JP2002129877A - 推進装置 - Google Patents

推進装置

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JP2002129877A JP2000322719A JP2000322719A JP2002129877A JP 2002129877 A JP2002129877 A JP 2002129877A JP 2000322719 A JP2000322719 A JP 2000322719A JP 2000322719 A JP2000322719 A JP 2000322719A JP 2002129877 A JP2002129877 A JP 2002129877A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 元押装置による挿入管の圧入を発進立坑の外
部から遠隔操作で行えるようにする。 【解決手段】 発進立坑24内に備える元押装置59
は、前後に延びる左右のガイドレール29を有する固定
架台26と、各レール29上において、ロッド31端が
固定架台26後部に連結され、前後端部に凹部34a,
34bを有するフィン34付きのシリンダ筒33を備
え、前端がレール29上に案内された推進ジャッキ30
と、推進ジャッキ30が直角に貫通する開口39を有
し、開口39に凹部34a,34bに対して抜き差しで
きる係合ピン42を内蔵してレール29上を移動する押
圧板40と、凹部34a,34bに係合ピン42が一致
したときに押圧板40が当接する推進ジャッキ30に備
えた前後のストッパ50,51と、からなり、更に発進
立坑24内に、挿入管を支持して上下左右位置を規定す
る位置決め装置を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、挿入管を圧入によ
り地中に進入させて、地中に下水道管路や他の配管を敷
設するのに用いられる推進装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13、図14は、従来の圧入推進工法
を実施する装置の一例を示している。図13、図14の
推進装置を構成している元押装置1は、地中に開削した
発進立坑2の底部に、推進方向前後に延びるガイドレー
ル3を左右に平行に備えた固定架台4を設け、該固定架
台4の反力受フレーム4aに、所要の伸縮ストロークを
有する推進ジャッキ5のロッド6の先端をピン7により
取付けている。また、走行輪8によりガイドレール3に
沿って移動可能な押圧板9を設け、該押圧板9に前記推
進ジャッキ5が嵌合する嵌合孔10を備えており、押圧
板9にて推進ジャッキ5を水平に保持した状態で、推進
ジャッキ5と押圧板9とが相対的に移動できるようにし
ている。
【0003】推進ジャッキ5のロッド6側端部(右側端
部)の外周には、押圧板9の後面(右側面)に当接する
凸部11が形成されており、また推進ジャッキ5の先端
部(左側端部)には鉛直なピン孔12が設けられてお
り、更に、前記押圧板9にも前記ピン孔12に合致する
ピン孔13が設けてあり、押圧板9のピン孔13と推進
ジャッキ5のピン孔12とを一致させた状態で係合ピン
14を挿入することにより、推進ジャッキ5の前端部に
押圧板9を連結できるようにしている。図中15は挿入
管であり、挿入管15はクレーンなどの吊装置16によ
り、前記押圧板9の前側(左側)と、既に地中に押込ん
だ先端装置(図示せず)或いは他の挿入管15の後端と
の間に吊降ろすようにしている。
【0004】上記推進装置では、先ず、推進ジャッキ5
を縮小して押圧板9を最後部まで後退させた初期位置A
(図13、図14の実線状態)において、押圧板9の前
側に先端装置(図示せず)或いは挿入管15を吊降ろし
て設置する。続いて、推進ジャッキ5を押込み終端(ス
トロークエンド)まで伸長すると、推進ジャッキ5の凸
部11によって押圧板9は盛替位置Bまで押され、挿入
管15の先端は地中に圧入される。
【0005】次に、推進ジャッキ5を縮小し、推進ジャ
ッキ5先端部のピン孔12が盛替位置Bの押圧板9のピ
ン孔13に一致したら、ピン孔13,12に係合ピン1
4を挿入して推進ジャッキ5と押圧板9とを連結する
(盛替作業)。続いて、推進ジャッキ5を押込み終端
(ストロークエンド)まで再び伸長すると、係合ピン1
4にて連結された押圧板9はCの位置まで押され、よっ
て押圧板9は推進ジャッキ5のストロークの約2倍の距
離だけ移動し、挿入管15はその略全長を地中に圧入さ
れ、これにより一本の挿入管15の圧入が終了する。
【0006】次に、推進ジャッキ5をストロークエンド
まで縮小することにより、押圧板9をCの位置から盛替
位置Bに移動し、その後係合ピン14を抜き取って推進
ジャッキ5と押圧板9の連結を解除する。続いて、作業
者は人力によって盛替位置Bの押圧板9を実線で示す初
期位置Aまで移動させた後、前記と同様にして次の挿入
管15の圧入を行い、上記操作を繰返すことにより、地
中に管路を形成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図13、図1
4に示した従来の元押装置1では、発進立坑2に挿入管
15を吊降ろして該挿入管15を前側の挿入管15など
に継ぎ足す作業、推進ジャッキ5を伸縮させ押圧板9を
盛替えて移動するための係合ピン14の抜き差し操作、
係合ピン14の抜き差しのためにピン孔12,13が一
致するように推進ジャッキ5の伸縮を調節する操作など
を、すべて作業員が発進立坑2内に入って目で確認しな
がら手作業で行う必要があり、このために作業能率が悪
いという問題があると共に、環境条件の悪い発進立坑内
での作業を余儀なくされるという問題を有していた。
【0008】本発明は、かかる従来の問題点を解決すべ
くなしたもので、元押装置による推進操作を、発進立坑
の外部からの遠隔操作にて能率的に行えるようにした推
進装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、発進立坑内に
備えた元押装置により挿入管を介して先端装置を地盤中
に進入させる推進装置であって、発進立坑内に備える元
押装置が、発進立坑の底部において推進方向前後に延び
るガイドレールを左右に所要の間隔で備えた固定架台
と、ガイドレールの夫々の上部において、ロッドの後端
が固定架台の後部に連結されており、且つ前端部と後端
部とに凹部が形成されたフィンを有するシリンダ筒を備
え、該シリンダ筒の前端部に前記ガイドレール上を走行
する走行輪を備えた推進ジャッキと、フィンを備えたシ
リンダ筒が直角に貫通できる開口を有し、駆動装置によ
り開口に突出してフィンの凹部に抜き差しが可能な係合
ピンを内蔵しており、且つ前記ガイドレール上を走行す
る走行輪を備えた押圧板と、推進ジャッキの所要位置に
設けられ、フィンの前端部と後端部に備えた凹部が係合
ピンの位置に一致したときに押圧板に当接して押圧板を
位置決めする前後のストッパと、から構成されており、
更に、発進立坑内に、挿入管を支持して、該挿入管の上
下左右位置を規定する位置決め装置を備えたことを特徴
とする推進装置、に係るものである。
【0010】上記手段において、位置決め装置が、固定
架台の下部において上下動可能に備えられ、吊装置によ
り吊り降ろされた挿入管を受けて該挿入管を位置決めす
る案内ローラであってもよい。
【0011】本発明は、次のように作用する。
【0012】地上から発進立坑内部の元押装置部に挿入
管を吊降ろす際に、位置決め装置によって元押装置に対
する挿入管の左右、上下の位置が自動的に位置決めされ
る。また、推進ジャッキの所要位置に設けた前後のスト
ッパにより、推進ジャッキの最大伸長時と最小縮小時
に、フィンの前端部と後端部に備えた凹部と係合ピンの
位置が確実に一致される。更に、係合ピンの出没は駆動
装置によって行われる。従って、挿入管の位置決め、盛
替作業時における推進ジャッキと押圧板との相対位置の
位置決め、係合ピンの出没、伸縮ジャッキの伸縮による
押圧板の移動のすべての操作を、地上からの制御によっ
て行うことができ、従って、発進立坑内部に作業員が入
ることなしに、地上からの遠隔操作によって管路の敷設
作業を能率的且つ安全に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0014】図1〜図11は、本発明の推進装置におけ
る発進立坑に備えられる元押装置の形態の一例を示して
いる。図1〜図4において、24は元押装置59を設置
するべくコンクリート躯体25にて地中に形成した発進
立坑であり、該発進立坑24の内底部には、フレームに
て箱形に形成された固定架台26が設置されている。該
固定架台26の底部には、滑り易くして位置決めを容易
にするための合成樹脂等による滑り板27が備えてあ
り、更に固定架台26は、左右前後に備えたアウトリガ
ー構造の張出し脚28によってコンクリート躯体25に
対して位置決め固定されている。
【0015】固定架台26の下部フレーム26a上に
は、発進立坑24内を前後方向に水平に延びる2本のガ
イドレール29,29が左右に平行に設けられている。
【0016】ガイドレール29,29の夫々の上部に
は、推進ジャッキ30が配置されており、該推進ジャッ
キ30のロッド31の後端は、固定架台26の後部の反
力受フレーム26bに連結部32を介して連結されてい
る。各推進ジャッキ30のシリンダ筒33の外面の上下
には、図5、図6に示すように、所要幅を有する厚肉の
フィン34がシリンダ筒33の略全長に亘って一体に形
成されており、且つ上下のフィン34における前端部と
後端部の位置には凹部34a,34bが形成されてい
る。この前側の凹部34aと後側の凹部34bとの間隔
は、前記推進ジャッキ30の伸縮ストロークより僅かに
短い長さとなっている。更に、推進ジャッキ30の前端
部の下側には、ブラケット35aを介して前記ガイドレ
ール29上を走行する走行輪35が設けられている。ま
た、推進ジャッキ30の前端部上側には、固定架台26
の上側の上部フレーム26cに設けた案内部材29aに
沿って移動可能なガイド部材35bが設けられている。
【0017】前記連結部32は、図1、図5に示すよう
に、ロッド31の後端にリング溝36を介して半球部3
7が形成されており、前記リング溝36に嵌合する二つ
割れの固定プレート38が固定架台26の反力受フレー
ム26bに固定された構成を有している。この構造によ
り、推進ジャッキ30の前後長さを無駄に長くすること
なしに推進ジャッキ30を固定架台の反力受フレーム2
6bに連結することができる。
【0018】更に、前記ガイドレール29上には、図
4、図7に示すように、前記フィン34を備えた左右の
推進ジャッキ30が直角に貫通できる開口39を備えた
厚肉の押圧板40が配置されており、該押圧板40は、
走行輪41により前記ガイドレール29上を走行できる
ように支持されている。
【0019】更に、押圧板40の開口39位置には、図
1、図2、図7に示すように、押圧板40に内蔵されて
開口39に対して張出しと没入ができる係合ピン42が
備えられており、推進ジャッキ30のフィン34の凹部
34a,34bが開口39位置に来たときに、開口39
部に係合ピン42を張出して凹部34a,34bに係合
させることにより、推進ジャッキ30のシリンダ筒33
と押圧板40とを一体に連結できるようにしている。
【0020】上記係合ピン42は、前記凹部34a,3
4bに嵌合している状態では案内溝43に隠れており、
凹部34a,34bとの嵌合を解除して押圧板40の左
右方向内側に移動した時には案内溝43が露出している
部分に移動できるようになっている。案内溝43の露出
部には前記係合ピン42に固定したピンアーム44が設
けてあり、前記案内溝43と平行に押圧板40の後面に
設けた伸縮ジャッキ30からなる駆動装置45により前
記ピンアーム44を押し引きして、前記係合ピン42を
フィン34の凹部34a,34bに嵌合する位置と、嵌
合を解除する位置とに移動できるようにしている。図中
46は、上下のピンアーム44を連結して上下の係合ピ
ン42が同時に移動するようにした連結材である。
【0021】固定架台26の前端部には、図示しない先
端装置、及び挿入管15を下部から支持してその位置を
調整できるようにしたV字状の支持ローラ47と、該支
持ローラ47の上下位置をネジ48により調節可能な上
下調節台49が設けられている。また、支持ローラ47
が備えられている位置の発進立坑24の前壁には、先端
装置或いは挿入管15を地中に挿入するための挿入口S
が形成されている。
【0022】前記推進ジャッキ30の所要位置には、図
1、図7に示すように、押圧板40の係合ピン42と前
記フィン34の凹部34a,34bとが確実に一致する
ように、押圧板40の位置決めを行うようにした前後の
ストッパ50,51を設けている。
【0023】即ち、推進ジャッキ30の前側に設けられ
ているブラケット35aとガイド部材35bには、係合
ピン42が前側の凹部34aに一致したときに押圧板4
0の前面が当接するようにした前側のストッパ50を固
定しており、また推進ジャッキ30の後端部には、係合
ピン42が後側の凹部34bに一致したときに押圧板4
0の後面が当接するようにしたストッパ51を固定して
いる。
【0024】更に、図10、図11は、前記推進ジャッ
キ30と押圧板40とを簡略化して示した作動を説明す
るための概略図であり、前記ストッパ50,51部分に
は、ストッパ50,51に押圧板40が当接したことを
検出するための検出器52,53を配置している。この
検出器52,53には、リミットスイッチのような接触
式のスイッチ、光、或いは磁気などを用いた近接スイッ
チ、更には推進ジャッキ30に取付けたリールから繰り
出された索状体を押圧板40に固定し、索状体の繰り出
し長さから押圧板40の位置を検出する方式など、種々
の方式のものを採用することができる。
【0025】前記発進立坑24内には、図8、図9にそ
の一例を示すように、挿入管15を支持して、元押装置
59に対する挿入管15の上下、左右位置を規定するよ
うにした位置決め装置60が備えられている。
【0026】この位置決め装置60は、固定架台26の
下部フレーム26aに、図示しない駆動装置によって起
伏を行うようにした下部受台61が前後に所要の間隔を
有して設けられており、各下部受台61には、V字状に
傾斜した案内ローラ62が取り付けられている。そし
て、下部受台61を起立すると、種々の吊装置16にて
吊り下げた挿入管15を案内ローラ62によって受ける
ことにより、挿入管15の左右方向と上下方向の位置を
元押装置59に対して位置決めできるようにしている。
また、図8、図9においては、下部受台61が起伏する
場合について図示したが、上部に案内ローラ62が備え
られた下部受台61を昇降させるように構成されていて
もよい。
【0027】図10、図11は、前記吊装置16の一例
を示したものである。図示するように、左右に2つ割れ
構造を有し、駆動モータ63により近接、離反を行って
挿入管15のクランプ、アンクランプを行うようにした
クランプブロック64,65を備えており、挿入管15
の長手方向中間部をクランプした吊装置16を、吊ワイ
ヤ66によって前記案内ローラ62上に吊降ろすように
している。
【0028】前記駆動装置45による係合ピン42の出
没、推進ジャッキ30の伸縮、位置決め装置60の下部
受台61の起伏は、制御ケーブル58を介して図示しな
い地上の制御装置によって遠隔で行えるようになってい
る。
【0029】次に、上記形態例の作用を説明する。
【0030】地盤中に管路を敷設するには、先ず図1〜
図4に示すように発進立坑24を開削してコンクリート
躯体25を構築し、構築された発進立坑24の内部に元
押装置59を設置する。
【0031】図1及び図12(a)は、推進ジャッキ3
0を縮小した状態にあり、押圧板40に備えた係合ピン
42が、シリンダ筒33のフィン34に形成されている
後側の凹部34bに嵌合されており、押圧板40は最後
部の位置に待機した初期位置Aに位置している。
【0032】この状態で、図8、図9に示す位置決め装
置60の下部受台61を起立してV字状の案内ローラ6
2を上昇させ、図10、図11に示した吊装置16によ
り挿入管15を掴んで発進立坑24内に吊降ろし、位置
決め装置60の案内ローラ62上に載置する。すると、
挿入管15は案内ローラ62の案内によって左右、上下
の位置が元押装置59に対して位置決めされる。
【0033】次に、推進ジャッキ30をストロークエン
ドまで伸長させると、押圧板40は盛替位置Bに前進し
(図12(b))、挿入管15は後端を押圧板40によ
り押されて、挿入管15の先端は既に地中に挿入されて
いる挿入管15の後部に接続され、地中に押し込まれる
ようになる。続いて、駆動装置45にて係合ピン42を
押圧板40の内部に引込めることにより、推進ジャッキ
30と押圧板40との連結を解く(図12(c))。次
に、推進ジャッキ30をストロークエンドまで縮小する
(図12(d))。このとき、押圧板40の係合ピン4
2に対して、フィン34の前側の凹部34aが一致する
状態になると、前側のストッパ50が押圧板40の前面
に当接する。この前側のストッパ50と押圧板40の前
面とが当接するとき、当接が緩やかに行われるように、
推進ジャッキ30のストロークエンドでの縮小作動を減
速することは好ましい。ストッパ50が押圧板40の前
面に当接して係合ピン42と前側の凹部34aとの位置
が一致したことは、前側の検出器52によって検出され
る。次に、推進ジャッキ30を更に僅かな距離Xだけ縮
小し、これにより、ストッパ50を押圧板40の前面に
確実に当接させる(図12(e))。この時、推進ジャ
ッキ30の伸縮ストロークを、前後の凹部34a,34
bの相互間隔より僅かに大きく設定しているので、距離
Xだけ余分に縮小させて、ストッパ50を押圧板40の
前面に確実に当接させる作動が行える。上記により、係
合ピン42と前側の凹部34aの位置が確実に一致され
たので、係合ピン42を張出して前側の凹部34aに嵌
合させ、推進ジャッキ30と押圧板40とを連結する
(図12(f))。これにより、押圧板40の盛替作業
が終了する。
【0034】続いて、推進ジャッキ30を再びストロー
クエンドまで伸長すると、押圧板40はCの位置まで前
進し、挿入管15は後端を押圧板40により押されて略
全長が地中に押し込まれるようになる(図12
(g))。これにより1本の挿入管15の圧入が終了す
る。
【0035】次に、推進ジャッキ30をストロークエン
ドまで縮小し(図12(h))、押圧板40を盛替位置
Bまで後退させる(図12(i))。続いて、駆動装置
45にて係合ピン42を押圧板40の内部に引込めるこ
とにより、推進ジャッキ30と押圧板40との連結を解
く(図12(j))。次に、推進ジャッキ30をストロ
ークエンドまで伸長する(図12(k))。このとき、
押圧板40の係合ピン42に対して、フィン34の後側
の凹部34bが一致する状態になったときに、後側のス
トッパ51が押圧板40の後面に当接する。この後側の
ストッパ51と押圧板40の後面とが当接するとき、当
接が緩やかに行われるように、推進ジャッキ30のスト
ロークエンドでの伸長作動を減速することは好ましい。
ストッパ51が押圧板40の後面に当接したことは、後
側の検出器53により検出される。次に、推進ジャッキ
30を更に僅かな距離Xだけ伸長することにより、スト
ッパ51を押圧板40の後面に確実に当接させる(図1
2(l))。
【0036】上記により、係合ピン42と後側の凹部3
4bの位置が確実に一致されたので、係合ピン42を張
出して前側の凹部34bに嵌合することにより、推進ジ
ャッキ30と押圧板40を連結し、これにより、押圧板
40の盛替作業が終了する(図12(m))。
【0037】続いて、推進ジャッキ30をストロークエ
ンドまで縮小する(図12(n))と、押圧板40は初
期位置Aまで後退して、図12(a)の状態に戻る。以
後、上記操作を繰り返すことによって、挿入管15を順
次押し込むことにより地中に管路を敷設する。
【0038】上記した推進装置によれば、挿入管15を
位置決め装置60の案内ローラ62上に載置するのみで
挿入管15の上下、左右の位置決めを行うことができ、
且つ前後のストッパ50,51により係合ピン42と凹
部34a,34bの位置を確実に一致させた状態での駆
動装置45による係合ピン42の出没と、推進ジャッキ
30の伸縮による押圧板40の移動とが、制御ケーブル
58等を介して地上の制御装置にて行うことができ、よ
って、発進立坑24内に作業員が入ることなしに、挿入
管15の押込みを遠隔にて安全に行うことができる。
尚、上記においては挿入管15を押し込む操作について
説明したが、最初に押込みを行う図示しない先端装置の
押込み時も、全く同様に遠隔にて実施できる。
【0039】また、推進ジャッキ30は、シリンダ筒3
3に厚肉のフィン34を備えた構成としているので、シ
リンダ筒33の曲げに対する強度を増大することができ
る。
【0040】なお、上記説明では、挿入管15が円管の
場合について説明したが、挿入管15が二つ割れ構造を
有している場合にも、吊装置16によって二つ割れ部材
を別個に支持し、位置決め装置60にて位置決めした後
に、二つ割れ部材を嵌合させて配管を形成させるように
した構成を吊装置16に備えれば、同様に適用すること
ができる。
【0041】尚、本発明は上記形態例にのみ限定される
ものではなく、押圧板の形状、係合ピンの出没を駆動す
る駆動装置の駆動方式、ストッパの形状とその配置位
置、及び位置決め装置の構成等は種々変更し得ること、
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変
更を加え得ること、等は勿論である。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、地上から発進立坑内部
の元押装置部に挿入管を吊降ろす際に、位置決め装置に
よって元押装置に対する挿入管の左右、上下の位置を自
動的に位置決めでき、また、推進ジャッキの所要位置に
設けた前後のストッパにより、推進ジャッキの最大伸長
時と最小縮小時に、フィンの前端部と後端部に備えた凹
部に係合ピンの位置を確実に一致させることができ、更
に、係合ピンの出没を駆動装置によって行うようにして
いるので、挿入管の位置決め、盛替作業時における推進
ジャッキと押圧板との相対位置の位置決め、係合ピンの
出没、伸縮ジャッキの伸縮による押圧板の移動のすべて
の操作を、地上から制御することができ、よって、発進
立坑内部に作業員が入ることなしに、地上からの遠隔操
作によって管路の敷設作業を能率的且つ安全に行うこと
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の推進装置における元押装置の形態例を
示す側面図である。
【図2】図1のII−II方向矢視図である。
【図3】図1のIII−III方向矢視図である。
【図4】図1のIV−IV方向矢視図である。
【図5】推進ジャッキの側面図である。
【図6】図5のVI−VI方向矢視図である。
【図7】図1のVII−VII方向拡大矢視図である。
【図8】位置決め装置の一例を示す側面図である。
【図9】図8の正面図である。
【図10】吊装置の一例を示す側面図である。
【図11】図10の正面図である。
【図12】本発明の推進ジャッキと押圧板とを簡略化し
て示した作動手順を説明するための概略図である。
【図13】従来の盛替作業を行う方式の推進装置の一例
を示す側面図である。
【図14】図13の平面図である。
【符号の説明】
24 発進立坑 26 固定架台 29 ガイドレール 30 推進ジャッキ 31 ロッド 33 シリンダ筒 34 フィン 34a 凹部 34b 凹部 35 走行輪 39 開口 40 押圧板 41 走行輪 42 係合ピン 45 駆動装置 50 ストッパ 51 ストッパ 59 元押装置 60 位置決め装置 62 案内ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 忠公 愛知県知多市北浜町11番1号 石川島播磨 重工業株式会社愛知工場内 (72)発明者 吉川 隆之 愛知県知多市北浜町11番1号 石川島播磨 重工業株式会社愛知工場内 (72)発明者 田中 実 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 高梨 敏彦 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 日野 英則 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2D054 AC18 AD32 EA03 EA05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発進立坑内に備えた元押装置により挿入
    管を介して先端装置を地盤中に進入させる推進装置であ
    って、 発進立坑内に備える元押装置が、 発進立坑の底部において推進方向前後に延びるガイドレ
    ールを左右に所要の間隔で備えた固定架台と、 ガイドレールの夫々の上部において、ロッドの後端が固
    定架台の後部に連結されており、且つ前端部と後端部と
    に凹部が形成されたフィンを有するシリンダ筒を備え、
    該シリンダ筒の前端部に前記ガイドレール上を走行する
    走行輪を備えた推進ジャッキと、 フィンを備えたシリンダ筒が直角に貫通できる開口を有
    し、駆動装置により開口に突出してフィンの凹部に抜き
    差しが可能な係合ピンを内蔵しており、且つ前記ガイド
    レール上を走行する走行輪を備えた押圧板と、 推進ジャッキの所要位置に設けられ、フィンの前端部と
    後端部に備えた凹部が係合ピンの位置に一致したときに
    押圧板に当接して押圧板を位置決めする前後のストッパ
    と、から構成されており、 更に、発進立坑内に、挿入管を支持して、該挿入管の上
    下左右位置を規定する位置決め装置を備えたことを特徴
    とする推進装置。
  2. 【請求項2】 位置決め装置が、固定架台の下部におい
    て上下動可能に備えられ、吊装置により吊り降ろされた
    挿入管を受けて該挿入管を位置決めする案内ローラであ
    ることを特徴とする請求項1記載の推進装置。
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