JP2002130566A - 可撓管継手 - Google Patents

可撓管継手

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JP2002130566A
JP2002130566A JP2000324042A JP2000324042A JP2002130566A JP 2002130566 A JP2002130566 A JP 2002130566A JP 2000324042 A JP2000324042 A JP 2000324042A JP 2000324042 A JP2000324042 A JP 2000324042A JP 2002130566 A JP2002130566 A JP 2002130566A
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retainer
tube
tightening
cylinder
pressing portion
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Application number
JP2000324042A
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English (en)
Inventor
Yoshio Watanabe
善生 渡辺
Shinichi Nishibori
慎一 西堀
Masao Nishina
雅雄 仁科
Totaro Horiguchi
東太郎 堀口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujii Gokin Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Fujii Gokin Seisakusho Co Ltd
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 拡縮可能な環状のリテーナ(3)を収容する継
手主体(1)と、その後方から螺入される締付筒(2)と、締
付筒(2)の締付けにより、リテーナ(3)が蛇腹管(4)に外
嵌しながら継手主体(1)内のガス通路(18)に対して同心
の管受け面(15)に蛇腹管(4)の先端を密着状態に押圧さ
せる構成の可撓管継手において、蛇腹管(4)内のガス流
路に抵抗を生じさせることなく、継手に接続できるよう
にすること。 【解決手段】 ガス通路(18)の内径は蛇腹管(4)の谷部
(43)の内径に略一致させ、リテーナ(3)の前端部は、谷
部(43)に嵌り込んでその前方の山部(42)を前方へ押圧す
る環状の押圧部(33)と、その外側前方に同心状に突出し
且つ押圧部(33)と管受け面(15)との間で押し潰された山
部(43)の頂部に外接するガイド筒部(34)とからなり、管
受け面(15)よりも外側にはガイド筒部(34)を後方から受
け入れてリテーナ(3)を拡開阻止状態に保持するリテー
ナ収容室(17)が設けられていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、 可撓管継手、特
に、可撓性を有する蛇腹管を接続する継手に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】可撓性を有する蛇腹管をガスコックのガ
ス入口等の被接続部に接続させる継手として、例えば、
特開平10-132149号に開示のものがある。この可撓管継
手は、図4に示すように、継手を含むガス配管に接続さ
れるガス通路(18)を具備する筒状の継手主体(1)と、こ
の継手主体(1)の後方(図面では右側)から螺入される
締付筒(2)と、締付筒(2)の締め付けによって前記継手主
体(1)内のリテーナ収容室(17)に押し込まれる拡縮可能
な環状のリテーナ(3)とから構成されている。
【0003】継手主体(1)内に仮止め状態(初期設定状
態)に位置させた締付筒(2)の後方から蛇腹管(4)を挿入
すると、リテーナ(3)は、蛇腹管(4)の先端の山部(42)で
押されることにより強制的に拡開させられ、図4の上半
分に示すように、前記山部(42)のみがリテーナ(3)の前
端より前方に突出する。この状態で締付筒(2)を最終締
付位置まで締め付けると、リテーナ(3)は締付筒(2)に押
されて継手主体(1) の前方(図面では左側)へ移動させ
られると共に、リテーナ(3)の内側前端部が蛇腹管(4)の
山部(42)に続く谷部(43)に深く係合した状態で、同図の
下半分に示すように、リテーナ(3)は山部(42)と共にリ
テーナ収容室(17)内に押込まれる。これにより、山部(4
2)は、リテーナ(3)に押されて、継手主体(1)の前記ガス
通路(18)に続く管受け面(15)のパッキン(52)に押し潰さ
れた状態に圧接される。これにより、蛇腹管(4)は継手
主体(1)に抜け止め状態に接続されることとなる。
【0004】このものでは、前記山部(42)がリテーナ
(3)によって均等に押し潰されて管受け面(15)のパッキ
ン(52)に均等な押圧力で圧接される場合は問題ないが、
締付筒(2)の締付けに伴う押圧力に差が生じた場合、山
部(42)が均等に押し潰されず、楕円形等の歪んだ円形状
に押し潰されることがある。このため蛇腹管(4)の流路
がずれたり、蛇腹管(4)の先端がガス通路(18)内に入り
込んだりする不都合がある。これらの場合には、蛇腹管
(4)内を流れるガス流路に抵抗を生じさせてしまう。
【0005】上記問題を解決するために、図5に示すよ
うに、継手主体(1)におけるガス通路(18)の上流端に円
筒部(5)を上流側へ突出するように形成したものが考案
されている。このものでは、前記円筒部(5)が蛇腹管(4)
の先端側の開放部に嵌り込むことにより、蛇腹管(4)の
ガス通路(18)に対するセンタリングは確保することがで
き、前記山部(42)はリテーナ(3)によってほぼ円形に押
し潰されることとなるために流路にズレは生じない。し
かしながら、蛇腹管(4)内に円筒部(5)が差し込まれる態
様となることにより、蛇腹管(4)内を流れるガスの流路
抵抗が、円筒部(5)の突出分大きくなるという問題があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、『筒状の継
手主体と、前記継手主体に後方から螺入される締付筒
と、前記締付筒の前方に位置する半径方向に拡縮可能な
環状体であって、前記締付筒の後方から挿入される蛇腹
管に外嵌しながら前記締付筒の締付けに伴って前記蛇腹
管の先端部を前記継手主体内におけるガス通路に対して
同心の管受け面に密着状態に押圧させるリテーナとを具
備する可撓管継手』において、蛇腹管内のガス流路に抵
抗を生じさせることなく、蛇腹管を継手に接続できるよ
うにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】*1項 上記課題を解決するための本発明の技術的手段は、『前
記ガス通路の内径は前記蛇腹管の谷部の内径に略一致す
る程度に設定され、前記リテーナの前端部は、前記蛇腹
管の谷部に嵌り込んでその前方の山部を前方へ押圧する
環状の押圧部と、前記押圧部の外側前方に同心状に突出
し且つ前記押圧部と前記管受け面との間で押し潰された
前記山部の頂部に外接するガイド筒部とからなり、前記
継手主体の前記管受け面よりも外側には前記ガイド筒部
を後方から受け入れて前記リテーナを拡開阻止状態に保
持するリテーナ収容室が設けられている』ことである。
【0008】上記技術的手段は次のように作用する。リ
テーナを収容させた継手主体の後方から締付筒を螺入さ
せると共に、その後方から可撓管としての蛇腹管を挿入
する。挿入された蛇腹管の先端の山部は、リテーナの押
圧部を後方から押し広げて前記リテーナを半径方向に強
制的に拡開させ、その前方へ突出する。
【0009】そして、蛇腹管の前端面は継手主体内の管
受け面に当接する。この状態において、前記押圧部は前
記蛇腹管の前記先端の山部に続く谷部に同心状に嵌り込
んだ状態であると共に、蛇腹管の前方には、谷部と略同
径のガス通路が連通する態様となる。この状態で締付筒
を締め付けることにより、リテーナは締付筒によって前
方へ押されて、前記山部を管受け面へ押圧する。前記山
部は前記押圧部と前記管受け面との間で押し潰される
が、その周囲には前記押し潰された状態の山部の頂部に
外接するガイド筒部が包囲するように位置させているこ
とから、前記押圧部の前記山部への押圧力に差が生じて
前記山部が半径方向にズレて押圧されても、蛇腹管の歪
みやズレは前記ガイド筒部によって矯正されることとな
る。そして、この状態のまま、前記ガイド筒部はリテー
ナ収容室に押し込まれ、拡開阻止状態に保持される。
【0010】[その他] *2項 1項において、『前記リテーナにおける前記押圧部の後
方内周面は前記押圧部の内周端に向かって縮径するテー
パ面とすると共に、前記押圧部は軸線方向に対して直角
なフラット面とし、前記ガイド筒部は前記フラット面の
外周端部から軸線方向に沿って前方へ延長させた円筒体
とし、前記リテーナ収容室は前記リテーナをほぼ前記自
由状態のままで収容可能な内径を有する筒状に形成され
ている』ものでは、蛇腹管の先端の山部がリテーナの内
周面を構成するテーパ面を外方に押すこととなり、それ
に伴って、リテーナは、継手主体内で半径方向に拡開
し、前記山部はリテーナの前方に突出する。前記テーパ
面のテーパ度合いを小さく設定しておくことにより、小
さな押込み力でリテーナは拡開可能となる。リテーナの
前方へ突出させられた前記山部はこれと同心に位置する
フラット面からなる押圧部によって均等に押し潰される
と同時にその頂部には前記フラット面に対して直角方向
に突出させた円筒状のガイド筒部が外接することによっ
て均等に押さえられる。前記リテーナ収容室は、自由状
態にある前記リテーナを収容可能な円筒形状に形成され
ているから、前記押圧部が前記蛇腹管の谷部に食込んだ
自由状態の姿勢をほぼ維持したまま、ガイド筒部はまっ
すぐに前記リテーナ収容室内に押し込まれていくと共
に、リテーナ収容室の内周面によってその前端部は拡開
阻止状態に保持されることとなる。
【0011】*3項 1項又は2項において、『前記管受け面の外側で且つ前
記リテーナ収容室のさらに前方には蛇腹管との気密を確
保するための環状パッキンが装填されており、前記押圧
部の内径は前記管受け面の外径よりも大きく設定されて
おり、前記締付筒が最終締付位置まで締め付けられたと
き、前記蛇腹管のうち、前記押圧部によって押し潰され
て前記管受け面の外方に突出させられた前記山部の頂部
近傍部分は前記ガイド筒部と共に前記環状パッキンに圧
接される』ものでは、ガイド筒部がリテーナ収容室に収
容された状態において、前記山部の頂部近傍は前記押圧
部によって前記管受け面よりも外方へ突出した態様で前
方へ押圧され、前記ガイド筒部と共に前記環状パッキン
に圧接されることとなる。
【0012】
【発明の効果】本発明は、上記構成であるから次の特有
の効果を有する。蛇腹管の先端の山部は、継手主体内
で、押圧部によって押し潰される際、ガイド筒部によっ
て半径方向の歪みやズレは矯正されるから、前記蛇腹管
の先端部が歪んで押し潰されたり、蛇腹管の前端部が継
手主体内のガス通路内にずれ込んだりすることがない。
又、ガス通路の内径は、蛇腹管の谷部の内径に略一致す
る程度に設定されていることから、蛇腹管を流れてくる
ガスに流路抵抗が生じることがない。さらに上記の効果
に加えて、2項においては、 リテーナがリテーナ収容
室に収容される際に屈曲したり変形したりすることがな
いから、その前端部の前記押圧部が、蛇腹管の谷部に斜
めに歪んだ姿勢で嵌り込んで、蛇腹管を不均一に押圧す
るといった不都合がない。さらに、3項においては、蛇
腹管の接続状態において、確実なシール性が期待できる
といった効果がある。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、上記した本発明の実施例を
図面に従って詳述する。本発明の実施の形態の可撓管継
手は、従来のものと同様に、ガス栓のガス入口部(G)に
接続される継手主体(1)と、継手主体(1)内に挿入される
リテーナ(3)と、リテーナ(3)を継手主体(1)の奥に押込む
締付筒(2)とを具備するもので、図1は、締付筒(2)の仮
止め状態(初期設定状態)を示しており、図2はその部
分拡大断面図である。又、図3は締付筒(2)を最終締付
位置にまで締め付けた最終締付状態を示す部分拡大断面
図である。以下、各部の詳細について説明する。
【0014】[継手主体(1)について]継手主体(1)の下
流端側である前端部(図面では左端)の外周にはガス栓
のガス入口部(G)に螺入させるための雄ネジ(10)が刻設
されていると共に、継手主体(1)の内周面には後述する
締付筒(2)を螺入するための雌ネジ(13)が刻設されてい
る。尚、雌ネジ(13)は、継手主体(1)の後方開放端から
一定範囲に渡って形成されている第1雌ネジ部(13a)
と、第1雌ネジ部(13a)の前端から一定の間隔をおい
て、さらに奥に形成されている第2雌ネジ部(13b)とか
らなり、前記第2雌ネジ部(13b)の前方には、シール手
段としての水密性及び気密性を有する環状パッキン(11)
が配設されている。
【0015】環状パッキン(11)の配設域よりもさらに前
方には、前方に向かって小径となるテーパ内周面(12)が
形成されており、さらにその前方には、円筒状のリテー
ナ収容室(17)が形成され、リテーナ収容室(17)のさらに
下流側には小径のガス通路(18)が連続している。尚、ガ
ス通路(18)の直径は接続される蛇腹管(4)の谷部の内径
に略一致する程度に設定されているものとする。又、ガ
ス通路(18)の後端に続き且つリテーナ収容室(17)の内面
に対して直角に位置する面は、後述する蛇腹管(4)の先
端が当接する環状の管受け面(15)となっている。そし
て、管受け面(15)の外側には、環状凹部(19)が形成され
ており、環状凹部(19)内には蛇腹管(4)との気密を確保
するためのOリング(16)が装填されている。
【0016】[締付筒(2)について]締付筒(2)は、継手
主体(1)内に螺入される小径筒部(23)と、これの後方へ
連続し且つ外周が六角形の筒状に形成された工具対応部
(22)とから構成されている。工具対応部(22)はその平径
が継手主体(1)の後端部の外径よりも大きく形成されて
いると共にその前端部には一本の浅溝(51)が半径方向に
沿って外方に開放するように形成されている。又、工具
対応部(22)の内周面には、凹部(24)が設けられており、
該凹部(24)には蛇腹管(4)の外周を被覆する弾性材料製
の被覆管(41)に気密且つ水密的に接触する断面略T字状
の防水パッキン(27)が装填されている。防水パッキン(2
7)によって、本実施の形態に係る可撓管継手が屋外配管
部に使用された場合でも、被覆管(41)の表面に付着した
雨水が継手内に浸入するのを防いでいる。
【0017】小径筒部(23)の外周面にはその前端部から
所定範囲に渡ってのみ、前記雌ネジ(13)に螺合する雄ネ
ジ部(25)が形成されている。尚、雄ネジ部(25)の形成域
の軸線方向の長さは、前記雌ネジ(13)の第1雌ネジ部(1
3a)と第2雌ネジ部(13b)との間のネジ無部の長さよりも
短く設定されている。そして、小径筒部(23)の前記雄ネ
ジ部(25)の形成域よりも後方には、小径筒部(23)を貫通
する貫通孔(26)が形成されている。貫通孔(26)は丸孔状
に形成されており、内部には撥水処理を施した焼結合金
製のフィルター(50)が装填される。尚、締付筒(2)に
は、貫通孔(26)の前記外側開放端部を横切る位置と、そ
れより後方寄りの所定位置とに、それぞれ位置決め用の
溝(44)(45)が形成されている。
【0018】又、図2に示すように、小径筒部(23)の、
雄ネジ部(25)形成域よりも前方にはさらに小径の係合筒
部(23a)が延長しており、その先端部外周には環状突起
(29)が外方へ凸となるように張り出している。これによ
り、前記係合筒部(23a)の基端部から環状突起(29)まで
の間には外方に向かって開放する係合凹部(28)が形成さ
れることとなる。
【0019】[リテーナ(3)について]締付筒(2)の継手
主体(1)への螺入によって継手主体(1)内の奥に押込まれ
るリテーナ(3)は、締付筒(2)の前端の前記係合筒部(23
a)に外嵌する後半部(3b)よりも、蛇腹管(4)を継手主体
(1)のリテーナ収容室(17)内へ押込む前半部(3a)の方が
小径に形成された金属製の弾性筒体であり、軸線方向に
1本のスリットを形成することによって、半径方向に拡
縮自在となっている。前記前半部(3a)と後半部(3b)との
境界部分の外周面には、図2に示すように、前方に向か
って縮径するテーパ外周面(32)が形成されており、後半
部(3b)の後端部には、前記係合筒部(23a)の先端の環状
突起(29)に後方から係合し且つ前記係合凹部(28)に外嵌
する係合突起(30)を内方へ張り出させている。これによ
り、リテーナ(3)の後半部(3b)の内周面側には、前記環
状突起(29)が軸線方向に摺動自在に嵌り込む環状凹部(3
1)が形成されることとなる。
【0020】リテーナ(3)の前記環状凹部(31)の前方に
続く前半部(3a)の内周面は、前方へ向かって縮径するテ
ーパ内周面(36)によって形成されており、その最小径部
である前端からは軸線方向に対して直角な環状のフラッ
ト面が延長している。このフラット面が、蛇腹管(4)の
最先端の山部(42)を前方へ押す押圧部(33)として機能す
ることとなる。前記押圧部(33)の外周端からは、前記フ
ラット面に対して直角方向に筒状体が前方に突出延長し
ており、この筒状体がガイド筒部(34)として機能するこ
ととなり、このガイド筒部(34)の先端がリテーナ(3)の
前端部となる。
【0021】リテーナ(3)の先端部が拡縮しない自然状
態において、押圧部(33)の内周端の内径は、蛇腹管(4)
の山部の外径よりも小さく且つ谷部の外径よりも大きく
設定されていると共に、前記管受け面(15)の内径よりも
大きく設定されているものとする。又、前記ガイド筒部
(34)の内径は蛇腹管(4)の山部の外径より大きく設定さ
れ、押圧部(33)と管受け面(15)との間で押し潰された状
態における前記山部(42)の頂部が外接する大きさとなっ
ている。前記継手主体(1)のリテーナ収容室(17)は軸線
に対して平行に位置する円筒形に形成されており、前記
ガイド筒部(34)は、リテーナ収容室(17)の内径に略一致
するか僅かに大きな外径を有する円筒形に形成されてい
るものとする。
【0022】[可撓管継手の組み付けについて]上記各
部品を用いて本発明の実施の形態に係る可撓管継手を組
み付けるには、まず、リテーナ(3)の後端に締付筒(2)の
先端を差し込んで、リテーナ(3)を締付筒(2)に回転自在
に一体化させる。この締付筒(2)とリテーナ(3)の連結体
を継手主体(1)に差し込むと共に、締付筒(2)の雄ネジ部
(25)を継手主体(1)の第1雌ネジ部(13a)に螺合させる。
【0023】締付筒(2)を締め付けていくことにより、
雄ネジ部(25)は第1雌ネジ部(13a)との螺合から外れ
て、第1雌ネジ部(13a)よりも前方で且つ第2雌ネジ部
(13b)よりも後方に位置する雌ネジ(13)の隙間部分(ネ
ジ無部)に達する。前記雄ネジ部(25)の長さは前記ネジ
無部の長さよりも短く設定されているから、締付筒(2)
をそのまま前方へ押すと、雄ネジ部(25)の先端部分が第
2雌ネジ部(13b)の後端部分に当接するまで、締付筒(2)
は継手主体(1)内に押込まれる。雄ネジ部(25)の先端部
分が第2雌ネジ部(13b)の後端部分に当接した状態が、
締付筒(2)の継手主体(1)への仮止め状態(初期設定状
態)であり、この状態において、締付筒(2)の小径筒部
(23)に形成した溝(44)が継手主体(1)の後端部にほぼ一
致するように設定されている。
【0024】この初期設定状態にて、締付筒(2)の後方
から蛇腹管(4)を挿入する。蛇腹管(4)を挿入する際に、
締付筒(2)が上記した初期設定状態にあるかどうかは、
前記したように溝(44)が継手主体(1)の後端部に略同一
面上に位置しているかどうかで判断することができる。
尚、継手の運送時や保管時においては、締付筒(2)が継
手主体(1)内において上記初期設定状態のままでは雄ネ
ジ部(25)の長さと第1、第2雌ネジ(13a)(13b)間のネジ
無部との長さの関係から、継手主体(1)内においてがた
つきが生じる。このがたつきを解消するために、締付筒
(2)をさらに締め付けて雄ネジ部(25)を第2雌ネジ部(13
b)に螺合させる。尚、前記溝(45)が継手主体(1)の前記
後端部に略一致するまで締付筒(2)を締め付けると、リ
テーナ(3)が変形することなく、その先端が継手主体(1)
のリテーナ収容室(17)の後方端近傍に軽く当接するよう
に各部の寸法は設定されているものとする。このよう
に、溝(45)は、リテーナ(3)を変形させずに且つ締付筒
(2)が継手主体(1)内でがたつかない程度に締付筒(2)を
締め付けるための位置決め手段として機能することとな
り、溝(45)が継手主体(1)の前記後端部に一致するまで
締付筒(2)を締め付けておくことによって、締付筒(2)の
継手主体(1)内でのがたつきが解消されると共に、継手
全体の軸方向の長さが短くなるため継手をコンパクトに
保管することができる。
【0025】上記したような締付け状態で保管されてい
る継手を使用する際には、締付筒(2)の締付けを緩め
て、締付筒(2)を前記した初期設定状態に戻す。締付筒
(2)を後方へ引き戻すことにより、リテーナ(3)も、締付
筒(2)の先端の環状突起(29)にリテーナ(3)の係合突起(3
0)が係合した状態で後方へ引っ張られ、リテーナ(3)の
ガイド筒部(34)はリテーナ収容室(17)からやや離れて位
置する態様となる。初期設定状態に戻した可撓管継手に
対して可撓管である蛇腹管(4)を締付筒(2)の後方から挿
入すると、図1に示すように、蛇腹管(4)の最前端の山
部(42)がリテーナ(3)の中程のテーパ内周面(36)に接触
する。
【0026】この状態から、蛇腹管(4)をさらに強く押
し込むと、前記山部(42)が前記テーパ内周面(36)を外方
に押すこととなり、それに伴って、リテーナ(3)は、継
手主体(1)内で全体的に半径方向に拡開し、前記山部(4
2)はテーパ内周面(36)を通過し、図2に示すように、前
記最先端の山部(42)のみがリテーナ(3)から前方に突出
すると共に、蛇腹管(4)の先端部が継手主体(1)の管受け
面(15)に当接する。又、押圧部(33)の内周端は前記山部
(42)に続く谷部(43)に嵌り込む。このとき、テーパ内周
面(36)のテーパ度合いを小さく設定しておくことによ
り、小さな押込み力でリテーナ(3)の先端部を拡開させ
て蛇腹管(4)を挿入させることができる。その後、締付
筒(2)の雄ネジ部(25)を継手主体(1)の第2雌ネジ部(13
b)に螺合させて締付筒(2)を締め込むと、締付筒(2)は継
手主体(1)を前方側へ移動し、図3に示すように、締付
筒(2)の環状突起(29)がリテーナ(3)の環状凹部(31)の前
方内周面を前方へ押す。これにより、リテーナ(3)は前
方へ押され、押圧部(33)で蛇腹管(4)の山部(42)を押圧
しながらガイド筒部(34)は山部(42)と共にリテーナ収容
室(17)内に押し込まれる。ガイド筒部(34)とリテーナ収
容室(17)との寸法関係は上記したとおりであるから、リ
テーナ(3)はそのまま拡開阻止状態に保持される。
【0027】又、押圧部(33)の内周端の内径と、前記山
部(42)の外径との関係は上記したとおりであるから、山
部(42)の頂部のみが押圧部(33)によって前方へ押され、
前記山部(42)は、押圧部(33)の内周端と、管受け面(15)
の外側端縁に相当する環状凹部(19)の開放端縁との間で
挟圧されて押し潰されるとともに前記外側端縁よりも外
方に突出している山部(42)の一部分は環状凹部(19)内に
Oリング(16)と共に圧接状態に押し込まれることとな
る。このとき、締付筒(2)の締付具合によって、前記山
部(42)を管受け面(15)あるいはOリング(16)に押圧する
リテーナ(3)の押圧力に差が生じても、山部(42)の頂部
の外側には、ガイド筒部(34)が包囲した状態に位置して
おり、前記山部(42)は軸線方向に押し潰されながらも、
その頂部は前記ガイド筒部(34)の内周面に内接する態様
に押され付けられることとなるから、管受け面(15)に対
する蛇腹管(4)の前端部のズレはガイド筒部(34)によっ
て矯正されることとなる。
【0028】言い換えれば、蛇腹管(4)の山部(42)の頂
部の位置がガイド筒部(34)によって位置決めされること
となるので、前記山部(42)が歪んで押し潰されることが
なく、押し潰された蛇腹管(4)の前端部が正円にならず
に歪んだり、ガス通路(18)内にはみ出したりする不都合
がない。又、継手主体(1)のガス通路(18)の直径は、上
記したように、蛇腹管(4)の谷部の内径に略一致する程
度の大きさに設定されていることから、蛇腹管(4)内を
上流側から流れてくるガスの流路抵抗が、継手内におい
て不用意に大きくなる不都合がない。これが、蛇腹管
(4)の継手への接続が完了した状態である。尚、この接
続完了状態において、前記リテーナ(3)のテーパ外周面
(32)が継手主体(1)のテーパ内周面(12)に当接すること
により、締付筒(2)の過度な締付は阻止される。又、こ
れと同時に、締付筒(2)の雄ネジ部(25)は、継手主体(1)
の雌ネジ(13)の前方に配設されている環状パッキン(11)
に圧接すると共に、締付筒(2)の工具対応部(22)に設け
た防水パッキン(27)は蛇腹管(4)に被覆させた被覆管(4
1)の外表面に接触する態様となる。
【0029】さらに、この最終締付状態において、継手
主体(1)の後端部と工具対応部(22)の前端部とは、略密
着状態に接するように設定されているが、前記工具対応
部(22)の前端面には、上記したように、浅溝(51)が外方
に開放するように半径方向に沿って形成されているか
ら、継手主体(1)の後端部と工具対応部(22)の前端部と
の間にはこの浅溝(51)の深さ分の隙間が生じることとな
る。この隙間がガス漏れ検知用のガスの逃がし通路とし
て機能することとなり、蛇腹管(4)から漏れ出たガスは
貫通孔(26)のフィルター(50)及び前記浅溝(51)による隙
間を通って外気側へ放出されることとなる。尚、この浅
溝(51)は、埃塵や雨水等の侵入を防止する程度の最小間
隙として機能するように設定されているものとする。
尚、上記実施の形態では、蛇腹管(4)は、締付筒(2)を継
手主体(1)内に初期設定状態に位置決めした後に締付筒
(2)内に挿入させる構成としたが、締付筒(2)とリテーナ
(3)とを一体に組み付けたものに予め蛇腹管(4)を抜け止
め状態に差し込んでおき、その状態で、締付筒(2)を継
手主体(1)内に締め付けていく構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の可撓管継手の締付筒を継手
主体内で初期設定状態に仮止めした状態において蛇腹管
が差し込まれた状態を示す断面図。
【図2】図1の要部拡大断面図。
【図3】本発明実施の形態の可撓管継手の締付筒を最終
締付位置にまで締め付けた状態を示す要部拡大断面図。
【図4】従来の可撓管継手を示す断面図であり、上半分
は締付筒の締付前の状態を示し、下半分は締付筒の完了
状態を示す断面図。
【図5】従来の可撓管継手の他の例を示す断面図。
【符号の説明】
(1)・・・継手主体、 (13)・・・雌ネジ部、(15)・・・管受け
面、(17)・・・リテーナ収容室、(18)・・・ガス通路、(2)・・・
締付筒、(22)・・・工具対応部、(23)・・・小径筒部、(25)・・
・雄ネジ部、(26)・・・貫通孔、(3)・・・リテーナ、 (33)・・・
押圧部、(34)・・・ガイド筒部、(4)・・・蛇腹管、(42)・・・山
部、(43)・・・谷部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仁科 雅雄 京都市南区上鳥羽花名18番地の1 株式会 社藤井合金製作所内 (72)発明者 堀口 東太郎 京都市南区上鳥羽花名18番地の1 株式会 社藤井合金製作所内 Fターム(参考) 3H017 CA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の継手主体と、 前記継手主体に後方から螺入される締付筒と、 前記締付筒の前方に位置する半径方向に拡縮可能な環状
    体であって、前記締付筒の後方から挿入される蛇腹管に
    外嵌しながら前記締付筒の締付けに伴って前記蛇腹管の
    先端部を前記継手主体内におけるガス通路に対して同心
    の管受け面に密着状態に押圧させるリテーナとを具備す
    る可撓管継手において、 前記ガス通路の内径は前記蛇腹管の谷部の内径に略一致
    する程度に設定され、 前記リテーナの前端部は、前記蛇腹管の谷部に嵌り込ん
    でその前方の山部を前方へ押圧する環状の押圧部と、前
    記押圧部の外側前方に同心状に突出し且つ前記押圧部と
    前記管受け面との間で押し潰された前記山部の頂部に外
    接するガイド筒部とからなり、 前記継手主体の前記管受け面よりも外側には前記ガイド
    筒部を後方から受け入れて前記リテーナを拡開阻止状態
    に保持するリテーナ収容室が設けられていることを特徴
    とする可撓管継手。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の可撓管継手において、
    前記リテーナにおける前記押圧部の後方内周面は前記押
    圧部の内周端に向かって縮径するテーパ面とすると共
    に、前記押圧部は軸線方向に対して直角なフラット面と
    し、 前記ガイド筒部は前記フラット面の外周端部から軸線方
    向に沿って前方へ延長させた円筒体とし、 前記リテーナ収容室は前記リテーナをほぼ前記自由状態
    のままで収容可能な内径を有する筒状に形成されている
    可撓管継手。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の可撓管継手にお
    いて、前記管受け面の外側で且つ前記リテーナ収容室の
    さらに前方には蛇腹管との気密を確保するための環状パ
    ッキンが装填されており、 前記押圧部の内径は前記管受け面の外径よりも大きく設
    定されており、 前記締付筒が最終締付位置まで締め付けられたとき、前
    記蛇腹管のうち、前記押圧部によって押し潰されて前記
    管受け面の外方に突出させられた前記山部の頂部近傍部
    分は前記ガイド筒部と共に前記環状パッキンに圧接され
    る可撓管継手。
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