JP2002120012A - チタン線等溶着性材料の引抜き方法及び装置 - Google Patents

チタン線等溶着性材料の引抜き方法及び装置

Info

Publication number
JP2002120012A
JP2002120012A JP2000313304A JP2000313304A JP2002120012A JP 2002120012 A JP2002120012 A JP 2002120012A JP 2000313304 A JP2000313304 A JP 2000313304A JP 2000313304 A JP2000313304 A JP 2000313304A JP 2002120012 A JP2002120012 A JP 2002120012A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
die
dry lubricant
powdery dry
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000313304A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Murakawa
正夫 村川
Masahiko Jin
雅彦 神
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000313304A priority Critical patent/JP2002120012A/ja
Publication of JP2002120012A publication Critical patent/JP2002120012A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】被引抜き材に表面処理を行うことなしにチタン
およびチタン合金線で代表される溶着性材料を精度良
く、低コストで引抜き加工することができる方法とそれ
の実施に好適な構造簡易な装置を提供する。 【解決手段】溶着性を有する被引抜き材を引き抜くにあ
たり、孔ダイスに直結した密閉容器内に粉末状乾式潤滑
剤を充填し、粉末状乾式潤滑剤を孔ダイスのダイス孔に
圧入供給しつつ引き抜くもので、そのための装置とし
て、孔ダイスの入口側に設けられ被引抜き材を外囲し端
部がダイス孔に連通するチャンバーを有する潤滑剤供給
装置とを備え、前記潤滑剤供給装置が、チャンバーに通
じる粉末状乾式潤滑剤供給部と、チャンバー内の粉末状
乾式潤滑剤をダイス孔方向に圧入する加圧手段を有して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチタン線やその合金
線で代表される溶着性材料の引抜きに好適な方法と装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】チタン材料たとえば純チタン線、チタン
合金線、Ni−Ti系等の形状記憶合金線は軽量性、耐
腐食性、超弾性などの特性を有しているため需要が増加
しているが、極度の難引抜き性を示す材料である。すな
わち、一般的に線材は熱間押出し、熱間圧延を経た後、
数段の引抜きによって製造され、その引抜きは孔ダイス
を用いるのが通例である。しかし、チタン材料は、加工
に際して強溶着性を示すため、引抜き中の材料のダイス
への溶着が非常に発生しやすく、他の金属材料のような
通常の工程での引抜きが困難である。
【0003】そこで、孔ダイスを用いた引抜きでは、溶
着現象を防止するために、被引抜き線に酸化皮膜処理あ
るいはフッ素樹脂コーティング処理などの被膜付与のた
めの前処理(表面処理)を行い、かつ極圧添加剤入りの
高粘度油剤などの塩素系高粘度油剤を使用して引抜く方
法などが用いられている。しかし、この方法は、表面処
理が必要であること、さらに最終製品は研削、ブラス
ト、バレルなどの機械的方法や酸ないしは有機溶剤洗浄
などを使用したエッチング法により前処理被膜を除去す
る必要があることからコストが高くなり、さらに塩素系
極圧油剤、酸あるいは有機溶剤の使用により環境や労働
衛生に与える負荷が大きくなるという大きな問題点があ
った。
【0004】現状、チタンおよびチタン合金線の引抜き
法としては、他にローラダイスを用いた引抜き法があ
る。しかしながら、この方法においては、ダイス1段あ
たりの断面減少率は数%程度に小さくしなければならな
いため、一般的に数十段の引抜き段数が必要であり、ま
た、同ダイスはローラのギャップ調整等に熟練技能を要
求されるために工程管理コストが高いこと、および一般
的な丸線引抜きの場合に真円度が数十μmとなり、孔ダ
イスの場合に比べて1桁悪いこと、さらには引抜き線の
直径がφ1mm程度以下の細線には(段間で線がねじれ
てしまい)適用が非常に困難であることなどが問題とな
っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題点を
解消するためになされたもので、その目的とするところ
は、被引抜き材に表面処理を行うことなしにチタンおよ
びチタン合金線で代表される溶着性材料を精度良く、低
コストで引抜き加工することができる方法とそれの実施
に好適な構造簡易な装置を提供することにある。
【0006】本発明は、チタン系材料の引抜きに好適で
あるほか、ステンレス系やタンタル系など他の難引抜き
材の引抜き加工にも適用することができ、性状として
は、丸線のほか丸パイプ、異形線、異形パイプなどの引
抜きに適用することができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のチタン線等溶着性材料の引抜き方法は、溶着性
を有する被引抜き材を引き抜くにあたり、孔ダイスに通
ずる密閉容器内に粉末状乾式潤滑剤を充填し、粉末状乾
式潤滑剤を孔ダイスのダイス孔に圧入供給しつつ引き抜
くことを特徴としている。
【0008】上記目的を達成するため本発明のチタン線
等溶着性材料の引抜き装置は、孔ダイスと、孔ダイスの
入口側に設けられ被引抜き材を外囲し端部がダイス孔に
連通するチャンバーを有する潤滑剤供給装置とを備え、
前記潤滑剤供給装置が、チャンバーに通じる粉末状乾式
潤滑剤供給部と、チャンバー内の粉末状乾式潤滑剤をダ
イス孔方向に圧入する加圧手段を有していることを特徴
としている。
【0009】前記引抜き法は圧入とともに撹拌を与える
ことも好適である。したがって、潤滑剤供給装置はチャ
ンバー内の粉末状乾式潤滑剤の撹拌手段を備えているこ
とも好適である。また、前記引抜き法は孔ダイスを一定
の温度に保って行われることが好適である。したがっ
て、ダイスは前記粉末状乾式潤滑剤を有効に機能させる
温度に保つための温度制御手段を有していることが好ま
しい。
【0010】前記潤滑剤供給装置の態様としては、各種
のものが挙げられる。第1の態様においては、一端が孔
ダイスの入口側に固定され外周適所に粉末状乾式潤滑剤
供給部を有する筒状容器と、前記筒状容器の後端側から
チャンバーに挿入され内径部に被引抜き材の挿通孔を有
するピストン体と、ピストン体の支持体と、該支持体を
並進移動させるアクチュエータとを備えている。
【0011】第2の態様においては、一端が孔ダイスに
固定され外周適所に粉末状乾式潤滑剤供給部を有する筒
状容器と、前記筒状容器の後端側からチャンバーに挿入
され内径部に被引抜き材の挿通孔を有するスクリューピ
ストン体と、スクリューピストン体を回転可能に支持す
る支持体と、支持体に設けられ前記スクリューピストン
体を回転させるアクチュエータとを備えている。
【0012】第3の態様においては、一端が孔ダイスに
固定され外周適所に粉末状乾式潤滑剤供給部を有する筒
状容器と、前記筒状容器の後端側からチャンバーに挿入
され内径部に被引抜き材の挿通孔を有し前端に撹拌要素
を設けたピストン体と、ピストン体を回転可能に支持す
る支持体と、支持体に設けられピストン体を回転させる
アクチュエータと、支持体を並進移動させるアクチュエ
ータとを備えている。
【0013】孔ダイスの前記粉末状乾式潤滑剤を有効に
機能させる温度に保つための温度制御手段としては、ケ
ース内径とダイス本体外周間の環状水路とこれに端部が
通する給水部と排水部を備えた孔ダイスと、吸水部と排
水部を結び途中に制御弁を有する循環系と、ダイス本体
の温度検出手段と、該温度検出手段からの信号により前
記制御弁を作動する制御器とを備えているものが挙げら
れる。
【0014】
【作用】本発明は粉末状乾式潤滑剤を使用し、これを外
部に飛散させることなく孔ダイスに圧入供給しつつ引き
抜くものであり、装置的には、孔ダイスと、孔ダイスの
上流側に設けられ被引抜き材を外囲し端部がダイスに連
通するするチャンバーを有する潤滑剤供給装置とを備
え、前記潤滑剤供給装置がチャンバーに通じる粉末状乾
式潤滑剤供給部と、チャンバー内の粉末状乾式潤滑剤を
ダイス孔方向に圧入する加圧手段を有しているので、粉
末状乾式潤滑剤がダイス孔に強制的に確実に供給され、
この状態で粉末状乾式潤滑剤の高い潤滑性能により引抜
きが行われる。 このため、前記したような表面処理を
あらかじめ施さなくても溶着が発生することなく円滑に
引抜きを行なえ、低コスト、低環境負荷および良好な労
働衛生環境下で溶着性長尺材の高精度引抜き加工が達成
できる。
【0015】撹拌手段を備えている場合には、粉末状乾
式潤滑剤の固化が防止されるため円滑確実に粉末状乾式
潤滑剤をダイス孔に供給することができる。粉末状乾式
潤滑剤を有効に機能させる温度に保つための温度制御手
段を有している場合には、被引抜き材の表面活性化を抑
制できるとともに粉末状乾式潤滑剤の可塑性による被引
抜き材の潤滑性能低下を回避することができるため、長
距離の連続溶着なし引き抜きが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1は本発明によるチタン線等溶着
性材料の引抜き方法及び装置の第1態様を示している。
1は孔ダイスであり、ケース1aに超硬合金などからな
る本体1bを固定している。ダイス孔10は8〜12°
(2α)のアプローチ角を有している。
【0017】2は前記孔ダイス1の入口側に装備された
潤滑剤供給装置であり、フランジ部35とこれを貫く固
定ボルト36をもって孔ダイス1の入口面に固定された
筒状容器3と、これに装填された粉末状乾式潤滑剤Aを
ダイス孔10に向けて押圧して被引抜き材Wとベアリン
グ部間に強制的に圧入させるための加圧手段4とを有し
ている。前記被引抜き材Wは、純チタン、チタン合金、
形状記憶合金、ステンレス、タンタルなどの溶着性材料
から選ばれたものであり、この例では巻取りロール8と
送り出しロール9によって所定速度で移動されるように
なっている。
【0018】前記筒状容器3は孔ダイス1のダイス孔1
0に通じる圧力チャンバー30を有しており、筒状容器
3の側壁の一部には圧力チャンバー30に粉末状乾式潤
滑剤Aを送給するための供給部31が設けられている。
この供給部31は外部の潤滑剤供給手段7に接続されて
いる。
【0019】粉末状乾式潤滑剤Aとしては、ナトリウム
石鹸、ナトリウムに代えてアルカリ性物質を用いた金属
石鹸などが適宜選択して用いられる。たとえば、後者と
しては二硫化モリブデン入りの金属石鹸でもよい。好適
なものとしては、潤滑剤キャリアーとして水酸化カルシ
ウムを配合した選択された脂肪酸をベースとする錯カル
シウム石鹸が挙げられる。この錯カルシウム石鹸は二硫
化モリブデン入りの金属石鹸に匹敵する力をもちながら
安価であり、かつ脱脂洗浄性も非常にすぐれている。い
ずれにしても、粉末状乾式潤滑剤Aは被引抜き材Wとベ
アリング部間に透き間を生じさせずに円滑かつ確実に充
填されるよう微粉化されたものが使用される。粉末状乾
式潤滑剤Aは潤滑剤供給手段7たとえばポンプやフィー
ダーから圧力チャンバー30に適量ずつ補給される。
【0020】加圧手段4は、この第1態様ではピストン
体40とこれを並進移動させるアクチュエータ41が用
いられている。前記ピストン体40は筒状容器3の後端
から圧力チャンバー30に挿入され、外径側には筒状容
器3の内壁に接するシールリング40aが取り付けら
れ、内径側には被引抜き材Wを挿通させる孔400が設
けられるとともに孔400には被引抜き材Wの表面に接
するシールリング40bを有している。
【0021】前記ピストン体40は後端部が盤状の支持
体42に固定されており、該支持体42の背方には固定
フレーム43が設けられ、これにアクチュエータとして
の流体圧シリンダ41が所定間隔で複数固定され、流体
圧シリンダ41のピストンロッドが前記支持体42に連
結されている。固定フレーム43には被引抜き材Wを誘
導するガイド孔430が貫設されている。また、粉末状
乾式潤滑剤Aを固化を防止するため、筒状容器3は撹拌
手段6を有している。この実施例では、筒状容器3の外
周壁に加振器たとえばモータと偏心輪を有するものが取
り付けられている。
【0022】図2は本発明法と装置の第2態様を示して
いる。この態様は、加圧手段4が並進タイプではなく回
転式となつていることが特徴である。すなわち、加圧手
段4は、外周に螺旋溝453を形成したスクリューピス
トン体45とこれを回転するアクチュエータ46が用い
られている。
【0023】前記スクリューピストン体45は筒状容器
3の後端から圧力チャンバー30に挿入され、後端部外
径側には筒状容器3の内壁に接するシールリング45a
が取り付けられ、内径側に被引抜き材Wを挿通させる孔
450が設けられるとともに孔450には被引抜き材W
の表面に接するシールリング45bを有している。
【0024】前記スクリューピストン体45は螺旋溝形
成領域よりも後部に円筒軸部451を有し、この円筒軸
部451が固定フレーム43から突出した中空状の支持
体(軸)42に軸受420を介して回転可能に支持され
ている。そして円筒軸部451の外周には回転伝達要素
たとえばタイミングプーリ452が固定されている。一
方、前記固定フレーム43にはアクチュエータ46とし
てモータが固設され、これの出力軸に取り付けた駆動用
回転伝達要素たとえばタイミングプーリ460と前記タ
イミングプーリ452が伝達要素たとえばベルトによっ
て結ばれている。 その他の構成は第1態様と同じであ
るから、対応する部分に同じ符号を付し、説明は援用す
ることにする。
【0025】図3は本発明法と装置の第3態様を示して
いる。この態様は、加圧手段4に加えて粉末状乾式潤滑
剤Aの撹拌手段6を備えていることを特徴としており、
動作的には、加圧手段4が並進運動と回転運動とを複合
していることを特徴としている。
【0026】加圧手段4は圧力チャンバー30内で推進
/回転可能なピストン体40を有しており、外径側には
筒状容器3の内壁に接するシールリング40aが取り付
けられ、内径側には被引抜き材Wを挿通させる孔400
が設けられるとともに孔400には被引抜き材Wの表面
に接するシールリング40bを有している。また、先端
には複数の撹拌手段6が突設されている。撹拌手段6は
任意であり、ボルト状のものでもよいし、軸の先端に羽
根を有するものであってもよいし、コイル状をなしたも
のであってもよい。
【0027】前記ピストン体40は後端側から袋穴が設
けられており、この袋穴に盤状の支持体42から突出し
た中空状の支持部(軸)421が挿入され、軸受420
を介してピストン体40を回転可能に支持している。そ
してピストン体40の外周には回転伝達要素たとえばタ
イミングプーリ452が固定されている。
【0028】支持体42には第1のアクチュエータ46
としてモータが固設され、これの出力軸に取り付けた駆
動用回転伝達要素たとえばタイミングプーリ460と前
記タイミングプーリ452が伝達要素たとえばベルトに
よって結ばれている。また、支持体42の背部には図示
しないが固定フレームが固設されており、該固定フレー
ムには第1態様と同じく第2のアクチュエータ41とし
て流体圧シリンダが所定間隔で複数固定され、流体圧シ
リンダのピストンロッドが前記支持体42に連結されて
いる。その他の構成は第1態様と同じであるから、対応
する部分に同じ符号を付し、説明は援用することにす
る。
【0029】第1態様ないし第3態様において、孔ダイ
ス1は温度制御手段5を有し、これによりダイス孔10
を一定の温度に保ちつつ粉末状乾式潤滑剤Aによる引抜
きが行われるようになっている。温度制御手段5は、図
4に示すように、孔ダイス1の本体外周に対応するケー
ス内部に設けた環状水路50と、これに端部が通じる給
水部51および排水部52と、給水部51および排水部
52を結ぶ冷却水槽付き循環系53に設けた制御弁54
と、本体1bの温度を検出する手段たとえば熱電対55
と、該熱電対55からの信号により前記制御弁54の作
動を制御するコントローラ56とを備えている。
【0030】第1態様ないし第3態様はあくまでも本発
明の数例であり、これに限定されるものではない。 1)被引抜き材Wの移動手段は巻取り形式に限らず、被
引抜き材Wの下流側をチャックングしてドローベンチに
よって牽引するドローベンチ形式など任意である。2)
横型だけでなく縦型も含まれ、また複数本の被引抜き材
Wの同時引き抜きも含まれる。この場合、各被引抜き材
Wごとに前記構成が採用されるが、支持体42、アクチ
ュエータ44,46などは共用することができる。3)
回転伝達要素と駆動用回転伝達要素はベルトに限らず、
歯車タイプでもよい。4)第2態様において、図2
(b)のようにスクリューピストン体45の先端に撹拌
手段6を突設してもよい。また、第1態様において、ピ
ストン体40の先端に撹拌機能を有する棒や加振器を有
していてもよい。第2態様と第3態様において、撹拌手
段6として、加振器を使用しあるいは併用してもよい。
5)筒状容器は剛体でなく伸縮性のあるたとえばジャバ
ラ状となっていてもよい。この場合、加圧手段は伸縮性
の容器に静水圧を付加するよう図1のアクチュエータ4
1と支持体42により構成されていればよい。
【0031】次に本発明による溶着性材料の引抜き方法
を説明する。第1態様においては、被引抜き材Aを固定
フレーム43を経てピストン体40の孔400に挿通
し、ダイス孔10を挿通させる。そして、外部の潤滑剤
供給手段7から供給部31を通して圧力チャンバー30
内に粉末状乾式潤滑剤Aを装填する。
【0032】この状態で被引抜き材Aを所要の速度で移
動しつつ、アクチュエータ41を駆動する。これにより
支持体42がダイス方向に移動し、支持体42に結合さ
れているピストン体40が圧力チャンバー30内で前進
するため、粉末状乾式潤滑剤Aは加圧されてダイス1の
ダイス孔10に強制的に押し込まれ、被引抜き材Wの周
面とベアリング壁面間で連続した潤滑膜を形成する。
【0033】前記引抜き時にダイス1は給水部51−環
状水路50−排水部52の経路により加温ないし冷却さ
れ、ダイス1の温度は熱電対55により連続的に測定さ
れ、その信号により制御弁54が作動され、所定の温度
たとえば20〜100℃の範囲の所定温度に保持され
る。これにより被引抜き材Aの表面活性化するのが防止
されるとともに、粉末状乾式潤滑剤Aの可塑流動化によ
る膜切れが抑制されて摩擦係数の上昇が押さえられる。
【0034】このような結果、粉末状乾式潤滑剤Aは外
部に飛散することなく全量が確実に性能を発揮し、被引
抜き材Aは溶着が発生することなく、良好な表面粗さ、
真円度で高精度に引き抜かれる。筒状容器3が加振器を
有している場合、固化しやすい粉末状乾式潤滑剤Aが加
振器による振動で強制的に動かされ撹拌状態とされるた
め、円滑に全量をダイス孔10に圧入することができ
る。
【0035】第2態様においては、外部の潤滑剤供給手
段7から供給部31を通して圧力チャンバー30内に粉
末状乾式潤滑剤Aを装填し、この状態で被引抜き材Aを
所要の速度で移動しつつ、アクチュエータ46を駆動す
る。これによりスクリューピストン体45は圧力チャン
バー30内で回転し、粉末状乾式潤滑剤Aは螺旋溝45
3を介して前方に強制的に送りこまれ、ダイス孔10に
強制的に押し込まれ、被引抜き材Wの周面とベアリング
壁面間で潤滑膜を形成する。この場合にもスクリューピ
ストン体45の回転により粉末状乾式潤滑剤Aが撹拌さ
れ、あるいはこれに加振器による振動が重畳されたり、
スクリューピストン体先端の撹拌要素によって撹拌され
るため、粉末状乾式潤滑剤Aが固化しない。この第2態
様の場合、スクリューピストン体45は定位置で回転す
るだけであるため、装置の長さを短くコンパクトなもの
にすることができる。
【0036】第3態様においては、外部の潤滑剤供給手
段7から供給部31を通して圧力チャンバー30内に粉
末状乾式潤滑剤Aを装填し、この状態で被引抜き材Aを
所要の速度で移動しつつ、第1アクチュエータ46と第
2のアクチュエータ41を駆動する。
【0037】これにより支持体42がダイス方向に移動
し、支持体42に結合されているピストン体40が圧力
チャンバー30内で前進しつつ回転する。それとともに
撹拌手段6が圧力チャンバー30内で回転する。このた
め、粉末状乾式潤滑剤Aは解され固化が防止されながら
ダイス1のダイス孔10に強制的に押し込まれ、被引抜
き材Wの周面とベアリング壁面間で潤滑膜を形成する。
この態様によれば、固化しやすい粉末状乾式潤滑剤Aが
強制的に撹拌されるため円滑に全量をダイス孔10に圧
入することができる。
【0038】
【実施例】第1態様を適用し、被引抜き材として純チタ
ン材(TB340)およびチタン合金材(TAB640
0=Ti−6Al−4V)の2種類を引き抜いた。TB
340はσB=340−510N/mm2、λ=23%
以上、TAB6400はσB=895N/mm2、λ=
10%以上の性質のものである。いずれもセンタレス研
削線で、線径は素線直径φ6mmとし、引抜き長さL
は、1200mmとした。
【0039】ダイスとして市販の超硬ダイス、WC−C
o、直径5.38−5.80mm、アプローチ半角=6
°、ベアリング長さ2mmのものを使用した。油圧式の
ドローベンチを用い、引抜き速度Vは6mm/Sとし、
減面率Rは3,5,6.6,10,15,20%とし
た。乾式潤滑剤として、潤滑剤キャリアーとして水酸化
カルシウムを配合した選択された脂肪酸をベースとする
超微粉化した錯カルシウム石鹸(総脂肪質59±3%、
無機質40±3%、灰分30±3%、水分1%以下)を
使用した。ピストン体はエアシリンダにより圧力6kgf/
cm2にて圧力チャンバー内で移動させた。
【0040】被引抜き材は引抜き前に酸化皮膜などの表
面処理を行なわず、各種断面減少率にて引抜きを行っ
た。そのときの引抜き表面、および引抜き応力をそれぞ
れ観察および測定した結果を図5に示す。図5から明ら
かなように、TB340の場合は、準備したダイスの断
面減少率Rの最大値であるR=20%まで、TAB64
00の場合はR=6.6%まで、それぞれ引抜き線表面
にダイスへの溶着発生による引抜き傷が発生しない状態
で引抜き可能であった。
【0041】なお、比較のために塩素系高粘度潤滑剤剤
(動粘度12,000mm2/s,40℃)を用いて引
抜き加工した場合には、いずれの条件においてもダイス
への材料溶着が激しく、それにより引抜き線全周にわた
り激しい傷が発生し、引抜きが不可能であった。以上の
結果より、本発明法と装置によりチタン線およびチタン
合金線が酸化皮膜などの表面処理を一切しない状態で引
抜き可能となることがわかる。
【0042】得られた引抜き線(TB340)の加工精
度(表面粗さ、真円度)について検討した。比較のため
に、本方法による引抜き線のほか、酸化皮膜処理を施し
孔ダイスによる引抜きを行い、同被膜除去のためにセン
タレス研削仕上した線材(慣用法)、および圧延線をス
タート材としてローラダイスにより酸化皮膜処理なしで
引抜いた線材(ローラダイス法)の3種類について行っ
た。
【0043】1)表面粗さについて 表面粗さを測定した結果、線の半径方向表面粗さに関し
ては、いずれの引抜き法の場合もほぼ同程度であった。
一方、軸方向の表面粗さに関しては、ローラダイス法に
よるものが最も良好であり、次いで本発明法によるも
の、慣用法によるものの順番となった。この理由は、慣
用法によるものはセンタレス研削による長さ方向の凹凸
が存在するためであり、本発明法の場合は、被引抜き線
がセンタレス研削線であるために、引抜き後もその痕跡
が残っているためと考えられる。
【0044】2)真円度について 真円度を測定した結果を図6に示す。(a)は本発明
法、(b)は慣用法によるものであり、前者は真円度が
2.6μm、後者は3.2μm程度と良好な値となって
いる。それに対して(c)のローラダイス法によるもの
は、真円度が36.6μm程度となり、前者(a)およ
び(b)に比べて1桁悪くなっている。以上の加工精度
に関する検討結果より、本発明は、従来法と比較して総
合的に良好な加工精度が得られることがわかる。
【0045】次に、環境対応性については、本引抜き法
においては塩素系高粘度潤滑油剤を使用しないため、環
境負荷が大きい塩素化合物が存在せず、かつ前処理被膜
や高粘度油剤除去のための酸や有機溶剤等も使用しな
い。また、本方法の場合、ダイス孔と直結した密封容器
内での潤滑剤供給法を用いるため、従来法の場合に懸念
される粉末潤滑剤飛散による労働環境悪化も生ぜず、従
来法に比べて環境対応性が非常によい。
【0046】加工コストについて検討すると、従来法に
よる一般的な精密チタンおよびチタン合金線製造工程と
本方法による同製造工程とを比較すると、前者において
は、酸化皮膜処理−引抜き−酸化皮膜処理・焼鈍−引抜
き−焼鈍−センタレス研削−洗浄という工程となる。こ
れに対して本発明は、引抜き−焼鈍−引抜き−焼鈍−洗
浄という工程となり、酸化皮膜処理やフッ素樹脂コーテ
ィング処理などの前処理被膜付与、およびそれを除去す
るためのセンタレス研削等の後工程が省略できる。した
がって、それらに要するコストが大幅に削減することが
可能である。
【0047】次に、使用する潤滑剤の効果を見るため
に、酸化被膜処理なしの被引抜き材について、前述した
錯カルシウム石鹸と塩素入り高粘度油を使用して引抜き
を行なった。塩素入り高粘度油は動粘度12000mm
2/sの特性のものを使用した。 実験条件は、6mm
φのTB340につき、引抜き速度30mm/s、断面
減少率20%で行なった。
【0048】軸方向の表面粗さを図7(a)本発明法、
(b)従来法として示す。本発明法は焼付きなしである
のに対し、従来法は焼付きが生じた。また、半径方向の
表面粗さを図8(a)本発明法、(b)従来法として示
す。本発明法は焼付きなしであるのに対し、従来法は焼
付きが生じた。
【0049】真円度について測定した結果を図9(a)
本発明法、(b)従来法に示す。本発明法の場合、焼付
きが生じず、真円度は5.2312μm、従来法は焼付
きが生じ、47.3818μmであった。以上の結果か
ら、錯カルシウム石鹸系の粉末状乾式潤滑剤を用いてこ
れを加圧手段によりダイス孔に加圧供給することが好適
であることがわかる。
【0050】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によれ
ば、引抜きの際、粉末状乾式潤滑剤を用い、これを孔ダ
イスと直結している密閉容器中からダイス孔に加圧して
供給するため、チタン線等溶着性材料に対して酸化被膜
処理などの前処理被膜付与を行なうことなく、しかも溶
着を起させずに高精度引抜き加工を行なうことができ、
これにより低コストで、潤滑剤を周囲に飛散させないた
め低環境負荷で、チタン線等溶着性材料の高精度引抜き
加工を行なうことができるというすぐれた効果が得られ
る。
【0051】請求項2によれば、孔ダイスと、孔ダイス
の入口側に設けられ被引抜き材を外囲し端部がダイス孔
に連通するチャンバーを有する潤滑剤供給装置とを備
え、前記潤滑剤供給装置が、チャンバーに通じる粉末状
乾式潤滑剤供給部と、チャンバー内の粉末状乾式潤滑剤
をダイス孔方向に圧入する加圧手段を有しているので、
簡単な構造により粉末状乾式潤滑剤を飛散させることな
く確実にダイス孔に連続供給でき、チタン線等溶着性材
料を溶着を起させずに高精度引抜き加工を行なうことが
できるというすぐれた効果が得られる。
【0052】請求項3によれば、潤滑剤供給装置がチャ
ンバー内の粉末状乾式潤滑剤の撹拌手段を備えているの
で、チャンバー内の粉末状乾式潤滑剤の固化が防止さ
れ、確実かつ安定的にダイス孔内に粉末状乾式潤滑剤を
圧入して機能を発揮させることができるというすぐれた
効果が得られる。
【0053】請求項4によれば、孔ダイスが温度制御手
段を有しているので、被引抜き材の表面活性化が防止さ
れるとともに、粉末状乾式潤滑剤の可塑流動化による膜
切れが抑制されて摩擦係数の上昇が押さえられ、粉末状
乾式潤滑剤の使用効果を十分に発揮指せることができる
というすぐれた効果が得られる。
【0054】請求項5によれば、潤滑剤供給装置が、一
端が孔ダイスの入口側に固定され外周適所に粉末状乾式
潤滑剤供給部を有する筒状容器と、前記筒状容器の後端
側からチャンバーに挿入され内径部に被引抜き材の挿通
孔を有するピストン体と、ピストン体の支持体と、該支
持体を並進移動させるアクチュエータとを備えているの
で、装置構造を簡単なものにすることができるというす
ぐれた効果が得られる。
【0055】請求項6によれば、一端が孔ダイスに固定
され外周適所に粉末状乾式潤滑剤供給部を有する筒状容
器と、前記筒状容器の後端側からチャンバーに挿入され
内径部に被引抜き材の挿通孔を有するスクリューピスト
ン体と、スクリューピストン体を回転可能に支持する支
持体と、支持体に設けられ前記スクリューピストン体を
回転させるアクチュエータを備えているので、装置長さ
を短いものとすることができるというすぐれた効果が得
られる。
【0056】請求項7によれば、一端が孔ダイスに固定
され外周適所に粉末状乾式潤滑剤供給部を有する筒状容
器と、前記筒状容器の後端側からチャンバーに挿入され
内径部に被引抜き材の挿通孔を有し前端に撹拌要素を設
けたピストン体と、ピストン体を回転可能に支持する支
持体と、支持体に設けられピストン体を回転させるアク
チュエータと、支持体を並進移動させるアクチュエータ
とを備えているので、粉末状乾式潤滑剤の撹拌とダイス
孔への圧入とが併行して行なわれ、粉末状乾式潤滑剤の
固化が防止され、確実かつ安定的にダイス孔内に粉末状
乾式潤滑剤を圧入して機能を発揮させることができると
いうすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるチタン線等溶着性材料の引抜き方
法及び装置の第1態様を示す縦断側面図である。
【図2】(a)は本発明による引抜き方法及び装置の第
2態様を示す縦断側面図、(b)は第2態様の変化例を
示す部分的断面図である。
【図3】本発明による引抜き方法及び装置の第3態様を
示す縦断側面図である。
【図4】本発明におけるダイス温度制御手段の一例を示
す説明図である。
【図5】本発明により引抜きを行なった場合の断面減少
率と引抜き応力および表面状態の関係を示す線図であ
る。
【図6】(a)は本発明法による場合の引抜き線の真円
度の測定結果を示す図、(b)は慣用法による場合の引
抜き線の真円度の測定結果を示す図、(c)はローラダ
イス法による場合の引抜き線の真円度の測定結果を示す
図である。
【図7】(a)は本発明法による粉末状乾式潤滑剤を使
用した場合の引抜き線の軸方向表面粗さの測定結果を示
す線図、(b)は塩素入り高粘度油を使用した場合の引
抜き線の軸方向表面粗さの測定結果を示す線図である。
【図8】(a)は本発明法による粉末状乾式潤滑剤を使
用した場合の引抜き線の円周方向表面粗さの測定結果を
示す線図、(b)は塩素入り高粘度油を使用した場合の
引抜き線の円周方向表面粗さの測定結果を示す線図であ
る。
【図9】(a)は本発明法による粉末状乾式潤滑剤を使
用した場合の引抜き線の真円度の測定結果を示す線図、
(b)は塩素入り高粘度油を使用した場合の引抜き線の
真円度の測定結果を示す線図である。
【符号の説明】
1 孔ダイス 2 潤滑剤供給装置 3 筒状容器 4 加圧手段 5 温度制御手段 6 撹拌手段 30 圧力チャンバー 31 潤滑剤の供給部 40 ピストン体 41 アクチュエータ 42 支持体 45 スクリューピストン体 46 アクチュエータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶着性を有する被引抜き材を引き抜くにあ
    たり、孔ダイスに通ずる密閉容器内に粉末状乾式潤滑剤
    を充填し、粉末状乾式潤滑剤を孔ダイスのダイス孔に圧
    入供給しつつ引き抜くことを特徴とするチタン線等溶着
    性材料の引抜き方法。
  2. 【請求項2】孔ダイスと、孔ダイスの入口側に設けられ
    被引抜き材を外囲し端部がダイス孔に連通するチャンバ
    ーを有する潤滑剤供給装置とを備え、前記潤滑剤供給装
    置が、チャンバーに通じる粉末状乾式潤滑剤供給部と、
    チャンバー内の粉末状乾式潤滑剤をダイス孔方向に圧入
    する加圧手段を有していることを特徴とするチタン線等
    溶着性材料の引抜き装置。
  3. 【請求項3】潤滑剤供給装置が、チャンバー内の粉末状
    乾式潤滑剤の撹拌手段を備えている請求項2に記載のチ
    タン線等溶着性材料の引抜き装置。
  4. 【請求項4】孔ダイスが温度制御手段を有している請求
    項2または3に記載のチタン線等溶着性材料の引抜き装
    置。
  5. 【請求項5】潤滑剤供給装置が、一端が孔ダイスの入口
    側に固定され外周適所に粉末状乾式潤滑剤供給部を有す
    る筒状容器と、前記筒状容器の後端側からチャンバーに
    挿入され内径部に被引抜き材の挿通孔を有するピストン
    体と、ピストン体の支持体と、該支持体を並進移動させ
    るアクチュエータとを備えている請求項2ないし4のい
    ずれかに記載のチタン線等溶着性材料の引抜き装置。
  6. 【請求項6】一端が孔ダイスに固定され外周適所に粉末
    状乾式潤滑剤供給部を有する筒状容器と、前記筒状容器
    の後端側からチャンバーに挿入され内径部に被引抜き材
    の挿通孔を有するスクリューピストン体と、スクリュー
    ピストン体を回転可能に支持する支持体と、支持体に設
    けられ前記スクリューピストン体を回転させるアクチュ
    エータを備えている請求項2ないし4のいずれかに記載
    のチタン線等溶着性材料の引抜き装置。
  7. 【請求項7】一端が孔ダイスに固定され外周適所に粉末
    状乾式潤滑剤供給部を有する筒状容器と、前記筒状容器
    の後端側からチャンバーに挿入され内径部に被引抜き材
    の挿通孔を有し前端に撹拌要素を設けたピストン体と、
    ピストン体を回転可能に支持する支持体と、支持体に設
    けられピストン体を回転させるアクチュエータと、支持
    体を並進移動させるアクチュエータとを備えている請求
    項2ないし4のいずれかに記載のチタン線等溶着性材料
    の引抜き装置。
JP2000313304A 2000-10-13 2000-10-13 チタン線等溶着性材料の引抜き方法及び装置 Pending JP2002120012A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000313304A JP2002120012A (ja) 2000-10-13 2000-10-13 チタン線等溶着性材料の引抜き方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000313304A JP2002120012A (ja) 2000-10-13 2000-10-13 チタン線等溶着性材料の引抜き方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002120012A true JP2002120012A (ja) 2002-04-23

Family

ID=18792741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000313304A Pending JP2002120012A (ja) 2000-10-13 2000-10-13 チタン線等溶着性材料の引抜き方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002120012A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005290467A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Daido Steel Co Ltd 溶融金属形成用Ti系線材の製造方法及び溶融金属形成用Ti系線材
CN102699061A (zh) * 2012-05-14 2012-10-03 无锡平盛科技有限公司 上导轮装置
CN102728638A (zh) * 2012-06-14 2012-10-17 芜湖楚江合金铜材有限公司 一种合金线材杆坯拉拔模具连续润滑装置
CN104043661A (zh) * 2014-06-23 2014-09-17 贵州钢绳股份有限公司 一种拉丝机三维模盒锁紧方法及其装置
US9493124B2 (en) 2010-01-19 2016-11-15 Faurecia Innenraum Systeme Gmbh Method for manufacturing an interior trim component
CN111715712A (zh) * 2020-07-02 2020-09-29 江西云泰铜业有限公司 一种铜材生产加工用拔丝装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005290467A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Daido Steel Co Ltd 溶融金属形成用Ti系線材の製造方法及び溶融金属形成用Ti系線材
US9493124B2 (en) 2010-01-19 2016-11-15 Faurecia Innenraum Systeme Gmbh Method for manufacturing an interior trim component
CN102699061A (zh) * 2012-05-14 2012-10-03 无锡平盛科技有限公司 上导轮装置
CN102728638A (zh) * 2012-06-14 2012-10-17 芜湖楚江合金铜材有限公司 一种合金线材杆坯拉拔模具连续润滑装置
CN102728638B (zh) * 2012-06-14 2015-01-14 芜湖楚江合金铜材有限公司 一种合金线材杆坯拉拔模具连续润滑装置
CN104043661A (zh) * 2014-06-23 2014-09-17 贵州钢绳股份有限公司 一种拉丝机三维模盒锁紧方法及其装置
CN111715712A (zh) * 2020-07-02 2020-09-29 江西云泰铜业有限公司 一种铜材生产加工用拔丝装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20190368594A1 (en) Robot, Gear Device, And Method For Producing Gear Device
JP2002120012A (ja) チタン線等溶着性材料の引抜き方法及び装置
EP1595681A1 (en) Molding machine with lubrication mechanism and method for lubricating molding machine
US20150159112A1 (en) Lubrication capsule, machine element & method
JP5988097B2 (ja) 減速機、および電動パワーステアリング装置
JP5154861B2 (ja) 金属管の引抜装置および引抜方法
TWI668383B (zh) Harmonic gear device lubrication method
WO2018184026A1 (en) Improved linear drive actuator
US3841129A (en) Continuous, hydrostatic extrusion process and an apparatus using the same
TWI259785B (en) Triple bearing arrangement for cantilevered roll shafts
JP4566360B2 (ja) 転がり軸受用グリースの製造方法
JP6848669B2 (ja) ロボットおよび歯車装置
RU71435U1 (ru) Пара трения "вращающаяся втулка-неподвижный вал" для триботехнических испытаний в составе машины трения 2070 смт-1
JP4173339B2 (ja) 射出成形機
JPH09108727A (ja) 乾式潤滑された金属線条のための線条延伸機
JP2005133791A (ja) 減速機とそれを用いた電動パワーステアリング装置
US2480381A (en) Thrust bearing for seamless tube mills and the like
JP3448506B2 (ja) 弾性エラストマー筒状体の拡径方法および装置
US3840972A (en) Method for inserting rods into coiled tubes
CN213378543U (zh) 一种钢管冷拔头外模
JP2600732Y2 (ja) ワイヤロープ用清掃装置および余剰潤滑材除去装置
CN216638873U (zh) 一种润滑油灌入装置
CN216666378U (zh) 一种用于注塑机螺杆的减速驱动装置
Hamzah et al. Acoustic emission and specific film thickness () for spur gears
KR200155881Y1 (ko) 구동 맨드릴 습동부의 자동 급지장치