JP2002137072A - 銀製品のレーザマーキング方法 - Google Patents

銀製品のレーザマーキング方法

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JP2002137072A
JP2002137072A JP2000334181A JP2000334181A JP2002137072A JP 2002137072 A JP2002137072 A JP 2002137072A JP 2000334181 A JP2000334181 A JP 2000334181A JP 2000334181 A JP2000334181 A JP 2000334181A JP 2002137072 A JP2002137072 A JP 2002137072A
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laser
yag laser
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energy
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JP2000334181A
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English (en)
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Masatoshi Tange
正敏 丹下
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/262Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used recording or marking of inorganic surfaces or materials, e.g. glass, metal, or ceramics

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】酸化銀による汚れの少ない銀製品のレーザマー
キング方法を提供する。 【解決手段】少なくとも表層部に銀を用いた銀製品1に
第1のYAGレーザL1を照射し、表層部の銀を溶融さ
せてマーク3を印字する工程と、印字部分の周囲に第1
のYAGレーザL1よりエネルギーの弱い第2のYAG
レーザL2を照射し、印字部分の周囲に付着した酸化銀
4を飛散させる工程と、第2のYAGレーザL2を照射
して酸化銀4を飛散させた後、銀製品1の表層部をブラ
ッシングまたは研磨する工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀製品の表面にマ
ーク(文字や記号など)を印字するためのレーザマーキ
ング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、金属物への印字にはCO2 レー
ザよりもエネルギー吸収効率のよいYAGレーザが使用
されることが多い。銀は金属中でも最もYAGレーザ光
の反射率が高いので、レーザエネルギーが吸収されにく
い上に、熱伝導率が高いという特徴を持っている。例え
ば、銀を溶融するための熱エネルギーは、他の金属より
も大きい(例えばNiの約10倍)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】銀製品にレーザマーキ
ングを行う場合、上記の特徴により、下記のような現象
が現れる。 (1)吸収されるレベルの強エネルギーを与える必要が
ある。 (2)レーザ加工損失分のエネルギーが熱となって拡散
する。 (3)マーキング文字の周辺に熱が伝わり、酸化反応を
起こす。つまり、酸化銀が生成され、文字周辺部が黒褐
色に変色する。 上記のように周辺が変色したマーキング文字は認識しず
らく、見た目の印象が悪かった。
【0004】酸化銀を除去するため、文字をレーザマー
キングした直後にブラッシングを施したところ、酸化銀
の黒褐色の汚れが拡散し、かえって視認性の悪いマーキ
ングとなるという問題があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、酸化銀による汚
れの少ない銀製品のレーザマーキング方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、少なくとも表層部に銀を用いた銀製品に
第1のYAGレーザを照射し、表層部の銀を溶融させて
マークを印字する工程と、印字部分の周囲に第1のYA
Gレーザよりエネルギーの弱い第2のYAGレーザを照
射し、印字部分の周囲に付着した酸化銀を飛散させる工
程と、を含む銀製品のレーザマーキング方法を提供す
る。
【0007】大気中で銀製品をYAGレーザによってマ
ーキングする場合、マーキング文字の周辺に生成される
黒褐色の酸化銀をなくす、あるいは減少させることは難
しい。そこで、文字を印字した後、微弱なエネルギーの
レーザ光を文字全体に照射すると、銀の表面に付着した
酸化銀を飛散させることができる。そのため、印字品質
を劣化させずに、汚れ(酸化銀)のみを除去することが
できる。なお、本発明で銀製品とは、全体が銀で形成さ
れた被マーキング材のほか、銀メッキのように表層部の
み銀で形成された被マーキング材を含む。
【0008】請求項2のように、第2のYAGレーザを
照射して酸化銀を飛散させた後、銀製品の表層部をブラ
ッシングまたは研磨するのが望ましい。酸化銀は第2の
YAGレーザの照射によって銀製品の表面から浮き上が
った状態となるので、この段階でブラッシングまたは研
磨(例えばバフ研磨)を行うと、酸化銀を除去するとと
もに銀表面を磨き上げることができ、文字部とそれ以外
の部分とのコントラストが明確なマーキングが得られ
る。
【0009】請求項3のように、第2のYAGレーザの
エネルギーを、第1のYAGレーザのエネルギーの1/
3〜1/10とするのが望ましい。酸化銀を飛散させる
レーザのエネルギーが、印字時のレーザのエネルギーの
1/3より高いと、印字された文字部分が再度溶融する
め、文字がぼやけることになる。逆に、1/10より低
いと、酸化銀の飛散・除去効果が低いからである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明にかかるレーザマー
キング方法の工程図を示す。図1の(a)は、銀製品1
にレーザ発生装置2から第1のYAGレーザL1を照射
し、表層部の銀を溶融させてマーク3を印字する途中の
工程を示す。ここでは、銀製品1を載せた加工テーブル
(図示せず)を水平方向に移動させて所定形状のマーク
3を加工する例を示すが、レーザ発生装置2のミラーを
移動させてもよい。なお、この実施例では、銀製品1と
して、母材(洋白)の表面に銀メッキを1〜3μmの厚
みで施したものを使用した。また、第1のYAGレーザ
L1は、最大出力:50W、平均出力:60〜70%、
繰り返し周波数:3〜5kHz、文字マーキング速度:
100〜500mm/sとした。
【0011】図1の(b)は第1のYAGレーザL1に
よって銀製品1の表面にマーク3を印字した後の表面状
態を示す。レーザL1の照射によって銀製品1の表面は
浅く刻設され、マーク3が形成されると同時に、黒褐色
の酸化銀4による汚れがマーク3の中およびその周囲に
付着する。
【0012】図1の(c)は、銀製品1のマーク3およ
びその周囲全体に、第1のYAGレーザL1より低いエ
ネルギーの第2のYAGレーザL2を照射し、マーク3
の中およびその周囲に付着した酸化銀4を飛散させる工
程を示す。第2のYAGレーザL2は、上記と同じレー
ザ発生装置2によって照射され、その繰り返し周波数を
15〜40kHzとし、1パルス当たりのエネルギーを
第1のYAGレーザL1に比べて1/3〜1/8に小さ
くした。このレベルのエネルギーであれば、銀を溶融で
きないが、表層の汚れ4を銀製品1から剥離させること
はできる。
【0013】図1の(d)は、第2のYAGレーザL2
を照射した後、バフ研磨した後の銀製品1の表面状態を
示す。図から明らかなように、バフ研磨することで、マ
ーク3の中およびその周辺に付着した酸化銀4を拡散さ
せることなく、綺麗に除去できる。
【0014】上記実施例では、同一のレーザ発生装置2
の出力を2段階に切り換えて、第1のYAGレーザL1
と第2のYAGレーザL2とを発生させるようにした
が、別個のレーザ発生装置を用いてレーザL1とL2を
発生させてもよい。ただ、同一のレーザ発生装置2を2
段階に切り換えるようにすれば、銀製品1とレーザ発生
装置2との位置関係が保持されるので、銀製品1を別の
加工テーブルに移し替える必要がなく、作業が簡単にな
る利点がある。
【0015】第2のYAGレーザL2を銀製品1に対し
て照射する際、図2に示すように、銀製品1の表面のマ
ーク3上およびその周辺上に往復照射し、万遍なく酸化
銀4を除去するのが望ましい。5は第2のYAGレーザ
L2の移動軌跡である。図2では、マーク3として円形
のマークの例を示したが、矩形のマークや文字であって
もよいことは勿論である。第2のYAGレーザL2の照
射範囲は、酸化銀4の付着具合に応じて調整すればよ
い。
【0016】なお、上記実施例では、微弱レーザL2に
よる照射の後、バフ研磨を行ったが、バフ研磨に変えて
ブラッシングを行ってもよい。
【0017】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、銀製品に第1のYAGレーザを照射し、表層部
の銀を溶融させてマークを印字した後、印字部分の周囲
に第1のYAGレーザよりエネルギーの弱い第2のYA
Gレーザを照射し、印字部分の周囲に付着した酸化銀を
飛散させるようにしたので、印字品質を劣化させずに、
汚れ(酸化銀)のみを確実に除去することができる。ま
た、レーザマーキング後、ブラッシングを行う時のよう
に、酸化銀を拡散させることなく、酸化銀を綺麗に除去
できる。このように、微弱レーザを用いることで、銀製
品の表面に、Ni等へのレーザマーキングと同等の仕上
がりのマーキングを施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるレーザマーキング方法の工程図
である。
【図2】銀製品の表面に第2のYAGレーザを照射する
方法を示す図である。
【符号の説明】
1 銀製品 2 レーザ発生装置 3 マーク 4 酸化銀 L1 第1のYAGレーザ L2 第2のYAGレーザ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも表層部に銀を用いた銀製品に第
    1のYAGレーザを照射し、表層部の銀を溶融させてマ
    ークを印字する工程と、印字部分の周囲に第1のYAG
    レーザよりエネルギーの弱い第2のYAGレーザを照射
    し、印字部分の周囲に付着した酸化銀を飛散させる工程
    と、を含む銀製品のレーザマーキング方法。
  2. 【請求項2】上記第2のYAGレーザを照射して酸化銀
    を飛散させる工程の後、銀製品の表層部をブラッシング
    または研磨する工程を含むことを特徴とする請求項1に
    記載の銀製品のレーザマーキング方法。
  3. 【請求項3】上記第2のYAGレーザのエネルギーは、
    第1のYAGレーザのエネルギーの1/3〜1/10で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の銀製品
    のレーザマーキング方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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