JP2002119387A - 繊維マット - Google Patents

繊維マット

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JP2002119387A
JP2002119387A JP2000317924A JP2000317924A JP2002119387A JP 2002119387 A JP2002119387 A JP 2002119387A JP 2000317924 A JP2000317924 A JP 2000317924A JP 2000317924 A JP2000317924 A JP 2000317924A JP 2002119387 A JP2002119387 A JP 2002119387A
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JP
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fiber
fiber mat
fibers
siliconized
mat
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JP2000317924A
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English (en)
Inventor
Taku Ishimaru
卓 石丸
Yoshihiro Kokokawa
好弘 爰川
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OSAKA NISHIKAWA KK
Osaka Nishikawa Co Ltd
Sun Chemical Corp
Original Assignee
OSAKA NISHIKAWA KK
Osaka Nishikawa Co Ltd
Sun Chemical Corp
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Publication date
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はへたりのない繊維マットを提供する
ことを課題とする。 【解決手段】低摩擦係数のシリコン加工繊維を含有する
繊維マットの繊維を140℃〜200℃の範囲の温度で
加熱することによってへたりを解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば敷布団の中綿
として有用なへたりの少ない繊維マットに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】敷布団は繰返しの荷重が及ぼされ、また
病人や寝たきり老人用の敷布団では長期間連続的な荷重
が及ぼされるので、このような荷重に対してへたりの少
ないような中綿を使用することが望ましい。従来、へた
りの少ない繊維マットとしては、マットを構成する繊維
としてシリコン加工繊維を使用して繊維−繊維間摩擦係
数を低くしたマットが提供されている(例えば特開平1
1−346891号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】マットを構成する繊維
は繊維製造過程において繊維−繊維間摩擦あるいは繊維
−機械間摩擦によって繊維がダメージを受けないよう、
繊維表面に界面活性剤を付着させて表面摩擦係数を低く
する処理が施されている。しかし上記界面活性剤は繊維
マットを長期間使用することによって周囲の雰囲気から
あるいは使用者の体内からの水分を吸収し、シリコン加
工繊維を使用したマットであっても、マットの耐へたり
性を阻害する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の課
題を解決するための手段として、シリコン加工繊維と熱
可塑性繊維とを含有する繊維マットの繊維を140℃〜
200℃の範囲の温度に加熱した繊維マットを提供する
ものである。該シリコン加工繊維と該熱可塑性繊維とは
共にポリエステル繊維であるが望ましい。また該繊維マ
ットを構成する繊維は温水処理することによって繊維に
付着している界面活性剤を除去されていることが望まし
く、該シリコン加工繊維は繊維マット中に25〜65重
量%の範囲で含有されていることが望ましい。更に該繊
維マットは繊維ウエブを複数層重ねてニードルパンチに
よって機械絡合されているか、あるいはニードルパンチ
によって機械絡合されている不織布を複数層重ね、ニー
ドルパンチによって層相互を結合されていることが望ま
しい。更にまた該温水処理は繊維または繊維マットを5
0〜100℃の温水で洗滌することからなることが望ま
しい。
【0005】
【作用】本発明では、繊維マットに使用する繊維あるい
は繊維マットを140℃〜200℃の範囲の温度で加熱
すると特にポリエステル繊維の場合には結晶化が進み、
繊維に剛性が向上する。更に該繊維マットに使用する繊
維あるいは繊維マットを温水処理して繊維に付着してい
る界面活性剤を除去する。したがって温水処理した繊維
マットは界面活性剤による吸水現象がない。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明を以下に詳細に説明する。
本発明の繊維マットに使用する繊維は、主としてポリエ
ステル繊維、ボリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維等
の熱可塑性繊維であるが、その他ポリアミド繊維、アク
リル繊維、ウレタン繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩
化ビニリデン繊維、アセテート繊維、木綿、羊毛等の合
成繊維または天然繊維等の繊維も使用される。該繊維は
中空繊維、芯鞘型複合繊維、サイドバイサイド型複合繊
維であってもよく、また捲縮処理が施されていてもよ
い。望ましい繊維としては捲縮処理された中空ポリエス
テル繊維がある。シリコン加工繊維は上記繊維の表面の
少なくとも一部をシリコン系樹脂で被覆した繊維であ
り、上記シリコン加工は例えばオルガノポリシロキサ
ン、あるいはアミノ変性オルガノポリシロキサンやエポ
キシ変性オルガノポリシロキサン等の変性オルガノポリ
シロキサンを所望なれば硬化剤を添加して紡糸工程、延
伸工程または綿の段階で、シャワー方式やディップ方式
等で繊維表面に付着させ乾燥あるいは熱処理することに
よって行われる。上記シリコン加工繊維は本発明の繊維
マット中に25〜65重量%の範囲で含有されているこ
とが望ましい。
【0007】本発明の繊維マットを製造するには、通常
上記シリコン加工繊維を含有した原料繊維のウエブをニ
ードルパンチによって機械絡合する。例えば敷布団の中
綿等に使用する場合には厚みが必要とされるので、上記
ウエブを複数層重ねてニードルパンチによって機械絡合
するか、あるいは上記ウエブをニードルパンチによって
機械絡合して不織布とし、該不織布を複数層重ねてニー
ドルパンチによって層相互を結合する。重ねる層数は通
常3〜6層程度とし、各層の目付けは通常400〜50
0 g/m2とする。
【0008】加熱処理は上記繊維マットを構成する熱可
塑性繊維、および/またはシリコン加工繊維について行
われても、上記繊維マットについて行われてもよい。該
加熱処理の温度は140℃〜200℃の範囲とする。こ
のような加熱処理によって特にポリエステル繊維の場合
には結晶化が進み剛性が向上するが、加熱処理温度が1
40℃に満たない場合には繊維の剛性化が顕著でなく、
また200℃を超えると繊維が軟化してかえって剛性が
低下することがある。本発明では更に上記繊維マットに
対して温水処理を行なうことが望ましいが、この温水処
理は本発明にとって必須のものではない。
【0009】温水処理は上記加熱処理前あるいは加熱処
理後の繊維マットあるいは該繊維マットを製造する前の
ウエブ、不織布、あるいは繊維の状態で50〜100℃
の温水に1時間程度浸漬することによって行われる。こ
のような温水処理によって繊維に付着している界面活性
剤が除去される。このように界面活性剤を除去された繊
維で構成されている繊維マットは吸水性が少なく、シリ
コン加工繊維の低摩擦係数によるへたり防止効果を長期
間維持する。
【0010】〔実施例1〕捲縮中空ポリエステル繊維と
シリコン加工捲縮中空ポリエステル繊維との45:55
重量比の混合繊維のウエブ(目付け440 g/m2)を4
層重ねてニードルパンチによって機械絡合することによ
って、目付け1760 g/m2、厚さ47mmの繊維マット
を製造した。該繊維マットを160℃、1分の条件で加
熱処理を行ない、試料1−1を作成した。更にその後8
0℃の温水中に60分浸漬して温水処理を行ない試料1
−2を作成した。温水処理後の試料1−2の該繊維マッ
トを60℃の温風で1時間乾燥した(含水率4mg/c
m3)。
【0011】上記繊維マットのテストピース(300×
300mm)に55℃の温度条件下737 g/cm2 の荷重
をかけ60分放置した。荷重除去後室温で30分および
60分放置後の実測厚みを測定し、数1に示す式により
へたり率(%)を算定した。
【数1】 *実測平均値は5個のテストピースの実測値について求
めた。 その結果を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】表1によれば加熱処理および温水処理を行
わない比較試料は加熱処理を行った試料1−1、加熱処
理と温水処理とを行った試料1−2に比してへたり性が
格段に大きい。また温水処理を行った試料1−2は加熱
処理のみの試料1−1に比べるとへたり性が小さい。
【0014】〔実施例2〕実施例1において使用した捲
縮中空ポリエステル繊維とシリコン加工捲縮中空ポリエ
ステル繊維とをそれぞれ170℃、1分の加熱処理を行
ない試料2−1を作成した。その後、80℃の温水中に
60分間浸漬して温水処理を行ない試料2−2を作成し
た。温水処理後は該繊維を60℃の温風で1時間乾燥し
た(含水率4mg/cm3)。上記捲縮中空ポリエステル繊維
とシリコン加工捲縮中空ポリエステル繊維との50:5
0重量比の混合繊維のウエブ(目付け440 g/m2) を
ニードルパンチによって機械絡合して不織布とし、該不
織布を5 枚重ねてニードルパンチによって層相互を結合
することによって、目付け2200 g/m2、厚さ56mm
の繊維マットを製造した。
【0015】上記繊維マットのテストピース(300×
300mm)について実施例1と同様のテストを行ない、
へたり率を測定した。その結果を表2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】表2によれば加熱処理および温水処理を行
わない繊維を使用した不織布の比較試料は加熱処理を行
った繊維の不織布である試料2−1、加熱処理と温水処
理とを行った繊維の不織布である試料2−2に比してへ
たり性が格段に大きい。また温水処理を行った試料2−
2は加熱処理のみ行った試料2−1に比べるとへたり性
が小さい。
【0018】
【発明の効果】本発明ではへたりの少ない敷布団の中綿
等として好適な繊維マットが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 11/05 D06M 15/643 15/643 101:32 // D06M 101:32 5/08 (72)発明者 爰川 好弘 大阪府大阪市中央区本町1丁目3番15号 株式会社大阪西川内 Fターム(参考) 3B096 AD04 BA01 4L031 AA18 AB34 CA07 CA08 DA00 4L033 AB01 AB07 CA59 4L047 AA21 AA28 AB02 BA03 CA02 CA19 CB10 CC07 DA00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン加工繊維と熱可塑性繊維とを含有
    する繊維マットの繊維を140℃〜200℃の範囲の温
    度に加熱したことを特徴とする繊維マット
  2. 【請求項2】該シリコン加工繊維と該熱可塑性繊維とは
    共にポリエステル繊維である請求項1に記載の繊維マッ
  3. 【請求項3】該繊維マットを構成する繊維は温水処理す
    ることによって繊維に付着している界面活性剤を除去さ
    れている請求項1または2に記載の繊維マット
  4. 【請求項4】該シリコン加工繊維は繊維マット中に25
    〜65重量%の範囲で含有されている請求項1〜3に記
    載の繊維マット
  5. 【請求項5】該繊維マットは繊維ウエブを複数層重ねて
    ニードルパンチによって機械絡合されている請求項1〜
    4に記載の繊維マット
  6. 【請求項6】該繊維マットはニードルパンチによって機
    械絡合されている不織布を複数層重ね、ニードルパンチ
    によって層相互を結合されている請求項1〜5に記載の
    繊維マット
  7. 【請求項7】該温水処理は繊維または繊維マットを50
    〜100℃の温水で洗滌することからなる請求項1〜6
    に記載の繊維マット
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