る発明によれば、冷凍・冷蔵
ショーケースのように限られた空間においても十分な照
度を得ることが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る冷凍・冷蔵シ
ョーケース用平板型照明体の断面図
【図2】第1の実施の形態に係る冷凍・冷蔵ショーケー
ス用平板型照明体を冷凍・冷蔵ショーケースに適用した
概要平面図
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る冷凍・冷蔵シ
ョーケース用平板型照明体の断面図
【図4】第2の実施の形態に係る冷凍・冷蔵ショーケー
ス用平板型照明体を冷凍・冷蔵ショーケースに適用した
概要平面図
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る冷凍・冷蔵シ
ョーケース用平板型照明体の断面図
【図6】第3の実施の形態に係る冷凍・冷蔵ショーケー
ス用平板型照明体を冷凍・冷蔵ショーケースに適用した
概要平面図
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る冷凍・冷蔵シ
ョーケース用平板型照明体の断面図
【符号の説明】
1,21,31,41…冷凍・冷蔵ショーケース用平板
型照明体、2,22,32,42…前面ガラス基板、
3,23,33,43…背面ガラス基板、4,24,3
4,44…密閉容器(放電空間)、5,25,35,4
5…前面電極、6,26,36,46…背面電極、29
…反射層、40,49…光触媒機能膜、7,8,27,
28,37,47…蛍光体膜。
フロントページの続き (72)発明者 尾崎 光哉 大阪府大阪市中央区道修町3丁目5番11号 日本板硝子株式会社内 Fターム(参考) 3B110 AA03 CA00 HA10 HA15 3L045 AA05 BA01 CA02 PA04 PA06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍・冷蔵ショーケースの内部で用いる
    照明体であって、前面ガラス基板と背面ガラス基板を接
    着して密閉容器を形成し、前面ガラス基板及び背面ガラ
    ス基板の内側面に蛍光体膜を形成すると共に外側面に透
    明な電極を形成し、前記密閉容器に希ガスまたはハロゲ
    ン元素ガスから選択される1種のガスあるいは複数種の
    ガスからなる混合ガスを封入したことを特徴とする冷凍
    ・冷蔵ショーケース用平板型照明体。
  2. 【請求項2】 冷凍・冷蔵ショーケースの内部で用いる
    照明体であって、前面ガラス基板と背面ガラス基板を接
    着して密閉容器を形成し、前面ガラス基板及び背面ガラ
    ス基板の内側面に透明な電極、誘電体膜、蛍光体膜を順
    次形成し、前記密閉容器に希ガスまたはハロゲン元素ガ
    スから選択される1種のガスあるいは複数種のガスから
    なる混合ガスを封入したことを特徴とする冷凍・冷蔵シ
    ョーケース用平板型照明体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の冷凍・冷蔵ショ
    ーケース用平板型照明体において、前面ガラス基板また
    は背面ガラス基板のどちらか一方のガラス基板の最外面
    に反射層を設けたことを特徴とする冷凍・冷蔵ショーケ
    ース用平板型照明体。
  4. 【請求項4】 冷凍・冷蔵ショーケースの内部で用いる
    照明体であって、前面ガラス基板と背面ガラス基板を接
    着して密閉容器を形成し、前記前面ガラス基板または前
    記背面ガラス基板のどちらか一方のガラス基板を紫外線
    波長域の透過率が高い材料で形成すると共に、このガラ
    ス基板の内側面または外側面に透明な電極を設け、他方
    のガラス基板の内側面に蛍光体膜、外側面に透明な電極
    を形成し、前記密閉容器に希ガスまたはハロゲン元素ガ
    スから選択される1種のガスあるいは複数種のガスから
    なる混合ガスを封入したことを特徴とする冷凍・冷蔵シ
    ョーケース用平板型照明体。
  5. 【請求項5】 冷凍・冷蔵ショーケースの内部で用いる
    照明体であって、前面ガラス基板と背面ガラス基板を接
    着して密閉容器を形成し、前記前面ガラス基板または前
    記背面ガラス基板のどちらか一方のガラス基板を紫外線
    波長域の透過率が高い材料で形成すると共に、このガラ
    ス基板の内側面または外側面に透明な電極を設け、他方
    のガラス基板の内側面に透明な電極、誘電体膜、蛍光体
    膜を順次形成し、前記密閉容器に希ガスまたはハロゲン
    元素ガスから選択される1種のガスあるいは複数種のガ
    スからなる混合ガスを封入したことを特徴とする冷凍・
    冷蔵ショーケース用平板型照明体。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載の冷凍・冷蔵ショ
    ーケース用平板型照明体において、前記前面ガラス基板
    または前記背面ガラス基板の少なくとも紫外線波長域の
    透過率が高い材料で形成する一方のガラス基板の外側表
    面にアナターゼ結晶の酸化チタンからなる光触媒機能膜
    を形成したことを特徴とする冷凍・冷蔵ショーケース用
    平板型照明体。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6に記載
    の冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体において、0
    ℃以下の低温雰囲気中で、通電後瞬時に点灯を開始する
    ことを特徴とする冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明
    体。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6又は7に
    記載の冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体におい
    て、輝度が3000cd/m2以上であることを特徴と
    する冷凍・冷蔵ショーケース用平板型照明体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005347115A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Sumitomo Rubber Ind Ltd ランプユニット及び平面蛍光ランプ
WO2012124505A1 (ja) * 2011-03-15 2012-09-20 ユーヴィックス株式会社 エキシマランプ

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