JP2002126777A - ろ過槽および水処理方法 - Google Patents
ろ過槽および水処理方法Info
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Classifications
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 原水(:被処理水)中の窒素化合物などの栄
養塩類の除去率、BOD 除去率、SS除去率およびろ材の洗
浄能力のいずれにも優れ、さらには景観に優れたろ過槽
および該ろ過槽を用いた水処理方法の提供。 【解決手段】 原水流入口1からろ材層2の下方に原水
を流入せしめ、ろ材層2を上向流で通水するろ過槽3で
あって、微生物膜が形成された粒状および/または塊状
の浮遊性ろ材4と、浮遊性ろ材4の上方に固定配設され
た浮遊性ろ材浮上抑止用の多孔材5(50) と、浮遊性ろ材
4浮遊域の水中および/または浮遊性ろ材4上方の水中
に根6aを有し水面上方まで植生した植物6と、浮遊性ろ
材4の下方に配設した空気供給管7と、いずれもが浮遊
性ろ材4より下方に設けられたろ過槽3への原水流入口
1およびろ過槽3からの汚泥含有排水排出口8を有する
ろ過槽、および、該ろ過槽を用いた水処理方法。
養塩類の除去率、BOD 除去率、SS除去率およびろ材の洗
浄能力のいずれにも優れ、さらには景観に優れたろ過槽
および該ろ過槽を用いた水処理方法の提供。 【解決手段】 原水流入口1からろ材層2の下方に原水
を流入せしめ、ろ材層2を上向流で通水するろ過槽3で
あって、微生物膜が形成された粒状および/または塊状
の浮遊性ろ材4と、浮遊性ろ材4の上方に固定配設され
た浮遊性ろ材浮上抑止用の多孔材5(50) と、浮遊性ろ材
4浮遊域の水中および/または浮遊性ろ材4上方の水中
に根6aを有し水面上方まで植生した植物6と、浮遊性ろ
材4の下方に配設した空気供給管7と、いずれもが浮遊
性ろ材4より下方に設けられたろ過槽3への原水流入口
1およびろ過槽3からの汚泥含有排水排出口8を有する
ろ過槽、および、該ろ過槽を用いた水処理方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水処理、河川浄
化、池浄化、湖沼浄化などに用いられるろ過槽および水
処理方法に関し、特に、原水(以下、被処理水とも記
す)中の窒素除去率、BOD 除去率、SS除去率およびろ材
の洗浄能力のいずれにも優れ、さらには景観に優れたろ
過槽および該ろ過槽を用いた水処理方法に関する。
化、池浄化、湖沼浄化などに用いられるろ過槽および水
処理方法に関し、特に、原水(以下、被処理水とも記
す)中の窒素除去率、BOD 除去率、SS除去率およびろ材
の洗浄能力のいずれにも優れ、さらには景観に優れたろ
過槽および該ろ過槽を用いた水処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、水処理技術として生物膜ろ過法が
用いられている。生物膜ろ過法は、生物膜の支持体およ
びろ材として砂、活性炭、プラスチックなどを用い、高
さ方向で支持体の中間、支持体の下方もしくは支持体の
上方から空気を吹き込み、生物膜による BOD〔生物化学
的酸素消費量(有機物)〕の除去およびろ材によるSS
(懸濁物質)の除去が行われる。
用いられている。生物膜ろ過法は、生物膜の支持体およ
びろ材として砂、活性炭、プラスチックなどを用い、高
さ方向で支持体の中間、支持体の下方もしくは支持体の
上方から空気を吹き込み、生物膜による BOD〔生物化学
的酸素消費量(有機物)〕の除去およびろ材によるSS
(懸濁物質)の除去が行われる。
【0003】上記した生物膜ろ過法としては、特公昭56
−6324号公報が開示されている。上記した技術において
は、原液(被処理液)よりも比重が軽いかまたは等しい
小片状、粒状、粉状または繊維小片状物質(ろ材)をろ
過槽に入れ、これらの物質を通過させない抑止体を配設
し、原液をろ材の上方から下方に流下させ、原液中のSS
をろ材に捕捉し、溶解性の有機物をろ材表面のバクテリ
アにより分解する。
−6324号公報が開示されている。上記した技術において
は、原液(被処理液)よりも比重が軽いかまたは等しい
小片状、粒状、粉状または繊維小片状物質(ろ材)をろ
過槽に入れ、これらの物質を通過させない抑止体を配設
し、原液をろ材の上方から下方に流下させ、原液中のSS
をろ材に捕捉し、溶解性の有機物をろ材表面のバクテリ
アにより分解する。
【0004】しかしながら、従来の生物膜ろ過法は、BO
D やSSの除去には効果的であるが、富栄養化の原因とな
るN化合物などを主体とする栄養塩類を必ずしも十分に
除去できず、処理液が閉鎖性の水域に排出される場合、
富栄養化の問題が生じる可能性があった。また、上記し
た公報に開示された生物膜ろ過法は、浮遊性ろ材が自由
運動可能な状態でろ過を行い、ろ材粒子同士の相互摩擦
によってろ材表面に吸着したSSなどを剥離する技術であ
り、ろ材の洗浄の面では問題ないが、浮遊性ろ材粒子同
士の間に間隔を設けた状態でろ過するため、ろ過能力に
制限を受ける。
D やSSの除去には効果的であるが、富栄養化の原因とな
るN化合物などを主体とする栄養塩類を必ずしも十分に
除去できず、処理液が閉鎖性の水域に排出される場合、
富栄養化の問題が生じる可能性があった。また、上記し
た公報に開示された生物膜ろ過法は、浮遊性ろ材が自由
運動可能な状態でろ過を行い、ろ材粒子同士の相互摩擦
によってろ材表面に吸着したSSなどを剥離する技術であ
り、ろ材の洗浄の面では問題ないが、浮遊性ろ材粒子同
士の間に間隔を設けた状態でろ過するため、ろ過能力に
制限を受ける。
【0005】すなわち、上記した公報に例示されるよう
に、従来の生物膜ろ過においては、ろ過能力およびろ材
の洗浄能力の両立は困難であった。また、下水処理、河
川浄化、池浄化、湖沼浄化などに用いられる水処理設備
は景観上の配慮を求められることが多く、従来の水処理
設備の場合、プラントというイメージが強く自然の景観
と調和しないという問題があった。
に、従来の生物膜ろ過においては、ろ過能力およびろ材
の洗浄能力の両立は困難であった。また、下水処理、河
川浄化、池浄化、湖沼浄化などに用いられる水処理設備
は景観上の配慮を求められることが多く、従来の水処理
設備の場合、プラントというイメージが強く自然の景観
と調和しないという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来技術の問題点を解決し、原水(:被処理水)中の窒素
化合物などの栄養塩類の除去率、BOD 除去率、SS除去率
およびろ材の洗浄能力のいずれにも優れ、さらには景観
に優れたろ過槽および該ろ過槽を用いた水処理方法を提
供することを目的とする。
来技術の問題点を解決し、原水(:被処理水)中の窒素
化合物などの栄養塩類の除去率、BOD 除去率、SS除去率
およびろ材の洗浄能力のいずれにも優れ、さらには景観
に優れたろ過槽および該ろ過槽を用いた水処理方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、原水流入
口1からろ材層2の下方に原水を流入せしめ、前記ろ材
層2を上向流で通水するろ過槽3であって、微生物膜が
形成された粒状および/または塊状の浮遊性ろ材4と、
該浮遊性ろ材4の上方に固定配設された浮遊性ろ材浮上
抑止用の多孔材5(50) と、浮遊性ろ材4浮遊域の水中お
よび/または浮遊性ろ材4上方の水中に根6aを有し水面
上方まで植生した植物6と、浮遊性ろ材4の下方に配設
した空気供給管7と、いずれもが前記浮遊性ろ材4より
下方に設けられたろ過槽3への原水流入口1およびろ過
槽3からの汚泥含有排水排出口8を有することを特徴と
するろ過槽である。
口1からろ材層2の下方に原水を流入せしめ、前記ろ材
層2を上向流で通水するろ過槽3であって、微生物膜が
形成された粒状および/または塊状の浮遊性ろ材4と、
該浮遊性ろ材4の上方に固定配設された浮遊性ろ材浮上
抑止用の多孔材5(50) と、浮遊性ろ材4浮遊域の水中お
よび/または浮遊性ろ材4上方の水中に根6aを有し水面
上方まで植生した植物6と、浮遊性ろ材4の下方に配設
した空気供給管7と、いずれもが前記浮遊性ろ材4より
下方に設けられたろ過槽3への原水流入口1およびろ過
槽3からの汚泥含有排水排出口8を有することを特徴と
するろ過槽である。
【0008】第2の発明は、前記した第1の発明のろ過
槽を用い、水面を前記多孔材5(50)の上方に維持した状
態でろ過槽3内に空気を吹き込み、ろ過槽3内に流入す
る原水の処理を行った後、水面を前記多孔材5(50)の下
方に低下させた状態でろ過槽3内に空気を吹き込み、ろ
過槽3内の水を攪拌し、前記浮遊性ろ材4の洗浄を行う
ことを特徴とする水処理方法である。
槽を用い、水面を前記多孔材5(50)の上方に維持した状
態でろ過槽3内に空気を吹き込み、ろ過槽3内に流入す
る原水の処理を行った後、水面を前記多孔材5(50)の下
方に低下させた状態でろ過槽3内に空気を吹き込み、ろ
過槽3内の水を攪拌し、前記浮遊性ろ材4の洗浄を行う
ことを特徴とする水処理方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、I.ろ過槽(第1
の発明)、II. 水処理方法(第2の発明)の順にさらに
詳細に説明する。 〔I.ろ過槽(第1の発明):〕図1に、本発明のろ過槽
の一例を、縦断面図によって示す。
の発明)、II. 水処理方法(第2の発明)の順にさらに
詳細に説明する。 〔I.ろ過槽(第1の発明):〕図1に、本発明のろ過槽
の一例を、縦断面図によって示す。
【0010】なお、図1において、1は原水(被処理
水)流入口、2はろ材層、3はろ過槽、4は微生物膜が
形成された粒状および/または塊状の浮遊性ろ材、5は
浮遊性ろ材浮上抑止用の多孔材、6は植物、6aは植物6
の根、7は空気供給管、8は汚泥含有排水排出口、9は
処理水排出口、10は原水(被処理水)流入管、11は汚泥
含有排水排出管、12は処理水排出管、13は原水(被処理
水)、14は汚泥含有排水、15は処理水、16は空気、17は
噴出空気、18は植物支持部材、19はパイプ、20a、20b
は弁、fは原水(被処理水)および空気の流れ方向を示
す。
水)流入口、2はろ材層、3はろ過槽、4は微生物膜が
形成された粒状および/または塊状の浮遊性ろ材、5は
浮遊性ろ材浮上抑止用の多孔材、6は植物、6aは植物6
の根、7は空気供給管、8は汚泥含有排水排出口、9は
処理水排出口、10は原水(被処理水)流入管、11は汚泥
含有排水排出管、12は処理水排出管、13は原水(被処理
水)、14は汚泥含有排水、15は処理水、16は空気、17は
噴出空気、18は植物支持部材、19はパイプ、20a、20b
は弁、fは原水(被処理水)および空気の流れ方向を示
す。
【0011】すなわち、図1に例示した本発明のろ過槽
3は、微生物膜が形成された粒状および/または塊状の
浮遊性ろ材4と、浮遊性ろ材4の上方に固定配設された
浮遊性ろ材浮上抑止用の多孔材5と、浮遊性ろ材4浮遊
域の水中に根6aを有し水面上方まで植生した植物6と、
浮遊性ろ材4の下方に配設した空気供給管7と、いずれ
もが浮遊性ろ材4より下方に設けられたろ過槽3への原
水流入口1およびろ過槽3からの汚泥含有排水排出口8
とを有する過槽である。
3は、微生物膜が形成された粒状および/または塊状の
浮遊性ろ材4と、浮遊性ろ材4の上方に固定配設された
浮遊性ろ材浮上抑止用の多孔材5と、浮遊性ろ材4浮遊
域の水中に根6aを有し水面上方まで植生した植物6と、
浮遊性ろ材4の下方に配設した空気供給管7と、いずれ
もが浮遊性ろ材4より下方に設けられたろ過槽3への原
水流入口1およびろ過槽3からの汚泥含有排水排出口8
とを有する過槽である。
【0012】図1に示すろ過槽3は、ろ材として浮遊性
ろ材4を用いたろ過槽であり、浮遊性ろ材4は、ろ過槽
3の上部に固定配設されたネット、スクリーンまたは多
孔板などの浮遊性ろ材浮上抑止用の多孔材5によって、
水面上に浮上しないように押さえられ、ろ材層2を形成
している。上記した本発明における浮遊性ろ材4として
は、水中において浮遊する粒状、塊状の非水溶性物質で
あればその種類は特に制限されるものではないが、比重
が1以下のプラスチック製のろ材を用いることが好まし
く、特には、浮遊性の発泡ポリプロピレンなどの浮遊性
の発泡ポリオレフィンを用いることが特に好ましい。
ろ材4を用いたろ過槽であり、浮遊性ろ材4は、ろ過槽
3の上部に固定配設されたネット、スクリーンまたは多
孔板などの浮遊性ろ材浮上抑止用の多孔材5によって、
水面上に浮上しないように押さえられ、ろ材層2を形成
している。上記した本発明における浮遊性ろ材4として
は、水中において浮遊する粒状、塊状の非水溶性物質で
あればその種類は特に制限されるものではないが、比重
が1以下のプラスチック製のろ材を用いることが好まし
く、特には、浮遊性の発泡ポリプロピレンなどの浮遊性
の発泡ポリオレフィンを用いることが特に好ましい。
【0013】これは、発泡ポリオレフィンの場合、比表
面積が大きく微生物の保持量が増加するためである。ま
た、発泡ポリオレフィンとしては、比表面積が800m2/m3
以上のポリプロピレンを用いることが好ましい。なお、
前記した浮遊性ろ材浮上抑止用の多孔材5としては、浮
遊性ろ材が通過しない孔径で構成される多孔材であれば
その具体的構成は特に制限を受けるものではないが、前
記したネット、スクリーンまたは多孔板を用いることが
好ましい。
面積が大きく微生物の保持量が増加するためである。ま
た、発泡ポリオレフィンとしては、比表面積が800m2/m3
以上のポリプロピレンを用いることが好ましい。なお、
前記した浮遊性ろ材浮上抑止用の多孔材5としては、浮
遊性ろ材が通過しない孔径で構成される多孔材であれば
その具体的構成は特に制限を受けるものではないが、前
記したネット、スクリーンまたは多孔板を用いることが
好ましい。
【0014】また、図1に示すろ過槽3は、生物膜ろ過
方式のろ過槽であり、浮遊性ろ材4の表面や孔に好気性
微生物を主体とした微生物膜が形成されている。すなわ
ち、ろ過槽3においては、溶解性有機物が、微生物膜お
よび空気供給管7から供給される噴出空気(曝気用空
気)17の作用で分解され BOD(有機物)が除去されると
共に、SS(:懸濁物質)などがろ過、除去される。
方式のろ過槽であり、浮遊性ろ材4の表面や孔に好気性
微生物を主体とした微生物膜が形成されている。すなわ
ち、ろ過槽3においては、溶解性有機物が、微生物膜お
よび空気供給管7から供給される噴出空気(曝気用空
気)17の作用で分解され BOD(有機物)が除去されると
共に、SS(:懸濁物質)などがろ過、除去される。
【0015】また、ろ過槽3の上部には、植物支持部材
18のパイプ19に茎が差し込まれ、浮遊性ろ材4浮遊域の
水中に根6aを有する植物6が水面上方まで植生してい
る。なお、本発明においては、ろ過槽3の上部に固定配
設されたネット、スクリーン、多孔板などの浮遊性ろ材
浮上抑止用の多孔材5の孔径や形状などを調整すること
によって、図1に示すように植物6の根6aまたさらに茎
を浮遊性ろ材4浮遊域の水中まで生育させることがで
き、また後記する図2に示すように植物6の根6aの生育
をろ材浮上抑止用の多孔材の上面までにとどめ、多孔材
上方の水中における根6aの生育密度を高め、繁茂する根
のろ過、吸着作用によって処理水のSSをさらに低減する
こともできる。
18のパイプ19に茎が差し込まれ、浮遊性ろ材4浮遊域の
水中に根6aを有する植物6が水面上方まで植生してい
る。なお、本発明においては、ろ過槽3の上部に固定配
設されたネット、スクリーン、多孔板などの浮遊性ろ材
浮上抑止用の多孔材5の孔径や形状などを調整すること
によって、図1に示すように植物6の根6aまたさらに茎
を浮遊性ろ材4浮遊域の水中まで生育させることがで
き、また後記する図2に示すように植物6の根6aの生育
をろ材浮上抑止用の多孔材の上面までにとどめ、多孔材
上方の水中における根6aの生育密度を高め、繁茂する根
のろ過、吸着作用によって処理水のSSをさらに低減する
こともできる。
【0016】本発明においては、植物6の根6aは、浮遊
性ろ材4浮遊域の水中および浮遊性ろ材4上方の水中の
両領域に生育してもよい。図1に示すろ過槽3において
は、原水(被処理水)13が、ろ過槽3の下部に設けられ
た原水(被処理水)流入口1から浮遊性ろ材4の下方に
流入する。浮遊性ろ材4の下方に流入した原水は、ろ過
槽3内を上向きに通水され、浮遊性ろ材4によってS
S(:懸濁物質)などが捕捉・除去される。
性ろ材4浮遊域の水中および浮遊性ろ材4上方の水中の
両領域に生育してもよい。図1に示すろ過槽3において
は、原水(被処理水)13が、ろ過槽3の下部に設けられ
た原水(被処理水)流入口1から浮遊性ろ材4の下方に
流入する。浮遊性ろ材4の下方に流入した原水は、ろ過
槽3内を上向きに通水され、浮遊性ろ材4によってS
S(:懸濁物質)などが捕捉・除去される。
【0017】また、空気供給管7から、生物膜処理に必
要な空気が浮遊性ろ材4の下方に供給され、原水が浮遊
性ろ材4の層を上向きに通水される過程で、浮遊性ろ材
4の表面および孔に付着した微生物膜および曝気用空気
の作用で溶解性有機物質が吸着、分解・除去される。浮
遊性ろ材4によってSSおよび溶解性有機物質が除去され
た処理水は清澄な水であるが、富栄養化の原因となるN
化合物を主体とする栄養塩類は微生物によって吸収され
る分しか除去されない。
要な空気が浮遊性ろ材4の下方に供給され、原水が浮遊
性ろ材4の層を上向きに通水される過程で、浮遊性ろ材
4の表面および孔に付着した微生物膜および曝気用空気
の作用で溶解性有機物質が吸着、分解・除去される。浮
遊性ろ材4によってSSおよび溶解性有機物質が除去され
た処理水は清澄な水であるが、富栄養化の原因となるN
化合物を主体とする栄養塩類は微生物によって吸収され
る分しか除去されない。
【0018】これに対して、図1に示すろ過槽において
は、浮遊性ろ材4を通過した処理水中のN化合物などを
主体とする栄養塩類が植物6の根6aによって吸収され、
窒素、SSおよびBOD のいずれもが除去された清澄な水が
処理水排出口9からろ過槽3の系外に排出される。さら
に、図1に示すろ過槽においては、浮遊性ろ材4の形状
が粒状および/または塊状であるため、浮遊性ろ材4と
植物6の根6aまたはさらに茎との接触点が多く、植物の
根6aから供給される分泌物および植物6の根6aに生育、
増殖する好気性微生物によって浮遊性ろ材4および植物
6の根6aをとりまく生態系が活性化し、水質の浄化機能
を高めることができる。
は、浮遊性ろ材4を通過した処理水中のN化合物などを
主体とする栄養塩類が植物6の根6aによって吸収され、
窒素、SSおよびBOD のいずれもが除去された清澄な水が
処理水排出口9からろ過槽3の系外に排出される。さら
に、図1に示すろ過槽においては、浮遊性ろ材4の形状
が粒状および/または塊状であるため、浮遊性ろ材4と
植物6の根6aまたはさらに茎との接触点が多く、植物の
根6aから供給される分泌物および植物6の根6aに生育、
増殖する好気性微生物によって浮遊性ろ材4および植物
6の根6aをとりまく生態系が活性化し、水質の浄化機能
を高めることができる。
【0019】また、本発明によれば、ろ過槽3の上部に
おいて植物6が水面上方まで植生しているため、ろ過槽
3から構成される水処理設備が自然の景観と調和し、景
観に優れた親水空間を形成することができる。次に、図
2に、本発明のろ過槽の他の一例を、縦断面図によって
示す。なお、図2において、50は浮遊性ろ材浮上抑止用
の多孔材を示し、その他の符号は前記した図1と同一の
内容を示す。
おいて植物6が水面上方まで植生しているため、ろ過槽
3から構成される水処理設備が自然の景観と調和し、景
観に優れた親水空間を形成することができる。次に、図
2に、本発明のろ過槽の他の一例を、縦断面図によって
示す。なお、図2において、50は浮遊性ろ材浮上抑止用
の多孔材を示し、その他の符号は前記した図1と同一の
内容を示す。
【0020】図2に示すろ過槽3は、前記した図1のろ
過槽においてネット、スクリーン、多孔板などの多孔材
5の孔径を小さくし、植物6の根6aの生育を多孔材50の
上面までにとどめ、多孔材上方の水中における根6aの生
育密度を高めたろ過槽である。図2に示すろ過槽3によ
れば、植物6の根6aから供給される分泌物および植物6
の根6aに生育、増殖する好気性微生物による植物6の根
6aをとりまく生態系の発達により、水質の浄化機能を高
めることができる。
過槽においてネット、スクリーン、多孔板などの多孔材
5の孔径を小さくし、植物6の根6aの生育を多孔材50の
上面までにとどめ、多孔材上方の水中における根6aの生
育密度を高めたろ過槽である。図2に示すろ過槽3によ
れば、植物6の根6aから供給される分泌物および植物6
の根6aに生育、増殖する好気性微生物による植物6の根
6aをとりまく生態系の発達により、水質の浄化機能を高
めることができる。
【0021】また、多孔材上方の水中に繁茂する根6aの
ろ過、吸着作用によって処理水のSSをさらに低減するこ
とができる。以上、本発明のろ過槽および該ろ過槽によ
る水質浄化の機構について述べたが、図1および図2に
例示した本発明のろ過槽においては、下記で述べるよう
に、前記した原水(被処理水)の処理を行った後、水面
を多孔材5(50)の下方に低下させた状態でろ過槽3内に
空気を吹き込みろ過槽3内の水を攪拌し、浮遊性ろ材4
の洗浄を行う。
ろ過、吸着作用によって処理水のSSをさらに低減するこ
とができる。以上、本発明のろ過槽および該ろ過槽によ
る水質浄化の機構について述べたが、図1および図2に
例示した本発明のろ過槽においては、下記で述べるよう
に、前記した原水(被処理水)の処理を行った後、水面
を多孔材5(50)の下方に低下させた状態でろ過槽3内に
空気を吹き込みろ過槽3内の水を攪拌し、浮遊性ろ材4
の洗浄を行う。
【0022】〔II. 水処理方法(第2の発明):〕前記
したように、本発明の水処理方法は、前記した本発明の
ろ過槽を用い、水面を多孔材5(50)の上方に維持した状
態でろ過槽3内に空気を吹き込み、ろ過槽3内に流入す
る原水の処理を行った後、水面を多孔材5(50)の下方に
低下させた状態でろ過槽3内に空気を吹き込むことによ
ってろ過槽3内の水を攪拌し、浮遊性ろ材4の洗浄を行
う水処理方法である。
したように、本発明の水処理方法は、前記した本発明の
ろ過槽を用い、水面を多孔材5(50)の上方に維持した状
態でろ過槽3内に空気を吹き込み、ろ過槽3内に流入す
る原水の処理を行った後、水面を多孔材5(50)の下方に
低下させた状態でろ過槽3内に空気を吹き込むことによ
ってろ過槽3内の水を攪拌し、浮遊性ろ材4の洗浄を行
う水処理方法である。
【0023】本発明の水処理方法によれば、水面を多孔
材5(50)の上方に維持した状態でろ過槽3内に空気を吹
き込みろ過槽3内に流入する原水(被処理水)の処理を
行う。次に、所定時間経過後もしくはSS捕捉量が所定量
に達した段階で、図3に示すように、水面を多孔材5(5
0)の下方に低下させた状態でろ過槽3内に空気を吹き込
むことによってろ過槽3内の水(洗浄水)を攪拌し、浮
遊性ろ材4に付着したSSなどを剥離、分離し、浮遊性ろ
材4の洗浄を行う。
材5(50)の上方に維持した状態でろ過槽3内に空気を吹
き込みろ過槽3内に流入する原水(被処理水)の処理を
行う。次に、所定時間経過後もしくはSS捕捉量が所定量
に達した段階で、図3に示すように、水面を多孔材5(5
0)の下方に低下させた状態でろ過槽3内に空気を吹き込
むことによってろ過槽3内の水(洗浄水)を攪拌し、浮
遊性ろ材4に付着したSSなどを剥離、分離し、浮遊性ろ
材4の洗浄を行う。
【0024】なお、図3において21は洗浄水を示し、洗
浄水は、原水流入管10の分岐管である新水供給管から原
水流入口1を用いて新水を供給することによって供給で
きる。浮遊性ろ材4の洗浄時に浮遊性ろ材から剥離、分
離したSSなどはろ過槽3の底部に沈降し、汚泥含有排水
排出口8から系外へ排出され、処理される。
浄水は、原水流入管10の分岐管である新水供給管から原
水流入口1を用いて新水を供給することによって供給で
きる。浮遊性ろ材4の洗浄時に浮遊性ろ材から剥離、分
離したSSなどはろ過槽3の底部に沈降し、汚泥含有排水
排出口8から系外へ排出され、処理される。
【0025】浮遊性ろ材4の洗浄終了後は、再度、原水
(被処理水)をろ過槽3内に導入し、水面を多孔材5(5
0)の上方に維持した状態でろ過槽3内に空気を吹き込み
原水の処理を行う。上記した本発明の水処理法によれ
ば、浮遊性ろ材4の洗浄時に、浮遊性ろ材4が多孔材5
(50)による束縛を受けず、水中において自由に移動し、
浮遊性ろ材粒子と水との相対移動および浮遊性ろ材粒子
同士の接触によって、短時間かつ効果的にろ材の洗浄を
行うことができる。
(被処理水)をろ過槽3内に導入し、水面を多孔材5(5
0)の上方に維持した状態でろ過槽3内に空気を吹き込み
原水の処理を行う。上記した本発明の水処理法によれ
ば、浮遊性ろ材4の洗浄時に、浮遊性ろ材4が多孔材5
(50)による束縛を受けず、水中において自由に移動し、
浮遊性ろ材粒子と水との相対移動および浮遊性ろ材粒子
同士の接触によって、短時間かつ効果的にろ材の洗浄を
行うことができる。
【0026】また、本発明の水処理法によれば、前記し
たように、微生物が植物6の水中に繁茂した根6a、茎に
も増殖し、浮遊性ろ材4、植物6の根6aをとりまく生態
系の発達による微生物の活性化により、水質の浄化機能
を高めることができる。また、従来のろ過槽において
は、ろ材洗浄直後は、微細な浮遊物質(SS)がろ材上部
から処理水排出口を経由してろ過槽の系外に流出するた
め、所定時間、処理水を再度原水槽へ戻していたが、本
発明の水処理方法によれば、植物6の水中に繁茂した根
6a、茎によって微細な浮遊物質(SS)が吸着、捕捉され
るため、ろ材洗浄後、処理水を再度原水槽へ戻すことな
く、短時間で原水の処理を再開できる。
たように、微生物が植物6の水中に繁茂した根6a、茎に
も増殖し、浮遊性ろ材4、植物6の根6aをとりまく生態
系の発達による微生物の活性化により、水質の浄化機能
を高めることができる。また、従来のろ過槽において
は、ろ材洗浄直後は、微細な浮遊物質(SS)がろ材上部
から処理水排出口を経由してろ過槽の系外に流出するた
め、所定時間、処理水を再度原水槽へ戻していたが、本
発明の水処理方法によれば、植物6の水中に繁茂した根
6a、茎によって微細な浮遊物質(SS)が吸着、捕捉され
るため、ろ材洗浄後、処理水を再度原水槽へ戻すことな
く、短時間で原水の処理を再開できる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに具体
的に説明する。 (実施例)前記した図1に示すろ過槽を用い、前記した
本発明の水処理方法にしたがって河川水の浄化を行っ
た。
的に説明する。 (実施例)前記した図1に示すろ過槽を用い、前記した
本発明の水処理方法にしたがって河川水の浄化を行っ
た。
【0028】なお、浮遊性ろ材4としては、比重が 0.
8、比表面積が800m2/m3以上の塊状発泡ポリプロピレン
を用い、塊状発泡ポリプロピレンの表面および孔部に微
生物膜を形成したろ材を用いた。水質としては、原水お
よび処理水について、BOD 、SSおよびT-N(:全窒素)を
測定した。
8、比表面積が800m2/m3以上の塊状発泡ポリプロピレン
を用い、塊状発泡ポリプロピレンの表面および孔部に微
生物膜を形成したろ材を用いた。水質としては、原水お
よび処理水について、BOD 、SSおよびT-N(:全窒素)を
測定した。
【0029】また、ろ材洗浄時には、空気供給管7から
の空気供給量を原水処理時に対して増加してろ材洗浄を
行った。表1に、得られた試験結果を示す。 (比較例)前記した図1に示すろ過槽において植物6を
栽植しなかった以外は前記した実施例と同様の条件で河
川水の浄化を行った。
の空気供給量を原水処理時に対して増加してろ材洗浄を
行った。表1に、得られた試験結果を示す。 (比較例)前記した図1に示すろ過槽において植物6を
栽植しなかった以外は前記した実施例と同様の条件で河
川水の浄化を行った。
【0030】水質としては、前記した実施例と同様に、
原水および処理水について、BOD 、SSおよびT-N(:全窒
素)を測定した。表1に、得られた試験結果を示す。表
1に示すように、本発明によれば、原水(被処理水)中
の窒素(:N化合物)の除去率、BOD 除去率およびSS除
去率のいずれにも優れたろ過槽および水処理方法を提供
することが可能であることが分かった。
原水および処理水について、BOD 、SSおよびT-N(:全窒
素)を測定した。表1に、得られた試験結果を示す。表
1に示すように、本発明によれば、原水(被処理水)中
の窒素(:N化合物)の除去率、BOD 除去率およびSS除
去率のいずれにも優れたろ過槽および水処理方法を提供
することが可能であることが分かった。
【0031】また、前記した実施例と同一の条件で長期
試験を行った結果、窒素除去率、BOD 除去率およびSS除
去率の低下は見られず、ろ材表面における付着物の増加
も僅かであった。
試験を行った結果、窒素除去率、BOD 除去率およびSS除
去率の低下は見られず、ろ材表面における付着物の増加
も僅かであった。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、原水(:被処理水)中
のN化合物などの栄養塩類の除去率、BOD 除去率、SS除
去率およびろ材の洗浄能力のいずれにも優れ、さらには
景観に優れたろ過槽および水処理方法を提供することが
可能となった。
のN化合物などの栄養塩類の除去率、BOD 除去率、SS除
去率およびろ材の洗浄能力のいずれにも優れ、さらには
景観に優れたろ過槽および水処理方法を提供することが
可能となった。
【図1】本発明のろ過槽の一例を示す縦断面図である。
【図2】本発明のろ過槽の一例を示す縦断面図である。
【図3】本発明におけるろ材洗浄法を示す説明図(ろ過
槽の縦断面図)である。
槽の縦断面図)である。
1 原水(被処理水)流入口 2 ろ材層 3 ろ過槽 4 微生物膜が形成された粒状および/または塊状の浮
遊性ろ材 5、50 浮遊性ろ材浮上抑止用の多孔材 6 植物 6a 植物の根 7 空気供給管 8 汚泥含有排水排出口 9 処理水排出口 10 原水(被処理水)流入管 11 汚泥含有排水排出管 12 処理水排出管 13 原水(被処理水) 14 汚泥含有排水 15 処理水 16 空気 17 噴出空気 18 植物支持部材 19 パイプ 20a 、20b 弁 21 洗浄水 f 原水(被処理水)および空気の流れ方向
遊性ろ材 5、50 浮遊性ろ材浮上抑止用の多孔材 6 植物 6a 植物の根 7 空気供給管 8 汚泥含有排水排出口 9 処理水排出口 10 原水(被処理水)流入管 11 汚泥含有排水排出管 12 処理水排出管 13 原水(被処理水) 14 汚泥含有排水 15 処理水 16 空気 17 噴出空気 18 植物支持部材 19 パイプ 20a 、20b 弁 21 洗浄水 f 原水(被処理水)および空気の流れ方向
Claims (2)
- 【請求項1】 原水流入口(1) からろ材層(2) の下方に
原水を流入せしめ、前記ろ材層(2) を上向流で通水する
ろ過槽(3) であって、微生物膜が形成された粒状および
/または塊状の浮遊性ろ材(4) と、該浮遊性ろ材(4) の
上方に固定配設された浮遊性ろ材浮上抑止用の多孔材
(5、50) と、浮遊性ろ材(4) 浮遊域の水中および/また
は浮遊性ろ材(4) 上方の水中に根(6a)を有し水面上方ま
で植生した植物(6) と、浮遊性ろ材(4) の下方に配設し
た空気供給管(7) と、いずれもが前記浮遊性ろ材(4) よ
り下方に設けられたろ過槽(3) への原水流入口(1) およ
びろ過槽(3) からの汚泥含有排水排出口(8) を有するこ
とを特徴とするろ過槽。 - 【請求項2】 請求項1記載のろ過槽を用い、水面を前
記多孔材(5、50) の上方に維持した状態でろ過槽(3) 内
に空気を吹き込み、ろ過槽(3) 内に流入する原水の処理
を行った後、水面を前記多孔材(5、50) の下方に低下さ
せた状態でろ過槽(3) 内に空気を吹き込み、ろ過槽(3)
内の水を攪拌し、前記浮遊性ろ材(4)の洗浄を行うこと
を特徴とする水処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000325131A JP2002126777A (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | ろ過槽および水処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000325131A JP2002126777A (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | ろ過槽および水処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002126777A true JP2002126777A (ja) | 2002-05-08 |
Family
ID=18802547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000325131A Pending JP2002126777A (ja) | 2000-10-25 | 2000-10-25 | ろ過槽および水処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002126777A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040003489A (ko) * | 2002-07-03 | 2004-01-13 | 상 을 이 | 자연정화시설로 뻘이 유입되는 것을 예방하는 하천오염수의 수생식물 전처리 시스템 |
JP2004237141A (ja) * | 2003-02-03 | 2004-08-26 | Tomoharu Takashima | 浮島式水質浄化装置 |
CN100337941C (zh) * | 2005-12-15 | 2007-09-19 | 徐祖信 | 改进型序批式人工湿地污水处理方法 |
WO2009154539A1 (en) * | 2008-06-18 | 2009-12-23 | Phytohydrology Europe Ab | A floating plant bed for biological water treatment |
CN102627354A (zh) * | 2012-03-23 | 2012-08-08 | 华东师范大学 | 去除悬浮颗粒物的立体组合式人工生态浮床 |
KR101381332B1 (ko) | 2012-03-26 | 2014-04-04 | 관동대학교산학협력단 | 친환경 생물접촉식 빗물 처리장치 |
WO2015016440A1 (ko) * | 2013-07-31 | 2015-02-05 | 주식회사 현진기업 | 비점오염제거를 위한 수생식물식재용 성장박스 시스템 |
CN105084549A (zh) * | 2015-09-22 | 2015-11-25 | 广西壮族自治区中国科学院广西植物研究所 | 一种景观生态浮床 |
CN108176132A (zh) * | 2018-03-02 | 2018-06-19 | 山东省淡水渔业研究院(山东省淡水渔业监测中心) | 活体浮游生物检测用高泥沙水除泥沙、净化系统及相应方法 |
CN109205792A (zh) * | 2018-09-18 | 2019-01-15 | 环境保护部南京环境科学研究所 | 一种黑臭河道综合系统治理方法 |
CN110248898A (zh) * | 2017-02-07 | 2019-09-17 | 威立雅水务解决方案与技术支持公司 | 具有整合了净化用植物和生物质移动载体的序批反应器的生物处理设备以及实施方法 |
-
2000
- 2000-10-25 JP JP2000325131A patent/JP2002126777A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015016440A1 (ko) * | 2013-07-31 | 2015-02-05 | 주식회사 현진기업 | 비점오염제거를 위한 수생식물식재용 성장박스 시스템 |
CN105084549A (zh) * | 2015-09-22 | 2015-11-25 | 广西壮族自治区中国科学院广西植物研究所 | 一种景观生态浮床 |
CN110248898A (zh) * | 2017-02-07 | 2019-09-17 | 威立雅水务解决方案与技术支持公司 | 具有整合了净化用植物和生物质移动载体的序批反应器的生物处理设备以及实施方法 |
CN108176132A (zh) * | 2018-03-02 | 2018-06-19 | 山东省淡水渔业研究院(山东省淡水渔业监测中心) | 活体浮游生物检测用高泥沙水除泥沙、净化系统及相应方法 |
CN108176132B (zh) * | 2018-03-02 | 2023-05-09 | 山东省淡水渔业研究院(山东省淡水渔业监测中心) | 活体浮游生物检测用高泥沙水除泥沙、净化系统及相应方法 |
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