JP2002125954A

JP2002125954A - 体脂肪面積を求める方法及び装置

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Publication number: JP2002125954A
Application number: JP2000328687A
Authority: JP
Inventors: Hidekazu Serita; 英一芹田
Original assignee: Tanita Corp
Current assignee: Tanita Corp
Priority date: 2000-10-27
Filing date: 2000-10-27
Publication date: 2002-05-08

Abstract

(57)【要約】【課題】簡易に体脂肪面積を求める方法及び装置を提供
することを課題とする。【解決手段】性別・年齢・身長・人種等の個人パラメー
ター値を個人パラメーター入力手段４により入力し、全
身体脂肪、体幹部体脂肪、腹部周径囲、肥満判定指数、
体重等の体脂肪面積と相関のある変数値を変数測定手段
１により測定し、この入力及び測定されたデータを演算
手段６が記憶手段５に記憶する体脂肪面積を推定する回
帰式に基づいて演算し、判定手段７によりすることによ
り、体脂肪面積の結果から肥満や健康に関する判定を
し、表示手段８により結果を表示する。これにより、簡
易に体脂肪面積を求めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、健康管理への有益
な情報としての体脂肪面積を求めるための方法及び装置
に関し、より詳細には、内臓脂肪面積や皮下脂肪面積が
分かる体脂肪面積を求める方法及び装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】肥満の原因である身体の体脂肪を測定す
る装置として、次のようなものが従来より知られてい
る。特許第１８４８２８３号公報に開示されているよう
な、性別・身長・年齢を入力し、体重と身体の末端部間
におけるインピーダンスとを測定することにより身体中
の脂肪組織重量を推定する体脂肪重量計である。また、
身体の腹部（へそ部位）の断層写真を撮り、その画像解
析結果から皮下脂肪面積や内臓脂肪面積を求めるＭＲＩ
装置やＸ線ＣＴ装置である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、肥満には皮
下脂肪型と内臓脂肪型とがある。近年、特に、生活習慣
病に起因する影響が大きいと言われる内臓脂肪量を知る
ことが重要視され、皮下脂肪型か内臓脂肪型かの肥満の
判定が求められている。

【０００４】しかし、上述した従来技術の装置では、次
の問題点がある。体脂肪重量計においては、全身に対す
る体脂肪量や体脂肪率しか分からない。また、ＭＲＩ装
置やＸ線ＣＴ装置においては、装置が高価である。被測
定者の測定姿勢を抑臥とし、拘束するために専門の操作
者が別に必要であり、被測定者自身で操作ができず、家
庭用向けに不向きである。大型で取扱いが不便なもので
ある。測定時間を要する。特に、Ｘ線ＣＴ装置における
測定では、健康を害さない程度ではあるが微量の被爆を
受けるために、被測定者は心理的に進んで測定を受けに
くい。また、被爆量が増えるため何回も繰り返して行う
ことができない。

【０００５】そこで、本発明は、上記のような従来の問
題点を解決しつつ、簡易に体脂肪面積を求める方法及び
装置を提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の一つの観点によれば、体脂肪面積と相関の
ある変数値を測定し、前記測定した変数値から体脂肪面
積を推定する回帰式に基づき、前記測定した変数値から
体脂肪面積を演算して求めることを特徴とする体脂肪面
積を求める方法が提供される。

【０００７】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
体脂肪面積と相関のある変数値は、全身体脂肪、体幹部
体脂肪、腹部周径囲、肥満判定指数、体重のいずれかの
値もしくは組み合わせの値である。

【０００８】本発明の別の実施の形態によれば、前記体
脂肪面積は、内臓脂肪、皮下脂肪、総脂肪のいずれかの
値もしくは組み合わせの値である。

【０００９】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記内臓脂肪の値は内臓脂肪面積の値、前記皮下脂肪の
値は皮下脂肪面積の値、前記総脂肪の値は総脂肪面積の
値である。

【００１０】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記測定した変数値から体脂肪面積を演算する場合に、
性別・年齢・身長・人種等の個人パラメーター値を加味
して演算する。

【００１１】本発明の一つの観点によれば、体脂肪面積
と相関のある変数値を測定する変数測定手段と、前記変
数測定手段により測定された変数値から体脂肪面積を推
定する回帰式に基づいて、前記変数測定手段により測定
された変数値から体脂肪面積を演算する演算手段とを備
えることを特徴とする体脂肪面積を求める装置が提供さ
れる。

【００１２】本発明の別の観点によれば、体脂肪面積と
相関のある変数値を入力する変数入力手段と、前記変数
入力手段により入力した変数値から体脂肪面積を推定す
る回帰式に基づいて、前記変数入力手段により入力され
た変数値から体脂肪面積を演算する演算手段とを備える
ことを特徴とする体脂肪面積を求める装置が提供され
る。

【００１３】本発明のさらに別の観点によれば、体脂肪
面積と相関のある変数値を測定する変数測定手段と、体
脂肪面積と相関のある変数値を入力する変数入力手段
と、前記変数測定手段により測定された変数値及び前記
変数入力手段により入力した変数値から体脂肪面積を推
定する回帰式に基づいて、前記変数測定手段により測定
された変数値及び前記変数入力手段により入力された変
数値から体脂肪面積を演算する演算手段とを備えること
を特徴とする体脂肪面積を求める装置が提供される。

【００１４】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
体脂肪面積と相関のある変数値は、全身体脂肪、体幹部
体脂肪、腹部周径囲、肥満判定指数、体重のいずれかの
値もしくは組み合わせの値である。

【００１５】本発明の別の実施の形態によれば、前記体
脂肪面積は、内臓脂肪、皮下脂肪、総脂肪のいずれかの
値もしくは組み合わせの値である。

【００１６】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記内臓脂肪の値は内臓脂肪面積の値、前記皮下脂肪の
値は皮下脂肪面積の値、前記総脂肪の値は総脂肪面積の
値である。

【００１７】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
性別・年齢・身長・人種等の個人パラメーター値を入力
する個人パラメーター入力手段をさらに備え、前記演算
手段は前記個人パラメーター入力手段により入力された
個人パラメーター値を加味して演算する。

【００１８】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
性別・年齢・身長・人種等の個人パラメーター値を測定
する個人パラメーター測定手段をさらに備え、前記演算
手段は前記個人パラメーター測定手段により測定された
個人パラメーター値を加味して演算する

【００１９】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
性別・年齢・身長・人種等の個人パラメーター値を入力
する個人パラメーター入力手段と、性別・年齢・身長・
人種等の個人パラメーター値を測定する個人パラメータ
ー測定手段とをさらに備え、前記個人パラメーター入力
手段により入力された個人パラメーター値と前記個人パ
ラメーター測定手段により測定された個人パラメーター
値とを加味して演算する

【００２０】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
体脂肪面積を推定する回帰式を記憶する記憶手段をさら
に備え、前記演算手段は前記記憶手段に記憶する体脂肪
面積を推定する回帰式に基づいて、体脂肪面積を演算す
る。

【００２１】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記演算手段によって求められた体脂肪面積の結果から
肥満や健康に関する判定をする判定手段をさらに備え
る。

【００２２】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記演算手段や前記判定手段によって求められた結果を
表示する表示手段をさらに備える。

【００２３】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記腹部周径囲の測定手段は、エンコーダ式メジャーで
ある。

【００２４】本発明のさらに別の実施の形態によれば、
前記腹部周径囲の測定手段は、超音波式メジャーであ
る。

【００２５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。

【００２６】図１は体脂肪面積を求める装置の構成を示
す図である。体脂肪面積を求める装置は、体脂肪面積と
相関のある変数値を測定する変数測定手段１と、性別・
年齢・身長・人種等の個人パラメーター値を入力する個
人パラメーター入力手段４と、体脂肪面積を推定する回
帰式を記憶する記憶手段５と、これらの変数測定手段１
及び個人パラメーター入力手段４によるデータと記憶手
段５よる体脂肪面積を推定する回帰式とに基づいて体脂
肪面積を演算する演算手段６と、この演算手段６によっ
て求められた体脂肪面積の結果から肥満や健康に関する
判定をする判定手段７と、演算手段６や判定手段７によ
る結果を表示する表示手段８と、これらの各手段を制御
する制御手段９とから成る。

【００２７】制御手段９は、変数測定手段１や個人パラ
メーター入力手段４からのデータを受け、このデータを
演算手段６に送って、記憶手段５に記憶している体脂肪
面積を推定する回帰式により体脂肪面積を演算させ、そ
の結果から判定手段７により肥満や健康に関する判定を
させ、これら体脂肪面積や判定の結果を表示手段８によ
り表示させるように作動する。

【００２８】ここで、変数測定手段１により測定する体
脂肪面積と相関のある変数値とは、全身体脂肪、体幹部
体脂肪、腹部周径囲、肥満判定指数、体重等の各変数の
いずれかの一つまたは二つ以上を組み合わせた値のこと
である。各変数値は単独で体脂肪面積と相関をなすもの
である。

【００２９】なお、ここで全身体脂肪とは、全身体脂肪
率、全身体脂肪量等のことである。また、体幹部体脂肪
とは、体幹部体脂肪率、体幹部体脂肪量等のことであ
る。更に、肥満判定指数とは、体重と身長との比から求
められる肥満判定の指数のことであり、例えば、体重
（kg）÷身長（m）÷身長（m）にて求める体格指数（Ｂ
ＭＩ：Body Mass Index）、体重（g）÷身長（cm）÷身
長（cm）×１０^４にて求めるカウプ指数、体重（kg）÷
身長（cm）÷身長（cm）÷身長（cm）×１０^７にて求め
るローレル指数等のことである。

【００３０】また、個人パラメーター値とは、性別・年
齢・身長・人種等の各変数値のことである。各変数値は
単独では体脂肪面積と相関がなく、前記の体脂肪面積と
相関のある変数と組み合わせることにより体脂肪面積と
相関をなすものである。

【００３１】また、体脂肪面積とは、内臓脂肪面積・内
臓脂肪量・内臓脂肪率等の値で表される内臓脂肪の値、
皮下脂肪面積・皮下脂肪量・皮下脂肪率等の値で表され
る皮下脂肪の値、内臓脂肪と皮下脂肪とを合わせた総脂
肪面積・総脂肪量・総脂肪率等で表される総脂肪の値の
いずれかもしくは組み合わせたものである。

【００３２】なお、ここで内臓脂肪面積とは、身体の腹
部（主にへそ部位）を断面にしたときの内臓面積のこと
をいう。また、皮下脂肪面積とは、身体の腹部（主にへ
そ部位）を断面にしたときの内臓面積のことをいう。

【００３３】次に、前述したような体脂肪面積を求める
装置の動作に関連させて、本発明による体脂肪面積を求
める方法について詳述する。

【００３４】図２は体脂肪面積を求める手順を表すフロ
ーチャートである。まず、体脂肪面積を求める装置の電
源を入れる（ステップＳ１）。それから、個人パラメー
ター入力手段４により性別・年齢・身長・人種等の個人
パラメーター値を入力する（ステップＳ２）。次いで、
変数測定手段１により全身体脂肪、体幹部体脂肪、腹部
周径囲、肥満判定指数、体重等の体脂肪面積と相関のあ
る変数値を測定する（ステップＳ３）。

【００３５】次に、記憶手段５に記憶されている個人パ
ラメーター入力手段４により入力された個人パラメータ
ー値及び変数測定手段１により測定された変数値から体
脂肪面積を推定する回帰式に基づいて、演算手段６によ
り体脂肪面積を後述するような演算を行い、算出面積と
して求める（ステップＳ４）。次いで、演算手段６によ
り算出面積として求められた体脂肪面積の結果から肥満
や健康に関する判定を判定手段７により行う（ステップ
Ｓ５）。そして、表示手段８において、演算手段６によ
る体脂肪面積の結果や判定手段７による判定の結果を表
示し（ステップＳ６）、測定者は結果を確認できて終了
となる（ステップＳ７）。

【００３６】次に、Ｘ線ＣＴ装置により求められた体脂
肪面積と変数値から体脂肪面積を推定する回帰式に基づ
いて求められた算出面積との相関について、図３の体脂
肪面積ＣＴと算出面積との相関を示す図を用いて詳述す
る。縦軸にＸ線ＣＴ装置により求められた体脂肪面積、
横軸に変数値から体脂肪面積を推定する回帰式に基づい
て求められた算出面積を表す。また、直線は回帰線、点
は回帰線を作り出したもとになるサンプリングデータを
表す。更にまた、Ｒ^２は決定係数を表し、０≦Ｒ^２≦１
であり、Ｒ^２が１に近いときにはデータと回帰線とのく
い違いが小さく、サンプリングデータに対する回帰線の
あてはまりが良いことを意味するものである。

【００３７】上述のように、Ｘ線ＣＴ装置により求めら
れた体脂肪面積と変数値から体脂肪面積を推定する回帰
式に基づいて求められた算出面積とは、相関を示すこと
がわかっており、この図３の体脂肪面積ＣＴと算出面積
との相関を示す図の具体的なサンプルを図４乃至図１１
に示す。

【００３８】図４は縦軸にＸ線ＣＴ装置により求められ
た内臓脂肪面積、横軸に全身体脂肪量から内臓脂肪面積
を推定する回帰式に基づいて求められた算出面積とする
場合の相関を示す図である。図５は縦軸にＸ線ＣＴ装置
により求められた内臓脂肪面積、横軸に体幹部体脂肪量
から内臓脂肪面積を推定する回帰式に基づいて求められ
た算出面積とする場合の相関を示す図である。図６は縦
軸にＸ線ＣＴ装置により求められた内臓脂肪面積、横軸
に腹部周径囲から内臓脂肪面積を推定する回帰式に基づ
いて求められた算出面積とする場合の相関を示す図であ
る。図７は縦軸にＸ線ＣＴ装置により求められた内臓脂
肪面積、横軸にＢＭＩから内臓脂肪面積を推定する回帰
式に基づいて求められた算出面積とする場合の相関を示
す図である。図８は縦軸にＸ線ＣＴ装置により求められ
た内臓脂肪面積、横軸に体重から内臓脂肪面積を推定す
る回帰式に基づいて求められた算出面積とする場合の相
関を示す図である。図９は縦軸にＸ線ＣＴ装置により求
められた内臓脂肪面積、横軸に腹部周径囲に年齢を加味
した内臓脂肪面積を推定する回帰式に基づいて求められ
た算出面積とする場合の相関を示す図である。図１０は
縦軸にＸ線ＣＴ装置により求められた内臓脂肪面積と、
横軸に腹部周径囲とＢＭＩと全身体脂肪量とから内臓脂
肪面積を推定する回帰式に基づいて求められた算出面積
とする場合の相関を示す図である。図１１は縦軸にＸ線
ＣＴ装置により求められた内臓脂肪面積、横軸に腹部周
径囲とＢＭＩと全身体脂肪量に年齢を加味した内臓脂肪
面積を推定する回帰式に基づいて求められた算出面積と
する場合の相関を示す図である。

【００３９】これらの図４乃至図１１はあくまでも一例
であり、多様な関係の組み合わせによる変数値から内臓
脂肪面積を推定する回帰式に基づいて求められた算出面
積とＸ線ＣＴ装置により求められた内臓脂肪面積とに相
関関係がある。

【００４０】また、この例では、Ｘ線ＣＴ装置により求
められた内臓脂肪面積との相関を示すものであるが、Ｘ
線ＣＴ装置以外の装置、例えば、ＭＲＩ装置等により求
められた内臓脂肪面積と相関をとるものであってもよ
い。また、内臓脂肪面積についての相関の例を示した
が、内臓脂肪面積以外の体脂肪面積においても同様な例
示が可能である。

【００４１】本発明において、測定される全身体脂肪、
体幹部体脂肪、腹部周径囲、肥満判定指数、体重等の各
変数値は、体脂肪面積との相関関係において、決定係数
Ｒ２の値は、実用上十分に利用可能なものである。

【００４２】また、個人パラメーター値である性別・年
齢・身長・人種等の各変数値は、体脂肪面積と相関のあ
る変数と組み合わせることによりさらに決定係数Ｒ２が
増加することが実験により分かっており、より正確な体
脂肪面積の推定に利用可能なものである。

【００４３】次に前述したように、演算手段６により体
脂肪面積を推定する演算処理について詳述する。演算手
段６では、記憶手段５により記憶され、図３に示すよう
なＸ線ＣＴ装置により求められた体脂肪面積と相関関係
にあり、変数値から体脂肪面積を推定する回帰式に基づ
いて演算し、算出面積として体脂肪面積を求める。変数
値から体脂肪面積を推定する回帰式は、（１）の回帰式
で表される。そして、この（１）の回帰式に基づいて、
個人パラメーター入力手段により入力された個人パラメ
ーター値と変数測定手段により測定された変数値とを変
数値として体脂肪面積の推定値を算出面積として演算し
て求める。Ｙ＝ａ×Ｘ_１＋ｂ×Ｘ_２＋ｃ×Ｘ_３・・・・・ｙ×Ｘ_ｎ＋ｚ・・・（１）ちなみに、（１）の回帰式の各記号の意味するところを
次に示す。Ｙ：体脂肪面積の算出面積Ｘ_１、Ｘ_２、Ｘ_３、・・・・・Ｘ_ｎ：各変数値ａ、ｂ、ｃ、・・・・・ｚ：係数

【００４４】なお、個人パラメーター値は、（１）の回
帰式におけるＸ_ｎにあたる変数値を独立して形成するも
のでなく、体脂肪面積と相関のある変数値を形成するも
のとして用いられてもよい。例えば、体脂肪面積と相関
のある変数である体重と個人パラメーター値である身長
を組み合わせたことにより形成された体脂肪面積と相関
のある変数値であるＢＭＩ等が上げられる。

【００４５】以上のように、本発明の体脂肪面積を求め
る方法及び装置では、全身体脂肪、体幹部体脂肪、腹部
周径囲、肥満判定指数、体重等の体脂肪面積と相関のあ
る変数値を変数測定手段１により測定し、この測定され
たデータを演算手段６が記憶手段５に記憶する体脂肪面
積を推定する回帰式に基づいて演算することにより、体
脂肪面積を求めることができる。

【００４６】更に、性別・年齢・身長・人種等の個人パ
ラメーター値を入力する個人パラメーター入力手段４に
より入力されるデータを加味したことで決定係数Ｒ^２が
１に近い推定精度のより向上した体脂肪面積を求めるこ
とができる。

【００４７】更にまた、判定手段７により演算手段６に
よって求められた体脂肪面積の結果から肥満や健康に関
する判定をし、表示手段８により結果を表示することに
より、被測定者に対して肥満や健康に関する注意喚起を
うながすことが可能となる。例えば、糖尿病等の生活習
慣病に関する影響は、皮下脂肪型肥満よりも内臓脂肪型
肥満に多いとされている。そこで、内臓脂肪面積／皮下
脂肪面積が０．４以上であれば内蔵脂肪型、０．４未満
であれば皮下脂肪型の肥満と判定・表示したり、内臓脂
肪面積≧１００cm^２であれば内臓脂肪型の肥満とするよ
うな判定・表示したりする。これにより、被測定者は自
己の肥満状態を知り、内臓脂肪型肥満であれば健康に注
意することができる。

【００４８】なお、上述してきた実施の形態において
は、体脂肪面積を推定するためのデータ取得の構成とし
ては、変数測定手段１と個人パラメーター入力手段４に
よるものであったが、体脂肪面積と相関のある変数値を
入力する変数入力手段２や性別・年齢・身長・人種等の
個人パラメーター値を測定する個人パラメーター測定手
段３としてもよい。

【００４９】すなわち、体脂肪面積を推定するためのデ
ータ取得の構成には、変数測定手段１、変数入力手段２
のいずれかもしくは両方を最低限として備え、更に付加
手段として、個人パラメーター入力手段４、個人パラメ
ーター測定手段３のいずれかもしくは両方を加味した構
成とすれば上述してきた実施の形態と同様に実施可能で
ある。

【００５０】また、上述してきた実施の形態において
は、体脂肪面積を推定する回帰式を記憶する記憶手段５
を備えた構成としたが、ＩＣカード等に代表されるよう
な別途に体脂肪面積を推定する回帰式を記憶する記憶手
段を装着する構成としても実施可能である。

【００５１】

【実施例】以下、上述した実施の形態の一実施例につい
て図面を用いて説明する。

【００５２】図１２は一実施例としての内臓脂肪面積を
求める装置の斜視図である。この実施例の内臓脂肪面積
を求める装置は、大略、体重計付き体脂肪計１１とエン
コーダ式メジャー２１とからなり、体重計付き体脂肪計
１１とエンコーダ式メジャー２１との間は、ケーブル
（図示省略）により接続する。

【００５３】体重計付き体脂肪計１１は、全身体脂肪、
体重を測定する変数測定手段１であり、外部の載せ台１
２の上面には、全身のインピーダンスを検出するための
電極１３と、測定結果を表示する表示部１４と、電源投
入や全身体脂肪を求めるために必要な性別・年齢・身長
の個人パラメーター値を入力するスイッチ部１５とを備
える。また、体重計付き体脂肪計１１内部には、体重を
検出するための重量センサと、電極１３や重量センサか
らの信号を増幅しＡ／Ｄ変換する変換回路と、全身のイ
ンピーダンス及び個人パラメーター値から全身体脂肪を
推定する体脂肪推定式を記憶する記憶回路と、変換回路
及びスイッチ部１５によるデータと記憶回路による体脂
肪推定式とに基づいて内臓脂肪面積を演算する演算回路
と、これら各回路を制御する制御回路とから成る。

【００５４】また、この体重計付き体脂肪計１１は更
に、性別・年齢・身長の個人パラメーター値を入力する
個人パラメーター入力手段４と、内臓脂肪面積を推定す
る回帰式を記憶する記憶手段５と、変数測定手段１及び
個人パラメーター入力手段４によるデータと記憶手段５
よる内臓脂肪面積を推定する回帰式とに基づいて内臓脂
肪面積を演算する演算手段６と、この演算手段６によっ
て求められた内臓脂肪面積の結果から肥満や健康に関す
る判定をする判定手段７と、演算手段６や判定手段７に
よる結果を表示する表示手段８と、これらの各手段を制
御するとともに内臓脂肪面積を求める装置全体を制御す
る制御手段９とから成る内臓脂肪面積を求める構成を備
える。

【００５５】そして、内臓脂肪面積を求める構成として
の個人パラメーター入力手段４、記憶手段５、演算手段
６、表示手段８、制御手段９は、全身体脂肪、体重を測
定する変数測定手段の構成としてのスイッチ部、記憶回
路、演算回路、表示部、制御回路と共用するものであ
る。

【００５６】エンコーダ式メジャー２１は、腹部周径囲
を測定する変数測定手段１であり、筐体２２外部の正面
には、測定結果を表示する表示部２３と、電源投入や性
別・年齢・身長・人種等の個人パラメーター値を入力す
るスイッチ部２４とを備え、更に筐体２２側面から筐体
内部に巻き込まれ且つ引き出せるようにされた巻尺部２
５を備える。また、筐体２２内部には、巻尺部２５の引
き出された位置を検出する寸法検出部と、この寸法検出
部からの信号を増幅しＡ／Ｄ変換する変換回路と、この
変換回路からの信号に基づいて腹部周径囲を演算する演
算回路と、これら各回路を制御する制御回路とから成
る。

【００５７】更に、巻尺部２５と寸法検出部との検出原
理について詳述する。図１３はエンコーダ式メジャーに
おける巻尺部と寸法検出部との検出原理図である。巻尺
部２５には、巻尺幅のほぼ中央付近に長手方向に対して
一定間隔で検出孔２６を形成する。一方、寸法検出部
は、この巻尺の幅を形成する面を挟んで対向する発光素
子２７及び受光素子２８で形成する。そして、発光素子
２７及び受光素子２８は、発光素子２７から発光して受
光素子２８で受光するまでの光路に巻尺部２５に形成さ
れている検出孔２６が位置するように配置している。巻
尺部２５が引き出されることにより検出孔２６もそれに
応じて移動するので、移動した検出孔２６の数を検出
し、検出孔２６の間隔を乗じることにより引き出された
長さが検出できる。

【００５８】次に、本発明の一実施例における内臓脂肪
面積を求める装置の動作について詳述する。図１４は一
実施例における内臓脂肪面積を求める手順を表すフロー
チャートである。まず、内臓脂肪面積を求める装置のス
イッチ部１５又は２４をオンし電源を入れる（ステップ
Ｓ１１）。次に、スイッチ部１５又は２４により性別・
年齢・身長の個人パラメーター値を入力する（ステップ
Ｓ１２）。なお、ここで年齢の変わりに生年月日を入力
し、制御回路に内臓するタイマーから現在の年月日を読
み取り、演算回路において、年齢＝現在の年月日−生年
月日とする演算にて年齢を求めてもよい。

【００５９】次いで、被測定者はエンコーダ式メジャー
２１の巻尺部２５を腹部（へそ部位）まわりに巻きつけ
て腹部周径囲を測定する（ステップＳ１３）。次いで、
被測定者は体重計付き体脂肪計１１に載り、全身のイン
ピーダンス及び体重を測定する（ステップＳ１４）。

【００６０】次いで、演算回路において、測定されたデ
ータと入力されたデータから全身体脂肪量とＢＭＩとが
演算して求められる。全身体脂肪量は全身のインピーダ
ンス、体重、性別、年齢、身長のデータから求められ
る。ＢＭＩは体重、身長のデータから求められる（ステ
ップＳ１５）。

【００６１】そして、これら演算にて求められたデータ
の全身体脂肪量とＢＭＩ、測定されたデータの腹部周径
囲、入力されたデータの年齢の値を変数値とする内臓脂
肪面積を推定する（２）の回帰式に基づいて、内臓脂肪
面積を演算して求める（ステップＳ１６）。内臓脂肪面積Ｙ_１＝ａ_５８×腹部周径囲＋ｂ_５８×ＢＭＩ＋ｃ_５８×全身体脂肪量＋ｄ_５８×年齢＋ｆ・・・（２）

【００６２】なお、ここで、内臓脂肪量や内臓脂肪率を
求める装置の実施例の場合には、次の（３）や（４）の
回帰式を用いればいればよい。内臓脂肪量Ｙ_２＝ａ'_５８×腹部周径囲＋ｂ'_５８×ＢＭＩ＋ｃ'_５８×全身体脂肪量＋ｄ'_５８×年齢＋ｆ' ・・・（３）内臓脂肪率Ｙ_３＝ａ''_５８×腹部周径囲＋ｂ''_５８×ＢＭＩ＋ｃ''_５８×全身体脂肪量＋ｄ''_５８×年齢＋ｆ'' ・・・（４）

【００６３】また、（２）の回帰式で求められた内臓脂
肪面積Ｙ_１から、（５）の関数式のように求めることも
可能である。内臓脂肪量Ｙ_２又は内臓脂肪率Ｙ_３＝ｆ（Ｙ_１）・・・（５）

【００６４】次いで、判定手段７において、演算回路に
よる内臓脂肪面積の値がある一定の評価基準と比較して
多いか少ないかの判定をする（ステップＳ１７）。そし
て、表示部１４、２３において、測定及び入力された
値、演算回路で演算して求められた値及び判定手段７に
よる判定の結果を表示し（ステップＳ１８）、測定者は
結果を確認できて終了となる（ステップＳ１９）。

【００６５】以上のように、本発明の一実施例としての
内臓脂肪面積を求める装置では、内臓脂肪面積と相関の
ある変数値、すなわち、全身体脂肪量、腹部周径囲、Ｂ
ＭＩを変数測定手段１である体重計付き体脂肪計１１と
エンコーダ式メジャー２１により測定し、この測定され
たデータを演算手段６である演算回路が記憶手段５であ
る記憶回路に記憶する内臓脂肪面積を推定する回帰式に
基づいて演算することにより、内臓脂肪面積を求めるこ
とができる。

【００６６】更に、スイッチ部１５又は２４により個人
パラメーター値である年齢を入力することで、単独で内
蔵脂肪面積と相関のある変数値、すなわち、全身体脂肪
量、腹部周径囲、ＢＭＩに、単独では内蔵脂肪面積と相
関のない個人パラメーター値、すなわち、年齢が加わ
り、図１０と図１１との決定係数Ｒ^２を比較することか
らもわかるように、決定係数Ｒ^２が１に近い内臓脂肪面
積を推定する回帰式（２）で演算されるので、内臓脂肪
面積の推定精度がより高いものである。

【００６７】また更に、判定手段７においては、内臓脂
肪面積の値がある一定の評価基準と比較して多いか少な
いかが判定されるので、被測定者に対して肥満や健康に
関する注意喚起をうながすことができ、表示部１４、２
３においては、認識力の高い表示により知らしめること
ができるので、より確実に被測定者に対して肥満や健康
に関する注意喚起の認識を高めることができる。

【００６８】なお、体重計付き体脂肪計１１とエンコー
ダ式メジャー２１との間は、ケーブルでなく、赤外線や
弱電波等を用いた無線により行うものであってもよい。

【００６９】また、本発明の一実施例に用いた腹部周径
囲を測定するエンコーダ式メジャー２１は、いわゆる人
が目盛りを読んで測定する巻尺を電子式にしたことによ
り、人の介入なしに体重計付き体脂肪計１１と測定デー
タの通信が可能となる。

【００７０】なお、腹部周径囲を測定する変数測定手段
１には、エンコーダ式メジャー２１に変えて超音波式メ
ジャーを用いてもよい。この超音波式メジャーは、エン
コーダ式メジャー２１と同じく表示部、スイッチ部、巻
尺部、寸法検出部、変換回路、演算回路、制御回路にて
構成するが、巻尺部と寸法検出部との検出原理が異な
る。

【００７１】図１５は超音波式メジャーにおける巻尺部
と寸法検出部との検出原理図の一例である。巻尺部３１
は、後端から先端になるにつれて除々に幅が狭くなるよ
うに形成する。一方、寸法検出部は、この巻尺の厚みを
形成する面と対向するように２つの超音波送受信素子３
２を形成する。なお、ここで超音波送受信素子３２は１
つでもよい。そして、超音波送受信素子３２から発した
超音波は、巻尺の厚みを形成する面にあたり反射して戻
る。巻尺部３１は引き出されることにより幅が変わるた
め、超音波を発してから戻るまでの時間も変わる。そこ
で、この時間を測定し、この時間と巻尺部３１の引き出
し位置との関係から長さがわかるというものである。

【００７２】図１６は超音波式メジャーにおける巻尺部
と寸法検出部との検出原理図の一例である。巻尺部３１
は、後端から先端になるにつれて除々に幅が狭くなるよ
うに形成する。一方、寸法検出部は、この巻尺の幅を形
成する面と対向するように超音波送受信素子３３を形成
する。そして、この超音波送受信素子３３から発する超
音波の領域は、巻尺の幅よりも広い。超音波送受信素子
３３から発した超音波の一部は、幅を形成する面にあた
り反射して戻る。巻尺部３１は引き出されることにより
幅が変わるため、超音波を発した量に対する戻り量が変
わる。そこで、この戻り量を測定し、この戻り量と巻尺
部３１の引き出し位置との関係から長さがわかるという
ものである。

【００７３】超音波式メジャーにおいてもエンコーダ式
メジャー２１と同様に、体重計付き体脂肪計１１との間
は、ケーブルでなく、赤外線や弱電波等を用いた無線に
より行うものであってもよい。また、いわゆる人が目盛
りを読んで測定する巻尺を電子式にしたことにより、人
の介入なしに体重計付き体脂肪計１１と測定データの通
信が可能となる。

【００７４】なお、本発明の一実施例においては、変数
測定手段１の一部に体重計付き体脂肪計１１を用いた
が、両手間のインピーダンスから体脂肪を求める体脂肪
計や手、足、胴体の各部位の体脂肪を求めることができ
る８電極体脂肪計を用いてもよい。

【００７５】なお、本発明の一実施例においては、内臓
脂肪面積を推定するための変数値の取得手段として、体
重計付き体脂肪計１１とエンコーダ式メジャー２１から
なる変数測定手段１を用いたが、内臓脂肪面積を推定す
るための変数値の取得手段として、スイッチ等の変数入
力手段２を用い、電卓如き筐体の内部に変換回路、記憶
回路、演算回路、制御回路を設け、電卓如き筐体の表面
に表示部、個人パラメーター入力手段とスイッチ等の変
数入力手段２を設けた構成としたものであっても実施可
能である。

【００７６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
単に全身に対する体脂肪量や体脂肪率がわかるというこ
とでなく、内臓脂肪面積や皮下脂肪面積といった体脂肪
面積を被測定者自身で簡便に測定でき、しかも被爆をう
けることなく、廉価で小型な装置で測定することができ
る。

【００７７】また、測定された内臓脂肪面積の値がある
一定の評価基準と比較して多いか少ないかが判定され、
表示にて確認できるので、被測定者はより健康管理に必
要な情報を得ることができる。

【００７８】更に、個人パラメーター値を加味すること
により、体脂肪面積に対する推定精度の高い、信頼性の
高い情報を得ることができる。

【００７９】更に、腹部周径囲を測定するのにいわゆる
人が目盛りを読んで測定する巻尺をエンコーダ式メジャ
ーや超音波式メジャーによる電子式にしたことにより、
人の介入なしに測定データの通信が可能となり、測定が
より簡便性を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】体脂肪面積を求める装置の構成を示す図であ
る。

【図２】体脂肪面積を求める手順を表すフローチャート
である。

【図３】体脂肪面積ＣＴと算出面積との相関を示す図で
ある。

【図４】縦軸にＸ線ＣＴ装置により求められた内臓脂肪
面積、横軸に全身体脂肪量から内臓脂肪面積を推定する
回帰式に基づいて求められた算出面積とする場合の相関
を示す図である。

【図５】縦軸にＸ線ＣＴ装置により求められた内臓脂肪
面積、横軸に体幹部体脂肪量から内臓脂肪面積を推定す
る回帰式に基づいて求められた算出面積とする場合の相
関を示す図である。

【図６】縦軸にＸ線ＣＴ装置により求められた内臓脂肪
面積、横軸に腹部周径囲から内臓脂肪面積を推定する回
帰式に基づいて求められた算出面積とする場合の相関を
示す図である。

【図７】縦軸にＸ線ＣＴ装置により求められた内臓脂肪
面積、横軸にＢＭＩから内臓脂肪面積を推定する回帰式
に基づいて求められた算出面積とする場合の相関を示す
図である。

【図８】縦軸にＸ線ＣＴ装置により求められた内臓脂肪
面積、横軸に体重から内臓脂肪面積を推定する回帰式に
基づいて求められた算出面積とする場合の相関を示す図
である。

【図９】縦軸にＸ線ＣＴ装置により求められた内臓脂肪
面積、横軸に腹部周径囲に年齢を加味した内臓脂肪面積
を推定する回帰式に基づいて求められた算出面積とする
場合の相関を示す図である。

【図１０】縦軸にＸ線ＣＴ装置により求められた内臓脂
肪面積と、横軸に腹部周径囲とＢＭＩと全身体脂肪量と
から内臓脂肪面積を推定する回帰式に基づいて求められ
た算出面積とする場合の相関を示す図である。

【図１１】縦軸にＸ線ＣＴ装置により求められた内臓脂
肪面積、横軸に腹部周径囲とＢＭＩと全身体脂肪量に年
齢を加味した内臓脂肪面積を推定する回帰式に基づいて
求められた算出面積とする場合の相関を示す図である。

【図１２】一実施例としての内臓脂肪面積を求める装置
の斜視図である。

【図１３】エンコーダ式メジャーにおける巻尺部と寸法
検出部との検出原理図である。

【図１４】一実施例における内臓脂肪面積を求める手順
を表すフローチャートである。

【図１５】超音波式メジャーにおける巻尺部と寸法検出
部との検出原理図の一例である。

【図１６】超音波式メジャーにおける巻尺部と寸法検出
部との検出原理図の一例である。

【符号の説明】１変数測定手段２変数入力手段３個人パラメーター測定手段４個人パラメーター入力手段５記憶手段６演算手段７判定手段８表示手段９制御手段１１体重計付き体脂肪計１２載せ台１３電極１４、２３表示部１５、２４スイッチ部２１エンコーダ式メジャー２２筐体２５、３１巻尺部２６検出孔２７発光素子２８受光素子３２、３３超音波送受信素子

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】体脂肪面積と相関のある変数値を測定
し、前記測定した変数値から体脂肪面積を推定する回帰
式に基づき、前記測定した変数値から体脂肪面積を演算
して求めることを特徴とする体脂肪面積を求める方法。
【請求項２】前記体脂肪面積と相関のある変数値は、
全身体脂肪、体幹部体脂肪、腹部周径囲、肥満判定指
数、体重のいずれかの値もしくは組み合わせの値である
ことを特徴とする請求項１記載の体脂肪面積を求める方
法。
【請求項３】前記体脂肪面積は、内臓脂肪、皮下脂
肪、総脂肪のいずれかの値もしくは組み合わせの値であ
ることを特徴とする請求項１又は２記載の体脂肪面積を
求める方法。
【請求項４】前記内臓脂肪の値は内臓脂肪面積の値、
前記皮下脂肪の値は皮下脂肪面積の値、前記総脂肪の値
は総脂肪面積の値であることを特徴とする請求項３記載
の体脂肪面積を求める方法。
【請求項５】前記測定した変数値から体脂肪面積を演
算する場合に、性別・年齢・身長・人種等の個人パラメ
ーター値を加味して演算することを特徴とする請求項１
乃至４のいずれか１項に記載の体脂肪面積を求める方
法。
【請求項６】体脂肪面積と相関のある変数値を測定す
る変数測定手段と、前記変数測定手段により測定された
変数値から体脂肪面積を推定する回帰式に基づいて、前
記変数測定手段により測定された変数値から体脂肪面積
を演算する演算手段とを備えることを特徴とする体脂肪
面積を求める装置。
【請求項７】体脂肪面積と相関のある変数値を入力す
る変数入力手段と、前記変数入力手段により入力した変
数値から体脂肪面積を推定する回帰式に基づいて、前記
変数入力手段により入力された変数値から体脂肪面積を
演算する演算手段とを備えることを特徴とする体脂肪面
積を求める装置。
【請求項８】体脂肪面積と相関のある変数値を測定す
る変数測定手段と、体脂肪面積と相関のある変数値を入
力する変数入力手段と、前記変数測定手段により測定さ
れた変数値及び前記変数入力手段により入力した変数値
から体脂肪面積を推定する回帰式に基づいて、前記変数
測定手段により測定された変数値及び前記変数入力手段
により入力された変数値から体脂肪面積を演算する演算
手段とを備えることを特徴とする体脂肪面積を求める装
置。
【請求項９】前記体脂肪面積と相関のある変数値は、
全身体脂肪、体幹部体脂肪、腹部周径囲、肥満判定指
数、体重のいずれかの値もしくは組み合わせの値である
ことを特徴とする請求項６乃至８のいずれか１項に記載
の体脂肪面積を求める装置。
【請求項１０】前記体脂肪面積は、内臓脂肪、皮下脂
肪、総脂肪のいずれかの値もしくは組み合わせの値であ
ることを特徴とする請求項６乃至９のいずれか１項に記
載の体脂肪面積を求める装置。
【請求項１１】前記内臓脂肪の値は内臓脂肪面積の
値、前記皮下脂肪の値は皮下脂肪面積の値、前記総脂肪
の値は総脂肪面積の値であることを特徴とする請求項１
０記載の体脂肪面積を求める装置。
【請求項１２】性別・年齢・身長・人種等の個人パラ
メーター値を入力する個人パラメーター入力手段をさら
に備え、前記演算手段は前記個人パラメーター入力手段
により入力された個人パラメーター値を加味して演算す
ることを特徴とする請求項６乃至１１のいずれか１項に
記載の体脂肪面積を求める装置。
【請求項１３】性別・年齢・身長・人種等の個人パラ
メーター値を測定する個人パラメーター測定手段をさら
に備え、前記演算手段は前記個人パラメーター測定手段
により測定された個人パラメーター値を加味して演算す
ることを特徴とする請求項６乃至１１のいずれか１項に
記載の体脂肪面積を求める装置。
【請求項１４】性別・年齢・身長・人種等の個人パラ
メーター値を入力する個人パラメーター入力手段と、性
別・年齢・身長・人種等の個人パラメーター値を測定す
る個人パラメーター測定手段とをさらに備え、前記個人
パラメーター入力手段により入力された個人パラメータ
ー値と前記個人パラメーター測定手段により測定された
個人パラメーター値とを加味して演算することを特徴と
する請求項６乃至１１のいずれか１項に記載の体脂肪面
積を求める装置。
【請求項１５】体脂肪面積を推定する回帰式を記憶す
る記憶手段をさらに備え、前記演算手段は前記記憶手段
に記憶する体脂肪面積を推定する回帰式に基づいて、体
脂肪面積を演算することを特徴とする請求項６乃至１４
のいずれか１項に記載の体脂肪面積を求める装置。
【請求項１６】前記演算手段によって求められた体脂
肪面積の結果から肥満や健康に関する判定をする判定手
段をさらに備えたことを特徴とする請求項６乃至１５の
いずれか１項に記載の体脂肪面積を求める装置。
【請求項１７】前記演算手段や前記判定手段によって
求められた結果を表示する表示手段をさらに備えたこと
を特徴とする請求項６乃至１６のいずれか１項に記載の
体脂肪面積を求める装置。
【請求項１８】前記腹部周径囲の測定手段は、エンコ
ーダ式メジャーであることを特徴とする請求項６乃至１
７のいずれか１項に記載の体脂肪面積を求める装置。
【請求項１９】前記腹部周径囲の測定手段は、超音波
式メジャーであることを特徴とする請求項６乃至１７の
いずれか１項に記載の体脂肪面積を求める装置。