JP2002152310A - 無線送信装置及び方法、無線受信装置及び方法、無線送受信システム、並びに記憶媒体 - Google Patents

無線送信装置及び方法、無線受信装置及び方法、無線送受信システム、並びに記憶媒体

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JP2002152310A
JP2002152310A JP2001239387A JP2001239387A JP2002152310A JP 2002152310 A JP2002152310 A JP 2002152310A JP 2001239387 A JP2001239387 A JP 2001239387A JP 2001239387 A JP2001239387 A JP 2001239387A JP 2002152310 A JP2002152310 A JP 2002152310A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 BluetoothのACLリンクのように
実効スループットが保証されない無線伝送系で、リアル
タイム系の信号を送受信する。 【解決手段】 無線送信装置は、伝送データを入力する
データ入力手段と、入力された伝送データを一時格納す
るデータ格納手段と、データ格納手段からデータを取り
出して圧縮するデータ圧縮手段と、圧縮されたデータを
無線回線経由で送信するデータ送信手段とで構成され
る。回線上のスループットの変動に伴うデータ転送の遅
れは、データ格納手段により吸収される。さらに、スル
ープットの変動に応じて圧縮率を制御することによって
最適なデータ・レートで伝送を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声や画像などの
リアルタイム信号を無線通信方式により伝送するための
無線送信装置、無線受信装置、並びに無線送受信システ
ムに係り、特に、リアルタイム信号のデータ品質を保ち
ながら無線通信方式により伝送するための無線送信装
置、無線受信装置、並びに無線送受信システムに関す
る。
【0002】更に詳しくは、本発明は、Bluetoo
thのACLリンク(AsynchronousConnection Less Li
nk)のように実効スループットが変動する(すなわち保
証されない)無線伝送系において、音声や画像などのリ
アルタイム信号を伝送するための無線送信装置、無線受
信装置、並びに無線送受信システムに係り、特に、Bl
uetoothのACLリンクのように実効スループッ
トが変動する伝送系において、データ品質を保ちながら
リアルタイム信号を伝送することができる無線送信装
置、無線受信装置、並びに無線送受信システムに関す
る。
【0003】
【従来の技術】最近、近距離の無線通信技術が脚光を浴
び始めている。この種の無線通信方式によれば、機器や
端末間の通信をコードレスで確立することができるの
で、機器どうしの接続作業が簡素化されるとともに、各
機器の設置場所を選ぶ必要がなくなるので、利便性が高
い。近距離無線通信は、例えばホーム・ネットワークな
どのように、局所的で、ネットワーク・ケーブルの敷設
が現実的でない場所における伝送媒体としても大いに期
待されている。
【0004】近距離無線通信は、例えば、携帯型情報機
器間のデータ交換や、電話機本体や携帯型音楽再生機と
ヘッドセット、親機と子機などの間におけるデータや音
声の伝送に利用することができる。
【0005】近距離無線通信の代表例である"Blue
tooth"は、2.45GHz帯の無線周波数を使用
し、全体のデータ伝送速度は1Mbpsであり、その中
には電話の音声伝送に利用可能な64kbpsの同期伝
送チャンネルと、データ伝送のための非同期伝送チャン
ネルが設けられている。前者の同期伝送チャンネルは、
SCO(Synchronous Connection Oriented Link)伝送
法式が採用され、回線接続に適用される。また、後者の
非同期伝送チャンネルは、ACL(AsynchronousConnec
tion Less Link)伝送方式が採用され、パケット交換に
よるデータ伝送に適用される。
【0006】Bluetoothによる機器間の接続範
囲は10m程度であるが、追加増幅器を使用することに
よって、さらに100mまで延長することができる。B
luetoothは、マスタ機器及びスレーブ機器間で
のポイント・ツー・ポイント接続、あるいは、ポイント
・ツー・マルチポイント接続を基調とする。後者の場
合、1台のマスタは、最大7台のスレーブと、SCO又
はACL方式の通信を行うことができる。
【0007】例えば、Bluetoothを用いて、音
声や画像などのリアルタイム信号を扱う機器間(ハイフ
ァイ・オーディオなど)の通信を行うというアプリケー
ションが考えられる。
【0008】ところが、無線伝送経路上では伝送スルー
プットが変動する可能性が高い。このため、無線通信方
式により音声や画像が途切れることなくリアルタイム信
号を伝送するためには、充分な回線品質余裕を確保する
必要がある。この結果、回線の最大スループットを有効
に利用することができないことになる。
【0009】情報通信においては一般に、送信側で送信
データを符号化圧縮するとともに受信側では受信データ
を復号化処理する、すなわちCODEC処理が行われて
いる。また、圧縮率を回線品質に応じて変更することが
行われている。しかしながら、この場合、スループット
の余裕度が小さくなればデータ圧縮率を上げるという考
え方に基づくので、スループットの余裕度を知る必要が
ある。
【0010】ここで、Bluetoothのような近距
離無線通信を用いて、音声や画像のようなリアルタイム
信号を伝送する場合について考察してみる。
【0011】前述したように、Bluetoothに
は、SCOとACLという2通りの伝送方式がある。回
線接続を基調とするSCO方式による場合、エラー・コ
レクションの有無に拘わらず再送要求を行わないので、
音質や画質が保証されない。これに対し、ACLはパケ
ット伝送方式であり、エラー発生時(又はエラー・コレ
クションにより修復されないとき)にはパケット再送に
よりエラー・フリーを実現しているので、音質や画質を
保証することができる。言い換えれば、ACL方式は、
データ品質が保証され、音声や画像を途切れなく良好に
伝送できるという観点から、リアルタイム信号の伝送に
好適であると言うことができよう。
【0012】しかしながら、ACL方式は、ベスト・エ
フォット(Best Effort)型のリンクであり、データ品
質を保証することのトレードオフとして、回線の品質が
低下するとレイテンシやスループットを保証することが
できないという事態が発生する(例えば、家庭内で無線
通信を利用する場合、電子レンジなどの通常の家電機器
の稼動により、実効スループットは大きく変動する)。
【0013】言い換えるならば、Bluetoothに
おけるACLリンクは、実効スループットが変動する通
信システムであり、スループットの実力値を知る方法は
ない。このため、スループットの余裕度に応じてデータ
圧縮率を決定するという仕組みは成立しない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、音声
や画像などのリアルタイム信号を、そのデータ品質を保
ちながら伝送することができる、優れた無線送信装置、
無線受信装置、並びに無線送受信システムを提供するこ
とにある。
【0015】本発明の更なる目的は、Bluetoot
hのACLリンクのように実効スループットが変動する
(すなわち保証されない)無線伝送系において、音声や
画像などのリアルタイム信号をデータ品質を保ちながら
伝送することができる、優れた無線送信装置、無線受信
装置、並びに無線送受信システムを提供することにあ
る。
【0016】本発明の更なる目的は、Bluetoot
hのACLリンクのように実効スループットが変動する
伝送系において、伝送期間中にデータ圧縮率を動的に変
更することによって音声や画像などのリアルタイム信号
をデータ品質を保ちながら伝送することができる、優れ
た無線送信装置、無線受信装置、並びに無線送受信シス
テムを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面
は、無線回線経由でデータを送信する無線送信装置又は
方法であって、伝送データを入力するデータ入力手段又
はステップと、入力された伝送データを一時格納する入
力データ格納手段又はステップと、一時格納されたデー
タを先入れ先出し方式で取り出して圧縮するデータ圧縮
手段又はステップと、圧縮されたデータを前記無線回線
経由で送信するデータ送信手段又はステップと、を具備
することを特徴とする無線送信装置又は方法である。
【0018】また、本発明の第2の側面は、無線回線経
由でデータを送信する無線送信装置又は方法であって、
伝送データを入力するデータ入力手段又はステップと、
前記入力された伝送データを圧縮するデータ圧縮手段又
はステップと、前記圧縮されたデータを一時格納する圧
縮データ格納手段又はステップと、前記圧縮されたデー
タを前記無線回線経由で送信するデータ送信手段又はス
テップと、を具備することを特徴とする無線送信装置又
は方法である。
【0019】ここで言う無線回線とは、例えば、Blu
etoothにおけるACLリンクである。無線回線は
伝送路が不安定であり、また、ACLリンクは伝送デー
タのエラー発生により再送制御を行うベスト・エフォッ
ト型であることから、実効スループットが保証されな
い。本発明の第1の側面に係る無線送信装置又は方法に
よれば、回線上のスループットの変動に伴うデータ転送
の遅れは、時々刻々と入力されてくる伝送データを入力
データ格納手段又はステップが先入れ先出し形式で一時
的に蓄積することにより吸収される。
【0020】データ入力手段又はステップが入力するデ
ータとは、例えば、マイクロフォンやモニタ・カメラか
ら時々刻々と入力されてくるリアルタイム系のオーディ
オ信号やビデオ信号、あるいは、CD−Rなどの記録メ
ディアから所定の入力速度すなわち再生速度でデータ再
生されたデータなどである。
【0021】入力データ格納手段又はステップ、あるい
は圧縮データ格納手段は、伝送データを先入れ先出し形
式で格納できるFIFO(first in first out)メモリ
で構成することができる。FIFOメモリにおけるデー
タ書き込み場所とのデータ読み出し場所の差は、FIF
Oメモリに蓄積されたデータ量に相当し、この場合、実
効的なスループットとほぼ同義となる。
【0022】また、データ圧縮手段又はステップは、例
えば、ATRAC、ATRAC3、AAC、MP3、A
DPCMなどの圧縮方式によりデータ圧縮を行い、圧縮
率は可変であってもよい。
【0023】Bluetoothのような無線通信にお
いては、回線上のスループットを直接計測する手段はな
いが、入力データ格納手段又はステップにおけるデータ
書き込み場所とデータ読み出し場所の差、すなわち伝送
処理されないままの蓄積データ量に従って実効的なスル
ープットを判断することができる。
【0024】本発明の第1及び第2の各側面に係る無線
送信装置又は方法は、データ圧縮手段又はステップにお
けるデータ圧縮率を制御する圧縮率制御手段又はステッ
プを備えて、スループットの低下とともにデータ圧縮率
を高め、スループットの回復とともにデータ圧縮率を低
めていくようにしてもよい。このような場合、入力デー
タ格納手段又はステップのメモリ・サイズの限界を超え
ないようにデータ圧縮率すなわちデータ・レートを調整
することにより、無線データ通信を最適化することがで
きる。また、入力データ格納手段又は圧縮データ格納手
段におけるメモリ・サイズを節約することも可能とな
る。
【0025】あるいは、データ入力手段又はステップに
おけるデータ入力速度を制御する入力速度制御手段を備
えて、スループットの低下とともにデータ入力速度を低
め、スループットの回復とともにデータ入力速度を高め
ていくようにしてもよい。このような場合、入力データ
格納手段又はステップのメモリ・サイズの限界を超えな
いようにデータ入力速度すなわちデータ・レートを調整
することにより、無線データ通信を最適化することがで
きる。また、入力データ格納手段又はステップにおける
メモリ・サイズを節約することも可能となる。ここで言
うデータ入力速度は、例えば、CD−Rなどの記録メデ
ィアからのデータ再生速度に相当する。
【0026】また、本発明の第3の側面は、無線回線経
由でデータを送信する無線受信装置又は方法であって、
圧縮されたデータを前記無線回線経由で受信するデータ
受信手段又はステップと、受信データを伸張するデータ
伸張手段又はステップと、伸張されたデータを一時格納
する出力データ格納手段又はステップと、先入れ先出し
形式で取り出されたデータを出力するデータ出力手段又
はステップと、を具備することを特徴とする無線受信装
置又は方法である。
【0027】ここで言う無線回線とは、例えばBlue
toothにおけるACLリンクである。無線回線は伝
送路が不安定であり、また、ACLリンクは伝送データ
のエラー発生により再送制御を行うベスト・エフォット
型であることから、実効スループットが保証されない。
本発明の第2の側面に係る無線受信装置又は方法によれ
ば、回線上のスループットの変動に伴うデータ転送の遅
れは、時々刻々と送信されてくる伝送データを出力デー
タ格納手段又はステップにおいて先入れ先出し形式で一
時的に蓄積することにより吸収される。
【0028】データ出力手段又はステップでは、例え
ば、スピーカやモニタ・ディスプレイを介して音声や画
像をリアルタイムで出力するようにしてもよい。あるい
は、伸張・再現されたデータをMDやCD−Rなどの記
録メディアに所定の出力速度すなわち記録速度で記録す
るようにしてもよい。
【0029】また、出力データ格納手段又はステップ
は、伝送データを先入れ先出し形式で格納できるFIF
Oメモリによって構成することができる。FIFOメモ
リにおけるデータ書き込み場所とのデータ読み出し場所
の差は、FIFOメモリに蓄積されたデータ量に相当
し、この場合、無線回線の実効的なスループットとほぼ
同義となる。
【0030】また、データ伸張手段又はステップは、例
えば、ATRAC、ATRAC3、AAC、MP3、A
DPCMなど、伝送データの圧縮方式に対応した伸張方
式によりデータ伸張を行う。但し、送信側において圧縮
率を変更した場合にはその圧縮率パラメータを使用して
データ伸張を行う必要がある。
【0031】Bluetoothのような無線通信にお
いては、回線上のスループットを直接計測する手段はな
いが、出力データ格納手段又はステップにおけるデータ
書き込み場所とデータ読み出し場所の差に従って実効的
なスループットを判断することができる。
【0032】本発明の第3の側面に係る無線受信装置又
は方法は、データ出力手段又はステップにおけるデータ
出力速度を制御する出力速度制御手段又はステップを備
えて、スループットの低下とともにデータ出力速度を低
め、スループットの回復とともにデータ出力速度を高め
ていくようにしてもよい。このような場合、出力データ
格納手段又はステップのメモリ・サイズの限界を超えな
いようにデータ出力速度すなわちデータ・レートを調整
することにより、無線データ通信を最適化することがで
きる。また、出力データ格納手段又はステップにおける
メモリ・サイズを節約することができる。ここで言うデ
ータ出力速度は、例えば、MDやCD−Rなどの記録メ
ディアへのデータ記録速度に相当する。
【0033】また、本発明の第4の側面は、無線回線経
由でデータを伝送する無線送受信システムであって、伝
送データを入力するデータ入力手段と、入力された伝送
データを先入れ先出し形式で一時格納する入力データ格
納手段と、前記データ格納手段からデータを取り出して
圧縮するデータ圧縮手段と、圧縮されたデータを前記無
線回線経由で送信するデータ送信手段と、とで構成され
る無線送信部と、送信データを前記無線回線経由で受信
するデータ受信手段と、受信データを伸張するデータ伸
張手段と、伸張されたデータを先入れ先出し形式で一時
格納する出力データ格納手段と、前記出力データ格納手
段からデータを取り出してデータ出力するデータ出力手
段と、とで構成される無線受信部と、を具備することを
特徴とする無線送受信システムである。
【0034】ここで言う無線回線とは、例えば、Blu
etoothにおけるACLリンクである。無線回線は
伝送路が不安定であり、また、ACLリンクは伝送デー
タのエラー発生により再送制御を行うベスト・エフォッ
ト型であることから、実効スループットが保証されな
い。本発明の第3の側面に係る無線送受信システムによ
れば、回線上のスループットの変動に伴うデータ転送の
遅れは、時々刻々と送信される伝送データを入力データ
格納手段が先入れ先出し形式で一時的に蓄積したり、受
信データを出力データ格納手段が一時的に蓄積すること
により吸収することができる。
【0035】無線送信部において、データ入力手段が入
力するデータとは、例えば、マイクロフォンやモニタ・
カメラから時々刻々と入力されてくるリアルタイム系の
オーディオ信号やビデオ信号、あるいは、CDなどの記
録メディアから所定の入力速度すなわち再生速度でデー
タ再生されたデータなどである。一方、無線受信部にお
けるデータ出力手段は、例えば、スピーカやモニタ・デ
ィスプレイを介して音声や画像をリアルタイムで出力す
るようにしてもよい。あるいは、伸張・再現されたデー
タをMDやCD−Rなどの記録メディアに所定の出力速
度すなわち記録速度で記録するようにしてもよい。
【0036】また、入力データ格納手段や出力データ格
納手段は、伝送データを先入れ先出し形式で格納できる
FIFOメモリで構成される。FIFOメモリにおける
データ書き込み場所とのデータ読み出し場所の差は、未
処理のままFIFOメモリにおいて蓄積されたデータ量
に相当し、この場合、無線回線の実効的なスループット
とほぼ同義となる。
【0037】無線送信部では、データ圧縮手段は、例え
ば、ATRAC、ATRAC3、AAC、MP3、AD
PCMなどの圧縮方式によりデータ圧縮を行い、圧縮率
は可変であってもよい。
【0038】本発明の第4の側面に係る無線送受信シス
テムは、データ圧縮手段におけるデータ圧縮率を制御す
る圧縮率制御手段を備えて、スループットの低下ととも
にデータ圧縮率を高め、スループットの回復とともにデ
ータ圧縮率を低めていくようにしてもよい。このような
場合、入力データ格納手段のメモリ・サイズの限界を超
えないようにデータ圧縮率すなわちデータ・レートを調
整することにより、無線データ通信を最適化することが
できる。また、入力データ格納手段のメモリ・サイズを
節約することも可能である。
【0039】但し、無線受信部のデータ伸張手段は、無
線送信部側のデータ圧縮手段が採用する圧縮方式及び圧
縮率に対応する伸張方式でデータ伸張しなければならな
いので、無線送信部において圧縮率を変更する場合に
は、無線受信部に圧縮率パラメータを通知する圧縮率通
知手段を設ける必要がある。
【0040】また、データ入力手段におけるデータ入力
速度を制御する入力速度制御手段を備えて、スループッ
トの低下とともにデータ入力速度を低め、スループット
の回復とともにデータ入力速度を高めていくようにして
もよい。このような場合、入力データ格納手段のメモリ
・サイズの限界を超えないようにデータ入力速度すなわ
ちデータ・レートを調整することにより、無線データ通
信を最適化することができる。また、入力データ格納手
段におけるメモリ・サイズを節約することも可能であ
る。ここで言うデータ入力速度は、例えば、CDなどの
記録メディアからのデータ再生速度に相当する。
【0041】また、データ出力手段におけるデータ出力
速度を制御する出力速度制御手段又はステップを備え
て、スループットの低下とともにデータ出力速度を低
め、スループットの回復とともにデータ出力速度を高め
ていくようにしてもよい。このような場合、出力データ
格納手段のメモリ・サイズの限界を超えないようにデー
タ出力速度すなわちデータ・レートを調整することによ
り、無線データ通信を最適化することができる。また、
出力データ格納手段におけるメモリ・サイズを節約する
ことも可能である。ここで言うデータ出力速度は、例え
ば、MDやCD−Rなどの記録メディアへのデータ記録
速度に相当する。
【0042】また、本発明の第5の側面は、無線回線経
由でデータを送信する処理をコンピュータ・システム上
で実行するように記述されたコンピュータ・ソフトウェ
アをコンピュータ可読形式で物理的に格納した記憶媒体
であって、前記コンピュータ・ソフトウェアは、伝送デ
ータを入力するデータ入力ステップと、入力された伝送
データを一時格納する入力データ格納ステップと、前記
データ格納手段からデータを取り出して圧縮するデータ
圧縮ステップと、圧縮されたデータを前記無線回線経由
で送信するデータ送信ステップと、を具備することを特
徴とする記憶媒体である。
【0043】本発明の第5の側面に係る記憶媒体は、例
えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎用コン
ピュータ・システムに対して、コンピュータ・ソフトウ
ェアをコンピュータ可読な形式で提供する媒体である。
このような媒体は、例えば、CD(Compact Disc)やF
D(Floppy Disc)、MO(Magneto-Optical disc)な
どの着脱自在で可搬性の記憶媒体である。あるいは、ネ
ットワーク(ネットワークは無線、有線の区別を問わな
い)などの伝送媒体などを経由してコンピュータ・ソフ
トウェアを特定のコンピュータ・システムに提供するこ
とも技術的に可能である。
【0044】このようなプログラム記憶媒体は、コンピ
ュータ・システム上で所定のコンピュータ・ソフトウェ
アの機能を実現するための、コンピュータ・ソフトウェ
アと記憶媒体との構造上又は機能上の協働的関係を定義
したものである。換言すれば、本発明の第5の側面に係
る記憶媒体を介して所定のコンピュータ・ソフトウェア
をコンピュータ・システムにインストールすることによ
って、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮
され、本発明の第1の側面に係る無線送信装置又は方法
と同様の作用効果を得ることができる。
【0045】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を詳解する。
【0047】図1には、本発明の実施に供される無線送
受信システム1の構成を模式的に図解している。図示の
無線送受信システム1は、リアルタイム信号としてオー
ディオ信号の伝送に好適に適用することができるが、無
線送信側10と無線受信側20という2組のユニットで
構成される。これら無線送信側10と無線受信側20と
は、例えばBluetooth回線(前述)のような近
距離無線回線を利用して接続されているものとする。
【0048】無線送信側10では、マイクロフォンやそ
の他の音声入力機器からのアナログ入力や放送受信機な
どのリアルタイム系の信号源を持つ場合、あるいは、C
D(Compact Disc)などの記録メディアから再生した信
号を信号源とする場合がある。
【0049】他方、無線受信側20では、スピーカやヘ
ッドフォンなどの音声出力機器が接続されてリアルタイ
ムでオーディオを聴取できる場合と、オーディオ信号を
そのままMDやCD−Rなどの記録メディアに記録する
場合とがある。
【0050】無線送信側10は、オーディオ信号源から
供給されるリアルタイム系のオーディオ信号を先入れ先
出し方式で一旦格納する入力FIFOメモリ11と、オ
ーディオ信号を符号化圧縮する符号化部12と、符号化
されたデータを1パケット分だけ一時記憶するパケット
・バッファ13と、Bluetooth回線経由でパケ
ット送信するBT送信部14とで構成される。
【0051】入力FIFOメモリ11は、例えば、0.
5秒分の音を蓄積するバッファが先入れ先出し方式で配
列されて構成されている。但し、オーディオ信号がアナ
ログ入力される場合には、A/D変換器によりデジタル
信号に変換してから、入力FIFOメモリ11に書き込
む。
【0052】符号化部12が採用する圧縮方式は、本発
明を実現する上で特に限定されない。但し、CDクォリ
ティを実現するには、例えば、ATRAC(Adaptive t
ransform acoustic coding),ATRAC3,AAC,
MP3(MPEG-1 Audio Layer-III),ADPCMなどを
採用することが好ましく、ビット・レートは400kb
ps〜64kbps程度である。
【0053】BT送信部14は、Bluetoothの
ACLリンクによって、Bluetooth回線経由で
無線受信側20とベスト・エフォット型のパケット通信
を行う。Bluetooth回線におけるACLリンク
のスループットは、理想的な通信条件下では700kb
ps程度が得られるが、条件次第で次第に低下してい
く。
【0054】図2には、Bluetooth回線におけ
るプロトコル・スタック構造を模式的に図解している。
このプロトコル・スタックは、最下層から順に、RF
層、ベースバンド(BB)層、リンク・マネージャ(L
M)層、L2CAP(LogicalLink Control and Adapta
tion Protocol)層で構成されるが、これはOSI(Ope
n Systems Interconnection)基本参照モデルにおける
物理層及びデータリンク層に相当するものである。
【0055】L2CAP層では、エラー発生時(又はエ
ラー・コレクションにより修復されないとき)には、送
受信間でパケット再送手続が行われ、エラー・フリーを
実現するようになっている。言い換えれば、伝送路の品
質が低下しエラー発生率が高くなると、その分だけパケ
ット再送が頻発する結果として、Bluetooth回
線の実効スループットも低下する。
【0056】再び図1に戻って、無線受信側20の構成
について説明する。無線受信側は、Bluetooth
回線経由でパケット受信するBT受信部21と、パケッ
ト・バッファ22と、受信された符号化データを復号化
伸張処理する復号化部23と、復号化されたオーディオ
信号を先入れ先出し方式で一旦格納する出力FIFOメ
モリ24とで構成される。
【0057】BT受信部21は、Bluetoothの
ACLリンクによって、Bluetooth回線経由で
無線送信側10とベスト・エフォット型のパケット通信
を行う。すなわち、パケットの受信に失敗した場合に
は、BT受信部21は、BT送信部14に対してパケッ
ト再送要求を発行する。伝送路の品質が低下しエラー発
生率が高くなると、その分だけパケット再送が頻発する
結果として、実効スループットも低下する(同上)。
【0058】復号化部23は、受信された符号化データ
を、符号化部12において採用する符号化方式に対応す
る復号化伸張処理を行う。符号化方式としては、ATR
AC,ATRAC3,AAC,MP3(MPEG-1 Audio L
ayer-III),ADPCMなどが採用される(前述)。
【0059】出力FIFOメモリ24は、例えば、0.
5秒分の音を蓄積するバッファが先入れ先出し方式で配
列されて構成され、復号化されたオーディオ信号を先入
れ先出し方式で一旦格納するようになっている。
【0060】出力FIFOメモリ24に蓄積されたオー
ディオ信号は、例えばサンプリング周期で読み出され
て、アナログ信号にD/A変換された後、スピーカを介
してオーディオ出力される。あるいは、オーディオ信号
をデジタル信号のままMDやCD−Rなどの記録メディ
アに記録する。
【0061】図1に示す構成によれば、無線送信側10
と無線受信側20とを接続するBluetooth回線
上での実効スループットが低下した場合であっても、無
線送信側10では、リアルタイム系のオーディオ信号を
入力FIFOメモリ11に蓄積しておくことで、データ
の喪失を回避することができる。また、無線受信側20
では、受信データが途絶えた場合であっても、出力FI
FOメモリ24に蓄積されたデータを出力することによ
って、音声の途切れ(コマ落ち)を防止することができ
る。
【0062】FIFOメモリは、一般に、次のデータを
書き込む場所すなわちアドレスを示す書き込みポインタ
(以下、WPとする)と、次にデータを読み出すアドレ
スを示す読み出しポインタ(以下、RPとする)とを用
いて書き込み及び読み出し動作が制御される。また、W
PとRPの差分が現在FIFOメモリに蓄積されている
データ量に相当する。言い換えれば、WPとRPの差が
メモリ・サイズを越えると、もはやデータを書き込めな
くなり、データを喪失することになる。
【0063】ここで、図1に示した入力FIFOメモリ
11及び出力FIFOメモリ24の動作について説明す
る。
【0064】図3には、リアルタイム系のオーディオ信
号を処理する場合における、入力FIFOメモリ11の
書き込みポインタWPを制御するための処理手順をフロ
ーチャートの形式で示している。また、図4には、入力
FIFOメモリ11の読み出しポインタRPを制御する
ための処理手順をフローチャートの形式で示している。
以下、図3及び図4を参照しながら、入力FIFOメモ
リ11の動作特性について説明する。
【0065】リアルタイム系で入力されるオーディオ信
号は、サンプル周期毎にA/D変換され、入力FIFO
メモリ11の書き込みポインタWPで示されるアドレス
に書き込まれる(ステップS1)。そして、WPが1だ
けインクリメントされて(ステップS2)、同様の処理
が繰り返し実行される。
【0066】他方、入力FIFOメモリ11の出力側で
は、パケット・バッファ13がチェックされる(ステッ
プS11)。そして、送信可能状態であれば、入力FI
FOメモリの読み出しポインタRPで示されるアドレス
から符号化フレームで1フレーム分だけデータが取り出
される(ステップS12)。
【0067】そして、読み出された符号化部12におい
てデータを符号化圧縮処理が行われた後(ステップS1
3)、パケット・バッファ13に書き込まれて(ステッ
プS14)、送信待ち状態となる。
【0068】読み出しポインタRPを読み出したフレー
ム相当数分Nだけインクリメントした後(ステップS1
5)、ステップS11に復帰して、上述と同様の処理を
繰り返し実行する。
【0069】図5には、入力FIFOメモリ11におけ
る書き込みポインタWPと読み出しポインタRPが変動
する様子を例示している。
【0070】この例では、オーディオ信号がリアルタイ
ムで入力されるので、書き込みポインタWPのアドレス
は時間に比例してインクリメントすることになる。
【0071】他方、読み出しポインタRPからの読み出
しは、後続のパケット・バッファ13が書き込み可能状
態か、言い換えれば、Bluetooth回線が送信可
能状態又は送信待ち状態のいずれであるかに依る。した
がって、読み出しポインタRPアドレスは、Bluet
ooth回線の実効スループットが高い状態では速くイ
ンクリメントするが、実効スループットが低下するとR
Pの動きも停滞し一定となる。
【0072】RPの動きが停滞する時間が長く続くと、
WPとRPの差が徐々に拡大していく。既に述べたよう
に、WP−RPは入力FIFOメモリ11に蓄積される
データ量に相当する。したがって、実効スループットが
低下した場合を想定して入力FIFOメモリ11のサイ
ズを決定する必要がある。また、メモリ・サイズを越え
てWP−RPが拡大した場合には、リアルタイム信号の
喪失が発生し、無線受信20側では音飛びやコマ落ちな
どの出力信号が不連続となる現象が起こることになる。
【0073】入力FIFOメモリ11の必要なサイズ
は、例えば全記憶量を500mS相当分の音声データで
あるとすれば、88.2KB(=44.1KHz×16
bit×2ch×500mS/8)が必要メモリ量であ
る。
【0074】また、書き込みポインタWP及び読み出し
ポインタRPは、入力FIFOメモリ11の全メモリを
ポイントできるように構成されていればよい。書き込み
及び読み出し速度については、メモリが例えば8ビット
毎のアクセスを行うものであるとした場合、読み出し及
び書き込みはそれぞれ平均的に5.7μS(=1Sec
/44.1KHz/2ch/2(16bit/8bi
t))の頻度で発生する。読み出しは、データ符号化フ
レーム毎にバースト的に行われるので、実際には、上記
数値の10倍程度以上の速度を必要とするが、これは用
意に実現できる範囲である。
【0075】図6には、リアルタイム系のオーディオ信
号を処理する場合における、出力FIFOメモリ24の
書き込みポインタWPを制御するための処理手順をフロ
ーチャートの形式で示している。また、図7には、出力
FIFOメモリ24の読み出しポインタRPを制御する
ための処理手順をフローチャートの形式で示している。
以下、図6及び図7を参照しながら、出力FIFOメモ
リ24の動作特性について説明する。
【0076】出力FIFOメモリ24の入力側では、パ
ケット・バッファ22が満杯か否かをチェックする(ス
テップS21)。パケット・バッファ22に容量の余裕
があるかか否かは、Bluetooth回線の実効スル
ープットに依存する。
【0077】パケット・バッファ22に容量の余裕がな
ければ、バッファリングされたデータを復号化部23に
送って(ステップS22)、復号化伸張処理を実行する
(ステップS23)。
【0078】次いで、復号化フレームの1フレーム分
が、出力FIFOメモリ24の書き込みポインタWPで
示されるアドレスに書き込まれる(ステップS24)。
そして、書き込みポインタWPを書き込んだフレーム相
当数分Nだけインクリメントした後(ステップS2
5)、ステップS21に復帰して、上述と同様の処理を
繰り返し実行する。
【0079】他方、出力FIFOメモリ24の出力側で
は、その読み出しポインタRPが示すアドレスから、サ
ンプル周期毎に1サンプル分(例えば16ビット×2c
h)のデータが読み出される(ステップS31)。読み
出されたデータは、例えばD/A変換されて、スピーカ
を介して音声出力される。
【0080】そして、RPが1だけインクリメントされ
て(ステップS32)、同様の処理が繰り返し実行され
る。
【0081】図8には、出力FIFOメモリ24におけ
る書き込みポインタWPと読み出しポインタRPが変動
する様子を例示している。
【0082】この例では、オーディオ信号がリアルタイ
ムで出力されるので、読み出しポインタRPのアドレス
は時間に比例してインクリメントする。
【0083】他方、書き込みポインタWPへの書き込み
は、前段のパケット・バッファ22が満杯状態か、言い
換えれば、Bluetooth回線の実効スループット
が高いか否かに依る。すなわち、書き込みポインタWP
アドレスは、Bluetooth回線の実効スループッ
トが高い状態では速くインクリメントするが、実効スル
ープットが低下するとWPの動きも停滞し一定となる。
【0084】WPの動きが停滞する時間が長く続くと、
WPとRPの差が徐々に縮小していく。既に述べたよう
に、WP−RPは出力FIFOメモリ24に蓄積される
データ量に相当する。したがって、RPがWPに到達す
ると、出力FIFOメモリ24にはもはや蓄積されたデ
ータがない状態となり、音飛びやコマ落ちなどの出力デ
ータが不連続となる現象が発生することになる。
【0085】出力FIFOメモリ24の必要なサイズ
は、例えば全記憶量を500mS相当分の音声データで
あるとすれば、88.2KB(=44.1KHz×16
bit×2ch×500mS/8)が必要メモリ量であ
る。
【0086】また、書き込みポインタWP及び読み出し
ポインタRPは、出力FIFOメモリ24の全メモリを
ポイントできるように構成されていればよい。書き込み
及び読み出し速度については、メモリが例えば8ビット
毎のアクセスを行うものであるとした場合、読み出し及
び書き込みはそれぞれ平均的に5.7μS(=1Sec
/44.1KHz/2ch/2(16bit/8bi
t))の頻度で発生する。書き込みは、データ復号化フ
レーム毎にバースト的に行われるので、実際には、上記
数値の10倍程度以上の速度を必要とするが、これは容
易に実現できる範囲である。
【0087】図9には、無線送信側の他の発明例10−
2を模式的に図解している。同図に示す無線送信側10
−2では、Bluetooth回線の実効スループット
が低下して、入力FIFOメモリ11を備えただけでは
リアルタイム信号の転送が追いつかないような事態を想
定したものであり、より具体的には、実効スループット
の低下に伴って符号化部12におけるデータ圧縮率を調
整するような機構を備えている。
【0088】Bluetooth回線における実効スル
ープットを直接計測する手段はない。図9に示す例で
は、入力FIFOメモリ11における蓄積データ量に基
づいて実効スループットを判断するようになっている。
すなわち、蓄積データ量が大きくなるとデータ圧縮率を
上げて、入力FIFOメモリ11の蓄積データ量が所定
値を越えないようにしている。この結果、実効スループ
ットが低下しても、データの喪失(音切れやコマ落ち)
を回避することができるし、入力FIFOメモリ11の
サイズを小さくすることができる。入力FIFOメモリ
11における蓄積データ量は、より具体的には、その書
き込みポインタWPと読み出しポインタRPとの差分に
より求まる。
【0089】図9に示す無線送信側10−2は、図1に
示したものに対して、圧縮率制御部15が追加された構
成となっている。この圧縮率制御部15は、入力FIF
Oメモリ11の書き込みポインタWP及び読み出しポイ
ンタRPの各アドレスを取り出すWP取出し部15A及
びRP取出し部15Bと、WPとRPのアドレス値を比
較するアドレス比較部15Cと、実効スループット判断
部15Dと、圧縮率指定部15Eとで構成されている。
【0090】アドレス比較部15Cは、WP取出し部1
5A及びRP取出し部15Bの各々から供給されるポイ
ンタ・アドレスを大小比較する。
【0091】実効スループット判断部15Dは、書き込
みポインタWPと読み出しポインタRPのアドレス値の
相違により、Bluetooth回線の実効スループッ
トを判断する。
【0092】図5を参照しながら既に説明したように、
オーディオ信号がリアルタイムで入力されるので、書き
込みポインタWPのアドレスは時間に比例してインクリ
メントする。これに対して、読み出しポインタRPアド
レスは、Bluetooth回線の実効スループットが
高い状態では速くインクリメントするが、実効スループ
ットが低下するとRPの動きも停滞し一定となる。RP
の動きが停滞する時間が長く続くと、WPとRPの差
(すなわち入力FIFOメモリ11に蓄積されるデータ
量)が徐々に拡大してしまい、入力FIFOメモリ11
のサイズをオーバーしかねない。
【0093】圧縮率指定部15Eは、実効スループット
判断部15Dによる判断結果に基づいて符号化部12に
おけるデータ圧縮率を指定する。すなわち、実効スルー
プットが低下するのに従ってより高い圧縮率を指定する
ことにより、入力FIFOメモリ11からのデータの読
み出しを速くして、その蓄積データ量を減少させる。但
し、圧縮率の増大はデータの劣化というトレードオフを
伴うので、実効スループットが回復すると、圧縮率を徐
々に下げていく。圧縮率は、例えば400kbps〜6
4kbps程度で調整することができる。
【0094】図10には、圧縮率制御部15によって符
号化部12におけるデータ圧縮率を制御するための処理
手順をフローチャートの形式で図解している。以下、こ
のフローチャートに従って、圧縮率制御部15の動作に
ついて説明する。
【0095】まず、アドレス比較部15Cにおいて、入
力FIFOメモリ11の書き込みポインタWPと読み出
しポインタRPのアドレス値を比較して、蓄積データ量
が入力FIFOメモリ11のサイズの50%を越えたか
否かをチェックする(ステップS41)。
【0096】WPとRPの差分が入力FIFOメモリ1
1のサイズの50%を超える場合には、実効スループッ
ト判断部15DはBluetooth回線の実効スルー
プットが低下していると判断する。圧縮率指定部15E
は、この判断結果に基づいて、符号化部12における圧
縮率を1段階だけ高める(ステップS42)。
【0097】但し、50%という数値は本発明の要旨と
は直接関連せず、圧縮率制御のために適宜任意の閾値を
設定することができる。
【0098】次いで、アドレス比較部15Cにおいて、
入力FIFOメモリ11の書き込みポインタWPと読み
出しポインタRPのアドレス値を比較して、その蓄積デ
ータ量が入力FIFOメモリ11のサイズの10%を下
回ったか否かをチェックする(ステップS43)。
【0099】WPとRPの差分が入力FIFOメモリ1
1のサイズの10%を下回った場合には、実効スループ
ット判断部15DはBluetooth回線の実効スル
ープットが回復してきていると判断する。このような場
合、高いデータ圧縮率を保ち続けると、データの劣化を
招来するとともに回線効率の無駄が生じる。そこで、圧
縮率指定部15Eは、この判断結果に基づいて、符号化
部12における圧縮率を1段階だけ低める(ステップS
44)。但し、圧縮率を1回当り高めたり低めたりする
単位は任意である。
【0100】そして、指定された圧縮率に従い符号化処
理並びにBluetooth回線を介したデータ送信が
行われた後(ステップS45)、再びステップS41に
戻って、上述と同様の処理を繰り返し実行する。
【0101】なお、図10に示すように、圧縮率が可変
のデータを無線送信する場合には、無線受信側20にお
いて圧縮データを正常に復号化伸張処理するためには、
無線受信側20に対して現在のパケット・データの圧縮
率を通知する仕組みが必要となる。
【0102】無線受信側20に対して圧縮率パラメータ
を伝送する方法としては、データ・フレームに圧縮率パ
ラメータを多重化する方法や、データ・チャンネルとは
別のチャンネル(例えば制御チャンネル)を利用して圧
縮率パラメータを伝送する方法などが挙げられる。
【0103】この実施形態では、無線通信側10でネッ
トワーク回線の揺らぎを考慮して送信するので、無線受
信側20でスループットの判断を行う必要がなくなる。
【0104】図11には、圧縮率パラメータが多重化さ
れたデータ・フレームの構造を示している。同図に示す
例では、データ・フレームに付加されるヘッダに、符号
化部12が利用した圧縮方式を識別するためのCode
c_IDと、圧縮率パラメータと、バイト数が書き込ま
れるようになっている。勿論、ヘッダにはその他の制御
情報を含んでいてもよい。
【0105】また、図12には、データ・チャンネルと
は別のチャンネル(例えば制御チャンネル)を利用して
圧縮率パラメータを伝送する場合について図解してい
る。同図に示すように、データ・フレーム自体を伝送す
るデータ・チャンネルとは別に用意された制御チャンネ
ルで伝送されるデータに、符号化部12が利用した圧縮
方式を識別するためのCodec_IDと、圧縮率パラ
メータが書き込まれるようになっている。
【0106】図9に示す無線送信側10−2の入力FI
FOメモリ11における書き込みポインタWP及び読み
出しポインタRPの処理動作は、基本的には、図3並び
に図4を参照しながら説明した処理手順とほとんど同様
である。但し、ステップS13において使用する圧縮率
パラメータを無線受信側20に伝送するための処理が加
わる点で相違する。
【0107】例えば、図11に示したように、データ・
フレーム中に圧縮率パラメータを多重化する場合には、
ステップS14におけるパケット・バッファ13へのデ
ータ書き込み時(すなわち送信パケット生成時)に、そ
のヘッダ部分に圧縮率パラメータを挿入するようにすれ
ばよい。
【0108】また、図12に示したように、データ・チ
ャンネルとは別の制御チャンネルを利用して圧縮率パラ
メータを伝送する場合には、ステップS13において使
用した圧縮率パラメータを制御チャンネル用のフレーム
に挿入するための図示しない処理ステップを追加すれば
よい。
【0109】図23には、図9に示した無線送信側10
−2の変形例10−2’を模式的に図解している。同図
に示す無線送信側10−2’は、図9に示した構成例1
0−2と同様に、実効スループットの低下に伴って符号
化部12におけるデータ圧縮率を調整するための圧縮率
制御部15が追加された構成となっている。
【0110】この圧縮率制御部15は、入力FIFOメ
モリ11の書き込みポインタWP及び読み出しポインタ
RPの各アドレスを取り出すWP取出し部15A及びR
P取出し部15Bと、WPとRPのアドレス値を比較す
るアドレス比較部15Cと、実効スループット判断部1
5Dと、圧縮率指定部15Eとで構成されている。
【0111】アドレス比較部15Cは、WP取出し部1
5A及びRP取出し部15Bの各々から供給されるポイ
ンタ・アドレスを大小比較する。実効スループット判断
部15Dは、書き込みポインタWPと読み出しポインタ
RPのアドレス値の相違により、Bluetooth回
線の実効スループットを判断する。圧縮率指定部15E
は、実効スループット判断部15Dによる判断結果に基
づいて符号化部12におけるデータ圧縮率を指定する。
すなわち、実効スループットの低下に従ってより高い圧
縮率を指定して、入力FIFOメモリ11からのデータ
の読み出しを速くして蓄積データ量を減少させるととも
に、実効スループットが回復すると圧縮率を徐々に下げ
ていく。圧縮率は、例えば400kbps〜64kbp
s程度で調整することができる。
【0112】図23と図9の相違点は、前者の無線送信
側10−2’の場合、符号化部12が入力FIFOメモ
リ11よりも前段に配置されている点にある。このよう
な構成によれば、入力FIFOメモリ11には圧縮され
たデータのみが蓄積されるので、圧縮前のデータが蓄積
される図9の場合に比較して、メモリ・サイズを格段に
小さくすることができる。
【0113】図13には、無線送信側のさらに他の発明
例10−3を模式的に図解している。同図に示す無線送
信側10−3は、リアルタイム系のオーディオ信号では
なく、CDなどの記録メディアから再生されたオーディ
オ信号を伝送するタイプの装置である。この無線送信側
10−3は、Bluetooth回線の実効スループッ
トが低下して、入力FIFOメモリ11を備えただけで
はリアルタイム信号の転送が追いつかないような事態を
想定したものであり、実効スループットの低下に伴って
メディア再生部におけるデータ再生速度を調整するよう
な機構を備えている。
【0114】Bluetooth回線における実効スル
ープットを直接計測する手段はない。図13に示す例で
は、入力FIFOメモリ11における蓄積データ量に基
づいて実効スループットを判断するようになっている。
すなわち、蓄積データ量が大きくなるとデータ圧縮率を
上げて、入力FIFOメモリ11の蓄積データ量が所定
値を越えないようにしている。この結果、実効スループ
ットが低下しても、データの喪失(音切れやコマ落ち)
を回避することができるし、入力FIFOメモリ11の
サイズをより小さくすることができる。入力FIFOメ
モリ11における蓄積データ量は、より具体的には、そ
の書き込みポインタWPと読み出しポインタとの差分に
より求まる。
【0115】図13に示す無線送信側10−3は、図1
に示したものに対して、再生速度制御部16が追加され
た構成となっている。この再生速度制御部16は、入力
FIFOメモリ11の書き込みポインタWP及び読み出
しポインタRPの各アドレスを取り出すWP取出し部1
6A及びRP取出し部16Bと、WPとRPのアドレス
値を比較するアドレス比較部16Cと、実効スループッ
ト判断部16Dと、再生速度指定部16Eとで構成され
ている。但し、WP取出し部16A及びRP取出し部1
6Bと、アドレス比較部16Cと、実効スループット判
断部16Dは、図9に示した無線送信側10−2と共用
することができる。
【0116】アドレス比較部16Cは、WP取出し部1
6A及びRP取出し部16Bの各々から供給されるポイ
ンタ・アドレス値を大小比較する。
【0117】実効スループット判断部16Dは、書き込
みポインタWPと読み出しポインタRPのアドレス値の
相違により、Bluetooth回線の実効スループッ
トを判断する。
【0118】図5を参照しながら既に説明したように、
オーディオ信号がリアルタイムで入力されるので、書き
込みポインタWPのアドレスは時間に比例してインクリ
メントする。これに対して、読み出しポインタRPのア
ドレスは、Bluetooth回線の実効スループット
が高い状態では速くインクリメントするが、実効スルー
プットが低下するとRPの動きも停滞し一定となる。R
Pの動きが停滞する時間が長く続くと、WPとRPの差
(すなわち、入力FIFOメモリ11に蓄積されるデー
タ量)が徐々に拡大していき、入力FIFOメモリ11
のサイズをオーバーしかねない。
【0119】再生速度指定部16Eは、実効スループッ
ト判断部16Dによる判断結果に基づいてメディア再生
部における記録メディアからのデータ再生速度を指定す
る。すなわち、実効スループットが低下するに従ってよ
り低い再生速度を指定することにより、入力FIFOメ
モリ11へのデータ書き込み速度を遅くして、蓄積デー
タ量を減少させる。但し、再生速度の低下は記録メディ
アからの先読みデータの減少というトレードオフを伴
い、音飛び(あるいはコマ落ち)の原因となるので、実
効スループットが回復すると、データ再生速度を徐々に
上げていくことが好ましい。
【0120】図14には、再生速度制御部16によって
メディア再生部における記録メディアからのデータ再生
速度を制御するための処理手順をフローチャートの形式
で図解している。以下、このフローチャートに従って、
再生速度制御部16の動作について説明する。
【0121】まず、アドレス比較部16Cにおいて、入
力FIFOメモリ11の書き込みポインタWPと読み出
しポインタRPのアドレス値を比較して、蓄積データ量
が入力FIFOメモリ11のサイズの50%を越えたか
否かをチェックする(ステップS51)。
【0122】WPとRPの差分が入力FIFOメモリ1
1のサイズの50%を超える場合には、実効スループッ
ト判断部16DはBluetooth回線の実効スルー
プットが低下していると判断する。再生速度指定部16
Eは、この判断結果に基づいて、メディア再生部におけ
るデータ再生速度を1段階だけ低下させる(ステップS
52)。
【0123】但し、50%という数値は本発明の要旨と
は直接関連せず、適宜任意の閾値を設定することができ
る。
【0124】次いで、アドレス比較部16Cにおいて、
入力FIFOメモリ11の書き込みポインタWPと読み
出しポインタRPのアドレス値を比較して、蓄積データ
量が入力FIFOメモリ11のサイズの10%を下回っ
たか否かをチェックする(ステップS53)。
【0125】WPとRPの差分が入力FIFOメモリ1
1のサイズの10%を下回った場合には、実効スループ
ット判断部16DはBluetooth回線の実効スル
ープットが回復してきていると判断する。このような場
合、高いデータ圧縮率を保ち続けると、データの劣化を
招来するとともに回線効率の無駄が生じる。そこで、再
生速度指定部16Eは、この判断結果に基づいて、メデ
ィア再生部におけるデータ再生速度を1段階だけ上げる
(ステップS54)。但し、データ再生速度を1回当り
上げたり下げたりする単位は任意である。
【0126】そして、指定されたデータ再生速度に従い
記録メディアからのデータ再生並びにBluetoot
h回線を介したデータ送信が行われた後(ステップS5
5)、再びステップS51に戻って、上述と同様の処理
を繰り返し実行する。
【0127】図13に示す無線送信側10−3の入力F
IFOメモリ11における書き込みポインタWP及び読
み出しポインタRPの処理動作は、基本的には、図3並
びに図4を参照しながら説明した処理手順とほとんど同
様である。但し、リアルタイム系で入力されるオーディ
オ信号を扱う場合とは相違し、所定のサンプル周期毎に
一定量のデータが供給される訳ではなく、したがって、
入力FIFOメモリ11の書き込みポインタWPのアド
レスは時間に比例してインクリメントするとは限らな
い。
【0128】図15には、無線送信側10−3の入力F
IFOメモリ11における書き込みポインタWPと読み
出しポインタRPが変動する様子を例示している。但
し、図示の例では、説明の便宜上、メディア再生速度
を、標準速、2倍速、停止の間で段階的に切り替えるこ
ととした。
【0129】同図に示すように、書き込みポインタWP
と読み出しポインタRPとの差分は、図5に示した場合
に比して小さくなるので、再生データの書き込みミスに
よる音飛び(コマ落ち)などの事態を回避することがで
きるとともに、入力FIFOメモリ11のサイズをより
小さくすることができる。
【0130】なお、上記では、無線送信側10の変形例
として、図9並びに図13に示す2例を個別に紹介した
が、圧縮率制御部15と再生速度制御部16の双方を装
備するように無線送信装置を構成してもよい。このよう
な場合、データ圧縮率とデータ再生速度の双方を調整す
ることによって、Bluetooth回線における実効
スループットの変動に対応することができる。また、W
P取出し部と、RP取出し部と、アドレス比較部と、実
効スループット判断部を、圧縮率制御部15と再生速度
制御部16の間で共用することによって、装置構成を簡
素化することができる。
【0131】図16には、無線受信側の他の発明例20
−2を模式的に図解している。同図に示す無線受信側2
0−2は、リアルタイム系のオーディオ信号出力を行う
のではなく、MDやCD−Rなどの記録メディアにオー
ディオ信号を記録するタイプの装置である。無線受信側
20−2では、Bluetooth回線の実効スループ
ットが低下して、出力FIFOメモリ24を備えただけ
ではデータ記録動作に対してデータ受信が追いつかない
ような事態を想定したものであり、実効スループットの
低下に伴ってメディア記録部におけるデータ記録速度を
調整するような機構を備えている。
【0132】Bluetooth回線における実効スル
ープットを直接計測する手段はない。図16に示す例で
は、出力FIFOメモリ24における蓄積データ量に基
づいて実効スループットを判断するようになっている。
すなわち、蓄積データ量が大きくなるとデータ記録速度
を上げて、出力FIFOメモリ24の蓄積データ量が所
定値を越えないようにしている。この結果、実効スルー
プットが低下しても、データの喪失を回避することがで
きるし、出力FIFOメモリ24のサイズをより小さく
することができる。出力FIFOメモリ24における蓄
積データ量は、より具体的には、スループットは、その
書き込みポインタWPと読み出しポインタとの差分によ
り求まる。無線受信側20−2が受信データをメディア
に記録する機能を備えている場合には、無線送信側10
とのネットワーク回線の揺らぎに応じて記録速度制御し
なければならないため、スループットの判断が必要であ
る。
【0133】図16に示す無線受信側20−2は、図1
に示したものに対して、記録速度制御部25が追加され
た構成となっている。この記録速度制御部25は、出力
FIFOメモリ24の書き込みポインタWP及び読み出
しポインタRPの各アドレスを取り出すWP取出し部2
5A及びRP取出し部25Bと、WPとRPのアドレス
値を比較するアドレス比較部25Cと、実効スループッ
ト判断部25Dと、記録速度指定部25Eとで構成され
ている。
【0134】アドレス比較部25Cは、WP取出し部2
5A及びRP取出し部25Bの各々から供給されるポイ
ンタ・アドレス値を大小比較する。
【0135】実効スループット判断部25Dは、書き込
みポインタWPと読み出しポインタRPのアドレス値の
相違により、Bluetooth回線の実効スループッ
トを判断する。
【0136】記録速度指定部25Eは、実効スループッ
ト判断部25Dによる判断結果に基づいてメディア記録
部における記録メディアへのデータ記録速度を指定す
る。すなわち、実効スループットが回復するに従ってよ
り高い記録速度を指定することにより、出力FIFOメ
モリ11からのデータ読み出し速度を速くして、蓄積デ
ータ量を減少させる。
【0137】図17には、記録速度制御部25によって
メディア再生部における記録メディアからのデータ再生
速度を制御するための処理手順をフローチャートの形式
で図解している。以下、このフローチャートに従って、
記録速度制御部25の動作について説明する。
【0138】まず、アドレス比較部25Cにおいて、出
力FIFOメモリ24の書き込みポインタWPと読み出
しポインタRPのアドレス値を比較して、蓄積データ量
が出力FIFOメモリ24のサイズの50%を越えたか
否かをチェックする(ステップS61)。
【0139】WPとRPの差分が出力FIFOメモリ1
1のサイズの50%を超える場合には、実効スループッ
ト判断部25DはBluetooth回線の実効スルー
プットが向上していると判断する。記録速度指定部25
Eは、この判断結果に基づいて、メディア記録部におけ
るデータ記録速度を1段階だけ低下させる(ステップS
62)。
【0140】但し、50%という数値は本発明の要旨と
は直接関連せず、適宜任意の閾値を設定することができ
る。
【0141】次いで、アドレス比較部25Cにおいて、
出力FIFOメモリ24の書き込みポインタWPと読み
出しポインタRPのアドレス値を比較して、蓄積データ
量が出力FIFOメモリ24のサイズの10%を下回っ
たか否かをチェックする(ステップS63)。
【0142】WPとRPの差分が出力FIFOメモリ2
4のサイズの10%を下回った場合には、実効スループ
ット判断部25DはBluetooth回線の実効スル
ープットが低下してきていると判断する。このような場
合、高いデータ記録を保ち続けていても意味がない。そ
こで、記録速度指定部25Eは、この判断結果に基づい
て、メディア記録部におけるデータ記録速度を1段階だ
け上げる(ステップS64)。但し、データ記録速度を
1回当りで上げたり下げたりする単位は任意である。
【0143】そして、指定されたデータ記録速度に従い
記録メディアへのデータ書き込みが行われた後(ステッ
プS65)、再びステップS61に戻って、上述と同様
の処理を繰り返し実行する。
【0144】図16に示す無線受信側20−2の出力F
IFOメモリ24における書き込みポインタWP及び読
み出しポインタRPの処理動作は、基本的には、図6並
びに図7を参照しながら説明した処理手順とほとんど同
様である。但し、リアルタイム系で入力されるオーディ
オ信号を扱う場合とは相違し、所定のサンプル周期毎に
一定量のデータが読み出される訳ではなく、したがっ
て、出力FIFOメモリ25の読み出しポインタRPの
アドレスは時間に比例してインクリメントするとは限ら
ない。
【0145】図18には、無線受信側20−2の出力F
IFOメモリ24における書き込みポインタWPと読み
出しポインタRPが変動する様子を例示している。但
し、図示の例では、説明の便宜上、メディア記録速度
を、標準速、2倍速、停止の間で段階的に切り替えるこ
ととした。
【0146】同図に示すように、書き込みポインタWP
と読み出しポインタRPとの差分は、図8に示した場合
に比して小さくなるので、受信データの記録ミスなどの
事態を回避することができるとともに、出力FIFOメ
モリ24のサイズをより小さくすることができる。
【0147】図19には、無線受信側のさらに他の発明
例20−3を模式的に図解している。同図に示す無線受
信側20−3は、図1に示すものとは相違し、出力FI
FOメモリ26が復号化部23よりも前段に配置されて
いる。このような構成によれば、出力FIFOメモリ2
6には圧縮されたデータのみが蓄積されるので、復号化
後のデータを蓄積する図1の場合に比較して、メモリ・
サイズを格段に小さくすることができる。このような構
成による場合、復号化部23の後段にデータ・バッファ
27をさらに配設する必要があるが、出力FIFOメモ
リ26とデータ・バッファ27を合わせても、そのメモ
リ・サイズは図1に示した出力FIFOメモリ24のそ
れよりも小さくすることができる。
【0148】図20には、出力FIFOメモリ26の書
き込みポインタWPを制御するための処理手順をフロー
チャートの形式で示している。また、図21には、出力
FIFOメモリ26の読み出しポインタRPを制御する
ための処理手順をフローチャートの形式で示している。
以下、図20及び図21を参照しながら、出力FIFO
メモリ26の動作特性について説明する。
【0149】出力FIFOメモリ26の入力側では、パ
ケット・バッファ22が満杯か否かをチェックする(ス
テップS71)。パケット・バッファ22が満杯か否か
は、Bluetooth回線の実効スループットに依存
する。
【0150】パケット・バッファ22が満杯であれば、
バッファリングされた1パケット分のデータ・フレーム
を出力FIFOメモリ26に送って書き込むとともに
(ステップS72)、その書き込みポインタWPのアド
レス値を書き込んだデータ・フレーム相当分Mだけイン
クリメントする(ステップS73)。そして、ステップ
S71に復帰して、上述と同様の処理を繰り返し実行す
る。
【0151】他方、出力FIFOメモリ26の出力側で
は、前フレームの出力(例えばオーディオ出力や記録メ
ディアへの記録)が完了しているか否かをチェックする
(ステップS81)。
【0152】前フレームの出力が完了している場合に
は、出力FIFOメモリ26から1音声フレーム分のデ
ータを読み出して、後段の復号化部23に送り(ステッ
プS82)、復号化伸張処理を実行する(ステップS8
3)。
【0153】復号化フレームは、後段のデータ・バッフ
ァに一時格納される(ステップS84)。
【0154】そして、出力FIFOメモリ26の読み出
しポインタRPのアドレス値を読み出したデータ相当分
だけインクリメントしてから、ステップS81に復帰し
て、上述と同様の処理を繰り返し実行する。
【0155】復号化データをオーディオ出力する場合に
は、サンプル周期毎にデータ・バッファ27から1サン
プル分のデータを読み出して、D/A変換器に送るよう
にすればよい。
【0156】図22には、本実施形態に係る無線送受信
システム1における実効スループットの変動に伴う挙動
をタイムチャートの形式で図解している。
【0157】図22(A)には、Bluetooth回
線の変動をモデル化して示している。同図では、500
kbpsの信号を伝送する場合について例示している。
同図中で、*1で示すタイミングでは、比較的軽い回線
品質劣化が生じ、また、*2で示すタイミングでは、比
較的重度の回線品質劣化が生じているものとする。な
お、無線送信側10における音源再生スタート後から
0.5秒間は、無線受信側20では音声を出力せず、出
力FIFOメモリ24にデータ蓄積のみを行うものとす
る。
【0158】図22の(B)、(C)、(D)にはそれ
ぞれ無線送信側10の入力FIFOメモリ11のデータ
蓄積量、無線受信側20の出力FIFOメモリ24のデ
ータ蓄積量、出力音声のオン/オフの時間的変化を示し
ている。
【0159】無線送信側10が音源再生をスタートして
から0.5秒間は出力音を出さず、バッファすなわち出
力FIFOメモリ24にデータ蓄積が行われる。すなわ
ち、定常状態では、送信メモリは空であるが、一方、受
信メモリは満杯状態となっている。
【0160】*1で示すタイミングでは、比較的軽い回
線品質劣化が生じた結果として、無線送信側10ではス
ループット不足分が送信メモリとしての入力FIFOメ
モリ11に蓄積され、他方、無線受信側20では受信メ
モリとしての出力FIFOメモリ24に蓄積されたデー
タで補うことによって出力音が途切れることなく再生さ
れる。
【0161】また、*2で示すタイミングでは、比較的
重度の回線品質劣化が生じた結果として、無線送信10
側では入力FIFOメモリ11がオーバーフローしてし
まい、無線受信側20では出力FIFOメモリ24に空
(Empty)になった後に音切れが発生する。
【0162】図22において、*2で示すタイミング期
間中で破線で示す部分は、圧縮率制御部15が作動した
場合の動作特性を示している。
【0163】この場合、無線送信側10で入力FIFO
メモリ11のデータ蓄積量がメモリ・サイズの50%を
超える度に符号化部12におけるデータ圧縮率を段階的
に上げるようになっている(すなわち、データ・レート
を下げるようになっている)。また、入力FIFOメモ
リ11のデータ蓄積量がメモリ・サイズの10%を下回
る度にデータ圧縮率を段階的に下げるようになってい
る。
【0164】なお、圧縮率の切り替えは、例えば符号化
処理のフレーム周期毎に行うようにしてもよい。但し、
これに限らず、任意の時間的間隔で圧縮率の切り替えを
適応的に制御するようにしてもよい。
【0165】圧縮率制御部15により、実効スループッ
トの変動に伴ってデータ圧縮率を動的に変更することに
よって(図10を参照のこと)、図22(B)に示すよ
うに入力FIFOメモリ11がオーバーフローする以前
にデータ・レートを下げることが可能となる。この結
果、図22(C)に示すように、出力FIFOメモリ2
5が空になる事態は回避されるとともに、図22(D)
に示すように出力音が途切れることも回避される。
【0166】また、圧縮率制御部15の動作によって、
実効スループットに応じて可能な最大データ・レートを
使用することができるので、高音質のデータ伝送を実現
することができる。
【0167】入力FIFOメモリ11は、符号化部12
の前段に配置することが好ましい。何故ならば、データ
圧縮率の切り替えを即座に反映させることができるから
である。これに対し、出力FIFOメモリ24は、図1
6を参照しながら既に説明したように、復号化部23の
前後いずれに配置することができ、復号化部23の前段
に配置することによって、出力FIFOメモリ24のサ
イズを節約することができる。
【0168】入力信号源がリアルタイム系ではなく記録
メディア系であり、且つ、可変速再生ができる場合に
は、入力FIFOメモリ11のサイズを小さくしあるい
は省略することができる。その場合、圧縮率制御部15
におけるデータ圧縮率の判断は、メディア再生速度が標
準よりも遅く制御されたときにデータ圧縮率を大きくす
るように制御し、標準よりも早く制御されたときには圧
縮率を小さくするように制御すればよい。
【0169】なお、図22に示すタイムチャートにおい
て、*2に示すタイミング期間における音切れ回避の効
果は、圧縮率制御部15ではなく再生速度制御部16を
用いた場合や、圧縮率制御部15と再生速度制御部16
の双方を用いた場合であっても、同様に実現することが
できる。
【0170】[追補]以上、特定の実施例を参照しなが
ら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や
代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示とい
う形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈
されるべきではない。本発明の要旨を判断するために
は、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきで
ある。
【0171】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
音声や画像などのリアルタイム信号を、そのデータ品質
を保ちながら伝送することができる、優れた無線送信装
置、無線受信装置、並びに無線送受信システムを提供す
ることができる。
【0172】また、本発明によれば、Bluetoot
hのACLリンクのように実効スループットが変動する
(すなわち保証されない)無線伝送系において、音声や
画像などのリアルタイム信号をデータ品質を保ちながら
伝送することができる、優れた無線送信装置、無線受信
装置、並びに無線送受信システムを提供することにあ
る。
【0173】また、本発明によれば、Bluetoot
hのACLリンクのように実効スループットが変動する
伝送系において、伝送期間中にデータ圧縮率を動的に変
更することによって音声や画像などのリアルタイム信号
をデータ品質を保ちながら伝送することができる、優れ
た無線送信装置、無線受信装置、並びに無線送受信シス
テムを提供することにある。
【0174】本発明に係る無線送受信システムによれ
ば、回線のスループットが低下しても、音切れやコマ落
ちなどを発生することなくリアルタイム系のデータを確
実に伝送することができる。また、回線の実効スループ
ットに応じて高音質又は高画質の信号を伝送することが
できる。
【0175】本発明に係る無線送受信システムでは、回
線の実効スループットが低下したときに、送信側におけ
る簡単な圧縮率制御により、音切れやコマ落ちなどのリ
アルタイム系信号の喪失を防止することができる。
【0176】また、本発明に係る無線送受信システムに
よれば、送信側及び受信側の各々において伝送データを
一時蓄積するメモリのサイズを小さくすることができ
る。また、回線の瞬断にも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に供される無線送受信システム1
の構成を模式的に示した図である。
【図2】Bluetooth回線におけるプロトコル・
スタック構造を模式的に示した図である。
【図3】入力FIFOメモリ11の書き込みポインタW
Pを制御するための処理手順を示したフローチャートで
ある。
【図4】入力FIFOメモリ11の読み出しポインタR
Pを制御するための処理手順を示したフローチャートで
ある。
【図5】入力FIFOメモリ11における書き込みポイ
ンタWPと読み出しポインタRPが変動する様子を例示
した図である。
【図6】出力FIFOメモリ23の書き込みポインタW
Pを制御するための処理手順を示したフローチャートで
ある。
【図7】出力FIFOメモリ23の読み出しポインタR
Pを制御するための処理手順を示したフローチャートで
ある。
【図8】出力FIFOメモリ23における書き込みポイ
ンタWPと読み出しポインタRPが変動する様子を例示
した図である。
【図9】無線送信側の他の構成例10−2を模式的に示
した図である。
【図10】圧縮率制御部15によって符号化部12にお
けるデータ圧縮率を制御するための処理手順を示したフ
ローチャートである。
【図11】圧縮率パラメータが多重化されたデータ・フ
レームの構造を示した図である。
【図12】データ・チャンネルとは別のチャンネル(例
えば制御チャンネル)を利用して圧縮率パラメータを伝
送する方法を示した図である。
【図13】無線送信側のさらに他の構成例10−3を模
式的に示した図である。
【図14】再生速度制御部16によってメディア再生部
における記録メディアからのデータ再生速度を制御する
ための処理手順を示したフローチャートである。
【図15】無線送信側10−3の入力FIFOメモリ1
1における書き込みポインタWPと読み出しポインタR
Pが変動する様子を示した図である。
【図16】無線受信側の他の構成例20−2を模式的に
示した図である。
【図17】記録速度制御部25によってメディア再生部
における記録メディアからのデータ再生速度を制御する
ための処理手順を示したフローチャートである。
【図18】無線受信側20−2の出力FIFOメモリ2
4における書き込みポインタWPと読み出しポインタR
Pが変動する様子を示した図である。
【図19】無線受信側のさらに他の構成例20−3を模
式的に示した図である。
【図20】無線受信側20−3における出力FIFOメ
モリ26の書き込みポインタWPを制御するための処理
手順を示したフローチャートである。
【図21】無線受信側20−3における入力FIFOメ
モリ26の読み出しポインタWPを制御するための処理
手順を示したフローチャートである。
【図22】本実施形態に係る無線送受信システム1にお
ける実効スループットの変動に伴う挙動を示したタイム
チャートである。
【図23】図9に示した無線送信側10−2の変形例1
0−2’を示した図である。
【符号の説明】
1…無線送受信システム 10…無線送信側 11…入力FIFOメモリ 12…符号化部 13…パケット・バッファ 14…BT送信部 15…圧縮率制御部 16…再生速度制御部 20…無線受信側 21…BT受信部 22…パケット・バッファ 23…復号化部 24…出力FIFOメモリ 25…記録速度制御部 26…出力FIFOメモリ 27…データ・バッファ

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無線回線経由でデータを送信する無線送信
    装置であって、 伝送データを入力するデータ入力手段と、 入力された伝送データを一時格納する入力データ格納手
    段と、 前記データ格納手段からデータを取り出して圧縮するデ
    ータ圧縮手段と、 圧縮されたデータを前記無線回線経由で送信するデータ
    送信手段と、を具備することを特徴とする無線送信装
    置。
  2. 【請求項2】さらに、前記無線回線におけるスループッ
    トを判断するスループット判断手段を備えることを特徴
    とする請求項1に記載の無線送信装置。
  3. 【請求項3】前記入力データ格納手段は先入れ先出し形
    式のメモリで構成され、 前記スループット判断手段は、前記入力データ格納手段
    のデータ書き込み場所とデータ読み出し場所の差に従っ
    てスループットを判断する、ことを特徴とする請求項2
    に記載の無線送信装置。
  4. 【請求項4】さらに、前記データ圧縮手段におけるデー
    タ圧縮率を制御する圧縮率制御手段を備えることを特徴
    とする請求項1に記載の無線送信装置。
  5. 【請求項5】前記無線回線におけるスループットを判断
    するスループット判断手段と、 該判断されたスループットに基づいて前記データ圧縮手
    段におけるデータ圧縮率を制御する圧縮率制御手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の無線
    送信装置。
  6. 【請求項6】前記圧縮率制御手段は、スループットの低
    下とともにデータ圧縮率を高め、スループットの回復と
    ともにデータ圧縮率を低めていくことを特徴とする請求
    項5に記載の無線送信装置。
  7. 【請求項7】さらに、前記データ入力手段におけるデー
    タ入力速度を制御する入力速度制御手段を備えることを
    特徴とする請求項1に記載の無線送信装置。
  8. 【請求項8】前記無線回線におけるスループットを判断
    するスループット判断手段と、 該判断されたスループットに基づいて前記データ入力手
    段におけるデータ入力速度を制御する入力速度制御手段
    と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の
    無線送信装置。
  9. 【請求項9】前記入力速度制御手段は、スループットの
    低下とともにデータ入力速度を低め、スループットの回
    復とともにデータ入力速度を高めていくことを特徴とす
    る請求項8に記載の無線送信装置。
  10. 【請求項10】前記データ送信手段は、再送要求に応じ
    るベスト・エフォット型のパケット伝送を行うことを特
    徴とする請求項1に記載の無線送信装置。
  11. 【請求項11】無線回線経由でデータを送信する無線送
    信装置であって、 伝送データを入力するデータ入力手段と、 前記入力された伝送データを圧縮するデータ圧縮手段
    と、 前記圧縮されたデータを一時格納する圧縮データ格納手
    段と、 前記圧縮されたデータを前記圧縮データ格納手段から取
    り出して前記無線回線経由で送信するデータ送信手段
    と、を具備することを特徴とする無線送信装置。
  12. 【請求項12】無線回線経由でデータを送信する無線送
    信方法であって、 伝送データを入力するデータ入力ステップと、 入力された伝送データを一時格納する入力データ格納ス
    テップと、 前記データ格納手段からデータを取り出して圧縮するデ
    ータ圧縮ステップと、 圧縮されたデータを前記無線回線経由で送信するデータ
    送信ステップと、を具備することを特徴とする無線送信
    方法。
  13. 【請求項13】さらに、前記無線回線におけるスループ
    ットを判断するスループット判断ステップを備えること
    を特徴とする請求項12に記載の無線送信方法。
  14. 【請求項14】前記入力データ格納ステップでは先入れ
    先出し形式でデータの書き込み及び読み出しを行い、 前記スループット判断ステップでは、前記入力データ格
    納ステップにおけるデータ書き込み場所とデータ読み出
    し場所の差に従ってスループットを判断する、ことを特
    徴とする請求項13に記載の無線送信方法。
  15. 【請求項15】さらに、前記データ圧縮ステップにおけ
    るデータ圧縮率を制御する圧縮率制御ステップを備える
    ことを特徴とする請求項12に記載の無線送信方法。
  16. 【請求項16】前記無線回線におけるスループットを判
    断するスループット判断ステップと、 該判断されたスループットに基づいて前記データ圧縮ス
    テップにおけるデータ圧縮率を制御する圧縮率制御ステ
    ップと、をさらに備えることを特徴とする請求項12に
    記載の無線送信方法。
  17. 【請求項17】前記圧縮率制御ステップでは、スループ
    ットの低下とともにデータ圧縮率を高め、スループット
    の回復とともにデータ圧縮率を低めていくことを特徴と
    する請求項16に記載の無線送信方法。
  18. 【請求項18】さらに、前記データ入力ステップにおけ
    るデータ入力速度を制御する入力速度制御ステップを備
    えることを特徴とする請求項12に記載の無線送信方
    法。
  19. 【請求項19】前記無線回線におけるスループットを判
    断するスループット判断ステップと、 該判断されたスループットに基づいて前記データ入力ス
    テップにおけるデータ入力速度を制御する入力速度制御
    ステップと、をさらに備えることを特徴とする請求項1
    2に記載の無線送信方法。
  20. 【請求項20】前記入力速度制御ステップでは、スルー
    プットの低下とともにデータ入力速度を低め、スループ
    ットの回復とともにデータ入力速度を高めていくことを
    特徴とする請求項19に記載の無線送信方法。
  21. 【請求項21】前記データ送信ステップでは、再送要求
    に応じるベスト・エフォット型のパケット伝送を行うこ
    とを特徴とする請求項12に記載の無線送信方法。
  22. 【請求項22】無線回線経由でデータを送信する無線送
    信方法であって、 伝送データを入力するデータ入力ステップと、 前記入力された伝送データを圧縮するデータ圧縮ステッ
    プと、 前記圧縮されたデータを一時格納する圧縮データ格納ス
    テップと、 前記圧縮されたデータを前記無線回線経由で送信するデ
    ータ送信ステップと、を具備することを特徴とする無線
    送信方法。
  23. 【請求項23】無線回線経由でデータを受信する無線受
    信装置であって、 圧縮されたデータを前記無線回線経由で受信するデータ
    受信手段と、 受信データを伸張するデータ伸張手段と、 伸張されたデータを一時格納する出力データ格納手段
    と、 前記出力データ格納手段からデータを取り出してデータ
    出力するデータ出力手段と、を具備することを特徴とす
    る無線受信装置。
  24. 【請求項24】さらに、前記無線回線におけるスループ
    ットを判断するスループット判断手段を備えることを特
    徴とする請求項23に記載の無線受信装置。
  25. 【請求項25】前記出力データ格納手段は先入れ先出し
    形式のメモリで構成され、 前記スループット判断手段は、前記出力データ格納手段
    のデータ書き込み場所とデータ読み出し場所の差に従っ
    てスループットを判断する、ことを特徴とする請求項2
    4に記載の無線受信装置。
  26. 【請求項26】前記データ受信手段は伝送データに適用
    した圧縮率パラメータをも受信し、 前記データ伸張手段は該圧縮率パラメータに従ってデー
    タ伸張処理を行う、ことを特徴とする請求項23に記載
    の無線受信装置。
  27. 【請求項27】さらに、前記データ出力手段におけるデ
    ータ出力速度を制御する出力速度制御手段を備えること
    を特徴とする請求項23に記載の無線受信装置。
  28. 【請求項28】前記データ出力手段は、前記出力データ
    格納手段から取り出したデータを所定の記録媒体への記
    録を行い、 前記出力速度制御手段は、該記録媒体へのデータ記録速
    度を制御する、ことを特徴とする請求項27に記載の無
    線受信装置。
  29. 【請求項29】前記無線回線におけるスループットを判
    断するスループット判断手段と、 該判断されたスループットに基づいて前記データ出力手
    段におけるデータ出力速度を制御する出力速度制御手段
    と、をさらに備えることを特徴とする請求項23に記載
    の無線受信装置。
  30. 【請求項30】前記出力速度制御手段は、スループット
    の低下とともにデータ出力速度を低め、スループットの
    回復とともにデータ出力速度を高めていくことを特徴と
    する請求項29に記載の無線受信装置。
  31. 【請求項31】前記データ受信手段は、パケット受信エ
    ラーの発生に応答して再送要求を行うベスト・エフォッ
    ト型のパケット伝送を行うことを特徴とする請求項23
    に記載の無線受信装置。
  32. 【請求項32】無線回線経由でデータを受信する無線受
    信装置であって、 圧縮されたデータを前記無線回線経由で受信するデータ
    受信手段と、 受信データを先入れ先出し形式で一時格納する出力デー
    タ格納手段と、 前記出力データ格納手段から先入れ先出し形式でデータ
    を取り出して伸張するデータ伸張手段と、 前記データ伸張手段により伸張されたデータを出力する
    データ出力手段と、を具備することを特徴とする無線受
    信装置。
  33. 【請求項33】無線回線経由でデータを受信する無線受
    信方法であって、 圧縮されたデータを前記無線回線経由で受信するデータ
    受信ステップと、 受信データを伸張するデータ伸張ステップと、 伸張されたデータを一時格納する出力データ格納ステッ
    プと、 一時格納されたデータを取り出してデータ出力するデー
    タ出力ステップと、を具備することを特徴とする無線受
    信方法。
  34. 【請求項34】さらに、前記無線回線におけるスループ
    ットを判断するスループット判断ステップを備えること
    を特徴とする請求項33に記載の無線受信方法。
  35. 【請求項35】前記出力データ格納ステップでは先入れ
    先出し形式でデータを格納し、 前記スループット判断ステップでは、前記出力データ格
    納ステップにおけるデータ書き込み場所とデータ読み出
    し場所の差に従ってスループットを判断する、ことを特
    徴とする請求項34に記載の無線受信方法。
  36. 【請求項36】前記データ受信ステップでは伝送データ
    に適用した圧縮率パラメータをも受信し、 前記データ伸張ステップでは該圧縮率パラメータに従っ
    てデータ伸張処理を行う、ことを特徴とする請求項33
    に記載の無線受信方法。
  37. 【請求項37】さらに、前記データ出力ステップにおけ
    るデータ出力速度を制御する出力速度制御ステップを備
    えることを特徴とする請求項33に記載の無線受信方
    法。
  38. 【請求項38】前記データ出力ステップでは、前記出力
    データ格納ステップにおいて取り出したデータを所定の
    記録媒体への記録を行い、 前記出力速度制御ステップでは、該記録媒体へのデータ
    記録速度を制御する、ことを特徴とする請求項37に記
    載の無線受信方法。
  39. 【請求項39】前記無線回線におけるスループットを判
    断するスループット判断ステップと、 該判断されたスループットに基づいて前記データ出力ス
    テップにおけるデータ出力速度を制御する出力速度制御
    ステップと、をさらに備えることを特徴とする請求項3
    3に記載の無線受信方法。
  40. 【請求項40】前記出力速度制御ステップでは、スルー
    プットの低下とともにデータ出力速度を低め、スループ
    ットの回復とともにデータ出力速度を高めていくことを
    特徴とする請求項39に記載の無線受信方法。
  41. 【請求項41】前記データ受信ステップでは、パケット
    受信エラーの発生に応答して再送要求を行うベスト・エ
    フォット型のパケット伝送を行うことを特徴とする請求
    項33に記載の無線受信方法。
  42. 【請求項42】無線回線経由でデータを受信する無線受
    信方法であって、 圧縮されたデータを前記無線回線経由で受信するデータ
    受信ステップと、 受信データを先入れ先出し形式で一時格納する出力デー
    タ格納ステップと、 一時格納された先入れ先出し形式で取り出して伸張する
    データ伸張ステップと、 前記データ伸張ステップにより伸張されたデータを出力
    するデータ出力ステップと、 を具備することを特徴とする無線受信方法。
  43. 【請求項43】無線回線経由でデータを伝送する無線送
    受信システムであって、 伝送データを入力するデータ入力手段と、 入力された伝送データを先入れ先出し形式で一時格納す
    る入力データ格納手段と、 前記データ格納手段からデータを取り出して圧縮するデ
    ータ圧縮手段と、 圧縮されたデータを前記無線回線経由で送信するデータ
    送信手段と、とで構成される無線送信部と、 送信データを前記無線回線経由で受信するデータ受信手
    段と、 受信データを伸張するデータ伸張手段と、 伸張されたデータを先入れ先出し形式で一時格納する出
    力データ格納手段と、 前記出力データ格納手段からデータを取り出してデータ
    出力するデータ出力手段と、とで構成される無線受信部
    と、を具備することを特徴とする無線送受信システム。
  44. 【請求項44】さらに、前記入力データ格納手段及び/
    又は前記出力データ格納手段におけるデータ書き込み場
    所とデータ読み出し場所の差に従って前記無線回線にお
    けるスループットを判断するスループット判断手段を備
    えることを特徴とする請求項43に記載の無線送受信シ
    ステム。
  45. 【請求項45】前記無線回線におけるスループットを判
    断するスループット判断手段と、 前記無線回線におけるスループットに基づいて前記デー
    タ圧縮手段におけるデータ圧縮率を制御する圧縮率制御
    手段と、 前記データ圧縮手段において使用した圧縮率パラメータ
    を前記無線受信部に通知する圧縮率通知手段と、をさら
    に備え、 前記データ伸張手段は通知された圧縮率パラメータに従
    ってデータ伸張処理を行う、ことを特徴とする請求項4
    3に記載の無線送受信システム。
  46. 【請求項46】前記圧縮率制御手段は、スループットの
    低下とともにデータ圧縮率を高め、スループットの回復
    とともにデータ圧縮率を低めていくことを特徴とする請
    求項43に記載の無線送受信システム。
  47. 【請求項47】前記無線回線におけるスループットを判
    断するスループット判断手段と、 前記無線回線におけるスループットに基づいて前記デー
    タ入力手段におけるデータ入力速度を制御する入力速度
    制御手段と、 をさらに備えることを特徴とする請求項43に記載の無
    線送受信システム。
  48. 【請求項48】前記入力速度制御手段は、スループット
    の低下とともにデータ入力速度を低め、スループットの
    回復とともにデータ入力速度を高めていくことを特徴と
    する請求項47に記載の無線送受信システム。
  49. 【請求項49】前記無線回線におけるスループットを判
    断するスループット判断手段と、 該判断されたスループットに基づいて前記データ出力手
    段におけるデータ出力速度を制御する出力速度制御手段
    と、をさらに備えることを特徴とする請求項43に記載
    の無線送受信システム。
  50. 【請求項50】前記出力速度制御手段は、スループット
    の低下とともにデータ出力速度を低め、スループットの
    回復とともにデータ出力速度を高めていくことを特徴と
    する請求項49に記載の無線送受信システム。
  51. 【請求項51】前記データ送信手段及び前記データ受信
    手段は、伝送データのエラー発生に応じて再送制御を行
    うベスト・エフォット型のパケット伝送を行うことを特
    徴とする請求項43に記載の無線送受信システム。
  52. 【請求項52】無線回線経由でデータを送信する処理を
    コンピュータ・システム上で実行するように記述された
    コンピュータ・ソフトウェアをコンピュータ可読形式で
    物理的に格納した記憶媒体であって、前記コンピュータ
    ・ソフトウェアは、 伝送データを入力するデータ入力ステップと、 入力された伝送データを一時格納する入力データ格納ス
    テップと、 前記データ格納手段からデータを取り出して圧縮するデ
    ータ圧縮ステップと、 圧縮されたデータを前記無線回線経由で送信するデータ
    送信ステップと、を具備することを特徴とする記憶媒
    体。
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