JP2002125575A - 自動連続麺掛け方法及び自動連続面掛け装置 - Google Patents

自動連続麺掛け方法及び自動連続面掛け装置

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JP2002125575A
JP2002125575A JP2000330413A JP2000330413A JP2002125575A JP 2002125575 A JP2002125575 A JP 2002125575A JP 2000330413 A JP2000330413 A JP 2000330413A JP 2000330413 A JP2000330413 A JP 2000330413A JP 2002125575 A JP2002125575 A JP 2002125575A
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tube
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Masaaki Nakaoka
政昭 中岡
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Marubun Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動的に連続して麺掛けができる自動連続麺
掛け方法及び自動連続面掛け装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 麺容器7より麺供給管21を通して取出
した麺線9の先端を所定の位置に保持しておいてから、
1対の管Tを前進させながら8文字状に麺供給管21を
回動させて管Tに麺線9を多数回巻き掛け、この後、麺
線9を巻き掛けた管Tを下方に移動させ、同時に、ホッ
パー50より新しい1対の管Tを取出し、所定の高さに
位置させる。更に、この後麺線9を切断すると同時に麺
供給管側の切断端部を前記所定の位置に保持し、次回の
巻き掛けに備える。新しい管Tを後退させてから、麺掛
け以後の工程を繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、麺線を1対の管に
8文字状に多数回巻き掛ける作業を自動的に繰り返すこ
とができる自動連続麺掛け方法及び自動連続麺掛け装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、麺類は原料粉末を捏ねて玉に
し、この玉を延ばして麺線にし、麺線を引き延ばすとい
う工程で作られ、麺線を引き延ばすために、例えば特開
昭63−167750号公報に記載されているように、
麺線を1対の管に8文字状に多数回巻き掛ける。
【0003】麺線を巻き掛けるために、管は手作業で機
台に片持ち支持させたり、機台に一定の角度にわたって
反転揺動可能に支持させた揺動腕に片持ち支持させたり
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】製麺工程の機械化が進
む中で、麺線の巻き掛けのために管の一端部を機台或い
は機台に支持させた揺動腕に差込む作業はいまだに機械
化されていない作業であり、また、麺線を巻き掛けた
後、麺線を切断し、麺線を巻き掛けた管と新しい管とを
機台或いは機台に支持させた揺動腕に差し替える作業も
いまだに機械化されておらず、人手不足の深刻な今日に
おいてはこれらの作業を機械化することが強く望まれて
いる。
【0005】本発明は、この従来からの技術的課題を解
決し、麺線を1対の管に8文字状に多数回巻き掛ける作
業を自動的に繰り返すことができる自動連続麺掛け方法
及び自動連続麺掛け装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る自動連続麺掛け方法(以下、本発明方
法という。)は、先ず、麺容器より取出した麺線を、前
後に延びる麺供給管の前端から後端に通し、麺供給管の
後端から引き出された麺線の先端を麺供給管が移動する
空間の下方に設けた麺端保持具に保持させる一方、ホッ
パーより左右1対の管を前後に寝かせて取出し、ホッパ
ー下方の所定の高さに、左右に適当な間隔を置いた所定
の位置にこれら1対の管を移動させた後、初期位置から
前方の前端位置まで前進させる初期準備工程を行う。
【0007】又、本発明方法は、この初期準備工程を終
えた後、以下の麺掛け工程と、管替え工程と、切断工程
と、前進工程とをこの順で繰り返す。
【0008】麺掛け工程においては、前記麺供給管を前
記所定の位置に位置する両管の回りに8文字状に移動さ
せながら、前記1対の管を初期位置まで後退させて、両
管に麺線を8文字状に巻き掛ける。
【0009】管替え工程では、初期位置で、麺線を巻き
掛けた1対の管をより下方に移動させるとともに、ホッ
パーより新しい1対の管が取出されて前記所定の位置に
移動させ、この後に行う切断工程では、麺線を巻き掛け
た管と麺供給管との間で麺線を切断するとともに、切断
された麺線の麺供給管側端部を前記麺端保持具に保持さ
せ、更にこの切断工程の後の前進工程では、前記新しい
1対の管を初期位置から前端位置に前進させる。
【0010】又、本発明に係る自動連続麺掛け装置(以
下、本発明装置という。)は、本発明方法を実施するた
めに、麺捌きユニットと、管捌きユニットと、切断器
と、麺端保持器とを備える。
【0011】麺捌きユニットは、麺線を麺容器から取出
し、1対の管に8文字状に巻き掛ける手段であり、例え
ば管捌きユニットは1対の管に麺線を巻き掛ける作業を
繰り返すために管を好適に捌く手段である。
【0012】前記麺捌きユニットは、1対の管とほぼ平
行に配置される麺供給管を1対の管の回りに8文字状に
回動させて、麺線を1対の管に8文字状に巻き掛けるよ
うに構成してあればよく、例えば特開昭63−1677
50号公報に記載されているように、麺供給管を支持さ
せた円板をスライダに麺供給管の軸心と平行な前後軸心
の回りに回転可能に支持させ、このスライダを左右に1
往復させる間に円板を2回転させるように構成してもよ
い。
【0013】しかしながら、本発明装置においては、機
械機構及び制御手段を簡単にするため、スライダ−クラ
ンク機構と、このスライダ−クランク機構のスライダを
案内するガイドをスライダの往復方向と交差する方向に
所定の範囲で往復させる揺動機構と、共通の駆動手段に
スライダ−クランク機構のクランクが2回転する間にガ
イドが1往復するように連動させる連動機構を備える構
成を採用することが好ましい。
【0014】ここで、スライダ―クランク機構とは、回
転軸と、回転軸に連結されたクランクアームと、ガイド
に案内されて直線軌道を往復するスライダと、このスラ
イダをクランクアームの先端、即ち、回転軸の軸心から
偏心した位置に連接する連接杆とを備え、回転軸の回転
運動をスライダの直進往復運動に変換する機構のことで
あり、回転軸及びクランクアームが1回転すると、スラ
イダが1往復する。
【0015】このスライダを案内するガイドをスライダ
の進退方向に対して交差する方向に移動させると、スラ
イダと連結杆との連接点は、2次元的に移動する。そし
て、ガイドが1往復する間にスライダが2往復すると、
スライダと連結杆との連接点は8文字状に回動するので
ある。
【0016】この場合、麺供給管は、スライダに支持さ
せても、連結杆に支持させても、スライダと連結杆との
連接点に支持させても良いが、部品点数を削減してコス
トダウンを図るため、スライダと連結杆との連接点に麺
供給管を支持させて、麺供給管をスライダと連結杆とを
連接するピンに兼用することが好ましい。
【0017】揺動機構は、前記ガイドをクランクの往復
方向に交差する方向に往復させるように構成してあれば
よく、例えばガイドの一端を前記回転軸の軸心と平行又
は共通な軸心の回りに回転可能に設け、ガイドの中間部
ないし先端部をクランクの往復方向と交差する方向に往
復駆動するように構成すれば良い。
【0018】より具体的には、前記回転軸の軸心と平行
な軸心の回りに回転する別のクランクアームを設け、こ
のクランクアームの先端に回転可能に支持させたクラン
クピンをガイドにクランクの往復方向に摺動可能に連結
する構成をその例として挙げることができる。
【0019】この場合、クランク機構の回転軸と、別の
クランク軸の回転軸心が平行であるので、例えばチェー
ン、歯車などの連動機構で共通の駆動手段、例えばモー
タに連動させることができ、機械機構及び制御手段を簡
単に、かつ安価にできる。
【0020】なお、揺動機構としては、例えば縦軸回り
に回転する別のクランク軸を設け、このクランク軸のク
ランクピンに昇降可能に、かつ縦軸心回りに回転自在に
支持させた前後軸を、一端が回転自在に支持されたガイ
ドの中間部ないし先端部に前後軸心回りに回転自在に連
結する揺動機構を採用してもよい。この場合にも傘歯車
を用いると、クランク機構の回転軸と別のクランク軸と
を共通の駆動手段に連動させることができる。
【0021】前記管捌きユニットは、1対の管を例えば
ホッパーから取出し、これら1対の管を所定の位置に前
後に寝かせて保持する間に前後方向に移動させながら麺
線を巻き掛け、この後、麺線を巻き掛けた1対の管を新
しい1対の管に交換できるようにしてあれば良い。
【0022】たとえば、前記管捌きユニットは、初期位
置とこれの前方の前端位置とにわたって進退可能に設け
られたサブフレームと、このサブフレームの上部に支持
され、管を前後に寝かせて貯留するホッパーと、所定の
周期でこのホッパーより1対の管を左右にならべて下方
に取出す取出し手段と、サブフレームの後部に支持さ
れ、取出された管の後端部を支持して下方に間欠的に搬
送する管送り手段と、管捌きユニットが初期位置に位置
する時に前記管送り手段を作動させる管送り制御手段と
を備えるように構成すれば良い。
【0023】本発明において、前記ホッパーは、多数の
管を前後に寝かせて貯留でき、その底部に管が1本ずつ
通過できる管出口を備えることが必要である。具体的に
は、片流れ又は両流れのV字形、U字形などの断面形状
と、管長に等しい前後長とを有する底面と、この底面の
最低部に平面視において管径に等しい幅と管長に等しい
長さとに開口された管出口とを備えることが必要であ
る。
【0024】前記管取出し手段は、ホッパーから管を1
本ずつ取出すために、管出口の下側で管を1本だけ受け
取り、この1本が管出口の下側から管送り手段によって
移動された後、次の1本の管を取出すまで管出口から管
が落下することを阻止するように構成される。
【0025】たとえば、管出口に落下する管又は管出口
内の管を下側から牽制するゲートバー、ゲートパネルな
どのゲート部材と、このゲート部材を任意のタイミング
で管出口の上側、下側あるいは中間高さに進退させるゲ
ート制御手段とを備えるシャッター方式の管取出し手段
を採用しても良い。
【0026】しかし、本発明においては、簡単で安価な
構成で確実に管を取出せるようにするために、たとえば
前後方向に延びる回転軸と、この回転軸に、その軸方向
に管の長さよりも短い適当な前後間隔を置いて同心状に
固定され、前記管出口の下面に接しながら回転する複数
の円板とを備え、各円板の周縁の同じ位置に管が嵌り込
む管取り溝が凹設される管取出し手段を採用し、円板の
管取り溝が管出口の下面に接する位置で1本の管を管取
り溝に落とし込んで管出口から取出し、円板の他の周縁
部分が管出口の下面に接している間は円板によって管を
管出口内に牽制することが推奨される。
【0027】前記管送り手段は、この管取出し手段が取
出した管の一端部を保持して下方に間欠搬送するように
構成してあればよく、例えば、各管送り手段は、上下対
をなし、それぞれ前後軸心の回りに回転する2連スプロ
ケットと、上下に対応するスプロケットに巻き掛けられ
た2条又は2連のチェーンとを備え、各条又は各連のチ
ェーンの同じ位置に管を保持するアダプタが装着される
ように構成すれば良いのである。
【0028】ところで、このようなチェーン式の管送り
手段を採用すると、管を所定の位置に停止させ、麺線を
巻き掛けている間、巻き掛けられる麺線の張力によって
管の間隔が次第に狭められ、後に麺線を延伸する時に麺
線の張力が不均一になり、麺線の太さにばらつきが生じ
たり、麺線がちぎれたりするおそれが生じる。
【0029】そこで、本発明において、搬送休止期間に
管送り手段に支持された管が停止する位置に、該管端か
ら軸方向に所定の間隔を置いた位置で管を左右方向外側
から受止める開隔牽制具と、これよりも管の中央側で管
を左右方向内側から受止める狭窄牽制具とが設けられる
と、麺線の張力に対抗して、管が一定以上接近すること
を防止でき、しかも、管がピンチローラを支点にして保
持された端部と反対側で接近する方向に回転することが
防止される。
【0030】更に、前記開隔牽制具により牽制される管
の間隔よりも前記狭窄牽制具により牽制される管の間隔
を僅かに大きくすることにより、麺線巻き掛け前の管の
間隔を管送り手段で保持している側と反対側(前端側)
で広げると、麺線の巻き掛けが進むにつれて麺線張力で
管が撓み、麺線の巻終わり時に管が平行になり、麺線の
張力が均一になるので更に好ましい。
【0031】この管捌きユニットによれば、ホッパーに
多数の管を前後に寝かせて貯留させておけば、左右の管
捌きユニットの管取出し手段がそれぞれのホッパーから
同時に1本ずつ管を取出し、管送り手段が取出された管
の一端部を保持して下方に間欠的に移動させる。左右の
管捌きユニットは同期させてあるので、管送り手段の動
作が休止する搬送休止期間には1対の管は同じ高さに保
持され、この1対の管をこの高さに保持している間に麺
捌きユニットを作動させると共に、管捌きユニットを前
端位置から初期位置に後退させることにより、1対の管
に麺線を6文字状に多数回巻き掛けることができる。
【0032】ところで、前記切断器は、管に巻き掛けた
麺線の巻き終わり部分を切断するように構成してあれば
良く、例えば、下方に移動された1対の管と麺捌きユニ
ットとの間で麺線を例えば左右から挟んで切断するよう
に構成してあれば良い。
【0033】ここで、麺端を保持する方法としては、互
いに対向する2枚の板体の間に麺線を挟む方法がある
が、この場合には麺線が押し潰され、麺端保持器からち
ぎれて外れることがある。従って、例えば、2本の線材
とこれらの中間に位置する1本の線材との間に麺線をは
さみ、麺線の両側から互いに対向する方向に圧力がかか
らないようにして麺線が切断されることを防止すること
が好ましい。
【0034】切断された麺線の麺供給管側の端部を保持
する麺端保持器は、麺を巻き掛けた管を所定の位置から
下方に移動させた後、切断器よりも麺供給管側で麺線を
保持できるように構成してあればよく、麺線を切断する
前に麺線を保持するように構成しても、麺線を切断して
から麺線を保持するように構成しても良い。
【0035】しかしながら、麺線を切断する前に麺線を
保持すると、切断時に麺端保持器に保持された麺線が切
断器側に引っ張られ、麺端保持器のところで麺線がちぎ
れ、確実に麺線を保持できなくなるおそれがある。反対
に、麺線を切断した後に麺線を保持する場合には、切断
された麺線が麺供給管の真下に垂れ下がり、麺端保持器
でつかめなくなることがある。
【0036】従って、本発明においては、麺線を切断す
ると同じに麺線を麺端保持器に保持させることが至当で
ある。
【0037】切断器と麺端保持器とを同時に作動させる
方法としては、これらを一体化して共通の駆動手段で駆
動することが、コストダウンを図る上で最良である。
【0038】
【発明の実施の態様】本発明の一実施例に係る自動連続
麺掛け装置及びこれを用いる自動連続麺掛け方法を図面
に基づいて具体的に説明すれば、以下の通りである。
【0039】図1の縦断側面図に示すように、本発明の
一実施例に係る自動連続麺掛け装置は、麺捌きユニット
1と、管捌きユニット2と、切断器97と、麺端保持器
99と、搬出コンベア4とを備える。
【0040】図1、図2の正面図に示すように、麺捌き
ユニット1は、ベースフレーム5上に固定されるサブフ
レーム6と、ベースフレーム6上に麺容器7を支持する
容器支持装置8と、サブフレーム6の前面上部に支持さ
れ、麺容器7から麺線9を引き出す麺供給系10と、麺
供給系10により引き出された麺線9を管Tに巻き掛け
る巻掛け機構20とからなる。
【0041】図3に示すように、前記容器支持装置8
は、サブベース8aと、このサブベース8aに回転自在
に支持され、麺容器7の縦中心軸心から等距離に配置さ
れる複数のフリーローラ8bと、麺容器7の下面に転接
して麺容器7をその縦中心軸心の回りに回転させる駆動
ローラ8cと、駆動ローラ8cを駆動するモータM1と
を備え、前記駆動ローラ8cは、最初は麺容器7底面の
周囲部に転接し、回転するにつれて次第にその中央部に
転がり寄るように方向つけてあり、これにより、麺容器
7の回転速度が麺線9の引き出し位置に対応して変化
し、一定の速度で引き出される麺線9の張力がほぼ一定
に保たれるようにしている。
【0042】図4の正面図に示すように、麺供給系10
は、例えばモータM2により左右軸心回りに回転して麺
線9を引き込む搬送プーリ11と、この搬送プーリ11
に麺線9を案内する複数個のガイドプーリ12、13、
14、15とを備えている。
【0043】図5の側面図の示すように、この麺供給系
10により引き込まれた麺線9は左右1対の縦ゲートバ
ー17の間と上下1対の横ゲートバー18の間とを通っ
て、巻掛け機構20の麺供給管21の後端に導かれる。
【0044】図6の側面図と図7の正面図とに示すよう
に、この麺巻き掛け機構20は、サブフレーム6の後部
に配置されるスライダ−クランク機構22を備えてい
る。
【0045】このスライダ―クランク機構22は、サブ
フレーム6の下部を前後に貫通する回転軸23と、サブ
フレーム6の後側でこの回転軸23に固定される円板状
のクランクアーム24と、下端がこのクランクアーム2
4の周囲部に前後軸心回りに回転自在に連接され、上端
にスリーブ状のベアリング手段25を介して前記麺供給
管21をその軸心回りに回転自在に支持する連接杆26
を備える。
【0046】又、このスライダ−クランク機構22は、
前記ベアリング手段25を介して連接杆26の上端に回
転自在に連接されるスライダ27と、このスライダ27
の進退を案内するガイド28とを備えている。
【0047】即ち、図6に示すように、このガイド28
は帯板材からなる本体28aと、この本体28aの後面
に固定された、軸方向に延びるガイドレール28bとを
備え、前記スライダ27の前面にはこのガイドレール2
7bが軸方向に摺動可能に挿通されるガイド溝27a
(図7に示す。)が設けられる。
【0048】これらスライダ27及びガイド28はサブ
フレーム6内に配置され、ガイド27の下端部は前記回
転軸23に回転自在に支持されている。又、このガイド
27の中間部ないし上端部は別のクランク軸からなる揺
動手段29が連結される。
【0049】図6及び図7に示すように、この揺動手段
29は、サブフレーム6の中間高さ部に前後軸心回りに
回転自在に支持された回転軸29aと、一端がこの回転
軸29aに固定されたクランクアーム29bと、このク
ランクアーム29bの他端に前後軸心回りに回転自在に
支持されたクランクピン29cとを備える。
【0050】前記ガイド28の前面には軸方向に延びる
別のガイドレール28cが固定され、前記揺動手段29
のクランクピン29cがこのガイドレール28cに摺動
可能に噛み合わせてある。
【0051】この揺動手段29の回転軸29aは連動機
構30によりスライダ−クランク機構22と共通の駆動
手段M3により駆動される。即ち、この回転軸29a
は、サブフレーム6の前側に突出させてあり、図7に示
すように、この回転軸29aの前端部に固定したスプロ
ケット31と、前記スライダ−クランク機構22の回転
軸23の前端部に固定した別のスプロケット32と、サ
ブフレーム6の前側に前後軸心周りに回転自在に支持さ
せたテークアップローラ33と、及びサブフレーム6内
下部に配置したモータからなる共通の駆動手段M3の出
力軸に固定した駆動プーリ34にわたってチェーン35
を巻き掛けている。
【0052】これにより、揺動手段29が1回転する間
にスライダ−クランク機構22のスライダ27が2往復
するように揺動手段29とスライダ―クランク機構22
とを連動させて、麺供給管21を8文字状に回動させ
る。
【0053】なお、この実施例では、撚麺機構36によ
りクランクアーム24が1回転すると麺供給管21がそ
の軸心回りに1回転するようにクランクアーム24と麺
供給管21とを連動させて、麺供給管21内を通過する
麺線9に撚りをかけるようにしている。
【0054】即ち、図6に示すように、前記連接杆26
の下端部をクランクアーム24に回転自在に連接する連
接ピン24aはクランクアーム24に固定してあり、撚
麺機構36は、連接杆26の後側でこの連接ピン24a
に固定したプーリ36aと、麺供給杆21に固定したプ
ーリ36bと、これらのプーリ36a、36bにわたっ
て巻き掛けたたとえばゴムベルト36cで構成されてい
る。
【0055】さて、図8の縦断正面図に示すように、前
記管捌きユニット2は、平面視において前方が開放され
たコ字形のサブフレーム40と、このサブフレーム40
の上部に支持されたホッパー50と、このホッパー50
から管Tを1対ずつ取出す管取出し手段60と、サブフ
レーム40の後壁部41に支持させた麺送り手段70と
を備える。
【0056】前記ホッパー50の底面51は正面から見
てほぼW字形に形成され、2つの谷底部分にそれぞれ管T
の長さに等しい前後開口長と、管Tの径に等しい左右開
口幅とを有する管出口52が形成され、前記底面51の
上に前後に寝かせて貯留した多数の管Tを各管出口52
より1本ずつ順に落下させるようにしている。
【0057】前記管取出し手段60は、管出口52から
所定のタイミングで、即ち、オペレータが選択する任意
のタイミング及び/又は所定の周期で繰り返されるタイ
ミングで管Tを1本ずつ取出せるように構成してあれば
よい。
【0058】ここでは、簡単で安価な構成で確実に管を
取出せるようにするために、図9の斜視図に示すよう
に、前後方向に延びる回転軸61と、この回転軸61に
その軸方向に管Tの長さよりも短い適当な前後間隔を置
いて同心状に固定された複数枚(たとえば2枚)の円板
62とを備える。
【0059】又、図8に示すように、この回転軸61及
び複数枚の円板62は各円板62が前記管出口52の下
面に近接しながら回転するように配置され、更に、図9
に示すように、各円板62の周縁の同じ位置に管Tが嵌
り込む管取り溝63が凹設されている。
【0060】この管取出し手段60によれば、これら回
転軸61及び円板62を一方向に回転させ、円板62の
管取り溝63が管出口52の下面に近接する位置にくる
と、管Tが管取り溝63に落込んで管出口52から取出
され、円板62の他の周縁部分、即ち、外周面64が管
出口52の下面に接している間は円板62によって管T
が管出口52内に牽制される。
【0061】各円板62の管取り溝63の数は一つ以上
であれば特に限定されないが、ここでは、図9に示すよ
うに、取出された管Tを管送り手段70に支持させる距
離的な間隔を考慮して、一つの管取り溝63を形成して
いる。
【0062】この管取り溝63の深さは、特に限定され
ないが、円板62の回転により管Tを確実に管出口52
の下側から移動させるために、管Tの半径以上に大きく
することが好ましく、円板62の外周面64で後続の管
Tを管出口52内に牽制するために、管Tの直径以上に深
くすることが更に好ましい。
【0063】ここでは、管取り溝63の深さを管径の約
1.5倍に深くし、管取り溝63の回転方向下手側の溝
側面65を円滑に円板12の外周面に連続する凸曲面に
形成することにより、管取り溝63に2番目に落下した
管Tが円板62の回転に伴って前記溝側面65で管出口
52に押し戻され、引き続いて円板62の外周面64で
管出口52内に牽制されるようにしている。
【0064】左右の管出口52に対応させた管取出し手
段60の円板62は互いに左右逆勝手に形成してあり、
図10の平面図に示すように、麺送り手段70の駆動に
兼用される1台のモータM4で左右の円板62を同期し
て互いに逆回転方向に間欠駆動するようにしている。
【0065】そして、円板62が1回転して管取り溝6
3が上死点、即ち、管出口52に近接する位置に来るた
びに一定時間(1対の管Tへの麺線9の巻き掛けに要す
る時間)にわたって回転を停止させる。
【0066】図8に示すように、前記管送り手段70
は、前記回転軸61に固定された上側の2連スプロケッ
ト71と、この下方で前記サブフレーム40の後壁部4
1に前後軸心回りに回転自在に支持させた下側の2連ス
プロケット72と、上下に対応するスプロケット71、
72に巻き掛けられる前後2条のチェーン73、74と
を備えている。
【0067】各チェーン73、74には等間隔を置いて
管Tの一端部を保持する4組のアダプタ75が連鎖させ
てあり、図11の正面図に示すように、各アダプタ75
は、1ピッチのリンクプレート76と、このリンクプレ
ート76の両端にリンクピン77を介して連結される1
対の管押さえ78とを備える。
【0068】各管押さえ78は、ピッチ方向にリンクプ
レート76の中央から管Tの半径以上離れた位置でチェ
ーン外周方向に突出させた管受けプレート78aと、こ
の管受けプレート78aに連続してリンクプレート76
の外側縁79から管Tの径以上の距離を置いて該リンク
プレート76側にオーバーハングする爪78bとを備え
ている。
【0069】このアダプタ75は、上側のスプロケット
71に沿うチェーン73、74の曲線経路部分では、図
11に破線で示すように、両管押さえ78が前記リンク
プレート76を挟んで互いに他方に対して傾斜すること
により、両管押さえ78の爪78bの間隔が管Tの直径
よりも広く開かれ、管取出し手段60の管取り溝63に
落込んだ管Tを両管押さえ78の間に受入れる。
【0070】又、チェーン73、74の直線経路部分で
は、図11に実線で示すように、両管押さえ78が前記
リンクプレート76を挟んで直線状に並ぶことにより、
両管押さえ78の爪78bが管Tの直径よりも狭く接近
し、リンクプレート76、管受けプレート78a及び爪
78bによって囲まれる空間に管Tが保持される。
【0071】更に、下側のスプロケット72に沿うチェ
ーン73、74の曲線経路部分では、両管押さえ78が
前記リンクプレート76を挟んで互いに他方に対して傾
斜することにより、両管押さえ78の爪78bの間隔が
管Tの直径よりも広く開かれるので、管Tは両管押さえ7
8の間から解放されて搬出コンベア4の上に落下する。
【0072】ところで、スプロケット71、72は1回
転するごとに所定の時間にわたって停止し、その間、管
取出し手段60の管受け溝63がホッパー50の管出口
52の下側に近接して停止する。そして、管取出し手段
60の管取り溝63がこの停止する位置に移動すると、
ホッパー50から管取り溝63に管Tが落下し、管Tの後
端部が上側のスプロケット71の上側に位置するアダプ
タ75に受入れられる。
【0073】スプロケット71、72が停止した後、所
定の搬送休止期間が経過すると、スプロケット71、7
2が再始動されて搬送が再開され、この後、スプロケッ
ト71、72が4分の1回転すると、管Tを受入れたア
ダプタ75は曲線経路と直線経路との接続点に移動し、
半開き状態になる。
【0074】アダプタ75がこの接続点に進入する直前
には、管Tは既に先行側の管押さえ78の管受けプレー
ト78aとカバー78bとに乗っているので、管Tがチ
ェーン73、74から脱出することはない。
【0075】搬送が再開されてからスプロケット71、
72が1回転して停止すると、上側で管Tを受入れたア
ダプタ75は所定の高さの停止位置まで下降して停止
し、新たに上側のスプロケット71の上側に移動したア
ダプタ75には次の管Tが受入れられる。
【0076】図10及び図12の斜視図に示すように、
前記停止位置には、管Tの後端側のチェーン74を該チ
ェーン74の内周側から受止めるバックアップシューか
らなる開隔制限具80が設けられ、この開隔制限具80
により、チェーン74を介して管Tを左右方向外側から
受止めるようにしている。又、この開隔牽制具80より
も管Tの軸方向の中央側、即ち、前後に並ぶチェーン7
3、74の間で、管Tをリンクプレート76に押圧する
ピンチローラからなる狭窄牽制具81が設けられ、この
狭窄牽制具81で管Tを左右方向内側から受止めるよう
にしている。
【0077】そして、前記開隔牽制具80により牽制さ
れる管Tの間隔よりも前記狭窄牽制具81により牽制さ
れる管Tの間隔を僅かに大きくすることにより、図10
に実線で示すように、麺線巻き掛け前の管Tの間隔を管
送り手段70で保持している側の反対側、即ち、前側で
広げるようにしている。
【0078】この停止位置に停止している左右1対の管
Tに麺線を巻き掛ける作業は、上述した麺捌きユニット
1と、管捌きユニット2とを協調運転することにより実
現される。
【0079】即ち、図8に示すように、管捌きユニット
2はベースフレーム5に左右1対のガイドバー82を介
して前後方向に移動可能に支持され、1対の管Tを所定
の停止位置の高さに保持した状態で、前後駆動手段83
を作動させて、初期位置から前方の前端位置まで前進
し、折返し初期位置まで復帰させる。この管捌きユニッ
ト2を前端位置から初期位置に復帰させる間中、麺捌き
ユニット1を作動させ、麺供給管21を8文字状に回動
させることにより、図12の斜視図に示すように、前記
1対の管Tに麺線9が8文字状に多数回巻き掛けられる
のである。
【0080】図1に示すように、この前後駆動手段83
はモータM5と、これにより駆動されるチェーン84と
を備え、このチェーン84に管捌きユニット2を連結す
ることにより、管捌きユニット2を駆動するようにして
いる。
【0081】図1に示すように、ベースフレーム5には
麺捌きユニット2の位置を検出するセンサ類を支持する
ためのブリッジ84が設けられ、このブリッジ84上
に、管が前端位置に位置することを検出する前端位置セ
ンサS1と、前端位置の後方で管の移動速度を低速から
高速に切替える位置を通過したことを検出する増速位置
センサS2と、初期位置の前方で管の移動速度を高速か
ら低速に切替える位置を通過したことを検出する減速位
置センサS3と、管が初期位置に到達したことを検出す
る初期位置センサS0とが配置される。
【0082】又、図示はしないが、これらセンサS0〜
S4の検出出力に基づいて、麺捌きユニット1の動作速
度と管捌きユニット2の動作速度を制御する速度制御手
段が設けられ、この速度制御手段により、前端位置から
所定の区間、即ち、麺線9が1〜3回巻き掛けられる間
は管捌きユニット2及びこれに保持された管Tの後退速
度及び麺供給管21の移動速度を低速に保持して、確実
に麺線9を管Tに絡ませるとともに、巻き初めに麺線9
がショックでちぎれることを防止している。
【0083】この後、高速に切替えて作業時間の短縮を
図り、更にこの後、初期位置の近くで高速から低速に切
替えて停止時のオーバーランや麺線9の乱れを予防し、
初期位置で管捌きユニット2の後退及び麺供給管21の
回動を穏やかに停止させるようにしている。
【0084】なお、麺線9の巻き掛けが進むに連れて両
管Tは次第に先端が他方の管Tに接近する方向に撓み、
麺線9を巻き終わる頃には図11に破線で示すように両
管Tはほぼ平行になる。
【0085】又、図12において、麺線9は実線で示し
ているが、実際には1〜2cm程度の太さがあり、更
に、麺線9が交差して見える個所では向こう側に見える
麺線の部分を切除して示しているが、実際には連続して
いる。
【0086】1回の麺線Tの巻き掛けが終了すると、麺
送り手段70が作動し、スプロケット71、72が1回
転して停止する。これにより、前記停止位置で麺線9を
巻き掛けた1対の管Tは下側のスプロケット72の下方
に搬送され、搬出コンベア4に落下する一方、ホッパー
50から新しい1対の管Tが取出され、前記停止位置ま
で搬送され、この位置に保持される。
【0087】麺線9を巻き掛けた管Tが搬出コンベア4
に投下された後、これらの管Tから麺供給管21の間で
麺線9を麺端処理手段90で切断するとともに、切断さ
れた麺線9の麺供給間21側の端部を保持する。
【0088】図13の分解斜視図に示すように、この麺
端処理手段90は、前記搬出コンベア4のフレーム4a
に固定されるブラケット91と、このブラケット91に
前後軸心回りに回転自在に枢支される1対の揺動アーム
93と、各揺動アーム93の上端部に個別的に固定され
る1対の利器プレート94を備える。
【0089】各揺動アーム93の下端部には、各揺動ア
ーム93の下端部に連設した回転軸92を中心とする部
分歯車95が形成され、これら部分歯車95を噛み合わ
せることにより、両揺動アーム93及び利器プレート9
4が開閉揺動するようにしている。
【0090】各利器プレート94にこれらを閉じたとき
に互いに突き合わされる切断刃96を形成することによ
り、麺線9を切断する切断器97が構成されるととも
に、これらの上側で麺線9の麺供給管21側端部を保持
する保持具98を各利器プレート94に連設することに
より、ブラケット91、回転軸92、部分歯車95を含
む揺動アーム93、及び利器プレート94を切断器97
共用する麺端保持器99が構成される。
【0091】この保持具98は、3本の棒材98a、9
8b、98cとを備え、一方の利器プレート94に2本
の棒材98a、98bを上下に適当な間隔を置いて支持
させ、残りの1本の棒材98cは、これら2本の棒材9
8a、98bの中間の高さに位置するように他方の利器
プレート94に支持させ、麺端保持器99に保持された
麺線9が保持具98に挟まれて切れないように、これら
によって挟まれる麺線9に両側から対向するような力を
作用させないようにしている。
【0092】そして、この麺端処理手段90は、更に一
方の揺動アーム93に固定された従動ピン100と、こ
の従動ピン100を介して切断器97及び麺端保持器9
9を駆動するソレノイドからなる駆動手段101とを備
えている。
【0093】図8に示すように、前記搬出コンベア4
は、管捌きユニット2の下方から所定の取出し位置まで
延びるフレーム4aと、このフレーム4aの例えば左端
部に回転自在に支持させた前後1対のフリースプロケッ
ト4bと、このフレーム4aの例えば右端部に回転自在
に支持させた他の前後1対のフリースプロケット(図示
せず。)と、これらのスプロケット4aにわたって巻き
掛けられた前後1対のチェーン4bを備える。
【0094】又、前後いずれか一方(ここでは後方)の
チェーン4bをこのフレーム4aに支持させた駆動モー
タM6の出力軸に固定した駆動スプロケット4cに巻き
掛けるとともに、左端部のフリースプロケット4bどう
し、又は右端部のフリースピロケットどうし、若しくは
左端部のフリースプロケット4bどうしと右端部のフリ
ースピロケットどうしとをシャフト4dで連結すること
により、前後のチェーン4cが同期して回動するように
している。
【0095】そして、各チェーン4bの上側の直線経路
部分が、前記フレーム4aの上面に固定したガイドレー
ル4eに案内されて、フレーム4aの上側を左から右に
移動するようにしている。
【0096】この自動連続麺掛け装置を用いて麺線9を
1対の管Tに巻き掛けるためには、麺容器7より取出し
た麺線9を、前後に延びる麺供給管21の前端から後端
に通し、麺供給管21の後端から引き出された麺線9の
先端を麺供給管21が移動する空間の下方に設けた麺端
保持器98に保持させる一方、ホッパー50より左右1
対の管Tを前後に寝かせて取出し、ホッパー50下方の
所定の高さで、左右に適当な間隔を置いた所定の位置に
これら1対の管Tを移動させた後、管捌きユニット2を
初期位置から前方の前端位置まで前進させる初期準備工
程を行う。
【0097】この初期準備工程を終えた後、引き続き麺
捌きユニット1を作動させるとともに、管捌きユニット
2を初期位置まで後退させて、前記麺供給管21を前記
所定の位置に位置する両管Tの回りに8文字状に移動さ
せながら、前記1対の管Tを初期位置まで後退させて、
両管Tに麺線を8文字状に巻き掛ける麺掛け工程を行
う。
【0098】更に、この麺掛け工程に引き続き、麺送り
手段70を作動させて、初期位置で、麺線9を巻き掛け
た1対の管Tを下方に移動させるとともに、ホッパー5
0より新しい1対の管Tを取出して前記所定の位置に移
動させる管替え工程と、麺端修理手段90により、麺線
9を巻き掛けた管Tと麺供給管21との間で麺線9を切
断するとともに、切断された麺線9の麺供給管21側端
部を前記麺端保持器98に保持させる切断工程と、前記
管捌きユニット2を前進させることにより、前記新しい
1対の管Tを初期位置から前端位置に前進させる前進工
程とを順に連続して行う。
【0099】この前進工程を終えた状態は、初期準備工
程を終えた状態と同じ状態であり、この後、前記麺掛け
工程と、管替え工程と、切断工程と、前進工程とをこの
順で繰り返すことにより、各対をなす管Tに面線9を所
定の多数回にわたって8文字上に巻き掛ける麺掛け作業
が自動的に繰り返し行われることになるのである。
【0100】なお、麺捌きユニット1には麺線9の後端
を検出するセンサ(図示せず。)が設けられ、麺掛け工
程中にこのセンサが麺線9の後端を検出すると、麺捌き
ユニット1及び管捌きユニット2の動作が停止され、図
示しない警報手段を発動させて警報が発せられるように
している。
【0101】この警報手段としては、ブザー、チャイ
ム、サイレン、電子音などの警音を発するもの、音声を
発するもの、灯火を点灯したり点滅したりするものなど
の中から選ばれた1種又は2種以上のものを用いれば良
い。
【0102】又、麺線9の巻き掛けが開始され、管捌き
ユニット2の後退に伴なって保持具97の間から引き抜
かれるが、巻き掛けを開始した麺線9に過剰な張力が作
用することを防止するとともに、次回の麺線9の切断と
麺端の保持に備えて、麺線の巻き掛けが開始された後の
適当な時期に、例えば麺線9が1〜3回程度巻き掛けら
れた時に、麺端処理手段90を逆作動させて保持具97
及び切断刃95が開かれる。
【0103】又、この実施例では、管送り手段70のチ
ェーン73、74の直線経路において管Tが停止する停
止位置が1箇所に設定されているが、停止位置を上下多
段に設定し、スプロケット71、72を停止位置の段数
と同数の回数にわたって回転させて各段の停止位置に新
しい管Tを移動させた後、搬送を休止し、この搬送休止
期間中に複数段の管Tに麺線9を同時に巻き掛けるよう
にすることもできる。
【0104】更に、この実施例では、麺線の巻き掛け時
に、管捌きユニット2とともに管送り手段70に保持さ
せた管Tを前後方向に移動させるが、管捌きユニット2
及び管Tを前後方向に移動させずに、麺供給管35を前
後方向に移動させても良い。
【0105】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明装置は、
麺線を麺容器から取出し、1対の管に8文字状に巻き掛
ける麺捌きユニットと、初期位置から前方の前端位置と
にわたって進退可能に設けられ、初期位置で、ホッパー
から麺を巻き掛ける管を1対ずつ前後に寝かせて取出し
て所定の位置に下降させ、前端位置に移動した後、初期
位置に後退しながら前記所定の位置に保持された1対の
管に麺線が巻き掛けられ、初期位置に復帰した後、麺を
巻き掛けた前記1対の管を下方に移動させるとともにホ
ッパーから取出した新しい1対の管を前記所定の位置に
下降させる管捌きユニットと、下方に移動された1対の
管と麺捌きユニットとの間で麺線を切断する切断器と、
切断器に連動して切断された麺線の麺供給管側の切断端
部を保持する麺端保持器とを備えるので、本発明方法を
実施することができる。
【0106】そして、本発明方法は、麺容器より取出し
た麺線を、前後に延びる麺供給管の前端から後端に通
し、麺供給管の後端から引き出された麺線の先端を麺供
給管が移動する空間の下方に設けた麺端保持具に保持さ
せる一方、ホッパーより左右1対の管を前後に寝かせて
取出し、ホッパー下方の所定の高さに、左右に適当な間
隔を置いた所定の位置にこれら1対の管を移動させた
後、初期位置から前方の前端位置まで前進させる初期準
備工程を終えた後、前記麺供給管を前記所定の位置に位
置する両管の回りに8文字状に移動させながら、前記1
対の管を初期位置まで後退させて、両管に麺線を8文字
状に巻き掛ける麺掛け工程と、この麺掛け工程の後に、
初期位置で、麺線を巻き掛けた1対の管を下方に移動さ
せるとともに、ホッパーより新しい1対の管を取出して
前記所定の位置に移動させる管替え工程と、この管替え
工程の後、麺線を巻き掛けた管と麺供給管との間で麺線
を切断するとともに、切断された麺線の麺供給管側端部
を前記麺端保持具に保持させる切断工程と、この切断工
程の後に、前記新しい1対の管を初期位置から前端位置
に前進させる前進工程とを順に繰り返す。
【0107】これにより、初期準備工程を行いさえすれ
ば、自動的に、対を成す管に麺線を巻き掛け、麺線を巻
き掛けた対を成す管を取出す作業を連続して繰り返すこ
とができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の縦断側面図である。
【図2】本発明装置の正面図である。
【図3】本発明装置の側面図である。
【図4】本発明装置の正面図である。
【図5】本発明装置の側面図である。
【図6】本発明装置の側面図である。
【図7】本発明装置の正面図である。
【図8】本発明装置の正面図である。
【図9】本発明装置の斜視図である。
【図10】本発明装置の平面図である。
【図11】本発明装置の正面図である。
【図12】麺線巻き掛け作業の要領を示す斜視図であ
る。
【図13】本発明装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 麺捌きユニット 2 管捌きユニット 4 搬出コンベア 7 麺容器 9 麺線 21 麺供給管 22 スライダ−クランク機構 26 連接杆 27 スライダ 28 ガイド 29 揺動機構 30 連動機構 40 サブフレーム 50 ホッパー 60 管取出し手段 70 管送り手段 71 スプロケット 72 スプロケット 73 チェーン 74 チェーン 75 アダプタ 80 開隔牽制具 81 狭窄牽制具 97 切断器 99 麺端保持器 T 管 S0 初期位置センサ S1 前端位置センサ S2 増速位置センサ S3 減速位置センサ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 麺容器より取出した麺線を、前後に延び
    る麺供給管の前端から後端に通し、麺供給管の後端から
    引き出された麺線の先端を麺供給管が移動する空間の下
    方に設けた麺端保持器に保持させる一方、ホッパーより
    左右1対の管を前後に寝かせて取出し、ホッパー下方の
    所定の高さに、左右に適当な間隔を置いた所定の位置に
    これら1対の管を移動させた後、初期位置から前方の前
    端位置まで前進させる初期準備工程を終えた後、 前記麺供給管を前記所定の位置に位置する両管の回りに
    8文字状に移動させながら、前記1対の管を初期位置ま
    で後退させて、両管に麺線を8文字状に巻き掛ける麺掛
    け工程と、 この麺掛け工程の後に、初期位置で、麺線を巻き掛けた
    1対の管を下方に移動させるとともに、ホッパーより新
    しい1対の管を取出して前記所定の位置に移動させる管
    替え工程と、 この管替え工程の後、麺線を巻き掛けた管と麺供給管と
    の間で麺線を切断するとともに、切断された麺線の麺供
    給管側端部を前記麺端保持具に保持させる切断工程と、 この切断工程の後に、前記新しい1対の管を初期位置か
    ら前端位置に前進させる前進工程とを順に繰り返すこと
    を特徴とする自動連続麺掛け方法。
  2. 【請求項2】 管替え工程で下方に移動させた1対の管
    及びこれらに巻き掛けた麺を搬出コンベアで所定の取出
    し位置に搬出する請求項1に記載の自動連続面掛け方
    法。
  3. 【請求項3】 麺掛け工程開始後の所定の期間は、麺供
    給管の移動速度及び管の後退速度を低速にし、この所定
    の期間が経過するこれら麺供給間の移動速度及び管の後
    退速度を高める請求項1に記載の自動連続麺掛け方法。
  4. 【請求項4】 麺掛け工程終了前の所定の期間に、麺供
    給管の移動速度及び管の後退速度を減速する請求項1又
    は2に記載の自動連続麺掛け方法。
  5. 【請求項5】 麺線を麺容器から取出し、1対の管に8
    文字状に巻き掛ける麺捌きユニットと、初期位置から前
    方の前端位置とにわたって進退可能に設けられ、初期位
    置で、ホッパーから麺を巻き掛ける管を1対ずつ前後に
    寝かせて取出して所定の位置に下降させ、前端位置に移
    動した後、初期位置に後退しながら前記所定の位置に保
    持された1対の管に麺線が巻き掛けられ、初期位置に復
    帰した後、麺を巻き掛けた前記1対の管を下方に移動さ
    せるとともにホッパーから取出した新しい1対の管を前
    記所定の位置に下降させる管捌きユニットと、下方に移
    動された1対の管と麺捌きユニットとの間で麺線を切断
    する切断器と、切断器に連動して切断された麺線の麺供
    給管側の切断端部を保持する麺端保持器とを備えること
    を特徴とする自動連続麺掛け装置。
  6. 【請求項6】 前記麺捌きユニットは、スライダ―クラ
    ンク機構と、このスライダクランク機構のスライダを案
    内するガイドをスライダの進退方向と交差する方向に所
    定の範囲で往復させる揺動機構と、揺動機構がガイドを
    1往復させる間にスライダ―クランク機構が2回転する
    ように揺動機構及びスライダ―クランク機構を共通の駆
    動手段に連動させる連動機構とを有し、前記スライダ―
    クランク機構の連接杆とスライダとの連接点に支持した
    麺供給管を上下方向及び左右方向に8文字状に回動させ
    る駆動手段を備える請求項5に記載の自動連続麺掛け装
    置。
  7. 【請求項7】 前記管捌きユニットは、初期位置とこれ
    の前方の前端位置とにわたって進退可能に設けられたサ
    ブフレームと、このサブフレームの上部に支持され、管
    を前後に寝かせて貯留するホッパーと、所定の周期でこ
    のホッパーより1対の管を左右にならべて下方に取出す
    管取出し手段と、サブフレームの後部に支持され、取出
    された管の後端部を支持して下方に間欠的に搬送する管
    送り手段と、管捌きユニットが初期位置に位置する時に
    前記管送り手段を作動させる管送り制御手段とを備える
    請求項5又は6に記載の自動連続麺掛け装置。
  8. 【請求項8】 管が前端位置に位置することを検出する
    前端位置センサと、前端位置の後方で管の移動速度を低
    速から高速に切替える位置を通過したことを検出する増
    速位置センサと、初期位置の前方で管の移動速度を高速
    から低速に切替える位置を通過したことを検出する減速
    位置センサと、管が初期位置に到達したことを検出する
    初期位置センサと、これらセンサの検出出力に基づい
    て、前進位置から所定の区間では管の後退速度及び麺供
    給管の移動速度を低速に保持した後、高速に切替え、初
    期位置の近くで高速から低速に切替え、初期位置で管及
    び麺供給管を停止させる麺掛け速度制御手段とが設けら
    れる請求項5ないし7のいずれか1項に記載の自動連続
    麺掛け装置。
  9. 【請求項9】 各管送り手段は、上下対をなし、それぞ
    れ前後軸心の回りに回転する2連スプロケットと、上下
    に対応する2連スプロケットに巻き掛けられた2条又は
    2連のチェーンとを備え、各条又は各連のチェーンに、
    連鎖方向に所定の間隔を置いて、管の後端部を保持する
    複数のアダプタが装着される請求項5ないし8のいずれ
    か1項に記載の自動連続麺掛け装置。
  10. 【請求項10】 管送り手段に支持された管が停止する
    位置に、該管端から所定の間隔を置いた位置で管の後端
    部を左右方向外側から受止める開隔牽制具と、これより
    も管の中央側で管の後端部を左右方向内側から受止める
    狭窄牽制具とが設けられ、前記開隔牽制具により牽制さ
    れる管の間隔よりも前記狭窄牽制具により牽制される管
    の間隔を僅かに大きくすることにより、麺線巻き掛け前
    の管前端部の左右間隔が管後端部の左右間隔よりも広げ
    られる請求項5ないし19のいずれか1項に記載の自動
    連続麺掛け装置。
  11. 【請求項11】 前記所定の位置の下方に移動させた1
    対の管及びこれらに巻き掛けられた麺線を所定の取出し
    位置まで搬送する搬出コンベアが設けられる請求項5な
    いし7のいずれか1項に記載の自動連続麺掛け装置。
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