JP2002136601A - 生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具 - Google Patents

生体内留置用ステントおよび生体器官拡張器具

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 留置時のステントの屈曲部の飛び出しを防止
し、拡張後のステント湾曲時のステント構成要素中の線
状屈曲部の頂点部分が外方に飛び出すことが極めて少な
い生体内留置用ステントおよびそれを備えた生体器官拡
張器具を提供する。 【解決手段】 ステント1は、略管状体に形成され、生
体内への挿入のための直径を有し、管状体の内部より半
径方向外方に広がる力が付加されたときに伸張可能なも
のである。そして、ステント1は、半径方向に広がる力
が付加されたときに伸張する多数の線状屈曲部を備え、
かつ屈曲部の頂点を含む部分がステントの内側に湾曲し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管、胆管、気
管、食道、尿道等の生体管腔内に生じた狭窄部、もしく
は閉塞部の改善に使用される生体内留置用ステントおよ
び生体器官拡張器具に関する。
【0002】
【従来の技術】ステントは、血管あるいは他の生体内管
腔が狭窄もしくは閉塞することによって生じる様々な疾
患を治療するために、その狭窄もしくは閉塞部位を拡張
し、その内腔を確保するためにそこに留置する一般的に
は管状の医療用具である。ステントは、体外から体内に
挿入するため、そのときは直径が小さく、目的の狭窄も
しくは閉塞部位で拡張させて直径を大きくし、かつその
管腔をそのままで保持する物である。
【0003】ステントとしては、金属線材、あるいは金
属管を加工した円筒状のものが一般的である。カテーテ
ルなどに細くした状態で装着され、生体内に挿入され、
目的部位で何らかの方法で拡張させ、その管腔内壁に密
着、固定することで管腔形状を維持する。ステントは、
機能および留置方法によって、セルフエクスパンダブル
ステントとバルーンエクスパンダブルステントに区別さ
れる。バルーンエクスパンダブルステントはステント自
体に拡張機能はなく、ステントを目的部位に挿入した
後、ステント内にバルーンを位置させてバルーンを拡張
させ、バルーンの拡張力によりステントを拡張(塑性変
形)させ目的管腔の内面に密着させて固定する。このタ
イプのステントでは、上記のようなステントの拡張作業
が必要になる。そして、内血管系、特に冠動脈治療に用
いられているステントは、バルーンエクスパンドタイプ
がその大半を占めている。そして、ステントとしては、
より多くの症例に対応させるために軸方向に柔軟な構造
が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ステントは、直径にし
て約2〜3倍の変形が必要である。金属材料を用いてい
る現在のステントにおいて、上記変形を可能にするに
は、周方向に沿って屈曲させた構造を持たせ、この屈曲
部を伸縮させることでステント径を拡縮させる構造とし
ているものがある。さらに、軸方向への柔軟性を持たせ
るためには軸方向に拘束のない部分をいくつか設ける必
要がある。結果として、周方向に沿って屈曲させた部分
における構成要素の屈曲部の頂点付近がステントを湾曲
させたときに外側に飛び出すことがある。
【0005】また、バルーンエクスパンドタイプのステ
ントでは、もともと円筒状に加工したものを内側から力
をかけて変形させることで拡張させるため、拡張後に真
の意味での円筒形状を保つことは難しい。内側への変形
はバルーンの圧力により抑えられているためほとんど生
じることはないが、外側への変形は血管壁の性状にもよ
るが、基本的に抑制されることはなく、ステントのデザ
インによっては血管壁側にめくれ上がることが生じてし
まう。特に、上述したような周方向に沿って湾曲させた
構造のステントに柔軟性を付加した場合は、よりめくり
上がる傾向が強くなると考えられる。ステントの外側へ
のめくり上がりした部分は、血管壁にストレスを与え、
好ましいものではない。本発明の目的は、留置時のステ
ントの屈曲部の飛び出しを防止し、拡張後のステント湾
曲時のステント構成要素中の線状屈曲部の頂点部分が外
方に飛び出すことが極めて少ない生体内留置用ステント
およびそれを備えた生体器官拡張器具を提供するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、 (1) 略管状体に形成され、生体内管腔への挿入のた
めの直径を有し、該管状体の内部より半径方向に広がる
力が付加されたときに拡張可能なステントであって、該
ステントは、前記半径方向に広がる力が付加されたとき
に伸張する多数の線状屈曲部を備え、かつ該屈曲部の頂
点を含む部分がステントの内側に湾曲している生体内留
置用ステントである。
【0007】(2) 上記(1)において、前記ステン
トは、前記線状屈曲部と開口を有する複数の略多角形状
線状体を環状となるように接続した環状ユニットをステ
ントの軸方向に複数配列するとともに、該環状ユニット
を軸方向に連結する連結部を備えるものであることが好
ましい。 (3) 上記(2)において、前記環状ユニットは、隣
り合う略多角形状線状体を環状となるように接続する接
続部を備え、前記連結部は、隣り合う環状ユニットの接
続部同士を連結するものであることが好ましい。 (4) 上記(2)または(3)において、前記略多角
形状線状体は、略菱形状の線状体であることが好まし
い。 (5) 上記(2)ないし(4)のいずれかにおいて、
前記略多角形状線状体は、ステントの軸方向に長いつぶ
れた形状となっていることが好ましい。 (6) 上記(2)ないし(5)のいずれかにおいて、
前記ステントの両端に位置する略多角形状線状体は、外
側に位置する部分が略半楕円状となっているものである
ことが好ましい。 (7) 上記(2)ないし(6)のいずれかにおいて、
前記環状ユニットの隣り合う前記略多角形状線状体の屈
曲部間により形成される空間には、隣接する他の環状ユ
ニットの略多角形状線状体の屈曲部の頂点部分が侵入し
ていることが好ましい。
【0008】(8) 上記(1)において、前記ステン
トは、前記線状屈曲部を有する波状要素により環状に形
成されるとともにステントの軸方向に複数配列された環
状ユニットと、該環状ユニットを軸方向に接続する接続
部とを備えるものであることが好ましい。 (9) 上記(1)において、前記ステントは、前記線
状屈曲部を有する波状要素により環状に形成された第1
の波状環状体と、該第1の波状環状体の谷部に山部が近
接するようにステントの軸方向に配置されるとともに前
記線状屈曲部を有する波状要素により環状に形成された
第2の波状環状体と、前記第1の波状環状体の谷部と前
記第2の波状環状体の山部とを接続する複数の接続部と
からなる環状ユニットからなり、さらに、該環状ユニッ
トは、ステントの軸方向に複数配列されるとともに、隣
り合う環状ユニットの波状要素を連結する連結部を備え
ていることが好ましい。
【0009】(10) 上記(8)または(9)におい
て、前記環状ユニットの前記線状屈曲部間に形成される
空間には、隣り合う環状ユニットの屈曲部の頂点部分が
侵入していることが好ましい。 (11) 上記(8)ないし(10)のいずれかにおい
て、前記連結部は、軸方向に隣り合う連結部と連続しな
いように配置されていることが好ましい。
【0010】また、上記目的を達成するものは、 (12) チューブ状のシャフト本体部と、該シャフト
本体部の先端部に設けられた折り畳みおよび拡張可能な
バルーンと、折り畳まれた状態の前記バルーンを被包す
るように装着され、かつ該バルーンの拡張により拡張さ
れるステントとを備える生体器官拡張器具であって、前
記ステントは、上記(1)ないし(11)のいずれかの
ステントである生体器官拡張器具である。 (13) 上記(12)において、前記ステントは、前
記バルーンにより最大拡径されたときのステント外径A
に対して、ステント成形時の外径は2.0〜Ammの範
囲であることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のステントを図面に示した
実施例を用いて説明する。図1は、本発明のステントの
一実施例の正面図である。図2は、図1に示したステン
トの部分拡大図である。図3は、図1に示したステント
の拡張前の展開図である。本発明のステント1は、略管
状体に形成され、生体内への挿入のための直径を有し、
管状体の内部より半径方向外方に広がる力が付加された
ときに伸張可能なものである。そして、ステント1は、
半径方向に広がる力が付加されたときに伸張する多数の
線状屈曲部1aを備え、かつ屈曲部1aの頂点を含む部
分がステントの内側に湾曲している。このステント1
は、いわゆるバルーンエキスパンダブルステントであ
る。
【0012】ステント1は、図1および図2に示すよう
に、線状屈曲部1aと開口を有する複数の略多角形状線
状体2を環状となるように接続した環状ユニット4をス
テント1の軸方向に複数配列するとともに、環状ユニッ
ト4を軸方向に連結する連結部5とを備えるものとなっ
ている。さらに、環状ユニット4は、隣り合う略多角形
状線状体2を環状となるように接続する接続部3を備
え、連結部5は、隣り合う環状ユニットのように、略菱
形状の線状体2であることが好ましい。この実施例のス
テントのように、略多角形状線状体2は、ステントの軸
方向に長いつぶれた形状となっていることが好ましい。
さらに、この実施例のステントのように、ステントの両
端に位置する略多角形状線状体2は、外側に位置する部
分が略半楕円状となっていることが好ましい。さらに、
この実施例のステントのように、環状ユニットの隣り合
う略多角形状線状体2の屈曲部1a間により形成される
空間には、隣接する他の環状ユニット4の略多角形状線
状体2の屈曲部1aの頂点部分が侵入していることが好
ましい。
【0013】ステント1は、図1、図2および図1の展
開図である図3に示すように、ステント1の軸方向に長
くかつ線状屈曲部1aと中央部開口を有する略多角形状
線状体2が、ステントの中心軸に対してほぼ等角度配置
にて略円周上に配列され、かつ、略多角形状線状体2の
円周方向の隣接部(側部)間が接続部3(3a,3b,
3c,3d)にて接続された環状ユニット4(4a,4
b,4c,4d,4e,4f)からなり、かつ、複数の
環状ユニット4a,4b,4c,4d,4e,4fがス
テント1の軸方向に並んでいる。さらに、一つの環状ユ
ニット4の接続部3と隣り合う環状ユニット4の接続部
3とが連結部5(5a,5b,5c,5d,5e)によ
り少なくとも一カ所連結されている。ステント1は、見
方を変えれば、多数の環状ユニット4が、連結部5によ
り連結したことにより構成された管状体である。
【0014】環状ユニット4は、この実施例では、ほぼ
等角度間隔に配置された4つの略多角形状線状体2a,
2b,2c,2dを有する。一つの略多角形状線状体2
は、ステント1の軸方向に長い略菱形状に形成され、か
つ、中央が略多角形状線状体2の形状に対応して、略菱
形に開口し、ステントの軸方向の両端部が線状屈曲部1
aとなっている。このように、各略多角形状線状体2
は、個々独立した閉鎖系をなす形状、言い換えれば、略
多角形状線状体2は、ステント1の側面にて開口するリ
ング状要素である。略多角形状線状体2がこのような形
状を有するため、強い拡張保持力を発揮する。また、各
略多角形状線状体2a,2b,2c,2dは、側面図で
ある図1に示すように、ステント1(環状ユニット4)
の中心軸より全体がほぼ等距離となるように、円周方向
に湾曲している。
【0015】さらに、ステント1における線状屈曲部1
aは、図1および図2に示すように、屈曲部1aの頂点
を含む部分がステント1の内側に湾曲している。具体的
には、ステント1について、軸方向に屈曲する線状屈曲
部1aは、屈曲部1aの頂点を含む部分がステント1の
内側に湾曲している。特に、図1および図2に示すステ
ントでは、略多角形状線状体2のステントの軸方向に向
かい合う両端部が線状屈曲部1aとなっており、それぞ
れの屈曲部1aの頂点を含む部分がステント1の内側に
湾曲している。このため、このステント1の生体内への
留置のために、バルーン上に装着された状態における装
着力が高くなり、生体器官拡張器具からのステントの離
脱を防止することができる。さらに、ステントの筒状外
面からみて、いわゆる自由端である屈曲部1aの頂点付
近が内側に湾曲しているため、生体内留置時におけるガ
イディングカテーテルの端部が頂点部分に引っかかるこ
ともなくなり、操作性も向上する。さらに、このステン
ト1を拡張したときに、屈曲部1aの頂点を含む部分の
ステント1の内側への湾曲はほとんど残留せず、ステン
ト全体としてほぼ円筒状のものなる。逆に、このよう
に、拡張前のステントが、このような屈曲部1aの頂点
を含む部分が内側に湾曲していることにより、ステント
の拡張時における屈曲部1aの頂点を含む部分のステン
トの外側への突出を防ぐことができる。また、拡張する
ことにより、内側への湾曲はほとんど残留せず、ステン
ト全体としてほぼ円筒状のものなる。つまり、このステ
ント1は、屈曲部1aの頂点を含む部分がステント1の
内側に湾曲しているとともに、ステントの拡張時におけ
る屈曲部1aの頂点を含む部分のステントの外側への突
出がないステントである。
【0016】このようなステント1は、ステントの生体
器官拡張器具への装着時における縮径により生じるステ
ントの屈曲部1aの歪み(変形)を利用し、その歪み
(変形)をステント内側に向けることにより形成するこ
とができる。また、このステント1では、従来のステン
トに比べて、外径の大きい、言い換えれば、ステント拡
張時の外径に近い外径のパイプからステントを加工し、
従来のステントに比べて大きく縮径させる。このため縮
径度合いが従来より大きいため、屈曲部1aの頂点を含
む部分がステントの内側に確実に湾曲する。さらに、ス
テント拡張後には、作製時点におけるステント、言い換
えれば、縮径前のステントに対する拡張度合いが従来の
ステントより低いため、残留歪みが極めて少なく、ステ
ント形成材料のパイプに近い整った拡張時のステント形
状を得ることができる。
【0017】ステント1における線状屈曲部1aの頂点
を含む部分の湾曲の程度としては、屈曲部1aの頂点が
0.05〜0.2mm程度他の部分よりステントの内側
に湾曲していることが好ましい。また、ステント1にお
ける線状屈曲部1aの頂点を含む部分の湾曲の程度とし
ては、屈曲部1aの頂点が、ステントの外径の1/20
〜1/5程度他の部分よりステントの内側に湾曲してい
ることが好ましい。なお、他の部分とは、例えば、接続
部、連結部、略多角形状線状体2のステントの軸方向に
直交する端部などである。
【0018】そして、略多角形状線状体2は、ステント
1の軸方向の側部の中心と半径方向に隣り合う他の略多
角形状線状体2の軸方向の側部の中心とが短い接続部3
a,3b,3c,3dで接続されている。つまり、接続
部3a,3b,3c,3dは、各略多角形状線状体2
a,2b,2c,2dを円周方向にて接続している。接
続部3は、ステント1が拡張されても実質的に変化しな
いので、拡張するときの力が各略多角形状線状体2の中
心にかかりやすく、各略多角形状線状体2は均一に拡張
(変形)可能である。略多角形状線状体2の数は、4つ
に限られるものではなく、3〜8が好適である。また、
略多角形状線状体2の形状は、ステントの軸方向に向か
い合う頂点を有する多角形状であることが好ましく、特
に、略菱形、六角形、八角形などであってよい。好まし
くは、ステント拡張時の変形の安定性より、略菱形状で
ある。
【0019】環状ユニット4の接続部3と隣り合う環状
ユニット4の接続部3とは、比較的長く(接続部に比べ
て長く)、ステント1の軸方向に平行に形成された連結
部5により連結されている。具体的には、環状ユニット
4と隣り合う環状ユニット4とは、接続部3a,3a間
を連結する連結部5により連結されている。これら連結
部5a,5b,5c,5d,5eは、ステント1が拡張
されても実質的に変化しない。連結部5および接続部3
が、ステント1の拡張によって、実質的に変化しないの
で、ステント1全体の全長は、拡張前と拡張後において
ほとんど変化せず、拡張後にステントが極端に短くなる
ことがない。言い換えれば、拡張要素を接続する接続部
3は、ステントが拡張しても軸方向での移動がなく、こ
の接続部同士を軸に平行な連結部5で連結してあるので
ステントの全長がほとんど短縮しないのである。
【0020】連結部5は、隣り合う環状ユニット4を一
カ所のみ連結するように設けられている。二か所以上連
結してもよいが、血管の変形に対する追従性を良好とす
るために、実施例のように、一カ所のみ連結することが
好ましい。さらに、この実施例では、連結部5は、隣り
合う連結部と連続しないように配置され、また、向き
(角度)がずれて配置されている。このため、一つの環
状ユニット4が血管の変形に追従するように変化した時
の負荷が、隣り合わない環状ユニット4にまで直接的
(もしくは直線的)に伝達されることを抑制でき、環状
ユニット個々の独立した拡張機能を発揮する。さらに、
実施例のように、連結部5a,5b,5c,5d,5e
の配置が、ステント1全体から見て螺旋状となっていれ
ば、隣り合わない環状ユニットによる影響をより受けに
くくなり良好である。
【0021】また、ステント1の両端に位置する略多角
形状線状体2の外側部分1bは、略半楕円状となってい
る。このようにすることにより、端部での拡張力を十分
なものとすることができ、かつ、留置される血管内壁お
よびバルーンに損傷を与えることを少なくすることがで
きる。また、すべての略多角形状線状体2は、ステント
の中心軸より全体がほぼ等距離となるように、円周方向
に湾曲している。
【0022】さらに、このステント1では、環状ユニッ
ト4の隣り合う2つの略多角形状線状体2の屈曲部間に
形成された空間には、隣接する環状ユニット18の略多
角形状線状体2の屈曲部1aの頂点部分が侵入してい
る。このため、ステント1では、環状ユニットがステン
トの軸方向に見ると部分的に重なった状態となってい
る。ステント1を拡張させたときに、個々の略多角形状
線状体2がステント1の軸方向に短くなっても、ステン
ト1の側面における隙間の増加が少なく、より確実に血
管の狭窄部を拡張できかつ、その維持もより高いものと
なる。
【0023】ステント1の形成材料としては、ある程度
の生体適合性を有するものが好ましく、例えば、ステン
レス鋼、タンタルもしくはタンタル合金、プラチナもし
くはプラチナ合金、金もしくは金合金、コバルトベース
合金等が考えられる。またステント形状を作製した後に
貴金属メッキ(金、プラチナ)をしてもよい。ステンレ
ス鋼としては、最も耐腐食性のあるSUS316Lが好
適である。さらに、ステント1の最終形状を作製したの
ち、焼なましすることが好ましい。焼きなましを行うこ
とにより、ステント全体の柔軟性および可塑性が向上
し、屈曲した血管内での留置性が良好となる。焼きなま
しを行わない場合に比べて、ステントを拡張した後の拡
張前形状に復元しようとする力、特に、屈曲した血管部
位で拡張したときに発現する直線状に復帰しようとする
力が減少し、屈曲した血管内壁に与える物理的な刺激が
減少し、再狭窄の要因を減少させることができる。焼き
なましは、ステント表面に酸化被膜が形成されないよう
に、不活性ガス雰囲気下(例えば、アルゴンガス)に
て、900〜1200℃に加熱したのち、ゆっくりと冷
却することにより行うことが好ましい。
【0024】また、ステント1は面取りされていること
が好ましい。ステント1の面取り方法としては、ステン
トを最終形状に形成した後、化学研磨、電解研磨もしく
は機械研磨することにより行うことができる。化学研磨
としては、ステンレス化学研磨液に浸漬することにより
行うことが好ましい。ステンレス化学研磨液としては、
ステンレスを溶解できるものであればよく、例えば、塩
酸と硝酸からなる混合液を基本成分とし、これに、溶解
速度調整、平滑化および光沢性付与のための有機硫黄化
合物および界面活性剤を添加したものが好ましい。
【0025】ステント1の非拡張時の直径は、0.6〜
1.8mm程度が好適であり、特に、0.8〜1.6m
mがより好ましい。また、一つの環状ユニットの長さ、
言い換えれば、一つの略多角形状線状体の軸方向の長さ
は、1.5〜4.0mm程度が好適であり、特に、2.
0〜3.0mmがより好ましい。また、環状ユニットの
数としては、3〜10、好ましくは3〜8が好適であ
る。ステント1の中央部の環状ユニットの肉厚として
は、0.05〜0.12mm程度が好適であり、特に、
0.06〜0.10mmが好適である。ステントの肉厚
としては、0.05〜0.07mm程度が好適である。
また、ステント1は、成形時(圧縮前)の直径は、1.
5〜3.5mm程度が好適であり、特に、2.0〜3.
0mmがより好ましい。
【0026】次に、本発明の他の実施例のステントを図
面を用いて説明する。図4は、本発明の他の実施例のス
テントの一実施例の正面図である。図5は、図4に示し
たステントの部分拡大図である。図6は、図4に示した
ステントの展開図である。この実施例のステント50
は、略管状体に形成され、生体内への挿入のための直径
を有し、管状体の内部より半径方向外方に広がる力が付
加されたときに伸張可能なものであり、いわゆるバルー
ンエキスパンダブルステントである。
【0027】この実施例のステント50は、線状屈曲部
50aを有する波状要素により環状に形成されるととも
にステント50の軸方向に複数配列された環状ユニット
と、環状ユニットを軸方向に接続する接続部とを備えて
いる。そして、屈曲部50aの頂点を含む部分がステン
トの内側に湾曲している。具体的には、ステント50
は、屈曲部50aを有する波状要素により環状に形成さ
れた第1の波状環状体12aと、第1の波状環状体12
aの谷部に山部が近接するようにステント50の軸方向
に配置されるとともに線状屈曲部50aを有する波状要
素により環状に形成された第2の波状環状体12bと、
第1の波状環状体12aの谷部と第2の波状環状体12
bの山部とを接続する複数の接続部とからなる環状ユニ
ット40からなり、さらに、環状ユニット40は、ステ
ント50の軸方向に複数配列されるとともに、隣り合う
環状ユニットの波状要素を連結する連結部を備えてい
る。
【0028】そして、連結されていない波状要素の山部
および谷部、言い換えれば、頂点が自由端となっている
屈曲部50aの頂点を含む部分がステント50の内側に
湾曲している。また、環状ユニットの屈曲部50a間に
形成される空間には、隣り合う環状ユニットの屈曲部5
0aの頂点部分が侵入していることが好ましい。ステン
ト50は、細い波状要素により環状に形成されることに
より、複数の線状屈曲部50aを有す波状環状体(波状
線状環状体)12a、12bが複数ステント50の軸方
向に配列されて、さらに、波状環状体(波状線状環状
体)12a、12bを軸方向に接続する接続部31を備
える。
【0029】具体的には、ステント50は、図4ないし
図6に示すように、細い波状要素により環状にかつ複数
の線状屈曲部50aを有するように形成された第1の波
状環状体12aと、第1の波状環状体の谷部に山部が近
接するようにステント50の軸方向に配置されるととも
に細い波状要素により環状にかつ複数の線状屈曲部50
aを有するように形成された第2の波状環状体12b
と、第1の波状環状体12aの谷部と第2の波状環状体
12bの山部とを接続する複数の接続部31を備える複
数の環状ユニット40からなる。そして、複数の環状ユ
ニット40は、ステント50の軸方向にほぼ直線状とな
るように配列されるとともに、隣り合う環状ユニットの
波状要素(波状環状体12bと12a)を連結する連結
部51を備えている。ステント50は、見方を変えれ
ば、多数の環状ユニットが、連結部により連結したこと
により構成された管状体である。
【0030】ステント50の環状ユニット12a、12
bは、図4およびその展開図である図6に示すように、
ほぼ同じピッチの5つの山と谷を有し、環状に連続した
無端の波状体により構成されている。なお、環状ユニッ
トの山(もしくは谷)の数は、4〜7が好適である。そ
して、第1の波状環状体12aの谷部に山部が近接する
ように軸方向に配置された第2の波状環状体12bは、
第1の波状環状体の谷部と第2の波状環状体の山部とが
複数の短い接続部4により接続され、1つの環状ユニッ
ト40を構成している。この実施例では、第1の波状環
状体12aのすべての谷部と第2の波状環状体12bの
すべて山部とが接続部31より接続されており、1つの
環状ユニット40は、5つ(環状ユニットの山もしくは
谷の数)の接続部4を備えている。
【0031】そして、このステント50では、図4およ
び図5に示すように、1つの環状ユニットにおける頂点
が自由端となっている屈曲部50a(言い換えれば、接
続部により他の波状要素と接続されていない波状要素の
山部および谷部)の頂点を含む部分がステント50の内
側に湾曲している。ステント50における線状屈曲部5
0aの頂点を含む部分の湾曲の程度としては、屈曲部5
0aの頂点が0.05〜0.2mm程度他の部分よりス
テント50の内側に湾曲していることが好ましい。ま
た、ステント50における線状屈曲部50aの頂点を含
む部分の湾曲の程度としては、屈曲部50aの頂点が、
ステント50の外径の1/20〜1/5程度他の部分よ
りステント50の内側に湾曲していることが好ましい。
なお、他の部分とは、例えば、接続部、連結部、および
その付近の部分などである。
【0032】そして、上記のように構成された環状ユニ
ット40は、ステント50の軸方向に複数(この実施例
では、9つ)配列されるとともに、隣り合う環状ユニッ
トを連結する連結部51を備えており、これにより、筒
状のステント50が形成されている。そして、連結部5
1は、隣り合う環状ユニット間に一つのみ形成されてお
り、さらに、連結部51は、隣り合う連結部と連続しな
いように配置されている。そして、連結部51の始点と
なる環状ユニット12bの山部分の内側は、他の山部分
に比べて広く形成されている。連結部51は、隣り合う
環状ユニット40を一カ所のみ連結するように設けられ
ている。二カ所以上連結してもよいが、血管の変形に対
する追従性を良好とするために、実施例のように、一カ
所のみ連結することが好ましい。さらに、この実施例で
は、連結部51は、隣り合う連結部と連続しないように
配置されている。このため、一つの環状ユニットが血管
の変形に追従するように変化した時の負荷が、隣り合わ
ない環状ユニットにまで直接的(もしくは直線的)に伝
達されることを抑制でき、環状ユニット個々の独立した
拡張機能を発揮する。さらに、図4および図6に示す実
施例のように、連結部51の配置が、180°異なる位
置に互い違いになるように構成することで、隣り合う環
状ユニットによる影響をより受けにくくなり良好であ
る。
【0033】また、ステント50は面取りされているこ
とが好ましい。ステント50の面取り方法としては、ス
テントを最終形状に形成した後、化学研磨、電解研磨も
しくは機械研磨することにより行うことができる。化学
研磨としては、ステンレス化学研磨液に浸漬することに
より行うことが好ましい。ステンレス化学研磨液として
は、ステンレスを溶解できるものであればよく、例え
ば、塩酸と硝酸からなる混合液を基本成分とし、これ
に、溶解速度調整、平滑化および光沢性付与のための有
機硫黄化合物および界面活性剤を添加したものが好まし
い。
【0034】さらに、このステント50では、1つの環
状ユニットの隣り合う屈曲部間に形成される空間には、
隣り合う環状ユニットの波状環状体12aの屈曲部50
aの頂点部分が侵入している。このため、このステント
50は、波状環状体がステント50の軸方向に見ると部
分的に重なった状態となっている。このステント50を
拡張させたときに、個々の構成要素がステント50の軸
方向に短くなっても、ステント50の側面における隙間
の増加が少なく、より確実に血管の狭窄部を拡張できか
つ、病変部位を隙間なく押さえることができる。そし
て、連結部51が設けられる部分の環状ユニットの山お
よび谷部分は、他の部分に比べて広く形成されており、
連結部51の両側に波状環状体の山部分もしくは谷部分
の一部が侵入している。
【0035】ステント50の形成材料としては、ある程
度の生体適合性を有するものが好ましく、例えば、ステ
ンレス鋼、タンタルもしくはタンタル合金、プラチナも
しくはプラチナ合金、金もしくは金合金、コバルトベー
ス合金等が考えられる。またステント形状を作製した後
に貴金属メッキ(金、プラチナ)をしてもよい。ステン
レス鋼としては、最も耐腐食性のあるSUS316Lが
好適である。
【0036】さらに、ステント50の最終形状を作製し
たのち、焼なましすることが好ましい。焼きなましを行
うことにより、ステント全体の柔軟性および可塑性が向
上し、屈曲した血管内での留置性が良好となる。焼きな
ましを行わない場合に比べて、ステント50を拡張した
後の拡張前形状に復元しようとする力、特に、屈曲した
血管部位で拡張したときに発現する直線状に復帰しよう
とする力が減少し、屈曲した血管内壁に与える物理的な
刺激が減少し、再狭窄の要因を減少させることができ
る。焼きなましは、ステント表面に酸化被膜が形成され
ないように、不活性ガス雰囲気下(例えば、窒素と水素
の混合ガス)にて、900〜1200℃に加熱したの
ち、ゆっくりと冷却することにより行うことが好まし
い。
【0037】また、ステント50の非拡張時の直径は、
0.8〜1.8mm程度が好適であり、特に、0.9〜
1.4mmがより好ましい。また、ステント50の非拡
張時の長さは、9〜40mm程度が好適である。また、
1つの波状環状体12a,12bの長さは、0.7〜
2.0mm程度が好適であり、一つの環状ユニットの長
さは、1.5〜4.0mm程度が好適であり、特に、
2.0〜3.0mmがより好ましい。また、接続部4の
長さは、0.01〜0.5mm程度が好適である。ま
た、環状ユニットの数としては、3〜50が好適であ
る。また、隣り合う環状ユニットの構成要素(環状ユニ
ット)がステント50の軸方向に重なる長さは、0.5
〜1mmが好適である。また、環状ユニット間の中心間
距離は、1.3〜2.5mmが好適である。連結部51
の長さは、1.4〜2.7mmが好適である。さらに、
ステント50の中心軸に対する連結部の傾斜角(展開図
で見たときの長手方向に対する傾斜角)は、0°〜30
°程度が好ましく、特に、5°〜25°が好適である。
また、ステント50は、成形時(圧縮前)の直径は、
1.5〜3.5mm程度が好適であり、特に、2.0〜
3.0mmがより好ましい。さらに、ステント50の肉
厚としては、0.05〜0.15mm程度が好適であ
り、特に、0.08〜0.12mmが好適であり、波状
要素の幅は、0.07〜0.15mm程度が好適であ
り、特に、0.08〜0.12mmが好適である。な
お、その他の事項、例えば、ステント形成材料などにつ
いては、上述したステント1と同じである。
【0038】次に、本発明の他の実施例のステントにつ
いて、図面を参照して説明する。図7は、本発明の他の
実施例のステントの一実施例の正面図である。図8は、
図7に示したステントの部分拡大図である。図9は、図
7に示したステントの展開図である。この実施例の基本
構成は上述したステント50と同じである。相違点は、
波状環状体の山の数、環状ユニットの数および環状ユニ
ットが第1の波状環状体12aの谷部と第2の波状環状
体12bの山部が一体化(融合)した一体化部(融合
部)81を備える点である。
【0039】ステント80は、細い波状要素により環状
に形成されるとともにステントの軸方向に複数配列され
た波状環状体(波状線状環状体)12a、12bと、波
状環状体12a、12bを軸方向に接続する接続部4を
備える。具体的には、ステント80は、図7ないし図9
に示すように、細い波状要素により環状に形成された第
1の波状環状体12aと、第1の波状環状体の谷部に山
部が近接するようにステント80の軸方向に配置される
とともに細い波状要素により環状に形成された第2の波
状環状体12bと、第1の波状環状体12aの谷部と第
2の波状環状体12bの山部とを接続する複数の細い接
続部83と、第1の波状環状体12aの谷部と第2の波
状環状体12bの山部が一体化(融合)した一体化部
(融合部)81を備える複数の環状ユニット82からな
る。そして、連結されていない波状要素の山部および谷
部、言い換えれば、頂点が自由端となっている屈曲部8
0aの頂点を含む部分がステント50の内側に湾曲して
いる。
【0040】また、複数の環状ユニット80は、ステン
トの軸方向にほぼ直線状となるように配列されるととも
に、隣り合う環状ユニットの波状要素(波状環状体12
bと12a)を連結する連結部85を備えている。これ
により、筒状のステントが形成されている。一つの環状
ユニットは、2つの一体化部81を備えている。なお、
2つの一体化部は、隣り合わないように設けられてい
る。連結部85は、一体化部(融合部)81を連結する
ように設けられている。連結部85は、隣り合う環状ユ
ニット間に一つのみ形成されている。連結部85は、隣
り合う連結部と連続しないように配置されている。連結
部85は、交互に向きが異なるように形成されている。
なお、一体化部(融合部)81の配置ならびに連結部の
形状はこれに限定されるものではない。例えば、ステン
トの一体化部(融合部)81を螺旋状に配置し、これを
接続する連結部も、連続する螺旋状配置となるようにし
てもよい。
【0041】ステント80の環状体12a、12bは、
図7およびその展開図である図9に示すように、一体化
部形成部を除きほぼ同じピッチの6つの山と谷を有し、
環状に連続した無端の波状体により構成されている。な
お、環状体の山(もしくは谷)の数は、4〜8が好適で
ある。そして、第1の波状環状体12aの谷部に山部が
近接するように軸方向に配置された第2の波状環状体1
2bは、一体化部(融合部)81により部分的に一体と
なっている。さらに、他の部分では、第1の波状環状体
の谷部と第2の波状環状体の山部とが複数の短い接続部
83により接続されている。これにより、1つの環状ユ
ニットを構成している。この実施例では、第1の波状環
状体12aのすべての谷部と第2の波状環状体12b
は、一体化部(融合部)81を除くすべて山部とが接続
部83により接続されており、1つの環状ユニットは、
4つ(環状体の山もしくは谷の数より2つ少ない)の接
続部83を備えている。
【0042】そして、隣り合う環状ユニット82の波状
環状体を連結する連結部85は、ステント80が拡張さ
れても実質的に変化しない。連結部85および接続部8
3が、ステント80の拡張によって、実質的に変化しな
いので、ステント80全体の全長は、拡張前と拡張後に
おいてほとんど変化せず、拡張後にステントが短くなる
ことがない。連結部85は、隣り合う環状ユニット82
を一カ所のみ連結するように設けられている。二か所以
上連結してもよいが、血管の変形に対する追従性を良好
とするために、実施例のように、一カ所のみ連結するこ
とが好ましい。さらに、連結部85は、隣り合う連結部
と連続するように配置してもよい。また、ステントは面
取りされていることが好ましい。ステントの面取り方法
としては、上述した通りである。
【0043】さらに、このステントでは、環状ユニット
の隣り合う屈曲部間に形成される空間には、隣り合う環
状ユニットの波状環状体12aの屈曲部の頂点付近が侵
入している。つまり、環状ユニットの接続部付近に形成
される波状環状体の凹部に、隣り合う環状ユニットの波
状環状体12aの山部の一端部が侵入している。このた
め、このステント80は、波状環状体がステントの軸方
向に見ると部分的に重なった状態となっている。このス
テントを拡張させたときに、個々の構成要素がステント
の軸方向に短くなっても、ステントの側面における隙間
の増加が少なく、より確実に血管の狭窄部を拡張できか
つ、病変部位を隙間なく押さえることができる。そし
て、連結部85が設けられる部分の環状体の山および谷
部分は、他の部分に比べて広く形成されており、連結部
の両側に波状環状体の山部分もしくは谷部分の一部が侵
入している。また、この実施例では、連結部はほぼ直線
状となっている。
【0044】また、ステントの非拡張時の直径は、0.
8〜1.8mm程度が好適であり、特に、0.9〜1.
4mmがより好ましい。また、ステントの非拡張時の長
さは、9〜40mm程度が好適である。また、1つの波
状環状体12a,12bの長さは、0.7〜2.0mm
程度が好適であり、一つの環状ユニットの長さは、1.
5〜4.0mm程度が好適であり、特に、2.0〜3.
0mmがより好ましい。また、接続部4の長さは、0.
01〜0.5mm程度が好適である。また、環状ユニッ
トの数としては、3〜50が好適である。また、隣り合
う環状ユニットの構成要素(環状体)がステントの軸方
向に重なる長さは、0.5〜1mmが好適である。ま
た、環状ユニット間の中心間距離は、1.3〜2.5m
mが好適である。連結部85の長さは、1.4〜2.7
mmが好適である。さらに、ステントの中心軸に対する
連結部の傾斜角(展開図で見たときの長手方向に対する
傾斜角)は、0°〜30°程度が好ましく、特に、5°
〜25°が好適である。また、ステント80は、成形時
(圧縮前)の直径は、2.0〜3.5mm程度が好適で
あり、特に、2.0〜2.5mmがより好ましい。さら
に、ステント80の肉厚としては、0.05〜0.15
mm程度が好適であり、特に、0.08〜0.12mm
が好適であり、波状要素の幅は、0.07〜0.15m
m程度が好適であり、特に、0.08〜0.12mmが
好適である。なお、その他の事項、例えば、ステント形
成材料などについては、上述したステント50と同じで
ある。
【0045】次に、本発明の血管拡張器具を図面に示す
実施例を用いて説明する。図10は、本発明の実施例の
生体器官拡張器具の正面図である。図11は、図10に
示した生体器官拡張器具の先端部の拡大部分断面図であ
る。図12は、図10に示した生体器官拡張器具の後端
部の拡大断面図である。本発明の血管拡張器具100に
おいては、チューブ状のシャフト本体部102と、シャ
フト本体部102の先端部に設けられた折り畳みおよび
拡張可能なバルーン103と、折り畳まれた状態のバル
ーン103を被包するように装着され、かつバルーン1
03の拡張により拡張されるステント101とを備える
ものである。ステント101としては、略管状体に形成
され、生体内管腔への挿入のための直径を有し、該管状
体の内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡
張可能なステントであって、半径方向に広がる力が付加
されたときに伸張する多数の線状屈曲部を備え、かつ屈
曲部の頂点を含む部分がステントの内側に湾曲している
ものが用いられている。このようなステント101とし
ては、例えば、上述したステント1,ステント50、ス
テント80を用いることができる。
【0046】さらに、本発明の血管拡張器具100は、
シャフト本体部102は、一端がバルーン103内と連
通するバルーン拡張用ルーメンを備える。生体器官拡張
器具100は、ステントの中央部となる位置のシャフト
本体部の外面に固定されたX線造影性部材もしくはステ
ントの中央部分の所定長の両端となる位置のシャフト本
体部の外面に固定された2つのX線造影性部材を備えて
いる。この実施例の生体器官拡張器具100では、図1
0に示すように、シャフト本体部102は、シャフト本
体部102の先端にて一端が開口し、シャフト本体部1
02の後端部にて他端が開口するガイドワイヤールーメ
ン115を備えている。
【0047】この生体器官拡張器具100は、シャフト
本体部102と、シャフト本体部102の先端部に固定
されたステント拡張用バルーン103と、このバルーン
103を上に装着されたステント101とを備える。シ
ャフト本体部102は、内管112と外管113と分岐
ハブ110とを備えている。
【0048】内管112は、図11および図12に示す
ように、内部にガイドワイヤーを挿通するためのガイド
ワイヤールーメン115を備えるチューブ体である。内
管112としては、長さは、100〜2000mm、よ
り好ましくは、150〜1500mm、外径が、0.1
〜1.0mm、より好ましくは、0.3〜0.7mm、
肉厚10〜150μm、より好ましくは、20〜100
μmのものである。そして、内管112は、外管113
の内部に挿通され、その先端部が外管113より突出し
ている。この内管112の外面と外管113の内面によ
りバルーン拡張用ルーメン116が形成されており、十
分な容積を有している。外管113は、内部に内管11
2を挿通し、先端が内管112の先端よりやや後退した
部分に位置するチューブ体である。外管113として
は、長さは、100〜2000mm、より好ましくは、
150〜1500mm、外径が、0.5〜1.5mm、
より好ましくは、0.7〜1.1mm、肉厚25〜20
0μm、より好ましくは、50〜100μmのものであ
る。
【0049】この実施例の生体器官拡張器具100で
は、外管113は、先端側外管113aと本体側外管1
13bにより形成され、両者が接合されている。そし
て、先端側外管113aは、本体側外管113bとの接
合部より先端側の部分において、テーパー状に縮径し、
このテーパー部より先端側が細径となっている。先端側
外管113aの細径部での外径は、0.50〜1.5m
m、好ましくは0.60〜1.1mmである。また、先
端側外管113aの基端部および本体側外管113bの
外径は、0.75〜1.5mm、好ましくは0.9〜
1.1mmである。
【0050】そして、バルーン103は、先端側接合部
103aおよび後端側接合部103bを有し、先端側接
合部103aが内管112の先端より若干後端側の位置
に固定され、後端側接合部103bが外管の先端に固定
されている。また、バルーン103は、基端部付近にて
バルーン拡張用ルーメン116と連通している。内管1
12および外管113の形成材料としては、ある程度の
可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリオレフィ
ン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体
など)、ポリ塩化ビニル、ポリアミドエラストマー、ポ
リウレタン等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテッ
クスゴム等が使用でき、好ましくは上記の熱可塑性樹脂
であり、より好ましくは、ポリオレフィンである。
【0051】バルーン103は、図12に示すように、
折り畳み可能なものであり、拡張させない状態では、内
管112の外周に折りたたまれた状態となることができ
るものである。バルーン103は、装着されるステント
101を拡張できるようにほぼ同一径の筒状部分(好ま
しくは、円筒部分)となった拡張可能部を有している。
略円筒部分は、完全な円筒でなくてもよく、多角柱状の
ものであってもよい。そして、バルーン103は、上述
のように、先端側接合部103aが内管112にまた後
端側接合部103bが外管113の先端に接着剤または
熱融着などにより液密に固着されている。また、このバ
ルーン103では、拡張可能部と接合部との間がテーパ
ー状に形成されている。バルーン103は、バルーン1
03の内面と内管112の外面との間に拡張空間103
cを形成する。この拡張空間103cは、後端部ではそ
の全周において拡張用ルーメン116と連通している。
このように、バルーン103の後端は、比較的大きい容
積を有する拡張用ルーメンと連通しているので、拡張用
ルーメン116よりバルーン内への拡張用流体の注入が
確実である。
【0052】バルーン103の形成材料としては、ある
程度の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリオ
レフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体など)、
ポリ塩化ビニル、ポリアミドエラストマー、ポリウレタ
ン、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト)、ポリアリレーンサルファイド(例えば、ポリフェ
ニレンサルファイド)等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴ
ム、ラテックスゴム等が使用できる。特に、延伸可能な
材料であることが好ましく、バルーン103は、高い強
度および拡張力を有する二軸延伸されたものが好まし
い。バルーン103の大きさとしては、拡張されたとき
の円筒部分(拡張可能部)の外径が、2〜4mm、好ま
しくは2.5〜3.5mmであり、長さが10〜50m
m、好ましくは20〜40mmである。また、先端側接
合部103aの外径が、0.9〜1.5mm、好ましく
は1〜1.3mmであり、長さが1〜5mm、好ましく
は1〜1.3mmである。また、後端側接合部103b
の外径が、1〜1.6mm、好ましくは1.1〜1.5
mmであり、長さが1〜5mm、好ましくは、2〜4m
mである。
【0053】そして、この血管拡張器具100は、図1
1に示すように、拡張されたときの円筒部分(拡張可能
部)の両端となる位置のシャフト本体部の外面に固定さ
れた2つのX線造影性部材117、118を備えてい
る。なお、ステント101の中央部分の所定長の両端と
なる位置のシャフト本体部102(この実施例では、内
管112)の外面に固定された2つのX線造影性部材を
備えるものとしてもよい。さらに、ステントの中央部と
なる位置のシャフト本体部の外面に固定された単独のX
線造影性部材を設けるものとしてもよい。X線造影性部
材117、118は、所定の長さを有するリング状のも
の、もしくは線状体をコイル状に巻き付けたものなどが
好適であり、形成材料は、例えば、金、白金、タングス
テンあるいはそれらの合金、あるいは銀−パラジウム合
金等が好適である。
【0054】本発明の生体器官拡張器具100に使用さ
れるステント101としては、上述したすべてのステン
トが使用できる。そして、上述した略管状体に形成さ
れ、生体内管腔への挿入のための直径を有し、管状体の
内部より半径方向に広がる力が付加されたときに拡張可
能なステントであって、半径方向に広がる力が付加され
たときに伸張する多数の線状屈曲部を備え、かつ屈曲部
の頂点を含む部分がステントの内側に湾曲しているステ
ントは、ステント拡張時に近い径のパイプからステント
を加工し、ステント外面に対して均一な力を内側に向け
て与えることで縮径させることにより形成することがで
きる。つまり、上記のステント101は、バルーンへの
圧縮装着時により形成される。
【0055】具体的には、ステント拡張時に近い径のパ
イプからステントを加工し、ステント外面に対して均一
な力を内側に向けて与えることで縮径させることによ
り、ステント外面には縮径している間、力が加わった状
態であるため、歪みを生じた部分は全て内側に向く。拘
束されていない部分ほど内側に向くため、線状屈曲部の
頂点付近はステントの内側に湾曲する。そして、ステン
ト拡張後は加工時の径を越え、さらに拡径されるものの
成型時の外径に対する拡径度(拡張度)が低いため、拡
径後の残留歪みは少なく、パイプに近い形状、つまり整
ったステント形状を得ることが可能である。
【0056】また、上記のようにステントの屈曲部が内
側に湾曲しているため、ステントはバルーン上に装着さ
れた状態における装着力が高くなり、生体器官拡張器具
からのステントの離脱を防止することができる。また、
留置時にステント屈曲部の飛び出しを防止できる。さら
に、上述したように、このステントを拡張したときに、
屈曲部の頂点を含む部分のステント101の内側への湾
曲はほとんど残留せず、ステント全体としてほぼ円筒状
のものなる。逆に、このように、拡張前のステントが、
このような屈曲部の頂点を含む部分のステント101の
内側への湾曲を備えることにより、ステントの拡張時に
おける屈曲部の頂点を含む部分のステントの外側への突
出を防ぐことができる。内側への湾曲はほとんど残留せ
ず、ステント全体としてほぼ円筒状のものとなる。つま
り、このステントは、屈曲部の頂点を含む部分がステン
トの内側に湾曲しているとともに、ステントの拡張時に
おける屈曲部の頂点を含む部分のステントの外側への突
出がないステントといえる。
【0057】また、図12に示すように、内管112と
外管113との間(バルーン拡張用ルーメン116内)
には、線状の剛性付与体133が挿入されている。剛性
付与体133は、生体器官拡張器具100の可撓性をあ
まり低下させることなく、屈曲部位での生体器官拡張器
具100の本体部102の極度の折れ曲がりを防止する
とともに、生体器官拡張器具100の先端部の押し込み
を容易にする。剛性付与体133の先端部は、他の部分
より研磨などの方法により細径となっている。また、剛
性付与体133は、細径部分の先端が、本体部外管11
3の先端部付近まで延びていることが好ましい。剛性付
与体としては、金属線であることが好ましく、線径0.
05〜1.50mm、好ましくは0.10〜1.00m
mのステンレス鋼等の弾性金属、超弾性合金などであ
り、特に好ましくは、ばね用高張力ステンレス鋼、超弾
性合金線である。
【0058】この実施例の生体器官拡張器具100で
は、図12に示すように、基端に分岐ハブ110が固定
されている。分岐ハブ110は、ガイドワイヤールーメ
ン115と連通しガイドワイヤーポートを形成するガイ
ドワイヤー導入口109を有し、内管112に固着され
た内管ハブ122と、バルーン拡張用ルーメン116と
連通しインジェクションポート111を有し、外管11
3に固着された外管ハブ123とからなっている。そし
て、外管ハブ123と内管ハブ122とは、固着されて
いる。この分岐ハブ110の形成材料としては、ポリカ
ーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリアリレー
ト、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体等の
熱可塑性樹脂が好適に使用できる。
【0059】この実施例では、外管113の末端部に
は、折曲がり防止用チューブ150を有している。折曲
がり防止用チューブ150は、熱収縮性を有するものに
て、熱収縮後の内径が外管113の外径より若干小さく
なるように形成し、このように形成されたチューブ15
0を外管113の末端部に被嵌し、加熱(例えば、熱風
をあてる)させて収縮させることにより取り付けられて
いる。そして、折曲がり防止用チューブ150は、外管
ハブ123に止めピン152により固定されている。こ
の固定方法は、外管113の後端に後端部分以外の部分
の外径が外管113の内径とほぼ等しく、拡径した後端
部分を有する止めピン152を差し込み、外管113を
その先端から外管ハブ123に挿入し、外管ハブ123
の内面に設けられた突起154を止めピン152の後端
部分が越えるまで押し込むことにより行われている。さ
らに、外管ハブ123と折曲がり防止用チューブ150
との接触面に接着剤を塗布して固着してもよい。
【0060】また、内管112の末端部には、折曲がり
防止用チューブ160を有している。このチューブ16
0は、熱収縮性を有するものにて、熱収縮後の内径が内
管112の外径より若干小さくなるように形成され、こ
の熱収縮性を有するチューブ160を内管112の末端
部に被嵌し、加熱(例えば、熱風をあてる)させて収縮
させることにより容易に取り付けることができる。そし
て、剛性付与体133の基端部は、この収縮チューブ1
60により内管112の外面に固定されている。そし
て、折曲がり防止用チューブ160を取り付けた内管1
12は、内管ハブ122に固定されている。この固定方
法は、内管112の後端に後端部分以外の部分の外径が
内管112の内径とほぼ等しく、拡径した後端部分を有
する止めピン162を差し込み、内管112をその先端
から内管ハブ122に挿入し、内管ハブ122の内面に
設けられた突起164を止めピン162の後端部分が越
えるまで押し込むことにより行われている。さらに、内
管ハブ122と折曲がり防止用チューブ160との接触
面に接着剤を塗布して固着してもよい。
【0061】外管ハブ、内管ハブおよびその形成材料と
しては、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホ
ン、ポリアリレート、メタクリレート−ブチレン−スチ
レン共重合体等の熱可塑性樹脂が好適に使用できる。そ
して、内管ハブ122と外管ハブ123とは固定されて
いる。この固定は、外管113の基端部に取り付けられ
た外管ハブ123の後端から内管112をその先端から
挿入し接合することにより行われている。またこの時、
内管ハブ122と外管ハブ123との接合部に接着剤を
塗布して行うことにより確実に両者を固着することがで
きる。なお、生体器官拡張器具100の基端の構造は、
上記のようなものに限定されるものではなく、分岐ハブ
110を設けず、ガイドワイヤールーメン115、バル
ーン拡張用ルーメン116それぞれに、例えば後端に開
口部を形成するポート部材を有するチューブを液密に取
り付けるようにしてもよい。
【0062】
【実施例】本発明のステントの具体的実施例について説
明する。 (実施例1)ステンレス鋼(SUS316L)の直径
2.0mm、肉厚0.095mmのものを、長さ50m
mに切断した金属パイプを用いた。レーザー加工機とし
て、NEC社製のYAGレーザー(商品名SL116
E)を用いた。金属パイプを軸がぶれないようにチャッ
ク機構のついた回転モーター付治具にセットし、更にこ
れを数値制御可能なXYテーブル上にセットした。そし
て、XYテーブルおよび回転モーターをパーソナルコン
ピュータに接続し、パーソナルコンピュータの出力が、
XYテーブルの数値制御コントローラーおよび回転モー
ターに入力されるものとした。パーソナルコンピュータ
内には図面ソフトが記憶されており、ここに、成型時の
構図のステントの展開図面を入力した。このような構成
により、パーソナルコンピュータより出力される図面デ
ータに基づいて、XYテーブルおよび回転モーターが駆
動し、そこにレーザーを照射することにより、ステント
構造物を作製した。上記金属パイプのレーザー加工条件
としては、電流値25A,出力1.5W駆動スピード1
0mm/分にて行った。
【0063】そして、作製したステント構造物をステン
レス用化学研磨液(三新化学工業株式会社製、商品名サ
ンビット505,塩酸と硝酸からなる混合液を基本成分
とし有機硫黄化合物および界面活性剤が添加されたも
の)を約98℃加温したものに、約10分間浸漬し、面
取り(バリ取り、化学研磨)を行った。このようにし
て、ステント形成体を作製した。作製されたステント形
成体における略多角形状線状体は略菱形状であり、長軸
の長さが2.6mm、短軸が0.72mmであり、ステ
ントの軸方向の全長は、20mmであり、構成要素を円
周方向に接続する接続部の長さは、0.1mmであり、
環状ユニットを連結する連結部の長さは、0.7mm、
幅は、0.15mmであった。略多角形状線状体の線状
体の幅は、0.2mmであり、ステント(環状ユニッ
ト)の外径は、2.0mmであった。
【0064】そして、このステント形成体をPTCA用
拡張カテーテル(バルーンカテーテル)のバルーン部に
被嵌し、マウント装置に挿入し、ステントをステントの
外面から中心に向かって均一に圧縮して、外径1.0m
mに縮径させて、バルーン状に装着させた。装着後のス
テントは、図1ないし図3に示すような形態を有すると
ともに、略多角形状線状体のステントの軸方向に向かい
合うほぼすべての屈曲部の頂点部分はステントの内側に
湾曲していた。
【0065】そして、バルーンルーメン内に、X線造影
剤を圧力10kg/cmで圧入し、バルーンを膨張さ
せると、ステントはほぼ均等に拡張した。拡張されたス
テントの外径は3.0mmであった。また、拡張された
ステントの略多角形状線状体における自由端となってい
る屈曲部の頂点部分が、ステントの外側に突出してるも
のはなかった。また、拡張されたステントを半径25m
mにおいて湾曲させたとき、湾曲の中心部分(ステント
の中央部分)の外側に位置する屈曲部の頂点部分はほと
んどステントの外側に突出しなかった。
【0066】(比較例1)ステンレス鋼(SUS316
L)の直径1.4mm、肉厚0.095mmのものを、
長さ50mmに切断した金属パイプを用い、構図パター
ンは実施例1と同じであり、サイズ直径に適合させた以
外は、実施例1と同様にしてステント形成体を作製し
た。作製されたステント形成体における略多角形状線状
体は略菱形状であり、長軸の長さが2.8mm、短軸が
0.5mmであり、ステントの軸方向の全長は、20m
mであり、構成要素を円周方向に接続する接続部の長さ
は、0.1mmであり、環状ユニットを連結する連結部
の長さは、0.7mm、幅は、0.15mmであった。
略多角形状線状体の線状体の幅は、0.2mmであり、
ステント(環状ユニット)の外径は、1.4mmであっ
た。
【0067】そして、このステント形成体をPTCA用
拡張カテーテル(バルーンカテーテル)のバルーン部に
被嵌し、マウント装置に挿入し、ステントをステントの
外面から中心に向かって均一に圧縮して、ステントの外
面全体を均一に押圧して、外径1.0mmに縮径させ
て、バルーン状に装着させた。装着後のステントは、図
1ないし図3に示すような形態を有するものの略多角形
状線状体のステントの軸方向に向かい合うほぼすべての
屈曲部の頂点部分はステントの内側に湾曲していなかっ
た。
【0068】そして、バルーンルーメン内に、X線造影
剤を圧力10kg/cmで圧入し、バルーンを膨張さ
せると、ステントはほぼ均等に拡張した。拡張されたス
テントの外径は3.0mmであった。また、拡張された
ステントの略多角形状線状体における自由端となってい
るいくつかの屈曲部の頂点部分が、ステントの外側に突
出していた。また、拡張されたステントを半径25mm
において湾曲させたとき、湾曲の中心部分(ステントの
中央部分)の外側に位置する屈曲部の頂点部分はステン
トの外側に突出した。
【0069】(実施例2)ステンレス鋼(SUS316
L)の直径2.0mm、肉厚0.10mmのものを、長
さ100mmに切断した金属パイプを用いた。レーザー
加工機として、NEC社製のYAGレーザー(商品名S
L116E)を用いた。金属パイプを軸がぶれないよう
にチャック機構のついた回転モーター付治具にセット
し、更にこれを数値制御可能なXYテーブル上にセット
した。そして、XYテーブルおよび回転モーターをパー
ソナルコンピュータに接続し、パーソナルコンピュータ
の出力が、XYテーブルの数値制御コントローラーおよ
び回転モーターに入力されるものとした。パーソナルコ
ンピュータ内には図面ソフトが記憶されており、ここ
に、成型時の構図のステントの展開図面を入力した。こ
のような構成により、パーソナルコンピュータより出力
される図面データに基づいて、XYテーブルおよび回転
モーターが駆動し、そこにレーザーを照射することによ
り、ステント構造物を作製した。上記金属パイプのレー
ザー加工条件としては、電流値25A,出力1.5W駆
動スピード10mm/分にて行った。
【0070】そして、作製したステント構造物をステン
レス用化学研磨液(三新化学工業株式会社製、商品名サ
ンビット505,塩酸と硝酸からなる混合液を基本成分
とし有機硫黄化合物および界面活性剤が添加されたも
の)を約98℃加温したものに、約10分間浸漬し、面
取り(バリ取り、化学研磨)を行った。このようにして
作製されたステント形成体は、全長が、20mm、外径
2.0mm、波状要素(波状環状体)および連結部を構
成する部分の幅は、0.12mm、接続部の幅は、0.
12mm、長さは、0.1mmであり、ステント全体の
肉厚は、約0.08mmであった。
【0071】そして、このステント形成体をPTCA用
拡張カテーテル(バルーンカテーテル)のバルーン部に
被嵌し、マウント装置に挿入し、ステントをステントの
外面から中心に向かって均一に圧縮して、外径1.0m
mに縮径させて、バルーン状に装着させた。装着後のス
テントは、図4ないし図6に示すような形態を有すると
ともに、略波状要素における自由端となっているほぼす
べての屈曲部の頂点部分はステントの内側に湾曲してい
た。
【0072】そして、バルーンルーメン内に、X線造影
剤を圧力10kg/cmで圧入し、バルーンを膨張さ
せると、ステントはほぼ均等に拡張した。拡張されたス
テントの外径は3.0mmであった。また、拡張された
ステントの波状要素における自由端となっている屈曲部
の頂点部分においてステントの外側に突出してるものは
なかった。また、拡張されたステントを半径25mmに
おいて湾曲させたとき、湾曲の中心部分(ステントの中
央部分)の外側に位置する屈曲部の頂点部分はほとんど
ステントの外側に突出しなかった。
【0073】(比較例2)ステンレス鋼(SUS316
L)の直径1.4mm、肉厚0.10mmのものを、長
さ100mmに切断した金属パイプを用い、構図パター
ンは実施例2と同じであり、サイズ直径に適合させた以
外は、実施例2と同様にしてステント形成体を作製し
た。このようにして作製されたステント形成体は、全長
が、20mm、外径1.4mm、波状要素(波状環状
体)および連結部を構成する部分の幅は、0.12m
m、接続部の幅は、0.12mm、長さは、0.1mm
であり、ステント全体の肉厚は、約0.08mmであっ
た。
【0074】そして、このステント形成体をPTCA用
拡張カテーテル(バルーンカテーテル)のバルーン部に
被嵌し、マウント装置に挿入し、ステントをステントの
外面から中心に向かって均一に圧縮して、外径1.0m
mに縮径させて、バルーン状に装着させた。装着後のス
テントは、図4ないし図6に示すような形態を有するも
のの略波状要素における自由端となっているほぼすべて
の屈曲部の頂点部分はステントの内側に湾曲していなか
った。
【0075】そして、バルーンルーメン内に、X線造影
剤を圧力10kg/cmで圧入し、バルーンを膨張さ
せると、ステントはほぼ均等に拡張した。拡張されたス
テントの外径は3.0mmであった。また、拡張された
ステントの波状要素における自由端となっている屈曲部
の頂点部分においてステントの外側に突出してるものが
あった。また、拡張されたステントを半径25mmにお
いて湾曲させたとき、湾曲の中心部分(ステントの中央
部分)の外側に位置する屈曲部の頂点部分はステントの
外側に突出した。
【0076】
【発明の効果】本発明の生体内留置用ステントは、略管
状体に形成され、生体内管腔への挿入のための直径を有
し、該管状体の内部より半径方向に広がる力が付加され
たときに拡張可能なステントであって、該ステントは、
前記半径方向に広がる力が付加されたときに伸張する多
数の線状屈曲部を備え、かつ該屈曲部の頂点を含む部分
がステントの内側に湾曲している。このステントは、拡
張したときに、屈曲部の頂点を含む部分のステントの内
側への湾曲はほとんど残留せず、ステント全体としてほ
ぼ円筒状のものなるとともに、ステントの拡張時におけ
る屈曲部の頂点を含む部分のステントの外側への突出を
防ぐことができる。
【0077】また、本発明の生体器官拡張器具は、チュ
ーブ状のシャフト本体部と、該シャフト本体部の先端部
に設けられた折り畳みおよび拡張可能なバルーンと、折
り畳まれた状態の前記バルーンを被包するように装着さ
れ、かつ該バルーンの拡張により拡張されるステントと
を備える生体器官拡張器具であって、前記ステントは、
上記のステントを用いている。このため、このステント
の生体内への留置のために、バルーン上に装着された状
態における装着力が高くなり、生体器官拡張器具からの
ステントの離脱を防止することができる。さらに、ステ
ントの筒状外面からみて、いわゆる自由端である屈曲部
の頂点付近が内側に湾曲しているため、生体内留置時に
おけるガイディングカテーテルの端部が頂点部分に引っ
かかることもなくなり、操作性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のステントの一実施例の正面図
である。
【図2】図2は、図1に示したステントの部分拡大図で
ある。
【図3】図3は、図1に示したステントの展開図であ
る。
【図4】図4は、本発明の他の実施例のステントの正面
図である。
【図5】図5は、図4に示したステントの部分拡大図で
ある。
【図6】図6は、図4に示したステントの展開図であ
る。
【図7】図7は、本発明の他の実施例のステントの一実
施例の正面図である。
【図8】図8は、図7に示したステントの部分拡大図で
ある。
【図9】図9は、図7に示したステントの展開図であ
る。
【図10】図10は、本発明の生体器官拡張器具の正面
図である。
【図11】図11は、図10に示した生体器官拡張器具
の先端部の拡大部分断面図である。
【図12】図12は、図10に示した生体器官拡張器具
の後端部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ステント 2,2a,2b,2c,2d 構成要素 3,3a,3b,3c,3d 接続部 4,4a,4b,4c,4d,4e,4f 環状ユニッ
ト 5,5a,5b,5c,5d,5e 連結部 20 ステント

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略管状体に形成され、生体内管腔への挿
    入のための直径を有し、該管状体の内部より半径方向に
    広がる力が付加されたときに拡張可能なステントであっ
    て、該ステントは、前記半径方向に広がる力が付加され
    たときに伸張する多数の線状屈曲部を備え、かつ該屈曲
    部の頂点を含む部分がステントの内側に湾曲しているこ
    とを特徴とする生体内留置用ステント。
  2. 【請求項2】 前記ステントは、前記線状屈曲部と開口
    を有する複数の略多角形状線状体を環状となるように接
    続した環状ユニットをステントの軸方向に複数配列する
    とともに、該環状ユニットを軸方向に連結する連結部を
    備えるものである請求項1に記載の生体内留置用ステン
    ト。
  3. 【請求項3】 前記環状ユニットは、隣り合う略多角形
    状線状体を環状となるように接続する接続部を備え、前
    記連結部は、隣り合う環状ユニットの接続部同士を連結
    するものである請求項2に記載の生体内留置用ステン
    ト。
  4. 【請求項4】 前記略多角形状線状体は、略菱形状の線
    状体である請求項2または3に記載の生体内留置用ステ
    ント。
  5. 【請求項5】 前記略多角形状線状体は、ステントの軸
    方向に長いつぶれた形状となっている請求項2ないし4
    のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  6. 【請求項6】 前記ステントの両端に位置する略多角形
    状線状体は、外側に位置する部分が略半楕円状となって
    いるものである請求項2ないし5のいずれかに記載の生
    体内留置用ステント。
  7. 【請求項7】 前記環状ユニットの隣り合う前記略多角
    形状線状体の屈曲部間により形成される空間には、隣接
    する他の環状ユニットの略多角形状線状体の屈曲部の頂
    点部分が侵入している請求項2ないし6のいずれかに記
    載の生体内留置用ステント。
  8. 【請求項8】 前記ステントは、前記線状屈曲部を有す
    る波状要素により環状に形成されるとともにステントの
    軸方向に複数配列された環状ユニットと、該環状ユニッ
    トを軸方向に接続する接続部とを備えるものである請求
    項1に記載の生体内留置用ステント。
  9. 【請求項9】 前記ステントは、前記線状屈曲部を有す
    る波状要素により環状に形成された第1の波状環状体
    と、該第1の波状環状体の谷部に山部が近接するように
    ステントの軸方向に配置されるとともに前記線状屈曲部
    を有する波状要素により環状に形成された第2の波状環
    状体と、前記第1の波状環状体の谷部と前記第2の波状
    環状体の山部とを接続する複数の接続部とからなる環状
    ユニットからなり、さらに、該環状ユニットは、ステン
    トの軸方向に複数配列されるとともに、隣り合う環状ユ
    ニットの波状要素を連結する連結部を備えているもので
    ある請求項1に記載の生体内留置用ステント。
  10. 【請求項10】 前記環状ユニットの前記線状屈曲部間
    に形成される空間には、隣り合う環状ユニットの屈曲部
    の頂点部分が侵入している請求項8または9に記載の生
    体内留置用ステント。
  11. 【請求項11】 前記連結部は、軸方向に隣り合う連結
    部と連続しないように配置されている請求項8ないし1
    0のいずれかに記載の生体内留置用ステント。
  12. 【請求項12】 チューブ状のシャフト本体部と、該シ
    ャフト本体部の先端部に設けられた折り畳みおよび拡張
    可能なバルーンと、折り畳まれた状態の前記バルーンを
    被包するように装着され、かつ該バルーンの拡張により
    拡張されるステントとを備える生体器官拡張器具であっ
    て、前記ステントは、請求項1ないし11に記載のいず
    れかのステントであることを特徴とする生体器官拡張器
    具。
  13. 【請求項13】 前記ステントは、前記バルーンにより
    最大拡径されたときのステント外径Aに対して、ステン
    ト成形時の外径は2.0mm〜Ammの範囲である請求
    項12に記載の生体器官拡張器具。
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