JP2002126405A - 消泡剤組成物 - Google Patents

消泡剤組成物

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JP2002126405A
JP2002126405A JP2000324770A JP2000324770A JP2002126405A JP 2002126405 A JP2002126405 A JP 2002126405A JP 2000324770 A JP2000324770 A JP 2000324770A JP 2000324770 A JP2000324770 A JP 2000324770A JP 2002126405 A JP2002126405 A JP 2002126405A
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alkylene oxide
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mol
water
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JP2000324770A
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Yoshikazu Goto
芳和 五藤
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San Nopco Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 各種の発泡性水溶液を扱う工業の各種工程で
発生する気泡に対し優れたノックダウン性、消泡持続性
を発揮できる消泡剤組成物を提供すること。 【解決手段】 炭素数17以上の直鎖型第一級モノアル
コールと炭素数2〜4のアルキレンオキシドとの化合物
[A]と、炭素数9〜15の分岐型第一級モノアルコー
ルと炭素数2〜3のアルキレンオキシドとの化合物およ
び/または炭素数9〜15の直鎖型第二級モノアルコー
ルと炭素数2〜3のアルキレンオキシドとの化合物
[B]からなり、ブチルジグリコール25質量%水溶液
法での曇点が32〜48℃である消泡剤組成物、ならび
に上記[A]、[B]および炭素数17以上で融点が2
0℃以下の脂肪族モノカルボン酸の、ナトリウム、カリ
ウム、セシウム、マグネシウムおよびアルミニウムの群
から選ばれる金属塩[C]からなり、曇点が32〜48
℃である消泡剤組成物による。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエーテル系の消
泡剤に関する。さらに詳しくは発泡性水溶液を取り扱う
諸工業、例えば紙パルプの製造工業やその抄紙工程、建
築材料製造工業やその抄造工程、染料工業および染色工
業、発酵工業、合成樹脂製造工業、合成ゴム製造工業、
インキ、塗料工業および繊維加工工業などの各工程、ま
たそれらの排水処理工程で発生する気泡に対して優れた
消泡性を発揮し、かつ抄紙、抄造などの工程を経て得ら
れた最終製品である紙や建材ボードなどの耐水性を低下
させることの少ない新規な消泡剤組成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来からこれらの工業用としては、水分
散性が良好で最終製品にオイルスポット、ピンホールや
はじき、油浮き等の弊害がなく、またスカムや沈殿物の
発生が殆ど見られないポリエーテル系の消泡剤が好んで
用いられている。例えばステアリルアルコール、ジプロ
ピレングリコール、グリセリンおよびソルビタンなどの
1価〜多価のアルコールにアルキレンオキシドを付加し
たもの(特公昭45−30189号、特公昭49−38
923号、特開昭54−133484号、および特公昭
61−7847号公報など)や、アルキルフェノールに
アルキレンオキシドを付加したもの(特公昭47−32
511号公報)またはこれらの末端水酸基をエステル化
したもの(特開昭52−97385号公報、特開昭56
−48210号各公報等)などが知られている。
【0003】前述のポリエーテル系消泡剤を抄紙工程で
使用して得た紙は、例えば高級アルコールの乳化物であ
るエマルション系消泡剤を用いた場合に較べて耐水性が
劣るという問題があった。また従来からポリエーテル系
消泡剤に長鎖脂肪酸のアルカリ土類金属塩などの有機固
形物を加え(特開平10−323505など)たり、高
級脂肪酸を加え(特開平9−308804など)て消泡
性の改良を図ったり、または脂肪酸アンモニウム塩を加
え(特開平9−117608など)て消泡剤の水希釈安
定性の改良を図った例はあるが、いずれの場合も耐水性
を改良する効果は見られない。さらに抄紙工程で泡立ち
している白水に消泡剤を添加した場合、エマルション系
消泡剤では添加直後に極めて優れた消泡性(ノックダウ
ン性と呼ぶ)が見られるが、従来のポリエーテル系では
消泡持続性は優れているものの、ノックダウン性はエマ
ルション系には及ばなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにポリエーテ
ル系消泡剤ではエマルション系消泡剤に比べて、最終製
品の耐水性を低下させ、またノックダウン性において劣
るという欠点があった。よって本発明の目的は優れた消
泡持続性を維持し、エマルション系並みのノックダウン
性を備え、かつ最終的に得られる製品の耐水性を低下さ
せないポリエーテル系消泡剤を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討を重
ねた結果本発明に達した。すなわち、炭素数17以上の
直鎖型第一級モノアルコールと炭素数2〜4のアルキレ
ンオキシドとの化合物[A]と、炭素数9〜15の分岐
型第一級モノアルコールと炭素数2〜3のアルキレンオ
キシドとの化合物および/または炭素数9〜15の直鎖
型第二級モノアルコールと炭素数2〜3のアルキレンオ
キシドとの化合物[B]からなり、ブチルジグリコール
25質量%水溶液法での曇点が32〜48℃である消泡
剤組成物、ならびに[A]、[B]および炭素数17以
上で融点が20℃以下の脂肪族モノカルボン酸の、ナト
リウム、カリウム、セシウム、マグネシウムおよびアル
ミニウムの群から選ばれる金属塩[C]からなり、曇点
が32〜48℃である消泡剤組成物である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において[A]の炭素数1
7以上の直鎖型第一級モノアルコールとは、平均炭素数
が17以上の直鎖アルキル基を持ち、かつ水酸基がアル
キル基の末端に位置しているモノアルコールで、ヘプタ
デシルアルコール、ステアリルアルコール、ノナデシル
アルコール、エイコシルアルコールなどの1価のアルコ
ールおよびこれらを主成分とする混合アルコールなどが
挙げられる。これらは単独で、または混合物として用い
ることが出来る。アルコールの炭素数が平均17未満の
場合消泡性が不十分となり、またサイズ度も低下する。
【0007】本発明において[A]の製造に用いる炭素
数2〜4のアルキレンオキシドとしては、エチレンオキ
シド(以下、EOと略記)、プロピレンオキシド(以
下、POと略記)、1,2−ブチレンオキシド(以下、
BOと略記)等が挙げられる。アルコールに対する付加
モル数は、EOが2〜5好ましくは3〜4、POが10
〜20好ましくは12〜18、BOが0〜3好ましくは
0〜2である。BOが増加すると耐水性は改善される
が、3モルを超えると消泡性が低下する。アルキレンオ
キシドの付加重合の順序は特に限定されず、その重合形
式もブロック、ランダム何れでもよい。
【0008】本発明において[B]の炭素数9〜15の
分岐型第一級モノアルコールおよび/または炭素数9〜
15の直鎖型第二級モノアルコールとは、いわゆるY字
型構造を持つアルコールのことで、平均炭素数9〜15
の分岐のアルキル基と1個の第一級水酸基を持つアルコ
ールおよび平均炭素数9〜15の直鎖のアルキル基を持
ち、かつ水酸基が2級炭素に位置するモノアルコールお
よびこれらの混合物のことである。主にオキソ法、チー
グラー法などによる合成アルコールで、イソデシルアル
コール、イソトリデシルルアルコール、2−ブチルオク
タノール、2−ヘキシルオクタノールまたはおよびこれ
らの混合物等およびノルマルパラフィン酸化法による炭
素数12〜14の直鎖のアルキル基を持つソフタノール
[株式会社日本触媒製]等が挙げられる。水酸基はでき
るだけアルコール分子の中央部にあることが好ましい。
炭素数の平均値が9未満または15を越えると、ノック
ダウン性、耐水性を改善する事ができない。
【0009】本発明において[B]の製造に用いる炭素
数2〜3のアルキレンオキシドとしては、EO、POが
挙げられる。アルコールに対する付加モル数は、2〜6
好ましくは3〜5、このうちEOは2〜5、好ましくは
3〜4である。アルキレンオキシドの付加モル数が2〜
6モルの範囲を超えるとノックダウン性、耐水性を改善
する事ができない。アルキレンオキシドの付加重合の順
序は特に限定されず、その重合形式もブロック、ランダ
ム何れでもよい。
【0010】本発明において表面張力とは、ジュヌーイ
型表面張力計で測定する静的表面張力のことである。本
発明の[B]の表面張力は、25℃、0.1%水溶液で
の測定で40mN/m以下、好ましくは38mN/m以
下の値であることが必要である。40mN/m以上の場
合はノックダウン性、耐水性を改善する事ができない。
【0011】本発明において[C]の炭素数17以上で
融点が20℃以下の脂肪族モノカルボン酸とは、例えば
オレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸、分岐のア
ルキル基や不飽和脂環基等を持つカルボン酸およびこれ
らの混合物、また動植物油から得られる平均炭素数が1
7以上の混合脂肪酸等が挙げられる。これらのうち特に
好ましいのはオレイン酸である。ステアリン酸などの融
点が20℃以上のカルボン酸を用いると消泡剤組成物が
常温で固化またはペースト化したり、凝固物を生じて不
均一となることがあり取り扱い性が低下する。また平均
炭素数が17未満のカルボン酸、例えば2−エチルヘキ
シル酸などを用いた場合は耐水性の改善が見られない。
【0012】本発明において[C]の中和塩を成す金属
としてナトリウム、カリウム、セシウム、マグネシウ
ム、アルミニウムが使用でき、これらのうち好ましいの
はカリウムおよびマグネシウムであり、特に好ましいの
はカリウムである。リチウム、バリウムなどの金属を用
いると消泡剤組成物が常温で固化または白濁したり、沈
殿を生じて不均一となることがあり、充分な消泡性、耐
水性が得られない。
【0013】本消泡剤組成物は、[A]、[B]にカリ
ウムやマグネシウムなどの水酸化物またはアルコラート
などを加えた後に脂肪族モノカルボン酸を加えて
[A]、[B]中で金属塩を生成させても、または該金
属塩を[A]、[B]に直接加えて作成してもよい。ま
た水酸化カリウムなどを触媒として[A]、[B]を重
合した場合は、そのまま該カルボン酸を加えて本消泡剤
組成物を作成することもできる。
【0014】本発明において[A]/[B]/[C]は
質量比で、99.5〜87.0/.50〜10.0部/
0〜3.0部である。[B]、[C]ともこの範囲以上
に多く配合することは消泡性に悪影響を与え、またこの
範囲以下ではノックダウン性、耐水性を改善する事がで
きない。
【0015】本発明の消泡剤組成物は、水を1〜20%
(質量%、以下同じ)加えて濃度を99〜80%に希釈
した水溶液の状態としてもよい。水で希釈する場合は、
まず常温または50℃以下にて[A]に[B]を加え、
または[A]中で[B]を生成させて十分攪拌し、次い
で水を徐々に加えて所定の濃度に調整する。水を8%程
度以上加えると引火点の測定が不可能となり、消防法上
の危険物に非該当となるので貯蔵保管上の簡便性が得ら
れる。また消泡性に関しても、水を1〜20%加えると
初期消泡性の改善が見られる。水を20%を超えて加え
ると粘度の上昇が顕著となり、取り扱い性に劣る。例え
ば水を10%加えた場合は200mPa・s/20℃で
あるが、30%加えた場合は同温度でペースト状とな
る。75%以上加えた場合は静置すると沈降分離を生ず
る。消泡性に関しては、水を20%を超えて加えた場合
には消泡性が低下する。
【0016】本発明において曇点とは非イオン系界面活
性剤の親水性の尺度となるもので、曇点の高い化合物ほ
ど親水性が大きいことを表わしている。本発明での測定
法はISO1065−1975(E)、「エチレンオキ
シド系非イオン界面活性剤−曇り点測定法」の中の「測
定法B」に準じた。すなわち、まず25質量%のブチル
ジグリコール(ブタノール/EO2モル付加物)水溶液
に、試料を10質量%濃度になるように溶解する。次い
でこの試料溶液約5ccを試験管に採り、試験管中に温
度計を入れて攪拌しながら徐々に加熱するとついには試
料溶液が白濁する。次いで攪拌しながら徐々に冷却し、
試料溶液が白濁から透明に転ずる温度を読みとり、これ
を曇点とする。本発明の組成物の曇点は32〜48℃、
好ましくは35〜45℃である。曇点が48℃を越えて
も、また32℃を下廻っても親水性/疎水性のバランス
が崩れて十分な消泡性が得られず、耐水性も低下する。
【0017】本発明において、アルキレンオキシドの反
応に用いられる重合形式としてはアニオン重合、カチオ
ン重合あるいは配位アニオン重合等が挙げられる。これ
らの重合形式は単独で用いられても、併用して用いられ
ても構わない。また触媒としては、アルカリあるいはア
ルカリ土類金属の水酸化物、アルコラートまたは炭酸塩
およびトリアルキルアミン等、塩化第二錫、トリフッ化
ホウ素等のルイス酸系触媒や鉱酸等、特開昭63−27
7236号公報に見られる複合金属シアノ錯体あるいは
特公平5−14734号公報に見られる有機アルミニゥ
ムポルフィリン錯体等が用いられる。これらのうち好ま
しくは、水酸化カリウム、水酸化セシウムである。触媒
の使用量は重合終了時の該化合物に対して0.05〜
3.0質量%の範囲であり、好ましくは0.1〜2.0
質量%である。
【0018】本発明において、アルキレンオキシドの反
応は通常の条件下で実施されてよく、例えば温度は70
〜150℃、好ましくは80〜140℃である。また、
重合中の最高圧力(ゲージ圧)は0.8MPa以下、好
ましくは0.6MPa以下である。
【0019】本発明において、該アルコールと該アルキ
レンオキシドとの反応により得られる[A]、[B]の
触媒は除去しても、また除去せずにそのまま用いてもよ
い。触媒の除去方法としては、酸性成分によりアルカリ
性触媒を中和し、生じた塩を濾過除去する方法、アルカ
リ吸着剤または酸吸着剤を用いる方法、溶媒に溶かして
水洗除去する方法、イオン交換樹脂を用いる方法、アル
カリ性触媒を炭酸ガスで中和して、生じた炭酸塩を濾過
する方法および各種有機酸、無機酸またはアルカリ成分
により中和する方法等があるが、そのいずれを用いても
差し支えない。
【0020】本発明の消泡剤組成物は、水にて希釈した
分散液の状態としても、また未希釈のままで発泡系に添
加しても良い。また本発明の消泡剤組成物の発泡性水溶
液に対する添加量は通常、0.1〜1,000ppmで
あり、好ましくは1〜100ppmである。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。消
泡性および耐水性の試験結果は表1および2に記載し
た。尚、実施例、比較例における部は質量部を意味す
る。また特に記載のない限り、用いた原料はすべて試薬
特級品を用いた。
【0022】[消泡性試験方法1]ガラス製シリンダー
(以下、発泡管と称す)に発泡性試験水(新聞用紙抄紙
白水、以下白水と称するる)750mlを入れ、40℃
に温調する。このときの液面を基準として泡高さを測定
する。次いでポンプを用いて発泡管の底部から白水を
3,000ml/分で循環しながら、発泡管上部より1
50mm下の試験液水面に落下させる。泡高さが100
mmに達した時点でマイクロピペットにて消泡剤5.0
ppm(対白水)を添加する。白水の循環を持続し、変
化する泡高さを5分間追跡する。試験開始15秒後のデ
ータがノックダウン性を、1分後のデータが初期消泡性
を、5分後のデータが消泡持続性を示している。試験結
果は表1に記載した。
【0023】[耐水性試験方法1]下記の試験紙作成条
件により得た紙を用いてのステキヒトサイズ度試験(J
IS P8122)にて全平均値(秒、値が大きいほど
耐水性が良いことを表す)をもって耐水性を評価比較し
た。試験結果は表1に記載した。
【0024】[試験紙作成方法]水道水にAL−120
[荒川化学工業(株)製のサイズ剤]を0.2g/L、
エキバン[硫酸アルミニウムの8%水溶液]を0.5g
/L添加してpH:4.5のモデル白水を作成する。次
いでPPC用紙[富士ゼロックス工業(株)製]を丸く
切り抜く(0.75g/枚)。次いでモデル白水75m
Lをビーカーに採り、これに白水に対して10ppmと
なるように消泡剤を添加し、室温にて15分間攪拌の
後、42℃水浴に浸けてさらに15分間攪拌する。吸引
瓶にセットしたヌッチェに湿らせた濾紙をひき、この上
に上記PPC用紙を載せ密着させる。次いで温調したモ
デル白水75mLをPPC用紙上に注ぎ、吸引瓶内をア
スピレーターにて減圧としてモデル白水をPPC用紙越
しに濾過させる。モデル白水を濾過したPPC用紙を濾
紙よりはずし、ドラムドライヤーにて115℃、2分間
乾燥させる。
【0025】[消泡性試験方法2]下記組成のスラリー
を作成し、濾過機にて1平方センチ当たり固形分1.0
gのスレート板を抄造した。濾過工程は、減圧下(40
cmHg)スラリー温度25℃にて実施し、濾過の終点
はスレート板表面に水分が無くなる時点とした。この濾
過終点までの所要時間(濾過時間)と抄造スレート板の
含水率を測定し、消泡性を評価比較した。含水率(%)
は(水分質量/固形分質量)×100にて算出した。濾
過時間、含水率の小さいほど消泡性が良好であることを
示している。評価結果は表2に記載した。 [スラリー組成] 固 形 分:ポルトランドセメント[100部] N−UKPパルプ [6部] ロックウール繊維 [3部] 水 :固形分濃度が7質量%となる量を加える。ただしスラリー作成/ 濾過を8回繰り返した後の水を使用する。 消 泡 剤:消泡性試験直前に対固形分100PPM量を添加、10秒間ミキ サーにて攪拌する。
【0026】[耐水性試験方法2]上記消泡性試験終了
後、乾燥、焼成したスレート板表面に水を1滴たらし、
完全に浸み込むまでの時間を測定し耐水性を評価比較し
た。値の大きいほど耐水性が良好であることを示してい
る。評価結果は表2に記載した。
【0027】製造例1 250℃までの加熱、冷却および攪拌の可能な耐圧反応
容器にステアリルアルコール1モル270部に水酸化カ
リウム2.5部を加え、130℃にて30分間減圧下脱
水の後、POの16モル928部を100〜120℃に
て約9時間で、次いでEOの3モル132部を130℃
にて約3時間で反応させた。次いで90℃にてイオン交
換水30部を加えて30分間攪拌後、アルカリ吸着剤で
あるキョーワード600[協和化学(株)製]50部を
加え、同温度にて1時間攪拌した。次いで同温度にてN
o.2濾紙[東洋濾紙(株)製]を用いて濾過して触媒
を吸着除去しさらに減圧下120℃にて2時間脱水処理
して、ステアリルアルコール/PO16モル/EO3モ
ル付加物の[A−1]を得た。
【0028】製造例2 製造例1と同様な反応容器にステアリルアルコール1モ
ル270部に水酸化カリウム2.5部を加え、130℃
にて減圧下脱水の後、POの13モル754部を100
〜120℃にて約8時間で、次いで同温度にてBOの1
モル72部を約4時間で、次いでEOの3モル132部
を130℃にて約3時間で反応させた。次いで製造例1
と同様にして触媒を吸着除去、脱水処理して、ステアリ
ルアルコール/PO13モル/BO1モル/EO3モル
付加物の[A−2]を得た。
【0029】製造例3 製造例1と同様な反応容器にエイコシルアルコール1モ
ル298部に水酸化カリウム2.5部を加え、130℃
にて減圧下脱水の後、POの17モル986部を100
〜120℃にて約8時間で、次いでEOの3.5モル1
54部を130℃にて約3時間で付加重合させた。次い
で製造例1と同様にして触媒を吸着除去、脱水処理し
て、エイコシルアルコール/PO17モル/EO3.5
モル付加物の[A−3]を得た。
【0030】製造例4 製造例1と同様な反応容器にペンタデシルアルコール1
モル228部に水酸化カリウム2.5部を加え、130
℃にて減圧下脱水の後、POの14.5モル841部を
100〜120℃にて約8時間で、次いでEOの2.5
モル110部を130℃にて約3時間で付加重合させ
た。次いで製造例1と同様にして触媒を吸着除去、脱水
処理して、ペンタデシルアルコール/PO14.5モル
/EO2.5モル付加物の[A−4]を得た。
【0031】製造例5 製造例1と同様な反応容器にステアリルアルコール1モ
ル270部に水酸化カリウム3.0部を加え、130℃
にて減圧下脱水の後、EOの7モル308部を110℃
にて約5時間で、次いでPOの23モル1334部を1
00〜120℃にて約10時間で反応させた。次いで製
造例1と同様にして触媒を吸着除去、脱水処理して、ス
テアリルアルコール/EO7モル/PO23モル付加物
の[A−5]を得た。
【0032】製造例6 製造例1と同様な反応容器にイソオクチルアルコール
[エクソン化学(株)製、EXXAL8]1モル130
部に水酸化カリウム0.3部を加え、常温にて減圧下脱
気の後、EOの3モル132部を120〜130℃にて
約4時間で、次いでPOの1モル58部を110℃にて
約2時間で反応させた。次いで製造例1と同様にして触
媒を吸着除去、脱水処理して、イソオクチルアルコール
/EO3モル/PO1モル付加物の[B−1]を得た。
表面張力は34mN/mであった。
【0033】製造例7 製造例1と同様な反応容器にソフタノール30[(株)
日本触媒製、ソフタノール/EO3モル品]1モル33
5部に水酸化カリウム0.2部を加え、80℃にて減圧
下脱気の後、EOの1モル44部を120〜130℃に
て約2時間で反応させた。次いで製造例1と同様にして
触媒を吸着除去、脱水処理して、ソフタノール/EO4
モル付加物の[B−2]を得た。表面張力は31mN/
mであった。
【0034】製造例8 製造例1と同様な反応容器に2−ヘキシルデカノール
[新日本理化(株)製、エヌジェコール160BR]1
モル246部に水酸化カリウム0.5部を加え、常温に
て減圧下脱気の後、EOの4モル176部を120〜1
30℃にて約4時間で反応させた。次いで製造例1と同
様にして触媒を吸着除去、脱水処理して、2−ヘキシル
デカノール/EO4モル付加物の[B−3]を得た。表
面張力は37mN/mであった。
【0035】製造例9 製造例1と同様な反応容器にn−ドデカノール1モル1
86部に水酸化カリウム0.4部を加え、100℃にて
減圧下脱水の後、EOの3.5モル154部を130℃
にて約3時間で付加重合させた。次いで製造例1と同様
にして触媒を吸着除去、脱水処理して、n−ドデカノー
ル/EO3.5モル付加物の[B−4]を得た。表面張
力は47mN/mであった。
【0036】製造例10 製造例1と同様な反応容器に2−ブチルオクタノール1
モル186部に水酸化カリウム0.8部を加え、常温に
て減圧下脱気の後、POの3モル174部を100〜1
10℃にて約4時間で反応させた。次いでEOの7モル
308部を120〜130℃にて約4時間で反応させ
た。次いで製造例1と同様にして触媒を吸着除去、脱水
処理して、2−ブチルオクタノール/PO3モル/EO
7モル付加物の[B−5]を得た。表面張力は51mN
/mであった。
【0037】実施例1 [A−1]/[B−1]/オレイン酸カリウム=93.
7/5.0/1.3の配合物に水を加え、水分7.5%
に調整し、均一透明で曇点45.5℃の組成物を得て消
泡性試験等に供した。
【0038】実施例2 [A−2]/[B−2]/オレイン酸マグネシウム=8
9.0/9.0/2.0の配合物に水を加え、水分1
2.5%に調整し、均一透明で曇点38.0℃の組成物
を得て消泡性試験等に供した。
【0039】実施例3 [A−3]/[B−3]/リノール酸カリウム=95.
0/2.5/2.5の配合物に水を加え、水分10.0
%に調整し、均一透明で曇点33.5℃の組成物を得て
消泡性試験等に供した。
【0040】実施例4 [A−1]/[B−2]=90/10.0の配合物に水
を加え、水分15.0%に調整し、均一透明で曇点4
7.0℃の組成物を得て消泡性試験等に供した。
【0041】実施例5 [A−1]/[B−3]/リノール酸カリウム=93.
5/5.0/1.5の配合物に水を加え、水分8.0%
に調整し、均一透明で曇点43.0℃の組成物を得て消
泡性試験等に供した。
【0042】実施例6 [A−2]/[B−1]/オレイン酸カリウム=93.
5/5.0/1.5の配合物に水を加え、水分10.0
%に調整し、均一透明で曇点43.0℃の組成物を得て
消泡性試験等に供した。
【0043】実施例7 [A−2]/[B−3]/オレイン酸カリウム=93.
0/6.0/1.0の均一透明で曇点41.0℃の組成
物を得て消泡性試験等に供した。
【0044】実施例8 [A−3]/[B−1]/オレイン酸カリウム=91.
0/7.5/1.5の均一透明で曇点34.5℃の組成
物を得て消泡性試験等に供した。
【0045】比較例1 消泡剤無添加で消泡性試験等を実施した。
【0046】比較例2 [A−4]/[B−4]/オレイン酸カリウム=94.
0/5.0/1.0の配合物に水を加え、水分10.0
%に調整し、均一透明で曇点50.0℃の組成物を得て
消泡性試験等に供した。
【0047】比較例3 [A−4]/[B−5]/オクチル酸カリウム=94.
0/5.0/1.0の配合物に水を加え、水分10.0
%に調整し、均一透明で曇点46.0℃の組成物を得て
消泡性試験等に供した。
【0048】比較例4 [A−5]/[B−4]/オレイン酸カリウム=94.
0/5.0/1.0の配合物に水を加え、水分10.0
%に調整し、均一透明で曇点42.0℃の組成物を得て
消泡性試験等に供した。
【0049】比較例5 [A−2]/[B−5]/オレイン酸カリウム=93.
0/6.0/1.0の配合物に水を加え、水分10.0
%に調整し、均一透明で曇点44.0℃の組成物を得て
消泡性試験等に供した。
【0050】比較例6 [A−1]/オレイン酸カリウム=99.0/1.0の
配合物に水を加え、水分10.0%に調整し、均一透明
で曇点42.0℃の組成物を得て消泡性試験等に供し
た。
【0051】比較例7 [A−2]/[B−3]/ステアリン酸カリウム=9
1.5/7.0/1.5の配合物に水を加え、水分1
0.0%に調整し、均一透明で曇点40.5℃の組成物
を得て消泡性試験等に供した。
【0052】比較例8 [B−3]/オレイン酸カリウム=98.0/2.0の
配合物に水を加え、水分10.0%に調整し、均一透明
で曇点46.0℃の組成物を得て消泡性試験等に供し
た。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【発明の効果】本発明による消泡剤は各種の発泡性水溶
液を扱う産業例えば紙パルプ製造工業やその抄紙工程、
建築工業やその抄造工程、染料工業および染色工業、発
酵工業、合成樹脂製造工業、合成ゴム製造工業、イン
キ、塗料工業および繊維加工工業など、また各種工業の
排水処理工程で発生する気泡に対し優れた消泡性、特に
優れたノックダウン性を示す。また最終製品に耐水性が
要求される分野に本発明による消泡剤を用いた場合、得
られた最終製品に優れた耐水性を保持させることが出来
るので有用である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数17以上の直鎖型第一級モノアル
    コールと炭素数2〜4のアルキレンオキシドとの化合物
    [A]と、炭素数9〜15の分岐型第一級モノアルコー
    ルと炭素数2〜3のアルキレンオキシドとの化合物およ
    び/または炭素数9〜15の直鎖型第二級モノアルコー
    ルと炭素数2〜3のアルキレンオキシドとの化合物
    [B]からなり、ブチルジグリコール25質量%水溶液
    法での曇点が32〜48℃である消泡剤組成物。
  2. 【請求項2】 炭素数17以上の直鎖型第一級モノアル
    コールと炭素数2〜4のアルキレンオキシドとの化合物
    [A]と、炭素数9〜15の分岐型第一級モノアルコー
    ルと炭素数2〜3のアルキレンオキシドとの化合物およ
    び/または炭素数9〜15の直鎖型第二級モノアルコー
    ルと炭素数2〜3のアルキレンオキシドとの化合物
    [B]および炭素数17以上で融点が20℃以下の脂肪
    族モノカルボン酸の、ナトリウム、カリウム、セシウ
    ム、マグネシウムおよびアルミニウムの群から選ばれる
    金属塩[C]からなり、ブチルジグリコール25質量%
    水溶液法での曇点が32〜48℃である消泡剤組成物。
  3. 【請求項3】 [A]が、炭素数17以上の直鎖型第一
    級モノアルコールにエチレンオキシド2〜5モル、プロ
    ピレンオキシド10〜20モル、ブチレンオキシド0〜
    3モル重合させた化合物である請求項1または2記載の
    消泡剤組成物。
  4. 【請求項4】 [B]が炭素数9〜15の分岐型第一級
    モノアルコールに炭素数2〜3のアルキレンオキシド2
    〜6モルを重合させた化合物および/または炭素数9〜
    15の直鎖型第二級モノアルコールに炭素数2〜3のア
    ルキレンオキシド2〜6モルを重合させた化合物で、
    0.1質量%水溶液、25℃での表面張力が40mN/
    m以下である請求項1〜3のいずれか記載の消泡剤組成
    物。
  5. 【請求項5】 [C]がオレイン酸カリウムである請求
    項2〜4のいずれか記載の消泡剤組成物。
  6. 【請求項6】 [A]/[B]/[C]が質量比で、9
    9.5〜87.0/0.5〜10.0部/0〜3.0部
    である請求項1〜5のいずれか記載の消泡剤組成物。
  7. 【請求項7】 水を1〜20質量%含有する請求項1〜
    6のいずれか記載の消泡剤組成物。
  8. 【請求項8】 紙パルプ製造工業の抄紙工程用消泡剤で
    ある請求項1〜7のいずれか記載の消泡剤組成物。
  9. 【請求項9】 建築材料製造工業の水硬性無機質板抄造
    工程用消泡剤である請求項1〜7のいずれか記載の消泡
    剤組成物。
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