JP2002145536A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002145536A
JP2002145536A JP2000345484A JP2000345484A JP2002145536A JP 2002145536 A JP2002145536 A JP 2002145536A JP 2000345484 A JP2000345484 A JP 2000345484A JP 2000345484 A JP2000345484 A JP 2000345484A JP 2002145536 A JP2002145536 A JP 2002145536A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面印刷におけるプリント枚数の向上を図る
ことのできる画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 画像データをイメージデータに展開して
出力するまでの間は、1枚目の用紙3aの所定のレジス
ト後においても、レジストローラ12の駆動を停止する
一方、反転ローラ35、中継ローラ36および各斜行ロ
ーラ41を駆動させて、2枚目の用紙3bを、所定の位
置まで再搬送するように制御する。これによって、両面
印刷におけるプリント枚数の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置、詳
しくは、用紙の両面に画像を形成するための再搬送装置
を備える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタなどの画像形成装置で
は、用紙の両面に画像を形成するための再搬送装置を備
えているものが知られている。
【0003】このような再搬送装置としては、たとえ
ば、画像形成部において一方の面に画像が形成された用
紙を反転させて、裏返しの状態で、再び画像形成部に搬
送して、他方の面に画像を形成するように構成されるも
のが知られており、通常、用紙の表裏を反転させるため
の反転機構部と、反転機構部によって表裏が反転された
用紙を、画像形成部に搬送するための再搬送トレイとを
備えている。
【0004】そして、一方の面に画像が形成された用紙
は、反転機構部によってその表裏が反転され、次いで、
再搬送トレイを通って、再び画像形成部に送られて、他
方の面に画像が形成され、その後、排紙される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このような
再搬送装置の駆動は、従来から、画像形成装置本体の駆
動と同様に制御されているので、たとえば、一方の面に
画像が形成された用紙を、再搬送装置によってレジスト
ローラまで搬送し、そのレジストローラによって、所定
のレジスト後に、再度、画像形成部で画像を形成しよう
とするときに、画像データの負荷が大きい場合には、そ
の画像データを展開してイメージデータとして出力する
までの間、レジストローラおよび画像形成部への用紙搬
送が停止されるが、このように停止されると、これに伴
なって再搬送装置も停止されるので、次の用紙を再搬送
するための時間が余分にかかってしまい、両面印刷にお
いてはプリント枚数が上がらないという、不具合を生じ
ている。
【0006】そこで、本発明は、このような不具合に鑑
みなされたもので、その目的とするところは、両面印刷
におけるプリント枚数の向上を図ることのできる画像形
成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、画像形成手段に記録媒体
を搬送する搬送手段と、前記画像形成手段により一方の
面に画像が形成された記録媒体の表裏を反転させて前記
搬送手段に搬送するための再搬送装置とを備える画像形
成装置において、前記搬送手段の駆動と、前記再搬送装
置の駆動とをそれぞれ独立に制御するための制御手段を
備え、前記制御手段は、前記搬送手段を停止させるとと
もに、その前記搬送手段の停止中に、前記再搬送装置を
駆動するように制御することを特徴としている。
【0008】このような構成によると、制御手段によっ
て、搬送手段を停止させるとともに、その搬送手段の停
止中に、再搬送装置を駆動することができるので、たと
えば、この再搬送装置によって搬送した記録媒体に、再
度、画像形成手段において画像を形成しようとするとき
に、画像データの負荷が大きい場合には、その画像デー
タを展開してイメージデータとして出力が可能になるま
での間、搬送手段の駆動を停止させる一方で、その搬送
手段の停止中にも、再搬送装置を駆動させて、次の記録
媒体を再搬送することができる。そのため、両面印刷に
おけるプリント枚数の向上を図ることができる。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記制御手段は、前記画像形成
手段へのイメージデータの出力が可能になるまで、前記
搬送手段を停止させるとともに、その前記搬送手段の停
止中に、前記再搬送装置を駆動するように制御すること
を特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【0010】このような構成によると、この再搬送装置
によって搬送した記録媒体に、再度、画像形成手段にお
いて画像を形成しようとするときに、画像データの負荷
が大きい場合には、その画像データを展開してイメージ
データとして出力が可能になるまでの間、搬送手段の駆
動を停止させる一方で、その搬送手段の停止中にも、再
搬送装置を駆動させて、次の記録媒体を再搬送すること
ができる。そのため、両面印刷におけるプリント枚数の
向上を図ることができる。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の発明において、前記再搬送装置は、前
記搬送手段を駆動する搬送駆動源とは異なる再搬送駆動
源と、前記再搬送駆動源により駆動され記録媒体の表裏
を反転させるための反転手段と、前記再搬送駆動源によ
り駆動され前記反転手段によって表裏が反転された記録
媒体を前記搬送手段に搬送するための再搬送手段とを備
えていることを特徴としている。
【0012】このような構成によると、画像形成手段に
よって一方の面に画像が形成された記録媒体は、まず、
反転手段によってその表裏が反転され、次いで、再搬送
手段によって、画像形成装置に搬送するための搬送手段
に搬送される。そして、これら反転手段および再搬送手
段は、搬送手段を駆動する搬送駆動源とは異なる再搬送
駆動源によって駆動されるので、反転手段および再搬送
手段を、搬送手段とは独立して、正確かつ確実に制御す
ることができる。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載の発明において、前記反転手段は、記録媒体を正
方向および逆方向に搬送可能な反転ローラを備えるとと
もに、前記再搬送手段は、記録媒体を搬送する再搬送ロ
ーラと、前記再搬送手段からの動力を伝達または遮断す
るための動力入切手段とを備え、前記制御手段は、前記
イメージデータの出力が可能になるまで、前記搬送駆動
源を停止して前記搬送手段を停止させるとともに、前記
再搬送駆動源を駆動し、前記動力入切手段により前記再
搬送ローラへの動力の伝達を遮断して、前記再搬送ロー
ラを停止させる一方、前記反転ローラを駆動するように
制御することを特徴としている。
【0014】このような構成によると、制御手段が、イ
メージデータの出力が可能になるまで、搬送手段および
再搬送ローラを停止させる一方で、反転ローラを駆動す
るので、搬送手段の停止中にも、記録媒体を反転させる
ことができ、これによって、次の記録媒体のより迅速な
画像形成を確保することができる。また、再搬送ローラ
を停止させることにより、搬送手段の停止により待機さ
れる記録媒体の下流側部分が、再搬送ローラと接触して
いても、その記録媒体の搬送を確実に停止させることが
できる。そのため、ジャムの発生などを有効に防止する
ことができるとともに、確実な停止による良好な画像形
成を達成することができる。
【0015】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の発明において、前記制御手段は、前記イメージ
データの出力が可能となった時に、前記搬送駆動源を駆
動して前記搬送手段を駆動するとともに、前記動力入切
手段により前記再搬送駆動源から動力を伝達させて、前
記再搬送ローラを駆動するように制御することを特徴と
している。
【0016】このような構成によると、制御手段が、イ
メージデータの出力が可能となった時に、搬送手段およ
び再搬送ローラを駆動するので、搬送手段の停止により
待機されていた記録媒体に、迅速かつ確実に画像を形成
することができるとともに、次の記録媒体を迅速かつ確
実に搬送手段に搬送することができる。
【0017】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の発明において、前記再搬送ローラは、停止時に
空転可能に構成され、前記制御手段は、前記イメージデ
ータの出力が可能となった時に、前記搬送手段の駆動開
始に対して、前記再搬送ローラの駆動開始を遅らせるよ
うに、前記動力入切手段を制御することを特徴としてい
る。
【0018】このような構成によると、イメージデータ
の出力が可能となった時には、再搬送ローラは、搬送手
段の駆動開始から遅れて駆動され、また、再搬送ローラ
は、停止時に空転可能に構成されていることから、搬送
手段が先に駆動され、記録媒体がその搬送手段により引
っ張られても、再搬送ローラはそれに従って空転するの
で、良好な搬送が確保される。したがって、これらが同
時に駆動制御される場合において、回路や機構のバラツ
キ等によって駆動タイミングがずれることにより発生す
るおそれのある記録媒体への引張力やたわみによるジャ
ムを有効に防止することができる。
【0019】また、請求項7に記載の発明は、請求項4
ないし6のいずれかに記載の発明において、前記制御手
段は、前記イメージデータの出力が可能となるまでの期
間において、まず、前記動力入切手段により前記再搬送
駆動源からの動力の伝達を遮断して、前記再搬送ローラ
を停止させるとともに、前記反転ローラを駆動し、次い
で、前記再搬送ローラの停止から所定の時間の経過後
に、前記再搬送駆動源を停止して、前記反転ローラを停
止するように制御することを特徴としている。
【0020】このような構成によると、制御手段が、イ
メージデータの出力が可能となるまでの期間において、
まず、再搬送ローラを停止させ、次いで、その再搬送ロ
ーラの停止から所定の時間が経過した後には、反転ロー
ラを停止する。そのため、画像データの負荷が非常に大
きく、次の記録媒体が反転ローラによって反転された時
に、まだ、再搬送ローラが停止している場合において、
その反転された記録媒体が、前の記録媒体に重なった
り、停止している再搬送ローラにつかえてジャムが生じ
ることを、有効に防止することができる。
【0021】また、請求項8に記載の発明は、請求項4
ないし7のいずれかに記載の発明において、前記再搬送
装置は、前記再搬送駆動源からの動力を切換可能に伝達
するための切換伝達手段を備えており、前記反転手段
は、前記反転ローラを正方向に回転させる第1動力伝達
経路と、前記反転ローラを逆方向に回転させる第2動力
伝達経路とを備え、前記切換伝達手段は、前記再搬送駆
動源からの動力を、前記第1動力伝達経路と、前記第2
動力伝達経路とに選択的に切り換えて伝達するように構
成されるとともに、前記第2動力伝達経路は、前記第1
動力伝達経路よりも、減速比が小さく設定されているこ
とを特徴としている。
【0022】このような構成によると、反転ローラを逆
方向に回転させる第2動力伝達経路の減速比が、反転ロ
ーラを正方向に回転させる第1動力伝達経路の減速比よ
りも、小さく設定されているので、再搬送駆動源の駆動
速度が同じであっても、切換伝達手段によって再搬送駆
動源からの動力を第2動力伝達経路に切り換えて伝達す
れば、反転ローラを、逆方向において、正方向よりも速
く回転させることができる。そのため、電気的な制御に
よらずとも簡易な機械的構成によって、記録媒体をより
速く反転させて、再搬送することができ、両面印刷にお
けるプリント枚数の向上を、より一層、図ることができ
る。
【0023】また、請求項9に記載の発明は、請求項1
ないし8のいずれかに記載の発明において、前記制御手
段は、前記搬送手段の停止中において、その搬送手段の
停止により待機している記録媒体の次の記録媒体を、所
定の位置まで搬送するように、前記再搬送装置の駆動を
制御することを特徴としている。
【0024】このような構成によると、制御手段が、搬
送手段の停止中において、その搬送手段の停止により待
機している記録媒体の次の記録媒体を、所定の位置まで
搬送するので、搬送手段の駆動が開始されれば、次の記
録媒体をより迅速かつ確実に搬送手段に搬送することが
できる。そのため、両面印刷におけるプリント枚数の向
上をより確実に図ることができる。
【0025】また、請求項10に記載の発明は、画像形
成手段により一方の面に画像が形成された記録媒体の表
裏を反転させて再度前記画像形成手段に搬送するための
再搬送装置を備える画像形成装置において、前記再搬送
装置は、再搬送駆動源と、記録媒体の表裏を反転させる
ための反転手段と、前記反転手段によって表裏が反転さ
れた記録媒体を再度前記画像形成装置に搬送するための
再搬送手段とを備え、前記反転手段は、前記再搬送駆動
源により駆動され記録媒体を正方向および逆方向に搬送
可能な反転ローラを備え、前記再搬送手段は、前記再搬
送駆動源により駆動され記録媒体を搬送する再搬送ロー
ラと、前記再搬送ローラに前記再搬送駆動源からの動力
を伝達または遮断するための動力入切手段とを備えてい
ることを特徴としている。
【0026】このような構成によると、動力入切手段に
よって、再搬送駆動源からの動力を再搬送ローラに伝達
または遮断することができるので、再搬送ローラを、反
転ローラとは独立して駆動させることができる。そのた
め、たとえば、画像データを展開してイメージデータと
して出力が可能になるまでの間、再搬送ローラを停止さ
せる一方で、反転ローラを駆動させるこができ、両面印
刷におけるプリント枚数の向上を図ることができる。
【0027】また、請求項11に記載の発明は、画像形
成手段により一方の面に画像が形成された記録媒体の表
裏を反転させて再度前記画像形成手段に搬送するための
再搬送装置を備える画像形成装置において、前記再搬送
装置は、再搬送駆動源と、前記再搬送駆動源からの動力
を切換可能に伝達するための切換伝達手段と、記録媒体
の表裏を反転させるための反転手段とを備え、前記反転
手段は、記録媒体を正方向および逆方向に搬送可能な反
転ローラと、前記反転ローラを正方向に回転させる第1
動力伝達経路と、前記反転ローラを逆方向に回転させる
第2動力伝達経路とを備え、前記切換伝達手段は、前記
再搬送駆動源からの動力を、前記第1動力伝達経路と、
前記第2動力伝達経路とに選択的に切り換えて伝達する
ように構成されるとともに、前記第2動力伝達経路は、
前記第1動力伝達経路よりも、減速比が小さく設定され
ていることを特徴としている。
【0028】このような構成によると、反転ローラを逆
方向に回転させる第2動力伝達経路の減速比が、反転ロ
ーラを正方向に回転させる第1動力伝達経路の減速比よ
りも、小さく設定されているので、再搬送駆動源の駆動
速度が同じであっても、切換伝達手段によって再搬送駆
動源からの動力を第2動力伝達経路に切り換えて伝達す
れば、反転ローラを、逆方向において、正方向よりも速
く回転させることができる。そのため、電気的な制御に
よらずとも簡易な機械的構成によって、記録媒体をより
速く反転させて、再搬送することができ、両面印刷にお
けるプリント枚数の向上を、より一層、図ることができ
る。
【0029】また、請求項12に記載の発明は、請求項
11に記載の発明において、前記再搬送装置は、さら
に、前記反転手段によって表裏が反転された記録媒体を
再度前記画像形成装置に搬送するための再搬送手段を備
え、前記再搬送手段は、記録媒体を搬送する再搬送ロー
ラと、前記再搬送駆動源からの動力を所定の減速比で再
搬送ローラに伝達する第3動力伝達経路と、前記第3動
力伝達経路の減速比よりも小さい減速比で前記再搬送駆
動源からの動力を再搬送ローラに伝達する第4動力伝達
経路とを備え、前記切換伝達手段は、前記再搬送駆動源
からの動力を、前記第3動力伝達経路と、前記第4動力
伝達経路とに選択的に切り換えて伝達するように構成さ
れていることを特徴としている。
【0030】このような構成によると、第4動力伝達経
路の減速比が、第3動力伝達経路の減速比よりも小さい
ので、再搬送駆動源の駆動速度が同じであっても、切換
伝達手段によって再搬送駆動源からの動力を第4動力伝
達経路に切り換えて伝達すれば、再搬送ローラをより速
く回転させることができる。そのため、切換伝達手段の
切り換えにより、再搬送駆動源からの動力を第2動力伝
達経路に切り換えた時に、同時に、再搬送駆動源からの
動力を第4動力伝達経路に伝達させれば、より一層、迅
速な再搬送を達成することができる。
【0031】また、請求項13に記載の発明は、請求項
12に記載の発明において、前記切換伝達手段は、前記
再搬送駆動源からの動力を、前記第1動力伝達経路と前
記第3動力伝達経路とに同時に伝達する低速搬送と、前
記再搬送駆動源からの動力を、前記第2動力伝達経路と
前記第4動力伝達経路とに同時に伝達する高速搬送と
に、選択的に切り換えることができるように構成されて
いることを特徴としている。
【0032】このような構成によると、再搬送駆動源の
駆動速度が同じであっても、切換伝達手段の選択的な切
り換えによって、記録媒体を再搬送するときには、高速
で搬送することができる。そのため、簡易な構成によっ
て、より一層、迅速な再搬送を達成することができる。
【0033】また、請求項14に記載の発明は、請求項
11ないし13のいずれかに記載の発明において、前記
第1動力伝達経路は、前記反転ローラが、装置本体に設
けられる記録媒体を搬送するための本体側ローラと実質
的に等しい速度で回転するような、所定の減速比として
設定されていることを特徴としている。
【0034】このような構成によると、反転ローラを正
方向に回転させるときには、その反転ローラは、本体側
ローラと実質的に等しい速度で回転するので、たとえ
ば、記録媒体の上流側部分が反転ローラによって搬送さ
れるとともに、その記録媒体の下流側部分が、本体側ロ
ーラによって搬送されている状態であっても、その記録
媒体を、ジャムを発生させることなく良好に正方向に搬
送することができる。一方、反転ローラを逆方向に切り
換えれば、正方向搬送時よりも速く再搬送することがで
き、両面印刷におけるプリント枚数の向上を図ることが
できる。
【0035】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像形成装置と
してのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図
である。図1において、レーザプリンタ1は、本体ケー
シング2内に、記録媒体としての用紙3を給紙するため
のフィーダ部4や、給紙された用紙3に所定の画像を形
成するための画像形成手段としての画像形成部5などを
備えている。
【0036】フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底
部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレ
イ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一
端部の上方に設けられる給紙ローラ8および給紙パット
9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側
(以下、用紙3の搬送方向上流側または下流側を、単
に、上流側または下流側という場合がある。)に設けら
れる搬送ローラ10および11と、搬送ローラ10およ
び11に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレ
ジストローラ12とを備えている。
【0037】用紙押圧板7は、用紙3を積層状にスタッ
ク可能とされ、給紙ローラ8に対して遠い方の端部にお
いて揺動可能に支持されることによって、近い方の端部
を上下方向に移動可能とし、また、その裏側から図示し
ないばねによって上方向に付勢されている。そのため、
用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従って、給
紙ローラ8に対して遠い方の端部を支点として、ばねの
付勢力に抗して下向きに揺動される。給紙ローラ8およ
び給紙パット9は、互いに対向状に配設され、給紙パッ
ト9の裏側に配設されるばね13によって、給紙パット
9が給紙ローラ8に向かって押圧されている。用紙押圧
板7上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板7の裏側か
ら図示しないばねによって給紙ローラ8に向かって押圧
され、その給紙ローラ8の回転によって給紙ローラ8と
給紙パット9とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。給
紙された用紙3は、搬送ローラ10および11によって
レジストローラ12に送られる。レジストローラ12
は、1対のローラからなり、用紙3を所定のレジスト後
に、画像形成部5に送るようにしている。
【0038】なお、このレジストローラ12を挟んで、
その上流側には、用紙3のレジストローラ12への進入
を検知するためのレジストセンサ48が設けられるとと
もに、その下流側には、用紙3の先端がレジストローラ
12を通過したことを検知するための先端センサ49が
設けられている。
【0039】また、このフィーダ部4は、さらに、本体
ケーシング2の前部に開閉可能に設けられたマルチパー
パストレイ14と、マルチパーパストレイ14上に積層
される用紙3を給紙するためのマルチパーパス側給紙ロ
ーラ15およびマルチパーパス側給紙パット15aとを
備えており、マルチパーパス側給紙ローラ15およびマ
ルチパーパス側給紙パット15aは、互いに対向状に配
設され、マルチパーパス側給紙パット15aの裏側に配
設される図示しないばねによって、マルチパーパス側給
紙パット15aがマルチパーパス側給紙ローラ15に向
かって押圧されている。マルチパーパストレイ14上に
積層される用紙3は、マルチパーパス側給紙ローラ15
の回転によってマルチパーパス側給紙ローラ15とマル
チパーパス側給紙パット15aとで挟まれた後、1枚毎
に給紙される。
【0040】画像形成部5は、スキャナユニット16、
プロセスユニット17、転写ローラ24および本体側ロ
ーラとしての定着ローラ18などを備えている。
【0041】スキャナユニット16は、本体ケーシング
2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、
回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20および
21、反射鏡22などを備えており、レーザ発光部から
発光される所定の画像データに基づくレーザビームを、
鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、レンズ20、
反射鏡22、レンズ21の順に通過あるいは反射させ
て、後述するプロセスユニット17の感光ドラム23の
表面上に高速走査にて照射させている。
【0042】プロセスユニット17は、スキャナユニッ
ト16の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着
脱自在に装着されるように構成されている。このプロセ
スユニット17は、感光ドラム23を備えるとともに、
図示しない、スコロトロン型帯電器、現像ローラ、トナ
ー収容部などを備えている。
【0043】トナー収容部には、現像剤として、正帯電
性の非磁性1成分の重合トナーが充填されており、その
トナーが、現像ローラに一定厚さの薄層として担持され
る。一方、感光ドラム23は、現像ローラと対向状に回
転可能に配設されており、ドラム本体が接地されるとと
もに、その表面がポリカーボネートなどから構成される
正帯電性の感光層により形成されている。
【0044】そして、感光ドラム23の表面は、感光ド
ラム23の回転に伴なって、スコロトロン型帯電器によ
り一様に正帯電された後、スキャナユニット16からの
レーザービームの高速走査により露光され、所定のイメ
ージデータに基づく静電潜像が形成され、その後、現像
ローラと対向した時に、現像ローラ上に担持されかつ正
帯電されているトナーが、その感光ドラム23の表面に
形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されてい
る感光ドラム23の表面のうち、レーザービームによっ
て露光され電位が下がっている部分に供給され、選択的
に担持されることによって可視像化され、これによって
反転現像が達成される。
【0045】転写ローラ24は、感光ドラム23の下方
において、本体ケーシング2側において回転可能に支持
された状態で、感光ドラム23と対向するように配置さ
れている。この転写ローラ24は、金属製のローラ軸
に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されてお
り、感光ドラム23に対して所定の転写バイアスが印加
されている。そのため、感光ドラム23上に担持された
トナーからなる可視像は、用紙3が感光ドラム23と転
写ローラ24との間を通る間に用紙3に転写される。可
視像が転写された用紙3は、搬送ベルト25を介して、
定着ローラ18に搬送される。
【0046】定着ローラ18は、プロセスユニット17
の側方下流側に配設され、加熱ローラ26と、加熱ロー
ラ26を押圧する押圧ローラ27とを備えている。加熱
ローラ26は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを
備えており、プロセスユニット17において用紙3上に
転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ26と押圧ロ
ーラ27との間を通過する間に熱定着させる。定着ロー
ラ18の下流側には、搬送ローラ28および29が設け
られており、熱定着された用紙3は、搬送ローラ28お
よび29によって、排紙ローラ30に搬送される。排紙
ローラ30に送られた用紙3は、その排紙ローラ30に
よって排紙トレイ46上に排紙される。
【0047】なお、このレーザプリンタ1においては、
上記した、レジストローラ12、感光ドラム23および
定着ローラ18などが、搬送駆動源としての1つの本体
側モータ105(図5参照)によって駆動される搬送手
段として構成されており、レジストローラ12には、本
体側モータ105(図5参照)からの動力が、本体側電
磁クラッチ106(図5参照)を介して伝達されるよう
に構成されている。
【0048】また、このレーザプリンタ1には、用紙3
の両面に画像を形成するために、用紙3の搬送方向を切
り換えるフラッパ34と、再搬送装置としての再搬送ユ
ニット31とが設けられている。
【0049】フラッパ34は、本体ケーシング2の後部
において回動可能に支持されており、搬送ローラ28の
下流側近傍に配置され、図示しないソレノイドの励磁ま
たは非励磁により、一方の面に画像が形成され搬送ロー
ラ28によって搬送されてきた用紙3を、排紙ローラ3
0に向かう方向(実線の状態)と、後述する反転ローラ
35に向かう方向(仮想線の状態)とに選択的に切り換
えることができるように構成されている。
【0050】再搬送ユニット31は、反転手段としての
反転機構部32と、再搬送手段としての再搬送トレイ3
3とが、一体的に構成され、本体ケーシング2における
後部側から、反転機構部32が外付けされるとともに、
再搬送トレイ33がフィーダ部4の上方に挿入されるよ
うな状態で、着脱自在に装着されている。
【0051】反転機構部32は、本体ケーシング2の後
部に外付けされ、略断面矩形状のケーシング38に、反
転ローラ35および中継ローラ36を備えるとともに、
上端部から、反転ガイドプレート37を上方に向かって
突出させている。
【0052】反転ローラ35は、フラッパ34の下流側
であって、ケーシング38の上部に配置され、駆動側反
転ローラ51および従動側反転ローラ52の1対のロー
ラからなり、後述するように、正方向および逆方向に回
転の切り換えができるように構成されている。この反転
ローラ35は、まず正方向に回転して、用紙3を反転ガ
イドプレート37に向けて搬送し、その後、逆方向に回
転して、用紙3を反転方向に搬送する。
【0053】中継ローラ36は、反転ローラ35の下流
側であって、ケーシング38における反転ローラ35の
ほぼ真下に配置され、駆動側中継ローラ53および従動
側中継ローラ54の1対のローラからなり、反転ローラ
35によって反転された用紙3を、再搬送トレイ33に
搬送するように構成されている。
【0054】また、反転ガイドプレート37は、ケーシ
ング38の上端部から、さらに上方にほぼ鉛直方向かっ
て延びる板状部材または針金状部材からなり、反転ロー
ラ35により送られる用紙3をほぼ鉛直方向にガイドす
るように構成されている。このように、反転時において
用紙3をほぼ鉛直方向に案内すれば、斜め方向に案内す
る場合に比べて、レーザプリンタ1の設置スペースを小
さくすることができる。
【0055】なお、反転機構部32には、フラッパ34
の切り換えによって受け入れられた用紙3を、反転ロー
ラ35に向けて搬送する方向と、その後、反転ガイドプ
レート37に搬送された用紙3を、反転ローラ35の逆
方向の回転によって中継ローラ36に向けて搬送する方
向とに切り換えるためのフラッパ(図示せず)が、ケー
シング38における反転ローラ35の下方に揺動可能に
設けられている。この図示しないフラッパは、常には、
ばねによって反転ガイドプレート37に搬送された用紙
3を中継ローラ36に向けて搬送する方向に付勢されて
おり、反転機構部32に受け入れられた用紙3は、ばね
の付勢力に抗してフラッパを揺動させて反転ローラ35
に送られ、その後反転ローラ35の逆回転によって、そ
のままフラッパに案内されて中継ローラ36に送られ
る。
【0056】そして、この反転機構部32において、用
紙3の両面に画像を形成する場合には、まず、フラッパ
34が、用紙3を反転ローラ35に向かわせる方向に切
り換えられ、この反転機構部32に、一方の面に画像が
形成された用紙3が受け入れられる。その後、その受け
入れられた用紙3が反転ローラ35に送られてくると、
反転ローラ35は、用紙3を挟んだ状態で正回転して、
この用紙3を一旦反転ガイドプレート37に沿って、外
側上方に向けて搬送し、用紙3の大部分が外側上方に送
られ、用紙3の後端が反転ローラ35に挟まれた時に、
正回転を停止する。次いで、反転ローラ35は、逆回転
して、用紙3を、前後逆向きの状態で、ほぼ真下に向か
うようにして、中継ローラ36に搬送する。なお、反転
ローラ35を正回転から逆回転させるタイミングは、定
着ローラ18の下流側に設けられる用紙通過センサ47
が、用紙3の先端または後端を検知した時から所定時間
を経過した時となるように制御されている。また、フラ
ッパ34は、用紙3の反転ローラ35への搬送が終了す
ると、元の状態、すなわち、搬送ローラ28から送られ
る用紙3を排紙ローラ30に送る状態に切り換えられ
る。次いで、中継ローラ36に逆向きに搬送された用紙
3は、その中継ローラ36によって、再搬送トレイ33
に搬送される。
【0057】再搬送トレイ33は、用紙3が供給される
用紙供給部39、トレイ本体40および再搬送ローラと
しての斜行ローラ41を備えている。
【0058】用紙供給部39は、反転機構部32の下側
において本体ケーシング2の後部に外付けされ、湾曲形
状の用紙案内部材42を備えている。この用紙供給部3
9では、反転機構部32の中継ローラ36からほぼ鉛直
方向で送られてくる用紙3を、用紙案内部材42によっ
て、略水平方向に向けて案内し、トレイ本体40に向け
て略水平方向で送り出すようにしている。
【0059】トレイ本体40は、略矩形板状をなし、給
紙トレイ6の上方において、略水平方向に設けられてお
り、その上流側端部が、用紙案内部材42に連結される
とともに、その下流側端部が、トレイ本体40から搬送
ローラ11に用紙3を案内するための再搬送パス43に
連結されている。
【0060】また、トレイ本体40の用紙3の搬送方向
途中には、用紙3を、図示しない基準板に当接させなが
ら搬送するための斜行ローラ41が、用紙3の搬送方向
において所定の間隔を隔てて2つ配置されている。
【0061】各斜行ローラ41は、トレイ本体40の幅
方向一端部に設けられる図示しない基準板の近傍に配置
され、その軸線が用紙3の搬送方向と略直交する方向に
配置される斜行駆動ローラ44と、その斜行駆動ローラ
44と用紙3を挟んで対向し、その軸線が、用紙3の搬
送方向と略直交する方向から、用紙3の送り方向が基準
面に向かう方向に傾斜する方向に配置される斜行従動ロ
ーラ45とを備えている。
【0062】そして、用紙供給部39からトレイ本体4
0に送り出された用紙3は、斜行ローラ41によって、
その用紙3の幅方向一端縁が基準板に当接されながら、
再搬送パス43を介して、再び、画像形成部5に向けて
搬送される。これによって、再度画像形成部5に搬送さ
れる用紙3は、その幅方向の誤差がないように、画像形
成部5に搬送される。そして、斜行ローラ41によっ
て、トレイ本体40から送り出された用紙3は、既に画
像が形成されている一方の面(表面)と反対側の他方の
面(裏面)が、感光ドラム23と対向接触され、可視像
が転写された後、定着ローラ18において定着され、両
面に画像が形成された状態で、排紙トレイ46上に排紙
される。
【0063】そして、この再搬送ユニット31には、反
転ローラ35、中継ローラ36および2つの斜行ローラ
41を駆動させるための再搬送駆動源としての再搬送側
モータ56を備える駆動部55が、本体側モータ105
を備える装置本体の駆動系とは独立して設けられてい
る。反転ローラ35、中継ローラ36および2つの斜行
駆動ローラ41を、装置本体の駆動系とは別の再搬送側
モータ56によって駆動することで、後述する用紙搬送
プログラムによって、これらを正確かつ確実に制御する
ことができる。
【0064】すなわち、この駆動部55は、図2に示す
ように、再搬送駆動源としての再搬送側モータ56と、
再搬送側モータ56からの動力を切換可能に伝達するた
めの切換伝達手段としての遊星歯車機構60と、反転機
構部32に設けられ、再搬送側モータ56からの動力を
駆動側反転ローラ51に伝達するための反転ローラ側駆
動伝達機構57と、再搬送トレイ33に設けられ、再搬
送側モータ56からの動力を斜行駆動ローラ44に伝達
するための斜行ローラ側駆動伝達機構59と、反転機構
部32に設けられ、再搬送側モータ56からの動力を駆
動側中継ローラ53に伝達するための中継ローラ側駆動
伝達機構58とを備えている。
【0065】より具体的には、これらのうち、再搬送側
モータ56、遊星歯車機構60および反転ローラ側駆動
伝達機構57、斜行ローラ側駆動伝達機構59は、再搬
送ユニット31における一方の側板67に支持されると
ともに、中継ローラ側駆動伝達機構58が他方の側板6
8に支持されている。
【0066】再搬送側モータ56は、正逆方向において
同じ速度で回転するように構成されている。
【0067】そして、以下に説明する図3および図4
は、図2の矢印A方向から見た時の図である。
【0068】遊星歯車機構60は、図3に示すように、
再搬送側モータ56のピニオンギヤ61が噛み合う第1
支持ギヤ62と、第1支持ギヤ62と同軸で一体に形成
されるより小径の第2支持ギヤ63と、これら第1支持
ギヤ62および第2支持ギヤ63と同軸上において回転
可能に支持される保持プレート64と、この保持プレー
ト64の両端部においてそれぞれ支持され、第2支持ギ
ヤ63に噛み合う第1遊星ギヤ65および第2遊星ギヤ
66とを備えている。この第1遊星ギヤ65と第2遊星
ギヤ66とは同一径である。
【0069】この遊星歯車機構60では、再搬送側モー
タ56が正回転されると、その動力が、ピニオンギヤ6
1から第1支持ギヤ62を介して第2支持ギヤ63に伝
達され、第2支持ギヤ63に噛み合う第1遊星ギヤ65
および第2遊星ギヤ66がそれぞれ正回転される。そし
て、この第1遊星ギヤ65および第2遊星ギヤ66の正
回転によって、保持プレート64が反時計方向に回転し
て(実線で示す状態)、第1遊星ギヤ65が後述する第
1反転ギヤ69に噛み合うとともに、第2遊星ギヤ66
が後述する第1斜行ギヤ80噛み合うようになる。
【0070】また、再搬送側モータ56が逆回転される
と、その動力が、ピニオンギヤ61から第1支持ギヤ6
2を介して第2支持ギヤ63に伝達され、第2支持ギヤ
63に噛み合う第1遊星ギヤ65および第2遊星ギヤ6
6がそれぞれ逆回転される。そして、この第1遊星ギヤ
65および第2遊星ギヤ66の逆回転によって、保持プ
レート64が時計方向に回転して(仮想線で示す状
態)、第1遊星ギヤ65が後述する第6斜行ギヤ85に
噛み合うとともに、第2遊星ギヤ66が後述する第5反
転ギヤ73に噛み合うようになる。
【0071】反転ローラ側駆動伝達機構57は、より大
径に形成される第1反転ギヤ69と、第1反転ギヤ69
と同軸で一体に形成され、より小径の第2反転ギヤ70
と、第2反転ギヤ70と上方において噛み合う第3反転
ギヤ71と、第2反転ギヤ70と下方(第3反転ギヤ7
1と反対側)において噛み合う第4反転ギヤ72と、第
4反転ギヤ72と下方において噛み合う第5反転ギヤ7
3と、第3反転ギヤ71と上方において噛み合う第6反
転ギヤ74と、第6反転ギヤ74と所定の間隔を隔てて
上方に配置される第7反転ギヤ75と、これら第6反転
ギヤ74および第7反転ギヤ75の回転軸に巻回される
エンドレスベルト76と、第7反転ギヤ74と上方にお
いて噛み合い、駆動側反転ローラ51のローラ軸103
(図2参照)に一体的に設けられ、駆動側反転ローラ5
1を駆動するための反転ローラ駆動ギヤ77とを備えて
いる。
【0072】そして、反転ローラ側駆動伝達機構57で
は、駆動側反転ローラ51を正方向に回転させるための
第1動力伝達経路が、第1反転ギヤ69、第2反転ギヤ
70、第3反転ギヤ71の3つのギヤと、第6反転ギヤ
74、エンドレスベルト76、第7反転ギヤ75、反転
ローラ駆動ギヤ77に動力が順次伝達される経路として
構成されるとともに、駆動側反転ローラ51を逆方向に
回転させるための第2動力伝達経路が、第5反転ギヤ7
3、第4反転ギヤ72、第2反転ギヤ70、第3反転ギ
ヤ71の4つのギヤと、第6反転ギヤ74、エンドレス
ベルト76、第7反転ギヤ75、反転ローラ駆動ギヤ7
7に動力が順次伝達される経路として構成されている。
【0073】そして、この反転ローラ側駆動伝達機構5
7では、再搬送側モータ56が正回転されると、第1遊
星ギヤ65が第1反転ギヤ69に噛み合うので、再搬送
側モータ56からの動力が、第6反転ギヤ74までに3
つギヤを有する第1動力伝達経路を介して、駆動側反転
ローラ51に伝達され、これによって、駆動側反転ロー
ラ51が正方向(図3において、反転ローラ駆動ギヤ7
7周りに実線矢印で示す時計方向)に回転される。ま
た、再搬送側モータ56が逆回転されると、第2遊星ギ
ヤ66が第5反転ギヤ73に噛み合うので、再搬送側モ
ータ56からの動力が、第6反転ギヤ74までに4つギ
ヤを有する第2動力伝達経路を介して、駆動側反転ロー
ラ51に伝達され、これによって、駆動側反転ローラ5
1が逆方向(図3において、反転ローラ駆動ギヤ77周
りに仮想線矢印で示す反時計方向)に回転される。
【0074】また、再搬送側モータ56の正回転によっ
て第1動力伝達経路に動力が伝達されると、大径の第1
反転ギヤ69に動力が伝達される一方、再搬送側モータ
56の逆回転によって第2動力伝達経路に動力が伝達さ
れると、大径の第1反転ギヤ69には動力が伝達され
ず、第1反転ギヤ69より小径の第5反転ギヤ73およ
び第4反転ギヤ72を介して第2反転ギヤ70に動力が
伝達されるので、第2動力伝達経路は、第1動力伝達経
路よりも、減速比が小さく(約半分に)設定される。
【0075】そのため、再搬送側モータ56の回転速度
が同じであっても、遊星歯車機構60によって再搬送側
モータ56からの動力を第2動力伝達経路に切り換えて
伝達すれば、駆動側反転ローラ51を、逆方向におい
て、正方向よりも速く回転させることができる。そのた
め、電気的な制御によらずとも簡易な機械的構成によっ
て、用紙3をより速く反転させて、再搬送することがで
き、両面印刷におけるプリント枚数の向上を図ることが
できる。
【0076】また、斜行ローラ側駆動伝達機構59は、
より大径に形成される第1斜行ギヤ80と、第1斜行ギ
ヤ80と同軸で一体に形成され、より小径の第2斜行ギ
ヤ81と、第2斜行ギヤ81と下方において噛み合う第
3斜行ギヤ82と、第2斜行ギヤ81と上側方(第3斜
行ギヤ82と反対側)において噛み合う第4斜行ギヤ8
3と、第4斜行ギヤ83と上方において噛み合う第5斜
行ギヤ84と、第5斜行ギヤ84と上方において噛み合
う第6斜行ギヤ85と、第3斜行ギヤ82と側方におい
て噛み合う第7斜行ギヤ86と、第7斜行ギヤ86と同
軸で一体に形成され、より大径の第8斜行ギヤ87と、
第8斜行ギヤ87と側方において噛み合う第9斜行ギヤ
88と、図6に示すように、第9斜行ギヤ88と所定の
間隔を隔てて側方に配置される第10斜行ギヤ78と、
これら第9斜行ギヤ88および第10斜行ギヤ78の回
転軸に巻回されるエンドレスベルト93と、第10斜行
ギヤ78と側方において噛み合う動力入切手段としての
本体側電磁クラッチ89と、各斜行駆動ローラ44のロ
ーラ軸104(図2参照)に一体的に設けられ、各斜行
駆動ローラ44を駆動するための斜行駆動ローラ駆動ギ
ヤ91と、これら斜行駆動ローラ駆動ギヤ91の間に巻
回されるエンドレスベルト92とを備えており、一方の
斜行駆動ローラ駆動ギヤ91が再搬送側電磁クラッチ8
9と連結されている。
【0077】なお、この再搬送側電磁クラッチ89がオ
フ状態のときには、2つの斜行駆動ローラ41がエンド
レスベルト92を介して空転可能に構成されている。
【0078】そして、斜行ローラ側駆動伝達機構59で
は、図3に示すように、第1斜行ギヤ80、第2斜行ギ
ヤ81、第3斜行ギヤ82、第7斜行ギヤ86および第
8斜行ギヤ87の5つのギヤと、図6に示すように、第
9斜行ギヤ88、エンドレスベルト93、第10斜行ギ
ヤ78、本体側電磁クラッチ89、上流側の斜行駆動ロ
ーラ駆動ギヤ91、エンドレスベルト92および下流側
の斜行駆動ローラ駆動ギヤ91に動力が順次伝達される
第3動力伝達経路が構成されるとともに、図3に示すよ
うに、第6斜行ギヤ85、第5斜行ギヤ84、第4斜行
ギヤ83、第2斜行ギヤ81、第3斜行ギヤ82、第7
斜行ギヤ86および第8斜行ギヤ87の7つのギヤと、
図6に示すように、第9斜行ギヤ88、エンドレスベル
ト93、第10斜行ギヤ78、本体側電磁クラッチ8
9、上流側の斜行駆動ローラ駆動ギヤ91、エンドレス
ベルト92および下流側の斜行駆動ローラ駆動ギヤ91
に動力が順次伝達される第4動力伝達経路が構成されて
いる。
【0079】そして、この斜行ローラ側駆動伝達機構5
9では、再搬送側モータ56が正回転されると、第2遊
星ギヤ66が第1斜行ギヤ80に噛み合うので、再搬送
側モータ56からの動力が、その大径の第1斜行ギヤ8
0に伝達された後、第3動力伝達経路を介して、各斜行
駆動ローラ駆動ギヤ91に伝達される。一方、再搬送側
モータ56が逆回転されると、第1遊星ギヤ65が第6
斜行ギヤ85に噛み合うので、大径の第1斜行ギヤ80
に動力が伝達されず、第4動力伝達経路を介して、第1
斜行ギヤ80より小径の第6斜行ギヤ85、第5斜行ギ
ヤ84および第4斜行ギヤ83を介して第2斜行ギヤ8
1に動力が伝達された後、各斜行駆動ローラ駆動ギヤ9
1に伝達される。そのため、第4動力伝達経路は、第3
動力伝達経路よりも、減速比が小さく(約半分に)設定
される。なお、第3動力伝達経路および第4動力伝達経
路により斜行駆動ローラ駆動ギヤ91に伝達される動力
は、いずれも同方向(図3において、第9斜行ギヤ88
周りに実線矢印で示す時計方向)であって、斜行駆動ロ
ーラ44は、低速または高速において、常に用紙3を再
搬送する方向に駆動される。
【0080】そのため、再搬送側モータ56の回転速度
が同じであっても、遊星歯車機構60によって再搬送側
モータ56からの動力を第4動力伝達経路に切り換えて
伝達すれば、斜行駆動ローラ44をより速く回転させる
ことができ、より一層、迅速な再搬送を達成することが
できる。
【0081】なお、この駆動部55においては、第1動
力伝達経路および第3動力伝達経路の減速比が、同じ減
速比となるように設定されており、また、第2動力伝達
経路および第4動力伝達経路の減速比が、同じ減速比と
なるように設定されている。
【0082】そして、遊星歯車機構60では、再搬送側
モータ56が正回転されると、第1遊星ギヤ65が第1
反転ギヤ69に噛み合うと同時に、第2遊星ギヤ66が
第1斜行ギヤ80に噛み合うので、第1動力伝達経路お
よび第3動力伝達経路をそれぞれ介して動力が伝達さ
れ、駆動側反転ローラ51および斜行駆動ローラ44は
低速で回転される。また、再搬送側モータ56が逆回転
されると、第2遊星ギヤ66が第5反転ギヤ73に噛み
合うと同時に、第1遊星ギヤ65が第6斜行ギヤ85に
噛み合うので、第2動力伝達経路および第4動力伝達経
路をそれぞれ介して動力が伝達され、駆動側反転ローラ
51および斜行駆動ローラ44は高速で回転される。
【0083】そのため、再搬送側モータ56を逆回転さ
せれば、簡易な構成によって、駆動側反転ローラ51お
よび斜行駆動ローラ44を高速で回転させて、用紙3の
高速搬送を実現でき、用紙3を高速で再搬送することが
できる。
【0084】また、第1動力伝達経路および第3動力伝
達経路は、駆動側反転ローラ51および斜行駆動ローラ
44を、定着ローラ18の回転速度と実質的に等しい速
度で回転させるような、所定の減速比として設定されて
いる。
【0085】そのため、再搬送側モータ56が正回転さ
れると、駆動側反転ローラ51および斜行駆動ローラ4
4が、定着ローラ18と実質的に等しい低速で回転する
ので、図8に示すように、たとえば、用紙3の上流側部
分が、駆動側反転ローラ51と従動側反転ローラ52と
の間で挟まれて搬送されている時に、その下流側部分
が、未だ加熱ローラ26および押圧ローラ27との間で
挟まれて搬送されている状態であっても、その用紙3を
同じ速度で搬送することができ、用紙3を引っ張ったり
ジャムを発生させることなく、良好に正方向に搬送する
ことができる。
【0086】また、中継ローラ側駆動伝達機構58は、
図2に示すように、第7斜行ギヤ86および第8斜行ギ
ヤ87と一体的に回転する駆動軸94を介して、他方の
側板68に設けられており、図4に示すように、駆動軸
94と一体的に回転する第1中継ギヤ95と、第1中継
ギヤ95と上方において噛み合う第2中継ギヤ96と、
第2中継ギヤ96と上方において噛み合う第3中継ギヤ
97と、第3中継ギヤ97と上方において噛み合う第4
中継ギヤ98と、第4中継ギヤ98と上方において噛み
合う第5中継ギヤ99と、第5中継ギヤ99と上方にお
いて噛み合う第6中継ギヤ100と、第6中継ギヤ10
0と上方において噛み合い、駆動側中継ローラ53のロ
ーラ軸101(図2参照)に一体的に設けられ、駆動側
中継ローラ53を駆動させるための中継ローラ駆動ギヤ
102とを備えている。
【0087】そのため、この中継ローラ側駆動伝達機構
58では、再搬送側モータ56が正回転されると、斜行
ローラ側駆動伝達機構59の第3動力伝達経路途中の第
7斜行ギヤ86から、駆動軸94を介して、第1中継ギ
ヤ95に動力が伝達され、この第1中継ギヤ95から、
第2中継ギヤ96ないし中継ローラ駆動ギヤ102を介
して、駆動側中継ローラ53が低速で駆動される。ま
た、再搬送側モータ56が逆回転されると、斜行ローラ
側駆動伝達機構59の第4動力伝達経路途中の第7斜行
ギヤ86から、駆動軸94を介して、第1中継ギヤ95
に動力が伝達され、この第1中継ギヤ95から、第2中
継ギヤ96ないし中継ローラ駆動ギヤ102を介して、
駆動側中継ローラ53が高速で駆動される。なお、第3
動力伝達経路および第4動力伝達経路を介して中継ロー
ラ駆動ギヤ102に伝達される動力は、いずれも同方向
(図4において、中継ローラ駆動ギヤ102周りに実線
矢印で示す反時計方向)であって、駆動側中継ローラ5
3は、低速または高速において、常に用紙3を再搬送す
る方向に駆動される。
【0088】そして、このレーザプリンタ1では、装置
本体側の駆動系と再搬送ユニット31の駆動系とをそれ
ぞれ独立に制御して、レジストローラ12、感光ドラム
23および定着ローラ18の停止中にも、再搬送ユニッ
ト31の駆動部55を駆動させるようにしている。図5
は、そのような制御を実現するための制御系を示すブロ
ック図である。図5に示すように、この制御系では、C
PU107に、用紙通過センサ47、レジストセンサ4
8、先端センサ49、本体側モータ駆動回路108、再
搬送側モータ駆動回路109、本体側電磁クラッチ駆動
回路110、再搬送側電磁クラッチ駆動回路111の各
部が接続されている。
【0089】CPU107には、図示しないROMを備
えており、そのROMには、後述する制御手段としての
用紙搬送プログラムが格納されている。
【0090】用紙通過センサ47は、上記したように、
用紙3の先端または後端が通過したことを検知して、そ
の検知信号をCPU107に入力し、CPU107はそ
の検知信号を基準として後述する用紙搬送プログラムの
制御により再搬送側モータ56の正逆回転を切り換え
る。また、レジストセンサ48は、上記したように、用
紙3の先端がレジストローラ12に進入したことを検知
して、その検知信号をCPU107に入力する。また、
先端センサ49は、上記したように、用紙3の先端がレ
ジストローラ12を通過したことを検知して、その検知
信号をCPU107に入力する。
【0091】本体側モータ駆動回路108は、CPU1
07の制御によって、本体側モータ105を駆動するよ
うにしており、その本体側モータ105の駆動によっ
て、上記したように、レジストローラ12、感光ドラム
23および定着ローラ18などが駆動される。
【0092】再搬送側モータ駆動回路109は、CPU
107の制御によって、再搬送側モータ56を正逆方向
に駆動するようにしており、その再搬送側モータ56の
駆動によって、上記したように、駆動側反転ローラ5
1、駆動側中継ローラ53および斜行駆動ローラ44が
駆動される。
【0093】本体側電磁クラッチ駆動回路110は、C
PU107の制御によって、本体側電磁クラッチ106
を入切する。この本体側電磁クラッチ106の入切によ
り、本体側モータ105からレジストローラ12に伝達
される動力が、伝達または遮断される。
【0094】再搬送側電磁クラッチ駆動回路111は、
CPU107の制御によって、再搬送側電磁クラッチ8
9を入切する。この再搬送側電磁クラッチ89の入切に
より、再搬送側モータ56から斜行駆動ローラ44に伝
達される動力が、伝達または遮断される。
【0095】そして、このレーザプリンタ1では、用紙
搬送プログラムによって、このレーザプリンタ1に、図
示しないパーソナルコンピュータから所定の画像データ
を含む印刷ジョブが送られた場合に、その画像データを
ビットマップなどのイメージデータに展開して、そのイ
メージデータをスキャナユニット16に出力可能になる
までの間は、用紙3の所定のレジスト後においても、本
体側モータ105を停止してレジストローラ12を駆動
させないように制御しており、かつ、このレジストロー
ラ12を駆動させない間であっても、反転ローラ35、
中継ローラ36および斜行ローラ41を駆動させて、レ
ジストローラ12において待機する用紙3(以下、1枚
目の用紙3aとする。)の次の用紙3(以下、2枚目の
用紙3bとする。)を、所定の位置まで再搬送するよう
にしている。
【0096】図6ないし図10は、このような用紙搬送
プログラムによって、搬送される用紙3の状態を示す説
明図、図11は、用紙搬送プログラムを実行したときの
タイミングチャートである。以下、これら図6ないし図
11を参照して、この用紙搬送プログラムを説明する。
【0097】このレーザプリンタ1においては、通常、
用紙3がレジストローラ12に搬送される前までには、
イメージデータが出力可能な状態となっているので、用
紙搬送プログラムでは、図11(a)に示すように、再
搬送側モータ56および再搬送側電磁クラッチ89を常
にオン状態として、反転ローラ35、中継ローラ36お
よび斜行ローラ41を常に駆動させるとともに、本体側
モータ105を常にオン状態とする一方、レジストセン
サ48が用紙3によってオンされた所定時間後に、本体
側電磁クラッチ110をオンすることによりレジストロ
ーラ12を駆動して、これによって、用紙3を所定のレ
ジスト後に画像形成部5に搬送するように制御してい
る。なお、レジストローラ12の搬送によって、その
後、先端センサ49がオンされる。
【0098】一方、用紙3がレジストローラ12に搬送
される前までに、イメージデータが出力可能な状態でな
い場合には、用紙搬送プログラムでは、図11(b)に
示す制御が実行される。
【0099】すなわち、このレーザプリンタ1におい
て、用紙3の両面印刷時には、まず、図6に示すよう
に、1枚目の用紙3aの一方の面に所定の画像が形成さ
れた後、この1枚目の用紙3aが再搬送ユニット31の
反転ローラ35によって正方向に送られたとき(1枚目
の用紙3aの後端側が、反転ローラ35によって挟まさ
れたとき)には、2枚目の用紙3bの先端が定着ローラ
18を通って搬送ローラ28まで搬送されており、この
状態においては、用紙搬送プログラムは、再搬送側モー
タ56および再搬送側電磁クラッチ89をオン状態とし
て、反転ローラ35、中継ローラ36および斜行ローラ
41を駆動させるとともに、本体側モータ105および
本体側電磁クラッチ110をオン状態として、感光ドラ
ム23、定着ローラ18およびレジストローラ12を駆
動させている。
【0100】その後、用紙搬送プログラムの制御によ
り、再搬送側モータ56を逆回転させると、1枚目の用
紙3aが反転ローラ35によって反転され、高速で再搬
送されるので、図7に示すように、1枚目の用紙3a
は、その先端が上流側の斜行ローラ41で搬送されると
ともに、その後端が中継ローラ36で搬送される状態と
なる。このとき、2枚目の用紙3bの先端は、定着ロー
ラ18を通って、フラッパ34によって反転ローラ35
に向かうように案内されている。
【0101】その後、用紙搬送プログラムの制御によ
り、再搬送側モータ56を再び正回転させると、図8に
示すように、2枚目の用紙3bが反転ローラ35によっ
て正方向に低速で搬送され、その先端部が反転ローラ3
5で搬送されるとともに、その後端が定着ローラ18で
搬送される状態となる。このとき、1枚目の用紙3bは
斜行ローラ41によってレジストローラ12に向けて低
速で搬送される状態となる。
【0102】そして、図9に示すように、2枚目の用紙
3bが反転ローラ35によって正方向に搬送されている
ときに、1枚目の用紙3aの先端が、斜行ローラ41に
よってレジストローラ12まで搬送されて、レジストセ
ンサ48がオンされる。
【0103】そうすると、この用紙搬送プログラムで
は、図11(b)に示すように、所定のレジスト後に、
本体側電磁クラッチ110をオンすることによりレジス
トローラ12を駆動して、1枚目の用紙3aを画像形成
部5に搬送するように制御するが、この時に、画像デー
タの負荷が大きく、いまだイメージデータの展開中であ
る場合には、再び本体側電磁クラッチ110をオフして
レジストローラ12を停止するとともに、本体側モータ
105をオフして、感光ドラム23や定着ローラ18の
駆動を停止させる。
【0104】そして、この用紙搬送プログラムでは、こ
の本体側電磁クラッチ110のオフと同時に、再搬送側
電磁クラッチ89をオフして、斜行ローラ41を停止さ
せる一方で、再搬送側モータ56のオン状態(正回転お
よび逆回転)を継続するので、図10に示すように、1
枚目の用紙3aは、その先端がレジスローラ12を通過
後先端センサ49の手前、その後端が下流側の斜行ロー
ラ41に挟まれた状態で停止するが、再搬送側モータ5
6は再び逆回転して、反転ローラ35および中継ローラ
36の駆動により、2枚目の用紙3bが高速で再搬送さ
れる。
【0105】そして、この用紙搬送プログラムでは、2
枚目の用紙3bの先端が上流側の斜行ローラ41の手前
の所定位置までくる前に、イメージデータの出力が可能
となった時には、図11には示していないが、本体側電
磁クラッチ110および本体側モータ105をオン状態
として、感光ドラム23や定着ローラ18などとともに
レジストローラ12を駆動するとともに、再搬送側電磁
クラッチ89をオン状態として、斜行ローラ41を駆動
させ、これによって、1枚目の用紙3aを画像形成部5
に搬送するとともに、2枚目の用紙3bをレジストロー
ラ12に搬送するが、2枚目の用紙3bの先端が上流側
の斜行ローラ41の手前の所定位置まできたときに、イ
メージデータの展開が終了していない場合には、その搬
送時間に対応して再搬送側モータ56を停止して、反転
ローラ35および中継ローラ36を停止するようにして
いる。これによって、画像データの負荷が非常に大き
く、2枚目の用紙3bが反転ローラ35によって反転さ
れた時に、まだ、斜行ローラ41が停止している場合
に、反転ローラ35および中継ローラ36を停止させる
ことにより、2枚目の用紙3bが、斜行ローラ41に搬
送されないようにして、その反転された2枚目の用紙3
bが、停止している斜行ローラ41につかえてジャムが
生じることを有効に防止している。
【0106】なお、この用紙搬送プログラムでは、再搬
送側モータ56は、再搬送側電磁クラッチ89のオフか
ら所定の時間の経過後にオフされるように制御されてい
るが、再搬送側モータ56がオフされるタイミングは、
1枚目の用紙3aの後端と2枚目の用紙3bの先端との
間が、所定の間隔(たとえば、5cm)となる位置か、
あるいは、2枚目の用紙3bの先端が、上流側の斜行ロ
ーラ41の手前の所定位置となるようなタイミングで制
御されている。このようなタイミングで制御することに
より、2枚目の用紙3bが1枚目の用紙3aに重なるこ
となく、レジストローラ12の駆動が開始されれば、2
枚目の用紙3をより迅速かつ確実にレジストローラ12
に搬送することができる。
【0107】その後、この用紙搬送プログラムでは、イ
メージデータの展開が終了して、イメージデータの出力
が可能となった時に、本体側電磁クラッチ110および
本体側モータ105をオン状態として、感光ドラム23
や定着ローラ18などとともにレジストローラ12を駆
動するとともに、再搬送側電磁クラッチ89および再搬
送側モータ56をオン状態として、反転ローラ35、中
継ローラ36および斜行ローラ41を駆動させ、これに
よって、1枚目の用紙3aを画像形成部5に搬送すると
ともに、2枚目の用紙3bをレジストローラ12に搬送
する。
【0108】なお、この用紙搬送プログラムでは、イメ
ージデータの出力が可能となった時に、本体側電磁クラ
ッチ110、本体側モータ105および再搬送側モータ
56を直ちにオン状態にするが、再搬送側電磁クラッチ
89は、本体側電磁クラッチ110、本体側モータ10
5および再搬送側モータ56のオンに対して、少し遅ら
せて(より具体的には、100mmsec遅らせて)オ
ンするように制御している。
【0109】これによって、レジストローラ12と、反
転ローラ35および中継ローラ36との駆動開始に対し
て、2つの斜行ローラ41の駆動開始を遅らせることが
できるので、再搬送側電磁クラッチ89のオフ状態にお
いては、2つの斜行ローラ41が空転可能に構成されて
いることから、レジストローラ12が先に駆動され、1
枚目の用紙3aがそのレジストローラ12により引っ張
られても、斜行ローラ41はそれに従って空転するの
で、良好な搬送が確保される。したがって、これらレジ
ストローラ12と斜行ローラ41とが同時にオン制御さ
れる場合において、回路や機構のバラツキ等によって駆
動タイミングがずれることにより発生するおそれのある
1枚目の用紙3aへの引張力やたわみによるジャムを有
効に防止することができる。また、同様に、反転ローラ
35および中継ローラ36が先に駆動され、2枚目の用
紙3bが各斜行ローラ41に対して送り出されても、各
斜行ローラ41はそれに従って空転するので、良好な搬
送が確保される。したがって、これら反転ローラ35お
よび中継ローラ36と各斜行ローラ41とが同時にオン
制御される場合において、回路や機構のバラツキ等によ
って駆動タイミングがずれることにより発生するおそれ
のある2枚目の用紙3bへの引張力やたわみによるジャ
ムをも有効に防止することができる。
【0110】そして、このような用紙搬送プログラムに
よると、1枚目の用紙3aのレジスト後において、イメ
ージデータの展開が終了していない場合には、レジスト
ローラ12の駆動を停止させる一方で、そのレジストロ
ーラ12、感光ドラム23および定着ローラ18の停止
中にも、反転ローラ35を駆動させて、2枚目の用紙3
bを再搬送するので、両面印刷におけるプリント枚数の
向上を図ることができる。
【0111】また、このレジストローラ12、感光ドラ
ム23および定着ローラ18の駆動を停止したときに
は、反転ローラ35を駆動する一方で、再搬送側クラッ
チ89をオフにして、各斜行ローラ41を停止させるの
で、これによって、レジストローラ12の停止により待
機される1枚目の用紙3aの後端が、下流側の斜行ロー
ラ41に挟まれていても、その1枚目の用紙3aの搬送
を確実に停止させることができる。そのため、ジャムの
発生などを有効に防止することができるとともに、確実
な停止による良好な画像形成を達成することができる。
【0112】そして、このような用紙搬送プログラムで
は、イメージデータの出力が可能となった時に、本体側
電磁クラッチ110および本体側モータ105をオン状
態として、感光ドラム23や定着ローラ18などととも
にレジストローラ12を駆動するとともに、再搬送側電
磁クラッチ89および再搬送側モータ56をオン状態と
して、反転ローラ35、中継ローラ36および各斜行ロ
ーラ41を駆動させるので、レジストローラ12の停止
により待機されていた1枚目の用紙3aに、迅速かつ確
実に画像を形成することができるとともに、2枚目の用
紙3bを迅速かつ確実にレジストローラ12に搬送する
ことができる。
【0113】しかも、このレーザプリンタ1では、再搬
送側電磁クラッチ89によって、再搬送側モータ56か
らの動力を各斜行ローラ41に伝達または遮断するよう
に構成しているので、画像データを展開してイメージデ
ータとして出力するまでの間、各斜行ローラ41を確実
に停止させる一方で、反転ローラ41を確実に駆動させ
ることが簡易な構成によって実現されている。
【0114】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、たとえば、画像データの負荷が大きい場合
には、その画像データを展開してイメージデータとして
出力が可能になるまでの間、搬送手段の駆動を停止させ
る一方で、その搬送手段の停止中にも、再搬送装置を駆
動させて、次の記録媒体を再搬送することができる。そ
のため、両面印刷におけるプリント枚数の向上を図るこ
とができる。
【0115】請求項2に記載の発明によれば、画像デー
タの負荷が大きい場合には、その画像データを展開して
イメージデータとして出力が可能になるまでの間、搬送
手段の駆動を停止させる一方で、その搬送手段の停止中
にも、再搬送装置を駆動させて、次の記録媒体を再搬送
することができる。そのため、両面印刷におけるプリン
ト枚数の向上を図ることができる。
【0116】請求項3に記載の発明によれば、反転手段
および再搬送手段は、搬送手段を駆動する搬送駆動源と
は異なる再搬送駆動源によって駆動されるので、反転手
段および再搬送手段を、搬送手段とは独立して、正確か
つ確実に制御することができる。
【0117】請求項4に記載の発明によれば、記録媒体
を反転させることにより、次の記録媒体のより迅速な画
像形成を確保することができるとともに、再搬送ローラ
を停止させることにより、ジャムの発生などを有効に防
止することができ、確実な停止による良好な画像形成を
達成することができる。
【0118】請求項5に記載の発明によれば、搬送手段
の停止により待機されていた記録媒体に、迅速かつ確実
に画像を形成することができるとともに、次の記録媒体
を迅速かつ確実に搬送手段に搬送することができる。
【0119】請求項6に記載の発明によれば、搬送手段
および再搬送ローラが同時に駆動制御される場合におい
て、回路や機構のバラツキ等によって駆動タイミングが
ずれることにより発生するおそれのある記録媒体への引
張力やたわみによるジャムを有効に防止することができ
る。
【0120】請求項7に記載の発明によれば、画像デー
タの負荷が非常に大きく、次の記録媒体が反転ローラに
よって反転された時に、まだ、再搬送ローラが停止して
いる場合において、その反転された記録媒体が、前の記
録媒体に重なったり、停止している再搬送ローラにつか
えてジャムが生じることを、有効に防止することができ
る。
【0121】請求項8に記載の発明によれば、駆動源の
駆動速度が同じであっても、切換伝達手段によって駆動
源からの動力を第2動力伝達経路に切り換えて伝達すれ
ば、反転ローラを、逆方向において、正方向よりも速く
回転させることができる。そのため、電気的な制御によ
らずとも簡易な機械的構成によって、記録媒体をより速
く反転させて、再搬送することができ、両面印刷におけ
るプリント枚数の向上を、より一層、図ることができ
る。
【0122】請求項9に記載の発明によれば、搬送手段
の駆動が開始されれば、次の記録媒体をより迅速かつ確
実に搬送手段に搬送することができる。そのため、両面
印刷におけるプリント枚数の向上をより確実に図ること
ができる。
【0123】請求項10に記載の発明によれば、たとえ
ば、画像データを展開してイメージデータとして出力が
可能になるまでの間、再搬送ローラを停止させる一方
で、反転ローラを駆動させるこができ、両面印刷におけ
るプリント枚数の向上を図ることができる。
【0124】請求項11に記載の発明によれば、再搬送
駆動源の駆動速度が同じであっても、切換伝達手段によ
って再搬送駆動源からの動力を第2動力伝達経路に切り
換えて伝達すれば、反転ローラを、逆方向において、正
方向よりも速く回転させることができる。そのため、電
気的な制御によらずとも簡易な機械的構成によって、記
録媒体をより速く反転させて、再搬送することができ、
両面印刷におけるプリント枚数の向上を、より一層、図
ることができる。
【0125】請求項12に記載の発明によれば、切換伝
達手段の切り換えにより、再搬送駆動源からの動力を第
2動力伝達経路に切り換えた時に、同時に、再搬送駆動
源からの動力を第4動力伝達経路に伝達させれば、より
一層、迅速な再搬送を達成することができる。
【0126】請求項13に記載の発明によれば、簡易な
構成によって、より一層、迅速な再搬送を達成すること
ができる。
【0127】請求項14に記載の発明によれば、たとえ
ば、記録媒体の上流側部分が反転ローラによって搬送さ
れるとともに、その記録媒体の下流側部分が、本体側ロ
ーラによって搬送されている状態であっても、その記録
媒体を、ジャムを発生させることなく良好に正方向に搬
送することができる。一方、反転ローラを逆方向に切り
換えれば、正方向搬送時よりも速く再搬送することがで
き、両面印刷におけるプリント枚数の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置としての、レーザプリン
タの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】図1に示すレーザプリンタの再搬送ユニットの
駆動部を示す要部正面図である。
【図3】図2に示す駆動部の左側要部を示す側面図であ
る。
【図4】図2に示す駆動部の右側要部を示す側面図であ
る。
【図5】装置本体側の駆動系と再搬送ユニットの駆動系
とをそれぞれ独立に制御するための制御系を示すブロッ
ク図である。
【図6】図2に示す駆動部の要部側面図であって、1枚
目の用紙の後端側が、反転ローラによって挟まされたと
きの状態を示す。
【図7】図2に示す駆動部の要部側面図であって、1枚
目の用紙の先端側が上流側の斜行ローラで搬送されてい
るときの状態を示す。
【図8】図2に示す駆動部の要部側面図であって、2枚
目の用紙が反転ローラによって正方向に搬送されている
ときの状態を示す。
【図9】図2に示す駆動部の要部側面図であって、1枚
目の用紙の先端がレジストローラまで搬送されて、レジ
ストセンサがオンされているときの状態を示す。
【図10】図2に示す駆動部の要部右側面図であって、
1枚目の用紙の搬送が停止している一方、2枚目の用紙
が再搬送されているときの状態を示す。
【図11】用紙搬送プログラムを実行したときのタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ 3 用紙 5 画像形成部 12 レジストローラ 26 加熱ローラ 31 再搬送ユニット 32 反転機構部 33 再搬送トレイ 35 反転ローラ 41 斜行ローラ 56 再搬送側モータ 60 遊星歯車機構 89 再搬送側電磁クラッチ 107 CPU 105 本体側モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/00 106 G03G 15/00 106 Fターム(参考) 2H028 BA06 BA09 BB04 BB06 3F049 AA10 DA11 DA12 EA17 LA07 LB03 3F053 BA03 BA19 EA05 EB01 EB04 EC02 ED03 LA07 LB03 3F100 AA02 BA17 CA12 CA13 CA15 EA02 EA03 EA05

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成手段に記録媒体を搬送する搬送
    手段と、前記画像形成手段により一方の面に画像が形成
    された記録媒体の表裏を反転させて前記搬送手段に搬送
    するための再搬送装置とを備える画像形成装置におい
    て、 前記搬送手段の駆動と、前記再搬送装置の駆動とをそれ
    ぞれ独立に制御するための制御手段を備え、 前記制御手段は、前記搬送手段を停止させるとともに、
    その前記搬送手段の停止中に、前記再搬送装置を駆動す
    るように制御することを特徴とする、画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記画像形成手段への
    イメージデータの出力が可能になるまで、前記搬送手段
    を停止させるとともに、その前記搬送手段の停止中に、
    前記再搬送装置を駆動するように制御することを特徴と
    する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記再搬送装置は、前記搬送手段を駆動
    する搬送駆動源とは異なる再搬送駆動源と、前記再搬送
    駆動源により駆動され記録媒体の表裏を反転させるため
    の反転手段と、前記再搬送駆動源により駆動され前記反
    転手段によって表裏が反転された記録媒体を前記搬送手
    段に搬送するための再搬送手段とを備えていることを特
    徴とする、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記反転手段は、記録媒体を正方向およ
    び逆方向に搬送可能な反転ローラを備えるとともに、前
    記再搬送手段は、記録媒体を搬送する再搬送ローラと、
    前記再搬送手段からの動力を伝達または遮断するための
    動力入切手段とを備え、 前記制御手段は、前記イメージデータの出力が可能にな
    るまで、前記搬送駆動源を停止して前記搬送手段を停止
    させるとともに、前記再搬送駆動源を駆動し、前記動力
    入切手段により前記再搬送ローラへの動力の伝達を遮断
    して、前記再搬送ローラを停止させる一方、前記反転ロ
    ーラを駆動するように制御することを特徴とする、請求
    項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記イメージデータの
    出力が可能となった時に、前記搬送駆動源を駆動して前
    記搬送手段を駆動するとともに、前記動力入切手段によ
    り前記再搬送駆動源から動力を伝達させて、前記再搬送
    ローラを駆動するように制御することを特徴とする、請
    求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記再搬送ローラは、停止時に空転可能
    に構成され、 前記制御手段は、前記イメージデータの出力が可能とな
    った時に、前記搬送手段の駆動開始に対して、前記再搬
    送ローラの駆動開始を遅らせるように、前記動力入切手
    段を制御することを特徴とする、請求項5に記載の画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記イメージデータの
    出力が可能となるまでの期間において、 まず、前記動力入切手段により前記再搬送駆動源からの
    動力の伝達を遮断して、前記再搬送ローラを停止させる
    とともに、前記反転ローラを駆動し、 次いで、前記再搬送ローラの停止から所定の時間の経過
    後に、前記再搬送駆動源を停止して、前記反転ローラを
    停止するように制御することを特徴とする、請求項4な
    いし6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記再搬送装置は、前記再搬送駆動源か
    らの動力を切換可能に伝達するための切換伝達手段を備
    えており、 前記反転手段は、前記反転ローラを正方向に回転させる
    第1動力伝達経路と、前記反転ローラを逆方向に回転さ
    せる第2動力伝達経路とを備え、 前記切換伝達手段は、前記再搬送駆動源からの動力を、
    前記第1動力伝達経路と、前記第2動力伝達経路とに選
    択的に切り換えて伝達するように構成されるとともに、 前記第2動力伝達経路は、前記第1動力伝達経路より
    も、減速比が小さく設定されていることを特徴とする、
    請求項4ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記搬送手段の停止中
    において、その搬送手段の停止により待機している記録
    媒体の次の記録媒体を、所定の位置まで搬送するよう
    に、前記再搬送装置の駆動を制御することを特徴とす
    る、請求項1ないし8のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 画像形成手段により一方の面に画像が
    形成された記録媒体の表裏を反転させて再度前記画像形
    成手段に搬送するための再搬送装置を備える画像形成装
    置において、 前記再搬送装置は、再搬送駆動源と、記録媒体の表裏を
    反転させるための反転手段と、前記反転手段によって表
    裏が反転された記録媒体を再度前記画像形成装置に搬送
    するための再搬送手段とを備え、 前記反転手段は、前記再搬送駆動源により駆動され記録
    媒体を正方向および逆方向に搬送可能な反転ローラを備
    え、 前記再搬送手段は、前記再搬送駆動源により駆動され記
    録媒体を搬送する再搬送ローラと、前記再搬送ローラに
    前記再搬送駆動源からの動力を伝達または遮断するため
    の動力入切手段とを備えていることを特徴とする、画像
    形成装置。
  11. 【請求項11】 画像形成手段により一方の面に画像が
    形成された記録媒体の表裏を反転させて再度前記画像形
    成手段に搬送するための再搬送装置を備える画像形成装
    置において、 前記再搬送装置は、再搬送駆動源と、前記再搬送駆動源
    からの動力を切換可能に伝達するための切換伝達手段
    と、記録媒体の表裏を反転させるための反転手段とを備
    え、 前記反転手段は、記録媒体を正方向および逆方向に搬送
    可能な反転ローラと、前記反転ローラを正方向に回転さ
    せる第1動力伝達経路と、前記反転ローラを逆方向に回
    転させる第2動力伝達経路とを備え、 前記切換伝達手段は、前記再搬送駆動源からの動力を、
    前記第1動力伝達経路と、前記第2動力伝達経路とに選
    択的に切り換えて伝達するように構成されるとともに、 前記第2動力伝達経路は、前記第1動力伝達経路より
    も、減速比が小さく設定されていることを特徴とする、
    画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記再搬送装置は、さらに、前記反転
    手段によって表裏が反転された記録媒体を再度前記画像
    形成装置に搬送するための再搬送手段を備え、 前記再搬送手段は、記録媒体を搬送する再搬送ローラ
    と、前記再搬送駆動源からの動力を所定の減速比で再搬
    送ローラに伝達する第3動力伝達経路と、前記第3動力
    伝達経路の減速比よりも小さい減速比で前記再搬送駆動
    源からの動力を再搬送ローラに伝達する第4動力伝達経
    路とを備え、 前記切換伝達手段は、前記再搬送駆動源からの動力を、
    前記第3動力伝達経路と、前記第4動力伝達経路とに選
    択的に切り換えて伝達するように構成されていることを
    特徴とする、請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記切換伝達手段は、前記再搬送駆
    動源からの動力を、前記第1動力伝達経路と前記第3動
    力伝達経路とに同時に伝達する低速搬送と、 前記再搬送駆動源からの動力を、前記第2動力伝達経路
    と前記第4動力伝達経路とに同時に伝達する高速搬送と
    に、選択的に切り換えることができるように構成されて
    いることを特徴とする、請求項12に記載の画像形成装
    置。
  14. 【請求項14】 前記第1動力伝達経路は、前記反転ロ
    ーラが、装置本体に設けられる記録媒体を搬送するため
    の本体側ローラと実質的に等しい速度で回転するよう
    な、所定の減速比として設定されていることを特徴とす
    る、請求項11ないし13のいずれかに記載の画像形成
    装置。
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